説明

サーバ装置、印刷システム及びプログラム

【課題】オンデマンド印刷において、ユーザが画像形成装置の省電力モードからの復帰のための時間を待つ機会を低減する。
【解決手段】プリントサーバ2は、印刷要求を受信すると、当該印刷要求に含まれるユーザIDに対応するポイント管理テーブルを読み出す。そして、当該テーブルにおいて、最もポイント数の多いプリンタ3を特定する。次に、プリントサーバ2は、当該プリンタが故障中又は使用中であるか判定する。この判定結果が否定的であった場合には、次にプリントサーバ2は、当該プリンタが省電力モードであるか否かについて判定する。この判定結果が肯定的であった場合には、プリントサーバ2は、当該プリンタに対し、省電力モードの解除要求を送信する。一方、その判定結果が否定的であった場合には、プリントサーバ2は、待機時間を計測するタイマTMのリセット要求を送信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーバ装置、印刷システム及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
画像形成装置の消費電力を抑える試みとして、画像形成装置が一定期間使用されなかった場合に、当該画像形成装置を省電力モードに移行する仕組みが提案されている。しかし、画像形成装置が省電力モードに移行した直後にユーザが省電力モードを解除した場合には、通常モードに復帰するために余計な電力を消費することになる。また、通常モードへ復帰するまでの時間、ユーザは画像形成装置の使用を待たなければならない。そこで、このような弊害を回避するための提案が、近年なされている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載の画像形成装置では、パソコンから当該画像形成装置に対して節電解除コマンドが送信されると、所定時間が経過するまでは、節電キーを操作されても、節電状態への移行時間が経過しても、節電状態へ移行しない構成となっている。また、特許文献2に記載の印刷指示装置では、印刷装置が省電力モードに移行するまでの時間を示す移行情報を取得し、この移行情報に基づいて印刷中にも省電力モードにもなっていない印刷装置を特定し、その特定した印刷装置に印刷指示を送信する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003−215987号公報
【特許文献2】特開2009−122746号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、オンデマンド印刷において、ユーザが画像形成装置の省電力モードからの復帰のための時間を待つ機会を低減することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の請求項1に係るサーバ装置は、画像の印刷を要求する印刷要求を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により受信された印刷要求に応じて、予め定められた条件が満たされた場合に省電力状態に移行する画像形成装置を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された画像形成装置に対して、当該画像形成装置の省電力状態の解除を要求する解除要求を送信する送信手段と、前記送信手段により解除要求が送信された画像形成装置から、前記第1の受信手段により受信された印刷要求の転送を要求する転送要求を受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段により転送要求が受信された場合に、当該転送要求の送信元の画像形成装置に対して、前記第1の受信手段により受信された印刷要求を転送する転送手段とを備える。
【0007】
本発明の請求項2に係るサーバ装置は、請求項1に記載の構成において、前記画像形成装置は、計時手段を備え、当該計時手段により計時された値が閾値を超えた場合に、省電力状態へ移行する画像形成装置であって、前記送信手段は、前記画像形成装置が省電力状態に移行している場合には、当該画像形成装置の省電力状態の解除を要求する信号を送信し、当該画像形成装置が省電力状態に移行していない場合には、当該画像形成装置の計時手段のリセットを要求する信号を送信することを特徴とする。
【0008】
本発明の請求項3に係るサーバ装置は、請求項2に記載の構成において、前記画像形成装置は、計時手段を備え、当該計時手段により計時された値が閾値を超えた場合に、省電力状態へ移行する画像形成装置であって、前記送信手段は、前記閾値の増加を要求する増加要求を前記画像形成装置に送信することを特徴とする。
【0009】
本発明の請求項4に係るサーバ装置は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成において、前記特定手段は、前記画像形成装置が複数存在する場合には、当該複数の画像形成装置のうちから、使用頻度に基づいて画像形成装置を特定することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項5に係るサーバ装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成において、前記特定手段は、前記第1の受信手段により印刷要求が受信された日時に応じて、画像形成装置を特定することを特徴とする。
