説明

サスペンションユニット

【課題】磁気ばねユニットを1個のみ使用することにより軽量化及びコストダウンを達成するようにしたサスペンションユニットを提供すること。
【解決手段】下部フレーム2と、下部フレーム2にリンク機構を介して上下動自在に取り付けられる上部フレームとを備えたサスペンションユニットに、上部フレームを下部フレーム2に対し弾性的に支持する複数のトーションバーと磁気ばねユニット94とを設け、磁気ばねユニット94の平衡点回りの静特性を拡大する静特性拡大機構をさらに設けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、磁気ばねユニットを有するサスペンションユニットに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、高保持力、高残留磁束密度を有する永久磁石が実用化されるに伴い、磁気ばねを利用したサスペンションユニットが種々提案されている。
【0003】
磁気ばねを利用した従来のサスペンションユニットには、負のばね定数を持つ磁気ばねユニットと正のばね定数を持つ金属ばねを組み合わせたものがあるが、ストロークを大きくすると非常に大きいユニットになることから、磁気ばねユニットの作動量をサスペンションユニットの作動量より小さくすることにより、大きいストロークを確保するとともに、小型化を達成するようにしたものもある(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】特開2004−353770号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載のサスペンションユニットにあっては、磁気ばねユニットの作動量を金属ばねの作動量より小さくするため、磁気ばねユニットを2個平行に配置して使用しており、コストや重量が増大していた。
【0006】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、磁気ばねユニットを1個のみ使用することにより軽量化及びコストダウンを達成するようにしたサスペンションユニットを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明のうちで請求項1に記載の発明は、下部フレームと、該下部フレームにリンク機構を介して上下動自在に取り付けられる上部フレームとを備えたサスペンションユニットであって、前記上部フレームを前記下部フレームに対し弾性的に支持する複数のトーションバーと磁気ばねユニットとを備え、該磁気ばねユニットの平衡点回りの静特性を拡大する静特性拡大機構を設けたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、前記磁気ばねユニットを、前記下部フレームに固定された固定磁石ユニットと、該固定磁石ユニットに対し上下動自在の可動磁石ユニットとで構成し、前記静特性拡大機構を前記可動磁石ユニットに連結したことを特徴とする。
【0009】
さらに、請求項3に記載の発明は、前記静特性拡大機構が、前記可動磁石ユニットに一端が連結されたレバーと、該レバーの他端に連結されたギヤとを有し、前記下部フレームに回動自在に取り付けられた回転軸と、該回転軸に一端が固定されたセクタギヤとを設け、該セクタギヤの他端に形成された歯部に前記ギヤを噛み合わせ、前記ギヤのピッチ円半径より前記レバーの有効レバー長さを大きく設定したことを特徴とする。
【0010】
また、請求項4に記載の発明は、前記下部フレームに揺動自在に取り付けられた揺動部材を設け、該揺動部材に前記可動磁石ユニットを取り付け、前記揺動部材を介して前記レバーの一端を前記可動磁石ユニットに連結したことを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、上部フレームを下部フレームに対し弾性的に支持する複数のトーションバーと磁気ばねユニットとを設け、磁気ばねユニットの平衡点回りの静特性を拡大する静特性拡大機構を設けたので、拡大率を例えば2に設定すると、従来2個必要であった磁気ばねユニットが1個で済み、軽量化及びコストダウンを達成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1及び図2は、本発明に係るサスペンションユニットSを示している。このサスペンションユニットSは、例えば車両用シートのサスペンションとして使用され、車体フロアに取り付けられる略矩形状の下部フレーム2と、下部フレーム2に上下動自在に取り付けられた略矩形状の上部フレーム4とを備えており、車両用シート(図示せず)は上部フレーム4に載置されて取り付けられる。
【0013】
