説明

サーバ、携帯端末及びサービス方法

【課題】 特定のユーザ向けの情報を正当なユーザが取得することができる一方で不当なユーザが取得することを防止すること。
【解決手段】 暗号化手段101は、画像識別情報idを暗号化する。アクセス情報生成手段101dは、サーバとの接続に必要なURLの平文と画像識別情報idの暗号文とを含むアクセス情報を生成する。プリンタ20によってアクセス情報を画像とともに用紙に記録させる。このアクセス情報に含まれた画像識別情報idの暗号文は、アクセス情報が携帯電話に入力されたとき、アクセス情報受信手段101gによって受信され、復号化手段101hによって復号化される。配信手段101kは、復号化した画像識別情報idに対応する画像又は当該画像の付加情報を携帯電話に配信する。また、画像識別情報idの暗号文とともにアクセスを許可する携帯電話番号の暗号文を用紙に記録し、携帯電話に登録された携帯電話番号と照合して一致した場合のみ携帯電話に対して配信を行うようにすると好ましい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はサーバ、携帯端末及びサービス方法に係り、特にネットワークを通じて画像又は画像の付加情報を提供するサーバ、携帯端末及びサービス方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、QRコード(登録商標)などの2次元コードを広告媒体に印刷して一般ユーザに配布し、この広告媒体を受け取った一般ユーザが2次元コードを携帯電話に読み取らせることにより、ネットワーク上の詳細情報を容易に入手できるようにしたものが知られている(例えば特許文献1を参照)。
【0003】
例えば、ネットワーク上のサーバには商品の機能などを紹介した詳細情報を予め登録しておき、一般ユーザには商品名及びそのキャッチコピーなどの視覚に入り易い簡単な情報と2次元コードを印刷した広告媒体を配布する。2次元コードは、サーバに登録した詳細情報を取得するためのURL(Uniform Resource Locator)が所定の形式でエンコードされたものである。一般ユーザが携帯電話に2次元コードを読み取らせると、携帯電話により2次元コードがデコードされて、そのデコード結果(URL)が携帯電話の画面に表示される。ここで、一般ユーザが携帯電話で通信を許可する操作を行うと、携帯電話の画面に表示されたURLを用いて携帯電話がサーバにアクセスし、サーバからダウンロードした広告に関する詳細情報が携帯電話の画面に表示される。
【0004】
また、電子商取引に必要な情報を2次元コードとしてカタログなどの紙媒体に印刷して配布し、この紙媒体に印刷された2次元コードを所定の携帯端末で読み取り、さらに、読み取った情報と携帯端末の内部で予め保存されている個人情報とを結合して送信することにより、キーボードレスでネットワーク上の物品情報閲覧、購入、予約、決済などを行うようにしたものも提案されている(非特許文献1を参照)。
【特許文献1】特開2002−118680号公報
【非特許文献1】宮内淑子、中西崇文、北川高嗣共著「メディアスティックシステムの開発と実証」(第1−2頁、図1)、1086740537156_0.pdf
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特定のユーザだけに提供したい情報であっても、第3者がサーバから取得できてしまうという問題がある。
【0006】
例えば、Aさんに提供すべき情報を取得可能なアクセス情報をプリントした写真プリントAをAさんに渡す。そうすると、Aさんは写真プリントAにプリントされたアクセス情報をAさんの携帯電話に入力することによりAさん宛ての情報をサーバから取得できる。ここで、もしもAさんが、サーバにアクセスする際にAさんの携帯電話の画面に表示されるAさん用のアクセス情報を観察して、他人のアクセス情報を推測し得た場合には、Aさんが推測した他人のアクセス情報をAさんが携帯電話に入力することによりAさんが他人の情報を閲覧し得るという問題がある。
【0007】
ところで、インターネットを利用する場合、アクセス情報には、一般に、通信プロトコル名(例えば「http」、Hyper Text Transfer Protocol)及びサーバのドメイン名からなるURLを用いる。これらの通信プロトコル名及びサーバのドメイン名はサーバに接続するために最小限必要な情報である。ここで、仮に、周知の暗号化技術を用いて通信プロトコル名及びサーバのドメイン名を含むアクセス情報の全部を一律に暗号化した場合、
暗号文を復号化する機能を持たない携帯電話では、他人宛の情報を不当取得できないのはよいが、サーバに全く接続できなくなってしまう。すなわち、正当な情報取得もできないことになってしまう。
【0008】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、特定のユーザに提供すべき情報を正当なユーザが取得することができる一方で不当なユーザが取得することを防止するためのサーバ、携帯端末及びサービス方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、前記画像に対応する識別情報を暗号化する暗号化手段と、本サーバとの接続に必要なURLの平文と前記識別情報の暗号文とを含むアクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、前記アクセス情報に含まれた前記識別情報の暗号文を該携帯端末から受信する受信手段と、受信した前記識別情報の暗号文を復号化する復号化手段と、復号化した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する配信手段を備えたことを特徴とするサーバを提供する。
【0010】
この構成によって、プリント媒体には画像に対応する識別情報が暗号文で記録され、アクセス情報を表示可能な機器でアクセス情報を読み取ったとしても、識別情報は暗号化されたものが表示されるので、第3者宛ての情報を取得するためのアクセス情報を推定することが困難になり、写真プリントを配布されたユーザはそのユーザに提供されるべき情報にのみアクセスすることになる。また、URLの部分が平文なので、暗号文を復号化する機能を携帯端末が有していなくても、サーバにアクセスしてサービスを受けることが可能になる。
【0011】
請求項2に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、前記画像に対応する識別情報と関連付けて、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子を所定のデータベースに登録する登録手段と、前記識別情報を含む前記アクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、生成した前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、前記アクセス情報に含まれた前記識別情報と該携帯端末に予め記憶された端末識別子とを該携帯端末から受信する受信手段と、受信した前記識別情報に関連付けられた前記端末識別子を前記データベースから検索する検索手段と、検索した前記端末識別子と前記携帯端末から受信した前記端末識別子とを照合する照合手段と、前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、受信した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する一方で、不一致の場合には前記携帯端末からのアクセスを拒否する配信手段を備えたことを特徴とするサーバを提供する。
【0012】
この構成によって、識別情報に関連付けられてデータベースに登録されたアクセス許可の携帯端末の端末識別子と、プリント媒体上のアクセス情報を用いて実際にアクセスしてきた携帯端末の端末識別子とが照合されて、両端末識別子が一致した場合のみ画像や付加情報が提供されるので、特定のユーザに提供すべき画像や付加情報を第3者が取得することを防止できる。
【0013】
請求項3に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、前記画像に対応する識別情報と関連付けて、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子を所定のデータベースに登録する登録手段と、本サーバとの接続に必要なURLの平文と前記識別情報の暗号文とを含む前記アクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、前記URLの平文と前記識別情報の暗号文とを含む前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、前記識別情報の暗号文と該携帯端末に予め記憶されていた端末識別子とを該携帯端末から受信する受信手段と、受信した前記識別情報の暗号文を復号化する復号化手段と、復号化した前記識別情報に関連付けられた前記端末識別子を前記データベースから検索する検索手段と、検索した前記端末識別子と前記携帯端末から受信した前記端末識別子とを照合する照合手段と、前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には復号化した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する一方で、不一致の場合には前記携帯端末からのアクセスを拒否する配信手段を備えたことを特徴とするサーバを提供する。
【0014】
この構成によって、画像に対応する識別情報に関連付けられてデータベースに登録されたアクセス許可の携帯端末の端末識別子と、プリント媒体上のアクセス情報を用いて実際にアクセスしてきた携帯端末の端末識別子とが照合されて、両端末識別子が一致した場合のみ画像や付加情報が提供されるので、特定のユーザに提供すべき画像や付加情報を第3者が取得することを防止できる。また、プリント媒体には識別情報が暗号文で記録され、アクセス情報を表示可能な機器でアクセス情報を読み取ったとしても、識別情報は暗号化されたものが表示されるので、第3者宛ての情報を取得するためのアクセス情報を推定することが困難であり、写真プリントを配布されたユーザはそのユーザに提供されるべき情報にのみアクセスすることになる。また、URLの部分が平文なので、暗号文を復号化する機能を携帯端末が有していなくても、サーバにアクセスしサービスを受けることが可能になる。
【0015】
請求項4に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、生成した前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、前記端末識別子の暗号文を含むアクセス情報と、該携帯端末に予め記憶されていた端末識別子とを該携帯端末から受信する受信手段と、前記端末識別子の暗号文を復号化する復号化手段と、復号化した前記端末識別子と前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子とを照合する照合手段と、前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、前記アクセス情報に基づいて前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する一方で、不一致の場合には、前記携帯端末からのアクセスを拒否する配信手段を備えたことを特徴とするサーバを提供する。
【0016】
この構成によって、アクセス許可の携帯端末の端末識別子と、プリント媒体上のアクセス情報を用いて実際にアクセスしてきた携帯端末の端末識別子とが照合されて、両端末識別子が一致した場合のみ画像や付加情報が提供されるので、特定のユーザに提供すべき画像や付加情報を第3者が取得することを防止できる。また、サーバでは、アクセス許可の携帯端末の端末識別子を保存しておく必要がないことになる。
【0017】
請求項5に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、生成した前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末によって前記アクセス情報に含まれた前記端末識別子の暗号文が復号化されて、復号化された前記端末識別子と該携帯端末に予め記憶された端末識別子とが一致した場合、該携帯端末から前記アクセス情報を受信する受信手段と、前記アクセス情報に基づいて前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する配信手段を備えたことを特徴とするサーバを提供する。
【0018】
この構成によって、アクセス許可の携帯端末の端末識別子と、プリント媒体上のアクセス情報を用いて実際にアクセスしようとする携帯端末の端末識別子と照合されて、両端末識別子が一致した場合のみ画像や付加情報が提供されるので、特定のユーザに提供すべき画像や付加情報を第3者が取得することを防止できる。また、サーバでは、アクセス許可の携帯端末の端末識別子を保存しておく必要がないことになる。また、アクセス許可の携帯端末の端末識別子と、プリント媒体上のアクセス情報を用いて実際にアクセスしようとする携帯端末の端末識別子とが照合されて、両端末識別子が一致した場合のみサーバへのアクセスが行われるので、冗長な通信が排除される。
【0019】
請求項6に記載の発明は、請求項2又は3に記載のサーバにおいて、前記登録手段は、ひとつの前記識別情報に対して一又は複数の前記端末識別子が関連付けられてなるリストを前記データベースに登録し、前記検索手段は、前記携帯端末から取得した前記識別情報に対応する前記リストを前記データベースから検索し、前記照合手段は、前記携帯端末から取得した前記端末識別子が、前記検索手段によって検索した前記リストに含まれているか否かを判定し、前記配信手段は、前記携帯端末から取得した前記端末識別子が前記リストに含まれている場合のみ前記携帯端末に対して前記画像又は前記付加情報を配信することを特徴とするサーバを提供する。
