コード読取装置およびプログラム
【課題】値引ラベルの読み込み漏れを防止する。
【解決手段】コード読取装置は、画像取込手段と、第１検出手段と、第２検出手段と、報知手段とを備える。画像取込手段は、撮像手段が撮像した画像を取り込む。第１検出手段は、前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する。第２検出手段は、前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する。報知手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、商品には、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示が付されていることを報知する。
【解決手段】コード読取装置は、画像取込手段と、第１検出手段と、第２検出手段と、報知手段とを備える。画像取込手段は、撮像手段が撮像した画像を取り込む。第１検出手段は、前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する。第２検出手段は、前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する。報知手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、商品には、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示が付されていることを報知する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、コード読取装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
スーパーマーケット等の店舗では、生鮮品の廃棄ロスを削減するために、閉店時間が近づくと値引額や割引率等を表示した値引ラベルを商品に貼付して、商品の値引販売を行う。
【０００３】
従来、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）イメージセンサ等の撮像素子を用いて、バーコード近傍に貼付された値引ラベルを、バーコードとともに撮像し、撮像した画像から商品コードと、値引ラベルが示す値引情報とを読み取るコード読取装置が開示されている。コード読取装置は、読み取った商品コードと、値引情報とをＰＯＳ（Point Of Sales）端末に出力する。ＰＯＳ端末は、受け取った商品コードおよび値引情報により、商品の値引販売を行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら従来技術においては、値引ラベルが、バーコードとともにワンショットで撮像できる撮像エリア内に貼付されていない場合や、値引ラベルを画像認識できなかった場合等には、値引ラベルを読み込めない場合が発生するため、値引を確実に行うことが難しいという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
実施形態のコード読取装置は、画像取込手段と、第１検出手段と、第２検出手段と、報知手段とを備える。画像取込手段は、撮像手段が撮像した画像を取り込む。第１検出手段は、前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する。第２検出手段は、前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する。報知手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、商品には、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示が付されていることを報知する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】図１は、第１の実施の形態にかかるコード読取装置を備えたチェックアウトレーンシステムの構成を概略的に示す外観斜視図である。
【図２】図２は、コード読取装置の構成を示すブロック図である。
【図３】図３は、商品とカメラの撮像エリアとの関係の一例を示す図である。
【図４】図４は、バーコードを含む領域の画像を示す図である。
【図５】図５は、エッジ抽出されたトリガラベルの画像を例示する図である。
【図６】図６は、店員用ディスプレイに表示されるメッセージの一例を示す図である。
【図７−１】図７−１は、店員用ディスプレイに表示されるエラーメッセージの一例を示す図である。
【図７−２】図７−２は、店員用ディスプレイに表示されるエラーメッセージのその他の例を示す図である。
【図８】図８は、コード読取装置が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。
【図９】図９は、第２の実施の形態にかかるコード読取装置の構成を示すブロック図である。
【図１０】図１０は、コード読取装置が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。
【図１１】図１１は、トリガラベルのその他の例を示す図である。
【図１２】図１２は、トリガラベルのその他の例を示す図である。
【図１３】図１３は、エッジ抽出されたトリガラベルのその他の画像例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
（第１の実施の形態）
図１は、第１の実施の形態にかかるコード読取装置２を備えたチェックアウトレーンシステム４の構成を概略的に示す外観斜視図である。図１に示すように、チェックアウトレーンシステム４は、商品を入れた買い物かごを戴置するためのサッカー台１と、サッカー台１の略中央に立設されたコード読取装置２と、コード読取装置２と図示しない伝送路によって相互通信可能に接続されたＰＯＳ端末３とを備えている。
【０００８】
ＰＯＳ端末３は、客が購入する商品の販売登録を行うものである。図１に示すように、ＰＯＳ端末３には、キーボード３１、オペレータ用の表示器３２、客用の表示器３３、レシート印字等を行うプリンタ３４、現金等を収容するためのドロワ３５等が設けられている。キーボード３１には、商品代金の決済に必要な締めキー等が配設されている。ＰＯＳ端末３は、この種のチェックアウトレーンシステムで標準的に使用されているＰＯＳ端末と同様の構成と機能とを備えている。
【０００９】
コード読取装置２は、商品に貼付されたバーコードを読み取って、バーコードが含む商品情報をＰＯＳ端末３に出力するための装置である。図１に示すように、コード読取装置２は、読取窓２１と、キーボード２２と、客用ディスプレイ２３と、店員用ディスプレイ２４と、ブザー２５と、ＬＥＤ２６とを主に備えている。
【００１０】
キーボード２２は、バーコードで登録不能な商品の登録を行う場合に、各種キーによる入力を受付ける。客用ディスプレイ２３は、登録された商品の品名や価格等を買い物客または店員に対して表示する。店員用ディスプレイ２４は、登録された商品の品名や価格、その他のエラーメッセージ等をオペレータの店員に対して表示する。
【００１１】
読取窓２１が設けられたコード読取装置２の内部には、カメラ２０（図２参照）が内蔵されている。カメラ２０は、例えばＣＣＤ（Charge Coupled Device）を用いた撮像装置であってもよいし、ＣＭＯＳ（Complementary Metal Oxide Semiconductor）などその他の撮像素子を用いた撮像装置であってもよい。カメラ２０は、読取窓２１に相対する撮像領域にかざされた商品を撮像する。
【００１２】
図２は、コード読取装置２の構成を示すブロック図である。コード読取装置２は、ＣＰＵ５０と、ＲＯＭ４２と、ＲＡＭ４３と、通信Ｉ／Ｆ４４と、出力ポート４５と、キーボードコントローラ４６と、表示コントローラ４７、４８と、カメラコントローラ４９と、メモリ２７とを主に備えており、これらがアドレスバス、データバスなどのバスライン４１で接続されて構成されている。
【００１３】
ＣＰＵ５０は、コード読取装置２の動作全体を制御する制御部として機能する。ＲＯＭ４２は、本実施の形態にかかるプログラムや、ＣＰＵ５０の動作を制御するその他のプログラム等を記憶している。ＲＡＭ４３は、ＲＯＭ４２が記憶する各種プログラムをＣＰＵ５０が展開する際にワークエリアとして機能するものである。また、ＲＡＭ４３は、カメラ２０によって撮像した画像データなどの各種データを格納する。
【００１４】
通信Ｉ／Ｆ４４は、バスを介して接続されたＰＯＳ端末３（図１参照）とのデータ通信を制御する。出力ポート４５は、ブザー２５とＬＥＤ２６に駆動信号を出力する。キーボードコントローラ４６は、キーボード２２からキー信号を取り込む。表示コントローラ４７は、客用ディスプレイ２３に対するデータ表示を制御する。表示コントローラ４８は、店員用ディスプレイ２４に対するデータ表示を制御する。カメラコントローラ４９は、カメラ２０の撮像動作を制御する。
【００１５】
カメラ２０は、商品に付されたバーコードまたは二次元コード等のコードシンボル（第１シンボル）や、値引やポイント付加等のサービスを表示したラベル（サービス表示）等を撮像する。次に、カメラ２０によるコードシンボルやサービス表示の撮像について説明する。
【００１６】
図３は、商品６０とカメラ２０の撮像エリアとの関係の一例を示す図である。図中２点鎖線で囲った領域は、カメラ２０が１フレームで撮像できる領域である撮像エリア７０ａ、７０ｂである。図３に示す商品６０には、バーコードラベル６１に加えて、サービス表示の一例である値引ラベルＬが貼付されている。
【００１７】
バーコードラベル６１には、商品名「豚バラうす切り」や、商品価格「２００円」や、バーコード６２等が表示されている。バーコード６２には、商品６０の販売データをＰＯＳ端末３で登録処理するのに必要な商品情報として、商品コード等の情報が組み込まれている。また、バーコード６２の下部には、バーコード６２が組み込んでいる商品コード「２１０１２３４５６７８９０」が数字で表示されている。値引ラベルＬには、商品６０に関する値引額を示す文字情報「表示価格より５０円引き」が表示されている。
【００１８】
尚、サービス表示としては、商品６０に付され、商品６０の販売登録時に付与されるサービスに関するサービスを表示しているものであればよい。即ち、サービス表示は、バーコード６２が含む商品６０の商品情報に対して付与されるサービスを、文字やシンボルで示す表示である。サービス表示のその他の例としては、商品６０の割引率を表示した割引ラベルや、商品６０を購入した客に対して、通常のポイント付与数より割増されて付与されるポイント数を表示したポイント割増ラベル等がある。
【００１９】
