説明

サンプル内の検体を検出または定量化するためのアッセイを実施するためのシステムおよび方法

複数の診断アッセイを同時に実行する自動分析器は、サンプル槽内に含有される流体サンプルに対して当該アッセイの個別の側面が実行される、複数のステーションを含む。当該分析器は、サンプルを自動的に調製し、サンプルをインキュベートし、検体単離手順をあらかじめ形成し、対象検体の存在を確認し、対象検体の量を分析するためのステーションを含む。自動容器移送システムは、サンプル槽を1つのステーションから次のステーションへ移動させるものである。自動診断アッセイを実行するための方法は、対象検体を単離および増幅するための自動プロセスを含み、一実施形態においては、増幅プロセスのリアルタイムモニタリングのための方法を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の反応容器のそれぞれに存在する対象核酸の量を定量的に決定するために、前記反応容器の内容物を処理するための方法であって、該方法は、
a)加熱器に複数の反応容器を連続的に提供する自動ステップであって、各反応容器には、対象核酸内に含有される標的配列またはその補体の存在を、前記加熱器の温度条件下で増幅および検出するのに十分な試薬が提供されているステップと、
b)ステップa)に従って前記加熱器に提供された反応容器のそれぞれの中で、前記標的配列およびその補体を含有する、増幅産物の存在と関連付けられた信号の量を周期的に測定する自動ステップと、
c)ステップb)において得られた前記測定結果に基づいて、それぞれの反応容器中に存在する前記対象核酸の量を定量化する自動ステップと、
を包含し、
前記反応容器の少なくとも一部は、前記反応容器の少なくとも一部の内容物がステップb)〜ステップc)に従って処理される際に、ステップa)に従って前記加熱器に連続的に提供される、
方法。
【請求項2】
前記反応容器は、自動反応容器移送システムを使用して前記加熱器に提供される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ステップa)〜ステップc)に従って処理された内容物を有する反応容器は、ステップa)〜ステップc)に従って処理するための内容物を有する反応容器が前記加熱器に連続的に提供される際に、前記自動反応容器移送システムを使用して、前記加熱器から連続的に除去される、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記自動反応容器移送システムは、前記反応容器を前記加熱器に提供するための第1の回転可能な移送機構を含む、請求項2から3までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記自動反応容器移送システムは、前記反応容器を前記加熱器から除去するための第2の回転可能な移送機構を含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記加熱器は、回転軸の周囲を回転可能な反応容器運搬装置を含む、請求項1から5までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記加熱器は、密閉型インキュベータであって、該密閉型インキュベータは、前記反応容器を収納したり、前記インキュベータから除去したりするための1つ以上のドアを有する、請求項1から6までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記インキュベータは、前記インキュベータ内で反応容器を収納および移動させるための、固定ハウジング内に含有された回転可能な反応容器運搬装置を含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記増幅および検出試薬は、前記反応容器が前記加熱器に提供された後に、前記反応容器に提供される、請求項1から8までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記増幅試薬は、プライマーまたはプロモータープライマー、ヌクレオシド三リン酸、および、前記加熱器の温度条件下で前記対象核酸にハイブリダイズされた前記プライマーまたはプロモータープライマーの3´端を延長することができる核酸ポリメラーゼを含む、請求項1から9までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項11】
前記温度条件は等温である、請求項1から10までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記検出試薬は、前記加熱器の温度条件下で前記標的配列またはその補体に結合し、それによって前記信号を放出することができる、自己ハイブリタイズする、検出可能なように標識されたプローブを含む、請求項1から11までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記プローブは分子ビーコンまたは分子トーチであり、かつ相互に作用するラベル対を含む、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ラベル対は、蛍光プローブと消光剤とを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
複数の前記反応容器のそれぞれからの前記信号を同時に測定するステップをさらに包含する、請求項1から13までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記信号は、前記加熱器と動作可能なように関連付けられた、複数の相隔たる蛍光信号検出装置で測定される、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
複数の前記反応容器それぞれの中の異なる信号を同時に測定するステップをさらに包含する、請求項1から16までのいずれか一項に記載の方法であって、前記異なる信号のそれぞれは異なる増幅産物と関連付けられる、方法。
【請求項18】
前記異なる信号は、前記加熱器と動作可能なように関連付けられ、かつそれと相対的に移動可能な、複数の相隔たる蛍光信号検出装置で測定される、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
ステップa)の前に、前記反応容器から増幅阻害物質を除去するのに十分な試薬および条件に、前記反応容器のぞれぞれの中に存在するサンプル物質を曝露する自動ステップをさらに包含する、請求項1から18までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記曝露するステップは、
各反応容器に固体支持材料を提供するステップであって、前記固体支持材料は前記対象核酸を結合することができる、提供するステップと、
各反応容器内の前記固体支持材料を単離するステップと、
各反応容器から前記サンプル物質の少なくとも一部を除去するステップと、
前記固体支持材料を洗浄液で洗浄するステップと、
を含む、
請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記固体支持材料は磁気反応性粒子であり、前記単離するステップは前記反応容器に隣接して置かれた磁石によって実行される、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記曝露するステップの後に、自動反応容器移送システムを使用して前記反応容器を前記加熱器に移送するステップをさらに包含する、請求項19から21までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項23】
前記自動反応容器移送システムは、回転可能な移送機構を備える、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
各反応容器は、一体的に形成された複数の反応容器の1つである、請求項1から23までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
本方法のステップは、内蔵型分析器ユニットのハウジング内ですべて実行される、請求項1から24までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項26】
複数の反応容器のそれぞれに存在する対象核酸の量を定量的に決定するために、前記反応容器の内容物を処理するためのシステムであって、
(A)温度調節されたインキュベータであって、
(1)その中にインキュベーションチャンバを画定するハウジングであって、反応容器到達開口部を介して前記インキュベーションチャンバへの、またはそこからの反応容器の移動を可能にするための、1つ以上の前記反応容器到達開口部を有するハウジングと、
(2)前記インキュベーションチャンバと熱連通する熱源と、
(3)前記インキュベーションチャンバ内に配置され複数の反応容器ステーションを含む反応容器運搬装置であって、前記反応容器ステーションのそれぞれは少なくとも1つの反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、任意の前記複数の反応容器ステーションを、前記反応容器到達開口部に対する反応容器伝送位置に提示するように構成および配置される、反応容器運搬装置と、
を備えるインキュベータと、
(B)前記反応容器到達開口部を介して、前記反応容器運搬装置へ、またはそこから、反応容器を移送するように構成および配置される、少なくとも1つの移送機構を含む、反応容器移送システムと、
(C)信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出された信号の量を測定するように構成および配置される前記信号測定装置であって、前記信号測定装置は、前記反応容器運搬装置が前記インキュベーションチャンバ内の反応容器を移動させる際に、前記反応容器運搬装置で運搬される該反応容器が前記信号測定装置に近接して動作可能なように連続的に移動されるように、前記反応容器運搬装置に対して置かれ、
