説明

サーバ装置、情報処理方法、およびプログラム

【課題】従来のサーバ装置においては、ユーザが閲覧している電子ブックに関する情報や、ユーザが電子ブックを閲覧している端末装置に関する情報などを収集することができない。
【解決手段】電子ブックを格納し得る電子ブック格納部と、閲覧操作を受け付ける受付部と、電子ブックを表示する表示部と、閲覧情報を取得する閲覧情報取得部と、閲覧情報をサーバ装置に送信する端末送信部とを具備する端末装置と、電子ブック識別子を有する閲覧情報を格納し得る閲覧情報格納部と、2以上の各端末装置から、閲覧情報を受信する受信部と、受信部が受信した2以上の閲覧情報を閲覧情報格納部に蓄積する蓄積部とを具備するサーバ装置とを具備する情報システムを構成するサーバ装置により、端末装置から受信した閲覧情報を蓄積したり、蓄積した閲覧情報を基に、ユーザにレコメンドすることや、同様の嗜好を持つユーザの情報をユーザに知らせたりすることができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2以上のユーザ端末から、閲覧された電子ブック情報を受信し、蓄積するサーバ装置等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、電子ブックを閲覧するソフトウェアや、同様の処理が実現可能な装置が開発されている。(例えば、非特許文献1参照)。このような装置を用いることによって、ユーザは、電子ブックを閲覧することができた。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】“Adobe − Reader 9”、[online]、アドビシステムズ株式会社、[2010年9月6日検索]、インターネット<URL:http://www.adobe.com/jp/products/reader/features/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のサーバ装置においては、ユーザが閲覧している電子ブックに関する情報や、ユーザが電子ブックを閲覧している端末装置に関する情報などを収集することができないという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本第一の発明のサーバ装置は、サーバ装置と2以上の端末装置を具備する情報システムを構成するサーバ装置であって、端末装置は、電子ブックを格納し得る電子ブック格納部と、ユーザの電子ブックの閲覧のための操作である閲覧操作を受け付ける受付部と、閲覧操作に従って、電子ブックを表示する表示部と、表示部が表示した電子ブックを識別する電子ブック識別子を有する閲覧情報を取得する閲覧情報取得部と、閲覧情報をサーバ装置に送信する端末送信部とを具備し、サーバ装置は、閲覧された電子ブックに関する情報であり、電子ブックを識別する電子ブック識別子を有する閲覧情報を格納し得る閲覧情報格納部と、2以上の各端末装置から、閲覧情報を受信する受信部と、受信部が受信した2以上の閲覧情報を、閲覧情報格納部に蓄積する蓄積部とを具備する情報システムを構成するサーバ装置である。
【0006】
このような構成により、端末装置から閲覧情報を受信し、蓄積することができる。
【0007】
また、本第二の発明のサーバ装置は、第一の発明に対して、サーバ装置は、電子ブック識別子を有するコンテンツ識別情報と、レコメンドする商品またはサービスに関する情報であるレコメンド情報とを対応付けた1以上のレコメンド管理情報を格納し得るレコメンド管理情報格納部と、受信部が受信した閲覧情報に対応するレコメンド情報を、レコメンド管理情報格納部から取得するレコメンド情報取得部と、レコメンド情報取得部が取得したレコメンド情報を、閲覧情報を送信した端末装置に送信するレコメンド情報送信部をさらに具備し、端末装置は、サーバ装置からレコメンド情報を受信するレコメンド情報受信部と、レコメンド情報を出力するレコメンド情報出力部とをさらに具備する情報システムを構成するサーバ装置である。
【0008】
このような構成により、端末装置から受信した閲覧情報を基に、商品やサービスなどを、ユーザに対してレコメンドすることができる。
【0009】
また、本第三の発明のサーバ装置は、第一の発明に対して、端末送信部は、閲覧情報と端末装置を識別する端末装置識別子とを有するユーザ閲覧情報をサーバ装置に送信し、受信部は、2以上の各端末装置から、ユーザ閲覧情報を受信し、蓄積部は、受信部が受信したユーザ閲覧情報が有する端末装置識別子ごとに、閲覧情報を閲覧情報格納部に蓄積し、サーバ装置は、端末装置識別子ごとの1以上の閲覧情報から、予め決められた条件を満たすほど、近似する2以上の端末装置識別子を取得する端末装置識別子取得部と、端末装置識別子取得部が取得した2以上の端末装置識別子を用いて、1以上の端末装置に、近似する他の端末装置識別子を含むユーザ情報を送信するユーザ情報送信部とをさらに具備し、端末装置は、ユーザ情報を受信するユーザ情報受信部と、ユーザ情報を出力するユーザ情報出力部とをさらに具備する情報システムを構成するサーバ装置である。
【0010】
このような構成により、端末装置から受信したユーザ閲覧情報を基に、同様の嗜好を持つユーザの情報を、ユーザに知らせることができる。
【0011】
また、本第四の発明のサーバ装置は、第一から第三いずれかの発明に対して、閲覧情報は、電子ブック識別子と、閲覧されたコンテンツを識別するコンテンツ識別子とを有する情報システムを構成するサーバ装置である。
【0012】
このような構成により、コンテンツ識別子に応じて、商品やサービスなどを、ユーザに対してレコメンドすることができ、また同様の嗜好を持つユーザの情報を、ユーザに知らせることができる。
【0013】
また、本第五の発明のサーバ装置は、第一から第三いずれかの発明に対して、閲覧情報は、電子ブック識別子と、閲覧されたページを識別するページ識別子とを有する情報システムを構成するサーバ装置である。
【0014】
このような構成により、ページ識別子に応じて、商品やサービスなどを、ユーザに対してレコメンドすることができ、また、同様の嗜好を持つユーザの情報を、ユーザに知らせることができる。
【0015】
また、本第六の発明の端末装置は、電子ブックを格納し得る電子ブック格納部と、ユーザの電子ブックの閲覧のための操作である閲覧操作を受け付ける受付部と、閲覧操作に従って、電子ブックを表示する表示部と、表示部が表示した電子ブックを識別する電子ブック識別子を有する閲覧情報を取得する閲覧情報取得部と、閲覧情報を送信する端末送信部とを具備する端末装置である。
【0016】
このような構成により、サーバ装置に閲覧情報を送信し、蓄積することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明によるサーバ装置等によれば、端末装置から受信した閲覧情報を蓄積し、利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】実施の形態1における情報システム1の概念図
【図2】同端末装置11、サーバ装置12のブロック図
【図3】同端末装置11の全体動作について説明するフローチャート
【図4】同閲覧情報の例を示す図
【図5】実施の形態2における端末装置21、サーバ装置22のブロック図
【図6】同端末装置21の全体動作を示すフローチャート
【図7】同閲覧情報の取得処理について説明するフローチャート
【図8】同サーバ装置22の全体動作を示すフローチャート
【図9】同レコメンド情報の取得処理について説明するフローチャート
【図10】同閲覧情報の例を示す図
【図11】同レコメンド管理情報の例を示す図
【図12】同レコメンド情報の出力例を示す図
【図13】実施の形態3における端末装置31、サーバ装置32のブロック図
【図14】同端末装置31の全体動作を示すフローチャート
【図15】同ユーザ閲覧情報の取得処理について説明するフローチャート
【図16】同サーバ装置32の全体動作を示すフローチャート
【図17】同端末装置識別子の取得処理について説明するフローチャート
【図18】同ユーザ閲覧情報の例を示す図
【図19】同端末装置識別子を取得するための条件の例を示す図
【図20】同ユーザ情報の例を示す図
【図21】同ユーザ情報の出力例を示す図
【図22】同コンピュータシステムの概観図
【図23】同コンピュータシステムのブロック図
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明によるサーバ装置等の実施形態について図面を参照して説明する。なお、実施の形態において同じ符号を付した構成要素は同様の動作を行うので、再度の説明を省略する場合がある。また、所定の情報等が格納され得る格納部等において、当該格納部に情報等が記憶される過程は問わないものとする。例えば、記録媒体を介して情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。また、通信回線などを介して送信された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。さらに、入力デバイスを介して入力された情報等が格納部等で記憶されるようになってもよい。
【0020】
(実施の形態1)
本実施の形態において、2以上の端末装置から閲覧情報を受信し、蓄積する情報システム1について説明する。
【0021】
図1は、本実施の形態における情報システム1の概念図である。
【0022】
図1では、1以上の端末装置11とサーバ装置12とが、ネットワーク13を介して接続されている。ネットワーク13は、有線または無線の通信回線であり、例えば、インターネットやイントラネット、LAN(Local Area Network)、公衆電話回線網などである。
【0023】
図2は、本実施の形態における端末装置11と、サーバ装置12のブロック図である。
【0024】
端末装置11は、電子ブック格納部1101、受付部1102、表示部1103、閲覧情報取得部1104、端末送信部1105を備える。
【0025】
サーバ装置12は、閲覧情報格納部1201、受信部1202、蓄積部1203を備える。
【0026】
電子ブック格納部1101は、電子ブックを格納し得る。
【0027】
ここで、電子ブックとは、例えば、小説や、雑誌、漫画などを電子化したものである。電子ブックは、いわゆる書籍を電子化したものであれば、種類は問わない。また、電子ブックのファイル形式は、例えば、PDFや、EPUB、HTMLなどである。電子ブックのファイルは、いわゆる書籍を電子化したファイルであれば、その形式は問わない。