さらに商品６０には、図３に示すように、商品６０にサービス表示が付されていることを示すトリガラベルＴ（第２シンボル）が貼付される。トリガラベルＴはコードシンボルを構成する要素の形状とは異なる図形を含んでいる。即ち、バーコード６２は複数のバーで構成されるので、トリガラベルＴは、バーとは異なる形状である円や円周、三角形や、バーコード６２のバーとはアスペクト比の異なる四角形等を含んでいる。
【００２０】
トリガラベルＴの好適な実施形態としては、２重以上の同心形状を含むことが好ましい。さらに好適な実施形態としては、図３に示すように、同心の円周を２重に含むことが好ましく、それぞれの円周は所定の太さを持った太線によって構成されることが好ましい。
【００２１】
尚、トリガラベルＴは、バーコード６２に重ならないように貼られてもよいし、図３に示すようにバーコード６２の一部分に重ねられて貼られてもよい。ただし、いずれの場合においても、バーコード６２がデコードできるようにトリガラベルＴを貼付するものとする。
【００２２】
図３に示すように、商品６０においてバーコード６２と値引ラベルＬとが離れて貼付されている場合には、バーコード６２と値引ラベルＬとは同一の撮像エリアには納まらない。このような場合、オペレータは読取窓２１にかざす商品６０の位置を変えて、バーコード６２を含む撮像エリア７０ａと、値引ラベルＬを含む撮像エリア７０ｂとの複数のフレームにより商品６０を複数回に分けて撮像する。
【００２３】
図２に戻り、メモリ２７は、不揮発性のメモリであり、識別パターン格納フォルダＦを格納している。識別パターン格納フォルダＦは、トリガラベルＴに含まれる形状等、トリガラベルＴの特徴に関する情報が格納されている。
【００２４】
次に、ＣＰＵ５０がプログラムを実行することで実現される、コード読取装置２の機能構成について説明する。ＣＰＵ５０は、ＲＡＭ４３に展開されたＲＯＭ４２が記憶するプログラムに従って動作することで、図２に示すように、画像取込部５１と、バーコード検出部５２（第１検出手段）と、トリガラベル検出部５３（第２検出手段）と、サービス判定部５４と、サービス表示検出部５５と、報知部５６と、情報出力部５７として機能する。
【００２５】
画像取込部５１は、カメラコントローラ４９に撮像オン信号を出力してカメラ２０に撮像動作を開始させる。また、画像取込部５１は、サービス表示検出部５５の指示を受けた場合に、カメラ２０が撮像した撮像エリア７０ａまたは７０ｂ内の画像を取り込んで、ＲＡＭ４３の画像ワークエリアに格納する。
【００２６】
バーコード検出部５２は、画像取込部５１が取り込む画像からコードシンボルを検出する。具体的には、取り込まれた画像からパターンマッチング技術によるバーコードの検出や、所定のファインダパターンから二次元コードの検出などを行う。バーコード検出部５２は、所定のデコード方法に従って検出したコードシンボルをコード情報に変換し、コードシンボルに対応するコード情報を読み取る。例えば、図３の例では、バーコード検出部５２によりバーコード６２が検出され、そのバーコード６２に対応する商品コード「２１０１２３４５６７８９０」が読み取られる。
【００２７】
トリガラベル検出部５３は、画像取込部５１が取り込む画像からトリガラベルＴを検出する。より具体的には、トリガラベル検出部５３は、図４に示すようにバーコード６２を含む領域を抽出する。そしてトリガラベル検出部５３は、抽出した領域の画像の輪郭（エッジ）を例えば図５に示すように抽出する。
【００２８】
図３または図４に示すように、トリガラベルＴに同心の円周が２重に含まれている場合には、抽出されるエッジ形状は、図５に示すように４重の円周となる。識別パターン格納フォルダＦには、この２重円のトリガラベルＴに対応する識別パターンとして、４重円が対応付けられている。トリガラベル検出部５３は、抽出したエッジ形状（４重円）が、識別パターン格納フォルダＦに格納されている識別パターン（４重円）と照合した場合に、そのエッジ形状（４重円）に対応する画像（２重円）をトリガラベルＴとして検出する。
【００２９】
尚、好適な実施形態としては、トリガラベルＴは、上述した円周のように、識別されやすい形状であることが望ましい。これにより、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを識別するのに要する時間を短縮することができる。また、トリガラベルＴは、商品６０がカメラ２０に対して傾いた状態で撮像された場合であっても、トリガラベルＴとして識別されやすい形状であることがのぞましい。トリガラベルＴに円を含めると、商品６０がカメラ２０に傾いた状態であっても円形状を識別しやすいので、トリガラベルＴには円形を用いることが好ましい。
【００３０】
さらに好適な実施形態としては、トリガラベルＴの識別成功率を高めるために、トリガラベルＴに図４に示すような同心の円周を２重に含めることが好ましい。
【００３１】
即ち、トリガラベルＴにおいて円周を１重とすると、数字の０（ゼロ）と混同してしまう恐れがある。また、トリガラベルＴにおいて内側の円が塗りつぶされて円周ではない場合に、この図形のエッジ形状は３重となる。これに対し、従来用いられている２次元コードのファインダパターン（図１１参照）は、エッジ抽出すると３重の四角形状となる。従って、３重のエッジ形状を識別パターンとして用いた場合には、ファインダパターンの一部をトリガラベルＴとして誤認識してしまう恐れがある。
【００３２】
これに対して、上述のようにトリガラベルＴに同心の円周を２重に含めた場合には、そのエッジ形状が４重となるので、トリガラベルＴの識別成功率を高めることができる。
【００３３】
サービス判定部５４は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出した場合に、商品６０にはサービス表示が付されていると判定する。
【００３４】
サービス表示検出部５５は、画像取込部５１がＲＡＭ４３の画像ワークエリアに格納した画像から、サービス表示の画像を検出する。また、サービス表示検出部５５は、タイマー５８がタイムアウトしていない間、すなわち予め設定された所定の時間が経過しない間はサービス表示を検出し続ける。
【００３５】
より具体的には、サービス表示検出部５５は、タイマー５８がタイムアウトしていない場合であって、サービス表示検出部５５がサービス表示を検出していない間は、画像取込部５１に対して画像取込を行うよう指示する。そして、画像取込部５１はカメラ２０が撮像した撮像エリア内の画像を新たに取り込み、サービス表示検出部５５は、新たに取り込まれた画像に対してサービス表示を検出する処理を行う。
【００３６】
また、サービス表示検出部５５は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出した場合に、サービス表示を検出する時間を、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出しない場合にサービス表示を検出する時間よりも長くする。
【００３７】
即ち、サービス表示検出部５５は、サービス判定部５４が商品６０にはサービス表示が付されていると判定した場合に、タイマー５８の計測時間を延長して、サービス表示を検出する時間を延長する。
【００３８】
また、サービス表示検出部５５は、サービス表示の画像を検出した場合には、検出したサービス表示の画像からそのサービス表示に対応したサービス情報を読み取る。
【００３９】
より具体的には、サービス表示検出部５５は、ＲＯＭ４２などに予め設定されている、サービス表示を行うラベルの特徴（枠線や形状など）を示す情報を用いて、画像認識技術によりそのラベルを検出する。そして、サービス表示検出部５５は、検出したラベルに対してＯＣＲ（Optical Character Reader）等の文字認識処理や、オブジェクト認識によるパターンマッチングを行うことで、ラベルに表示されている値引額、割引率、付与ポイントなどのサービス情報を読み取る。例えば、図３の例では、サービス表示検出部５５により値引ラベルＬが検出される。次いで、その値引ラベルＬに記載された「５０円」「引き」などの文字が認識されて、５０円の値引を行うとするサービス情報が読み取られる。
【００４０】
上述のようにすることで、オペレータは、タイマー５８がタイムアウトしていない所定の時間の間は、商品６０をカメラ２０によって複数回撮像することができる。従って、図３のように、サービス表示がバーコードラベル６１を含む撮像エリア７０ａ内に含まれていない場合であっても、オペレータはサービス表示を含む撮像エリア７０ｂによって撮像しなおすことが可能となり、コード情報およびサービス情報の双方を確実に読み込むことができる。
【００４１】
尚、サービス表示検出部５５は、文字情報の識別処理に限定されず、ラベルや図形等の色や大きさ、形状などを識別して、それらの特徴に対応付けられたサービス情報を読み取るとしても良い。
【００４２】
報知部５６は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出した場合に、商品６０にはサービス表示が付されていることを報知する。即ち、報知部５６は、サービス判定部５４が商品６０にはサービス表示が付されていると判定した場合に、商品６０にはサービス表示が付されている旨、もしくはサービス表示を読み込む旨の指示をオペレータに報知する。
【００４３】
例えば、報知部５６は、商品６０にサービス表示が添付されていると判定された場合には、ブザー２５を鳴らすとともに、表示コントローラ４８を制御して、図６に示すように「値引ラベルをスキャンして下さい。」等のメッセージを店員用ディスプレイ２４に表示させる。さらに報知部５６は、ＬＥＤ２６を点滅させるとしてもよい。
【００４４】
また、報知部５６は、サービス判定部５４によってサービス表示が付されていると判定された場合であって、サービス表示検出部５５によってサービス表示が上述の所定の時間内に検出されなかった場合に、商品６０にはサービス表示が添付されている旨、もしくは、商品６０に添付されているサービス表示を読み込む旨の指示をオペレータに報知する。
【００４５】
より具体的には、報知部５６は、商品６０にサービス表示が添付されていると判定されたが、サービス表示が検出されずにタイマー５８がタイムアウトした場合に、ブザー２５を鳴らすとともに、「値引ラベルはありませんか？」（図７−１参照）或いは「値引ラベルが読み込まれていません。値引ラベルをスキャンして下さい。」（図７−２参照）等のエラーメッセージを店員用ディスプレイ２４に表示させる。
【００４６】
情報出力部５７は、バーコード検出部５２が読み取ったコード情報を、通信Ｉ／Ｆ４４を介してＰＯＳ端末３に出力する。また、情報出力部５７は、サービス表示検出部５５がサービス情報を読み取った場合には、読み取ったサービス情報をコード情報と共にＰＯＳ端末３に出力する。
