説明

サンプル内の検体を検出または定量化するためのアッセイを実施するためのシステムおよび方法

【課題】同時に複数の核酸アッセイを実施するための自動分析器を提供すること。
【解決手段】複数の診断アッセイを同時に実行する自動分析器は、サンプル槽内に含有される流体サンプルに対して当該アッセイの個別の側面が実行される、複数のステーションを含む。当該分析器は、サンプルを自動的に調製し、サンプルをインキュベートし、検体単離手順をあらかじめ形成し、対象検体の存在を確認し、対象検体の量を分析するためのステーションを含む。自動容器移送システムは、サンプル槽を1つのステーションから次のステーションへ移動させるものである。自動診断アッセイを実行するための方法は、対象検体を単離および増幅するための自動プロセスを含み、一実施形態においては、増幅プロセスのリアルタイムモニタリングのための方法を含む。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上の反応容器に存在する対象核酸の量を決定するために、または、1つ以上の該反応容器内における対象核酸の有無を確認するために、複数の反応容器の内容物を処理するためのシステムであって、
(A)その中に反応容器を収納し、該反応容器をインキュベーションチャンバ内で制御された温度条件に曝露するための前記インキュベーションチャンバを含む、少なくとも1つの温度調節されたインキュベータと、
(B)核酸定量システムであって、
(1)各反応容器の内容物によって放出された信号の量を周期的に測定することと、
(2)該周期的測定結果に基づいて、それぞれの反応容器内に存在する対象核酸の量を定量化することと、
によって、該反応容器内の該対象核酸の量を決定するように構成され配置された核酸定量システムと、
(C)核酸検出システムであって、
(1)各反応容器の内容物によって放出された信号を検出することと、
(2)閾値レベルを超える信号が検出されるか否かに基づいて、該反応容器内の該対象核酸の有無を確認することと、
によって、該反応容器内の該対象核酸の存在を確認するように構成および配置された核酸検出システムと、
を備えるシステム。
【請求項2】
反応容器を前記核酸定量システムへ、またはそこから自動的に移送し、かつ反応容器を前記核酸検出システムへ自動的に移送するように構成および配置された、自動移送システムをさらに備える、請求項に記載のシステム。
【請求項3】
前記移送システムは、回転軸の周囲を回転可能な移送機構を備える、請求項に記載のシステム。
【請求項4】
前記核酸定量システムは、前記インキュベーションチャンバ内に配置され前記信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の、内容物によって放出される信号の量を測定するように構成および配置された、信号測定装置を備え、
前記核酸検出システムは、前記インキュベーションチャンバとは異なる検出チャンバ内に配置され前記信号検出装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の、内容物によって放出される信号を検出するように構成および配置された、信号検出装置を備える、
請求項からまでのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項5】
前記信号測定装置を、前記インキュベーションチャンバ内に配置された反応容器に対して近接して動作可能に移動させるように構成および配置された、信号測定装置移送機構をさらに備える、請求項に記載のシステム。
【請求項6】
前記信号測定装置は、反応容器の内容物からの蛍光放出を測定するように構成および配置された蛍光光度計を備え、かつ/または、
前記信号検出装置は、反応容器の内容物からの化学発光放出を検出するように構成および配置された照度計を備える、請求項4または5に記載のシステム。
【請求項7】
前記核酸定量システムおよび前記核酸検出システムは、ハウジング内に含有され
前記ハウジングは、移動可能な内蔵型スタンドアロン分析器ユニットを画定し、
前記信号測定装置および前記信号検出装置は、前記ハウジング内の処理デスク上にある、
請求項4から6のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項8】
前記温度調節されたインキュベータは、前記インキュベーションチャンバ内に配置され複数の反応容器ステーションを含む反応容器運搬装置を含み、前記反応容器ステーションのそれぞれは、少なくとも1つの反応容器を運搬するように構成および配置され、
前記核酸定量システムは、前記信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出される信号の量を測定するように構成および配置された信号測定装置を備え、前記信号測定装置は、前記反応容器運搬装置が前記インキュベーションチャンバ内の反応容器を移動させる際に、前記反応容器運搬装置に運搬された該反応容器が前記信号測定装置に近接して動作可能なように連続的に移動されるように、前記反応容器運搬装置に対して置かれ、
前記反応容器運搬装置は、前記インキュベーションチャンバ内の反応容器を移動して、それによって運搬される反応容器を前記信号測定装置に近接して動作可能なように連続的および周期的に置くように制御され、前記信号測定装置は、前記信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出さる信号の量の周期的な測定結果を作るように制御される、
請求項に記載のシステム。
【請求項9】
前記核酸定量システムは、
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された信号測定装置移送機構をさらに備え、
前記反応容器運搬装置の各反応容器ステーションは1つを超える反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、前記反応容器ステーションを前記信号測定装置に対する信号測定位置に連続的に提示するように制御され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させて、該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように制御される、
