説明

サイズ及び方向がフレキシブルである電池システム

異なる向きに様々な種類やサイズの電池を受け入れるための電池レセプタクルシステムが提供される。電池レセプタクルシステムは、第1の位置において第1の正の接点と電気的に接続するために第1の電池の第1の正極を配置するための第1の放射状ノッチ、及び第1の位置とは異なる第2の位置において第1の正の接点と電気的に接続するために第1の電池とは異なるサイズ及び/又は種類の第2の電池の第2の正極を配置するための第2の放射状ノッチを含む。第2の放射状ノッチは、第1の電池の第1の正極が第2の位置において第1の正の接点と電気的に接続することを防ぐように構成される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイズ及び方向がフレキシブルである電池システムに関する。
【背景技術】
【0002】
[0001]従来の電池デバイスのソリューションにおいては、ユーザーは、特定の向きに電池を挿入して、正極と負極がデバイス上の対応する極性固有の接点と適切に整列するように注意していた。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
そのような従来のソリューションにおいて電池を誤って方向付けると、電気回路を不活性にするだけでなく、電池や他の電子部品を破損する恐れがある。
[0002]さらに、従来のソリューションでは、デバイスは、特定の種類やサイズの電池を受け入れ、その種類やサイズの電池のみとの電気的接続を維持するように構成されていた。異なる種類やサイズの電池はそのデバイスで使用することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0003]本概要は、詳細な説明において以下にさらに説明される概念の選択を簡略化した形で紹介するために提供される。この概要は、特許請求の主題の重要な又は不可欠な特徴を特定するようには意図されず、特許請求の主題の範囲を限定するために使用されるようにも意図されない。特許請求の主題の他の特徴、詳細、有用性、及び利点は、さらに添付の図面に図示され、添付の特許請求の範囲に規定される様々な実施例及び実施形態についての以下のより具体的に記載された詳細な説明から明らかになろう。
【0005】
[0004]本開示の一態様によれば、電気的接続を達成するために異なる方向で様々な種類の及び/又はサイズの電池を受け入れる電池レセプタクルシステムが提供される。別の態様によれば、電池レセプタクルシステムは、異なる直径の電池を収容するために調整可能であって、より小さな直径の電池を保持するように拡張し、より大きな直径の電池を妨げないように格納する、作動可能な保持アームを含んでもよい。別の態様によれば、電池レセプタクルシステムは、異なる長さの電池を収容するために調節可能であって、より短い電池を保持するように拡張し、より大きな電池を収容するように格納する、変換アセンブリーを含んでもよい。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1A】[0005]異なる方向で異なるサイズ/種類の電池とインタラクトするように構成されたデュアルコンタクトアセンブリーを概略的に示す。
【図1B】異なる方向で異なるサイズ/種類の電池とインタラクトするように構成されたデュアルコンタクトアセンブリーを概略的に示す。
【図2】[0006]第1の方向でより大きな電池と電気的に接続される図1A−1Bのデュアルコンタクトアセンブリーを概略的に示す。
【図3】[0007]第2の方向でより大きな電池と電気的に接続される図1A−1Bのデュアルコンタクトアセンブリーを概略的に示す。
【図4】[0008]第1の方向でより小さな電池に電気的に接続される図1A−1Bのデュアルコンタクトアセンブリーを概略的に示す。
【図5】[0009]第2の方向でより小さな電池に電気的に接続される図1A−1Bのデュアルコンタクトアセンブリーを概略的に示す。
【図6】[0010]電池レセプタクルシステムの実施例を概略的に示す。
【図7】[0011]電池レセプタクルシステムの別の実施例を概略的に示す。
【図8A】[0012]電池レセプタクルシステムの実施例の電気回路図を示す。
【図8B】電池レセプタクルシステムの実施例の電気回路図を示す。
【図8C】電池レセプタクルシステムの実施例の電気回路図を示す。
【図9】[0013]作動可能な保持アームを移動させるより大きな電池を備えた電池レセプタクルシステムの実施例の断面図を示す。
【図10】[0014]作動可能な保持アームによって保持されるより小さな電池を備えた電池レセプタクルシステムの実施例の断面図を示す。
【図11】[0015]より大きな電池を保持するために圧縮される変換アセンブリーを備えた電池レセプタクルシステムの底面図である。
【図12】[0016]より小さな電池を保持するように拡張される変換アセンブリーを備えた電池レセプタクルシステムの底面図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[0017]本開示は、逆極性に対する保護を備えた、様々な方向で正の接点及び負の接点と電気的に接続される異なる種類の電池を受け入れる電池レセプタクルシステムに関する。多くの場合、電池は、一対の接点アセンブリーに接続される2つの端子(正及び負)を有する。一対の接点アセンブリーは、物理的に2つの異なる方向のうちの一方に電池レセプタクルシステムにおいて電池を物理的に方向付ける可能性を提示する。本明細書に記載される電池レセプタクルシステムの例は、異なる種類の電池がどちらの向きに有効に接続されることを可能にする。言い換えれば、いずれの向きにおいても適切な電気的接続が確立されて、動作を可能にし、1つの種類の電池の唯一の有効な方向を可能にする従来のソリューションにおいて発生し得る電気的/機械的な損傷を避ける。
【0008】
[0018]例えば、AA電池又はAAA電池のいずれも、いずれの向きにも電池レセプタクルシステムに挿入することができ、その結果、正しい極性がデュアルコンタクトアセンブリーに供給される。これにより、ユーザーは、電池の選択及び利用可能性においてはるかに大きな自由及び柔軟性が可能となり、同様に、便利で方向に寛容な設置を可能にする。ここでの例はしばしばAA電池及びAAA電池の使用に焦点を当てるが、この議論が他の電池及び端子の構成に対して適用可能であることが理解されよう。
【0009】
[0019]たとえば、電池レセプタクルシステムは、AAA電池、AA電池、C電池-、D電池、又は任意の他の適切な円筒型もしくはボタン型の電池を含むさまざまな種類の電池うちの任意のものを受け入れ、それとの有効な電気的接続を達成するように構成することができる。いくつかの実施例では、電池レセプタクルシステムは、異なる向きで2つの異なる種類の電池(例えば、AA型及びAAA型)を受け入れるように構成することができる。いくつかの実施例では、電池レセプタクルシステムは、異なる向きで2つより多くの異なる種類の電池(例えば、D型、C型、AA型、及びAAA型)を受け入れるように構成することができる。
【0010】