【0020】
請求項7に記載の発明は、請求項4に記載のサーバにおいて、前記アクセス情報生成手段は、ひとつの前記識別情報に対して一又は複数の前記端末識別子が関連付けられてなるリストを含む前記アクセス情報を生成し、前記プリント指示情報作成手段は、前記リストを含む前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録させる前記指示情報を作成し、前記照合手段は、前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子であって前記携帯端末から取得した前記端末識別子が、前記プリント媒体に記録されていた前記リストであって前記携帯端末から取得した前記リストに含まれているか否かを判定し、前記配信手段は、前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子が前記リストに含まれていた場合のみ前記携帯端末に対して前記画像又は前記付加情報を配信することを特徴とするサーバを提供する。
【0021】
請求項8に記載の発明は、請求項5に記載のサーバにおいて、前記アクセス情報生成手段は、ひとつの前記識別情報に対して一又は複数の前記端末識別子が関連付けられてなるリストを含むアクセス情報を生成し、前記プリント指示情報作成手段は、前記リストを含む前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録させる前記指示情報を作成し、前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子が前記プリント媒体に記録されていた前記リストに含まれていた場合、前記受信手段は、前記携帯端末から前記アクセス情報を受信し、前記携帯端末から前記アクセス情報を受信したとき、前記配信手段は、前記携帯端末に対して前記画像又は前記付加情報を配信することを特徴とするサーバを提供する。
【0022】
請求項9に記載の発明は、請求項2、3又は6に記載のサーバにおいて、前記携帯端末からのアクセスを拒否したとき、前記登録手段は、前記アクセスを拒否した前記携帯端末の前記端末識別子を前記識別情報に関連付けて前記データベースに登録することにより前記携帯端末のアクセスが許可されるように設定することを特徴とするサーバを提供する。
【0023】
請求項10に記載の発明は、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のサーバにアクセスし、該サーバから前記画像又は前記付加情報を受信して再生する前記携帯端末を提供する。
【0024】
請求項11に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いてネットワークを通じて所定のサーバにアクセスし、該サーバから画像又は前記画像の付加情報を受信して再生する携帯端末において、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報が入力される入力手段と、前記アクセス情報に含まれた前記端末識別子の暗号文を復号化する復号化手段と、本携帯端末の端末識別子を記憶する記憶手段と、前記復号手段によって復号化された前記端末識別子と前記記憶手段に記憶された前記端末識別子とを照合する照合手段と、前記端末識別子同士が一致した場合には前記アクセス情報を用いて前記サーバにアクセスする一方で、前記端末識別子同士が一致しない場合には前記サーバへのアクセスを行わない制御を行うアクセス制御手段を備えたことを特徴とする携帯端末を提供する。
【0025】
請求項12に記載の発明は、請求項11に記載の携帯端末において、前記入力手段は、ひとつの前記識別情報に対して一又は複数の前記端末識別子が関連付けられてなるリストを含むアクセス情報が入力され、前記照合手段は、前記記憶手段に予め記憶されていた前記端末識別子が前記リストに含まれているか否かを判定し、前記アクセス制御手段は、前記記憶手段に予め記憶されていた前記端末識別子が前記リストに含まれていた場合のみ前記サーバにアクセスする制御を行うことを特徴とする携帯端末を提供する。
【0026】
請求項13に記載の発明は、請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の携帯端末において、前記アクセス制御手段は、前記サーバによってアクセスが拒否されたとき、前記サーバにアクセスの許可を要求することを特徴とする携帯端末を提供する。
【0027】
請求項14に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、前記サーバが、前記画像に対応する識別情報を暗号化するステップと、前記サーバが、前記サーバとの接続に必要なURLの平文と前記識別情報の暗号文とを含む前記アクセス情報を生成するステップと、所定のプリンタが、前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末から前記サーバに、前記アクセス情報に含まれた前記識別情報の暗号文を送信するステップと、前記サーバが、受信した前記識別情報の暗号文を復号化するステップと、前記サーバが、復号化した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップを含むことを特徴とするサービス方法を提供する。
【0028】
請求項15に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、前記サーバが、前記画像に対応する識別情報と関連付けて、前記画像ごとにアクセスを許可する前記携帯端末の端末識別子を所定のデータベースに登録するステップと、前記サーバが、前記識別情報を含む前記アクセス情報を生成するステップと、所定のプリンタが、前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末から前記サーバに、前記アクセス情報に含まれた前記識別情報と該携帯端末に予め記憶された端末識別子とを送信するステップと、前記サーバが、受信した前記識別情報に関連付けられた前記端末識別子を前記データベースから検索するステップと、前記サーバが、検索した前記端末識別子と前記携帯端末から受信した端末識別子とを照合するステップと、前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、前記サーバが、受信した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップを含むことを特徴とするサービス方法を提供する。
【0029】
請求項16に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、前記サーバが、前記画像に対応する識別情報と関連付けて、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子を所定のデータベースに登録するステップと、前記サーバが、本サーバとの接続に必要なURLの平文と前記識別情報の暗号文とを含むアクセス情報を生成するステップと、所定のプリンタが、前記URLの平文と前記識別情報の暗号文とを含む前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が携帯端末に入力されたとき、該携帯端末から前記サーバに、前記識別情報の暗号文と該携帯端末に予め記憶されていた端末識別子とを送信するステップと、前記サーバが、受信した前記識別情報の暗号文を復号化するステップと、前記サーバが、復号化した前記識別情報に関連付けられた前記端末識別子を前記データベースから検索するステップと、前記サーバが、検索した前記端末識別子と前記携帯端末から受信した前記端末識別子とを照合するステップと、前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、前記サーバが、復号化した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップを含むことを特徴とするサービス方法を提供する。
【0030】
請求項17に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、前記サーバが、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報を生成するステップと、所定のプリンタが、前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末から前記サーバに、前記端末識別子の暗号文を含むアクセス情報と、該携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子とを送信するステップと、前記サーバが、前記端末識別子の暗号文を復号化するステップと、前記サーバが、復号化した前記端末識別子と前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子とを照合するステップと、前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、前記サーバが、前記アクセス情報に基づいて前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップを含むことを特徴とするサービス方法を提供する。
【0031】
請求項18に記載の発明は、所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、前記サーバが、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報を生成するステップと、所定のプリンタが、前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末が、前記アクセス情報に含まれた前記端末識別子の暗号文を復号化するステップと、前記携帯端末が、復号化した前記端末識別子と該携帯端末に予め記憶された端末識別子とを照合するステップと、前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、該携帯端末から前記サーバに前記アクセス情報を用いてアクセスするステップと、前記サーバが、前記アクセス情報に基づいて前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップを含むことを特徴とするサービス方法を提供する。
【発明の効果】
【0032】
本発明によれば、特定のユーザに提供すべき情報を正当なユーザが取得することができる一方で不当なユーザが取得することを防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、添付図面に従って本発明に係るサーバ及びサービス方法を実施するための最良の実施の形態について、詳細に説明する。
【0034】
図1は、本発明に係る一実施形態のサービスサーバ10を含むサービスシステムの全体構成図である。図1において、主として、サービスサーバ10、プリンタ20、カメラ付き携帯電話(以下単に「携帯電話」という)30、40及び注文受付端末50が、それぞれネットワーク60に接続されて、サービスシステムが構成されている。
【0035】
サービスサーバ10は、プリンタ20、携帯電話30、40、及び、注文受付端末50とネットワーク60を通じて通信し、ユーザのプリント注文に従って写真プリントを作成する写真プリント作成処理や、写真プリントに印刷した画像又は当該画像の付加情報をネットワーク60を通じて配信する配信処理、その他の各種サービス処理を行うものである。
【0036】
プリンタ20は、サービスサーバ10の制御に従って、画像が印刷された写真プリントを作成する。写真プリントには、QRコード(登録商標)等の2次元コード(「2次元バーコード」ともいう)が、プリント注文された画像とともに印刷される。なお、プリンタ20は、図1においてはサービスサーバ10とネットワーク60を通じて接続されているが、このような例に特に限定されず、例えばサービスサーバ10と直接に接続されていてもよいし、また、サービスサーバ10と一体に形成されていてもよい。
【0037】
携帯電話30、40は、被写体の撮影が可能である。また、携帯電話30、40は、2次元コードを撮影してデコードし、デコード結果に基づいてネットワーク60を通じてサービスサーバ10にアクセスするようになっている。なお、図1においては第1の携帯電話30及び第2の携帯電話40のみを図示したが、実際には多数の携帯電話がネットワーク60に接続される。
【0038】
以下、説明の都合上、携帯電話40は、プリント注文ユーザ(「発注者」ともいう)が所持した、プリント注文時にサービスサーバ10に対して画像のアップロードを行うプリント注文用の携帯電話であり、携帯電話30は、写真プリントの配布先ユーザが所持した、サービスサーバ10から画像又は画像の付加情報のダウンロードを受ける携帯電話であるものとする。これは、以下における説明の便宜上そうするのであって、実際には、プリント注文したユーザが写真プリントを所持したときには、携帯電話40がサービスサーバ10から画像又は画像の付加情報のダウンロードを受けることも可能である。
【0039】
なお、プリント注文の受付態様には、図1に示す例において、2つの態様がある。第1に、プリント注文ユーザの携帯電話40からネットワーク60を通じてサービスサーバ10に対してプリント注文し、サービスサーバ10がプリント注文を受け付ける態様がある。この第1の態様では、プリント注文ユーザの携帯電話40からサービスサーバ10にユーザの画像がアップロードされる。第2に、注文受付端末50でプリント注文を受け付ける態様がある。この第2の態様では、注文受付端末50からサービスサーバ10にユーザの画像がアップロードされる。
【0040】