下部フレーム2は、前後方向に延びる左右一対の下部サイドフレーム6と、これら一対の下部サイドフレーム6の前端部に両端部が接合された円筒状の前部連結軸8と、一対の下部サイドフレーム6の後端部に両端部が接合された円筒状の後部連結軸10とで構成されている。また、前部連結軸8の後方には、前部連結軸8と平行に延びる円筒状の前部回転軸12が設けられており、前部回転軸12の両端は一対の下部サイドフレーム6の前端部に回動自在に取り付けられている。さらに、後部連結軸10の前方には、後部連結軸10と平行に延びる円筒状の後部回転軸14が設けられており、後部回転軸14の両端は一対の下部サイドフレーム6の後端部に回動自在に取り付けられている。
【0014】
一方、上部フレーム4は、前後方向に延びる左右一対の上部サイドフレーム16と、これら一対の上部サイドフレーム16の前端部に両端部が接合された円筒状の前部連結軸18と、一対の上部サイドフレーム16の後端部に両端部が接合された円筒状の後部連結軸20とで構成されている。また、前部連結軸18の後方には、前部連結軸18と平行に延びる円筒状の前部回転軸22が設けられており、前部回転軸22の両端は一対の上部サイドフレーム16の前端部に回動自在に取り付けられている。さらに、後部連結軸20の前方には、後部連結軸20と平行に延びる円筒状の後部回転軸24が設けられており、後部回転軸24の両端は一対の上部サイドフレーム16の後端部に回動自在に取り付けられている。
【0015】
また、上部フレーム4は、下部フレーム2に左右のリンク機構を介して上下動自在に取り付けられており、左右のリンク機構は同じ構成なので、片側のリンク機構のみ以下説明する。
【0016】
リンク機構は、下部フレーム2の前部回転軸12に下端部が接合された前部リンク26と、下部フレーム2の後部回転軸14に下端部が接合された後部リンク28と、前部リンク26の上端部と後部リンク28の上端部に両端部(前後の端部)が回動自在に連結された連結リンク30と、上部フレーム4の前部回転軸22に上端部が接合された前部リンク32と、下上フレーム4の後部回転軸24に上端部が接合された後部リンク34と、を備えている。
【0017】
前部リンク32の中間部は、その下方に位置する前部リンク26の上端部に回動自在に連結されており、前部リンク32の下端部は、中間リンク36の下端部に回動自在に連結され、中間リンク36の上端部は、下部サイドフレーム6に下端部が接合されたブラケット37の上端部に回動自在に取り付けられている。また、後部リンク34の下端部は、その下方に位置する後部リンク28の上端部に回動自在に連結されている。
【0018】
下部フレーム2の円筒状前部回転軸12の内部には、トーションバー38が遊挿されており、トーションバー38の一端は、前部回転軸12に固定されるとともに、一対の下部サイドフレーム6の一方に固定された保持部材40に回動自在に取り付けられており、トーションバー38の他端は、一対の下部サイドフレーム6の他方に固定部材42を介して固定されている。同様に、下部フレーム2の円筒状後部回転軸14の内部には、トーションバー44が遊挿されており、トーションバー44の一端は、後部回転軸14に固定されるとともに、一対の下部サイドフレーム6の一方に固定された保持部材46に回動自在に取り付けられており、トーションバー44の他端は、一対の下部サイドフレーム6の他方に固定部材48を介して固定されている。
【0019】
また、上部フレーム4の円筒状前部回転軸22の内部には、トーションバー(図示せず)が遊挿されており、このトーションバーの一端は、一対の上部サイドフレーム16の一方に固定部材52を介して固定され、トーションバーの他端は、前部回転軸22に固定されるとともに、一対の上部サイドフレーム16の他方に固定された保持部材54に回動自在に取り付けられている。同様に、上部フレーム4の円筒状後部回転軸24の内部には、トーションバー56が遊挿されており、トーションバー56の一端は、一対の上部サイドフレーム16の一方に固定部材58を介して固定され、トーションバー56の他端は、後部回転軸24に固定されるとともに、一対の上部サイドフレーム16の他方に固定された保持部材60に回動自在に取り付けられている。
【0020】
サスペンションユニットSの組立に際し、トーションバー38は、固定部材42に固定された端部に対し、その反対側の端部を図2の矢印Aの方向に捩ることにより、前部リンク26を介して上部フレーム4の持ち上げ力を発生させている。トーションバー44についても同様である。また、前部回転軸22に遊挿されたトーションバーは、固定部材52に固定された端部に対し、その反対側の端部を図2の矢印Bの方向に捩ることにより、前部リンク32を介して上部フレーム4の持ち上げ力を発生させている。トーションバー56についても同様である。