[0020]図1Aは、2つの異なるサイズ又は種類の電池の正極(positive terminal)又は負極(negative terminal)を受け入れるように構成される、デュアルコンタクトアセンブリー100の作業側(working sides)を示す。デュアルコンタクトアセンブリー100は、図2−5の例によって示されるように、第1の方向又は第2のいずれかで対向するデュアルコンタクトアセンブリー間で電池が物理的及び電気的に存在するときに電気的接続を達成するために、電池レセプタクルシステム内の対向するデュアルコンタクトアセンブリーと組み合わせて使用することができる。
【0011】
[0021]デュアルコンタクトアセンブリーは、負の接点102、絶縁コネクター104、正の接点106を含む。電池が2つの方向のいずれかにある場合に電気的接続を達成するために、電池の負極の実質的に平坦な表面に物理的に接触するように、負の接点102は、デュアルコンタクトアセンブリー100の前面又は内面に配置される。負の接点102は、電池が電気的接続を達成するために2つの方向のうちの他方にある場合に電池の正極が負の接点102を越えて突出して正の接点106に接触することを可能にする、中心に配置されたパススルー領域108を形成する。パススルー領域108は、正の接点に触れるように配置される場合に正極が負の接点に触れないように、正極の直径よりも大きい。パススルー領域108は正極を収容するために中心に配置される。同様に、負極は負の接点の周囲において実質的に負の接点102と電気的に接続される。
【0012】
[0022]絶縁コネクター104は、正の接点106と負の接点102との間に配置されて、当該2つの接点が互いに接触して短絡を引き起こすことを防ぐ。絶縁コネクター104は、電池の正極が正の接点106に触れるのを可能にするようにパススルー領域108と整列される、パススルー領域110を形成する。絶縁コネクター104によって形成されたパススルー領域110は、負の接点102によって形成されたパススルー領域108よりもわずかに小さくてもよい。これにより、正極が負の接点に触れることなく正極が正の接点106と電気的に接続される場合に、絶縁コネクター104が正極をサポートすることを可能にする。特に、絶縁コネクター104は、正極の湾曲した周縁エッジがパススルー領域を形成する負の接点の薄いエッジに触れることを防ぐ。
【0013】
[0023]いくつかの実施例において、絶縁コネクターは、負の接点と正の接点との間の電気的接続を防止しつつ、負の接点を正の接点と物理的に接続することができる。いくつかの実施例では、絶縁コネクターは、電気伝導を実質的に制限する電気絶縁材料で作られてもよい。いくつかの実施例では、絶縁コネクターが省略されて、正の接点及び負の接点が互いに電気的に接続しないように十分に遠く離して間隔を空けて配置されてもよい。
【0014】
[0024]正の接点106は、電池の正極が負の接点を越えて突出して正の接点に電気的に接続することを可能にするために、負の接点102から凹んでいる。それに応じて、正の接点106は負の接点102から凹んでいるので、負の接点に電気的に接続するように配置される場合、電池の平坦な負極は正の接点に触れない。さらに、正の接点106は、電池の正極と整列されるように、パススルー領域108及びパススルー領域110を介して中央に露出される。
【0015】
[0025]突出する正極及び平坦な負極を含む例示的な電池が限定的なものでないことに留意されたい。実際、電池は、正の平坦な端子及び負の突出した端子を有してもよい。以下で説明する回路の極性は、そのような電池を収容するために反転させることができる。
【0016】
[0026]図1について続けると、デュアルコンタクトアセンブリー100は、正の接点106に電気的に接続するために各々が異なる種類及び/又はサイズの電池の正極を配置するように構成される、異なる部分を含む。デュアルコンタクトアセンブリー100は、正の接点106に電気的に接続するために大きな電池の正極を配置するための大きな放射状ノッチ(切り込み)112を形成する第1の部分を含む。図1Bに示すように、大きな電池の正極は、正の接点の上限位置116において正の接点106と接続する。大きな放射状ノッチ112は、上限位置116を中心とした半径Aを有する。大きな放射状ノッチ112は、電気的接続を維持するために、位置116において電池を保持するのに役立つように、大きな電池においてわずかな軸圧縮を提供するために、大きな電池の正極の直径を収容する直径を有する。大きな放射状ノッチ112は、左側の円弧セグメント122及び右側の円弧セグメント124によって形成される。左側の円弧セグメント122と右側の円弧セグメント124は、ギャップ120が左側の円弧セグメントと右側の円弧セグメントとの間に形成されるように、小さな放射状ノッチ114を形成する第2の部分によって中断される。
【0017】
[0027]小さな放射状ノッチ114は、正の接点106に電気的に接続するために小さな電池の正極を配置する。図1Bに示すように、小さな電池の正極は正の接点上のより低い位置118において正の接点106と接続する。小さな放射状ノッチ114は、より大きな放射状ノッチ112の半径Aよりも小さい、より低い位置118を中心とする半径Bを有する。小さな放射状ノッチ114は、電気的接続を維持するために電池を適当な位置に保持するのに役立つように、小さな電池上にわずかな軸圧縮を提供するために、小さな電池の正極の直径を収容する直径を有する。
【0018】
[0028]図示される例において、大きな電池が電気的に正の接点と接続する上限位置116と小さな電池が正の接点と電気的に接続するより低い位置118とが垂直に整列されるように、小さい放射状ノッチ114と大きな放射状ノッチ112とが垂直に整列される。本開示の意図した範囲から逸脱することなく他の構成を使用することができる。ギャップ120は、小さな電池の小さい直径の正極が、大きな電池が正の接点と接続する位置116において正の接点106と電気的に接続することを防ぐ。
【0019】
[0029]対照的に、異なるサイズの電池を収容するように構成された異なるサイズの放射状ノッチを含まない従来のソリューションでは、小さな電池の正極を確保することができず、むしろ大きな放射状ノッチ内で移動する場合があり、そのため、電池を保持することも、正の接点との電気的接続を維持することもできない。
【0020】
[0030]一方、デュアルコンタクトアセンブリー100のギャップ120は、小さな電池の正極が、正の接点との電気的な接続に固定されるべき小さな放射状ノッチに入ることを可能にする。さらに、小さな放射状ノッチの直径が大きな電池の正極の直径よりも小さいので、小さい放射状ノッチ114は、大きな電池の正極が低い位置118において正の接点106と電気的に接続することを防ぐ。
【0021】
[0031]図示される実施例において、絶縁コネクター104は、大きい放射状ノッチ112及び小さい放射状ノッチ114を形成する。大きな放射状ノッチと小さい放射状ノッチが、デュアルコンタクトアセンブリーの任意の適切な要素によって形成されてもよいことが理解されよう。いくつかの実施例では、放射状ノッチは、異なる電池配置を提供するために、デュアルコンタクトアセンブリー上に異なった方法で配置することができる。いくつかの実施例では、放射状ノッチ以外の構造が、異なる種類の電池の正極をサポートするために使用されてもよい。いくつかの実施例では、デュアルコンタクトアセンブリーは、2つより多くの異なる種類の電池の正極を収容するために、異なるサイズを有する2つより多くの放射状ノッチを含んでもよい。