【0028】
電子ブック格納部1101は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0029】
受付部1102は、ユーザの電子ブックの閲覧のための操作である閲覧操作を受け付ける。
【0030】
ここで、閲覧操作とは、例えば、電子ブックのオープン命令や、電子ブックのクローズ命令などの、電子ブックに対する操作や、電子ブック内のページをめくるページめくり命令や、電子ブック内のページを拡大するページ拡大命令、電子ブック内のページを縮小するページ縮小命令、気に入ったページを収集するページスクラップ命令などのページに対する操作などである。なお、受付部1102がページスクラップ命令を受け付けた場合は、通常、図示しないページ収集部が、当該ページスクラップ命令により指定されたページそのものを、任意の記憶領域に蓄積する。また、このとき、ページ収集部は、ページスクラップ命令により指定されたページを識別するページ識別子を、任意の記憶領域に蓄積してもよい。
【0031】
また、閲覧操作は、例えば、ページ内のコンテンツを拡大するコンテンツ拡大命令や、ページ内のコンテンツを縮小するコンテンツ縮小命令、気に入ったコンテンツを収集するコンテンツスクラップ命令などであってもよい。なお、受付部1102がコンテンツスクラップ命令を受け付けた場合は、通常、図示しないコンテンツ収集部が、当該コンテンツスクラップ命令により指定されたコンテンツそのものを、任意の記憶領域に蓄積する。また、このとき、ページ収集部は、コンテンツスクラップ命令により指定されたコンテンツを識別するコンテンツ識別子を、任意の記憶領域に蓄積してもよい。
【0032】
閲覧操作は、電子ブックの閲覧に関する操作であれば、種類は問わない。
【0033】
受け付けとは、キーボードやマウス、タッチパネルなどの入力デバイスから入力された情報の受け付け、有線もしくは無線の通信回線を介して送信された情報の受信、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記録媒体から読み出された情報の受け付けなどを含む概念である。
【0034】
受付部1102における閲覧操作の入力手段は、テンキーやキーボードやマウスやメニュー画面によるものなど、何でもよい。受付部1102は、テンキーやキーボード等の入力手段のデバイスドライバーや、メニュー画面の制御ソフトウェアなどで実現され得る。
【0035】
表示部1103は、閲覧操作に従って、電子ブックを表示する。
【0036】
ここで、電子ブックの表示とは、例えば、端末装置が表示用パネルを備えており、当該パネルに対して、閲覧操作に従った電子ブックの内容を表示することである。電子ブックの内容とは、例えば、電子ブックの表紙や、電子ブックの裏表紙、電子ブック内のページなどである。
【0037】
例えば、閲覧操作が電子ブックのオープン命令である場合、表示部1103は、電子ブックの表紙を表示する。また、例えば、閲覧操作がページめくり命令である場合、表示部1103は、ページをめくった後のページを表示する。また、例えば、閲覧操作がページ拡大命令である場合、表示部1103は、拡大した後のページを表示する。また、例えば、閲覧操作がページ縮小命令である場合、表示部1103は、縮小した後のページを表示する。また、閲覧操作が電子ブックのクローズ命令である場合、表示部1103は、電子ブックのオープン前の状態を表示する。
【0038】
表示部1103は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。表示部1103は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0039】
出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0040】
閲覧情報取得部1104は、閲覧情報を取得する。
【0041】
ここで、閲覧情報とは、ユーザが閲覧した電子ブックに関する情報である。また、閲覧情報は、電子ブック識別子を有する。また、閲覧情報は、コンテンツ識別子や、ページ識別子、ページ区切り識別子、時間情報、閲覧回数情報、閲覧操作情報などを有していてもよい。
【0042】
ここで、電子ブック識別子とは、ユーザが閲覧した電子ブックを識別するための情報である。電子ブック識別子は、例えば、電子ブックの種類を示す情報や、電子ブックの名称を示す情報などである。電子ブックの種類を示す情報は、例えば、「小説」や、「雑誌」、「漫画」などである。電子ブックの名称を示す情報は、例えば、「風が吹けば」や、「鉄道全集」、「メンズ・ファッション」、「名探偵少年」などである。また、電子ブック識別子は、これらの情報を組み合わせたものであってもよい。電子ブック識別子は、電子ブックを識別することができれば、その種類、形式などは問わない。
【0043】
また、コンテンツ識別子とは、一のコンテンツを特定する情報であり、ユーザが閲覧した電子ブック内のコンテンツを識別するための情報である。コンテンツ識別子は、例えば、コンテンツの種類を示す情報や、コンテンツの内容を示す情報、コンテンツの容量を示す情報などである。コンテンツの種類を示す情報は、例えば、「画像」や、「テキスト」、「動画」、「onsen.jpg」、「bike.mpg」などである。コンテンツの内容を示す情報は、例えば、「かばん」や、「くつ」、「温泉」、「bike」などである。コンテンツの容量を示す情報は、例えば、「128KB」や、「256MB」、「1GB」などである。また、コンテンツ識別子は、これらの情報を組み合わせたものであってもよい。コンテンツ識別子は、電子ブック内のコンテンツを識別することができれば、その種類、形式などは問わない。
【0044】
また、ページ識別子とは、閲覧されたページを識別するための情報である。ページ識別子は、例えば、ページ番号を示す情報や、コンテンツの種類・位置・大きさなどを示す情報、ページの容量を示す情報などである。ページ番号を示す情報は、例えば、「1ページ目」や、「10ページ目」、「P125」、「PP.145」などである。コンテンツの種類・位置・大きさなどを示す情報は、例えば、「((10,10)→(220,220)|画像)、((10,240)→(440,440)|テキスト)、((10,460)→(660,660)|テキスト)、((10,680)→(880,880)|画像)」や、「((12,12)|日本温泉 日帰りツアー)、((12,30)|日本温泉.jpg)、((120,30)|日本温泉地図.jpg)、((12,120)|今、日本温泉への日帰りツアーが大人気!)」などである。ページの容量を示す情報は、例えば、「512MB」や、「0.99MB」、「1.2GB」などである。また、ページ識別子は、これらの情報を組み合わせたものであってもよい。ページ識別子は、電子ブック内のページを識別することができれば、その種類、形式などは問わない。
【0045】
また、ページ区切り識別子とは、ユーザが閲覧した電子ブック内のページの一部やまとまり、区切りを識別するための情報である。ページ区切り識別子は、例えば、章を識別する章識別子や、節を識別する節識別子、連続する複数のページの内容が同一であることや類似していることなどを示すブロックページ識別子などである。章識別子は、例えば、「1章」や、「2章」、「(1章|P1〜P12)、(2章|P13〜P28)、(3章|P29〜P56)」、「(Chapter4|PP.80−PP.96)、(Chapter5|PP.97−PP.112)、(Chapter6|PP.113−PP.156)」などである。節識別子は、例えば、「1節」や、「2節」、「(1節|P1〜P12)、(2節|P13〜P28)、(3節|P29〜P56)」、「(1節|P1.L1〜P12.L10)、(2節|P12.L11〜P28.L8)、(3節|P28.L9〜P56.L16)」、「(Section4|PP.80−PP.96)、(Section5|PP.97−PP.112)、(Section6|PP.113−PP.156)」などである。ブロックページ識別子は、例えば、「P1〜P10」や、「(P1〜P3)、(P4〜P6)」、「P1〜P10|温泉」、「(P1〜P3|日本温泉)、(P4〜P6|元祖日本温泉)」などである。また、ページ区切り識別子は、これらの情報を組み合わせたものであってもよい。ページ区切り識別子は、電子ブック内のページの区切りを識別することができれば、その種類、形式などは問わない。
【0046】
また、時間情報とは、ユーザが電子ブックをオープンした時間や、ユーザが電子ブック内のページを閲覧した時間などを示す情報である。時間情報は、例えば、「10:00」や、「12:45」、「AM10:30」、「PM11:45」、「10時10分10秒」、「20:20:20」などである。時間情報は、時間を示す情報であれば、その種類、形式などは問わない。
【0047】
また、閲覧回数情報とは、ユーザが電子ブックをオープンした回数や、ユーザが電子ブック内のページを閲覧した回数などを示す情報である。閲覧回数情報は、例えば、「10回」、「5」、「20回オープン」、「25回閲覧」などである。閲覧回数情報は、閲覧した回数を示す情報であれば、その形式は問わない。
【0048】
また、閲覧操作情報とは、ユーザが電子ブックに対して行った閲覧操作を示す情報である。閲覧操作情報は、例えば、「オープン」や、「クローズ」、「めくり」、「拡大」、「縮小」、「スクラップ」などである。閲覧操作情報は、閲覧操作を示す情報であれば、その種類、形式などは問わない。
【0049】
また、閲覧とは、表示部1103により電子ブック、または電子ブック内のページが表示されることで、ユーザが電子ブック、または電子ブック内のページを閲覧することである。
【0050】
ユーザが閲覧したか否かの判断は、例えば、表示部1103により電子ブック等が表示された場合に、閲覧したと判断してもよいし、表示部1103により一定時間以上、表示された場合に、閲覧したと判断してもよい。また、一定時間は、例えば、「10秒」、「20秒」など、予め決められていてもよいし、そうでなくてもよい。予め決められている場合、一定時間は、任意の記憶領域に格納されていてもよいし、電子ブックに埋め込まれていてもよいし、電子ブック内の各ページに埋め込まれていてもよい。また、予め決められていない場合、一定時間は、表示部1103が表示した電子ブック内の任意のページのサイズ(容量)から算出した値であってもよいし、表示部1103が表示した電子ブック内の任意のページ内に配置されているコンテンツの数から算出した値であってもよい。
