サイドベットを受け付けるゲーム方法及びゲーム装置
【課題】サイドＢＥＴを受け付けることが可能であり、新たなエンターテインメント性を備えたゲーム方法を提供すること。
【解決手段】本発明のカードゲームのプレイ方法は、（ａ）プレーヤ用カード及びバンカー用カードを配布する段階、（ｂ）サイドＢＥＴを行う段階、（ｃ）基本条件の下で勝負順位でプレーヤ用カード及びバンカー用カードを夫々２組に分ける段階、（ｄ）２組に分けた、プレーヤ用カードとバンカー用カードとのハンドを比較し、勝負順位で勝敗を決定する段階、（ｅ）段階（ｄ）でプレーヤの負けであると決定し、且つ、サイドＢＥＴが行われた場合に、基本条件を適用せずに、及び／又は、勝負順位を用いずに、プレーヤ用カードを２組に分ける段階、及び、（ｆ）段階（ｅ）で分けたプレーヤ用カードと、２組に分けたバンカー用カードとのハンドを比較し、勝負順位で勝敗を決定する段階を含む。
【解決手段】本発明のカードゲームのプレイ方法は、（ａ）プレーヤ用カード及びバンカー用カードを配布する段階、（ｂ）サイドＢＥＴを行う段階、（ｃ）基本条件の下で勝負順位でプレーヤ用カード及びバンカー用カードを夫々２組に分ける段階、（ｄ）２組に分けた、プレーヤ用カードとバンカー用カードとのハンドを比較し、勝負順位で勝敗を決定する段階、（ｅ）段階（ｄ）でプレーヤの負けであると決定し、且つ、サイドＢＥＴが行われた場合に、基本条件を適用せずに、及び／又は、勝負順位を用いずに、プレーヤ用カードを２組に分ける段階、及び、（ｆ）段階（ｅ）で分けたプレーヤ用カードと、２組に分けたバンカー用カードとのハンドを比較し、勝負順位で勝敗を決定する段階を含む。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、サイドベットを受け付けるゲーム方法及びゲーム装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付けることが可能なゲーム装置が存在する。例えば、ブラックジャックにおいて、ディーラの２枚のカードのうち、表向きのカードが「Ａ」のカードである場合には、プレーヤは、通常ＢＥＴに加えてインシュランスと呼ばれるサイドＢＥＴを行うことができる。インシュランスを行う場合、プレーヤは最初の掛け金の半額を追加する。ディーラのハンドが「ナチュラル２１」である場合には、サイドＢＥＴ（インシュランス）の２倍の額が払い戻される。また、例えば、カリビアン・スタッド・ポーカにおいては、サイドＢＥＴがプログレッシブジャックポットとして累積的に貯留される。プレーヤは、アンティ（通常ＢＥＴ）に加えてサイドＢＥＴを行うと、成立したハンドに応じてプログレッシブジャックポットの一部又は全部を獲得することが可能である。このような、サイドＢＥＴを受け付けるゲームとしては、例えば、特許文献１〜３が開示されている。
【０００３】
【特許文献１】米国特許６７８９８０１号明細書
【特許文献２】米国特許５７１１５２５号明細書
【特許文献３】米国特許６８７４７８６号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、サイドＢＥＴを受け付けることが可能であり、新たなエンターテインメント性を備えたゲーム方法及びゲーム装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
第１の本発明は、下記構成を有するカードゲームのプレイ方法を提供する。
すなわち、上記カードゲームのプレイ方法は、（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｃ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カード及び所定枚数の上記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｄ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｅ）上記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位を用いずに、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｆ）上記段階（ｅ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。
【０００６】
第２の本発明は、下記構成を有するカードゲームのプレイ方法を提供する。
すなわち、上記カードゲームのプレイ方法は、（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カード及び所定枚数の上記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｅ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｆ）上記段階（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位を用いずに、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｇ）上記段階（ｆ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｈ）上記段階（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する段階を含む。
【０００７】
第３の本発明は、下記構成を有するカードゲームのプレイ方法を提供する。
すなわち、上記カードゲームのプレイ方法は、（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｂ）通常ＢＥＴを行う段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｃ）上記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カードを第１ゲームのためのカードと第２ゲームのためのカードとに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｅ）上記基本条件の下で、上記勝負順位を用いて、所定枚数の上記バンカー用カードを上記第１ゲームのためのカードと、上記第２ゲームのためのカードとに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｆ）上記第１ゲームのための上記プレーヤ用カードと上記第１ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位を用いて上記第１ゲームの結果を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｇ）上記第２ゲームのための上記プレーヤ用カードと上記第２ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位を用いて上記第２ゲームの結果を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｈ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｉ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、上記段階（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記段階（ｄ）において分けたプレーヤ用カードを所定枚数に戻す段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｊ）上記段階（ｉ）において得られた所定枚数の上記プレーヤ用カードを、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位を用いずに、第３ゲームのためのカードと第４ゲームのためのカードとに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｋ）上記第３ゲームのための上記プレーヤ用カードと、上記段階（ｅ）において得られた上記第１ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位を用いて上記第３ゲームの結果を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｌ）上記第４ゲームのための上記プレーヤ用カードと、上記段階（ｅ）において得られた上記第２ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位を用いて上記第４ゲームの結果を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｍ）上記第３ゲームと上記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する段階を含む。
【０００８】
第１の本発明は、下記構成を有するゲーム装置を提供する。
すなわち、上記ゲーム装置は、複数のカードを表示することが可能なディスプレイを備える。また、上記ゲーム装置は、入力装置を備える。また、上記ゲーム装置は、以下（ａ）〜（ｆ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを上記ディスプレイに表示する処理、（ｂ）上記入力装置から、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、（ｃ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、上記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、上記基本条件の下で、上記勝負順位データを用いて所定枚数の上記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理、（ｄ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、（ｅ）上記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位データを用いずに、上記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理、及び、（ｆ）上記処理（ｅ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理。
【０００９】
第２の本発明は、下記構成を有するゲーム装置を提供する。
すなわち、上記ゲーム装置は、複数のカードを表示することが可能なディスプレイを備える。また、上記ゲーム装置は、入力装置を備える。また、上記ゲーム装置は、以下（ａ）〜（ｈ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを上記ディスプレイに表示する処理、（ｂ）上記入力装置から、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する処理、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、上記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、上記基本条件の下で、上記勝負順位データを用いて所定枚数の上記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理、（ｅ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、（ｆ）上記処理（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位データを用いずに、上記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理、（ｇ）上記処理（ｆ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、及び、（ｈ）上記処理（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する処理。
【００１０】
第３の本発明は、下記構成を有するゲーム装置を提供する。
すなわち、上記ゲーム装置は、複数のカードを表示することが可能なディスプレイを備える。また、上記ゲーム装置は、入力装置を備える。また、上記ゲーム装置は、以下（ａ）〜（ｍ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを上記ディスプレイに表示する処理、（ｂ）上記入力装置から、通常ＢＥＴを受け付ける処理、（ｃ）上記入力装置から、上記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、上記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カードを第１ゲームのためのカードと第２ゲームのためのカードとに分ける処理、（ｅ）上記基本条件の下で、上記勝負順位データを用いて、所定枚数の上記バンカー用カードを上記第１ゲームのためのカードと、上記第２ゲームのためのカードとに分ける処理、（ｆ）上記第１ゲームのための上記プレーヤ用カードと上記第１ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第１ゲームの結果を決定する処理、（ｇ）上記第２ゲームのための上記プレーヤ用カードと上記第２ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第２ゲームの結果を決定する処理、（ｈ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理、（ｉ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、上記処理（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記処理（ｄ）において分けたプレーヤ用カードを所定枚数に戻す処理、（ｊ）上記処理（ｉ）において得られた所定枚数の上記プレーヤ用カードを、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位データを用いずに、上記入力装置からの入力に基づいて第３ゲームのためのカードと第４ゲームのためのカードとに分ける処理、（ｋ）上記第３ゲームのための上記プレーヤ用カードと、上記処理（ｅ）において得られた上記第１ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第３ゲームの結果を決定する処理、（ｌ）上記第４ゲームのための上記プレーヤ用カードと、上記処理（ｅ）において得られた上記第２ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第４ゲームの結果を決定する処理、及び、（ｍ）上記第３ゲームと上記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、サイドＢＥＴを受け付けることが可能であり、新たなエンターテインメント性を備えたゲーム方法及びゲーム装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
以下の実施形態では、パイガオポーカを行う場合について説明する。まず、パイガオポーカのルールについて説明する。
【００１３】
パイガオポーカでは、ジョーカー１枚を含む１組（５３枚）のトランプカードを使用し、バンカーと１又は複数のプレーヤとが対戦する。
まず、バンカー及びプレーヤに７枚ずつカードが配布される。バンカー及びプレーヤは、７枚のカードを５枚の組と２枚の組とに分ける。このとき、５枚のカードのハンド（ハイハンド）は、２枚のカードのハンド（ローハンド）と強さが同じ、又は、２枚のカードのハンドより強いハンドでなければならない。次に、バンカー及びプレーヤの５枚のカードのハンドを比較して強弱を判断する。同様に、バンカー及びプレーヤの２枚のカードのハンドを比較して強弱を判断する。５枚のカード及び２枚のカードのどちらもバンカーのハンドのほうが強い場合はバンカーの勝ちであり、５枚のカード及び２枚のカードのどちらもプレーヤのハンドのほうが強い場合はプレーヤの勝ちである。５枚のカード及び２枚のカードのうち一方はプレーヤのハンドのほうが強く、他方はバンカーのハンドのほうが強い場合は、引き分けとなる。また、５枚のカード及び２枚のカードの両方についてプレーヤのハンドとバンカーのハンドとが同じ強さである場合には、バンカーの勝ちとなる。なお、５枚のカードのハンドとしては、強い順に、ロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、ツーペア、ワンペア、及び、ノーペアがあり、２枚のカードのハンドとしては、強い順にワンペア及びノーペアがある。また、プレーヤとバンカーとのハンドが同じである場合には、当該ハンドを構成するカードに描かれた数字又はアルファベットを比較してハンドの強弱を判断する。カードの数字及びアルファベットとしては、強い順に、Ａ、Ｋ、Ｑ、Ｊ、１０、９、８、７、６、５、４、３、２がある。上述したハンドの強さの順位（カードの数字及びアルファベットの強さの順位も含む）は、本発明における勝負順位に相当する。勝負順位については後述する。
【００１４】
以下の実施形態では、通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴを受け付けるパイガオポーカ（以下、基本パイガオポーカともいう）を実行する。ここで、通常ＢＥＴは、基本パイガオポーカの勝敗に対して行うＢＥＴであり、サイドＢＥＴは、基本パイガオポーカにおいてプレーヤが敗れた場合に行われるゲーム（以下、サイドＢＥＴ時パイガオポーカともいう）に対するＢＥＴである。サイドＢＥＴされた通貨価値のうち所定の割合（本実施形態では、５０％）は、ジャックポット（以下、ＪＰともいう）として累積的に貯留される。
【００１５】
基本パイガオポーカでは、基本条件の下でプレーヤのカード及びバンカーのカードを２組に分ける。基本条件は、カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される条件（例えば、特定の一方の組のハンドが他方の組のハンドより強くなければならないという条件）である。本実施形態では、基本条件は、５枚の組のハンドが、２枚の組のハンドと同じ強さのハンド又は２枚の組のハンドより強いハンドでなければならないという条件である。また、基本パイガオポーカにおいて、上述した基本条件の下でカードを２組に分ける際には、ハンドの強さの順位として勝負順位を用いる。勝負順位は、パイガオポーカにおいて勝敗を決定する際（プレーヤとバンカーとのハンドを比較して強弱を判断する際）に用いるハンドの強さの順位である。このようにして２組に分けたプレーヤのカード及びバンカーのカードのハンドを比較し、勝負順位を用いて基本パイガオポーカの勝敗を決定する。
【００１６】
基本パイガオポーカにおいてプレーヤが敗れた場合には、サイドＢＥＴが行われていることを条件に、プレーヤのカードを５枚と２枚とに分け直す。このときプレーヤは、上述した基本条件の下で、サイドＢＥＴ時分割順位を用いてカードを分ける。サイドＢＥＴ時分割順位は、上述した勝負順位とは異なるハンドの強さの順位である。すなわち、カードを２組に分ける際にハンドの強弱について課される条件は変更せずに、ハンドの強さの順位のみを変更してプレーヤのカードを分ける。このようにして分けたプレーヤのカードのハンドと、基本パイガオポーカにおいて２組に分けたバンカーのカードのハンドとを比較し、再度勝負順位を用いてサイドＢＥＴ時パイガオポーカの勝敗を決定する。プレーヤが勝利した場合には、ＪＰが付与される。なお、以下の実施形態では、ディーラがバンカーを兼ねる場合について説明する。
【００１７】
図１Ａ及び図１Ｂは、本発明の一実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
まず、本発明の一実施形態に係るゲーム装置１が備える主制御部４０（図１０参照）が実行する処理について説明する。
【００１８】
まず、図１ＡのステップＳ１０１において、主制御部４０が備えるＣＰＵ４１は、ステーション３（図４参照）からＢＥＴ情報を受信する。ＢＥＴ情報は、ＢＥＴに関する情報であり、通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴが行われたか否かを示す情報や、通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴの額を示す情報を含む。
【００１９】
次に、ステップＳ１０２において、ＣＰＵ４１は、ステップＳ１０１において受信したＢＥＴ情報に基づいて、サイドＢＥＴされたクレジットの５０％をＪＰとしてＲＡＭ４２（図１０参照）に累積的に記憶する。
【００２０】
次に、ステップＳ１０３において、ＣＰＵ４１は、プレーヤ及びバンカーに配布する各７枚のカードを乱数を用いて１組のトランプカードのなかから決定する。ステップＳ１０３においてプレーヤに配布すると決定された７枚のカードは、本発明の所定枚数のプレーヤ用カードに相当し、バンカーに配布すると決定された７枚のカードは、本発明の所定枚数のバンカー用カードに相当する。また、ゲーム装置１が備える正面ディスプレイ２１（図４参照）には、バンカーに配布すると決定された７枚のカードを示すカード画像を裏向きに表示する。
【００２１】
次に、ステップＳ１０４において、ＣＰＵ４１は、配布カード情報をステーション３に対して送信する。配布カード情報には、プレーヤに配布すると決定したカードの種類（数字及びマーク（ハート、クローバ、スペード、ダイヤ））を示す情報が含まれる。
ステーション３では、受信した配布カード情報に基づいて、７枚のカードを示すカード画像を液晶ディスプレイ１０（図５参照）に表示し、５枚の組（ハイハンド）と２枚の組（ローハンド）とに分けるための入力を受け付ける。
【００２２】
