サイトカインアンタゴニスト分子
この発明は、本明細書において免疫グロブリンドメインを含有する細胞表面認識分子として同定されたタンパク質配列(INSP052EC)の、特にサイトカインの過剰な発現及び/又は分泌に関連する疾患の診断、予防及び治療での新規な使用に関する。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
以下の2つの配列(a)及び(b)を含むか、又は前記2つの配列(a)及び(b)からなる、ポリペプチドであって、
(a)は、以下の(i)〜(iii)のいずれかのアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列:
(i) 配列番号20若しくは配列番号22で示されるアミノ酸配列;
(ii) (i)のポリペプチドの活性を有する(i)のフラグメント;又は
(iii) (i) 若しくは(ii)の機能的等価物;かつ
(b)は、シグナル配列、精製タグ、膜結合型タンパク質の細胞外ドメイン、分泌タンパク質、開始メチオニン、エンドペプチダーゼ認識部位を含有するリンカー領域、及び免疫グロブリン由来Fc領域からなる群より選択される異種アミノ酸配列である、前記ポリペプチド。
【請求項2】
配列番号20、配列番号22、配列番号27又は配列番号28で示されるアミノ酸配列を含む、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項3】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列に相同的であり、かつサイトカインの発現及び/又は分泌のアンタゴニストとしての活性を有することを特徴とする、請求項1記載の機能的等価物であるポリペプチド。
【請求項4】
配列番号29若しくは配列番号30のアミノ酸配列を含むか、又は配列番号29若しくは配列番号30のアミノ酸配列からなる、請求項3記載のポリペプチド。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチドをコードする精製核酸分子。
【請求項6】
配列番号19若しくは配列番号21で示される核酸配列を含むか、又は配列番号19若しくは配列番号21で示される核酸配列の余剰的等価物若しくはフラグメントである、請求項5記載の精製核酸分子。
【請求項7】
高ストリンジェンシー条件下で、請求項5又は6記載の核酸分子とハイブリダイズする、精製核酸分子。
【請求項8】
請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項9】
請求項8記載のベクターで形質転換されている、宿主細胞。
【請求項10】
疾患の治療又は診断に使用するための、配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【請求項11】
疾患の治療又は診断に使用するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、又は請求項9記載の宿主細胞。
【請求項12】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドの、サイトカインの発現及び/又は分泌のアンタゴニストとしての使用。
【請求項13】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター又は請求項9記載の宿主細胞の、サイトカインの発現及び/又は分泌のアンタゴニストとしての使用。
【請求項14】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドを含んでなる、医薬組成物。
【請求項15】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター又は請求項9記載の宿主細胞を含んでなる、医薬組成物。
【請求項16】
サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬である追加の治療薬をさらに含む、請求項15記載の医薬組成物。
【請求項17】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドの、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療用薬物の製造での使用。
【請求項18】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、又は請求項9記載の宿主細胞の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療用薬物の製造での使用。
【請求項19】
(i)配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療用薬物の製造での使用。
【請求項20】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドの、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療のため患者に投与するための薬物の製造での使用であって、
前記患者が、あらかじめ、サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬を投与されている、前記使用。
【請求項21】
サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療のため患者に投与するための薬物の製造での使用であって、
前記患者が、あらかじめ、配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドを投与されている、前記使用。
【請求項22】
(i)請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、又は請求項9記載の宿主細胞、及び(ii)サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療用薬物の製造での使用。
【請求項23】
(i)請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、又は請求項9記載の宿主細胞の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療のため患者に投与するための薬物の製造での使用であって、
前記患者が、あらかじめ、サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬を投与されている、前記使用。
【請求項24】
サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療のため患者に投与するための薬物の製造での使用であって、
前記患者が、あらかじめ、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター又は請求項9記載の宿主細胞を投与されている、前記使用。
【請求項25】
患者の疾患を治療する方法であって、
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドを前記患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項26】
サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬を投与することをさらに含む、請求項25記載の方法。
【請求項27】
疾患の疾患を治療する方法であって、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、請求項9記載の宿主細胞、又は請求項14〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物を前記患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項28】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチドを、前記ポリペプチド分子に対し結合親和性を有すると疑われる1又は2以上の化合物と接触させること;及び
前記ポリペプチドと特異的に結合する化合物を選択すること;
を含む、配列番号20又は配列番号22のリガンドである化合物を同定する方法。
【請求項29】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチドを発現するように形質転換されている、非ヒトトランスジェニック動物。
【請求項1】
以下の2つの配列(a)及び(b)を含むか、又は前記2つの配列(a)及び(b)からなる、ポリペプチドであって、
(a)は、以下の(i)〜(iii)のいずれかのアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列:
(i) 配列番号20若しくは配列番号22で示されるアミノ酸配列;
(ii) (i)のポリペプチドの活性を有する(i)のフラグメント;又は
(iii) (i) 若しくは(ii)の機能的等価物;かつ
(b)は、シグナル配列、精製タグ、膜結合型タンパク質の細胞外ドメイン、分泌タンパク質、開始メチオニン、エンドペプチダーゼ認識部位を含有するリンカー領域、及び免疫グロブリン由来Fc領域からなる群より選択される異種アミノ酸配列である、前記ポリペプチド。
