コードスキャナ

【課題】コードスキャナを用いて商品に付されたコードシンボルを素早く読み取る。
【解決手段】コードスキャナ102では、コードシンボル107aの読取部106と、読み取り結果を処理する制御部119と、デコード結果の送信部121とが、扁平のハウジング102aに収納されている。ハウジング102aは、人体正面の頚部から腰部の間への装着が可能で装着した状態で両腕の自由な動きを妨げない形状及び大きさで、一方の扁平面に読取窓114が形成されている。ハウジング102aには、使用者105の上半身正面に装着するための装着部112も取り付けられており、装着されると読取部106を構成する光源113とエリア撮像センサ116とは使用者105の正面を向く。使用者105がコードスキャナ102を身体に装着したまま商品107表面のコードシンボル107aを人体正面で視認すると、読取部106はそのコードシンボル107aを読み取る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バーコード等のコードシンボルの読み取りに用いるコードスキャナに関する。
【背景技術】
【0002】
スーパーマーケット等の店舗では、商品コードを用いて販売状況や在庫状況を管理することが行われている。商品コードを用いて商品管理を行う店舗では、商品コードが各商品に割り当てられ、各商品には商品コードがコードシンボル(例えば、バーコードや二次元コード)として印刷されたシールが貼り付けられ、その商品が店頭に並べられる。商品に付されたコードシンボルは、コードスキャナによって読み取られる。例えば、会計作業の中で、会計担当の店員(キャッシャ)は、コードスキャナを用いて、客の購入予定の商品に付されたコードシンボルの読み取りを行う。コードスキャナに読み取られたコードシンボルは、商品コードにデコードされて情報処理装置(例えば、POS装置)に向けて送信され、会計金額を算出する処理や販売された商品の情報を記憶する処理に用いられる。このようなコードスキャナには、キャッシャが一方の手で持って使用するハンディ式のものや、会計作業が行われるサッカー台の端部に取り付けられる固定式のものがある(例えば、特許文献1)。
【0003】
コードスキャナを用いて商品に付されているコードシンボルを読み取る際、キャッシャは、商品の表面でコードシンボルが付されている部分を探し出さなくてはならない。この点について、キャッシャがハンディ式のコードスキャナを用いて会計作業を行っている場合、一方の手でコードスキャナを持ち続けているため、キャッシャは、コードスキャナを持っていない他方の手のみを使い、商品を持ち、手を捻って、商品に付されたコードシンボルを探し出さなければならない。一方、固定式のコードスキャナを用いた場合、キャッシャは商品を両手で持つことができ、商品に付されているコードシンボルを素早く探し出すことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、固定式のコードスキャナを用いた場合、キャッシャ等のコードスキャナの使用者は、商品を手にとって探し出し視認できたコードシンボルを、視認できた向きとは異なる向きに改めて向け直し、コードスキャナの読取部にかざさなくてはならない。このため、固定式のコードスキャナを用いたコードシンボルの読み取り作業には、時間がかかる。
【0005】
本発明の目的は、コードスキャナを用いて商品に付されたコードシンボルを素早く読み取ることである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のコードスキャナは、相反する方向に第一扁平面及び第二扁平面を向けた扁平のハウジングと、前記第一扁平面を人体正面と対面させた状態で前記ハウジングを使用者の人体に装着する装着部と、前記第二扁平面に形成されている読取窓と、前記読取窓の奥における当該読取窓の中央位置に配置されて当該読取窓に対面したコードシンボルを撮像するエリア撮像素子と、前記エリア撮像素子を中心として放射状に配設され、前記読取窓に対面したコードシンボルを照明する複数の光源と、前記ハウジングの内部に収納され、データを外部に送信する送信部と、前記ハウジングの内部に収納され、前記光源を発光させながら前記エリア撮像素子が撮像したコードシンボルをデコードし、そのデコード結果を前記送信部に送信させる処理を実行する制御部と、を備える。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、コードスキャナを人体に装着した使用者が、商品を手に持って人体前方に位置付けた状態で回転しその商品に付されたコードシンボルを視認すると、そのコードシンボルは読取窓に対面することになってエリア撮像素子にセンシングされるので、コードスキャナを用いて商品に付されたコードシンボルを素早く読み取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】第一の実施の形態における、コードスキャナシステムの全体を示す模式図である。