次に、ステップＳ１０５においてＣＰＵ４１は、ステーション３から選択情報を受信する。選択情報は、どのカードがハイハンドに選択され、どのカードがローハンドに選択されたかを示す情報である。
【００２３】
次に、ステップＳ１０６において、ＣＰＵ４１は、バンカーに対して配布されたカードをハイハンド及びローハンドに分ける処理を実行する。ステップＳ１０６の処理において得られたハイハンド（５枚のバンカー用カード）は本発明における第１ゲームのためのバンカー用カードに相当し、ローハンド（２枚のバンカー用カード）は本発明における第２ゲームのためのバンカー用カードに相当する。
【００２４】
次に、ステップＳ１０７においてＣＰＵ４１は、ステップＳ１０６において決定したハイハンド及びローハンドを示すカード画像を、正面ディスプレイ２１に表向きに表示する。
【００２５】
次に、ステップＳ１０８においてＣＰＵ４１は、ステップＳ１０５において受信した選択情報と、ステップＳ１０６において決定したハイハンド及びローハンドとに基づいて、勝敗を決定する処理を実行する。ステップＳ１０８の処理においては、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較し、勝負順位を用いて強弱を判断するとともに、プレーヤのローハンドとバンカーのローハンドとを比較して勝負順位を用いて強弱を判断し、判断結果に基づいて勝敗を決定する。具体的には、プレーヤのハイハンドがバンカーのハイハンドより強く、且つ、プレーヤのローハンドがバンカーのローハンドより強い場合には、プレーヤの勝ちであり、バンカーのハイハンドがプレーヤのハイハンドより強く、且つ、バンカーのローハンドがプレーヤのローハンドより強い場合には、バンカーの勝ちである。ハイハンド及びローハンドのうち、一方についてはプレーヤの方が強く、他方についてはバンカーの方が強い場合には引き分けである。なお、ハイハンド同士の比較及びローハンド同士の比較において、プレーヤとバンカーとのハンドが同じである場合には、バンカーのハンドのほうが強いと判断する。
ステップＳ１０８において、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較して強弱を判断することは、本発明における第１ゲームに相当し、プレーヤのローハンドとバンカーのローハンドとを比較して強弱を判断することは、本発明における第２ゲームに相当する。
【００２６】
次に、ステップＳ１０９においてＣＰＵ４１は、ステップＳ１０８において決定した勝敗を示す情報（以下、勝敗情報ともいう）を、ステーション３に対して送信する。ステーション３では、勝敗情報を受信すると、勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか１の画像を液晶ディスプレイ１０に表示する。
【００２７】
次に、ステップＳ１１０において、ＣＰＵ４１は、通常ＢＥＴ払出情報をステーション３に対して送信する。通常ＢＥＴ払出情報は、通常ＢＥＴに対して払い出すクレジット（通貨価値）の量を示す情報である。具体的には、プレーヤが勝利した場合には、通常ＢＥＴの額の２倍の額のクレジットを示す情報を送信し、引き分けとなった場合には、通常ＢＥＴの額と同額のクレジットを示す情報を送信する。また、バンカーが勝利した場合には、付与されるクレジットの額が０である旨を示す情報を送信する。
【００２８】
次に、図１ＢのステップＳ１１１において、ＣＰＵ４１は、ステーション３から基本パイガオポーカにおいてプレーヤの負けとなり、且つ、サイドＢＥＴを行っていることを示す信号（以下、サイドＢＥＴ信号ともいう）を受信したか否かを判断する。サイドＢＥＴ信号を受信していないと判断した場合、本主制御部側処理を終了する。
【００２９】
一方、サイドＢＥＴ信号を受信したと判断した場合、ステップＳ１１２において、ＣＰＵ４１は、プレーヤのカードを分割する際のハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを決定する処理を実行する。ハンド順位テーブル（図２参照）は、ハンドとハンドの強さの順位との対応関係を示すテーブルであり、カード順位テーブル（図３参照）は、カードに描かれた数字又はアルファベットとその強さの順位との対応関係を示すテーブルである。ハンド順位テーブル及びカード順位テーブルは、ゲーム装置１のＲＯＭ４３（図１０参照）に複数記憶されており、カードを２組に分割する際及び勝敗を決定する際（プレーヤのカードのハンドとバンカーのカードのハンドとを比較して強弱を判断する際）に参照の対象となる。勝敗を決定する際には、常に勝負順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルが参照の対象となる。カードを分割する際のハンド順位テーブル及びカード順位テーブルとしては、基本パイガオポーカ実行時には、勝負順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルが参照の対象に設定されている。
ステップＳ１１２の処理においては、複数のハンド順位テーブルのなかから、勝負順位に対応するハンド順位テーブルとは異なる１のハンド順位テーブルを、乱数を用いてカードを分割する際の参照の対象に決定するとともに、複数のカード順位テーブルのなかから、勝負順位に対応するカード順位テーブルとは異なる１のカード順位テーブルを、乱数を用いてカードを分割する際の参照の対象に決定する。
なお、ハンド順位テーブル及びカード順位テーブルについては、後で図２及び図３を用いて詳述する。
【００３０】
次に、ステップＳ１１３において、ＣＰＵ４１は、ステップＳ１１２において決定したハンドの強さの順位を示す情報（以下、順位情報ともいう）を、サイドＢＥＴ信号の送信が行われたステーション３に対して送信する。
ステーション３では、受信した順位情報に基づいたハンドの順位に関する画像を液晶ディスプレイ１０に表示する（図９参照）。
【００３１】
次に、ステップＳ１１４において、ＣＰＵ４１は、サイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加しているプレーヤのカードを示すカード画像を、正面ディスプレイ２１のプレーヤ用カード表示部３４（図７参照）に表示する。これにより、サイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加していないプレーヤも、サイドＢＥＴ時パイガオポーカの経過を知ることが可能となる。
【００３２】
次に、ステップＳ１１５において、ＣＰＵ４１は、ステーション３からカードを分け直しした後の選択情報を受信する。
【００３３】
次に、ステップＳ１１６において、ＣＰＵ４１は、ステップＳ１１５において受信した選択情報に基づいて、カードを分け直しした後のプレーヤのハイハンド及びローハンドを示すカード画像を、正面ディスプレイ２１のプレーヤ用カード表示部３４に表向きに表示する。
【００３４】
次に、ステップＳ１１７において、ＣＰＵ４１は、ステップＳ１１５において受信した選択情報と、ステップＳ１０６において決定したバンカーのハイハンド及びローハンドとに基づいて勝敗を決定する処理を実行する。ステップＳ１１７の処理においては、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較し、勝負順位を用いて強弱を判断するとともに、プレーヤのローハンドとバンカーのローハンドとを比較して勝負順位を用いて強弱を判断し、判断結果に基づいて勝敗を決定する。具体的には、プレーヤのハイハンドがバンカーのハイハンドより強く、且つ、プレーヤのローハンドがバンカーのローハンドより強い場合には、プレーヤの勝ちであり、バンカーのハイハンドがプレーヤのハイハンドより強く、且つ、バンカーのローハンドがプレーヤのローハンドより強い場合には、バンカーの勝ちである。ハイハンド及びローハンドのうち、一方についてはプレーヤの方が強く、他方についてはバンカーの方が強い場合には引き分けである。なお、ハイハンド同士の比較及びローハンド同士の比較において、プレーヤとバンカーとのハンドが同じである場合には、バンカーのハンドのほうが強いと判断する。
ステップＳ１１７において、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較して強弱を判断することは、本発明における第３ゲームに相当し、プレーヤのローハンドとバンカーのローハンドとを比較して強弱を判断することは、本発明における第４ゲームに相当する。
【００３５】
次に、ステップＳ１１８においてＣＰＵ４１は、ステップＳ１１７において決定した勝敗を示す情報（勝敗情報）を、ステーション３に対して送信するとともに、プレーヤのカードを分割する際のハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを、勝負順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルに設定する。
ステーション３では、勝敗情報を受信すると、勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか１の画像を液晶ディスプレイ１０に表示する。
【００３６】
次に、ステップＳ１１９において、ＣＰＵ４１は、ＪＰ払出情報をステーション３に対して送信する。ＪＰ払出情報は、サイドＢＥＴに対して払い出すＪＰのクレジット（通貨価値）の量を示す情報である。具体的には、プレーヤが勝利した場合、ハイハンドがロイヤルフラッシュであった場合には、ＪＰの全額に相当するクレジットを示す情報を送信し、プレーヤのハイハンドがストレートフラッシュであった場合にはＪＰの５０％に相当するクレジットを示す情報を送信し、プレーヤのハイハンドが上記以外のハンドであった場合にはＪＰの１０％に相当するクレジットを示す情報を送信する。また、引き分けとなった場合には、サイドＢＥＴの額と同額のクレジットを示す情報を送信する。また、バンカーが勝利した場合には、付与されるクレジットの額が０である旨を示す情報を送信する。
本実施形態では、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいてプレーヤが勝利したとき、ハイハンドがロイヤルフラッシュであった場合にはＪＰの全額、ハイハンドがストレートフラッシュであった場合にはＪＰの５０％、ハイハンドが上記以外のハンドであった場合にはＪＰの１０％を付与する場合について説明するが、本発明において、付与されるＪＰの額とハンドとの対応関係はこの例に限定されない。また、本発明においては、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいてプレーヤが勝利した場合には、ハンドに関わらず、ＪＰとして累積的に貯留された通貨価値を全部付与することとしてもよい。
また、本実施形態では、予めサイドＢＥＴ時パイガオポーカにおけるプレーヤのハンドと払い出される配当（ＪＰ）との対応関係が設定されている場合について説明したが、本発明においては、サイドＢＥＴ時パイガオポーカが行われるごとにプレーヤのハンドと払い出される配当との対応関係をランダムに変更することとしてもよい。
また、本実施形態では、引き分けとなった場合には、サイドＢＥＴの額と同額のクレジットを払い出す場合について説明するが、引き分けの場合には、払い出しを行わないこととしてもよい。ステップＳ１１９の処理を実行した後、本主制御部側処理を終了する。
【００３７】
次に、本実施形態に係るハンド順位テーブル及びカード順位テーブルについて説明する。
図２は、ハンド順位テーブルの一例を示す図である。
各ハンド順位テーブルには、パイガオポーカにおける１０のハンドとその強さの順位とが対応付けられている。例えば、ハンド順位テーブルＡは、本実施形態における勝負順位に対応するハンド順位テーブルであり、ハンドの強さの順位は上からロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、ツーペア、ワンペア、及び、ノーペアである。また、ハンド順位テーブルＢにおける各ハンドの強さの順位は、ハンド順位テーブルＡにおける各ハンドの強さの順位を逆にしたものである。
本実施形態では、勝敗を決定する際に参照の対象となるハンド順位テーブルは、常にハンド順位テーブルＡ（勝負順位に対応するハンド順位テーブル）である。また、カードを分割する際に参照の対象となるハンド順位テーブルは、基本パイガオポーカにおいてはハンド順位テーブルＡであり、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいては、ハンド順位テーブルＡ以外のハンド順位テーブルのなかから乱数を用いて選択された１のハンド順位テーブル（サイドＢＥＴ時分割順位に対応するハンド順位テーブル）である。
なお、本発明においては、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおけるハンド順位テーブルの決定方法は乱数を用いる例に限定されない。例えば、ハンド順位テーブルＢ、ハンド順位テーブルＣ、ハンド順位テーブルＤ、・・・、というように、所定の順番でハンド順位テーブルを決定することとしてもよい。
【００３８】
図３は、カード順位テーブルの一例を示す図である。
各カード順位テーブルには、カードに描かれた数字又はアルファベットとその強さの順位とが対応付けられている。例えば、カード順位テーブルＡは、本実施形態における勝負順位に対応するカード順位テーブルであり、数字及びアルファベットの強さの順位は、上からＡ、Ｋ、Ｑ、Ｊ、１０、９、８、７、６、５、４、３、及び、２である。また、カード順位テーブルＢにおける各数字及びアルファベットの強さの順位は、カード順位テーブルＡにおける各数字及びアルファベットの強さの順位を逆にしたものである。
本実施形態では、勝敗を決定する際に参照の対象となるカード順位テーブルは、常にカード順位テーブルＡ（勝負順位に対応するカード順位テーブル）である。また、カードを分割する際に参照の対象となるカード順位テーブルは、基本パイガオポーカにおいてはカード順位テーブルＡであり、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいては、カード順位テーブルＡ以外のカード順位テーブルのなかから乱数を用いて選択された１のカード順位テーブル（サイドＢＥＴ時分割順位に対応するカード順位テーブル）である。
なお、本発明においては、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおけるカード順位テーブルの決定方法は乱数を用いる例に限定されない。例えば、カード順位テーブルＢ、カード順位テーブルＣ、カード順位テーブルＤ、・・・、というように、所定の順番でカード順位テーブルを決定することとしてもよい。
【００３９】
勝負順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを示すデータは、本発明における勝負順位データに相当し、サイドＢＥＴ時分割順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを示すデータは、本発明におけるサイドＢＥＴ時分割順位データに相当する。
【００４０】
次に、本実施形態に係るゲーム装置１について説明する。
図４は、本発明の一実施形態に係るゲーム装置の外観構成を模式的に示す斜視図である。
図４に示すように、ゲーム装置１は、メインモニタ２と５台のステーション３（ステーション３ａ〜３ｅ）とから基本的に構成されている。なお、本実施形態では、ゲーム装置１が複数（５台）のステーション３を備える場合について説明するが、本発明において、ゲーム装置が備えるステーションは、１台であってもよい。
メインモニタ２の中央部には、正面ディスプレイ２１が設けられていて、ディーラやカード、ＪＰの額を示す画像が表示されている。正面ディスプレイ２１は、本発明におけるディスプレイに相当するものである。また、メインモニタ２の上側には、ゲーム装置１で実行されるゲームの進行に合わせて音楽や効果音を出力するスピーカ２２と、各種演出時に点灯されるＬＥＤ２３とが備えられている。
【００４１】
図５は、図４に示したゲーム装置が備えるステーションの外観構成を模式的に示す斜視図である。
図５に示すように、ステーション３の上面中央には、後述する、操作に関する画像（図８及び図９参照）等を表示する液晶ディスプレイ１０が設けられている。液晶ディスプレイ１０は、本発明におけるディスプレイに相当する。また、液晶ディスプレイ１０の上面には、ＢＥＴ等の操作を入力するためのタッチパネル１１が設けられている。タッチパネル１１は、本発明における入力装置に相当するものである。
【００４２】
液晶ディスプレイ１０の手前には、払い出し操作を行うための操作ボタン１２と、コインやメダルを投入するコイン投入口１３とが設けられている。
ステーション３の前面上部右端には、紙幣を投入する紙幣投入口１４が設けられ、紙幣投入口１４の下方には、払い出し操作が行われた際に、貯留されているクレジットに対応するコインやメダルをプレーヤに対して払い出すコイン払出口１５が設けられている。
【００４３】
図６及び図７は、ゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図６は、基本パイガオポーカの実行時に正面ディスプレイ２１に表示される画像の一例を示している。図６に示すように、正面ディスプレイ２１の上側には、ＪＰの額を表示するためのＪＰ表示部３３が設けられている。また、正面ディスプレイ２１には、ディーラ（バンカー）を示すディーラ画像３０、テーブルを示すテーブル画像３１、及び、７枚のバンカー用カードを示すカード画像３２が表示される。カード画像３２は、ディーラにカードが配布される際には裏向きに表示される。ハイハンド及びローハンドが決定されると、カード画像３２は、表向きに表示される。図６に向かって左側の５枚のカードがハイハンドを示し、右側の２枚のカードがローハンドを示している。
【００４４】
図７は、サイドＢＥＴ時パイガオポーカの実行時に正面ディスプレイ２１に表示される画像の一例を示している。図７に示すように、正面ディスプレイ２１の下側には、プレーヤに配布されたカードを表示するためのプレーヤ用カード表示部３４が設けられており、プレーヤ用カード表示部３４に表示されているアルファベットＡ〜Ｅは、それぞれゲーム装置１が備えるステーション３ａ〜３ｅ（図４参照）に対応している。「Ａ」及び「Ｂ」のプレーヤ用カード表示部３４には、プレーヤに配布されたカードを示すプレーヤ用カード画像３５が表示されており、ステーション３ａ及びステーション３ｂのプレーヤがサイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加していることを示している。
【００４５】
図８及び図９は、ステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図８は、基本パイガオポーカの実行時に液晶ディスプレイ１０に表示される画像の一例を示している。図８に示すように、液晶ディスプレイ１０の上側には、プレーヤのハイハンドを表示するハイハンド表示部８０と、ローハンドを表示するローハンド表示部８１とが設けられている。ハイハンド表示部８０及びローハンド表示部８１には、夫々ハイハンドのカードとローハンドのカードを示すカード画像８２が表向きに表示されている。ハイハンド表示部８０の下側には、配布カード表示部８３が設けられている。配布カード表示部８３の点線で囲まれた７つの部分には、プレーヤに配布された７枚のプレーヤ用カードを示すカード画像が表向きに表示される。配布カード表示部８３の右側には、ハイハンド及びローハンドを構成するカードを決定するためのハイハンド決定ボタン８４、及び、ローハンド決定ボタン８５が設けられている。プレーヤは、ハイハンドにしたいカードを配布カード表示部８３に表示されるカードのなかからタッチパネル１１を介して選択し、タッチパネル１１を介してハイハンド決定ボタン８４を操作することによって、ハイハンドを決定することができる。ハイハンドに決定されたカードは、ハイハンド表示部８０に表示される。同様に、ローハンドにしたいカードを配布カード表示部８３に表示されるカードのなかからタッチパネル１１を介して選択し、タッチパネル１１を介してローハンド決定ボタン８５を操作することによってローハンドを決定することができる。
【００４６】
配布カード表示部８３の下側には、ＢＥＴボタン表示部８６が設けられている。ＢＥＴボタン表示部８６には、ＢＥＴ数を入力するためのＢＥＴボタン８７が表示されている。プレーヤは、タッチパネル１１を介してＢＥＴボタン８７を操作することにより、通常ＢＥＴ数及びサイドＢＥＴ数を入力することができる。
【００４７】
ＢＥＴボタン表示部８６の右側には、通常ＢＥＴを行ったコインの数を表示する通常ＢＥＴ数表示部８８が設けられている。図８では、２８枚のコインがＢＥＴされたことを示している。なお、２８枚のコインのＢＥＴを入力する場合、プレーヤは、ＢＥＴ選択ボタン８７の「１０」を２回、ＢＥＴ選択ボタン８７の「５」を１回、ＢＥＴ選択ボタン８７の「１」を３回操作すればよい。
通常ＢＥＴ数表示部８８の右側には、サイドＢＥＴを行ったコインの数を表示するサイドＢＥＴ数表示部８９が設けられている。図８では、１０枚のコインがＢＥＴされたことを示している。
サイドＢＥＴ数表示部８９の右側には、クレジット数表示部９０が設けられている。図８では、５００枚のコインがクレジットされていることを示している。
【００４８】
図９は、ステーションが、参照の対象に決定されたハンドの強さの順位を示す順位情報を主制御部から受信した際に液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示している。
図９に示すように、ステーション３が順位情報を主制御部４０から受信すると、受信した順位情報に基づいたハンド順位テーブル画像９１及びカード順位テーブル画像９２が液晶ディスプレイ１０の配布カード表示部８３の下側に表示される。
【００４９】
図１０は、図４に示したゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
