サーバ、携帯端末、通信システム、通信方法、およびプログラム
【課題】
異なるグループ間で、グループ内の携帯端末の相対位置に応じた情報を共有または交換することにより、高臨場感での情報共有または情報交換が可能とする。
【解決手段】
本発明によるサーバは、携帯端末と通信を行うサーバであって、前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
異なるグループ間で、グループ内の携帯端末の相対位置に応じた情報を共有または交換することにより、高臨場感での情報共有または情報交換が可能とする。
【解決手段】
本発明によるサーバは、携帯端末と通信を行うサーバであって、前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、携帯端末、通信システム、通信方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯端末には、GPS(Global Positioning System)モジュールや、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等に対応する周辺機器が搭載されてきている。これらの技術により、携帯端末の地理的位置や、携帯端末間の相対位置が容易に取得できるようになってきた。
【0003】
上述のような技術を用いて、携帯端末の位置を利用してユーザに情報を提供する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ある携帯端末がBluetooth等の近距離無線通信技術を用いて、通信可能な範囲にいる携帯端末を1つのグループとしてグループ化することが記載されている。グループの典型的な例としては、グループ行動をとっていて、地理的に近いユーザの携帯端末がグループとされる。さらに、特許文献1には、グループの位置、人数、構成、個人情報等を用いて、グループに最適な情報を提供する技術が記載されている。
【0004】
また、同様の技術として、以下の特許文献2、特許文献3、特許文献4が挙げられる。
【0005】
特許文献2には、野外作業を行う作業者の情報を位置情報と関連付けて一元的に管理し、情報共有が必要な携帯端末に共有データを送信することが記載されている。
【0006】
特許文献3には、あるエリア内で、設定したグループメンバの端末各々の位置情報をグループメンバに送信することが記載されている。
【0007】
また、特許文献4には、携帯端末から位置情報を集め、特定エリアのグループメンバに共有される共有マップを作り、表示させるサーバが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−320217号公報
【特許文献2】特開2001−188837号公報
【特許文献3】特開2006−276380号公報
【特許文献4】特開2008−015717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述の特許文献1から4においては、複数のユーザが所有する携帯端末のそれぞれに対して、画一的な情報が送られていた。より具体的には、特許文献1、特許文献3、特許文献4においては、グループ化された携帯端末のそれぞれに対して、同一の情報を送っていた。特許文献2においても、情報共有が必要とされた携帯端末それぞれに対して、画一的な共有データを送っていた。
【0010】
従って、複数のグループ間で情報共有や情報交換を行う場合にも、グループごとの画一的な情報だけが共有される一方、グループに属するユーザの個別の情報を共有することはできなかった。よって、複数グループ間での情報共有または情報交換を行う際に、グループのメンバが同じ情報を共有するために、高い臨場感を体験することができなかった。
【0011】
本発明の目的は、上述した課題を解決することが可能な、サーバ、携帯端末、通信システム、通信方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によるサーバは、携帯端末と通信を行うサーバであって、前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明による携帯端末は、他の携帯端末と通信を行う携帯端末であって、前記携帯端末および前記他の携帯端末の情報を収集する収集手段と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末および前記他の携帯端末をグループ化するグループ化手段と、前記収集した携帯端末および他の携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末および前記他の携帯端末が属するグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明による通信システムは、携帯端末と、前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明による通信方法は、携帯端末の情報を収集する収集ステップと、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化ステップと、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算ステップと、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明によるプログラムは、携帯端末の情報を収集する収集処理と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化処理と、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算処理と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、異なるグループ間で、グループ内の携帯端末の相対位置に応じた情報を共有または交換することにより、高臨場感での情報共有または情報交換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1の実施形態の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】変形例1の構成を示す図である。
【図4】変形例2の構成を示す図である。
【図5】第2の実施形態の構成を示す図である。
【図6】第2の実施形態によるサーバの構成を示す図である。
【図7】第2の実施形態による携帯端末の構成を示す図である。
【図8】第2の実施形態の構成を示す図である。
【図9】第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態の構成を示す図である。
【図11】第4の実施形態の構成を示す図である。
【図12】第5の実施形態の構成を示す図である。
【図13】第6の実施形態の構成を示す図である。
【図14】第7の実施形態の構成を示す図である。
【図15】第8の実施形態の構成を示す図である。
【図16】具体例1の構成を示す図である。
【図17】具体例2の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
【0020】
<第1の実施形態>
(構成)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によるサーバ1000の構成を示す図である。
【0021】
図1によれば、サーバ1000は、収集手段1001、グループ化手段1002、相対位置計算手段1003、送信手段1004を含んでいる。
【0022】
(動作)
以下、第1の実施形態の動作について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
【0023】
まず、収集手段1001は、携帯端末(図1では非表示)の情報を収集する(ステップS1001)。
【0024】
次に、グループ化手段1002は、収集した情報に基づいて、携帯端末をグループ化する(ステップS1002)。
【0025】
その後、相対位置計算手段1003は、各グループに属する携帯端末の相対位置を計算する(ステップS1003)。
【0026】
最後に、送信手段1004は、第1のグループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末に対応する第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する(ステップS1004)。
【0027】
(効果)
第1の実施形態によれば、グループ化した携帯端末の相対位置を計算し、第1のグループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末に対応する第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信している。上記の動作により、異なるグループ間でグループ内の携帯端末の相対位置に応じた情報を共有または交換することができ、高臨場感での情報共有または情報交換が可能となる。
【0028】
(変形例1)
続いて、第1の実施形態の変形例1について説明する。第1の実施形態では、サーバ1000が収集手段1001、グループ化手段1002、相対位置計算手段1003、送信手段1004を含んでいたが、変形例1では、これらの手段を携帯端末が含んでいる。
【0029】
図3は、変形例1の携帯端末1100の構成を示している。図3によれば、携帯端末1100は、収集手段1101、グループ化手段1102、相対位置計算手段1103、送信手段1104を含んでいる。
【0030】
携帯端末1100の動作については、上述のサーバ1000の動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0031】
(変形例2)
さらに、第1の実施形態の変形例2について説明する。第1の実施形態では、サーバ1000が、変形例1では、携帯端末1100が、それぞれ収集手段、グループ化手段、相対位置計算手段、送信手段を含んでいた。変形例2では、これらの手段を通信システムが含んでいる。
【0032】
図4は、変形例2の通信システム1200の構成を示している。図4によれば、通信システム1200は、収集手段1201、グループ化手段1202、相対位置計算手段1203、送信手段1204を含んでいる。
【0033】
加えて、通信システム1200は、携帯端末1205と携帯端末1206を含んでいる。図4の例では、簡単のため携帯端末は2台のみ図示しているが、3台以上あっても良い。
【0034】
通信システム1200の動作については、上述のサーバ1000、携帯端末1100の動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、図4の例では、携帯端末1205が第1のグループに、携帯端末1206が第2のグループに、それぞれ含まれている。
【0035】
<第2の実施形態>
(構成)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、第2の実施形態による通信システムの構成例を示した図である。
【0036】
図5によれば、第2の実施形態による通信システムは、サーバ110、携帯端末130、携帯端末140、携帯端末150、携帯端末160を含んでいる。各携帯端末は、それぞれがサーバ110とネットワークを介して接続している。携帯端末の例としては、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートPC(Personal Computer)、タブレット型PC等が挙げられる。
【0037】