【0011】
本発明の請求項6に係るサーバ装置は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成において、前記印刷要求は、画像の印刷条件を指定する条件情報を含み、前記特定手段は、前記第1の受信手段により受信された印刷要求に含まれる条件情報に応じて、画像形成装置を特定することを特徴とする。
【0012】
本発明の請求項7に係る印刷システムは、請求項1乃至6のいずれかに記載のサーバ装置と、前記サーバ装置に対して、画像の印刷を要求する印刷要求を送信する端末装置と、前記サーバ装置により、省電力状態の解除を要求する解除要求を送信され、前記端末装置により送信された印刷要求の転送要求を前記サーバ装置に対して送信し、前記サーバ装置から当該印刷要求の転送を受ける画像形成装置とを備える。
【0013】
本発明の請求項8に係るプログラムは、コンピュータを、画像の印刷を要求する印刷要求を受信する第1の受信手段と、前記第1の受信手段により受信された印刷要求に応じて、予め定められた条件が満たされた場合に省電力状態に移行する画像形成装置を特定する特定手段と、前記特定手段により特定された画像形成装置に対して、当該画像形成装置の省電力状態の解除を要求する解除要求を送信する送信手段と、前記送信手段により解除要求が送信された画像形成装置から、前記第1の受信手段により受信された印刷要求の転送を要求する転送要求を受信する第2の受信手段と、前記第2の受信手段により転送要求が受信された場合に、当該転送要求の送信元の画像形成装置に対して、前記第1の受信手段により受信された印刷要求を転送する転送手段として機能させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
請求項1に係る発明によれば、画像形成装置の省電力モードの解除要求が送信されない構成と比較して、オンデマンド印刷において、ユーザが画像形成装置の省電力モードからの復帰のための時間を待つ機会を低減することができる。
請求項2に係る発明によれば、画像形成装置の計時手段のリセット要求が送信されない構成と比較して、オンデマンド印刷において、ユーザが画像形成装置の省電力モードからの復帰のための時間を待つ機会を低減することができる。
請求項3に係る発明によれば、画像形成装置の閾値の増加要求が送信されない構成と比較して、オンデマンド印刷において、ユーザが画像形成装置の省電力モードからの復帰のための時間を待つ機会を低減することができる。
請求項4に係る発明によれば、使用頻度の高い画像形成装置を特定することができる。
請求項5に係る発明によれば、サーバ装置によって印刷要求が受信された日時に応じて画像形成装置を特定することができる。
請求項6に係る発明によれば、画像の印刷条件を指定する条件情報に応じて画像形成装置を特定することができる。
請求項7に係る発明によれば、画像形成装置の省電力モードの解除要求が送信されない構成と比較して、オンデマンド印刷において、ユーザが画像形成装置の省電力モードからの復帰のための時間を待つ機会を低減することができる。
請求項8に係る発明によれば、画像形成装置の省電力モードの解除要求が送信されない構成と比較して、オンデマンド印刷において、ユーザが画像形成装置の省電力モードからの復帰のための時間を待つ機会を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係る印刷システム100の構成の一例を示す図である。
【図2】クライアント装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図3】プリントサーバ2のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図4】印刷要求管理テーブルTBL1の一例を示す図である。
【図5】プリンタ管理テーブルTBL2の一例を示す図である。
【図6】ポイント管理テーブルTBL3の一例を示す図である。
【図7】プリンタ3のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図8】本実施形態に係る省電力モード解除処理を示すフローチャートである。
【図9】本実施形態に係る印刷処理を示すフローチャートである。
【図10】本実施形態に係るポイント付与処理を示すフローチャートである。
【図11】本実施形態に係るポイント付与処理を示すフローチャートである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
(1)実施形態の構成
図1は、本発明の一実施形態に係る印刷システム100の構成の一例を示す図である。同図に示されるように、本印刷システム100は、複数のクライアント装置1A、1B及び1C(以下、「クライアント装置1」と総称する)と、プリントサーバ2と、複数のプリンタ3A、3B及び3C(以下、「プリンタ3」と総称する)とを有している。各装置は、LAN(Local Area Network)等の通信回線4により相互に接続されている。
【0017】
