ゴルフボールの汚れ拭き取り具
【課題】
ゴルフボールに付着している汚れを片手で、手際よく拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具を提供する。
【課題手段】
片手に収まる大きさの袋体で形成されると共に該袋体の内面がゴルフボールの汚れを拭き取るための拭き取り面になり、該袋体内に収容されたゴルフボールの汚れを、該袋体を片手で握るようにして拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具であって、前記袋体は底部と該底部から斜め上方へ向けて拡開する側部とから構成されて内部がボール収容部となると共に該袋体の上端が開口して該開口から該ボール収容部内へボールを出し入れでき、且つ、該ボール収容部を扁平にした状態において該袋体の底部の横幅がゴルフボールの直径と略同一に形成されることで、前記ボール収容部内に収容されたゴルフボールが該袋体の底部に接触可能であることを特徴とする。
ゴルフボールに付着している汚れを片手で、手際よく拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具を提供する。
【課題手段】
片手に収まる大きさの袋体で形成されると共に該袋体の内面がゴルフボールの汚れを拭き取るための拭き取り面になり、該袋体内に収容されたゴルフボールの汚れを、該袋体を片手で握るようにして拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具であって、前記袋体は底部と該底部から斜め上方へ向けて拡開する側部とから構成されて内部がボール収容部となると共に該袋体の上端が開口して該開口から該ボール収容部内へボールを出し入れでき、且つ、該ボール収容部を扁平にした状態において該袋体の底部の横幅がゴルフボールの直径と略同一に形成されることで、前記ボール収容部内に収容されたゴルフボールが該袋体の底部に接触可能であることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールの汚れ拭き取り具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴルフボールに土や水等が付着してゴルフボールが汚れた場合には、一般に、タオル等でその汚れを拭き取ることが行われていた。
【0003】
しかし、ゴルフプレーヤがゴルフプレーの際にタオルを持ち歩くことはタオルがゴルフプレーの邪魔になるために、従来から、ゴルフボールの汚れを除去するための簡易な汚れ拭き取り具が望まれていた。
【0004】
一方、特許文献1には、ゴルフ用具の汚れ落し具が提案されている。この特許文献1に記載のものは、汚れ落とし用の布地に紐を取り付け、紐を引くことで、布地が容器内へ収容可能に設けられている。
【0005】
又、特許文献2にも、ゴルフボールの汚れを拭き取ることのできる発明が提案されている。
【0006】
図11に示すように、当該特許文献2に記載の発明は、ボールホルダー本体100の上下両端が開口し、ゴルフボール101を上側の開口から入れて下側の開口から押し出すようにして取り出す途中において、ゴルフボール101を該ボールホルダー本体100内面に接触させることで、ゴルフボール101に付着している汚れをボールホルダー本体100で拭うように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−70946号公報
【特許文献2】特開2004−254802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載の発明においては、平らな布地でゴルフボールを包むようにして、ゴルフボールに付着した汚れを拭き取るために、ゴルフボールに付着した汚れを拭き取る際に、ゴルフボールが布地から滑って落ち易く、ゴルフボールに付着した汚れを手際よく拭き取ることが困難であるという問題があった。
【0009】
又、特許文献2に記載の発明においては、図11に示すように、ボールホルダー本体100を両手で掴んだ状態でゴルフボール101を該ボールホルダー本体100内を上方から下方へ通過させるようにして該ゴルフボール101に付着した汚れを拭い取るために、ゴルフボール101に付着した汚れを拭う際に両手を用いなければならずに、繁雑、面倒であるために、この特許文献2に記載の発明においても、ゴルフボール101に付着した汚れを手際よく拭き取ることが困難であるという問題があった。
【0010】
本発明は前記背景技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ゴルフボールに付着している汚れを片手で、」手際よく拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明は、片手に収まる大きさの袋体で形成されると共に該袋体の内面がゴルフボールの汚れを拭き取るための拭き取り面になり、該袋体内に収容されたゴルフボールの汚れを、該袋体を片手で握るようにして拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具であって、
前記袋体は底部と該底部から斜め上方へ向けて拡開する側部とから構成されて内部がボール収容部となると共に該袋体の上端が開口して該開口から該ボール収容部内へボールを出し入れでき、且つ、該ボール収容部を扁平にした状態において該袋体の底部の横幅がゴルフボールの直径と略同一に形成されることで、前記ボール収容部内に収容されたゴルフボールが該袋体の底部に接触可能であることを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、袋体は、布同士を縫製した縫製部分を有し、該縫製部分は、布の端部を内側に折り込んで縫製されることで形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、袋体は、ボール収容部を扁平にした状態の袋体の底部の横幅と略同一の横幅を有する収容ケースに収容可能に設けられると共に、前記袋体の底部には引っ張り紐の一端側が取り付けられ、該引っ張り紐を引っ張ることによって前記袋体は前記底部と側部との間の角部において内側へ折り畳まれながら該収容ケース内に引っ張られて収容可能であることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、収容ケースはゴルフクラブのヘッドカバー、衣服、帽子、カバン、キャディーバッグ、ポーチの何れかに設けられたことを特徴とするものである。