説明

サポート・ベクタ・マシン及び変数選択を使用する方法

【課題】紙幣を含む文書を識別・分類しかつ認証するために多くのセンサ及び多くの波長を用いる走査によりメモリ内に保存される大量の多変数データから、識別に適した閾値を選択して識別のための閾値データのサブセットを形成するためのサポート・ベクタ・マシン及びサブセットの使用法に関する。
【解決手段】アイテムの特徴に応じて複数の閾値変数及のサブセット及び識別・分類の結果としての目標値を設定した後、文書のデータを採取して識別・分類を実行し、選択された変数の数又は適合性が所定値に達するまで設定した全ての残る変数について変数値を変更を繰り返しながら適合性基準を評価することにより、アイテムを分類するための分類機を得る方法。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、分類における改善に関する。本発明は、銀行券又はコインなどの通貨又は価値のアイテムの分類に特に適用可能である。
【背景技術】
【0002】
本発明は、その内容が参照によって本明細書に組み込まれる同時係属出願EP1217589A及びEP1516293Aに関する。
【0003】
以下において、SVMは、サポート・ベクタ・マシン(Support vector machine)を表し、FVSは、特徴ベクタ選択(Feature Vector Selection)(上述されたEP1516293Aを参照)を表し、かつ用語ビルウエイ(billway)は、一方向の鑑別機における紙幣の供給を表す。したがって、通貨の種類毎に4つのビルウエイが存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】同時係属出願EP1217589A
【特許文献2】同時係属出願EP1516293A
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】Vapnik V.、「The Nature of Statistical Learning Theory」、Springer Verlag、1995年
【非特許文献2】Fukunaga K.、「Introduction to Statistical Pattern Recognition」、Academic Press,INC、2nded.1990年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
輸送手段、センサ手段、メモリ、及び処理手段を備える紙幣受容機において、多くのセンサ及び多くの波長を用いる文書の走査は、文書を識別しかつ認証するため、かつ銀行券受容機の場合に紙幣を通貨単位ごとに表すために使用されることができるメモリ内に格納された大量の多変数データを結果として生じる。このプロセスが高速であることが望ましく、データのサブセットが、より良好な結果を達成するために十分であり得ることが知られている。この応用は、データを表す変数の最適なサブセットを見出すことに関連する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様は、添付の請求項に示される。
【0008】
この新規な通貨の種類のアルゴリズムは、SVM(サポート・ベクタ・マシン)アルゴリズムに与えられた入力データの選択を扱う。
【0009】
変数選択の目的は、分類目的のために無関係又はほぼ関係の無い変数を除去し、かつ同時に高い分離性能を維持することである。着想は、全ての変数でトレーニングされたとき、SVMで得られた分離ベクタ上に射影されたデータと高い相関性を有する一組の変数を見出すことである。
【0010】
プロセスは、クラスを含む事前に規定された紙幣のセットから紙幣を通貨単位ごとに表すために使用する紙幣鑑別機のためのデータ入力を生成するために使用されることができる。クラスは、単一の通貨の種類及び/又は他の通貨の種類の4つのビルウエイであり得る。選択された変数及びプロセスによって生成された識別軸が、鑑別機のメモリ内にロードされることができる。それらは、クラスの1つのメンバであるとして、ユニットに提示される新たなサンプルを後で鑑別するために鑑別機によって使用される。
【0011】
本発明の実施形態は、紙幣の通貨の種類に関連して記載されるが、プロセスは、例えば紙幣鑑別に関連する認証問題を含む、変数選択の任意の問題に広範に適用されることができる。
【0012】
本発明の実施形態が、添付の図面を参照して記載される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】銀行券検知システムの概略図である。
【図2】図1の検知システムのセンサ・アレイの上部から見た平面図である。
【図3】図1の検知システムの光源アレイの下部から見た平面図である。
【図4】分類を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態による銀行券検知システムは、図1に概略的に示される。システムは、銀行券輸送経路の一方側に配置された光源アレイ2と、光源アレイ2とは反対側の銀行券輸送経路の他方側に配置された光センサ・アレイ4とを含む。システムは、光源アレイ2と光センサ・アレイ4との間の輸送経路に沿って銀行券8を輸送するために、4つの組のローラ6の形態の銀行券輸送手段を含む。光源アレイ4は、プロセッサ10に接続され、システムは、コントローラ12によって制御される。光源アレイ2から放出される光を拡散しかつ混合する拡散器14が、光源アレイ2と銀行券輸送経路との間に配置される。