図2は、サービスサーバ10の具体的な内部構成の例を示すブロック図である。図2において、サービスサーバ10は、主として、プリンタ20、携帯電話30、40及び注文受付端末50とネットワーク60を通じて通信する通信部11と、CPU(Central Processing Unit)からなる制御部12と、画像・付加情報データベース13と、アクセス情
報データベース14と、課金情報データベース15と、地図情報データベース16とを含んで構成される。なお、各データベース13乃至16は、サービスサーバ10の筐体内に
内蔵されている必要はなく、サービスサーバ10の遠隔に設置して、図1のネットワーク60を通じてサービスサーバ10と接続した形態としてもよい。
【0041】
通信部11は、図1のプリント注文ユーザの携帯電話40や注文受付端末50から、プリント対象の画像を含む注文情報を受信する。また、写真プリントの配布先ユーザの携帯電話30からアクセス情報を受信して、アクセス元の携帯電話30に対して画像又はその付加情報を配信する。通信部11は、HTTP(Hypertext Transfer Protocol)により
、携帯電話30、40及び注文受付端末50と通信可能である。
【0042】
画像・付加情報データベース13は、各プリント注文ごとに、画像及びその付加情報を管理する。
【0043】
ここで、付加情報は、写真プリントに印刷する画像に関連する情報であって、例えば、音情報、テキスト情報、撮影位置情報、撮影日時情報、動画情報、静止画情報などがある。これらの付加情報は、プリント注文時にプリント注文ユーザの携帯電話40や注文受付端末50から画像とともにサービスサーバ10に入力されて登録される場合と、プリント注文後に、携帯電話30、40などからサービスサーバ10に入力されて登録される場合とがある。
【0044】
なお、付加情報は、携帯電話30、40その他のユーザ端末機に対してサービスサーバ10からネットワーク60を介して配信される配信情報としてのコンテンツを構成する。プリント対象の画像が配信情報としてユーザ端末機に配信される場合もある。
【0045】
アクセス情報データベース14は、携帯電話30からサービスサーバ10へのアクセスに関する情報を管理する。例えば、各画像ごとにアクセスを許可する携帯電話の電話番号(アクセス許可の携帯電話番号)が、各画像に対応する画像識別情報と関連付けられて、アクセス情報データベース14に記憶される。このアクセス許可の携帯電話番号は、プリント注文時にプリント注文ユーザの携帯電話40や注文受付端末50から画像とともにサービスサーバ10に入力されて登録される場合と、プリント注文後に、プリント注文ユーザの携帯電話40からサービスサーバ10に入力されて登録される場合とがある。また、画像識別情報がプリント対象の画像と1対1で対応する場合と、ひとつの画像識別情報がプリント注文ごとにグループ化された複数枚の画像に対応する場合とがある。
【0046】
また、アクセス情報データベース14は、プリント注文ごとに、画像及び付加情報の保管満了日を管理するようになっている。例えば、画像の保管満了日はデフォルトでプリント注文日から1ヶ月までとし、付加情報の保管満了日はデフォルトでプリント注文日から1年とし、これらのデフォルトよりも長い期間にわたる保管をユーザが希望する場合には、別途延長料金をその保管希望ユーザに対して課金するようにしてもよい。この保管満了日を経過すると、画像・付加情報データベース13から該当する画像及び付加情報を削除する。なお、画像がその保管期間満了により画像・付加情報データベース13から先に削除されて付加情報のみがその保管期間満了まで残り、後に削除される場合もある。
【0047】
課金情報データベース15は、プリント注文ユーザ等への課金に関する情報を管理するものである。また、地図情報データベース16は、携帯電話30、40に地図を表示するための地図情報を管理するものである。
【0048】
図3は、携帯電話30、40の具体的な内部構成の例を示すブロック図である。図3において、携帯電話30、40は、主として、カメラ341、マイクロホン342、スピーカ343、液晶ディスプレイ(LCD)344、操作パネル345、位置検出部346、無線通信部347、不揮発性メモリ348、及び、制御部349を含んで構成されている。
【0049】
カメラ341は、被写体の撮影に用いられるほかに、2次元コードの読取にも用いられる。マイクロホン342は、通話に用いられるほかに、付加情報のひとつである音情報の
入力にも用いられる。スピーカ343は、通話に用いられるほかに、付加情報のひとつである音情報の出力にも用いられる。液晶ディスプレイ344は、撮影した画像の表示、電子メールの表示、及び、各種の操作画面の表示に用いられるほかに、テキスト情報、動画情報、その他の付加情報の出力にも用いられる。操作パネル345は、電話番号の入力、及び、電子メールの内容の入力に用いられるほかに、付加情報のひとつであるテキスト情報の入力にも用いられる。位置検出部346は、GPS(Global Positioning System)
を利用して携帯電話30、40の現在位置を検出する。無線通信部347は、図示を省略した基地局を介して他の携帯電話と通信したり、ネットワーク60上のサービスサーバ10、その他の通信機器と通信するものである。
【0050】
不揮発性メモリ348は、携帯電話30、40の各部を制御するための制御プログラム、携帯電話30、40で入力された付加情報、ネットワーク60を通じて取得した付加情報、自己の携帯電話番号、アドレス帳、その他の各種情報を記憶するものである。写真プリントの注文やサービスサーバ10へのアクセスに必要なアプリケーションプログラム、Webブラウザプログラム、電子メールプログラム、ゲームプログラム、その他の各種アプリケーションプログラムも不揮発性メモリ348に記憶される。これらのアプリケーションプログラムの中には、ネットワーク60を通じてダウンロードされるものもある。アドレス帳には、友人や知人などの携帯電話番号、住所、氏名、電子メールアドレス、その他の個人情報が登録される。
【0051】
制御部349は、プログラムを実行して、携帯電話30、40の各部を制御する。
【0052】
図4は写真プリント26の例を示す図である。図4において、写真プリント26には、4つの2次元コード27A、27B、27C、27Dが四隅にそれぞれ印刷されている。これらの4つの2次元コード27A、27B、27C、27Dには、互いに異なる情報がエンコードされている。例えば、第1の2次元コード27Aを読み取ったときには、プリント注文ユーザがサービスサーバ10にアップロードした、音情報、テキスト情報などの付加情報が携帯電話30で出力される。また、例えば、第2の2次元コード27Bを読み取ったときには、写真プリント26のプリント注文ユーザの携帯電話番号及び電子メールアドレス、メモ情報(「写真プリントを受け取ったら連絡してください」等)が携帯電話30に表示される。また、例えば、第3の2次元コード27Cを読み取ったときには、「はずれ!」と携帯電話30に表示され、「はずれ!」の2次元コードが読み取られたことがサービスサーバ10に通知される。また、例えば、第4の2次元コード27Dを読み取ったときには、「あたり!ご当選おめでとう!」と携帯電話30に表示されて、「あたり!…」の2次元コードが読み取られたことがサービスサーバ10に通知される。なお、「はずれ!」の2次元コードを読み取ることなく「あたり!」の2次元コードを読み取った場合、すなわち、サービスサーバ10に「はずれ!」の2次元コードを読み取ったことが通知されることなく「あたり!…」の2次元コードを読み取ったことが通知された場合には、写真プリント26の配布先のユーザ宛に景品が配送される。これにより、カードの銀剥がしのような感覚で、2次元コードを携帯電話30に読み込ませることができ、2次元コードが読み込まれて初めてどのような情報が出力されるのか分かるという楽しさが得られる。
【0053】
以下、第1から第3までの実施形態に分けてサービスシステム及びサービス方法を詳細に説明する。
【0054】
第1実施形態では、図5(a)に示すように、2次元コード27として、サービスサーバ10への接続に必要なURL(通信プロトコル名及びサービスサーバ10のドメイン名を含む)の平文に対して、画像識別情報idの暗号文が付加されて、写真プリント26に記録される。また、写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30が2次元コード27
を読み取ってサービスサーバ10にアクセスするときには、URLの平文と、画像識別情報idの暗号文と、携帯電話30に予め記憶された自己の携帯電話番号とが、サービスサーバ10に送信される。
【0055】
図6は、第1実施形態におけるサービスサーバ10の概念的な構成を示す概略ブロック図である。図6において、サービスサーバ10は、主として、注文情報受信手段101a、画像識別情報発行手段101b、暗号化手段101c、アクセス情報生成手段101d、プリント指示情報作成手段101e、登録手段101f、アクセス情報受信手段101g、復号化手段101h、検索手段101i、照合手段101j、配信手段101k、及び、データベース101mによって構成されている。
【0056】
注文情報受信手段101aは、注文情報(プリント対象の画像、その画像の付加情報、及び、その画像のアクセス許可の携帯電話番号を含む)を受信する。
【0057】
画像識別情報発行手段101bは、画像識別情報idを発行する。
【0058】
ここで、画像識別情報idは、プリント対象の画像を識別するとともに、その画像の付加情報を識別する。すなわち、画像識別情報idは、携帯電話30、40その他のユーザ端末機に対してサービスサーバ10からネットワーク60を介して配信される配信情報としてのコンテンツを識別する。画像識別情報idは、コンテンツ識別情報という場合もある。また、配信情報としてのコンテンツが音情報である場合には、画像識別情報idを音識別情報という場合もある。
【0059】
暗号化手段101cは、サービスサーバ10の暗号鍵を用いて、画像識別情報idを暗号化する。
【0060】
アクセス情報生成手段101dは、URLの平文に画像識別情報idの暗号文を付加して、アクセス情報を生成する。
【0061】
ここで、URL(Uniform Resource Locator)は、サービスサーバ10と通信上接続されるとともに、サービスサーバ10の各種のサービスのうちでコンテンツを配信する配信サービスをユーザ端末機が受けるために必要な、通信プロトコル及びドメイン名を含む。このようなURLには、各種の変数が付加される。
【0062】
以下の説明では、「URL」は、通信プロトコル及びドメイン名によって構成されるものとして説明する。また、「URL」に画像識別情報idなどの変数が付加されて「アクセス情報」が構成されるものとして説明する。
【0063】
プリント指示情報作成手段101eは、プリント対象の画像とともにアクセス情報をプリンタ20により所定のプリント媒体に記録させる指示情報を作成する。この指示情報にしたがってプリンタ20は写真プリント26を作成する。
【0064】
登録手段101fは、プリント対象の画像、付加情報、及び、アクセス許可の携帯電話番号を、画像識別情報idと関連付けてデータベース101mに登録する。
【0065】
アクセス情報受信手段101gは、写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30で写真プリント26上の2次元コード27が読み取られたとき、URLの平文、画像識別情報idの暗号文、及び、アクセス元の携帯電話30に予め登録されていた自己の携帯電話番号を、アクセス元の携帯電話30から受信する。
【0066】
復号化手段101hは、サービスサーバ10の復号鍵を用いて、画像識別情報idの暗号文を復号化する。
【0067】
検索手段101iは、復号化した画像識別情報idに関連付けられたアクセス許可の携帯電話番号を、データベース101mから検索する。
【0068】
照合手段101jは、検索したアクセス許可の携帯電話番号と、アクセス元の携帯端末30から受信した携帯電話番号とを照合する。
【0069】
配信手段101kは、両携帯電話番号が一致した場合には復号化した画像識別情報idに対応する画像の付加情報をアクセス元の携帯電話30に送信する一方で、不一致の場合には携帯電話30からのアクセスを拒否する。
【0070】
図6に示した第1実施形態の概念的構成のサービスサーバ10の構成要素と図2に例示した具体例のサービスサーバ10の構成要素との対応関係を簡単に説明すると、図6の注文情報受信手段101a、アクセス情報受信手段101g及び配信手段101kは主として図2の通信部11によって構成され、図6の画像識別情報発行手段101b、暗号化手段101c、アクセス情報生成手段101d、プリント指示情報作成手段101e、登録手段101f、復号化手段101h、検索手段101i及び照合手段101jは主として図2の制御部12によって構成されている。
【0071】
以上説明した第1実施形態のサービスサーバ10による具体的なサービスの流れについて、図7を用いて詳細に説明する。
【0072】
プリント注文ユーザは、まず、携帯電話40で被写体を撮影する(S101)。
【0073】
撮影して得られたプリント対象の画像には、音情報を付加することができ、この場合には、携帯電話40のマイクロホン342により音情報を入力する。また、プリント対象の画像には、テキスト情報を付加することができ、この場合には、携帯電話40の操作パネ
ル345によりテキスト情報を入力する。また、撮影日時情報と、撮影時に携帯電話40の位置検出部346により検出した撮影位置情報が付加される。このような付加情報は、写真プリント26をサービスサーバ10に対して注文する前に入力することができる一方で、後述するように、写真プリント26の作成を注文した後に入力することもできる。
【0074】
次に、プリント注文ユーザは、携帯電話40を操作して写真プリント26の注文操作を行う(S102)。
【0075】
