説明

サッシ

【課題】サッシの障子を構成する召合わせ框について、火災発生時に煙返し部の噛み合わせ状態が維持されなくても隙間の発生を防止することのできるサッシを提供する。
【解決手段】召合わせ框23の上端部には、上枠10に形成される上レール部10d、10eを飲み込んで該上レールに摺接する召合わせ振止部材24が設けられ、召合わせ振止部材24は、金属からなる本体部品25と、本体部品の端部に取付けられる樹脂製の摺動部品26とからなり、本体部品25は上レール部10d、10eの厚みより幅広の金属溝部25eを有し、摺動部品26は上レール部10d、10eに摺接する摺接部26bを有し金属溝部25eと連続する樹脂溝部26aを有してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、建物開口部に設けられる枠体内に内外障子を納めたサッシに関し、特に火災発生時において高温に晒されても内外障子の位置関係を保つことで隙間を発生させないようにしたサッシに関する。
【背景技術】
【0002】
建物開口部に設けられるサッシにおいて、枠体内に内外障子を引き違い状に納めてなる引き違いサッシが広く用いられている。引き違いサッシを含むサッシには、火災が発生した場合にも、一定時間以上、閉塞状態を維持する防火性能が求められる。防火性能を十分に確保するためには、サッシが高温に晒されたとしても、サッシを構成する枠体と障子との位置関係をそのままに保つことで、枠体と障子の間に隙間を生じさせないようにすることが重要である。
【0003】
サッシには、樹脂製のサッシはもちろんのこと、金属製のサッシにおいても、樹脂部材が各所に用いられている。このような樹脂部材は、火災時の高温に晒されると溶融するから、樹脂部材が溶融しても枠体と障子の位置関係が保たれるようにする必要がある。樹脂サッシにおいては、例えば枠体側と障子側にそれぞれ金属製の部品を設け、火災発生時にはそれらが掛かり合うようにすることで、障子の脱落を防ぐようにしたものが知られている。このようなサッシとしては、例えば特許文献1に挙げるようなものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−265646号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
金属製のサッシにおいては、火災時に高温に晒されることで熱膨張が生じ、枠体を構成する枠材や障子を構成する框材が大きく伸びる現象が発生する。枠材や框材の端部に隙間がある場合には、これらの部材は長手方向に伸びていくが、隙間がない場合には、それ以上伸びることができないため、反りが発生して部材が屈曲する。
【0006】
内外障子の召合わせ部分においては、障子が閉じた状態で互いに噛み合う煙返し部が設けられるが、火災に伴い部材の屈曲が発生すると、煙返し部が離れてしまい、内外障子の間に隙間が生じるから、その隙間から火炎が侵入し、防火性能を十分に確保することができない。したがって、火災によって煙返し部が離れても、隙間が生じないように対策する必要がある。
【0007】
本発明は前記課題を鑑みてなされたものであり、サッシの障子を構成する召合わせ框について、火災発生時に煙返し部の噛み合わせ状態が維持されなくても隙間の発生を防止することのできるサッシを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本発明に係るサッシは、上下枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体に、上下框と縦框及び召合わせ框を框組みしてなる框体を有する内障子と外障子を納めてなるサッシにおいて、
前記召合わせ框の上端部には、前記上枠に形成される上レール部を飲み込んで該上レールに摺接する召合わせ振止部材が設けられ、
前記召合わせ振止部材は、金属からなる本体部品と、該本体部品に取付けられる樹脂製の摺動部品とからなり、前記本体部品は前記上レール部の厚みより幅広の金属溝部を有し、前記摺動部品は前記上レール部に摺接する摺接部を有し前記金属溝部と連続する樹脂溝部を有してなることを特徴として構成されている。
【0009】
また、本発明に係るサッシは、前記上枠の上レール部は、前記召合わせ振止部材により飲み込まれる先端部より根元側部が、前記本体部品の金属溝部と同等の厚みを有してなることを特徴として構成されている。
【0010】
さらに、本発明に係るサッシは、前記本体部品は上下面部と両側面部とを有し、該両側面部にそれぞれ金属溝部が形成され、前記上面部には前記両側面部の金属溝部を連続させる上面溝部が形成され、前記摺動部品は少なくとも一方の側面部に取付けられると共に、前記上面部には前記上面溝部の縁部を覆う軟質材からなる上面部品が取付けられることを特徴として構成されている。
【0011】
さらにまた、本発明に係るサッシは、前記上枠の上レール部は根元から先端までが略同じ厚みに形成され、前記上枠には前記上レール部の根元側部に重合して前記本体部品の金属溝部と同等の厚みとする金属製の増厚部材が取付けられることを特徴として構成されている。
