説明

サンスクリーン剤

本発明は、少なくとも1種のUVフィルタ物質を含む局所組成物の日焼け防止指数(SPF)を増大させるための、リン酸エステル界面活性剤の使用に関する。さらに、本発明は、リン酸エステル界面活性剤と、少なくとも4重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタンとを、他のUVフィルタ物質と組み合わせて含む局所組成物に関する。

【発明の詳細な説明】
【発明の詳細な説明】
【0001】
本発明は、少なくとも1種のUVフィルタ物質を含む局所組成物の日焼け防止指数(SPF)を増大させるための、リン酸エステル界面活性剤の使用に関する。さらに、本発明は、リン酸エステル界面活性剤と、少なくとも4重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタンとを、他のUVフィルタ物質と組み合わせて含む局所組成物に関する。
【0002】
サンケア製品は、この数年、大きく展開してきている。かつて、UV−B波が皺、皮膚病および皮膚ガンの最も重要な原因であると考えられていたので、初期の処方はUV−B線(UVB)からユーザーを守ることを意図していた。しかしながら、より最近の研究で、紅斑性狼瘡やメラノーマ性および非メラノーマ性皮膚ガンなどの日光障害および皮膚病の進行に、UV−A線(UVA)が同等もしくはそれ以上に重要であることが示された。こうしたことから、今日ではUVA(320〜400nm)および/またはUVB(280〜320nm)光を可能な限り除去することに焦点が当てられている。したがって、50+までの高SPFおよび高UVA防護性を有するサンケア製品に対するニーズが増大し続けている。
【0003】
サンケア製品を選ぶ際の手引きを消費者に提供するために、SPF(日焼け防止指数)評価システムが開発されている。SPFは研究室で紫外線紅斑を誘起するソーラシミュレータを用いて測定される。しかしながら、紫外線紅斑は主にUVBにより引き起こされるものであるから、SPF試験ではUVAではなくUVBに対する防護性が主に試験されることになる。
【0004】
Colipaは、2006年9月22日付けのサンスクリーン剤製品の有効性に関する欧州委員会勧告(European Commission’s Recommendation)を満たすサンケア製品のUVA性能試験方法を開発している。本発明のUVA防護性能は、UVAPF(UVA防護係数)と名付けられた「サンスクリーン製品のUVA防護性のインビトロ測定方法」(COLIPA Guideline 2007)により測定される。
【0005】
UVAおよび/またはUVB線、さらにはより短波長の放射線(UVC)による有害な影響から防護するために、これまでに多くのUVフィルタ物質が開発されてきている。これらの物質は、通常、単独で、または互いに組み合わされて、広く知られ、かつ使用されている化粧用または医薬用調製物に配合されている。
【0006】
上記基準を満たすUVA防護性を有する高SPFのサンケア製品の要求が増大していることから、サンケア製品にはより多くのUVフィルタ物質を高濃度で配合する必要がある。しかしながら、UVフィルタ物質を高濃度で配合することは、その処方品の価格を相当に上昇させ、また、好ましくない皮膚感覚および/または見掛けをもたらすことも多いため、必ずしも可能であるとは限らない。
【0007】
さらに、高濃度のサンスクリーン剤は刺激の増大を促進するおそれがある。上記基準を満たすUVA防護性を得るためには、高濃度の少なくとも1種のUVAフィルタ物質がサンケア製品に配合されなければならない。しかしながら、商業的に入手可能なUVAフィルタ物質はあまり多くなく、しかも、それらの全てが、勧告されたUVA防護性を妥当な濃度レベルで達成するのに、例えば、安定性、溶解性および/または吸収プロファイルの適切さなどの点で、多かれ少なかれ重大な問題を有している。例えば、よく使用されているブチルメトキシジベンゾイルメタンは、処方物が不安定になることが多く、また、他の多くのUVフィルタ物質と併用することもできないため、サンケア製品中に多量に配合することは困難である。このように、所与の濃度のUVフィルタ物質でより高いSPFを達成するようにUVフィルタ物質の機能を改善し、さらには、勧告されたUVA防護性を達成するために多量のブチルメトキシジベンゾイルメタンの配合を可能にするような成分が、今、必要とされている。
【0008】
意外にも、リン酸エステル界面活性剤が所与の濃度のUVフィルタ物質によるインビボでのSPFを高めることがわかった。この予期しなかった効果は、上で概説した従来技術の問題を解決するのに役立つものである。さらに、ブチルメトキシジベンゾイルメタンの高濃度の配合が促進されることもわかった。これは高いSPFレベルで勧告されたUVA防護性を達成することを可能にするものである。
【0009】
本発明のインビボでのSPFは、Colipaによる2006年のガイドライン、サンスクリーン剤製品の日焼け防止指数SPFのインビボ測定のための国際試験法にしたがって測定される。
【0010】
このように、本発明の一態様は、少なくとも1種のUVフィルタ物質を含む局所組成物のSPFを増大させるための、リン酸エステル界面活性剤の使用に関する。好ましくは、少なくとも1種のUVフィルタ物質は、UVBおよび/または広帯域フィルタ物質である。