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、袋体の開口端には、前記角部に対面する位置において、前記折り畳みを助長する折畳助長部を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、折畳助長部は、袋体の開口端に設けられた切り込みによって形成されたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、折畳助長部は、前記袋体の開口端の周方向へ向けて勾配を設けることで形成されたことを特徴とするものである。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項3乃至7に記載の発明において、収容ケースの開口端と対面する収容ケースの底部には収容ケースの内外を連通する孔が設けられ、引っ張り紐の他端側が該孔を挿通して収容ケース外に導かれ、該他端側を引っ張ることで袋体が引っ張られて収容ケース内へ収容されることを特徴とするものである。
【0019】
請求項9に記載の発明は、請求項3乃至8の何れか1項に記載の発明において、
前記袋体は、前記引っ張り紐に着脱可能であることを特徴とするものである。
【0020】
請求項10に記載の発明は、請求項3乃至9の何れか1項に記載の発明において、
前記袋体の縁部に引き出し用の布片を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載の発明によれば、袋体を片手で持ち、該袋体内へゴルフボールをスムーズに入れることができ、該ゴルフボールを袋体の内面で擦ることで、ゴルフボールに付着している汚れを落としてゴルフボールをきれいにすることができる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、布の端部を内側へ折り返すと共にその折返し部分同士が重ねて縫製されることで、該縫製部が形成される。そして、布の端部の折返し部分における布の復元力によって、当該縫製部近傍の布は互いに離間することで袋体の開口端は僅かに開いている。このため、袋体の開口端から袋体内へゴルフボールをより一層手際よく入れることができる。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、袋体を収容ケース内へ収容することができる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、ゴルフクラブのヘッドカバー、衣服、帽子、カバン、キャディーバッグ、ポーチの何れかに設けられた収容ケース内へ袋体を収容することができる。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、袋体はきれいに折り畳まれた状態で、収容ケース内へ収容されることができる。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、折畳助長部を、切り込みによって、構成することができる。
【0027】
請求項7に記載の発明によれば、折畳助長部を、袋体の開口端に周方向へ向けて設けられた勾配によって構成することができる。
【0028】
請求項8に記載の発明によれば、袋体は、引っ張り紐を引っ張られて収容ケース内へ収容されることができる。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、袋体に対して、引っ張り紐を着脱可能に設けることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明によれば、引き出し用の布片を摘んで袋体を引くことで、該袋体を収容ケースから容易に引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】ゴルフボールの汚れ拭取具の斜視図である。
【図2】ゴルフボールの汚れ拭取具を扁平にした斜視図である。
【図3】ゴルフボールの汚れ拭取具の正面図である。
【図4】作用を説明する説明図である。
【図5】ゴルフボールの汚れ拭取具の第2実施形態を説明する図である。
【図6】第2実施形態の作用を説明する図である。
【図7】第3実施形態を説明する図である。
【図8】第4実施形態を説明する図である。
【図9】第5実施形態を説明する図である。
【図10】第6実施形態を説明する図である。
【図11】背景技術を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本実施形態に係るゴルフボールの汚れ拭き取り具1は、片手に収まる大きさの袋体2で形成されている。該袋体2は、底部3と該底部3から斜め上方へ向けて外側へ広がる側部4とから有底に形成されて、内部がボール収容部5となって該ボール収容部5内にゴルフボール6を収容できるようになっている。該ボール収容部5は1個のゴルフボール6を収容できる程度の広さを有している。該袋体2の内面はゴルフボール6の汚れを拭き取るための拭取り面7になっている。又、該袋体2の上端はボール収容部5内へゴルフボール6を出し入れできる広さの開口端8になっている。
【0033】
袋体2は複数枚の布9,10を縫製することで製造されることができるが、図面では二枚の布9,10を縫製することで製造された場合を示す。そして、袋体2の底部3及び側部4には二枚の布9,10を縫製した縫製部11が設けられている。二枚の布9,10の端部13,14を内側へ折り返すと共にその折返し部分同士が重ねて縫製されることで、該縫製部11が形成される。布9,10の端部13,14の折返し部分における布9,10の復元力によって、当該縫製部11近傍の布9,10は互いに離間することで袋体の開口端8は、図2に示すように、ボール収容部5を扁平にした状態において、僅かに開いている。
【0034】