【0051】
つまり、例えば、電子ブックA内のページやコンテンツが合計30秒以上、表示部1103により表示された場合に、閲覧情報取得部1104は、ユーザが電子ブックAを閲覧したと判断してもよい。また、例えば、電子ブックA内の10ページ目が10秒以上、表示部1103により表示された場合に、閲覧情報取得部1104は、ユーザが電子ブックA内の10ページ目を閲覧したと判断してもよい。また、例えば、電子ブック内の20ページ目に配置されているコンテンツBが10秒以上、表示部1103により表示された場合に、閲覧情報取得部1104は、ユーザが電子ブックA内の20ページ目に配置されているコンテンツを閲覧したと判断してもよい。
【0052】
また、閲覧情報の取得は、通常、電子ブックにタイトルやページ数、ページ番号、各ページにおけるコンテンツの種類、内容などの属性情報が埋め込まれており、これらの属性情報を、電子ブック識別子や、コンテンツ識別子、ページ識別などとして取得することで行う。
【0053】
つまり、例えば、表示部1103が、「鉄道全集」というタイトル情報が埋め込まれている電子ブックを表示した場合、閲覧情報取得部1104は、当該「鉄道全集」を電子ブック識別子として取得する。また、例えば、表示部1103が、「リュックサック」という内容情報が埋め込まれている画像を表示した場合、閲覧情報取得部1104は、当該「リュックサック」をコンテンツ識別子として取得する。また、例えば、表示部1103が、「10ページ目」というページ番号が埋め込まれているページを表示した場合、閲覧情報取得部1104は、当該「10ページ目」をページ識別子として取得する。
【0054】
また、閲覧情報の取得のタイミングは、例えば、表示部1103が電子ブック内の任意のページを一定時間以上、表示した直後であってもよいし、受付部1102が閲覧操作を受け付けた直後などであってもよい。なお、ここでの一定時間は、ユーザが閲覧したと判断する際の一定時間と同様である。
【0055】
また、取得した閲覧情報は、任意の記憶領域に蓄積してもよいし、閲覧情報取得部1104が保持していてもよい。
【0056】
また、閲覧情報は、ユーザが閲覧した電子ブックに関する情報であれば、その形式は問わない。
【0057】
閲覧情報取得部1104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。閲覧情報取得部1104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0058】
端末送信部1105は、閲覧情報をサーバ装置12に送信する。
【0059】
ここで、閲覧情報とは、閲覧情報取得部1104が取得した閲覧情報である。
【0060】
また、閲覧情報の送信のタイミングは、例えば、閲覧情報取得部1104が閲覧情報を取得した直後や、受付部1102がオープン命令や、クローズ命令などの電子ブックに対する特定の閲覧操作を受け付けた直後、受付部1102がページめくり命令や、拡大命令などの電子ブック内のページに対する特定の閲覧操作を受け付けた直後、任意の記憶領域に閲覧情報が一定数以上蓄積された直後などである。
【0061】
つまり、端末送信部1105は、閲覧情報取得部1104が閲覧情報を取得するたびに、サーバ装置12に閲覧情報を送信してもよい。また、端末送信部1105は、例えば、受付部1102が電子ブックのクローズ命令を受け付けた直後に、閲覧情報取得部1104が取得し、任意の記憶領域に蓄積した閲覧情報を、任意の記憶領域から取得し、サーバ装置12に送信してもよい。また、端末送信部1105は、例えば、表示部1103が特定のページや特定のコンテンツを表示した直後に、閲覧情報取得部1104が取得し、任意の記憶領域に蓄積した閲覧情報を、任意の記憶領域から取得し、サーバ装置12に送信してもよい。ここで、特定のページや特定のコンテンツには、表示されれば閲覧情報を送信する旨を示す情報などが埋め込まれており、当該情報が埋め込まれているか否かを判断し、閲覧情報を送信するか否かを判断してもよい。また、端末送信部1105は、例えば、任意の記憶領域に格納されている閲覧情報の数をカウントし、当該数が、例えば、10以上であれば、当該閲覧情報を任意の記憶領域から取得し、サーバ装置12に送信してもよい。
【0062】
閲覧情報の送信は、閲覧情報取得部1104が閲覧情報を取得した後であれば、そのタイミングは問わない。
【0063】
端末送信部1105は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0064】
閲覧情報格納部1201は、閲覧情報を格納し得る。
【0065】
ここで、閲覧情報とは、閲覧情報取得部1104が取得した閲覧情報であって、端末送信部1105がサーバ装置12に送信した閲覧情報である。
【0066】
閲覧情報格納部1201は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0067】
受信部1202は、2以上の端末装置11から、閲覧情報を受信する。
【0068】
ここで、閲覧情報とは、閲覧情報取得部1104が取得した閲覧情報であって、端末送信部1105がサーバ装置12に送信した閲覧情報である。
【0069】
受信部1202は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0070】
蓄積部1203は、受信部1202が受信した2以上の閲覧情報を、閲覧情報格納部1201に蓄積する。
【0071】
また、蓄積部1203が蓄積した閲覧情報は、例えば、図示しない統計処理部が統計処理を行ってもよい。ここでの統計処理とは、例えば、蓄積した閲覧情報が有する電子ブック識別子を基に、電子ブックの閲覧回数を集計したり、蓄積した閲覧情報が有するページ識別子を基に、各電子ブックにおけるページの閲覧回数を集計したりすることなどである。また、統計処理部は、これらの集計した情報を基に、流行の傾向を分析してもよい。
【0072】
蓄積部1203は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。蓄積部1203の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0073】
次に、情報システム1の動作について説明する。まず、端末装置11の動作について、図3のフローチャートを用いて説明する。
【0074】
(ステップS301)受付部1102は、電子ブックのオープン命令を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS302に進み、そうでない場合は、ステップS301に戻る。
【0075】
(ステップS302)表示部1103は、ステップS301で受付部1102が受け付けた電子ブックのオープン命令により指定された電子ブックを、電子ブック格納部1101から取得し、当該電子ブックの表紙を表示する。
【0076】
(ステップS303)受付部1102は、電子ブックのオープン命令以外の閲覧操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS304に進み、そうでない場合は、ステップS303に戻る。
【0077】
(ステップS304)表示部1103は、ステップS303で受付部1102が受け付けた閲覧操作に従った処理を行う。例えば、受付部1102がページめくり命令を受け付けた場合は、ページをめくった後のページを表示する。また、例えば、受付部1102が電子ブックのクローズ命令を受け付けた場合は、電子ブックのクローズ処理を行い、電子ブックがオープンされる前の状態を表示する。
【0078】
(ステップS305)閲覧情報取得部1104は、ステップS303で受付部1102が受け付けた閲覧操作が、クローズ命令であるか否かを判断する。クローズ命令である場合は、ステップS301に戻り、そうでない場合は、ステップS306に進む。
【0079】
(ステップS306)閲覧情報取得部1104は、ユーザがページを閲覧したか否かを判断する。閲覧した場合は、ステップS307に進み、そうでない場合は、ステップS303に戻る。
【0080】
(ステップS307)閲覧情報取得部1104は、ステップS306でユーザが閲覧したと判断したページの閲覧情報を取得する。
【0081】
(ステップS308)端末送信部1105は、ステップS307で閲覧情報取得部1104が取得した閲覧情報を、サーバ装置12に送信し、ステップS303に戻る。
【0082】
次に、サーバ装置12の動作について、説明する。
【0083】
(ステップS401)受信部1202は、閲覧情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS402に進み、そうでない場合は、ステップS401に戻る。
【0084】
(ステップS402)蓄積部1203は、ステップS401で受信部1202が受信した閲覧情報を、閲覧情報格納部1201に蓄積し、ステップS401に戻る。
【0085】
なお、図3のフローチャート、およびサーバ装置12の動作において、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0086】
次に、情報システム1の動作の具体例について説明する。
【0087】
なお、本具体例において、端末装置11は、電子ブックプレーヤーであるものとする。また、表示部1103が任意のページを10秒以上表示した場合に、ユーザが当該ページを閲覧したと判断するものとする。
【0088】
まず、ユーザは、端末装置11を用いて、「メンズ・ファッション」という電子ブックをオープンする操作を行う。すると、受付部1102は、電子ブックのオープン命令である閲覧操作を受け付ける。
【0089】
次に、表示部1103は、受付部1102が受け付けた閲覧操作に従い、電子ブック格納部1101に格納されている電子ブック「メンズ・ファッション」を取得し、当該電子ブックの表紙を表示する。
【0090】
次に、ユーザは、表示されている「メンズ・ファッション」に対して、何枚かページをめくる操作を行う。すると、受付部1102は、ページめくり命令である閲覧操作を受け付け、それに従い、表示部1103は、「メンズ・ファッション」内のページを表示する。
