サイト検索システムおよびサイト検索方法
【課題】検索目的と合致しないWebサイトが検索結果として抽出されることを排除することができるサイト検索システムを提供する。
【解決手段】サーバ1は、通信ネットワーク3に接続されている複数のWebサイトのそれぞれを特定するための情報を、適合する検索目的と検索条件とに対応付けて、格納するサイトデータベース110を備える。サーバ1は、クライアント装置2a、2bからの検索要求を受け付けて、その検索要求に含まれる検索用情報から検索目的と検索条件とを認識し、認識した検索目的および検索条件でサイトデータベースを検索して、検索条件で検索目的の検索が可能なWebサイトを検出する。更に、サーバ1は、検出したWebサイトに関する検索結果情報を、検索要求してきたクライアント装置2a,2bに送信する。
【解決手段】サーバ1は、通信ネットワーク3に接続されている複数のWebサイトのそれぞれを特定するための情報を、適合する検索目的と検索条件とに対応付けて、格納するサイトデータベース110を備える。サーバ1は、クライアント装置2a、2bからの検索要求を受け付けて、その検索要求に含まれる検索用情報から検索目的と検索条件とを認識し、認識した検索目的および検索条件でサイトデータベースを検索して、検索条件で検索目的の検索が可能なWebサイトを検出する。更に、サーバ1は、検出したWebサイトに関する検索結果情報を、検索要求してきたクライアント装置2a,2bに送信する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、検索目的に的確に応じたWebサイトを検索結果として検出することができるサイト検索システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的な検索エンジンによるインターネット上のWeb検索は、類義語辞書利用の単語による検索である。すなわち、ユーザは、通常、1以上のキーワード(単語)を、入力して検索エンジンに対して検索要求する。検索エンジンは、入力されたキーワードと一致する単語、あるいは類義語辞書に基づき、指定されたキーワードの類義語と一致する単語が含まれるWebサイトやWebページを検索して、検索結果として抽出するようにする(例えば特許文献1(特開2003−108584号公報参照))。
【0003】
また、特許文献2(特開2009−64213号公報)や特許文献3(特開2009−140032号公報)には、キーワード(単語)ではなく、自然言語文(自由文)を検索用語として入力する検索システムも開示されている。しかし、これら特許文献2および特許文献3に開示されている検索方法も、入力された自然言語文から、検索のためのキーワードを特定して、検索は類義語辞書を利用した単語検索により行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−108584号公報
【特許文献2】特開2009−64213号公報
【特許文献3】特開2009−140032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のようなキーワードの単語による類義語辞書利用の検索の場合には、キーワードおよびその類義語と一致する語が含まれるWebサイトやWebページであれば、その全てが検索結果として抽出されてしまう。
【0006】
一方、広告料収入を獲得する目的で、Webサイトへのアクセス回数を上げるようにするために、Webサイトの運営者は、当該のWebサイトやWebページに関連が有るか無いかに関係なく、できるだけ検索結果として抽出されるようになる語を、WebサイトやWebページに含めておくようにすることが良く行なわれている。
【0007】
そのため、キーワードの単語による類義語辞書利用の検索の場合には、ユーザが意図する検索目的と合致しないWebサイトの検索結果が無尽蔵に抽出されていまい、ユーザが所望するWebページに辿り着くのに、多大の時間と労力を必要としてしまうという問題がある。
【0008】
この発明は、以上の問題点を改善することができるサイト検索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、この発明は、
通信ネットワークを通じて接続されるサーバとクライアント装置とからなるサイト検索システムであって、
前記サーバは、
前記通信ネットワークに接続されている複数のWebサイトのそれぞれを特定するための情報を、適合する検索目的と検索条件とに対応付けて、格納するサイトデータベースと、
前記クライアント装置からの検索要求を受け付ける検索要求受付手段と、
前記検索要求受付手段で受け付けた前記検索要求に含まれる検索用情報から前記検索目的と前記検索条件とを認識し、前記認識した前記検索目的および前記検索条件で前記サイトデータベースを検索して、前記検索条件で前記検索目的の検索が可能な前記Webサイトを検出する検索手段と、
前記検索手段で検出した前記Webサイトに関する検索結果情報を、前記検索要求してきた前記クライアント装置に送信する検索結果送信手段と、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記検索目的と前記検索条件とを特定するための前記検索用情報の入力を受け付ける検索用情報受付手段と、
前記検索用情報受付手段で受け付けた前記検索用情報を含めた前記検索要求を前記サーバに送信する検索要求送信手段と、
前記サーバからの前記検索結果情報を受信して、前記検索手段で検出された前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示する呈示手段と、
を備えるサイト検索システムを提供する。
【0010】
サーバは、クライアント装置からの検索要求を受け付けて、その検索要求に含まれる検索用情報から検索目的と検索条件とを認識し、その認識した検索目的および検索条件でサイトデータベースを検索する。そして、サーバは、その検索条件で検索目的の検索が可能なWebサイトをサイトデータベースから検出し、検出したWebサイトに関する検索結果情報を、検索要求してきたクライアント装置に送信する。
【0011】
クライアント装置は、サーバからの検索結果情報を受信して、指定した検索条件で、指定した検索目的の検索が可能なWebサイトに関する検索結果情報を呈示する。
【0012】
したがって、クライアント装置のユーザは、自分が指定した検索条件で、指定した検索目的の検索が可能であるWebサイトを知ることができ、自分の検索目的と合致しないWebサイトの検索結果を排除することができる。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、指定された検索条件で、指定された検索目的の検索が可能であるWebサイトのみが検索結果として抽出されて、検索目的と合致しないWebサイトが検索結果として抽出されることを排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明によるサイト検索システムの実施形態の全体の構成例を説明するための図である。
【図2】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するサイト検索支援サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の例のサイト検索支援サーバが備えるサイトデータベースの記憶内容の例を示す図である。
【図4】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の例としての携帯電話端末の構成例を示すブロック図である。
【図5】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図6】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図7】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図8】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するために用いる図である。
【図9】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するために用いる図である。
【図10】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するサイト検索支援サーバの処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図11】この発明によるサイト検索システムの他の実施形態を説明するために用いる図である。
【図12】この発明によるサイト検索システムの他の実施形態を説明するために用いる図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、この発明によるサイト検索システムの実施形態の全体の構成例を示す図である。この実施形態のサイト検索システムにおいては、図1に示すように、検索サイト(Webサイト)のサイト検索支援サーバ1と、クライアント装置の例としてのパソコン2aや携帯電話端末2bなどが通信ネットワーク3を通じて接続されて構成されている。通信ネットワーク3を構成するインターネットには、多数のWebサイト4a,4b,4c,4d,・・・が接続されている。
【0016】
パソコン2aは、パソコン本体21と、表示装置22と、操作入力手段としてのマウス23と、キーボード24と、を備える。携帯電話端末2bは、この例では、いわゆるスマートフォンと呼ばれる端末の例であり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示画面25には、操作入力手段としてのタッチパネル26が貼り付けられて設けられている。
【0017】
パソコン2aや携帯電話端末2bのクライアント装置は、サイト検索支援サーバ1にネットワーク3を通じてアクセスしてサイト検索サービスの要求をすることにより、当該サイト検索サービスの提供を支援するプログラムを受信して、このプログラムの支援の下、サイト検索サービスの提供を受けることができるように構成される。
【0018】
そして、この実施形態では、サイト検索支援サーバ1を備える検索サイトにおいては、インターネットに接続されている多数のWebサイトを、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」・・・などの予め想定された検索目的により分類する。また、それぞれのWebサイトで、前記検索目的で検索が可能となる種々の検索条件、例えば「場所」、「用途(例えばデート向きか、ファミリー向きかなど)」、「時間(例えば朝向きか、昼向きか、夜向きかなど)」、「バー、レストラン、スーパーなどの店舗種別」などを認定する。
【0019】
そして、この実施形態では、サイトデータベース110には、各Webサイト毎に、少なくともそのWebサイトの識別情報およびそのWebサイトのアドレス情報(URL(Uniform Resource Locator))と、前記検索目的および前記検索条件とが対応付けられて格納されている。なお、この実施形態では、Webサイトの識別情報としては、例えばサイト名が用いられる。Webサイトの識別情報やURLは、Webサイトを特定するための情報となる。
【0020】
パソコン2aや携帯電話端末2bなどのクライアント装置は、サイト検索サービスの提供を支援するプログラム(以下、支援プログラムという)の支援の下、サイト検索支援サーバ1に検索要求を送るが、この実施形態では、その検索要求には、検索条件のみならず、検索目的を特定する検索用情報が含まれている。この場合に、この実施形態では、検索用情報は、キーワード(単語)として入力されるのではなく、自由文として入力される。
【0021】
ただし、この例では、検索用情報の入力画面には、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」・・・などの予め想定されている検索目的を表わす動詞を含んで自由文を入力するようにユーザに促すメッセージが表示される。したがって、この実施形態では、ユーザは、このメッセージにしたがって、検索目的を表わす動詞を含む自由文を検索用情報の入力画面において入力する。
【0022】
支援プログラムは、形態素解析機能を有しており、入力された自由文を、形態素解析して、検索条件と検索目的となる語を表示画面において明示するようにする。例えば、「六本木でデートに向くバーを探したい」という自由文が検索用情報の入力画面において入力された場合には、支援プログラムにより、「(六本木)で(デート)に向く(バー)を「探したい」」というように、検索条件となる名詞は、例えば円弧の括弧で囲まれて明示され、検索目的となる動詞は、例えば鍵括弧で囲まれて明示される。これにより、ユーザは、クライアント装置からサイト検索支援サーバ1に対して、検索条件および検索目的の語として何が送られて検索要求がなされるかを知ることができる。