【0011】
本発明の他の態様は、ブチルメトキシジベンゾイルメタンと、UVBおよび/または広帯域フィルタ物質から選ばれる少なくとも1種のUVフィルタ物質とを含む局所組成物のSPFを増大させるための、リン酸エステル界面活性剤の使用に関する。
【0012】
本発明の組成物に配合するのに適したリン酸エステル界面活性剤は次式で表される。
【化1】



【0013】
このリン酸エステル界面活性剤は、R、RおよびRが、水素、炭素数1〜約22、好ましくは炭素数約12〜18のアルキル基、または炭素数1〜約22、好ましくは炭素数約12〜18のアルコキシ化アルキル基で、かつ1モル以上、好ましくは約2〜約25モル、特に好ましくは2〜12モルのエチレンオキサイドを含む(但し、R、RおよびRの少なくとも1つは、先に定義したようなアルキル基またはアルコキシ化アルキル基であるが、前記アルキル基またはアルコキシ化アルキル基中に少なくとも6個のアルキル炭素を有する。)一般構造を有する。
【0014】
およびRが水素で、Rが炭素数10〜18のアルキル基および炭素数10〜18のアルコキシ化脂肪アルコールから選択され、かつ2〜12モルのエチレンオキサイドを有するモノエステルが好ましい。好ましいリン酸エステル界面活性剤の中で、言及し得るものとしては、C8〜10アルキルエチルリン酸エステル、C9〜15アルキルリン酸エステル、セテアレス−2リン酸、セテアレス−5リン酸、セテス−8リン酸、セテス−10リン酸、リン酸セチル、C6〜10パレス−4リン酸、C12〜15パレス−2リン酸、C12〜15パレス−3リン酸、セテアレス−2リン酸DEA、セチルリン酸DEA、オレス−3リン酸DEA、セチルリン酸カリウム、デセス−4リン酸、およびデセス−6リン酸が挙げられる。本発明において特に好ましいリン酸エステル界面活性剤は、リン酸セチル、セチルリン酸カリウム、および/またはセチルリン酸DEAである。
【0015】
リン酸エステル界面活性剤は、本発明の局所組成物中に、局所組成物の全重量に対して、一般に0.1〜5重量%、好ましくは0.5〜5重量%、もっとも好ましくは1〜3重量%、特に2〜3重量%などの割合で含まれる。
【0016】
少なくとも1種のUVフィルタ物質は、好ましくは、化粧用または皮膚疾患用サンケア製品などの局所組成物に添加されていることが知られている、従来のUVAおよび/またはUVBおよび/または広域スペクトル用UVフィルタ物質から選択される。そのようなUVフィルタ物質には、波長400nm〜320nm(UVA)および320nm〜280nm(UVB)の範囲、またはより短波長(UVC)の光を吸収し、かつ化粧用として許容されるUVフィルタ物質として使用されているか、または使用できる全ての群が含まれる。そのようなUVフィルタ物質は、例えば、CTFA Cosmetic ingredient Handbook、またはNadim A.Shaath著、「The Encyclopedia of Ultraviolet Filters」(ISBN:978−1−932633−25−2)に記載されている。
【0017】
適切なUVフィルタ物質は有機または無機の化合物である。典型的な有機UVフィルタ物質としては、例えば、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル(オクトクリレン、PARSOL(登録商標)340)、2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチルなどのアクリル酸エステル;4−メチルベンジリデンショウノウ(PARSOL(登録商標)5000)、3−ベンジリデンショウノウ、ショウノウベンズアルコニウムメトサルフェート、ポリアクリルアミドメチルベンジリデンショウノウ、ベンジリデンショウノウスルホン酸、メチルベンジリデンショウノウスルホン酸、テレフタリリデンジショウノウスルホン酸(Mexoryl(登録商標)SX)などのショウノウ誘導体;メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(PARSOL(登録商標)MCX)、メトキシケイヒ酸エトキシエチル、メトキシケイヒ酸イソアミル、およびシロキサンと結合したケイヒ酸誘導体などのケイヒ酸エステル誘導体;p−アミノ安息香酸、p−ジメチルアミノ安息香酸2−エチルヘキシル、p−アミノ安息香酸N−オキシプロピレン化エチル、p−アミノ安息香酸グリセリルなどのp−アミノ安息香酸誘導体;ベンゾフェノン−3、ベンゾフェノン−4、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシ−ベンゾフェノン、2,2’−ジヒドロキシ−4,4’−ジメトキシベンゾフェノンなどのベンゾフェノン類;4−メトキシベンザルマロン酸ジ−(2−エチルヘキシル)などのベンザルマロン酸エステル;ポリシリコーン−15(PARSOL(登録商標)SLX)、ドロメトリゾールトリシロキサン(Mexoryl(登録商標)XL)などの発色団を有する有機シロキサン化合物;2−フェニルベンズイミダゾールスルホン酸(PARSOL(登録商標)HS)およびその塩(例えば、ナトリウムまたはカリウム塩、アンモニウム塩、モルホリン塩、モノエタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩のような第1、第2および第3アミンの塩など)などのイミダゾール誘導体;サリチル酸イソプロピルベンジル、サリチル酸ベンジル、サリチル酸ブチル、サリチル酸エチルヘキシル(PARSOL(登録商標)EHS、Neo