説明

サポート面上に広げられたシートタイプワーク材のパターン歪みを補正する方法

【課題】サポート面上に広げられたシートタイプワーク材のパターン歪みを補正する方法を提供する。
【解決手段】ワーク材26はサポート面14上に広げられ、ワーク材の選択された局所部分のイメージが捕捉される。コントローラ18はこれらのイメージを解析し、ディスプレイ30に映し出す。ここでイメージはワーク材のあらゆる歪みを定義するようマップ化される。その後コントローラはこれら局所部分のイメージを歪みの無い状態とし、これをディスプレイに映し出す。これによりオペレータは、パターン片の歪められてないデジタル表現を、ワーク材の歪められてないイメージの上に位置させることができる。その後コントローラは、オペレータによって、広げられた材料の歪みに順応するよう、ワーク材上に位置されたパターン片の幾何学的外形を歪める。これにより歪みのないパターンが得られる。

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は概してシートタイプワーク材上へのマーカー(しるし;marker)の生成に係り、特に、ワークオペレーションの実行前にワーク材がサポート面(支持面)上に広げられた結果として起こる、ワーク材によって規定(定義、区画、形成;define)されるパターン(模様)の歪み(distortion)を解析し、補正(補償;compensate)することに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】本発明は、衣服の製造に概して利用されるマーカーの生成への使用に特に好適であり、そのような使用に関連して説明される。しかしながら、本発明はこの点に限定されず、パターンを有するシート材が広げられてパターンの歪みが発生する場合(例えば家具を装飾する織物の切断時)ならば、本発明から利益を享受できる。従って、本発明の後述の説明は一例であり、限定的ではないと考えられるべきである。
【0003】衣服の大量生産において、一又は多層の織物が、典型的に、織物処理技術の当業者に言うところのスプレッディングテーブル(spreading table)上に広げられる。その後、織物は、しばしばコンベアを経由して、クロス切断機械などの織物処理装置の一部を形成するサポート面上に移動される。
【0004】織物を広げ、その後処理装置上に織物を移動させる間に、伸び及び歪みがしばしば生じる。これは、特に織物がパターン(模様)を含んでいる場合に問題となる。なぜなら、引き伸ばされ歪められた織物から、その変形を補正することなく切断されたパターン片が、同様の歪められたパターンを有することになるからである。
【0005】一般に、パターン片は、広げられた織物上に、切断シーケンスに位置された衣服セグメント(部分、区分)の空間的アレイ(配列)において配置される。この衣服セグメントの空間的配列は、本発明の属する技術分野の当業者により「マーカー(marker)」と呼ばれる。通常、マーカーは、ピースパターン密度を最適化しこれによって織物又は他の広げられた材料のゴミを最少にするようにコンピュータで作成される。従来、コンピュータ化されたマーカー・システムは単に、隣接するピース(片)間に十分大きな許容差(余裕度)を有するマーカーを生成していた。広げられたものは、まず最初に、マッチ(整合・一致)されるべきピースが上記許容差を含むように切断される。その後、これらのピースは、熟練した作業者に渡される。熟練作業者は、いくつかのパターンを幾何学的な広がったデザインに手作業で整列させ、その後、マッチされたピースを再度切断する。プレード(格子縞)やストライプ(縞)などの幾何学模様を有する広げられたもの(ワーク材)もまた困難性を生じさせていた。なぜなら、衣類デザイナは、隣接した幾つかのピース内でパターンの整列を特定できるからである。その結果、浪費するワーク材が増加し、切断プロセスに遅い熟練者を使用することになり、幾何学的なデザインを有する広げられたものからピースを切断するのに常により高いコストがかかるようになる。
【0006】リファレンスポイントにおける織物のバウ(bow)及びスキュー(skew)が、リファレンスポイントに合わせられるべきポイントにおける織物のバウ及びスキューと異なるとき、従来技術は、マッチイメージをリファレンスイメージに重ねる(かぶせる)機械アシストマッチングを行うよう試みると共に、視覚的にパターンを整列させるためのオペレータの補助を要求し、整列における困難を導く。
【0007】さらに、探すべきイメージが、見つけるべき歪みの無いバージョンのイメージを含む場合、自動パターンマッチングのためのアルゴリズムが十分適している。自動マッチングプロセスにおけるイメージの歪みを説明することの試みは、マッチングアルゴリズムの複雑さと時間消費とを増大させる。歪みは、マッチングアルゴリズムが成功する可能性をも減少するかもしれない。
