説明

サーバ装置、ユーザ端末及びプログラム

【課題】実際に十分な広告効果が得られる状況においてクーポンなどのインセンティブ情報をユーザに提供する。
【解決手段】サーバ装置は、携帯電話などのユーザ端末と通信し、当該ユーザ端末の位置情報を取得する。クーポンなどのインセンティブ情報を提供する提供主は、その提供エリアを予め設定しておく。ユーザ端末がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合、サーバ装置はインセンティブ情報が存在することを示す告知情報をユーザ端末に送信する。但し、提供エリア外ではユーザはまだインセンティブ情報を取得することはできない。ユーザ端末が提供エリア内に入ると、サーバ装置は、インセンティブ情報を取得可能であることを示す提供情報をユーザ端末へ送信する。ユーザ端末が提供エリア内にあり、かつ、ユーザ端末から要求があった場合に、サーバ装置はユーザ端末へインセンティブ情報を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユーザ端末の位置に応じてクーポンなどの情報を提供するシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
特定の店舗や施設に近づいたときに、ユーザの端末装置にクーポンやサービスなどの情報を提供する手法が知られている。例えば特許文献1は、施設に近づいたときにその施設に関するクーポンなどの情報をユーザに自動的に提示するシステムを開示している。特許文献2は、車両が施設に近づいたときに、その施設で現在提供されているサービス情報を車載モニタにリアルタイムに表示するシステムを開示している。
【0003】
また、特許文献3は、車載用ナビゲーション装置により店舗などへの案内誘導を行う際、案内が完了したことをサーバが認識すると、サーバ装置が広告掲載店舗から所定の手数料を取得するための処理を実施することを記載している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004−062688号公報
【特許文献2】特開2004−102416号公報
【特許文献3】特開2003−263595号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記の特許文献1〜3の手法は、いずれも施設に接近又は誘導したときにクーポンなどを表示するものであり、もともと施設に立ち寄る意思が無く単に施設付近を通過するにすぎない者や、施設に立ち寄ることを途中で止めた者が施設に接近した場合でもクーポンが表示される。そのため、インプレッション型の広告やクリック課金型の広告を行う場合、実際に施設に立ち寄る人以外もクーポンが提供され、広告料の課金が発生してしまう。よって、広告主は、実際に十分な広告効果が得られない場合でも広告料を課金されてしまうという問題がある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題としては、上記のものが一例として挙げられる。本発明は、実際に十分な広告効果が得られる状況においてクーポンなどのインセンティブ情報をユーザに提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、ユーザ端末と通信可能なサーバ装置であって、ユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記ユーザ端末がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を当該ユーザ端末に送信する告知情報送信手段と、前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を当該ユーザ端末に送信する提供情報送信手段と、前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在し、かつ、当該ユーザ端末からインセンティブ情報の要求を受信した場合に、要求元のユーザ端末にインセンティブ情報を送信するインセンティブ情報送信手段と、を備えることを特徴とする。
【0008】
請求項6に記載の発明は、サーバと通信可能なユーザ端末であって、現在位置を取得する現在位置取得手段と、現在位置がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を表示する告知情報表示手段と、現在位置が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を表示する提供情報表示手段と、現在位置が前記提供エリア内に存在し、かつ、インセンティブ情報の要求が入力された場合に、サーバにインセンティブ情報を要求するインセンティブ情報要求手段と、前記サーバからインセンティブ情報を受信するインセンティブ情報受信手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
