説明

サウナ装置

【課題】簡単な構成でルーバにミストが当接せず、高温のミストが滴下しないサウナ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】ミストノズル15とルーバ10とを制御する制御装置16にルーバの特定開度を検知するルーバ開度検知手段11を備え、ルーバ10を所定の角度で停止させ、ルーバ10が特定角度を通過すると予測される時刻にルーバ開度検知手段11の検知出力が得られたときのみミストノズル15からの噴射を行うことにより、ルーバ10の故障などでルーバ10が正しく動作しなかった場合に、ミストの噴射を停止させて高温のミストがルーバ10に当接して結露し滴下することのないサウナ装置を提供できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、浴室内を高温高湿なサウナ空間にするサウナ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のサウナ装置の一例として、浴室の天井に設置し浴室をサウナ室とするミスト装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に示すものは浴室暖房装置の吸気口の側方にミスト噴出部を設けたものである。
【0004】
また、他のサウナ装置の一例として、浴室にミストノズルユニットを設置するミスト式浴室暖房装置も知られている(例えば特許文献2参照)。
【特許文献1】特開2002−336327号公報
【特許文献2】特開平6−88629号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような従来のサウナ装置では、ノズルからは水滴径1〜500μmのミストが噴出されるため、ミストが到達する範囲は限られると共に大きい水滴のものはそのまま滴下していくので、ミストが到達する所と到達していない所では温度と湿度が異なる温湿度むらが生じるという課題がある。
【0006】
本発明はこのような課題を解決する天井取り付け型の浴室暖房装置の加熱空気の吹き出し口にミストノズル設けたサウナ装置に関するものである。
【0007】
ミストノズルを加熱空気の吹き出し口に設けることでミストは高温に加熱され、微細化され温湿度が均一なサウナ空間を得ることができるが、ミストノズルが噴射するミストが下方にある吹き出し方向を可変するルーバに当接すると結露水が滞留し、下方に滴下して不快感を与えることがある。
【0008】
ルーバに当接しない角度でミストを噴射するためにルーバの角度を検知するロータリーエンコーダなどの角度センサを用いる方法があるが、この方法はコストが高く実用には困難がある。
【0009】
本発明は、この課題を解決するものであり、簡単な構成でルーバにミストが当接しない、すなわち、結露したミストが滴下しないサウナ装置を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のサウナ装置は上記目的を達成するために、ミストノズルとルーバとを制御する制御装置にルーバの特定開度を検知するルーバ開度検知手段を備え、ルーバをステッピングモータの駆動により所定の角度で停止させ、ルーバが特定角度を通過すると予測される時刻にルーバ開度検知手段の検知出力が得られたときのみミストノズルからの噴射を行うようにしたものである。
【0011】
このことにより、ルーバやステッピングモータの故障などでルーバが正しく動作しなかった場合に、ミストの噴射を停止させて高温のミストがルーバに当接して結露し滴下することのないサウナ装置を提供できる。
【0012】
また、本発明のサウナ装置は上記目的を達成するために、制御装置は循環ファンを駆動する循環モータの回転数を検知する回転数検知手段を備え、運転初期においてルーバを閉状態でモータを駆動して回転数検知手段が検知する回転数を記憶し、その後ルーバをステッピングモータの駆動により開動作させて所定角度で停止させ、その過程において回転数検知手段が検知する回転数と記憶した回転数とを比較し両者の回転数の差が所定値以上のときのみ前記ミストノズルからの噴射を行うようにしたものである。
【0013】
このことにより、前述の手段と同様のサウナ装置を提供できる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば簡単な構成でミストの結露を防止でき、かつ温度および湿度むらが少ないサウナ装置を提供できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の請求項1記載の発明は、浴室内の空気を循環する循環ファンと、循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段と循環ファンの吹出口に設けたミストノズルとミストノズルに対向して設けられステッピングモータで回動されるルーバおよび循環ファンとミストノズルとルーバとを制御する制御装置を備えたサウナ装置であって、制御装置はルーバの特定開度を検知するルーバ開度検知手段を備え、ルーバをステッピングモータの駆動により所定の角度で停止させ、ルーバが前記の特定角度を通過すると予測される時刻にルーバ開度検知手段の検知出力が得られたときのみミストノズルからの噴射を行うよう制御することを特徴としている。