【0091】
次に、ここで、表示部1103が、「メンズ・ファッション」内の20ページ目を、20秒表示したとする。すると、閲覧情報取得部1104は、ユーザが「メンズ・ファッション」の20ページ目を閲覧したと判断し、当該ページの閲覧情報を取得する。取得した閲覧情報は、図4に示すものである。図4は、端末装置識別子と、電子ブック識別子と、ページ識別子とを有する閲覧情報である。なお、端末装置識別子とは、端末装置を識別するための情報であり、閲覧情報取得部1104が、予め保持していたものとする。
【0092】
次に、端末送信部1105は、閲覧情報取得部1104が取得した図4の閲覧情報を、サーバ装置12に送信する。
【0093】
次に、受信部1202は、図4の閲覧情報を受信する。
【0094】
最後に、蓄積部1203は、受信部1202が受信した図4の閲覧情報を、閲覧情報格納部1201に蓄積する。
【0095】
以上、本実施の形態による情報システム1によれば、端末装置11が取得した閲覧情報を、サーバ装置12にて蓄積することができる。
【0096】
(実施の形態2)
本実施の形態において、2以上の端末装置から閲覧情報を受信し、蓄積し、蓄積した閲覧情報を基に、端末装置に対して商品、サービスのレコメンドを行う情報システム2について説明する。
【0097】
本実施の形態における情報システム2の概念図は、図1と同様であり、図1において、端末装置11を端末装置21と、サーバ装置12をサーバ装置22と読み替えたものである。
【0098】
図5は、本実施の形態における端末装置21と、サーバ装置22のブロック図である。
【0099】
端末装置21は、電子ブック格納部1101、受付部1102、表示部1103、閲覧情報取得部1104、端末送信部1105、レコメンド情報受信部2106、レコメンド情報出力部2107を備える。
【0100】
サーバ装置22は、閲覧情報格納部1201、受信部1202、蓄積部1203、レコメンド管理情報格納部2204、レコメンド情報取得部2205、レコメンド情報送信部2206を備える。
【0101】
レコメンド情報受信部2106は、サーバ装置22からレコメンド情報を受信する。
【0102】
ここで、レコメンドとは、いわゆるレコメンドであり、商品、サービスなどを推薦することである。
【0103】
また、レコメンド情報とは、商品・サービスを推薦するための情報である。レコメンド情報は、例えば、商品・サービスの紹介文や、商品・サービスの外観・概要、商品・サービスを販売・提供する店のアクセス案内、商品・サービスを販売・提供する店の地図などである。これらは、テキストや、画像、動画、音声、またはこれらの組み合わせであってもよい。これらは、例えば、「最新巻9月30日発売」や、「北海道 塩バターキャラメル」、「行くなら今!本家日本温泉!」、「塩バターキャラメルを買うなら、StarShopがオススメ」などである。
【0104】
また、レコメンド情報は、当該情報の場所を示すURLや、URLが埋め込まれたハイパーリンクなどであってもよい。これらは、例えば、「http://www.travel-search.com/2010/11/25」や、「http://www.bike-magazine.jp/」、「<a href="http://www.travel-search.com/2010/11/25">オススメ旅行</a>」などである。
【0105】
レコメンド情報受信部2106は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0106】
レコメンド情報出力部2107は、レコメンド情報を出力する。
【0107】
ここで、出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0108】
また、レコメンド情報の出力方法は問わない。例えば、表示部1103が表示している電子ブックの上に、重ねるようにしてレコメンド情報を出力してもよいし、表示部1103が表示している電子ブック上の余白に、レコメンド情報を出力してもよいし、表示部1103が表示している電子ブックの上下左右のいずれかに、レコメンド情報を出力する領域を設け、当該領域に出力してもよい。また、例えば、端末装置21が2つのディスプレイを備えており、一方のディスプレイに電子ブックが表示されている場合であれば、もう片方のディスプレイにレコメンド情報を出力してもよい。
【0109】
レコメンド情報出力部2107は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。レコメンド情報出力部2107は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0110】
レコメンド管理情報格納部2204は、レコメンド対象情報と、レコメンド情報とを対応付けたレコメンド管理情報を格納し得る。
【0111】
ここで、レコメンド対象情報とは、レコメンド情報によりレコメンドする対象を示す情報である。また、レコメンド対象情報は、電子ブック識別子を有する。また、レコメンド対象情報は、例えば、コンテンツ識別子や、ページ識別子、ページ区切り識別子、時間情報、閲覧回数情報、閲覧操作情報などを有していてもよい。
【0112】
また、レコメンド管理情報とは、レコメンド対象情報と、レコメンド情報とを管理するための情報である。つまり、レコメンド管理情報とは、レコメンド対象情報と、レコメンド情報とが対応付けられている情報である。この「対応付けられている」とは、例えば、1つのレコメンド対象情報に対して、1以上のレコメンド情報が対応付けられていてもよいし、1以上のレコメンド対象情報に対して、1つのレコメンド情報が対応付けられていてもよい。また、レコメンド管理情報は、レコメンド対象情報が有する電子ブック識別子などを基に、レコメンド情報が取得できるようにレコメンド対象情報とレコメンド情報とが対応付けられていればよく、対応付けの形式は問わない。
【0113】
レコメンド管理情報格納部2204は、不揮発性の記録媒体が好適であるが、揮発性の記録媒体でも実現可能である。
【0114】
レコメンド情報取得部2205は、受信部1202が受信した閲覧情報に対応するレコメンド情報を、レコメンド管理情報格納部2204から取得する。
【0115】
ここで、取得とは、閲覧情報を基に、レコメンド管理情報に含まれるレコメンド情報を検索し、取得することである。つまり、レコメンド管理情報格納部2204に格納されている1以上のレコメンド対象情報を、1つずつ順に走査し、閲覧情報が有する電子ブック識別子などと、走査対象となるレコメンド対象情報が有する電子ブック識別子などとが、一致するか否かを判断し、一致する場合に、当該レコメンド対象情報に対応付けられているレコメンド情報を、レコメンド管理情報格納部2204から取得することである。
【0116】
例えば、受信部1202が受信した閲覧情報が、「温泉マガジン」である電子ブック識別子を有しており、また、レコメンド管理情報に格納されているレコメンド情報が、「温泉マガジン」である電子ブック識別子を有するレコメンド対象情報と、「今、大人気!日本温泉!」であるレコメンド情報とが対応付けられている場合、レコメンド情報取得部2205は、閲覧情報が有する「温泉マガジン」と、レコメンド対象情報が有する「温泉マガジン」とが一致するか否かを判断し、一致するので、レコメンド対象情報に対応付けられている「今、大人気!日本温泉!」であるレコメンド情報を取得する。
【0117】
また、取得したレコメンド情報は、任意の記憶領域に蓄積してもよいし、レコメンド情報取得部2205が保持していてもよい。
【0118】
レコメンド情報取得部2205は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。レコメンド情報取得部2205の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0119】
レコメンド情報送信部2206は、レコメンド情報取得部2205が取得したレコメンド情報を、閲覧情報を送信した端末装置21に送信する。
【0120】
ここで、レコメンド情報の送信は、個々の端末装置21に対して行ってもよいし、複数の端末装置21に対して一括で行ってもよい。つまり、例えば、情報システム2がA、B、Cの3つの端末装置を備えている場合、レコメンド情報取得部2205は、A、B、Cの個々の端末装置に送信するためのレコメンド情報を取得し、レコメンド情報送信部2206は、当該レコメンド情報を、個々の端末装置に対して送信してもよい。また、この場合、レコメンド情報取得部2205は、A、B、Cの端末装置に共通に送信するためのレコメンド情報を取得し、レコメンド情報送信部2206は、当該レコメンド情報を、各端末装置に対して一括で送信してもよい。レコメンド情報の送信は、レコメンド情報取得部2205が取得したレコメンド情報を、送信すべき端末装置21に送信できればよく、その方法は問わない。
【0121】
また、レコメンド情報の送信は、通常は、予め決められた条件に応じて行う。予め決められた条件とは、任意の記憶領域に蓄積されているレコメンド情報の数に基づく条件や、時刻に基づく条件などである。レコメンド情報の数に基づくものは、例えば、レコメンド情報取得部2205が取得し、任意の記憶領域に蓄積されているレコメンド情報が、100個以上になれば送信することを示す「レコメンド情報>=100」や、レコメンド情報取得部2205が取得し、任意の記憶領域に蓄積されているレコメンド情報のうち、任意の端末装置に送信するレコメンド情報が5個以上であれば送信することを示す「各レコメンド情報>=5」などである。時刻に基づく条件は、例えば、毎日午前10時になれば送信することを示す「PM10:00」や、1時間ごとに送信することを示す「1/hour」などである。
【0122】
また、レコメンド情報送信部2206は、任意の記憶領域からレコメンド情報が取得できない場合は、レコメンド情報を送信しない。任意の記憶領域からレコメンド情報が取得できない場合とは、例えば、任意の記憶領域に1つもレコメンド情報が蓄積されていない場合などである。
【0123】
レコメンド情報送信部2206は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0124】
次に、情報システム2の動作について説明する。まず、端末装置21の動作について、図6のフローチャートを用いて説明する。
【0125】