図１０に示すように、ゲーム装置１が備える主制御部４０は、基本的にＣＰＵ４１、ＲＡＭ４２、ＲＯＭ４３、タイマ９５及びこれら相互間のデータ転送を行うためのバス４４から構成されるマイクロコンピュータ４５を核として構成されている。主制御部４０は、本発明におけるコントローラに相当する。
【００５０】
ＲＯＭ４３にはゲーム装置１の制御上必要な処理を行うための各種プログラムや、データテーブル等が格納されている。データテーブルには、基本パイガオポーカ及びサイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいてカードを分割する際及び勝敗を決定する際に参照の対象となるハンド順位テーブル及びカード順位テーブルが含まれる。なお、本実施形態では、ハンド順位テーブル及びカード順位テーブルをＲＯＭ４３に予め記憶している場合について説明するが、本発明においては、ハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを外部の記憶媒体（例えば、不揮発性メモリや、ネットワークを介して通信可能な管理装置）から読み取るように構成してもよい。また、ＲＯＭ４３には、基本条件を示すデータも記憶されている。
ＲＡＭ４２は、ＣＰＵ４１で演算された各種データを一時的に記憶しておくメモリである。また、ＲＡＭ４２は、サイドＢＥＴされたクレジットのうちの所定の割合（本実施形態では、５０％）に相当するクレジットデータを累積的に記憶する。また、タイマ９５は、時間計測を行う。
【００５１】
また、ＣＰＵ４１は、Ｉ／Ｏインターフェイス４６を介して画像処理回路４７、音声回路４８、ＬＥＤ駆動回路４９、及び、通信インターフェイス５０に接続されている。
画像処理回路４７にはメインモニタ２を構成する正面ディスプレイ２１が接続され、音声回路４８にはメインモニタ２を構成するスピーカ２２が接続され、ＬＥＤ駆動回路４９にはメインモニタ２を構成するＬＥＤ２３が接続されている。通信インターフェイス５０には５台のステーション３が接続されている。
ＣＰＵ４１は、ＲＯＭ４３に記憶されているゲームプログラム（基本パイガオポーカのプログラム及びサイドＢＥＴ時パイガオポーカのプログラムを含む）と、ステーション３から受信する各種信号とに基づいてゲーム装置１において進行するゲーム（基本パイガオポーカ及びサイドＢＥＴ時パイガオポーカ）を進行する。また、ＣＰＵ４１は、上記ゲームプログラムに基づいて正面ディスプレイ２１に画像を表示し、スピーカ２２から音を出力し、ＬＥＤ２３を点灯させる。また、ＣＰＵ４１は、上記ゲームプログラムに基づいて各種の信号を各ステーション３に送信する。
【００５２】
図１１は、図４に示したゲーム装置が備えるステーションの内部構成を示すブロック図である。
図１１に示すように、ステーション３は、基本的にＣＰＵ５１、ＲＡＭ５２、ＲＯＭ５３、及び、これら相互間のデータ転送を行うためのバス５４で構成されるマイクロコンピュータ５５を核として構成されている。
【００５３】
ＲＯＭ５３にはステーション３の制御上必要な処理を行うための各種プログラム、データテーブル等が格納されている。また、ＲＡＭ５２は、現在ステーション３に貯留されているクレジット数や、ＣＰＵ５１で演算された各種データを一時的に記憶する。
【００５４】
また、ＣＰＵ５１は、Ｉ／Ｏインターフェイス５６を介して液晶パネル駆動回路５７、タッチパネル駆動回路５８、ホッパー駆動回路５９、払出完了信号回路６０、投入コイン検出信号回路６７、紙幣検出信号回路６４、操作信号回路６６、及び、通信インターフェイス６１に接続されている。
液晶パネル駆動回路５７には液晶ディスプレイ１０、タッチパネル駆動回路５８にはタッチパネル１１、ホッパー駆動回路５９にはホッパー６２、払出完了信号回路６０にはコイン検出部６３、投入コイン検出信号回路６７には投入コイン検出部６８、紙幣検出信号回路６４には紙幣検出部６５、操作信号回路６６には操作ボタン１２がそれぞれ接続されている。
【００５５】
ホッパー６２は、ステーション３の内部に設けられていて、ＣＰＵ５１から出力される制御信号に基づいて、コインをコイン払出口１５から払い出す。
コイン検出部６３は、コイン払出口１５の内部に設けられていて、コイン払出口１５から所定枚数のコインが払い出されたことを検出した場合に、ＣＰＵ５１に対して信号を送信する。
投入コイン検出部６８は、コイン投入口１３からコインが投入されたことを検出したとき、そのコインの額を検出し、検出した額を示す検出信号をＣＰＵ５１に送信する。検出したコインは、所定額を１クレジットとしてＲＡＭ５２に記憶される。
紙幣検出部６５は、紙幣を受け入れたとき、その紙幣の額を検出し、検出した額を示す検出信号をＣＰＵ５１に送信する。検出した紙幣は、所定額を１クレジットとしてＲＡＭ５２に記憶される。
操作ボタン１２は、コインの払い出しが決定された場合に、払い出し操作を行うためのボタンである。
【００５６】
次に、主制御部４０及びステーション３において行われる処理について説明するが、主制御部４０についての処理は、図１Ａ及び図１Ｂを用いて既に説明済であるから、ここでは、ステーション３において行われる処理についてのみ説明する。
図１２Ａ及び図１２Ｂは、ステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【００５７】
まず、図１２ＡのステップＳ２０１において、ステーション３が備えるＣＰＵ５１は、タッチパネル１１から接触を検知した、又は、投入コイン検出部６８からコインの投入を検出した旨の信号を受信すると、通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴの入力を受け付ける。これにより、プレーヤは、ステーション３が備えるタッチパネル１１を介して通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴを入力することが可能となる。
【００５８】
次に、ステップＳ２０２において、ＣＰＵ５１は、入力されたＢＥＴに関する情報であるＢＥＴ情報を主制御部４０に対して送信する。主制御部４０では、ＢＥＴ情報を受信すると、サイドＢＥＴされたクレジットの５０％をＪＰとしてＲＡＭ４２に累積的に記憶する（図１ＡのステップＳ１０２参照）。
【００５９】
次に、ステップＳ２０３において、ＣＰＵ５１は、サイドＢＥＴが行われたか否かを判断する。サイドＢＥＴが行われていないと判断した場合、処理をステップＳ２０５に移す。
【００６０】
一方、サイドＢＥＴが行われたと判断した場合、ステップＳ２０４において、ＣＰＵ５１は、サイドＢＥＴフラグをセットする。サイドＢＥＴフラグは、サイドＢＥＴが行われたことを示すフラグである。
【００６１】
次に、ステップＳ２０５において、ＣＰＵ５１は、プレーヤに配布するカードを示す配布カード情報を主制御部４０から受信する。
【００６２】
次に、ステップＳ２０６において、ＣＰＵ５１は、ステップＳ２０５において受信した配布カード情報に基づいて、７枚のカードを示すカード画像を液晶ディスプレイ１０の配布カード表示部８３に表示する。
【００６３】
次に、ステップＳ２０７において、ＣＰＵ５１は、ハイハンド及びローハンドを選択するための入力を受け付ける。これにより、プレーヤは、タッチパネル１１を介してハイハンド決定ボタン８４及びローハンド決定ボタン８５を操作することによって、配布されたカードのなかからハイハンド及びローハンドを決定することが可能となる。ステップＳ２０７の選択の受け付け時にプレーヤからの入力によって２組に分けられたプレーヤ用カードのうち、５枚のプレーヤ用カードは本発明における第１ゲームのためのプレーヤ用カードに相当し、２枚のプレーヤ用カードは本発明における第２ゲームのためのプレーヤ用カードに相当する。
ステップＳ２０７の選択の受付中に、プレーヤが基本条件に従わない選択（２枚の組のハンドが５枚の組のハンドより強くなるような選択）をした場合には、当該選択が適切な選択ではない旨を報知するための画像を液晶ディスプレイ１０に表示する。
【００６４】
次に、ステップＳ２０８において、ＣＰＵ５１は、ハイハンド及びローハンドの選択に基づいた選択情報を主制御部４０に対して送信する。主制御部４０では、選択情報を受信すると、バンカーのカードのハイハンド及びローハンドを決定し、勝敗を決定する処理を実行する（図１ＡのステップＳ１０８参照）。
【００６５】
次に、ステップＳ２０９において、ＣＰＵ５１は、主制御部４０から図１ＡのステップＳ１０９において送信された勝敗情報を受信する。続いて、液晶ディスプレイ１０の配布カード表示部８３に、受信した勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか１を示す画像を所定期間（本実施形態では、１０秒間）表示する。
【００６６】
次に、ステップＳ２１０において、ＣＰＵ５１は、通常ＢＥＴ払出情報を、主制御部４０から受信する。通常ＢＥＴ払出情報を受信すると、ＣＰＵ５１は、通常ＢＥＴ払出情報に基づいたクレジットデータを、ＲＡＭ５２に記憶する。
【００６７】
次に、ステップＳ２１１において、ＣＰＵ５１は、ステップＳ２１０において受信した通常ＢＥＴ払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。主制御部４０からの通常ＢＥＴ払出情報に基づいてクレジットの払い出しを行う処理は、本発明における、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理に相当する。
【００６８】
次に、図１２ＢのステップＳ２１２において、ＣＰＵ５１は、基本パイガオポーカの勝負がプレーヤの負けであるか否かを判断する。プレーヤの負けではないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
【００６９】
一方、プレーヤの負けであると判断した場合、ステップＳ２１３において、ＣＰＵ５１は、サイドＢＥＴフラグが「オン」である（セットされている）か否かを判断する。サイドＢＥＴフラグが「オン」ではないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
【００７０】
一方、サイドＢＥＴフラグが「オン」であると判断した場合、ステップＳ２１４において、ＣＰＵ５１は、基本パイガオポーカの勝負がプレーヤの負けであり、且つ、サイドＢＥＴが行われたことを示す信号であるサイドＢＥＴ信号を、主制御部４０に対して送信する。
【００７１】
次に、ステップＳ２１５において、ＣＰＵ５１は、主制御部４０から参照の対象に決定されたハンドの強さの順位を示す順位情報を受信する。
【００７２】
次に、ステップＳ２１６において、ＣＰＵ５１は、ステップＳ２１５において受信した順位情報に基づいた画像を液晶ディスプレイ１０に表示する（図９参照）。
【００７３】
次に、ステップＳ２１７において、ＣＰＵ５１は、カードの再配置を行う。具体的には、液晶ディスプレイ１０のハイハンド表示部８０及びローハンド表示部８１に表示されているカード画像を、再度配布カード表示部８３に表示する。すなわち、ＣＰＵ５１は、ハイハンドとローハンドとに分けたプレーヤのカードを７枚に戻す。
【００７４】
次に、ステップＳ２１８において、ＣＰＵ５１は、ハイハンド及びローハンドを選択するための入力を受け付ける。ステップＳ２１８の処理により、プレーヤはタッチパネル１１を介してハイハンド及びローハンドを選択することが可能となる。ステップＳ２１８の選択の受け付け時にプレーヤからの入力によって２組に分けられたプレーヤ用カードのうち、５枚のプレーヤ用カードは本発明における第３ゲームのためのプレーヤ用カードに相当し、２枚のプレーヤ用カードは本発明における第４ゲームのためのプレーヤ用カードに相当する。
ステップＳ２１８の選択の受付中に、プレーヤが基本条件に従わない選択（２枚の組のハンドが５枚の組のハンドより強くなるような選択）をした場合には、当該選択が適切な選択ではない旨を報知するための画像を液晶ディスプレイ１０に表示する。
【００７５】
次に、ステップＳ２１９において、ＣＰＵ５１は、カードを分け直した後の選択情報を主制御部４０に対して送信する。主制御部４０では、選択情報を受信すると、プレーヤのハイハンド及びローハンドを正面ディスプレイ２１に表示し、勝敗を決定する処理を実行する（図１ＢのステップＳ１１６〜ステップＳ１１７参照）。
【００７６】
次に、ステップＳ２２０において、ＣＰＵ５１は、主制御部４０から図１ＢのステップＳ１１８において送信された勝敗情報を受信する。続いて、液晶ディスプレイ１０の配布カード表示部８３に、受信した勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか１の画像を所定期間（本実施形態では、１０秒間）表示する。
【００７７】
次に、ステップＳ２２１において、ＣＰＵ５１は、ＪＰ払出情報を主制御部４０から受信する。ＪＰ払出情報を受信すると、ＣＰＵ５１は、ＪＰ払出情報に基づいたクレジットデータを、ＲＡＭ５２に記憶する。
【００７８】
次に、ステップＳ２２２において、ＣＰＵ５１は、ステップＳ２２１において受信したＪＰ払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。
主制御部４０からのＪＰ払出情報に基づいてクレジットの払い出しを行う処理は、本発明における、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理に相当する。
ステップＳ２２２の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
【００７９】
以上、本実施形態に係るゲーム装置１は、複数のカードを表示することが可能な正面ディスプレイ２１及び液晶ディスプレイ１０（ディスプレイ）を備える。また、ゲーム装置１は、タッチパネル１１（入力装置）を備える。また、ゲーム装置１は、以下（ａ）〜（ｎ）の処理を実行するようにプログラムされた主制御部４０（コントローラ）を備える。（ａ）７枚のプレーヤ用カードを液晶ディスプレイ１０に表示するとともに、７枚のバンカー用カードを上記正面ディスプレイ２１に表示する処理、（ｂ）上記タッチパネル１１から、通常ＢＥＴを受け付ける処理、（ｃ）上記タッチパネル１１から、上記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、（ｄ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合をジャックポットとして累積的に貯留する処理、（ｅ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、上記タッチパネル１１の入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、７枚の上記プレーヤ用カードを第１ゲームのための５枚のカードと第２ゲームのための２枚のカードとに分ける処理、（ｆ）上記基本条件の下で、上記勝負順位データを用いて、７枚の上記バンカー用カードを第１ゲームのための５枚のカードと、第２ゲームのための２枚のカードとに分ける処理、（ｇ）上記５枚の上記プレーヤ用カードと上記５枚の上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて第１ゲームの結果を決定する処理、（ｈ）上記２枚の上記プレーヤ用カードと上記２枚の上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて第２ゲームの結果を決定する処理、（ｉ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理、（ｊ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、上記処理（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記処理（ｅ）において分けたプレーヤ用カードを７枚に戻す処理、（ｋ）上記処理（ｊ）において得られた７枚の上記プレーヤ用カードを、上記基本条件の下で、上記勝負順位データとは異なるサイドＢＥＴ時分割順位データを用いて、タッチパネル１１からの入力に基づいて第３ゲームのための５枚のカードと第４ゲームのための２枚のカードとに分ける処理、（ｌ）上記５枚の上記プレーヤ用カードと、上記処理（ｆ）において得られた上記５枚の上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第３ゲームの結果を決定する処理、（ｍ）上記２枚の上記プレーヤ用カードと、上記処理（ｆ）において得られた上記２枚の上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第４ゲームの結果を決定する処理、及び、（ｎ）上記第３ゲームと上記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいてジャックポットを付与する処理。
【００８０】
本実施形態では、ゲーム装置１を用いてカードゲームを行う場合について説明したが、本発明においては、ゲーム装置を用いずにカードゲームを行う（例えば、実際にテーブルを囲んでバンカーとプレーヤとが勝負する）こととしてもよい。この場合、以下の（ａ）〜（ｈ）の段階を含むカードゲームのプレイ方法を採用することができる。（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階と、（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する段階と、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カード及び所定枚数の上記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階と、（ｅ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、（ｆ）上記段階（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位を用いずに、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階と、（ｇ）上記段階（ｆ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、（ｈ）上記段階（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する段階。
【００８１】
本実施形態では、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいて、カードを２組に分ける際にハンドの強弱について課される条件は変更せずに、ハンドの強さの順位のみを変更する場合について説明した。しかし本発明においてはこの例に限定されず、例えば、ハンドの強さの順位を変更せずに、カードを２組に分ける際にハンドの強弱について課される条件のみを変更することとしてもよい。この場合、基本条件を、２枚の組のハンドが５枚の組のハンドより強くなければならないという条件に変更する例や、２組に分けて得られる各組のハンドが、夫々所定の強さのハンドでなければならないという条件に変更する例を挙げることができる。
また、例えば、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいて、カードを２組に分ける際にハンドの強弱について課される条件と、ハンドの強さの順位とをともに変更することとしてもよい。
【００８２】
また、本実施形態では、複数のハンド順位テーブル及びカード順位テーブルのなかから１のハンド順位テーブル及び１のカード順位テーブルを選択することによってハンドの強さの順位を変更するように構成したが、本発明においては、ハンドの強さの順位を変更する方法はこの例に限定されず、例えば、各ハンドの順位を、乱数を取得することにより決定することとしてもよい。
【００８３】
また、本発明においては、プレーヤによる操作の入力に応じてハンドの強さの順位を決定することとしてもよい。このような構成としては、例えば、ハンドとハンドの強さの順位との対応関係を決定するためのカードをステーションの液晶ディスプレイに複数表示し、プレーヤが選択したカードに基づいてハンドとハンドの強さの順位との対応関係を決定する構成を挙げることができる。
【００８４】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいて、プレーヤのみがカードを分け直す場合について説明したが、本発明においては、バンカーもカードを分け直すこととしてもよい。
【００８５】
また、本実施形態では、ディーラがバンカーを兼ねる場合について説明したが、本発明においては、複数のプレーヤが参加する場合には、１のプレーヤがバンカーを務めることとしてもよい。
【００８６】
また、本実施形態では、７枚のカードを５枚の組と２枚の組とに分ける場合について説明した。しかし本発明において、２組に分ける前のカードの数（所定枚数）、及び、２組に分けた後の各組のカードの数はこの例に限定されない。
【００８７】
また、本実施形態では、パイガオポーカを行う場合について説明したが、本発明においては、プレーヤ用カードとバンカー用カードとを２組に分け、２組に分けた各カードを用いて勝負するゲームであれば、特に限定されない。
また、本実施形態では、トランプカードを用いる場合について説明したが、本発明におけるカードは、トランプカードに限定されず、例えば、タロットカードを用いることとしてもよい。
【００８８】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴされたクレジットの５０％をジャックポットとして累積的に貯留する場合について説明したが、本発明においては、サイドＢＥＴされた通貨価値のうちの累積的に貯留する通貨価値の割合（所定の割合）は、この例に限定されず、適宜設定可能である。
【００８９】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴされたクレジットの５０％に相当するクレジットデータを、主制御部４０が備えるＲＡＭ４２に累積的に記憶することとしているが、本発明においては、サイドＢＥＴされたクレジットのうちの所定の割合に相当するクレジットデータを、各ステーションが備えるＲＡＭに累積的に記憶することとしてもよい。