【0016】
本発明の請求項2記載の発明は、浴室内の空気を循環する循環ファンと、循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段と循環ファンの吹出口に設けたミストノズルとミストノズルに対向して設けられステッピングモータで回動されるルーバおよび循環ファンとミストノズルとルーバとを制御する制御装置を備えたサウナ装置であって、制御装置は循環ファンを駆動する循環モータの回転数を検知する回転数検知手段を備え、運転初期においてルーバを閉状態でモータを駆動して回転数検知手段が検知する回転数を記憶し、その後ルーバをステッピングモータの駆動により開動作させて所定角度で停止させ、その過程において回転数検知手段が検知する回転数と記憶した回転数とを比較し両者の回転数の差が所定値以上のときのみ前記ミストノズルからの噴射を行うよう制御することを特徴としている。
【0017】
本発明の請求項3記載の発明は、ルーバが閉状態とルーバが開動作状態の回転数の差が所定値以上を得られないとき、制御装置は、ステッピングモータを逆転させてルーバを閉状態にした後、循環ファンを駆動する循環モータの出力を高めて再度、請求項2に記載の動作を行うことを特徴としている。
【0018】
このことにより、フィルタの目詰まりによるルーバ故障の誤検知を避けることができる。
【0019】
本発明の請求項4記載の発明は、浴室内の空気を循環する循環ファンと、循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段と循環ファンの吹出口に設けたミストノズルとミストノズルに対向して設けられステッピングモータで回動されるルーバおよび循環ファンとミストノズルとルーバとを制御する制御装置を備えたサウナ装置であって、制御装置は循環ファンを駆動する循環モータの回転数を検知する回転数検知手段を備え、運転初期において、まずモータを駆動し、その後ルーバをステッピングモータの駆動により開動作させて所定角度で停止させ、前記開動作の過程においてモータの回転数の変化率を計測し、次にステッピングモータを逆転させてルーバを閉止状態で停止させ、前記閉止状態までの過程においてモータの回転数の変化率を計測し、前記2者の回転数の変化率がそれぞれ負と正であるときのみルーバを所定角度まで開放した後にミストノズルからの噴射を行うよう制御することを特徴としている。
【0020】
このことにより請求項3と同様の効果が得られる。
【0021】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0022】
(実施の形態1)
図1は本発明のサウナ装置の全体構成を示す図である。
【0023】
図において、サウナ装置本体は、天井1に取り付けられるケーシング2に取り付けられたグリル3とで閉じた空間を構成している。
【0024】
グリル3には吸入口4が設けられており、さらにフィルタ5が装着されている。
【0025】
前述空間内に熱交換器6と循環モータ7(図4に図示)とこれにより駆動される循環ファン8、ステッピングモータ9(図4に図示)で駆動されるルーバ10およびルーバ開度検知手段11が設けられている。
【0026】
ルーバ10が点線示のように開放状態で循環ファン8が回転すると循環流12が発生し、浴室内の空気は熱交換器6で加熱される、いわゆる浴室暖房装置の機能が発揮できる構造になっている。
【0027】
この循環流12の出口に給水管13から供給される温水もしくは水を給水弁14で制御してミストを下方の浴室内に噴射するミストノズル15が設けられている。
【0028】
また、ケーシング2には制御装置16が取り付けられている。
【0029】
図2は図1のミストノズル15とルーバ10の動作を説明するための図である。
【0030】
図で15a、15bはミストの噴射域を示す。この噴射域は循環流12の吹き出し方向の影響を受け、図ではやや左方に偏向されている。
【0031】
ルーバ10は閉止の状態から反時計方向に回動し、開度θ1はルーバ10が支障なく動作していることを検知するためのもので(後述)、開度θ2は実際にミストを噴射するための最低の開度をしめしている。
【0032】
図3はルーバ10の駆動機構を示す図で、図3(a)は側面図、図3(b)は正面図である。
【0033】
図でケーシング2に固定されたステッピングモータ9の軸17aにギア18bが固定され、ルーバ10の軸19aがケーシング2に軸止され(図示せず)、この軸19aにギア20bが固定されており、このギア20bはギア18bと係合している。