【0012】
そして、本発明に係るサッシは、前記上枠には前記内障子を案内する内上レール部と、前記外障子を案内する外上レール部とが形成され、前記増厚部材は前記内上レール部と外上レール部との間に固定され、前記内上レール部の根元側部と重合する内側フィン部と、前記外上レール部の根元側部と重合する外側フィン部とを有してなることを特徴として構成されている。
【0013】
また、本発明に係るサッシは、上下枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体に、上下框と縦框及び召合わせ框を框組みしてなる框体を有する内障子と外障子を納めてなるサッシにおいて、
前記召合わせ框の上端金属部分には、前記上枠に形成される上レール部を飲み込む凹状部が設けられ、該凹状部は、前記上レール部を飲み込む開口部分よりも奥側が狭く形成されてなることを特徴として構成されている。
【発明の効果】
【0014】
本発明に係るサッシによれば、召合わせ框上端部に設けられる召合わせ振止部材は、金属からなる本体部品と、本体部品の端部に取付けられる樹脂製の摺動部品とからなり、本体部品は上レール部の厚みより幅広の金属溝部を有し、摺動部品は上レール部に摺接する摺接部を有し金属溝部と連続する樹脂溝部を有してなることにより、簡易な構成で確実に火災発生時において煙返し部の噛み合い状態が維持されなくても隙間が発生することを防止できる。
【0015】
また、本発明に係るサッシによれば、上枠の上レール部は、召合わせ振止部材により飲み込まれる先端部より根元側部が、本体部品の金属溝部と同等の厚みを有しているので、召合わせ框が上枠側に近づいた際に、本体部品の金属溝部が上レール部の根元側部に嵌って、より確実に振止めをなすことができる。
【0016】
さらに、本発明に係るサッシによれば、本体部品の両側面部にそれぞれ金属溝部が形成され、上面部には両側面部の金属溝部を連続させる上面溝部が形成され、摺動部品は少なくとも一方の側面部に取付けられると共に、上面部には上面溝部の縁部を覆う軟質材からなる上面部品が取付けられることにより、通常時には金属製の本体部品が上枠のレール部に当接せず、樹脂製の部品のみが確実に摺接するようにすることができ、障子の円滑な開閉をなすことができる。
【0017】
さらにまた、本発明に係るサッシによれば、上枠の上レール部は根元から先端までが略同じ厚みに形成され、上枠には上レール部の根元側部に重合して本体部品の金属溝部と同等の厚みとする金属製の増厚部材が取付けられることにより、上レール部の厚みを簡易な部品で大きくすることができる。
【0018】
そして、本発明に係るサッシによれば、増厚部材は内上レール部と外上レール部との間に固定され、内上レール部の根元側部と重合する内側フィン部と、外上レール部の根元側部と重合する外側フィン部とを有してなることにより、1つの部品で内上レール部と外上レール部の厚みを大きくすることができ、部品点数を少なくすることができる。
【0019】
また、本発明に係るサッシによれば、召合わせ框の上端金属部分には、上枠に形成される上レール部を飲み込む凹状部が設けられ、凹状部は、上レール部を飲み込む開口部分よりも奥側が狭く形成されてなることにより、簡易な構成で確実に火災発生時において煙返し部の噛み合い状態が維持されなくても隙間が発生することを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本実施形態のサッシの縦断面図である。
【図2】本実施形態のサッシの横断面図である。
【図3】外障子の召合わせ框の平面図である。
【図4】内障子の召合わせ框の平面図である。
【図5】召合わせ振止部材の正面図である。
【図6】本体部品の斜視図である。
【図7】本体部品の正面図である。
【図8】上面部品の斜視図である。
【図9】召合わせ振止部材の側面図である。
【図10】上枠の召合わせ部分における縦断面図である。
【図11】増厚部材と上面ヒレ部材及び上ストッパー部材の配置関係を表した平面図である。
【図12】増厚部材と上面ヒレ部材及び上ストッパー部材の配置関係を表した側面図である。
【図13】ビスによる外障子ストッパー部の高さ調整について表した図である。
【図14】外れ止め部品を有する位置における下枠付近の拡大縦断面図である。
【図15】火災発生時における上枠と召合わせ振止部材を構成する本体部品との位置関係を表した拡大縦断面図である。
【図16】第2の実施例の本体部品の斜視図である。
【図17】召合わせ框の形状によって振止めをなすサッシの縦断面図である。
【図18】火災発生時の状態における上枠と框体との関係を表した拡大縦断面図である。
【図19】内障子の上框に振止部品を適用した場合の上枠付近拡大縦断面図である。
【図20】振止部品の平面図である。