図6は、サーバ110の構成を示す図である。図6によれば、サーバ110は、位置収集手段111、グループ化手段112、相対位置計算手段113、情報加工手段114、情報収集手段115、送信手段116を含んでいる。
【0038】
位置収集手段111は、携帯端末の地理的位置や向き、または、周辺の携帯端末との相対位置を各携帯端末から収集する。
【0039】
情報収集手段115は、携帯端末の位置情報を除く情報を各携帯端末から収集する。より具体的には、携帯端末の識別子や、携帯端末のユーザの個人情報等が挙げられる。
【0040】
グループ化手段112は、位置収集手段111で収集した位置情報と、情報収集手段115で収集した携帯端末の情報に基づいて、サーバ110に接続する携帯端末をグループ化する。より具体的には、指定した距離範囲内にある携帯端末を自動的にグループ化することや、ユーザが携帯端末の画面等で指定した携帯端末をグループ化することなどができる。
【0041】
相対位置計算手段113は、グループ化手段112によって決められた携帯端末のグループごとに、そのグループに属する各携帯端末のグループ内での相対位置を計算する。図5の例で、仮に携帯端末130と携帯端末140が同じグループとなった場合には、相対位置計算手段113は、携帯端末130と携帯端末140のそれぞれについて、グループ内での相対位置を計算する。
【0042】
情報加工手段114は、まず、グループ化手段112でグループ化されたグループのうち、少なくとも2つのグループに属する携帯端末から収集した情報から、グループ間で共有する情報を抽出する。続いて、情報加工手段114は、共有する情報の送信元となるグループに属する各携帯端末の相対位置と、共有する情報の送信先となるグループに属する各携帯端末の相対位置に基づいて、各携帯端末から収集した情報を加工する。この情報加工については、後に詳しく説明する。
【0043】
送信手段116は、加工された情報を、情報の送信先グループに属する携帯端末に対して、グループ内の相対位置に基づいて送信する。
【0044】
次に、携帯端末の構成について説明する。図7は、携帯端末130の構成例を示す図である。図7によれば、携帯端末130は、位置取得手段131、情報取得手段132、情報出力手段133を含んでいる。なお、以下では携帯端末130の構成について説明するが、その他の携帯端末も同様の構成であるので、説明は省略する。
【0045】
位置取得手段131は、携帯端末130の絶対位置(地理的位置)や向きを取得する。地理的位置や向きは、GPS等を用いて取得される。また、サーバ110が、携帯端末の相対位置を計算する機能を有さない場合には、携帯端末130自身が、近隣にある携帯端末との相対位置を計算する構成を採用することも可能である。近隣にある携帯端末との相対位置は、近隣にある携帯端末と、Wi−Fi、Bluetooth、赤外線通信、NFC(Near Field Communication)に代表される近距離無線通信等を行うことで計算することができる。さらに、位置取得手段131は、求めた地理的位置や相対位置を、サーバ110の位置収集手段111に送信する。
【0046】
情報取得手段132は、携帯端末130に記憶されている情報や、携帯端末130が取得した情報をサーバ110の情報収集手段115に送信する。扱う情報の例としては、上述した携帯端末の識別子や、携帯端末のユーザの個人情報等が挙げられる。
【0047】
情報出力手段133は、サーバ110において加工された情報を受信し、携帯端末130で光、音、画像、動画等の形式で出力する。
【0048】
続いて、サーバ110と各携帯端末との接続関係について、図8を用いて説明する。図8において、携帯端末150は、位置取得手段151、情報取得手段152、情報出力手段153を含んでいる。これらはいずれも、携帯端末130の構成と同様であるため、説明は省略する。また、簡単のために図8には記載していないが、携帯端末140と携帯端末160も、同様の構成を有しているものとする。
【0049】
(動作)
ここで、第2の実施形態の動作について、2つのグループで情報を共有する場合の動作を例にとって説明する。以降、図8の構成図と図9のフローチャートを用いて説明する。また、以下では、共有する情報の送信元となるグループを第1グループ、共有する情報の送信先となるグループを第2グループと呼称する。図8の携帯端末130と携帯端末140が第1グループ、携帯端末150と携帯端末160が第2グループに属するものとする。
【0050】
まず、サーバ110の位置収集手段111は、各携帯端末の位置取得手段から、各携帯端末の位置を取得する(ステップS101)。
【0051】
サーバ110は、各携帯端末の位置を収集した後、携帯端末のグループ化を行う(ステップS102)。図8の例では、地理的に近距離にある携帯端末130と携帯端末140が第1グループとして、携帯端末150と携帯端末160が第2グループとして、それぞれグループ化されるとする。
【0052】
以上の動作S101とS102を、携帯端末のグループ化が終了するまで繰り返す(ステップS103)。グループ化の終了条件としては、あらかじめ設定された時間の経過、指定された携帯端末すべてがグループ化されること、または、手動での終了等が挙げられる。
【0053】
続いて、情報収集手段115が、各携帯端末の情報取得手段から、各携帯端末の情報を収集する(ステップS104)。
【0054】
次に、相対位置計算手段113が、各グループに属する携帯端末の相対位置を計算する(ステップS105)。相対位置の計算は、例えば、収集した各携帯端末の地理的位置等から計算することが考えられる。
【0055】
その後、情報加工手段114が、第1グループ(送信元グループ)に属する携帯端末の情報を、第2グループ(送信先グループ)に属する携帯端末用に加工する(ステップS106)。例えば、携帯端末130の第1グループ内における相対位置が、第2グループ内における携帯端末150の相対位置に近いが、一致はしない場合を考える。このような場合には、携帯端末130が取得した情報をそのまま携帯端末150に送信するのではなく、各々の携帯端末の相対位置のずれを考慮して情報の加工を行う。より具体的な例として、音情報を共有する場合を考える。携帯端末130と携帯端末150の相対位置にずれがある場合、携帯端末130が取得する音情報が、携帯端末150の相対位置で聞こえるように音情報を加工する。
【0056】
最後に、送信手段116は、加工した情報を、第2グループ内の相対位置に対応する携帯端末に送信する(ステップS107)。図8の例では、加工後の携帯端末130の情報は、携帯端末150の情報出力手段153に送信される。
【0057】
以上の動作S104からS107を、グループ間の情報共有が終了するまで繰り返す(ステップS108)。情報共有の終了条件としては、指定された情報の種類すべてが共有された段階で終了する、時間経過で終了する、または手動で終了する、等が挙げられる。
【0058】
なお、位置収集手段111および情報収集手段115は、携帯端末150および携帯端末160からも位置と情報を収集するが、図8では図面の簡単化のため、矢印の記載を省略している。
【0059】
また、携帯端末の情報収集と相対位置計算の動作(S104とS105)は、必ずしも図9の順に行う必要はない。S104からS105の動作を、S101よりも先に行っても良いし、並行して行っても良い。
【0060】
さらに、第2の実施形態では、第1グループから第2グループへの片方向の情報共有について説明したが、双方向で情報共有を行うことも可能である。双方向で情報を共有する場合には、第2グループから第1グループに対して、上述の動作と同様に行う。この動作は、第1グループから第2グループへの情報共有が終了した後に行っても良いし、並行して行うことも可能である。
【0061】
(効果)
以上説明した第2の実施形態によれば、グループ化した携帯端末の相対位置を計算し、第1のグループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末に対応する第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末用に加工して送信している。上記の動作により、異なるグループ間でグループ内の携帯端末の相対位置に応じた情報を共有または交換することができ、高臨場感での情報共有または情報交換が可能となる。
【0062】
(第3の実施形態)
(構成)
続いて、本発明による第3の実施形態について、図10を参照して説明する。図10は、第2の実施形態(図8)ではサーバ110が有していた機能をサーバ110とサーバ120とで分担して動作させるという構成を示している。
【0063】
より具体的には、サーバ110は位置収集手段111とグループ化手段112を備え、サーバ120は相対位置計算手段123、情報加工手段124、情報収集手段125、送信手段126を備えている。なお、各携帯端末は、図8に示したものと同様である。
【0064】
また、第3の実施形態の動作は、第2の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0065】
(効果)
以上説明した第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果に加え、サーバの機能を分散して実行することにより、各サーバにかかる負荷を軽減することが可能となる。
【0066】
(第4の実施形態)
(構成)
本発明による第4の実施形態について、図11を参照して説明する。図11は、第3の実施形態(図10)においてサーバ110が有していた機能を、1つの携帯端末230に移した構成を示している。
【0067】
より具体的には、携帯端末230は、位置取得手段231、情報取得手段232、情報出力手段233に加え、位置収集手段234とグループ化手段235を備えている。サーバ120は、相対位置計算手段123、情報加工手段124、情報収集手段125、送信手段126を備えている。
【0068】
なお、図11では、図8等と同様、携帯端末は複数台存在しても良いが、図面の簡単化のために携帯端末230の1台のみを示している。
【0069】
また、第4の実施形態の動作は、第3の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0070】
(効果)
以上説明した第4の実施形態によれば、第3の実施形態と同様の効果に加え、サーバの機能の一部を携帯端末に分散して実行することにより、サーバにかかる負荷を軽減することが可能となる。
【0071】
(第5の実施形態)
(構成)
本発明による第5の実施形態について、図12を参照して説明する。図12は、第3の実施形態(図10)においてサーバ120が有していた機能を、1つの携帯端末330に移した構成を示している。
【0072】
より具体的には、携帯端末330は、位置取得手段331、情報取得手段332、情報出力手段333に加え、相対位置計算手段334、情報加工手段335、情報収集手段336、送信手段337を備えている。サーバ110は、位置収集手段111とグループ化手段112を備えている。
【0073】
なお、図12では、図8等と同様、携帯端末は複数台存在しても良いが、図面の簡単化のために携帯端末330の1台のみを示している。
【0074】
また、第5の実施形態の動作は、第3の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0075】
(効果)
以上説明した第5の実施形態によれば、第3の実施形態と同様の効果に加え、サーバの機能の一部を携帯端末に分散して実行することにより、サーバにかかる負荷を軽減することが可能となる。
【0076】
(第6の実施形態)
(構成)
本発明による第6の実施形態について、図13を参照して説明する。図13は、第2の実施形態から第5の実施形態において、サーバまたは携帯端末が有していた機能を、1つの携帯端末430に移した構成を示している。