(ステップS601)受付部1102は、閲覧操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS602に進み、そうでない場合は、ステップS604に進む。
【0126】
(ステップS602)閲覧情報取得部1104は、閲覧情報を取得する。この処理の詳細については、図7のフローチャートを用いて説明する。
【0127】
(ステップS603)端末送信部1105は、閲覧情報取得部1104がステップS602で取得した閲覧情報を、サーバ装置22に送信し、ステップS601に戻る。
【0128】
(ステップS604)レコメンド情報受信部2106は、レコメンド情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS605に進み、そうでない場合は、ステップS601に戻る。
【0129】
(ステップS605)レコメンド情報出力部2107は、ステップS604でレコメンド情報受信部2106が受信したレコメンド情報を出力し、ステップS601に戻る。
【0130】
図7は、図6のフローチャートのステップS602の閲覧情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0131】
なお、図7のフローチャートのステップS701〜S704、ステップS706は、図3のフローチャートのステップS301〜ステップS304、ステップS306と同様であるので、その説明を省略する。
【0132】
(ステップS705)閲覧情報取得部1104は、ステップS703で受付部1102が受け付けた閲覧情報が、クローズ命令であるか否かを判断する。クローズ命令である場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS706に進む。
【0133】
(ステップS707)閲覧情報取得部1104は、ステップS706でユーザが閲覧したと判断したページの閲覧情報を取得し、ステップS703に戻る。
【0134】
次に、サーバ装置22の動作について、図8のフローチャートを用いて説明する。
【0135】
(ステップS801)受信部1202は、閲覧情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS802に進み、そうでない場合は、ステップS803に進む。
【0136】
(ステップS802)蓄積部1203は、ステップS501で受信部1202が受信した閲覧情報を、閲覧情報格納部1201に蓄積する。
【0137】
(ステップS803)レコメンド情報取得部2205は、レコメンド情報を取得する。この処理の詳細は、図9のフローチャートを用いて説明する。
【0138】
(ステップS804)レコメンド情報送信部2206は、レコメンド情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。送信するタイミングである場合は、ステップS805に進み、そうでない場合は、ステップS801に戻る。
【0139】
(ステップS805)レコメンド情報送信部2206は、ステップS803でレコメンド情報取得部2205が取得したレコメンド情報を、端末装置21に送信し、ステップS801に戻る。
【0140】
図9は、図8のフローチャートのステップS803のレコメンド情報の取得処理を示すフローチャートである。
【0141】
(ステップS901)レコメンド情報取得部2205は、ステップS1202で蓄積部1203が閲覧情報格納部1201に蓄積した閲覧情報を、閲覧情報格納部1201から取得する。ここで、m個の閲覧情報が取得できたものとする。
【0142】
(ステップS902)レコメンド情報取得部2205は、レコメンド管理情報格納部2204に格納されているレコメンド管理情報を取得する。ここで、n個のレコメンド管理情報が取得できたものとする。
【0143】
(ステップS903)レコメンド情報取得部2205は、カウンタiに1をセットする。
【0144】
(ステップS904)レコメンド情報取得部2205は、カウンタjに1をセットする。
【0145】
(ステップS905)レコメンド情報取得部2205は、ステップS901で取得したi番目の閲覧情報(以下、閲覧情報[i])が有する電子ブック識別子などが、j番目のレコメンド管理情報(以下、レコメンド管理情報[j])によりj番目のレコメンド情報(以下、レコメンド情報[j])と対応付けられているj番目のレコメンド対象情報(以下、レコメンド対象情報[j])が有する電子ブック識別子などと一致するか否かを判断する。一致する場合は、ステップS906に進み、そうでない場合は、ステップS90に進む。7
【0146】
(ステップS906)レコメンド情報取得部2205は、閲覧情報[i]に対応するレコメンド情報であるi番目の取得レコメンド情報として、レコメンド情報[j]を任意の記憶領域に蓄積する。
【0147】
(ステップS907)レコメンド情報取得部2205は、jがmであるか否かを判断する。nである場合は、ステップS909に進み、そうでない場合は、ステップS908に進む。
【0148】
(ステップS908)レコメンド情報取得部2205は、jを1インクリメントし、ステップS905に戻る。
【0149】
(ステップS909)レコメンド情報取得部2205は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS910に進む。
【0150】
(ステップS910)レコメンド情報取得部2205は、iを1インクリメントし、ステップS904に戻る。
【0151】
なお、図6、図8のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0152】
次に、情報システム2の動作の具体例について説明する。
【0153】
なお、本具体例において、端末装置11は、電子ブックプレーヤーであるものとする。また、レコメンド管理情報格納部2204に格納されているレコメンド管理情報は、図11に示すものであるものとする。図11のレコメンド管理情報は、電子ブック識別子、ページ識別子、コンテンツ識別子を有するレコメンド対象情報と、レコメンド情報とを有する。
【0154】
まず、ユーザは、端末装置21を用いて、「温泉マガジン」という電子ブックをオープンする操作を行う。すると、受付部1102は、閲覧操作を受け付けたと判断し、かつ、当該閲覧操作が電子ブックのオープン命令であると判断する。
【0155】
次に、表示部1103は、受付部1102が受け付けた閲覧操作に従い、電子ブック格納部に1101に格納されている電子ブック「温泉マガジン」を取得し、当該電子ブックの表紙を表示する。
【0156】
次に、ユーザは、表示されている「温泉マガジン」内のページを閲覧する。そして、その都度、閲覧情報取得部1104は、閲覧情報を取得し、端末送信部1105は、閲覧情報取得部1104が取得した閲覧情報を、サーバ装置22に送信したものとする。
【0157】
次に、サーバ装置22の受信部1202は、端末装置21の端末送信部1105から送信される閲覧情報を受信し、その都度、蓄積部1203は、受信部1202が受信した閲覧情報を、閲覧情報格納部1201に蓄積する。その結果、図10に示す閲覧情報を、蓄積したものとする。
【0158】
次に、レコメンド情報取得部2205は、蓄積部1203が蓄積した図10の閲覧情報と、レコメンド管理情報格納部2204に格納されている図11のレコメンド管理情報を取得し、当該閲覧情報を基に、当該レコメンド管理情報から、レコメンド情報を取得する。レコメンド情報取得部2205は、図10の閲覧情報が有する電子ブック識別子、ページ識別子、コンテンツ識別子と、図11のレコメンド対象情報が有する電子ブック識別子、ページ識別子、コンテンツ識別子とを比較し、これらのすべてが一致する図11のID「3」のレコメンド情報を取得する。なお、図11におけるID「3」のレコメンド情報は、ハイパーリンクである。
【0159】
次に、レコメンド情報送信部2206は、レコメンド情報取得部2205が取得した図11のID「3」のレコメンド情報を、端末装置21に送信する。
【0160】
次に、レコメンド情報受信部2106は、図11のID「3」のレコメンド情報を受信する。
【0161】
最後に、レコメンド情報出力部2107は、レコメンド情報受信部2106が受信したレコメンド情報を出力する。レコメンド情報の出力の様子は、例えば、図12のようになる。図12では、ユーザが閲覧している電子ブック内のページ上に、重ねるようにしてレコメンド情報を出力している。
【0162】
以上、本実施の形態による情報システム2によれば、端末装置21が取得した閲覧情報に応じて、サーバ装置22が端末装置21に対して、レコメンド情報を送信することができる。
【0163】
(実施の形態3)
本実施の形態において、2以上の端末装置からユーザ閲覧情報を受信し、蓄積し、蓄積したユーザ閲覧情報を基に、嗜好の近いユーザの情報を端末装置に送信する情報システム3について説明する。
【0164】
本実施の形態における情報システム3の概念図は、図1と同様であり、図1において、端末装置11を端末装置31と、サーバ装置12をサーバ装置32と読み替えたものである。
【0165】
図13は、本実施の形態における端末装置31と、サーバ装置32のブロック図である。
【0166】
端末装置31は、電子ブック格納部1101、受付部1102、表示部1103、閲覧情報取得部3104、端末送信部3105、ユーザ情報受信部3106、ユーザ情報出力部3107を備える。
【0167】
サーバ装置32は、閲覧情報格納部1201、受信部3202、蓄積部3203、端末装置識別子取得部3204、ユーザ情報送信部3205を備える。
【0168】
閲覧情報取得部3104は、ユーザ閲覧情報を取得する。
【0169】
ここで、ユーザ閲覧情報とは、電子ブックを閲覧したユーザに関する情報である。また、ユーザ閲覧情報は、端末装置識別子を有する。また、ユーザ閲覧情報は、電子ブック識別子や、コンテンツ識別子、ページ識別子、ページ区切り識別子、時間情報、閲覧回数情報、閲覧操作情報などを有していてもよい。
【0170】