【図21】火災発生時の状態における上枠と上框の位置関係を表した拡大縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本発明の実施形態について図面に沿って詳細に説明する。図1には本実施形態のサッシの縦断面図を、図2には本実施形態のサッシの横断面図を、それぞれ示している。これら各図に示すように、本実施形態のサッシは、建物開口部に取付けられる枠体1内に、内障子2と外障子3を引き違い状に納めてなる引き違いサッシである。
【0022】
枠体1は、いずれも金属材からなる上枠10と下枠11及び左右の縦枠12、12を方形状に枠組みして構成されている。内障子2と外障子3は、それぞれいずれも金属材からなる上框20と下框21、縦框22及び召合わせ框23を方形状に框組みしてなる框体4内に、ガラス板からなるパネル体5を納めて構成されている。
【0023】
枠体1を構成する上枠10は、内周面10aの室内外端部からそれぞれ垂直方向に伸びる室内側面10bと室外側面10cを備え、これら室内側面10bと室外側面10cの間には、内障子2の上辺を長手方向に案内する内上レール部10dと、外障子3の上辺を長手方向に案内する外上レール部10eとが、それぞれ内周面10aから突出状に形成されている。
【0024】
枠体1を構成する下枠11は、内周面11aが室内外方向に段差を有するように形成されており、室内側が高く、室外側が低くなっている。この内周面11aのうち高い側の室内側には、内障子2の下辺を長手方向に案内する内レール部11bが、内周面11aのうち低い側の室外側には、外障子3の下辺を長手方向に案内する外レール部11cが、それぞれ突出状に形成されている。
【0025】
下枠11の室内側面には、内障子2を構成する下框21の室内側面と対向する内障子対向部11dが形成され、その先端部には気密材11fが設けられて、この気密材11fが内障子2の室内側面に当接することで、内障子2下辺の気密性を確保している。また、下枠11には、内レール部11bの下部から室外側に突出し外障子3を構成する下框21の室内側面と対向する外障子対向部11eが形成され、その先端部には気密材11fが設けられて、この気密材11fが外障子3の室内側面に当接することで、外障子3下辺の気密性を確保している。
【0026】
枠体1を構成する縦枠12は、内周面12aの室内外端部からそれぞれ垂直方向に伸びる室内側面12bと室外側面12cを備えている。縦枠12のうち、閉じた状態の内障子2が配置される側の内周面12aには、内障子2の外周面に向かって突出する中間フィン部12dが形成されている。また、室内側面12bを構成する面のうち内周面12aより見付方向内側に突出する部分は、内障子2を構成する縦框22の室内側面と対向する室内フィン部12fとなっている。室内フィン部12fの先端部には、気密材12gが設けられて内障子2の室内側面に当接し、内障子2縦辺の気密性を確保している。
【0027】
縦枠12のうち、閉じた状態の外障子3が配置される側の内周面12aには、外障子3の外周面に向かって突出する中間フィン部12dが形成されている。また、中間フィン部12dより室内側の内周面12aからは、外障子3を構成する縦框22の室内側面と対向する室内フィン部12fが突出しており、その先端部には気密材12gが設けられて外障子3の室内側面に当接し、外障子3縦辺の気密性を確保している。
【0028】
框体4を構成する上框20は、内周側にはパネル体5の端部を納めるパネル飲込部20aを有し、外周側には上枠10の内上レール部10dまたは外上レール部10eを飲み込んで案内されるレール案内部20bを有している。レール案内部20bは断面凹状となっており、その開口付近には室内外にそれぞれ気密材20cが設けられていて、これらが内上レール部10dまたは外上レール部10eに当接することで、内障子2及び外障子3上辺の気密性を確保している。
【0029】
框体4を構成する下框21は、内周側にパネル体5の端部を納めるパネル飲込部21aを有している。下框21の外周側、すなわち下端部には戸車21dが設けられており、戸車21dが下枠11の内レール部11bまたは外レール部11cに載置されることにより、内障子2や外障子3を移動自在としている。
【0030】
下框21の室内側面には、下端部が下方に延出された室内面延出部21bが形成されている。内障子2の室内面延出部21bは下枠11の内障子対向部11dと対向し、外障子3の室内面延出部21bは下枠11の外障子対向部11eと対向して、気密材11fに当接する。下框21の室外側面にも、下端部が下方に延出された室外面延出部21cが形成されている。室外面延出部21cは、内レール部11bまたは外レール部11cの上端より下方まで延出されており、風雨の室内側への吹き込みを防止している。
【0031】
框体4を構成する縦框22は、内周側にパネル体5の端部を納めるパネル飲込部22aを有している。縦框22の外周側には縦枠12の中間フィン部12dを飲み込む凹状のフィン飲込部22cが形成されている。フィン飲込部22cを構成する室内側面は、縦枠12の室内フィン部12fに設けられる気密材12gに対して当接し、これによって内障子2及び外障子3縦辺の気密性を確保している。
