説明

ゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤と該液剤の使用方法

【課題】ゴルフ場グリーン内の苔及び藻類の生育を阻害し、且つ、芝及び人体に影響なく、環境を保全しながらグリーンの美観を保持し、ゴルフボールに対する芝コンデションを一様に整えるようにすること。
【解決手段】ゴルフ場グリーン内の苔、藻類の生育を阻害する液剤であって、単一のフルーツ酸液又は少なくとも二種のフルーツ酸の混合液を、10〜60重量部とし、これに界面活性剤を、5〜20重量部添加し、更に、これに希釈剤として水を20〜85重量部添加してなる液剤と、その使用方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴルフ場のグリーン内に散布して用いる、ゴルフ場のグリーン内の苔及び藻類の生育を阻害する液剤に関する。
【背景技術】
【0002】
ゴルフ場グリーン及びカラー周り、ティーグランド、フェアウェイの芝生は殆ど暖地型芝草と寒地型芝草など多種多様であるが、土壌の影響で杉苔及び藻類が生育し、芝生の美観が損なわれている。尤も、苔及び藻類は、ゴルフ場、芝地、庭、樹木地、潅木地やその近くに発生しやすいものであることは知られているところである。苔としては、ゼニゴケ、ジャゴケ、スギゴケ、ミズゴケ、カズノウキゴケ、イチョウゴケ、コウヤノマンネンゴケ、ウメノキゴケ、イワタケ、サルオガセ、ヤグラゴケ等があるが、特にゴルフ場グリーン、カラー周りなどはスギゴケが多い。
そして、ゴルフ場のティーグランド、フェアウェイのその周辺、ノリ面、窪地などは苔だけでなく緑藻も多く、アミミドロ、アオミドロ、ツヅミモ、ミカヅキモ等も繁殖する。
【0003】
しかも、こうした杉苔及び藻類の成長は、美観上の問題だけでなく、ゴルフボールに対して芝とは異なる抵抗を示すため、打球のコースの読みが出来なくなるという問題を生じ、グリーンコンデションを一様に設定したいゴルフ場グリーンとして大きな問題となっている。
【0004】
そこで、こうした苔及び藻類を排除しなければならないが、手作業で除去することは極めて労力を要するため、農薬散布に頼らざるを得ない現状である。現実には、通常物理的除去、化学的処理又はそれらの組み合せることで行われている。
しかし乍ら、農薬は環境を悪化するのみならず、芝の生育も阻害し、美観を損ね、ゴルファーの健康にも影響を与える。また、昆虫、土中の微生物を死滅させて環境を変えてしまう虞もある。
【0005】
要するに、物理的除去は、明らかにかなりの人手と時間を要する単純な作業であり、また必ずしも苔類の長期的な除去には繋がらないこと、化学的処理は、苔類が位置する場所に化学薬品を付与することを要するということであり、具体的には、苔類の除去に用いられる公知の化学薬品としては、アセチル補酵素Aカルボキシラーゼ阻害剤、アセト乳酸合成酵素阻害剤、5−エノールピルビルシキミ酸−3−リン酸合成酵素阻害剤、合成オーキシン剤、光化学系II阻害剤、プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ阻害剤、フィトエンデサチュラーゼ阻害剤、4ーヒドロキシフェニルピルビン酸ジオキシゲナーゼ阻害剤、超長鎖脂肪酸合成阻害剤等があり、これらの化学薬品を用いるとかなりの欠点が出るもので、例えば、これらの化学薬品は所定濃度の使用を要し、この農薬散布は土壌や周辺環境を悪化させるのみならず、ゴルファーの皮膚、衣服、ボールなどに付着して健康を阻害することがあるということである。また、化学薬品の塩酸、硫酸、燐酸などの無機酸は、皮膚や粘膜に障害が生じ、土壌などの環境を悪化させる傾向がある。
上述した化学的処理に関わる従来技術を示す文献としては、例えば、次のものを挙げることができる。
【0006】
【特許文献1】特開平7−324011
【特許文献2】特開平6−157222
【特許文献3】特表2007−522230
【特許文献4】特開平7−75788
【特許文献5】特開2009−240230
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述の従来技術ように、例えば、プロトポリフィリノゲンオキシダーゼ酵素阻害性除草剤を付与する方法が提案されているが、この農薬は高価なため使い難く、また、ゲルマニウム化合物などの化学薬品の組を合せて用いる方法も提案されているが、水中で効果があっても、本件のような芝生のグリーンへの適用は不可である。また、難溶性ホウ素化合物粉体と難溶アルミニウム化合物粉粒体の混合物にセメントを組み合せる防草材の場合も、前項と同様に適用は不可である。
【0008】
そして、従来これらの苔、藻の駆除には化学薬品として農薬が使用されていたが、使用は春か秋に限られ、年間数回しか散布できず、再度追い撒きすれば周りの芝が弱り変色することがあるので、集中散布できない。特に夏場高温時には使用できない問題もある。
【0009】