【００４７】
商品によっては値引ラベルＬが添付されていない場合もあるため、バーコード検出部５２によってコード情報の読み取りのみが行われる場合もある。従って、情報出力部５７は、バーコード検出部５２が読み取ったコード情報と、サービス表示検出部５５が読み取ったサービス情報との少なくとも一方をＰＯＳ端末３へ出力する。
【００４８】
また、情報出力部５７は、サービス表示が検出されずにタイマー５８がタイムアウトした場合であっても、キーボード２２のエンターキー等が押下された場合には、バーコード検出部５２が読み取ったコード情報のみをＰＯＳ端末３に出力する。
【００４９】
即ち、上述のように店員用ディスプレイ２４に「値引ラベルはありませんか？」等のメッセージ（図７−１参照）が表示される。店員は、サービス表示が添付されていないか商品６０を確認する。そして、商品６０にサービス表示が添付されていないと判明した場合、店員は例えばエンターキーを押下して、先に読み込んだコード情報のみをＰＯＳ端末３に出力する。ＰＯＳ端末３は、コード情報のみにより商品６０の販売登録を行う。
【００５０】
尚、サービス表示が剥がれるなどして、本来値引されるべき商品ではあるが、商品６０にサービス表示が付されていない場合には、キーボード２２から値引額や値引率等のサービス情報を入力するとしてもよい。
【００５１】
ＰＯＳ端末３は、コード読取装置２の情報出力部５７が出力したコード情報を受信し、受信したコード情報を用いて商品６０の販売登録を行う。また、ＰＯＳ端末３は、コード情報とともにサービス情報を受信した場合には、サービス情報に対応するサービスを商品６０に付与して、当該商品６０の販売登録を行う。
【００５２】
次に、コード読取装置２が実行する情報読取処理の手順について、図８を用いて説明する。図８は、コード読取装置２が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。
【００５３】
ＰＯＳ端末３からスキャン開始の指示を受信すると、コード読取装置２の画像取込部５１は、カメラコントローラ４９に撮像オン信号を出力し、カメラ２０による撮像を開始する（ステップＳ１）。画像取込部５１は、カメラ２０が撮像した画像の画像データをＲＡＭ４３の画像ワークエリアに取り込む（ステップＳ２）。
【００５４】
バーコード検出部５２は、取り込んだ画像内にバーコード６２の画像を検出したか否かを判定する（ステップＳ３）。バーコード６２の画像を検出していない場合（ステップＳ３：Ｎｏ）には、画像取込部５１はカメラ２０による撮像を続ける（ステップＳ２）。バーコード６２の画像を検出した場合（ステップＳ３：Ｙｅｓ）には、バーコード検出部５２は、検出したバーコード６２に対応するコード情報を読み取る。そして、コード読取装置２は、タイマー５８を開始させて、サービス表示を検出する時間を計測し始める（ステップＳ４）。
【００５５】
次に、コード読取装置２は、トリガラベル検出部５３によって、画像内にトリガラベルＴを検出したか否かを判定する（ステップＳ５）。トリガラベルＴを検出した場合（ステップＳ５：Ｙｅｓ）には、サービス判定部５４は商品６０にはサービス表示が付されていると判定する。そして、サービス表示検出部５５は、タイマー５８の計測時間を延長して、サービス表示を検出する時間を延長する（ステップＳ６）。
【００５６】
また、報知部５６は、例えばブザー２５を鳴らすとともに、店員用ディスプレイ２４に「値引ラベルをスキャンして下さい。」等のメッセージ（図６参照）を表示させて、商品６０にサービス表示が付されている旨を報知する（ステップＳ７）。そして、サービス表示を検出したか否か判定する（ステップＳ８）。
【００５７】
一方、トリガラベルＴを検出しなかった場合（ステップＳ５：Ｎｏ）には、サービス判定部５４は商品６０にはサービス表示が付されていないと判定する。従って、タイマー５８は延長されないが、タイマー５８がタイムアウトするまでサービス表示の検出は行われる。即ち、トリガラベルＴを検出しなかった場合（ステップＳ５：Ｎｏ）には、サービス表示を検出したか否かを判定する（ステップＳ８）。
【００５８】
サービス表示が検出された場合（ステップＳ８：Ｙｅｓ）には、情報出力部５７は、バーコード６２をデコードして読み取ったコード情報と、サービス表示からＯＣＲ等によって読み取ったサービス情報とをＰＯＳ端末３に出力する（ステップＳ９）。
【００５９】
サービス表示が検出されなかった場合（ステップＳ８：Ｎｏ）には、タイマー５８がタイムアウトしたか判定する（ステップＳ１０）。タイムアウトした場合（ステップＳ１０：Ｙｅｓ）には、報知部５６は、ブザー２５を鳴らすとともに、店員用ディスプレイ２４に「値引ラベルはありませんか？」等のエラーメッセージ（図７−１参照）を表示させて、サービス表示が貼付されていないか再度オペレータに報知する（ステップＳ１１）。
【００６０】
これに対してオペレータは商品６０にサービス表示が付されていないことを確認して、キーボード２２のエンターキーを押下した場合（ステップＳ１２：Ｙｅｓ）、情報出力部５７は、コード情報のみをＰＯＳ端末３に出力する（ステップＳ１４）。
【００６１】
一方、ステップＳ１０でタイムアウトしていない場合（ステップＳ１０：Ｎｏ）およびステップＳ１２でエンターキーが押下されていない場合（ステップＳ１２：Ｎｏ）には、画像取込部５１はカメラ２０が撮像した画像を取り込んで（ステップＳ１３）、ステップＳ８に移行する。
【００６２】
ステップＳ９またはステップＳ１４の後、コード読取装置２は、ＰＯＳ端末３から販売登録処理が終了してバーコード読取処理終了を指示されたか否か判定する（ステップＳ１５）。バーコード読取処理の終了が指示されていない場合（ステップＳ１５：Ｎｏ）には、ステップＳ２に戻ってステップＳ２以降の処理を続ける。バーコード読取処理の終了が指示された場合（ステップＳ１５：Ｙｅｓ）には、コード読取装置２は、カメラコントローラ４９に撮像オフ信号を出力し（ステップＳ１６）、カメラ２０による撮像を終了する。
【００６３】
上述のように、第１の実施形態によれば、トリガラベルＴが検出された場合には、商品６０にサービス表示が付されている旨を報知するため、オペレータがサービス表示に気付かずに商品を販売登録してしまうことを防ぐことができる。
【００６４】
また、第１の実施の形態によれば、トリガラベルＴが検出された場合には、サービス表示の検出時間を延長するため、値引ラベルＬがバーコード６２から離れた位置に貼付されてワンショットで双方を撮像できない場合であっても、複数回スキャンを行う時間が設けられるため、値引ラベルＬを確実に読み込ませることができる。
【００６５】
（第２の実施の形態）
値引の対象となる主な商品としては、店舗内で加工販売される生鮮食品等が挙げられる。一般に、店舗内で加工販売される商品に付される商品コードとしては、特定の数値（ここでは２とする）で始まるインストアコードが使用される。即ち、図３を参照すると、商品コードは「２１０１２３４５６７８９０」と「２」で始まっており、この商品６０にはインストアコードが付されていることが分かる。
【００６６】
第１の実施の形態においては、全ての商品に対してトリガラベルＴやサービス表示の検出を行っていた。しかしながら、例えばインストアコードが付された商品に対してのみ値引販売を行うような店舗においては、インストアコードが付された商品に限ってトリガラベルＴやサービス表示の検出をすればよい。そこで、第２の実施の形態にかかるコード読取装置２０２は、読み取った商品コードがインストアコードか否かを判定し、インストアコードでない場合には、バーコードから読み取ったコード情報のみをＰＯＳ端末３に出力することを特徴とする。
【００６７】
図９は、第２の実施の形態にかかるコード読取装置２０２の構成を示すブロック図である。コード読取装置２０２のＣＰＵ２５０は、インストアコード判別部５９をさらに備え、第１の実施の形態にかかる情報出力部５７とは異なる情報出力部２５７を備えている。第１の実施の形態のコード読取装置２と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【００６８】
インストアコード判別部５９は、バーコード検出部５２が読み取ったコード情報を参照して、コード情報に含まれる商品コードがインストアコード（サービス対象情報）であることを示す特定の数値で始まっているか否かを判別する。例えば、特定の数値が「２」と定められており、商品コードが「２１０１２３４５６７８９０」のように「２」で始まる場合には、読み取ったコード情報はインストアコードであると判別する。
【００６９】
情報出力部２５７は、インストアコード判別部５９が、バーコード検出部５２により読み取られたコード情報はインストアコードであると判別した場合に限って、トリガラベルＴおよびサービス表示を検出する処理を行う。即ち、情報出力部２５７は、インストアコード判別部５９が、バーコード検出部５２により読み取られたコード情報はインストアコードではないと判別した場合に、トリガラベルＴの検出を行わず、サービス表示の検出待ちもせずに、即、ＲＡＭ４３に格納されたコード情報のみをＰＯＳ端末３に出力する。
【００７０】
次に、コード読取装置２０２が実行する情報読取処理について図１０を参照して説明する。図１０は、コード読取装置２０２が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。尚、図８と同じ処理については同じ符号を付してここでの説明を省略する。
【００７１】
インストアコード判別部５９は、ステップＳ３で読み取ったバーコード６２がインストアコードであるか否か判別する（ステップＳ２０）。インストアコードであると判別した場合（ステップＳ２０：Ｙｅｓ）には、ステップＳ４に移行して上述したステップＳ４以降の処理を行う。一方、インストアコードではないと判別した場合（ステップＳ２０：Ｎｏ）に、情報出力部２５７は、バーコード検出部５２がステップＳ３で読み取ったコード情報を、通信Ｉ／Ｆ４４を介してＰＯＳ端末３に伝送出力する（ステップＳ１４）。
【００７２】
上述のように、第２の実施形態によれば、コード読取装置２０２は、読み取ったバーコード６２から値引の可能性があるか否かを判別するので、値引の可能性のある商品に対してのみ、トリガラベルＴの検出およびサービス表示の検出待ちを行う。従って、全ての商品に対してサービス表示の読み込み待ち時間を設けなくてもよいため、商品の販売登録処理をより短時間で済ませることが可能となる。
【００７３】
以上説明したとおり、第１、第２の実施形態によれば、トリガラベルＴを検出した場合に、商品６０にはサービス表示が付されていると判定するため、サービス表示の読み込み漏れを防止して、値引を確実に行うことができる。
【００７４】