Heliopan(登録商標)OS)、サリチル酸イソオクチルまたはサリチル酸ホモメンチル(ホモサレート、PARSOL(登録商標)HMS、Neo Heliopan(登録商標)HMS)などのサリチル酸エステル誘導体;エチルヘキシルトリアゾン(Uvinul(登録商標)T−150)、ジエチルヘキシルブタミドトリアゾン(Uvasorb(登録商標)HEB)、ビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェニルトリアジン(Tinosorb(登録商標)S)などのトリアジン誘導体;2,2’−メチレン−ビス−(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3,−テトラメチルブチル)−フェノール(Tinosorb(登録商標)M)などのベンゾトリアゾール誘導体;カプセル化メトキシケイヒ酸エチルヘキシル(Eusolex(登録商標)UV−pearls)、または例えばEP 1471995に開示されているようなUVフィルタを内包させたマイクロカプセルなどのカプセル化UVフィルタ;4−tert−ブチル−4’−メトキシジベンゾイル−メタン(PARSOL(登録商標)1789)、ジメトキシジベンゾイルメタン、イソプロピルジベンゾイルメタンなどのジベンゾイルメタン誘導体;2,2−(1,4−フェニレン)ビス−(1H−ベンズイミダゾール−4,6−ジスルホン酸)(Neoheliopan AP)などのフェニレン−1,4−ビス−ベンズイミダゾールスルホン酸またはその塩;2−(4−ジエチルアミノ−2−ヒドロキシ−ベンゾイル)−安息香酸ヘキシルエステル(アミノベンゾフェノン、Uvinul(登録商標)A Plus)などのアミノ置換ヒドロキシベンゾフェノン;2,4−ビス−[5−1(ジメチルプロピル)ベンズオキサゾール−2−イル−(4−フェニル)−イミノ]−6−(2−エチルヘキシル)−イミノ−1,3,5−トリアジン[Uvasorb(登録商標)K2A)などのベンズオキサゾール誘導体などが挙げられる。
無機UVフィルタ物質としては、微粒子化酸化亜鉛または酸化チタン(例えば、PARSOL(登録商標)TXとして商業的に入手可能)などの顔料などが挙げられる。用語「微粒子化」は、約5nm〜約200nm、特には約15nm〜約100nmの粒子径をいう。粒子は、また、アルミニウムもしくはジルコニウムの酸化物などの他の金属酸化物、または、ポリオール、メチコン、ステアリン酸アルミニウム、アルキルシランなどの有機コーティング材によりコーティングされていてもよい。そのようなコーティング剤はこの技術分野ではよく知られている。
【0018】
サンケア製品の光安定性を高めるために光安定化剤を添加することが望ましい。当業者に知られている典型的な光安定化剤としては、例えば、オクトクリレン(PARSOL(登録商標)340)またはポリエステル−8(Polycrylene(登録商標))などの3,3−ジフェニルアクリル酸エステル誘導体;4−メチルベンジリデンショウノウ(PARSOL(登録商標)5000)などのベンジリデンショウノウ誘導体;ポリシリコーン−15(PARSOL(登録商標)SLX)またはシリンギリデンマロン酸ジエチルヘキシル(Oxynex ST liquid)などのベンザルマロン酸エステル誘導体;ジエチルヘキシルナフタレート(Corapan TQ)などのジアルキルナフタレートなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。さらに他の安定化剤についての概要は、例えば「SPF Boosters & Photostability of Ultraviolet Filters」、HAPPI、2007年10月、p.77〜83に記載されており、それは参照により本明細書中に組み込まれる。
【0019】
光安定化剤は、一般に、局所組成物の全重量に対して0.05〜10重量%の量で使用される。
【0020】
本発明の局所組成物中における各UVフィルタ物質の量は、一般に、局所組成物の全重量に対して、約0.1〜10重量%の範囲、好ましくは約0.2〜7重量%の範囲、さらに好ましくは約0.5〜5重量%の範囲で選択される。
【0021】
本発明の局所組成物中におけるUVAフィルタ物質の全量、特にブチルメトキシジベンゾイルメタンの量は、局所組成物の全重量に対して約2〜8重量%の範囲で選択されることが好ましく、特に好ましくは約4〜6重量%の範囲であり、さらに特に好ましくは4〜5重量%などのように約3〜5重量%の範囲である。
【0022】
本発明の局所組成物中におけるUVフィルタ物質の全量は、局所組成物の全重量に対して約1〜40重量%の範囲が好ましく、約5〜30重量%の範囲が好ましく、20〜30重量%などのように10〜30重量%の範囲が特に好ましい。
【0023】
本発明の好ましいUVBフィルタ物質としては、ポリシリコーン−15、フェニルベンズイミダゾールスルホン酸、オクトクリレン、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートが挙げられる。
