説明

サーバ装置、画像送信方法、端末装置、画像受信方法、プログラムおよび画像処理システム

【課題】医療機関等において、高画質化された眼底画像等の静止画像を、より安価に取得可能とする。
【解決手段】端末装置は、サーバ装置に、ネットワークを介して、検索情報を送信する。この検索情報には、動画像を特定する情報が含まれる他、さらに処理プログラムを特定する情報が含まれることもある。サーバ装置は、記憶部に記憶されている動画像データから静止画像データを生成する画像処理部と、生成された静止画像データを端末装置に送信する画像送信部を備える。画像処理部は、動的に処理プログラムの変更または追加が可能とされている。サーバ装置は、検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムを用いて処理されて生成された静止画像データを、端末装置に送信する。各端末装置は、自身で画像処理を行うものではなく、最新の処理アルゴリズムによる高画質の静止画像データを安価に取得できる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本技術は、サーバ装置、画像送信方法、端末装置、画像受信方法、プログラムおよび画像処理システムに関し、特に、動画像から画像処理で生成される高画質な静止画像を取り扱うサーバ装置等に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、瞳孔を通じて眼球内の網膜や視神経乳頭等の眼底を観察する、いわゆる眼底検査が行われている。眼底検査は、例えば、眼底鏡や眼底カメラといった専用の装置を用いて行われる。例えば、観察者は、観察対象である、被験者の眼球内の眼底を、眼底カメラで撮影し、得られた眼底画像をモニタ等に表示し、観察を行う。
【0003】
また、このように眼底カメラで撮影して得られた眼底画像の画像データをHDD(Hard Disk Drive))等のストレージに保存し、その後の考察、あるいは患者への説明等に利用することも行われている。例えば、特許文献1には、医療画像の画像データとして、静止画像データの他に、動画像データを保存することが記載されている。例えば、内視鏡画像を患者に見せるには、静止画表示だけだと説明がよくできないので、動画表示も可能とするためである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2005−44004号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
眼底カメラは、通常は、静止画を撮影するものである。眼底画像の観察をより正確に行うために、眼底画像を高画質化する必要がある。眼底画像を高画質化するために、眼底カメラで動画像を撮影し、この動画像に対して画像処理を施して静止画像を生成することで、高画質化を図ることが考えられる。この場合、各医療機関において個々に画像処理を行うものとすると、新しい処理アルゴリズムが開発された際に、個々にハードウェアあるいはソフトウェア(処理プログラム)の更新を行うことが必要となり、結果として更新に高いコストがかかることとなる。
【0006】
本技術の目的は、例えば、医療機関等において高画質化された眼底画像等の静止画像をより安価に取得可能とすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本技術の概念は、
記憶部に記憶されている動画像データから静止画像データを生成し、動的に処理プログラムの変更または追加が可能な画像処理部と、
端末装置から送信されてくる検索情報を受信する検索情報受信部と、
上記検索情報受信部で受信される検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムを用いて処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信する画像送信部とを備える
サーバ装置にある。
【0008】
本技術において、画像処理部により、記憶部に記憶されている動画像データから静止画像データが生成される。この画像処理部は、動的に処理プログラムの変更または追加が可能とされている。例えば、処理プログラムの変更または追加は、新しい処理アルゴリズムが開発された際、つまり処理プログラムのバージョンアップがあった際に行われる。例えば、この画像処理部では、NR(ノイズ抑制)、鮮鋭感向上、DR(ダイナミックレンジ)の向上のうちひとつ以上が実行され、高画質な静止画像のデータが生成される。
【0009】
記憶部に記憶される動画像データは、例えば、端末装置と同一または異なる端末装置から、ネットワークを介して送られてくるものである。ただし、この動画像データが、リムーバブルメモリ等によって提供されてもよい。また、例えば、この動画像データは、医療画像の動画像データであるが、これに限定されるものではない。
【0010】
そして、例えば、鮮鋭感向上の手法として、再構成型超解像処理、学習型超解像処理あるいはピンボケ除去処理等が用いられる。再構成型超解像処理は、動画像データに基づいて、複数フレームの画像データを重ね合わせることで、ダイナミックレンジが拡張された高画質な静止画像データを生成する処理である。また、学習型超解像処理は、学習により生成した辞書を用いる超解像処理を行って高画質な静止画像データを生成する処理である。また、ピンボケ除去処理は、例えば、ブラインド・デコンボリューションを用いて、画像のボケをキャンセルして鮮明な画像を生成する処理である。
【0011】
検索情報受信部により、端末装置から送信されてくる検索情報が受信される。そして、画像送信部により、検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムを用いて処理されて生成された静止画像データが、端末装置に送信される。例えば、検索情報には動画像データを特定する第1の情報および処理プログラムを特定する第2の情報が含まれ、画像送信部では、第1の情報で特定される動画像データが第2の情報で特定される処理プログラムで処理されて生成された静止画像データが端末装置に送信される。
【0012】
このように、本技術においては、画像処理部は動的に処理プログラムの変更または追加が可能とされている。そして、端末装置から送信されてくる検索情報に対応した所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データが端末装置に送信される。そのため、各端末装置は、自身で画像処理を行うものではなく、最新の処理アルゴリズムによる高画質の静止画像データを安価に取得できる。また、各端末装置は、最新のバージョンの処理プログラムだけでなく、任意のバージョンの処理プログラムによる静止画像を取得でき、医療画像等の経時観察に良好に対処できる。
【0013】
なお、本技術において、例えば、画像処理部で生成された静止画像データを保持するキャッシュ部をさらに備え、画像送信部は、端末装置からの検索情報に対応した静止画像データがキャッシュ部に保持されている場合、キャッシュ部から静止画像データを取り出して端末装置に送信する、ようにされてもよい。このようにキャッシュ部が備えられることで、キャッシュ部に既に存在する静止画像データについては画像処理部で生成する必要がなく、検索情報に対応した静止画像データを端末装置に効率よく送信できる。
【0014】
例えば、キャッシュ部には、記憶部に記憶されている動画像データが画像処理部において最新のバージョンの処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを保持することが考えられる。また、例えば、キャッシュ部には、記憶部に記憶されている動画像データが画像処理部において全ての処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを保持することが考えられる。また、例えば、キャッシュ部には、過去に画像送信部が端末装置からの検索情報に対応してこの端末装置に送信した静止画像データを保持することが考えられる。