ここで、前記布9,10は、眼鏡拭きのような、汚れを拭き取ることのできる素材の布が好ましい。又、当該布9,10としては、裁断後に、ほつれが生じない素材が好ましい。
【0035】
図3に示すように、袋体2のボール収容部5を扁平にした状態において、底部3の横幅がゴルフボール6の直径と略同一に形成されることで、ゴルフボール6が袋体2の底部3に接触可能になっていると共に該ゴルフボール6が袋体2の側部4に接触可能になって、ゴルフボール6に付着した土、水等の汚れを袋体2の底部3、及び側部4で拭き取ることができるようになっている。
【0036】
次ぎに、作用について説明する。ゴルフプレーヤは、ゴルフプレーをする際、ゴルフボール6の汚れ拭き取り具1を、例えば、衣服のポケット等に収容する。
【0037】
そして、ゴルフプレーの最中に、ゴルフボール6に土や水等が付着して該ゴルフボール6が汚れたとする。この際、ゴルフプレーヤはポケット等から汚れ拭き取り具1を取り出して片手で所持し、その開口部8を広げる。汚れ拭き取り具1の縫製部11は、図2に示すように、布9,10の端部13、14の折返し部分における布9,10の復元力によって、当該縫製部11近傍の布9,10は互いに離間することで袋体2の開口部2は、僅かに開いている。このため、ゴルフプレーヤは、指の先端を、該開口部8に容易に宛がうことができて、該開口部8を容易に広げることができる。
【0038】
次ぎに、袋体2の広がった開口端8からボール収容部5内へゴルフボール6を入れ、図4に示すように、片手で袋体2を握って、該袋体2の汚れ拭き取り面7で、ゴルフボール6に付着した汚れを擦るようにして拭き取ってゴルフボール6をきれいにする。
【0039】
その後、汚れ拭取具1は例えばゴルフプレーヤのポケットに収容される。汚れ拭取具1は袋体2で形成されているため、ゴルフボール6の汚れを拭き取ることで袋体2内側の拭取り面7は汚れるが、袋体2の外側は汚れない。このため、ゴルフプレーヤが汚れ拭取具1をポケットに押し込んでも該ポケットに汚れが移ることがなく、ポケットを汚す虞は少ない。
【0040】
又、袋体2の表裏を引っ繰り返し、袋体2の拭取り面を表側にして該拭取り面7でゴルフクラブ等を擦って、ゴルフクラブ等に付着した汚れを拭き取ることも可能である。
【0041】
図5は第2実施形態を示す。この第2実施形態の特徴は、汚れ拭取具1を収容ケースK内へ収容可能に構成した点にある。この収容ケースKは筒状に形成されていると共に一端が開口端12となり、他端が閉塞端13になり、且つ、該閉塞端13には孔(図示せず)が設けられている。該開口端12を正面から観た形状は、正円、楕円、又は、直方体等のような多角形にすることができる。
【0042】
又、袋体2の開口部8側には、布片Nが設けられて手の指先でつまめるようになっている。更に、袋体2の底部3の外側には引っ張り紐15の一端が取り付けられている。この引っ張り紐15の他端側は、収容ケースKの開口端12から該収容ケースK内へ挿入され、該収容ケースK内を通して、閉塞端13の孔から外部へ引き出された後に把持部16が取り付けられている。該把持部16は前記収容ケースKの孔を通過できない大きさとする。
【0043】
収容ケースKは、樹脂、布、金属等を用いて製造することができる。又、収容ケースKは、衣服、帽子、カバン、キャディーバッグ、ポーチ等のようにゴルフプレーの際に使用する物に設けることができる。
【0044】
次ぎに、作用について説明する。先ず、予め、袋体2が収容ケースK内に収容されているものとする。そして、ゴルフボールに付着した汚れを袋体2で拭き取る必要が生じた際には、ゴルフプレーヤは該袋体2の布片Nを指先で摘んで、該袋体2を収容ケースKから引き出して第1実施形態と同様にゴルフボールの汚れを拭き取ってゴルフボールをきれいにする。その後、ゴルフプレーヤが引っ張り紐15の把持部16を握って引っ張ることによって、袋体2を収容ケースK内へ引き込んで収容する。
【0045】
この第2実施形態においては、袋体2を収容ケースK内に収容できるために、該袋体2が汚れた場合にも該袋体2でゴルフプレーヤの衣服等を汚す虞がない。
【0046】
ここで、収容ケースKの開口端12の横幅の長さを、扁平にした袋体2の底部3の横幅の長さと略同一にすることによって、以下の作用効果を奏する。
【0047】
図6に示すように、袋体2を収容ケースK内へ引き込む際、袋体2の底部3と側部4との間の角部A、Aが収容ケースK内へ僅か入った状態において、引っ張り紐15を更に引っ張ると、袋体2の側部4が収容ケースKの開口端12の内縁に当たることによって、袋体2の側部4の両端側B、B同士は互いに接近するように折り畳まれながら、袋体2は収容ケースK内へ収容される。このように、袋体2は収容ケースK内へ収容される際に折り畳まれるために嵩張らない。このため、袋体2は、容積の小さな収容ケースK内にも収容されることができ、しかも、見栄え良く、収容ケース内へ収容される。
【0048】
更に、ここで、図5に示すように、袋体2の開口端8に、折畳助長部X、Xを設けることで、前述のように、袋体2が折り畳まれるようにして収容ケースK内へ収容される際の折畳を助長することができる。同図5に示す折畳助長部Xは袋体2の開口端8の周方向へ向けて該開口端8に勾配θを設けることで構成されている。該折畳助長部Xは、同図5に示すように、前記袋体2の前記収容ケースK内への引き込み方向へ向けて、袋体2の前記底部3と側部4との間の角部Aに対面する位置に設けられている。
【0049】
このように、袋体2に折畳助長部Xを設けた場合、図6に示すように、袋体2を収容ケースK内へ引き込む際に、袋体2の側部4は、第2実施形態と同様に、収容ケースKの開口端12の内縁と当接するが、この際、袋体2の底部3と側部4との間の角部Aと、折畳助長部Xとの両箇所を結ぶ直線L、Lに沿って、又は当該直線Lの近傍に沿って容易に曲がるように折り畳まれながら収容ケースK内へ引き込まれるように収容されることができる。
【0050】
図7は第3実施形態を示す。この第3実施形態の特徴は、折畳助長部Xを、袋体2の開口端8に設けられた凹部によって構成した点にある。
【0051】