【請求項2】
配列番号20、配列番号22、配列番号27又は配列番号28で示されるアミノ酸配列を含む、請求項1記載のポリペプチド。
【請求項3】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列に相同的であり、かつサイトカインの発現及び/又は分泌のアンタゴニストとしての活性を有することを特徴とする、請求項1記載の機能的等価物であるポリペプチド。
【請求項4】
配列番号29若しくは配列番号30のアミノ酸配列を含むか、又は配列番号29若しくは配列番号30のアミノ酸配列からなる、請求項3記載のポリペプチド。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチドをコードする精製核酸分子。
【請求項6】
配列番号19若しくは配列番号21で示される核酸配列を含むか、又は配列番号19若しくは配列番号21で示される核酸配列の余剰的等価物若しくはフラグメントである、請求項5記載の精製核酸分子。
【請求項7】
高ストリンジェンシー条件下で、請求項5又は6記載の核酸分子とハイブリダイズする、精製核酸分子。
【請求項8】
請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子を含むベクター。
【請求項9】
請求項8記載のベクターで形質転換されている、宿主細胞。
【請求項10】
疾患の治療又は診断に使用するための、配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチド。
【請求項11】
疾患の治療又は診断に使用するための、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、又は請求項9記載の宿主細胞。
【請求項12】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドの、サイトカインの発現及び/又は分泌のアンタゴニストとしての使用。
【請求項13】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター又は請求項9記載の宿主細胞の、サイトカインの発現及び/又は分泌のアンタゴニストとしての使用。
【請求項14】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一であるアミノ酸配列を含むポリペプチドを含んでなる、医薬組成物。
【請求項15】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター又は請求項9記載の宿主細胞を含んでなる、医薬組成物。
【請求項16】
サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬である追加の治療薬をさらに含む、請求項15記載の医薬組成物。
【請求項17】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドの、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療用薬物の製造での使用。
【請求項18】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、又は請求項9記載の宿主細胞の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療用薬物の製造での使用。
【請求項19】
(i)配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチド、及び(ii)サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療用薬物の製造での使用。
【請求項20】
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドの、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療のため患者に投与するための薬物の製造での使用であって、
前記患者が、あらかじめ、サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬を投与されている、前記使用。
【請求項21】
サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療のため患者に投与するための薬物の製造での使用であって、
前記患者が、あらかじめ、配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドを投与されている、前記使用。
【請求項22】
(i)請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、又は請求項9記載の宿主細胞、及び(ii)サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療用薬物の製造での使用。
【請求項23】
(i)請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、又は請求項9記載の宿主細胞の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療のため患者に投与するための薬物の製造での使用であって、
前記患者が、あらかじめ、サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬を投与されている、前記使用。
【請求項24】
サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬の、アルコール性肝不全、皮膚疾患若しくは炎症性疾患を含む自己免疫疾患、ウイルス性肝臓疾患又は急性肝臓疾患の治療のため患者に投与するための薬物の製造での使用であって、
前記患者が、あらかじめ、請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター又は請求項9記載の宿主細胞を投与されている、前記使用。
【請求項25】
患者の疾患を治療する方法であって、
配列番号20又は配列番号22で示されるアミノ酸配列と少なくとも90%同一のアミノ酸配列を含むポリペプチドを前記患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項26】
サイトカインアンタゴニスト又は抗炎症薬を投与することをさらに含む、請求項25記載の方法。
【請求項27】
疾患の疾患を治療する方法であって、
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチド、請求項5〜7のいずれか1項に記載の核酸分子、請求項8記載のベクター、請求項9記載の宿主細胞、又は請求項14〜16のいずれか1項に記載の医薬組成物を前記患者に投与することを含む、前記方法。
【請求項28】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチドを、前記ポリペプチド分子に対し結合親和性を有すると疑われる1又は2以上の化合物と接触させること;及び
前記ポリペプチドと特異的に結合する化合物を選択すること;
を含む、配列番号20又は配列番号22のリガンドである化合物を同定する方法。
【請求項29】
請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリペプチドを発現するように形質転換されている、非ヒトトランスジェニック動物。
【図2】
【図3】
【図4】
【図5(A)】
【図5(B)】
【図6A】
【図6B】
【図7(A)】
【図7(B)】
【図8(A)】
【図8(B)】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【図3】
【図4】
【図5(A)】
【図5(B)】
【図6A】
【図6B】
【図7(A)】
【図7(B)】
【図8(A)】
【図8(B)】
【図9A】
【図9B】
【図10A】
【図10B】
【図11】
【図12】
【公表番号】特表2007−515157(P2007−515157A)
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−538952(P2006−538952)
【出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【国際出願番号】PCT/GB2004/004772
【国際公開番号】WO2005/046714
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(504238862)アレス トレイディング ソシエテ アノニム (24)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年11月12日(2004.11.12)
【国際出願番号】PCT/GB2004/004772
【国際公開番号】WO2005/046714
【国際公開日】平成17年5月26日(2005.5.26)
【出願人】(504238862)アレス トレイディング ソシエテ アノニム (24)
【Fターム(参考)】
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