【0015】
また、本技術の他の概念は、
動画像データを特定する第1の情報および動画像データから静止画像データを生成する処理プログラムを特定する第2の情報を含む検索情報をサーバ装置に送信する検索情報送信部と、
上記サーバ装置から送られてくる、上記検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを受信する画像受信部とを備える
端末装置にある。
【0016】
本技術において、検索情報送信部により、検索情報がサーバ装置に送信される。この検索情報には、動画像データを特定する第1の情報および動画像データから静止画像データを生成する処理プログラムを特定する第2の情報が含まれる。そして、画像受信部により、サーバ装置から送られてくる、検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データが受信される。
【0017】
このように本技術においては、動画像データを特定する第1の情報および動画像データから静止画像データを生成する処理プログラムを特定する第2の情報を含む検索情報をサーバ装置に送信し、サーバ装置からその検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを受信できる。自身で画像処理を行うものではなく、最新の処理プログラムによる高画質の静止画像データを安価に取得できる。また、最新の処理プログラムだけでなく、任意の処理プログラムによる静止画像を取得でき、医療画像等の経時観察に良好に対処できる。
【0018】
なお、本技術において、例えば、第2の情報で、最新の処理プログラムを特定するか、第1の情報で特定される動画像データに対応した処理プログラムを特定するかを選択するユーザインタフェース部をさらに備える、ようにされてもよい。このユーザインタフェース部により、ユーザは、処理プログラムの特定を容易に行うことができる。
【発明の効果】
【0019】
本技術によれば、医療機関等の端末装置は、自身で画像処理を行うものではなく、最新の処理プログラムによる高画質の静止画像データを安価に取得できる。また、本技術によれば、医療機関等の端末装置は、最新の処理プログラムだけでなく、任意の処理プログラムによる静止画像を取得でき、医療画像等の経時観察に良好に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】各医療機関が備える画像処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図2】画像処理システムの処理の流れを示すフローチャートである。
【図3】第1の実施の形態としての画像処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図4】表示端末部のユーザインタフェース部がディスプレイに表示するGUIの一例を示す図である。
【図5】表示端末部からサーバ装置に送信される検索情報の一例を示す図である。
【図6】画像処理部における処理を説明するための図である。
【図7】画像処理部で行われる鮮鋭感向上処理の一例を示す図である。
【図8】画像処理システムにおける眼底動画像データの記憶(保存)の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図9】検索オプション設定が不可能な表示端末部におけるユーザの操作手順の一例を示すフローチャートである。
【図10】検索オプション設定が可能な表示端末部におけるユーザの操作手順の一例を示すフローチャートである。
【図11】検索オプション設定が不可能な表示端末部の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図12】検索オプション設定が可能な表示端末部の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図13】サーバ装置の検索結果(眼底静止画像データ)送信の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図14】サーバ装置の検索結果(眼底静止画像データ)送信の処理手順の他の例を示すフローチャートである。
【図15】画像処理システムにおける検索/表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図16】第2の実施の形態としての画像処理システムの構成例を示すブロック図である。
【図17】サーバ装置におけるキャッシュ部の保持内容の更新処理の一例を示すフローチャートである。
【図18】サーバ装置におけるキャッシュ部の保持内容の更新処理の他の例を示すフローチャートである。
【図19】サーバ装置におけるキャッシュ部の保持内容の更新処理のさらに他の例を示すフローチャートである。
【図20】サーバ装置の検索結果(眼底静止画像データ)送信の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【図21】サーバ装置の検索結果(眼底静止画像データ)送信の処理手順の他の例を示すフローチャートである。
【図22】画像処理システムにおける検索/表示の処理手順の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」とする)について説明する。なお、説明を以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態
2.第2の実施の形態
3.変形例
【0022】
最初に、画像処理システムの一例を説明する。図1は、各医療機関が備える画像処理システムの構成例を示している。この図1において、画像処理システム400-1,400-2,400-3,・・・は、それぞれ、医療機関1、医療機関2、医療機関3が備えるものである。
【0023】
画像処理システム400(400-1,400-2,400-3,・・・)について説明する。画像処理システム400は、眼底カメラ401と、眼底動画記憶部402と、画像処理部403と、眼底静止画記憶部404と、眼底画像検索部405と、表示端末部406とを有している。
【0024】
眼底カメラ401は、眼底画像を動画像として撮影する。眼底動画記憶部402は、眼底カメラ401で撮影して得られた眼底画像の動画像データを一時的に記憶する。この眼底動画記憶部402は、例えば、HDD等のストレージで構成される。画像処理部403は、眼底動画記憶部402に記憶されている動画像データから眼底静止画像のデータを生成する。この画像処理部403では、NR(ノイズ抑制)、鮮鋭感向上、DR(ダイナミックレンジ)の向上のうちひとつ以上を実行し、高画質な眼底静止画像のデータを生成する。
【0025】
眼底静止画記憶部404は、画像処理部403で生成された眼底静止画像のデータを記憶する。眼底画像検索部405は、眼底静止画記憶部404から表示端末部406から送られてくる検索情報(ユーザID、撮影日時など)に対応した眼底静止画像のデータを検索し、この眼底静止画像データを眼底静止画記憶部404から読み出して表示端末部406に送る。表示端末部406は、眼底画像検索部405に検索情報を送信し、この眼底画像検索部405から送られてくる眼底静止画像データを受信して、所望の眼底静止画像を表示する。
【0026】