【0077】
より具体的には、携帯端末430は、位置取得手段431、情報取得手段432、情報出力手段433に加え、位置収集手段434、グループ化手段435、相対位置計算手段436、情報加工手段437、情報収集手段438、送信手段439を備えている。
【0078】
ここで、相対位置計算手段436による相対位置の計算は、第2の実施形態等と同様に、他の携帯端末から収集した地理的位置に基づいて行っても良いが、他の方法も考えられる。携帯端末430は、Wi−Fi、Bluetooth、赤外線、NFC等の近距離無線通信を介したり、その他の電波、音波等を交換したりすることで、収集した位置情報を用いずに他の携帯端末との相対位置を計算することも可能である。
【0079】
なお、図13では、図8等と同様、携帯端末は複数台存在しても良いが、図面の簡単化のために携帯端末430の1台のみを示している。また、第2の実施形態から第5の実施形態とは異なり、サーバの設置は必要ない。
【0080】
さらに、第6の実施形態の動作は、第2の実施形態から第5の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0081】
(効果)
以上説明した第6の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果に加え、サーバの機能を携帯端末に分散して実行することにより、サーバを不要とする構成を採用することが可能となる。
【0082】
(第7の実施形態)
(構成)
本発明による第7の実施形態について、図14を参照して説明する。図14は、第6の実施形態において、携帯端末1台が有していた機能を、2台の携帯端末530と携帯端末540に分散させた構成を示している。
【0083】
より具体的には、携帯端末530は、位置取得手段531、情報取得手段532、情報出力手段533に加え、位置収集手段534、グループ化手段535を備えている。また、携帯端末540は、位置取得手段541、情報取得手段542、情報出力手段543に加え、相対位置計算手段544、情報加工手段545、情報収集手段546、送信手段547を備えている。
【0084】
なお、図14では、図8等と同様、携帯端末は3台以上存在しても良いが、図面の簡単化のために携帯端末530と携帯端末540の2台のみを示している。また、図14の例では、携帯端末2台に分散させて処理を行う例を示したが、3台以上であっても良い。
【0085】
さらに、第7の実施形態の動作は、第2の実施形態から第6の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0086】
(効果)
以上説明した第7の実施形態によれば、第6の実施形態と同様の効果に加え、携帯端末の機能を複数台に分散させて処理を行うことにより、携帯端末1台にかかる負担を軽減することが可能となる。
【0087】
<第8の実施形態>
(構成)
上述した実施形態に示した処理は、ソフトウェア上で実行することも可能である。図15は、本発明の第8の実施形態によるコンピュータ2100の構成例を示すブロック図である。コンピュータ2100は、第1の実施形態から第7の実施形態におけるサーバあるいは携帯端末に内蔵されるものである。
【0088】
コンピュータ2100は、プロセッサ2110と、メインメモリ2120と、インターフェース2130と、を備える。
【0089】
プロセッサ2110は、CPU(Central Processing Unit)等とも呼ばれ、メインメモリ2120に格納されたプログラムを実行する。メインメモリ2120は、プロセッサ2110によって実行されるプログラムを記憶する。記憶されたプログラムには、上述の各実施形態における処理をプロセッサ2110に実行させるための命令群が記載されている。インターフェース2130には、ネットワークデバイスやセンサデバイスなどが接続される。プロセッサ2110は、インターフェース2130を介して、各種情報を出入力する。
【0090】
プロセッサ2110は、メインメモリ2120に格納されるプログラムを実行することにより、上述の各実施形態における処理を実行する。
【0091】
なお、プロセッサ2110が実行する処理は、上述の第1の実施形態から第7の実施形態のいずれでも良い。このため、詳細な動作についての説明は省略する。
【0092】
なお、上述のプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の通信媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。
【0093】
記憶媒体の例としては、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)等を挙げることができる。あるいは、記憶媒体は、ROM(Read Only Memory)カートリッジ、バッテリバックアップ付きRAM(Random Access Memory)メモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等であってもよい。
【0094】
一方、通信媒体の例としては、電話回線、光回線等の有線通信媒体や、マイクロ波回線等の無線通信媒体等を挙げることができる。
【0095】
(効果)
第8の実施形態によれば、上述の第1の実施形態から第7の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
【0096】
以降、上述した実施形態を用いた2つの具体例について説明する。
【0097】
<具体例1>
具体例1では、車2台に分かれてドライブをする場合に、車内の音声を各グループ間で共有するという例について、図16を参照して説明する。
【0098】
図16は、8人が4人ずつ車2台に分かれて乗車している様子を示している。8人はいずれも上記の実施形態のうち、いずれかに記載された携帯端末を所有している。なお、図16では、サーバの記載を省略しているが、サーバを介して通信が行われる構成を採用することは可能である。
【0099】
車600は、座席601、座席602、座席603、座席604、座席605、座席606の6席があり、そのうち座席601、座席602、座席604、座席605に4人が座っている。一方、車610には、座席611、座席612、座席613、座席614の4席があり、すべての座席に4人が座っている。
【0100】
ここで、車600に乗車している4人と、車610に乗車している4人とで、それぞれグループ化が行われる。このグループ化は、サーバ(図16では非表示)を介しても良いし、いずれかの携帯端末がグループ化を実行して行っても良い。
【0101】
各携帯端末の音声情報の収集は、各々の情報取得手段によって行われる。音声情報としては、音の大きさ、音の高低等の音質に関わる情報等が挙げられる。
【0102】
サーバ、またはいずれかの携帯端末によりグループ化が行われた後、各グループ内での相対位置の計算が行われ、相対位置に基づき情報加工が行われる。以下では、車600のグループの音声を車610のグループに送信する場合について説明する。
【0103】
車600のグループと車610のグループでは、座席601が座席611に、座席602が座席612に、座席604が座席614に、各々の相対位置がほぼ一致している。このため、例えば座席601に座っている人の携帯端末が受信する音声は、ほぼそのまま、加工することなく、座席611に座っている人の携帯端末へと送信される。
【0104】
一方、座席605と座席613では、それぞれの相対位置は異なっている。このため、座席605に座っている人の携帯端末が受信する音声は、奥行きを出すような加工を施されて、座席613に座っている人の携帯端末に送信される。
【0105】
このような音声の奥行きを出すための加工の具体例としては、音量を小さくする、リバーブレーション(残響)フィルタやディレイ(遅延)フィルタを掛ける等が挙げられる。逆に音声を近づけるような加工をする場合には、音量を大きくする、雑音を除去するフィルタを掛ける、等を行うことが考えられる。
【0106】
上記の例では、車600のグループと車610のグループの間で、相対位置が近い携帯端末同士での音情報の共有について説明したが、相対位置が離れている携帯端末同士(例えば、座席601と座席614)で情報を共有しても良い。
【0107】
<具体例2>
具体例2では、携帯端末を所有する8人が2部屋に分かれている場合に、各々の視覚情報を共有するという例について、図17を参照して説明する。
【0108】
図17は、携帯端末を所有する8人が、4人ずつ2部屋に分かれている様子を示している。8人はいずれも上記の実施形態のうち、いずれかに記載された携帯端末を所有している。なお、具体例1と同様に、図17では、サーバの記載を省略しているが、サーバを介して通信が行われる構成を採用することは可能である。
【0109】
部屋700には、携帯端末701の所有者、携帯端末702の所有者、携帯端末703の所有者、携帯端末704の所有者の4人が図17に示す位置にいるとする。同様に、部屋710には、携帯端末711の所有者、携帯端末712の所有者、携帯端末713の所有者、携帯端末714の所有者の4人が図17に示す位置にいるとする。
【0110】
ここで、部屋700の4つの端末と、部屋710の4つの端末とで、それぞれグループ化が行われる。このグループ化は、サーバ(図17では非表示)を介しても良いし、いずれかの携帯端末がグループ化を実行して行っても良い。
【0111】
また、各携帯端末は、位置情報と視覚情報を収集する。各携帯端末の位置取得手段は、GPS等から取得する位置情報に加え、携帯端末の地磁気センサ等を用いて、各携帯端末がどの方向を向いているかというような情報も取得する。各携帯端末の情報取得手段は、視覚情報として、例えば携帯端末の周囲の明るさ(輝度)や、周囲の動画等を取得する。
【0112】
サーバ、またはいずれかの携帯端末によりグループ化が行われた後、各グループ内での相対位置の計算が行われ、相対位置に基づき情報加工が行われる。以下では、部屋700の各携帯端末における明るさを部屋710の各携帯端末と共有する場合について説明する。
【0113】
部屋700のグループと部屋710のグループでは、携帯端末701が携帯端末711に、携帯端末702が携帯端末712に、携帯端末703が携帯端末713に、携帯端末704が携帯端末714に、それぞれ対応しているとする。
【0114】
情報加工手段は、収集した個々の輝度を部屋700のグループ周辺の視覚環境を保つように、収集した個々の携帯端末の輝度レベルを部屋710のグループの対応する携帯端末の相対位置に基づいて調整する。
【0115】
例えば、対応する携帯端末の相対位置が異なり、部屋700のグループのひとつの携帯端末が部屋701のグループの携帯端末の対応する位置に対して離れている場合には、再現する輝度レベルを上げることが考えられる。また、携帯端末の向きが異なる場合は、角度に応じて輝度レベルを調整する。
【0116】
各携帯端末の情報出力手段は、受信した輝度を携帯端末に備えられた出力用機器で再現する。例えば、携帯端末のディスプレイやプロジェクタなどを用い輝度レベルに応じた明るさを出力する。
【0117】
また、視覚情報として明るさではなく、動画を共有する場合には、動画の明るさ、鮮明さや音声等を調整することで、グループ間での情報共有を行うことが考えられる。
【0118】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0119】
さらに、上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0120】
(付記1)
携帯端末と通信を行うサーバであって、