更に、既述のように、従来の、農薬、化学肥料を永年頻繁に使用してきたゴルフ場グリーンなどは土壌中の善玉菌が減少し、悪玉菌が増殖して、枯れた根や芝カス、微生物や害虫の死骸等は分解できずに腐敗して悪臭を発生し、健全な根が出来にくく、葉に必要養分を供給しないため、自然治癒力が弱まり、土壌の通気性悪く、病害虫に弱くなり、苔や藻の発生が多くなり、芝の生育にも影響を与えるという問題もある。このような状態になると芝の葉は太くなり、グリーンカット時にジグ刈りしたり、グリーン病気根にラチが生じ、土壌の入れ換えや芝を張り替えたりする必要が生じるものである。
それ故、このような苔及び藻類の排除を問題なく行うことのできる新たな手段が求められているのである。
【0010】
本発明は、ゴルフ場グリーン内の苔及び藻類の生育を阻害し、且つ、芝及び人体に影響なく、環境を保全しながらグリーンの美観を保持し、ゴルフボールに対する芝コンデションを一様に整えるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明にかかるゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤は、上記目的を達成するべく、ゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤であって、
単一のフルーツ酸液又は少なくとも二種のフルーツ酸の混合液を、10〜60重量部とし、これに界面活性剤を、5〜20重量部添加し、更に、これに希釈剤として水を20〜85重量部添加してなる、
ことを特徴とする。
【0012】
また、本発明にかかる液剤の使用方法は、請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤の使用方法であって、前記液剤を更に水で10〜1000倍に希釈し、グリーン内にスプレー散布することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ゴルフ場グリーン内に散布するだけで、ゴルフ場グリーン内の苔及び藻類の生育を阻害し、且つ、芝及び人体に影響なく、環境を保全しながらグリーンの美観を保持し、ゴルフボールに対する芝コンデションを一様に整えることができる顕著な効果を奏するに至ったものである。本発明者等は、芝は有機酸に強く、苔は有機酸に弱い性質を利用して、更に、有機酸からフルーツ酸を選択し、界面活性剤との相乗効果により、芝及び人体に影響なく、苔及び藻類のみ生育を阻害し、散布後、数日後(1〜3日)には褐色に変色せしめ、萎えていく結果を得るという効果を得たものである。
また、液剤の使用においては、更に、10から1000倍に希釈してグリーン内にスプレー散布するだけでよいので、低コストでもって所期の効果を得ることができる。
本発明にかかるその他の利点は、以下の実施例の記載から明らかとなろう。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施に際しては、前記フルーツ酸の混合液としては、グリコール酸と、クエン酸、リンゴ酸及び乳酸の少なくとも一種が混合されたものであることが好ましい。
このように、グリコール酸を必須とすることで、顕著な苔及び藻類の生育阻害の効果を得ることができた。
【0015】
また、前記界面活性剤としては、非イオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤或いはこれらの混合物から成ることが好ましい。カチオン界面活性剤及び両性活性剤に比べて、好ましい結果が得られた。
【実施例】
【0016】
以下、本発明にかかるゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤及び該液剤の使用方法の好適実施例について詳述する。
【実施例1】
上記薬液として、次のものを調整、準備した。
フルーツ酸として、
クエン酸 20重量部
リンゴ酸 20重量部
グリコール酸(濃度70%) 10重量部
界面活性剤(非イオン界面活性剤)として、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(HLB15) 10重量部
希釈剤として、
水 40重量部
本実施例1は、4月に実施したために、この液剤を更に水で120倍に希釈してスプレー散布した。
散布は、1回につき、グリーン1平米当たり0.3から3.5リットルとした。
【実施例2】
【0017】
上記薬液として、次のものを調整、準備した。
フルーツ酸として、
クエン酸 20重量部
グリコール酸(濃度70%) 20重量部
乳酸(濃度88%) 10重量部
界面活性剤(非イオン界面活性剤)として、
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンデシルエーテル(HLB16)
10重量部
希釈剤として、
水 40重量部
本実施例2も4月に実施したために、この液剤を更に水で120倍に希釈してスプレー散布した。
散布は、1回につき、グリーン1平米当たり0.3から3.5リットルとした。
【実施例3】
【0018】
上記薬液として、次のものを調整、準備した。
フルーツ酸として、
クエン酸 10重量部
リンゴ酸 10重量部
グリコール酸(濃度70%) 30重量部
界面活性剤(アニオン界面活性剤)として、
アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ 10重量部