図2のフローチャートは、画像処理システム400(400-1,400-2,400-3,・・・)の処理の流れを示している。画像処理システム400は、ステップST1において、処理を開始する。次に、画像処理システム400は、ステップST2において、眼底カメラ401で眼底動画を撮影する。そして、画像処理システム400は、ステップST3において、撮影して得られた眼底動画像のデータを、眼底動画記憶部402に保存(記憶)する。
【0027】
次に、画像処理システム400は、ステップST4において、眼底動画記憶部402に記憶されている眼底動画像のデータに対して、画像処理部403で処理を行って、眼底静止画像のデータを生成する。そして、画像処理システム400は、ステップST5において、画像処理部403で生成された眼底静止画像のデータを眼底静止画記憶部404に保存(記憶)する。
【0028】
次に、画像処理システム400は、ステップST6において、表示端末部406から検索対象を指定する、つまり、表示端末部406からの検索情報を眼底画像検索部405に送る。そして、画像処理システム400は、ステップST6において、眼底画像検索部405が眼底静止画記憶部404から検索した眼底静止画像のデータを表示端末部406に送り、表示端末部406に眼底静止画像を表示する。そして、画像処理システム400は、ステップST7において、処理を終了する。
【0029】
各画像処理システム400では、眼底静止画データを眼底動画像データから画像処理により生成することで、高画質の眼底静止画像のデータの取得が可能となる。この際、眼底静止画像の画質は画像処理のアルゴリズムの性能に依存する。新しい画像処理アルゴリズムが開発された場合、各画像処理システム400でハードウェアあるいはソフトウェア(処理プログラム)の更新が必要となり、結果として更新に高いコストがかかる。
【0030】
<1.第1の実施の形態>
[画像処理システムの構成例]
図3は、本技術の第1の実施の形態としての画像処理システム10の構成例を示している。この画像処理システム10は、サーバ装置200と端末装置とが、ネットワーク300を介して接続されてなるものである。眼底カメラ110-1,110-2,110-3,・・・と、表示端末部120-1,120-2,120-3,・・・とは、それぞれ、端末装置を構成している。眼底カメラと端末表示部は図示のように独立して存在する場合の他、一体的に存在する場合も考えられる。
【0031】
眼底カメラ110-1,110-2,110-3,・・・は、眼底画像を動画像として撮影し、撮影して得られた眼底動画像のデータを、ネットワーク300を介してサーバ装置200に送信する。表示端末部120-1,120-2,120-3,・・・は、検索情報を、ネットワーク300を介して、サーバ装置200に送信する。また、表示端末部120-1,120-2,120-3,・・・は、サーバ装置200からネットワーク300を介して送られてくる、検索情報に対応した眼底静止画像データを受信し、ディスプレイに表示する。
【0032】
検索情報について説明する。検索情報には、眼底動画像データを特定する第1の情報および処理プログラムを特定する第2の情報が含まれる。ここで、診察者によっては過去に診断に用いた画像は過去に見たもので経過観察を行いたいというケースも考えられる。例えば、表示端末部120-1,120-2,120-3,・・・は、第2の情報で最新の処理プログラムを特定するか、第1の情報で特定される眼底動画像データに対応した処理プログラムを特定するかを選択するユーザインタフェース部を備えるようにされる。
【0033】
図4は、表示端末部120(120-1,120-2,120-3,・・・)のユーザインタフェース部がディスプレイに表示するGUI(Graphical User Interface)の一例を示している。ユーザが画像処理のバージョンとして「全て最新のバージョンで処理する」を選択したとき、検索情報に含まれる第2の情報は最新のバージョンの処理プログラムを特定するものとなる。一方、ユーザが画像処理のバージョンとして「動画毎に保存してある番号のバージョンで処理する」を選択したとき、検索情報に含まれる第2の情報は第1の情報で特定される眼底動画像データに対応したバージョンの処理プログラムを特定するものとなる。
【0034】
図5は、表示端末部120-1,120-2,120-3,・・・からサーバ装置200に送信される検索情報の一例を示している。図5(a)は、検索情報に、個人IDと撮影日の期間(例えば、1990年4月〜現在など)の情報が含まれている例である。この例では、個人IDおよび撮影日の期間は、眼底動画像データを特定するための第1の情報を構成している。また、この例では、画像処理バージョン番号の情報がなく、これが第2の情報を構成し、最新の処理プログラムを特定する。
【0035】
図5(b)は、検索情報に、個人ID、撮影日時、画像処理バージョン番号の情報が含まれている例である。この例では、個人IDおよび撮影日時は、眼底動画像データを特定するための第1の情報を構成している。また、この例では、画像処理バージョン番号が、処理プログラムを特定する第2の情報を構成している。
【0036】
サーバ装置200は、眼底動画記憶部201と、眼底画像検索部202と、画像処理部203を有している。眼底動画記憶部201は、眼底カメラ110-1,110-2,110-3,・・・からネットワーク300を介して送られてくる眼底動画像のデータを記憶する。このように眼底動画記憶部201に記憶される各眼底動画像データには、検索のために、個人ID、撮影日時等の情報が付加されている。眼底画像検索部202は、眼底動画記憶部201から、検索情報に対応した、眼底動画像のデータを検索して読み出し、画像処理部203に送る。
【0037】
画像処理部203は、動的に処理プログラムの更新または追加が可能とされている。つまり、新しい画像処理アルゴリズムが開発された場合に、処理プログラムの更新または追加が行われる。この実施の形態においては、処理プログラムの追加が行われるものとする。つまり、古いバージョンの処理プログラムを残したまま、新しいバーションの処理プログラムの追加がなされる。
【0038】
画像処理部203は、眼底画像検索部202から送られてくる眼底動画像データを、検索情報で特定された処理プログラムで処理して、眼底静止画像データを生成する。そして、画像処理部203は、生成された眼底静止画像データを、ネットワーク300を介して、検索情報の送信元である表示端末部120に送信する。
【0039】
ここで、画像処理部203における処理についてさらに説明する。画像処理部203は、図6に示すように、NR(ノイズ抑制)、鮮鋭感向上、DR(ダイナミックレンジ)の向上のうちひとつ以上を実行し、眼底動画像のデータVinから、高画質な眼底静止画像のデータVoutを生成する。そして、画像処理部203は、鮮鋭感向上処理として、例えば、図7(a),(b),(c)に示すように、再構成型超解像処理、学習型超解像処理、あるいはピンボケ除去処理等を用いる。
【0040】
再構成型超解像処理は、動画像データに基づいて、複数フレームの画像データを重ね合わせることで、ダイナミックレンジが拡張された高画質な静止画像データを生成する処理である。また、学習型超解像処理は、学習により生成した辞書を用いる超解像処理を行って高画質な静止画像データを生成する処理である。詳細説明は省略するが、これら再構成型超解像処理および学習型超解像処理は、本出願人による特願2010−258556号に詳述されている。
【0041】
ピンボケ除去処理は、例えば、ブラインド・デコンボリューションを用いて、画像のボケをキャンセルして鮮明な画像を生成する処理である。このピンボケ除去処理について、さらに説明する。
【0042】