【0021】
さらに、上部フレーム4の前部連結軸18には、正面視がU字状のブラケット62が接合されており、U字状ブラケット62の下端部には回転軸64が取り付けられている。回転軸64には、平行に延びる二つのレバー66の下端部が固定されており、二つのレバー66の上端部には、負荷調整軸68の両端部が回動自在に取り付けられている。負荷調整軸68には雌ねじが形成されており、この雌ねじは、操作軸70に形成された雄ねじと螺合しており、操作軸70の前端部は、U字状ブラケット62に取り付けられたノブ取付板71の開口部を貫通している。また、ノブ取付板71には、ノブ72が回動自在に取り付けられており、ノブ72は操作軸70の前端部に固定されている。
【0022】
回転軸64の外端部には、ポインタ74の基端部とレバー76の下端部が隣接して固定されている。また、一対の上部サイドフレーム16の一方の前端部には、ブラケット78が固定されており、このブラケット78の前部に形成された負荷目盛板80にポインタ74の先端部が対向している。
【0023】
さらに、レバー76の上端部には、連結軸82の一端が取り付けられており、連結軸82はブラケット78の開口部78aに遊挿され、連結軸82の他端には、第1の連結リンク84の前端部が連結されている。また、第1の連結リンク84の後端部は第2の連結リンク86の前端部に連結され、第2の連結リンク86には、互いに離間した二つのレバー88,90の下端部が回動自在に取り付けられている。レバー88の上端部は、前部回転軸22に固定されたトーションバーの端部に固定され、レバー90の上端部も同様に、後部回転軸24に固定されたトーションバー56の端部に固定されている。
【0024】
また、前部回転軸12には、ダンパー92の前端部が回動自在に取り付けられており、ダンパー92の後端部は、後部回転軸24に回動自在に取り付けられている。
【0025】
さらに、ダンパー92に隣接して、上部フレーム4を弾性的に支持する磁気ばねユニット94が設けられており、磁気ばねユニット94は、固定磁石ユニット96と、固定磁石ユニット96に対し上下動自在の可動磁石ユニット98とで構成されている。
【0026】
図3に示されるように、固定磁石ユニット96は、所定の間隔をおいて同一磁極が対向する上部磁石対96aと下部磁石対96bとを有し、同じ側に配置された上部及び下部永久磁石は異なる磁極が同じ方向(内方あるいは外方)に向くように互いに接合されている。一方、可動磁石ユニット98は、固定磁石ユニット96の内部スペースに挿入された永久磁石を有し、この永久磁石は上下方向に磁極が形成されており、上部磁極は固定磁石ユニット96の上部磁石対96aと同一磁極が対向する一方、下部磁極は固定磁石ユニット96の下部磁石対96bと同一磁極が対向するように設定されている。なお、図3(b)に示されるように固定磁石ユニット96と可動磁石ユニット98との間には所定のクリアランスが設けられている。
【0027】
図4乃至図9に示されるように、固定磁石ユニット96は金属製枠体100の側壁内面に取り付けられており、金属製枠体100は下部フレーム2に取り付けられた取付板102に固定されている。一方、固定磁石ユニット96の内部スペースに挿入された可動磁石ユニット98は、その両端(前後の端部)に設けられた取付部材104を介して可動磁石ユニット取付用揺動部材106の前端部と後端部近傍にそれぞれ固定されている。また、可動磁石ユニット取付用揺動部材106の後端部は、下部フレーム2の後部連結軸10に接合されたブラケット108に揺動自在に取り付けられている。
【0028】
可動磁石ユニット取付用揺動部材106は、幅方向の断面がコ字状を呈し、上下方向の壁面には前後方向に長い長孔106aが形成されている。この長孔106aには、第1の軸110に回動自在に取り付けられたローラ112が遊挿されており、第1の軸110はレバー114の一端に固定されている。レバー114の他端には第2の軸116が、第1の軸110とは反対方向に突出するように固定されており、第2の軸116は、取付板102に固定されたブラケット118に回動自在に取り付けられ、その先端部にはギヤ120が取り付けられている。
【0029】
ギヤ120は、セクタギヤ122の後端部に形成された歯部122aと噛み合っており、セクタギヤ122の前端部は、下部フレーム2の前部回転軸12に固定されている。
【0030】
なお、ギヤ120のピッチ円半径と、第1の軸110と第2の軸116の中心間距離との比(レバー比)は、例えば1:2に設定される。
【0031】
また、下部フレーム2の後部連結軸10には、金属製のベルト保持部材124が取り付けられており、このベルト保持部材124に両端が保持されたストローク規制用ベルト126の中間部は、上部フレーム4の後部連結軸20に巻回されている。