尚、上述では、商品６０にサービス表示が１枚貼付される例について説明したが、商品６０に貼付されるサービス表示は複数枚であっても良いとする。この場合、情報出力部５７、２５７は、コード情報とともに、各サービス表示から読み取った複数のサービス情報をＰＯＳ端末３に出力する。
【００７５】
尚、値引や割引などのサービス情報およびバーコード６２は、ラベルに印刷される形態に限定されるものではない。その他の例として、サービス情報やバーコード６２を商品６０に直接記載または印刷するとしてもよい。
【００７６】
尚、上述では、トリガラベルは、円や円周、三角形や、バーコード６２のバーとはアスペクト比の異なる四角形等を含むとしたが、その他の図形を含むとしてもよい。図１１、図１２は、トリガラベルのその他の例を示す図である。図１１に示すように、２次元コードの図形をトリガラベルＴ１に含めるとしてもよい。また、図１２に示すように、星型の図形をトリガラベルＴ２に含めるとしてもよい。
【００７７】
尚、商品６０（図３参照）のラベル６１が貼られた面が、読取窓２１（図１参照）の設けられた面に対して平行に向かい合わせられた場合には、画像取込部５１が取り込む画像には、図４のようにバーコード６２の正面図が含まれる。この場合、トリガラベルＴに対して抽出されるエッジ形状は、図５に示すように４重の同心円となる。
【００７８】
一方、商品６０のラベル６１が貼られた面が、読取窓２１の設けられた面に対して平行でない場合には、画像取込部５１が取り込む画像には、バーコード６２およびトリガラベルＴが傾いた状態で撮像された画像が含まれる。この場合には、トリガラベルＴに対して抽出されるエッジ形状は、図１３に示すように同心形状とならない場合もある。
【００７９】
そこで、識別パターン格納フォルダＦには、図４に示す２重円のトリガラベルＴに対応する識別パターンとして、トリガラベルＴが傾いた状態で撮像された場合にもトリガラベルＴを識別可能とするためのパラメータ等が格納されていてもよい。トリガラベル検出部５３は、このパラメータに基づいて画像解析を行うことにより、トリガラベルＴを識別し、検出する。
【００８０】
このように、トリガラベルＴのエッジ形状は、同心形状に限定されるものではない。即ち、トリガラベル検出部５３は、図５および図１３に示すように、両端の一致した線によって囲まれる領域の中に両端の一致した他の線を内包する場合に、このエッジ形状に対応する画像をトリガラベルＴとして検出する。
【００８１】
尚、好適な例としては、この両端の一致した線が４重以上であることが好ましく、これによりトリガラベルＴを他の形状と区別しやすくすることができる。
【００８２】
尚、上述では、サービス表示検出部５５は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出した場合に、サービス表示を検出する時間を延長するとしたが、実施形態はこれに限定されるものではない。その他の例として、サービス表示検出部５５は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出しない場合に、タイマー５８の計測時間を短縮して、サービス表示を検出する時間を短縮するとしてもよい。
【００８３】
また、上述では、報知部５６は、ブザー２５を鳴らすとともにメッセージを店員用ディスプレイ２４に表示させてサービス表示が付されていることを報知する等としたが、実施形態はこれに限定されるものではない。その他の例として、報知部５６は、「値引ラベルをスキャンして下さい。」等のメッセージを、図示しないスピーカを用いて音声出力させることにより、商品にサービス表示が付されていることを報知するとしてもよい。
【００８４】
なお、本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムは、ＲＯＭ等に予め組み込まれて提供される。本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでＣＤ−ＲＯＭ、フレキシブルディスク（ＦＤ）、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ（Digital Versatile Disk）等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【００８５】
さらに、本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【００８６】
本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムは、上述した各部（画像取込部５１、バーコード検出部５２、トリガラベル検出部５３、サービス判定部５４、サービス表示検出部５５、報知部５６、情報出力部５７、２５７、インストアコード判別部５９）を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはＣＰＵ（プロセッサ）が上記ＲＯＭからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、画像取込部５１、バーコード検出部５２、トリガラベル検出部５３、サービス判定部５４、サービス表示検出部５５、報知部５６、情報出力部５７、２５７、インストアコード判別部５９が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【００８７】
また、この発明は前記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【符号の説明】
【００８８】
１ サッカー台
２、２０２ コード読取装置
３ ＰＯＳ端末
４ チェックアウトレーンシステム
２０ カメラ
２１ 読取窓
Ｆ 識別パターン格納フォルダ
Ｔ トリガラベル（第２シンボル）
Ｌ 値引ラベル（サービス表示）
６０ 商品
６１ バーコードラベル
６２ バーコード（第１シンボル）
７０ａ、７０ｂ 撮像エリア
【先行技術文献】
【特許文献】
【００８９】
【特許文献１】特開２００８−３３６４０号公報
【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、コード読取装置およびプログラムに関する。
【背景技術】
【０００２】
スーパーマーケット等の店舗では、生鮮品の廃棄ロスを削減するために、閉店時間が近づくと値引額や割引率等を表示した値引ラベルを商品に貼付して、商品の値引販売を行う。
【０００３】
従来、ＣＣＤ（Charge Coupled Device）イメージセンサ等の撮像素子を用いて、バーコード近傍に貼付された値引ラベルを、バーコードとともに撮像し、撮像した画像から商品コードと、値引ラベルが示す値引情報とを読み取るコード読取装置が開示されている。コード読取装置は、読み取った商品コードと、値引情報とをＰＯＳ（Point Of Sales）端末に出力する。ＰＯＳ端末は、受け取った商品コードおよび値引情報により、商品の値引販売を行うことができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら従来技術においては、値引ラベルが、バーコードとともにワンショットで撮像できる撮像エリア内に貼付されていない場合や、値引ラベルを画像認識できなかった場合等には、値引ラベルを読み込めない場合が発生するため、値引を確実に行うことが難しいという問題がある。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
実施形態のコード読取装置は、画像取込手段と、第１検出手段と、第２検出手段と、報知手段とを備える。画像取込手段は、撮像手段が撮像した画像を取り込む。第１検出手段は、前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する。第２検出手段は、前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する。報知手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、商品には、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示が付されていることを報知する。
【図面の簡単な説明】
【０００６】
【図１】図１は、第１の実施の形態にかかるコード読取装置を備えたチェックアウトレーンシステムの構成を概略的に示す外観斜視図である。
【図２】図２は、コード読取装置の構成を示すブロック図である。
【図３】図３は、商品とカメラの撮像エリアとの関係の一例を示す図である。
【図４】図４は、バーコードを含む領域の画像を示す図である。
【図５】図５は、エッジ抽出されたトリガラベルの画像を例示する図である。
【図６】図６は、店員用ディスプレイに表示されるメッセージの一例を示す図である。
【図７−１】図７−１は、店員用ディスプレイに表示されるエラーメッセージの一例を示す図である。
【図７−２】図７−２は、店員用ディスプレイに表示されるエラーメッセージのその他の例を示す図である。
【図８】図８は、コード読取装置が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。
【図９】図９は、第２の実施の形態にかかるコード読取装置の構成を示すブロック図である。
【図１０】図１０は、コード読取装置が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。
【図１１】図１１は、トリガラベルのその他の例を示す図である。
【図１２】図１２は、トリガラベルのその他の例を示す図である。
【図１３】図１３は、エッジ抽出されたトリガラベルのその他の画像例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００７】
（第１の実施の形態）
図１は、第１の実施の形態にかかるコード読取装置２を備えたチェックアウトレーンシステム４の構成を概略的に示す外観斜視図である。図１に示すように、チェックアウトレーンシステム４は、商品を入れた買い物かごを戴置するためのサッカー台１と、サッカー台１の略中央に立設されたコード読取装置２と、コード読取装置２と図示しない伝送路によって相互通信可能に接続されたＰＯＳ端末３とを備えている。
【０００８】
ＰＯＳ端末３は、客が購入する商品の販売登録を行うものである。図１に示すように、ＰＯＳ端末３には、キーボード３１、オペレータ用の表示器３２、客用の表示器３３、レシート印字等を行うプリンタ３４、現金等を収容するためのドロワ３５等が設けられている。キーボード３１には、商品代金の決済に必要な締めキー等が配設されている。ＰＯＳ端末３は、この種のチェックアウトレーンシステムで標準的に使用されているＰＯＳ端末と同様の構成と機能とを備えている。
【０００９】