具体的には、まず、どの画像をプリントするかを特定する。また、画像の付加情報へのアクセスを許可する携帯電話の電話番号(以下「アクセス許可の携帯電話番号」と称する)を入力する。ここで、アクセス許可の携帯電話番号telは、通常は、写真プリント26の配布先のユーザの携帯電話番号である。さらに、写真プリント26の作成とともに写真プリント26の配送を要求する場合には、写真プリント26の配布先のユーザの住所及び氏名を入力する。
【0076】
なお、アクセス許可の携帯電話番号tel、住所及び氏名は、これらを構成する文字や数字を全て手で入力する必要はなく、携帯電話40で管理するアドレス帳に既に登録されている相手先を選択する操作を行うことにより入力すればよい。名刺から読み取ることにより入力するようにしてもよい。
【0077】
また、デフォルトの標準サイズ以外の用紙に画像をプリントさせる場合には、その用紙のサイズを指定する。複数枚の写真プリント26を希望する配布先については、写真プリント26の枚数を指定する。
【0078】
次に、プリント注文ユーザが、携帯電話40で所定の送信操作を行うと注文情報が携帯電話40からネットワーク60を通じてサービスサーバ10に送信される(S103)。ここで、注文情報には、画像、付加情報(音情報、テキスト情報、撮影位置情報等)、及び、アクセス許可の携帯電話番号telが含まれている。プリント注文ユーザが、写真プリント26の作成とともに写真プリント26の配送を要求する場合には、さらに、写真プリント26の配布先の住所及び氏名が注文情報に含まれている。
【0079】
なお、プリント注文は注文受付端末50で受け付けることもでき、この場合には、注文受付端末50から注文情報がサービスサーバ10に送信される。
【0080】
注文情報を受信したサービスサーバ10では、プリント対象の各画像に対応する画像識別情報idを発行して(S111)、この画像識別情報idを暗号化し(S112)、URLの平文及び画像識別情報idの暗号文を含むアクセス情報を生成する(S113)。
【0081】
第1実施形態において、アクセス情報は、例えば、「http://oto.jp?id=xyz」である。この例において、「http://oto.jp」は、URLの平文であり、通信プロトコル名(「http」)とサービスサーバ10のドメイン名(「oto.jp」)とを含んで構成されている。ま
た、「xyz」は画像識別情報idの暗号文であり、接続したサービスサーバ10に引き渡
す変数の値として、アクセス情報に組み込まれている。
【0082】
次に、サービスサーバ10は、携帯電話40から受信した注文情報(画像、付加情報、アクセス許可の携帯電話番号telなど)と、アクセス情報とを、サービスサーバ10で発行した画像識別情報idと関連付けて、データベース101mに登録する(S114)。第1実施形態では、特に、アクセス許可の携帯電話番号telが画像識別情報idに関連付けられてデータベース101mに登録される点が重要である。
【0083】
そして、画像及びアクセス情報がサービスサーバ10からプリンタ20に送信される(S115)。ここで、アクセス情報は、サービスサーバ10側で2次元コードにエンコードしてプリンタ20に送るようにしてもよいし、プリンタ20側で2次元コードにエンコードしてもよい。
【0084】
プリンタ20は、サービスサーバ10から受信した画像及びアクセス情報に基づいて、写真プリント26を作成する(S116)。ここで、アクセス情報は、2次元コード27として、プリント対象の画像28とともに、同一の用紙に印刷される。
【0085】
作成された写真プリント26は、プリント注文したユーザの指定に従って所定の配送先に配送されるか、あるいは、プリント注文ユーザに渡される。
【0086】
なお、写真プリント26の作成の追加注文も可能になっており、この場合には、さらにアクセス許可の携帯電話番号telの変更や追加を、プリント注文ユーザの携帯電話40からサービスサーバ10に対して、要求することもできる。
【0087】
次に、第1実施形態において、写真プリント26の配布先の携帯電話30に対して画像の付加情報を配信する際の処理の流れについて説明する。
【0088】
写真プリント26の配布先ユーザは、その携帯電話30を2次元コードの読取モードにして、携帯電話30に写真プリント26上の2次元コード27を読み取らせる(S121)。この2次元コード27が携帯電話30でデコードされて、デコード結果としてアクセス情報が得られる。
【0089】
アクセス情報は、第1実施形態において、サービスサーバ10にネットワーク60を通じて接続するのに必要なURLの平文と、画像識別情報idの暗号文とを含む。ここで、アクセス情報は、例えば「http://oto.jp?id=xyz」である。
【0090】
携帯電話30は、携帯電話30の自己の携帯電話番号をその携帯電話30の不揮発性メモリ348から読み出す(S122)。
【0091】
そして、携帯電話30は、アクセス情報を用いて、サービスサーバ10にアクセスする(S123)。このとき、携帯電話30は、URLの平文、画像識別情報idの暗号文、及び、携帯電話30の自己の携帯電話番号を、サービスサーバ10に送信する。
【0092】
なお、携帯電話30の自己の携帯電話番号は、第1の変数である画像識別情報idの暗号文に付加して、第2の変数としてサービスサーバ10に送信する態様と、画像識別情報idの暗号文とは別にしてサービスサーバ10に送信する態様がある。
【0093】
携帯電話30からアクセスされたサーバ10は、画像識別情報idの暗号文を復号化し(S124)、復号化した画像識別情報idに関連付けられたアクセス許可の携帯電話番号telをデータベース101mから検索し(S125)、検索したアクセス許可の携帯電話番号telと、アクセス元の携帯電話30が送信した携帯電話番号とを照合する(S126)。
【0094】
サービスサーバ10は、照合により両携帯電話番号が一致した場合には、画像識別情報idに対応する画像の付加情報(音情報、テキスト情報、撮影位置情報など)をデータベース101mから取り出して、アクセス元の携帯電話30にネットワーク60を通じて送信する(S127)。
【0095】
アクセス元の携帯電話30に送信された付加情報は、その携帯電話30で出力される(S128)。例えば、写真プリント26上の画像に関連する音情報が携帯電話30のスピーカ343によって再生される。また、例えば、写真プリント26上の画像に関連するテキスト情報が、携帯電話30のLCD344に表示される。また、ユーザが携帯電話30の操作パネル345によって画面の切替操作を行うと、撮影位置を示す地図が携帯電話30のLCD344に表示される。
【0096】
以上、プリント注文時にアクセス許可の携帯電話番号telをプリント注文ユーザの携帯電話40で入力した場合を例に説明したが、プリント注文ユーザが不特定多数の者に写真プリントを配布して不特定多数の者のアクセスを許可する選択をした場合には、アクセス許可の携帯電話番号telは入力されず、図5(d)に示すように、URLの平文及び画像識別情報idの暗号文とともに、アクセス許可の携帯電話番号telの指定がないこと(「telなし」)を示す情報が2次元コード27に組み込まれて写真プリント26に記録され、写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30からは自己の携帯電話番号がサーバ10に通知されず、URLの平文と画像識別情報idの暗号文がサービスサーバ10に送信される(S123)。そして、サービスサーバ10では、画像識別情報idの復号化を行った後(S124)、アクセス許可の携帯電話番号telの検索(S125)、携帯電話番号の照合(S126)を行わないで、画像識別情報idに対応する付加情報をダウンロードする(S127)。ただし、携帯電話30から「telなし」が通知されたとしても、データベース101mに該当する画像識別情報idに対応するアクセス許可の携帯電話番号telが登録されていた場合には、携帯電話30のアクセスを拒否する。
【0097】
なお、携帯電話30から自己の携帯電話番号(端末識別子)を送信する際に、自己の携帯電話番号を暗号化して送信することも可能である。この場合、その暗号化された携帯電話番号は、サービスサーバ10の復号化手段101hによって復号化される。
【0098】
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、図5(b)に示すように、2次元コード27として、サービスサーバ10への接続に必要なURLの平文に対して、画像識別情報idの暗号文と、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文とが付加されて、写真プリント26に記録される。写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30が2次元コードを読み取ってサービスサーバ10にアクセスするときには、URLの平文と、画像識別情報idの暗号文と、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文と、携帯電話30に予め記憶された自己の携帯電話番号とが、サービスサーバ10に送信される。
【0099】
図8は、第2実施形態におけるサービスサーバ10の概念的な構成を示す概略ブロック図である。図8において、サービスサーバ10は、主として、注文情報受信手段102a、画像識別情報発行手段102b、暗号化手段102c、アクセス情報生成手段102d、プリント指示情報作成手段102e、登録手段102f、アクセス情報受信手段102g、復号化手段102h、検索手段102i、照合手段102j、配信手段102k、及び、データベース102mによって構成されている。
【0100】
注文情報受信手段102aは、注文情報(プリント対象の画像、その画像の付加情報、及び、その画像のアクセス許可の携帯電話番号telを含む)を受信する。画像識別情報発行手段102bは、画像識別情報idを発行する。暗号化手段102cは、サービスサーバ10の暗号鍵を用いて、画像識別情報id及びアクセス許可の携帯電話番号telを暗号化する。アクセス情報生成手段102dは、URLの平文に、画像識別情報idの暗号文とアクセス許可の携帯電話番号telの暗号文とを付加して、アクセス情報を生成する。プリント指示情報作成手段102eは、プリント対象の画像とともにアクセス情報をプリンタ20により所定のプリント媒体に記録させる指示情報を作成する。この指示情報にしたがってプリンタ20は写真プリント26を作成する。登録手段102fは、プリント対象の画像及び付加情報を、画像識別情報idと関連付けてデータベース102mに登録する。
【0101】
アクセス情報受信手段102gは、写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30で
写真プリント26上の2次元コード27が読み取られたとき、URLの平文、画像識別情報idの暗号文、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文、及び、アクセス元の携帯電話30に予め登録されていた自己の携帯電話番号を、アクセス元の携帯電話30から受信する。復号化手段102hは、サービスサーバ10の復号鍵を用いて、画像識別情報idの暗号文、及び、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文を復号化する。検索手段102iは、復号化した画像識別情報idに関連付けられた付加情報をデータベース102mから検索する。照合手段102jは、復号化したアクセス許可の携帯電話番号telと、アクセス元の携帯端末30から受信した携帯電話番号とを照合する。配信手段102kは、両携帯電話番号が一致した場合には復号化した画像識別情報idに対応する画像の付加情報をアクセス元の携帯電話30に送信する一方で、不一致の場合には携帯電話30からのアクセスを拒否する。
【0102】
図8に示した第2実施形態の概念的構成のサービスサーバ10の構成要素と図2に例示した具体例のサービスサーバ10の構成要素との対応関係を簡単に説明すると、図8の注文情報受信手段102a、アクセス情報受信手段102g及び配信手段102kは主として図2の通信部11によって構成され、図8の画像識別情報発行手段102b、暗号化手段102c、アクセス情報生成手段102d、プリント指示情報作成手段102e、登録手段102f、復号化手段102h、検索手段102i及び照合手段102jは主として図2の制御部12によって構成されている。
【0103】
以上説明した第2実施形態のサービスサーバ10による具体的なサービスの流れについて、図9を用いて詳細に説明する。
【0104】
プリント注文ユーザは、携帯電話40で被写体を撮影し(S201)、写真プリント26の注文操作を行い(S202)、所定の送信操作を行う。そうすると、注文情報が携帯電話40からネットワーク60を通じてサービスサーバ10に送信される(S203)。ここで、注文情報には、画像、付加情報(音情報、テキスト情報、撮影位置情報等)、及び、アクセス許可の携帯電話番号telが含まれている。プリント注文ユーザが、写真プリント26の作成とともに写真プリント26の配送を要求する操作をした場合には、さらに、写真プリント26の配布先の住所及び氏名が注文情報に含まれている。
【0105】
なお、プリント注文は注文受付端末50で受け付けることもでき、この場合には、注文受付端末50から注文情報がサービスサーバ10に送信される。
【0106】
注文情報を受信したサービスサーバ10では、プリント対象の各画像に対応する画像識別情報idを発行して(S211)、画像識別情報id及びアクセス許可の携帯電話番号telを暗号化し(S212)、URLの平文、画像識別情報idの暗号文及びアクセス許可の携帯電話番号telの暗号文を含むアクセス情報を生成する(S213)。
【0107】