【0034】
ルーバ開度検知手段11は、たとえばマイクロスイッチで、ルーバ10の開度θ1の時に信号が得られるもので、ケーシング2に固定されている。
【0035】
この状態でステッピングモータ9が駆動されるとルーバ10は反時計もしくは時計方向に回動することができる。
【0036】
図4は電気系の構成を示す図である。
【0037】
図で制御装置16はCPU21を中心に構成されており、CPU21の出力側に循環モータ7を駆動するための駆動回路22とステッピングモータ9の回動ステップ数を制御するための駆動回路23と警報部24が接続されている。また、給水弁14もCPU21により継電器などを介して制御されるが継電器は図示を省略している。
【0038】
また、熱交換器6の制御についても図示を省略している。
【0039】
一方、CPU21の入力側には、図3で説明したルーバ10の特定の開度を検知するルーバ開度検知手段11と、前述した暖房やサウナなどのサウナ装置の運転モードを設定し、かつ発停を操作する設定操作部25が接続されている。
【0040】
なお、以下に説明する制御装置16の動作は、CPU21内のマイコンとROM、RAMとが共働するプログラムの形態で実施される。このことは、後述の実施の形態2および実施の形態3についても同様である。
【0041】
以上の構成において、図1〜図4を参照しながら、サウナ装置の動作について図5を用いて説明する。
【0042】
図5はミストノズル15とルーバ10の動作を説明するためのフローチャートである。
【0043】
設定操作部25でサウナモードが選択され、運転開始のスイッチが押されると、ステップ(以下Sで略記)1において、ステッピングモータ9を駆動してルーバ10を閉止状態から反時計方向に開放開始させる。S2でルーバ10が開度θ1に到達する予定の時刻に達するとS3においてルーバ開度検知手段11の信号がONであるかどうかをチェックする。この時刻でON信号が得られないと制御装置16はルーバ10もしくはステッピングモータ9の故障と判断してサウナ装置の運転を停止し(S4)、警報部24で警報を発生させる(S5)。
【0044】
S3でONが確認された場合はルーバ10の開放動作を継続し(S6)S7においてルーバ10が所定の開度θ2に達した時刻でステッピングモータ9を停止しルーバ10の動きも停止させる(S8)。次にS9で給水弁14を駆動してミストノズル15からミストを噴射する。
【0045】
以上の動作によりルーバを正しい位置θ2に正確に停止させミスト噴射を行うことができるので噴射されたミストがルーバ10に当接することがなく、したがって、結露水が滴下することによる不快感を与えることがない。
【0046】
なお、ルーバ開度検知手段11はマイクロスイッチで説明したが他の類似のスイッチ、例えば磁気感知のホール素子や、ホトトランジスタなどの光スイッチを用いてもよい。
【0047】
(実施の形態2)
この実施の形態におけるサウナ装置の全体構成は図1と同じであり、ルーバ10の駆動機構も図3に示すものと同様であるので説明は省略する。
【0048】
ただし、図1、図3におけるルーバ開度検知手段11はこの実施の形態では不要である。
【0049】
図6は本発明の実施の形態2における電気系の構成を示す図である。
【0050】
図は実施の形態1で説明した図4のルーバ開度検知手段11に替えて循環モータ7の回転数を検知する回転数検知手段26を設けたものである。なお図4と同じ符号のものは同じ機能を有するものなので説明を省略する。
【0051】
図の回転数検知手段26は、例えば循環モータ7の回転軸に固定したマグネットと、このマグネットの磁気を検知するホール素子で構成したものでもよく、循環モータがブラシレスのトランジスタモータの場合はモータ自身のパルス列から求める公知の方法であっても良い。
【0052】
図7はルーバ10の角度(開度)θと循環モータ7の回転数Rの関係を示す図である。
横軸のルーバの角度θに対して縦軸は循環モータの回転数Rを示している。
【0053】
曲線aはモータ電圧がV1で駆動された場合の特性である。ルーバが閉(θ=0)の時に回転数が高くルーバの角度が大きくなると回転数が低くなる。
【0054】
点線示の曲線bは曲線aが、図1で説明したフィルタ5が目詰まりを起したときの状態を示している。この場合はルーバの角度に対して回転数の低下傾向は緩やかになる。
【0055】
曲線cは、曲線bの状態で、モータ電圧をV1よりは高位の電圧のV2で駆動した場合の特性を示す。
【0056】
以上の構成で図6、図7を参照しながら図8を用いて制御装置16の動作を説明する。
【0057】
図8はミストノズル15とルーバ10の動作を説明するための図である。
【0058】