【0024】
本発明の好ましい広帯域UVフィルタ物質としては、2,4−ビス−{[4−(2−エチル−ヘキシロキシ)−2−ヒドロキシ]−フェニル}−6−(4−メトキシフェニル)−1,3,5−トリアジンなどの非対称性s−トリアジン誘導体、2−ヒドロキシ−4−メトキシ−ベンゾフェノン、2,2’−メチレン−ビス−(6−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4−(1,1,3,3−テトラメチル−ブチル)−フェノール)などのある種のベンゾフェノン、および/または二酸化チタンが挙げられる。
【0025】
本発明の好ましいUVAフィルタ物質は、ブチルメトキシジベンゾイルメタンである。ブチルメトキシジベンゾイルメタンが、本発明の局所組成物中の唯一のUVAフィルタ物質であることが好ましい。
【0026】
ある特定の実施形態では、本発明は、リン酸セチル、セチルリン酸カリウムおよび/またはセチルリン酸DEAから選択されるリン酸エステル界面活性剤の、ブチルメトキシジベンゾイルメタンと、UVBおよび/または広帯域のフィルタ物質から選択される少なくとも1種のUVフィルタ物質とを含む局所組成物のSPFを増大させるための使用に関する。局所組成物は、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ポリシリコーン−15およびフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、並びに、オクトクリレン、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUV−Bおよび/または広帯域のフィルタ物質を含むことが好ましい。特に好ましい一実施形態では、局所組成物は、少なくとも4.5重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、少なくとも2重量%のポリシリコーン−15および少なくとも2重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、少なくとも3.6重量%のオクトクリレン、並びに、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUV−Bおよび/または広帯域のフィルタ物質を含む。
【0027】
意外にも、さらに、少なくとも4.5重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタンを、少なくとも2重量%のポリシリコーン−15および少なくとも2重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸と、好ましくはオクトクリレン、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUVBまたは広帯域のフィルタ物質と組み合わせて、リン酸エステル界面活性剤の存在下に混合することによって、光安定性を有し、前述したUVA基準に適合する高SPFの組成物が得られることがわかった。
【0028】
したがって、本発明の他の態様は、
リン酸エステル界面活性剤、
少なくとも4.5重量%、好ましくは約4.5〜6重量%、特に好ましくは約5重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、
少なくとも2重量%、好ましくは約2〜10重量%、特に好ましくは約3重量%のポリシリコーン−15、
少なくとも2重量%、好ましくは約2〜8重量%、好ましくは約3〜4重量%、特に好ましくは約4重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸を、化粧用として許容される担体中に含む局所組成物であって、
さらに、好ましくはオクトクリレン、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUVBおよび/または広帯域のフィルタ物質を含む局所組成物に関する。リン酸エステル界面活性剤は、リン酸セチル、セチルリン酸カリウムおよび/またはセチルリン酸DEAであって、局所組成物の全重量に対して、特に2〜3重量%などのように約1〜3重量%の濃度で使用されることが好ましい。局所組成物は、少なくとも3.6重量%のオクトクリレンをさらに含むことが好ましい。
【0029】
局所組成物の全重量に対して、少なくとも1種の他のUVBおよび/または広帯域のフィルタ物質の全量が、少なくとも8重量%、好ましくは約8〜20重量%の範囲であり、UVフィルタ物質の全量が、約20〜30重量%の範囲であることが好ましい。
【0030】
特に好ましいのは、上で概説したように、
2〜3重量%のリン酸セチル、セチルリン酸カリウムおよび/またはセチルリン酸DEA、
4.5〜5重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、
2〜3重量%のポリシリコーン−15、
3〜4重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、および