第2実施形態において、アクセス情報は、例えば、「http://oto.jp?id=xyz&tel=ABCDEFGHIJK」である。この例において、「http://oto.jp」は、URLの平文であり、通信プロトコル名(「http」)とサービスサーバ10のドメイン名(「oto.jp」)とを含んで構成されている。また、「xyz」は画像識別情報idの暗号文であり、接続したサービスサーバ10に引き渡す第1の変数の値としてアクセス情報に組み込まれている。また、「ABCDEFGHIJK」はアクセス許可の携帯電話番号telの暗号文であり、接続したサービスサーバ10に引き渡す第2の変数の値としてアクセス情報に組み込まれている。
【0108】
次に、サービスサーバ10は、携帯電話40から受信した注文情報のうち画像及び付加情報を、サービスサーバ10で発行した画像識別情報idと関連付けて、データベース102mに登録する(S214)。なお、第2実施形態では、アクセス許可の携帯電話番号telをデータベース102mで管理する必要はない。
【0109】
そして、画像及びアクセス情報がサービスサーバ10からプリンタ20に送信されて(S215)、プリンタ20により写真プリント26が作成される(S216)。ここで、アクセス情報は、2次元コード27として、プリント対象の画像28とともに、同一の用紙に印刷される。
【0110】
次に、第2実施形態において、写真プリント26の配布先の携帯電話30に対して画像の付加情報を配信する際の処理の流れについて説明する。
【0111】
写真プリント26の配布先ユーザは、その携帯電話30を2次元コードの読取モードにして、携帯電話30に写真プリント26上の2次元コード27を読み取らせる(S221)。
【0112】
アクセス情報は、第2実施形態において、URLの平文と、画像識別情報idの暗号文と、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文とを含む。例えば、「http://oto.jp?id=xyz&tel=ABCDEFGHIJK」である。
【0113】
携帯電話30は、携帯電話30の自己の携帯電話番号をその携帯電話30の不揮発性メモリ348から読み出す(S222)。
【0114】
そして、携帯電話30は、アクセス情報を用いてサービスサーバ10にアクセスする(S223)。このとき、携帯電話30は、URLの平文、画像識別情報idの暗号文、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文、及び、携帯電話30の自己の携帯電話番号を、サービスサーバ10に送信する。
【0115】
なお、携帯電話30の自己の携帯電話番号は、第1の変数である画像識別情報idの暗号文及び第2の変数であるアクセス許可の携帯電話番号telの暗号文に付加して、第3の変数としてサービスサーバ10に送信する態様と、第1及び第2の変数とは別にしてサービスサーバ10に送信する態様がある。
【0116】
携帯電話30からアクセスされたサービスサーバ10は、画像識別情報idの暗号文とアクセス許可の携帯電話番号telの暗号文とを復号化する(S224)。
【0117】
そして、復号化したアクセス許可の携帯電話番号telと、アクセス元の携帯電話30に予め登録されていた自己の携帯電話番号とを照合する(S226)。
【0118】
サービスサーバ10は、照合により両携帯電話番号が一致した場合には、画像識別情報idに対応する画像の付加情報(音情報、テキスト情報、撮影位置情報など)をデータベース102mから取り出して、アクセス元の携帯電話30にネットワーク60を通じて送信する(S227)。
【0119】
アクセス元の携帯電話30に送信された付加情報は、その携帯電話30で出力される(S228)。
【0120】
なお、携帯電話30から自己の携帯電話番号(端末識別子)を送信する際に、自己の携帯電話番号を暗号化して送信することも可能である。この場合、その暗号化された携帯電話番号は、サービスサーバ10の復号化手段102hによって復号化される。
【0121】
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、図5(c)に示すように、2次元コード27として、サービスサーバ10への接続に必要なURLの平文に対して、画像識別情報idの暗号文と、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文とが付加されて、写真プリント26に記録される。写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30が2次元コードを読み取ってサービスサーバ10にアクセスするときには、携帯電話30は、写真プリント26上の2次元コードを読み取って、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文を復号化し、復号化したアクセス許可の携帯電話番号telと携帯電話30に予め記憶された自己の携帯電話番号とが一致した場合のみ、サービスサーバ10にアクセスする。
【0122】
図10は、第3実施形態のサービスサーバ10の概念的な構成を示す概略ブロック図である。図10において、サービスサーバ10は、主として、注文情報受信手段103a、画像識別情報発行手段103b、暗号化手段103c、アクセス情報生成手段103d、プリント指示情報作成手段103e、登録手段103f、アクセス情報受信手段103g、復号化手段103h、検索手段103i、配信手段103k、及び、データベース103mによって構成されている。
【0123】
注文情報受信手段103aは、注文情報(プリント対象の画像、その画像の付加情報、及び、その画像のアクセス許可の携帯電話番号telの暗号文を含む)を受信する。画像識別情報発行手段103bは、画像識別情報idを発行する。暗号化手段103cは、サービスサーバ10の暗号鍵を用いて、画像識別情報idを暗号化する。アクセス情報生成手段103dは、URLの平文に、画像識別情報idの暗号文とアクセス許可の携帯電話番号telの暗号文とを付加して、アクセス情報を生成する。プリント指示情報作成手段103eは、プリント対象の画像とともにアクセス情報をプリンタ20により所定のプリント媒体に記録させる指示情報を作成する。この指示情報にしたがってプリンタ20は写真プリント26を作成する。登録手段103fは、プリント対象の画像及び付加情報を、画像識別情報idと関連付けてデータベース103mに登録する。
【0124】
アクセス情報受信手段103gは、写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30で写真プリント26上の2次元コード27が読み取られたとき、URLの平文、画像識別情報idの暗号文を含むアクセス情報をアクセス元の携帯電話30から受信する。復号化手段103hは、サービスサーバ10の復号鍵を用いて、画像識別情報idの暗号文を復号化する。検索手段103iは、復号化した画像識別情報idに関連付けられた付加情報をてデータベース103mから検索する。配信手段103kは、復号化した画像識別情報idに対応する画像の付加情報をアクセス元の携帯電話30に送信する。
【0125】
図10に示した第3実施形態の概念的構成のサービスサーバ10の構成要素と図2に例示した具体例のサービスサーバ10の構成要素との対応関係を簡単に説明すると、図10の注文情報受信手段103a、アクセス情報受信手段103g及び配信手段103kは主として図2の通信部11によって構成され、図10の画像識別情報発行手段103b、暗号化手段103c、アクセス情報生成手段103d、プリント指示情報作成手段103e、登録手段103f、復号化手段103h、及び、検索手段103iは主として図2の制御部12によって構成されている。
【0126】
また、プリント注文ユーザの携帯電話40は、アクセス許可の携帯電話番号telを暗号化する暗号化手段403cを有している。写真プリントの配布先ユーザの携帯電話30(アクセス元の携帯電話である)は、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文を復号化する復号化手段303hと、復号化したアクセス許可の携帯電話番号telと携帯端末30に予め記憶されている自己の携帯電話番号とを照合する照合手段303jと、照合で両携帯電話番号が一致した場合にはサービスサーバ10にアクセスする一方で、不一致の場合にはサービスサーバ10へのアクセスを行わないように制御するアクセス制御手段303とを有している。
【0127】
なお、図10の概念的構成の携帯電話30、40における暗号化手段403c、復号化手段303h、照合手段303j及びアクセス制御手段303は、具体例を示す図3の携
帯電話30、40の制御部349によって構成されている。
【0128】
以上説明した第3実施形態のサービスサーバ10及び携帯電話30、40による具体的なサービスの流れについて、図11を用いて詳細に説明する。
【0129】
プリント注文ユーザは、携帯電話40で被写体を撮影し(S301)、写真プリント26の注文操作を行う(S302)。
【0130】
写真プリント26の注文操作において、プリント注文ユーザは、プリント対象の画像ごとにアクセス許可の携帯電話番号を入力できるようになっている。アクセス許可の携帯電話番号が入力されると、携帯電話40は、アクセス許可の携帯電話番号telを暗号化する(S303)。
【0131】
ところで、アクセス許可の携帯電話番号telを復号化する復号鍵は、この復号鍵を添付した電子メールをプリント注文ユーザの携帯電話40から写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30に送信することにより、配布先ユーザの携帯電話30に渡すようにする方法がある。ここで、電子メールの配信は、ポップ式でもプッシュ式でもよい。配布先ユーザの携帯電話30は、取得した復号鍵を携帯電話30の不揮発性メモリ348に記憶する。
【0132】
一方で、公開暗号鍵方式を用いる場合、プリント注文ユーザの携帯電話40が写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30の公開鍵を予め取得しておき、この配布先ユーザの携帯電話30の公開鍵を暗号鍵としてアクセス許可の携帯電話番号telを暗号化するようにしてもよい。この場合、写真プリント26の配布先ユーザの携帯電話30では、その公開鍵に対応する秘密鍵を用いてアクセス許可の携帯電話番号の暗号文を復号化する。
【0133】
プリント注文ユーザの携帯電話40で所定の送信操作が行われると、注文情報が携帯電話40からネットワーク60を通じてサービスサーバ10に送信される(S304)。ここで、注文情報には、画像、付加情報(音情報、テキスト情報、撮影位置情報等)、及び、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文が含まれている。プリント注文ユーザが、写真プリント26の作成とともに写真プリント26の配送を要求する操作をした場合には、さらに、写真プリント26の配布先の住所及び氏名が注文情報に含まれている。
【0134】
注文情報を受信したサービスサーバ10では、プリント対象の各画像に対応する画像識別情報idを発行し(S311)、画像識別情報idをサーバ10の暗号鍵を用いて暗号化し(S312)、URLの平文、画像識別情報idの暗号文及びアクセス許可の携帯電話番号telの暗号文を含むアクセス情報を生成する(S313)。
【0135】
第3実施形態において、アクセス情報は、例えば、「http://oto.jp?id=xyz&tel=ABCDEFGHIJK」である。この例において、「http://oto.jp」は、URLの平文である。また、「xyz」は、サービスサーバ10で暗号化した、画像識別情報idの暗号文である。また
、「ABCDEFGHIJK」は、プリント注文ユーザの携帯電話40で暗号化した、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文である。
【0136】
次に、サービスサーバ10は、携帯電話40から受信した注文情報のうち画像及び付加情報を、サービスサーバ10で発行した画像識別情報idと関連付けて、データベース103mに登録する(S314)。なお、第3実施形態では、第2実施形態と同様に、アクセス許可の携帯電話番号telをデータベース103mで管理する必要はない。
【0137】
そして、画像及びアクセス情報がサービスサーバ10からプリンタ20に送信されて(
S315)、プリンタ20により写真プリント26が作成される(S316)。ここで、アクセス情報は、2次元コード27として、プリント対象の画像28とともに同一の用紙に印刷される。
【0138】
次に、第3実施形態において、写真プリント26の配布先の携帯電話30に対して画像の付加情報を配信する際の処理の流れについて説明する。
【0139】
写真プリント26の配布先ユーザは、その携帯電話30を2次元コードの読取モードにして、携帯電話30に写真プリント26上の2次元コード27を読み取らせる(S321)。
【0140】
アクセス情報は、第3実施形態において、URLの平文と、画像識別情報idの暗号文と、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文とを含む。例えば、「http://oto.jp?id=xyz&tel=ABCDEFGHIJK」である。
【0141】
携帯電話30は、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文を復号化し(S322)、携帯電話30の自己の携帯電話番号をその携帯電話30の不揮発性メモリ348から読み出して(S323)、復号化したアクセス許可の携帯電話番号telと自己の携帯電話番号とを照合する(S324)。照合して両携帯電話番号が一致した場合には、アクセス情報を用いてサービスサーバ10にアクセスする(S325)。このとき、携帯電話30は、URLの平文及び画像識別情報idの暗号文をサービスサーバ10に送信する。アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文は、必ずしもサービスサーバ10へ送信する必要はないが、読み取られたアクセス情報の全体をサービスサーバ10側で元のアクセス情報と照合するために送信してもよい。