【0032】
縦框22のパネル飲込部22aには、長手方向中間位置の室内側部分に、樹脂製のピース状からなる縦引き寄せ部材25が設けられている。縦引き寄せ部材25は、内障子2または外障子3が閉じた状態で、パネル飲込部22aの室内側面と縦枠12の中間フィン部12dとに挟まれる形状を有しており、内障子2または外障子3を閉じた際に、縦框22が室内外方向に振れないようにすると共に、内障子2または外障子3を室内側に引き寄せて、縦框22が確実に縦枠12の気密材12gに当接するようにしている。
【0033】
框体4を構成する召合わせ框23は、内周側にパネル体5の端部を納めるパネル飲込部23aを有している。また、外障子3を構成する召合わせ框23の室内側壁部23bと、内障子2を構成する召合わせ框23の室外側壁部23cには、それぞれ略L字状に形成され内障子2と外障子3が閉じた状態で互いに噛み合う煙返し部23gが形成されている。また、内障子2を構成する召合わせ框23の室外側壁部23cには、気密材23hが設けられている。煙返し部23gによって、内障子2と外障子3の召合わせ部分における隙間が塞がれ、さらに気密材23hによって召合わせ辺の気密性を確保している。
【0034】
次に、召合わせ框23における防火性能の確保について詳細に説明する。火災が発生してサッシが高温に晒されると、框体4を構成する各框材には熱膨張が生じ、召合わせ框23は長手方向に伸びると共に、他の框材に引っ張られて屈曲する。召合わせ框23が大きく屈曲すると、互いに噛み合って隙間を塞いでいる煙返し部23gが離れてしまうので、ここに隙間が生じ、防火性能を低下させる。そこで、本実施形態では、召合わせ框23が屈曲し、煙返し部23gが離れても、召合わせ框23の上端部が室内外方向に動かないよう、振止めすることにより、隙間が生じることを防止し、防火性能を確保しようとしている。
【0035】
図3には外障子3の召合わせ框23の平面図を、図4には内障子2の召合わせ框23の平面図を、それぞれ示している。召合わせ框23の上端部には、上枠10の内上レール部10dまたは外上レール部10eに対して長手方向に摺接自在な召合わせ振止部材24が設けられている。
【0036】
召合わせ框23は、室内側壁部23bと室外側壁部23c、内周壁部23d及び外周壁部23eに囲まれた中空部分を有しており、この中空部分に召合わせ振止部材24が挿入される。図3に表れているのは、召合わせ振止部材24を構成する部品のうち、樹脂からなる摺動部品26及び軟質材からなる上面部品27であり、これらが上枠10の外上レール部10eに対して摺接する。
【0037】
召合わせ振止部材24は、上枠10の外上レール部10eに対して摺接する摺接部26bを開口に有する溝部分を有し、この溝部分は外障子3が移動する方向に沿って設けられている。召合わせ框23の内周壁部23dと外周壁部23eには、それぞれ召合わせ振止部材24の溝部分と連続して上枠10の外上レール部10eを飲み込むU字状の切欠部23iが形成されている。
【0038】
図4に示すように、内障子2の召合わせ框23は、室内側壁部23bと室外側壁部23c、内周壁部23d及び外周壁部23eに囲まれた中空部分を有すると共に、その室内側には張出中空部23fを有している。内障子2においても、室内側壁部23bと室外側壁部23c、内周壁部23d及び外周壁部23eに囲まれた中空部分に召合わせ振止部材24が挿入される。その構成は、外障子3と同様である。
【0039】
図5には、召合わせ振止部材24の正面図を示している。召合わせ振止部材24は、金属からなる本体部品25と、樹脂からなる摺動部品26及び軟質材からなる上面部品27とで構成されている。摺動部品26は、本体部品25のうち召合わせ框23の内周側に面する側の側面に取付けられており、上枠10の内上レール部10dまたは外上レール部10eを飲み込む樹脂溝部26aと、上枠10の内上レール部10dまたは外上レール部10eに対して摺接する摺接部26bとを有している。
【0040】
図6には本体部品25の斜視図を、図7には本体部品25の正面図を、それぞれ示している。図6において本体部品25は、召合わせ框23の内周側に向かって配置される側が、手前側となるように描かれている。図6に示すように、本体部品25は、略四角形状をなすように形成されており、上面部25aと下面部25b及び2つの側面部25c、25dを有している。本体部品25の側面部25c、25dは、それぞれ溝状の金属溝部25eを有している。また、本体部品25の上面部25aには、両側面部25c、25dの金属溝部25e、25eを連続させる上面溝部25gが形成されている。これらによって形成される溝部分に、上枠10の内上レール部10dまたは外上レール部10eが飲み込まれる。
【0041】
図7に示すように、金属溝部25eは、開口部25fがやや幅狭で、その奥側がやや幅広となるように形成されている。金属溝部25eの開口部25fは、上枠10の内上レール部10dまたは外上レール部10eの厚みよりも幅が広くなっている。このため、摺動部品26や上面部品27が内上レール部10dまたは外上レール部10eに摺接する通常の状態では、本体部品25はこれらに摺接しない。