【0023】
そして、クライアント装置のユーザが検索要求の発信指示をしたときには、クライアント装置の支援プログラムは、検索条件である名詞と検索目的である動詞とを検索用情報として含めたWebサイトの検索要求を、サイト検索支援サーバ1に送る。
【0024】
サイト検索支援サーバ1は、クライアント装置からのWebサイトの検索要求を受け取ると、その検索要求に含まれる検索用情報から、検索目的と検索条件とを認識し、その認識した検索目的と検索条件を用いて、サイトデータベース5を検索する。そして、サイト検索支援サーバ1は、検索結果として、サイトデータベース5に格納されている多数のWebサイトの中から、前記検索条件で前記検索目的の検索が可能なWebサイトを抽出し、その抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストの情報を含む回答情報を生成して、クライアント装置に送信する。
【0025】
クライアント装置の支援プログラムは、サイト検索支援サーバ1から回答情報を受信すると、その回答情報から抽出した、検索要求において指定した検索条件で、指定した検索目的の検索が可能なWebサイトのサイト名の一覧リストを、ディスプレイ画面に表示するようにする。
【0026】
そして、この実施形態では、クライアント装置のユーザが、その一覧リストの中の一つのWebサイトを選択してサイト検索支援サーバ1に発信する操作をすると、支援プログラムは、その選択されたWebサイトのサイト名と、検索要求に含めた検索条件とを含めた通知を、サイト検索支援サーバ1に送る。
【0027】
この通知を受信したサイト検索支援サーバ1は、選択されたWebサイトに前記検索条件を送って検索依頼する。すると、この検索依頼を受け取ったWebサイトは、前記検索条件に合致するWebページをサイト検索支援サーバ1に送ってくるので、サイト検索支援サーバ1は、受け取ったWebページを、クライアント装置に転送する。クライアント装置の支援プログラムは、受信したWebページをディスプレイ画面に表示する。
【0028】
以上のようにして、この実施形態では、クライアント装置のユーザは、検索条件のみではなく、検索目的をも検索用情報として含めたWebサイトの検索要求を、サイト検索支援サーバ1に送ることで、サイト検索支援サーバ1から、検索目的に合致しないWebサイトを排除した回答情報を得ることができる。したがって、ユーザは、自分が所望するWebページを、迅速に且つ的確に見つけ出すことができるようになる。
【0029】
なお、この実施形態では、クライアント装置は、サイト検索支援サーバ1から受け取った回答情報のWebサイトのサイト名の一覧からユーザによりWebサイトが選択されたとき、そのWebサイトの識別情報(サイト名)に加えて、Webサイトの検索要求に含めた検索条件を再度、サイト検索支援サーバ1に送るようにした。しかし、サイト検索支援サーバ1は、Webサイトの検索要求に含まれる検索条件を保持しておけば、その保持した検索条件を用いることができる。その場合には、クライアント装置から、Webサイトのサイト名などの識別情報のみをサイト検索支援サーバ1に通知するようにして、再度、検索条件をサイト検索支援サーバ1に送信することは省略することができる。
【0030】
次に、この実施形態のサイト検索システムのサイト検索支援サーバ1およびクライアント装置の構成および動作を、より具体的に説明する。
【0031】
[サイト検索支援サーバのハードウエア構成例]
図2は、サイト検索支援サーバ1のハードウエア構成例を示すブロック図である。すなわち、サイト検索支援サーバ1は、制御部101に対して、システムバス100を通じて、通信インターフェース102、受信情報処理部103、送信情報処理部104、検索目的および検索条件特定部105、サイト検索部106、検索結果生成部107、時計部108、サイトデータベース110、のそれぞれが接続されて構成されている。
【0032】
制御部101は、コンピュータで構成されており、このサイト検索支援サーバ1の全体の処理を制御する。
【0033】
サイトデータベース110は、前述したように、予め想定される検索目的によりインターネット上の複数のWebサイトを分類し、その分類結果としてのWebサイトの情報を格納している。
【0034】
図3に、サイトデータベース110に格納される情報の一例を示す。すなわち、図3の例では、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」、「買いたい」、「売りたい」、「相談したい」、「もらいたい」・・・などの検索目的別に、当該検索目的の検索が可能なWebサイトのサイト名およびインターネット上のアドレス情報(URL)が格納される。ここで、Webサイトのアドレス情報としては、当該Webサイトの該当ページのURLが格納される。
【0035】
そして、サイトデータベース110には、各Webサイト毎に、当該のWebサイトで上記の検索目的で検索可能となる検索条件の全てが、対応付けられて格納されている。この検索条件は、前述したように、「場所(店舗位置など)」、「用途(例えばデート向きか、ファミリー向きかなど)」、「時間(例えば朝向きか、昼向きか、夜向きかなど)」、「バー、レストラン、スーパーなどの店舗種別」などであり、ユーザのいわゆるTPOに応じた条件である。なお、この実施形態では、検索目的は、予め想定されたものに限定されるが、検索条件については、そのような限定は設けない。
【0036】
こうして、サイトデータベース110には、インターネットに接続されているWebサイトのそれぞれについて、各Webサイト毎に、少なくともWebサイトのサイト名およびWebサイトのアドレス情報と、検索目的および検索条件とが対応付けられて格納されている。
【0037】
通信インターフェース102は、通信ネットワーク3に接続されている。通信インターフェース102は、通信ネットワーク3を通じて受信した受信情報を、受信情報処理部103に転送し、また、送信情報処理部104から送られてくる送信情報を、通信ネットワーク3を通じて通信相手に宛てて送信する。
【0038】
受信情報処理部103は、通信インターフェース102からの受信情報を解析し、制御部101の制御にしたがって、システムバス100を通じて必要な各部に受信情報を転送する。例えば、受信情報処理部103は、クライアント装置からの検索要求を受信したときには、それを制御部101に通知すると共に、検索要求に含まれる検索用情報を検索目的および検索条件特定部105に転送する。
【0039】
検索目的および検索条件特定部105は、受信した検索用情報から、クライアント装置のユーザにより指定された検索目的および検索条件を抽出して特定する。そして、特定した検索目的および検索条件を、システムバス100を通じてサイト検索部106に転送する。
【0040】
サイト検索部106は、この検索目的および検索条件の情報を受けて、サイトデータベース110を検索する。すなわち、サイト検索部106は、受け取った検索目的に適合するWebサイトであって、受け取った検索条件での検索が可能なWebサイトの全てを、サイトデータベース110から抽出する。そして、サイト検索部106は、抽出した検索結果のWebサイトのサイト名の全てを、検索結果生成部107に転送する。
【0041】
検索結果生成部107は、この実施形態では、サイト検索部106から受けた検索結果のWebサイトのサイト名の一覧リストの情報を、クライアント装置に回答する検索結果情報として生成し、生成した検索結果情報を送信情報処理部104に供給する。
【0042】
送信情報処理部104は、制御部101の制御にしたがってシステムバス100を通じて送られてくる情報から、通信ネットワーク3に送出する送信情報を生成し、通信インターフェース102に転送する。
【0043】
時計部108は、カレンダ機能を備える日時情報の発生部である。この実施形態では、サイト検索支援サーバ1の制御部101は、検索要求を受信したときに、この時計部108の日時情報を取得し、検索要求受信日時を示す情報として認定するようにする。また、サイト検索部106は、検索目的および検索条件特定部105から受け取った検索条件による検索を行う場合に、当該検索要求時点が朝か、昼か、夜か、あるいは、春か、夏か、秋か、冬か、などの時間的要因を特定する必要がある場合には、この時計部108からの日時情報から、それらを特定するようにする。
【0044】
なお、図2のサイト検索支援サーバ1のハードウエア構成において、受信情報処理部103、送信情報処理部104、検索目的および検索条件特定部105、サイト検索部106および検索結果生成部107の処理機能は、制御部101を構成するコンピュータが、ソフトウエア処理機能として実行するように構成することもできる。
【0045】
[クライアント装置のハードウエア構成例]
図4は、この発明によるクライアント装置の実施形態としての携帯電話端末2bのハードウエア構成例を示す図である。
【0046】
すなわち、図4に示すように、この例の携帯電話端末2bは、マイクロコンピュータで構成される制御部201が、システムバス200を通じて、無線通信回路部202、送受信情報処理部203、通話回路部204、ディスプレイインターフェース205、タッチパネルインターフェース206、GPS測位部207、メモリ208、のそれぞれと接続されている。
【0047】
制御部201は、携帯電話端末2bの電話機能やその他の各種制御処理を制御するためのものである。この例では、制御部201は、メモリ208に格納されるプログラムを実行して、後述するサイト検索支援サーバ1におけるサイト検索サービスを受けるための処理などの種々のアプリケーション処理を実行制御するようにする。
【0048】
無線通信回路部202は、携帯電話網の基地局を通じて通信ネットワーク3に接続するためのものである。送受信情報処理部203は、無線通信回路部202を通じて受信される情報を解析し、制御部201の制御にしたがって、システムバス200を通じて必要な各部に転送すると共に、通信ネットワークに送出する送信情報を生成し、無線通信回路部202に転送する。
【0049】
通話回路部204は、電話音声の処理であり、受話器を構成するスピーカ209と送話器を構成するマイクロホン210が接続されている。
【0050】
ディスプレイインターフェース205には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ211が接続される。ディスプレイ211の表示画面上にはタッチパネル212が設けられており、このタッチパネル212は、タッチパネルインターフェース206に接続されている。
【0051】
この実施形態では、操作ボタンなどの操作入力は、このタッチパネル212を通じて行えるようにされており、ディスプレイ211の表示画面には、制御部201の制御にしたがって、文字入力キー操作画面や設定受付画面などが表示される。使用者は、このタッチパネル212に対して、指でタッチ操作したり、指でスライドさせたりする所定の振る舞いをすることにより、所定の操作入力をすることができる。
【0052】
タッチパネルインターフェース206は、タッチパネル212を通じた使用者による操作指示入力に応じた操作検出信号を、システムバス200を通じて制御部201に送出する。制御部201は、タッチパネルインターフェース206から受けた操作検出信号から、使用者により、どのような操作入力がされたかを検出し、その検出結果に応じた制御処理を行う。
【0053】
GPS測位部207は、GPS衛星からの電波を受信して、携帯電話端末2bの現在位置を測位して検知し、その検知した現在位置の位置情報をシステムバス200を通じて制御部201に転送する。この実施形態では、携帯電話端末2bの制御部201は、支援プログラムを実行してサイト検索支援サーバ1に検索要求を送る際に、このGPS測位部207で測位された現在位置の位置情報を、検索要求に含めるようにする。
【0054】
この現在位置の位置情報は、検索用情報に含まれる検索条件に、例えば「現在地」や、「現在地周辺」などというような場所に関する検索条件が含まれる場合に、サイト検索支援サーバ1において用いられる。すなわち、サイト検索支援サーバ1は、認定した検索条件に、「現在地」や「現在地周辺」などというように場所の指定情報が含まれる場合には、クライアント装置としての携帯電話端末2bから送られてくる現在位置の位置情報を、地図サイトに送って、現在地名を特定し、その特定した現在地名を用いて、検索を実行するようにする。
【0055】
メモリ208は、携帯電話端末2bで用いられる種々のデータの格納部であり、この実施形態では、サイト検索支援サーバ1から取得する支援プログラムなどのアプリケーションプログラムの記憶エリアであるプログラム記憶部208Mを備えている。
【0056】
[サイト検索支援サービスにおける処理動作]
<クライアント装置における処理動作>
次に、携帯電話端末2bの場合を例に、クライアント装置におけるサイト検索支援サービス実行時の処理動作例の流れを、図5〜図7のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0057】