この印刷システム100は、いわゆるオンデマンド印刷を実現するシステムである。ここで「オンデマンド印刷」とは、クライアント装置1からの印刷要求を一旦プリントサーバ2に蓄積し、プリンタ3から当該印刷要求を呼び出すことによって印刷処理を実行する印刷形態のことである。この印刷形態によれば、ユーザは所望のプリンタ3から画像を出力することができる。
【0018】
このオンデマンド印刷を実現するために、本実施形態に係るクライアント装置1は、印刷要求を生成してプリントサーバ2に対して送信する。プリントサーバ2は、クライアント装置1から送信された印刷要求を受信して蓄積する。そして、プリンタ3からの印刷要求の転送要求を受けて、当該印刷要求をプリンタ3に転送する。プリンタ3は、ユーザによる操作を受けてプリントサーバ2に対し印刷要求の転送要求を送信する。そして、印刷要求を受信すると、当該印刷要求に従って印刷処理を行う。
以下、各装置の構成について説明する。
【0019】
図2は、クライアント装置1のハードウェア構成を示すブロック図である。クライアント装置1は、例えばパーソナルコンピュータであり、同図に示されるように、制御部11、記憶部12、操作部13、表示部14及び通信部15を有している。このクライアント装置1は、本発明に係る「端末装置」の一例である。
制御部11は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えており、CPUがROM又は記憶部12に記憶されているプログラムを実行することによりクライアント装置1の各部を制御する。
【0020】
記憶部12は、HDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、画像データやプログラム等を記憶する。また、記憶部12は、クライアント装置1のユーザのID(ユーザID)を記憶する。また、記憶部12は、プリンタドライバ121を記憶する。制御部1は、このプリンタドライバ121を実行することにより、画像データをプリンタ3が解釈可能な言語で記述されたデータに変換する。また、制御部1は、プリンタ3に印刷処理を要求するためのデータ(以下、「印刷要求」)を生成する。この印刷要求には、出力対象となる画像データと、ユーザIDとが含まれる。
操作部13は、例えばマウスやキーボードであり、ユーザの操作に応じた信号を制御部11に出力する。表示部14は、例えば液晶ディスプレイであり、制御部11の制御の下、画像を表示する。通信部15は、例えばネットワークインタフェースカードであり、外部の装置と通信を行うためのインタフェースを備える。制御部11は、この通信部15を介して、印刷要求をプリントサーバ2に送信する。
【0021】
図3は、プリントサーバ2のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示されるように、プリントサーバ2は、制御部21、記憶部22及び通信部23を有している。このプリントサーバ2は、本発明に係る「サーバ装置」の一例である。
制御部21は、CPU、ROM及びRAMを備えており、CPUがROM又は記憶部22に記憶されているプログラムを実行することによりプリントサーバ2の各部を制御する。
【0022】
記憶部22は、HDD等の記憶装置であり、プログラム等を記憶する。また、記憶部22は、クライアント装置1から受信した印刷要求を記憶する。また、記憶部22は、クライアント装置1から受信した印刷要求についての情報を管理するための印刷要求管理テーブルTBL1を記憶する。図4は、この印刷要求管理テーブルTBL1の一例を示す図である。
同図に示されるように、この印刷要求管理テーブルTBL1では、管理IDと、ユーザIDと、ファイル名と、格納場所とが対応づけられる。
【0023】
同テーブルにおいて、「管理ID」は、印刷要求ごとにプリントサーバ2において付与されるIDである。「ユーザID」は、印刷要求に含まれているユーザIDである。「ファイル名」は、印刷要求に含まれている画像データのファイル名である。「格納場所」は、画像データがプリントサーバ2において格納される場所である。
【0024】
記憶部22は、また、プリンタ3の稼動状況を管理するためのプリンタ管理テーブルTBL2を記憶する。図5は、このプリンタ管理テーブルTBL2の一例を示す図である。
同図に示されるように、このプリンタ管理テーブルTBL2では、プリンタIDと、稼動状況とが対応づけられる。
同テーブルにおいて、「プリンタID」は、プリンタ3ごとにプリントサーバ2によって付与されるIDである。「稼動状況」は、プリンタ3の稼動状況である。この稼動状況には、「故障中」、「使用中」、「通常モード」及び「省電力モード」の4通りがある。
【0025】
「故障中」とは、プリンタ3を構成する要素の一部又は全部が機能せず、画像を形成することができない状態のことである。「使用中」とは、プリンタ3がまさに画像形成を行っている最中のことである。「通常モード」とは、プリンタ3が画像形成を行える状態のまま、画像形成の指示を待っている状態のことである。「省電力モード」とは、プリンタ3による消費電力を低減するために、プリンタ3を構成する要素の一部への給電が停止され、その結果、画像を形成することができない状態のことである。
【0026】
プリントサーバ2の制御部21は、予め定められた周期でプリンタ3に対して、稼動状況情報を要求する信号を送信し、この信号に対する応答信号に基づいて、プリンタ管理テーブルTBL2を更新する。稼動状況情報を要求する信号に対して予め定められた期間内に応答がないときは、そのプリンタ3は、故障中であるとみなされる。