【0142】
携帯電話30から画像識別情報idの暗号文を受信したサービスサーバ10は、画像識別情報idの暗号文を復号化する(S326)。そして、復号化した画像識別情報idに対応する画像の付加情報(音情報、テキスト情報、撮影位置情報など)をデータベース103mから取り出して、アクセス元の携帯電話30にネットワーク60を通じて送信する(S327)。
【0143】
アクセス元の携帯電話30に送信された付加情報は、その携帯電話30で出力される(S328)。
【0144】
[配信態様の選択]
前述の第1実施形態乃至第3実施形態のサービスシステムにおいて、コンテンツの配信サービスを受けられる対象者は、第1に、特定の一人、第2に、特定の複数の人、第3に、不特定多数の人である。
【0145】
言い換えると、同じ2次元コードが記録された1枚又は複数枚の写真プリントが不特定多数の人に渡るような場合でも、限定された一人のみがコンテンツの配信サービスを受けられるように制限する第1の配信態様、限定された複数の人のみがコンテンツの配信サービスを受けられるように制限する第2の配信態様、及び、限定されない多数の人がコンテンツの配信サービスを受けられる第3の配信態様の中から、発注者は好みの配信態様を選択して注文することができる。
【0146】
具体的には、発注者がその発注者の携帯電話40において、配信態様の指定を入力すると(図7のS102、図9のS202、図11のS302)、発注者によって指定された配信態様を示す配信態様指定情報が、注文情報の一部として、携帯電話40からサービスサーバ10に対して送信される(図7のS103、図9のS203、図11のS304)。このような配信態様指定情報は、サービスサーバ10の注文情報受信手段(図6の101a、図8の102a、図10の103a)によって注文情報の一部として受信され、サービスサーバ10の登録手段(図6の101f、図8の102f、図10の103f)によって注文情報の一部として画像識別情報idと関連付けられてデータベース(図6の101m、図8の102m、図10の103m)に登録される。
【0147】
以下では、特定複数の人を対象者とする第2の配信態様について説明する。なお、第2の配信態様は、第1の配信態様と原理的にほぼ同じであり、第1の配信態様については既に説明してあるので、このような第1の配信態様と異なる点についてのみ説明する。
【0148】
まず、図6及び図7に示す第1実施形態のサービスシステムにおける第2の配信態様について説明する。
【0149】
サービスサーバ10の登録手段101fは、画像識別情報idと携帯電話番号リストとを関連付けてデータベース101mに登録する(図7のS114)。ここで、携帯電話番号リストは、複数のアクセス許可の携帯電話番号telからなる。言い換えると、ひとつの画像識別情報idに対して複数のアクセス許可の携帯電話番号telが関連付けられてなる携帯電話番号リストが、データベース101mに登録される。
【0150】
例えば、発注者が、同じ画像28と同じ2次元コード27を有する複数枚の写真プリント26を注文したとする。ここで、発注者が、発注者の携帯電話40にて、写真プリントの配布先である複数のメンバの携帯電話番号を入力した場合、これらの複数のメンバの携帯電話番号が携帯電話番号リストとしてデータベース101mに登録される。例えば、図12に示されるように、3つのアクセス許可の携帯電話番号(tel=X,Y,Z)が、ひとつの音id=Aに関連付けられて、データベース101mに登録される。
【0151】
写真プリントを受け取ったメンバが、写真プリント26上の2次元コード27を携帯電話30に読み取らせると(図7のS121)、その携帯電話30からサービスサーバ10に対してアクセス情報が送信され、そのアクセス情報がサービスサーバ10のアクセス情報受信手段101gによって受信される(図7のS123)。
【0152】
サービスサーバ10の復号化手段101hは、アクセス情報に含まれている画像識別情報idの暗号文を復号化する(図7のS124)。
【0153】
サービスサーバ10の検索手段101iは、携帯電話30から取得した画像識別情報idに対応する携帯電話番号リストをデータベース101mから検索する(図7のS125)。
【0154】
サービスサーバ10の照合手段101jは、携帯電話30から取得した電話番号が、検索手段101iによって検索した携帯電話番号リストの中に含まれているか否かを判定する(図7のS126)。
【0155】
サービスサーバ10の配信手段101kは、携帯電話30から取得した電話番号が携帯電話番号リスト中に含まれている場合のみ、携帯電話30に対して、画像識別情報idに対応する付加情報を配信する(図7のS127)。
【0156】
例えば、図12に示すように、電話番号Xが付与された第1ユーザの携帯電話30X、電話番号Yが付与された第2ユーザの携帯電話30Y、及び、電話番号Zが付与された第3ユーザの携帯電話30Zに、写真プリント26上の同一の2次元コード27をそれぞれ読み取らせたとものとする。なお、写真プリント26の2次元コードには、配信情報としての音情報を識別する音id=Aが含まれているので、第1ユーザの携帯電話30Xからサービスサーバ10に対して音id=A及び電話番号Xが送信され、第2ユーザの携帯電話30Yからサービスサーバ10に対して音id=A及び電話番号Yが送信され、第3ユーザの携帯電話30Yからサービスサーバ10に対して音id=A及び電話番号Zが送信される。なお、データベース101mには、ひとつの音id=Aに対して3つのアクセス許可の携帯電話番号(tel=X,Y,Z)が関連付けられて登録されている。したがって、サービスサーバ10から3つの携帯電話30X、30Y、30Zに対して、音id=Aに対応する音情報が配信される。
【0157】
その一方で、電話番号Pが付与された第4ユーザの携帯電話30Pに、写真プリント26上の2次元コード27を読み取らせたとしても、データベース101mには、音id=Aに関連付けて電話番号Pを登録していないので、第4ユーザの携帯電話30Pのアクセスは拒否される。
【0158】
次に、図8及び図9に示す第2実施形態のサービスシステムにおける第2の配信態様について説明する。
【0159】
サービスサーバ10のアクセス情報生成手段102dは、暗号化された画像識別情報idと暗号化された携帯電話番号リストとを含むアクセス情報を生成する(図9のS213)。
【0160】
ここで、携帯電話番号リストは、複数のアクセス許可の携帯電話番号telからなる。言い換えると、アクセス情報は、ひとつの画像識別情報idに対して複数のアクセス許可の携帯電話番号telが関連付けられてなるリストを含む。
【0161】
サービスサーバ10のプリント指示情報作成手段102eは、アクセス情報を画像とともにプリント媒体に記録させる指示情報を作成する(図9のS215)。そして、プリンタ20によって、アクセス情報が2次元コード27として記録された写真プリント26が作成される(図9のS216)。
【0162】
写真プリント26を受け取ったメンバが、写真プリント26上の2次元コード27を携帯電話30に読み取らせると(図9のS221)、その携帯電話30の不揮発性メモリ(図3の348)から自己の携帯電話番号が読み出され(図9のS222)、その自己の携帯電話番号がアクセス情報に付加されて、携帯電話30からサービスサーバ10に対して送信される(図9のS223)。
【0163】
サービスサーバ10の復号化手段102hは、アクセス情報に含まれている画像識別情報idの暗号文及び携帯電話番号リストの暗号文を復号化する(図9のS224)。
【0164】
サービスサーバ10の照合手段は、携帯電話30に予め記憶されていた携帯電話番号であって携帯電話30から取得した携帯電話番号が、写真プリント26に暗号化して記録されていた携帯電話番号リストであって携帯電話30から取得した携帯電話番号リスト中に含まれているか否かを判定する(図9のS226)。
【0165】
サービスサーバ10の配信手段102kは、携帯電話30から取得した電話番号が携帯電話番号リスト中にアクセス許可の携帯電話番号として含まれている場合のみ、携帯電話30に対して画像識別情報idに対応する付加情報を配信する(図9のS227)。
【0166】
次に、図10及び図11に示す第3実施形態のサービスシステムにおける第2の配信態様について説明する。
【0167】
サービスサーバ10のアクセス情報生成手段103dは、暗号化された画像識別情報idと暗号化された携帯電話番号リストとを含むアクセス情報を生成する (図11のS313)。サービスサーバ10のプリント指示情報作成手段103eは、アクセス情報を画像とともにプリント媒体に記録させる指示情報を作成する(図11のS315)。そして、プリンタ20によって、アクセス情報が2次元コード27として記録された写真プリント26が作成される (図11のS316)。
【0168】
写真プリントを受け取ったメンバが、写真プリント26上の2次元コード27を携帯電話30に読み取らせると(図11のS321)、携帯電話30の復号化手段303hは、アクセス情報に含まれている携帯電話番号リストの暗号文を復号化する(図11のS322)。また、携帯電話30の照合手段103hは、携帯電話30の不揮発性メモリ(図3の348)から自己の携帯電話番号を読み出して(図11のS323)、その自己の携帯電話番号が携帯電話番号リストに含まれているか否かを判定する(図11のS324)。
【0169】
携帯電話30のアクセス制御手段303は、自己の携帯電話番号が携帯電話番号リストに含まれていた場合のみ、サービスサーバにアクセスする制御を行い(図11のS325)、自己の携帯電話番号が携帯電話番号リストに含まれていなかった場合には、アクセス拒否を示す画面を携帯電話30のLCD(図3の344)に表示する。
【0170】
図13(a)は、アクセス許可の携帯電話番号telをひとつ有するアクセス情報である。詳細には、ひとつの携帯電話番号tel=Xからなる携帯電話番号リスト2731が、画像識別情報id=Aに関連付けられ、暗号化されている。その一方で、図13(b)は、アクセス許可の携帯電話番号telを複数有するアクセス情報である。詳細には、3つの携帯電話番号tel=X、Y,Zからなる携帯電話番号リスト2732が、画像識別情報id=Aに関連付けられ、暗号化されている。
【0171】
ここで、図13(a)に示す携帯電話番号リスト2731のデータ長Lxと、図13(b)に示す携帯電話番号リスト2731のデータ長Lxと、図13(b)に示す携帯電話番号リスト2732のデータ長Lxyzは同じである。すなわち、サービスサーバ10の暗号化手段102cは、暗号後のデータ長が一定となるように携帯電話番号リストを暗号化する。したがって、写真プリント上の2次元コードを携帯電話に普通の方法で読み取らせてみても、メンバの電話番号を第3者は知ることができず、また、メンバが何人いるかについても第3者は知ることができない。
【0172】
[端末識別子の追加登録]
前述のように、特定の一又は複数の人に対してのみコンテンツを配信するように制限する配信態様では、電話番号が未登録である携帯電話に写真プリント上の2次元コードを読み取らせてみても、原則として、その携帯電話からサービスサーバ10に対するコンテンツ配信に係るアクセスが拒否される。このようなアクセスの拒否は、不測の第3者によるアクセスを排除するためには必要なことである。また、電話番号が登録済の携帯電話であっても、その携帯電話が写真プリント上の2次元コードを読み取ることができない場合がある。例えば、写真プリントには、2次元コードとしてQRコード(登録商標)が記録されているがユーザの携帯電話がQRコードに対応していない場合である。
【0173】
そこで、前述の第1実施形態におけるサービスサーバ10は、特定の条件に合致するか否かを判定し、特定の条件に合致する場合には、新たにアクセスの許可を求めるユーザの携帯電話の電話番号を追加登録するようになっている。
【0174】
具体的には、特定の人の承諾を条件に、新たにアクセスの許可を求めるユーザの電話番号を追加登録して、アクセスを許可する。第1の例として、発注者にアクセス許可の承諾を求めてアクセス許可される態様があり、第2の例として、グループ内のメンバにアクセス許可の承諾を求めてアクセス許可される態様がある。
【0175】
図14は、発注者Aにアクセス許可の承諾を求める場合の処理の一例の流れを示す説明図である。
【0176】
ここで、ユーザBの携帯電話30Bの電話番号はサービスサーバ10のデータベースに予め登録されている一方で、ユーザCの携帯電話30Cの電話番号はサービスサーバ10のデータベースに未登録であるものとする。また、ユーザBの携帯電話30Bは、図4の写真プリント26上の2次元コード27を読み取る機能を有していないものとする。
【0177】
そして、ユーザBが、その友人であるユーザCの携帯電話30Cに写真プリント26上の2次元コード27を読み取らせたものとする。そうすると、図15に示すアクセス拒否画面3441がユーザCの携帯電話30Cにて表示される(S52)。
【0178】
図15のアクセス拒否画面3441は、発注者Aへのメッセージが入力されるメッセージ入力フィールド3453、「Yes」ボタン3451、及び、「No」ボタン3452を含んで構成されている。
【0179】
ユーザCの携帯電話30Cにおいて、メッセージ入力フィールド3453に発注者Aへのメッセージが入力されるとともに、「Yes」ボタン3451がクリックされると(S54)、ユーザCの携帯電話30Cから、サービスサーバ10に対して、ユーザCの携帯電話30Cの電話番号及びメッセージが送信され(S56)、サービスサーバ10から、発注者Aの携帯電話40Aに対して、メッセージ付きでアクセス許可の問い合わせが行なわれる(S58)。この問い合わせは電子メールを用いて行なわれるようにしてもよい。発注者Aの携帯電話40Aには、ユーザCの携帯電話30Cで入力された発注者A宛のメッセージが表示される(S60)。
【0180】