この第3実施形態においては、図6に示すように、袋体2を収容ケースK内へ引き込む際に、袋体2の側部4は、第2実施形態と同様に、収容ケースKの開口端12の内縁と当接するが、この際、袋体2の底部3と側部4との間の角部Aと、折畳助長部Xとの両箇所を結ぶ直線Lに沿って、又は当該直線Lの近傍に沿って容易に曲がるように折り畳まれながら収容ケースK内へ引き込まれるように収容されることができる。
【0052】
図8は第4実施形態を示す。この第4実施形態の特徴は、折畳助長部Xを、袋体2の開口端8に設けられた切り込みによって構成した点にある。
【0053】
この第4実施形態においても、袋体2を収容ケースK内へ引き込む際に、袋体2の底部3と側部4との間の角部Aと、折畳助長部Xとの両箇所を結ぶ直線Lに沿って、又は当該直線Lの近傍に沿って容易に曲がるように折り畳まれながら収容ケースK内へ引き込まれるように収容されることができる。
【0054】
図9は第5実施形態を示す。この第4実施形態の特徴は、クラブヘッドのヘッドカバー21に補助カバー23を取り付けることで、該ヘッドカバー21に収容ケース24を形成した点にある。当該補助カバー23は、その一端以外の縁を、クラブヘッドのソール部を覆うヘッドカバー21の外面に縫製等の手段によって取り付けることで、該補助カバー23とヘッドカバー21との間を収容空間25とし、当該補助カバー23の一端において該収容空間25が開口端26として開口し、且つ、該開口端26と対面する閉塞端27に孔28が形成された形態をしている。
【0055】
この第5実施形態においては、ゴルフボールの汚れ拭取具1に取り付けられた引っ張り紐15の他端側を収容ケース24の開口端26から該収容ケース24内へ挿入し、該収容ケース24内を通した後に、該収容ケース24の開口端25から収容ケース24外へ引き出して把持部16が取り付けられている。
【0056】
この第5実施形態においては、袋体2は、クラブヘッドのヘッドカバー21に設けられた収容ケース24に引き出し可能に収容されることができる。
【0057】
図10は第6実施形態を示す。この第6実施形態の特徴は、クラブヘッドの上面を被うヘッドカバー31の部分に、補助カバー32を縫製等の手段によって取り付けることで、収容ケース33をヘッドカバー31に設けた点にある。当該補助カバー32は、その一端以外の縁を、クラブヘッドの上面を覆うヘッドカバー31の外面に縫製等の手段によって取り付けることで、該補助カバー32とヘッドカバー31との間を収容空間とし、当該補助カバー32の一端において該収容空間が開口端34として開口し、且つ、該開口端34と対面する閉塞端35に孔36が形成された形態をしている。
【0058】
この第6実施形態においては、ゴルフボールの汚れ拭取具1に取り付けられた引っ張り紐15の他端側を収容ケース33の開口端34から該収容ケース33内へ挿入し、該収容ケース33内を通した後に、該収容ケース33の孔36から収容ケース33外へ引き出して把持部16が取り付けられている。
【0059】
この第6実施形態においては、袋体2は、クラブヘッドのヘッドカバー31に設けられた収容ケース33に引き出し可能に収容されることができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、ゴルフボールの汚れ拭取具の製造業において利用することができる。
【符号の説明】
【0061】
1 ゴルフボールの汚れ拭取具
2 袋体
3 底部
4 側部
5 ボール収容部
6 ゴルフボール
7 ボール収容部
8 開口端
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフボールの汚れ拭き取り具に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ゴルフボールに土や水等が付着してゴルフボールが汚れた場合には、一般に、タオル等でその汚れを拭き取ることが行われていた。
【0003】
しかし、ゴルフプレーヤがゴルフプレーの際にタオルを持ち歩くことはタオルがゴルフプレーの邪魔になるために、従来から、ゴルフボールの汚れを除去するための簡易な汚れ拭き取り具が望まれていた。
【0004】
一方、特許文献1には、ゴルフ用具の汚れ落し具が提案されている。この特許文献1に記載のものは、汚れ落とし用の布地に紐を取り付け、紐を引くことで、布地が容器内へ収容可能に設けられている。
【0005】
又、特許文献2にも、ゴルフボールの汚れを拭き取ることのできる発明が提案されている。
【0006】
図11に示すように、当該特許文献2に記載の発明は、ボールホルダー本体100の上下両端が開口し、ゴルフボール101を上側の開口から入れて下側の開口から押し出すようにして取り出す途中において、ゴルフボール101を該ボールホルダー本体100内面に接触させることで、ゴルフボール101に付着している汚れをボールホルダー本体100で拭うように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2003−70946号公報
【特許文献2】特開2004−254802号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかし、特許文献1に記載の発明においては、平らな布地でゴルフボールを包むようにして、ゴルフボールに付着した汚れを拭き取るために、ゴルフボールに付着した汚れを拭き取る際に、ゴルフボールが布地から滑って落ち易く、ゴルフボールに付着した汚れを手際よく拭き取ることが困難であるという問題があった。
【0009】
又、特許文献2に記載の発明においては、図11に示すように、ボールホルダー本体100を両手で掴んだ状態でゴルフボール101を該ボールホルダー本体100内を上方から下方へ通過させるようにして該ゴルフボール101に付着した汚れを拭い取るために、ゴルフボール101に付着した汚れを拭う際に両手を用いなければならずに、繁雑、面倒であるために、この特許文献2に記載の発明においても、ゴルフボール101に付着した汚れを手際よく拭き取ることが困難であるという問題があった。
【0010】
本発明は前記背景技術の問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、ゴルフボールに付着している汚れを片手で、」手際よく拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具を提供するにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