請求項7に記載の発明は、ユーザ端末と通信可能なサーバ装置により実行されるプログラムであって、ユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得手段、前記ユーザ端末がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を当該ユーザ端末に送信する告知情報送信手段、前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を当該ユーザ端末に送信する提供情報送信手段、前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在し、かつ、当該ユーザ端末からインセンティブ情報の要求を受信した場合に、要求元のユーザ端末にインセンティブ情報を送信するインセンティブ情報送信手段、として前記サーバ装置を機能させることを特徴とする。
【0010】
請求項8に記載の発明は、サーバと通信可能なユーザ端末により実行されるプログラムであって、現在位置を取得する現在位置取得手段、現在位置がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を表示する告知情報表示手段、現在位置が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を表示する提供情報表示手段、現在位置が前記提供エリア内に存在し、かつ、インセンティブ情報の要求が入力された場合に、サーバにインセンティブ情報を要求するインセンティブ情報要求手段、前記サーバからインセンティブ情報を受信するインセンティブ情報受信手段、として前記ユーザ端末を機能させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】本発明の実施例に係る情報提供システムの構成を示すブロック図である。
【図2】サーバ及びユーザ端末の構成例を示すブロック図である。
【図3】店舗データベースの記憶情報の例を示す。
【図4】クーポン提供エリアを設定する際の店舗端末の操作画面例を示す。
【図5】クーポン提供方法を説明するための図である。
【図6】ユーザ端末の表示画面例を示す。
【図7】クーポン提供処理の第1実施例のフローチャートである。
【図8】クーポン提供処理の第2実施例のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の好適な実施形態では、ユーザ端末と通信可能なサーバ装置は、ユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記ユーザ端末がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を当該ユーザ端末に送信する告知情報送信手段と、前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を当該ユーザ端末に送信する提供情報送信手段と、前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在し、かつ、当該ユーザ端末からインセンティブ情報の要求を受信した場合に、要求元のユーザ端末にインセンティブ情報を送信するインセンティブ情報送信手段と、を備える。
【0013】
上記のサーバ装置は、例えば携帯電話、携帯端末などのユーザ端末と通信し、当該ユーザ端末の位置情報を取得する。また、ユーザ端末がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合、サーバ装置はインセンティブ情報が存在することを示す告知情報をユーザ端末に送信する。ここで、インセンティブ情報とは、例えば店舗・施設において利用できるクーポン、ポイント、サービスや、位置情報利用型のゲームにおけるアイテムなどを含む。ユーザ端末が提供エリア内に入ると、サーバ装置は、インセンティブ情報を取得可能であることを示す提供情報をユーザ端末へ送信する。そして、ユーザ端末が提供エリア内にあり、かつ、ユーザ端末から要求があった場合に、サーバ装置はユーザ端末へインセンティブ情報を送信する。
【0014】
このサーバ装置は、提供エリア外においてもインセンティブ情報の存在を示す告知情報をユーザに送信するので、ユーザを提供エリアへ誘導することができる。そして、提供エリア内でユーザが要求した場合にインセンティブ情報を提供する。よって、実際に関心のあるユーザを選別してインセンティブ情報を提供することができる。
【0015】
好適な例では、前記告知情報は、ユーザに提供されるインセンティブ情報が用意されていること、及び、現在のユーザ端末の位置では前記インセンティブ情報が取得できないことを示す情報を含む。また、前記提供情報は、ユーザに提供されるインセンティブ情報が用意されていること、及び、当該インセンティブ情報を要求する操作を示す情報を含む。
【0016】
上記のサーバ装置の一態様は、インセンティブ情報の提供主の端末装置と通信し、当該端末装置に対して入力された前記提供エリアの変更指示を受信して前記提供エリアを変更する提供エリア変更手段を備える。この態様では、インセンティブ情報の提供主は、店舗などに設置された端末装置を操作して、インセンティブ情報の提供エリアを任意に変更することができる。