携帯電話端末2bの制御部201は、タッチパネルインターフェース206の出力を監視して、サイト検索支援サービスを受けるための起動指示入力があったか否か判別し(ステップS1)、起動指示入力がなかったと判別したときには、その他の処理を実行し(ステップS2)、その処理の終了後、処理をステップS1に戻す。
【0058】
ステップS1で、サイト検索支援サービスを受けるための起動指示入力があったと判別したときには、制御部201は、メモリ208に格納されている支援プログラムを起動させて、その処理動作を開始する(ステップS3)。そして、制御部201は、その支援プログラムにしたがって、以下の処理を行う。
【0059】
先ず、制御部201は、ディスプレイ211の表示画面に、検索目的および検索条件を特定するための検索用情報を、自由文により入力するように促すメッセージを伴う検索用情報の入力画面を表示する(ステップS4)。図8は、ディスプレイ211の表示画面に表示される検索用情報の入力画面の一例を示すもので、文字入力枠221に、検索用情報を自由文として入力するものとなる。このとき、図8(A)に示すように、この検索用情報の入力画面には、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」、「買いたい」、「売りたい」、「相談したい」、「もらいたい」・・・などの検索目的を表わす動詞を、自由文に含めて入力するようにユーザに案内するメッセージが表示される。
【0060】
そして、制御部201は、タッチパネルインターフェース206の出力を監視して、自由文の入力を受け付けたか否か判別する(ステップS5)。このステップS5で、自由文の入力を受け付けてはいないと判別したときには、制御部201は、支援プログラムの終了操作があったか否か判別し(ステップS6)、終了操作があったと判別したときには、支援プログラムを終了し(ステップS7)、処理をステップS1に戻す。また、ステップS6で、終了操作がなかったと判別したときには、制御部201は、処理をステップS5に戻す。
【0061】
ステップS5で、自由文の入力を受け付けたと判別したときには、制御部201は、受け付けた自由文を形態素解析して、各品詞に分け、検索に有効な語を判定する(ステップS8)。そして、制御部201は、受け付けた自由文における検索目的の動詞が明確であるか否か判別する(ステップS9)。
【0062】
このステップS9で、自由文における検索目的の動詞が明確ではないと判別したときには、制御部201は、検索目的を明確化した語を含む入力を促すメッセージをディスプレイ211の表示画面に表示する(ステップS10)。図示は省略するが、このときのメッセージには、検索目的として想定されている、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」、「買いたい」、「売りたい」、「相談したい」、「もらいたい」・・・などの動詞の一覧が明示される。したがって、ユーザは、その一覧から必要な検索目的を表わす動詞を選択して入力することができる。このステップS10の処理の後、制御部201は、処理をステップS5に戻し、ユーザによる検索用情報の入力を待ち、このステップS5以降の処理を繰り返す。
【0063】
また、ステップS9で、自由文における検索目的の動詞が明確であると判別したときには、制御部201は、図8(B)に示すように、表示画面の文字入力枠221に表示されている検索用情報の自由文について、ステップS8での形態素解析の結果から、検索に有効な語を、前述したようにして明示する(図6のステップS21)。
【0064】
この検索に有効な語の明確化表示により、ユーザは、検索用情報の自由文が受け付けられたことと、検索に有効な語とを認識することができる。そして、制御部201は、検索用情報の受付を完了したことから、文字入力枠221の下方に表示する「実行」ボタン222の操作を可能とする。この「実行」ボタンのクリック操作は、サイト検索支援サーバ1への検索要求の発信指示となる。なお、図8(A)は、自由文の入力途中の段階を示しており、このときには、「実行」ボタン222は、グレーアウト表示されていて、操作不能であることを示す状態となっている。そして、検索用情報の自由文が確定すると、図8(B)に示すように、「実行」ボタン222が明示表示されて、操作可能であることをユーザに報知する。
【0065】
次に、制御部201は、「実行」ボタン222がクリック操作されたか否かにより、検索要求の発信指示がなされたか否か判別する(ステップS22)。このステップS22で、検索要求の発信指示がなされていないと判別したときには、制御部201は、入力文が変更されたか否か判別する(ステップS23)。このステップS23で、入力文が変更されたと判別したときには、制御部201は、処理をステップS5に戻し、「実行」ボタン222も操作不能の状態に戻す。
【0066】
また、ステップS23で、入力文が変更されてはいないと判別したときには、制御部201は、支援プログラムの終了操作があったか否か判別し(ステップS24)、終了操作があったと判別したときには、支援プログラムを終了し(ステップS25)、その後、処理をステップS1に戻す。また、ステップS24で、終了操作がなかったと判別したときには、制御部201は、処理をステップS22に戻す。
【0067】
また、ステップS22で、検索要求の発信指示がなされたと判別したときには、制御部201は、ステップS8での形態素解析の結果、検索に有効な語とされた検索条件の語および検索目的の語を検索用情報として含む検索要求を、サイト検索支援サーバ1に送信する(ステップS26)。なお、入力された自由文を検索用情報として、サイト検索支援サーバ1に送信するようにしても良い。
【0068】
この検索要求に対しては、サイト検索支援サーバ1は、検索結果情報を送ってくるので、制御部201は、この検索結果情報の受信を待つ(ステップS27)。そして、このステップS27で、サイト検索支援サーバ1からの検索結果情報を受信したと判別したときには、制御部201は、例えば図9に示すように、受信した検索結果情報のWebサイトの一覧リスト223を、ディスプレイ211の表示画面に表示する(ステップS28)。
【0069】
この検索結果情報のWebサイトの一覧リスト223に表示されているWebサイトは、ユーザが指定した検索条件で、指定した検索目的の検索が可能なもののみであり、その他のWebサイトは排除されている。この実施形態では、ユーザが、この一覧リスト223から更に検索を行いたいWebサイトを選択することができるようにされており、選択中のWebサイト名は反転表示されている。そして、ユーザが、一覧リスト223の近傍において表示画面に設けられている「実行」ボタン224を押下すると、その選択されたWebサイトの識別情報がサイト検索支援サーバ1に送られる。
【0070】
そこで、制御部201は、この一覧リスト223においてWebサイトの選択が実行され、かつ、「実行」ボタン224がクリック操作されたか否かにより、一覧リストから選択されたWebサイトの通知要求があったか否か判別する(ステップS29)。この通知要求は、その選択されたWebサイトに対して、ステップS8で認定した検索条件による検索要求を意味している。
【0071】
このステップS29で、一覧リストから選択されたWebサイトの通知要求はないと判別したときには、制御部201は、支援プログラムの終了操作があったか否か判別し(ステップS30)、終了操作があったと判別したときには、支援プログラムを終了し(ステップS31)、その後、処理をステップS1に戻す。また、ステップS30で、終了操作がなかったと判別したときには、制御部201は、処理をステップS29に戻す。
【0072】
ステップS29で、一覧リストから選択されたWebサイトの通知要求が有ったと判別したときには、制御部201は、選択されたWebサイトの識別情報として、この例では、サイト名の情報をサイト検索支援サーバ1に通知すると共に、ステップS8で特定した検索条件をサイト検索支援サーバ1に再度通知する(ステップS32)。
【0073】
この通知に対しては、前述したように、サイト検索支援サーバ1は、指定されたWebサイトに対して指定された検索条件による検索を実行することで、その検索結果としてのWebページを送ってくる。そこで、制御部201は、サイト検索支援サーバ1からの検索結果としてのWebページの受信を待つ(ステップS33)。
【0074】
そして、このステップS33で、サイト検索支援サーバ1からの検索結果としてのWebページを受信したと判別したときには、受信したWebページを、ディスプレイ211の表示画面に表示する(図7のステップS41)。
【0075】
その後、制御部201は、支援プログラムの終了操作があったか否か判別し(ステップS42)、終了操作があったと判別したときには、支援プログラムを終了し(ステップS43)、処理をステップS1に戻す。また、ステップS43で、終了操作がなかったと判別したときには、制御部201は、処理をステップS33に戻す。
【0076】
<サイト検索支援サーバ1における処理動作>
次に、サイト検索支援サーバ1におけるサイト検索支援サービス実行時の処理動作例の流れを、図10のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0077】
すなわち、サイト検索支援サーバ1の制御部101は、クライアント装置からの検索要求を受信したか否か判別し(ステップS51)、検索要求を受信してはいないと判別したときには、その他の処理を実行し(ステップS52)、その処理の終了後、処理をステップS51に戻す。
【0078】
ステップS51で、検索要求を受信したと判別したときには、制御部101は、その検索要求に含まれる検索用情報から、検索目的の語および検索条件の語を抽出して、検索目的および検索条件を認定する(ステップS53)。
【0079】
次に、制御部101は、認定した検索条件で、認定した検索目的の検索が可能なWebサイトを、サイトデータベース110から検索して抽出する(ステップS54)。そして、制御部101は、抽出したWebサイトの一覧リストを生成して、検索要求してきたクライアント装置に回答するようにする(ステップS55)。
【0080】
次に、制御部101は、クライアント装置から、一覧リストから選択されたWebサイトの識別情報を受信したか否か判別する(ステップS56)。このステップS56で、一覧リストから選択されたWebサイトの識別情報を受信してはいないと判別したときには、クライアント装置におけるユーザによる支援プログラムの終了操作に基づくアクセス切断要求があったか否かにより、サービス終了であるか否か判別する(ステップS59)。このステップS59で、サービス終了ではないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS56に戻し、サービス終了であると判別したときには、この処理ルーチンを終了する。
【0081】
また、ステップS56で、一覧リストから選択されたWebサイトの識別情報を受信したと判別したときには、制御部101は、受信した識別情報で特定されるWebサイトのURLをサイトデータベース110から取得して、そのWebサイトへ、受信した情報に含まれている検索条件を送って検索を要求する(ステップS57)。
【0082】
そして、その検索要求に応じてWebサイトから送られてくる検索結果としてのWebページを受信し、それをWebサイトの識別情報を送ってきたクライアント装置に転送する(ステップS58)。このステップS58の次には、制御部101は、処理をステップS59に進め、前述したステップS59以降の処理を実行する。
【0083】
ここで、ステップS53〜ステップS55における処理内容を、幾つかの具体例について更に説明する。
【0084】
[例1]
クライアント装置で入力された検索内容の自由文が「六本木でデートに向くバーを探したい」である場合には、ステップS53では、「六本木」「デート」「バー」を検索条件として認定し、また、「探したい」を検索目的として認定する。そして、ステップS54では、「六本木」「デート」「バー」を検索条件として、「探したい」という検索目的での検索が可能なWebサイトを、サイトデータベース110から検索して抽出する。そして、ステップS55で、抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストを生成してクライアント装置に送信する。
【0085】
[例2]
クライアント装置で入力された検索内容の自由文が「デートに向く店を予約したい」である場合には、ステップS53では、「デート」「店」を検索条件として認定し、また、「予約したい」を検索目的として認定する。そして、ステップS54では、検索目的としての「予約したい」に対応して、「デート」「店」という検索条件で、予約ができるWebサイト、あるいは予約するための情報が記載されているWebサイトを、サイトデータベース110から検索して抽出する。そして、ステップS55で、抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストを生成してクライアント装置に送信する。