前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【0121】
(付記2)
前記サーバは、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする付記1に記載のサーバ。
【0122】
(付記3)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記2に記載のサーバ。
【0123】
(付記4)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記2または3に記載のサーバ。
【0124】
(付記5)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記2から4のいずれか1つに記載のサーバ。
【0125】
(付記6)
他の携帯端末と通信を行う携帯端末であって、
前記携帯端末および前記他の携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末および前記他の携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末および他の携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末および前記他の携帯端末が属するグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【0126】
(付記7)
前記携帯端末は、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする付記6に記載の携帯端末。
【0127】
(付記8)
前記携帯端末および前記他の携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末および前記他の携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記7に記載の携帯端末。
【0128】
(付記9)
前記携帯端末および前記他の携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末および前記他の携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記7または8に記載の携帯端末。
【0129】
(付記10)
前記携帯端末および前記他の携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末および前記他の携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記7から9のいずれか1つに記載の携帯端末。
【0130】
(付記11)
携帯端末と、
前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
【0131】
(付記12)
前記通信システムは、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする付記11に記載の通信システム。
【0132】
(付記13)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記12に記載の通信システム。
【0133】
(付記14)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記12または13に記載の通信システム。
【0134】
(付記15)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記12から14のいずれか1つに記載の通信システム。
【0135】
(付記16)
携帯端末の情報を収集する収集ステップと、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化ステップと、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算ステップと、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする通信方法。
【0136】
(付記17)
前記通信方法は、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工ステップを含むことを特徴とする付記16に記載の通信方法。
【0137】
(付記18)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工ステップは、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記17に記載の通信方法。
【0138】
(付記19)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工ステップは、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記17または18に記載の通信方法。
【0139】
(付記20)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工ステップは、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記17から19のいずれか1つに記載の通信方法。
【0140】
(付記21)
携帯端末の情報を収集する収集処理と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化処理と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算処理と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【0141】
(付記22)
前記プログラムは、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工処理を含むことを特徴とする付記21に記載のプログラム。
【0142】
(付記23)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工処理は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記22に記載のプログラム。
【0143】
(付記24)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工処理は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記22または23に記載のプログラム。
【0144】
(付記25)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工処理は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記22から24のいずれか1つに記載のプログラム。
【符号の説明】
【0145】
110、1000 サーバ
111、234、434、534 位置収集手段
112、235、435、535、1002、1102、1202 グループ化手段
113、123、334、436、544、1003、1103、1203 相対位置計算手段
114、124、335、437、545 情報加工手段
115、125、336、438、546 情報収集手段
116、126、337、439、547、1004、1104、1204 送信手段
130、140、150、160、230、330、430、530、701、702、703、704、711、712、713、714、1100、1205、1206 携帯端末
131、151、231、331、431、541 位置取得手段
132、152、232、332、432、542 情報取得手段
133、153、233、333、433、543 情報出力手段
600、610 車
601、602、603、604、605、606、611、612、613、614 座席
700、710 部屋
1001、1101、1201 収集手段
1200 通信システム
2100 コンピュータ
2110 プロセッサ
2120 メインメモリ
2130 インターフェース
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ、携帯端末、通信システム、通信方法、およびプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年の携帯端末には、GPS(Global Positioning System)モジュールや、Wi−Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等に対応する周辺機器が搭載されてきている。これらの技術により、携帯端末の地理的位置や、携帯端末間の相対位置が容易に取得できるようになってきた。
【0003】
上述のような技術を用いて、携帯端末の位置を利用してユーザに情報を提供する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ある携帯端末がBluetooth等の近距離無線通信技術を用いて、通信可能な範囲にいる携帯端末を1つのグループとしてグループ化することが記載されている。グループの典型的な例としては、グループ行動をとっていて、地理的に近いユーザの携帯端末がグループとされる。さらに、特許文献1には、グループの位置、人数、構成、個人情報等を用いて、グループに最適な情報を提供する技術が記載されている。
【0004】
また、同様の技術として、以下の特許文献2、特許文献3、特許文献4が挙げられる。
【0005】
特許文献2には、野外作業を行う作業者の情報を位置情報と関連付けて一元的に管理し、情報共有が必要な携帯端末に共有データを送信することが記載されている。
【0006】
特許文献3には、あるエリア内で、設定したグループメンバの端末各々の位置情報をグループメンバに送信することが記載されている。
【0007】
また、特許文献4には、携帯端末から位置情報を集め、特定エリアのグループメンバに共有される共有マップを作り、表示させるサーバが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2004−320217号公報
【特許文献2】特開2001−188837号公報
【特許文献3】特開2006−276380号公報
【特許文献4】特開2008−015717号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
上述の特許文献1から4においては、複数のユーザが所有する携帯端末のそれぞれに対して、画一的な情報が送られていた。より具体的には、特許文献1、特許文献3、特許文献4においては、グループ化された携帯端末のそれぞれに対して、同一の情報を送っていた。特許文献2においても、情報共有が必要とされた携帯端末それぞれに対して、画一的な共有データを送っていた。
【0010】
従って、複数のグループ間で情報共有や情報交換を行う場合にも、グループごとの画一的な情報だけが共有される一方、グループに属するユーザの個別の情報を共有することはできなかった。よって、複数グループ間での情報共有または情報交換を行う際に、グループのメンバが同じ情報を共有するために、高い臨場感を体験することができなかった。
【0011】
本発明の目的は、上述した課題を解決することが可能な、サーバ、携帯端末、通信システム、通信方法、およびプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明によるサーバは、携帯端末と通信を行うサーバであって、前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0013】