【0017】
上記のサーバ装置の他の一態様は、前記インセンティブ情報送信手段がユーザ端末へインセンティブ情報を送信した回数を、インセンティブ情報の提供主ごとに集計して記憶する回数記憶手段を備える。この態様では、実際にユーザにインセンティブ情報が提供された回数を集計し、記憶することができる。よって、サーバ装置を運営する広告会社などは、この回数に基づいて、インセンティブ情報の提供主、即ち広告主に課金を行うことができる。
【0018】
本発明の他の好適な実施形態では、サーバと通信可能なユーザ端末は、現在位置を取得する現在位置取得手段と、現在位置がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を表示する告知情報表示手段と、現在位置が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を表示する提供情報表示手段と、現在位置が前記提供エリア内に存在し、かつ、インセンティブ情報の要求が入力された場合に、サーバにインセンティブ情報を要求するインセンティブ情報要求手段と、前記サーバからインセンティブ情報を受信するインセンティブ情報受信手段と、を備える。
【0019】
上記のユーザ端末は、例えば携帯電話、携帯端末などであり、例えばGPS機能により自己の位置情報を取得する。ユーザ端末は、インセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合には、インセンティブ情報が存在することを示す告知情報を表示し、ユーザ端末が提供エリア内に入ると、インセンティブ情報を取得可能であることを示す提供情報を表示する。そして、ユーザ端末が提供エリア内にあり、かつ、ユーザ端末から要求があった場合に、ユーザ端末は、サーバ装置へインセンティブ情報を要求し、サーバからインセンティブ情報を受信する。
【0020】
このユーザ端末は、提供エリア外においてもインセンティブ情報の存在を示す告知情報をユーザに表示するので、ユーザを提供エリアへ誘導することができる。そして、提供エリア内でユーザが要求した場合にインセンティブ情報をサーバから取得する。よって、実際に関心のあるユーザを選別してインセンティブ情報を提供することができる。
【0021】
本発明の他の好適な実施形態では、ユーザ端末と通信可能なサーバ装置により実行されるプログラムは、ユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得手段、前記ユーザ端末がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を当該ユーザ端末に送信する告知情報送信手段、前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を当該ユーザ端末に送信する提供情報送信手段、前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在し、かつ、当該ユーザ端末からインセンティブ情報の要求を受信した場合に、要求元のユーザ端末にインセンティブ情報を送信するインセンティブ情報送信手段、として前記サーバ装置を機能させる。このプログラムを実行することにより、上記のサーバ装置を実現することができる。
【0022】
本発明の他の好適な実施形態では、サーバと通信可能なユーザ端末により実行されるプログラムは、現在位置を取得する現在位置取得手段、現在位置がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を表示する告知情報表示手段、現在位置が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を表示する提供情報表示手段、現在位置が前記提供エリア内に存在し、かつ、インセンティブ情報の要求が入力された場合に、サーバにインセンティブ情報を要求するインセンティブ情報要求手段、前記サーバからインセンティブ情報を受信するインセンティブ情報受信手段、として前記ユーザ端末を機能させる。このプログラムを実行することにより、上記のユーザ端末を実現することができる。
【実施例】
【0023】
以下、図面を参照して本発明の好適な実施例について説明する。
【0024】
[システム構成]
図1は、本発明の実施例に係る情報提供システムの構成を示す。情報提供システムは、ネットワーク5と、サーバ10と、複数のユーザ端末20と、複数の店舗端末30とを備える。
【0025】
サーバ10は、広告会社などにより運営される。広告会社は、店舗などの広告主から広告の依頼を受け、サーバ10を運営してユーザ端末20へ広告情報を提供する。本実施例では、サーバ10は、一般的な店舗自体の情報(例えば、業種、提供するサービス内容など)に加えて、割引や特定のサービスなどを提供するためのクーポンをユーザに提供するものとする。また、広告会社は、ユーザに対してクーポンを提供すると、その回数をカウントし、広告主である店舗に広告料を課金する。
【0026】