請求項1に記載の発明は、片手に収まる大きさの袋体で形成されると共に該袋体の内面がゴルフボールの汚れを拭き取るための拭き取り面になり、該袋体内に収容されたゴルフボールの汚れを、該袋体を片手で握るようにして拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具であって、
前記袋体は底部と該底部から斜め上方へ向けて拡開する側部とから構成されて内部がボール収容部となると共に該袋体の上端が開口して該開口から該ボール収容部内へボールを出し入れでき、且つ、該ボール収容部を扁平にした状態において該袋体の底部の横幅がゴルフボールの直径と略同一に形成されることで、前記ボール収容部内に収容されたゴルフボールが該袋体の底部に接触可能であることを特徴とするものである。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、袋体は、布同士を縫製した縫製部分を有し、該縫製部分は、布の端部を内側に折り込んで縫製されることで形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、袋体は、ボール収容部を扁平にした状態の袋体の底部の横幅と略同一の横幅を有する収容ケースに収容可能に設けられると共に、前記袋体の底部には引っ張り紐の一端側が取り付けられ、該引っ張り紐を引っ張ることによって前記袋体は前記底部と側部との間の角部において内側へ折り畳まれながら該収容ケース内に引っ張られて収容可能であることを特徴とするものである。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、収容ケースはゴルフクラブのヘッドカバー、衣服、帽子、カバン、キャディーバッグ、ポーチの何れかに設けられたことを特徴とするものである。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の発明において、袋体の開口端には、前記角部に対面する位置において、前記折り畳みを助長する折畳助長部を設けたことを特徴とするものである。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、折畳助長部は、袋体の開口端に設けられた切り込みによって形成されたことを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、折畳助長部は、前記袋体の開口端の周方向へ向けて勾配を設けることで形成されたことを特徴とするものである。
【0018】
請求項8に記載の発明は、請求項3乃至7に記載の発明において、収容ケースの開口端と対面する収容ケースの底部には収容ケースの内外を連通する孔が設けられ、引っ張り紐の他端側が該孔を挿通して収容ケース外に導かれ、該他端側を引っ張ることで袋体が引っ張られて収容ケース内へ収容されることを特徴とするものである。
【0019】
請求項9に記載の発明は、請求項3乃至8の何れか1項に記載の発明において、
前記袋体は、前記引っ張り紐に着脱可能であることを特徴とするものである。
【0020】
請求項10に記載の発明は、請求項3乃至9の何れか1項に記載の発明において、
前記袋体の縁部に引き出し用の布片を設けたことを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載の発明によれば、袋体を片手で持ち、該袋体内へゴルフボールをスムーズに入れることができ、該ゴルフボールを袋体の内面で擦ることで、ゴルフボールに付着している汚れを落としてゴルフボールをきれいにすることができる。
【0022】
請求項2に記載の発明によれば、布の端部を内側へ折り返すと共にその折返し部分同士が重ねて縫製されることで、該縫製部が形成される。そして、布の端部の折返し部分における布の復元力によって、当該縫製部近傍の布は互いに離間することで袋体の開口端は僅かに開いている。このため、袋体の開口端から袋体内へゴルフボールをより一層手際よく入れることができる。
【0023】
請求項3に記載の発明によれば、袋体を収容ケース内へ収容することができる。
【0024】
請求項4に記載の発明によれば、ゴルフクラブのヘッドカバー、衣服、帽子、カバン、キャディーバッグ、ポーチの何れかに設けられた収容ケース内へ袋体を収容することができる。
【0025】
請求項5に記載の発明によれば、袋体はきれいに折り畳まれた状態で、収容ケース内へ収容されることができる。
【0026】
請求項6に記載の発明によれば、折畳助長部を、切り込みによって、構成することができる。
【0027】
請求項7に記載の発明によれば、折畳助長部を、袋体の開口端に周方向へ向けて設けられた勾配によって構成することができる。
【0028】
請求項8に記載の発明によれば、袋体は、引っ張り紐を引っ張られて収容ケース内へ収容されることができる。
【0029】
請求項9に記載の発明によれば、袋体に対して、引っ張り紐を着脱可能に設けることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明によれば、引き出し用の布片を摘んで袋体を引くことで、該袋体を収容ケースから容易に引き出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】ゴルフボールの汚れ拭取具の斜視図である。
【図2】ゴルフボールの汚れ拭取具を扁平にした斜視図である。
【図3】ゴルフボールの汚れ拭取具の正面図である。
【図4】作用を説明する説明図である。
【図5】ゴルフボールの汚れ拭取具の第2実施形態を説明する図である。
【図6】第2実施形態の作用を説明する図である。
【図7】第3実施形態を説明する図である。
【図8】第4実施形態を説明する図である。
【図9】第5実施形態を説明する図である。
【図10】第6実施形態を説明する図である。
【図11】背景技術を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