前記反応容器運搬装置は、前記インキュベーションチャンバ内の反応容器を移動して、それによって運搬される反応容器を、前記信号測定装置に近接して動作可能なように連続的および周期的に置くように制御され、前記信号測定装置は、前記信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出される信号の量の周期的な測定結果を作成するように制御される、
信号測定装置と、
(D)前記信号測定装置によって作成される周期的な測定結果に基づいて、該反応容器内の該対象核酸の量を定量化するように適合されるマイクロプロセッサと、
を備えるシステム。
【請求項27】
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された、信号測定装置移送機構をさらに備える、請求項26に記載のシステムであって、
前記反応容器運搬装置の各反応容器ステーションは、1つを超える反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、前記反応容器ステーションを前記信号測定装置に対する信号測定位置に連続的に提示するように制御され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させて、該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように制御される、
システム。
【請求項28】
前記ハウジングは信号測定開口部を含み、前記信号測定装置は、前記インキュベーションチャンバの外側において、前記信号測定開口部を介して、前記インキュベーションチャンバ内の反応容器の内容物によって放出される信号の量を測定するための位置に置かれる、請求項26から27までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項29】
1つを超える信号測定装置を備える、請求項26からまで28のいずれか一項に記載のシステムであって、
各信号測定装置は、反応容器の内容物によって放出される異なる信号を測定するように構成および配置される、
システム。
【請求項30】
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された信号測定装置移送機構をさらに備える、請求項29に記載のシステムであって、
前記反応容器運搬装置の各反応容器ステーションは、1つを超える反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、反応容器ステーションを前記信号測定装置に対する信号測定位置に連続的に提示するように構成および配置され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置のそれぞれを前記反応容器運搬装置に対して移動させて、該信号測定装置に対応する該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
システム。
【請求項31】
各信号測定装置は、反応容器の内容物からの蛍光放出を測定するように構成および配置された蛍光光度計を備え、各蛍光光度計は異なる波長を有する蛍光放出を測定する、請求項29から30までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項32】
各蛍光光度計は、
該反応容器に励起エネルギーを向けるように構成および配置される励起構成要素であって、各蛍光光度計の該励起構成要素は該反応容器に異なる波長の励起エネルギーを向ける、励起構成要素と、
該反応容器の内容物からの放出エネルギーの量を検出するように構成および配置される検出構成要素であって、各蛍光光度計の該検出構成要素は異なる波長の放出エネルギーを検出する、検出構成要素と、
を備える、
請求項31に記載のシステム。
【請求項33】
反応容器運搬装置は、回転軸の周囲を回転可能となるように、前記インキュベーションチャンバ内に取り付けられた略円形の回転台を備え、前記反応容器ステーションは、該回転台の周辺部の周囲に置かれる、請求項26から32までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項34】
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された信号測定装置移送機構をさらに備える、請求項33に記載のシステムであって、
前記反応容器運搬装置の各反応容器ステーションは、前記回転台の該回転軸に対して半径方向に配置された1つを超える反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、前記反応容器ステーションを前記信号測定装置に対する信号測定位置に連続的に提示するように構成および配置され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置を前記回転台の該回転軸に対して略半径方向に移動させて、該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
システム。
【請求項35】
各反応容器ステーションは、前記回転台内に形成された、半径方向に配向された端部開放スロットを備える、請求項34に記載のシステム。
【請求項36】
前記信号測定装置は、反応容器の内容物からの蛍光放出を測定するように構成および配置された蛍光光度計を備える、請求項26から28までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項37】
前記蛍光光度計は、
該反応容器に励起エネルギーを向けるように構成および配置された励起構成要素と、
該反応容器の内容物からの放出エネルギーの量を検出するように構成および配置された検出構成要素と、
を備える、
請求項36に記載のシステム。
【請求項38】
前記励起構成要素は励起光ハウジングと励起レンズハウジングとを含み、前記検出構成要素は検出レンズハウジングを含み、前記励起光ハウジングおよび前記検出レンズハウジングは相隔たる相対位置にあり、前記励起レンズハウジングは前記励起光ハウジングと前記検出レンズハウジングとの間に延びる、請求項32または37のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項39】
前記蛍光光度計は、
励起光を放出するように適合された光放出部と、
第1の光路、第2の光路、および第3の光路を画定する光学素子と、
ビームスプリッタと、
光検出部とを備え、
前記光放出部は、前記第1の光路に対して動作可能なように置かれ、該光路は前記光放出部によって放出される該励起光の少なくとも一部を送るように構成および配置され、
前記ビームスプリッタは、前記第1の光路および前記第2の光路に対して動作可能なように置かれ、かつ、前記第1の光路によって送られた該励起光を受光し、望ましい励起スペクトル成分を有する該受光した励起光の少なくとも一部を前記第2の光路へ向けるように構成および配置され、
前記第2の光路は、前記第2の光路が望ましい励起スペクトル成分を有する該光を反応容器に向けるように、該蛍光光度計に近接して動作可能なように該反応容器に対して置かれ、前記第2の光路は、該反応容器の内容物によって放出される任意の蛍光光の少なくとも一部を受光して、該受光した部分を前記ビームスプリッタに向け、
前記ビームスプリッタは、前記第3の光路に対して動作可能なように置かれ、かつ、前記第2の光路によって送られた該蛍光光を受光し、望ましい励起スペクトル成分を有する該受光した光の少なくとも一部を前記第3の光路に向けるように構成および配置され、
前記光検出部は、前記第3の光路に対して動作可能なように置かれ、該光路は望ましい放出スペクトル成分を有する該光の少なくとも一部を前記光検出部に向けて送るように構成および配置される、
請求項31から38までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項40】
前記第1の光路の該光学素子は、該光放出部から送られる光のあらゆる望ましくないスペクトル成分を実質的に除去するようにさらに構成および配置される、請求項39に記載のシステム。
【請求項41】
前記第1の光路の該光学素子は、前記ビームスプリッタによって前記第1の光路から受光した光が、前記第1の光路の光軸に対して実質的に規定の励起角度範囲内にあるように、前記光放出部から送られた該光を調整するようにさらに構成および配置される、請求項39から40までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項42】
前記第1の光路の該光学素子は、
前記光放出部によって放出された該励起光の少なくとも一部を受光し、受光端から受光した前記励起光を光パイプの反対端に送るために、前記光放出部に対して動作可能なように置かれた、前記受光端を有する前記光パイプと、
前記光パイプの該反対端によって放出された光の方向を変えるように配置および配向された鏡と、
前記鏡によって方向を変えられた光を受光するように置かれ、受光した該光を実質的に規定の励起角度範囲内にコリメートするように構成および配置された、1つ以上のレンズと、
前記1つ以上のレンズによってコリメートされた光を受光するように置かれ、該規定の励起角度範囲内にない実質的にすべての光をブロックするように構成および配置された励起バッフルと、
前記バッフルを通過する光を受光するように置かれ、前記光放出部から送られた該励起光の該望ましくないスペクトル成分を実質的に除去するように構成および配置された励起フィルタと、
を備える、
請求項39から41までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項43】