サーバ10は、ネットワーク5を介して広告主の店舗端末30と接続されている。店舗端末30は、例えば店舗内に設置されるPCなどであり、サーバ10と通信して必要な情報を送受信する。ユーザ端末20は、例えばユーザの携帯電話、携帯型端末、カーナビゲーション装置、パーソナル(人用)ナビゲーション装置などであり、無線によりサーバ10と通信する。
【0027】
まず、サーバ10について説明する。図2(a)はサーバ10の構成例を示す。サーバ10は、通信部11と、ユーザデータベース(以下、「データベース」を「DB」と略す。)と、店舗DB13と、制御部14とを備える。通信部11は、ユーザ端末20と無線通信するものであり、具体的にはネットワーク5や各地に設置された通信基地、通信端末などを通じてユーザ端末20と通信する。
【0028】
ユーザDB12は、ユーザ端末20の所有者であるユーザに関連する情報を記憶している。例えばユーザDB12は、ユーザに一意に付与されたユーザID、ユーザの氏名、ユーザが使用するユーザ端末20の機器番号などをユーザ毎に記憶する。また、ユーザDB12は、必要に応じて、ユーザの嗜好に関連する情報、サーバ10から取得した広告情報やクーポン情報の履歴などを記憶していてもよい。
【0029】
店舗DB13は、広告主でありクーポンの提供主である店舗に関する情報を記憶している。図3は、店舗DB13の記憶情報の例を示す。店舗DB13は、店舗ID、店舗名、業種、クーポン提供エリア、広告回数などを店舗毎に記憶している。「店舗ID」は各店舗に一意に付与されたIDであり、「店舗名」はその店舗の名称であり、「業種」はその店舗が属する業種である。「クーポン提供エリア」は、ユーザがその店舗のクーポンを取得できるエリアを示しており、その詳細は後述する。
【0030】
「広告回数」は、その店舗についての広告行為、具体的にはクーポンの提供がなされた回数を示す。広告回数は、サーバ10を運営する広告会社が広告主に対して広告料を課金する際に利用される。例えば、広告会社は、広告回数1回あたり一定額の広告料を広告主である店舗に請求する。
【0031】
図2(a)に戻り、制御部14は、サーバ10による処理全体を制御する。具体的には、制御部14はマイクロコンピュータなどを備えて構成され、予め用意されたプログラムを実行することにより、後述するクーポン提供処理などを実行する。
【0032】
次に、ユーザ端末について説明する。図2(b)はユーザ端末20の構成例を示す。ユーザ端末20は、通信部21と、記憶部22と、表示部23と、制御部24と、位置取得部25とを備える。通信部21は、サーバ10と無線により通信する。記憶部22は、当該ユーザ端末20の所有者であるユーザのユーザID、ユーザ端末20の機器番号などを記憶している。また、サーバ10からクーポンを取得した際には、クーポンのデータは記憶部22に記憶される。クーポンの取得のために必要な処理を行うためのプログラムも記憶部22に記憶されている。
【0033】
表示部23は、例えばタッチパネル式の液晶パネルなどを備え、ユーザに対して情報を表示するとともに、ユーザからの指示、入力を受け取る。
【0034】
制御部24は、ユーザ端末20全体を制御する。具体的には、制御部24は、予め用意されたプログラムを実行することにより、後述するクーポンの取得などに必要な処理を行う。
【0035】
位置取得部25は、ユーザ端末20の現在位置を取得するものであり、例えばGPSユニット、及び/又は、現在位置を外部から取得するための通信機能とすることができる。例えば、特定の施設(例えば特定のショッピングモール内)などにおいて、その施設に設置された通信ユニットを介して、ユーザ端末20がその位置情報を通信により取得できるような場合は、位置取得部25は通信機能を有すればよい。
【0036】
上記の構成において、サーバ10の制御部は、本発明の位置情報取得手段、告知情報送信手段、提供情報送信手段、インセンティブ情報送信手段、提供エリア変更手段及び回数記憶手段として機能する。また、ユーザ端末20の制御部24は告知情報表示手段、提供情報表示手段、インセンティブ情報要求手段及びインセンティブ情報受信手段として機能し、ユーザ端末20の位置取得部25は現在位置取得手段として機能する。
【0037】
[クーポン提供エリア]
次に、クーポン提供エリアについて説明する。クーポン提供エリアは、店舗毎に設定され、その店舗が提供するクーポンをユーザが取得することができるエリアである。即ち、ユーザは、クーポン提供エリア内にいるときにクーポンの要求を行うことにより、クーポンを取得することができる。
【0038】
クーポン提供エリアは、店舗の店員が店舗端末30を操作することにより設定される。図4は、クーポン提供エリアを設定する際の店舗端末30の操作画面例を示す。画面40は、店舗端末30の図示しない表示装置に表示される。この例では、店舗は図4中の「○○レストラン」であるとする。
【0039】
クーポン提供エリアの設定方法はいくつかある。まず、店員は、店舗の位置を中心として所定距離の円形のエリアをクーポン提供エリアと設定することができる。例えば、店舗の位置を中心として半径数メートル〜数十メートルの円41に属するエリアをクーポン提供エリアとして設定することができる。なお、円形のエリアではなく、店舗の位置を中心とする所定の矩形のエリアをクーポン提供エリアとして設定することもできる。
