説明

サスペンション構造

【課題】コストを抑えつつ、簡易な構造で冷却風を取り込むことができ、ホイール内に配設される部品の冷却効率を格段と向上させることができる車両用サスペンション装置を提供する。
【解決手段】車体に取り付けられると共に車体幅方向に延在するビーム部2と、該ビーム部2と列設して車体後方に向けて延在し、ホイールを保持するアーム部3とを備える車両用サスペンション装置1であって、ビーム部2およびアーム部3が、内部に当該ビーム部2およびアーム部3に沿った通路4を有する中空形状で形成されると共に、ビーム部2が、車体前方側の一面に、通路4に冷却風を導入するための該車体前方に向けた開口部2aを有し、アーム部3が、ホイール側の端部に、通路4に導入された冷却風をホイール近傍に配設されるブレーキ装置に向けて排出するための排出口5を有するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サスペンション構造に関し、特に、乗用車、トラック、バス等の車両におけるサスペンション構造に適用して好適なものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、この種の車両において、ホイール内に配設される部品を冷却するために様々な構造が提案されている。具体的には、ホイール内のディスクロータやキャリパ、またはブレーキパッド等を収容するカバー本体内に、エアコン等の空調装置によって作り出した冷却風や、車両の走行によって得られる走行風(外気)を、導風ダクト(エアダクト)やチューブを介して導くことにより、ディスクブレーキ等の作動によって発生した熱を除去(冷却)する構造が広く知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
【0003】
また、特許文献4には、ブレーキロータより車体内側で、アクスルハウジングに固定されたバッフルプレートにエアガイドを設けて、車体前方からの車速風(走行風)をブレーキロータへ導き、該ブレーキロータ内部を通過する車速風(冷却風)を増加させることによって、ブレーキ機構に対する冷却性能を向上させる構造が開示されている。
【0004】
さらに、特許文献5には、横置きリンク型のサスペンションアーム内に導風ダクトを有し、該導風ダクトの空気吸入口をサスペンションアームの回転軸線とほぼ同軸上に、車体前方に向けて開設し、当該導風ダクトの空気吹出し口をサスペンションアームの車輪側端部からブレーキ装置に向けて開設することにより、空気(走行風)を空気吸入口から取り込み、導風ダクトを経由して空気吹出し口からブレーキ装置のディスクに吹きつけるようにして、該ディスクの熱を大気中に放散して冷却させる車両用ブレーキ装置の冷却機構が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭58−33502号公報
【特許文献2】特開平8−86325号公報
【特許文献3】特開2008−196684号公報
【特許文献4】特開平8−177912号公報
【特許文献5】特開平4−169309号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、かかる特許文献1乃至4の技術においては、導風ダクトやチューブが、車両の転舵時における揺動等の要因により、サスペンションアームや車輪等の周辺部品と干渉することを避けるべく、設置スペースを確保しなければならず、これに伴い開発コストが嵩む場合があった。
【0007】
また、特許文献5の技術においては、導風ダクトの空気吸入口が、車体前方から見て、周辺部品と重なる位置関係になる場合があり、取り込む空気量が減少してしまう未だ不十分な問題があった。
【0008】
さらに、例えば、中間ビーム式サスペンション(カップルドビーム式サスペンション)のように、トレーリングアームのピボットと車軸との中間にクロスビームが配置され、車両前方にトレーリングアームが延びるタイプのサスペンションでは、トレーリングアームによって、ホイール内に配設される部品に向けた冷却性が阻害されるおそれがあった。
【0009】
そこで、本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、コストを抑えつつ、簡易な構造で冷却風を取り込むことができ、ホイール内に配設される部品の冷却効率を格段と向上させることができるサスペンション構造を提供することを主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
車体に取り付けられると共に車体幅方向に延在するビーム部と、該ビーム部に列設されて車体後方に向けて延在し、ホイールを保持するアーム部とを備える車両用サスペンション装置であって、
前記ビーム部および前記アーム部が、内部に当該ビーム部およびアーム部に沿った通路を有する中空形状で形成されると共に、
前記ビーム部が、車体前方側の一面に、前記通路に冷却風を導入するための該車体前方に向けた開口部を有し、
前記アーム部が、前記ホイール側の端部に、前記通路に導入された冷却風を前記ホイール近傍に配設される部品に向けて排出するための排出口を有するようにした。
【0011】