光学系の入出力特性を表す点分布強度関数(PSF:Point Spread Function)をh(x,y)、観察された画像をg(x,y)、真の画像をf(x,y)、それぞれのフーリエ変換をH(u,v)、G(u,v)、F(u,v)とする。このとき、これら間には次の関係式が成り立つ(簡単のためノイズは省略する)。
【0043】
g(x,y) = h(x,y) * f(x,y)
G(u,v) = H(u,v) F(u,v)
G(u,v) = ζ[g(x,y)]
H(u,v) = ζ[h(x,y)]
F(u,v) = ζ[f(x,y)]
ζ[] : フーリエ変換
【0044】
光学系にボケ特性がある場合、観察された画像g(x,y)にはボケが生じる。このとき、観察された画像のボケをキャンセルして鮮明な画像(真の画像:f(x,y))を得るということは、g(x,y)からf(x,y)を求める(G(u,v)からF(u,v)を求める)ことを意味している。この処理はデコンボリューションと呼ばれる。h(x,y)(またはH(u,v))が既知であれば、デコンボリューションは可能であるが、既知でない場合にはその推定が必要である。
【0045】
h(x,y)(またはH(u,v))が既知でない場合に撮影されたボケ画像g(x,y)からボケのない画像f(x,y)を求める方法としてブラインド・デコンボリューションがある。これは、ボケのない画像f(x,y)や点分布強度関数h(x,y)に関する何らかの先験情報に基づいてf(x,y)とh(x,y)を同時推定する方法である。
【0046】
ピンボケ除去処理には、例えば、このブラインド・デコンボリューションを用いる。ブラインド・デコンボリューションの具体的な手法に関する文献の例としては、例えば以下のものがある。
G.R.Ayersand J.C.Dainty: “Iterative blind deconvolutionmethod and its applications,” Optics Letters,Vol.13, pp.547-549(1988)
【0047】
図3に示す画像処理システム10の動作を説明する。最初に、画像処理システム10における眼底動画像データの記憶(保存)処理について説明する。図8のフローチャートは、その処理手順の一例を示している。ステップST11において、画像処理システム10は、処理を開始する。そして、ステップST12において、眼底カメラ110(110-1,110-2,110-3,・・・)は、眼底画像を動画像として撮影する。
【0048】
次に、ステップST13において、眼底カメラ110は、撮影して得られた眼底動画像のデータを、ネットワーク300を介してサーバ装置200に送信する。また、このステップST13において、サーバ装置200は、眼底カメラ110から送られてくる眼底動画像のデータを、眼底動画記憶部201に記憶(保存)する。そして、ステップST14において、画像処理システム10は、処理を終了する。
【0049】
次に、表示端末部120(120-1,120-2,120-3,・・・)におけるユーザの眼底静止画像観察のための操作について説明する。図9のフローチャートは、上述の図4を参照して説明したような処理プログラムのバージョン選択(以下、「検索オプション設定」と呼ぶ)が不可能な表示端末部120におけるユーザの操作手順の一例を示している。
【0050】
ユーザは、ステップST21において、眼底静止画像観察のための操作を開始する。そして、ユーザは、ステップST22において、検索対象を指定する。この場合、ユーザは、例えば、撮影日の期間、撮影日時などを指定することで検索対象を指定する。次に、ユーザは、ステップST23において、ディスプレイに検索結果(眼底静止画像データ)の受け取り通知が表示された後、ディスプレイに眼底静止画像を表示して観察する。そして、ユーザは、ステップST24において、眼底静止画像観察のための操作を終了する。
【0051】
図10のフローチャートは、検索オプション設定が可能な表示端末120におけるユーザの操作手順の一例を示している。ユーザは、ステップST31において、眼底静止画像観察のための操作を開始する。そして、ユーザは、ステップST32において、検索オプション設定を行うか否かを決定する。検索オプション設定を行うことを決定したとき、ユーザは、ステップST33において、検索オプション設定を行う。ユーザは、例えば、上述の図4に示すGUIにおいて、「全て最新のバージョンで処理する」あるいは「動画毎に保存してある番号のバージョンで処理する」を選択する。
【0052】
ユーザは、ステップST33の操作の後、ステップST34の操作に移る。なお、ステップST32で検索オプション設定を行わないことを決定したときは、直ちに、このステップST34の操作に移る。ユーザは、このステップST34において、検索対象を指定する。この場合、ユーザは、例えば、撮影日の期間、撮影日時などを指定することで検索対象を指定する。次に、ユーザは、ステップST35において、ディスプレイに検索結果(眼底静止画像データ)の受け取り通知が表示された後、ディスプレイに眼底静止画像を表示して観察する。そして、ユーザは、ステップST36において、眼底静止画像観察のための操作を終了する。
【0053】
次に、表示端末部120の検索情報送信および検索結果(眼底静止画像データ)受信の処理手順について説明する。図11のフローチャートは、検索オプション設定が不可能な表示端末部120の処理手順の一例を示している。表示端末部120は、ステップST41において、処理を開始する。そして、表示端末部120は、ステップST42において、検索情報(検索依頼)を、ネットワーク300を介してサーバ装置200に送信する。この場合の検索情報は、例えば、上述した図5(a)に示すようなフォーマットとされる。
【0054】
なお、この検索情報を、例えば、上述した図5(b)に示すようなフォーマットとする場合も考えられる。例えば、表示端末部120は、過去に検索結果として受信した各日時に対応する画像処理(処理プログラム)のバージョン番号を保存しておく。そして、表示端末部120は、過去に検索したことのある日時の画像については、保存してある画像処理のバージョン番号を指定し、過去に検索したことのない日時の画像については「最新のバージョン」を示すバージョン番号を指定して検索情報を送信する。
【0055】
次に、表示端末部120は、ステップST43において、サーバ装置200からネットワーク300を介して検索結果(眼底静止画像データ)を受信すると、ユーザに対して、検索結果の受け取りを通知する。なお、表示端末部120は、この通知の後に、自動的に、あるいはユーザの操作に基づいて、眼底静止画像をディスプレイに表示する。表示端末部120は、このステップST43の処理の後、ステップST44において、処理を終了する。
【0056】
図12のフローチャートは、検索オプション設定が可能な表示端末部120の処理手順の一例を示している。表示端末部120は、ステップST51において、処理を開始する。そして、表示端末部120は、ステップST52において、「全て最新のバージョンで処理する」あるいは「動画毎に保存してある番号のバージョンで処理する」のいずれに設定されているかを判断する。
【0057】
「全て最新のバージョンで処理する」に設定されているとき、表示端末部120は、ステップST53において、例えば、図5(b)に示すようなフォーマットの検索情報を、ネットワーク300を介してサーバ装置200に送信する。この場合、検索情報における「画像処理バージョン番号」に、サーバ装置200で処理可能な最新バージョン番号を記載する。なお、この場合、「画像処理バージョン番号」に最新バージョン番号だけが記載されるので、例えば、図5(a)に示すようなフォーマットの検索情報を送信することも考えられる。
【0058】