前記第3の光路の該光学素子は、該光検出部に向けて送られた光の任意の望ましくないスペクトル成分の少なくとも一部を排除するように構成および配置される、請求項39から42までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項44】
前記第3の光路の該光学素子は、前記光検出部によって前記第3の光路から受光した該光が、前記第3の光路の光軸に対して実質的に規定の検出角度範囲内にあるように、前記ビームスプリッタから送られた該光を調整するようにさらに構成および配置される、請求項39から43までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項45】
前記第3の光路の該光学素子は、
前記ビームスプリッタから送られた光を受光するように置かれ、該規定の検出角度範囲内にない実質的にすべての光をブロックするように構成および配置された放出バッフルと、
前記放出バッフルを通過する光を受光するように置かれ、前記光検出部に向けて送られた該光の該望ましくないスペクトル成分を実質的に除去するように構成および配置された放出フィルタと、
前記放出フィルタを通過する光の焦点を、前記光検出部に向けて合わせるように構成および配置された少なくとも1つのレンズと、
を備える、
請求項39から44までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項46】
前記光放出部および前記光検出部は回路基板に接続される、請求項39から45までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項47】
前記ビームスプリッタはダイクロイックビームスプリッタを備える、請求項39から46までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項48】
前記第1、第2、および第3の光路は、それぞれ第1、第2、および第3の光軸を含み、かつ(a)前記光軸は前記第2の光軸に対して略垂直であり、(b)前記第2および第3の光軸は略同軸であり、(c)前記ダイクロイックビームスプリッタは前記第1、第2、および第3の光軸に対して約45度の角度で配向される、請求項47に記載のシステム。
【請求項49】
信号検出装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出された信号を検出するように構成および配置される信号検出装置をさらに備える、請求項26から48までのいずれか一項に記載のシステムであって、
前記信号検出装置は前記インキュベーションチャンバの外に置かれ、
前記反応容器移送システムは、前記インキュベータ内の反応容器のインキュベーションに続いて、該反応容器を前記信号検出装置へ連続的に移送するようにさらに構成および配置される、システム。
【請求項50】
前記信号検出装置は、反応容器の内容物からの化学発光放出を検出するように構成および配置された照度計を備える、請求項49に記載のシステム。
【請求項51】
前記反応容器運搬装置は、それぞれ該反応容器ステーションの1つに隣接して配置された磁性仕切りをさらに備え、前記磁性仕切りはそれぞれ、該隣接する反応容器ステーションに運搬された反応容器を磁場に曝露するための1つ以上の磁性素子を含む、請求項26から50までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項52】
1つ以上の反応容器に存在する対象核酸の量を決定するために、または、1つ以上の該反応容器内における対象核酸の有無を確認するために、複数の反応容器の内容物を処理するためのシステムであって、
(A)その中に反応容器を収納し、該反応容器をインキュベーションチャンバ内で制御された温度条件に曝露するための前記インキュベーションチャンバを含む、少なくとも1つの温度調節されたインキュベータと、
(B)核酸定量システムであって、
(1)各反応容器の内容物によって放出された信号の量を周期的に測定することと、
(2)該周期的測定結果に基づいて、それぞれの反応容器内に存在する対象核酸の量を定量化することと、
によって、該反応容器内の該対象核酸の量を決定するように構成され配置された核酸定量システムと、
(C)核酸検出システムであって、
(1)各反応容器の内容物によって放出された信号を検出することと、
(2)閾値レベルを超える信号が検出されるか否かに基づいて、該反応容器内の該対象核酸の有無を確認することと、
によって、該反応容器内の該対象核酸の存在を確認するように構成および配置された核酸検出システムと、
を備えるシステム。
【請求項53】
反応容器を前記核酸定量システムへ、またはそこから自動的に移送し、かつ反応容器を前記核酸検出システムへ自動的に移送するように構成および配置された、自動移送システムをさらに備える、請求項52に記載のシステム。
【請求項54】
前記移送システムは、回転軸の周囲を回転可能な移送機構を備える、請求項53に記載のシステム。
【請求項55】
前記核酸定量システムは、前記インキュベーションチャンバ内に配置され前記信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の、内容物によって放出される信号の量を測定するように構成および配置された、信号測定装置を備え、
前記核酸検出システムは、前記インキュベーションチャンバとは異なる検出チャンバ内に配置され前記信号検出装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の、内容物によって放出される信号を検出するように構成および配置された、信号検出装置を備える、
請求項52から54までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項56】
前記信号測定装置を、前記インキュベーションチャンバ内に配置された反応容器に対して近接して動作可能に移動させるように構成および配置された、信号測定装置移送機構をさらに備える、請求項55に記載のシステム。
【請求項57】
前記信号測定装置は、反応容器の内容物からの蛍光放出を測定するように構成および配置された蛍光光度計を備える、請求項56に記載のシステム。
【請求項58】
前記信号検出装置は、反応容器の内容物からの化学発光放出を検出するように構成および配置された照度計を備える、請求項55から57までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項59】
前記核酸定量システムおよび前記核酸検出システムは、ハウジング内に含有される、請求項55から58までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項60】
前記信号測定装置および前記信号検出装置は、前記ハウジング内の処理デスク上にある、請求項55から59までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項61】
前記ハウジングは、内蔵型スタンドアロン分析器ユニットを画定する、請求項60に記載のシステム。
【請求項62】
該分析器ユニットは移動可能である、請求項61に記載のシステム。
【請求項63】
前記温度調節されたインキュベータは、前記インキュベーションチャンバ内に配置され複数の反応容器ステーションを含む反応容器運搬装置を含み、前記反応容器ステーションのそれぞれは、少なくとも1つの反応容器を運搬するように構成および配置され、
前記核酸定量システムは、前記信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出される信号の量を測定するように構成および配置された信号測定装置を備え、前記信号測定装置は、前記反応容器運搬装置が前記インキュベーションチャンバ内の反応容器を移動させる際に、前記反応容器運搬装置に運搬された該反応容器が前記信号測定装置に近接して動作可能なように連続的に移動されるように、前記反応容器運搬装置に対して置かれ、
前記反応容器運搬装置は、前記インキュベーションチャンバ内の反応容器を移動して、それによって運搬される反応容器を前記信号測定装置に近接して動作可能なように連続的および周期的に置くように制御され、前記信号測定装置は、前記信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出さる信号の量の周期的な測定結果を作るように制御される、
請求項52に記載のシステム。
【請求項64】
前記核酸定量システムは、前記信号測定装置によって作られた周期的な測定結果に基づいて、該反応容器内の該対象核酸の量を定量化するように適合されたマイクロプロセッサをさらに備える、請求項63に記載のシステム。
【請求項65】
前記核酸定量システムは、
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された信号測定装置移送機構をさらに備え、
前記反応容器運搬装置の各反応容器ステーションは1つを超える反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、前記反応容器ステーションを前記信号測定装置に対する信号測定位置に連続的に提示するように制御され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させて、該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように制御される、
請求項63または64に記載のシステム。
【請求項66】
前記核酸定量システムは、1つを超える信号測定装置を備え、各信号測定装置は、反応容器の内容物によって放出される異なる信号を測定するように構成および配置される、請求項63または64に記載のシステム。
【請求項67】
前記核酸定量システムは、
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された信号測定装置移送機構をさらに備え、