まず、S11で循環モータ7が直流電圧V1で駆動される。これにより循環ファン8が回転してその回転数が安定するのを待ってS12で回転数R1が記憶される。次にS13でステッピングモータ9を回動させてルーバ10の回動を開始させる。ルーバ10の角度が40°(θ1)と予想されるステッピングモータ9のステップ数がカウントされた所定時間後(S14)のS15において、そのとき測定された回転数Rと前記の記憶された回転数R1とが比較され、R1−Rが規定値より大きいがどうかを判定する。ここで大きいと判断された場合はルーバ10が正常に動いていると判断し、そのまま開放を続け(S16)ルーバ10がミストと当接しない角度60°(θ2)の時刻(S17)でルーバ10を停止し(S18)し、ミストを噴射させる(S19)。
【0059】
S15において、R1−Rが規定値より小さい場合は、ルーバ10もしくステッピングモータ9が故障している可能性があるが、前述の図7の曲線bのようにフィルタ5が目詰まりしている場合があるので、S20においてステッピングモータ9を逆転させてルーバ10を閉止し、S21で循環モータをV1より高い電圧V2で駆動し、再びS12からS14の動作を繰り返した後のS22でR2−Rが規定値より大きいかどうかを判定する。
【0060】
ここでYESであればS16移行し以後は前述の動作でミスト噴射に至る。
【0061】
しかし、NOであればルーバ10の故障と判断して、S23で運転を停止し、警報部24で警報する(S24)。
【0062】
以上の動作によりルーバ10を正しい位置θ2に正確に停止させてミスト噴射を行うことができるので噴射されたミストがルーバ10に当接することがなく、したがって、結露水が滴下することによる不快感を与えることがない。
【0063】
なお、循環モータ7は直流電圧で駆動されるモータで説明したが交流電圧で駆動されるモータを用いてもよい。
【0064】
(実施の形態3)
本実施の形態におけるサウナ装置の全体構成は図1と同じであり、電気系の構成も実施の形態2の図6の構成を用いるので構成の説明は省略する。
【0065】
ただし、図1におけるルーバ開度検知手段11はこの実施の形態では不要である。
【0066】
図9と図10を用いて本実施の形態の動作を説明する。図9はルーバ10の操作と循環モータ7の回転数の関係を示す図である。
【0067】
図9(a)はステッピングモータ9の駆動の時間推移とルーバ10の角度θの推移を示す図であり、図9(b)はそのときの循環モータ7の回転数Rの推移を示す図である。
【0068】
図9(b)の折れ線dはフィルタ5の目詰まりがない状態の特性であり、同折れ線eはフィルタ5の目詰まり状態の特性を示し目詰まりで回転数Rの変化が小さくなることを示している。
【0069】
図10はミストノズル15とルーバ10の動作を説明するための図である。
【0070】
まず、S31で循環モータ7が駆動される。これにより循環ファン8が回転してその回転数が安定するのを待ってS32でステッピングモータ9を回動させてルーバ10の回動を開始させるとともに回転数検知手段26で循環モータ7の回転数の計測を開始する。次にS33でルーバ10の角度が40°(θ1)と予想されるステッピングモータ9のステップ数がカウントされた所定時間後のS34において、回転数変化の時間推移すなわち回転数勾配が負であるかどうかを判断する。回転数勾配が負の場合はルーバ10が正常に動作していると判断してS35に移行する。
【0071】
S35ではステッピングモータ9を逆転させてルーバ10を閉止側に作動させると共に循環モータ7の回転数の計測を開始する。次にS36でルーバ10の角度が0°と予想されるステッピングモータ9のステップ数がカウントされた所定時間後のS37において、回転数変化の時間推移すなわち回転数勾配が正であるかどうかを判断する。
【0072】
回転数勾配が正の場合はルーバ10が正常に動作していると判断してS38に移行する。
【0073】
S38ではステッピングモータ9を回動させてルーバ10を開放側に動作させる。次に、ルーバ10の角度が60°(θ2)と予想されるステッピングモータ9のステップ数がカウントされた所定時間後のS39においてルーバ10を停止し次のS40でミストを噴射させる。
【0074】
しかし、S34もしくはS37においてNOと判断した場合はルーバ10の故障と判断してS41で運転を停止し、S42において警報部24で警報する。
【0075】
以上述べた方法は循環モータ7の回転数勾配の正負を判断する方法なので、回転数検知の分解能を高めることで、図9(b)の折れ線eで説明したフィルタ5に目詰まりでもルーバ10の正常動作を検知できる。
【0076】
以上の動作によりルーバ10を正しい位置θ2に正確に停止させてミスト噴射を行うことができるので噴射されたミストがルーバ10に当接することがなく、したがって、結露水が滴下することによる不快感を与えることがない。
【産業上の利用可能性】
【0077】