一方、「動画毎に保存してある番号のバージョンで処理する」に設定されているとき、表示端末部120は、ステップST54において、例えば、図5(b)に示すようなフォーマットの検索情報を、ネットワーク300を介してサーバ装置200に送信する。この場合、検索情報における「画像処理バージョン番号」に、撮影日時に対して保存されたバージョン番号があればその番号を、無ければサーバ装置200で処理可能な最新バージョン番号を記載する。
【0059】
表示端末部120は、ステップST53あるいはステップST54の処理の後、ステップST55の処理に移る。このステップST55において、表示端末部120は、サーバ装置200からネットワーク300を介して検索結果(眼底静止画像データ)を受信すると、受信した眼底静止画像データの「画像処理バージョン番号」を保存する。
【0060】
次に、表示端末部120は、ステップST56において、ユーザに対して、検索結果の受け取りを通知する。なお、表示端末部120は、この通知の後に、自動的に、あるいはユーザの操作に基づいて、眼底静止画像をディスプレイに表示する。表示端末部120は、このステップST56の処理の後、ステップST57において、処理を終了する。
【0061】
なお、図12のフローチャートに示す処理手順では、表示端末部120が撮影日時に対応する画像処理バージョン番号を保存する構成となっている。しかし、サーバ装置200が、各表示端末部120に対応する、撮影日時と画像処理バージョン番号の組み合わせを保存するような構成を用いることも可能である。
【0062】
次に、サーバ装置200の検索結果(眼底静止画像データ)送信の処理手順について説明する。図13のフローチャートは、表示端末部120から図5(a)に示すようなフォーマットの検索情報が供給される場合におけるサーバ装置200の処理手順の一例を示している。
【0063】
サーバ装置200は、ステップST61において、処理を開始する。サーバ装置200は、ステップST62において、眼底動画記憶部201に記憶されている眼底動画像のデータのうち、撮影日の期間の眼底動画像のデータに対し、画像処理部203で最新バージョンの処理プログラムで処理して眼底静止画像データを生成する。
【0064】
また、サーバ装置200は、ステップST62において、この生成された眼底静止画像データを検索結果として、ネットワーク300を介して、表示端末部120に送信する。この際、静止画像データには、画像処理のバージョン番号も付される。サーバ装置200は、ステップST62の処理の後、ステップST63において、処理を終了する。
【0065】
図14のフローチャートは、表示端末部120から図5(b)に示すようなフォーマットの検索情報が供給される場合におけるサーバ装置200の処理手順の一例を示している。サーバ装置200は、ステップST71において、処理を開始する。サーバ装置200は、ステップST72において、眼底動画記憶部201に記憶されている動画像のデータのうち、撮影日時の眼底動画像のデータに対し、画像処理部203で、指定されたバージョンの処理プログラムにより処理して眼底静止画像データを生成する。
【0066】
また、サーバ装置200は、ステップST72において、この生成された静止画像データを検索結果として、ネットワーク300を介して、表示端末部120に送信する。この際、静止画像データには、画像処理のバージョン番号も付される。なお、画像処理部203に、指定されたバージョンの処理プログラムの実装がなく、それによる処理が不可能である場合には、指定されたバージョンに最も近いバージョンの処理プログラムにより処理される。サーバ装置200は、ステップST72の処理の後、ステップST73において、処理を終了する。
【0067】
上述したように指定されたバージョンとは異なるバージョンで処理されて得られた眼底静止画像データを検索結果として表示端末部120に送信する際には、その事実を明らかにするため、ワーニングメッセージを付けるようにすることもできる。
【0068】
次に、画像処理システム10における検索/表示の処理について説明する。図15のフローチャートは、その処理手順の一例を示している。ステップST81において、画像処理システム10は、処理を開始する。そして、ステップST82において、表示端末部120から検索対象を指定する。つまり、表示端末部120は、検索情報(図5(a),(b)参照)を、ネットワーク300を介して、サーバ装置200に送信する。
【0069】
次に、ステップST83において、サーバ装置200の眼底画像検索部202は、検索情報に対応した眼底動画像のデータを眼底動画記憶部201から検索し、画像処理部203に供給する。そして、ステップST84において、サーバ装置200の画像処理部203は、眼底動画像のデータを、検索情報に対応したバージョンの処理プログラムにより処理して眼底静止画像データを生成する。また、このステップST84において、サーバ装置200は、画像処理部203で生成された眼底静止画像のデータを、検査結果として、ネットワーク300を介して、検索情報の送信元である表示端末部120に転送する。
【0070】
次に、ステップST85において、表示端末部120は、サーバ装置200から転送された眼底静止画像データに基づいて、ディスプレイに眼底静止画像を表示する。画像処理システム10は、このステップST85の処理の後、ステップST86において、処理を終了する。
【0071】
上述したように、図3に示す画像処理システム10においては、サーバ装置200の画像処理部203は動的に処理プログラムの変更または追加が可能とされている。そして、端末装置としての表示端末部120からサーバ装置200に検索情報が送信され、この検索情報に対応した眼底動画像データが眼底動画記憶部201から検索されて画像処理部203に供給される。そして、画像処理部203では、検索情報に対応したバージョンの処理プログラムにより眼底動画像データが処理されて眼底静止画像データが生成され、表示端末部120に送信される。
【0072】
各表示端末部120は、自身で画像処理を行うものではなく、最新の処理アルゴリズムによる高画質の静止画像データを安価に取得できる。また、各表示端末部120は、最新バージョンの処理プログラムだけでなく、任意のバージョンの処理プログラムによる静止画像を取得でき、医療画像等の経時観察に良好に対処できる。
【0073】
<2.第2の実施の形態>
[画像処理システムの構成例]
図16は、本技術の第2の実施の形態としての画像処理システム10Aの構成例を示している。この図16において、図3と対応する部分には、同一符号を付し、適宜、その詳細説明を省略する。この画像処理システム10Aは、サーバ装置200Aと端末装置とが、ネットワーク300を介して接続されてなるものである。眼底カメラ110-1,110-2,110-3,・・・と、表示端末部120-1,120-2,120-3,・・・とは、それぞれ、端末装置を構成している。眼底カメラと端末表示部は図示のように独立して存在する場合の他、一体的に存在する場合も考えられる。
【0074】
眼底カメラ110-1,110-2,110-3,・・・は、眼底画像を動画像として撮影し、撮影して得られた眼底動画像のデータを、ネットワーク300を介してサーバ装置200Aに送信する。表示端末部120-1,120-2,120-3,・・・は、検索情報(図5(a),(b)参照)を、ネットワーク300を介して、サーバ装置200Aに送信する。また、表示端末部120-1,120-2,120-3,・・・は、サーバ装置200Aからネットワーク300を介して送られてくる、検索情報に対応した眼底静止画像データを受信し、ディスプレイに表示する。
【0075】