【図2】コードスキャナの正面側(第二扁平面側)の外観斜視図である。
【図3】コードスキャナの背面側(第一扁平面側)の外観斜視図である。
【図4】コードスキャナの電気的構成を示すブロック図である。
【図5】キャッシャがコードスキャナを用いて商品に付されたコードシンボルの読み取りを行う手順を示す説明図である。
【図6】第二の実施の形態における、コードスキャナの背面側(第一扁平面側)の外観斜視図である。
【図7】コードスキャナの電気的構成を示すブロック図である。
【図8】第三の実施の形態における、コードスキャナの底面側の外観斜視図である。
【図9】第四の実施の形態における、使用者の人体にコードスキャナを装着した様子を示す説明図である。
【図10】第五の実施の形態における、使用者の人体にコードスキャナを装着した様子を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施の一形態(第一の実施の形態)について、図1ないし図5に基づいて説明する。
【0010】
図1は、コードスキャナシステム101の全体を示す模式図である。コードスキャナシステム101は、コードスキャナ102と、POS装置103を備えて構成されている。
【0011】
店舗の売場(図示せず)には、各種の商品107が販売されている。この商品107には、予め、個々の商品を特定するための商品コードが割り当てられている。そして、売場に並べられた各商品107の表面には、商品コードが、バーコードや二次元コードなどのコードシンボル107aの態様で付されている。例えば、コードシンボル107aは、バーコードプリンタによってシールに印刷され、そのシールが商品107に貼り付けられることで、商品107の表面に付される。コードシンボル107aは、コードスキャナ102を用いて読み取ることができる。コードスキャナ102は、エリア撮像素子としてのCCDエリアセンサ116(図4参照)を備えた光学式のものであり、読み取ったコードシンボル107aをデコードして、そのデコードして得られたデータを外部に無線送信する。
【0012】
店舗には、長尺のサッカー台104が設置され、そこで会計作業が行われる。キャッシャ105(会計担当の店員)は、会計作業を行うためにサッカー台104の近傍で待機している。コードスキャナ102は、扁平形状の小型のものであり、この待機しているキャッシャ105の人体の正面の上半身に装着されている。
【0013】
POS装置103は、受信部としての無線通信ユニット103aと、表示部としてのディスプレイ103bと、記憶部としてのハードディスク(図示せず)とを備えて構成されている。POS装置103は、サッカー台104の近傍であって、無線通信ユニット103aがコードスキャナ102から無線送信されるデータを受信できる位置に設置される。ディスプレイ103bは、サッカー台104の上面に、情報を表示する表示面をキャッシャ105と対面する向きに向けて設置されている。ディスプレイ103bの表示面には、POS装置103で行われる処理に従って各種の情報が表示される。このディスプレイ103bの表示面には、操作入力部として機能するタッチパネル(図示せず)が積層配置されている。また、ハードディスクには、商品コードに対応付けて個々の商品の名称や単価等の商品情報を記憶する商品データファイル(図示せず)や、オペレーションシステム、各種のドライバプログラムやアプリケーションプログラムが格納されている。そして、POS装置103のCPU(図示せず)は、無線通信ユニット103aが商品コードを受信したことを判定した場合、これらのプログラムの記述に従って商品データファイルを参照して受信した商品コードに対応する商品情報を取得し、取得した商品情報を用いて客105aが支払うべき支払金額を算出する処理や、販売された商品の商品コードを上位サーバ(図示せず)に送信する処理等の各種の処理を実行する。この一連の処理の中で、POS装置103のCPUは、受信した商品コードや取得した商品情報、算出した支払金額等の各種の情報をディスプレイ103bに表示する処理も実行する。
【0014】