【0040】
別の方法としては、図4に示すように画面40に店舗周辺の地図を表示した状態で、店員が任意の形状のエリア42をクーポン提供エリアとして設定することができる。これにより、店員は、店舗周辺の環境や他の店舗との関係を考慮して、効果的なクーポン提供エリアを設定することができる。例えば、図4の例において、「○○レストラン」と競合するレストランが「××デパート」内にある場合には、店員は「××デパート」を除外するような形状のエリア42にクーポン提供エリアを設定することができる。
【0041】
なお、クーポン提供エリアは1か所には限定されない。例えば、店舗の周辺に加えて、最寄りの駅周辺、近くのショッピングモール内など複数個所に設定しても構わない。また、クーポン提供エリアは、店員が店舗端末30を操作することによりいつでも変更することができる。よって、例えば時間帯、その日の天候などに応じてクーポン提供エリアを変更してもよい。
【0042】
[クーポン提供方法]
次に、本実施例によるクーポン提供方法について説明する。本実施例は、クーポン提供エリア外に存在するユーザ端末20に対してはクーポンの告知情報を提供するが、クーポン自体は提供しない。そして、クーポン提供エリア内に存在するユーザ端末20に対しては、そのユーザからの要求があった場合にクーポンを提供する。
【0043】
図5はクーポン提供方法を説明するための図である。また、図6は、ユーザ端末20の表示画面例である。図5において、円形の告知エリア52は、クーポンの告知情報をユーザ端末20に提供するエリアである。また、クーポン提供エリア51は矩形のエリアである。この例でも、クーポンを提供する店舗は「○○レストラン」であるとする。なお、一般的には、クーポン提供エリアは告知エリア内に設定され、店舗近傍などの限られたエリアとなる。つまり、クーポン提供エリアは告知エリアより小さいエリアとなる。
【0044】
ユーザ端末20が告知エリア52内にあり、かつ、クーポン提供エリア51外にある場合、サーバ10はユーザ端末20に対してクーポンの告知情報を送信する。なお、本例では、クーポン告知エリア52外では、ユーザ端末20に告知情報は提供されないものとする。
【0045】
クーポンの告知情報は、クーポンを提供する店舗に関する情報(例えば店舗ID、店舗の名称、業種、場所など)と、クーポンに関する情報(クーポンの内容、有効期限、有効店舗など)とを含む。図6(a)はクーポンの告知情報の表示例を示す。図6(a)はユーザ端末20の表示部23の表示例である。「クーポン情報」を示す表示ボタン61はクーポンが存在することを示しており、例えばユーザが表示ボタン61にタッチすると、クーポン及び店舗に関する詳細情報、具体的には、店舗の場所、クーポンの内容などを含む。
【0046】
「クーポン取得不可」を示す表示ボタン62は、現在位置ではクーポンを取得することができないことを示している。よって、例えばユーザが表示ボタン62にタッチしても、クーポンを取得することはできない。このように、告知エリア52内かつクーポン提供エリア51外では、ユーザはクーポンの存在を示すクーポン告知情報を得ることはできるが、クーポン自体を取得することはできない。
【0047】
ユーザ端末20がクーポン提供エリア51内に入ると、サーバ10はユーザ端末20へクーポンの提供情報を送信する。ユーザ端末20は、クーポンの提供情報を受信し、表示部23に表示する。これにより、ユーザ端末20の表示部23は図6(b)のように変化する。即ち、クーポンの提供情報は、図6(a)に示すクーポンの告知情報における表示ボタン62の代わりに、「クーポン取得可」を示す表示ボタン63を含み、これが表示部23に表示される。
【0048】
この状態でユーザが表示ボタン63にタッチすると、ユーザはクーポンを取得することができる。具体的には、ユーザが表示ボタン63にタッチすると、ユーザ端末20からサーバ10へクーポンの要求が行われる。このクーポンの要求は、ユーザ端末20を使用するユーザのユーザID(又はユーザ端末20の機器情報)と、クーポンの対象となる店舗の店舗IDと、ユーザ端末20が確かにその店舗のクーポン提供エリアに入っていることを示す情報とを含む。サーバ10は、これらの情報を含むクーポンの要求をユーザ端末20から受信し、送信元のユーザ端末へクーポンデータを送信する。
【0049】
ユーザ端末20はサーバ10からクーポンデータを受信し、表示部23を図6(c)のように変更する。図6(c)では、背景色が変化することにより、クーポンが取得されたことがユーザにわかりやすく示されている。また、「クーポン利用可」を示す表示ボタン64が表示され、クーポンが取得できたことが示される。
【0050】