【0022】
[0032]デュアルコンタクトアセンブリーの放射状ノッチの各々が異なる種類の電池を収容するようなサイズにされることが理解されよう。さらに、異なる放射状ノッチは異なる種類の電池の異なる組み合わせを収容するように、異なるサイズにされてもよい。たとえば、デュアルコンタクトアセンブリーは、AAA電池又はAA電池のいずれかを受け入れるように構成された放射状ノッチを含んでもよい。別の例として、デュアルコンタクトアセンブリーは、AA電池又はC電池のいずれかを受け入れるように構成された放射状ノッチを含んでもよい。さらに別の例として、デュアルコンタクトアセンブリーは、C電池又はD電池のいずれかを受け入れるように構成された放射状ノッチを含んでもよい。
【0023】
[0033]以下の表は、異なる種類の電池についてのデュアルコンタクトアセンブリーの上記の放射状ノッチのおおよその寸法(ミリメートル単位)を示す。寸法Aは大きい放射状ノッチの半径に対応する。寸法Bは小さい放射状ノッチの半径に対応する。寸法Cは、大きな電池を収容するために負の接点102によって形成されたパススルー領域108の第1の部分の半径に対応する。寸法Dは、小さな電池を収容するために負の接点102によって形成されたパススルー領域108の第2部分の半径に対応する。大きな電池の正極が正の接点と電気的に接続される場合に正極が負の接点に触れないように、寸法Cは、寸法Aよりもわずかに大きいサイズにされる。同様に、小さな電池の正極が正の接点と電気的に接続される場合に正極が負の接点に触れないように、寸法Dは、寸法Bよりもわずかに大きいサイズにされる。寸法Eは大きな電池及び小さな電池の電池の軸の中心線−換言すれば、つまり、大きな電池が正の接点と電気的に接続されるように配置される上限位置及び小さな電池が正の接点と電気的に接続されるように配置されるより低い位置−間の距離である。
【0024】
【表1】

【0025】
[0034]図2−5は、異なる種類/サイズの電池が電池レセプタクルシステム200において異なる方向でデュアルコンタクトアセンブリー100とどのようにして接続することができるかについての例を概略的に示す。図2は、正極204が正の接点106と電気的に接続する第1の方向の大きな電池202を示す。大きな電池202が第1の方向にあるとき、正の接点106は、大きな電池の正極が負の接点102に電気的に接続することなく、大きな電池202の正極204と電気的に接続するように構成される。説明の明確化のために、大きな電池の正極と負の接点との間のギャップは黒い実線で示される。大きな電池202が第1の方向にあるとき、大きな電池の正極204は、大きな電池の長手方向の軸A−Aに一致する位置116において正の接点106と電気的に接続する。
【0026】
[0035]図3は、大きな電池の負極206がデュアルコンタクトアセンブリー100の負の接点102と電気的に接続する第2の方向にある大きな電池202を示す。大きな電池202が第2の方向にあるとき、負の接点102は、大きな電池の負極が正の接点106と電気的に接続することなく、大きな電池202の負極206と電気的に接続するように構成される。大きな電池202が第2の方向にあるとき、大きな電池の長手方向の軸A−Aは位置116と実質的に整列される。言い換えれば、大きな電池202は、第1の方向と第2の方向の両方において同じ軸アライメントを維持する。
【0027】
[0036]図4は、小さな電池の正極210がデュアルコンタクトアセンブリー100の正の接点106と電気的に接続する、第1の方向の小さな電池208を示す。小さな電池208は、小さい直径、短い長さ、及び、大きな電池の正極の直径より小さい直径を有する正極を有する。小さな電池208が第1の方向にあるとき、正の接点106は、小さな電池の正極が負の接点102と電気的に接続することなく、小さな電池208の正極210と電気的に接続するように構成される。説明の明確化のために、小さな電池の正極と負の接点との間のギャップは黒い実線で示される。小さな電池208が第1の方向にあるとき、小さな電池の正極210は、小さな電池の長手方向の軸B−Bと一致する位置118において、正の接点106と電気的に接続する。
【0028】
[0037]図5は、小さな電池の負極212がデュアルコンタクトアセンブリー100の負の接点102と電気的に接続する第2の方向の小さな電池208を示す。小さな電池208が第2の方向にあるとき、負の接点102は、小さな電池の負極が正の接点106に電気的に接続することなく、小さな電池208の負極212に電気的に接続するように構成される。小さな電池208が第2の方向にあるとき、小さな電池の長手方向の軸B−Bは、位置118と実質的に整列される。言い換えれば、小さな電池208は、第1の方向と第2の方向の両方で同じ軸アライメントを維持する。
【0029】
[0038]図6は、第1のデュアルコンタクトアセンブリー602及び第2のデュアルコンタクトアセンブリー604を含む電池レセプタクルシステム600の実施例を概略的に示す。図の簡略化のため、第1のデュアルコンタクトアセンブリー602及び第2のデュアルコンタクトアセンブリー604は、作業側が同じ方向を向くように示される。しかし、対向するデュアルコンタクトアセンブリーが実際には作業側が互いに向かいあうように方向付けられなければならないことが理解されるべきである。さらに、以下に図11及び12を参照して記載されるように、変換アセンブリーは、異なる長さを有する電池を収容するために、対向するデュアルコンタクトアセンブリー間の距離を変更するために使用されてもよい。デュアルコンタクトアセンブリーの各々は正の接点と負の接点を含む。さらに、デュアルコンタクトアセンブリーの各々は、正極がそのデュアルコンタクトアセンブリーの負の接点と電気的に接続することなく当該デュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続するために、特定の種類及び/又はサイズの電池(例えば、AA型、AAA型など)の正極を配置するように構成された異なる放射状ノッチを含む。このような特徴により、異なる種類の電池が、電池レセプタクルシステムにおいて異なる方向でデュアルコンタクトアセンブリーとの電気的接続を達成することを可能にする。さらに、このような特徴により、電子デバイスにおけるよりフレキシブルな電源パワー/電源充電の選択肢を提供することができ、逆分極による電池やコンポーネントの損傷の可能性を減らすことができる。
【0030】
[0039]例えば、大きな電池が電池レセプタクルシステム600において第1の方向に挿入されるとき、大きな電池の正極は、大きな電池の正極が第1のデュアルコンタクトアセンブリーの負の接点に電気的に接続することなく、第1のデュアルコンタクトアセンブリー602の正の接点と電気的に接続する。それに応じて、大きな電池の負極は、大きな電池の負極が第2のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続することなく、第2のデュアルコンタクトアセンブリー604の負の接点と電気的に接続する。大きな電池が第1の方向にあるとき、大きな電池は長手方向の軸A−Aを有する。