【0086】
[例3]
クライアント装置で入力された検索内容の自由文が「デートに向くスポットを知りたい」である場合には、ステップS53では、「デート」「スポット」を検索条件として認定し、また、「知りたい」を検索目的として認定する。そして、ステップS54では、検索目的としての「知りたい」に対応して、「デート」「スポット」という検索条件で、口コミ等が記載されている評価サイトを、サイトデータベース110から検索して抽出する。そして、ステップS55で、抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストを生成してクライアント装置に送信する。
【0087】
[例4]
クライアント装置で入力された検索内容の自由文が「パソコンで3Dビデオを見るソフトを教えて欲しい」である場合には、ステップS53では、「パソコン」「3Dビデオ」「ソフト」を検索条件として認定し、また、「教えて欲しい」を検索目的として認定する。そして、ステップS54では、検索目的としての「教えて欲しい」に対応して、知恵袋系のQ&Aサイトをサイトデータベース110から検索して抽出する。そして、ステップS55で、抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストを生成してクライアント装置に送信する。あるいは、この例4の場合には、知恵袋系のQ&Aサイトに、検索条件「パソコン」「3Dビデオ」「ソフト」と同じ検索条件があれば、そのWebページを一覧リストとして、クライアント装置に回答するようにしても良い。
【0088】
[実施形態の効果]
以上説明したように、上述の実施形態によれば、ユーザが指定した検索目的に合致しないWebサイトを排除した検索結果を得ることができる。
【0089】
そして、上述の実施形態によれば、自由文により検索文を入力することができると共に、いずれの語が検索に有効であるかをユーザに明示するようにしたので、ユーザは、入力した検索文が、自分が所望する検索内容を適切に反映したものとなっているかどうかを確実に把握することができる。
【0090】
また、検索目的が不明確であるときには、クライアント装置からサイト検索支援サーバに検索要求を発信させないようにしてので、無駄な検索要求がサイト検索支援サーバに送られてしまうという問題を回避できる。
【0091】
[他の実施形態および変形例]
なお、上述の実施形態では、サイト検索支援サーバ1からのWebサイトの検索結果の回答情報に対して、クライアント装置は、選択したWebサイトについての指定した検索条件による検索を、サイト検索支援サーバ1に依頼するようにした。しかし、サイト検索支援サーバ1からのWebサイトの検索結果の回答情報に、WebサイトのURLの情報を含めるようにして、クライアント装置の支援プログラムが、そのURLを用いて、直接、ユーザが選択したWebサイトにアクセスして、Webページの検索をするようにしてもよい。その場合には、クライアント装置は、サイト検索支援サーバ1に検索要求したときの検索用情報に含まれる検索条件を保持しておいて、その保持した検索条件を用いて、Webサイトを検索するようにするものである。
【0092】
また、上述の実施形態では、クライアント装置では、自由文により、検索目的および検索条件を含む検索用情報の入力を受け付けるようにした。しかし、検索目的は、予め用意されている動詞からなる語を、ユーザにより選択させるようにしても良い。
【0093】
すなわち、例えば図11に示すように、ディスプレイ211の表示画面に、検索条件の入力欄225とは別に検索目的の選択入力欄226を設ける。ユーザは、検索条件については、入力欄225を通じて入力する。また、検索目的については、選択入力欄226において、プルダウンメニューとして、用意されている全ての検索目的の動詞を表示させることができるようにする。そして、ユーザは、そのプルダウンメニューの中から、所望の検索目的の動詞を選択して入力するようにする。なお、この場合に、入力欄225への検索条件の入力は、上述の実施形態と同様に自由文による入力であっても良いし、検索条件の単語の入力であっても良い。
【0094】
また、検索条件および検索目的を特定するための検索用情報の入力方法は、上述の例に限られるものではなく、検索条件および検索目的を特定することができる方法であれば、どのような方法であっても良い。
【0095】
また、上述の実施形態では、検索結果としては、検索目的および検索条件に適合するWebサイトのサイト名などの識別名の一覧リストを表示するようにしたが、検索結果情報の呈示方法としては、このサイト名の一覧リストによる呈示に限られるものではない。
【0096】
例えば、検索目的および検索条件に適合するとして抽出されたWebサイトのそれぞれに対して、前記検索条件で検索依頼をし、その検索依頼に応じて前記Webサイトから送られてくる検索結果のWebページを取得する。そして、クライアント装置は、取得したWebページを、図12に示すように、それぞれのWebサイト毎に、別ウィンドウ227a,227b,227c,227d,227e,227fとして表示するようにする。
【0097】
なお、この場合に、検索目的および検索条件に適合するとして抽出されたWebサイトのそれぞれに対する検索依頼は、サイト検索支援サーバ1が、サイトデータベース110に格納されているURLを用いて行っても良いし、サイト検索支援サーバ1が、検索目的および検索条件に適合するとして抽出されたWebサイトの識別情報と共に、そのURLをクライアント装置に送り、それを受信したクライアント装置が、その取得したURLを用いて行うようにしても良い。
【0098】
なお、この図12の検索結果の呈示は、サイト名の一覧リストによる呈示に代えて行っても良いし、サイト名の一覧リストによる呈示に加えて行っても良い。
【0099】
また、上述の実施形態では、Webサイトの識別情報は、Webサイトのサイト名を用いるようにしたが、アドレス情報(URL)をWebサイトの識別情報として用いてユーザに呈示するようにしても良いし、その他のユーザに呈示できる情報を識別情報として用いるようにしても良い。例えば、Webサイトにシンボルマークが定義されているときには、そのシンボルマークを用いるようにしても良い。
【符号の説明】
【0100】
1…サイト検索支援サーバ、2b…クライアント装置の例としての携帯電話端末、110…サイトデータベース、
【技術分野】
【0001】
この発明は、検索目的に的確に応じたWebサイトを検索結果として検出することができるサイト検索システムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の一般的な検索エンジンによるインターネット上のWeb検索は、類義語辞書利用の単語による検索である。すなわち、ユーザは、通常、1以上のキーワード(単語)を、入力して検索エンジンに対して検索要求する。検索エンジンは、入力されたキーワードと一致する単語、あるいは類義語辞書に基づき、指定されたキーワードの類義語と一致する単語が含まれるWebサイトやWebページを検索して、検索結果として抽出するようにする(例えば特許文献1(特開2003−108584号公報参照))。
【0003】
また、特許文献2(特開2009−64213号公報)や特許文献3(特開2009−140032号公報)には、キーワード(単語)ではなく、自然言語文(自由文)を検索用語として入力する検索システムも開示されている。しかし、これら特許文献2および特許文献3に開示されている検索方法も、入力された自然言語文から、検索のためのキーワードを特定して、検索は類義語辞書を利用した単語検索により行うものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−108584号公報
【特許文献2】特開2009−64213号公報
【特許文献3】特開2009−140032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のようなキーワードの単語による類義語辞書利用の検索の場合には、キーワードおよびその類義語と一致する語が含まれるWebサイトやWebページであれば、その全てが検索結果として抽出されてしまう。
【0006】
一方、広告料収入を獲得する目的で、Webサイトへのアクセス回数を上げるようにするために、Webサイトの運営者は、当該のWebサイトやWebページに関連が有るか無いかに関係なく、できるだけ検索結果として抽出されるようになる語を、WebサイトやWebページに含めておくようにすることが良く行なわれている。
【0007】
そのため、キーワードの単語による類義語辞書利用の検索の場合には、ユーザが意図する検索目的と合致しないWebサイトの検索結果が無尽蔵に抽出されていまい、ユーザが所望するWebページに辿り着くのに、多大の時間と労力を必要としてしまうという問題がある。
【0008】
この発明は、以上の問題点を改善することができるサイト検索システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するために、この発明は、
通信ネットワークを通じて接続されるサーバとクライアント装置とからなるサイト検索システムであって、
前記サーバは、
前記通信ネットワークに接続されている複数のWebサイトのそれぞれを特定するための情報を、適合する検索目的と検索条件とに対応付けて、格納するサイトデータベースと、
前記クライアント装置からの検索要求を受け付ける検索要求受付手段と、
前記検索要求受付手段で受け付けた前記検索要求に含まれる検索用情報から前記検索目的と前記検索条件とを認識し、前記認識した前記検索目的および前記検索条件で前記サイトデータベースを検索して、前記検索条件で前記検索目的の検索が可能な前記Webサイトを検出する検索手段と、
前記検索手段で検出した前記Webサイトに関する検索結果情報を、前記検索要求してきた前記クライアント装置に送信する検索結果送信手段と、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記検索目的と前記検索条件とを特定するための前記検索用情報の入力を受け付ける検索用情報受付手段と、
前記検索用情報受付手段で受け付けた前記検索用情報を含めた前記検索要求を前記サーバに送信する検索要求送信手段と、
前記サーバからの前記検索結果情報を受信して、前記検索手段で検出された前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示する呈示手段と、
を備えるサイト検索システムを提供する。
【0010】
サーバは、クライアント装置からの検索要求を受け付けて、その検索要求に含まれる検索用情報から検索目的と検索条件とを認識し、その認識した検索目的および検索条件でサイトデータベースを検索する。そして、サーバは、その検索条件で検索目的の検索が可能なWebサイトをサイトデータベースから検出し、検出したWebサイトに関する検索結果情報を、検索要求してきたクライアント装置に送信する。
【0011】
クライアント装置は、サーバからの検索結果情報を受信して、指定した検索条件で、指定した検索目的の検索が可能なWebサイトに関する検索結果情報を呈示する。
【0012】
したがって、クライアント装置のユーザは、自分が指定した検索条件で、指定した検索目的の検索が可能であるWebサイトを知ることができ、自分の検索目的と合致しないWebサイトの検索結果を排除することができる。
【発明の効果】
【0013】
この発明によれば、指定された検索条件で、指定された検索目的の検索が可能であるWebサイトのみが検索結果として抽出されて、検索目的と合致しないWebサイトが検索結果として抽出されることを排除することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】この発明によるサイト検索システムの実施形態の全体の構成例を説明するための図である。
【図2】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するサイト検索支援サーバの構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の例のサイト検索支援サーバが備えるサイトデータベースの記憶内容の例を示す図である。
【図4】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の例としての携帯電話端末の構成例を示すブロック図である。
【図5】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図6】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図7】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するためのフローチャートの一部を示す図である。