【0027】
記憶部22は、また、プリンタ3ごとに付与されるポイント数を管理するためのポイント管理テーブルTBL3を記憶する。図6は、このポイント管理テーブルTBL3の一例を示す図である。
このポイント管理テーブルTBL3は、ユーザごとに作成され、後述する省電力モード解除処理の際に参照される。同テーブルは、同図に示されるように、プリンタIDと、ポイント数とが対応づけられている。「プリンタID」は、プリンタ3ごとにプリントサーバ2によって付与されるIDである。「ポイント数」は、プリンタ3に付与されたポイントの合計値である。このポイントの付与方法については、後述する。
【0028】
図3の説明に戻り、通信部23は、例えばネットワークインタフェースカードであり、外部の装置と通信を行うためのインタフェースを備える。制御部21は、通信部23を介して、クライアント装置1から印刷要求を受信する。また、制御部21は、通信部23を介して、プリンタ3から印刷要求の転送要求を受信し、この転送要求を受けて、印刷要求を転送する。この制御部21は、本発明に係る「第1の受信手段」、「第2の受信手段」及び「転送手段」の一例である。
【0029】
図7は、プリンタ3のハードウェア構成を示すブロック図である。同図に示されるように、プリンタ3は、制御部31、記憶部32、操作部33、表示部34、通信部35及び画像形成部36を有し、例えば電子写真方式で画像形成を行う。このプリンタ3は、本発明に係る「画像形成装置」の一例である。
制御部31は、CPU、ROM及びRAMを備えており、CPUがROM又は記憶部32に記憶されているプログラムを実行することによりプリンタ3の各部を制御する。
【0030】
また、制御部31は、タイマTMを有し、プリンタ3の待機時間を計測する。より具体的には、プリンタ3が、印刷要求や操作部33を介した指示を受け付けなくなってから経過した時間を計測する。この時間が予め定められた時間(例えば、10分)を越えた場合には、制御部1は、プリンタ3の動作モードを、通常モードから省電力モードに移行する。ここで、「通常モード」とは、上述のように、プリンタ3が画像形成を行える状態のまま、画像形成の指示を待っている状態のことである。また、「省電力モード」とは、これも上述のように、プリンタ3による消費電力を低減するために、プリンタ3を構成する要素の一部への給電が停止され、その結果、画像を形成することができない状態のことである。タイマTMは、本発明に係る「計時手段」の一例である。
【0031】
記憶部32は、HDD等の記憶装置であり、プログラム等を記憶する。操作部33は、例えば操作キーやタッチパネルを備え、ユーザの操作に応じた信号を制御部31に出力する。表示部34は、例えば液晶ディスプレイであり、制御部31の制御の下、画像を表示する。通信部35は、例えばネットワークインタフェースカードであり、外部の装置と通信を行うためのインタフェースを備える。制御部31は、この通信部35を介して、印刷要求の転送要求をプリントサーバ2に送信し、印刷要求の転送を受ける。また、制御部31は、この通信部35を介して、稼動状況情報の要求信号をプリントサーバ2から受信し、この信号に対し、稼動状況情報を含む応答信号を送信する。
【0032】
画像形成部36は、感光体、露光装置、現像装置、転写装置及び搬送装置(それぞれ図示せず)を備え、制御部31から出力される画像データに基づいて印刷処理を行う。具体的には、まず、当該画像形成部の露光装置が、制御部31から出力された画像データに従って感光体上にレーザー光を照射し、静電潜像を形成する。次に、現像装置がその静電潜像にトナーを供給して、トナー像を形成する。次に、転写装置が、搬送装置によって搬送されてきた記録用紙に、当該トナー像を転写する。このようにして、画像形成部36による印刷処理は行われる。
以上が、本実施形態の構成についての説明である。
【0033】
(2)実施形態の動作
次に、本実施形態に係る印刷システム100の動作について説明する。具体的には、(2−1)プリントサーバ2による省電力モード解除処理と、(2−2)プリンタ3による印刷処理と、(2−3)プリントサーバ2によるポイント付与処理について説明する。
【0034】
(2−1)省電力モード解除処理
図8は、本実施形態に係る省電力モード解除処理を示すフローチャートである。
本処理のステップSa1において、プリントサーバ2の制御部21は、クライアント装置1から印刷要求を受信したかどうかを判定する。この判定結果が否定的であった場合には(ステップSa1;NO)、制御部21は、再度この判定を実行する。一方、この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSa1;YES)、制御部21は、ステップSa2の処理を実行する。
【0035】
ステップSa2において制御部21は、受信した印刷要求を記憶部22に記憶する。また、制御部21は、印刷要求に関する情報(管理ID、ユーザID、ファイル名及び格納場所)を、印刷要求管理テーブルTBL1に格納する。
【0036】