サーバ装置200Aは、眼底動画記憶部201と、眼底画像検索部202と、画像処理部203と、キャッシュ部204を有している。眼底動画記憶部201は、眼底カメラ110-1,110-2,110-3,・・・からネットワーク300を介して送られてくる眼底動画像のデータを記憶する。このように眼底動画記憶部201に記憶される各眼底動画像データには、検索のために、個人ID、撮影日時等の情報が付加されている。
【0076】
画像処理部203は、動的に処理プログラムの更新または追加が可能とされている。つまり、新しい画像処理アルゴリズムが開発された場合に、処理プログラムの更新または追加が行われる。この実施の形態においては、処理プログラムの追加が行われる。つまり、古いバージョンの処理プログラムを残したまま、新しいバーションの処理プログラムの追加がなされる。
【0077】
画像処理部203は、眼底画像検索部202から送られてくる眼底動画像データを、検索情報で特定された処理プログラムで処理して、眼底静止画像データを生成する。キャッシュ部204は、画像処理部203で生成された眼底静止画像データを保持する。サーバ装置200Aは、検索情報に対応した眼底静止画像データがキャッシュ部204に保持されているとき、このキャッシュ部204からその眼底静止画像データを取り出し、ネットワーク300を介して、検索情報の送信元である表示端末部に送信する。
【0078】
眼底画像検索部202は、検索情報に対応した眼底静止画像データがキャッシュ部204に保持されていないとき、眼底動画記憶部201から、検索情報に対応した眼底動画像のデータを検索して読み出し、画像処理部203に送る。一方、キャッシュ部204に保持されていないとき、サーバ装置200Aは、この画像処理部203で生成された、検索情報に対応した眼底静止画像のデータを、ネットワーク300を介して、検索情報の送信元である表示端末部に送信する。
【0079】
例えば、キャッシュ部204には、眼底動画記憶部201に記憶されている眼底動画像データが画像処理部203において最新のバージョンの処理プログラムで処理されて生成された眼底静止画像データが保持される。図17のフローチャートは、サーバ装置200Aにおけるキャッシュ部204の保持内容の更新処理の一例を示している。
【0080】
サーバ装置200Aは、ステップST91において、処理を開始する。そして、サーバ装置200Aは、ステップST92において、画像処理部203に新しいバージョンの処理プログラム(新しいアルゴリズム)が実装されたか否かを判断する。新しいバージョンの処理プログラムが実装されたとき、サーバ装置200Aは、ステップST93において、キャッシュ部204に保持されている過去の処理プログラムで生成された眼底静止画像データを全て消去する。
【0081】
そして、サーバ装置200Aは、ステップST94において、眼底動画記憶部201に存在する全ての眼底動画像データにつき、画像処理部203で新しいバージョンの処理プログラムで処理して眼底静止画像データを生成し、キャッシュ部204に保存する。サーバ装置200Aは、このステップST94の処理の後、ステップST92の処理に戻る。
【0082】
一方、ステップST92で画像処理部203に新しいバージョンの処理プログラムが実装されないとき、サーバ装置200Aは、ステップST95において、眼底動画記憶部201に眼底動画像のデータが追加されたか否かを判断する。眼底動画像のデータが追加されていないとき、サーバ装置200Aは、直ちに、ステップST92の処理に戻る。
【0083】
ステップST95で眼底動画像のデータが追加されたとき、サーバ装置200Aは、ステップST96の処理に移る。このステップST96において、サーバ装置200Aは、追加された全ての眼底動画像のデータにつき、画像処理部203で最新のバージョンの処理プログラムで処理して眼底静止画像データを生成し、キャッシュ部204に保存する。サーバ装置200Aは、このステップST96の処理の後、ステップST92の処理に戻る。
【0084】
また、例えば、キャッシュ部204には、眼底動画記憶部201に記憶されている眼底動画像データが画像処理部203において全ての処理プログラムで処理されて生成された眼底静止画像データが保持される。図18のフローチャートは、サーバ装置200Aにおけるキャッシュ部204の保持内容の更新処理の一例を示している。
【0085】
サーバ装置200Aは、ステップST101において、処理を開始する。そして、サーバ装置200Aは、ステップST102において、画像処理部203に新しいバージョンの処理プログラム(新しいアルゴリズム)が実装されたか否かを判断する。新しいバージョンの処理プログラムが実装されたとき、サーバ装置200Aは、ステップST103の処理に移る。
【0086】
このステップST103において、サーバ装置200Aは、眼底動画記憶部201に存在する全ての眼底動画像データにつき、画像処理部203で新しいバージョンの処理プログラムで処理して眼底静止画像データを生成し、キャッシュ部204に保存する。サーバ装置200Aは、このステップST103の処理の後、ステップST102の処理に戻る。
【0087】
一方、ステップST102で画像処理部203に新しいバージョンの処理プログラムが実装されないとき、サーバ装置200Aは、ステップST104において、眼底動画記憶部201に眼底動画像のデータが追加されたか否かを判断する。眼底動画像のデータが追加されていないとき、サーバ装置200Aは、直ちに、ステップST102の処理に戻る。
【0088】
ステップST104で眼底動画像のデータが追加されたとき、サーバ装置200Aは、ステップST105の処理に移る。このステップST105において、サーバ装置200Aは、追加された全ての眼底動画像のデータにつき、画像処理部203で全ての処理プログラムで処理して眼底静止画像データを生成し、キャッシュ部204に保存する。サーバ装置200Aは、このステップST105の処理の後、ステップST102の処理に戻る。
【0089】
さらに、例えば、キャッシュ部204には、過去に画像処理部203で生成されてキャッシュ部204に転送され、ネットワーク300を介して、検索情報の送信元の表示端末部に送信された眼底静止画像データが保持される。図19のフローチャートは、サーバ装置200Aにおけるキャッシュ部204の保持内容の更新処理の一例を示している。
【0090】
サーバ装置200Aは、ステップST111において、処理を開始する。そして、サーバ装置200Aは、ステップST112において、画像処理部203からキャッシュ部204に転送された眼底静止画像データがあるか否かを判断する。画像処理部203からキャッシュ部204に転送された眼底静止画像データがないとき、サーバ装置200Aは、直ちに、ステップST112の処理に戻る。
【0091】
一方、画像処理部203からキャッシュ部204に転送された眼底静止画像データがあるとき、サーバ装置200Aは、ステップST113の処理に移る。このステップST113において、サーバ装置200Aは、転送された眼底静止画像データを、キャッシュ部204に保存する。サーバ装置200Aは、このステップST113の処理の後、ステップST112の処理に戻る。
【0092】
なお、図19のフローチャートに示した更新処理の手順に従う際に、キャッシュ部204内のデータ量が予め定められた一定の値を超えた時点で、キャッシュ部204への保存時刻が最も早い眼底静止画像データを消去するようにしてもよい。
【0093】
図16に示す画像処理システム10Aの動作を説明する。画像処理システム10Aにおける眼底動画像データの記憶(保存)処理については、図3に示す画像処理システム10における記憶(保存)処理と同様である(図8参照)。また、画像処理システム10Aにおける表示端末部120の眼底静止画像観察のためのユーザ操作は、図3に示す画像処理システム10におけるユーザ操作と同様である(図9、図10参照)。さらに、画像処理システム10Aにおける表示端末部120の検索情報送信および検索結果(眼底静止画像データ)受信の処理手順は、図3に示す画像処理システム10における処理手順と同様である(図11、図12参照)。
