説明

サックスフォン用リード

【課題】リードの振動を大きくして、音色が高くなるようにすることによって、アルトサックスフォンでもテナーサックスフォンの音色に表現することができるなどのサックスフォンリードを提供する。
【解決手段】サックスフォン用リードにおいて、ファイルマーク150からヒール120に至るまで1つ乃至6つの凹溝180がリード本体101に長さ方向に一直線に形成される。ファイルマークからヒール部分まで形成した1つ乃至6つの凹溝によって多様な音色を表現することができ、響きを豊かにすることができる効果を奏する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサックスフォン用リードに関し、より詳しくは、リードのリード本体にファイルマークからヒールに至るまで凹溝を形成することによって、リードの振動を大きくして音色が高くなるようにし、それによってソプラノサックスフォンをアルトサックスフォンに、アルトサックスフォンをテナーサックスフォンの音色に表現することができるサックスフォンリードに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、リードとは、木管楽器の大部分に用いられる葦や金属、プラスチックで作られた薄くて小さい切片で、空気の流れによって振動して楽器の発音源となる。
【0003】
特に、サックスフォンのリードは金属やプラスチックなどで作られ、一枚からなるリードをマウスピースにリガチャー(絞り)で取り付けて用いる。
【0004】
即ち、サックスフォンの音は演奏者がマウスピースを口に挟み空気を吹き付けてリードを振動させることによって発生される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来のサックスフォン用リードは、図1に示すように、リード本体に音色を異なるように表現するために如何なる手段も形成されていないため、演奏者が所望の音色を表現するには困難な構造であり、また、アルトサックスフォンからテナーサックスフォンの音色を表現したくても表現できないという短所がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達するための本発明のサックスフォン用リードは、ファイルマークからヒ―ル部分に至るまで凹溝を1つ乃至6つ形成することによって、リードの振動を大きくして音色が高くなるようにするためのサックスフォン用リードを提供する。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、ファイルマークからヒール部分まで形成した1つ乃至6つの凹溝によって多様な音色を表現することができ、響きを豊かにすることができる効果を奏する。
【0008】
また、本発明は、リードの振動を大きくして、音色が高くなるようにすることによって、ソプラノサックスフォンをアルトサックスフォンの音色を表現することができ、アルトサックスフォンでテナーサックスフォンの音色に表現することができるなどサックスフォン用リードの多様な活用が可能な非常に有用な発明である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】従来のサックスフォン用リードを示すための平面図である。
【図2】本発明サックスフォン用リードを示すための平面図である。
【図3】図2の斜視図である。
【図4】図2の縦断面図である。
【図5】本発明のサックスフォン用リードの他の実施形態を示すための参考斜視図である。
【図6】本発明のサックスフォン用リードの他の実施形態を示すための参考斜視図である。
【図7】本発明のサックスフォン用リードの他の実施形態を示すための参考斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本発明によるサックスフォン用リードを詳細に説明する。
【0011】
図1は従来のサックスフォン用リードを示すための平面図であり、図2は本発明サックスフォン用リードを示すための平面図であり、図3は図2の斜視図であり、図4は図2の縦断面図であり、図5は本発明のサックスフォン用リードの他の実施形態を示すための参考斜視図であり、図6は本発明のサックスフォン用リードの他の実施形態を示すための参考斜視図であり、図7は本発明のサックスフォン用リードの他の実施形態を示すための参考斜視図である。
【0012】
前記図1乃至7に示すように、本発明によるサックスフォン用リード100は、ファイルマーク150からヒール120に至るまで凹溝180を1つ乃至6つ形成することによって、前記リード100の振動を大きくして音色が高くなるようにする。
【0013】
この場合、前記凹溝180は、リード本体101に長さ方向に一直線に形成されるが、一つを形成する場合、リード本体101の幅を両分して中央に形成されるようし、二つを形成する場合、リード本体101の幅を三等分して各等分の中間に形成されるようにし、三つを形成する場合、リード本体101の幅を四等分して各等分の中間に形成されるようにし、四つを形成する場合、リード本体101の幅を五等分して各等分の中間に形成されるようにする。
【0014】
勿論、より複数の凹溝180も同じ方法で形成することができるが、リード本体101の幅は限定されて、6つ以上は意味ない。
【0015】
この時、前記凹溝180の深さはリード本体101の垂直面160の高さから湾曲面170の表面まで形成されることが好ましい。また、前記凹溝180の幅は0.5〜3mmが好ましく、ここで幅は限定されることなく、演奏者が所望の音色によってその幅を調節して用いることができる。
【0016】
以上で本発明の具体的な実施形態について詳しく説明したが、本発明が属する分野において通常の知識を有するものであれば本発明の範疇を逸脱しない範囲内で多様な変形実施が可能である。従って、本発明の範囲は前述した実施形態に限定されないで、特許登録範囲及び特許請求の範囲と同等なものによって定められるべきである。
【符号の説明】
【0017】
1 従来のサックスフォン用リード
10 チップ(Tip)
20 ヒール(Heel)
30 パレット(Palette)
40 バンプ(Vamp)
50 ファイルマーク(File mark)
100 本発明によるサックスフォン用リード
110 チップ
120 ヒール
130 パレット
140 バンプ
150 ファイルマーク
160 垂直面
170 湾曲面
180 凹溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファイルマーク(150)からヒール(120)に至るまで1つ乃至6つの凹溝(180)がリード本体(101)に深さ方向に一直線に形成されることを特徴とするサックスフォン用リード。
【請求項2】
前記凹溝(180)は、前記リード本体(101)に長さ方向に一直線に形成されるが、一つを形成する場合、リード本体(101)の幅を両分して中央に形成されるようし、二つを形成する場合、リード本体(101)の幅を三等分して各等分の中間に形成されるようにし、三つを形成する場合、リード本体(101)の幅を四等分して各等分の中間に形成されるようにし、四つを形成する場合、リード本体(101)の幅を五等分して各等分の中間に形成されるように構成されることを特徴とする請求項1に記載のサックスフォン用リード。
【請求項3】
前記凹溝(180)の深さはリード本体(101)の垂直面(160)の高さから湾曲面(170)の表面まで形成されるように構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のサックスフォン用リード。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−190020(P2012−190020A)
【公開日】平成24年10月4日(2012.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−45710(P2012−45710)
【出願日】平成24年3月1日(2012.3.1)
【出願人】(512053093)