コード読取装置２は、商品に貼付されたバーコードを読み取って、バーコードが含む商品情報をＰＯＳ端末３に出力するための装置である。図１に示すように、コード読取装置２は、読取窓２１と、キーボード２２と、客用ディスプレイ２３と、店員用ディスプレイ２４と、ブザー２５と、ＬＥＤ２６とを主に備えている。
【００１０】
キーボード２２は、バーコードで登録不能な商品の登録を行う場合に、各種キーによる入力を受付ける。客用ディスプレイ２３は、登録された商品の品名や価格等を買い物客または店員に対して表示する。店員用ディスプレイ２４は、登録された商品の品名や価格、その他のエラーメッセージ等をオペレータの店員に対して表示する。
【００１１】
読取窓２１が設けられたコード読取装置２の内部には、カメラ２０（図２参照）が内蔵されている。カメラ２０は、例えばＣＣＤ（Charge Coupled Device）を用いた撮像装置であってもよいし、ＣＭＯＳ（Complementary Metal Oxide Semiconductor）などその他の撮像素子を用いた撮像装置であってもよい。カメラ２０は、読取窓２１に相対する撮像領域にかざされた商品を撮像する。
【００１２】
図２は、コード読取装置２の構成を示すブロック図である。コード読取装置２は、ＣＰＵ５０と、ＲＯＭ４２と、ＲＡＭ４３と、通信Ｉ／Ｆ４４と、出力ポート４５と、キーボードコントローラ４６と、表示コントローラ４７、４８と、カメラコントローラ４９と、メモリ２７とを主に備えており、これらがアドレスバス、データバスなどのバスライン４１で接続されて構成されている。
【００１３】
ＣＰＵ５０は、コード読取装置２の動作全体を制御する制御部として機能する。ＲＯＭ４２は、本実施の形態にかかるプログラムや、ＣＰＵ５０の動作を制御するその他のプログラム等を記憶している。ＲＡＭ４３は、ＲＯＭ４２が記憶する各種プログラムをＣＰＵ５０が展開する際にワークエリアとして機能するものである。また、ＲＡＭ４３は、カメラ２０によって撮像した画像データなどの各種データを格納する。
【００１４】
通信Ｉ／Ｆ４４は、バスを介して接続されたＰＯＳ端末３（図１参照）とのデータ通信を制御する。出力ポート４５は、ブザー２５とＬＥＤ２６に駆動信号を出力する。キーボードコントローラ４６は、キーボード２２からキー信号を取り込む。表示コントローラ４７は、客用ディスプレイ２３に対するデータ表示を制御する。表示コントローラ４８は、店員用ディスプレイ２４に対するデータ表示を制御する。カメラコントローラ４９は、カメラ２０の撮像動作を制御する。
【００１５】
カメラ２０は、商品に付されたバーコードまたは二次元コード等のコードシンボル（第１シンボル）や、値引やポイント付加等のサービスを表示したラベル（サービス表示）等を撮像する。次に、カメラ２０によるコードシンボルやサービス表示の撮像について説明する。
【００１６】
図３は、商品６０とカメラ２０の撮像エリアとの関係の一例を示す図である。図中２点鎖線で囲った領域は、カメラ２０が１フレームで撮像できる領域である撮像エリア７０ａ、７０ｂである。図３に示す商品６０には、バーコードラベル６１に加えて、サービス表示の一例である値引ラベルＬが貼付されている。
【００１７】
バーコードラベル６１には、商品名「豚バラうす切り」や、商品価格「２００円」や、バーコード６２等が表示されている。バーコード６２には、商品６０の販売データをＰＯＳ端末３で登録処理するのに必要な商品情報として、商品コード等の情報が組み込まれている。また、バーコード６２の下部には、バーコード６２が組み込んでいる商品コード「２１０１２３４５６７８９０」が数字で表示されている。値引ラベルＬには、商品６０に関する値引額を示す文字情報「表示価格より５０円引き」が表示されている。
【００１８】
尚、サービス表示としては、商品６０に付され、商品６０の販売登録時に付与されるサービスに関するサービスを表示しているものであればよい。即ち、サービス表示は、バーコード６２が含む商品６０の商品情報に対して付与されるサービスを、文字やシンボルで示す表示である。サービス表示のその他の例としては、商品６０の割引率を表示した割引ラベルや、商品６０を購入した客に対して、通常のポイント付与数より割増されて付与されるポイント数を表示したポイント割増ラベル等がある。
【００１９】
さらに商品６０には、図３に示すように、商品６０にサービス表示が付されていることを示すトリガラベルＴ（第２シンボル）が貼付される。トリガラベルＴはコードシンボルを構成する要素の形状とは異なる図形を含んでいる。即ち、バーコード６２は複数のバーで構成されるので、トリガラベルＴは、バーとは異なる形状である円や円周、三角形や、バーコード６２のバーとはアスペクト比の異なる四角形等を含んでいる。
【００２０】
トリガラベルＴの好適な実施形態としては、２重以上の同心形状を含むことが好ましい。さらに好適な実施形態としては、図３に示すように、同心の円周を２重に含むことが好ましく、それぞれの円周は所定の太さを持った太線によって構成されることが好ましい。
【００２１】
尚、トリガラベルＴは、バーコード６２に重ならないように貼られてもよいし、図３に示すようにバーコード６２の一部分に重ねられて貼られてもよい。ただし、いずれの場合においても、バーコード６２がデコードできるようにトリガラベルＴを貼付するものとする。
【００２２】
図３に示すように、商品６０においてバーコード６２と値引ラベルＬとが離れて貼付されている場合には、バーコード６２と値引ラベルＬとは同一の撮像エリアには納まらない。このような場合、オペレータは読取窓２１にかざす商品６０の位置を変えて、バーコード６２を含む撮像エリア７０ａと、値引ラベルＬを含む撮像エリア７０ｂとの複数のフレームにより商品６０を複数回に分けて撮像する。
【００２３】
図２に戻り、メモリ２７は、不揮発性のメモリであり、識別パターン格納フォルダＦを格納している。識別パターン格納フォルダＦは、トリガラベルＴに含まれる形状等、トリガラベルＴの特徴に関する情報が格納されている。
【００２４】
次に、ＣＰＵ５０がプログラムを実行することで実現される、コード読取装置２の機能構成について説明する。ＣＰＵ５０は、ＲＡＭ４３に展開されたＲＯＭ４２が記憶するプログラムに従って動作することで、図２に示すように、画像取込部５１と、バーコード検出部５２（第１検出手段）と、トリガラベル検出部５３（第２検出手段）と、サービス判定部５４と、サービス表示検出部５５と、報知部５６と、情報出力部５７として機能する。
【００２５】
画像取込部５１は、カメラコントローラ４９に撮像オン信号を出力してカメラ２０に撮像動作を開始させる。また、画像取込部５１は、サービス表示検出部５５の指示を受けた場合に、カメラ２０が撮像した撮像エリア７０ａまたは７０ｂ内の画像を取り込んで、ＲＡＭ４３の画像ワークエリアに格納する。
【００２６】
バーコード検出部５２は、画像取込部５１が取り込む画像からコードシンボルを検出する。具体的には、取り込まれた画像からパターンマッチング技術によるバーコードの検出や、所定のファインダパターンから二次元コードの検出などを行う。バーコード検出部５２は、所定のデコード方法に従って検出したコードシンボルをコード情報に変換し、コードシンボルに対応するコード情報を読み取る。例えば、図３の例では、バーコード検出部５２によりバーコード６２が検出され、そのバーコード６２に対応する商品コード「２１０１２３４５６７８９０」が読み取られる。
【００２７】
トリガラベル検出部５３は、画像取込部５１が取り込む画像からトリガラベルＴを検出する。より具体的には、トリガラベル検出部５３は、図４に示すようにバーコード６２を含む領域を抽出する。そしてトリガラベル検出部５３は、抽出した領域の画像の輪郭（エッジ）を例えば図５に示すように抽出する。
【００２８】
図３または図４に示すように、トリガラベルＴに同心の円周が２重に含まれている場合には、抽出されるエッジ形状は、図５に示すように４重の円周となる。識別パターン格納フォルダＦには、この２重円のトリガラベルＴに対応する識別パターンとして、４重円が対応付けられている。トリガラベル検出部５３は、抽出したエッジ形状（４重円）が、識別パターン格納フォルダＦに格納されている識別パターン（４重円）と照合した場合に、そのエッジ形状（４重円）に対応する画像（２重円）をトリガラベルＴとして検出する。
【００２９】
尚、好適な実施形態としては、トリガラベルＴは、上述した円周のように、識別されやすい形状であることが望ましい。これにより、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを識別するのに要する時間を短縮することができる。また、トリガラベルＴは、商品６０がカメラ２０に対して傾いた状態で撮像された場合であっても、トリガラベルＴとして識別されやすい形状であることがのぞましい。トリガラベルＴに円を含めると、商品６０がカメラ２０に傾いた状態であっても円形状を識別しやすいので、トリガラベルＴには円形を用いることが好ましい。
【００３０】
さらに好適な実施形態としては、トリガラベルＴの識別成功率を高めるために、トリガラベルＴに図４に示すような同心の円周を２重に含めることが好ましい。
【００３１】
即ち、トリガラベルＴにおいて円周を１重とすると、数字の０（ゼロ）と混同してしまう恐れがある。また、トリガラベルＴにおいて内側の円が塗りつぶされて円周ではない場合に、この図形のエッジ形状は３重となる。これに対し、従来用いられている２次元コードのファインダパターン（図１１参照）は、エッジ抽出すると３重の四角形状となる。従って、３重のエッジ形状を識別パターンとして用いた場合には、ファインダパターンの一部をトリガラベルＴとして誤認識してしまう恐れがある。
【００３２】
これに対して、上述のようにトリガラベルＴに同心の円周を２重に含めた場合には、そのエッジ形状が４重となるので、トリガラベルＴの識別成功率を高めることができる。
【００３３】
サービス判定部５４は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出した場合に、商品６０にはサービス表示が付されていると判定する。
【００３４】
サービス表示検出部５５は、画像取込部５１がＲＡＭ４３の画像ワークエリアに格納した画像から、サービス表示の画像を検出する。また、サービス表示検出部５５は、タイマー５８がタイムアウトしていない間、すなわち予め設定された所定の時間が経過しない間はサービス表示を検出し続ける。
【００３５】
より具体的には、サービス表示検出部５５は、タイマー５８がタイムアウトしていない場合であって、サービス表示検出部５５がサービス表示を検出していない間は、画像取込部５１に対して画像取込を行うよう指示する。そして、画像取込部５１はカメラ２０が撮像した撮像エリア内の画像を新たに取り込み、サービス表示検出部５５は、新たに取り込まれた画像に対してサービス表示を検出する処理を行う。