【0008】マッチポイントが一座標方向のみにおける調節に制限されるような、広げられた織物とパターン片(パターンピース)との間の自動マッチングにおける試みも行われている。この例において、見掛け上正確なマッチポイントが、マーカーに対する不正確な調節に帰結する可能性がある。この問題を図示するため、リファレンスが図1に示され、これにおいて二つのパターン片、リファレンス片とマッチ片とが示される。マッチ片はアンマッチ位置(マッチされてない位置)に示される。リファレンス片上のリファレンスポイント(リファレンス点)「R」に一図が与えられ、マッチ片上のマッチポイント(マッチ点)「M」に次の図が与えられる。この後コンピュータは二つのイメージを解析し比較する。目的は、マッチ片が、リファレンス片の周囲内に定義されるパターンにマッチするよう、マッチ片を移動することである。自動マッチングルーチンが、リファレンスポイント「R」のための修正されたマッチポイントとしての図1のポイント「A」に戻るであろう。自動マッチングルーチンがマッチ片の一座標方向のみの移動を許容するので、図1に「X」で示される方向の場合、マッチ片は、ポイント「M」がポイント「A」に重なるようX方向に移動されるであろう。図1の周辺内に定義されたパターンに基づけば、正しいマッチポイントは「A」であり、それ故、前記自動マッチング技術はポイント「M」をポイント「R」に適当に整列させることができない。
【0009】前記に基づき、本発明の主な目的は、従来方法の問題及び欠点を除去し、サポート面上に広げられたシートタイプワーク材のパターン歪みを補正する方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は一態様において、サポート面上に広げられたシートタイプワーク材のパターン歪みを補正する方法に向けられる。これにおいては、サポート面を区画するワーク材処理装置が設けられる。少なくとも一層のワーク材がサポート面上に広げられ、広げられた状態のワーク材の局所部分のイメージが、設けられた手段によって捕捉される。この手段は、製作者を作るパターン片が位置されるであろう場所に対応したイメージを捕捉し、捕捉されたイメージに対応する信号をコントローラに送る。
【0011】コントローラには、広げられたワーク材によって規定されるパターンにおける歪みを同様に解析するため、マーカー形状がプログラムされる。コントローラに連絡(接続)するディスプレイがコントローラから信号を受け取り、捕捉されたイメージに対応するイメージを映し出す。捕捉されたイメージに示されるパターンの歪みはその後マップ化され、これによりコントローラがその歪みの程度(範囲、大きさ;extent)を解析できるようになる。歪められたパターンのマップ化されたイメージは、その後、コントローラにより歪みの無い状態にされ、歪みの無いイメージがディスプレイに表示される。マーカーからなるであろう、パターン片の歪められてないデジタル表現(undistorted digital representations)が、その後、オペレータにより、広げられたワーク材の歪みの無いイメージ上に位置される。パターン片の境界内に定義されたパターンを、ディスプレイに表示された広げられたワーク材のイメージに対応したパターンに整列させるためである。一旦パターン片が位置されると、コントローラは、パターン片によって定義される幾何学形状(geometry)を、ワーク材の局所部分(この上にパターン片が位置される)によって定義されるパターンの実際の歪みに対し、歪めるよう操作し、これによりパターン片が広げられたワーク材から切り取られたとき、それに含まれるパターンが歪まないようになる。
【0012】本発明の好適実施形態において、サポート面上に広げられたときのワーク材のイメージを捕捉する手段はカメラである。好ましくは、サポート面はほぼフラットであり、カメラが、サポート面を横断して延出するビームに取り付けられる。ビームはサポート面の長手方向に前後移動可能であり、カメラはビームの長手方向に移動可能である。
【0013】
【発明の実施の形態】図2に示されるように、シートタイプ(シート状)ワーク材を処理する装置が概して符号10で示され、クロス切断機械として図示された実施形態に描かれている。クロス切断機械はフレーム12を区画し、フレーム12はその上で運ばれるサポート面14を有する。切断機械10はビーム16をも含み、ビーム16はサポート面を横断して延出すると共に、切断装置と連絡(接続)されるコントローラ18によって発生され出力されるコマンド信号に応じて装置長手方向に前後移動可能である。切断工具22を有する切断ヘッド20、例えば往復移動刃が取り付けられた切断ヘッド20が、ビーム16に取り付けられ、コントローラ18によって発生され出力されるコマンド信号に応じてビーム長手方向に移動する。