ここで、店舗で行われる会計作業の流れについて説明する。客105aは、購入予定の商品107をカゴ108に入れてサッカー台104に持ち寄り、会計通路109に沿って並んで待機する。会計の順番が来ると、客105aは、持ち寄ったカゴをサッカー台104に載せる。キャッシャ105は、サッカー台104に載せられたカゴ108から片手もしくは両手で商品107を一つ取り出し、取り出した商品107に付されているコードシンボル107aをコードスキャナ102の読取部106に近づけて、コードスキャナ102に読み取らせる。キャッシャ105は、コードシンボル107aの読み取りを終えた商品107を、会計通路109の下流側に予め配置してある空のカゴ108aに投入する。全ての商品107についてのコードシンボル107aの読み取り作業を終了した場合、キャッシャ105は、ディスプレイ103bに積層配置されたタッチパネルをタッチ指定して、コード読取終了を宣言するための操作を行う。このタッチ指定操作により、POS装置103では客105aの支払金額が確定され、ディスプレイ103bに支払金額が表示される。キャッシャ105は、ディスプレイ103bに表示された支払金額を客105aに伝えて、客105aの支払金額の支払に対応し、会計作業を終了する。決済終了後、客105aは、会計済みの商品107が入ったカゴ108aを袋詰台(図示せず)まで運んで袋詰作業を行う。キャッシャ105は、決済終了後に空になったカゴ108をカゴ108aがあった位置までスライド移動させ、会計通路109で会計を待機している次の客105bが持ち寄った購入予定の商品107についての会計作業を開始する。
【0015】
本実施の形態において重要なのは、コードスキャナ102の読取部106は、キャッシャ105の人体に装着された状態ではキャッシャ105の前方の方向に向いており、キャッシャ105が商品107を手に持って人体前方に位置付けて商品107に付されたコードシンボル107aを視認した時点で、そのコードシンボル107aは読取窓114(図2参照)に対面した状態となって読取部106から読み取られる、という点である。この点の詳細については、図5に基づいて説明する。
【0016】
図2は、コードスキャナ102の正面側(第二扁平面102c側)の外観斜視図である。図3は、コードスキャナ102の背面側(第一扁平面102b側)の外観斜視図である。本実施の形態のコードスキャナ102は、制御部としての主制御回路119(図4参照)と読取部106と送信部としての無線送信ユニット121(図4参照)とを備えて構成されている。主制御回路119と読取部106と無線送信ユニット121とは、ハウジング102aに収納される。本実施の形態のコードスキャナ102は、キャッシャ105の人体正面で頚部から腰部の間に装着された状態で使用することを前提としている。そこで、ハウジング102aは、扁平形状の小型のものであり、人体に装着した状態でキャッシャ105の両腕の自由な動きを妨げない形状及び大きさを有している。より詳細には、本実施の形態のコードスキャナ102の大きさは、望ましくは、人体の掌部程度の大きさであり、最大でも人体の胸郭を覆うことができる程度の大きさ(幅寸法が両腕の付根間の寸法以下、及び、高さ寸法が鎖骨〜肋骨最下端の寸法以下)である。また、コードスキャナ102の厚みは、可能な限り薄いほうが良く、さらには、人体正面にフィットするよう、外側に若干の丸みを帯びている平板状態のものであれば、なおさら良い。また、コードスキャナ102の形状は、人体に装着した使用者が使用中にケガをしないよう、角となる部分が少ない形状、望ましくは、図2及び図3に示すように、円形の丸みを有する形状である。また、蓄電池117(図4参照)も含めたコードスキャナ102の全体の重さは、キャッシャ105(使用者)がコードスキャナ102を装着した状態で会計作業を行っても負担にならないように、極力軽くて携帯可能であることが望まれる。
【0017】
コードスキャナ102のハウジング102aは、概ね矩形の平板部分110aを有している扁平形状のものであり、相反する方向に第一扁平面102b及び第二扁平面102cが向いている。ハウジング102aの上方部分110bは、図2及び図3に示すように、布地を挟み込むことが出来る程度の装着用空間111を設けて、人体正面と対面する平板部分110aの一方の面(第一扁平面102b)側のある背面方向に、180度折り曲げ加工されたフック構造112となっている。このフック構造112は、平板部分110aの第一扁平面102bとは反対側の面(第二扁平面102c)を、キャッシャ105の人体正面の方向に向けた状態でコードスキャナ102を装着するための、装着部として機能する。フック構造112の先端部分110cは、図3に示すように、先端に行くほど幅が小さくなっており、キャッシャ105が着ている衣服に吊り掛けやすくなっている(図1や図5参照)。