【0031】
[0040]大きな電池が電池レセプタクルシステム600において第2の方向に挿入される場合、大きな電池の正極は、大きな電池の正極が第2のデュアルコンタクトアセンブリーの負の接点と電気的に接続することなく、第2のデュアルコンタクトアセンブリー604の正の接点に電気的に接続する。それに応じて、大きな電池の負極は、大きな電池の負極が第1のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続することなく、第1のデュアルコンタクトアセンブリー602の負の接点と電気的に接続する。大きな電池が第2の方向にあるとき、大きな電池は同じ長手方向の軸A−Aを有する。言い換えれば、大きな電池は第1の方向と第2の方向の両方で同じ軸アライメントを維持する。
【0032】
[0041]別の例として、小さな電池が電池レセプタクルシステム600において第1の方向に挿入されたとき、小さな電池の正極は、小さな電池の正極が第1のデュアルコンタクトアセンブリーの負の接点と電気的に接続することなく、第1のデュアルコンタクトアセンブリー602の正の接点と電気的に接続する。それに応じて、小さな電池の負極は、小さな電池の負極が第2のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続することなく、第2のデュアルコンタクトアセンブリー604の負の接点と電気的に接続する。小さな電池が第1の方向にあるとき、小さな電池は長手方向の軸B−Bを有する。
【0033】
[0042]小さな電池が電池レセプタクルシステム600において第2の方向に挿入される場合、小さな電池の正極は、小さな電池の正極が第2のデュアルコンタクトアセンブリーの負の接点と電気的に接続することなく、第2のデュアルコンタクトアセンブリー604の正の接点と電気的に接続する。それに応じて、小さな電池の負極は、小さな電池の負極が第1のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続することなく、第1のデュアルコンタクトアセンブリー602の負の接点と電気的に接続する。小さな電池が第2の方向に挿入される場合、当該小さな電池は、同じ長手方向の軸B−Bを有する。言い換えれば、小さな電池は第1の方向と第2の方向の両方で同じ軸アライメントを維持する。
【0034】
[0043]デュアルコンタクトアセンブリーは、大きな電池又は小さな電池がいずれの向きにあるときにもその長手方向の軸が互いに垂直に整列され及び/又は実質的に平行になるように、大きな電池及び小さな電池を配置するように構成することができる。
【0035】
[0044]図7は、第1のデュアルコンタクトアセンブリー702、第2のデュアルコンタクトアセンブリー704、及び第3のデュアルコンタクトアセンブリー706を含む電池レセプタクルシステム700の別の実施例を概略的に示す。図の簡略化のため、第1のデュアルコンタクトアセンブリー702、第2のデュアルコンタクトアセンブリー704、及び第3のデュアルコンタクトアセンブリー706は、作業側が同じ方向を向いているように示される。しかし、対向するデュアルコンタクトアセンブリーが実際には作業側が互いに向かい合うように方向付けられなければならないことが理解されるべきである。言い換えると、デュアルコンタクトアセンブリー702の作業側は、実際には、デュアルコンタクトアセンブリー704及びデュアルコンタクトアセンブリー706の両方の作業側と向かい合う。
【0036】
[0045]第1のデュアルコンタクトアセンブリー702は、異なる向きに異なるサイズの電池を受け入れるように構成される。第2のデュアルコンタクトアセンブリー704は、異なる方向に大きな電池を受け入れるように構成される。特に、第2のデュアルコンタクトアセンブリー704は、第2のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続するために大きな電池の正極を配置するための放射状ノッチ708を含む。第3のデュアルコンタクトアセンブリー706は、異なる方向に小さな電池を受け入れるように構成される。より具体的には、第3のデュアルコンタクトアセンブリー706は、第3のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続するために小さな電池の正極を配置するための放射状ノッチ710を含む。
【0037】
[0046]第3のデュアルコンタクトアセンブリー706は、大きな電池が第1のデュアルコンタクトアセンブリー702及び第2デュアルコンタクトアセンブリー704と電気的に接続するのをを妨げないように、電池レセプタクルシステム700内で第2のデュアルコンタクトアセンブリー704の下に配置してもよい。たとえば、第3のデュアルコンタクトアセンブリーは、電池レセプタクルシステム700のフロアに、ある角度で、埋め込むことができる。同様に、第2のデュアルコンタクトアセンブリー704は電池レセプタクルシステム700内で第3のデュアルコンタクトアセンブリー706の上に配置されるので、第2のデュアルコンタクトアセンブリーは、小さな電池が第1のデュアルコンタクトアセンブリー702及び第3のデュアルコンタクトアセンブリー706と電気的に接続するを妨げない。このような特徴は、異なる種類の電池が、電池の異なる種類及び/又は長さに応じて、第1のデュアルコンタクトアセンブリー702及び第2のデュアルコンタクトアセンブリー704又は第3のデュアルコンタクトアセンブリー706のいずれかと、異なる方向で電気的接続を達成することを可能にする。
[0047]たとえば、大きな電池が電池レセプタクルシステム700の第1の方向に挿入されるとき、大きな電池の正極は、大きな電池の正極が第1のデュアルコンタクトアセンブリーの負の接点と電気的に接続することなく、第1のデュアルコンタクトアセンブリー702の正の接点と電気的に接続する。それに応じて、大きな電池の負極は、大きな電池の負極が第2のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続することなく、第2のデュアルコンタクトアセンブリー704の負の接点と電気的に接続する。
[0048]大きな電池が電池レセプタクルシステム700において第2の方向に挿入される場合、大きな電池の正極は、大きな電池の正極が第2のデュアルコンタクトアセンブリーの負の接点と電気的に接続することなく、第2のデュアルコンタクトアセンブリー704の正の接点と電気的に接続する。それに応じて、大きな電池の負極は、大きな電池の負極が第1のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続することなく、第1のデュアルコンタクトアセンブリー702の負の接点と電気的に接続する。
【0038】