【0014】カメラ24が切断ヘッド20に取り付けられ、且つそれと共に移動して、シートタイプワーク材の一層のイメージ(画像)を捕捉(capture)する。シートタイプワーク材はその上にパターン(模様)28を規定する。図示された実施形態にコンピュータタイプモニタとして示されるディスプレイ30が、カメラ24と同様にコントローラに連絡する。コントローラ18はPC型コンピュータとして図示された実施形態に示されているが、本発明はこの点に限定されず、概してカメラやセンサから信号を受け取るよう、及び受け取ったイメージをディスプレイに送るようプログラム可能な、例えばプログラマブルロジックコントローラのようないかなるタイプのコントローラも、本発明の広い思想から外れることなく置き換えられ得る。また、コンピュータ型モニタが図示された実施形態に示され説明されているが、本発明はこの点にも限定されず、広げられたワーク材の局所部分のイメージを表示可能な、例えばスクリーンパネルに格納されたスクリーンのようないかなるタイプのディスプレイも、本発明の広い思想から外れることなく置き換えられ得る。
【0015】コントローラ18は、ビーム16及び切断ヘッド20を、サポート面14によって運ばれるワーク材26の表面を横切って移動させ、イメージ捕捉と切断操作との両方を実行するよう、プログラムされる。また、コントローラには、マーカーを集合的に規定する一連のパターン片(図示せず)がプログラムされる。さらに、コントローラは、サポート面14上に広げられたワーク材26によって規定されるパターン歪みをマップ化し、詳しくは後述するがそのパターン歪みを無くすようにもプログラムされる。
【0016】マーカー発生操作の間、ビーム、切断ヘッド20及びカメラ24は、サポート面14上に広げられたワーク材26の表面の上を移動され、マーカーを規定するパターン片が位置される場所に対応する広げられたワーク材26の局所部分のイメージがカメラによって捕捉される。これらの捕捉されたイメージに対応するカメラ24によって発生された信号は、コントローラによって受け入れられ、コントローラは、ディスプレイ30のスクリーン上に表示されるべきこれらイメージの指示信号を発生する。
【0017】図3に示されるように、カメラ24によって捕捉されディスプレイ30上に表示されたイメージは、ワーク材26がサポート面14上に広げられた結果ワーク材26によって規定されるパターンの歪みを示している。この歪みは弓形パターン線の形態であることができ、そのパターン線は、歪みのない状態において、本来の位置からシフトされたパターンと同様に、直線であるべきである。これは本発明が属する分野の当業者においてバウ(bow)及びスキュー(skew)と称される。バウ及びスキューに加え、サポート面14上に広げられた結果としてのワーク材26は数方向に引き延ばされることができる。従って、パターンの幾何学的部分の幅はより狭くなったり、広くなったり、歪みのない状態で予想される寸法から寸法が変化したりする。よって、パターン歪みは、オペレータが、例えばある衣服のためのマーカーを作るパターン片を適正にマッチさせるのを極度に困難にし得る。これにおいて衣服デザイナーは、それぞれのパターン片の他に対する明確なパターン方向を特定している。
【0018】図4に示されるように、パターン片のいかなるデジタル表現をも位置付ける前に(詳しくは後述)、カメラ24に捉えられた広げられたワーク材26の局所部分におけるパターンの歪みはマップ化される。マッピングは、オペレータがポインティング装置を使用することにより行われる。ポインティング装置は例えばマウスであり、マウスは、ワーク材26の歪められた局所部分の表示されたイメージ上に、あるワーク材パターンを規定する様々な幾何学的要素に沿って、リファレンスポイント33を位置付けるためのものである。これらのマップ化されたリファレンスポイント33は、プログラムされたコントローラ18によって解析され、これによってパターン歪みが定義され、且つ操作可能となる。このパターン歪みがその後コントローラによって解析され、歪みのないパターンイメージがディスプレイ30に表示される。
【0019】図5に示されるように、オペレータは、例えばマウス等のポインティング装置を介して、モニタに表示された歪みのないイメージ上で、上記マーカーを規定するパターン片34のデジタルイメージを再び操作できる。これにより、パターン片34によって要求されるパターンと、広げられたワーク材によって規定される広げられたパターンの歪みのないイメージとのほぼ完全なマッチ(合致)が行われ得る。パターン片34の位置は固定され得る。この処理は、マッチを要求するそれぞれのパターン片が適正に位置付けられるまで継続する。この点において、コントローラ18は、個々のパターン片34によって規定される幾何学形状を、これらパターン片が位置される広げられたワーク材26の局所部分においてマップ化された歪みに従って、歪める。切断装置は、歪められた形状のそれぞれのパターン片を広げられたワーク材26から切り取るよう操作され得る。これにより、パターン片が取り除かれ、ワーク材が広げられたことに起因する歪みが要因でないとき、切り取られたパターン片はそれにとって適正な外形とパターン方向とを規定するであろう。