また、ハウジング102aの下方部分110dは、図2及び図3に示すように、第二扁平面102cに背面方向に陥没形成されている真円形状の読取窓114にあわせて半円形状に形成されている。読取窓114には、読取部106が外側に向けて露出して配置されている。読取部106は、光源としてのLEDランプ113と、エリア撮像素子としてのCCDエリアセンサ116とを備えて構成されている。CCDエリアセンサ116は、読取窓114の底面でその中央位置に配設されている。LEDランプ113は、読取窓114の底面で正面方向に光を放射できる向きに複数取り付けられている。このLEDランプ113は、図2に示すように、3個一組のランプ列がCCDエリアセンサ116を中心として等間隔に8列放射状に並んで配設されている。なお、LEDランプ113は3個8列計24個に限られることは無く、より多くのLEDランプ113を配設させてコードシンボル107aを明るく照射することができるようにしてもよい。そして、読取窓114には、これらのLEDランプ113及びCCDエリアセンサ116を覆って保護するように、透明の保護部材115が嵌め込まれている。
【0018】
ハウジング102aの内部には、無線送信ユニット121や主制御回路119(どちらも図4参照)などの各部が収納されている。読取部106を除くこれらの各部は、ハウジング102aによって隠蔽されていることが好ましい。
【0019】
また、ハウジング102aの第二扁平面102cには、スライド式のスイッチ118も設けられており、コードスキャナ102の各部への給電のオン/オフを切り替えることができる。
【0020】
図4は、コードスキャナ102の電気的構成を示すブロック図である。コードスキャナ102は、各部に電力供給をする蓄電池117を内蔵している。蓄電池117は、コードスキャナ102を充電置台(図示せず)に保持させることで充電されるようになっている。
【0021】
コードスキャナ102は、演算処理を実行し各部の駆動制御を行う制御部としての主制御回路119を備えている。主制御回路119には、メモリ120が接続されている。メモリ120は、データを書き換え自在に記憶し、主制御回路119のワークエリアとして利用される。
【0022】
主制御回路119は、スイッチ118と、送信部としての無線送信ユニット121とに接続している。また、主制御回路119は、LEDランプ113を制御するLED制御回路113aと、CCDエリアセンサ116の電圧変化をデジタル値として出力するA/D変換回路116aとに接続している。ここで、LEDランプ113とCCDエリアセンサ116とは、読取部106を構成している。また、LED制御回路113aとA/D変換回路116aとは、制御部の一部を構成している。
【0023】
スイッチ118がオンになると、蓄電池117からコードスキャナ102の各部に、電力が供給される。電力供給がなされると、主制御回路119は、LED制御回路113aを制御してLEDランプ113を発光する。LEDランプ113から放射された光は、商品107に付されたコードシンボル107aに反射してCCDエリアセンサ116に入射される。A/D変換回路116aは、CCDエリアセンサ116で生じた電圧に基づくデジタル信号を主制御回路119に入力する。主制御回路119は、入力されたデジタル信号に基づく商品コードを求める。つまり、CCDエリアセンサ116でセンシングされたコードシンボル107aは、A/D変換回路116aと主制御回路119とによって商品コードに復元される。主制御回路119は、復元した商品コードを無線通信ユニット103aに無線信号として出力させる。無線送信ユニット121から出力された無線信号は、POS装置103の無線通信ユニット103aで受信されると、無線信号を商品コードに復元し、その復元した商品コードをPOS装置103で行われる各種の処理に用いられる。
【0024】
図5は、キャッシャ105がコードスキャナ102を用いて商品107に付されたコードシンボル107aの読み取りを行う手順を示す説明図である。図5(a)〜(d)に示すように、装着用空間111にキャッシャ105の衣服を挟み込み、フック構造112を衣服に吊り掛けることで、キャッシャ105の上半身の正面にコードスキャナ102を装着することができる。このとき、コードスキャナ102の読取部106は、キャッシャ105の前方を向いた状態となる。
【0025】
キャッシャ105は、衣服にコードスキャナ102を装着し、スイッチ118をオンにしてLEDランプ113に光を放射させている状態で、まず、サッカー台104に載せられたカゴ108から客105aの購入予定の商品107を取り出す(図5(a))。
【0026】