本発明による携帯端末は、他の携帯端末と通信を行う携帯端末であって、前記携帯端末および前記他の携帯端末の情報を収集する収集手段と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末および前記他の携帯端末をグループ化するグループ化手段と、前記収集した携帯端末および他の携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末および前記他の携帯端末が属するグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0014】
本発明による通信システムは、携帯端末と、前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
本発明による通信方法は、携帯端末の情報を収集する収集ステップと、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化ステップと、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算ステップと、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信ステップと、を含むことを特徴とする。
【0016】
本発明によるプログラムは、携帯端末の情報を収集する収集処理と、前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化処理と、前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算処理と、第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信処理と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、異なるグループ間で、グループ内の携帯端末の相対位置に応じた情報を共有または交換することにより、高臨場感での情報共有または情報交換が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】第1の実施形態の構成を示す図である。
【図2】第1の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図3】変形例1の構成を示す図である。
【図4】変形例2の構成を示す図である。
【図5】第2の実施形態の構成を示す図である。
【図6】第2の実施形態によるサーバの構成を示す図である。
【図7】第2の実施形態による携帯端末の構成を示す図である。
【図8】第2の実施形態の構成を示す図である。
【図9】第2の実施形態の動作を示すフローチャートである。
【図10】第3の実施形態の構成を示す図である。
【図11】第4の実施形態の構成を示す図である。
【図12】第5の実施形態の構成を示す図である。
【図13】第6の実施形態の構成を示す図である。
【図14】第7の実施形態の構成を示す図である。
【図15】第8の実施形態の構成を示す図である。
【図16】具体例1の構成を示す図である。
【図17】具体例2の構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明を実施するための形態について、図面を用いて説明する。
【0020】
<第1の実施形態>
(構成)
まず、本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態によるサーバ1000の構成を示す図である。
【0021】
図1によれば、サーバ1000は、収集手段1001、グループ化手段1002、相対位置計算手段1003、送信手段1004を含んでいる。
【0022】
(動作)
以下、第1の実施形態の動作について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。
【0023】
まず、収集手段1001は、携帯端末(図1では非表示)の情報を収集する(ステップS1001)。
【0024】
次に、グループ化手段1002は、収集した情報に基づいて、携帯端末をグループ化する(ステップS1002)。
【0025】
その後、相対位置計算手段1003は、各グループに属する携帯端末の相対位置を計算する(ステップS1003)。
【0026】
最後に、送信手段1004は、第1のグループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末に対応する第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する(ステップS1004)。
【0027】
(効果)
第1の実施形態によれば、グループ化した携帯端末の相対位置を計算し、第1のグループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末に対応する第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信している。上記の動作により、異なるグループ間でグループ内の携帯端末の相対位置に応じた情報を共有または交換することができ、高臨場感での情報共有または情報交換が可能となる。
【0028】
(変形例1)
続いて、第1の実施形態の変形例1について説明する。第1の実施形態では、サーバ1000が収集手段1001、グループ化手段1002、相対位置計算手段1003、送信手段1004を含んでいたが、変形例1では、これらの手段を携帯端末が含んでいる。
【0029】
図3は、変形例1の携帯端末1100の構成を示している。図3によれば、携帯端末1100は、収集手段1101、グループ化手段1102、相対位置計算手段1103、送信手段1104を含んでいる。
【0030】
携帯端末1100の動作については、上述のサーバ1000の動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0031】
(変形例2)
さらに、第1の実施形態の変形例2について説明する。第1の実施形態では、サーバ1000が、変形例1では、携帯端末1100が、それぞれ収集手段、グループ化手段、相対位置計算手段、送信手段を含んでいた。変形例2では、これらの手段を通信システムが含んでいる。
【0032】
図4は、変形例2の通信システム1200の構成を示している。図4によれば、通信システム1200は、収集手段1201、グループ化手段1202、相対位置計算手段1203、送信手段1204を含んでいる。
【0033】
加えて、通信システム1200は、携帯端末1205と携帯端末1206を含んでいる。図4の例では、簡単のため携帯端末は2台のみ図示しているが、3台以上あっても良い。
【0034】
通信システム1200の動作については、上述のサーバ1000、携帯端末1100の動作と同様であるので、詳細な説明は省略する。なお、図4の例では、携帯端末1205が第1のグループに、携帯端末1206が第2のグループに、それぞれ含まれている。
【0035】
<第2の実施形態>
(構成)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、第2の実施形態による通信システムの構成例を示した図である。
【0036】
図5によれば、第2の実施形態による通信システムは、サーバ110、携帯端末130、携帯端末140、携帯端末150、携帯端末160を含んでいる。各携帯端末は、それぞれがサーバ110とネットワークを介して接続している。携帯端末の例としては、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)、ノートPC(Personal Computer)、タブレット型PC等が挙げられる。
【0037】
図6は、サーバ110の構成を示す図である。図6によれば、サーバ110は、位置収集手段111、グループ化手段112、相対位置計算手段113、情報加工手段114、情報収集手段115、送信手段116を含んでいる。
【0038】
位置収集手段111は、携帯端末の地理的位置や向き、または、周辺の携帯端末との相対位置を各携帯端末から収集する。
【0039】
情報収集手段115は、携帯端末の位置情報を除く情報を各携帯端末から収集する。より具体的には、携帯端末の識別子や、携帯端末のユーザの個人情報等が挙げられる。
【0040】
グループ化手段112は、位置収集手段111で収集した位置情報と、情報収集手段115で収集した携帯端末の情報に基づいて、サーバ110に接続する携帯端末をグループ化する。より具体的には、指定した距離範囲内にある携帯端末を自動的にグループ化することや、ユーザが携帯端末の画面等で指定した携帯端末をグループ化することなどができる。
【0041】
相対位置計算手段113は、グループ化手段112によって決められた携帯端末のグループごとに、そのグループに属する各携帯端末のグループ内での相対位置を計算する。図5の例で、仮に携帯端末130と携帯端末140が同じグループとなった場合には、相対位置計算手段113は、携帯端末130と携帯端末140のそれぞれについて、グループ内での相対位置を計算する。
【0042】
情報加工手段114は、まず、グループ化手段112でグループ化されたグループのうち、少なくとも2つのグループに属する携帯端末から収集した情報から、グループ間で共有する情報を抽出する。続いて、情報加工手段114は、共有する情報の送信元となるグループに属する各携帯端末の相対位置と、共有する情報の送信先となるグループに属する各携帯端末の相対位置に基づいて、各携帯端末から収集した情報を加工する。この情報加工については、後に詳しく説明する。
【0043】
送信手段116は、加工された情報を、情報の送信先グループに属する携帯端末に対して、グループ内の相対位置に基づいて送信する。
【0044】
次に、携帯端末の構成について説明する。図7は、携帯端末130の構成例を示す図である。図7によれば、携帯端末130は、位置取得手段131、情報取得手段132、情報出力手段133を含んでいる。なお、以下では携帯端末130の構成について説明するが、その他の携帯端末も同様の構成であるので、説明は省略する。
【0045】
位置取得手段131は、携帯端末130の絶対位置(地理的位置)や向きを取得する。地理的位置や向きは、GPS等を用いて取得される。また、サーバ110が、携帯端末の相対位置を計算する機能を有さない場合には、携帯端末130自身が、近隣にある携帯端末との相対位置を計算する構成を採用することも可能である。近隣にある携帯端末との相対位置は、近隣にある携帯端末と、Wi−Fi、Bluetooth、赤外線通信、NFC(Near Field Communication)に代表される近距離無線通信等を行うことで計算することができる。さらに、位置取得手段131は、求めた地理的位置や相対位置を、サーバ110の位置収集手段111に送信する。
【0046】
情報取得手段132は、携帯端末130に記憶されている情報や、携帯端末130が取得した情報をサーバ110の情報収集手段115に送信する。扱う情報の例としては、上述した携帯端末の識別子や、携帯端末のユーザの個人情報等が挙げられる。
【0047】
情報出力手段133は、サーバ110において加工された情報を受信し、携帯端末130で光、音、画像、動画等の形式で出力する。
【0048】
続いて、サーバ110と各携帯端末との接続関係について、図8を用いて説明する。図8において、携帯端末150は、位置取得手段151、情報取得手段152、情報出力手段153を含んでいる。これらはいずれも、携帯端末130の構成と同様であるため、説明は省略する。また、簡単のために図8には記載していないが、携帯端末140と携帯端末160も、同様の構成を有しているものとする。