[0049]別の例として、小さな電池が電池レセプタクルシステム700において第1の方向に挿入されるとき、小さな電池の正極は、小さな電池の正極が第1のデュアルコンタクトアセンブリーの負の接点と電気的に接続することなく、第1のデュアルコンタクトアセンブリー702の正の接点と電気的に接続する。それに応じて、小さな電池の負極は、小さな電池の負極が第3のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続することなく、第3のデュアルコンタクトアセンブリー706の負の接点と電気的に接続する。
【0039】
[0050]小さな電池が電池レセプタクルシステム700において第2の方向に挿入される場合、小さな電池の正極は、小さな電池の正極が第3のデュアルコンタクトアセンブリーの負の接点と電気的に接続することなく、第3のデュアルコンタクトアセンブリー706の正の接点と電気的に接続する。それに応じて、小さな電池の負極は、小さな電池の負極が第1のデュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続することなく、第1のデュアルコンタクトアセンブリー702の負の接点と電気的に接続する。
【0040】
[0051]大きな電池は第1の方向と第2の方向の両方で同じ軸アライメントA−Aを維持する。同様に、小さな電池は第1の方向と第2の方向の両方で同じ軸アライメントC−Cを維持する。デュアルコンタクトアセンブリーは、大きな電池及び小さな電池を、大きな電池又は小さな電池がいずれの向きにあるときにもそれらの長手方向の軸が垂直に整列されるように配置するよう構成することができる。デュアルコンタクトアセンブリーは、大きな電池及び小さな電池を、大きな電池又は小さな電池がいずれの向きにあるときにもそれらの長手方向の軸が偏っている(すなわち、並行でない)ように配置するよう構成することができる。
【0041】
[0052]電池レセプタクルシステム700は単一のサイズの電池を収容するように構成される第2及び第3のデュアルコンタクトアセンブリーを含んでいるが、第2及び第3のデュアルコンタクトアセンブリーが第1のデュアルコンタクトアセンブリーのように構成されてもよいことが理解されるべきである。同じ部品を使用することによって製造コストが低減できる。別の例示的な実施例として、同じ部品を使用する代わりに、第1のデュアルコンタクトアセンブリー602及び/又は第2のデュアルコンタクトアセンブリー604は、同じ電池のサイズ/タイプ(すなわち、電池自体の製造ばらつきの観点から、小さなAA又は大きなAA)内でのサイズの変化を可能にするためにばね又は対応する機能を含んでもよい。このように、電気伝導性を、製造ばらつきにもかかわらず、容易にすることができる。同様に、第1のデュアルコンタクトアセンブリー702、第2のデュアルコンタクトアセンブリー704、及び/又は第3の者のデュアルコンタクトアセンブリー706は、同じ電池サイズ/タイプ(すなわち、電池自体の製造上のばらつきの点で小さなAA又は大きなAA)内のサイズの変化を許容するように、ばね又は対応する機能を含んでもよい。このように、電気伝導性は、製造ばらつきにもかかわらず、容易にすることができる。
【0042】
[0053]図8A−8Cは、電気的接続が上記の電池レセプタクルシステムにおいてどのように達成することができるかについての概略図を示す。図8Aにおいて、電気トレース802及び804は、電池800によって電力供給されるデバイスの電気回路(図示せず)の電気回路(図示せず)に向かうそれぞれの結線806、808に接続されるように、概略的に示される。電池800は概略的に示され、図8Aの回路に接続されない。また、それぞれのデュアルコンタクトアセンブリー810a及び810bが、それらのそれぞれの正の接点812a及び812b、並びに負の接点814a及び814bとともに示される。電池800は図8Aにおいて比較的中立的な位置に示され、それぞれの正極及び負極816及び818はデュアルコンタクトアセンブリーの接点のいずれにも触れない。さらに、図8Bに示す接続へ向かう方向B又は図8Cに示す接続に向かう方向Cのいずれかでの電池の回転についての指示が提供される。
【0043】
[0054]図8Bにおいて、電池800は、デュアルコンタクトアセンブリー810aの正接点812aに接触する正極816と接続されるように、示される一方、電池800の負極818はデュアルコンタクトアセンブリー810bの負の接点814bに接触している。閉じた電気経路をそれぞれのトレース802及び804の実線部分によって図8Bに示し、それにより、それぞれの正及び負の結線806及び808への電流フローを提供する。未使用のコンタクトは、使用されるものにまだ電気的に接続されるが、閉回路には関与しない。
【0044】
[0055]電池及び電流の流れの実質的に反対の方向を図8Cに示し、ここで電池800は、図8AのC方向に回転され、それによって、デュアルコンタクトアセンブリー810bの正の接点812bに接触する正極816と接続されるように示される一方、電池800の負極818は、デュアルコンタクトアセンブリー810aの負の接点814aと接触する。それぞれのトレース802及び804の実線部分によって、図8Bとは対象的な、閉じた電気経路が図8Cに示され、それによって、それぞれの正及び負の結線806及び808に電流フローを提供する。ここでも、未使用の接点は使用されているものにまだ電気的に接続されるが、閉回路には関与しない。
【0045】
[0056]図9−10は、電池レセプタクルシステム900の実施例の断面である。電池レセプタクルシステム900は、電気的接続を達成するために、異なるサイズ/タイプの電池が、第1のデュアルコンタクトアセンブリー904と第2のデュアルコンタクトアセンブリー922(図11−12に示す)との間で異なる方向に挿入され得る、ハウジング912を含む。異なる直径サイズを有する電池を収容するために、電池レセプタクルシステム900は、作動可能な機構906を含む。作動可能な機構906は、デュアルコンタクトアセンブリーと電気的に接続する小さな電池を長手方向に保持するために、作動可能な機構の動きに対してバイアスを課す、弾性的な又は対応する機能を含んでもよい。図示される実施例では、作動可能な機構906は、デュアルコンタクトアセンブリーと電気的に接続する小さな直径の電池を長手方向に保持するために選択的に作動させることができる、保持アームを含む。それに応じて、作動可能な機構906は、電池とハウジング912との間の圧縮力を介して、デュアルコンタクトアセンブリーとの電気的接続を維持することができる、大きな直径の電池を収容するために、格納できるように構成される。
[0057]図示される実施例では、作動可能な機構906の作動可能な保持アームはピボット908のまわりで半径方向に作動する。ピボット908は、電池レセプタクルシステム900に挿入された電池の長手方向の軸と実質的に平行に配置される。作動可能な保持アームは、作動可能な保持アーム間に小さな直径の電池を保持するように圧縮を提供するために、互いに向かって拡張するように保持アームをバイアスする、ねじりばね920(図11−12に示される)によってロードされるばねである。
【0046】