請求項に記載のシステム。
【請求項10】
前記核酸定量システムは、1つを超える信号測定装置であって、各信号測定装置は、反応容器の内容物によって放出される異なる信号を測定するように構成および配置される、信号測定装置と、
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された信号測定装置移送機構
備え、
前記反応容器運搬装置の各反応容器ステーションは、1つを超える反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、前記反応容器ステーションを前記信号測定装置に対する信号測定位置に連続的に提示するように構成および配置され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置のそれぞれを前記反応容器運搬装置に対して移動させて、該信号測定装置に対応する該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
請求項に記載のシステム。
【請求項11】
前記反応容器運搬装置は、回転軸の周囲を回転可能となるように、前記インキュベーションチャンバ内に取り付けられた略円形の回転台を備え、前記反応容器ステーションは、該回転台の周辺部の周囲に置かれ
前記核酸定量システムは、
前記信号測定装置を前記反応容器運搬装置に対して移動させるように構成および配置された信号測定装置移送機構をさらに備え、
前記反応容器運搬装置の各反応容器ステーションは、前記回転台の該回転軸に対して半径方向に配列された1つを超える反応容器を運搬するように構成および配置され、前記反応容器運搬装置は、前記反応容器ステーションを前記信号測定装置に対する信号測定位置に連続的に提示するように構成および配置され、前記信号測定装置移送機構は、前記信号測定装置を前記回転台の該回転軸に対して略半径方向に移動させて、該信号測定位置に移動された前記反応容器ステーションに運搬された該反応容器のそれぞれに近接して動作可能なように、前記信号測定装置を連続的に置くように構成および配置される、
請求項8から10のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項12】
前記信号測定装置は、反応容器の内容物からの蛍光放出を測定するように構成および配置された蛍光光度計を備え
前記蛍光光度計は、
励起光を放出するように適合された光放出部と、
第1の光路、第2の光路、および第3の光路を画定する光学素子と、
ビームスプリッタと、
光検出部と、
を備え、
前記光放出部は、前記第1の光路に対して動作可能なように置かれ、該光路は前記光放出部によって放出された該励起光の少なくとも一部を送るように構成および配置され、
前記ビームスプリッタは、前記第1の光路および前記第2の光路に対して動作可能なように置かれ、かつ、前記第1の光路によって送られた該励起光を受光し、望ましい励起スペクトル成分を有する該受光した励起光の少なくとも一部を前記第2の光路へ向けるように構成および配置され、
前記第2の光路は、前記第2の光路が望ましい励起スペクトル成分を有する該光を前記反応容器に向けるように、該蛍光光度計に近接して動作可能なように反応容器に対して置かれ、前記第2の光路は、該反応容器の内容物によって放出された任意の蛍光光の少なくとも一部を受光して、該受光した部分を前記ビームスプリッタに向け、
前記ビームスプリッタは、前記第3の光路に対して動作可能なように置かれ、かつ、前記第2の光路によって送られた該蛍光光を受光し、望ましい放出スペクトル成分を有する該受光した光の少なくとも一部を前記第3の光路に向けるように構成および配置され、
前記光検出部は、前記第3の光路に対して動作可能なように置かれ、該光路は望ましい放出スペクトル成分を有する該光の少なくとも一部を前記光検出部に向けて送るように構成および配置される、
請求項8から11のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項13】
前記第1の光路の該光学素子は、
該光放出部から送られた光の任意の望ましくないスペクトル成分を実質的に除去することと、
前記第1の光路の該光学素子は、前記ビームスプリッタによって前記第1の光路から受光した光が、前記第1の光路の光軸に対して実質的に規定の励起角度範囲内にあるように、前記光放出部から送られた該光を調整することと
を行うようにさらに構成および配置される、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第1の光路の該光学素子は、
前記光放出部によって放出された該励起光の少なくとも一部を受光し、受光端から受光した前記励起光を光パイプの反対端に送るように、前記光放出部に対して動作可能なように置かれた前記受光端を有する、前記光パイプと、
前記光パイプの該反対端によって放出された光の方向を変えるように配置および配向された鏡と、
前記鏡によって方向を変えられた光を受光するように置かれ、受光した該光を実質的に規定の励起角度範囲内にコリメートするように構成および配置された1つ以上のレンズと、
前記1つ以上のレンズによってコリメートされた光を受光するように置かれ、該規定の励起角度範囲内にない実質的にすべての光をブロックするように構成および配置された励起バッフルと、
前記バッフルを通過する光を受光するように置かれ、前記光放出部から送られた該励起光の該望ましくないスペクトル成分を実質的に除去するように構成および配置された励起フィルタと、
を備える、
請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記第3の光路の該光学素子は、該光検出部に向けて送られた光の任意の望ましくないスペクトル成分の少なくとも一部を排除することと、
前記第3の光路の該光学素子は、前記光検出部によって前記第3の光路から受光した該光が、前記第3の光路の光軸に対して実質的に規定の検出角度範囲内にあるように、前記ビームスプリッタから送られた該光を調整することと
を行うようにさらに構成および配置される、請求項12から14のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項16】
前記第3の光路の該光学素子は、