【0032】
上記構成の本発明に係るサスペンションユニットSの作用を以下説明する。
上部フレーム4に載置されたシートに着座すると、負荷(着座者の体重)に応じて上部フレーム4が下降する。上部フレーム4が下降すると、四つのトーションバー38,44,56(一つは図示せず)が捩れ、上部フレーム4の下降量に応じた上部フレーム4の持ち上げ力が発生する。また、磁気ばねユニット94は、上部フレーム4に所定値以上の負荷が加わり、上部フレーム4が所定値(例えば、磁気ばねユニット94の平衡点から、例えば20mm)以上下降するまでは、負のばね定数を示し、上部フレーム4が前記所定値よりさらに下降すると、正のばね定数を示し、その後は下降量に応じた上部フレーム4の持ち上げ力を徐々に発生する。
【0033】
なお、トーションバー38,44,56は、変位(ストローク)に関係なく線形のばね定数を持っているのに対し、磁気ばねユニット94は所定範囲(例えば、図3(b)に示される平衡位置から約±20mm)の変位に対しては負のばね定数を示し、この範囲外では正のばね定数を示す。
【0034】
また、着座状態における磁気ばねユニット94は、負荷に関係なく平衡位置に設定しなければ、サスペンションユニットSの本来のクッション性能が損なわれることから、負荷(体重)調整を行う必要があり、この負荷調整について説明する。
【0035】
ノブ72は操作軸70の前端部に取り付けられており、操作軸70に形成された雄ねじと負荷調整軸68に形成された雌ねじが螺合していることから、ノブ72を回転することにより、ノブ72と負荷調整軸68との間隔が変化する。ノブ72の回転により負荷調整軸68がノブ72に接近すると、レバー66が前方に傾斜して回転軸64が図2の矢印C方向に回転する。その結果、レバー76が前方に傾斜して第1及び第2の連結リンク84,86が前方に移動し、レバー88を介して上部フレーム4の前部回転軸22に収容されたトーションバーが矢印B方向に回転するとともに、レバー90を介して上部フレーム4の後部回転軸24に収容されたトーションバー56が同じ方向に回転する。二つのトーションバー(一つは56)のこの方向の回転は、トーションバー56の捩り量が大きくなり、上部フレーム4の持ち上げ力が増大するので、サスペンションユニットSの設計当初の想定平均負荷より着座者の体重が重い場合に上記操作は行われる。
【0036】
逆に、想定平均負荷より着座者の体重が軽い場合には、ノブ72を上記操作とは反対方向に回転することにより、トーションバー56の捩り量が小さくなり、上部フレーム4の持ち上げ力が減少する。
【0037】
この負荷調整は、ポインタ74が指し示す負荷目盛板80の目盛を見ながら行うことができ、例えば50〜130kgの負荷範囲で調整可能である。
【0038】
また、車体フレーム(図示せず)に振動が入力されると、トーションバー38,44,56と磁気ばねユニット94の弾性力により振動を吸収するが、磁気ばねユニット94の場合、車体フレームからの振動は、セクタギヤ122とギヤ120との噛み合い、レバー114、可動磁石ユニット取付用揺動部材106等を介して磁気ばねユニット94に入力される。
【0039】
上述したように、ギヤ120のピッチ円半径と、第1の軸110と第2の軸116の中心間距離(レバー114の有効レバー長さ)との比は、例えば1:2に設定されるので、上部フレーム4に加わる荷重のうち、四つのトーションバー38,44,56で支持する荷重を除き、セクタギヤ122を介してギヤ120に加わる荷重の1/2の荷重を磁気ばねユニット94で支持すればよいことになる。すなわち、セクタギヤ122、ギヤ120、レバー114等は磁気ばねユニット94の静特性拡大機構を構成することになり、上述したレバー比が1:2の場合、拡大率は2倍になり、レバー比を適宜設定する(ギヤ120のピッチ円半径よりレバー114の有効レバー長さを大きく設定する)ことにより、任意の拡大率を得ることができる。
【0040】
なお、車体フレーム(図示せず)に振動が入力されると、ダンパー92が作動して振動は減衰し、例えば衝撃力が入力されて下部フレーム2が上部フレーム4に異常に接近すると、後部連結軸20がクッション部材(図示せず)に当接し、衝撃(底突き)を吸収する。また、下部フレーム2が上部フレーム4から異常に離反しようとすると、ストローク規制用ベルト126に張力が加わり、下部フレーム2に対する上部フレーム4のストロークを規制する。
【0041】