【００９０】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴされたクレジットを累積的に貯留し、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおける配当を、累積的に貯留したクレジットから払い出す場合について説明したが、本発明においては、この例に限定されない。例えば、サイドＢＥＴされた通貨価値の貯留を行わずに、バンカーの通貨価値のなかから配当を付与することとしてもよい。
【００９１】
また、本実施形態では、通常ＢＥＴに対する配当の払い出しと、サイドＢＥＴに対する配当の払い出しとを別個に行うこととしているが、本発明においては、通常ＢＥＴの対象となる勝負の結果を、サイドＢＥＴに対する配当の払い出しに反映させることとしてもよい。
【００９２】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加しているプレーヤのカードが正面ディスプレイ２１に表示され、サイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加していないプレーヤがサイドＢＥＴ時パイガオポーカの経過を知ることができるように構成しているが、本発明においては、サイドＢＥＴの対象となるゲームの経過をメインモニタに表示しなくてもよい。この場合、例えば、サイドＢＥＴの対象となるゲームの経過を、該ゲームに参加しているプレーヤのステーションのディスプレイのみに表示し、メインモニタには、新たな通常ＢＥＴの対象となるゲームに関する画像を表示して、サイドＢＥＴの対象となるゲームに参加していないプレーヤが次のゲームを行うことができるように構成してもよい。
【００９３】
また、本実施形態では、プレーヤがメインモニタ２及びステーションに備えられた液晶ディスプレイ１０を視認しながらパイガオポーカを行う場合について説明したが、本発明におけるゲーム装置は、メインモニタ又は液晶ディスプレイ（ステーションに備えられるディスプレイ）のいずれかが備えられていればよい。このように構成する場合、ディーラ（バンカー）のカードとプレーヤのカードとをメインモニタ又はステーションのディスプレイに表示するように構成すればよい。
【００９４】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【００９５】
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【００９６】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、１の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【図面の簡単な説明】
【００９７】
【図１Ａ】本発明の一実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
【図１Ｂ】本発明の一実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
【図２】ハンド順位テーブルの一例を示す図である。
【図３】カード順位テーブルの一例を示す図である。
【図４】本発明の一実施形態に係るゲーム装置の外観構成を模式的に示す斜視図である。
【図５】ゲーム装置が備えるステーションの外観構成を模式的に示す斜視図である。
【図６】ゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図７】ゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図８】ステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図９】ステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図１０】ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
【図１１】ゲーム装置が備えるステーションの内部構成を示すブロック図である。
【図１２Ａ】ステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図１２Ｂ】ステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００９８】
１ ゲーム装置
２ メインモニタ
３（３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ、３ｅ） ステーション
１０ 液晶ディスプレイ
１１ タッチパネル
１２ 操作ボタン
１３ コイン投入口
１４ 紙幣投入口
１５ コイン払出口
２１ 正面ディスプレイ
２２ スピーカ
２３ ＬＥＤ
４１ ＣＰＵ
４２ ＲＡＭ
４３ ＲＯＭ
５１ ＣＰＵ
５２ ＲＡＭ
５３ ＲＯＭ
９５ タイマ
【技術分野】
【０００１】
本発明は、サイドベットを受け付けるゲーム方法及びゲーム装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
従来、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付けることが可能なゲーム装置が存在する。例えば、ブラックジャックにおいて、ディーラの２枚のカードのうち、表向きのカードが「Ａ」のカードである場合には、プレーヤは、通常ＢＥＴに加えてインシュランスと呼ばれるサイドＢＥＴを行うことができる。インシュランスを行う場合、プレーヤは最初の掛け金の半額を追加する。ディーラのハンドが「ナチュラル２１」である場合には、サイドＢＥＴ（インシュランス）の２倍の額が払い戻される。また、例えば、カリビアン・スタッド・ポーカにおいては、サイドＢＥＴがプログレッシブジャックポットとして累積的に貯留される。プレーヤは、アンティ（通常ＢＥＴ）に加えてサイドＢＥＴを行うと、成立したハンドに応じてプログレッシブジャックポットの一部又は全部を獲得することが可能である。このような、サイドＢＥＴを受け付けるゲームとしては、例えば、特許文献１〜３が開示されている。
【０００３】
【特許文献１】米国特許６７８９８０１号明細書
【特許文献２】米国特許５７１１５２５号明細書
【特許文献３】米国特許６８７４７８６号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
本発明は、サイドＢＥＴを受け付けることが可能であり、新たなエンターテインメント性を備えたゲーム方法及びゲーム装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００５】
第１の本発明は、下記構成を有するカードゲームのプレイ方法を提供する。
すなわち、上記カードゲームのプレイ方法は、（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｃ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カード及び所定枚数の上記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｄ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｅ）上記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位を用いずに、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｆ）上記段階（ｅ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。
【０００６】
第２の本発明は、下記構成を有するカードゲームのプレイ方法を提供する。
すなわち、上記カードゲームのプレイ方法は、（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カード及び所定枚数の上記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｅ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｆ）上記段階（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位を用いずに、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｇ）上記段階（ｆ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｈ）上記段階（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する段階を含む。
【０００７】
第３の本発明は、下記構成を有するカードゲームのプレイ方法を提供する。
すなわち、上記カードゲームのプレイ方法は、（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｂ）通常ＢＥＴを行う段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｃ）上記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カードを第１ゲームのためのカードと第２ゲームのためのカードとに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｅ）上記基本条件の下で、上記勝負順位を用いて、所定枚数の上記バンカー用カードを上記第１ゲームのためのカードと、上記第２ゲームのためのカードとに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｆ）上記第１ゲームのための上記プレーヤ用カードと上記第１ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位を用いて上記第１ゲームの結果を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｇ）上記第２ゲームのための上記プレーヤ用カードと上記第２ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位を用いて上記第２ゲームの結果を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｈ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｉ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、上記段階（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記段階（ｄ）において分けたプレーヤ用カードを所定枚数に戻す段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｊ）上記段階（ｉ）において得られた所定枚数の上記プレーヤ用カードを、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位を用いずに、第３ゲームのためのカードと第４ゲームのためのカードとに分ける段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｋ）上記第３ゲームのための上記プレーヤ用カードと、上記段階（ｅ）において得られた上記第１ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位を用いて上記第３ゲームの結果を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｌ）上記第４ゲームのための上記プレーヤ用カードと、上記段階（ｅ）において得られた上記第２ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位を用いて上記第４ゲームの結果を決定する段階を含む。また、上記カードゲームのプレイ方法は、（ｍ）上記第３ゲームと上記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する段階を含む。
【０００８】
第１の本発明は、下記構成を有するゲーム装置を提供する。
すなわち、上記ゲーム装置は、複数のカードを表示することが可能なディスプレイを備える。また、上記ゲーム装置は、入力装置を備える。また、上記ゲーム装置は、以下（ａ）〜（ｆ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを上記ディスプレイに表示する処理、（ｂ）上記入力装置から、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、（ｃ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、上記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、上記基本条件の下で、上記勝負順位データを用いて所定枚数の上記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理、（ｄ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、（ｅ）上記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位データを用いずに、上記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理、及び、（ｆ）上記処理（ｅ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理。
【０００９】
第２の本発明は、下記構成を有するゲーム装置を提供する。
すなわち、上記ゲーム装置は、複数のカードを表示することが可能なディスプレイを備える。また、上記ゲーム装置は、入力装置を備える。また、上記ゲーム装置は、以下（ａ）〜（ｈ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを上記ディスプレイに表示する処理、（ｂ）上記入力装置から、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する処理、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、上記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、上記基本条件の下で、上記勝負順位データを用いて所定枚数の上記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理、（ｅ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、（ｆ）上記処理（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位データを用いずに、上記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理、（ｇ）上記処理（ｆ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、及び、（ｈ）上記処理（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する処理。
【００１０】
第３の本発明は、下記構成を有するゲーム装置を提供する。
すなわち、上記ゲーム装置は、複数のカードを表示することが可能なディスプレイを備える。また、上記ゲーム装置は、入力装置を備える。また、上記ゲーム装置は、以下（ａ）〜（ｍ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラを備える。（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを上記ディスプレイに表示する処理、（ｂ）上記入力装置から、通常ＢＥＴを受け付ける処理、（ｃ）上記入力装置から、上記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、上記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カードを第１ゲームのためのカードと第２ゲームのためのカードとに分ける処理、（ｅ）上記基本条件の下で、上記勝負順位データを用いて、所定枚数の上記バンカー用カードを上記第１ゲームのためのカードと、上記第２ゲームのためのカードとに分ける処理、（ｆ）上記第１ゲームのための上記プレーヤ用カードと上記第１ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第１ゲームの結果を決定する処理、（ｇ）上記第２ゲームのための上記プレーヤ用カードと上記第２ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第２ゲームの結果を決定する処理、（ｈ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理、（ｉ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、上記処理（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記処理（ｄ）において分けたプレーヤ用カードを所定枚数に戻す処理、（ｊ）上記処理（ｉ）において得られた所定枚数の上記プレーヤ用カードを、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位データを用いずに、上記入力装置からの入力に基づいて第３ゲームのためのカードと第４ゲームのためのカードとに分ける処理、（ｋ）上記第３ゲームのための上記プレーヤ用カードと、上記処理（ｅ）において得られた上記第１ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第３ゲームの結果を決定する処理、（ｌ）上記第４ゲームのための上記プレーヤ用カードと、上記処理（ｅ）において得られた上記第２ゲームのための上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第４ゲームの結果を決定する処理、及び、（ｍ）上記第３ゲームと上記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理。
【発明の効果】
【００１１】
本発明によれば、サイドＢＥＴを受け付けることが可能であり、新たなエンターテインメント性を備えたゲーム方法及びゲーム装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。
以下の実施形態では、パイガオポーカを行う場合について説明する。まず、パイガオポーカのルールについて説明する。
【００１３】
パイガオポーカでは、ジョーカー１枚を含む１組（５３枚）のトランプカードを使用し、バンカーと１又は複数のプレーヤとが対戦する。
まず、バンカー及びプレーヤに７枚ずつカードが配布される。バンカー及びプレーヤは、７枚のカードを５枚の組と２枚の組とに分ける。このとき、５枚のカードのハンド（ハイハンド）は、２枚のカードのハンド（ローハンド）と強さが同じ、又は、２枚のカードのハンドより強いハンドでなければならない。次に、バンカー及びプレーヤの５枚のカードのハンドを比較して強弱を判断する。同様に、バンカー及びプレーヤの２枚のカードのハンドを比較して強弱を判断する。５枚のカード及び２枚のカードのどちらもバンカーのハンドのほうが強い場合はバンカーの勝ちであり、５枚のカード及び２枚のカードのどちらもプレーヤのハンドのほうが強い場合はプレーヤの勝ちである。５枚のカード及び２枚のカードのうち一方はプレーヤのハンドのほうが強く、他方はバンカーのハンドのほうが強い場合は、引き分けとなる。また、５枚のカード及び２枚のカードの両方についてプレーヤのハンドとバンカーのハンドとが同じ強さである場合には、バンカーの勝ちとなる。なお、５枚のカードのハンドとしては、強い順に、ロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、ツーペア、ワンペア、及び、ノーペアがあり、２枚のカードのハンドとしては、強い順にワンペア及びノーペアがある。また、プレーヤとバンカーとのハンドが同じである場合には、当該ハンドを構成するカードに描かれた数字又はアルファベットを比較してハンドの強弱を判断する。カードの数字及びアルファベットとしては、強い順に、Ａ、Ｋ、Ｑ、Ｊ、１０、９、８、７、６、５、４、３、２がある。上述したハンドの強さの順位（カードの数字及びアルファベットの強さの順位も含む）は、本発明における勝負順位に相当する。勝負順位については後述する。
【００１４】
以下の実施形態では、通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴを受け付けるパイガオポーカ（以下、基本パイガオポーカともいう）を実行する。ここで、通常ＢＥＴは、基本パイガオポーカの勝敗に対して行うＢＥＴであり、サイドＢＥＴは、基本パイガオポーカにおいてプレーヤが敗れた場合に行われるゲーム（以下、サイドＢＥＴ時パイガオポーカともいう）に対するＢＥＴである。サイドＢＥＴされた通貨価値のうち所定の割合（本実施形態では、５０％）は、ジャックポット（以下、ＪＰともいう）として累積的に貯留される。
【００１５】