従って、本発明の一態様によれば、ビーム部の開口部が車体前方に向けた一面に設けられることから、冷却風としての走行風を車体幅方向に延在するビーム部一面で受け止めることができ、大量の走行風を冷却風として通路に導入することができる。これと共に、この導入した冷却風を、ホイール内への冷却風導入を阻害するトレーリングアームなどの周辺部品に邪魔されることなく排出口5へと導くことができ、該排出口5からホイール内に配設される部品に向かって集中的に排出することができるため、このようなホイール内に配設される部品、特に高熱を発生するブレーキ装置の冷却性能を格段と向上させることができる。
【0012】
しかも、開口部はビーム部における車体前方側の一面に設け、ビーム部およびアーム部の中空部分を通路として利用し、排出口はアーム部におけるホイール側端部に設けた簡易な構造であることにより、ほぼ既存の構造を流用することができるため、コスト面においても増加することを抑制することができ、ホイール内に配設されるブレーキ装置等の部品の冷却性能を格段と向上させることができるサスペンション構造を容易に実現することができる。
【0013】
また、本発明の一態様において、
前記アーム部が、前記ビーム部とは反対の端部側に、前記通路を塞ぐ閉塞部を有する
ことが好ましい。
【0014】
これにより、ビーム部における開口部から導入されて通路を流れてくる冷却風が、閉塞部によって塞き止められ、アーム部の排出口へ強制的に導かれるため、当該排出口からブレーキ装置に向けて冷却風を集中的に排出させることができ、ブレーキ装置をより一層効果的に冷却することができる。
【0015】
さらに、上記目的を達成するための本発明の他の態様は、
車体に取り付けられると共に車体幅方向に延在するビーム部と、該ビーム部に列設されて車体後方に向けて延在し、ホイールを保持するアーム部とを備える車両用サスペンション装置であって、
前記ビーム部が、内部に当該ビーム部に沿った通路を有する中空形状で形成され、車体前方側の一面に、前記通路に冷却風を導入するための前記車体前方に向けた開口部を有すると共に、
前記通路と連通するダクトが、前記アーム部の外周に沿って前記ホイール側に向けて延在され、当該ダクトにおける前記ホイール側の端部に、前記導入された冷却風を前記ホイール近傍に配設される部品に向けて排出するための排出口を有するようにした。
【0016】
従って、本発明の他の態様によれば、ビーム部の開口部が車体前方に向けた一面に設けられることから、冷却風としての走行風を車体幅方向に延在するビーム部一面で受け止めることができ、大量の走行風を冷却風として通路に導入することができる。これと共に、この導入した冷却風を、ホイール内への冷却風導入を阻害するトレーリングアームなどの周辺部品に邪魔されることなく排出口12に導くことができ、当該排出口12からホイール内に配設される部品に向かって集中的に排出することができるため、このようなホイール内に配設される部品、特に高熱を発生するブレーキ装置の冷却性能を格段と向上させることができる。
【0017】
しかも、開口部はビーム部における車体前方側の一面に設け、ビーム部の中空部分およびアーム部外周に配設されるダクトを通路として利用し、該ダクトのホイール側端部に排出口を設けた簡易な構造であることにより、ほぼ既存の構造を流用することができるため、コスト面においても増加することを抑制することができ、ホイール内に配設されるブレーキ装置等の部品の冷却性能を格段と向上させることができるサスペンション構造を容易に実現することができる。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、コストを抑えつつ、簡易な構造で冷却風を取り込むことができ、ホイール内に配設される部品の冷却効率を格段と向上させることができるサスペンション構造を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】本発明によるサスペンション構造を適用した一実施例におけるビームサスペンションを部分的に断面で示す概略構成図である。
【図2】本発明によるサスペンション構造を適用した他の実施例におけるビームサスペンションの概略構成を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明を実施するための形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、以下の説明において、周知の手法、周知の手順、周知のアーキテクチャおよび周知の回路構成等(以下「周知事項」)については、その細部にわたる説明を割愛するが、これは説明を簡潔にするためであって、これら周知事項のすべてまたは一部を意図的に排除するものではない。かかる周知事項は、本発明の出願時点で当業者の知り得るところであるので、以下の説明に当然含まれている。
【実施例】
【0021】
まず、本発明のサスペンション構造を説明するに際し、その周辺の概略構成について説明する。自動車等の車両において、車体の前部には、車体幅方向の両端部に車体前後方向に沿ってフロントサイドメンバが配設されている。また、これら左右のフロントサイドメンバの前端部には、フロントバンパリインフォースメントが架設されており、車体が前面衝突した場合には、フロントバンパリインフォースメントに入力する衝突荷重を左右のフロントサイドメンバで受けるようになっている。
【0022】