【0042】
図8には、上面部品27の斜視図を示している。この図は、上面部品27を本体部品25と当接する下面側から見た図である。この図に示すように、上面部品27は、本体部品25の上面部25aを覆う上面被覆部27aを備え、上面被覆部27aの長手方向に沿う一辺がヒレ状の摺接部27bとなっている。また、上面被覆部27aの下面側には突出状に固定部27cが形成されており、この固定部27cで本体部品25の上面部25aを抱きかかえるようにすることで、上面部品27が本体部品25に取付けられる。本体部品25の上面部25aは、前述のように上面溝部25gによって2つに分かれており、それらそれぞれに上面部品27が取付けられる。
【0043】
図9には、召合わせ振止部材24の側面図を示している。この図に示すように、本体部品25の下面部25bと、摺動部品26が設けられる側と反対側の側面部25dには、それぞれ内面側に加熱発泡剤28が設けられる。加熱発泡剤28は、所定温度以上になると発泡して体積が数十倍に増加するものであり、火災発生時にサッシが高温に晒されるのに伴い、発泡して召合わせ振止部材24内を塞ぎ、溶融する摺動部品26が流れ出して着火することを防止できる。
【0044】
図10には、上枠10の召合わせ部分における縦断面図を示している。この図には、框体4を構成する上框20につき破線で示している。上枠10の召合わせ部分には、金属製の増厚部材13が設けられる。上枠10の内周面10aには、内上レール部10dと外上レール部10eの間に凹部10fが形成されており、増厚部材13は、上枠10の凹部10fに納められて固定される板状の基部13aと、基部13aの室内外両端部から下方にそれぞれ垂下される室内フィン部13b及び室外フィン部13cを有して構成されている。
【0045】
増厚部材13の室内フィン部13bは、上枠10の内上レール部10dの根元側部に重合し、その部分の厚みを大きくしている。また、増厚部材13の室外フィン部13cは、上枠10の外上レール部10eの根元側部に重合し、その部分の厚みを大きくしている。増厚部材13の室内フィン部13bと室外フィン部13cは、内上レール部10dや外上レール部10eが上框20に飲み込まれる先端側にはかからない長さに形成されており、通常時には内障子2や外障子3の案内を阻害しないようにしている。
【0046】
また、増厚部材13と上枠10の長手方向に隣接する位置には、上面ヒレ部材14が設けられる。上面ヒレ部材14は、軟質のヒレ部を上枠10の長手方向に沿って複数有しており、内障子2と外障子3の召合わせ框23の上端部に当接することで、召合わせ上部における気密性を確保するためのものである。さらに、増厚部材13及び上面ヒレ部材14が設けられる上枠10の内周面10aには、内障子2や外障子3が枠体1から外れないようにするための上ストッパー部材15も設けられる。
【0047】
上枠10の内周面10aに形成される凹部10fには、上ストッパー部材15と増厚部材13の基部13aとが重ねて納められ、さらに増厚部材13に形成される保持部13dには加熱発泡剤16が設けられ、増厚部材13と加熱発泡材16が上ストッパー部材15にビス止めされる。
【0048】
図11には、増厚部材13と上面ヒレ部材14及び上ストッパー部材15の配置関係を表した平面図を示している。この図には、内障子2と外障子3の召合わせ框23、23及び上框20について破線で表している。この図に示すように、増厚部材13は室内フィン部13bと室外フィン部13cが召合わせ框23の召合わせ振止部材24が設けられる中空部分にかかるように配置されている。また、前述のように、増厚部材13の両側に隣接して上面ヒレ部材14が配置される。
【0049】
上ストッパー部材15には、上枠10に固定される板状部15aの両端部に、内障子ストッパー部15bと外障子ストッパー部15cとが形成されている。これらは、内障子2や外障子3が上方に持ち上がった際に上框20に当接して、これらが枠体1から外れることを防止する機能を有している。
【0050】
図12には、増厚部材13と上面ヒレ部材14及び上ストッパー部材15の配置関係を表した側面図を示している。この図に示すように、上ストッパー部材15の内障子ストッパー部15bと外障子ストッパー部15cは、いずれも下方に向かって突出状に形成されている。
【0051】
上ストッパー部材15は、内障子ストッパー部15b近傍の内周側に設けられるビス17と、外障子ストッパー部15c近傍の外周側に設けられるビス18とが、それぞれ上枠10に対して押付けられることにより、上枠10の長手方向に移動できないように固定されている。内障子2や外障子3を枠体1から取り外す際には、これらのビス17、18を緩めることで、上ストッパー部材15を上枠10の長手方向に移動自在とすることができる。
【0052】