基本パイガオポーカでは、基本条件の下でプレーヤのカード及びバンカーのカードを２組に分ける。基本条件は、カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される条件（例えば、特定の一方の組のハンドが他方の組のハンドより強くなければならないという条件）である。本実施形態では、基本条件は、５枚の組のハンドが、２枚の組のハンドと同じ強さのハンド又は２枚の組のハンドより強いハンドでなければならないという条件である。また、基本パイガオポーカにおいて、上述した基本条件の下でカードを２組に分ける際には、ハンドの強さの順位として勝負順位を用いる。勝負順位は、パイガオポーカにおいて勝敗を決定する際（プレーヤとバンカーとのハンドを比較して強弱を判断する際）に用いるハンドの強さの順位である。このようにして２組に分けたプレーヤのカード及びバンカーのカードのハンドを比較し、勝負順位を用いて基本パイガオポーカの勝敗を決定する。
【００１６】
基本パイガオポーカにおいてプレーヤが敗れた場合には、サイドＢＥＴが行われていることを条件に、プレーヤのカードを５枚と２枚とに分け直す。このときプレーヤは、上述した基本条件の下で、サイドＢＥＴ時分割順位を用いてカードを分ける。サイドＢＥＴ時分割順位は、上述した勝負順位とは異なるハンドの強さの順位である。すなわち、カードを２組に分ける際にハンドの強弱について課される条件は変更せずに、ハンドの強さの順位のみを変更してプレーヤのカードを分ける。このようにして分けたプレーヤのカードのハンドと、基本パイガオポーカにおいて２組に分けたバンカーのカードのハンドとを比較し、再度勝負順位を用いてサイドＢＥＴ時パイガオポーカの勝敗を決定する。プレーヤが勝利した場合には、ＪＰが付与される。なお、以下の実施形態では、ディーラがバンカーを兼ねる場合について説明する。
【００１７】
図１Ａ及び図１Ｂは、本発明の一実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
まず、本発明の一実施形態に係るゲーム装置１が備える主制御部４０（図１０参照）が実行する処理について説明する。
【００１８】
まず、図１ＡのステップＳ１０１において、主制御部４０が備えるＣＰＵ４１は、ステーション３（図４参照）からＢＥＴ情報を受信する。ＢＥＴ情報は、ＢＥＴに関する情報であり、通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴが行われたか否かを示す情報や、通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴの額を示す情報を含む。
【００１９】
次に、ステップＳ１０２において、ＣＰＵ４１は、ステップＳ１０１において受信したＢＥＴ情報に基づいて、サイドＢＥＴされたクレジットの５０％をＪＰとしてＲＡＭ４２（図１０参照）に累積的に記憶する。
【００２０】
次に、ステップＳ１０３において、ＣＰＵ４１は、プレーヤ及びバンカーに配布する各７枚のカードを乱数を用いて１組のトランプカードのなかから決定する。ステップＳ１０３においてプレーヤに配布すると決定された７枚のカードは、本発明の所定枚数のプレーヤ用カードに相当し、バンカーに配布すると決定された７枚のカードは、本発明の所定枚数のバンカー用カードに相当する。また、ゲーム装置１が備える正面ディスプレイ２１（図４参照）には、バンカーに配布すると決定された７枚のカードを示すカード画像を裏向きに表示する。
【００２１】
次に、ステップＳ１０４において、ＣＰＵ４１は、配布カード情報をステーション３に対して送信する。配布カード情報には、プレーヤに配布すると決定したカードの種類（数字及びマーク（ハート、クローバ、スペード、ダイヤ））を示す情報が含まれる。
ステーション３では、受信した配布カード情報に基づいて、７枚のカードを示すカード画像を液晶ディスプレイ１０（図５参照）に表示し、５枚の組（ハイハンド）と２枚の組（ローハンド）とに分けるための入力を受け付ける。
【００２２】
次に、ステップＳ１０５においてＣＰＵ４１は、ステーション３から選択情報を受信する。選択情報は、どのカードがハイハンドに選択され、どのカードがローハンドに選択されたかを示す情報である。
【００２３】
次に、ステップＳ１０６において、ＣＰＵ４１は、バンカーに対して配布されたカードをハイハンド及びローハンドに分ける処理を実行する。ステップＳ１０６の処理において得られたハイハンド（５枚のバンカー用カード）は本発明における第１ゲームのためのバンカー用カードに相当し、ローハンド（２枚のバンカー用カード）は本発明における第２ゲームのためのバンカー用カードに相当する。
【００２４】
次に、ステップＳ１０７においてＣＰＵ４１は、ステップＳ１０６において決定したハイハンド及びローハンドを示すカード画像を、正面ディスプレイ２１に表向きに表示する。
【００２５】
次に、ステップＳ１０８においてＣＰＵ４１は、ステップＳ１０５において受信した選択情報と、ステップＳ１０６において決定したハイハンド及びローハンドとに基づいて、勝敗を決定する処理を実行する。ステップＳ１０８の処理においては、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較し、勝負順位を用いて強弱を判断するとともに、プレーヤのローハンドとバンカーのローハンドとを比較して勝負順位を用いて強弱を判断し、判断結果に基づいて勝敗を決定する。具体的には、プレーヤのハイハンドがバンカーのハイハンドより強く、且つ、プレーヤのローハンドがバンカーのローハンドより強い場合には、プレーヤの勝ちであり、バンカーのハイハンドがプレーヤのハイハンドより強く、且つ、バンカーのローハンドがプレーヤのローハンドより強い場合には、バンカーの勝ちである。ハイハンド及びローハンドのうち、一方についてはプレーヤの方が強く、他方についてはバンカーの方が強い場合には引き分けである。なお、ハイハンド同士の比較及びローハンド同士の比較において、プレーヤとバンカーとのハンドが同じである場合には、バンカーのハンドのほうが強いと判断する。
ステップＳ１０８において、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較して強弱を判断することは、本発明における第１ゲームに相当し、プレーヤのローハンドとバンカーのローハンドとを比較して強弱を判断することは、本発明における第２ゲームに相当する。
【００２６】
次に、ステップＳ１０９においてＣＰＵ４１は、ステップＳ１０８において決定した勝敗を示す情報（以下、勝敗情報ともいう）を、ステーション３に対して送信する。ステーション３では、勝敗情報を受信すると、勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか１の画像を液晶ディスプレイ１０に表示する。
【００２７】
次に、ステップＳ１１０において、ＣＰＵ４１は、通常ＢＥＴ払出情報をステーション３に対して送信する。通常ＢＥＴ払出情報は、通常ＢＥＴに対して払い出すクレジット（通貨価値）の量を示す情報である。具体的には、プレーヤが勝利した場合には、通常ＢＥＴの額の２倍の額のクレジットを示す情報を送信し、引き分けとなった場合には、通常ＢＥＴの額と同額のクレジットを示す情報を送信する。また、バンカーが勝利した場合には、付与されるクレジットの額が０である旨を示す情報を送信する。
【００２８】
次に、図１ＢのステップＳ１１１において、ＣＰＵ４１は、ステーション３から基本パイガオポーカにおいてプレーヤの負けとなり、且つ、サイドＢＥＴを行っていることを示す信号（以下、サイドＢＥＴ信号ともいう）を受信したか否かを判断する。サイドＢＥＴ信号を受信していないと判断した場合、本主制御部側処理を終了する。
【００２９】
一方、サイドＢＥＴ信号を受信したと判断した場合、ステップＳ１１２において、ＣＰＵ４１は、プレーヤのカードを分割する際のハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを決定する処理を実行する。ハンド順位テーブル（図２参照）は、ハンドとハンドの強さの順位との対応関係を示すテーブルであり、カード順位テーブル（図３参照）は、カードに描かれた数字又はアルファベットとその強さの順位との対応関係を示すテーブルである。ハンド順位テーブル及びカード順位テーブルは、ゲーム装置１のＲＯＭ４３（図１０参照）に複数記憶されており、カードを２組に分割する際及び勝敗を決定する際（プレーヤのカードのハンドとバンカーのカードのハンドとを比較して強弱を判断する際）に参照の対象となる。勝敗を決定する際には、常に勝負順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルが参照の対象となる。カードを分割する際のハンド順位テーブル及びカード順位テーブルとしては、基本パイガオポーカ実行時には、勝負順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルが参照の対象に設定されている。
ステップＳ１１２の処理においては、複数のハンド順位テーブルのなかから、勝負順位に対応するハンド順位テーブルとは異なる１のハンド順位テーブルを、乱数を用いてカードを分割する際の参照の対象に決定するとともに、複数のカード順位テーブルのなかから、勝負順位に対応するカード順位テーブルとは異なる１のカード順位テーブルを、乱数を用いてカードを分割する際の参照の対象に決定する。
なお、ハンド順位テーブル及びカード順位テーブルについては、後で図２及び図３を用いて詳述する。
【００３０】
次に、ステップＳ１１３において、ＣＰＵ４１は、ステップＳ１１２において決定したハンドの強さの順位を示す情報（以下、順位情報ともいう）を、サイドＢＥＴ信号の送信が行われたステーション３に対して送信する。
ステーション３では、受信した順位情報に基づいたハンドの順位に関する画像を液晶ディスプレイ１０に表示する（図９参照）。
【００３１】
次に、ステップＳ１１４において、ＣＰＵ４１は、サイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加しているプレーヤのカードを示すカード画像を、正面ディスプレイ２１のプレーヤ用カード表示部３４（図７参照）に表示する。これにより、サイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加していないプレーヤも、サイドＢＥＴ時パイガオポーカの経過を知ることが可能となる。
【００３２】
次に、ステップＳ１１５において、ＣＰＵ４１は、ステーション３からカードを分け直しした後の選択情報を受信する。
【００３３】
次に、ステップＳ１１６において、ＣＰＵ４１は、ステップＳ１１５において受信した選択情報に基づいて、カードを分け直しした後のプレーヤのハイハンド及びローハンドを示すカード画像を、正面ディスプレイ２１のプレーヤ用カード表示部３４に表向きに表示する。
【００３４】
次に、ステップＳ１１７において、ＣＰＵ４１は、ステップＳ１１５において受信した選択情報と、ステップＳ１０６において決定したバンカーのハイハンド及びローハンドとに基づいて勝敗を決定する処理を実行する。ステップＳ１１７の処理においては、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較し、勝負順位を用いて強弱を判断するとともに、プレーヤのローハンドとバンカーのローハンドとを比較して勝負順位を用いて強弱を判断し、判断結果に基づいて勝敗を決定する。具体的には、プレーヤのハイハンドがバンカーのハイハンドより強く、且つ、プレーヤのローハンドがバンカーのローハンドより強い場合には、プレーヤの勝ちであり、バンカーのハイハンドがプレーヤのハイハンドより強く、且つ、バンカーのローハンドがプレーヤのローハンドより強い場合には、バンカーの勝ちである。ハイハンド及びローハンドのうち、一方についてはプレーヤの方が強く、他方についてはバンカーの方が強い場合には引き分けである。なお、ハイハンド同士の比較及びローハンド同士の比較において、プレーヤとバンカーとのハンドが同じである場合には、バンカーのハンドのほうが強いと判断する。
ステップＳ１１７において、プレーヤのハイハンドとバンカーのハイハンドとを比較して強弱を判断することは、本発明における第３ゲームに相当し、プレーヤのローハンドとバンカーのローハンドとを比較して強弱を判断することは、本発明における第４ゲームに相当する。
【００３５】
次に、ステップＳ１１８においてＣＰＵ４１は、ステップＳ１１７において決定した勝敗を示す情報（勝敗情報）を、ステーション３に対して送信するとともに、プレーヤのカードを分割する際のハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを、勝負順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルに設定する。
ステーション３では、勝敗情報を受信すると、勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか１の画像を液晶ディスプレイ１０に表示する。
【００３６】
次に、ステップＳ１１９において、ＣＰＵ４１は、ＪＰ払出情報をステーション３に対して送信する。ＪＰ払出情報は、サイドＢＥＴに対して払い出すＪＰのクレジット（通貨価値）の量を示す情報である。具体的には、プレーヤが勝利した場合、ハイハンドがロイヤルフラッシュであった場合には、ＪＰの全額に相当するクレジットを示す情報を送信し、プレーヤのハイハンドがストレートフラッシュであった場合にはＪＰの５０％に相当するクレジットを示す情報を送信し、プレーヤのハイハンドが上記以外のハンドであった場合にはＪＰの１０％に相当するクレジットを示す情報を送信する。また、引き分けとなった場合には、サイドＢＥＴの額と同額のクレジットを示す情報を送信する。また、バンカーが勝利した場合には、付与されるクレジットの額が０である旨を示す情報を送信する。
本実施形態では、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいてプレーヤが勝利したとき、ハイハンドがロイヤルフラッシュであった場合にはＪＰの全額、ハイハンドがストレートフラッシュであった場合にはＪＰの５０％、ハイハンドが上記以外のハンドであった場合にはＪＰの１０％を付与する場合について説明するが、本発明において、付与されるＪＰの額とハンドとの対応関係はこの例に限定されない。また、本発明においては、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいてプレーヤが勝利した場合には、ハンドに関わらず、ＪＰとして累積的に貯留された通貨価値を全部付与することとしてもよい。
また、本実施形態では、予めサイドＢＥＴ時パイガオポーカにおけるプレーヤのハンドと払い出される配当（ＪＰ）との対応関係が設定されている場合について説明したが、本発明においては、サイドＢＥＴ時パイガオポーカが行われるごとにプレーヤのハンドと払い出される配当との対応関係をランダムに変更することとしてもよい。
また、本実施形態では、引き分けとなった場合には、サイドＢＥＴの額と同額のクレジットを払い出す場合について説明するが、引き分けの場合には、払い出しを行わないこととしてもよい。ステップＳ１１９の処理を実行した後、本主制御部側処理を終了する。
【００３７】
次に、本実施形態に係るハンド順位テーブル及びカード順位テーブルについて説明する。
図２は、ハンド順位テーブルの一例を示す図である。
各ハンド順位テーブルには、パイガオポーカにおける１０のハンドとその強さの順位とが対応付けられている。例えば、ハンド順位テーブルＡは、本実施形態における勝負順位に対応するハンド順位テーブルであり、ハンドの強さの順位は上からロイヤルフラッシュ、ストレートフラッシュ、フォーカード、フルハウス、フラッシュ、ストレート、スリーカード、ツーペア、ワンペア、及び、ノーペアである。また、ハンド順位テーブルＢにおける各ハンドの強さの順位は、ハンド順位テーブルＡにおける各ハンドの強さの順位を逆にしたものである。
本実施形態では、勝敗を決定する際に参照の対象となるハンド順位テーブルは、常にハンド順位テーブルＡ（勝負順位に対応するハンド順位テーブル）である。また、カードを分割する際に参照の対象となるハンド順位テーブルは、基本パイガオポーカにおいてはハンド順位テーブルＡであり、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいては、ハンド順位テーブルＡ以外のハンド順位テーブルのなかから乱数を用いて選択された１のハンド順位テーブル（サイドＢＥＴ時分割順位に対応するハンド順位テーブル）である。
なお、本発明においては、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおけるハンド順位テーブルの決定方法は乱数を用いる例に限定されない。例えば、ハンド順位テーブルＢ、ハンド順位テーブルＣ、ハンド順位テーブルＤ、・・・、というように、所定の順番でハンド順位テーブルを決定することとしてもよい。
【００３８】
図３は、カード順位テーブルの一例を示す図である。
各カード順位テーブルには、カードに描かれた数字又はアルファベットとその強さの順位とが対応付けられている。例えば、カード順位テーブルＡは、本実施形態における勝負順位に対応するカード順位テーブルであり、数字及びアルファベットの強さの順位は、上からＡ、Ｋ、Ｑ、Ｊ、１０、９、８、７、６、５、４、３、及び、２である。また、カード順位テーブルＢにおける各数字及びアルファベットの強さの順位は、カード順位テーブルＡにおける各数字及びアルファベットの強さの順位を逆にしたものである。
本実施形態では、勝敗を決定する際に参照の対象となるカード順位テーブルは、常にカード順位テーブルＡ（勝負順位に対応するカード順位テーブル）である。また、カードを分割する際に参照の対象となるカード順位テーブルは、基本パイガオポーカにおいてはカード順位テーブルＡであり、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいては、カード順位テーブルＡ以外のカード順位テーブルのなかから乱数を用いて選択された１のカード順位テーブル（サイドＢＥＴ時分割順位に対応するカード順位テーブル）である。
なお、本発明においては、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおけるカード順位テーブルの決定方法は乱数を用いる例に限定されない。例えば、カード順位テーブルＢ、カード順位テーブルＣ、カード順位テーブルＤ、・・・、というように、所定の順番でカード順位テーブルを決定することとしてもよい。
【００３９】
勝負順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを示すデータは、本発明における勝負順位データに相当し、サイドＢＥＴ時分割順位に対応するハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを示すデータは、本発明におけるサイドＢＥＴ時分割順位データに相当する。
【００４０】
次に、本実施形態に係るゲーム装置１について説明する。
図４は、本発明の一実施形態に係るゲーム装置の外観構成を模式的に示す斜視図である。
図４に示すように、ゲーム装置１は、メインモニタ２と５台のステーション３（ステーション３ａ〜３ｅ）とから基本的に構成されている。なお、本実施形態では、ゲーム装置１が複数（５台）のステーション３を備える場合について説明するが、本発明において、ゲーム装置が備えるステーションは、１台であってもよい。
メインモニタ２の中央部には、正面ディスプレイ２１が設けられていて、ディーラやカード、ＪＰの額を示す画像が表示されている。正面ディスプレイ２１は、本発明におけるディスプレイに相当するものである。また、メインモニタ２の上側には、ゲーム装置１で実行されるゲームの進行に合わせて音楽や効果音を出力するスピーカ２２と、各種演出時に点灯されるＬＥＤ２３とが備えられている。
【００４１】
図５は、図４に示したゲーム装置が備えるステーションの外観構成を模式的に示す斜視図である。
図５に示すように、ステーション３の上面中央には、後述する、操作に関する画像（図８及び図９参照）等を表示する液晶ディスプレイ１０が設けられている。液晶ディスプレイ１０は、本発明におけるディスプレイに相当する。また、液晶ディスプレイ１０の上面には、ＢＥＴ等の操作を入力するためのタッチパネル１１が設けられている。タッチパネル１１は、本発明における入力装置に相当するものである。
【００４２】
液晶ディスプレイ１０の手前には、払い出し操作を行うための操作ボタン１２と、コインやメダルを投入するコイン投入口１３とが設けられている。
ステーション３の前面上部右端には、紙幣を投入する紙幣投入口１４が設けられ、紙幣投入口１４の下方には、払い出し操作が行われた際に、貯留されているクレジットに対応するコインやメダルをプレーヤに対して払い出すコイン払出口１５が設けられている。
【００４３】
図６及び図７は、ゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図６は、基本パイガオポーカの実行時に正面ディスプレイ２１に表示される画像の一例を示している。図６に示すように、正面ディスプレイ２１の上側には、ＪＰの額を表示するためのＪＰ表示部３３が設けられている。また、正面ディスプレイ２１には、ディーラ（バンカー）を示すディーラ画像３０、テーブルを示すテーブル画像３１、及び、７枚のバンカー用カードを示すカード画像３２が表示される。カード画像３２は、ディーラにカードが配布される際には裏向きに表示される。ハイハンド及びローハンドが決定されると、カード画像３２は、表向きに表示される。図６に向かって左側の５枚のカードがハイハンドを示し、右側の２枚のカードがローハンドを示している。
【００４４】
図７は、サイドＢＥＴ時パイガオポーカの実行時に正面ディスプレイ２１に表示される画像の一例を示している。図７に示すように、正面ディスプレイ２１の下側には、プレーヤに配布されたカードを表示するためのプレーヤ用カード表示部３４が設けられており、プレーヤ用カード表示部３４に表示されているアルファベットＡ〜Ｅは、それぞれゲーム装置１が備えるステーション３ａ〜３ｅ（図４参照）に対応している。「Ａ」及び「Ｂ」のプレーヤ用カード表示部３４には、プレーヤに配布されたカードを示すプレーヤ用カード画像３５が表示されており、ステーション３ａ及びステーション３ｂのプレーヤがサイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加していることを示している。