【0049】
(動作)
ここで、第2の実施形態の動作について、2つのグループで情報を共有する場合の動作を例にとって説明する。以降、図8の構成図と図9のフローチャートを用いて説明する。また、以下では、共有する情報の送信元となるグループを第1グループ、共有する情報の送信先となるグループを第2グループと呼称する。図8の携帯端末130と携帯端末140が第1グループ、携帯端末150と携帯端末160が第2グループに属するものとする。
【0050】
まず、サーバ110の位置収集手段111は、各携帯端末の位置取得手段から、各携帯端末の位置を取得する(ステップS101)。
【0051】
サーバ110は、各携帯端末の位置を収集した後、携帯端末のグループ化を行う(ステップS102)。図8の例では、地理的に近距離にある携帯端末130と携帯端末140が第1グループとして、携帯端末150と携帯端末160が第2グループとして、それぞれグループ化されるとする。
【0052】
以上の動作S101とS102を、携帯端末のグループ化が終了するまで繰り返す(ステップS103)。グループ化の終了条件としては、あらかじめ設定された時間の経過、指定された携帯端末すべてがグループ化されること、または、手動での終了等が挙げられる。
【0053】
続いて、情報収集手段115が、各携帯端末の情報取得手段から、各携帯端末の情報を収集する(ステップS104)。
【0054】
次に、相対位置計算手段113が、各グループに属する携帯端末の相対位置を計算する(ステップS105)。相対位置の計算は、例えば、収集した各携帯端末の地理的位置等から計算することが考えられる。
【0055】
その後、情報加工手段114が、第1グループ(送信元グループ)に属する携帯端末の情報を、第2グループ(送信先グループ)に属する携帯端末用に加工する(ステップS106)。例えば、携帯端末130の第1グループ内における相対位置が、第2グループ内における携帯端末150の相対位置に近いが、一致はしない場合を考える。このような場合には、携帯端末130が取得した情報をそのまま携帯端末150に送信するのではなく、各々の携帯端末の相対位置のずれを考慮して情報の加工を行う。より具体的な例として、音情報を共有する場合を考える。携帯端末130と携帯端末150の相対位置にずれがある場合、携帯端末130が取得する音情報が、携帯端末150の相対位置で聞こえるように音情報を加工する。
【0056】
最後に、送信手段116は、加工した情報を、第2グループ内の相対位置に対応する携帯端末に送信する(ステップS107)。図8の例では、加工後の携帯端末130の情報は、携帯端末150の情報出力手段153に送信される。
【0057】
以上の動作S104からS107を、グループ間の情報共有が終了するまで繰り返す(ステップS108)。情報共有の終了条件としては、指定された情報の種類すべてが共有された段階で終了する、時間経過で終了する、または手動で終了する、等が挙げられる。
【0058】
なお、位置収集手段111および情報収集手段115は、携帯端末150および携帯端末160からも位置と情報を収集するが、図8では図面の簡単化のため、矢印の記載を省略している。
【0059】
また、携帯端末の情報収集と相対位置計算の動作(S104とS105)は、必ずしも図9の順に行う必要はない。S104からS105の動作を、S101よりも先に行っても良いし、並行して行っても良い。
【0060】
さらに、第2の実施形態では、第1グループから第2グループへの片方向の情報共有について説明したが、双方向で情報共有を行うことも可能である。双方向で情報を共有する場合には、第2グループから第1グループに対して、上述の動作と同様に行う。この動作は、第1グループから第2グループへの情報共有が終了した後に行っても良いし、並行して行うことも可能である。
【0061】
(効果)
以上説明した第2の実施形態によれば、グループ化した携帯端末の相対位置を計算し、第1のグループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末に対応する第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末用に加工して送信している。上記の動作により、異なるグループ間でグループ内の携帯端末の相対位置に応じた情報を共有または交換することができ、高臨場感での情報共有または情報交換が可能となる。
【0062】
(第3の実施形態)
(構成)
続いて、本発明による第3の実施形態について、図10を参照して説明する。図10は、第2の実施形態(図8)ではサーバ110が有していた機能をサーバ110とサーバ120とで分担して動作させるという構成を示している。
【0063】
より具体的には、サーバ110は位置収集手段111とグループ化手段112を備え、サーバ120は相対位置計算手段123、情報加工手段124、情報収集手段125、送信手段126を備えている。なお、各携帯端末は、図8に示したものと同様である。
【0064】
また、第3の実施形態の動作は、第2の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0065】
(効果)
以上説明した第3の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果に加え、サーバの機能を分散して実行することにより、各サーバにかかる負荷を軽減することが可能となる。
【0066】
(第4の実施形態)
(構成)
本発明による第4の実施形態について、図11を参照して説明する。図11は、第3の実施形態(図10)においてサーバ110が有していた機能を、1つの携帯端末230に移した構成を示している。
【0067】
より具体的には、携帯端末230は、位置取得手段231、情報取得手段232、情報出力手段233に加え、位置収集手段234とグループ化手段235を備えている。サーバ120は、相対位置計算手段123、情報加工手段124、情報収集手段125、送信手段126を備えている。
【0068】
なお、図11では、図8等と同様、携帯端末は複数台存在しても良いが、図面の簡単化のために携帯端末230の1台のみを示している。
【0069】
また、第4の実施形態の動作は、第3の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0070】
(効果)
以上説明した第4の実施形態によれば、第3の実施形態と同様の効果に加え、サーバの機能の一部を携帯端末に分散して実行することにより、サーバにかかる負荷を軽減することが可能となる。
【0071】
(第5の実施形態)
(構成)
本発明による第5の実施形態について、図12を参照して説明する。図12は、第3の実施形態(図10)においてサーバ120が有していた機能を、1つの携帯端末330に移した構成を示している。
【0072】
より具体的には、携帯端末330は、位置取得手段331、情報取得手段332、情報出力手段333に加え、相対位置計算手段334、情報加工手段335、情報収集手段336、送信手段337を備えている。サーバ110は、位置収集手段111とグループ化手段112を備えている。
【0073】
なお、図12では、図8等と同様、携帯端末は複数台存在しても良いが、図面の簡単化のために携帯端末330の1台のみを示している。
【0074】
また、第5の実施形態の動作は、第3の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0075】
(効果)
以上説明した第5の実施形態によれば、第3の実施形態と同様の効果に加え、サーバの機能の一部を携帯端末に分散して実行することにより、サーバにかかる負荷を軽減することが可能となる。
【0076】
(第6の実施形態)
(構成)
本発明による第6の実施形態について、図13を参照して説明する。図13は、第2の実施形態から第5の実施形態において、サーバまたは携帯端末が有していた機能を、1つの携帯端末430に移した構成を示している。
【0077】
より具体的には、携帯端末430は、位置取得手段431、情報取得手段432、情報出力手段433に加え、位置収集手段434、グループ化手段435、相対位置計算手段436、情報加工手段437、情報収集手段438、送信手段439を備えている。
【0078】
ここで、相対位置計算手段436による相対位置の計算は、第2の実施形態等と同様に、他の携帯端末から収集した地理的位置に基づいて行っても良いが、他の方法も考えられる。携帯端末430は、Wi−Fi、Bluetooth、赤外線、NFC等の近距離無線通信を介したり、その他の電波、音波等を交換したりすることで、収集した位置情報を用いずに他の携帯端末との相対位置を計算することも可能である。
【0079】
なお、図13では、図8等と同様、携帯端末は複数台存在しても良いが、図面の簡単化のために携帯端末430の1台のみを示している。また、第2の実施形態から第5の実施形態とは異なり、サーバの設置は必要ない。
【0080】
さらに、第6の実施形態の動作は、第2の実施形態から第5の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0081】
(効果)
以上説明した第6の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果に加え、サーバの機能を携帯端末に分散して実行することにより、サーバを不要とする構成を採用することが可能となる。
【0082】
(第7の実施形態)
(構成)
本発明による第7の実施形態について、図14を参照して説明する。図14は、第6の実施形態において、携帯端末1台が有していた機能を、2台の携帯端末530と携帯端末540に分散させた構成を示している。
【0083】
より具体的には、携帯端末530は、位置取得手段531、情報取得手段532、情報出力手段533に加え、位置収集手段534、グループ化手段535を備えている。また、携帯端末540は、位置取得手段541、情報取得手段542、情報出力手段543に加え、相対位置計算手段544、情報加工手段545、情報収集手段546、送信手段547を備えている。
【0084】
なお、図14では、図8等と同様、携帯端末は3台以上存在しても良いが、図面の簡単化のために携帯端末530と携帯端末540の2台のみを示している。また、図14の例では、携帯端末2台に分散させて処理を行う例を示したが、3台以上であっても良い。
【0085】
さらに、第7の実施形態の動作は、第2の実施形態から第6の実施形態の動作と同様であるため、説明は省略する。
【0086】
(効果)
以上説明した第7の実施形態によれば、第6の実施形態と同様の効果に加え、携帯端末の機能を複数台に分散させて処理を行うことにより、携帯端末1台にかかる負担を軽減することが可能となる。
【0087】
<第8の実施形態>
(構成)
上述した実施形態に示した処理は、ソフトウェア上で実行することも可能である。図15は、本発明の第8の実施形態によるコンピュータ2100の構成例を示すブロック図である。コンピュータ2100は、第1の実施形態から第7の実施形態におけるサーバあるいは携帯端末に内蔵されるものである。
【0088】
コンピュータ2100は、プロセッサ2110と、メインメモリ2120と、インターフェース2130と、を備える。
【0089】
プロセッサ2110は、CPU(Central Processing Unit)等とも呼ばれ、メインメモリ2120に格納されたプログラムを実行する。メインメモリ2120は、プロセッサ2110によって実行されるプログラムを記憶する。記憶されたプログラムには、上述の各実施形態における処理をプロセッサ2110に実行させるための命令群が記載されている。インターフェース2130には、ネットワークデバイスやセンサデバイスなどが接続される。プロセッサ2110は、インターフェース2130を介して、各種情報を出入力する。