【図8】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するために用いる図である。
【図9】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するクライアント装置の処理動作例を説明するために用いる図である。
【図10】この発明によるサイト検索システムの実施形態を構成するサイト検索支援サーバの処理動作例を説明するためのフローチャートを示す図である。
【図11】この発明によるサイト検索システムの他の実施形態を説明するために用いる図である。
【図12】この発明によるサイト検索システムの他の実施形態を説明するために用いる図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図1は、この発明によるサイト検索システムの実施形態の全体の構成例を示す図である。この実施形態のサイト検索システムにおいては、図1に示すように、検索サイト(Webサイト)のサイト検索支援サーバ1と、クライアント装置の例としてのパソコン2aや携帯電話端末2bなどが通信ネットワーク3を通じて接続されて構成されている。通信ネットワーク3を構成するインターネットには、多数のWebサイト4a,4b,4c,4d,・・・が接続されている。
【0016】
パソコン2aは、パソコン本体21と、表示装置22と、操作入力手段としてのマウス23と、キーボード24と、を備える。携帯電話端末2bは、この例では、いわゆるスマートフォンと呼ばれる端末の例であり、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなる表示画面25には、操作入力手段としてのタッチパネル26が貼り付けられて設けられている。
【0017】
パソコン2aや携帯電話端末2bのクライアント装置は、サイト検索支援サーバ1にネットワーク3を通じてアクセスしてサイト検索サービスの要求をすることにより、当該サイト検索サービスの提供を支援するプログラムを受信して、このプログラムの支援の下、サイト検索サービスの提供を受けることができるように構成される。
【0018】
そして、この実施形態では、サイト検索支援サーバ1を備える検索サイトにおいては、インターネットに接続されている多数のWebサイトを、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」・・・などの予め想定された検索目的により分類する。また、それぞれのWebサイトで、前記検索目的で検索が可能となる種々の検索条件、例えば「場所」、「用途(例えばデート向きか、ファミリー向きかなど)」、「時間(例えば朝向きか、昼向きか、夜向きかなど)」、「バー、レストラン、スーパーなどの店舗種別」などを認定する。
【0019】
そして、この実施形態では、サイトデータベース110には、各Webサイト毎に、少なくともそのWebサイトの識別情報およびそのWebサイトのアドレス情報(URL(Uniform Resource Locator))と、前記検索目的および前記検索条件とが対応付けられて格納されている。なお、この実施形態では、Webサイトの識別情報としては、例えばサイト名が用いられる。Webサイトの識別情報やURLは、Webサイトを特定するための情報となる。
【0020】
パソコン2aや携帯電話端末2bなどのクライアント装置は、サイト検索サービスの提供を支援するプログラム(以下、支援プログラムという)の支援の下、サイト検索支援サーバ1に検索要求を送るが、この実施形態では、その検索要求には、検索条件のみならず、検索目的を特定する検索用情報が含まれている。この場合に、この実施形態では、検索用情報は、キーワード(単語)として入力されるのではなく、自由文として入力される。
【0021】
ただし、この例では、検索用情報の入力画面には、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」・・・などの予め想定されている検索目的を表わす動詞を含んで自由文を入力するようにユーザに促すメッセージが表示される。したがって、この実施形態では、ユーザは、このメッセージにしたがって、検索目的を表わす動詞を含む自由文を検索用情報の入力画面において入力する。
【0022】
支援プログラムは、形態素解析機能を有しており、入力された自由文を、形態素解析して、検索条件と検索目的となる語を表示画面において明示するようにする。例えば、「六本木でデートに向くバーを探したい」という自由文が検索用情報の入力画面において入力された場合には、支援プログラムにより、「(六本木)で(デート)に向く(バー)を「探したい」」というように、検索条件となる名詞は、例えば円弧の括弧で囲まれて明示され、検索目的となる動詞は、例えば鍵括弧で囲まれて明示される。これにより、ユーザは、クライアント装置からサイト検索支援サーバ1に対して、検索条件および検索目的の語として何が送られて検索要求がなされるかを知ることができる。
【0023】
そして、クライアント装置のユーザが検索要求の発信指示をしたときには、クライアント装置の支援プログラムは、検索条件である名詞と検索目的である動詞とを検索用情報として含めたWebサイトの検索要求を、サイト検索支援サーバ1に送る。
【0024】
サイト検索支援サーバ1は、クライアント装置からのWebサイトの検索要求を受け取ると、その検索要求に含まれる検索用情報から、検索目的と検索条件とを認識し、その認識した検索目的と検索条件を用いて、サイトデータベース5を検索する。そして、サイト検索支援サーバ1は、検索結果として、サイトデータベース5に格納されている多数のWebサイトの中から、前記検索条件で前記検索目的の検索が可能なWebサイトを抽出し、その抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストの情報を含む回答情報を生成して、クライアント装置に送信する。
【0025】
クライアント装置の支援プログラムは、サイト検索支援サーバ1から回答情報を受信すると、その回答情報から抽出した、検索要求において指定した検索条件で、指定した検索目的の検索が可能なWebサイトのサイト名の一覧リストを、ディスプレイ画面に表示するようにする。
【0026】
そして、この実施形態では、クライアント装置のユーザが、その一覧リストの中の一つのWebサイトを選択してサイト検索支援サーバ1に発信する操作をすると、支援プログラムは、その選択されたWebサイトのサイト名と、検索要求に含めた検索条件とを含めた通知を、サイト検索支援サーバ1に送る。
【0027】
この通知を受信したサイト検索支援サーバ1は、選択されたWebサイトに前記検索条件を送って検索依頼する。すると、この検索依頼を受け取ったWebサイトは、前記検索条件に合致するWebページをサイト検索支援サーバ1に送ってくるので、サイト検索支援サーバ1は、受け取ったWebページを、クライアント装置に転送する。クライアント装置の支援プログラムは、受信したWebページをディスプレイ画面に表示する。
【0028】
以上のようにして、この実施形態では、クライアント装置のユーザは、検索条件のみではなく、検索目的をも検索用情報として含めたWebサイトの検索要求を、サイト検索支援サーバ1に送ることで、サイト検索支援サーバ1から、検索目的に合致しないWebサイトを排除した回答情報を得ることができる。したがって、ユーザは、自分が所望するWebページを、迅速に且つ的確に見つけ出すことができるようになる。
【0029】
なお、この実施形態では、クライアント装置は、サイト検索支援サーバ1から受け取った回答情報のWebサイトのサイト名の一覧からユーザによりWebサイトが選択されたとき、そのWebサイトの識別情報(サイト名)に加えて、Webサイトの検索要求に含めた検索条件を再度、サイト検索支援サーバ1に送るようにした。しかし、サイト検索支援サーバ1は、Webサイトの検索要求に含まれる検索条件を保持しておけば、その保持した検索条件を用いることができる。その場合には、クライアント装置から、Webサイトのサイト名などの識別情報のみをサイト検索支援サーバ1に通知するようにして、再度、検索条件をサイト検索支援サーバ1に送信することは省略することができる。
【0030】
次に、この実施形態のサイト検索システムのサイト検索支援サーバ1およびクライアント装置の構成および動作を、より具体的に説明する。
【0031】
[サイト検索支援サーバのハードウエア構成例]
図2は、サイト検索支援サーバ1のハードウエア構成例を示すブロック図である。すなわち、サイト検索支援サーバ1は、制御部101に対して、システムバス100を通じて、通信インターフェース102、受信情報処理部103、送信情報処理部104、検索目的および検索条件特定部105、サイト検索部106、検索結果生成部107、時計部108、サイトデータベース110、のそれぞれが接続されて構成されている。
【0032】
制御部101は、コンピュータで構成されており、このサイト検索支援サーバ1の全体の処理を制御する。
【0033】
サイトデータベース110は、前述したように、予め想定される検索目的によりインターネット上の複数のWebサイトを分類し、その分類結果としてのWebサイトの情報を格納している。
【0034】
図3に、サイトデータベース110に格納される情報の一例を示す。すなわち、図3の例では、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」、「買いたい」、「売りたい」、「相談したい」、「もらいたい」・・・などの検索目的別に、当該検索目的の検索が可能なWebサイトのサイト名およびインターネット上のアドレス情報(URL)が格納される。ここで、Webサイトのアドレス情報としては、当該Webサイトの該当ページのURLが格納される。
【0035】
そして、サイトデータベース110には、各Webサイト毎に、当該のWebサイトで上記の検索目的で検索可能となる検索条件の全てが、対応付けられて格納されている。この検索条件は、前述したように、「場所(店舗位置など)」、「用途(例えばデート向きか、ファミリー向きかなど)」、「時間(例えば朝向きか、昼向きか、夜向きかなど)」、「バー、レストラン、スーパーなどの店舗種別」などであり、ユーザのいわゆるTPOに応じた条件である。なお、この実施形態では、検索目的は、予め想定されたものに限定されるが、検索条件については、そのような限定は設けない。
【0036】
こうして、サイトデータベース110には、インターネットに接続されているWebサイトのそれぞれについて、各Webサイト毎に、少なくともWebサイトのサイト名およびWebサイトのアドレス情報と、検索目的および検索条件とが対応付けられて格納されている。
【0037】
通信インターフェース102は、通信ネットワーク3に接続されている。通信インターフェース102は、通信ネットワーク3を通じて受信した受信情報を、受信情報処理部103に転送し、また、送信情報処理部104から送られてくる送信情報を、通信ネットワーク3を通じて通信相手に宛てて送信する。
【0038】
受信情報処理部103は、通信インターフェース102からの受信情報を解析し、制御部101の制御にしたがって、システムバス100を通じて必要な各部に受信情報を転送する。例えば、受信情報処理部103は、クライアント装置からの検索要求を受信したときには、それを制御部101に通知すると共に、検索要求に含まれる検索用情報を検索目的および検索条件特定部105に転送する。
【0039】
検索目的および検索条件特定部105は、受信した検索用情報から、クライアント装置のユーザにより指定された検索目的および検索条件を抽出して特定する。そして、特定した検索目的および検索条件を、システムバス100を通じてサイト検索部106に転送する。
【0040】
サイト検索部106は、この検索目的および検索条件の情報を受けて、サイトデータベース110を検索する。すなわち、サイト検索部106は、受け取った検索目的に適合するWebサイトであって、受け取った検索条件での検索が可能なWebサイトの全てを、サイトデータベース110から抽出する。そして、サイト検索部106は、抽出した検索結果のWebサイトのサイト名の全てを、検索結果生成部107に転送する。
【0041】
検索結果生成部107は、この実施形態では、サイト検索部106から受けた検索結果のWebサイトのサイト名の一覧リストの情報を、クライアント装置に回答する検索結果情報として生成し、生成した検索結果情報を送信情報処理部104に供給する。
【0042】
送信情報処理部104は、制御部101の制御にしたがってシステムバス100を通じて送られてくる情報から、通信ネットワーク3に送出する送信情報を生成し、通信インターフェース102に転送する。
【0043】
時計部108は、カレンダ機能を備える日時情報の発生部である。この実施形態では、サイト検索支援サーバ1の制御部101は、検索要求を受信したときに、この時計部108の日時情報を取得し、検索要求受信日時を示す情報として認定するようにする。また、サイト検索部106は、検索目的および検索条件特定部105から受け取った検索条件による検索を行う場合に、当該検索要求時点が朝か、昼か、夜か、あるいは、春か、夏か、秋か、冬か、などの時間的要因を特定する必要がある場合には、この時計部108からの日時情報から、それらを特定するようにする。