本実施形態に係るゴルフボールの汚れ拭き取り具1は、片手に収まる大きさの袋体2で形成されている。該袋体2は、底部3と該底部3から斜め上方へ向けて外側へ広がる側部4とから有底に形成されて、内部がボール収容部5となって該ボール収容部5内にゴルフボール6を収容できるようになっている。該ボール収容部5は1個のゴルフボール6を収容できる程度の広さを有している。該袋体2の内面はゴルフボール6の汚れを拭き取るための拭取り面7になっている。又、該袋体2の上端はボール収容部5内へゴルフボール6を出し入れできる広さの開口端8になっている。
【0033】
袋体2は複数枚の布9,10を縫製することで製造されることができるが、図面では二枚の布9,10を縫製することで製造された場合を示す。そして、袋体2の底部3及び側部4には二枚の布9,10を縫製した縫製部11が設けられている。二枚の布9,10の端部13,14を内側へ折り返すと共にその折返し部分同士が重ねて縫製されることで、該縫製部11が形成される。布9,10の端部13,14の折返し部分における布9,10の復元力によって、当該縫製部11近傍の布9,10は互いに離間することで袋体の開口端8は、図2に示すように、ボール収容部5を扁平にした状態において、僅かに開いている。
【0034】
ここで、前記布9,10は、眼鏡拭きのような、汚れを拭き取ることのできる素材の布が好ましい。又、当該布9,10としては、裁断後に、ほつれが生じない素材が好ましい。
【0035】
図3に示すように、袋体2のボール収容部5を扁平にした状態において、底部3の横幅がゴルフボール6の直径と略同一に形成されることで、ゴルフボール6が袋体2の底部3に接触可能になっていると共に該ゴルフボール6が袋体2の側部4に接触可能になって、ゴルフボール6に付着した土、水等の汚れを袋体2の底部3、及び側部4で拭き取ることができるようになっている。
【0036】
次ぎに、作用について説明する。ゴルフプレーヤは、ゴルフプレーをする際、ゴルフボール6の汚れ拭き取り具1を、例えば、衣服のポケット等に収容する。
【0037】
そして、ゴルフプレーの最中に、ゴルフボール6に土や水等が付着して該ゴルフボール6が汚れたとする。この際、ゴルフプレーヤはポケット等から汚れ拭き取り具1を取り出して片手で所持し、その開口部8を広げる。汚れ拭き取り具1の縫製部11は、図2に示すように、布9,10の端部13、14の折返し部分における布9,10の復元力によって、当該縫製部11近傍の布9,10は互いに離間することで袋体2の開口部2は、僅かに開いている。このため、ゴルフプレーヤは、指の先端を、該開口部8に容易に宛がうことができて、該開口部8を容易に広げることができる。
【0038】
次ぎに、袋体2の広がった開口端8からボール収容部5内へゴルフボール6を入れ、図4に示すように、片手で袋体2を握って、該袋体2の汚れ拭き取り面7で、ゴルフボール6に付着した汚れを擦るようにして拭き取ってゴルフボール6をきれいにする。
【0039】
その後、汚れ拭取具1は例えばゴルフプレーヤのポケットに収容される。汚れ拭取具1は袋体2で形成されているため、ゴルフボール6の汚れを拭き取ることで袋体2内側の拭取り面7は汚れるが、袋体2の外側は汚れない。このため、ゴルフプレーヤが汚れ拭取具1をポケットに押し込んでも該ポケットに汚れが移ることがなく、ポケットを汚す虞は少ない。
【0040】
又、袋体2の表裏を引っ繰り返し、袋体2の拭取り面を表側にして該拭取り面7でゴルフクラブ等を擦って、ゴルフクラブ等に付着した汚れを拭き取ることも可能である。
【0041】
図5は第2実施形態を示す。この第2実施形態の特徴は、汚れ拭取具1を収容ケースK内へ収容可能に構成した点にある。この収容ケースKは筒状に形成されていると共に一端が開口端12となり、他端が閉塞端13になり、且つ、該閉塞端13には孔(図示せず)が設けられている。該開口端12を正面から観た形状は、正円、楕円、又は、直方体等のような多角形にすることができる。
【0042】
又、袋体2の開口部8側には、布片Nが設けられて手の指先でつまめるようになっている。更に、袋体2の底部3の外側には引っ張り紐15の一端が取り付けられている。この引っ張り紐15の他端側は、収容ケースKの開口端12から該収容ケースK内へ挿入され、該収容ケースK内を通して、閉塞端13の孔から外部へ引き出された後に把持部16が取り付けられている。該把持部16は前記収容ケースKの孔を通過できない大きさとする。
【0043】
収容ケースKは、樹脂、布、金属等を用いて製造することができる。又、収容ケースKは、衣服、帽子、カバン、キャディーバッグ、ポーチ等のようにゴルフプレーの際に使用する物に設けることができる。
【0044】
次ぎに、作用について説明する。先ず、予め、袋体2が収容ケースK内に収容されているものとする。そして、ゴルフボールに付着した汚れを袋体2で拭き取る必要が生じた際には、ゴルフプレーヤは該袋体2の布片Nを指先で摘んで、該袋体2を収容ケースKから引き出して第1実施形態と同様にゴルフボールの汚れを拭き取ってゴルフボールをきれいにする。その後、ゴルフプレーヤが引っ張り紐15の把持部16を握って引っ張ることによって、袋体2を収容ケースK内へ引き込んで収容する。
【0045】
この第2実施形態においては、袋体2を収容ケースK内に収容できるために、該袋体2が汚れた場合にも該袋体2でゴルフプレーヤの衣服等を汚す虞がない。
【0046】
ここで、収容ケースKの開口端12の横幅の長さを、扁平にした袋体2の底部3の横幅の長さと略同一にすることによって、以下の作用効果を奏する。
【0047】
図6に示すように、袋体2を収容ケースK内へ引き込む際、袋体2の底部3と側部4との間の角部A、Aが収容ケースK内へ僅か入った状態において、引っ張り紐15を更に引っ張ると、袋体2の側部4が収容ケースKの開口端12の内縁に当たることによって、袋体2の側部4の両端側B、B同士は互いに接近するように折り畳まれながら、袋体2は収容ケースK内へ収容される。このように、袋体2は収容ケースK内へ収容される際に折り畳まれるために嵩張らない。このため、袋体2は、容積の小さな収容ケースK内にも収容されることができ、しかも、見栄え良く、収容ケース内へ収容される。
【0048】