次に、制御部21は、受信した印刷要求に含まれるユーザIDに対応するプリンタ管理テーブルTBL2を読み出す(ステップSa3)。そして、そのプリンタ管理テーブルTBL2において、最もポイント数の多いプリンタ3を特定する(ステップSa4)。例えば、読み出されたポイント管理テーブルTBL3が図6に示される例のようなものであった場合には、そのポイント数が「12」である“printerB”が特定されることになる。制御部21は、本発明に係る「特定手段」の一例である。
【0037】
次に、制御部21は、ステップSa4で特定したプリンタ3の稼動状況を特定する(ステップSa5)。具体的には、制御部21は、記憶部22からプリンタ管理テーブルTBL2を読み出し、当該テーブルにおいて、ステップSa4で特定したプリンタ3に対応づけられている稼動状況情報を取得する。例えば、プリンタ管理テーブルTBL2が図5に示される例のようなものであった場合であって、特定されたプリンタ3が“printerB”であった場合には、「使用中」という稼動状況情報が取得される。
【0038】
次に、制御部21は、ステップSa5で特定した稼動状況が、故障中か又は使用中であるかを判定する(ステップSa6)。この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSa6);YES、制御部21は再度ステップSa4の処理を実行する。この際、制御部21は、すでにステップSa4において特定しているプリンタ3以外のプリンタ3の中から、プリンタ3を特定する。一方、ステップSa6の判定結果が否定的であった場合には(ステップSa6;NO)、制御部21は、ステップSa5で特定した稼動状況が、省電力モードであるか否かを判定する(ステップSa7)。
【0039】
この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSa7;YES)、制御部21は、ステップSa4で特定したプリンタ3に対して、省電力モードの解除要求を送信する(ステップSa8)。これは、ユーザがそのプリンタ3の元まで行き、画像の出力を指示する際に、通常モードに復帰するまでの時間を待たなくて済むようにするためである。又は、通常モードに復帰するまでのユーザの待ち時間を短縮するためである。解除要求を受信したプリンタ3の制御部31は、当該プリンタの動作モードを、省電力モードから通常ノードに移行させる。制御部21は、本発明に係る「送信手段」の一例である。
また、制御部21は、後述するポイント付与処理において参照するために、ステップSa4で特定したプリンタ3のIDと、ステップSa1において受信した印刷要求に含まれていたユーザIDとを対応づけてRAMに格納しておく。
【0040】
一方、ステップSa7の判定結果が否定的であった場合には(ステップSa7;NO)、制御部21は、ステップSa4で特定したプリンタ3に対して、待機時間を計測するタイマTMのリセット要求を送信する(ステップSa9)。これは、ユーザがそのプリンタ3の元まで行き、画像の出力を指示する際に、当該プリンタ3が省電力モードに移行していることを回避するためである。リセット要求を受信したプリンタ3の制御部31は、タイマTMをリセットする。
また、制御部21は、後述するポイント付与処理において参照するために、ステップSa4で特定したプリンタ3のIDと、ステップSa1において受信した印刷要求に含まれていたユーザIDとを対応づけてRAMに格納しておく。
以上が、本実施形態に係る省電力モード解除処理の内容である。
【0041】
(2−2)印刷処理
図9は、本実施形態に係る印刷処理を示すフローチャートである。
本処理のステップSb1において、プリンタ3の制御部31は、操作部33を介してユーザからの画像形成指示を受け付けたか否かを判定する。この判定結果が否定的であった場合には(ステップSb1;NO)、制御部31は、再度この判定を実行する。一方、この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSb1;YES)、制御部31は、ステップSb2の処理を実行する。
【0042】
ステップSb2において制御部31は、ユーザIDの入力画面を表示部34に表示する。そして、制御部31は、操作部33を介してユーザIDの入力を受け付けたか否かを判定する(ステップSb3)。この判定結果が否定的であった場合には(ステップSb3;NO)、制御部31は、再度この判定を実行する。一方、この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSb3;YES)、制御部31は、ステップSb4の処理を実行する。
【0043】
ステップSb4において制御部31は、ステップSb3において入力を受け付けたユーザIDをプリントサーバ2に送信する。ユーザIDを受信したプリントサーバ2の制御部21は、当該ユーザIDに対応づけられたファイル名を印刷要求管理テーブルTBL1において特定し、当該ファイル名の情報をプリンタ3に対し送信する。この際、ユーザIDに対応づけられたファイル名が複数存在する場合には、その複数のファイル名の情報がプリンタ3に送信される。
【0044】
ステップSb5においてプリンタ3の制御部31は、プリントサーバ2からファイル名情報を受信したか否かについて判定を行う。この判定結果が否定的であった場合には(ステップSb5;NO)、制御部31は、再度この判定を実行する。一方、この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSb5;YES)、制御部31は、ステップSb6の処理を実行する。