ここで、端末装置識別子とは、端末装置を識別するための情報である。端末装置識別子は、例えば、MACアドレスや、IPアドレス、端末装置の製造番号、端末装置の名称、端末装置を使用しているユーザ名などである。MACアドレスは、例えば、「00−22−44−66−88−00」や、「11:33:55:77:99:00」などである。IPアドレスは、例えば、「192.168.0.15」や、「202.24.35.68」などである。端末装置の製造番号は、例えば、「JN−012345」や、「SERNO:98765」である。端末装置の名称は、例えば、「MachineA」や、「JUPITER」などである。端末装置を使用しているユーザ名は、例えば、「taro」や、「hanako」、「User01」などである。また、端末装置識別子は、これらの情報を組み合わせたものであってもよい。端末装置識別子は、端末装置を識別することができれば、その種類、形式などは問わない。
【0171】
また、端末装置識別子の取得は、通常、任意の記憶領域にMACアドレスや製造番号などの情報が格納されており、これらの情報を端末装置識別子として取得することで行う。
【0172】
また、端末装置識別子の取得のタイミングは、任意でよい。つまり、端末装置識別子の取得のタイミングは、受付部1102が電子ブックをオープンする旨の指示を受け付けた直後や、表示部1103が電子ブックを表示した直後、閲覧情報取得部1104が閲覧情報を取得した直後などであってもよい。
【0173】
また、ユーザ閲覧情報の生成は、通常、取得した端末装置識別子と、取得した電子ブック識別子などの閲覧情報とを対応付けることで行う。
【0174】
閲覧情報取得部3104は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。閲覧情報取得部3104の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0175】
端末送信部3105は、ユーザ閲覧情報をサーバ装置32に送信する。
【0176】
ここで、ユーザ閲覧情報とは、閲覧情報取得部3104が取得したユーザ閲覧情報である。
【0177】
また、ユーザ閲覧情報の送信のタイミングなどについては、端末送信部1105の閲覧情報の送信のタイミングなどと同様であるので、その説明を省略する。
【0178】
端末送信部3105は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0179】
ユーザ情報受信部3106は、ユーザ情報を受信する。
【0180】
ここで、ユーザ情報とは、電子ブックを閲覧したユーザに関する情報である。また、ユーザ情報は、端末装置識別子を有する。また、ユーザ情報は、グループを識別するグループIDや、同一または類似の電子ブックを閲覧したユーザのプロフィールページなどの場所を示すURL、同一または類似の嗜好を持つユーザのプロフィールページなどの場所を示すURL、同一または類似の電子ブックを閲覧したユーザが集まるコミュニティサイトなどの場所を示すURL、同一または類似の嗜好を持つユーザが集まるコミュニティサイトなどの場所を示すURL、URLが埋め込まれたハイパーリンクなどを有していてもよい。ここで、グループIDとは、例えば、「グループA」や、「グループ1」、「Group01」、「GP02」などである。また、ユーザ情報は、これらの情報を組み合わせたものであってもよい。これらの情報を組み合わせたユーザ情報は、例えば、「端末装置A、端末装置B、端末装置C」や、「(端末装置A|UserA)、(端末装置B|UserB)、(端末装置C|UserC)」、「(端末装置A|UserA|http://www.user.com/usra)、(端末装置B|UserB|http://www.user.com/usrb)、(端末装置C|UserC|http://www.user.com/usrc)」などである。
【0181】
また、ユーザ情報は、閲覧情報や、ユーザ閲覧情報などを有していてもよい。
【0182】
ユーザ情報受信部3106は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0183】
また、ユーザ情報が有するURLが示すプロフィールページや、コミュニティサイトは、既存のものであってもよいし、そうでなくてもよい。既存のものである場合、当該URLは、例えば、端末送信部3105がサーバ装置32に送信したものであってもよい。この場合、当該URLは、例えば、端末装置31が任意の記憶領域に保持しているものとする。また、既存のものでない場合、当該URLは、例えば、サーバ装置32が、受信部3202が受信したユーザ閲覧情報などからプロフィールページなどを作成するユーザページ作成部を備えており、当該ユーザページ作成部が作成したプロフィールページなどの場所を示すものであってもよい。
【0184】
ユーザ情報出力部3107は、ユーザ情報を出力する。
【0185】
出力とは、ディスプレイへの表示、プロジェクターを用いた投影、プリンタでの印字、音出力、外部の装置への送信、記録媒体への蓄積、他の処理装置や他のプログラムなどへの処理結果の引渡しなどを含む概念である。なお、送信や蓄積、処理結果の引渡しについては、出力対象が最終的にユーザに提示されるものとする。
【0186】
また、ユーザ情報出力部3107は、通常、ユーザ情報受信部3106が受信したユーザ情報のうち、自身の端末装置識別子を有するユーザ情報は、出力しない。ただし、ユーザ情報受信部3106が受信したユーザ情報のうち、自身の端末装置識別子を有するユーザ情報を出力してもよい。
【0187】
また、ユーザ情報の出力方法は問わない。なお、ユーザ情報の出力方法については、レコメンド情報出力部2107によるレコメンド情報の出力方法と同様であるので、その説明を省略する。
【0188】
ユーザ情報出力部3107は、ディスプレイやスピーカーなどの出力デバイスを含むと考えてもよいし、含まないと考えてもよい。ユーザ情報出力部3107は、出力デバイスのドライバーソフトまたは、出力デバイスのドライバーソフトと出力デバイスなどで実現され得る。
【0189】
受信部3202は、2以上の端末装置31から、ユーザ閲覧情報を受信する。
【0190】
ここで、ユーザ閲覧情報とは、閲覧情報取得部3104が取得したユーザ閲覧情報であって、端末送信部3105がサーバ装置32に送信したユーザ閲覧情報である。
【0191】
受信部3202は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送を受信する手段で実現されてもよい。
【0192】
蓄積部3203は、受信部3202が受信した2以上のユーザ閲覧情報が有する閲覧情報を、閲覧情報格納部1201に蓄積する。このとき、蓄積部3203は、ユーザ閲覧情報が有する端末装置識別子ごとに、閲覧情報を閲覧情報格納部1201に蓄積する。つまり、蓄積部3203は、閲覧情報に端末装置識別子を対応付けた状態で、閲覧情報を閲覧情報格納部1201に蓄積する。
【0193】
蓄積部3203は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。蓄積部3203の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0194】
端末装置識別子取得部3204は、閲覧情報格納部1201に格納されている閲覧情報から、端末装置識別子を取得する。このとき、端末装置識別子取得部3204は、閲覧情報格納部1201に格納されている端末装置識別子ごとの1以上の閲覧情報から、予め決められた条件を満たすほど、近似する2以上の端末装置識別子を取得する。
【0195】
ここで、予め決められた条件とは、端末装置識別子を取得するための条件であって、2以上の端末装置識別子により識別される端末装置が、同一のグループであると判断するための条件である。予め決められた条件は、例えば、閲覧した電子ブックが「鉄道全集」であることを示す「電子ブック識別子=鉄道全集」や、閲覧した電子ブック内のコンテンツが「かばん」であることを示す「コンテンツ識別子=かばん」、閲覧した電子ブックの種類が「雑誌」であり、閲覧したページが「P120」であることを示す「電子ブック識別子=雑誌&ページ識別子=P120」などである。また、予め決められた条件は、電子ブック識別子が同一であることを示す「電子ブック識別子=same」や、電子ブック識別子とページ識別子が同一であることを示す「電子ブック識別子=same&ページ識別子=same」などであってもよい。予め決められた条件は、端末装置識別子を取得することができれば、その形式は問わない。
【0196】
また、近似するとは、近似する嗜好を持つという意味を含む概念であるが、同じ嗜好を持つという意味なども含み広く解する。
【0197】
端末装置識別子取得部3204は、通常、MPUやメモリ等から実現され得る。端末装置識別子取得部3204の処理手順は、通常、ソフトウェアで実現され、当該ソフトウェアはROM等の記録媒体に記録されている。但し、ハードウェア(専用回路)で実現してもよい。
【0198】
ユーザ情報送信部3205は、1以上の端末装置31に、ユーザ情報を送信する。
【0199】
ここで、送信先となる端末装置31は、端末装置識別子取得部3204が取得した2以上の端末装置識別子により識別される端末装置31である。
【0200】
また、ユーザ情報の送信は、ユーザ情報に含まれる端末装置識別子で識別される端末装置31に対して行う。また、この際、ユーザ情報送信部3205は、通常、送信先となる端末装置31に対しては、送信先となる端末装置31を識別する端末装置識別子に対応付けられたユーザ情報以外のユーザ情報を送信する。つまり、例えば、ユーザ情報が、端末装置A、端末装置B、端末装置Cを識別する端末装置識別子を有している場合、端末装置Aに対しては、端末装置Bと端末装置Cを識別する端末装置識別子に対応付けられたユーザ情報を送信する。また、端末装置Bに対しては、端末装置Aと端末装置Cを識別する端末装置識別子に対応付けられたユーザ情報を送信する。また、端末装置Cに対しては、端末装置Aと端末装置Cを識別する端末装置識別子に対応付けられたユーザ情報を送信する。ただし、ユーザ情報送信部3205は、送信先となる端末装置31に対して、当該端末装置を識別する端末装置識別子に対応付けられたユーザ情報を送信してもよい。
【0201】
また、ユーザ情報の送信方法や、ユーザ情報の送信のタイミングについては、レコメンド情報送信部2206と同様であるので、その説明を省略する。
【0202】
ユーザ情報送信部3205は、通常、無線または有線の通信手段で実現されるが、放送手段で実現されてもよい。
【0203】