発注者Aの携帯電話Aにおいて、所定の承諾操作が行なわれると(S62)、発注者Aの携帯電話40Aから、サービスサーバ10に対して、承諾通知が送信され(S64)、ユーザCの携帯電話30Cの電話番号が、アクセス許可の携帯電話番号として、サービスサーバ10のデータベースに追加登録され(S66)、サービスサーバ10から、ユーザCの携帯電話30Cに対して、アクセス許可通知が送信される(S68)。
【0181】
なお、ユーザCの携帯電話30Cの電話番号は、既に説明したように、写真プリント上の画像及びその画像に対応するコンテンツと関連付けられてデータベースに登録される。例えば、最初にユーザCの携帯電話30Cからアクセス情報を受信したときにそのアクセス情報に含まれていた画像識別情報id(「コンテンツ識別情報」ともいう)を用いて、電話番号と画像及びコンテンツとの関連付けを行なう。
【0182】
その後、ユーザCの携帯電話30Cに写真プリント26上の2次元コード27を読み取らせると、ユーザCの携帯電話30Cから、サービスサーバ10に対して、アクセス情報が送信されて、サービスサーバ10から、ユーザCの携帯電話30Cに対して、写真プリント26上の画像に関連する付加情報が配信され、その付加情報がユーザCの携帯電話30Cにおいて再生される。
【0183】
図16は、グループ内のメンバにアクセス許可を求める場合の処理の一例の流れを示す説明図である。
【0184】
ここで、ユーザBの携帯電話30Bの電話番号はサービスサーバ10のデータベースに予め登録されている一方で、ユーザCの携帯電話30Cの電話番号はサービスサーバ10のデータベースに未登録であるものとする。また、ユーザBの携帯電話30Bは、図4の写真プリント26上の2次元コード27を読み取る機能を有していないものとする。
【0185】
そして、ユーザBが、その友人であるユーザCの携帯電話30Cに写真プリント26上の2次元コード27を読み取らせたものとする。そうすると、図17に示すアクセス拒否画面3442がユーザCの携帯電話30Cにて表示される(S72)。
【0186】
図17のアクセス拒否画面3442は、メンバのメールアドレスが入力されるメールアドレス入力フィールド3454、「Yes」ボタン3451、及び、「No」ボタン3452を含んで構成されている。ここでは、メールアドレス入力フィールド3454にユーザBのメールアドレスが入力されるとともに「Yes」ボタン3451がクリックされる(S74)。そうすると、ユーザCの携帯電話30Cから、サービスサーバ10に対して、ユーザCの携帯電話30Cの電話番号及びメールアドレスが送信され(S76)、そのメールアドレスがサービスサーバ10のデータベースに予め登録されている場合には、サービスサーバ10から、ユーザBの携帯電話30Bに対して、電子メールによりアクセス許可の問い合わせが行なわれる(S78)。例えば、発注者AがユーザBのメールアドレスを予め登録した場合にはこのような問い合わせが行なわれる。ユーザBがそのユーザBの携帯電話30Bを用いてメールアドレスの登録をしてもよい。
【0187】
ユーザBの携帯電話30Bにて電子メールが開封されると、ユーザBの携帯電話30Bにて、アクセス許可の問い合わせ内容として電子メールの内容が表示される(S80)。ここで、ユーザBの携帯電話30Bにおいて、所定の承諾操作が行なわれると(S82)、発注者の携帯電話40Aから、サービスサーバ10に対して、承諾通知が送信され(S84)、ユーザCの携帯電話30Cの電話番号が、アクセス許可の携帯電話番号として、サービスサーバ10のデータベースに登録され(S86)、サービスサーバ10から、ユーザCの携帯電話30Cに対して、アクセス許可通知が送信される(S88)。なお、ユーザCの携帯電話30Cの電話番号は、既に説明したように、写真プリント上の画像及びその画像に対応するコンテンツと関連付けられてデータベースに登録される。
【0188】
その後、ユーザCの携帯電話30Cに写真プリント26上の2次元コード27を読み取らせると、ユーザCの携帯電話30Cから、サービスサーバ10に対して、アクセス情報が送信されて、サービスサーバ10から、ユーザCの携帯電話30Cに対して、写真プリント26上の画像に関連する付加情報が配信され、その付加情報がユーザCの携帯電話30Cにおいて再生される。
【0189】
なお、ユーザBの携帯電話30Bのみに対してアクセス許可の問い合わせが行なわれる場合を例に説明したが、このような場合に特に限定されず、既にアクセス許可されているメンバ全員にアクセス許可の問い合わせが行なわれるようにしてもよい。
【0190】
また、第1の例として発注者の携帯電話にアクセス許可の問い合わせが行なわれる場合と、第2の例としてアクセス許可されているメンバの携帯電話にアクセス許可の問い合わせが行なわれる場合とに分けて説明したが、これらのような場合に特に限定されず、発注者と既にアクセス許可されているメンバとの両方にアクセス許可の問い合わせが行なわれるようにしてもよい。
【0191】
なお、第1実施形態のサービスシステムにおけるアクセス許可要求のみについて記載したが、第2実施形態及び第3実施形態についても実施してよい。
【0192】
この場合、携帯電話30のアクセス制御手段は、サービスサーバ10によってアクセスが拒否されたとき、サービスサーバ10にアクセス許可要求を送信する。また、サービスサーバ10は、携帯電話30からアクセス許可要求を受信した場合、特定の人の承諾を条件に、その携帯電話30からのアクセスを許可する。このとき、携帯電話30の携帯電話番号を画像識別情報idに関連付けてデータベースに登録しておく。
【0193】
以上、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文を写真プリント26に記録した場合を例に説明したが、携帯電話番号を暗号文であっても2次元コードに含ませることが、セキュリティ上、許容されない場合には、図5(e)に示すように、アクセス許可の携帯電話番号telの暗号文は2次元コード27に組み込まないようにしてもよい。この場合、2次元コード27を読み取った携帯電話30は、画像識別情報idを復号化できた場合のみサービスサーバ10にアクセスし、画像識別情報idを復号化できなかった場合にはサービスサーバ10にアクセスしないようにする。携帯電話番号が頻繁に変更されるような環境においても有効である。
【0194】
なお、前述の第1乃至第3実施形態において、アクセス情報に含まれるURLは、通信プロトコル名とサーバ10のドメイン名だけに限らず、セキュリティ上で許容されるのであれば、ファイルパスなどの他の情報を含んでいてもよい。また、URLに付加される情報は、画像識別情報idの暗号文や携帯電話番号telの暗号文に限らず、他の暗号文又は平文の情報が付加されていてもよい。
【0195】
また、アクセス情報を2次元コードとして写真プリント26に記録する場合を例に説明
したが、本発明はこれに限らず、アクセス情報は、用紙に形成されたICタグに書き込むようにしてもよい。この場合、プリンタ20には、ICタグ(RFID:Radio Frequency Identification)ともいう)にアクセス情報を無線で書き込むための無線書込手段を設ける。この場合、携帯電話には、ICタグからアクセス情報を無線で読み取るための無線読取手段が設けられる。
【0196】
また、アクセス情報は、写真プリント26の画像に電子透かし情報として埋め込んで記録するようにしてもよい。この場合、携帯電話は、電子透かし情報を読み取る機能を有する。
【0197】
また、携帯電話に限らず、PDA(Personal Digital Assistants)、その他の携帯端
末を用いてもよい。
【0198】
その他、本発明は、図で示した例や実施形態として説明した例に限定されるものではなく、本発明の要旨に従って適宜設計変更や改良を施して実施してよいことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0199】
【図1】本発明に係る一実施形態のサーバを含むサービスシステムの全体構成図
【図2】本発明に係る一実施形態のサーバの具体的な内部構成の例を示すブロック図
【図3】携帯電話の具体的な内部構成の例を示すブロック図
【図4】写真プリントの例を示す図
【図5】写真プリントに2次元コードとして記録される情報とサーバへのアクセス時にサーバに送信される情報とを説明する際に用いる説明図
【図6】第1実施形態のサーバの概念的な概略構成を示す概略ブロック図
【図7】第1実施形態のサービス処理の流れを示す説明図
【図8】第2実施形態のサーバの概念的な概略構成を示す概略ブロック図
【図9】第2実施形態のサービス処理の流れを示す説明図
【図10】第3実施形態のサーバの概念的な概略構成を示す概略ブロック図
【図11】第3実施形態のサービス処理の流れを示す説明図
【図12】複数の携帯電話にアクセスを許可する場合のサービス処理の流れの一部を示す説明図
【図13】(a)はアクセス許可の携帯電話番号をひとつ含むアクセス情報の一例を示す説明図、(b)はアクセス許可の携帯電話番号を複数含むアクセス情報の一例を示す説明図
【図14】発注者にアクセスの許可を求める場合の処理の流れを示す説明図
【図15】発注者にアクセスの許可を求める場合のアクセス拒否画面
【図16】グループ内のメンバにアクセスの許可を求める場合の処理の流れを示す説明図
【図17】グループ内のメンバにアクセスの許可を求める場合のアクセス拒否画面
【符号の説明】
【0200】
10…サービスサーバ、11…サービスサーバの通信部、12…サービスサーバの制御部、13…画像・付加情報データベース、14…アクセス情報データベース、15…課金情報データベース、20…プリンタ、26…写真プリント、27(27A、27B、27C、27D)…2次元コード(アクセス情報)、28…画像、30(30B、30C)…写真プリント配布先ユーザの携帯電話、40(40A)…プリント注文ユーザの携帯電話、50…注文受付端末、60…ネットワーク、101a、102a、103a…注文情報受信手段、101b、102b、103b…画像識別情報発行手段、101c、102c、103c…暗号化手段、101d、102d、103d…アクセス情報生成手段、101e、102e、103e…プリント指示情報作成手段、101f、102f、103f…登録手段、101g、102g、103g…アクセス情報受信手段、101h、102h、103h…復号化手段、101i、102i、103i…検索手段、101j、102j…照合手段、101k、102k、103k…配信手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、
前記画像に対応する識別情報を暗号化する暗号化手段と、
本サーバとの接続に必要なURLの平文と前記識別情報の暗号文とを含むアクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、
前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、前記アクセス情報に含まれた前記識別情報の暗号文を該携帯端末から受信する受信手段と、
受信した前記識別情報の暗号文を復号化する復号化手段と、
復号化した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する配信手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項2】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、
前記画像に対応する識別情報と関連付けて、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子を所定のデータベースに登録する登録手段と、
前記識別情報を含む前記アクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と
生成した前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、前記アクセス情報に含まれた前記識別情報と該携帯端末に予め記憶された端末識別子とを該携帯端末から受信する受信手段と、
受信した前記識別情報に関連付けられた前記端末識別子を前記データベースから検索する検索手段と、
検索した前記端末識別子と前記携帯端末から受信した前記端末識別子とを照合する照合手段と、
前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、受信した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する一方で、不一致の場合には前記携帯端末からのアクセスを拒否する配信手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項3】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、
前記画像に対応する識別情報と関連付けて、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子を所定のデータベースに登録する登録手段と、
本サーバとの接続に必要なURLの平文と前記識別情報の暗号文とを含む前記アクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、
前記URLの平文と前記識別情報の暗号文とを含む前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、前記識別情報の暗号文と該携帯端末に予め記憶されていた端末識別子とを該携帯端末から受信する受信手段と、
受信した前記識別情報の暗号文を復号化する復号化手段と、
復号化した前記識別情報に関連付けられた前記端末識別子を前記データベースから検索する検索手段と、
検索した前記端末識別子と前記携帯端末から受信した前記端末識別子とを照合する照合手段と、