【0020】さらに、図5に示されるようなパターン片34のデジタル表現の操作がディスプレイスクリーン上で実行されるので、イメージはピクセルによって定義付けられる。連続するピクセル間の距離は知られている。イメージが上記処理及びスクリーン30上への表示に従って歪められないので、ピクセルの不連続性がエイリアシング(aliasing)に帰結し得る。これを補正するため、ゴラウドシェーディング(Goraud shading)として知られる技術が採用される。この技術は基本的に、ぎざぎざのイメージが作られずスムーズな外観のものが作られるように、ピクセル間のイメージポイントをぼんやりさせる。
【0021】好適実施形態が図示され説明されたが、様々な変形及び置換が本発明の思想及び範囲から外れることなく行われることができる。従って、本発明が例示的方法によって説明され、限定的でないことが理解されるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、パターンピースをパターンに自動的に合わせる従来の方法を示す概略図であり、これにおいてパターンピース又はマッチピースは一座標方向にのみ移動され得る。
【図2】図2は、フラットベッドタイプのクロス切断装置を示す斜視図であり、当該装置は、切断テーブル上に位置されてパターンを区画する層状シートタイプワーク材を有している。
【図3】図3は、図2の層状シートタイプワーク材の一部分を概略的に示し、ワーク材を図2の切断装置上に広げた結果として起こる、ワーク材によって定義されるパターンの歪みを示す。
【図4】図2のワーク材の部分を示し、歪みパターンに沿って位置された、オペレータによって定義されるマッピングポイントを示す。
【図5】図2及び図3に示されたパターンの歪んでない状態を概略的に示し、そのパターン上に位置された、歪んでないパターンピースのデジタル表現を有している。
【符号の説明】
10 ワーク材処理装置
12 フレーム
14 サポート面
16 ビーム
18 コントローラ
20 切断ヘッド
24 カメラ
26 ワーク材
28 パターン
30 ディスプレイ
32 ポインティング装置
33 リファレンスポイント
34 パターン片

【特許請求の範囲】
【請求項1】 サポート面(14)上に広げられたシートタイプワーク材(26)のパターン歪みを補正する方法であって、パターン(28)を規定する少なくとも1層のシートタイプワーク材(26)を提供するステップと、フレーム(12)及びこのフレーム(12)により運ばれるサポート面(14)を有するワーク材処理装置(10)を設けるステップと、上記ワーク材(26)を上記サポート面(14)上に広げるステップと、上記サポート面上に広げられた上記ワーク材の局所部分のイメージ(24)を捕捉するための手段を設けるステップとを備えた方法において、上記ワーク材によって規定された上記パターン(28)の歪みを解析するようプログラムされ、上記ワーク材(26)のイメージ(24)を捕捉するための手段に連絡するコントローラ(18)を設けるステップと、上記コントローラ(18)に連絡するディスプレイ(30)を設けるステップと、上記サポート面上に広げられた上記ワーク材(26)の上記局所部分のイメージを捕捉し、そのイメージを上記コントローラ(18)に送信するステップと、上記コントローラ(18)から受信した信号に基づいて上記ディスプレイ(30)に上記イメージを映し出すステップと、上記広げられたワーク材(26)の上記局所部分によって規定される上記パターン(28)の歪みをマップ化するステップと、上記コントローラ(18)に上記局所部分の上記イメージの歪みを無くさせ、その局所部分の歪みの無いイメージを上記ディスプレイ(30)に映し出すステップと、上記ワーク材(26)の上記歪みの無いイメージ上に、パターン片(34)の歪みの無いデジタル表現を位置させるステップと、上記コントローラ(30)に、上記パターン片(34)によって規定される幾何学形状を、上記ワーク材(26)の上記局所部分のパターン歪みに一致するよう、歪ませ、これにより上記パターン片(34)が上記広げられたワーク材から切り取られたとき、その中のパターンが歪まないようになるステップとによって特徴付けられる方法。
【請求項2】 イメージを捕捉するための上記手段としてカメラ(24)を設ける請求項1記載の方法。
【請求項3】 上記局所部分の歪みの無いイメージを上記ディスプレイ(30)に映し出すステップが、上記局所部分の隣接したピクセル間を補間してスムーズなイメージを提供するゴラウドシェーディングを用いるステップによってさらに特徴付けられる請求項1記載の方法。