[0058]図9は、作動可能な保持アーム906を移動させるのに十分な大きさの直径を有する大きな電池910を示す。大きな電池910は、大きな電池910が電池レセプタクルシステム900に挿入されるときに、作動可能な保持アームをハウジング912内のそれぞれの凹部914及び916へと後退させるねじりばね920のスプリング力を克服するのに十分に大きく及び/又は重い。いくつかの実施例において、ハウジングは、大きな電池をしっかりと固定するのに役立つ下向きの力を印加するための構造(例えば、電池の区画の蓋)を含んでもよい。作動可能な保持アームは、大きな電池が第1のデュアルコンタクトアセンブリー904及び第2のデュアルコンタクトアセンブリー922(図11−12に示す)の間に電気的に接続することを妨げないようにするために、それぞれの凹部914及び916に対して作動する。928において、図9はまた、大きな電池も小さな電池も設置されない空の電池ベイ(battery bay)を示す。
【0047】
[0059]図10は大きな電池910よりも小さい直径を有する小さな電池902を示す。図10において、小さな電池902は、作動可能な機構906によって、第1のデュアルコンタクトアセンブリー904及び第2のデュアルコンタクトアセンブリー922(図11−12に示す)と電気的に接続するよう保持される。小さな電池902は、小さな電池902が作動可能な機構906の作動可能な保持アーム間に配置されるように、ねじりばね920(図11−12に示す)のバネ力を一時的に克服するのに十分な力をもって電池レセプタクルシステム900のハウジング912に挿入されてもよい。小さな電池902が作動可能な保持アームの間に配置される場合、ねじりばね920(図11−12に示す)のバネ力は、作動可能な保持アームを、互いに向かって拡張し、小さな電池902を第1のデュアルコンタクトアセンブリー904及び第2のデュアルコンタクトアセンブリー922と電気的に接続するように保持するよう、バイアスする。作動可能な機構906は、デュアルコンタクトアセンブリーの正の接点と電気的に接続するように正極を配置するためにデュアルコンタクトアセンブリーの放射状ノッチと正極を整列させるよう、小さな電池を中心におく。
【0048】
[0060]作動可能な保持アームは、電池が作動可能な保持アームとより簡単に相互作用することができるように、作動可能な保持アームの移動(変位)を容易にする機能を含んでもよい。図示される実施例では、作動可能な機構906の作動可能な保持アームは、電池が作動可能な保持アーム間でスライドすることができるように、電池の湾曲したエッジ端から傾斜したエッジ918を含む。いくつかの実施例では、作動可能な保持アームは、電池のアドミタンスに適応するために、低摩擦面及び/又はローラーを含んでもよい。いくつかの実施例では、作動可能な保持アームは、電池のアドミタンスに適用するために斜めのエッジを含んでもよい。いくつかの実施例では、作動可能な保持アームは、電池を挿入するために作動可能な保持アームを移動させるためにユーザによって把持又は操作することができるタブや他の機能を含んでもよい。いくつかの実施例では、電池レセプタクルシステム900は、作動可能な保持アームが互いに対して閉じることを防止するように構成することができる(例えば、作動可能な保持アーム及び/又はハウジングは機械的な止め具(mechanical stop)を含んでもよい)。
【0049】
[0061]図9及び10に示される例示的な電池レセプタクルシステム900は限定的なものではない。対向するデュアルコンタクトアセンブリーと電気的に接続する電池を固定するための任意の適切な機構を使用することができる。たとえば、いくつかの実施例では、電池が電池レセプタクルシステムのハウジングに挿入されるときに、作動可能な保持アームは、回転する代わりに、横方向に作動してもよい。たとえば、各作動可能な保持アームは、横方向に作動するようにロードされ、小径の電池を保持するために互いに向かって拡張するようにバイアスされる、ばねであってもよい。さらに、作動可能な保持アームは、大径の電池を収容するために、電池レセプタクルシステムのハウジングにおける凹部に対して横方向に移動させることができる。さらに別の例は、小さな電池を中心におくことができるが大きな電池を収容するために移動させることができる、対応する、ゴム、エラストマー、発泡体又は別の材料を使用してもよい。
【0050】
[0062]928において、図10はまた、大きな電池も小さな電池も設置されない空の電池ベイを示す。
[0063]図11−12は電池レセプタクルシステム900の底面図である。電池レセプタクルシステム900は、異なる長さの電池を電気的に接続するよう保持するために第1のデュアルコンタクトアセンブリー904と第2のデュアルコンタクトアセンブリー922との間の距離を調整するための、移動アセンブリー(moving assembly)924を含む。図示される実施例では、移動アセンブリー924は、第2のデュアルコンタクトアセンブリー922に結合されるコイルばね926を含む。電池が電池レセプタクルシステム900のハウジング912に挿入される場合、コイルばね926が圧縮され、コイルばねのばね力が、第1のデュアルコンタクトアセンブリー904及び第2のデュアルコンタクトアセンブリー922と電気的に接続するように電池を保持する。第2のデュアルコンタクトアセンブリー922及び/又は移動アセンブリー924は、コイルばね926が伸縮するときに第2のデュアルコンタクトアセンブリーの動きを導くために、ハウジング912によって形成される滑り継ぎ手(sliding joint)(例えば、直動関節、V字型の継ぎ手など)と相互接続することができる。このような構成は限定的なものではない。対向するデュアルコンタクトアセンブリーの相対的な配置を変更するための任意の適切な機構を使用することができる。たとえば、移動アセンブリーは、1つ又は複数のデュアルコンタクトアセンブリーの位置を変更するために、移動し、収縮し、回転し及び/又は一端が飛び出すことができる。コイルばね以外のばねを使用することができることが理解されよう。たとえば、放射状又はねじりばねを使用することができる。また、対応するゴム、エラストマー、金属、プラスチック、発泡体、又は他の材料から構成される線形バネを使用することができる。関節のスライド以外のアライメント機構を使用できることが理解されよう。
【0051】
[0064]図11は、電池レセプタクルシステム900のハウジング912内に挿入された大きな電池910を示す。大きな電池910が電池レセプタクルシステム900のハウジング912に挿入されると、コイルばね926が圧縮され、第1のデュアルコンタクトアセンブリー904と第2のデュアルコンタクトアセンブリー922との間の距離は電池が挿入されない場合の位置に対して増加される。コイルばね926のばね力は、第1のデュアルコンタクトアセンブリー904及び第2のデュアルコンタクトアセンブリー922の間の電気的接続を維持するために、大きな電池910に印加される。さらに、大きな電池910が電池レセプタクルシステム900のハウジング912に挿入されるとき、作動可能な機構906の作動可能な保持アームは、開いて大きな電池を収容するために、ピボット908の周りを回転する。それに応じて、作動可能な機構906の作動可能な保持アームが回転するとき、ねじりばね920は平坦化する。
【0052】
[0065]928において、図11はまた、大きな電気も小さな電池も設置されない空の電池ベイを示す。