このように、本実施例では、ユーザ端末20がクーポン提供エリア51外にある場合には、クーポンの提供は行わないが、クーポンの告知情報をユーザに提供する。これにより、ユーザはクーポンの存在を知ることができ、関心を持った場合にはその店舗へ向かう。そして、ユーザ端末20がクーポン提供エリア51内に入ると、ユーザはユーザ端末20を操作することにより、クーポンを要求し、サーバから10から取得することができる。よって、クーポン又は店舗に関心を持ち、実際に店舗付近のクーポン提供エリアに訪れたユーザにのみクーポンが提供されるので、クーポンを利用した効果的な広告を行うことができる。また、ユーザはクーポンを取得するためにはクーポンの要求操作を行う必要があるので、店舗に関心が無く、単に店舗の近くを通り過ぎるだけの者に対してクーポンが提供されることはない。よって、広告主にとっては、いわゆる成功報酬型の実効性の高い広告が可能となる。
【0051】
また、ユーザにクーポンを提供する処理は、ユーザ端末20とサーバ10との間で行われるので、店舗に特殊な装置を設置する必要が無い。上記のように、クーポン提供エリアを店舗側で容易に変更できるように店舗には店舗端末30が用意されるが、これは通常のPC程度の装置で足り、店舗側の設備コストを抑えることが可能となる。
【0052】
なお、上記の例では、告知エリア52は店舗を中心として所定半径以内のエリアとしているが、告知エリア52の決め方はこれには限定されない。また、告知エリア52は、サーバ10を運営する広告会社側で決めてもよいし、クーポン提供エリア51と同様に、店舗端末30を利用して店舗側で設定、変更できるようにしても構わない。また、告知エリア52を定めず、単純にクーポン提供エリア外の全てのエリアで告知情報を提供することとしてもよい。
【0053】
[クーポン提供処理]
次に、クーポン提供処理について説明する。
【0054】
(第1実施例)
図7はクーポン提供処理の第1実施例のフローチャートである。第1実施例は、サーバ10が主体となってクーポンの提供を行う例である。この処理は、サーバ10の制御部14及びユーザ端末20の制御部24が予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。なお、前提として、サーバ10は、定期的にユーザ端末20と通信し、ユーザ端末20の現在位置を受信、把握しているものとする。
【0055】
まず、サーバ10は、ユーザ端末20の現在位置が告知エリア内であるか否かを判定する(ステップS11)。告知エリア内である場合(ステップS11;Yes)、サーバ10はクーポンの告知情報をユーザ端末へ送信する(ステップS12)。ユーザ端末20は、サーバ10からクーポンの告知情報を受信し、表示部23に表示する。これにより、表示部23の表示画面は例えば図6(a)のようになる。
【0056】
次に、サーバ10は、ユーザ端末20の現在位置がクーポン提供エリア内であるか否かを判定する(ステップS14)。クーポン提供エリア内である場合(ステップS14;Yes)、サーバ10はクーポンの提供情報をユーザ端末20へ送信する(ステップS15)。ユーザ端末20は、クーポンの提供情報をサーバ10から受信し、図6(b)に例示するように表示部23に表示する(ステップS16)。これにより、表示部23の表示画面は例えば図6(b)のようになる。
【0057】
次に、ユーザ端末20は、ユーザからクーポンの要求があったか否かを判定する(ステップS17)。具体的には、ユーザ端末20は、ユーザが図6(b)に例示する表示ボタン63にタッチしたか否かを判定する。クーポンの要求があった場合(ステップS17;Yes)、ユーザ端末20はクーポンの要求をサーバ10へ送信する(ステップS18)。
【0058】
サーバ10は、ユーザ端末20からクーポンの要求があったか否かを判定する(ステップS18)。クーポンの要求があった場合(ステップS18;Yes)、サーバ10は、送信元のユーザ端末20へクーポンデータを送信する(ステップS20)。具体的に、クーポンの要求には、前述のように、ユーザID及び店舗IDを含むので、サーバ10はその店舗IDに対応するクーポンデータを店舗DBなどから取得し、そのユーザIDに対応するユーザ端末20へ送信する。
【0059】
ユーザ端末20は、サーバ10からクーポンデータを受信すると、それを記憶部22に保存するとともに、表示部23にクーポンを取得した旨を表示する(ステップS21)。これにより、表示部23の表示画面は例えば図6(c)のようになる。
【0060】
また、サーバ10は、ユーザ端末20へクーポンデータを送信すると、当該クーポンの提供主である店舗について、店舗DB13内の広告回数を1増加する(ステップS22)。これにより、サーバ10は、その店舗について1回の広告が行われたことを記録しておき、のちの課金に利用する。
【0061】
以上のように、本実施例では、サーバ10は定期的にユーザ端末20と通信し、ユーザ端末20が告知エリアに入ったときにクーポンの告知情報を送信し、ユーザ端末20がクーポン提供エリアに入ったときにクーポンの提供情報を送信する。そして、ユーザ端末20がクーポン提供エリア内にあり、かつ、ユーザ端末20からクーポンの要求があった場合に、クーポンをユーザ端末20へ送信する。
【0062】