【００４５】
図８及び図９は、ステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
図８は、基本パイガオポーカの実行時に液晶ディスプレイ１０に表示される画像の一例を示している。図８に示すように、液晶ディスプレイ１０の上側には、プレーヤのハイハンドを表示するハイハンド表示部８０と、ローハンドを表示するローハンド表示部８１とが設けられている。ハイハンド表示部８０及びローハンド表示部８１には、夫々ハイハンドのカードとローハンドのカードを示すカード画像８２が表向きに表示されている。ハイハンド表示部８０の下側には、配布カード表示部８３が設けられている。配布カード表示部８３の点線で囲まれた７つの部分には、プレーヤに配布された７枚のプレーヤ用カードを示すカード画像が表向きに表示される。配布カード表示部８３の右側には、ハイハンド及びローハンドを構成するカードを決定するためのハイハンド決定ボタン８４、及び、ローハンド決定ボタン８５が設けられている。プレーヤは、ハイハンドにしたいカードを配布カード表示部８３に表示されるカードのなかからタッチパネル１１を介して選択し、タッチパネル１１を介してハイハンド決定ボタン８４を操作することによって、ハイハンドを決定することができる。ハイハンドに決定されたカードは、ハイハンド表示部８０に表示される。同様に、ローハンドにしたいカードを配布カード表示部８３に表示されるカードのなかからタッチパネル１１を介して選択し、タッチパネル１１を介してローハンド決定ボタン８５を操作することによってローハンドを決定することができる。
【００４６】
配布カード表示部８３の下側には、ＢＥＴボタン表示部８６が設けられている。ＢＥＴボタン表示部８６には、ＢＥＴ数を入力するためのＢＥＴボタン８７が表示されている。プレーヤは、タッチパネル１１を介してＢＥＴボタン８７を操作することにより、通常ＢＥＴ数及びサイドＢＥＴ数を入力することができる。
【００４７】
ＢＥＴボタン表示部８６の右側には、通常ＢＥＴを行ったコインの数を表示する通常ＢＥＴ数表示部８８が設けられている。図８では、２８枚のコインがＢＥＴされたことを示している。なお、２８枚のコインのＢＥＴを入力する場合、プレーヤは、ＢＥＴ選択ボタン８７の「１０」を２回、ＢＥＴ選択ボタン８７の「５」を１回、ＢＥＴ選択ボタン８７の「１」を３回操作すればよい。
通常ＢＥＴ数表示部８８の右側には、サイドＢＥＴを行ったコインの数を表示するサイドＢＥＴ数表示部８９が設けられている。図８では、１０枚のコインがＢＥＴされたことを示している。
サイドＢＥＴ数表示部８９の右側には、クレジット数表示部９０が設けられている。図８では、５００枚のコインがクレジットされていることを示している。
【００４８】
図９は、ステーションが、参照の対象に決定されたハンドの強さの順位を示す順位情報を主制御部から受信した際に液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示している。
図９に示すように、ステーション３が順位情報を主制御部４０から受信すると、受信した順位情報に基づいたハンド順位テーブル画像９１及びカード順位テーブル画像９２が液晶ディスプレイ１０の配布カード表示部８３の下側に表示される。
【００４９】
図１０は、図４に示したゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
図１０に示すように、ゲーム装置１が備える主制御部４０は、基本的にＣＰＵ４１、ＲＡＭ４２、ＲＯＭ４３、タイマ９５及びこれら相互間のデータ転送を行うためのバス４４から構成されるマイクロコンピュータ４５を核として構成されている。主制御部４０は、本発明におけるコントローラに相当する。
【００５０】
ＲＯＭ４３にはゲーム装置１の制御上必要な処理を行うための各種プログラムや、データテーブル等が格納されている。データテーブルには、基本パイガオポーカ及びサイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいてカードを分割する際及び勝敗を決定する際に参照の対象となるハンド順位テーブル及びカード順位テーブルが含まれる。なお、本実施形態では、ハンド順位テーブル及びカード順位テーブルをＲＯＭ４３に予め記憶している場合について説明するが、本発明においては、ハンド順位テーブル及びカード順位テーブルを外部の記憶媒体（例えば、不揮発性メモリや、ネットワークを介して通信可能な管理装置）から読み取るように構成してもよい。また、ＲＯＭ４３には、基本条件を示すデータも記憶されている。
ＲＡＭ４２は、ＣＰＵ４１で演算された各種データを一時的に記憶しておくメモリである。また、ＲＡＭ４２は、サイドＢＥＴされたクレジットのうちの所定の割合（本実施形態では、５０％）に相当するクレジットデータを累積的に記憶する。また、タイマ９５は、時間計測を行う。
【００５１】
また、ＣＰＵ４１は、Ｉ／Ｏインターフェイス４６を介して画像処理回路４７、音声回路４８、ＬＥＤ駆動回路４９、及び、通信インターフェイス５０に接続されている。
画像処理回路４７にはメインモニタ２を構成する正面ディスプレイ２１が接続され、音声回路４８にはメインモニタ２を構成するスピーカ２２が接続され、ＬＥＤ駆動回路４９にはメインモニタ２を構成するＬＥＤ２３が接続されている。通信インターフェイス５０には５台のステーション３が接続されている。
ＣＰＵ４１は、ＲＯＭ４３に記憶されているゲームプログラム（基本パイガオポーカのプログラム及びサイドＢＥＴ時パイガオポーカのプログラムを含む）と、ステーション３から受信する各種信号とに基づいてゲーム装置１において進行するゲーム（基本パイガオポーカ及びサイドＢＥＴ時パイガオポーカ）を進行する。また、ＣＰＵ４１は、上記ゲームプログラムに基づいて正面ディスプレイ２１に画像を表示し、スピーカ２２から音を出力し、ＬＥＤ２３を点灯させる。また、ＣＰＵ４１は、上記ゲームプログラムに基づいて各種の信号を各ステーション３に送信する。
【００５２】
図１１は、図４に示したゲーム装置が備えるステーションの内部構成を示すブロック図である。
図１１に示すように、ステーション３は、基本的にＣＰＵ５１、ＲＡＭ５２、ＲＯＭ５３、及び、これら相互間のデータ転送を行うためのバス５４で構成されるマイクロコンピュータ５５を核として構成されている。
【００５３】
ＲＯＭ５３にはステーション３の制御上必要な処理を行うための各種プログラム、データテーブル等が格納されている。また、ＲＡＭ５２は、現在ステーション３に貯留されているクレジット数や、ＣＰＵ５１で演算された各種データを一時的に記憶する。
【００５４】
また、ＣＰＵ５１は、Ｉ／Ｏインターフェイス５６を介して液晶パネル駆動回路５７、タッチパネル駆動回路５８、ホッパー駆動回路５９、払出完了信号回路６０、投入コイン検出信号回路６７、紙幣検出信号回路６４、操作信号回路６６、及び、通信インターフェイス６１に接続されている。
液晶パネル駆動回路５７には液晶ディスプレイ１０、タッチパネル駆動回路５８にはタッチパネル１１、ホッパー駆動回路５９にはホッパー６２、払出完了信号回路６０にはコイン検出部６３、投入コイン検出信号回路６７には投入コイン検出部６８、紙幣検出信号回路６４には紙幣検出部６５、操作信号回路６６には操作ボタン１２がそれぞれ接続されている。
【００５５】
ホッパー６２は、ステーション３の内部に設けられていて、ＣＰＵ５１から出力される制御信号に基づいて、コインをコイン払出口１５から払い出す。
コイン検出部６３は、コイン払出口１５の内部に設けられていて、コイン払出口１５から所定枚数のコインが払い出されたことを検出した場合に、ＣＰＵ５１に対して信号を送信する。
投入コイン検出部６８は、コイン投入口１３からコインが投入されたことを検出したとき、そのコインの額を検出し、検出した額を示す検出信号をＣＰＵ５１に送信する。検出したコインは、所定額を１クレジットとしてＲＡＭ５２に記憶される。
紙幣検出部６５は、紙幣を受け入れたとき、その紙幣の額を検出し、検出した額を示す検出信号をＣＰＵ５１に送信する。検出した紙幣は、所定額を１クレジットとしてＲＡＭ５２に記憶される。
操作ボタン１２は、コインの払い出しが決定された場合に、払い出し操作を行うためのボタンである。
【００５６】
次に、主制御部４０及びステーション３において行われる処理について説明するが、主制御部４０についての処理は、図１Ａ及び図１Ｂを用いて既に説明済であるから、ここでは、ステーション３において行われる処理についてのみ説明する。
図１２Ａ及び図１２Ｂは、ステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【００５７】
まず、図１２ＡのステップＳ２０１において、ステーション３が備えるＣＰＵ５１は、タッチパネル１１から接触を検知した、又は、投入コイン検出部６８からコインの投入を検出した旨の信号を受信すると、通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴの入力を受け付ける。これにより、プレーヤは、ステーション３が備えるタッチパネル１１を介して通常ＢＥＴ及びサイドＢＥＴを入力することが可能となる。
【００５８】
次に、ステップＳ２０２において、ＣＰＵ５１は、入力されたＢＥＴに関する情報であるＢＥＴ情報を主制御部４０に対して送信する。主制御部４０では、ＢＥＴ情報を受信すると、サイドＢＥＴされたクレジットの５０％をＪＰとしてＲＡＭ４２に累積的に記憶する（図１ＡのステップＳ１０２参照）。
【００５９】
次に、ステップＳ２０３において、ＣＰＵ５１は、サイドＢＥＴが行われたか否かを判断する。サイドＢＥＴが行われていないと判断した場合、処理をステップＳ２０５に移す。
【００６０】
一方、サイドＢＥＴが行われたと判断した場合、ステップＳ２０４において、ＣＰＵ５１は、サイドＢＥＴフラグをセットする。サイドＢＥＴフラグは、サイドＢＥＴが行われたことを示すフラグである。
【００６１】
次に、ステップＳ２０５において、ＣＰＵ５１は、プレーヤに配布するカードを示す配布カード情報を主制御部４０から受信する。
【００６２】
次に、ステップＳ２０６において、ＣＰＵ５１は、ステップＳ２０５において受信した配布カード情報に基づいて、７枚のカードを示すカード画像を液晶ディスプレイ１０の配布カード表示部８３に表示する。
【００６３】
次に、ステップＳ２０７において、ＣＰＵ５１は、ハイハンド及びローハンドを選択するための入力を受け付ける。これにより、プレーヤは、タッチパネル１１を介してハイハンド決定ボタン８４及びローハンド決定ボタン８５を操作することによって、配布されたカードのなかからハイハンド及びローハンドを決定することが可能となる。ステップＳ２０７の選択の受け付け時にプレーヤからの入力によって２組に分けられたプレーヤ用カードのうち、５枚のプレーヤ用カードは本発明における第１ゲームのためのプレーヤ用カードに相当し、２枚のプレーヤ用カードは本発明における第２ゲームのためのプレーヤ用カードに相当する。
ステップＳ２０７の選択の受付中に、プレーヤが基本条件に従わない選択（２枚の組のハンドが５枚の組のハンドより強くなるような選択）をした場合には、当該選択が適切な選択ではない旨を報知するための画像を液晶ディスプレイ１０に表示する。
【００６４】
次に、ステップＳ２０８において、ＣＰＵ５１は、ハイハンド及びローハンドの選択に基づいた選択情報を主制御部４０に対して送信する。主制御部４０では、選択情報を受信すると、バンカーのカードのハイハンド及びローハンドを決定し、勝敗を決定する処理を実行する（図１ＡのステップＳ１０８参照）。
【００６５】
次に、ステップＳ２０９において、ＣＰＵ５１は、主制御部４０から図１ＡのステップＳ１０９において送信された勝敗情報を受信する。続いて、液晶ディスプレイ１０の配布カード表示部８３に、受信した勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか１を示す画像を所定期間（本実施形態では、１０秒間）表示する。
【００６６】
次に、ステップＳ２１０において、ＣＰＵ５１は、通常ＢＥＴ払出情報を、主制御部４０から受信する。通常ＢＥＴ払出情報を受信すると、ＣＰＵ５１は、通常ＢＥＴ払出情報に基づいたクレジットデータを、ＲＡＭ５２に記憶する。
【００６７】
次に、ステップＳ２１１において、ＣＰＵ５１は、ステップＳ２１０において受信した通常ＢＥＴ払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。主制御部４０からの通常ＢＥＴ払出情報に基づいてクレジットの払い出しを行う処理は、本発明における、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理に相当する。
【００６８】
次に、図１２ＢのステップＳ２１２において、ＣＰＵ５１は、基本パイガオポーカの勝負がプレーヤの負けであるか否かを判断する。プレーヤの負けではないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
【００６９】
一方、プレーヤの負けであると判断した場合、ステップＳ２１３において、ＣＰＵ５１は、サイドＢＥＴフラグが「オン」である（セットされている）か否かを判断する。サイドＢＥＴフラグが「オン」ではないと判断した場合、本サブルーチンを終了する。
【００７０】
一方、サイドＢＥＴフラグが「オン」であると判断した場合、ステップＳ２１４において、ＣＰＵ５１は、基本パイガオポーカの勝負がプレーヤの負けであり、且つ、サイドＢＥＴが行われたことを示す信号であるサイドＢＥＴ信号を、主制御部４０に対して送信する。
【００７１】
次に、ステップＳ２１５において、ＣＰＵ５１は、主制御部４０から参照の対象に決定されたハンドの強さの順位を示す順位情報を受信する。
【００７２】
次に、ステップＳ２１６において、ＣＰＵ５１は、ステップＳ２１５において受信した順位情報に基づいた画像を液晶ディスプレイ１０に表示する（図９参照）。
【００７３】
次に、ステップＳ２１７において、ＣＰＵ５１は、カードの再配置を行う。具体的には、液晶ディスプレイ１０のハイハンド表示部８０及びローハンド表示部８１に表示されているカード画像を、再度配布カード表示部８３に表示する。すなわち、ＣＰＵ５１は、ハイハンドとローハンドとに分けたプレーヤのカードを７枚に戻す。
【００７４】
次に、ステップＳ２１８において、ＣＰＵ５１は、ハイハンド及びローハンドを選択するための入力を受け付ける。ステップＳ２１８の処理により、プレーヤはタッチパネル１１を介してハイハンド及びローハンドを選択することが可能となる。ステップＳ２１８の選択の受け付け時にプレーヤからの入力によって２組に分けられたプレーヤ用カードのうち、５枚のプレーヤ用カードは本発明における第３ゲームのためのプレーヤ用カードに相当し、２枚のプレーヤ用カードは本発明における第４ゲームのためのプレーヤ用カードに相当する。
ステップＳ２１８の選択の受付中に、プレーヤが基本条件に従わない選択（２枚の組のハンドが５枚の組のハンドより強くなるような選択）をした場合には、当該選択が適切な選択ではない旨を報知するための画像を液晶ディスプレイ１０に表示する。
【００７５】
次に、ステップＳ２１９において、ＣＰＵ５１は、カードを分け直した後の選択情報を主制御部４０に対して送信する。主制御部４０では、選択情報を受信すると、プレーヤのハイハンド及びローハンドを正面ディスプレイ２１に表示し、勝敗を決定する処理を実行する（図１ＢのステップＳ１１６〜ステップＳ１１７参照）。
【００７６】
次に、ステップＳ２２０において、ＣＰＵ５１は、主制御部４０から図１ＢのステップＳ１１８において送信された勝敗情報を受信する。続いて、液晶ディスプレイ１０の配布カード表示部８３に、受信した勝敗情報に基づいて、「あなたの勝ち」、「あなたの負け」、及び、「引き分け」のうちのいずれか１の画像を所定期間（本実施形態では、１０秒間）表示する。
【００７７】
次に、ステップＳ２２１において、ＣＰＵ５１は、ＪＰ払出情報を主制御部４０から受信する。ＪＰ払出情報を受信すると、ＣＰＵ５１は、ＪＰ払出情報に基づいたクレジットデータを、ＲＡＭ５２に記憶する。
【００７８】
次に、ステップＳ２２２において、ＣＰＵ５１は、ステップＳ２２１において受信したＪＰ払出情報に基づいて、クレジットの払い出しを行う。
主制御部４０からのＪＰ払出情報に基づいてクレジットの払い出しを行う処理は、本発明における、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理に相当する。
ステップＳ２２２の処理を実行した後、本サブルーチンを終了する。
【００７９】
以上、本実施形態に係るゲーム装置１は、複数のカードを表示することが可能な正面ディスプレイ２１及び液晶ディスプレイ１０（ディスプレイ）を備える。また、ゲーム装置１は、タッチパネル１１（入力装置）を備える。また、ゲーム装置１は、以下（ａ）〜（ｎ）の処理を実行するようにプログラムされた主制御部４０（コントローラ）を備える。（ａ）７枚のプレーヤ用カードを液晶ディスプレイ１０に表示するとともに、７枚のバンカー用カードを上記正面ディスプレイ２１に表示する処理、（ｂ）上記タッチパネル１１から、通常ＢＥＴを受け付ける処理、（ｃ）上記タッチパネル１１から、上記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、（ｄ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合をジャックポットとして累積的に貯留する処理、（ｅ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、上記タッチパネル１１の入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、７枚の上記プレーヤ用カードを第１ゲームのための５枚のカードと第２ゲームのための２枚のカードとに分ける処理、（ｆ）上記基本条件の下で、上記勝負順位データを用いて、７枚の上記バンカー用カードを第１ゲームのための５枚のカードと、第２ゲームのための２枚のカードとに分ける処理、（ｇ）上記５枚の上記プレーヤ用カードと上記５枚の上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて第１ゲームの結果を決定する処理、（ｈ）上記２枚の上記プレーヤ用カードと上記２枚の上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて第２ゲームの結果を決定する処理、（ｉ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理、（ｊ）上記第１ゲームと上記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、上記処理（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記処理（ｅ）において分けたプレーヤ用カードを７枚に戻す処理、（ｋ）上記処理（ｊ）において得られた７枚の上記プレーヤ用カードを、上記基本条件の下で、上記勝負順位データとは異なるサイドＢＥＴ時分割順位データを用いて、タッチパネル１１からの入力に基づいて第３ゲームのための５枚のカードと第４ゲームのための２枚のカードとに分ける処理、（ｌ）上記５枚の上記プレーヤ用カードと、上記処理（ｆ）において得られた上記５枚の上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第３ゲームの結果を決定する処理、（ｍ）上記２枚の上記プレーヤ用カードと、上記処理（ｆ）において得られた上記２枚の上記バンカー用カードとのハンドを比較し、上記勝負順位データを用いて上記第４ゲームの結果を決定する処理、及び、（ｎ）上記第３ゲームと上記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいてジャックポットを付与する処理。
【００８０】
本実施形態では、ゲーム装置１を用いてカードゲームを行う場合について説明したが、本発明においては、ゲーム装置を用いずにカードゲームを行う（例えば、実際にテーブルを囲んでバンカーとプレーヤとが勝負する）こととしてもよい。この場合、以下の（ａ）〜（ｈ）の段階を含むカードゲームのプレイ方法を採用することができる。（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階と、（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する段階と、（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の上記プレーヤ用カード及び所定枚数の上記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階と、（ｅ）２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、（ｆ）上記段階（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、上記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、上記基本条件を適用せずに、及び／又は、上記勝負順位を用いずに、所定枚数の上記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階と、（ｇ）上記段階（ｆ）において２組に分けた上記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた上記バンカー用カードのハンドとを比較し、上記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、（ｈ）上記段階（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する段階。
【００８１】