【請求項4】 上記イメージの歪みを無くさせるよう上記コントローラを操作するステップが、上記ワーク材によって規定される上記パターンにおけるバウ及びスキューの量を決定することによってさらに特徴付けられる請求項1記載の方法。
【請求項5】 上記歪みをマップ化するステップが、上記コントローラ(18)に連絡するポインティング装置(32)であって、上記パターン(28)の歪められた部分に沿ってリファレンスポイント(33)を位置付け、上記コントローラ(18)に上記歪みのマップを与えるためのポインティング装置(32)を設けることによってさらに特徴付けられ、上記コントローラに上記イメージの歪みを無くさせるステップが、上記ポインティング装置(32)によって規定される上記リファレンスポイント(33)を解析し、上記パターン(28)の歪みの程度を決定することによってさらに特徴付けられる請求項1記載の方法。
【請求項6】 上記ポインティング装置(32)がマウスである請求項5記載の方法。
【請求項7】 上記ポインティング装置(32)が、デジタイジングペン及びデジタイジングタブレットを含む請求項5記載の方法。
【請求項8】 上記ポインティング装置(32)がキーボードを含む請求項5記載の方法。
【請求項9】 サポート面(14)上に広げられたシートタイプワーク材(26)のパターン歪みを補正する方法であって、パターン(28)を規定する少なくとも1層のシートタイプワーク材(26)を提供するステップと、フレーム(12)、このフレーム(12)により運ばれるサポート面(14)、上記サポート面(14)を横断して延出し上記サポート面(14)の長手方向に前後移動可能なビーム(16)、上記ビーム(16)に連結されその長手方向に移動可能な切断ヘッド(20)、及び上記切断ヘッド(20)に取り付けられたカメラ(24)を有するワーク材切断装置(16)を設けるステップと、上記ワーク材(26)を上記サポート面(14)上に広げるステップとを備えた方法において、上記ワーク材によって規定された上記パターン(28)の歪みを解析するようプログラムされ、上記カメラ(24)及び上記切断装置(10)に連絡するコントローラ(18)を設けるステップと、上記コントローラ(18)に連絡するディスプレイ(30)を設けるステップと、上記コントローラ(18)から発生されるコマンドに応じて上記ビーム(16)及び上記切断ヘッド(20)を上記サポート面(14)及び上記ワーク材(26)上で移動させ、上記サポート面(14)上に広げられた上記ワーク材(26)の局所部分のイメージを選択的に捕捉するよう上記カメラ(24)を操作し、そのイメージを上記コントローラ(18)に送信するステップと、上記コントローラ(18)から受信した信号に基づいて上記ディスプレイ(30)に上記イメージを映し出すステップと、上記広げられたワーク材(26)の上記局所部分によって規定される上記パターン(28)の歪みをマップ化するステップと、上記コントローラ(18)に上記局所部分の上記イメージの歪みを無くさせ、その局所部分の歪みの無いイメージを上記ディスプレイ(30)に映し出すステップと、上記ワーク材(26)の上記歪みの無いイメージ上に、パターン片(34)の歪みの無いデジタル表現を位置させるステップと、上記コントローラ(30)に、上記パターン片(34)によって規定される幾何学形状を、上記ワーク材(26)の上記局所部分のパターン歪みに一致するよう、歪ませ、これにより上記パターン片(34)が上記広げられたワーク材から切り取られたとき、その中のパターンが歪まないようになるステップと、上記切断ヘッド(20)に上記パターン片(34)を、上記シート材から上記歪められた幾何学形状に従って切断させ、これにより上記パターン片(34)が上記サポート面(14)から取り除かれたとき、片及びその境界内に規定されるパターン(28)が歪められないステップとによって特徴付けられる方法。
【請求項10】 上記局所部分の歪みの無いイメージを上記ディスプレイ(30)に映し出すステップが、上記局所部分の隣接したピクセル間を補間してスムーズなイメージを提供するゴラウドシェーディングを用いるステップによってさらに特徴付けられる請求項9記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2003−166165(P2003−166165A)
【公開日】平成15年6月13日(2003.6.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2002−232214(P2002−232214)
【出願日】平成14年8月9日(2002.8.9)
【出願人】(599099559)ガーバー・テクノロジー・インコーポレイテッド (1)
【氏名又は名称原語表記】Gerber Technology,Inc.
【住所又は居所原語表記】24 Industrial Park Road West,Tolland,Connecticut,United States of America
【Fターム(参考)】