図13には、ビス18による外障子ストッパー部15cの高さ調整について表した図を示している。この図に示すように、ビス18を上ストッパー部材15に対してよりねじ込むことにより、ビス18は傾斜し、外障子ストッパー部15cも傾斜して突出高さが大きくなる。外障子ストッパー部15cは、通常時には上框20と干渉しない一方、上框20が持ち上がった際には確実に当接して外障子3が外れないようにする必要があるが、図13に示す構成により、外障子ストッパー部15cの高さを正確に調整することができる。
【0053】
図14には、外れ止め部品29を有する位置における下枠11付近の拡大縦断面図を示している。外障子3の下框21には、戸車21dと干渉しないように外れ止め部品29が設けられる。外れ止め部品29は、下框21の外周面から下方に延びて、その下端部には外れ止め部29aが設けられており、下框21の長手方向中央位置に配置される。
【0054】
外れ止め部29aは、下枠11の外障子対向部11eの下方に潜り込むように配置されるので、外障子3が持ち上がろうとすると外障子対向部11eと干渉し、外障子3が外レール部11cから外れることを防止することができる。一方で、外れ止め部29aがあることにより、外障子3を枠体1に対してそのままでは着脱することができない。このため、外障子対向部11eは、内障子2と外障子3の召合わせ部分となる中央位置で切り欠かれており、外障子3を所定幅だけ開いた状態で外れ止め部29aが外障子対向部11eの切欠部分に配置されるようにしている。これにより、外障子3は開閉方向の所定位置でのみ、着脱することができる。
【0055】
しかし、通常の使用時においては、外障子3が着脱自在な所定位置でも、持ち上がることで枠体1から外れることは不都合であるため、上枠10の外障子ストッパー部15cによって、外障子3が外れることを防止している。このため、外障子ストッパー部15cは、外障子3が着脱自在な所定位置で、上框20と確実に対向する位置、すなわち召合わせ位置近傍に設ける必要がある。
【0056】
一方、サッシが高温に晒されて框体4を構成する框材が伸び、外障子3の召合わせ框23や上框20が上枠10に近づいた際に、外障子ストッパー部15cがそれを阻害すると、後述する召合わせ框23の引き寄せを確実に行うことができないため、図11に示すように、外障子ストッパー部15cは外障子3が閉じた状態において、外障子3の上辺と対向しない位置に配置される。
【0057】
図15には、火災発生時における上枠10と召合わせ振止部材24を構成する本体部品25との位置関係を表した拡大縦断面図を示している。この図において、破線で示す召合わせ振止部材24の本体部品25は、通常時の位置を表しており、実線で示す召合わせ振止部材24の本体部品25は、火災発生時の位置を表している。通常時には、本体部品25は、金属溝部25eで内上レール部10dと外上レール部10eの先端側部分を飲み込んでおり、前述のように樹脂製の摺動部品26や軟質材からなる上面部品27によって、上枠10に直接は当接しない。
【0058】
火災が発生してサッシが高温に晒されると、摺動部品26や上面部品27、上面ヒレ部材14などは溶融して溶け落ちる。また、框体4を構成する各框材も熱膨張により伸びて、召合わせ框23も上下方向に伸びるから、召合わせ框23の上端部に取付けられている召合わせ振止部材24の本体部品25は、内上レール部10dや外上レール部10eの根元部まで飲み込むこととなる。
【0059】
内上レール部10dと外上レール部10eの根元側部は、増厚部材13の室内フィン部13bと室外フィン部13cによって厚みが大きくなっており、本体部品25に形成される金属溝部25eの開口部付近は、重合する内上レール部10dと室内フィン部13b、及び外上レール部10eと室外フィン部13cの厚みと同等の幅を有してなるから、これらに嵌合する。これにより、本体部品25は室内外方向に振止めされるから、本体部品25が取付けられた召合わせ框23も室内外方向に振れることが防止される。したがって、火災時に煙返し部23gが互いに噛み合う状態が維持されなくなっても、内外障子2、3間に隙間を生じることを防止でき、防火性能を確保することができる。
【0060】
このように、本実施形態では、召合わせ框23の上端部に金属製の本体部品25を設け、上枠10には増厚部材13を設けて内上レール部10dと外上レール部10eの根元側部の厚みを大きくし、通常時には本体部品25が金属溝部25eで内上レール部10dと外上レール部10eの先端側部分を飲み込んでこれらと直接は当接せず、火災発生時には本体部品25が金属溝部25eで内上レール部10dと外上レール部10eの根元側部まで飲み込んでこれらと嵌合し、召合わせ框23を振止めするようにしたことで、簡易な構成で確実に煙返し部23gの噛み合い状態が維持されなくても隙間の発生を防止することができる。
【0061】
本実施形態では、増厚部材13を上枠10に取付けることで、内上レール部10dと外上レール部10eの根元側部の厚みを大きくしているが、上枠10の形状自体をそのように形成することもでき、その場合には増厚部材13が不要となるので部品点数を削減することができる。