続いて、キャッシャ105は、手に持った商品107を回転しながら商品107の表面をくまなく見回して、商品107に付されているコードシンボル107aを探し出す(図5(b))。このとき、キャッシャ105は、手に持った商品107を胸部前方に位置付けて回転し、コードシンボル107aを探すことになる。この間、読取部106のLEDランプ113から放射される光は、商品107の表面で反射し、読取部106のCCDエリアセンサ116に入射される。すなわち、キャッシャ105が手にとって眺めている商品107の表面は、キャッシャ105に視認されるとともに、読取部106のCCDエリアセンサ116にセンシングされることになる(図5(c))。センシングされたコードシンボル107aは、デコードされて商品コードに復元され、無線信号としてPOS装置103に送信される。POS装置103の無線通信ユニット103a(図4参照)で商品コードが受信されると、POS装置103のCPU(図示せず)は、その商品コードを、支払金額を算出する処理等に用いる。それらの処理の結果、ディスプレイ103bには、キャッシャ105がコードスキャナ102に読み取らせた商品107の商品コードや、その商品に関する商品情報、算出した支払金額等の各種の情報が表示される。
【0027】
続いて、キャッシャ105は、ディスプレイ103bを見て商品コードがPOS装置103に入力されたことを確認した上で、コードシンボル107aの読み取りを終えた商品107をカゴ108aに投入する(図5(d))。
【0028】
キャッシャ105は、会計作業において、図5(a)〜(d)に基づいて説明した一連の手順を、カゴ108に投入された客105aの購入予定の商品107すべてについて行う。この手順の中で、キャッシャ105は、コードシンボル107aを人体前方に位置付けて視認した商品107について、固定式のコードスキャナを用いた場合のように改めて商品の向きを変えてCCDエリアセンサ116にコードシンボル107aをセンシングさせる必要がない。結果として、会計作業においてキャッシャ105は、少ない動作で読み取り操作を完了することができる。
【0029】
このように、本実施の形態のコードスキャナ102によれば、コードスキャナ102を人体の上半身に装着することができ、装着したキャッシャ105が、商品107を手に持って人体前方に位置付けた状態で回転しその商品107に付されたコードシンボル107aを視認すると、そのコードシンボル107aは読取窓114(図2参照)に対面することになってCCDエリアセンサ116にセンシングされるので、コードスキャナ102を用いて商品107に付されたコードシンボル107aを素早く読み取ることができる。
【0030】
次に、本発明の別の実施の形態(第二の実施の形態)について図6及び図7に基づいて説明する。なお、前述した第一の実施の形態と同一の部分は同一の符号で示し説明も省略する。
【0031】
図6は、コードスキャナ102の背面側(第一扁平面102b側)の外観斜視図である。図7は、コードスキャナ102の電気的構成を示すブロック図である。本実施の形態のコードスキャナ102は、接続用コードを介してコードスキャナ102とPOS装置103を接続し、有線通信によって商品コードをPOS装置103に送信する方式のものである。このため、本実施の形態のコードスキャナ102には、無線送信ユニット121ではなく、POS装置103との通信を行うための送信部としての通信インタフェイス122が備わっている。この通信インタフェイス122からは、接続用コード123が延出している。この接続用コード123は、給電線も備わっている。そして、接続用コード123の先端にはコネクタ124が取り付けられている。コネクタ124は、POS装置103に備わる通信インタフェイス103dの接続部103cに接続することができる形状を有している。このような接続用コード123を用いてコードスキャナ102とPOS装置103とを接続すると、コードスキャナ102にはPOS装置103から給電がなされ、主制御回路119が駆動することになる。この場合、第一の実施の形態のように、スイッチ118を設けてスイッチ118のオン/オフによって給電されるようにしてもよいし、スイッチ118を設けずに接続用コード123が接続されるのと同時に給電されるようにしてもよい。なお、このような接続用コード123やコネクタ124としては、USB規格のものを採用することができる。
【0032】