【００３６】
また、サービス表示検出部５５は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出した場合に、サービス表示を検出する時間を、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出しない場合にサービス表示を検出する時間よりも長くする。
【００３７】
即ち、サービス表示検出部５５は、サービス判定部５４が商品６０にはサービス表示が付されていると判定した場合に、タイマー５８の計測時間を延長して、サービス表示を検出する時間を延長する。
【００３８】
また、サービス表示検出部５５は、サービス表示の画像を検出した場合には、検出したサービス表示の画像からそのサービス表示に対応したサービス情報を読み取る。
【００３９】
より具体的には、サービス表示検出部５５は、ＲＯＭ４２などに予め設定されている、サービス表示を行うラベルの特徴（枠線や形状など）を示す情報を用いて、画像認識技術によりそのラベルを検出する。そして、サービス表示検出部５５は、検出したラベルに対してＯＣＲ（Optical Character Reader）等の文字認識処理や、オブジェクト認識によるパターンマッチングを行うことで、ラベルに表示されている値引額、割引率、付与ポイントなどのサービス情報を読み取る。例えば、図３の例では、サービス表示検出部５５により値引ラベルＬが検出される。次いで、その値引ラベルＬに記載された「５０円」「引き」などの文字が認識されて、５０円の値引を行うとするサービス情報が読み取られる。
【００４０】
上述のようにすることで、オペレータは、タイマー５８がタイムアウトしていない所定の時間の間は、商品６０をカメラ２０によって複数回撮像することができる。従って、図３のように、サービス表示がバーコードラベル６１を含む撮像エリア７０ａ内に含まれていない場合であっても、オペレータはサービス表示を含む撮像エリア７０ｂによって撮像しなおすことが可能となり、コード情報およびサービス情報の双方を確実に読み込むことができる。
【００４１】
尚、サービス表示検出部５５は、文字情報の識別処理に限定されず、ラベルや図形等の色や大きさ、形状などを識別して、それらの特徴に対応付けられたサービス情報を読み取るとしても良い。
【００４２】
報知部５６は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出した場合に、商品６０にはサービス表示が付されていることを報知する。即ち、報知部５６は、サービス判定部５４が商品６０にはサービス表示が付されていると判定した場合に、商品６０にはサービス表示が付されている旨、もしくはサービス表示を読み込む旨の指示をオペレータに報知する。
【００４３】
例えば、報知部５６は、商品６０にサービス表示が添付されていると判定された場合には、ブザー２５を鳴らすとともに、表示コントローラ４８を制御して、図６に示すように「値引ラベルをスキャンして下さい。」等のメッセージを店員用ディスプレイ２４に表示させる。さらに報知部５６は、ＬＥＤ２６を点滅させるとしてもよい。
【００４４】
また、報知部５６は、サービス判定部５４によってサービス表示が付されていると判定された場合であって、サービス表示検出部５５によってサービス表示が上述の所定の時間内に検出されなかった場合に、商品６０にはサービス表示が添付されている旨、もしくは、商品６０に添付されているサービス表示を読み込む旨の指示をオペレータに報知する。
【００４５】
より具体的には、報知部５６は、商品６０にサービス表示が添付されていると判定されたが、サービス表示が検出されずにタイマー５８がタイムアウトした場合に、ブザー２５を鳴らすとともに、「値引ラベルはありませんか？」（図７−１参照）或いは「値引ラベルが読み込まれていません。値引ラベルをスキャンして下さい。」（図７−２参照）等のエラーメッセージを店員用ディスプレイ２４に表示させる。
【００４６】
情報出力部５７は、バーコード検出部５２が読み取ったコード情報を、通信Ｉ／Ｆ４４を介してＰＯＳ端末３に出力する。また、情報出力部５７は、サービス表示検出部５５がサービス情報を読み取った場合には、読み取ったサービス情報をコード情報と共にＰＯＳ端末３に出力する。
【００４７】
商品によっては値引ラベルＬが添付されていない場合もあるため、バーコード検出部５２によってコード情報の読み取りのみが行われる場合もある。従って、情報出力部５７は、バーコード検出部５２が読み取ったコード情報と、サービス表示検出部５５が読み取ったサービス情報との少なくとも一方をＰＯＳ端末３へ出力する。
【００４８】
また、情報出力部５７は、サービス表示が検出されずにタイマー５８がタイムアウトした場合であっても、キーボード２２のエンターキー等が押下された場合には、バーコード検出部５２が読み取ったコード情報のみをＰＯＳ端末３に出力する。
【００４９】
即ち、上述のように店員用ディスプレイ２４に「値引ラベルはありませんか？」等のメッセージ（図７−１参照）が表示される。店員は、サービス表示が添付されていないか商品６０を確認する。そして、商品６０にサービス表示が添付されていないと判明した場合、店員は例えばエンターキーを押下して、先に読み込んだコード情報のみをＰＯＳ端末３に出力する。ＰＯＳ端末３は、コード情報のみにより商品６０の販売登録を行う。
【００５０】
尚、サービス表示が剥がれるなどして、本来値引されるべき商品ではあるが、商品６０にサービス表示が付されていない場合には、キーボード２２から値引額や値引率等のサービス情報を入力するとしてもよい。
【００５１】
ＰＯＳ端末３は、コード読取装置２の情報出力部５７が出力したコード情報を受信し、受信したコード情報を用いて商品６０の販売登録を行う。また、ＰＯＳ端末３は、コード情報とともにサービス情報を受信した場合には、サービス情報に対応するサービスを商品６０に付与して、当該商品６０の販売登録を行う。
【００５２】
次に、コード読取装置２が実行する情報読取処理の手順について、図８を用いて説明する。図８は、コード読取装置２が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。
【００５３】
ＰＯＳ端末３からスキャン開始の指示を受信すると、コード読取装置２の画像取込部５１は、カメラコントローラ４９に撮像オン信号を出力し、カメラ２０による撮像を開始する（ステップＳ１）。画像取込部５１は、カメラ２０が撮像した画像の画像データをＲＡＭ４３の画像ワークエリアに取り込む（ステップＳ２）。
【００５４】
バーコード検出部５２は、取り込んだ画像内にバーコード６２の画像を検出したか否かを判定する（ステップＳ３）。バーコード６２の画像を検出していない場合（ステップＳ３：Ｎｏ）には、画像取込部５１はカメラ２０による撮像を続ける（ステップＳ２）。バーコード６２の画像を検出した場合（ステップＳ３：Ｙｅｓ）には、バーコード検出部５２は、検出したバーコード６２に対応するコード情報を読み取る。そして、コード読取装置２は、タイマー５８を開始させて、サービス表示を検出する時間を計測し始める（ステップＳ４）。
【００５５】
次に、コード読取装置２は、トリガラベル検出部５３によって、画像内にトリガラベルＴを検出したか否かを判定する（ステップＳ５）。トリガラベルＴを検出した場合（ステップＳ５：Ｙｅｓ）には、サービス判定部５４は商品６０にはサービス表示が付されていると判定する。そして、サービス表示検出部５５は、タイマー５８の計測時間を延長して、サービス表示を検出する時間を延長する（ステップＳ６）。
【００５６】
また、報知部５６は、例えばブザー２５を鳴らすとともに、店員用ディスプレイ２４に「値引ラベルをスキャンして下さい。」等のメッセージ（図６参照）を表示させて、商品６０にサービス表示が付されている旨を報知する（ステップＳ７）。そして、サービス表示を検出したか否か判定する（ステップＳ８）。
【００５７】
一方、トリガラベルＴを検出しなかった場合（ステップＳ５：Ｎｏ）には、サービス判定部５４は商品６０にはサービス表示が付されていないと判定する。従って、タイマー５８は延長されないが、タイマー５８がタイムアウトするまでサービス表示の検出は行われる。即ち、トリガラベルＴを検出しなかった場合（ステップＳ５：Ｎｏ）には、サービス表示を検出したか否かを判定する（ステップＳ８）。
【００５８】
サービス表示が検出された場合（ステップＳ８：Ｙｅｓ）には、情報出力部５７は、バーコード６２をデコードして読み取ったコード情報と、サービス表示からＯＣＲ等によって読み取ったサービス情報とをＰＯＳ端末３に出力する（ステップＳ９）。
【００５９】
サービス表示が検出されなかった場合（ステップＳ８：Ｎｏ）には、タイマー５８がタイムアウトしたか判定する（ステップＳ１０）。タイムアウトした場合（ステップＳ１０：Ｙｅｓ）には、報知部５６は、ブザー２５を鳴らすとともに、店員用ディスプレイ２４に「値引ラベルはありませんか？」等のエラーメッセージ（図７−１参照）を表示させて、サービス表示が貼付されていないか再度オペレータに報知する（ステップＳ１１）。
【００６０】
これに対してオペレータは商品６０にサービス表示が付されていないことを確認して、キーボード２２のエンターキーを押下した場合（ステップＳ１２：Ｙｅｓ）、情報出力部５７は、コード情報のみをＰＯＳ端末３に出力する（ステップＳ１４）。
【００６１】
一方、ステップＳ１０でタイムアウトしていない場合（ステップＳ１０：Ｎｏ）およびステップＳ１２でエンターキーが押下されていない場合（ステップＳ１２：Ｎｏ）には、画像取込部５１はカメラ２０が撮像した画像を取り込んで（ステップＳ１３）、ステップＳ８に移行する。
【００６２】
ステップＳ９またはステップＳ１４の後、コード読取装置２は、ＰＯＳ端末３から販売登録処理が終了してバーコード読取処理終了を指示されたか否か判定する（ステップＳ１５）。バーコード読取処理の終了が指示されていない場合（ステップＳ１５：Ｎｏ）には、ステップＳ２に戻ってステップＳ２以降の処理を続ける。バーコード読取処理の終了が指示された場合（ステップＳ１５：Ｙｅｓ）には、コード読取装置２は、カメラコントローラ４９に撮像オフ信号を出力し（ステップＳ１６）、カメラ２０による撮像を終了する。
【００６３】
上述のように、第１の実施形態によれば、トリガラベルＴが検出された場合には、商品６０にサービス表示が付されている旨を報知するため、オペレータがサービス表示に気付かずに商品を販売登録してしまうことを防ぐことができる。
【００６４】
また、第１の実施の形態によれば、トリガラベルＴが検出された場合には、サービス表示の検出時間を延長するため、値引ラベルＬがバーコード６２から離れた位置に貼付されてワンショットで双方を撮像できない場合であっても、複数回スキャンを行う時間が設けられるため、値引ラベルＬを確実に読み込ませることができる。