このフロントサイドメンバの前部は、車体前後方向に沿って直線的に配設されており、車体前後方向から見た断面形状が矩形の閉断面構造となっている。また、フロントサイドメンバの前部はアルミの押出し材で、フロントサイドメンバの後部はアルミの鋳物で構成されており、互いに結合されている。
【0023】
さらに、フロントサイドメンバの後部は、前部の後方に車体後方へ向かって結合された基部と、基部の下方側に形成された段差受圧部とで構成されている。フロントサイドメンバの後部における後方は、車体前方上側から車体後方下側に向かって傾斜したキックとなっており、キック部の下端部には、車体骨格部材としてのフロアアンダリインフォースメントの前端部に結合されている。
【0024】
また、フロントサイドメンバの後部における段差受圧部の前端下部と、キック部の下端部とには、サスペンションメンバが結合されており、フロントサイドメンバの後部の基部とサスペンションメンバの左右それぞれの端部には、各々サスペンションアームを介して、ホイールにブレーキ装置を備えた車輪(前輪)が取付けられている。
【0025】
また、サスペンションアームは、例えばダブルウィッシュボーン式サスペンション等の場合、車体上方側のアッパサスペンションアームと、車体下方側のロアサスペンションアームとにより構成され、これらアッパサスペンションアームとロアサスペンションアームとの間には、ショックアブソーバやコイルスプリングなどを備えたストラットアッシーが配設されている。
【0026】
ここで、サスペンション構造としては、上述したダブルウィッシュボーン式サスペンションの他にも、スイングアームを用いたトレーリングアーム式サスペンションや、トレーリングアームのスイング軸(ピボット)と車軸との中間にクロスビームが配置されているタイプの中間ビーム式サスペンション(カップルドビーム式サスペンション)など、様々な形態が存在する。
【0027】
なお、後述する実施例においては、サスペンション構造として、車体幅方向に延在するビーム部と、該ビーム部に列設されて車体前後方向における後方側へ延在するアーム部とにより構成されているビームサスペンションに、本発明のサスペンション構造を適用した場合について説明する。
【0028】
次に、本発明のサスペンション構造について説明する。
【0029】
図1は、本発明によるサスペンション構造を適用した一実施例におけるビームサスペンションを部分的に断面で示す概略構成図である。
【0030】
図1に示すように、ビームサスペンション1は、車体に取り付けられると共に、車体幅方向に延在するビーム部2と、該ビーム部2に列設されて車体後方に向けて延在し、ホイールを保持するアーム部3とを備えている。
【0031】
これらビーム部2およびアーム部3は、内部に当該ビーム部2およびアーム部3に沿った通路4を有する中空形状で形成されている。また、ビーム部2は、車体前方側の一面に、通路4に冷却風を導入するための開口部2aが、車体前方に向けて開口されている。言い換えれば、ビーム部2の車体前方側が、ほぼ全面に亘って車体前方に向けて開口され、通路4に冷却風を導入するための開口部2aを形成している。このため、ビーム部2は、車体前後方向における断面が、略U字またはV字形状をなすようになっている。
【0032】
アーム部3は、ホイール側の端部に、通路4に導入された冷却風をホイール近傍に配設される部品としての図示省略するブレーキ装置等に向けて排出するための排出口5を有している。また、アーム部3のビーム部2と連設する側とは反対の端部側には、通路4を塞ぐための導風板などを設けることによって閉鎖部6が形成されている。
【0033】
さらに、ビーム部2とアーム部3との連結部分には、車体前方に向けて延在し、車体に対して該ビームサスペンション1を揺動自在に取り付けるためのブッシュ7が設けられている。
【0034】
そして、かかる構成のビームサスペンション1においては、車両が走行することにより車体前方から流れてくる走行風をビーム部2における開口部2aから導入する。この導入された走行風は、ビーム部2およびアーム部3内の通路4を経由し、閉鎖部6によって排出口5へと導かれ、当該排出口5からホイール内に配設される高熱を発生する部品(例えば、ブレーキ装置など)に向かって冷却風として排出される。これにより、当該ホイール内に配設されるブレーキ装置を集中的に冷却させることができるようになっている。
【0035】
以上、説明したように、本実施例のビームサスペンション1によれば、ビーム部2の開口部2aが車体前方に向けた一面、すなわちビーム部2における車体前方に向かったほぼ全面に亘って設けられることから、冷却風としての走行風を車体幅方向に延在するビーム部2の全面で受け止めることができ、周辺に配設される部品に邪魔されることなく、大量の走行風を冷却風として通路4に導入することができる。
【0036】
これと共に、この導入した冷却風によって、ホイール内に配設される部品であるブレーキ装置を集中的に冷却することができるため、このようなホイール内に配設される部品、特に高熱を発生するブレーキ装置などの冷却性能を格段と向上させることができる。
【0037】
しかも、開口部2aはビーム部2における車体前方側の一面に設け、ビーム部2およびアーム部3の中空部分を通路4として利用し、排出口5はアーム部3におけるホイール側端部に設けた簡易な構造であることにより、ほぼ既存の構造を流用することができる。
【0038】