本実施形態では、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいて、カードを２組に分ける際にハンドの強弱について課される条件は変更せずに、ハンドの強さの順位のみを変更する場合について説明した。しかし本発明においてはこの例に限定されず、例えば、ハンドの強さの順位を変更せずに、カードを２組に分ける際にハンドの強弱について課される条件のみを変更することとしてもよい。この場合、基本条件を、２枚の組のハンドが５枚の組のハンドより強くなければならないという条件に変更する例や、２組に分けて得られる各組のハンドが、夫々所定の強さのハンドでなければならないという条件に変更する例を挙げることができる。
また、例えば、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいて、カードを２組に分ける際にハンドの強弱について課される条件と、ハンドの強さの順位とをともに変更することとしてもよい。
【００８２】
また、本実施形態では、複数のハンド順位テーブル及びカード順位テーブルのなかから１のハンド順位テーブル及び１のカード順位テーブルを選択することによってハンドの強さの順位を変更するように構成したが、本発明においては、ハンドの強さの順位を変更する方法はこの例に限定されず、例えば、各ハンドの順位を、乱数を取得することにより決定することとしてもよい。
【００８３】
また、本発明においては、プレーヤによる操作の入力に応じてハンドの強さの順位を決定することとしてもよい。このような構成としては、例えば、ハンドとハンドの強さの順位との対応関係を決定するためのカードをステーションの液晶ディスプレイに複数表示し、プレーヤが選択したカードに基づいてハンドとハンドの強さの順位との対応関係を決定する構成を挙げることができる。
【００８４】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおいて、プレーヤのみがカードを分け直す場合について説明したが、本発明においては、バンカーもカードを分け直すこととしてもよい。
【００８５】
また、本実施形態では、ディーラがバンカーを兼ねる場合について説明したが、本発明においては、複数のプレーヤが参加する場合には、１のプレーヤがバンカーを務めることとしてもよい。
【００８６】
また、本実施形態では、７枚のカードを５枚の組と２枚の組とに分ける場合について説明した。しかし本発明において、２組に分ける前のカードの数（所定枚数）、及び、２組に分けた後の各組のカードの数はこの例に限定されない。
【００８７】
また、本実施形態では、パイガオポーカを行う場合について説明したが、本発明においては、プレーヤ用カードとバンカー用カードとを２組に分け、２組に分けた各カードを用いて勝負するゲームであれば、特に限定されない。
また、本実施形態では、トランプカードを用いる場合について説明したが、本発明におけるカードは、トランプカードに限定されず、例えば、タロットカードを用いることとしてもよい。
【００８８】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴされたクレジットの５０％をジャックポットとして累積的に貯留する場合について説明したが、本発明においては、サイドＢＥＴされた通貨価値のうちの累積的に貯留する通貨価値の割合（所定の割合）は、この例に限定されず、適宜設定可能である。
【００８９】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴされたクレジットの５０％に相当するクレジットデータを、主制御部４０が備えるＲＡＭ４２に累積的に記憶することとしているが、本発明においては、サイドＢＥＴされたクレジットのうちの所定の割合に相当するクレジットデータを、各ステーションが備えるＲＡＭに累積的に記憶することとしてもよい。
【００９０】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴされたクレジットを累積的に貯留し、サイドＢＥＴ時パイガオポーカにおける配当を、累積的に貯留したクレジットから払い出す場合について説明したが、本発明においては、この例に限定されない。例えば、サイドＢＥＴされた通貨価値の貯留を行わずに、バンカーの通貨価値のなかから配当を付与することとしてもよい。
【００９１】
また、本実施形態では、通常ＢＥＴに対する配当の払い出しと、サイドＢＥＴに対する配当の払い出しとを別個に行うこととしているが、本発明においては、通常ＢＥＴの対象となる勝負の結果を、サイドＢＥＴに対する配当の払い出しに反映させることとしてもよい。
【００９２】
また、本実施形態では、サイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加しているプレーヤのカードが正面ディスプレイ２１に表示され、サイドＢＥＴ時パイガオポーカに参加していないプレーヤがサイドＢＥＴ時パイガオポーカの経過を知ることができるように構成しているが、本発明においては、サイドＢＥＴの対象となるゲームの経過をメインモニタに表示しなくてもよい。この場合、例えば、サイドＢＥＴの対象となるゲームの経過を、該ゲームに参加しているプレーヤのステーションのディスプレイのみに表示し、メインモニタには、新たな通常ＢＥＴの対象となるゲームに関する画像を表示して、サイドＢＥＴの対象となるゲームに参加していないプレーヤが次のゲームを行うことができるように構成してもよい。
【００９３】
また、本実施形態では、プレーヤがメインモニタ２及びステーションに備えられた液晶ディスプレイ１０を視認しながらパイガオポーカを行う場合について説明したが、本発明におけるゲーム装置は、メインモニタ又は液晶ディスプレイ（ステーションに備えられるディスプレイ）のいずれかが備えられていればよい。このように構成する場合、ディーラ（バンカー）のカードとプレーヤのカードとをメインモニタ又はステーションのディスプレイに表示するように構成すればよい。
【００９４】
以上、本発明の実施形態を説明したが、具体例を例示したに過ぎず、特に本発明を限定するものではなく、各手段等の具体的構成は、適宜設計変更可能である。また、本発明の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施形態に記載されたものに限定されるものではない。
【００９５】
また、上述した詳細な説明では、本発明をより容易に理解できるように、特徴的部分を中心に説明した。本発明は、上述した詳細な説明に記載する実施形態に限定されず、その他の実施形態にも適用することができ、その適用範囲は多様である。また、本明細書において用いた用語及び語法は、本発明を的確に説明するために用いたものであり、本発明の解釈を制限するために用いたものではない。また、当業者であれば、本明細書に記載された発明の概念から、本発明の概念に含まれる他の構成、システム、方法等を推考することは容易であると思われる。従って、請求の範囲の記載は、本発明の技術的思想の範囲を逸脱しない範囲で均等な構成を含むものであるとみなされなければならない。また、要約書の目的は、特許庁及び一般的公共機関や、特許、法律用語又は専門用語に精通していない本技術分野に属する技術者等が本出願の技術的な内容及びその本質を簡易な調査で速やかに判断し得るようにするものである。従って、要約書は、請求の範囲の記載により評価されるべき発明の範囲を限定することを意図したものではない。また、本発明の目的及び本発明の特有の効果を充分に理解するために、すでに開示されている文献等を充分に参酌して解釈されることが望まれる。
【００９６】
上述した詳細な説明は、コンピュータで実行される処理を含むものである。以上での説明及び表現は、当業者が最も効率的に理解することを目的として記載している。本明細書では、１の結果を導き出すために用いられる各ステップは、自己矛盾がない処理として理解されるべきである。また、各ステップでは、電気的又は磁気的な信号の送受信、記録等が行われる。各ステップにおける処理では、このような信号を、ビット、値、シンボル、文字、用語、数字等で表現しているが、これらは単に説明上便利であるために用いたものであることに留意する必要がある。また、各ステップにおける処理は、人間の行動と共通する表現で記載される場合があるが、本明細書で説明する処理は、原則的に各種の装置により実行されるものである。また、各ステップを行うために要求されるその他の構成は、以上の説明から自明になるものである。
【図面の簡単な説明】
【００９７】
【図１Ａ】本発明の一実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
【図１Ｂ】本発明の一実施形態に係るゲーム装置が備える主制御部において実行される主制御部側処理を示すフローチャートである。
【図２】ハンド順位テーブルの一例を示す図である。
【図３】カード順位テーブルの一例を示す図である。
【図４】本発明の一実施形態に係るゲーム装置の外観構成を模式的に示す斜視図である。
【図５】ゲーム装置が備えるステーションの外観構成を模式的に示す斜視図である。
【図６】ゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図７】ゲーム装置が備える正面ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図８】ステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図９】ステーションが備える液晶ディスプレイに表示される画像の一例を示す図である。
【図１０】ゲーム装置の内部構成を示すブロック図である。
【図１１】ゲーム装置が備えるステーションの内部構成を示すブロック図である。
【図１２Ａ】ステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図１２Ｂ】ステーションにおいて実行されるステーション側処理のサブルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【００９８】
１ ゲーム装置
２ メインモニタ
３（３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ、３ｅ） ステーション
１０ 液晶ディスプレイ
１１ タッチパネル
１２ 操作ボタン
１３ コイン投入口
１４ 紙幣投入口
１５ コイン払出口
２１ 正面ディスプレイ
２２ スピーカ
２３ ＬＥＤ
４１ ＣＰＵ
４２ ＲＡＭ
４３ ＲＯＭ
５１ ＣＰＵ
５２ ＲＡＭ
５３ ＲＯＭ
９５ タイマ
【特許請求の範囲】
【請求項１】
カードゲームのプレイ方法であり、
（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、
（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階と、
（ｃ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カード及び所定枚数の前記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階と、
（ｄ）２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、
（ｅ）前記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位を用いずに、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階と、
（ｆ）前記段階（ｅ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と
を含む。
【請求項２】
請求項１に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記段階（ｅ）は、
（ｅ′）前記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件の下で、前記勝負順位とは異なるサイドＢＥＴ時分割順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階を含む。
【請求項３】
請求項１に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記段階（ｅ）は、
（ｅ′′）前記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件とは異なる特別条件の下で、前記勝負順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階を含む。
【請求項４】
請求項１に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記段階（ｆ）は、
（ｆ′）前記段階（ｅ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、前記段階（ｃ）において２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。
【請求項５】
請求項１に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記段階（ｅ）は、
（ｅ′′′）前記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、所定枚数の前記プレーヤ用カード及び所定枚数の前記バンカー用カードを、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位を用いずに夫々２組のカードに分ける段階を含み、
前記段階（ｆ）は、
（ｆ′′）前記段階（ｅ′′′）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、前記段階（ｅ′′′）において２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。
【請求項６】
カードゲームのプレイ方法であり、
（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、
（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階と、
（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する段階と、
（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カード及び所定枚数の前記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階と、
（ｅ）２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、
（ｆ）前記段階（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位を用いずに、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階と、
（ｇ）前記段階（ｆ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、
（ｈ）前記段階（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する段階と
を含む。
【請求項７】
カードゲームのプレイ方法であり、
（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、
（ｂ）通常ＢＥＴを行う段階と、
（ｃ）前記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階と、
（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを第１ゲームのためのカードと第２ゲームのためのカードとに分ける段階と、
（ｅ）前記基本条件の下で、前記勝負順位を用いて、所定枚数の前記バンカー用カードを前記第１ゲームのためのカードと、前記第２ゲームのためのカードとに分ける段階と、
（ｆ）前記第１ゲームのための前記プレーヤ用カードと前記第１ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位を用いて前記第１ゲームの結果を決定する段階と、
（ｇ）前記第２ゲームのための前記プレーヤ用カードと前記第２ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位を用いて前記第２ゲームの結果を決定する段階と、
（ｈ）前記第１ゲームと前記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する段階と、
（ｉ）前記第１ゲームと前記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、前記段階（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記段階（ｄ）において分けたプレーヤ用カードを所定枚数に戻す段階と、
（ｊ）前記段階（ｉ）において得られた所定枚数の前記プレーヤ用カードを、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位を用いずに、第３ゲームのためのカードと第４ゲームのためのカードとに分ける段階と、
（ｋ）前記第３ゲームのための前記プレーヤ用カードと、前記段階（ｅ）において得られた前記第１ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位を用いて前記第３ゲームの結果を決定する段階と、
（ｌ）前記第４ゲームのための前記プレーヤ用カードと、前記段階（ｅ）において得られた前記第２ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位を用いて前記第４ゲームの結果を決定する段階と、
（ｍ）前記第３ゲームと前記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する段階と
を含む。
【請求項８】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のカードを表示することが可能なディスプレイと、
入力装置と、
以下（ａ）〜（ｆ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを前記ディスプレイに表示する処理、
（ｂ）前記入力装置から、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、
（ｃ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、前記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、前記基本条件の下で、前記勝負順位データを用いて所定枚数の前記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理、
（ｄ）２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、
（ｅ）前記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位データを用いずに、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理、及び、
（ｆ）前記処理（ｅ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理。
【請求項９】
請求項８に記載のゲーム装置であって、
前記処理（ｅ）は、
（ｅ′）前記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件の下で、前記勝負順位データとは異なるサイドＢＥＴ時分割順位データを用いて、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理を含む。
【請求項１０】
請求項８に記載のゲーム装置であって、
前記処理（ｅ）は、
（ｅ′′）前記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件とは異なる特別条件の下で、前記勝負順位データを用いて、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理を含む。
【請求項１１】
請求項８に記載のゲーム装置であって、
前記処理（ｆ）は、
（ｆ′）前記処理（ｅ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、前記処理（ｃ）において２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理を含む。
【請求項１２】
請求項８に記載のゲーム装置であって、
前記処理（ｅ）は、
（ｅ′′′）前記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位データを用いずに、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、所定枚数の前記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理を含み、
前記処理（ｆ）は、
（ｆ′′）前記処理（ｅ′′′）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、前記処理（ｅ′′′）において２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理を含む。
【請求項１３】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のカードを表示することが可能なディスプレイと、
入力装置と、
以下（ａ）〜（ｈ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを前記ディスプレイに表示する処理、
（ｂ）前記入力装置から、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、