【００６５】
（第２の実施の形態）
値引の対象となる主な商品としては、店舗内で加工販売される生鮮食品等が挙げられる。一般に、店舗内で加工販売される商品に付される商品コードとしては、特定の数値（ここでは２とする）で始まるインストアコードが使用される。即ち、図３を参照すると、商品コードは「２１０１２３４５６７８９０」と「２」で始まっており、この商品６０にはインストアコードが付されていることが分かる。
【００６６】
第１の実施の形態においては、全ての商品に対してトリガラベルＴやサービス表示の検出を行っていた。しかしながら、例えばインストアコードが付された商品に対してのみ値引販売を行うような店舗においては、インストアコードが付された商品に限ってトリガラベルＴやサービス表示の検出をすればよい。そこで、第２の実施の形態にかかるコード読取装置２０２は、読み取った商品コードがインストアコードか否かを判定し、インストアコードでない場合には、バーコードから読み取ったコード情報のみをＰＯＳ端末３に出力することを特徴とする。
【００６７】
図９は、第２の実施の形態にかかるコード読取装置２０２の構成を示すブロック図である。コード読取装置２０２のＣＰＵ２５０は、インストアコード判別部５９をさらに備え、第１の実施の形態にかかる情報出力部５７とは異なる情報出力部２５７を備えている。第１の実施の形態のコード読取装置２と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【００６８】
インストアコード判別部５９は、バーコード検出部５２が読み取ったコード情報を参照して、コード情報に含まれる商品コードがインストアコード（サービス対象情報）であることを示す特定の数値で始まっているか否かを判別する。例えば、特定の数値が「２」と定められており、商品コードが「２１０１２３４５６７８９０」のように「２」で始まる場合には、読み取ったコード情報はインストアコードであると判別する。
【００６９】
情報出力部２５７は、インストアコード判別部５９が、バーコード検出部５２により読み取られたコード情報はインストアコードであると判別した場合に限って、トリガラベルＴおよびサービス表示を検出する処理を行う。即ち、情報出力部２５７は、インストアコード判別部５９が、バーコード検出部５２により読み取られたコード情報はインストアコードではないと判別した場合に、トリガラベルＴの検出を行わず、サービス表示の検出待ちもせずに、即、ＲＡＭ４３に格納されたコード情報のみをＰＯＳ端末３に出力する。
【００７０】
次に、コード読取装置２０２が実行する情報読取処理について図１０を参照して説明する。図１０は、コード読取装置２０２が実行する情報読取処理の手順を示すフローチャートである。尚、図８と同じ処理については同じ符号を付してここでの説明を省略する。
【００７１】
インストアコード判別部５９は、ステップＳ３で読み取ったバーコード６２がインストアコードであるか否か判別する（ステップＳ２０）。インストアコードであると判別した場合（ステップＳ２０：Ｙｅｓ）には、ステップＳ４に移行して上述したステップＳ４以降の処理を行う。一方、インストアコードではないと判別した場合（ステップＳ２０：Ｎｏ）に、情報出力部２５７は、バーコード検出部５２がステップＳ３で読み取ったコード情報を、通信Ｉ／Ｆ４４を介してＰＯＳ端末３に伝送出力する（ステップＳ１４）。
【００７２】
上述のように、第２の実施形態によれば、コード読取装置２０２は、読み取ったバーコード６２から値引の可能性があるか否かを判別するので、値引の可能性のある商品に対してのみ、トリガラベルＴの検出およびサービス表示の検出待ちを行う。従って、全ての商品に対してサービス表示の読み込み待ち時間を設けなくてもよいため、商品の販売登録処理をより短時間で済ませることが可能となる。
【００７３】
以上説明したとおり、第１、第２の実施形態によれば、トリガラベルＴを検出した場合に、商品６０にはサービス表示が付されていると判定するため、サービス表示の読み込み漏れを防止して、値引を確実に行うことができる。
【００７４】
尚、上述では、商品６０にサービス表示が１枚貼付される例について説明したが、商品６０に貼付されるサービス表示は複数枚であっても良いとする。この場合、情報出力部５７、２５７は、コード情報とともに、各サービス表示から読み取った複数のサービス情報をＰＯＳ端末３に出力する。
【００７５】
尚、値引や割引などのサービス情報およびバーコード６２は、ラベルに印刷される形態に限定されるものではない。その他の例として、サービス情報やバーコード６２を商品６０に直接記載または印刷するとしてもよい。
【００７６】
尚、上述では、トリガラベルは、円や円周、三角形や、バーコード６２のバーとはアスペクト比の異なる四角形等を含むとしたが、その他の図形を含むとしてもよい。図１１、図１２は、トリガラベルのその他の例を示す図である。図１１に示すように、２次元コードの図形をトリガラベルＴ１に含めるとしてもよい。また、図１２に示すように、星型の図形をトリガラベルＴ２に含めるとしてもよい。
【００７７】
尚、商品６０（図３参照）のラベル６１が貼られた面が、読取窓２１（図１参照）の設けられた面に対して平行に向かい合わせられた場合には、画像取込部５１が取り込む画像には、図４のようにバーコード６２の正面図が含まれる。この場合、トリガラベルＴに対して抽出されるエッジ形状は、図５に示すように４重の同心円となる。
【００７８】
一方、商品６０のラベル６１が貼られた面が、読取窓２１の設けられた面に対して平行でない場合には、画像取込部５１が取り込む画像には、バーコード６２およびトリガラベルＴが傾いた状態で撮像された画像が含まれる。この場合には、トリガラベルＴに対して抽出されるエッジ形状は、図１３に示すように同心形状とならない場合もある。
【００７９】
そこで、識別パターン格納フォルダＦには、図４に示す２重円のトリガラベルＴに対応する識別パターンとして、トリガラベルＴが傾いた状態で撮像された場合にもトリガラベルＴを識別可能とするためのパラメータ等が格納されていてもよい。トリガラベル検出部５３は、このパラメータに基づいて画像解析を行うことにより、トリガラベルＴを識別し、検出する。
【００８０】
このように、トリガラベルＴのエッジ形状は、同心形状に限定されるものではない。即ち、トリガラベル検出部５３は、図５および図１３に示すように、両端の一致した線によって囲まれる領域の中に両端の一致した他の線を内包する場合に、このエッジ形状に対応する画像をトリガラベルＴとして検出する。
【００８１】
尚、好適な例としては、この両端の一致した線が４重以上であることが好ましく、これによりトリガラベルＴを他の形状と区別しやすくすることができる。
【００８２】
尚、上述では、サービス表示検出部５５は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出した場合に、サービス表示を検出する時間を延長するとしたが、実施形態はこれに限定されるものではない。その他の例として、サービス表示検出部５５は、トリガラベル検出部５３がトリガラベルＴを検出しない場合に、タイマー５８の計測時間を短縮して、サービス表示を検出する時間を短縮するとしてもよい。
【００８３】
また、上述では、報知部５６は、ブザー２５を鳴らすとともにメッセージを店員用ディスプレイ２４に表示させてサービス表示が付されていることを報知する等としたが、実施形態はこれに限定されるものではない。その他の例として、報知部５６は、「値引ラベルをスキャンして下さい。」等のメッセージを、図示しないスピーカを用いて音声出力させることにより、商品にサービス表示が付されていることを報知するとしてもよい。
【００８４】
なお、本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムは、ＲＯＭ等に予め組み込まれて提供される。本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでＣＤ−ＲＯＭ、フレキシブルディスク（ＦＤ）、ＣＤ−Ｒ、ＤＶＤ（Digital Versatile Disk）等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供するように構成してもよい。
【００８５】
さらに、本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
【００８６】
本実施形態のコード読取装置２、２０２で実行されるプログラムは、上述した各部（画像取込部５１、バーコード検出部５２、トリガラベル検出部５３、サービス判定部５４、サービス表示検出部５５、報知部５６、情報出力部５７、２５７、インストアコード判別部５９）を含むモジュール構成となっており、実際のハードウェアとしてはＣＰＵ（プロセッサ）が上記ＲＯＭからプログラムを読み出して実行することにより上記各部が主記憶装置上にロードされ、画像取込部５１、バーコード検出部５２、トリガラベル検出部５３、サービス判定部５４、サービス表示検出部５５、報知部５６、情報出力部５７、２５７、インストアコード判別部５９が主記憶装置上に生成されるようになっている。
【００８７】
また、この発明は前記各実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、前記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を組合わせてもよい。
【符号の説明】
【００８８】
１ サッカー台
２、２０２ コード読取装置
３ ＰＯＳ端末
４ チェックアウトレーンシステム
２０ カメラ
２１ 読取窓
Ｆ 識別パターン格納フォルダ
Ｔ トリガラベル（第２シンボル）
Ｌ 値引ラベル（サービス表示）
６０ 商品
６１ バーコードラベル
６２ バーコード（第１シンボル）
７０ａ、７０ｂ 撮像エリア
【先行技術文献】
【特許文献】
【００８９】
【特許文献１】特開２００８−３３６４０号公報
【特許請求の範囲】
【請求項１】
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する第１検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する第２検出手段と、
前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、商品には、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示が付されていることを報知する報知手段と、
を備えるコード読取装置。
【請求項２】
