説明

サンダル

【課題】 足の裏が気持ち良い感じで滑りがないサンダルを提供する。
【解決手段】 本考案のサンダルは、靴底1、中底2、敷板3及び靴面4を組み合わせた構造である。前記中底2の断面は二つの外側縁21が中央面22よりも比較的高い形状で、かつ中央面22の比較的低い局部の位置に所定形状で、頂面、底面を貫通した通し穴23がある。敷板3には凸点面31が底面24から通し穴23の頂面に貫通して設けられている。前記敷板3の周縁には翼板32が設けられている。前記翼板32は中底2の底面24と接触して、かつ前記凸点面31の頂端の高さは中底2の中央面22よりも高くなっている。上記の構成によって、敷板3の凸点面31のすき間で空気の流動と砂、小石を除く機能を提供して、足の裏に気持ち良い感じと滑りをなくす効果を達成する。

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、サンダルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来一般に見られるサンダルは、大部分が夏に使用されているので、当然履いていて感じが良くて軽いものが好まれる。但し、サンダルの中底は足の裏の曲線に基づいて直接発泡成形で作られているために、履いた時は、中底と足の裏は密着接触を保持している。そして、中底の表面は一般にはプラスチックの面または皮の面であるために、暑い天候の時は、足の裏が湿気で粘る感じがする。もしも、海辺でサンダルを履いて海水あるいは砂や小石がサンダルと足の裏の間に入った時は、足の裏に極めて不快な感じを生じ、かつ底部とサンダルの中底も容易に滑って歩いたり走ったりするのに不便である。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】 上述したように従来のサンダルは履いた時に足の裏に湿気で粘る感じがあったり、砂や小石が入ると履く感じが悪くなったりして、人々に不快感を与えていた。
したがって、本考案の目的は、上記欠点を解決し、足の裏が気持ち良い感じで滑りがないサンダルを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本考案の請求項1記載のサンダルは、靴底、中底、敷板及び靴面を組み合わせた構造である。前記中底の断面は二つの外側縁が中央面よりも比較的高い形状で、かつ中央面の比較的低い局部の位置に所定形状で、頂面、底面を貫通した通し穴がある。敷板には凸点面が底面から通し穴の頂面に貫通して設けられている。
前記敷板の周縁には翼板が設けられている。前記翼板は中底の底面と接触して、かつ前記凸点面の頂端の高さは中底の中央面よりも高くなっている。
【0005】
本考案の請求項2記載のサンダルは、請求項1記載のサンダルであって、前記中底の貫通していない部分の頂面には皮層を粘着することができることを特徴とする。
上記の構成によって、本考案のサンダルは、敷板の凸点面のすき間で空気の流動と砂、小石を除く機能を提供して、足の裏に気持ち良い感じと滑りをなくす効果を達成する。
【0006】
【考案の実施の形態】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は本考案実施例の立体分解図、図2は本考案の立体組立図である。本考案実施例のサンダルは、靴底1、中底2、三つの敷板3および靴面4の組み合わせで構成される。
【0007】
前記中底2の断面は、二つの外側縁21が比較的高く、中央面22は比較的低い形になっている。かつ、中央面22の比較的低い局部の位置には、三つの所定形状で中底2の頂、底面を貫通する通し穴23を設けている。
前記敷板3は各別に各通し穴23の形状に対応し、その頂面は凸点面31である。本実施例では、前記凸点面31は多数の柱状の凸出部が密着して並んで組み上がる。互いに隣接している凸出部間にはすき間Sがあり、その周縁には翼板32が設けられている。前記翼板32は、敷板3の底面から外に向かって水平に一体で延伸した薄い板体である。前記凸点面31は中底2の底面24から通し穴23の頂面に通してあり、前記翼板32は中底2の底面24の凹穴25の中に嵌め込んで位置決めされている。
【0008】
図3に示すように、前記中底2の二つの外側縁21は中央面22よりも高く、かつ前記凸点面31の頂端の高さは中央面22よりも高い。
図4に示すように、本考案のサンダルを履いた時は、中底2の比較的高い二つの外側縁21で足の裏5の二つの側を支えて、足の裏5が滑り動くのを避ける。
かつ、中底2の中央面22の局部の位置には敷板3の凸点面31が凸出している。そして、前記凸点面31の頂面の高さは中央面22よりもやや高いので、これで足の裏5と中央面22の間および各凸出部の間にすきまSを形成する。前記すき間Sは空気の流動を提供して、足の裏5に乾いていて気持ちが良い感じを保持させる。特に湿気が多く暑い夏では更に本考案の機能を発揮する。
【0009】
また、本考案実施例のサンダルを海辺で履いた場合、海水あるいは小さい砂や石が侵入してもすき間Sの中に溜まる。そして、凸点面31と足の裏5はやはり接触したままである。したがって、水や砂が足の裏5と中底2との間に堆積するのを避けることができるので滑ったり、気持ちが悪い感じがない。
また、本考案実施例のサンダルは中底2に凸点面31があって、前記凸点面31で足の裏5の局部に対して点状の刺激を与えて、足の裏5の筋肉に良い感じを与え、マッサージの効果を得ることもできる。
【0010】
【考案の効果】
以上、説明したように本考案は、サンダルの中底の局部の位置に凸点面をもつ敷板を設けて、前記凸点面のすき間で空気の流動と砂や小石を排除する機能により、足の裏に快い感じを保持させる。また、凸点面で足の裏の局部に対して適当な刺激を与えてマッサージの効果も兼ねる。その他、中底の貫通していない部分の頂面に一枚の皮層を粘着して、サンダルの価値感を高めることもできる。
【0011】
付け加えて強調することは、上記で示した実施例は本考案を説明するためのものであり、本考案を限定するものではない。本考案の構造の一部を変更して同様の作用、効果を得るものは、すべて本考案に含まれるとみなすべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案実施例の立体分解図である。
【図2】本考案実施例の立体組立図である。
【図3】図2のIII −III 線の断面図である。
【図4】本考案実施例のサンダルを履いた状態の足の裏と中底が接触している様子を示す図である。
【符号の説明】
1 靴底
2 中底
21 外側縁
22 中央面
23 通し穴
24 底面
25 凹穴
3 敷板
31 凸点面
32 翼板
4 靴面
5 足の裏
S すき間

【実用新案登録請求の範囲】
【請求項1】 靴底、中底、敷板及び靴面を組み合わせた構造で、前記中底の断面は二つの外側縁が中央面よりも比較的高い形状で、かつ中央面の比較的低い局部の位置に所定形状で、頂面、底面を貫通した通し穴があって、敷板には凸点面が底面から通し穴の頂面に貫通して設けられていて、前記敷板の周縁には翼板が設けられていて、前記翼板は中底の底面と接触して、かつ前記凸点面の頂端の高さは中底の中央面よりも高くなっていることを特徴とするサンダル。
【請求項2】前記中底の貫通していない部分の頂面には皮層を粘着することができることを特徴とする請求項1に記載のサンダル。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【登録番号】第3039204号
【登録日】平成9年(1997)4月23日
【発行日】平成9年(1997)7月15日
【考案の名称】サンダル
【国際特許分類】
【評価書の請求】未請求
【出願番号】実願平8−12887
【出願日】平成8年(1996)12月18日
【出願人】(595176766)