前記反応容器運搬装置の各反応容器ステーションは、1つを超える反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、前記反応容器ステーションを前記信号測定装置に対する信号測定位置に連続的に提示するように構成および配置され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置のそれぞれを前記反応容器運搬装置に対して移動させて、該信号測定装置に対応する該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
請求項66に記載のシステム。
【請求項68】
前記反応容器運搬装置は、回転軸の周囲を回転可能となるように、前記インキュベーションチャンバ内に取り付けられた略円形の回転台を備え、前記反応容器ステーションは、該回転台の周辺部の周囲に置かれる、請求項63から67までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項69】
前記核酸定量システムは、
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された信号測定装置移送機構をさらに備え、
前記反応容器運搬装置の各反応容器ステーションは、前記回転台の該回転軸に対して半径方向に配列された1つを超える反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、前記反応容器ステーションを前記信号測定装置に対する信号測定位置に連続的に提示するように構成および配置され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置を前記回転台の該回転軸に対して略半径方向に移動させて、該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
請求項68に記載のシステム。
【請求項70】
前記信号測定装置は、反応容器の内容物からの蛍光放出を測定するように構成および配置された蛍光光度計を備える、請求項63から69までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項71】
前記蛍光光度計は、
励起光を放出するように適合された光放出部と、
第1の光路、第2の光路、および第3の光路を画定する光学素子と、
ビームスプリッタと、
光検出部と、
を備え、
前記光放出部は、前記第1の光路に対して動作可能なように置かれ、該光路は前記光放出部によって放出された該励起光の少なくとも一部を送るように構成および配置され、
前記ビームスプリッタは、前記第1の光路および前記第2の光路に対して動作可能なように置かれ、かつ、前記第1の光路によって送られた該励起光を受光し、望ましい励起スペクトル成分を有する該受光した励起光の少なくとも一部を前記第2の光路へ向けるように構成および配置され、
前記第2の光路は、前記第2の光路が望ましい励起スペクトル成分を有する該光を前記反応容器に向けるように、該蛍光光度計に近接して動作可能なように反応容器に対して置かれ、前記第2の光路は、該反応容器の内容物によって放出された任意の蛍光光の少なくとも一部を受光して、該受光した部分を前記ビームスプリッタに向け、
前記ビームスプリッタは、前記第3の光路に対して動作可能なように置かれ、かつ、前記第2の光路によって送られた該蛍光光を受光し、望ましい放出スペクトル成分を有する該受光した光の少なくとも一部を前記第3の光路に向けるように構成および配置され、
前記光検出部は、前記第3の光路に対して動作可能なように置かれ、該光路は望ましい放出スペクトル成分を有する該光の少なくとも一部を前記光検出部に向けて送るように構成および配置される、
請求項70に記載のシステム。
【請求項72】
前記第1の光路の該光学素子は、該光放出部から送られた光の任意の望ましくないスペクトル成分を実質的に除去するようにさらに構成および配置される、請求項71に記載のシステム。
【請求項73】
前記第1の光路の該光学素子は、前記ビームスプリッタによって前記第1の光路から受光した光が、前記第1の光路の光軸に対して実質的に規定の励起角度範囲内にあるように、前記光放出部から送られた該光を調整するようにさらに構成および配置される、請求項72に記載のシステム。
【請求項74】
前記第1の光路の該光学素子は、
前記光放出部によって放出された該励起光の少なくとも一部を受光し、受光端から受光した前記励起光を光パイプの反対端に送るように、前記光放出部に対して動作可能なように置かれた前記受光端を有する、前記光パイプと、
前記光パイプの該反対端によって放出された光の方向を変えるように配置および配向された鏡と、
前記鏡によって方向を変えられた光を受光するように置かれ、受光した該光を実質的に規定の励起角度範囲内にコリメートするように構成および配置された1つ以上のレンズと、
前記1つ以上のレンズによってコリメートされた光を受光するように置かれ、該規定の励起角度範囲内にない実質的にすべての光をブロックするように構成および配置された励起バッフルと、
前記バッフルを通過する光を受光するように置かれ、前記光放出部から送られた該励起光の該望ましくないスペクトル成分を実質的に除去するように構成および配置された励起フィルタと、
を備える、
請求項73に記載のシステム。
【請求項75】
前記第3の光路の該光学素子は、該光検出部に向けて送られた光の任意の望ましくないスペクトル成分の少なくとも一部を排除するように構成および配置される、請求項71から74までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項76】
前記第3の光路の該光学素子は、前記光検出部によって前記第3の光路から受光した該光が、前記第3の光路の光軸に対して実質的に規定の検出角度範囲内にあるように、前記ビームスプリッタから送られた該光を調整するようにさらに構成および配置される、請求項75に記載のシステム。
【請求項77】
前記第3の光路の該光学素子は、
前記ビームスプリッタから送られた光を受光するように置かれ、該規定の検出角度範囲内にない実質的にすべての光をブロックするように構成および配置された放出バッフルと、
前記放出バッフルを通過する光を受光するように置かれ、前記光検出部に向けて送られた該光の該望ましくないスペクトル成分を実質的に除去するように構成および配置された放出フィルタと、
前記放出フィルタを通過する光の焦点を、前記光検出部に向けて合わせるように構成および配置された少なくとも1つのレンズと、
を備える、
請求項76に記載のシステム。
【請求項78】
前記光放出部および前記光検出部は回路基板に接続される、請求項71から77までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項79】
前記ビームスプリッタはダイクロイックビームスプリッタを備える、請求項71から78までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項80】
前記第1、第2、および第3の光路は、それぞれ第1、第2、および第3の光軸を含み、(a)前記第1の光軸は前記第2の光軸に対して略垂直であり、(b)前記第2および第3の光軸は略同軸であり、(c)前記ダイクロイックビームスプリッタは前記第1、第2、および第3の光軸に対して約45度の角度で配向される、請求項79に記載のシステム。
【請求項81】
前記蛍光光度計は、
励起エネルギーを該反応容器に向けるように構成および配置された励起構成要素と、
該反応容器の内容物からのエネルギー放出の量を検出するように構成および配置された検出構成要素と、
を備える、
請求項70から80までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項82】
前記核酸検出システムは、
信号検出装置であって、前記信号検出装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出された信号を検出するように構成および配置され、前記インキュベーションチャンバの外側に置かれた信号検出装置を、
備える、
請求項52から54までの、または請求項63から81までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項83】
前記信号検出装置は、反応容器の内容物からの化学発光放出を検出するように構成および配置された照度計を備える、請求項82に記載のシステム。
【請求項84】
前記インキュベータ内に設けられた前記反応容器到達開口部を介して、反応容器を前記反応容器運搬装置へ、またはそこから移送するように、および、前記インキュベータ内の反応容器のインキュベーションに続いて、該反応容器を前記信号検出装置へ連続的に移送するように構成および配置された少なくとも1つの移送機構を含む、反応容器移送システムをさらに備える、
請求項70から83までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項85】
前記反応容器運搬装置は、それぞれ該反応容器ステーションの1つに隣接して配置された磁性仕切りをさらに備え、前記磁性仕切りはそれぞれ、該隣接する反応容器ステーションに運搬された反応容器を磁場に曝露するための1つ以上の磁性素子を含む、請求項63から84までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項86】
前記信号検出装置は、
隣接して配置された複数の反応容器が該装置によって移動される移送経路を画定する構造と、
前記移送経路に沿って配置され、感光装置に対して動作可能なように置かれた反応容器の内容物から放出された光を検出するように構成および配置された前記感光装置と、