このため、コスト面においても増加することを抑制することができ、ホイール内に配設されるブレーキ装置等の部品の冷却性能を格段と向上させることができるサスペンション構造としてのビームサスペンション1を容易に実現することができる。
【0039】
また、アーム部3が、ビーム部2とは反対の端部側に、通路4を塞ぐ閉塞部6を備えるようにしたことにより、ビーム部2における開口部2aから導入されて通路4を流れてくる冷却風が、閉塞部6によって塞き止められ、アーム部3の排出口5へ強制的に導かれるため、当該排出口5からブレーキ装置に向けて冷却風を集中的に排出させることができ、ホイール内に配設されるブレーキ装置をより一層効果的に冷却することができる。
【0040】
〔他の実施例〕
以上、本発明を実施するための形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【0041】
例えば、図1との対応部分に同一符号を付した図2に示すように、ビーム部2が、内部に当該ビーム部2に沿った通路4を有する中空形状で形成され、車体前方側の一面に、通路4に冷却風を導入するための車体前方に向けた開口部2aを有すると共に、通路4と連通するダクト11が、アーム部3の外周に沿ってホイール側に向けて延在されるビームサスペンション10に適用するようにしてもよい。
【0042】
かかるビームサスペンション10は、ダクト11におけるホイール側の端部に、ビーム部2の開口部2aから導入された冷却風を、ホイール近傍に配設される部品に向けて排出するための排出口12を有している。
【0043】
従って、かかるビームサスペンション10によれば、ビーム部2の開口部2aが車体前方に向けた一面に設けられることから、冷却風としての走行風を車体幅方向に延在するビーム部2の一面、すなわち略全面で受け止めることができ、大量の走行風を冷却風として通路4に導入することができる。
【0044】
これと共に、この導入した冷却風を、ホイール内への冷却風導入を阻害するトレーリングアームなどの周辺部品に邪魔されることなく、排出口12からホイール内に配設される部品に向けて集中的に排出することができるため、このようなホイール内に配設される部品、特に高熱を発生するブレーキ装置の冷却性能を格段と向上させることができる。
【0045】
しかも、開口部2aはビーム部2における車体前方側の一面に設け、ビーム部2の中空部分およびアーム部3の外周に配設されるダクト11を通路4として利用し、該ダクト11のホイール側端部に排出口12を設けた簡易な構造であることにより、ほぼ既存の構造を流用することができるため、コスト面においても増加することを抑制することができ、ホイール内に配設されるブレーキ装置等の部品の冷却性能を格段と向上させることができるビームサスペンション10を容易に実現することができる。
【0046】
因みに、本発明は、自動車製造業や自動車部品製造業等に利用可能である。なお、搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
【符号の説明】
【0047】
1、10…ビームサスペンション(サスペンション構造)
2…ビーム部
2a…開口部
3…アーム部
4…通路
5、12…排出口
6…閉鎖部
11…ダクト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体に取り付けられると共に車体幅方向に延在するビーム部と、該ビーム部に列設されて車体後方に向けて延在し、ホイールを保持するアーム部とを備える車両用サスペンション装置であって、
前記ビーム部および前記アーム部が、内部に当該ビーム部およびアーム部に沿った通路を有する中空形状で形成されると共に、
前記ビーム部が、車体前方側の一面に、前記通路に冷却風を導入するための該車体前方に向けた開口部を有し、
前記アーム部が、前記ホイール側の端部に、前記通路に導入された冷却風を前記ホイール近傍に配設される部品に向けて排出するための排出口を有する
ことを特徴とする車両用サスペンション装置。
【請求項2】
前記アーム部が、前記ビーム部とは反対の端部側に、前記通路を塞ぐ閉塞部を有する
ことを特徴とする請求項1に記載の車両用サスペンション装置。
【請求項3】
車体に取り付けられると共に車体幅方向に延在するビーム部と、該ビーム部に列設されて車体後方に向けて延在し、ホイールを保持するアーム部とを備える車両用サスペンション装置であって、
前記ビーム部が、内部に当該ビーム部に沿った通路を有する中空形状で形成され、車体前方側の一面に、前記通路に冷却風を導入するための前記車体前方に向けた開口部を有すると共に、
前記通路と連通するダクトが、前記アーム部の外周に沿って前記ホイール側に向けて延在され、当該ダクトにおける前記ホイール側の端部に、前記導入された冷却風を前記ホイール近傍に配設される部品に向けて排出するための排出口を有する
ことを特徴とする車両用サスペンション装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2010−208436(P2010−208436A)
【公開日】平成22年9月24日(2010.9.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−55393(P2009−55393)
【出願日】平成21年3月9日(2009.3.9)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】