【0044】
なお、図2のサイト検索支援サーバ1のハードウエア構成において、受信情報処理部103、送信情報処理部104、検索目的および検索条件特定部105、サイト検索部106および検索結果生成部107の処理機能は、制御部101を構成するコンピュータが、ソフトウエア処理機能として実行するように構成することもできる。
【0045】
[クライアント装置のハードウエア構成例]
図4は、この発明によるクライアント装置の実施形態としての携帯電話端末2bのハードウエア構成例を示す図である。
【0046】
すなわち、図4に示すように、この例の携帯電話端末2bは、マイクロコンピュータで構成される制御部201が、システムバス200を通じて、無線通信回路部202、送受信情報処理部203、通話回路部204、ディスプレイインターフェース205、タッチパネルインターフェース206、GPS測位部207、メモリ208、のそれぞれと接続されている。
【0047】
制御部201は、携帯電話端末2bの電話機能やその他の各種制御処理を制御するためのものである。この例では、制御部201は、メモリ208に格納されるプログラムを実行して、後述するサイト検索支援サーバ1におけるサイト検索サービスを受けるための処理などの種々のアプリケーション処理を実行制御するようにする。
【0048】
無線通信回路部202は、携帯電話網の基地局を通じて通信ネットワーク3に接続するためのものである。送受信情報処理部203は、無線通信回路部202を通じて受信される情報を解析し、制御部201の制御にしたがって、システムバス200を通じて必要な各部に転送すると共に、通信ネットワークに送出する送信情報を生成し、無線通信回路部202に転送する。
【0049】
通話回路部204は、電話音声の処理であり、受話器を構成するスピーカ209と送話器を構成するマイクロホン210が接続されている。
【0050】
ディスプレイインターフェース205には、例えばLCD(Liquid Crystal Display)からなるディスプレイ211が接続される。ディスプレイ211の表示画面上にはタッチパネル212が設けられており、このタッチパネル212は、タッチパネルインターフェース206に接続されている。
【0051】
この実施形態では、操作ボタンなどの操作入力は、このタッチパネル212を通じて行えるようにされており、ディスプレイ211の表示画面には、制御部201の制御にしたがって、文字入力キー操作画面や設定受付画面などが表示される。使用者は、このタッチパネル212に対して、指でタッチ操作したり、指でスライドさせたりする所定の振る舞いをすることにより、所定の操作入力をすることができる。
【0052】
タッチパネルインターフェース206は、タッチパネル212を通じた使用者による操作指示入力に応じた操作検出信号を、システムバス200を通じて制御部201に送出する。制御部201は、タッチパネルインターフェース206から受けた操作検出信号から、使用者により、どのような操作入力がされたかを検出し、その検出結果に応じた制御処理を行う。
【0053】
GPS測位部207は、GPS衛星からの電波を受信して、携帯電話端末2bの現在位置を測位して検知し、その検知した現在位置の位置情報をシステムバス200を通じて制御部201に転送する。この実施形態では、携帯電話端末2bの制御部201は、支援プログラムを実行してサイト検索支援サーバ1に検索要求を送る際に、このGPS測位部207で測位された現在位置の位置情報を、検索要求に含めるようにする。
【0054】
この現在位置の位置情報は、検索用情報に含まれる検索条件に、例えば「現在地」や、「現在地周辺」などというような場所に関する検索条件が含まれる場合に、サイト検索支援サーバ1において用いられる。すなわち、サイト検索支援サーバ1は、認定した検索条件に、「現在地」や「現在地周辺」などというように場所の指定情報が含まれる場合には、クライアント装置としての携帯電話端末2bから送られてくる現在位置の位置情報を、地図サイトに送って、現在地名を特定し、その特定した現在地名を用いて、検索を実行するようにする。
【0055】
メモリ208は、携帯電話端末2bで用いられる種々のデータの格納部であり、この実施形態では、サイト検索支援サーバ1から取得する支援プログラムなどのアプリケーションプログラムの記憶エリアであるプログラム記憶部208Mを備えている。
【0056】
[サイト検索支援サービスにおける処理動作]
<クライアント装置における処理動作>
次に、携帯電話端末2bの場合を例に、クライアント装置におけるサイト検索支援サービス実行時の処理動作例の流れを、図5〜図7のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0057】
携帯電話端末2bの制御部201は、タッチパネルインターフェース206の出力を監視して、サイト検索支援サービスを受けるための起動指示入力があったか否か判別し(ステップS1)、起動指示入力がなかったと判別したときには、その他の処理を実行し(ステップS2)、その処理の終了後、処理をステップS1に戻す。
【0058】
ステップS1で、サイト検索支援サービスを受けるための起動指示入力があったと判別したときには、制御部201は、メモリ208に格納されている支援プログラムを起動させて、その処理動作を開始する(ステップS3)。そして、制御部201は、その支援プログラムにしたがって、以下の処理を行う。
【0059】
先ず、制御部201は、ディスプレイ211の表示画面に、検索目的および検索条件を特定するための検索用情報を、自由文により入力するように促すメッセージを伴う検索用情報の入力画面を表示する(ステップS4)。図8は、ディスプレイ211の表示画面に表示される検索用情報の入力画面の一例を示すもので、文字入力枠221に、検索用情報を自由文として入力するものとなる。このとき、図8(A)に示すように、この検索用情報の入力画面には、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」、「買いたい」、「売りたい」、「相談したい」、「もらいたい」・・・などの検索目的を表わす動詞を、自由文に含めて入力するようにユーザに案内するメッセージが表示される。
【0060】
そして、制御部201は、タッチパネルインターフェース206の出力を監視して、自由文の入力を受け付けたか否か判別する(ステップS5)。このステップS5で、自由文の入力を受け付けてはいないと判別したときには、制御部201は、支援プログラムの終了操作があったか否か判別し(ステップS6)、終了操作があったと判別したときには、支援プログラムを終了し(ステップS7)、処理をステップS1に戻す。また、ステップS6で、終了操作がなかったと判別したときには、制御部201は、処理をステップS5に戻す。
【0061】
ステップS5で、自由文の入力を受け付けたと判別したときには、制御部201は、受け付けた自由文を形態素解析して、各品詞に分け、検索に有効な語を判定する(ステップS8)。そして、制御部201は、受け付けた自由文における検索目的の動詞が明確であるか否か判別する(ステップS9)。
【0062】
このステップS9で、自由文における検索目的の動詞が明確ではないと判別したときには、制御部201は、検索目的を明確化した語を含む入力を促すメッセージをディスプレイ211の表示画面に表示する(ステップS10)。図示は省略するが、このときのメッセージには、検索目的として想定されている、「探したい」、「予約したい」、「知りたい」、「教えて欲しい」、「買いたい」、「売りたい」、「相談したい」、「もらいたい」・・・などの動詞の一覧が明示される。したがって、ユーザは、その一覧から必要な検索目的を表わす動詞を選択して入力することができる。このステップS10の処理の後、制御部201は、処理をステップS5に戻し、ユーザによる検索用情報の入力を待ち、このステップS5以降の処理を繰り返す。
【0063】
また、ステップS9で、自由文における検索目的の動詞が明確であると判別したときには、制御部201は、図8(B)に示すように、表示画面の文字入力枠221に表示されている検索用情報の自由文について、ステップS8での形態素解析の結果から、検索に有効な語を、前述したようにして明示する(図6のステップS21)。
【0064】
この検索に有効な語の明確化表示により、ユーザは、検索用情報の自由文が受け付けられたことと、検索に有効な語とを認識することができる。そして、制御部201は、検索用情報の受付を完了したことから、文字入力枠221の下方に表示する「実行」ボタン222の操作を可能とする。この「実行」ボタンのクリック操作は、サイト検索支援サーバ1への検索要求の発信指示となる。なお、図8(A)は、自由文の入力途中の段階を示しており、このときには、「実行」ボタン222は、グレーアウト表示されていて、操作不能であることを示す状態となっている。そして、検索用情報の自由文が確定すると、図8(B)に示すように、「実行」ボタン222が明示表示されて、操作可能であることをユーザに報知する。
【0065】
次に、制御部201は、「実行」ボタン222がクリック操作されたか否かにより、検索要求の発信指示がなされたか否か判別する(ステップS22)。このステップS22で、検索要求の発信指示がなされていないと判別したときには、制御部201は、入力文が変更されたか否か判別する(ステップS23)。このステップS23で、入力文が変更されたと判別したときには、制御部201は、処理をステップS5に戻し、「実行」ボタン222も操作不能の状態に戻す。
【0066】
また、ステップS23で、入力文が変更されてはいないと判別したときには、制御部201は、支援プログラムの終了操作があったか否か判別し(ステップS24)、終了操作があったと判別したときには、支援プログラムを終了し(ステップS25)、その後、処理をステップS1に戻す。また、ステップS24で、終了操作がなかったと判別したときには、制御部201は、処理をステップS22に戻す。
【0067】
また、ステップS22で、検索要求の発信指示がなされたと判別したときには、制御部201は、ステップS8での形態素解析の結果、検索に有効な語とされた検索条件の語および検索目的の語を検索用情報として含む検索要求を、サイト検索支援サーバ1に送信する(ステップS26)。なお、入力された自由文を検索用情報として、サイト検索支援サーバ1に送信するようにしても良い。
【0068】
この検索要求に対しては、サイト検索支援サーバ1は、検索結果情報を送ってくるので、制御部201は、この検索結果情報の受信を待つ(ステップS27)。そして、このステップS27で、サイト検索支援サーバ1からの検索結果情報を受信したと判別したときには、制御部201は、例えば図9に示すように、受信した検索結果情報のWebサイトの一覧リスト223を、ディスプレイ211の表示画面に表示する(ステップS28)。
【0069】
この検索結果情報のWebサイトの一覧リスト223に表示されているWebサイトは、ユーザが指定した検索条件で、指定した検索目的の検索が可能なもののみであり、その他のWebサイトは排除されている。この実施形態では、ユーザが、この一覧リスト223から更に検索を行いたいWebサイトを選択することができるようにされており、選択中のWebサイト名は反転表示されている。そして、ユーザが、一覧リスト223の近傍において表示画面に設けられている「実行」ボタン224を押下すると、その選択されたWebサイトの識別情報がサイト検索支援サーバ1に送られる。
【0070】
そこで、制御部201は、この一覧リスト223においてWebサイトの選択が実行され、かつ、「実行」ボタン224がクリック操作されたか否かにより、一覧リストから選択されたWebサイトの通知要求があったか否か判別する(ステップS29)。この通知要求は、その選択されたWebサイトに対して、ステップS8で認定した検索条件による検索要求を意味している。
【0071】
このステップS29で、一覧リストから選択されたWebサイトの通知要求はないと判別したときには、制御部201は、支援プログラムの終了操作があったか否か判別し(ステップS30)、終了操作があったと判別したときには、支援プログラムを終了し(ステップS31)、その後、処理をステップS1に戻す。また、ステップS30で、終了操作がなかったと判別したときには、制御部201は、処理をステップS29に戻す。
【0072】
ステップS29で、一覧リストから選択されたWebサイトの通知要求が有ったと判別したときには、制御部201は、選択されたWebサイトの識別情報として、この例では、サイト名の情報をサイト検索支援サーバ1に通知すると共に、ステップS8で特定した検索条件をサイト検索支援サーバ1に再度通知する(ステップS32)。
【0073】