【0045】
ステップSb6において制御部31は、ステップSb5において受信したファイル名情報により表されるファイル名を表示部34に表示する。そして、制御部31は、操作部33を介してユーザによるファイル名の選択を受け付けたか否かを判定する(ステップSb7)。この判定結果が否定的であった場合には(ステップSb7;NO)、制御部31は、再度この判定を実行する。一方、この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSb7;YES)、制御部31は、ステップSb8の処理を実行する。
【0046】
ステップSb8において制御部31は、ステップSb7において選択されたファイル名に関連する印刷要求の転送要求をプリントサーバ2に対して送信する。この転送要求には、ステップSb7において選択されたファイル名の情報と、ステップSb3において入力を受け付けたユーザIDとが含まれる。
この転送要求を受信したプリントサーバ2の制御部21は、当該転送要求に含まれるファイル名情報に表されるファイル名と、印刷要求管理テーブルTBL1において関連づけられている格納場所を特定し、当該格納場所に格納されている印刷要求を記憶部22から読み出す。そして、制御部21は、当該印刷要求をプリンタ3に対して送信する。
【0047】
ステップSb9においてプリンタ3の制御部31は、プリントサーバ2から印刷要求を受信したか否かについて判定を行う。この判定結果が否定的であった場合には(ステップSb9;NO)、制御部31は、再度この判定を実行する。一方、この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSb9;YES)、制御部31は、ステップSb10の処理を実行する。
【0048】
ステップSb10において制御部31は、ステップSb9において受信した印刷要求に基づいて印刷処理を行う。
以上が、本実施形態に係る印刷処理の内容である。
【0049】
(2−3)ポイント付与処理
図10及び11は、本実施形態に係るポイント付与処理を示すフローチャートである。本処理は、プリントサーバ2によってプリンタ3に対し印刷要求が送信された後に実行される。
本処理のステップSc1において、プリントサーバ2の制御部21は、送信した印刷要求に対応するユーザIDを特定する。より具体的には、制御部21は、印刷要求の転送要求に含まれていたユーザIDを特定する。
【0050】
次に、制御部21は、ステップSc1において特定したユーザIDと対応づけてRAMに格納されているプリンタIDを特定する(ステップSc2)。すなわち、制御部21は、送信した印刷要求をクライアント装置1から受信した際に、省電力モードの解除要求か又はタイマTMのリセット要求を送信した先のプリンタ3のIDを特定する。
【0051】
次に、制御部21は、ステップSc2において特定したプリンタIDと、印刷要求を送信した先のプリンタIDとが一致するかどうか判定する(ステップSc3)。すなわち、制御部21は、省電力モードの解除要求か又はタイマTMのリセット要求を送信した先のプリンタ3と、印刷要求を送信した先のプリンタ3とが一致するか否かについて判定する。この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSc3;YES)、制御部21は、ステップSc4の処理を実行する。
【0052】
ステップSc4において制御部21は、ステップSc1において特定したユーザID(すなわち、印刷要求の転送要求に含まれていたユーザID)に対応するポイント管理テーブルTBL3を特定する。そして、制御部21は、その特定したポイント管理テーブルTBL3において、印刷要求を送信した先のプリンタIDに対応するポイント数が最大であるか否かについて判定を行う(ステップSc5)。
【0053】
この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSc5;YES)、制御部21は、当該プリンタIDに対応するポイント数を予め定められた値(例えば、「1」)増加させる(ステップSc6)。これは、当該プリンタIDにより識別されるプリンタ3が、解除要求又はリセット要求が送信されたプリンタであり(すなわち、その利用が想定されていたプリンタであり)、かつ、実際、印刷要求が送信されていることから(すなわち、実際にその利用がなされていることから)、利用ニーズが高いことが確認されたことに鑑みてのことである。
【0054】
一方、ステップSc5の判定結果が否定的であった場合には(ステップSc5;NO)、制御部21は、印刷要求を送信した先のプリンタIDに対応するポイント数の増減を行わない(ステップSc7)。これは、当該プリンタIDにより識別されるプリンタ3が、最大のポイント数を有するプリンタではなく(すなわち、本来その使用が想定されていたプリンタではなく)、当該プリンタに印刷要求が送信されたといっても(すなわち、当該プリンタが使用されたといっても)、ただちに利用ニーズが高いとは言えないからである。
【0055】