希釈剤として、
水 40重量部
本実施例3は、9月に実施したが、初旬につき、夏季適用として、この液剤を更に水で150倍に希釈してスプレー散布した。
散布は、1回につき、グリーン1平米当たり0.3から3.5リットルとした。
【実施例4】
【0019】
上記薬液として、次のものを調整、準備した。
フルーツ酸として、
クエン酸 20重量部
リンゴ酸 10重量部
グリコール酸(濃度70%) 10重量部
乳酸(濃度88%) 10重量部
界面活性剤(非イオン界面活性剤)として、
ポリオキシエチレンアルキルエーテル(HLB15) 5重量部
界面活性剤(アニオン界面活性剤)として、
アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ 5重量部
希釈剤として、
水 40重量部
本実施例3は、9月に実施したが、月末につき秋季適用として、この液剤を更に水で120倍に希釈してスプレー散布した。
散布は、1回につき、グリーン1平米当たり1リットルとした。
尚、実験としては、グリーン1平米当たり0.3から3.5リットルでの散布試験も実施している。
【0020】
そして、本発明との比較を行なうために、次の比較例を調整、準備した。
(比較例1)
クエン酸 20重量部
リンゴ酸 10重量部
グリコール酸(濃度70%) 10重量部
乳酸(濃度88%) 10重量部
水 50重量部
ここでは、界面活性剤は添加されていない。本比較例4は、9月に実施した。
この液剤を更に水で120倍に希釈してスプレー散布した。
散布は、1回につき、グリーン1平米当たり1リットルとした。
【0021】
更に、比較例として、化学薬品として、次のものを準備した。
(比較例2)
キレーダ(コケ用農薬・殺菌剤・カネショウ)
(比較例3)
タスクDF(コケ用農薬・殺菌剤・石原産業製)
(比較例4)
プロテクメート(藻用農薬・殺菌剤・WDBバイエルフォールディング)
(比較例5)
ゴーレット(藻用農薬・殺菌剤・丸和バイオケミカルグループ)
使用態様は、本発明との比較を容易にするために、この液剤を更に水で100倍に希釈してスプレー散布した。
散布は、グリーン1平米当たり1リットルとした。
【0022】
表1に、液剤散布後24時間後及び3日後の観察結果を示す。
(芝の状態、苔、藻の変色状態による総合評価)
◎:芝青々と元気、苔は変色して萎える。
○::芝は元気、苔は変色して間もなく萎える。
△::芝は一部変色し、苔、藻も少し変色する。
×::芝はかなり変色し、苔、藻も少し変色する。
但し、総合評価は立会いの数人が観察して、夫々評価して採点したものである。
【表1】

【0023】
上記実施の結果、散布後約3週間後にグリーンを観察したところ、芝の緑は一層鮮やかになり、芝が垂直に伸び、美観のある状態で、しかも芝目の凸凹は少なくボールの走りがよくなることが確認できた。
同様に、散布後約1ケ月後、或いは3ケ月後にグリーンキーパーの意見を聞いたところ、土壌が良くなり、グリーン刈り作業時にジグ刈りがなくなり、張替えのない芝作りが出来、コストが削減できるとのことである。
又、土壌の萎えた苔、藻の辺りから新しい苔や藻の発芽は全く発見できないなど本発明商品に対する高い評価が得られた。
【0024】
上記液剤の散布に際して、次の点を留意した。
散布の装置として、小型装置としてはゴルフ場が使用するスプレー容器付きタンク容量5〜20L程度の液剤散布装置で充分であり、中型の場合は100L〜500L程度の水散水用と同様であればよく、大型の場合は1000L〜10000Lの散布車でも使用可能である。
【0025】
上記液剤の使用方法としては、本剤を水で10〜1000倍に希釈するのが範囲内であるが多くの実験の結果、夏場は150倍希釈液(pH2.6)、春秋は120倍希釈液(pH2.6)冬場は100倍希釈液(pH2.5)が最も経済的であり、且つ有効で、殆どが1〜3日で生育を阻害し、芝生の成育を促進させることができる。
【0026】
散布方法としては、苔と藻のある場所とその量をあらかじめ把握し、グリーン及びカラー周り等、全体に均一散布し、更にノズル先を絞って、苔、藻多い場所に集中散布する。本液剤の散布期間は季節を問わずオールシーズン使用可能であり、基本的には1回1m当たり0.3〜3.5Lが好ましい。
【0027】
上記液剤の使用時期は、春夏秋冬いつでも可能であるが、1日中晴れた日が最適で、朝霜や露が乾いてからが好ましい。冬場は気温の高い時が望ましく、雨上がりや散水後1〜5時間は散布を控え、エアーレーション(グリーン上に多くの穴を開け空気導入をはかる)前に散布し、目砂を入れた後1〜3週間後に散布する。
【0028】
また、1回目散布2〜3日後に観察して苔や藻が褐色に変色していない場合、又は少し変色場所や苔の塊が多い場所には念入り集中的に再度追い撒きすることは、より効果的であり、同じ場所に日が経てば、何回でも追い撒き散布することが出来る。
【0029】
本発明においては、特に、フルーツ酸と言われているクエン酸、グリコール酸、リンゴ酸、乳酸を使用すると環境に優しく、且つ殆ど無害であり、優れた効果が得られるものであるが、その他、代替として、マレイン酸、コハク酸、酒石酸を用い得る。