本実施の形態のコードスキャナ102によっても、コードスキャナ102を人体の上半身に装着することができ、装着したキャッシャ105が商品107を手に持って人体前方に位置付けた状態で回転しその商品107に付されたコードシンボル107aを視認すると、そのコードシンボル107aは読取窓114に対面してCCDエリアセンサ116にセンシングされるので、コードスキャナ102を用いて商品107に付されたコードシンボル107aを素早く読み取ることができる。また、本実施の形態のコードスキャナ102によれば、蓄電池を備える必要がなく、コードスキャナ102全体の重量が軽くなって、コードスキャナ102を人体に装着した状態で会計作業を行うキャッシャ105の体力的な負担が減少する。
【0033】
なお、本発明のさらなる別の実施の形態(第三の実施の形態)として、図8に示すように、コードスキャナ102のハウジング102aの下端面にコード接続部125を設けて、このコード接続部125に接続用コード123を接続することで、コードスキャナ102がPOS装置103に対して商品コードを有線送信できるようにしてもよい。
【0034】
また、本発明のさらなる別の実施の形態(第四の実施の形態)として、図9に示すように、コードスキャナ102のハウジング102aに装着部としてのベルト126を取り付けて、キャッシャ105の胴回り(例えば、腰回り)に巻き付けてコードスキャナ102をキャッシャ105の人体に装着できるようにしてもよい。
【0035】
また、本発明のさらなる別の実施の形態(第五の実施の形態)として、図10に示すように、コードスキャナ102のハウジング102aに装着部としてのネックバンド127を取り付けて、キャッシャ105の首からぶら下げてコードスキャナ102をキャッシャ105の人体に装着できるようにしてもよい。
【符号の説明】
【0036】
102…コードスキャナ、102a…ハウジング、102b…第一扁平面、102c…第二扁平面、105…キャッシャ(使用者)、106…読取部、107a…コードシンボル、110a…平板部分、112…フック構造(装着部)、113…LEDランプ(光源)、113a…LED制御回路(制御部)、114…読取窓、116…CCDエリアセンサ(エリア撮像素子)、116a…A/D変換回路(制御部)、119…主制御回路(制御部)、121…無線送信ユニット(送信部)、126…ベルト(装着部)、127…ネックバンド(装着部)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0037】
【特許文献1】特開平11−353408号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
相反する方向に第一扁平面及び第二扁平面を向けた扁平のハウジングと、
前記第一扁平面を人体正面と対面させた状態で前記ハウジングを使用者の人体に装着する装着部と、
前記第二扁平面に形成されている読取窓と、
前記読取窓の奥における当該読取窓の中央位置に配置されて当該読取窓に対面したコードシンボルを撮像するエリア撮像素子と、
前記エリア撮像素子を中心として放射状に配設され、前記読取窓に対面したコードシンボルを照明する複数の光源と、
前記ハウジングの内部に収納され、データを外部に送信する送信部と、
前記ハウジングの内部に収納され、前記光源を発光させながら前記エリア撮像素子が撮像したコードシンボルをデコードし、そのデコード結果を前記送信部に送信させる処理を実行する制御部と、
を備えるコードスキャナ。
【請求項2】
前記装着部は、前記ハウジングを前記使用者の着衣に吊り掛けるためのフック構造である、請求項1に記載のコードスキャナ。
【請求項3】
前記装着部は、前記ハウジングを前記使用者の人体に巻き付けるためのベルトである、請求項1に記載のコードスキャナ。
【請求項4】
前記装着部は、前記ハウジングを前記使用者の首からぶら下げるためのネックバンドである、請求項1に記載のコードスキャナ。
【請求項5】
前記送信部は、有線通信によってデータを外部に送信する請求項1ないし4のいずれか一項に記載のコードスキャナ。
【請求項6】
外部から給電される給電線を備える請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載のコードスキャナ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−238258(P2010−238258A)
【公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−142381(P2010−142381)
【出願日】平成22年6月23日(2010.6.23)
【分割の表示】特願2008−114876(P2008−114876)の分割
【原出願日】平成20年4月25日(2008.4.25)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】