【0090】
プロセッサ2110は、メインメモリ2120に格納されるプログラムを実行することにより、上述の各実施形態における処理を実行する。
【0091】
なお、プロセッサ2110が実行する処理は、上述の第1の実施形態から第7の実施形態のいずれでも良い。このため、詳細な動作についての説明は省略する。
【0092】
なお、上述のプログラムは、記録媒体に記録して提供することも可能であり、また、インターネットその他の通信媒体を介して伝送することにより提供することも可能である。
【0093】
記憶媒体の例としては、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)等を挙げることができる。あるいは、記憶媒体は、ROM(Read Only Memory)カートリッジ、バッテリバックアップ付きRAM(Random Access Memory)メモリカートリッジ、フラッシュメモリカートリッジ、不揮発性RAMカートリッジ等であってもよい。
【0094】
一方、通信媒体の例としては、電話回線、光回線等の有線通信媒体や、マイクロ波回線等の無線通信媒体等を挙げることができる。
【0095】
(効果)
第8の実施形態によれば、上述の第1の実施形態から第7の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。
【0096】
以降、上述した実施形態を用いた2つの具体例について説明する。
【0097】
<具体例1>
具体例1では、車2台に分かれてドライブをする場合に、車内の音声を各グループ間で共有するという例について、図16を参照して説明する。
【0098】
図16は、8人が4人ずつ車2台に分かれて乗車している様子を示している。8人はいずれも上記の実施形態のうち、いずれかに記載された携帯端末を所有している。なお、図16では、サーバの記載を省略しているが、サーバを介して通信が行われる構成を採用することは可能である。
【0099】
車600は、座席601、座席602、座席603、座席604、座席605、座席606の6席があり、そのうち座席601、座席602、座席604、座席605に4人が座っている。一方、車610には、座席611、座席612、座席613、座席614の4席があり、すべての座席に4人が座っている。
【0100】
ここで、車600に乗車している4人と、車610に乗車している4人とで、それぞれグループ化が行われる。このグループ化は、サーバ(図16では非表示)を介しても良いし、いずれかの携帯端末がグループ化を実行して行っても良い。
【0101】
各携帯端末の音声情報の収集は、各々の情報取得手段によって行われる。音声情報としては、音の大きさ、音の高低等の音質に関わる情報等が挙げられる。
【0102】
サーバ、またはいずれかの携帯端末によりグループ化が行われた後、各グループ内での相対位置の計算が行われ、相対位置に基づき情報加工が行われる。以下では、車600のグループの音声を車610のグループに送信する場合について説明する。
【0103】
車600のグループと車610のグループでは、座席601が座席611に、座席602が座席612に、座席604が座席614に、各々の相対位置がほぼ一致している。このため、例えば座席601に座っている人の携帯端末が受信する音声は、ほぼそのまま、加工することなく、座席611に座っている人の携帯端末へと送信される。
【0104】
一方、座席605と座席613では、それぞれの相対位置は異なっている。このため、座席605に座っている人の携帯端末が受信する音声は、奥行きを出すような加工を施されて、座席613に座っている人の携帯端末に送信される。
【0105】
このような音声の奥行きを出すための加工の具体例としては、音量を小さくする、リバーブレーション(残響)フィルタやディレイ(遅延)フィルタを掛ける等が挙げられる。逆に音声を近づけるような加工をする場合には、音量を大きくする、雑音を除去するフィルタを掛ける、等を行うことが考えられる。
【0106】
上記の例では、車600のグループと車610のグループの間で、相対位置が近い携帯端末同士での音情報の共有について説明したが、相対位置が離れている携帯端末同士(例えば、座席601と座席614)で情報を共有しても良い。
【0107】
<具体例2>
具体例2では、携帯端末を所有する8人が2部屋に分かれている場合に、各々の視覚情報を共有するという例について、図17を参照して説明する。
【0108】
図17は、携帯端末を所有する8人が、4人ずつ2部屋に分かれている様子を示している。8人はいずれも上記の実施形態のうち、いずれかに記載された携帯端末を所有している。なお、具体例1と同様に、図17では、サーバの記載を省略しているが、サーバを介して通信が行われる構成を採用することは可能である。
【0109】
部屋700には、携帯端末701の所有者、携帯端末702の所有者、携帯端末703の所有者、携帯端末704の所有者の4人が図17に示す位置にいるとする。同様に、部屋710には、携帯端末711の所有者、携帯端末712の所有者、携帯端末713の所有者、携帯端末714の所有者の4人が図17に示す位置にいるとする。
【0110】
ここで、部屋700の4つの端末と、部屋710の4つの端末とで、それぞれグループ化が行われる。このグループ化は、サーバ(図17では非表示)を介しても良いし、いずれかの携帯端末がグループ化を実行して行っても良い。
【0111】
また、各携帯端末は、位置情報と視覚情報を収集する。各携帯端末の位置取得手段は、GPS等から取得する位置情報に加え、携帯端末の地磁気センサ等を用いて、各携帯端末がどの方向を向いているかというような情報も取得する。各携帯端末の情報取得手段は、視覚情報として、例えば携帯端末の周囲の明るさ(輝度)や、周囲の動画等を取得する。
【0112】
サーバ、またはいずれかの携帯端末によりグループ化が行われた後、各グループ内での相対位置の計算が行われ、相対位置に基づき情報加工が行われる。以下では、部屋700の各携帯端末における明るさを部屋710の各携帯端末と共有する場合について説明する。
【0113】
部屋700のグループと部屋710のグループでは、携帯端末701が携帯端末711に、携帯端末702が携帯端末712に、携帯端末703が携帯端末713に、携帯端末704が携帯端末714に、それぞれ対応しているとする。
【0114】
情報加工手段は、収集した個々の輝度を部屋700のグループ周辺の視覚環境を保つように、収集した個々の携帯端末の輝度レベルを部屋710のグループの対応する携帯端末の相対位置に基づいて調整する。
【0115】
例えば、対応する携帯端末の相対位置が異なり、部屋700のグループのひとつの携帯端末が部屋701のグループの携帯端末の対応する位置に対して離れている場合には、再現する輝度レベルを上げることが考えられる。また、携帯端末の向きが異なる場合は、角度に応じて輝度レベルを調整する。
【0116】
各携帯端末の情報出力手段は、受信した輝度を携帯端末に備えられた出力用機器で再現する。例えば、携帯端末のディスプレイやプロジェクタなどを用い輝度レベルに応じた明るさを出力する。
【0117】
また、視覚情報として明るさではなく、動画を共有する場合には、動画の明るさ、鮮明さや音声等を調整することで、グループ間での情報共有を行うことが考えられる。
【0118】
以上、実施形態を参照して本発明を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明の構成や詳細には、本発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
【0119】
さらに、上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0120】
(付記1)
携帯端末と通信を行うサーバであって、
前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【0121】
(付記2)
前記サーバは、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする付記1に記載のサーバ。
【0122】
(付記3)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記2に記載のサーバ。
【0123】
(付記4)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記2または3に記載のサーバ。
【0124】
(付記5)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記2から4のいずれか1つに記載のサーバ。
【0125】
(付記6)
他の携帯端末と通信を行う携帯端末であって、
前記携帯端末および前記他の携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末および前記他の携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末および他の携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末および前記他の携帯端末が属するグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【0126】
(付記7)
前記携帯端末は、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする付記6に記載の携帯端末。
【0127】
(付記8)
前記携帯端末および前記他の携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末および前記他の携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記7に記載の携帯端末。
【0128】
(付記9)
前記携帯端末および前記他の携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末および前記他の携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記7または8に記載の携帯端末。
【0129】
(付記10)
前記携帯端末および前記他の携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末および前記他の携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記7から9のいずれか1つに記載の携帯端末。
【0130】
(付記11)
携帯端末と、
前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
【0131】
(付記12)
前記通信システムは、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする付記11に記載の通信システム。
【0132】
(付記13)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記12に記載の通信システム。
【0133】
(付記14)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記12または13に記載の通信システム。
【0134】
(付記15)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記12から14のいずれか1つに記載の通信システム。