3.6〜10重量%のオクトクリレンを、化粧用として許容される担体中に含む局所組成物であって、
さらに、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUVフィルタ物質を含む局所組成物である。
【0031】
さらに好ましいのは、上で概説したように、
2〜3重量%のリン酸セチル、セチルリン酸カリウムおよび/またはセチルリン酸DEA、
5重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、
3重量%のポリシリコーン−15、
4重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、および
3.6〜10重量%のオクトクリレンを、化粧用として許容されている担体中に含み、
さらに、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUVフィルタ物質を含む局所組成物である。
【0032】
意外にも、さらに、少なくとも4重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタンを、少なくとも2重量%のビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジンおよび少なくとも2重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸と、好ましくはオクトクリレン、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUVBまたは広帯域のフィルタ物質と組み合わせて、リン酸エステル界面活性剤の存在下に混合することによっても、また、光安定性を有し、前述したUVA基準に適合する高SPFの組成物が得られることがわかった。
【0033】
他の一実施形態では、本発明は、
リン酸エステル界面活性剤、
少なくとも4重量%、好ましくは約4〜6重量%、特に好ましくは約4重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、
少なくとも2重量%、好ましくは約2〜5重量%、特に好ましくは約3重量%のビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、
少なくとも2重量%、好ましくは約2〜8重量%、特に好ましくは約4重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸を、化粧用として許容される担体中に含む局所組成物であって、
さらに、好ましくはオクトクリレン、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシル、メトキシケイヒ酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUVBおよび/または広帯域のフィルタ物質を含む局所組成物に関する。リン酸エステル界面活性剤は、リン酸セチル、セチルリン酸カリウムおよび/またはセチルリン酸DEAであって、局所組成物の全重量に対して、約2〜3重量%の濃度で使用されることが好ましい。局所組成物は、少なくとも3.6重量%のオクトクリレンをさらに含むことが好ましい。
【0034】
局所組成物の全重量に対して、少なくとも1種の他のUVBおよび/または広帯域のフィルタ物質の全量が、少なくとも8重量%、好ましくは約8〜20重量%の範囲であり、UVフィルタ物質の全量が、約20〜30重量%の範囲であることが好ましい。
【0035】
特に好ましいのは、上で概説したように、
2〜3重量%のリン酸セチル、セチルリン酸カリウムおよび/またはセチルリン酸DEA、
3〜5重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、
2〜3重量%のビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、
3〜4重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、および
3.6〜10重量%のオクトクリレンを、化粧用として許容されている担体中に含む局所組成物であって、
さらに、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUVフィルタ物質を含む局所組成物である。
【0036】
さらに好ましいのは、上で概説したように、
2〜3重量%のリン酸セチル、セチルリン酸カリウムおよび/またはセチルリン酸DEA、
4重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、
3重量%のビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、
4重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、および
3.6〜10重量%のオクトクリレンを、化粧用として許容されている担体中に含む局所組成物であって、
さらに、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUVフィルタ物質を含む局所組成物である。