【0030】
又、有機酸の中でもシュウ酸、蟻酸、酢酸、マレイン酸等の酸類は毒性や臭気など何らかの欠陥があり、これらより分子量の高い酸類は効果が期待できず、且つ溶解性も悪いので好ましくない。
【0031】
上記非イオン界面活性剤として下記の物質が推薦される。
ポリオキシエチレンデシルエーテル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンドバノールエーテル、ポリオキシエチレンオクチルエーテル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル系界面活性剤がある。
これらのポリオキシエチレンの付加モル数は少なくとも10〜20モル程度の親水性の高い活性剤が望ましく、それよりも低いモル数の場合は相溶性に難点がある。
浸透力の良好なものではHLBが12〜20の範囲の非イオン界面活性剤が優れている。
【0032】
又、ポリオキシエチレンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンオレイン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンラウリン酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタンオレイン酸エステル等の脂肪酸エステル系界面活性剤があるが、HLBが15以上の界面活性剤が望ましい。
【0033】
また、アニオン界面活性剤として下記の物質が推薦される。
アルカンスルホン酸ソーダ、アルキルスルホンソーダ、アルキルベンゼンスルホン酸ソーダ、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸ソーダ、カルボン酸ソーダ、ジアルキルスルホコハク酸ソーダ等がある。
又、アニオン活性剤としてはジアルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩等があるが、これらの中には長期間酸性物質と共存する時、徐々に分解される可能性があるので望ましくない。
【0034】
更に、カチオン界面活性剤として、第4級アンモニウム塩型、アルキルピリジウム型等があるが、いずれも水分蒸発後は植物表面において撥水性を示し、浸透性もやや弱く、高価で、しかも殺菌性や微生物を死滅させる可能性があるので好ましくない。
【0035】
更に、両性活性剤としてはアミノ酸型、ベタイン型、硫酸エステル型、リン酸エステル型等が存在するが、酸性物質と共存した時はカチオン性を示し、やや高価であり、撥水性、殺菌性及び微生物に対し影響の可能性があるので好ましくない。
【産業上の利用可能性】
【0036】
本発明にかかるゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤と該液剤の使用方法は、ゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を適宜スプレー散布することで実施可能であり、芝生、人体、土中微生物等に影響を及ぼすことなく、ゴルフ場グリーン特有の問題点を解消できるもので、国内、国外においても実施できると共に、芝生を生育している庭園、公園、競技場、その他の場所にも実施可能で、その適用範囲は広い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゴルフ場グリーン内の苔、藻類の生育を阻害する液剤であって、
単一のフルーツ酸液又は少なくとも二種のフルーツ酸の混合液を、10〜60重量部とし、これに界面活性剤を、5〜20重量部添加し、更に、これに希釈剤として水を20〜85重量部添加してなることを特徴とするゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤。
【請求項2】
前記フルーツ酸の混合液としては、グリコール酸と、クエン酸、リンゴ酸及び乳酸の少なくとも一種が混合されたものであることを特徴とする請求項1に記載のゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤。
【請求項3】
前記界面活性剤としては、非イオン界面活性剤又はアニオン界面活性剤或いはこれらの混合物から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のゴルフ場グリーン内の苔及び藻の生育を阻害する液剤の使用方法であって、前記液剤を更に水で10〜1000倍に希釈し、グリーン内にスプレー散布することを特徴とする液剤の使用方法。

【公開番号】特開2012−167077(P2012−167077A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−44469(P2011−44469)
【出願日】平成23年2月10日(2011.2.10)
【出願人】(597158539)旭油脂化学工業株式会社 (5)
【出願人】(511050077)有限会社ショウカエン (1)
【出願人】(508288353)有限会社ワンストーン (2)
【Fターム(参考)】