一方、ステップSc3の判定結果が否定的であった場合には(ステップSc3;NO)、制御部21は、ステップSc2において特定したプリンタIDにより識別されるプリンタ3(すなわち、省電力モードの解除要求か又はタイマTMのリセット要求を送信した先のプリンタ3)の稼働状況が故障中か又は使用中であるかを判定する(ステップSc8)。この判定結果が肯定的であった場合には(ステップSc8;YES)、制御部21は、印刷要求を送信した先についても、解除要求又はリセット要求を送信した先についても、プリンタIDに対応するポイント数の増減を行わない(ステップSc7)。これは、印刷要求を送信した先については、当該プリンタに印刷要求が送信されたといっても(すなわち、当該プリンタが使用されたといっても)、当該プリンタの使用は、解除要求又はリセット要求が送信された先の故障又は使用が原因でなされた可能性が高いと考えられるからである。また、解除要求又はリセット要求が送信された先については、当該プリンタに印刷要求が送信されなかったといっても(すなわち、当該プリンタが使用されなかったといっても)、その理由が当該プリンタが故障中か又は使用中であったことであると考えられ、ただちに利用ニーズが低くなったとは言えないからである。
【0056】
一方、ステップSc8の判定結果が否定的であった場合には(ステップSc8;YES)、制御部21は、印刷要求を送信した先のプリンタIDに対応するポイント数を予め定められた値、増加させる一方、省電力モードの解除要求か又はタイマTMのリセット要求を送信した先のプリンタIDに対応するポイント数を予め定められた値、減少させる(ステップSc10)。これは、印刷要求を送信した先については、解除要求又はリセット要求が送信された先が故障中であるとか使用中であるといったやむを得ない理由によってその使用が選択された訳ではなく、ユーザの自発的な意思によってその使用が選択されたと考えられることから、その利用ニーズが高くなったと判断されるからである。一方、解除要求又はリセット要求が送信された先については、当該プリンタが使用されなかった理由が、当該プリンタが故障中であるとか使用中であるといったやむを得ない理由ではなく、ユーザの自発的な意思によってその使用が回避されたと考えられることから、その利用ニーズが低くなったと判断されるからである。
以上が、本実施形態に係るポイント付与処理の内容である。
【0057】
以上説明した本実施形態に係る省電力モード解除処理によれば、クライアント装置1から印刷要求を受信したプリントサーバ2は、当該クライアント装置のユーザによってその使用が想定されるプリンタ3を特定し、当該プリンタに対し省電力モードの解除要求か又はタイマTMのリセット要求を送信する。よって、当該クライアント装置のユーザは、使用するプリンタ3が通常モードに復帰するまでの時間を待たなくて済むか、又はその待ち時間が短縮される。
【0058】
また、本実施形態に係るポイント付与処理によれば、その利用ニーズが高いと判断されるプリンタ3に対しポイントが付与され、そのポイント数に応じて上記の省電力モード解除処理においてプリンタ3が特定されるため、省電力モードの解除要求やタイマTMのリセット要求は、実際に使用される確率の高いプリンタ3に送信されることになる。
【0059】
(3)変形例
上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。また、以下の変形例は、互いに組み合わせてもよい。
(3−1)変形例1
上記の省電力モード解除処理において、プリントサーバ2の制御部21は、省電力モードの解除要求を送信する際に、省電力モードへの移行時間の延長要求をプリンタ3に送信してもよい。具体的には、例えば制御部21は、省電力モードへの移行を判断するための待機時間の閾値を増加させる要求をプリンタ3に送信してもよい。この要求をうけてプリンタ3が待機時間の閾値を増加させることによって(すなわち、省電力モードまでの移行時間を延長させることによって)、ユーザがそのプリンタ3の元まで行った際に当該プリンタ3が省電力モードに移行しているという事態がより確実に回避される。
【0060】
(3−2)変形例2
上記のポイント付与処理において、プリントサーバ2の制御部21によって増加又は削減されるポイントの値は、それぞれ異なっていてもよい。例えば、同処理のステップSc6において増加されるポイントの値を「1」とする一方、同処理のステップSc10において増加されるポイントの値を「2」としてもよい。
【0061】
(3−3)変形例3
上記の実施形態において、プリントサーバ2は、一のユーザIDに対して一のポイント管理テーブルTBL3を記憶しているが、一のユーザIDに対して複数のポイント管理テーブルTBL3を記憶してもよい。例えば、プリントサーバ2は、一のユーザIDに対して、時間帯ごとに複数のポイント管理テーブルTBL3を記憶し、印刷要求を受信した時刻に応じて参照するポイント管理テーブルTBL3を変更してもよい。
【0062】
又は、プリントサーバ2は、一のユーザIDに対して、印刷条件に応じて複数のポイント管理テーブルTBL3を記憶し、受信した印刷要求に含まれる印刷条件情報に応じて参照するポイント管理テーブルTBL3を変更してもよい。より具体的には、プリントサーバ2は、白黒画像出力時のポイント管理テーブルTBL3と、カラー画像出力時のポイント管理テーブルTBL3とを別々に記憶しておき、その出力を要求された画像が白黒画像であるのかそれともカラー画像であるのかに応じて、参照するポイント管理テーブルTBL3を決定してもよい。
【0063】
(3−4)変形例4