【0037】
ある特定の実施形態では、本発明のすべての局所組成物は、処方物の安定性をさらに向上させるために、1〜4重量%、特に約2重量%の量の共界面活性剤をさらに含む。共界面活性剤は、Lanette O(セテアリルアルコール(C16およびC18アルコールの混合物))、Lanette 16/Lorol C16(セチルアルコール)および/またはEstol 3650(ミリスチン酸グリセリル)から選択されることが好ましい。
【0038】
用語「局所組成物」は、本明細書中特に、ヒトの皮膚または髪、特にヒトの皮膚などの哺乳類の角質組織に局所的に塗布し得る化粧用組成物をいう。
【0039】
用語「化粧用組成物」は、本願中に使用されるときは、Roempp Lexikon Chemie、第10版、1997年、Georg Thieme Verlag Stuttgart、ニューヨーク(New York)の表題「Kosmetika」で定義されている化粧用組成物、およびA.Domsch著、「Cosmetic Preparations」、Verlag fuer chemische Industrie(H.Ziolkowsky編)、第4版、1992年に開示されている化粧用調製物をいう。
【0040】
化粧用として許容されている担体という用語は、局所調製物に従来使用されているあらゆる担体および/または賦形剤および/または希釈剤をいう。
【0041】
好ましくは、本発明の局所調製物は、溶媒または脂肪性物質中に懸濁または分散させた形態、あるいは、エマルジョンもしくはマイクロエマルジョン(特に、O/W型)、PITエマルジョン、多重エマルジョン(例えば、O/W/O型、W/O/Wなど)、ピッカリングエマルジョン、単一相もしくは多相溶液または小胞状分散液の形態、または他の通常の形態を有する。これらはマスクやスプレーと同様にペンによっても塗布することができる。局所調製物がエマルジョンであるか、またはエマルジョンを含む場合、1種以上のアニオン性、ノニオン性、カチオン性または両性の界面活性剤もまた含むことができる。
【0042】
特に好ましい一実施態様では、本発明の局所組成物はO/Wエマルジョンである。
【0043】
本発明のO/Wエマルジョンの油相は、ジカプリル酸ブチレングリコール/ジカプリン酸ブチレングリコール、ジカプリリルエーテル、C12〜15−アルキル安息香酸、C18〜38−脂肪酸トリグリセリド、アジピン酸ジブチル、シクロメチコン、安息香酸2−フェニルエチル、ラウロイルサルコシン酸イソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、およびこれらの混合物から選択されるオイルを含むことが好ましい。本発明のO/Wエマルジョン中のオイル(1種または数種)の量は、局所組成物の全重量に対して、一般に、約0.1〜40重量%の範囲、好ましくは約1.0〜30重量%の範囲、特に好ましくは約5%〜20重量%の範囲で選択される。
【0044】
本発明の好ましい局所組成物は、サンケア調製物である。
【0045】
本発明の局所組成物は、リキッド、ローション、濃縮ローション、ゲル、クリーム、乳液、軟膏、ペーストまたはメイキャップの形態とすることができ、場合により、エアゾールとしてパッケージすることができ、エアゾールムース、フォームまたはスプレーフォームなどのムース、スプレー、スティックの形態で提供することができる。
【0046】
本発明においては、本発明の局所組成物は、場合により、美白用;日焼防止用;色素過剰治療用;ニキビ、皺、線、萎縮および/または炎症の防止または軽減用;キレート剤および/または金属イオン封鎖剤用;抗脂肪沈着および減量用(例えば、フィタン酸など)、引き締め用、保湿および栄養補給用、セルフタンニング用、鎮痛用の成分や、弾力性および皮膚保護性を高める薬剤などの他の成分、並びに/または、他のUVフィルタ物質および担体、および局所組成物に従来使用されている賦形剤または希釈剤を混合することができる。特に明記しない限り、次に記載する賦形剤、添加剤、希釈剤などは、本発明の局所調製物に適している。化粧用および皮膚疾患用補助剤および添加剤の所要量は、当業者であれば、所望の製品に基づき、容易に決定することができる。
【0047】
本発明に有用な活性化粧成分は、時には、2つ以上の働きを有するか、または2つ以上の作用機構で作用することができる。
【0048】
他の成分の好ましい例としては、ビタミンC(アスコルビン酸)および/またはその誘導体(例えば、DSM Nutritional Products Ltd.から入手できるStayC(アスコルビルモノリン酸ナトリウム)などのアスコルビルリン酸エステル)、ビタミンAおよび/またはその誘導体(例えば、パルミチン酸レチニルまたはプロピオン酸レチニルなどのレチノイド誘導体)、ビタミンEおよび/またはその誘導体(例えば、酢酸トコフェロール)、ビタミンB、ビタミンB12、ビオチン、コエンザイムQ10、EGCG、ヒドロキシチロソールおよび/またはオリーブ抽出物、シアバター、藻抽出物、ココアバター、アロエ抽出物、ホホバ油、エキナセア抽出物、カモミール抽出物、グリシルレチン酸、グリシリカグラブラ(Glycyryca Glabra)抽出物、特に、ビタミンEおよび/またはその誘導体、シアバター、藻抽出物、ココアバター、アロエ抽出物、並びに/あるいは、ビタミンAおよび/またはその誘導体が挙げられる。追加の活性化粧成分は、局所調製物の全重量に対して、通常、少なくとも0.001重量%の量が含まれる。一般に、約0.001重量%〜約30重量%、好ましくは約0.001重量%〜約10重量%の追加の活性化粧剤が使用される。