【0094】
サーバ装置200Aの検索結果(眼底静止画像データ)送信の処理手順について説明する。図20のフローチャートは、表示端末部120から図5(a)に示すようなフォーマットの検索情報が供給される場合におけるサーバ装置200Aの処理手順の一例を示している。
【0095】
サーバ装置200Aは、ステップST121において、処理を開始する。そして、サーバ装置200Aは、ステップST122において、キャッシュ部204に検索情報に対応した眼底静止画像データがあるときは、その眼底静止画像データを、検索結果とする。また、サーバ装置200Aは、このステップST122において、キャッシュ部204に検索情報に対応した眼底静止画像データがないときは、以下を検索結果とする。すなわち、眼底動画記憶部201に記憶されている眼底動画像のデータのうち、撮影日の期間の眼底動画像のデータを画像処理部203で最新バージョンの処理プログラムにより処理して生成された眼底静止画像データを、検索結果とする。
【0096】
そして、サーバ装置200Aは、このステップST122において、検索結果としての眼底静止画像データを、ネットワーク300を介して、検索情報の送信元である表示端末部120に送信する。この際、静止画像データには、画像処理のバージョン番号も付される。サーバ装置200Aは、ステップST122の処理の後、ステップST123において、処理を終了する。
【0097】
図21のフローチャートは、表示端末部120から図5(b)に示すようなフォーマットの検索情報が供給される場合におけるサーバ装置200Aの処理手順の一例を示している。サーバ装置200Aは、ステップST131において、処理を開始する。そして、サーバ装置200Aは、ステップST132において、キャッシュ部204に検索情報に対応した眼底静止画像データがあるときは、その眼底静止画像データを、検索結果とする。
【0098】
また、サーバ装置200Aは、このステップST132において、キャッシュ部204に検索情報に対応した眼底静止画像データがないときは、以下を検索結果とする。すなわち、サーバ装置200Aは、眼底動画記憶部201に記憶されている眼底動画像データのうち、撮影日時の眼底動画像データに対し、画像処理部203で指定されたバージョンの処理プログラムで処理し、生成された眼底静止画像データを検索結果とする。
【0099】
なお、サーバ装置200Aは、検索情報で指定されたバージョンの処理プログラムの実装がない場合には、以下を検索結果とする。すなわち、サーバ装置200Aは、画像処理部203で生成可能な眼底静止画像あるいはキャッシュ部204にある眼底静止画像のうち、指定されたバージョンに最も近いバージョンの処理プログラムで生成された眼底静止画像のデータを、検索結果とする
【0100】
また、サーバ装置200Aは、このステップST132において、検索結果としての眼底静止画像データを、ネットワーク300を介して、検索情報の送信元である表示端末部120に送信する。この際、静止画像データには、画像処理のバージョン番号も付される。サーバ装置200Aは、ステップST132の処理の後、ステップST133において、処理を終了する。
【0101】
次に、画像処理システム10Aにおける検索/表示の処理について説明する。図22のフローチャートは、その処理手順の一例を示している。ステップST141において、画像処理システム10Aは、処理を開始する。そして、ステップST142において、表示端末部120から検索対象を指定する。つまり、表示端末部120は、検索情報(図5(a),(b)参照)を、ネットワーク300を介して、サーバ装置200Aに送信する。
【0102】
次に、ステップST143において、サーバ装置200Aは、キャッシュ部204に検索情報に対応した眼底静止画像データがあるか否かを判定する。キャッシュ部204に検索情報に対応した眼底静止画像データがあるとき、サーバ装置200Aは、その眼底静止画像データを、検索結果とし、ステップST147の処理に移る。
【0103】
キャッシュ部204に検索情報に対応した眼底静止画像データがないとき、サーバ装置200Aは、ステップST144の処理に移る。このステップST144において、サーバ装置200Aのキャッシュ部204は、検索情報を眼底画像検索部202に転送する。そして、ステップST145において、サーバ装置200Aの眼底画像検索部202は、検索情報に対応した眼底動画像のデータを眼底動画記憶部201から検索し、画像処理部203に供給する。
【0104】
そして、ステップST146において、サーバ装置200Aの画像処理部203は、眼底動画像のデータを、検索情報に対応したバージョンの処理プログラムにより処理して眼底静止画像データを生成し、検索結果として、キャッシュ部204に転送する。サーバ装置200Aは、ステップST146の処理の後、ステップST147の処理に移る。
【0105】
ステップST147において、サーバ装置200Aのキャッシュ部204は、検索結果としての眼底静止画像データを、ネットワーク300を介して、検索情報の送信元である表示端末部120に転送する。そして、ステップST148において、表示端末部120は、サーバ装置200Aから転送された眼底静止画像データに基づいて、ディスプレイに眼底静止画像を表示する。画像処理システム10Aは、このステップST148の処理の後、ステップST149において、処理を終了する。
【0106】
上述したように、図16に示す画像処理システム10Aにおいては、サーバ装置200Aの画像処理部203は動的に処理プログラムの変更または追加が可能とされている。そして、端末装置としての表示端末部120からサーバ装置200Aに検索情報が送信され、この検索情報に対応した眼底静止画像データがサーバ装置200Aから表示端末部120に送られる。各表示端末部120は、自身で画像処理を行うものではなく、最新の処理アルゴリズムによる高画質の静止画像データを安価に取得できる。また、各表示端末部120は、最新バージョンの処理プログラムだけでなく、任意のバージョンの処理プログラムによる静止画像を取得でき、医療画像等の経時観察に良好に対処できる。
【0107】
また、図16に示す画像処理システム10Aにおいては、サーバ装置200Aには、眼底静止画像データを保持するキャッシュ部204が備えられる。そして、キャッシュ部204に検索情報に対応した眼底静止画像データがある場合には、その眼底静止画像データが取り出されて表示端末部120に送信される。従って、キャッシュ部204に既に存在する眼底静止画像データについては画像処理部203で生成する必要がなく、検索情報に対応した静止画像データを表示端末部120に効率よく送信できる。
【0108】
<3.変形例>
なお、上述実施の形態においては、画像として、眼底画像を取り扱う例を示した。しかし、本技術は、その他の医療画像、さらには医療画像の以外の画像、例えば監視画像などを取り扱うものにも同様に適用できることは勿論である。
【0109】
また、本技術は、以下のような構成を取ることもできる。
(1)記憶部に記憶されている動画像データから静止画像データを生成し、動的に処理プログラムの変更または追加が可能な画像処理部と、
端末装置から送信されてくる検索情報を受信する検索情報受信部と、
上記検索情報受信部で受信される検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムを用いて処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信する画像送信部とを備える