前記移送経路に隣接して置かれ、(1)隣接して配置された反応容器を前記移送経路に沿って移動できるようにする第1の位置と、(2)前記移送経路上に配置され、前記感光装置に対して動作可能なように置かれた前記反応容器の1つと動作可能なように係合する第2の位置と、の間で旋回するように構成および配置された反応容器単離装置であって、前記反応容器単離装置は、前記反応容器単離装置によって係合された、前記動作可能に置かれた反応容器以外のソースからの光が前記感光装置によって検出されるのを実質的に防止するように構成および配置され、前記反応容器単離装置は、前記第1の位置と第2の位置の間を旋回回転するように構成および配置され、前記容器槽単離装置が前記第2の位置にあるときには、前記反応容器単離装置によって係合された反応容器を少なくとも部分的に包囲する構造を含む、反応容器単離装置と、
を備える、
請求項82から85までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項87】
前記信号検出装置は、該動作可能なように置かれた反応容器の内容物から放出された光の量を前記感光装置が検出するのに十分な時間の間、該隣接して配置された反応容器のそれぞれを前記感光装置に対して動作可能なように置くような方法で、該隣接して配置された複数の反応容器を前記移送経路に沿って移動させるように構成および配置された移送機構をさらに備える、請求項86に記載のシステム。
【請求項88】
前記信号検出装置は、前記移送経路に隣接して配置された、そこに形成された開口を有する開口パネルをさらに備え、
前記感光装置は、
光電子増倍管であって、前記光電子増倍管の一端の光取り入れ開口部の前に置かれた物体から放出された光を検出するように、および、前記光電子増倍管によって検出された光を示す電子信号を生成するように適合され、前記開口の前の前記移送経路上に配置された反応容器の内容物から放出された光を受光するために、前記開口に対して置かれたその前記光取り入れ開口部を持つ前記移送経路と反対側の前記開口パネルの側の上に置かれた光電子増倍管と、
シャッターアセンブリであって、前記開口パネル上に取り付けられ、光が前記開口を通過するのを可能にする開位置と光が前記開口を通過するのを防止する閉位置との間における前記シャッターアセンブリの移動によって、光を前記開口パネルに形成された前記開口を介して前記光電子増倍管へ選択的に取り入れるように構成および配置されたシャッターアセンブリと、
を備え、
前記シャッターアセンブリは、
それぞれ前記シャッターアセンブリの開位置と閉位置とに対応する開位置と閉位置との間における回転移動のために構成および配置されたシャッターであって、前記シャッターが前記閉位置にあるときには前記開口をブロックし、前記シャッターが前記開位置にあるときには前記開口をブロックしないシャッターと、
前記開位置と閉位置との間の前記シャッターの動力回転をもたらすための、前記シャッターと動作可能なように連結されたモーターと、
を備える、
請求項86または87に記載のシステム。
【請求項89】
反応容器内に存在する対象核酸を結合するための固体支持材料を単離するように構成および配置された分離装置をさらに備える、請求項52から88までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項90】
前記分離装置は、該反応容器から流体物質を吸引するように構成および配置された流体吸引機構を含む、請求項89に記載のシステム。
【請求項91】
前記分離装置は、
該反応容器から該流体サンプルを除去した後に、該反応容器に洗浄液を提供するように構成および配置された流体分注機構と、
該流体分注機構によって該洗浄液が提供された後に、該固体支持材料を再懸濁するために該反応容器を攪拌するように構成および配置された混合装置と、
をさらに備える、
請求項90に記載のシステム。
【請求項92】
該分離装置は、流体物質を磁場に置くための磁性素子を備える、請求項89から9までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項93】
各反応容器は、一体的に形成された複数の反応容器の1つである、請求項52から92までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項94】
複数の反応容器のそれぞれの内容物によって放出された信号を測定するためのシステムであって、該システムは、
複数の反応容器ステーションを含む可動反応容器運搬装置であって、前記反応容器ステーションのそれぞれは2つ以上の反応容器を運搬する、可動反応容器運搬装置と、
信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出された信号の量を測定するように構成および配置された前記信号測定装置であって、前記反応容器運搬装置が反応容器を移動させる際に、前記反応容器運搬装置に運搬された該反応容器が前記信号測定装置に近接して動作可能なように連続的に移動されるように、前記信号測定装置が前記反応容器運搬装置に対して置かれる、信号測定装置と、
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された信号測定装置移送機構と、
を備え、
前記反応容器運搬装置は、各反応容器ステーションを信号測定位置に連続的に提示して、該信号測定位置において該反応容器ステーションに運搬された該反応容器の1つが前記信号測定装置に近接して動作可能であるように制御され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させて、該信号測定位置に移動された該反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように制御される、
システム。
【請求項95】
前記信号測定装置は、前記反応容器運搬装置の下に置かれる、請求項94に記載のシステム。
【請求項96】
1つを超える信号測定装置を備える、請求項94から95までのいずれか一項に記載のシステムであって、
各信号測定装置は、反応容器の内容物によって放出された異なる信号を測定するように構成および配置され、
前記反応容器運搬装置は、前記信号測定装置に対する信号測定位置に前記反応容器ステーションを連続的に提示するように構成および配置され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置のそれぞれを前記反応容器運搬装置に対して移動させて、該信号測定装置に対応する該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
システム。
【請求項97】
4つの信号測定装置を備える、請求項96に記載のシステム。
【請求項98】
前記信号測定装置は、反応容器の内容物からの蛍光放出を測定するように構成および配置された蛍光光度計を備える、請求項94から97までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項99】
前記蛍光光度計は、
該反応容器に励起エネルギーを向けるように構成および配置された励起構成要素と、
該反応容器の内容物からのエネルギー放出の量を検出するように構成および配置された検出構成要素と、
を備える、
請求項98に記載のシステム。
【請求項100】
請求項94から99までのいずれか一項に記載のシステムであって、
(a)前記反応容器運搬装置は、回転台の周辺部の周囲に置かれた前記反応容器ステーションと共に回転軸の周囲を回転可能となるように取り付けられた、略円形の回転台を備え、各反応容器ステーションは、前記回転台の該回転軸に対して半径方向に配置された2つ以上の反応容器を備え、
(b)前記回転台の回転は、前記各反応容器ステーションを信号測定位置に連続的に提示し、該信号測定位置において、前記反応容器ステーションに運搬された放射状に配置された反応容器の1つが、前記信号測定装置に近接して動作可能であり、
(c)前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置を前記回転台に対して略半径方向に移動させて、該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された放射状に配置された反応容器のそれぞれに隣接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
システム。
【請求項101】
前記信号測定装置移送機構は、
前記回転台の該回転軸に対して略垂直に配向された固定プレートと、
前記信号測定装置と動作可能に関連付けられ、前記回転台の該回転軸に対して略半径方向に前記固定プレートに取り付けられたトラックを含む平行移動アセンブリであって、前記信号測定装置は前記平行移動アセンブリに取り付けられ、前記トラックに沿って移動可能である、平行移動アセンブリと、
を備える、
請求項100に記載のシステム。
【請求項102】
前記信号測定装置を前記平行移動アセンブリに取り付けるための取り付けブラケットをさらに備える、請求項101に記載のシステムであって、
前記平行移動アセンブリは前記取り付けブラケットが付着される軸受要素をさらに含み、前記軸受要素は前記トラックに沿って平行移動するように構成および配置される、
システム。
【請求項103】
前記トラックに沿った所定位置に位置し、前記トラックに沿った前記所定位置において前記信号測定装置の存在を検出するように構成および配置されるセンサーをさらに備える、請求項101から102までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項104】
前記信号測定装置移送機構は、
前記固定プレートに隣接して回転可能に取り付けられたカムディスクであって、前記平行移動アセンブリの前記トラックは前記カムディスクの回転軸に対して略放射状に配置され、前記カムディスクはカムスロットを含み、前記カムスロットは、該カムスロットと該カムディスクの回転軸との間の半径方向の距離が前記カムスロットの一端から前記カムスロットの反対端までで変動するように前記カムディスク上に配置された、カムディスクと、
前記カムディスクの動力回転をもたらすために、前記カムディスクと動作可能なように連結されたモーターと、