（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する処理、
（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、前記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、前記基本条件の下で、前記勝負順位データを用いて所定枚数の前記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理、
（ｅ）２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、
（ｆ）前記処理（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位データを用いずに、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理、
（ｇ）前記処理（ｆ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、及び、
（ｈ）前記処理（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する処理。
【請求項１４】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のカードを表示することが可能なディスプレイと、
入力装置と、
以下（ａ）〜（ｍ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを前記ディスプレイに表示する処理、
（ｂ）前記入力装置から、通常ＢＥＴを受け付ける処理、
（ｃ）前記入力装置から、前記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、
（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、前記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを第１ゲームのためのカードと第２ゲームのためのカードとに分ける処理、
（ｅ）前記基本条件の下で、前記勝負順位データを用いて、所定枚数の前記バンカー用カードを前記第１ゲームのためのカードと、前記第２ゲームのためのカードとに分ける処理、
（ｆ）前記第１ゲームのための前記プレーヤ用カードと前記第１ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位データを用いて前記第１ゲームの結果を決定する処理、
（ｇ）前記第２ゲームのための前記プレーヤ用カードと前記第２ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位データを用いて前記第２ゲームの結果を決定する処理、
（ｈ）前記第１ゲームと前記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理、
（ｉ）前記第１ゲームと前記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、前記処理（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記処理（ｄ）において分けたプレーヤ用カードを所定枚数に戻す処理、
（ｊ）前記処理（ｉ）において得られた所定枚数の前記プレーヤ用カードを、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位データを用いずに、前記入力装置からの入力に基づいて第３ゲームのためのカードと第４ゲームのためのカードとに分ける処理、
（ｋ）前記第３ゲームのための前記プレーヤ用カードと、前記処理（ｅ）において得られた前記第１ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位データを用いて前記第３ゲームの結果を決定する処理、
（ｌ）前記第４ゲームのための前記プレーヤ用カードと、前記処理（ｅ）において得られた前記第２ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位データを用いて前記第４ゲームの結果を決定する処理、及び、
（ｍ）前記第３ゲームと前記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理。
【請求項１】
カードゲームのプレイ方法であり、
（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、
（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階と、
（ｃ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カード及び所定枚数の前記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階と、
（ｄ）２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、
（ｅ）前記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位を用いずに、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階と、
（ｆ）前記段階（ｅ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と
を含む。
【請求項２】
請求項１に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記段階（ｅ）は、
（ｅ′）前記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件の下で、前記勝負順位とは異なるサイドＢＥＴ時分割順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階を含む。
【請求項３】
請求項１に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記段階（ｅ）は、
（ｅ′′）前記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件とは異なる特別条件の下で、前記勝負順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階を含む。
【請求項４】
請求項１に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記段階（ｆ）は、
（ｆ′）前記段階（ｅ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、前記段階（ｃ）において２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。
【請求項５】
請求項１に記載のカードゲームのプレイ方法であって、
前記段階（ｅ）は、
（ｅ′′′）前記段階（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、所定枚数の前記プレーヤ用カード及び所定枚数の前記バンカー用カードを、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位を用いずに夫々２組のカードに分ける段階を含み、
前記段階（ｆ）は、
（ｆ′′）前記段階（ｅ′′′）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、前記段階（ｅ′′′）において２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階を含む。
【請求項６】
カードゲームのプレイ方法であり、
（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、
（ｂ）通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階と、
（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する段階と、
（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カード及び所定枚数の前記バンカー用カードを夫々２組のカードに分ける段階と、
（ｅ）２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、
（ｆ）前記段階（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記段階（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位を用いずに、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける段階と、
（ｇ）前記段階（ｆ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位を用いて勝敗を決定する段階と、
（ｈ）前記段階（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する段階と
を含む。
【請求項７】
カードゲームのプレイ方法であり、
（ａ）所定枚数のカードをプレーヤ用カードとしてプレーヤに配布するとともに、所定枚数のカードをバンカー用カードとしてバンカーに配布する段階と、
（ｂ）通常ＢＥＴを行う段階と、
（ｃ）前記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを行う段階と、
（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、勝敗を決定する段階におけるハンドの強さの順位である勝負順位を用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを第１ゲームのためのカードと第２ゲームのためのカードとに分ける段階と、
（ｅ）前記基本条件の下で、前記勝負順位を用いて、所定枚数の前記バンカー用カードを前記第１ゲームのためのカードと、前記第２ゲームのためのカードとに分ける段階と、
（ｆ）前記第１ゲームのための前記プレーヤ用カードと前記第１ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位を用いて前記第１ゲームの結果を決定する段階と、
（ｇ）前記第２ゲームのための前記プレーヤ用カードと前記第２ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位を用いて前記第２ゲームの結果を決定する段階と、
（ｈ）前記第１ゲームと前記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する段階と、
（ｉ）前記第１ゲームと前記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、前記段階（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記段階（ｄ）において分けたプレーヤ用カードを所定枚数に戻す段階と、
（ｊ）前記段階（ｉ）において得られた所定枚数の前記プレーヤ用カードを、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位を用いずに、第３ゲームのためのカードと第４ゲームのためのカードとに分ける段階と、
（ｋ）前記第３ゲームのための前記プレーヤ用カードと、前記段階（ｅ）において得られた前記第１ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位を用いて前記第３ゲームの結果を決定する段階と、
（ｌ）前記第４ゲームのための前記プレーヤ用カードと、前記段階（ｅ）において得られた前記第２ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位を用いて前記第４ゲームの結果を決定する段階と、
（ｍ）前記第３ゲームと前記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する段階と
を含む。
【請求項８】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のカードを表示することが可能なディスプレイと、
入力装置と、
以下（ａ）〜（ｆ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを前記ディスプレイに表示する処理、
（ｂ）前記入力装置から、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、
（ｃ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、前記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、前記基本条件の下で、前記勝負順位データを用いて所定枚数の前記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理、
（ｄ）２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、
（ｅ）前記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位データを用いずに、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理、及び、
（ｆ）前記処理（ｅ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理。
【請求項９】
請求項８に記載のゲーム装置であって、
前記処理（ｅ）は、
（ｅ′）前記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件の下で、前記勝負順位データとは異なるサイドＢＥＴ時分割順位データを用いて、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理を含む。
【請求項１０】
請求項８に記載のゲーム装置であって、
前記処理（ｅ）は、
（ｅ′′）前記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件とは異なる特別条件の下で、前記勝負順位データを用いて、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理を含む。
【請求項１１】
請求項８に記載のゲーム装置であって、
前記処理（ｆ）は、
（ｆ′）前記処理（ｅ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、前記処理（ｃ）において２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理を含む。
【請求項１２】
請求項８に記載のゲーム装置であって、
前記処理（ｅ）は、
（ｅ′′′）前記処理（ｄ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位データを用いずに、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、所定枚数の前記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理を含み、
前記処理（ｆ）は、
（ｆ′′）前記処理（ｅ′′′）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、前記処理（ｅ′′′）において２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理を含む。
【請求項１３】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のカードを表示することが可能なディスプレイと、
入力装置と、
以下（ａ）〜（ｈ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを前記ディスプレイに表示する処理、
（ｂ）前記入力装置から、通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、
（ｃ）サイドＢＥＴされた通貨価値のうち、所定の割合を累積的に貯留する処理、
（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、前記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分けるとともに、前記基本条件の下で、前記勝負順位データを用いて所定枚数の前記バンカー用カードを２組のカードに分ける処理、
（ｅ）２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、
（ｆ）前記処理（ｅ）においてプレーヤの負けであると決定し、且つ、前記処理（ｂ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位データを用いずに、前記入力装置からの入力に基づいて所定枚数の前記プレーヤ用カードを２組のカードに分ける処理、
（ｇ）前記処理（ｆ）において２組に分けた前記プレーヤ用カードのハンドと、２組に分けた前記バンカー用カードのハンドとを比較し、前記勝負順位データを用いて勝敗を決定する処理、及び、
（ｈ）前記処理（ｇ）においてプレーヤの勝ちであると決定した場合に、累積的に貯留した通貨価値のなかから配当を付与する処理。
【請求項１４】
下記構成を備えるゲーム装置であり、
複数のカードを表示することが可能なディスプレイと、
入力装置と、
以下（ａ）〜（ｍ）の処理を実行するようにプログラムされたコントローラと
を備える。
（ａ）所定枚数のプレーヤ用カードと、所定枚数のバンカー用カードとを前記ディスプレイに表示する処理、
（ｂ）前記入力装置から、通常ＢＥＴを受け付ける処理、
（ｃ）前記入力装置から、前記通常ＢＥＴとは異なるサイドＢＥＴを受け付ける処理、
（ｄ）カードを２組に分ける際に各組に分けられるカードにより成立する各組のハンドの強弱について課される基本条件の下で、前記入力装置からの入力に基づいて、勝敗を決定する処理を行う段階でのハンドの強さの順位を示す勝負順位データを用いて、所定枚数の前記プレーヤ用カードを第１ゲームのためのカードと第２ゲームのためのカードとに分ける処理、
（ｅ）前記基本条件の下で、前記勝負順位データを用いて、所定枚数の前記バンカー用カードを前記第１ゲームのためのカードと、前記第２ゲームのためのカードとに分ける処理、
（ｆ）前記第１ゲームのための前記プレーヤ用カードと前記第１ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位データを用いて前記第１ゲームの結果を決定する処理、
（ｇ）前記第２ゲームのための前記プレーヤ用カードと前記第２ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位データを用いて前記第２ゲームの結果を決定する処理、
（ｈ）前記第１ゲームと前記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、通常ＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理、
（ｉ）前記第１ゲームと前記第２ゲームとの結果がいずれもプレーヤの負けであり、且つ、前記処理（ｃ）においてサイドＢＥＴが行われた場合に、前記処理（ｄ）において分けたプレーヤ用カードを所定枚数に戻す処理、
（ｊ）前記処理（ｉ）において得られた所定枚数の前記プレーヤ用カードを、前記基本条件を適用せずに、及び／又は、前記勝負順位データを用いずに、前記入力装置からの入力に基づいて第３ゲームのためのカードと第４ゲームのためのカードとに分ける処理、
（ｋ）前記第３ゲームのための前記プレーヤ用カードと、前記処理（ｅ）において得られた前記第１ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位データを用いて前記第３ゲームの結果を決定する処理、
（ｌ）前記第４ゲームのための前記プレーヤ用カードと、前記処理（ｅ）において得られた前記第２ゲームのための前記バンカー用カードとのハンドを比較し、前記勝負順位データを用いて前記第４ゲームの結果を決定する処理、及び、
（ｍ）前記第３ゲームと前記第４ゲームとの結果がいずれもプレーヤの勝ちである場合、サイドＢＥＴとゲームの結果とに基づいて配当を付与する処理。
【図１Ａ】
【図１Ｂ】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２Ａ】
【図１２Ｂ】
【図１Ｂ】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図８】
【図９】
【図１０】
【図１１】
【図１２Ａ】
【図１２Ｂ】
【公開番号】特開２００８−２１２６５４（Ｐ２００８−２１２６５４Ａ）
【公開日】平成２０年９月１８日（２００８．９．１８）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００８−２６３９８（Ｐ２００８−２６３９８）
【出願日】平成２０年２月６日（２００８．２．６）
【出願人】（５０７３３２３８７）アルゼゲーミングアメリカインク (176)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２０年９月１８日（２００８．９．１８）
【国際特許分類】
【出願日】平成２０年２月６日（２００８．２．６）
【出願人】（５０７３３２３８７）アルゼゲーミングアメリカインク (176)
【Ｆターム（参考）】
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