【0015】
図2は、光源アレイ2の下部から見た平面図である。示されるように、光源アレイは、複数の光源9の線形アレイである。アレイは、6個の光源のグループ11に配置され、グループの各光源は、通常は青及び赤の種類である、適用に適切なように選択された異なる波長の光を放出する。各波長の光源が、輸送経路を横切って配置されるように、複数のそのようなグループ11は、輸送経路を横切って線形に配置される。
【0016】
図3は、光センサ・アレイ4の上部から見た平面図である。示されるように、光センサ・アレイは、輸送経路を横切るラインに配置された8個の円形光センサを含む。センサは、7mmの直径であり、センサが並ぶように、中心は、ラインにおいて7mm離間される。
【0017】
図2及び図3は、同一縮尺ではなく、光源及び光センサ・アレイは、ほぼ同じサイズである。
【0018】
動作において、銀行券は、光源アレイ2とセンサ・アレイ4との間の輸送経路に沿って、コントローラ12の制御下でローラ6によって輸送される。銀行券は、所定の距離だけ輸送され、次いで停止される。1つの波長の全て光源が動作され、銀行券の幅にわたって均一に光を広げるために拡散器14内の光を混合した後、光は、銀行券に当たる。銀行券を透過する光は、センサ・アレイ4によって検知され、信号が、各センサに対応する銀行券上の各測定スポットについてセンサから得られる。同様に全ての他の波長の光源は、連続して同様に動作され、測定値が、対応するラインについて各波長についてセンサから得られる。
【0019】
次に、ローラ6は、事前決定された距離だけ再び銀行券を移動するために作動され、銀行券を照明しかつ各センサについて各波長で測定値を取るシーケンスが繰り返される。
【0020】
ラインずつ銀行券の長さにわたって上記ステップを繰り返すことによって、測定値が、銀行券が移動される事前決定された距離によって決定される、銀行券の各ラインに対して各センサについて6個の各波長で得られる。
【0021】
上述のように、文書は、幅及び長さにおける事前規定された走査解像度で複数の波長について文書上の複数のスポットを測定する、線形センサ・アレイによって走査される。文書は、異なる寸法を有することがあるので、完全な走査は、異なるサイズのデータ・セットを技術的に生じる。識別アルゴリズムは、共通サイズであるべき測定値ベクタを使用して対象物を比較することによって作用する。原理的に、文書は異なるサイズを有することができるので、たとえ公差の理由だけがあるとしても、通貨の種類のために全てのサイズに共通である走査最大領域が画定される。この共通サイズは、目標の紙幣セットとともに変化する。
【0022】
SVM分類機は、設計によって2つのクラスで動作する。識別及び変数選択は、2つのクラスを使用して実行され、第1のクラスは、参照クラスであり、第2のクラスは、クラス1以外の全ての紙幣を含む。通貨の種類の場合及び実際の目的のために、クラス2で使用される文書は、それらの寸法にしたがってクラス1の文書に近い。これは、それらが、クラス1の長さ及び幅試験を通過することを意味する(それは、そうでなければ、異なる寸法の文書を分離するために些細なことである)。SVM分類機のさらなる詳細は、従来技術の文献に見出されることができる。
【0023】
基準クラス及び第2のクラスのための試験サンプルは、上述のセンサ・アレイを使用して測定され、測定された値は、低減された変数のセットを用いてSVMを生成するために、以下に記載されるように処理される。
【0024】
Xが、データのセットX=xij、i=1・・・M、j=1・・・Nであるとする。ここで、Mは、紙幣の数であり、Nは、変数の数である。変数は、所定のスポット位置及び所定の波長である。換言すれば、各紙幣iについて、1つのベクタxij、j=1・・・Nにおける全ての変数(長さ×幅×波長)。所定の紙幣iについて、変数jは、関連する波長において4つのトラックの平均を減算することによって、正規化を受ける。
【0025】
より詳細には、正規化のために使用されるスポットは、4つのトラックによって画定される。4つのトラックの平均は、各波長について計算され、かつ例えば6個の波長についてベクタ{m、m、m、m、m、m}に格納される。次に、関連する波長kの各測定値xijは、mを減算することによって正規化される。
【0026】
便宜のために、データの全体セットは、変数選択アルゴリズムを適用する前に正規化される。
【0027】
上記正規化は、各変数から、紙又は埃又は経時変化などの紙幣の全体的効果を取り除く。他方、スケーリング・プロセスは、紙幣の全体セットの分散を扱う。データのセットXは、2つのセットからなり、基準クラス1に関連するデータと、クラス2の関連するデータであり、X=(X、X)である。データの2つのセットは、平均及びクラス1の標準分散を使用してスケーリングされる。スケーリングは、
【0028】
【数1】