前記ビームスプリッタから送られた光を受光するように置かれ、該規定の検出角度範囲内にない実質的にすべての光をブロックするように構成および配置された放出バッフルと、
前記放出バッフルを通過する光を受光するように置かれ、前記光検出部に向けて送られた該光の該望ましくないスペクトル成分を実質的に除去するように構成および配置された放出フィルタと、
前記放出フィルタを通過する光の焦点を、前記光検出部に向けて合わせるように構成および配置された少なくとも1つのレンズと、
を備える、
請求項15に記載のシステム。
【請求項17】
記第1、第2、および第3の光路は、それぞれ第1、第2、および第3の光軸を含み、(a)前記第1の光軸は前記第2の光軸に対して略垂直であり、(b)前記第2および第3の光軸は略同軸であり、(c)前記ビームスプリッタはダイクロイックビームスプリッタを備え、前記ダイクロイックビームスプリッタは前記第1、第2、および第3の光軸に対して約45度の角度で配向される、請求項12から16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
前記蛍光光度計は、
励起エネルギーを該反応容器に向けるように構成および配置された励起構成要素と、
該反応容器の内容物からのエネルギー放出の量を検出するように構成および配置された検出構成要素と、
を備える、
請求項12から17までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記核酸検出システムは、
信号検出装置であって、前記信号検出装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出された化学発光放出を検出するように構成および配置された照度計を含み、前記信号検出装置は、前記インキュベーションチャンバの外側に置かれている、信号検出装置
備える、
請求項からまでの、または請求項から18までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項20】
前記インキュベータ内に設けられた前記反応容器到達開口部を介して、反応容器を前記反応容器運搬装置へ、またはそこから移送するように、および、前記インキュベータ内の反応容器のインキュベーションに続いて、該反応容器を前記信号検出装置へ連続的に移送するように構成および配置された少なくとも1つの移送機構を含む、反応容器移送システムをさらに備える、
請求項12から19までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項21】
前記反応容器運搬装置は、それぞれ該反応容器ステーションの1つに隣接して配置された磁性仕切りをさらに備え、前記磁性仕切りはそれぞれ、該隣接する反応容器ステーションに運搬された反応容器を磁場に曝露するための1つ以上の磁性素子を含む、請求項から20までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項22】
前記信号検出装置は、
隣接して配置された複数の反応容器が該装置によって移動される移送経路を画定する構造と、
前記移送経路に沿って配置され、感光装置に対して動作可能なように置かれた反応容器の内容物から放出された光を検出するように構成および配置された前記感光装置と、
前記移送経路に隣接して置かれ、(1)隣接して配置された複数の反応容器を前記移送経路に沿って移動できるようにする第1の位置と、(2)前記移送経路上に配置され、前記感光装置に対して動作可能なように置かれた前記反応容器の1つと動作可能なように係合する第2の位置と、の間で旋回するように構成および配置された反応容器単離装置であって、前記反応容器単離装置は、前記反応容器単離装置によって係合された、前記動作可能に置かれた反応容器以外のソースからの光が前記感光装置によって検出されるのを実質的に防止するように構成および配置され、前記反応容器単離装置は、前記第1の位置と第2の位置の間を旋回回転するように構成および配置され、前記容器槽単離装置が前記第2の位置にあるときには、前記反応容器単離装置によって係合された反応容器を少なくとも部分的に包囲する構造を含む、反応容器単離装置と、
を備える、
請求項19から21までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項23】
前記信号検出装置は、該動作可能なように置かれた反応容器の内容物から放出された光の量を前記感光装置が検出するのに十分な時間の間、該隣接して配置された複数の反応容器のそれぞれを前記感光装置に対して動作可能なように置くような方法で、該隣接して配置された複数の反応容器を前記移送経路に沿って移動させるように構成および配置された移送機構をさらに備える、請求項22に記載のシステム。
【請求項24】
前記信号検出装置は、前記移送経路に隣接して配置された、そこに形成された開口を有する開口パネルをさらに備え、
前記感光装置は、
光電子増倍管であって、前記光電子増倍管の一端の光取り入れ開口部の前に置かれた物体から放出された光を検出するように、および、前記光電子増倍管によって検出された光を示す電子信号を生成するように適合され、前記開口の前の前記移送経路上に配置された反応容器の内容物から放出された光を受光するために、前記開口に対して置かれたその前記光取り入れ開口部を持つ前記移送経路と反対側の前記開口パネルの側の上に置かれた光電子増倍管と、
シャッターアセンブリであって、前記開口パネル上に取り付けられ、光が前記開口を通過するのを可能にする開位置と光が前記開口を通過するのを防止する閉位置との間における前記シャッターアセンブリの移動によって、光を前記開口パネルに形成された前記開口を介して前記光電子増倍管へ選択的に取り入れるように構成および配置されたシャッターアセンブリと、
を備え、
前記シャッターアセンブリは、
それぞれ前記シャッターアセンブリの開位置と閉位置とに対応する開位置と閉位置との間における回転移動のために構成および配置されたシャッターであって、前記シャッターが前記閉位置にあるときには前記開口をブロックし、前記シャッターが前記開位置にあるときには前記開口をブロックしないシャッターと、
前記開位置と閉位置との間の前記シャッターの動力回転をもたらすための、前記シャッターと動作可能なように連結されたモーターと、
を備える、
請求項22または23に記載のシステム。
【請求項25】