【0062】
また、上枠10側でなく、召合わせ框23の上端金属部分を構成する本体部品25側の形状によって、火災発生時に金属溝部25eが内上レール部10dと外上レール部10eの根元側部に嵌合するようにしてもよい。図16には、第2の実施例の本体部品25の斜視図を示している。第2の実施例の本体部品25は、凹状部となる金属溝部25eの開口側については、図6に示すものと同様である。一方で、金属溝部25eの奥側の部分について、上枠10の内上レール部10dと外上レール部10eの厚みと同等の幅を有する幅狭部25gが形成されている。第2の実施例の本体部品25を用いる場合には、上枠10の内上レール部10dと外上レール部10eは先端部から根元部まで同じ厚みとする。
【0063】
この場合に、火災発生時に召合わせ框23が上枠10に近づくと、本体部品25の金属溝部25eが内上レール部10dと外上レール部10eの奥側まで飲込み、金属溝部25eの奥側に形成された幅狭部25gが、内上レール部10dと外上レール部10eの先端部分に嵌合する。これによっても、召合わせ框23の振止めをなすことができる。
【0064】
また、召合わせ框23の内周壁部23d及び外周壁部23eに形成される形状によって、召合わせ框23の振止めをなすこともできる。図17には、召合わせ框23の形状によって振止めをなすサッシの縦断面図を示している。この図のサッシの基本構成は、図1及び図2に示したものと同様であるので、説明を省略する。
【0065】
召合わせ框23の上端金属部分を構成する内周壁部23dと外周壁部23eには、前述のように略U字状の切欠部23iが形成される。内障子2の召合わせ框23に形成される切欠部23iは、室外下端部付近が盛り上がる凸状部23jを有し、切欠部23iの最奥部は室内側に偏って狭くなる形状となっている。一方、外障子3の召合わせ框23に形成される切欠部23iは、室内下端部付近が盛り上がる凸状部23jを有し、切欠部23iの最奥部は室外側に偏って狭くなる形状となっている。
【0066】
図18には、火災発生時の状態における上枠10と框体4との関係を表した拡大縦断面図を示している。この図に示すように、火災が発生してサッシが高温に晒されると、框体4を構成する各框材は熱膨張により伸びて、框体4の上端部は上枠10の内周面10aに突き当たる。このとき、召合わせ框23の切欠部23iに形成された凸状部23jが内上レール部10dまたは外上レール部10eに当接することにより、内障子2は室外側に、外障子3は室内側に、それぞれ引き寄せられる。したがって、内障子2と外障子3の煙返し部23gにおける噛み合い状態が維持されなくても、隙間の発生を防止することができる。
【0067】
図17に示すように、框体4の下端部においては、上端部と同様、召合わせ框23に切欠部23kが形成されている。下端部の切欠部23kには、内障子2と外障子3いずれも、室内上端部付近が盛り上がる凸状部23mが形成されており、切欠部23kの最奥部は室外側に偏った形状となっている。このため、火災発生時に下框21が下枠11の内周面11aに近づくと、凸状部23mが内レール部11bまたは外レール部11cに当接することにより、内障子2と外障子3はいずれも室内側に引き寄せられる。これにより、下框21を下枠11の内障子対向部11d及び外障子対向部11eにそれぞれ設けられる気密材12gに当接した状態を維持することができる。
【0068】
図17では、召合わせ框23の切欠部23i、23kに凸状部23j、23mを形成して、火災発生時における框体4の引き寄せを行うこととしたが、召合わせ框23の切欠部23i、23kはU字状に形成しておき、召合わせ框23の内周壁部23d及び外周壁部23eに、切欠部と凸状部を有する形状のプレートを固定することによっても、同様の機能を持たせることができる。
【0069】
また、別の部品を用いることで召合わせ框23の引き寄せを行うようにしてもよい。図19には、内障子2の上框20に振止部品30を適用した場合の上枠10付近拡大縦断面図を示している。この図に示すように、上框20の上端部には、上端金属部分を構成する振止部品30が設けられている。振止部品30は、上框20に対して固着される基部31と、基部31から上方に向かって伸びる室内立ち上がり部32と室外立ち上がり部33とを有して構成されている。
【0070】
図20には、振止部品30の平面図を示している。この図に示すように、基部31から伸びる室内立ち上がり部32と室外立ち上がり部33は、長手方向で異なる位置に形成されている。そして、図19に示されているように、室内立ち上がり部32と室外立ち上がり部33は、それぞれ立ち上がり位置側が傾斜状となっており、側面視における両者の間隔は、立ち上がり位置側、すなわち奥側に向かって狭くなるように形成されている。ただし、図19に示すように、通常時において振止部品30は、上枠10の内上レール部10dの飲み込み深さが小さいため、これと接することはなく、障子の開閉に支障がないようにされている。