[0066]図12は、電池レセプタクルシステム900のハウジング912に挿入された小さな電池902を示す。小さな電池902が電池レセプタクルシステム900のハウジング912に挿入されると、コイルばね926は圧縮され、第1のデュアルコンタクトアセンブリー904と第2のデュアルコンタクトアセンブリー922との間の距離は、電池が挿入されない場合に対して相対的に増加される。しかし、小さな電池902は大きな電池910よりも短いので、大きな電池910がハウジングに挿入される場合よりもコイルばねの圧縮は小さい。コイルばねのばね力は、第1のデュアルコンタクトアセンブリー904と第2のデュアルコンタクトアセンブリー922との間の電気的接続を維持するために、小さな電池902に印加される。さらに、小さな電池902が電池レセプタクルシステム900のハウジング912に挿入されるとき、作動可能な機構906の作動可能な保持アームは小さな電池を保持するために互いに向かってピボット908の周りを回転する。それに応じて、作動可能な機構906の作動可能な保持アームが回転すると、ねじりばね920は、作動可能な保持アームを小さな電池902に対して閉じたままにするためにばね力を印加するために回転する。
【0053】
[0067]第1のデュアルコンタクトアセンブリー及び/又は第2のデュアルコンタクトアセンブリーが、大きな電池が第1のデュアルコンタクトアセンブリー及び第2のデュアルコンタクトアセンブリーと電気的に接続することを可能にするように第1の位置に対して、及び小さな電池が第1のデュアルコンタクトアセンブリー及び第2のデュアルコンタクトアセンブリーと電気的に接続することを可能にするように第2の位置に対して、移動アセンブリーを介して調整可能であることが理解されよう。言い換えると、デュアルコンタクトアセンブリーのいずれか又は両方は、移動アセンブリーに結合することができる。いくつかの実施例では、1つ又は複数のデュアルコンタクトアセンブリーは、異なるサイズ/種類の電池の製造サイズの変動を許容するために、対応する機能を含んでもよい。いくつかのそのような実施例では、デュアルコンタクトアセンブリーのいずれもが移動アセンブリーを介して可動でなくてもよい。
【0054】
[0068]上記の構成によれば、電池レセプタクルシステムは、2つの相反する方向のいずれにおいても異なる種類の電池の挿入及び保持を提供し、また、いずれの方向においても適切な電流の流れを提供するように説明される。これにより、不適切又は誤った電池の設置の可能性が低減される。さらに、作動可能な保持アームは、含まれる場合、様々な直径の電池の長手方向の保持及びアライメントを提供し、変換アセンブリーは、含まれる場合、様々な長さの電池の横方向の保持を提供する。上述の構成は、電池レセプタクルシステムに挿入される電池の向きや種類にかかわらず、電気デバイスに対して、継続的な電気的接触及び適切な極性の電流を提供する。
【0055】
[0069]本開示は、電池の1つの端部において突出部を備えた端子を有し、電池の反対の端部において実質的に平坦な端子を有する、円筒形もしくは長方形のプリズム又は他の形状の電池に対して広く適用可能である。そのような電池の例は、例えば、A、AA、AAA、AAAA、C、Dと呼ばれるもの又は同様のそのようなサイズ又は形状の他のものを含むことができる。さらなる例はコイン電池やボタン電池を含んでもよい。一般的な使用は正の突出部/平坦な負極の電池によるが、本発明のデバイス及び方法は、平坦な正極及び突出した負極を有する電池で使用することができることに留意されたい。
【0056】
[0070]本発明の範囲は先の説明によってではなく添付の特許請求の範囲によって規定されるので、本明細書に記載の実施例は例示的なものであって限定的なものではないこと、及び、特許請求の範囲の境界内に入る又はそのような境界の等価なすべての変更が、したがって、特許請求の範囲によって包含されるように意図されることが理解されるべきである。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1の正の接点から電気的に絶縁された第1の負の接点を含む第1のデュアルコンタクトアセンブリーを備え、前記第1の負の接点及び前記第1の正の接点は、第1の電池が電池レセプタクルシステムにおいて第1の方向にある場合に、前記第1の電池の第1の正極が前記第1の負の接点と電気的に接続することなく前記第1の正の接点が前記第1の電池の前記第1の正極と電気的に接続し、前記第1の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第1の方向とは異なる第2の方向にある場合に、前記第1の電池の第1の負極が前記第1の正の接点と電気的に接続することなく前記第1の負の接点が前記第1の電池の前記第1の負極と電気的に接続し、前記第1の電池とは異なる種類の第2の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第1の方向にある場合に、前記第2の電池の第2の正極が前記第1の負の接点と電気的に接続することなく前記第1の正の接点が前記第2の電池の前記第2の正極と電気的に接続し、前記第2の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第2の方向にある場合に、前記第2の電池の第2の負極が前記第1の正の接点と電気的に接続することなく前記第1の負の接点が前記第2の電池の前記第2の負極と電気的に接続するように構成される、電池レセプタクルシステム。
【請求項2】
前記第1の方向の前記第1の電池の第1の長手方向の軸が前記第2の方向の前記第1の電池の長手方向の軸と同じであり、
前記第1の方向の前記第2の電池の第2の長手方向の軸が前記第2の方向の前記第2の電池の長手方向の軸と同じである請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記第1の長手方向の軸が前記第2の長手方向の軸と垂直に整列される請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記第1のデュアルコンタクトアセンブリーは、
第1の位置において前記第1の正の接点と電気的に接続するために前記第1の電池の前記第1の正極を配置する、第1の放射状ノッチと、
前記第1の位置とは異なる第2の位置において前記第1の正の接点と電気的に接続するために前記第2の電池の前記第2の正極を配置する、第2の放射状ノッチと
をさらに含み、前記第2の放射状ノッチは、前記第1の電池の前記第1の正極が前記第2の位置において前記第1の正の接点と電気的に接続することを防ぐように構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項5】
前記第1の放射状ノッチは第1の半径を有し、前記第2の放射状ノッチは前記第1の半径よりも小さい第2の半径を有し、前記第2の放射状ノッチは前記第1の放射状ノッチを中断する請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記第1の半径は約2.75ミリメートルであり、前記第2の半径は約1.9ミリメートルである請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記第1の正の接点と前記第1の負の接点との間に配置される絶縁コネクターをさらに備え、