第1実施例では、ユーザ端末20が告知エリア及びクーポン提供エリアに入ったか否かの判定をサーバ10が行うので、ユーザ端末20側に特殊なプログラムや処理などを必要としない。また、店舗端末30の操作によりクーポン提供エリアが変更された場合でも、サーバ10はそれに迅速に対応することができる。
【0063】
(第2実施例)
次に、第2実施例について説明する。図8はクーポン提供処理の第2実施例のフローチャートである。第2実施例は、ユーザ端末20がクーポン提供エリア内にいるか否かの判断をユーザ端末20側で行う例である。この処理も、サーバ10の制御部14及びユーザ端末20の制御部24が予め用意されたプログラムを実行することにより実現される。
【0064】
なお、第2実施例では、ユーザ端末20は、告知エリア及びクーポン提供エリアの情報、告知情報及びクーポン提供情報などを予めサーバ10から取得し、記憶部22に記憶しているものとする。
【0065】
まず、ユーザ端末20は、位置取得部25により自身の現在位置を取得し、現在位置が告知エリア内であるか否かを判定する(ステップS31)。告知エリア内である場合(ステップS31;Yes)、ユーザ端末20は、クーポンの告知情報を表示部23に表示する(ステップS32)。これにより、表示部23の表示画面は例えば図6(a)のようになる。
【0066】
次に、ユーザ端末20は、現在位置がクーポン提供エリア内であるか否かを判定する(ステップS33)。クーポン提供エリア内である場合(ステップS33;Yes)、ユーザ端末20は、クーポンの提供情報を表示部23に表示する。これにより、表示部23の表示画面は例えば図6(b)のようになる。
【0067】
次に、ユーザ端末20は、ユーザからクーポンの要求があったか否かを判定する(ステップS35)。具体的には、ユーザ端末20は、ユーザが図6(b)に例示する表示ボタン63にタッチしたか否かを判定する。クーポンの要求があった場合(ステップS35;Yes)、ユーザ端末20はクーポンの要求をサーバ10へ送信する(ステップS36)。
【0068】
サーバ10は、ユーザ端末20からクーポンの要求があったか否かを判定する(ステップS37)。クーポンの要求があった場合(ステップS37;Yes)、サーバ10は、送信元のユーザ端末20へクーポンデータを送信する(ステップS38)。
【0069】
ユーザ端末20は、サーバ10からクーポンデータを受信すると、それを記憶部22に保存するとともに、表示部23にクーポンを取得した旨を表示する(ステップS39)。これにより、表示部23の表示画面は例えば図6(c)のようになる。
【0070】
また、サーバ10は、ユーザ端末20へクーポンデータを送信すると、当該クーポンの提供主である店舗について、店舗DB13内の広告回数を1増加する(ステップS40)。
【0071】
以上のように、第2実施例では、ユーザ端末20は、告知情報、クーポン提供情報、告知エリア及びクーポン提供エリアの情報などを予めサーバ10から受信しておき、ユーザ端末20が告知エリア及びクーポン提供エリアに入ったか否かの判定を自身で行う。サーバ10は、ユーザ端末20がクーポン提供エリア内にあり、かつ、ユーザ端末20からクーポンの要求があった場合に、クーポンをユーザ端末20へ送信する。
【0072】
第2実施例では、予め必要な情報をサーバ10からユーザ端末20にダウンロードしておく必要があるが、その代わりに、ステップS36でユーザがクーポンの要求を行うまでは、ユーザ端末20はサーバ10と通信する必要が無い。即ち、ユーザがクーポンの要求を行うまでは、ユーザ端末20側で処理が可能である。よって、多数のユーザ端末20を扱うシステムにおいては、サーバ側の処理負担を軽減することができる。
【0073】
なお、第2実施例において、多数の店舗からクーポンの提供が準備されている場合は、ユーザ端末20が予めサーバ10から取得しておくべき店舗及びクーポンの情報が過大となる。そのような場合には、予めユーザが希望した条件(例えば業種、エリアなど)を満足する店舗及びクーポンの情報のみを自動的にユーザ端末20へ送信することとしてもよい。
【0074】
[変形例]
上記の実施例は、店舗などのクーポンを提供するシステムに本発明を適用したものであったが、本発明の適用はこれには限られない。クーポン以外に、割引、ポイントの付与、サービスの提供など、様々な利益に関する情報(これを本明細書では「インセンティブ情報」と呼ぶ。)をユーザに提供するシステムに本発明を適用することができる。
【0075】
また、他の例として、本発明を位置情報利用型ゲームに適用することもできる。位置情報利用型ゲームとは、ユーザが実世界で各地へ移動し、その場所の位置情報に基づいてアイテムやポイントなどを取得、収集するゲームをいう。このようなゲームに本発明を適用し、クーポン提供エリアに相当するアイテム提供エリアを設定することができる。そして、ユーザがアイテム提供エリアを実際に訪問し、かつ、アイテムを要求した場合にアイテムを取得できるようすればよい。これにより、ユーザは特定の場所、施設に実際に行き、そこで位置情報を取得した場合にのみアイテムを取得できるようになる。よって、位置情報利用型ゲームにおけるエリアや場所の判定をよりピンポイントにすることができる。この場合のアイテムやポイントも本発明におけるインセンティブ情報の一例である。