また、ユーザ情報の生成は、通常、図示しないユーザ情報生成部が行う。ユーザ情報生成部3205は、端末装置識別子取得部3204が取得した端末装置識別子を、端末装置識別子取得部3204が端末装置識別子を取得した際に使用した条件ごとに取得し、当該条件ごとに端末装置識別子を対応付け、ユーザ情報を生成する。
【0204】
次に、情報システム3の動作について説明する。まず、端末装置31の動作について、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0205】
(ステップS1401)受付部1102は、閲覧操作を受け付けたか否かを判断する。受け付けた場合は、ステップS1402に進み、そうでない場合は、ステップS1405に進む。
【0206】
(ステップS1402)閲覧情報取得部3104は、ユーザ閲覧情報を取得する。この処理の詳細については、図15のフローチャートを用いて説明する。
【0207】
(ステップS1403)端末送信部3105は、ユーザ閲覧情報の送信のタイミングであるか否かを判断する。タイミングである場合は、ステップS1404に進み、そうでない場合は、ステップS1401に戻る。
【0208】
(ステップS1404)端末送信部3105は、ステップS1402で閲覧情報取得部3104が取得したユーザ閲覧情報を、サーバ装置32に送信し、ステップS1401に戻る。
【0209】
(ステップS1405)ユーザ情報受信部3106は、ユーザ情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1406に進み、そうでない場合は、ステップS1401に戻る。
【0210】
(ステップS1406)ユーザ情報出力部3107は、ステップS1405でユーザ情報受信部3106が受信したユーザ情報を出力し、ステップS1401に戻る。
【0211】
図15は、図14のフローチャートのステップS1402のユーザ閲覧情報の送信処理を示すフローチャートである。
【0212】
なお、図15のフローチャートのステップS1501〜ステップS1506は、図7のフローチャートのステップS701〜ステップS706と同様であるので、その説明を省略する。
【0213】
(ステップS1507)閲覧情報取得部3104は、ステップS1506でユーザが閲覧したと判断したページの閲覧情報と、任意の記憶領域に蓄積されている端末装置識別子とを取得し、これらを対応付け、ユーザ閲覧情報を取得し、ステップS1503に戻る。
【0214】
次に、サーバ装置32の動作について、図16のフローチャートを用いて説明する。
【0215】
(ステップS1601)受信部3202は、ユーザ閲覧情報を受信したか否かを判断する。受信した場合は、ステップS1602に進み、そうでない場合は、ステップS1603に進む。
【0216】
(ステップS1602)蓄積部3203は、ステップS1601で受信部3202が受信したユーザ閲覧情報が有する閲覧情報を、対応付けられている端末装置識別子ごとに、閲覧情報格納部1201に格納する。
【0217】
(ステップS1603)端末装置識別子取得部3204は、端末装置識別子を取得する。この処理の詳細は、図17のフローチャートを用いて説明する。
【0218】
(ステップS1604)図示しないユーザ情報生成部は、ステップS1603で端末装置識別子取得部3204が取得した端末装置識別子を有するユーザ情報を生成する。
【0219】
(ステップS1605)ユーザ情報送信部3205は、ユーザ情報を送信するタイミングであるか否かを判断する。送信するタイミングである場合は、ステップS1606に進み、そうでない場合は、ステップS1601に戻る。
【0220】
(ステップS1606)ユーザ情報送信部3205は、ステップS1604で図示しないユーザ情報生成部が生成したユーザ情報を、端末装置31に送信し、ステップS1601に戻る。
【0221】
図17は、図16のフローチャートのステップS1603の端末装置識別子の取得処理を示すフローチャートである。
【0222】
(ステップS1701)端末装置識別子取得部3204は、同一のグループであると判断するための条件を、任意の記憶領域から取得する。ここで、m個の条件が取得できたものとする。
【0223】
(ステップS1702)端末装置識別子取得部3204は、閲覧情報格納部1201に格納されている閲覧情報を取得する。ここで、n個の閲覧情報が取得できたものとする。
【0224】
(ステップS1703)端末装置識別子取得部3204は、カウンタiに1をセットする。
【0225】
(ステップS1704)端末装置識別子取得部3204は、カウンタjに1をセットする。
【0226】
(ステップS1705)端末装置識別子取得部3204は、ステップS1702で取得したj番目の閲覧情報(以下、閲覧情報[j])が有する電子ブック識別子などが、ステップS1701で取得したi番目の条件(以下、条件[i])を満たすか否かを判断する。満たす場合は、ステップS1706に進み、そうでない場合は、ステップS1707に進む。
【0227】
(ステップS1706)端末装置識別子取得部3204は、条件[i]を満たす端末装置識別子であるi番目の取得端末装置識別子(以下、取得端末装置識別子[i])に、ステップS1705で条件[i]を満たすと判断された閲覧情報[j]に対応付けられている端末装置識別子[j]を追加する。
【0228】
(ステップS1707)端末装置識別子取得部3204は、jがnであるか否かを判断する。nである場合は、ステップS1709に進み、そうでない場合は、ステップS1708に進む。
【0229】
(ステップS1708)端末装置識別子取得部3204は、jを1インクリメントし、ステップS1705に戻る。
【0230】
(ステップS1709)端末装置識別子取得部3204は、iがmであるか否かを判断する。mである場合は、上位処理にリターンし、そうでない場合は、ステップS1710に進む。
【0231】
(ステップS1710)端末装置識別子取得部3204は、iを1インクリメントし、ステップS1704に戻る。
【0232】
なお、図14、図16のフローチャートにおいて、電源オフや処理終了の割り込みにより処理を終了してもよい。
【0233】
次に、情報システム3の動作の具体例について説明する。
【0234】
なお、本具体例において、端末装置31は、電子ブックプレーヤーであるものとする。また、端末装置識別子を取得する際の条件は、図19に示すものであり、端末装置識別子取得部3204が保持しているものとする。
【0235】
まず、複数のユーザは、各ユーザが所有している端末装置31を用いて、電子ブックを閲覧する。その結果、各端末装置31が備える閲覧情報取得部3104は、閲覧情報を受信し、かつ、ユーザが操作している端末装置31の端末装置識別子を取得し、取得した閲覧情報と、取得した端末装置識別子とを対応付け、ユーザ閲覧情報を作成し、取得する。そして、端末装置送信部3105は、閲覧情報取得部3104が取得したユーザ閲覧情報を、サーバ装置32に送信する。
【0236】
次に、受信部3202は、複数の端末装置31からユーザ閲覧情報を受信する。その結果、図18に示すユーザ閲覧情報を取得したものとする。図18のユーザ閲覧情報は、端末装置識別子と閲覧情報とが対応付けられており、閲覧情報は、電子ブック識別子と、ページ識別子と、コンテンツ識別子とを有する。
【0237】
次に、蓄積部3203は、受信部3202が受信した図18のユーザ閲覧情報が有する閲覧情報を、当該ユーザ閲覧情報が有する端末装置識別子ごとに、閲覧情報格納部1201に蓄積する。
【0238】
次に、端末装置識別子取得部3204は、蓄積部3203が蓄積した閲覧情報と、各閲覧情報に対応付けられている端末装置識別子を取得し、保持している端末装置識別子を取得する際の各条件に合致する端末装置識別子を取得する。
【0239】
次に、図示しないユーザ情報生成部は、端末装置識別子取得部3204が取得した端末装置識別子を、端末装置識別子取得部3204が端末装置識別子を取得した際に使用した条件ごとに取得し、図20のユーザ情報を生成したものとする。なお、図20において、「グループID」は、グループを識別するための情報であり、端末装置識別子取得部3204が端末装置識別子を取得した際に使用した図19の条件の「ID」に応じて付したものである。また、図20において、出力情報は、後述のユーザ情報出力部3107が出力する情報であり、ユーザ情報生成部が生成したものとする。
【0240】
次に、ユーザ情報送信部3205は、図20のユーザ情報内の端末装置識別子で識別される端末装置31に対し、グループIDで同一のグループであると判断される他の端末装置識別子を有するユーザ情報を送信する。つまり、この場合、ユーザ情報送信部3205は、例えば、「UserA」で識別される端末装置31に対して、図20のID「2」と「3」のユーザ情報を送信する。
【0241】
次に、ユーザ情報受信部3106は、ユーザ情報を受信する。ここで、ユーザ情報を受信するユーザ情報受信部3106は、ユーザ情報送信部3205が送信したユーザ情報に含まれる端末装置識別子で識別される端末装置31が備えるユーザ情報受信部3106である。
【0242】
最後に、ユーザ情報出力部3107は、ユーザ情報受信部3106が受信したユーザ情報を出力する。ユーザ情報の出力の様子は、例えば、「UserA」で識別される端末装置31においては、図21のようになる。図21では、ユーザ情報を出力する領域を設け、当該領域にユーザ情報を出力している。
【0243】
以上、本実施の形態による情報システム3によれば、端末装置31が取得したユーザ閲覧情報に応じて、サーバ装置32が端末装置31に対して、嗜好の近いユーザの情報を送信することができる。
【0244】
また、上記各実施の形態において、一の装置に存在する2以上の通信手段は、物理的に一の媒体で実現されてもよいことは言うまでもない。
【0245】
また、上記各実施の形態において、各処理または各機能は、単一の装置または単一のシステムによって集中処理されることによって実現されてもよいし、あるいは、複数の装置または複数のシステムによって分散処理されることによって実現されてもよい。
【0246】
また、上記各実施の形態において、各構成要素は専用のハードウェアにより構成されてもよいし、あるいは、ソフトウェアにより実現可能な構成要素については、プログラムを実行することによって実現されてもよい。例えば、ハードディスクや半導体メモリ等の記録媒体に記録されたソフトウェア・プログラムをCPU等のプログラム実行部が読み出して実行することによって、各構成要素が実現され得る。
【0247】