更に、ここで、図5に示すように、袋体2の開口端8に、折畳助長部X、Xを設けることで、前述のように、袋体2が折り畳まれるようにして収容ケースK内へ収容される際の折畳を助長することができる。同図5に示す折畳助長部Xは袋体2の開口端8の周方向へ向けて該開口端8に勾配θを設けることで構成されている。該折畳助長部Xは、同図5に示すように、前記袋体2の前記収容ケースK内への引き込み方向へ向けて、袋体2の前記底部3と側部4との間の角部Aに対面する位置に設けられている。
【0049】
このように、袋体2に折畳助長部Xを設けた場合、図6に示すように、袋体2を収容ケースK内へ引き込む際に、袋体2の側部4は、第2実施形態と同様に、収容ケースKの開口端12の内縁と当接するが、この際、袋体2の底部3と側部4との間の角部Aと、折畳助長部Xとの両箇所を結ぶ直線L、Lに沿って、又は当該直線Lの近傍に沿って容易に曲がるように折り畳まれながら収容ケースK内へ引き込まれるように収容されることができる。
【0050】
図7は第3実施形態を示す。この第3実施形態の特徴は、折畳助長部Xを、袋体2の開口端8に設けられた凹部によって構成した点にある。
【0051】
この第3実施形態においては、図6に示すように、袋体2を収容ケースK内へ引き込む際に、袋体2の側部4は、第2実施形態と同様に、収容ケースKの開口端12の内縁と当接するが、この際、袋体2の底部3と側部4との間の角部Aと、折畳助長部Xとの両箇所を結ぶ直線Lに沿って、又は当該直線Lの近傍に沿って容易に曲がるように折り畳まれながら収容ケースK内へ引き込まれるように収容されることができる。
【0052】
図8は第4実施形態を示す。この第4実施形態の特徴は、折畳助長部Xを、袋体2の開口端8に設けられた切り込みによって構成した点にある。
【0053】
この第4実施形態においても、袋体2を収容ケースK内へ引き込む際に、袋体2の底部3と側部4との間の角部Aと、折畳助長部Xとの両箇所を結ぶ直線Lに沿って、又は当該直線Lの近傍に沿って容易に曲がるように折り畳まれながら収容ケースK内へ引き込まれるように収容されることができる。
【0054】
図9は第5実施形態を示す。この第4実施形態の特徴は、クラブヘッドのヘッドカバー21に補助カバー23を取り付けることで、該ヘッドカバー21に収容ケース24を形成した点にある。当該補助カバー23は、その一端以外の縁を、クラブヘッドのソール部を覆うヘッドカバー21の外面に縫製等の手段によって取り付けることで、該補助カバー23とヘッドカバー21との間を収容空間25とし、当該補助カバー23の一端において該収容空間25が開口端26として開口し、且つ、該開口端26と対面する閉塞端27に孔28が形成された形態をしている。
【0055】
この第5実施形態においては、ゴルフボールの汚れ拭取具1に取り付けられた引っ張り紐15の他端側を収容ケース24の開口端26から該収容ケース24内へ挿入し、該収容ケース24内を通した後に、該収容ケース24の開口端25から収容ケース24外へ引き出して把持部16が取り付けられている。
【0056】
この第5実施形態においては、袋体2は、クラブヘッドのヘッドカバー21に設けられた収容ケース24に引き出し可能に収容されることができる。
【0057】
図10は第6実施形態を示す。この第6実施形態の特徴は、クラブヘッドの上面を被うヘッドカバー31の部分に、補助カバー32を縫製等の手段によって取り付けることで、収容ケース33をヘッドカバー31に設けた点にある。当該補助カバー32は、その一端以外の縁を、クラブヘッドの上面を覆うヘッドカバー31の外面に縫製等の手段によって取り付けることで、該補助カバー32とヘッドカバー31との間を収容空間とし、当該補助カバー32の一端において該収容空間が開口端34として開口し、且つ、該開口端34と対面する閉塞端35に孔36が形成された形態をしている。
【0058】
この第6実施形態においては、ゴルフボールの汚れ拭取具1に取り付けられた引っ張り紐15の他端側を収容ケース33の開口端34から該収容ケース33内へ挿入し、該収容ケース33内を通した後に、該収容ケース33の孔36から収容ケース33外へ引き出して把持部16が取り付けられている。
【0059】
この第6実施形態においては、袋体2は、クラブヘッドのヘッドカバー31に設けられた収容ケース33に引き出し可能に収容されることができる。
【産業上の利用可能性】
【0060】
本発明は、ゴルフボールの汚れ拭取具の製造業において利用することができる。
【符号の説明】
【0061】
1 ゴルフボールの汚れ拭取具
2 袋体
3 底部
4 側部
5 ボール収容部
6 ゴルフボール
7 ボール収容部
8 開口端
【特許請求の範囲】
【請求項1】
片手に収まる大きさの袋体で形成されると共に該袋体の内面がゴルフボールの汚れを拭き取るための拭き取り面になり、該袋体内に収容されたゴルフボールの汚れを、該袋体を片手で握るようにして拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具であって、
前記袋体は底部と該底部から斜め上方へ向けて拡開する側部とから構成されて内部がボール収容部となると共に該袋体の上端が開口して該開口から該ボール収容部内へボールを出し入れでき、且つ、該ボール収容部を扁平にした状態において該袋体の底部の横幅がゴルフボールの直径と略同一に形成されることで、前記ボール収容部内に収容されたゴルフボールが該袋体の底部に接触可能であることを特徴とするゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項2】
前記袋体は、布同士を縫製した縫製部分を有し、該縫製部分は、布の端部を内側に折り込んで縫製されることで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項3】
前記袋体は、前記ボール収容部を扁平にした状態の袋体の底部の横幅と略同一の横幅を有する収容ケースに収容可能に設けられると共に、前記袋体の底部には引っ張り紐の一端側が取り付けられ、該引っ張り紐を引っ張ることによって前記袋体は前記底部と側部との間の角部において内側へ折り畳まれながら該収容ケース内に引っ張られて収容可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項4】