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する第１検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する第２検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示を所定の時間だけ検出するサービス表示検出手段と、を備え、
前記サービス表示検出手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、前記サービス表示を検出する時間を、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出しない場合に前記サービス表示を検出する時間よりも長くする、コード読取装置。
【請求項３】
前記第１検出手段は、前記第１シンボルとしてコードシンボルを検出し、
前記第２検出手段は、前記第２シンボルとして、前記商品にサービス表示が付されていることを示すラベルを検出する、請求項１または２に記載のコード読取装置。
【請求項４】
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、前記サービス表示を所定の時間だけ検出するサービス表示検出手段をさらに備え、
前記サービス表示検出手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、前記サービス表示を検出する時間を延長する、請求項１に記載のコード読取装置。
【請求項５】
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、前記サービス表示を所定の時間だけ検出するサービス表示検出手段をさらに備え、
前記サービス表示検出手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出しない場合に、前記サービス表示を検出する時間を短縮する、請求項１に記載のコード読取装置。
【請求項６】
前記第２検出手段は、前記画像に対してエッジ抽出を行って、抽出したエッジ形状に基づいて、前記第２シンボルを検出する、請求項１ないし５のいずれか１つに記載のコード読取装置。
【請求項７】
前記第２検出手段は、前記エッジ形状が、両端の一致した線によって囲まれる領域の中に両端の一致した他の線を内包する場合に、当該エッジ形状に対応する画像を前記第２シンボルとして検出する、請求項６記載のコード読取装置。
【請求項８】
前記第２検出手段は、前記エッジ形状が４重以上の前記両端の一致した線を含む場合に、当該エッジ形状に対応する画像を前記第２シンボルとして検出する、請求項７に記載のコード読取装置。
【請求項９】
コード読取装置を制御するコンピュータを、
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する第１検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する第２検出手段と、
前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、商品には、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示が付されていることを報知する報知手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項１０】
コード読取装置を制御するコンピュータを、
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する第１検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する第２検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示を所定の時間だけ検出するサービス表示検出手段と、
として機能させ、
前記サービス表示検出手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、前記サービス表示を検出する時間を、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出しない場合に前記サービス表示を検出する時間よりも長くする、プログラム。
【請求項１】
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する第１検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する第２検出手段と、
前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、商品には、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示が付されていることを報知する報知手段と、
を備えるコード読取装置。
【請求項２】
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する第１検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する第２検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示を所定の時間だけ検出するサービス表示検出手段と、を備え、
前記サービス表示検出手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、前記サービス表示を検出する時間を、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出しない場合に前記サービス表示を検出する時間よりも長くする、コード読取装置。
【請求項３】
前記第１検出手段は、前記第１シンボルとしてコードシンボルを検出し、
前記第２検出手段は、前記第２シンボルとして、前記商品にサービス表示が付されていることを示すラベルを検出する、請求項１または２に記載のコード読取装置。
【請求項４】
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、前記サービス表示を所定の時間だけ検出するサービス表示検出手段をさらに備え、
前記サービス表示検出手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、前記サービス表示を検出する時間を延長する、請求項１に記載のコード読取装置。
【請求項５】
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、前記サービス表示を所定の時間だけ検出するサービス表示検出手段をさらに備え、
前記サービス表示検出手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出しない場合に、前記サービス表示を検出する時間を短縮する、請求項１に記載のコード読取装置。
【請求項６】
前記第２検出手段は、前記画像に対してエッジ抽出を行って、抽出したエッジ形状に基づいて、前記第２シンボルを検出する、請求項１ないし５のいずれか１つに記載のコード読取装置。
【請求項７】
前記第２検出手段は、前記エッジ形状が、両端の一致した線によって囲まれる領域の中に両端の一致した他の線を内包する場合に、当該エッジ形状に対応する画像を前記第２シンボルとして検出する、請求項６記載のコード読取装置。
【請求項８】
前記第２検出手段は、前記エッジ形状が４重以上の前記両端の一致した線を含む場合に、当該エッジ形状に対応する画像を前記第２シンボルとして検出する、請求項７に記載のコード読取装置。
【請求項９】
コード読取装置を制御するコンピュータを、
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する第１検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する第２検出手段と、
前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、商品には、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示が付されていることを報知する報知手段と、
として機能させるためのプログラム。
【請求項１０】
コード読取装置を制御するコンピュータを、
撮像手段が撮像した画像を取り込む画像取込手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、商品の商品情報を含む第１シンボルを検出する第１検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像において、前記第１シンボルを構成する要素の形状とは異なる第２シンボルを検出する第２検出手段と、
前記画像取込手段が取り込む前記画像から、前記商品情報に対して付与されるサービスを示すサービス表示を所定の時間だけ検出するサービス表示検出手段と、
として機能させ、
前記サービス表示検出手段は、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出した場合に、前記サービス表示を検出する時間を、前記第２検出手段が前記第２シンボルを検出しない場合に前記サービス表示を検出する時間よりも長くする、プログラム。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７−１】
【図７−２】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７−１】
【図７−２】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２】
【図１３】
【公開番号】特開２０１２−１１３６８９（Ｐ２０１２−１１３６８９Ａ）
【公開日】平成２４年６月１４日（２０１２．６．１４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２０１１−１７８５４５（Ｐ２０１１−１７８５４５）
【出願日】平成２３年８月１７日（２０１１．８．１７）
【出願人】（０００００３５６２）東芝テック株式会社 (5,631)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２４年６月１４日（２０１２．６．１４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２３年８月１７日（２０１１．８．１７）
【出願人】（０００００３５６２）東芝テック株式会社 (5,631)
【Ｆターム（参考）】
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