によって与えられ、ここで、
【0029】
【数2】

及び
【0030】
【数3】

である。
【0031】
線形SVMは、全ての変数Xを用いてトレーニングされ、結果として生じる識別軸W1は、W1=SVs1*Alpha1によって与えられ、ここで、SVs1は、L個のサポート・ベクタのマトリクス(L、N)であり、Alpha1は、サイズLのラグランジェ乗算器のベクタである。さらなる詳細について、Vapnik V.、「The Nature of Statistical Learning Theory」、Springer Verlag、1995年を参照されたい。データは、W1上に射影される。目標は、識別軸W1上に射影されたデータとともに高く相関する変数を見出すことである。
【0032】
この実施形態において、最良のS変数を見出す問題は、フォワード・シーケンシャル選択によって解決される。アルゴリズムは、変数の空のセットで開始し、S変数が選択されるまで変数を追加する。適合基準は、既に選択された変数と現在の変数を組み合わせる変数のセットについて評価される。最大適合性を与えるものは、選択された変数のセットに追加される。
【0033】
フォワード・シーケンシャル選択は、バックワード又はステップ状選択などの使用されることができる多くの選択アルゴリズムのまさに1つであることに留意されたい。選択アルゴリズムに関するさらなる詳細は、例えば、Fukunaga K.、「Introduction to Statistical Pattern Recognition」、Academic Press,INC、2nded.1990年を参照されたい。
【0034】
識別軸をW1と通貨の種類し、クラス1及びクラス2の射影データ
【0035】
【数4】

、及びS={s、・・・、s}の選択された変数Xを有するデータのセットは、
P=X*W1 (4)
=(xij)i=1・・・M,j=s、・・・、sである。
【0036】
まず第1に、射影P及びデータのセットXが、それらの平均を減算することによって中心に集められる。
P=P−mean(P) (5)
X=X−mean(X) (6)
次に、ベクタPは、スケーリングされる。
P=P/norm(P) (7)
【0037】
既にS={s、・・・、s}変数が選択され、かつまだ取られていない変数j
【0038】
【数5】

の相関性を評価すると仮定する。適合性は、S=S∪{j}とPとの間の一種の相関性を規定する。
【0039】
【数6】

ここで、
【0040】
【数7】

である。
【0041】
最良の適合性を与える変数が、選択された変数のセットに追加される。適合性が所定の値(0.998)に達するとき、又は変数の選択された事前に規定された数を有するなら、変数の選択を停止する。
【0042】
アルゴリズムのステップは、以下に示すように要約されることができる。
1.正規化された変数の全体のセットを構築する。
2.次に、(3)にしたがってデータをスケーリングする。
3.SVMを変数の全体のセットを用いてトレーニングする。SVMは、識別ベクタW1を構築するために使用されるサポート・ベクタを戻す。
4.W1に全てのデータを射影する。P=X*W1
5.(5)にしたがってベクタPを中心に集める。
6.その基準を使用してベクタPをスケーリングする。P=P/norm(P)
7.(6)にしたがってXをスケーリングする。
8.選択を初期化する。R={1・・・N}、S={}
9.選択された変数の数又は適合性が、所定値に到達するまで、以下を繰り返す。
a)Rにおける全ての残る変数について、変数jの適合性基準
【0043】
【数8】