係合ピンであって、前記信号測定装置と関連付けられ、かつ前記カムディスクの動力回転が前記係合ピンを前記カムスロットに沿って横断させるように、前記カムスロットと係合され、それによって、前記カムディスクの該回転軸と前記係合ピンが係合された該カムスロットの部分との間の半径方向の距離の変化に従って、前記信号測定装置の半径方向の位置を変化させる、係合ピンと、
をさらに備える、
請求項101から103までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項105】
前記カムスロットは前記スロットに沿った位置決め点を含み、前記位置決め点は前記スロットの各端部および前記スロットの曲率が変化する前記スロットに沿った1つ以上の点によって画定され、前記係合ピンが位置決め点において前記スロットに係合されているときには、前記信号測定装置は該反応容器ステーションに運搬された該反応容器の1つに近接して動作可能なように置かれる、請求項104に記載のシステム。
【請求項106】
1つを超える信号測定装置を備える、請求項100から105までのいずれか一項に記載のシステムであって、
各信号測定装置は、反応容器の内容物によって放出された異なる信号を測定するように構成および配置され、
前記反応容器運搬装置は、前記信号測定装置に対する信号測定位置に前記反応容器ステーションを連続的に提示するように構成および配置され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置のそれぞれを前記反応容器運搬装置に対して移動させて、該信号測定装置に対応する該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
システム。
【請求項107】
各信号測定装置は、反応容器の内容物からの蛍光放出を測定するように構成および配置された蛍光光度計を備え、各蛍光光度計は、異なる波長を有する蛍光放出を測定する、請求項106に記載のシステム。
【請求項108】
各蛍光光度計は、
該反応容器に励起エネルギーを向けるように構成および配置された励起構成要素であって、各蛍光光度計の該励起構成要素は該反応容器に異なる波長の励起エネルギーを向ける、励起構成要素と、
該反応容器の内容物からの放出エネルギーの量を検出するように構成および配置された検出構成要素であって、各蛍光光度計の該検出構成要素は異なる波長の放出エネルギーを検出する、検出構成要素と、
を備える、
請求項107に記載のシステム。
【請求項109】
請求項106から108までのいずれか一項に記載のシステムであって、
(a)前記反応容器運搬装置は、回転台の周辺部の周囲に置かれた前記反応容器ステーションと共に回転軸の周囲を回転可能となるように取り付けられた、略円形の回転台を備え、各反応容器ステーションは、前記回転台の該回転軸に対して半径方向に配置された2つ以上の反応容器を備え、
(b)前記回転台の回転は、前記各反応容器ステーションを該信号測定位置に連続的に提示し、該信号測定位置において、前記反応容器ステーションに運搬された放射状に配置された反応容器の1つが、当該信号測定位置に対応する前記信号測定装置に近接して動作可能であり、
(c)前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置を前記回転台の該回転軸に対して略半径方向に移動させて、該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された放射状に配置された反応容器のそれぞれに隣接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
システム。
【請求項110】
前記信号測定装置移送機構は、
前記回転台の該回転軸に対して略垂直に配向された固定プレートと、
各信号測定装置と動作可能に関連付けられた平行移動アセンブリであって、各平行移動アセンブリは前記回転台の該回転軸に対して略半径方向に前記固定プレートに取り付けられたトラックを含み、各信号測定装置は前記関連付けられた平行移動アセンブリに取り付けられ前記トラックに沿って移動可能である、平行移動アセンブリと、
を備える、
請求項109に記載のシステム。
【請求項111】
各信号測定装置を前記平行移動アセンブリに取り付けるための取り付けブラケットをさらに備える、請求項110に記載のシステムであって、
各平行移動アセンブリは前記取り付けブラケットが付着される軸受要素をさらに含み、前記軸受要素は前記平行移動アセンブリの前記トラックに沿って平行移動するように構成および配置される、
システム。
【請求項112】
各トラックに沿った所定位置に位置し、前記トラックに沿った前記所定位置において前記信号測定装置の存在を検出するように構成および配置されるセンサーをさらに備える、請求項110から111までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項113】
前記信号測定装置移送機構は、
前記固定プレートに隣接して回転可能に取り付けられたカムディスクであって、前記平行移動アセンブリの各トラックは前記カムディスクの回転軸に対して略放射状に配置され、前記カムディスクは各平行移動アセンブリと関連付けられたカムスロットを含み、各カムスロットは、該カムスロットと該カムディスクの該回転軸との間の半径方向の距離が前記カムスロットの一端から前記カムスロットの反対端までで変動するように前記カムディスク上に配置された、カムディスクと、
前記カムディスクの動力回転をもたらすために、前記カムディスクと動作可能なように連結されたモーターと、
係合ピンであって、各信号測定装置と動作可能なように関連付けられ、前記カムディスクの動力回転が前記係合ピンを前記カムスロットに沿って横断させるように、関連付けられたカムスロットと係合され、それによって、前記カムディスクの該回転軸と前記係合ピンが係合された該関連付けられたカムスロットの部分との間の半径方向の距離の変化に従って、前記関連付けられた信号測定装置の半径方向の位置を変化させる、係合ピンと、
をさらに備える、
請求項110から112までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項114】
各カムスロットは前記スロットに沿った位置決め点を含み、前記位置決め点は前記スロットの各端部によって、および前記スロットの曲率が変化する前記スロットに沿った1つ以上の点によって画定され、前記係合ピンが位置決め点において前記スロットに係合されているときには、前記信号測定装置は該反応容器ステーションに運搬された該反応容器の1つに近接して動作可能なように置かれる、請求項113に記載のシステム。
【請求項115】
4つの信号測定装置と、4つの平行移動アセンブリと、4つのカムスロットとを備える、請求項113から114までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項116】
反応容器の第1の部分に存在する第1の対象核酸の量を定量的に決定するため、および、該反応容器の第2の部分に存在する第2の対象核酸の有無を定性的に決定するために、複数の該反応容器の内容物を処理するための方法であって、
a)第1の加熱器に複数の反応容器を連続的に提供する自動ステップであって、各反応容器には、対応する第1または第2の対象核酸内に含有される第1または第2の標的配列を、前記第1の加熱器の温度条件下で増幅するのに十分な増幅および酵素試薬が提供される、ステップと、
b)前記第1の標的配列またはその補体を含有する第1の増幅産物を検出するのに十分な検出試薬が提供された前記反応容器の第1の部分の反応容器を、信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出された信号の量を測定するように構成および配置された前記信号測定装置に近接して動作可能なように、連続的および周期的に移動させる自動ステップ、および前記信号測定装置に近接して動作可能なように移動された反応容器の前記第1の部分の各反応容器内における前記第1の増幅産物の存在と関連付けられた信号の量を測定する自動ステップと、
c)ステップb)において得られた該測定結果に基づいて、反応容器の前記第1の部分の各反応容器内に存在する前記第1の対象核酸の量を定量化するためにマイクロプロセッサを使用する自動ステップと、
d)前記第2の標的配列またはその補体を含有する第2の増幅産物を検出するのに十分な検出試薬が提供された前記反応容器の第2の部分の反応容器を、信号検出装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出された信号の存在を検出するように構成および配置された前記信号検出装置に近接して動作可能なように、連続的に移動させる自動ステップ、および前記信号検出装置に近接して動作可能なように移動された反応容器の前記第2の部分の各反応容器内における前記第2の増幅産物の存在と関連付けられた信号を検出する自動ステップと、
f)ステップd)において得られた該測定結果に基づいて、反応容器の前記第2の部分の各反応容器内における前記第2の対象核酸の有無を決定するためにマイクロプロセッサを使用する自動ステップと、
を包含する、方法。
【請求項117】
前記反応容器は、自動反応容器移送システムを使用して前記第1の加熱器に提供される、請求項116に記載の方法。
【請求項118】
前記移送システムは、反応容器を前記第1の加熱器に提供するための、第1の回転可能な移送機構を含む、請求項116から117までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項119】
前記移送システムは、前記第1の加熱器から反応容器を除去するための、第2の回転可能な移送機構を含む、請求項118に記載の方法。
【請求項120】
前記移送システムは、ステップd)において、前記信号検出装置に近接して動作可能なように、反応容器の前記第2の部分の反応容器を前記第1の加熱器から移動させる、請求項117から119までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項121】