また、上記各実施の形態におけるサーバ装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、閲覧された電子ブックに関する情報であり、電子ブックを識別する電子ブック識別子を有する閲覧情報が格納されており、コンピュータを、前記閲覧情報を受信する受信部と、前記受信部が受信した2以上の閲覧情報を蓄積する蓄積部として機能させるためのプログラムである。
【0248】
また、上記各実施の形態における端末装置を実現するソフトウェアは、以下のようなプログラムである。つまり、このプログラムは、記録媒体に、電子ブックが格納されており、コンピュータを、ユーザの電子ブックの閲覧のための操作である閲覧操作を受け付ける受付部と、前記閲覧操作に従って、電子ブックを表示する表示部と、前記表示部が表示した電子ブックを識別する電子ブック識別子を有する閲覧情報を取得する閲覧情報取得部と、前記閲覧情報を送信する端末送信部として機能させるためのプログラムである。
【0249】
なお、上記プログラムにおいて、情報を送信する送信ステップや、情報を受信する受信ステップなどでは、ハードウェアでしか行われない処理、例えば、送信ステップにおけるモデムやインターフェースカードなどで行われる処理は少なくとも含まれない。
【0250】
また、上記プログラムは、サーバなどからダウンロードされることによって実行されてもよいし、所定の記録媒体(例えば、CD−ROMなどの光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなど)に記録されたプログラムが読み出されることによって実行されてもよい。また、このプログラムは、プログラムプロダクトを構成するプログラムとして用いられてもよい。
【0251】
また、上記プログラムを実行するコンピュータは、単数であってもよいし、複数であってもよい。つまり、集中処理を行ってもよいし、あるいは分散処理を行ってもよい。
【0252】
また、図22は、前述のプログラムを実行して、前述の実施の形態のサーバ装置等を実現するコンピュータシステム9の概観図である。前述の実施の形態は、コンピュータハードウェア及びその上で実行されるコンピュータプログラムで実現され得る。
【0253】
図22において、コンピュータシステム9は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)ドライブ9011、FD(Flexible Disk)ドライブ9012を含むコンピュータ901と、キーボード902と、マウス903と、モニタ904とを備える。
【0254】
図23は、コンピュータシステム9のブロック図である。図23において、コンピュータ901は、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012に加えて、CPU(Central Processing Unit)9013と、ブートアッププログラム等のプログラムを記憶するためのROM(Read−Only Memory)9014と、CPU9013に接続され、アプリケーションプログラムの命令を一時的に記憶するとともに一時記憶空間を提供するためのRAM(Random Access Memory)9015と、アプリケーションプログラム、システムプログラム、及びデータを記憶するためのハードディスク9016と、CD−ROMドライブ9011、FDドライブ9012、CPU9013等を相互に接続するバス9017とを備える。ここでは図示しないが、コンピュータ901は、さらに、LANへの接続を提供するネットワークカードを備えていてもよい。
【0255】
コンピュータシステム9に、前述の実施の形態のサーバ装置等の機能を実行させるプログラムは、CD−ROM9101、またはFD9102に記憶されて、CD−ROMドライブ9011またはFDドライブ9012に挿入され、さらにハードディスク9016に転送されてもよい。これに代えて、プログラムは、図示しないネットワークを介してコンピュータ901に送信され、ハードディスク9016に記憶されてもよい。プログラムは実行の際にRAM9015にロードされる。プログラムは、CD−ROM9101、FD9102またはネットワークから直接、ロードされてもよい。
【0256】
プログラムは、コンピュータ901に、前述の実施の形態のサーバ装置等の機能を実行させるオペレーティングシステム(OS)、またはサードパーティープログラム等は、必ずしも含まなくてもよい。プログラムは、制御された態様で適切な機能(モジュール)を呼び出し、所望の結果が得られるようにする命令の部分のみを含んでいればよい。コンピュータシステム9がどのように動作するかは周知であり、詳細な説明は省略する。
【0257】
本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0258】
以上のように、本発明にかかるサーバ装置は、端末装置から受信した閲覧情報を蓄積し、利用することができるという効果を有し、閲覧情報収集装置等として有用である。
【符号の説明】
【0259】
1、2、3 情報システム
11、21、31 端末装置
12、22、32 サーバ装置
1101 電子ブック格納部
1102 受付部
1103 表示部
1104 閲覧情報取得部
1105、3105 端末送信部
1201 閲覧情報格納部
1202、3202 受信部
1203、3203 蓄積部
2106 レコメンド情報受信部
2107 レコメンド情報出力部
2204 レコメンド管理情報格納部
2205 レコメンド情報取得部
2206 レコメンド情報送信部
3106 ユーザ情報受信部
3107 ユーザ情報出力部
3204 端末装置識別子取得部
3205 ユーザ情報送信部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバ装置と2以上の端末装置を具備する情報システムを構成するサーバ装置であって、
前記端末装置は、
電子ブックを格納し得る電子ブック格納部と、
ユーザの電子ブックの閲覧のための操作である閲覧操作を受け付ける受付部と、
前記閲覧操作に従って、電子ブックを表示する表示部と、
前記表示部が表示した電子ブックを識別する電子ブック識別子を有する閲覧情報と、前記端末装置を識別する端末装置識別子とを有するユーザ閲覧情報を取得する閲覧情報取得部と、
前記ユーザ閲覧情報を前記サーバ装置に送信する端末送信部と、
電子ブックを閲覧したユーザに関する情報であるユーザ情報を受信するユーザ情報受信部と、
前記ユーザ情報を出力するユーザ情報出力部とを具備し、
前記サーバ装置は、
前記閲覧情報を格納し得る閲覧情報格納部と、
前記2以上の各端末装置から、ユーザ閲覧情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信したユーザ閲覧情報が有する端末装置識別子ごとに、当該ユーザ閲覧情報が有する閲覧情報を前記閲覧情報格納部に蓄積する蓄積部と、
前記端末装置識別子ごとの1以上の閲覧情報から、予め決められた条件を満たすほど近似する2以上の端末装置識別子を取得する端末装置識別子取得部と、
前記端末装置識別子取得部が取得した2以上の端末装置識別子を対応付け、当該2以上の端末装置識別子を有するユーザ情報を生成するユーザ情報生成部と、
前記ユーザ情報生成部が生成したユーザ情報を送信するユーザ情報送信部とを具備する情報システムを構成するサーバ装置。
【請求項2】
前記閲覧情報は、電子ブック識別子と、閲覧されたコンテンツを識別するコンテンツ識別子とを有する請求項1記載の情報システムを構成するサーバ装置。
【請求項3】
前記閲覧情報は、電子ブック識別子と、閲覧されたページを識別するページ識別子とを有する請求項1記載の情報システムを構成するサーバ装置。
【請求項4】
電子ブックを識別する電子ブック識別子を有する閲覧情報を格納し得る閲覧情報格納部と、
受信部と、蓄積部と、端末装置識別子取得部と、ユーザ情報生成部と、ユーザ情報送信部とを用いて行われる情報処理方法であって、
前記受信部が、
閲覧情報と、端末装置を識別する端末装置識別子とを有するユーザ閲覧情報を受信する受信ステップと、
前記蓄積部が、
前記受信部が受信したユーザ閲覧情報が有する端末装置識別子ごとに、当該ユーザ閲覧情報が有する閲覧情報を前記閲覧情報格納部に蓄積する蓄積ステップと、
前記端末装置識別子取得部が、
前記端末装置識別子ごとの1以上の閲覧情報から、予め決められた条件を満たすほど近似する2以上の端末装置識別子を取得する端末装置識別子取得ステップと、
前記ユーザ情報生成部が、
前記端末装置識別子取得部が取得した2以上の端末装置識別子を対応付け、電子ブックを閲覧したユーザに関する情報であり、当該2以上の端末装置識別子を有する情報であるユーザ情報を生成するユーザ情報生成ステップと、
前記ユーザ情報送信部が、
前記ユーザ情報生成部が生成したユーザ情報を送信するユーザ情報送信ステップとを具備する情報処理方法。
【請求項5】
電子ブックを識別する電子ブック識別子を有する閲覧情報を格納し得る閲覧情報格納部にアクセス可能なコンピュータを、
閲覧情報と、端末装置を識別する端末装置識別子とを有するユーザ閲覧情報を受信する受信部と、
前記受信部が受信したユーザ閲覧情報が有する端末装置識別子ごとに、当該ユーザ閲覧情報が有する閲覧情報を前記閲覧情報格納部に蓄積する蓄積部と、
前記端末装置識別子ごとの1以上の閲覧情報から、予め決められた条件を満たすほど近似する2以上の端末装置識別子を取得する端末装置識別子取得部と、
前記端末装置識別子取得部が取得した2以上の端末装置識別子を対応付け、電子ブックを閲覧したユーザに関する情報であり、当該2以上の端末装置識別子を有する情報であるユーザ情報を生成するユーザ情報生成部と、
前記ユーザ情報生成部が生成したユーザ情報を送信するユーザ情報送信部として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2013−77308(P2013−77308A)
【公開日】平成25年4月25日(2013.4.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−262070(P2012−262070)
【出願日】平成24年11月30日(2012.11.30)
【分割の表示】特願2010−211548(P2010−211548)の分割
【原出願日】平成22年9月22日(2010.9.22)
【出願人】(503051888)株式会社プロフィールド (43)
【Fターム(参考)】