前記収容ケースはゴルフクラブのヘッドカバー、衣服、帽子、カバン、キャディーバッグ、ポーチの何れかに設けられたことを特徴とする請求項3に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項5】
前記袋体の開口端には、前記角部に対面する位置において、前記折り畳みを助長する折畳助長部を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項6】
前記折畳助長部は、袋体の開口端に設けられた切り込みによって形成されたことを特徴とする請求項5に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項7】
前記折畳助長部は、前記袋体の開口端の周方向へ向けて勾配を設けることで形成されたことを特徴とする請求項5に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項8】
前記収容ケースの開口端と対面する収容ケースの底部には収容ケースの内外を連通する孔が設けられ、引っ張り紐の他端側が該孔を挿通して収容ケース外に導かれ、該他端側を引っ張ることで袋体が引っ張られて収容ケース内へ収容されることを特徴とする請求項3乃至7に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項9】
前記袋体は、前記引っ張り紐に着脱可能であることを特徴とする請求項3乃至8の何れか1項に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項10】
前記袋体の縁部に引き出し用の布片を設けたことを特徴とする請求項3乃至9の何れか1項に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項1】
片手に収まる大きさの袋体で形成されると共に該袋体の内面がゴルフボールの汚れを拭き取るための拭き取り面になり、該袋体内に収容されたゴルフボールの汚れを、該袋体を片手で握るようにして拭き取ることのできるゴルフボールの汚れ拭き取り具であって、
前記袋体は底部と該底部から斜め上方へ向けて拡開する側部とから構成されて内部がボール収容部となると共に該袋体の上端が開口して該開口から該ボール収容部内へボールを出し入れでき、且つ、該ボール収容部を扁平にした状態において該袋体の底部の横幅がゴルフボールの直径と略同一に形成されることで、前記ボール収容部内に収容されたゴルフボールが該袋体の底部に接触可能であることを特徴とするゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項2】
前記袋体は、布同士を縫製した縫製部分を有し、該縫製部分は、布の端部を内側に折り込んで縫製されることで形成されていることを特徴とする請求項1に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項3】
前記袋体は、前記ボール収容部を扁平にした状態の袋体の底部の横幅と略同一の横幅を有する収容ケースに収容可能に設けられると共に、前記袋体の底部には引っ張り紐の一端側が取り付けられ、該引っ張り紐を引っ張ることによって前記袋体は前記底部と側部との間の角部において内側へ折り畳まれながら該収容ケース内に引っ張られて収容可能であることを特徴とする請求項1又は2に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項4】
前記収容ケースはゴルフクラブのヘッドカバー、衣服、帽子、カバン、キャディーバッグ、ポーチの何れかに設けられたことを特徴とする請求項3に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項5】
前記袋体の開口端には、前記角部に対面する位置において、前記折り畳みを助長する折畳助長部を設けたことを特徴とする請求項3又は4に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項6】
前記折畳助長部は、袋体の開口端に設けられた切り込みによって形成されたことを特徴とする請求項5に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項7】
前記折畳助長部は、前記袋体の開口端の周方向へ向けて勾配を設けることで形成されたことを特徴とする請求項5に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項8】
前記収容ケースの開口端と対面する収容ケースの底部には収容ケースの内外を連通する孔が設けられ、引っ張り紐の他端側が該孔を挿通して収容ケース外に導かれ、該他端側を引っ張ることで袋体が引っ張られて収容ケース内へ収容されることを特徴とする請求項3乃至7に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項9】
前記袋体は、前記引っ張り紐に着脱可能であることを特徴とする請求項3乃至8の何れか1項に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【請求項10】
前記袋体の縁部に引き出し用の布片を設けたことを特徴とする請求項3乃至9の何れか1項に記載のゴルフボールの汚れ拭き取り具。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2010−207434(P2010−207434A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−57475(P2009−57475)
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(303011275)株式会社ジャパーナ (43)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年3月11日(2009.3.11)
【出願人】(303011275)株式会社ジャパーナ (43)
【Fターム(参考)】
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