この通知に対しては、前述したように、サイト検索支援サーバ1は、指定されたWebサイトに対して指定された検索条件による検索を実行することで、その検索結果としてのWebページを送ってくる。そこで、制御部201は、サイト検索支援サーバ1からの検索結果としてのWebページの受信を待つ(ステップS33)。
【0074】
そして、このステップS33で、サイト検索支援サーバ1からの検索結果としてのWebページを受信したと判別したときには、受信したWebページを、ディスプレイ211の表示画面に表示する(図7のステップS41)。
【0075】
その後、制御部201は、支援プログラムの終了操作があったか否か判別し(ステップS42)、終了操作があったと判別したときには、支援プログラムを終了し(ステップS43)、処理をステップS1に戻す。また、ステップS43で、終了操作がなかったと判別したときには、制御部201は、処理をステップS33に戻す。
【0076】
<サイト検索支援サーバ1における処理動作>
次に、サイト検索支援サーバ1におけるサイト検索支援サービス実行時の処理動作例の流れを、図10のフローチャートを参照しながら以下に説明する。
【0077】
すなわち、サイト検索支援サーバ1の制御部101は、クライアント装置からの検索要求を受信したか否か判別し(ステップS51)、検索要求を受信してはいないと判別したときには、その他の処理を実行し(ステップS52)、その処理の終了後、処理をステップS51に戻す。
【0078】
ステップS51で、検索要求を受信したと判別したときには、制御部101は、その検索要求に含まれる検索用情報から、検索目的の語および検索条件の語を抽出して、検索目的および検索条件を認定する(ステップS53)。
【0079】
次に、制御部101は、認定した検索条件で、認定した検索目的の検索が可能なWebサイトを、サイトデータベース110から検索して抽出する(ステップS54)。そして、制御部101は、抽出したWebサイトの一覧リストを生成して、検索要求してきたクライアント装置に回答するようにする(ステップS55)。
【0080】
次に、制御部101は、クライアント装置から、一覧リストから選択されたWebサイトの識別情報を受信したか否か判別する(ステップS56)。このステップS56で、一覧リストから選択されたWebサイトの識別情報を受信してはいないと判別したときには、クライアント装置におけるユーザによる支援プログラムの終了操作に基づくアクセス切断要求があったか否かにより、サービス終了であるか否か判別する(ステップS59)。このステップS59で、サービス終了ではないと判別したときには、制御部101は、処理をステップS56に戻し、サービス終了であると判別したときには、この処理ルーチンを終了する。
【0081】
また、ステップS56で、一覧リストから選択されたWebサイトの識別情報を受信したと判別したときには、制御部101は、受信した識別情報で特定されるWebサイトのURLをサイトデータベース110から取得して、そのWebサイトへ、受信した情報に含まれている検索条件を送って検索を要求する(ステップS57)。
【0082】
そして、その検索要求に応じてWebサイトから送られてくる検索結果としてのWebページを受信し、それをWebサイトの識別情報を送ってきたクライアント装置に転送する(ステップS58)。このステップS58の次には、制御部101は、処理をステップS59に進め、前述したステップS59以降の処理を実行する。
【0083】
ここで、ステップS53〜ステップS55における処理内容を、幾つかの具体例について更に説明する。
【0084】
[例1]
クライアント装置で入力された検索内容の自由文が「六本木でデートに向くバーを探したい」である場合には、ステップS53では、「六本木」「デート」「バー」を検索条件として認定し、また、「探したい」を検索目的として認定する。そして、ステップS54では、「六本木」「デート」「バー」を検索条件として、「探したい」という検索目的での検索が可能なWebサイトを、サイトデータベース110から検索して抽出する。そして、ステップS55で、抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストを生成してクライアント装置に送信する。
【0085】
[例2]
クライアント装置で入力された検索内容の自由文が「デートに向く店を予約したい」である場合には、ステップS53では、「デート」「店」を検索条件として認定し、また、「予約したい」を検索目的として認定する。そして、ステップS54では、検索目的としての「予約したい」に対応して、「デート」「店」という検索条件で、予約ができるWebサイト、あるいは予約するための情報が記載されているWebサイトを、サイトデータベース110から検索して抽出する。そして、ステップS55で、抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストを生成してクライアント装置に送信する。
【0086】
[例3]
クライアント装置で入力された検索内容の自由文が「デートに向くスポットを知りたい」である場合には、ステップS53では、「デート」「スポット」を検索条件として認定し、また、「知りたい」を検索目的として認定する。そして、ステップS54では、検索目的としての「知りたい」に対応して、「デート」「スポット」という検索条件で、口コミ等が記載されている評価サイトを、サイトデータベース110から検索して抽出する。そして、ステップS55で、抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストを生成してクライアント装置に送信する。
【0087】
[例4]
クライアント装置で入力された検索内容の自由文が「パソコンで3Dビデオを見るソフトを教えて欲しい」である場合には、ステップS53では、「パソコン」「3Dビデオ」「ソフト」を検索条件として認定し、また、「教えて欲しい」を検索目的として認定する。そして、ステップS54では、検索目的としての「教えて欲しい」に対応して、知恵袋系のQ&Aサイトをサイトデータベース110から検索して抽出する。そして、ステップS55で、抽出したWebサイトのサイト名の一覧リストを生成してクライアント装置に送信する。あるいは、この例4の場合には、知恵袋系のQ&Aサイトに、検索条件「パソコン」「3Dビデオ」「ソフト」と同じ検索条件があれば、そのWebページを一覧リストとして、クライアント装置に回答するようにしても良い。
【0088】
[実施形態の効果]
以上説明したように、上述の実施形態によれば、ユーザが指定した検索目的に合致しないWebサイトを排除した検索結果を得ることができる。
【0089】
そして、上述の実施形態によれば、自由文により検索文を入力することができると共に、いずれの語が検索に有効であるかをユーザに明示するようにしたので、ユーザは、入力した検索文が、自分が所望する検索内容を適切に反映したものとなっているかどうかを確実に把握することができる。
【0090】
また、検索目的が不明確であるときには、クライアント装置からサイト検索支援サーバに検索要求を発信させないようにしてので、無駄な検索要求がサイト検索支援サーバに送られてしまうという問題を回避できる。
【0091】
[他の実施形態および変形例]
なお、上述の実施形態では、サイト検索支援サーバ1からのWebサイトの検索結果の回答情報に対して、クライアント装置は、選択したWebサイトについての指定した検索条件による検索を、サイト検索支援サーバ1に依頼するようにした。しかし、サイト検索支援サーバ1からのWebサイトの検索結果の回答情報に、WebサイトのURLの情報を含めるようにして、クライアント装置の支援プログラムが、そのURLを用いて、直接、ユーザが選択したWebサイトにアクセスして、Webページの検索をするようにしてもよい。その場合には、クライアント装置は、サイト検索支援サーバ1に検索要求したときの検索用情報に含まれる検索条件を保持しておいて、その保持した検索条件を用いて、Webサイトを検索するようにするものである。
【0092】
また、上述の実施形態では、クライアント装置では、自由文により、検索目的および検索条件を含む検索用情報の入力を受け付けるようにした。しかし、検索目的は、予め用意されている動詞からなる語を、ユーザにより選択させるようにしても良い。
【0093】
すなわち、例えば図11に示すように、ディスプレイ211の表示画面に、検索条件の入力欄225とは別に検索目的の選択入力欄226を設ける。ユーザは、検索条件については、入力欄225を通じて入力する。また、検索目的については、選択入力欄226において、プルダウンメニューとして、用意されている全ての検索目的の動詞を表示させることができるようにする。そして、ユーザは、そのプルダウンメニューの中から、所望の検索目的の動詞を選択して入力するようにする。なお、この場合に、入力欄225への検索条件の入力は、上述の実施形態と同様に自由文による入力であっても良いし、検索条件の単語の入力であっても良い。
【0094】
また、検索条件および検索目的を特定するための検索用情報の入力方法は、上述の例に限られるものではなく、検索条件および検索目的を特定することができる方法であれば、どのような方法であっても良い。
【0095】
また、上述の実施形態では、検索結果としては、検索目的および検索条件に適合するWebサイトのサイト名などの識別名の一覧リストを表示するようにしたが、検索結果情報の呈示方法としては、このサイト名の一覧リストによる呈示に限られるものではない。
【0096】
例えば、検索目的および検索条件に適合するとして抽出されたWebサイトのそれぞれに対して、前記検索条件で検索依頼をし、その検索依頼に応じて前記Webサイトから送られてくる検索結果のWebページを取得する。そして、クライアント装置は、取得したWebページを、図12に示すように、それぞれのWebサイト毎に、別ウィンドウ227a,227b,227c,227d,227e,227fとして表示するようにする。
【0097】
なお、この場合に、検索目的および検索条件に適合するとして抽出されたWebサイトのそれぞれに対する検索依頼は、サイト検索支援サーバ1が、サイトデータベース110に格納されているURLを用いて行っても良いし、サイト検索支援サーバ1が、検索目的および検索条件に適合するとして抽出されたWebサイトの識別情報と共に、そのURLをクライアント装置に送り、それを受信したクライアント装置が、その取得したURLを用いて行うようにしても良い。
【0098】
なお、この図12の検索結果の呈示は、サイト名の一覧リストによる呈示に代えて行っても良いし、サイト名の一覧リストによる呈示に加えて行っても良い。
【0099】
また、上述の実施形態では、Webサイトの識別情報は、Webサイトのサイト名を用いるようにしたが、アドレス情報(URL)をWebサイトの識別情報として用いてユーザに呈示するようにしても良いし、その他のユーザに呈示できる情報を識別情報として用いるようにしても良い。例えば、Webサイトにシンボルマークが定義されているときには、そのシンボルマークを用いるようにしても良い。
【符号の説明】
【0100】
1…サイト検索支援サーバ、2b…クライアント装置の例としての携帯電話端末、110…サイトデータベース、
【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを通じて接続されるサーバとクライアント装置とからなるサイト検索システムであって、
前記サーバは、
前記通信ネットワークに接続されている複数のWebサイトのそれぞれを特定するための情報を、適合する検索目的と検索条件とに対応付けて、格納するサイトデータベースと、
前記クライアント装置からの検索要求を受け付ける検索要求受付手段と、
前記検索要求受付手段で受け付けた前記検索要求に含まれる検索用情報から前記検索目的と前記検索条件とを認識し、前記認識した前記検索目的および前記検索条件で前記サイトデータベースを検索して、前記検索条件で前記検索目的の検索が可能な前記Webサイトを検出する検索手段と、
前記検索手段で検出した前記Webサイトに関する検索結果情報を、前記検索要求してきた前記クライアント装置に送信する検索結果送信手段と、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記検索目的と前記検索条件とを特定するための前記検索用情報の入力を受け付ける検索用情報受付手段と、
前記検索用情報受付手段で受け付けた前記検索用情報を含めた前記検索要求を前記サーバに送信する検索要求送信手段と、
前記サーバからの前記検索結果情報を受信して、前記検索手段で検出された前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示する呈示手段と、
を備えるサイト検索システム。
【請求項2】
前記検索目的は、動詞で表わされる語で特定され、前記検索条件は、名詞で表わされる語で特定されるものである
ことを特徴とする請求項1に記載のサイト検索システム。
【請求項3】