前記絶縁コネクターは前記第1の放射状ノッチ及び前記第2の放射状ノッチを形成する請求項4に記載のシステム。
【請求項8】
前記第1の正の接点及び/又は前記第1の負の接点と電気的に接続するように前記第2の電池を長手方向に保持するために作動可能な機構の動きに対してバイアスを課す、弾性的な機能又は対応する機能を含む、作動可能な機構をさらに備え、前記作動可能な機構は、前記第1の電池が前記電池レセプタクルシステムに挿入される場合に前記電池レセプタクルシステムのハウジングの凹部に後退するように構成される請求項4に記載のシステム。
【請求項9】
第2のデュアルコンタクトアセンブリーをさらに備え、前記第2のデュアルコンタクトアセンブリーは、
第2の負の接点と、
第2の正の接点と、
第3の位置において前記第2の正の接点と電気的に接続するために前記第1の電池の前記第1の正極を配置するための第3の放射状ノッチと、
前記第3の位置とは異なる第4の位置において前記第2の正の接点と電気的に接続するために前記第2の電池の前記第2の正極を配置するための第4の放射状ノッチと
を含む請求項4に記載のシステム。
【請求項10】
第2の正の接点から電気的に絶縁された第2の負の接点を含む第2のデュアルコンタクトアセンブリーをさらに備え、前記第2の負の接点及び前記第2の正の接点は、前記第1の電池が電池レセプタクルシステムにおいて前記第1の方向にある場合に、前記第1の電池の前記第1の負極が前記第2の負の接点と電気的に接続することなく前記第2の負の接点が前記第1の電池の前記第1の負極と電気的に接続し、前記第1の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第2の方向にある場合に、前記第1の電池の第1の正極が前記第2の負の接点と電気的に接続することなく前記第2の正の接点が前記第1の電池の前記第1の正極と電気的に接続し、前記第2の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第1の方向にある場合に、前記第2の電池の前記第2の負極が前記第2の正の接点と電気的に接続することなく前記第2の負の接点が前記第2の電池の前記第2の負極と電気的に接続し、前記第2の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第2の方向にある場合に、前記第2の電池の前記第2の正極が前記第2の負の接点と電気的に接続することなく前記第2の正の接点が前記第2の電池の前記第2の正極と電気的に接続するように構成される請求項1に記載のシステム。
【請求項11】
前記第1のデュアルコンタクト・アセンブリーと前記第2のデュアルコンタクトアセンブリーとの間の距離を調整する移動アセンブリーをさらに備え、前記第1のデュアルコンタクトアセンブリー及び/又は前記第2のデュアルコンタクトアセンブリーは、前記第1の電池が前記第1のデュアルコンタクトアセンブリー及び前記第2のデュアルコンタクトアセンブリーと電気的に接続することを可能にするように、第1の位置に対して前記移動アセンブリーを介して調整可能であり、前記第1のデュアルコンタクトアセンブリー及び/又は前記第2のデュアルコンタクトアセンブリーは、前記第2の電池が前記第1のデュアルコンタクトアセンブリー及び前記第2のデュアルコンタクトアセンブリーと電気的に接続することを可能にするように、前記第1の位置とは異なる第2の位置に対して前記移動アセンブリーを介して調整可能である請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
第2の正の接点から電気的に絶縁された第2の負の接点を含む第2のデュアルコンタクトアセンブリーであって、前記第2の負の接点及び前記第2の正の接点は、前記第1の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第1の方向にある場合に、前記第1の電池の前記第1の負極が前記第2の負の接点と電気的に接続することなく前記第2の負の接点が前記第1の電池の前記第1の負極と電気的に接続し、前記第1の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第2の方向にある場合に、前記第1の電池の前記第1の正極が前記第2の負の接点と電気的に接続することなく前記第2の正の接点が前記第1の電池の前記第1の正極と電気的に接続するように構成される、第2のデュアルコンタクトアセンブリーと、
第3の正の接点から電気的に絶縁された第3の負の接点を含む第3のデュアルコンタクトアセンブリーであって、前記第3の負の接点及び前記第3の正の接点は、前記第2の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第1の方向にある場合に、前記第2の電池の前記第2の負極が前記第3の正の接点と電気的に接続することなく前記第3の負の接点が前記第2の電池の前記第2の負極と電気的に接続し、前記第2の電池が前記電池レセプタクルシステムにおいて前記第2の方向にある場合に、前記第2の電池の第2の正極が前記第3の負の接点と電気的に接続することなく前記第3の正の接点が前記第2の電池の前記第2の正極と電気的に接続するように構成され、前記第3のデュアルコンタクトアセンブリーは前記第1の電池の前記第1の正極が前記第3の正の接点と電気的に接続するのを防ぐように構成される、第3のデュアルコンタクトアセンブリーと
をさらに備える請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の正の接点又は前記第1の負の接点と電気的に接続するように前記第2の電池を長手方向に保持するための作動可能な機構をさらに備える請求項1に記載のシステム。
【請求項14】
前記作動可能な機構は、互いに向かって拡張するようにロードされバイアスされるばねである作動可能な保持アームを含む請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記作動可能な保持アームは、前記第1の電池が前記電池レセプタクルシステムに挿入される場合に前記電池レセプタクルシステムのハウジングの凹部に後退するように構成される請求項14に記載のシステム。

【図1A】
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【図1B】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2013−511810(P2013−511810A)
【公表日】平成25年4月4日(2013.4.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−539965(P2012−539965)
【出願日】平成22年11月16日(2010.11.16)
【国際出願番号】PCT/US2010/056765
【国際公開番号】WO2011/062878
【国際公開日】平成23年5月26日(2011.5.26)
【出願人】(500046438)マイクロソフト コーポレーション (3,165)
【Fターム(参考)】