反応容器内に存在する対象核酸を結合するための固体支持材料を単離するように構成および配置された分離装置をさらに備える、請求項から24までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項26】
前記分離装置は、該反応容器から流体物質を吸引するように構成および配置された流体吸引機構と、
該反応容器から該流体サンプルを除去した後に、該反応容器に洗浄液を提供するように構成および配置された流体分注機構と、
該流体分注機構によって該洗浄液が提供された後に、該固体支持材料を再懸濁するために該反応容器を攪拌するように構成および配置された混合装置と、
流体物質を磁場に置くための磁性素子と
をさらに備える、
請求項25に記載のシステム。
【請求項27】
各反応容器は、一体的に形成された複数の反応容器の1つである、請求項から26までのいずれか一項に記載のシステム。
【請求項28】
反応容器の第1の部分に存在する第1の対象核酸の量を定量的に決定するため、および、該反応容器の第2の部分に存在する第2の対象核酸の有無を定性的に決定するために、複数の該反応容器の内容物を処理するための方法であって、
a)第1の加熱器に複数の反応容器を連続的に提供する自動ステップであって、各反応容器には、対応する第1または第2の対象核酸内に含有される第1または第2の標的配列を、前記第1の加熱器の温度条件下で増幅するのに十分な増幅および酵素試薬が提供される、ステップと、
b)前記第1の標的配列またはその補体を含有する第1の増幅産物を検出するのに十分な検出試薬が提供された前記反応容器の第1の部分の反応容器を、信号測定装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出された信号の量を測定するように構成および配置された前記信号測定装置に近接して動作可能なように、連続的および周期的に移動させる自動ステップ、および前記信号測定装置に近接して動作可能なように移動された反応容器の前記第1の部分の各反応容器内における前記第1の増幅産物の存在と関連付けられた信号の量を測定する自動ステップと、
c)ステップb)において得られた該測定結果に基づいて、反応容器の前記第1の部分の各反応容器内に存在する前記第1の対象核酸の量を定量化するためにマイクロプロセッサを使用する自動ステップと、
d)前記第2の標的配列またはその補体を含有する第2の増幅産物を検出するのに十分な検出試薬が提供された前記反応容器の第2の部分の反応容器を、信号検出装置に近接して動作可能なように置かれた反応容器の内容物によって放出された信号の存在を検出するように構成および配置された前記信号検出装置に近接して動作可能なように、連続的に移動させる自動ステップ、および前記信号検出装置に近接して動作可能なように移動された反応容器の前記第2の部分の各反応容器内における前記第2の増幅産物の存在と関連付けられた信号を検出する自動ステップと、
f)ステップd)において得られた該測定結果に基づいて、反応容器の前記第2の部分の各反応容器内における前記第2の対象核酸の有無を決定するためにマイクロプロセッサを使用する自動ステップと、
を包含する、方法。
【請求項29】
前記反応容器は、自動反応容器移送システムを使用して前記第1の加熱器に提供され
前記移送システムは、反応容器を前記第1の加熱器に提供するための、第1の回転可能な移送機構と、
前記移送システムは、前記第1の加熱器から反応容器を除去するための、第2の回転可能な移送機構
を含む、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
前記移送システムは、ステップd)において、前記信号検出装置に近接して動作可能なように、反応容器の前記第2の部分の反応容器を前記第1の加熱器から移動させる、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
反応容器の前記第2の部分の反応容器を前記第1の加熱器から第2の加熱器へ移動させる自動ステップをさらに包含する、請求項30に記載の方法であって、
前記検出試薬は、前記検出試薬中に存在するプローブを前記第2の標的配列またはその補体と検出可能なようにハイブリダイズさせることができる温度条件下で、反応容器の前記第2の部分の反応容器に提供される、
方法。
【請求項32】
反応容器の前記第2の部分の反応容器を、前記第2の加熱器から前記信号検出装置に近接して動作可能なように移動させる自動ステップをさらに包含し、
前記信号検出装置は蛍光光度計であり、前記プローブは化学発光ラベルで標識されている、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記第1の加熱器は密閉型インキュベータであり、
該インキュベータは
前記反応容器を収納したり、前記インキュベータから除去したりするための1つ以上のドアと、
前記インキュベータ内で反応容器を収納および移動させるための回転可能な反応容器運搬装置
を含む請求項28から32のいずれか一項に記載の方法。
【請求項34】
前記増幅および酵素試薬は、前記反応容器が前記第1の加熱器に提供された後に前記反応容器に提供される、請求項28から33までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項35】
前記検出試薬は、反応容器の前記第1の部分の反応容器が前記第1の加熱器に提供された後に、反応容器の前記第1の部分の反応容器に提供され、反応容器の前記第1の部分の反応容器は、前記第1の加熱器から除去される前に、ステップb)において、前記信号測定装置に近接して動作可能なように移動され
反応容器の前記第2の部分の反応容器は、ステップd)において前記信号検出装置に近接して動作可能なように移動される前に前記第1の加熱器から除去され、前記検出試薬は、前記第1の加熱器から除去された後に、反応容器の前記第2の部分の反応容器に提供される、請求項34に記載の方法。
【請求項36】
ステップa)において反応容器の前記第1の部分の反応容器に提供される前記増幅および酵素試薬は、プライマーまたはプロモータープライマー、ヌクレオシド三リン酸、および、前記第1の加熱器の温度条件下で前記第1の対象核酸にハイブリダイズされた前記プライマーまたはプロモータープライマーの3´端を延長することができる核酸ポリメラーゼを含み、ステップa)において反応容器の前記第2の部分の反応容器に提供される前記増幅および酵素試薬は、プライマーまたはプロモータープライマー、ヌクレオシド三リン酸、および、前記第1の加熱器の温度条件下で前記第2の対象核酸にハイブリダイズされた前記プライマーまたはプロモータープライマーの3´端を延長することができる核酸ポリメラーゼを含み、