前記クライアント装置の前記検索用情報受付手段は、前記検索目的と前記検索条件とを含む自由文により前記検索用情報の入力を受け付け、前記入力された自由文を形態素解析して、前記検索用情報となる語を使用者に対して明示する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサイト検索システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記検索手段で検出した前記Webサイトの識別名をリスト化して、前記検索結果送信手段により前記クライアント装置に送信し、
前記クライアント装置の前記呈示手段は、前記Webサイトの識別名のリストを表示する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のサイト検索システム。
【請求項5】
前記クライアント装置は、
前記呈示手段に代えて、あるいは前記呈示手段に加えて、前記検索結果情報から取得した前記Webサイトに対して、前記検索条件による検索を実施するように依頼し、その依頼に応じて前記Webサイトから送られてくる検索結果を、前記検出した前記Webサイト別に、別枠で表示する手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項6】
前記サーバの検索手段は、前記検出した前記Webサイトに対して、前記検索条件による検索を実施させて、前記Webサイトからその検索結果を受信し、
前記サーバの検索結果送信手段は、前記Webサイトを特定するための情報に代えて、あるいは前記Webサイトを特定するための情報に加えて、前記Webサイト別の検索結果を前記クライアント装置に送り、
前記クライアント装置の前記呈示手段は、前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示する代わりに、あるいは前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示することに加えて、前記Webサイト別に、別枠で検索結果を表示する
ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項7】
前記サーバは、更に、
前記クライアント装置から、前記検索結果情報に含まれるWebサイトを特定するための情報を受け取ったときに、前記特定するための情報で特定される前記Webサイトに対して、前記検索条件を含めた検索要求をし、その検索結果のWebページを取得して、前記クライアント装置に転送する手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項8】
前記クライアント装置から受け取った検索要求に含まれる検索用情報から認識した前記検索条件の情報を保持しておく手段と、
前記クライアント装置から、前記検索結果情報に含まれるWebサイトを特定するための情報を受け取ったときに、前記特定するための情報で特定される前記Webサイトに対して、前記保持している前記検索条件を含めた検索要求をし、その検索結果のWebページを取得して、前記クライアント装置に転送する手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項9】
前記サーバの検索結果送信手段は、前記検索結果情報に、前記検索手段で検出した前記Webサイトの前記アドレス情報を含めて、前記クライアント装置に送信し、
前記クライアント装置は、
前記検索用情報に含めた検索条件の情報を保持しておく手段と、
前記呈示手段で呈示された前記Webサイトに対して、前記サーバから取得した前記アドレス情報を用いて、前記保持している前記検索条件を含めて検索要求をし、その検索結果のWebページを取得するようにする手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項10】
通信ネットワークを通じて接続されるサーバとクライアント装置とからなるサイト検索システムにおけるサイト検索方法であって、
前記サーバは、
サイトデータベースに、前記通信ネットワークに接続されている複数のWebサイトのそれぞれを特定するための情報を、適合する検索目的と検索条件とに対応付けて、格納する工程と、
前記クライアント装置からの検索要求を受け付ける検索要求受付工程と、
前記検索要求受付工程で受け付けた前記検索要求に含まれる検索用情報から前記検索目的と前記検索条件とを認識し、前記認識した前記検索目的および前記検索条件で前記サイトデータベースを検索して、前記検索条件で前記検索目的の検索が可能な前記Webサイトを検出する検索工程と、
前記検索工程で検出した前記Webサイトに関する検索結果情報を、前記検索要求してきた前記クライアント装置に送信する検索結果送信工程と、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記検索目的と前記検索条件とを特定するための前記検索用情報の入力を受け付ける検索用情報受付工程と、
前記検索用情報受付工程で受け付けた前記検索用情報を含めた前記検索要求を前記サーバに送信する検索要求送信工程と、
前記サーバからの前記検索結果情報を受信して、前記検索工程で検出された前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示する呈示工程と、
を備えるサイト検索方法。
【請求項1】
通信ネットワークを通じて接続されるサーバとクライアント装置とからなるサイト検索システムであって、
前記サーバは、
前記通信ネットワークに接続されている複数のWebサイトのそれぞれを特定するための情報を、適合する検索目的と検索条件とに対応付けて、格納するサイトデータベースと、
前記クライアント装置からの検索要求を受け付ける検索要求受付手段と、
前記検索要求受付手段で受け付けた前記検索要求に含まれる検索用情報から前記検索目的と前記検索条件とを認識し、前記認識した前記検索目的および前記検索条件で前記サイトデータベースを検索して、前記検索条件で前記検索目的の検索が可能な前記Webサイトを検出する検索手段と、
前記検索手段で検出した前記Webサイトに関する検索結果情報を、前記検索要求してきた前記クライアント装置に送信する検索結果送信手段と、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記検索目的と前記検索条件とを特定するための前記検索用情報の入力を受け付ける検索用情報受付手段と、
前記検索用情報受付手段で受け付けた前記検索用情報を含めた前記検索要求を前記サーバに送信する検索要求送信手段と、
前記サーバからの前記検索結果情報を受信して、前記検索手段で検出された前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示する呈示手段と、
を備えるサイト検索システム。
【請求項2】
前記検索目的は、動詞で表わされる語で特定され、前記検索条件は、名詞で表わされる語で特定されるものである
ことを特徴とする請求項1に記載のサイト検索システム。
【請求項3】
前記クライアント装置の前記検索用情報受付手段は、前記検索目的と前記検索条件とを含む自由文により前記検索用情報の入力を受け付け、前記入力された自由文を形態素解析して、前記検索用情報となる語を使用者に対して明示する
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサイト検索システム。
【請求項4】
前記サーバは、前記検索手段で検出した前記Webサイトの識別名をリスト化して、前記検索結果送信手段により前記クライアント装置に送信し、
前記クライアント装置の前記呈示手段は、前記Webサイトの識別名のリストを表示する
ことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のサイト検索システム。
【請求項5】
前記クライアント装置は、
前記呈示手段に代えて、あるいは前記呈示手段に加えて、前記検索結果情報から取得した前記Webサイトに対して、前記検索条件による検索を実施するように依頼し、その依頼に応じて前記Webサイトから送られてくる検索結果を、前記検出した前記Webサイト別に、別枠で表示する手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項6】
前記サーバの検索手段は、前記検出した前記Webサイトに対して、前記検索条件による検索を実施させて、前記Webサイトからその検索結果を受信し、
前記サーバの検索結果送信手段は、前記Webサイトを特定するための情報に代えて、あるいは前記Webサイトを特定するための情報に加えて、前記Webサイト別の検索結果を前記クライアント装置に送り、
前記クライアント装置の前記呈示手段は、前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示する代わりに、あるいは前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示することに加えて、前記Webサイト別に、別枠で検索結果を表示する
ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項7】
前記サーバは、更に、
前記クライアント装置から、前記検索結果情報に含まれるWebサイトを特定するための情報を受け取ったときに、前記特定するための情報で特定される前記Webサイトに対して、前記検索条件を含めた検索要求をし、その検索結果のWebページを取得して、前記クライアント装置に転送する手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項8】
前記クライアント装置から受け取った検索要求に含まれる検索用情報から認識した前記検索条件の情報を保持しておく手段と、
前記クライアント装置から、前記検索結果情報に含まれるWebサイトを特定するための情報を受け取ったときに、前記特定するための情報で特定される前記Webサイトに対して、前記保持している前記検索条件を含めた検索要求をし、その検索結果のWebページを取得して、前記クライアント装置に転送する手段と
を備えることを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項9】
前記サーバの検索結果送信手段は、前記検索結果情報に、前記検索手段で検出した前記Webサイトの前記アドレス情報を含めて、前記クライアント装置に送信し、
前記クライアント装置は、
前記検索用情報に含めた検索条件の情報を保持しておく手段と、
前記呈示手段で呈示された前記Webサイトに対して、前記サーバから取得した前記アドレス情報を用いて、前記保持している前記検索条件を含めて検索要求をし、その検索結果のWebページを取得するようにする手段を備える
ことを特徴とする請求項1〜請求項4に記載のサイト検索システム。
【請求項10】
通信ネットワークを通じて接続されるサーバとクライアント装置とからなるサイト検索システムにおけるサイト検索方法であって、
前記サーバは、
サイトデータベースに、前記通信ネットワークに接続されている複数のWebサイトのそれぞれを特定するための情報を、適合する検索目的と検索条件とに対応付けて、格納する工程と、
前記クライアント装置からの検索要求を受け付ける検索要求受付工程と、
前記検索要求受付工程で受け付けた前記検索要求に含まれる検索用情報から前記検索目的と前記検索条件とを認識し、前記認識した前記検索目的および前記検索条件で前記サイトデータベースを検索して、前記検索条件で前記検索目的の検索が可能な前記Webサイトを検出する検索工程と、
前記検索工程で検出した前記Webサイトに関する検索結果情報を、前記検索要求してきた前記クライアント装置に送信する検索結果送信工程と、
を備え、
前記クライアント装置は、
前記検索目的と前記検索条件とを特定するための前記検索用情報の入力を受け付ける検索用情報受付工程と、
前記検索用情報受付工程で受け付けた前記検索用情報を含めた前記検索要求を前記サーバに送信する検索要求送信工程と、
前記サーバからの前記検索結果情報を受信して、前記検索工程で検出された前記Webサイトに関する検索結果情報を呈示する呈示工程と、
を備えるサイト検索方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
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【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2013−109568(P2013−109568A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−253813(P2011−253813)
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年11月21日(2011.11.21)
【出願人】(500578216)株式会社ゼンリンデータコム (231)
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