反応容器の前記第2の部分の反応容器を前記第1の加熱器から第2の加熱器へ移動させる自動ステップをさらに包含する、請求項120に記載の方法であって、
前記検出試薬は、前記検出試薬中に存在するプローブを前記第2の標的配列またはその補体と検出可能なようにハイブリダイズさせることができる温度条件下で、反応容器の前記第2の部分の反応容器に提供される、
方法。
【請求項122】
前記第2の加熱器は密閉型インキュベータであり、該インキュベータは反応容器を収納したり、前記インキュベータから除去したりするための1つ以上のドアを有する、請求項121に記載の方法。
【請求項123】
前記インキュベータは、前記インキュベータ内で反応容器を収納および移動させるための回転可能な反応容器運搬装置を含む、請求項122に記載の方法。
【請求項124】
反応容器の前記第2の部分の反応容器を、前記第2の加熱器から前記信号検出装置に近接して動作可能なように移動させる自動ステップをさらに包含する、請求項121から123までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項125】
前記信号検出装置は蛍光光度計であり、前記プローブは化学発光ラベルで標識されている、請求項121から124までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項126】
前記第1の加熱器は密閉型インキュベータであり、該インキュベータは前記反応容器を収納したり、前記インキュベータから除去したりするための1つ以上のドアを有する、請求項116から125までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項127】
前記インキュベータは、前記インキュベータ内で反応容器を収納および移動させるための回転可能な反応容器運搬装置を含む、を含む、請求項126に記載の方法。
【請求項128】
前記増幅および酵素試薬は、前記反応容器が前記第1の加熱器に提供された後に前記反応容器に提供される、請求項116から127までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項129】
前記検出試薬は、反応容器の前記第1の部分の反応容器が前記第1の加熱器に提供された後に、反応容器の前記第1の部分の反応容器に提供され、反応容器の前記第1の部分の反応容器は、前記第1の加熱器から除去される前に、ステップb)において、前記信号測定装置に近接して動作可能なように移動される、請求項128に記載の方法。
【請求項130】
反応容器の前記第2の部分の反応容器は、ステップd)において前記信号検出装置に近接して動作可能なように移動される前に前記第1の加熱器から除去され、前記検出試薬は、前記第1の加熱器から除去された後に、反応容器の前記第2の部分の反応容器に提供される、請求項129に記載の方法。
【請求項131】
ステップa)において反応容器の前記第1の部分の反応容器に提供される前記増幅および酵素試薬は、プライマーまたはプロモータープライマー、ヌクレオシド三リン酸、および、前記第1の加熱器の温度条件下で前記第1の対象核酸にハイブリダイズされた前記プライマーまたはプロモータープライマーの3´端を延長することができる核酸ポリメラーゼを含み、ステップa)において反応容器の前記第2の部分の反応容器に提供される前記増幅および酵素試薬は、プライマーまたはプロモータープライマー、ヌクレオシド三リン酸、および、前記第1の加熱器の温度条件下で前記第2の対象核酸にハイブリダイズされた前記プライマーまたはプロモータープライマーの3´端を延長することができる核酸ポリメラーゼを含む、請求項116から130までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項132】
前記温度条件は等温である、請求項131に記載の方法。
【請求項133】
前記第1の増幅産物を検出するための前記検出試薬は、前記第1の加熱器の温度条件下で前記第1の標的配列またはその補体と検出可能なようにハイブリダイズする、自己ハイブリダイズプローブを含む、請求項116から132までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項134】
前記プローブは分子ビーコンまたは分子トーチであり、相互に作用するラベル対を含む、請求項133に記載の方法。
【請求項135】
前記ラベル対は、蛍光プローブと消光剤とを含む、請求項134に記載の方法。
【請求項136】
反応容器の前記第1の部分の複数の反応容器のそれぞれからの前記信号を、同時に測定するステップをさらに包含する、請求項116から135までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項137】
ステップb)において、反応容器の前記第1の部分の反応容器は、相隔たる複数の信号測定装置に近接して動作可能なように連続的および周期的に移動され、各信号測定装置は前記加熱器と動作可能なように関連付けられた蛍光信号検出装置である、請求項136に記載の方法。
【請求項138】
前記蛍光信号検出装置は、前記加熱器に対して移動可能である、請求項137に記載の方法。
【請求項139】
反応容器の前記第1の部分の反応容器の中の複数の信号を同時に測定するステップをさらに包含する、請求項116から138までのいずれか一項に記載の方法であって、前記複数の信号のそれぞれは異なる増幅産物と関連付けられる、方法。
【請求項140】
ステップa)の前に、前記反応容器から増幅阻害物質を除去するのに十分な試薬および条件に、前記反応容器のぞれぞれの中に存在するサンプル物質を曝露する自動ステップをさらに包含する、請求項116から139までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項141】
前記曝露するステップは、
前記各反応容器に固体支持材料を提供するステップであって、前記固体支持材料は前記第1および第2の対象核酸を結合することができる、ステップと、
前記各反応容器内の前記固体支持材料を単離するステップと、
前記各反応容器から前記サンプル物質の少なくとも一部を除去するステップと、
前記固体支持材料を洗浄液で洗浄するステップと、
をさらに包含する、
請求項140に記載の方法。
【請求項142】
前記固体支持材料は磁気反応性粒子であり、前記単離するステップは前記各反応容器に隣接して置かれた1つ以上の磁石によって実行される、請求項141に記載の方法。
【請求項143】
前記曝露するステップの後に、自動反応容器移送システムを使用して前記反応容器を前記第1の加熱器に移送するステップをさらに包含する、請求項140から142までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項144】
前記移送システムは回転可能な移送機構を備える、請求項143に記載の方法。
【請求項145】
前記各反応容器は、一体的に形成された複数の反応容器の1つである、請求項116から144までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項146】
本方法のステップはすべて、内蔵型分析器ユニットのハウジング内で実行される、請求項116から145までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項147】
サンプル中の問題の検体の量を決定する方法であって、
(a)該サンプルによって放出された信号のレベルの周期的測定結果を備えるデータを収集するステップであって、該信号の該レベルは該サンプル中の問題の該検体の存在と関連付けられる、ステップと、
(b)問題の該検体の存在以外のソースと関連付けられる、該測定されたレベルへのバックグラウンド影響率を除去するために、ステップ(a)において収集された該データを調整するステップと、
(c)該調整されたデータを、測定されバックグラウンド影響率を除去するように調整された最大レベルで割ることによって、ステップ(b)において調整された該データを正規化するステップと、
(d)所定の下限値と所定の上限値との間の該調整され正規化されたデータの一部によって、曲線を近似するステップと、
(e)ステップ(d)において近似された該曲線が所定の閾値データレベルと交差する出現時を決定するステップと、
(f)ステップ(e)において決定された該出現時を、問題の該検体の既知の量に対して決定されている閾値時と比較することによって、問題の該検体の量を決定するステップと、
を包含する、方法。
【請求項148】
該近似するステップは、該所定の下限値と該所定の上限値との間の該調整され正規化されたデータ点に対して、曲線当てはめ手順を適用するステップを包含する、請求項147に記載の方法。
【請求項149】
該曲線当てはめ手順は、線形最小二乗法による当てはめである、請求項148に記載の方法。
【請求項150】
該収集されたデータは、少なくとも30秒ごとに1回取得された該放出された信号のレベルの測定結果を備える、請求項147から149までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項151】
該所定の下限値は約0.04であり、該所定の上限値は約0.36である、請求項147から150までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項152】
該正規化された所定の閾値データレベルは約0.11である、請求項147から151までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項153】
前記調整するステップは、バックグラウンド影響率のレベルを決定するステップ、および、次いでステップ(a)において収集された該データから該決定されたバックグラウンド影響率のレベルを減じるステップを包含する、請求項147から152までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項154】