を評価する。Fは、全ての適合性のリストである。
【0044】
【数9】

b)適合性を最大化する最良の変数を見出す。best=argmax(F)
c)変数bestを、選択された変数のセットに追加する。S=S∪{best}
d)変数の残るリストから変数bestを除去する。R={1・・・、best−1、best+1、・・・N}
10.選択された変数を有するSVMを維持し、最終識別機としてW2=SVs2*Alpha2によって与えられる識別軸W2を維持する。SVs2及びAlpha2は、サポート・ベクタ及びSVMの第2のランのラグランジェ乗算器である。
【0045】
上述の議論は、銀行券試験機で使用されるべき変数のサブセットを選択することに関する。選択された変数及び識別軸を表すパラメータは、銀行券試験機のメモリに格納され、以降の試験(認証、通貨の種類など)のために使用される。
【0046】
より詳細には、銀行券を試験するために、銀行券は、センサ・アレイによって検知され、選択された変数について測定値は、SVMによって処理される。測定値は、識別ベクタW2上に射影された試験ベクタを構築するために使用される。これは、1つ以上の閾値と比較されることができるスカラー値を結果として生じる。例えば、スカラー値が、所定の閾値より小さい又は大きいなら、基準クラスに属する又はそうでないと処理されることができる。同様に、2つの閾値について。スカラー値が、2つの閾値の間にあるなら、基準クラスに属する又はそうでないとして処理されることができる。
【0047】
変数のサブセット及び識別軸を得る処理は、銀行券試験機自体において、又は別個のデバイスにおいて実行されることができ、選択された変数及び識別軸を表すパラメータは、後の使用のために銀行券試験機のメモリ内にその後に格納される。
【0048】
上述のように、このアプローチは、元の数Nの変数を使用するが、より少ない処理及びしたがってより高速の結果であるように、より少ない変数を実際に使用して、性能に関して同様の結果を与える。
【0049】
Pを基準にせず、適合性基準について他の範囲を使用することも可能である。適合性の値がより高いと、射影されたデータの再構築はより良好である。この値を、数値の問題を避けるために1より小さな所定のレベル、例えば0.998に固定し、この値が到達されるとき選択を停止することが便利である。
【0050】
様々な通貨の種類のための紙幣鑑別機における実際の試験は、いくつかの他の変数が、より多い、例えば64個の変数などを必要とするとき、ほぼ20から40の変数が、より高い性能を維持するのに十分であることを示した。
【0051】
図4は、全ての変数、この場合357個の変数(上部)及び16個の変数(下部)で2つの特定の通貨の種類の通貨の種類のためのSVMの結果を示す。
【0052】
この場合に、全ての2番目のクラスの対象物が、基準クラスの一方側にあり、クラスは、単一の閾値によって分離されることができることが理解され得る。代わりに、基準クラスは、外部の対象物が、基準クラスの他方側に分類されることがある可能性を包含するために、許容ウインドウを規定する2つの値間に囲まれることができる。
【0053】
実施形態において、変数のサブセットは、SVM分類機を使用して選択され、次に選択された変数のサブセットは、他のSVM分類機を使用する分類のために使用される。しかしながら、一旦、元の変数を表しかつ入力データに対応する相関変数が選択されると、任意の適切なタイプの分類が、当業者に知られているように、LDA(線形識別解析)又はMahalanobis距離又は類似物などの相関変数を使用して実行されることができる。代表的なサブセットは、変数の数を低減するように選択され、一方、選択された変数が元の変数を及び対応するデータを表すように、分類に関して適切な性能を維持する。これは、上述の適合関数を使用するなどの様々な方法で評価されることができる。
【0054】
銀行券に対する参照は、クーポン、チケットなどの他の類似するタイプの価値のあるシートを含み、かつそのような文書の本物の実施例及び偽物の実施例を含む。システムは、例えば、輸送方向及び/又はセンサ・アレイ又は固定ポイントに対する銀行券のスキュー及びオフセットなどの方位を検出するための、縁部検出器などの手段の使用を伴うことができる。代わりにシステムは、縁部が、輸送方向に平行、又は輸送方向及び/又はセンサ・アレイに対して所望の角度の状態で、輸送経路に沿って紙幣の長さなどの所望の方位に銀行券を位置付けるための手段を含むことができる。
【0055】
記載された実施形態は、銀行券試験機である。しかしながら、本発明は、コイン試験機などの他のタイプの通貨試験機に適用されることもできる。例えば、コインを横切る連続するポイントで、材料などのコイン特徴の測定値を取るコイン試験機からの信号は、コインを横切る特徴を表す信号を生成するために挿入されることができる。
【0056】