以上のように本発明のサウナ装置は、簡単な構成でミストの結露を防止でき、かつ温度および湿度むらが少ないサウナ装置を提供できるので、住居用のサウナ装置はもとより、業務用などの他用途のサウナ装置にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0078】
【図1】本発明の実施の形態1の全体構成を示す図
【図2】同ミストノズルとルーバの動作を説明するための図
【図3】同実施の形態1におけるルーバの駆動機構を示す図
【図4】同実施の形態1における電気系の構成を示す図
【図5】同実施の形態1のミストノズルとルーバの動作を説明するためのフローチャート
【図6】同実施の形態2における電気系の構成を示す図
【図7】同実施の形態2におけるルーバの角度と循環モータの回転数の関係を示す図
【図8】同実施の形態2のミストノズルとルーバの動作を説明するためのフローチャート
【図9】同実施の形態3におけるルーバの操作と循環モータの回転数の関係を示す図
【図10】同実施の形態3のミストノズルとルーバの動作を説明するためのフローチャート
【符号の説明】
【0079】
7 循環モータ
8 循環ファン
9 ステッピングモータ
10 ルーバ
11 ルーバ開度検知手段
14 給水弁
15 ミストノズル
26 回転数検知手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
浴室内の空気を循環する循環ファンと、前記循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段と前記循環ファンの吹出口に設けたミストノズルと前記ミストノズルに対向して設けられステッピングモータで回動されるルーバおよび前記循環ファンと前記ミストノズルと前記ルーバとを制御する制御装置を備えたサウナ装置であって、前記制御装置は前記ルーバの特定開度を検知するルーバ開度検知手段を備え、前記ルーバを前記ステッピングモータの駆動により所定の角度で停止させ、前記ルーバが前記の特定角度を通過すると予測される時刻に前記ルーバ開度検知手段の検知出力が得られたときのみ前記ミストノズルからの噴射を行うよう制御することを特徴とするサウナ装置。
【請求項2】
浴室内の空気を循環する循環ファンと、前記循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段と前記循環ファンの吹出口に設けたミストノズルと前記ミストノズルに対向して設けられステッピングモータで回動されるルーバおよび前記循環ファンと前記ミストノズルと前記ルーバとを制御する制御装置を備えたサウナ装置であって、前記制御装置は前記循環ファンを駆動する循環モータの回転数を検知する回転数検知手段を備え、運転初期においてルーバを閉状態で前記モータを駆動して前記回転数検知手段が検知する回転数を記憶し、その後ルーバを前記ステッピングモータの駆動により開動作させて所定角度で停止させ、その過程において前記回転数検知手段が検知する回転数と前記の記憶した回転数とを比較し両者の回転数の差が所定値以上のときのみ前記ミストノズルからの噴射を行うよう制御することを特徴とするサウナ装置。
【請求項3】
ルーバが閉状態とルーバが開動作状態の回転数の差が所定値以上を得られないとき、制御装置は、ステッピングモータを逆転させてルーバを閉状態にした後、循環ファンを駆動する出力を高めて再度、請求項2に記載の動作を行うことを特徴とする請求項2のサウナ装置。
【請求項4】
浴室内の空気を循環する循環ファンと、前記循環ファンにより生成される循環空気を加熱する加熱手段と前記循環ファンの吹出口に設けたミストノズルと前記ミストノズルに対向して設けられステッピングモータで回動されるルーバおよび前記循環ファンと前記ミストノズルと前記ルーバとを制御する制御装置を備えたサウナ装置であって、前記制御装置は前記循環ファンを駆動する循環モータの回転数を検知する回転数検知手段を備え、運転初期において、まず前記モータを駆動し、その後ルーバを前記ステッピングモータの駆動により開動作させて所定角度で停止させ、前記開動作の過程において前記モータの回転数の変化率を計測し、次に前記ステッピングモータを逆転させて前記ルーバを閉止状態で停止させ、前記閉止状態までの過程において前記モータの回転数の変化率を計測し、前記2者の回転数の変化率がそれぞれ負と正であるときのみ前記ルーバを所定角度まで開放した後に前記ミストノズルからの噴射を行うよう制御することを特徴とするサウナ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−61255(P2007−61255A)
【公開日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−248973(P2005−248973)
【出願日】平成17年8月30日(2005.8.30)
【出願人】(000005821)松下電器産業株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】