バックグラウンド影響率の該レベルを決定するステップは、バックグラウンド影響率の量を決定するためのステップを包含する、請求項157に記載の方法。
【請求項155】
反応槽内における核酸増幅阻害物質の存在を減らすための方法であって、該方法は、
(a)反応槽に表面処理剤および核酸含有材料を提供するステップと、
(b)前記反応槽の内容物を混合するために、前記反応槽を攪拌するステップと、
(c)前記核酸含有材料中に存在する場合には、前記反応槽の内容物を、前記反応槽内の対象核酸を単離するのに十分な試薬および条件に曝露するステップと、
(d)ステップ(c)の間に、前記反応槽の内容物の少なくとも一部を除去するステップと、
(e)前記反応槽に洗浄液を提供するステップと、
(f)前記核酸含有材料中に存在する場合には、前記反応槽の内容物を、前記反応槽内の前記対象核酸を単離するのに十分な試薬および条件に曝露するステップと、
(g)ステップ(f)の間に、前記反応槽の内容物の少なくとも一部を除去するステップと、
(h)前記対象核酸中に存在する標的配列を増幅するのに十分な試薬および条件に、前記反応槽の内容物を曝露するステップと、を包含し、
前記表面処理剤は、ステップ(d)およびステップ(g)の間に核酸増幅阻害物質の存在を減らすのに十分な量で前記反応槽に提供され、
前記表面処理剤は核酸増幅反応の阻害物質でない、
方法。
【請求項156】
前記表面処理剤は、前記核酸含有材料が前記反応槽に提供される前に、前記反応槽に提供される、請求項155に記載の方法。
【請求項157】
前記表面処理剤は、前記核酸含有材料が前記反応槽に提供された後に、前記反応槽に提供される、請求項155に記載の方法。
【請求項158】
前記対象核酸を固定化するために固体支持材料を前記反応槽に提供するステップをさらに包含する、請求項155に記載の方法。
【請求項159】
前記固体支持材料は、磁気反応性粒子を備える、請求項158に記載の方法。
【請求項160】
前記反応槽の内容物は、ステップ(c)およびステップ(f)の間に磁場に曝露される、請求項159に記載の方法。
【請求項161】
前記表面処理剤は、前記固体支持材料が前記反応槽に提供された後に、前記反応槽に提供される、請求項158に記載の方法。
【請求項162】
前記表面処理剤は、前記固体支持材料が前記反応槽に提供される前に、前記反応槽に提供される、請求項158に記載の方法。
【請求項163】
反応槽内における核酸増幅阻害物質の存在を減らすための方法であって、該方法は、
(a)反応槽から核酸含有材料の少なくとも一部を除去するステップと、
(b)ステップ(a)の後に、前記反応槽に洗浄液および表面処理剤を提供するステップと、
(c)前記反応槽の内容物を混合するために、前記反応槽を攪拌するステップと、
(d)前記核酸含有材料中に存在する場合には、前記反応槽の内容物を、前記反応槽内の対象核酸を単離するのに十分な試薬および条件に曝露するステップと、
(e)ステップ(d)の間に、前記反応槽の内容物の少なくとも一部を除去するステップと、
(f)前記対象核酸中に存在する標的配列を増幅するのに十分な試薬および条件に、前記反応槽の内容物を曝露するステップと、
を包含し、
前記表面処理剤は、ステップ(e)の間に核酸増幅阻害物質の存在を減らすのに十分な量で前記反応槽に提供され、
前記表面処理剤は、核酸増幅反応の阻害物質でない、
方法。
【請求項164】
前記洗浄液および前記表面処理剤は、前記反応槽に同時に提供される、請求項163に記載の方法。
【請求項165】
前記洗浄液および前記表面処理剤は、前記反応槽に別々に提供される、請求項163に記載の方法。
【請求項166】
ステップ(a)の前に、前記対象核酸を固定化するための固体支持材料を前記反応槽に提供するステップをさらに包含する、請求項163に記載の方法。
【請求項167】
前記固体支持材料は、磁気反応性粒子を含む、請求項166に記載の方法。
【請求項168】
前記反応槽の内容物は、ステップ(d)の間に磁場に曝露される、請求項167に記載の方法。
【請求項169】
前記表面処理剤は、前記阻害物質が前記反応槽の内面に接着することを防止する、請求項155から168までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項170】
前記表面処理剤は、洗剤を含まない、請求項155から169までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項171】
前記表面処理剤は、シリコンオイルを備える、請求項155から170までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項172】
前記反応槽は、疎水性材料を備える、請求項155から171までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項173】
前記反応槽は、ポリプロピレンを備える、請求項172に記載の方法。
【請求項174】
前記阻害物質は、前記核酸含有材料によって提供される、請求項155から173までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項175】
前記阻害物質は、ヘモグロビンである、請求項174に記載の方法。
【請求項176】
前記阻害物質は、前記洗浄液によって提供される、請求項155から173までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項177】
前記阻害物質は、アニオン洗剤である、請求項176に記載の方法。
【請求項178】
前記標的配列を増幅するための前記試薬は、プライマーまたはプロモータープライマー、ヌクレオシド三リン酸、および、前記対象核酸にハイブリダイズされた前記プライマーの3´端を延長することができる核酸ポリメラーゼを含む、請求項155から177までのいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24】
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【図25】
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【図25A】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図29C】
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【図29D】
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【図30A】
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【図30B】
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【図30C】
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【図30D】
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【図31A】
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【図31B】
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【図31C】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42A】
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【図42B】
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【図42C】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図45A】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68A】
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【図68B】
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【図68C】
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【図68D】
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【図68E】
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【図68F】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図75A】
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【図76A】
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【図76B】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【公表番号】特表2008−532526(P2008−532526A)
【公表日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501021(P2008−501021)
【出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【国際出願番号】PCT/US2006/008823
【国際公開番号】WO2006/099255
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(500506530)ジェン−プロウブ インコーポレイテッド (58)
【Fターム(参考)】