【0049】
本発明で使用されるビタミンE誘導体は、酢酸トコフェリルである。酢酸トコフェリルは、局所調製物中に約0.05重量%〜約25重量%、特に0.5重量%〜5重量%の量を含有させることができる。他の興味深いビタミンE誘導体は、リノール酸トコフェリルである。リノール酸トコフェリルは、スキンケア組成物中に約0.05重量%〜約25重量%、特に.05重量%〜5重量%の量をスキンケア組成物中に含有させることができる。
【0050】
ビタミンAおよび/またはその誘導体、特にパルミチン酸レチニルまたはプロピオン酸レチニルなどのレチノイド誘導体が、本発明の局所調製物中に、0.01〜5重量%、特に0.01〜0.3重量%の量で使用されることが好ましい。
【0051】
本発明の局所化粧組成物は、また、保存料/抗酸化剤、脂肪物質/オイル、水、有機溶媒、シリコーン、増粘剤、軟化剤、乳化剤、サンスクリーン剤、消泡剤、保湿剤、香料などの美的成分、界面活性剤、充填剤、封鎖剤、アニオン性、カチオン性、ノニオン性または両性ポリマーまたはその混合物、推進剤、酸性化または塩基化薬品、染料、着色剤(coloring)/着色剤(colorant)、研磨剤、吸収剤、エッセンシャルオイル、スキンセンセート、収斂剤、消泡剤、顔料またはナノ顔料、例えば、紫外線を物理的に遮蔽することにより光防御作用を適切に提供するもの、または、化粧組成物に通常配合されている他の全ての成分などの、通常の化粧用補助剤および添加剤を含有することができる。そのような化粧成分は、スキンケア産業で広く使用されており、本発明の組成物に適切に使用することができるものは、例えば、CTFA Cosmetic ingredient Handbook、第2版(1992年)に記載されているが、それらに限定されるものではない。
【0052】
化粧用および皮膚疾患用補助剤および添加剤の所要量は、当業者であれば、所望の製品に基づき、容易に選択することができ、これを実施例で示すが、それらに限定されるものではない。
【0053】
勿論、当業者は、上記の場合により追加される化合物および/またはその量を選択するにあたっては、本発明の組み合わせに本来備わっている優位な特性が、想定される添加により損なわれないか、もしくは実質的に損なわれないように留意するであろう。
【0054】
本発明の化粧用および/または皮膚疾患用組成物のpHは、3〜10の範囲、好ましくは4〜8の範囲、特に好ましくは6〜8の範囲である。
【0055】
以下の実施例により、本発明の組成物およびその効果をさらに説明する。これらの実施例は説明のためにのみ示すものであり、いかなる方法によっても本発明の範囲を限定することを意図するものではない。
【0056】
[実施例1]
同じUVフィルタ物質を、2つの異なる標準化粧ベースに、それぞれセチルリン酸カリウム、およびポリエステル−5+水+ブチレングリコール+グリセリンを乳化剤として用いて混合した。Colipaによる2006年のガイドライン、サンスクリーン製品の日焼け防止指数SPFのインビボでの測定のための国際試験法にしたがって、インビボSPFを試験した。
【0057】
【表1】



【0058】
表1からわかるように、所定量のUVフィルタ物質を標準セチルリン酸カリウム配合物に混合すると、同じUVフィルタの組み合わせを標準ポリエステル−5+水+ブチレングリコール+グリセリン配合物に混合した場合と比べて、インビボSPFが非常に高い値となった。
【0059】
[実施例2]
表2に概要を示すように、種々のUVフィルタの組み合わせを、化粧ベースに、セチルリン酸カリウム(Amphisol K)、またはステアリン酸グリセリル+ステアリン酸PEG−100(Arlacel 165)を乳化剤として用いて混合した。セチルリン酸カリウムの使用は、配合物のインビボSPFを大きく増大させた。
【0060】
【表2】



【0061】
配合物の調製手順:A部分を85℃に加熱し、均一になるまで攪拌した後、B部分を75℃に加熱し、攪拌しながらA部分に加え、その後、55℃にまで冷却してTEAを加える。全てが均一になったところで、50℃に予熱したC部分を加える。フェニルベンズイミダゾールスルホン酸溶液のpHが7.0(TEAで調節)であることを確認する。微量の残留物があるならば、使用した中和用塩基を粒子が溶解するまで少量加える。完全に均質化した後、混合を継続しながら周囲温度にまで冷却する。一般に、エマルジョンの製造中は、真空を使用することが推奨される。
【0062】
表2からわかるように、リン酸エステル界面活性剤、5重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、3重量%のポリシリコーン−15および4重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸を、他のUVBおよび/または広帯域のフィルタ物質と組み合わせて含み、UVフィルタ物質の全量が20〜30重量%の範囲にある本発明の組成物は、UVA基準、すなわちEUの勧告および臨界波長を達成し、SPF>50の基準を実現しているが、非リン酸エステル界面活性剤、すなわちArlacel 165(A)を含み、同じUVフィルタ物質濃度の組成物は、インビボSPFの要求値を達成していない(配合物1〜4参照)。