【0135】
(付記16)
携帯端末の情報を収集する収集ステップと、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化ステップと、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算ステップと、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする通信方法。
【0136】
(付記17)
前記通信方法は、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工ステップを含むことを特徴とする付記16に記載の通信方法。
【0137】
(付記18)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工ステップは、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記17に記載の通信方法。
【0138】
(付記19)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工ステップは、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記17または18に記載の通信方法。
【0139】
(付記20)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工ステップは、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記17から19のいずれか1つに記載の通信方法。
【0140】
(付記21)
携帯端末の情報を収集する収集処理と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化処理と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算処理と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【0141】
(付記22)
前記プログラムは、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工処理を含むことを特徴とする付記21に記載のプログラム。
【0142】
(付記23)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工処理は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする付記22に記載のプログラム。
【0143】
(付記24)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工処理は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする付記22または23に記載のプログラム。
【0144】
(付記25)
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工処理は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする付記22から24のいずれか1つに記載のプログラム。
【符号の説明】
【0145】
110、1000 サーバ
111、234、434、534 位置収集手段
112、235、435、535、1002、1102、1202 グループ化手段
113、123、334、436、544、1003、1103、1203 相対位置計算手段
114、124、335、437、545 情報加工手段
115、125、336、438、546 情報収集手段
116、126、337、439、547、1004、1104、1204 送信手段
130、140、150、160、230、330、430、530、701、702、703、704、711、712、713、714、1100、1205、1206 携帯端末
131、151、231、331、431、541 位置取得手段
132、152、232、332、432、542 情報取得手段
133、153、233、333、433、543 情報出力手段
600、610 車
601、602、603、604、605、606、611、612、613、614 座席
700、710 部屋
1001、1101、1201 収集手段
1200 通信システム
2100 コンピュータ
2110 プロセッサ
2120 メインメモリ
2130 インターフェース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯端末と通信を行うサーバであって、
前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記サーバは、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする請求項2または3に記載のサーバ。
【請求項5】
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載のサーバ。
【請求項6】
他の携帯端末と通信を行う携帯端末であって、
前記携帯端末および前記他の携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末および前記他の携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末および他の携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末および前記他の携帯端末が属するグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
前記携帯端末は、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
【請求項8】
携帯端末と、
前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項9】
携帯端末の情報を収集する収集ステップと、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化ステップと、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算ステップと、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする通信方法。
【請求項10】
携帯端末の情報を収集する収集処理と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化処理と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算処理と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【請求項1】
携帯端末と通信を行うサーバであって、
前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とするサーバ。
【請求項2】
前記サーバは、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする請求項1に記載のサーバ。
【請求項3】
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の音情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の音情報に基づいて加工することを特徴とする請求項2に記載のサーバ。
【請求項4】
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の輝度情報を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の輝度情報に基づいて加工することを特徴とする請求項2または3に記載のサーバ。
【請求項5】
前記携帯端末から収集する情報は、前記携帯端末の周辺環境の画像または動画を含み、
前記加工手段は、前記第1グループに属する携帯端末の情報を、さらに前記携帯端末の周辺環境の画像または動画に基づいて加工することを特徴とする請求項2から4のいずれか1つに記載のサーバ。
【請求項6】
他の携帯端末と通信を行う携帯端末であって、
前記携帯端末および前記他の携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末および前記他の携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末および他の携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末および前記他の携帯端末が属するグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする携帯端末。
【請求項7】
前記携帯端末は、さらに、
前記第1グループに属する携帯端末の情報を、当該携帯端末の第1グループ内の相対位置と、当該携帯端末の情報の送信先となる前記第2グループに属する携帯端末の相対位置とに基づいて加工する加工手段を備えることを特徴とする請求項6に記載の携帯端末。
【請求項8】
携帯端末と、
前記携帯端末の情報を収集する収集手段と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化手段と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算手段と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信手段と、
を備えることを特徴とする通信システム。
【請求項9】
携帯端末の情報を収集する収集ステップと、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化ステップと、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算ステップと、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信ステップと、
を含むことを特徴とする通信方法。
【請求項10】
携帯端末の情報を収集する収集処理と、
前記収集した情報に基づき前記携帯端末をグループ化するグループ化処理と、
前記収集した携帯端末の情報に基づいて、前記携帯端末が属する前記携帯端末のグループ内の相対位置を計算する相対位置計算処理と、
第1のグループに属する携帯端末の情報を、前記第1のグループに属する携帯端末の相対位置に対応した第2のグループ内の相対位置に存在する携帯端末に送信する送信処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【公開番号】特開2012−243140(P2012−243140A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−113683(P2011−113683)
【出願日】平成23年5月20日(2011.5.20)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年5月20日(2011.5.20)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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