【符号の説明】
【0076】
10 サーバ
12 ユーザDB
13 店舗DB
14、24 制御部
25 位置取得部
20 ユーザ端末
30 店舗端末


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と通信可能なサーバ装置であって、
ユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記ユーザ端末がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を当該ユーザ端末に送信する告知情報送信手段と、
前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を当該ユーザ端末に送信する提供情報送信手段と、
前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在し、かつ、当該ユーザ端末からインセンティブ情報の要求を受信した場合に、要求元のユーザ端末にインセンティブ情報を送信するインセンティブ情報送信手段と、を備えることを特徴とするサーバ装置。
【請求項2】
前記告知情報は、ユーザに提供されるインセンティブ情報が用意されていること、及び、現在のユーザ端末の位置では前記インセンティブ情報が取得できないことを示す情報を含むことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記提供情報は、ユーザに提供されるインセンティブ情報が用意されていること、及び、当該インセンティブ情報を要求する操作を示す情報を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
インセンティブ情報の提供主の端末装置と通信し、当該端末装置に対して入力された前記提供エリアの変更指示を受信して前記提供エリアを変更する提供エリア変更手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記インセンティブ情報送信手段がユーザ端末へインセンティブ情報を送信した回数を、インセンティブ情報の提供主ごとに集計して記憶する回数記憶手段を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
サーバと通信可能なユーザ端末であって、
現在位置を取得する現在位置取得手段と、
現在位置がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を表示する告知情報表示手段と、
現在位置が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を表示する提供情報表示手段と、
現在位置が前記提供エリア内に存在し、かつ、インセンティブ情報の要求が入力された場合に、サーバにインセンティブ情報を要求するインセンティブ情報要求手段と、
前記サーバからインセンティブ情報を受信するインセンティブ情報受信手段と、を備えることを特徴とするユーザ端末。
【請求項7】
ユーザ端末と通信可能なサーバ装置により実行されるプログラムであって、
ユーザ端末の位置情報を取得する位置情報取得手段、
前記ユーザ端末がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を当該ユーザ端末に送信する告知情報送信手段、
前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を当該ユーザ端末に送信する提供情報送信手段、
前記ユーザ端末が前記提供エリア内に存在し、かつ、当該ユーザ端末からインセンティブ情報の要求を受信した場合に、要求元のユーザ端末にインセンティブ情報を送信するインセンティブ情報送信手段、として前記サーバ装置を機能させることを特徴とするプログラム。
【請求項8】
サーバと通信可能なユーザ端末により実行されるプログラムであって、
現在位置を取得する現在位置取得手段、
現在位置がインセンティブ情報の提供エリア外に存在する場合に、ユーザに提供されるべきインセンティブ情報が存在することを示す告知情報を表示する告知情報表示手段、
現在位置が前記提供エリア内に存在する場合に、インセンティブ情報が取得可能であることを示す提供情報を表示する提供情報表示手段、
現在位置が前記提供エリア内に存在し、かつ、インセンティブ情報の要求が入力された場合に、サーバにインセンティブ情報を要求するインセンティブ情報要求手段、
前記サーバからインセンティブ情報を受信するインセンティブ情報受信手段、として前記ユーザ端末を機能させることを特徴とするプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−243067(P2012−243067A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−112203(P2011−112203)
【出願日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)