用語「コイン」が、任意のコイン(有効である又は偽物である)、トークン、スラッグ、ワッシャ又は他の金属対象物あるいはアイテム、及び特に、コインで動作するデバイス又はシステムを動作する試みで個々に使用されることができる任意の金属対象物又はアイテムを意味するために用いられる。「有効なコイン」は、認証コイン、トークンなど、又は特に、そのシステム内で、コインで動作するデバイス又はシステムが動作することが意図される貨幣システムの認証コイン、及びそのシステムとともに、そのようなコインで動作するデバイス又はシステムが、価値のアイテムとして選択的に受容しかつ処理することが意図される通貨の種類の認証コインであると考慮される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の通貨アイテムの複数の特性のための複数の変数を使用して、該複数の通貨アイテムを分類するための1つの識別器を導出する方法であって、該方法は、該識別器を維持するために、該複数の変数の代表サブセットを決定するステップを含み、該複数の変数の代表サブセットを決定するステップが、
該複数の変数の全体を用いてサポート・ベクタ・マシンをトレーニングするステップであって、該サポート・ベクタ・マシンは、1つの識別ベクタを構築するのに使用される複数のサポート・ベクタを戻すステップと、
あらかじめ定められた数の試験通貨アイテムについての該複数の変数の測定されたデータを、該識別ベクタ上に射影するステップと、
該複数の変数の全体と選択された複数の変数の空集合とを用いて残る変数のセットを初期化するステップと、
選択された変数の数又は適合性が所定値に達するまで、
全ての残る変数について適合性基準を評価して、適合性のリストを得るステップと、
該適合性を最大化する変数を見つけるステップと、
該適合性を最大化する変数を該選択された変数のセットに追加するステップと、
該残る変数のセットから該適合性を最大化する変数を除去するステップと、
該選択された変数を有する該サポート・ベクタ・マシンを維持し、該識別器として1つの第2の識別ベクタを維持するステップとを反復するステップとを含む方法。
【請求項2】
請求項1に記載の方法において、該適合性基準は、複数の変数の相関に基づいている方法。
【請求項3】
請求項1又は2の何れか1項に記載の方法において、該測定されたデータを射影することによって得られた表示を中心に集めてスケーリングするステップとをさらに含む方法。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れか1項に記載の方法において、該測定されたデータをスケーリングするステップをさらに含む方法。
【請求項5】
請求項4に記載の方法において、スケーリングが、該測定されたデータのサブセットに基づく方法。
【請求項6】
請求項5に記載の方法において、該スケーリングが、基準クラスに関する測定されたデータに基づく方法。
【請求項7】
請求項6に記載の方法において、スケーリングが、平均及び標準偏差に基づく方法。
【請求項8】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法を使用して得られた識別器を使用する通貨のアイテムを試験する方法。
【請求項9】
該試験される通貨アイテムが、該識別器を得るために使用される該通貨アイテムとは異なる請求項8に記載の方法。
【請求項10】
請求項7又は8の何れか1項に記載の方法において、該通貨アイテムを測定することと、該選択された変数についてのデータを抽出することと、スカラー値を得るために該選択された変数及び該識別器について該データを使用することとを含む方法。
【請求項11】
請求項10に記載の方法において、該スカラー値を得るために、該選択された変数についてのデータを識別軸上に射影することを含む方法。
【請求項12】
請求項10又は11の何れか1項に記載の方法において、該スカラーが該閾値より上か下かに応じて、該通貨アイテムを受け入れ又は除去すること、又は、
該スカラーが2つの閾値間にある場合に該通貨アイテムを受け入れることと、そうでなければ該通貨アイテムを除去することを含む方法。
【請求項13】
請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法を使用して得られたSVM識別器の表示を格納する通貨鑑別機。
【請求項14】
通貨識別機内で請求項1乃至7の何れか1項に記載の方法を使用して導出された得られた該識別器の表示を格納する通貨識別器を製造する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−9050(P2012−9050A)
【公開日】平成24年1月12日(2012.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−171808(P2011−171808)
【出願日】平成23年8月5日(2011.8.5)
【分割の表示】特願2009−521356(P2009−521356)の分割
【原出願日】平成18年7月28日(2006.7.28)
【出願人】(506258187)エムイーアイ インコーポレーテッド (27)
【Fターム(参考)】