上記の実施形態に係る省電力モード解除処理又はポイント付与処理用のプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶した状態で配布され、プリンタサーバ2にインストールされてもよい。また、通信回線を介してダウンロードされて、プリンタサーバ2にインストールされてもよい。
【符号の説明】
【0064】
1…クライアント装置、2…プリントサーバ、3…プリンタ、4…通信回線、11、21、31…制御部、12、22、32…記憶部、13、33…操作部、14、34…表示部、15、23、35…通信部、36…画像形成部、100…印刷システム、121…プリンタドライバ、TBL1…印刷要求管理テーブル、TBL2…プリンタ管理テーブル、TBL3…ポイント管理テーブル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像の印刷を要求する印刷要求を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された印刷要求に応じて、予め定められた条件が満たされた場合に省電力状態に移行する画像形成装置を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された画像形成装置に対して、当該画像形成装置の省電力状態の解除を要求する解除要求を送信する送信手段と、
前記送信手段により解除要求が送信された画像形成装置から、前記第1の受信手段により受信された印刷要求の転送を要求する転送要求を受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により転送要求が受信された場合に、当該転送要求の送信元の画像形成装置に対して、前記第1の受信手段により受信された印刷要求を転送する転送手段と
を備えるサーバ装置。
【請求項2】
前記画像形成装置は、計時手段を備え、当該計時手段により計時された値が閾値を超えた場合に、省電力状態へ移行する画像形成装置であって、
前記送信手段は、
前記画像形成装置が省電力状態に移行している場合には、当該画像形成装置の省電力状態の解除を要求する信号を送信し、
当該画像形成装置が省電力状態に移行していない場合には、当該画像形成装置の計時手段のリセットを要求する信号を送信する
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記画像形成装置は、計時手段を備え、当該計時手段により計時された値が閾値を超えた場合に、省電力状態へ移行する画像形成装置であって、
前記送信手段は、前記閾値の増加を要求する増加要求を前記画像形成装置に送信することを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記特定手段は、前記画像形成装置が複数存在する場合には、当該複数の画像形成装置のうちから、使用頻度に基づいて画像形成装置を特定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記特定手段は、前記第1の受信手段により印刷要求が受信された日時に応じて、画像形成装置を特定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項6】
前記印刷要求は、画像の印刷条件を指定する条件情報を含み、
前記特定手段は、前記第1の受信手段により受信された印刷要求に含まれる条件情報に応じて、画像形成装置を特定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のサーバ装置。
【請求項7】
請求項1乃至6のいずれかに記載のサーバ装置と、
前記サーバ装置に対して、画像の印刷を要求する印刷要求を送信する端末装置と、
前記サーバ装置により、省電力状態の解除を要求する解除要求を送信され、前記端末装置により送信された印刷要求の転送要求を前記サーバ装置に対して送信し、前記サーバ装置から当該印刷要求の転送を受ける画像形成装置と
を備える印刷システム。
【請求項8】
コンピュータを、
画像の印刷を要求する印刷要求を受信する第1の受信手段と、
前記第1の受信手段により受信された印刷要求に応じて、予め定められた条件が満たされた場合に省電力状態に移行する画像形成装置を特定する特定手段と、
前記特定手段により特定された画像形成装置に対して、当該画像形成装置の省電力状態の解除を要求する解除要求を送信する送信手段と、
前記送信手段により解除要求が送信された画像形成装置から、前記第1の受信手段により受信された印刷要求の転送を要求する転送要求を受信する第2の受信手段と、
前記第2の受信手段により転送要求が受信された場合に、当該転送要求の送信元の画像形成装置に対して、前記第1の受信手段により受信された印刷要求を転送する転送手段
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2012−198864(P2012−198864A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−64215(P2011−64215)
【出願日】平成23年3月23日(2011.3.23)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】