【0063】
表2からわかるように、リン酸エステル界面活性剤、4重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、3重量%のビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジンおよび4重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸を、他のUVBおよび/または広帯域フィルタ物質と組み合わせて含み、UVフィルタ物質の全量が20〜30重量%の範囲にある本発明の組成物は、UVA標準、すなわちEUの勧告および臨界波長を達成し、SPF>50の基準を実現しているが、非リン酸エステル界面活性剤、すなわちArlacel 165(A)を含み、同じUVフィルタ物質濃度の組成物はインビボSPFの要求値を達成していない(配合物7および8参照)。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1種のUVフィルタ物質を含む局所組成物のSPFを増大させるための、リン酸エステル界面活性剤の使用。
【請求項2】
前記局所組成物が、0.1〜5重量%のリン酸エステル界面活性剤を含む、請求項1に記載の使用。
【請求項3】
前記局所組成物が、1〜3重量%のリン酸エステル界面活性剤を含む、請求項1または2に記載の使用。
【請求項4】
前記リン酸エステル界面活性剤が、リン酸セチル、セチルリン酸カリウム、および/またはセチルリン酸DEAから選択される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の使用。
【請求項5】
前記局所組成物が、ブチルメトキシジベンゾイルメタン、ポリシリコーン−15およびフェニルベンズイミダゾールスルホン酸、並びに、オクトクリレン、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される少なくとも1種の他のUV−Bおよび/または広帯域フィルタ物質を含む、請求項1〜4のいずれか一項に記載の使用。
【請求項6】
前記局所組成物が、セテアリルアルコール(C16およびC18アルコールの混合物)、セチルアルコールおよび/またはミリスチン酸グリセリルから選択される少なくとも1種の共界面活性剤を含む、請求項1〜5のいずれか一項に記載の使用。
【請求項7】
リン酸エステル界面活性剤、
少なくとも4.5重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、
少なくとも2重量%のポリシリコーン−15、
少なくとも2重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸を、化粧用として許容される担体中に含む局所組成物であって、
さらに、少なくとも1種の他のUVBおよび/または広帯域フィルタ物質を含む局所組成物。
【請求項8】
リン酸エステル界面活性剤、
少なくとも4重量%のブチルメトキシジベンゾイルメタン、
少なくとも2重量%のビス−エチルヘキシルオキシフェノールメトキシフェノールトリアジン、
少なくとも2重量%のフェニルベンズイミダゾールスルホン酸を、化粧用として許容される担体中に含む局所組成物であって、
さらに、少なくとも1種の他のUVBおよび/または広帯域フィルタ物質を含む局所組成物。
【請求項9】
少なくとも3.6重量%のオクトクリレンをさらに含む、請求項7または8に記載の局所組成物。
【請求項10】
前記他のUVBおよび/または広帯域フィルタ物質が、二酸化チタン、サリチル酸エチルヘキシルおよび/またはホモサレートから選択される、請求項7〜9のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項11】
前記他のUVBおよび/または広帯域フィルタ物質の全量が、前記局所組成物の全重量に対して、8〜20重量%の範囲である、請求項7〜10のいずれか一項に記載の局所組成物。
【請求項12】
少なくとも1重量%の、セテアリルアルコール(C16およびC18アルコールの混合物)、セチルアルコールおよび/またはミリスチン酸グリセリルをさらに含む、請求項7〜11のいずれか一項に記載の局所組成物。

【公表番号】特表2011−520842(P2011−520842A)
【公表日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−508934(P2011−508934)
【出願日】平成21年5月15日(2009.5.15)
【国際出願番号】PCT/EP2009/055902
【国際公開番号】WO2009/138485
【国際公開日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(503220392)ディーエスエム アイピー アセッツ ビー.ブイ. (873)
【Fターム(参考)】