前記温度条件は等温である、請求項28から35のいずれか一項に記載の方法。
【請求項37】
前記第1の増幅産物を検出するための前記検出試薬は、前記第1の加熱器の温度条件下で前記第1の標的配列またはその補体と検出可能なようにハイブリダイズする、自己ハイブリダイズプローブを含み、
前記プローブは分子ビーコンまたは分子トーチであり、相互に作用するラベル対を含み、
前記ラベル対は、蛍光プローブと消光剤とを含む、請求項28から36のいずれか一項に記載の方法。
【請求項38】
反応容器の前記第1の部分の複数の反応容器のそれぞれからの前記信号を、同時に測定するステップをさらに包含し、
ステップb)において、反応容器の前記第1の部分の反応容器は、相隔たる複数の信号測定装置に近接して動作可能なように連続的および周期的に移動され、各信号測定装置は前記加熱器と動作可能なように関連付けられた蛍光信号検出装置であり、
前記蛍光信号検出装置は、前記加熱器に対して移動可能である、請求項28から37のいずれか一項に記載の方法。
【請求項39】
反応容器の前記第1の部分の反応容器の中の複数の信号を同時に測定するステップをさらに包含する、請求項28から38までのいずれか一項に記載の方法であって、前記複数の信号のそれぞれは異なる増幅産物と関連付けられる、方法。
【請求項40】
ステップa)の前に、前記反応容器から増幅阻害物質を除去するのに十分な試薬および条件に、前記反応容器のぞれぞれの中に存在するサンプル物質を曝露する自動ステップをさらに包含し、
前記曝露するステップは、
前記各反応容器に固体支持材料を提供するステップであって、前記固体支持材料は前記第1および第2の対象核酸を結合することができる磁気反応性粒子である、ステップと、
各反応容器に隣接して置かれた1つ以上の磁石を使用することにより、前記各反応容器内の前記固体支持材料を単離するステップと、
前記各反応容器から前記サンプル物質の少なくとも一部を除去するステップと、
前記固体支持材料を洗浄液で洗浄するステップと、
をさらに包含する、
請求項28から39のいずれか一項に記載の方法。
【請求項41】
前記曝露するステップの後に、自動反応容器移送システムを使用して前記反応容器を前記第1の加熱器に移送するステップをさらに包含し、
前記移送システムは回転可能な移送機構を備える、請求項40に記載の方法。
【請求項42】
前記各反応容器は、一体的に形成された複数の反応容器の1つである、請求項28から41までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項43】
本方法のステップはすべて、内蔵型分析器ユニットのハウジング内で実行される、請求項28から42までのいずれか一項に記載の方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図6A】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図23A】
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【図23B】
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【図23C】
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【図24】
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【図25】
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【図25A】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【図29】
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【図30】
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【図31】
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【図32】
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【図33】
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【図34】
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【図35】
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【図36】
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【図37】
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【図38】
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【図39】
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【図40】
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【図41】
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【図42】
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【図43】
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【図44】
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【図45】
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【図45A】
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【図46】
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【図47】
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【図48】
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【図49】
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【図50】
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【図51】
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【図52】
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【図53】
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【図54】
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【図55】
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【図56】
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【図57】
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【図58】
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【図59】
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【図60】
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【図61】
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【図62】
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【図63】
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【図64】
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【図65】
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【図66】
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【図67】
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【図68A】
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【図68B】
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【図68C】
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【図68D】
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【図68E】
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【図68F】
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【図69】
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【図70】
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【図71】
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【図72】
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【図73】
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【図74】
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【図75】
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【図75A】
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【図76A】
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【図76B】
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【図77】
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【図78】
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【図79】
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【公開番号】特開2012−65669(P2012−65669A)
【公開日】平成24年4月5日(2012.4.5)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2011−268074(P2011−268074)
【出願日】平成23年12月7日(2011.12.7)
【分割の表示】特願2008−501021(P2008−501021)の分割
【原出願日】平成18年3月10日(2006.3.10)
【出願人】(500506530)ジェン−プロウブ インコーポレイテッド (58)
【Fターム(参考)】