【0071】
図21には、火災発生時の状態における上枠10と上框20の位置関係を表した拡大縦断面図を示している。この図に示すように、サッシが高温に晒されて上框20が上枠10の内周面10aに近づくと、上枠10の内上レール部10dを振止部品30が深く飲み込み、内上レール部10dの先端付近は、振止部品30の室内立ち上がり部32と室外立ち上がり部33によって形成される幅の狭い部分に配置される。これにより、上框20が室内外方向に振れることを防止し、召合わせ框23における煙返し部23gの噛み合い状態が維持されなくても、隙間の発生を防止することができる。また、振止部品30を上框20の中央位置に設けることもできる。その場合には、振止部品30により上框20の中央部分においても振止めをなすことができ、隙間発生の防止をより一層、確実にすることができる。
【0072】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の適用は本実施形態には限られず、その技術的思想の範囲内において様々に適用されうるものである。例えば、本実施形態では内外障子2、3が枠体1内に引き違い状に納められるものとしたが、内外障子2、3のいずれかが枠体1に固定された片引きサッシであっても、同様に本発明を適用できる。
【符号の説明】
【0073】
1 枠体
2 内障子
3 外障子
4 框体
5 パネル体
10 上枠
10d 内上レール部
10e 外上レール部
11 下枠
12 縦枠
13 増厚部材
13a 基部
13b 室内フィン部
13c 室外フィン部
20 上框
21 下框
22 縦框
23 召合わせ框
23g 煙返し部
24 召合わせ振止部材
25 本体部品
25e 金属溝部
25f 開口部
25g 上面溝部
26 摺動部品
26a 樹脂溝部
26b 摺接部
27 上面部品

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上下枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体に、上下框と縦框及び召合わせ框を框組みしてなる框体を有する内障子と外障子を納めてなるサッシにおいて、
前記召合わせ框の上端部には、前記上枠に形成される上レール部を飲み込んで該上レールに摺接する召合わせ振止部材が設けられ、
前記召合わせ振止部材は、金属からなる本体部品と、該本体部品に取付けられる樹脂製の摺動部品とからなり、前記本体部品は前記上レール部の厚みより幅広の金属溝部を有し、前記摺動部品は前記上レール部に摺接する摺接部を有し前記金属溝部と連続する樹脂溝部を有してなることを特徴とするサッシ。
【請求項2】
前記上枠の上レール部は、前記召合わせ振止部材により飲み込まれる先端部より根元側部が、前記本体部品の金属溝部と同等の厚みを有してなることを特徴とする請求項1記載のサッシ。
【請求項3】
前記本体部品は上下面部と両側面部とを有し、該両側面部にそれぞれ金属溝部が形成され、前記上面部には前記両側面部の金属溝部を連続させる上面溝部が形成され、前記摺動部品は少なくとも一方の側面部に取付けられると共に、前記上面部には前記上面溝部の縁部を覆う軟質材からなる上面部品が取付けられることを特徴とする請求項1または2記載のサッシ。
【請求項4】
前記上枠の上レール部は根元から先端までが略同じ厚みに形成され、前記上枠には前記上レール部の根元側部に重合して前記本体部品の金属溝部と同等の厚みとする金属製の増厚部材が取付けられることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のサッシ。
【請求項5】
前記上枠には前記内障子を案内する内上レール部と、前記外障子を案内する外上レール部とが形成され、前記増厚部材は前記内上レール部と外上レール部との間に固定され、前記内上レール部の根元側部と重合する内側フィン部と、前記外上レール部の根元側部と重合する外側フィン部とを有してなることを特徴とする請求項4記載のサッシ。
【請求項6】
上下枠と左右の縦枠を枠組みしてなる枠体に、上下框と縦框及び召合わせ框を框組みしてなる框体を有する内障子と外障子を納めてなるサッシにおいて、
前記召合わせ框の上端金属部分には、前記上枠に形成される上レール部を飲み込む凹状部が設けられ、該凹状部は、前記上レール部を飲み込む開口部分よりも奥側が狭く形成されてなることを特徴とするサッシ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2013−113063(P2013−113063A)
【公開日】平成25年6月10日(2013.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−262781(P2011−262781)
【出願日】平成23年11月30日(2011.11.30)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】