上記実施の形態は、車両用シートが取り付けられるシートサスペンションを例にとり説明したが、本発明はシートサスペンションに限定されるものではなく、車両用シート以外の装置を載置して外部からの振動を減衰する除振ユニットとしても使用されるものである。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明に係るサスペンションユニットは、磁気ばねユニットを1個のみ使用することにより軽量化及びコストダウンを達成することができるので、軽量化が要求される車両用シート等のサスペンションユニットとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明に係るサスペンションユニットの斜視図である。
【図2】図1のサスペンションユニットの分解斜視図である。
【図3】図1のサスペンションユニットに設けられた磁気ばねユニットの概略構成を示しており、(a)は斜視図、(b)は正面図である。
【図4】図1のサスペンションユニットの部分斜視図である。
【図5】図1のサスペンションユニットの別の部分斜視図である。
【図6】図1のサスペンションユニットの部分分解斜視図である。
【図7】図1のサスペンションユニットの一部を取り除いた平面図である。
【図8】磁気ばねユニットの静特性を拡大する静特性拡大機構の側面図である。
【図9】図8の静特性拡大機構の要部側面図である。
【符号の説明】
【0044】
2 下部フレーム、 4 上部フレーム、 6 下部サイドフレーム、
8 前部連結軸、 10 後部連結軸、 12 前部回転軸、 14 後部回転軸、
16 上部サイドフレーム、 18 前部連結軸、 20 後部連結軸、
22 前部回転軸、 24 後部回転軸、 26 前部リンク、 28 後部リンク、
30 連結リンク、 32 前部リンク、 34 後部リンク、 36 中間リンク、
37 ブラケット、 38 トーションバー、 40 保持部材、 42 固定部材、
44 トーションバー、 46 保持部材、 48 固定部材、 52 固定部材、
54 保持部材、 56 トーションバー、 58 固定部材、 60 保持部材、
62 U字状ブラケット、 64 回転軸、 66 レバー、 68 負荷調整軸、
70 操作軸、 71 ノブ取付板、 72 ノブ、 74 ポインタ、
76 レバー、 78 ブラケット、 80 負荷目盛板、 82 連結軸、
84 第1の連結リンク、 86 第2の連結リンク、 88,90 レバー、
92 ダンパー、 94 磁気ばねユニット、 96 固定磁石ユニット、
98 可動磁石ユニット、 100 金属製枠体、 102 取付板、
104 取付部材、 106 可動磁石ユニット取付用揺動部材、 106a 長孔、
108 ブラケット、 110 第1の軸、 112 ローラ、 114 レバー、
116 第2の軸、 118 ブラケット、 120 ギヤ、 122 セクタギヤ、
122a 歯部、 124 ベルト保持部材、 126 ストローク規制用ベルト、
S サスペンションユニット。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部フレームと、該下部フレームにリンク機構を介して上下動自在に取り付けられる上部フレームとを備えたサスペンションユニットであって、
前記上部フレームを前記下部フレームに対し弾性的に支持する複数のトーションバーと磁気ばねユニットとを備え、該磁気ばねユニットの平衡点回りの静特性を拡大する静特性拡大機構を設けたことを特徴とするサスペンションユニット。
【請求項2】
前記磁気ばねユニットを、前記下部フレームに固定された固定磁石ユニットと、該固定磁石ユニットに対し上下動自在の可動磁石ユニットとで構成し、前記静特性拡大機構を前記可動磁石ユニットに連結したことを特徴とする請求項1に記載のサスペンションユニット。
【請求項3】
前記静特性拡大機構が、前記可動磁石ユニットに一端が連結されたレバーと、該レバーの他端に連結されたギヤとを有し、前記下部フレームに回動自在に取り付けられた回転軸と、該回転軸に一端が固定されたセクタギヤとを設け、該セクタギヤの他端に形成された歯部に前記ギヤを噛み合わせ、前記ギヤのピッチ円半径より前記レバーの有効レバー長さを大きく設定したことを特徴とする請求項2に記載のサスペンションユニット。
【請求項4】
前記下部フレームに揺動自在に取り付けられた揺動部材を設け、該揺動部材に前記可動磁石ユニットを取り付け、前記揺動部材を介して前記レバーの一端を前記可動磁石ユニットに連結したことを特徴とする請求項2あるいは3に記載のサスペンションユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2009−248798(P2009−248798A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−100286(P2008−100286)
【出願日】平成20年4月8日(2008.4.8)
【出願人】(594176202)株式会社デルタツーリング (111)
【Fターム(参考)】