前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には復号化した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する一方で、不一致の場合には前記携帯端末からのアクセスを拒否する配信手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項4】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、
前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、
生成した前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、前記端末識別子の暗号文を含むアクセス情報と、該携帯端末に予め記憶されていた端末識別子とを該携帯端末から受信する受信手段と、
前記端末識別子の暗号文を復号化する復号化手段と、
復号化した前記端末識別子と前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子とを照合する照合手段と、
前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、前記アクセス情報に基づいて前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する一方で、不一致の場合には、前記携帯端末からのアクセスを拒否する配信手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項5】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてアクセスを受けたとき、アクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサーバにおいて、
前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報を生成するアクセス情報生成手段と、
生成した前記アクセス情報を前記画像とともに所定のプリンタにより前記プリント媒体に記録させる指示情報を作成するプリント指示情報作成手段と、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末によって前記アクセス情報に含まれた前記端末識別子の暗号文が復号化されて、復号化された前記端末識別子と該携帯端末に予め記憶された端末識別子とが一致した場合、該携帯端末から前記アクセス情報を受信する受信手段と、
前記アクセス情報に基づいて前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に配信する配信手段と、
を備えたことを特徴とするサーバ。
【請求項6】
請求項2又は3に記載のサーバにおいて、
前記登録手段は、ひとつの前記識別情報に対して一又は複数の前記端末識別子が関連付けられてなるリストを前記データベースに登録し、
前記検索手段は、前記携帯端末から取得した前記識別情報に対応する前記リストを前記データベースから検索し、
前記照合手段は、前記携帯端末から取得した前記端末識別子が、前記検索手段によって検索した前記リストに含まれているか否かを判定し、
前記配信手段は、前記携帯端末から取得した前記端末識別子が前記リストに含まれている場合のみ前記携帯端末に対して前記画像又は前記付加情報を配信することを特徴とするサーバ。
【請求項7】
請求項4に記載のサーバにおいて、
前記アクセス情報生成手段は、ひとつの前記識別情報に対して一又は複数の前記端末識別子が関連付けられてなるリストを含む前記アクセス情報を生成し、
前記プリント指示情報作成手段は、前記リストを含む前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録させる前記指示情報を作成し、
前記照合手段は、前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子であって前記携帯端末から取得した前記端末識別子が、前記プリント媒体に記録されていた前記リストであって前記携帯端末から取得した前記リストに含まれているか否かを判定し、
前記配信手段は、前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子が前記リストに含まれていた場合のみ前記携帯端末に対して前記画像又は前記付加情報を配信することを特徴とするサーバ。
【請求項8】
請求項5に記載のサーバにおいて、
前記アクセス情報生成手段は、ひとつの前記識別情報に対して一又は複数の前記端末識別子が関連付けられてなるリストを含むアクセス情報を生成し、
前記プリント指示情報作成手段は、前記リストを含む前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録させる前記指示情報を作成し、
前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子が前記プリント媒体に記録されていた前記リストに含まれていた場合、前記受信手段は、前記携帯端末から前記アクセス情報を受信し、
前記携帯端末から前記アクセス情報を受信したとき、前記配信手段は、前記携帯端末に対して前記画像又は前記付加情報を配信することを特徴とするサーバ。
【請求項9】
請求項2、3又は6に記載のサーバにおいて、
前記携帯端末からのアクセスを拒否したとき、前記登録手段は、前記アクセスを拒否した前記携帯端末の前記端末識別子を前記識別情報に関連付けて前記データベースに登録することにより前記携帯端末のアクセスが許可されるように設定することを特徴とするサーバ。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか1項に記載のサーバにアクセスし、該サーバから前記画像又は前記付加情報を受信して再生する前記携帯端末。
【請求項11】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いてネットワークを通じて所定のサーバにアクセスし、該サーバから画像又は前記画像の付加情報を受信して再生する携帯端末において、
前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報が入力される入力手段と、
前記アクセス情報に含まれた前記端末識別子の暗号文を復号化する復号化手段と、
本携帯端末の端末識別子を記憶する記憶手段と、
前記復号化手段によって復号化された前記端末識別子と前記記憶手段に記憶された前記端末識別子とを照合する照合手段と、
前記端末識別子同士が一致した場合には前記アクセス情報を用いて前記サーバにアクセスする一方で、前記端末識別子同士が一致しない場合には前記サーバへのアクセスを行わない制御を行うアクセス制御手段と、
を備えたことを特徴とする携帯端末。
【請求項12】
請求項11に記載の携帯端末において、
前記入力手段は、ひとつの前記識別情報に対して一又は複数の前記端末識別子が関連付けられてなるリストを含むアクセス情報が入力され、
前記照合手段は、前記記憶手段に予め記憶されていた前記端末識別子が前記リストに含まれているか否かを判定し、
前記アクセス制御手段は、前記記憶手段に予め記憶されていた前記端末識別子が前記リストに含まれていた場合のみ前記サーバにアクセスする制御を行うことを特徴とする携帯端末。
【請求項13】
請求項10乃至請求項12のいずれか1項に記載の携帯端末において、
前記アクセス制御手段は、前記サーバによってアクセスが拒否されたとき、前記サーバにアクセスの許可を要求することを特徴とする携帯端末。
【請求項14】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、
前記サーバが、前記画像に対応する識別情報を暗号化するステップと、
前記サーバが、前記サーバとの接続に必要なURLの平文と前記識別情報の暗号文とを含む前記アクセス情報を生成するステップと、
所定のプリンタが、前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末から前記サーバに、前記アクセス情報に含まれた前記識別情報の暗号文を送信するステップと、
前記サーバが、受信した前記識別情報の暗号文を復号化するステップと、
前記サーバが、復号化した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップと、
を含むことを特徴とするサービス方法。
【請求項15】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、
前記サーバが、前記画像に対応する識別情報と関連付けて、前記画像ごとにアクセスを許可する前記携帯端末の端末識別子を所定のデータベースに登録するステップと、
前記サーバが、前記識別情報を含む前記アクセス情報を生成するステップと、
所定のプリンタが、前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末から前記サーバに、前記アクセス情報に含まれた前記識別情報と該携帯端末に予め記憶された端末識別子とを送信するステップと、
前記サーバが、受信した前記識別情報に関連付けられた前記端末識別子を前記データベースから検索するステップと、
前記サーバが、検索した前記端末識別子と前記携帯端末から受信した端末識別子とを照合するステップと、
前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、前記サーバが、受信した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップと、
を含むことを特徴とするサービス方法。
【請求項16】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、
前記サーバが、前記画像に対応する識別情報と関連付けて、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子を所定のデータベースに登録するステップと、
前記サーバが、本サーバとの接続に必要なURLの平文と前記識別情報の暗号文とを含むアクセス情報を生成するステップと、
所定のプリンタが、前記URLの平文と前記識別情報の暗号文とを含む前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が携帯端末に入力されたとき、該携帯端末から前記サーバに、前記識別情報の暗号文と該携帯端末に予め記憶されていた端末識別子とを送信するステップと、
前記サーバが、受信した前記識別情報の暗号文を復号化するステップと、
前記サーバが、復号化した前記識別情報に関連付けられた前記端末識別子を前記データベースから検索するステップと、
前記サーバが、検索した前記端末識別子と前記携帯端末から受信した前記端末識別子とを照合するステップと、
前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、前記サーバが、復号化した前記識別情報に対応する前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップと、
を含むことを特徴とするサービス方法。
【請求項17】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、
前記サーバが、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報を生成するステップと、
所定のプリンタが、前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末から前記サーバに、前記端末識別子の暗号文を含むアクセス情報と、該携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子とを送信するステップと、
前記サーバが、前記端末識別子の暗号文を復号化するステップと、
前記サーバが、復号化した前記端末識別子と前記携帯端末に予め記憶されていた前記端末識別子とを照合するステップと、
前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、前記サーバが、前記アクセス情報に基づいて前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップと、
を含むことを特徴とするサービス方法。
【請求項18】
所定のプリント媒体に画像とともに記録されたアクセス情報を用いて携帯端末からネットワークを通じてサーバにアクセスしたとき、該サーバからアクセス元の前記携帯端末に対して前記ネットワークを通じて前記画像又は前記画像の付加情報を提供するサービス方法において、
前記サーバが、前記画像ごとにアクセスが許可される前記携帯端末の端末識別子の暗号文を含む前記アクセス情報を生成するステップと、
所定のプリンタが、前記アクセス情報を前記画像とともに前記プリント媒体に記録するステップと、
前記プリント媒体に記録された前記アクセス情報が前記携帯端末に入力されたとき、該携帯端末が、前記アクセス情報に含まれた前記端末識別子の暗号文を復号化するステップと、
前記携帯端末が、復号化した前記端末識別子と該携帯端末に予め記憶された端末識別子とを照合するステップと、
前記照合で前記端末識別子同士が一致した場合には、該携帯端末から前記サーバに前記アクセス情報を用いてアクセスするステップと、
前記サーバが、前記アクセス情報に基づいて前記画像又は前記付加情報を前記携帯端末に送信するステップと、
を含むことを特徴とするサービス方法。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−24191(P2006−24191A)
【公開日】平成18年1月26日(2006.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−155942(P2005−155942)
【出願日】平成17年5月27日(2005.5.27)
【出願人】(000005201)富士写真フイルム株式会社 (7,609)
【Fターム(参考)】