サーバ装置。
(2)上記画像処理部で生成された静止画像データを保持するキャッシュ部をさらに備え、
上記画像送信部は、上記端末装置からの検索情報に対応した静止画像データが上記キャッシュ部に保持されている場合、該キャッシュ部から該静止画像データを取り出して上記端末装置に送信する
前記(1)に記載のサーバ装置。
(3)上記キャッシュ部には、上記記憶部に記憶されている動画像データが上記画像処理部において最新のバージョンの処理プログラムで処理されて生成された静止画像データが保持されている
前記(2)に記載のサーバ装置。
(4)上記キャッシュ部には、上記記憶部に記憶されている動画像データが上記画像処理部において全ての処理プログラムで処理されて生成された静止画像データが保持されている
前記(2)に記載のサーバ装置。
(5)上記キャッシュ部には、過去に上記画像送信部が上記端末装置からの検索情報に対応して該端末装置に送信した静止画像データが保持されている
前記(2)に記載のサーバ装置。
(6)上記検索情報受信部で受信される検索情報には、上記動画像データを特定する第1の情報および上記処理プログラムを特定する第2の情報が含まれ、
上記画像送信部は、上記第1の情報で特定される動画像データが上記第2の情報で特定される処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信する
前記(1)から(5)のいずれかに記載のサーバ装置。
(7)上記記憶部は、上記端末装置と同一または異なる端末装置から送信されてくる動画像データを記憶する
前記(1)から(6)のいずれかに記載のサーバ装置。
(8)上記画像データは、医療画像の画像データである
前記(1)から(7)のいずれかに記載のサーバ装置。
(9)端末装置から送信されてくる検索情報を受信するステップと、
上記検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信するステップとを有する
画像送信方法。
(10)コンピュータを、
端末装置から送信されてくる検索情報を受信する検索情報受信手段と、
上記検索情報受信手段で受信される検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信する画像送信手段と
して機能させるプログラム。
(11)サーバ装置と端末装置とがネットワークを介して接続されてなる画像処理システムにおいて、
上記サーバ装置は、
記憶部に記憶されている動画像データから静止画像データを生成し、動的に処理プログラムの変更または追加が可能な画像処理部と、
上記端末装置から送信されてくる検索情報を受信する検索情報受信部と、
上記検索情報受信部で受信される検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムを用いて処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信する画像送信部とを備え、
上記端末装置は、
上記検索情報を上記サーバ装置に送信する検索情報送信部と、
上記サーバ装置から送られてくる、上記検索情報に対応した上記静止画像データを受信する画像受信部とを備える
画像処理システム。
(12)動画像データを特定する第1の情報および動画像データから静止画像データを生成する処理プログラムを特定する第2の情報を含む検索情報をサーバ装置に送信する検索情報送信部と、
上記サーバ装置から送られてくる、上記検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを受信する画像受信部とを備える
端末装置。
(13)上記第2の情報で、最新の処理プログラムを特定するか、上記第1の情報で特定される動画像データに対応した処理プログラムを特定するかを選択するユーザインタフェース部をさらに備える
前記(12)に記載の端末装置。
(14)動画像データを特定する第1の情報および動画像データから静止画像データを生成する処理プログラムを特定する第2の情報を含む検索情報をサーバ装置に送信するステップと、
上記サーバ装置から送られてくる、上記検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを受信するステップとを備える
画像受信方法。
(15)コンピュータを、
動画像データを特定する第1の情報および動画像データから静止画像データを生成する処理プログラムを特定する第2の情報を含む検索情報をサーバ装置に送信する検索情報送信手段と、
上記サーバ装置から送られてくる、上記検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを受信する画像受信手段と
して機能させるプログラム。
【符号の説明】
【0110】
10,10A・・・画像処理システム
110-1,110-2,110-3・・・眼底カメラ
120-1,120-2,120-3・・・表示端末部
200,200A・・・サーバ装置
201・・・眼底動画記憶部
202・・・眼底画像検索部
203・・・画像処理部
204・・・キャッシュ部
300・・・ネットワーク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
記憶部に記憶されている動画像データから静止画像データを生成し、動的に処理プログラムの変更または追加が可能な画像処理部と、
端末装置から送信されてくる検索情報を受信する検索情報受信部と、
上記検索情報受信部で受信される検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムを用いて処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信する画像送信部とを備える
サーバ装置。
【請求項2】
上記画像処理部で生成された静止画像データを保持するキャッシュ部をさらに備え、
上記画像送信部は、上記端末装置からの検索情報に対応した静止画像データが上記キャッシュ部に保持されている場合、該キャッシュ部から該静止画像データを取り出して上記端末装置に送信する
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
上記キャッシュ部には、上記記憶部に記憶されている動画像データが上記画像処理部において最新のバージョンの処理プログラムで処理されて生成された静止画像データが保持されている
請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
上記キャッシュ部には、上記記憶部に記憶されている動画像データが上記画像処理部において全ての処理プログラムで処理されて生成された静止画像データが保持されている
請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項5】
上記キャッシュ部には、過去に上記画像送信部が上記端末装置からの検索情報に対応して該端末装置に送信した静止画像データが保持されている
請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項6】
上記検索情報受信部で受信される検索情報には、上記動画像データを特定する第1の情報および上記処理プログラムを特定する第2の情報が含まれ、
上記画像送信部は、上記第1の情報で特定される動画像データが上記第2の情報で特定される処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信する
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項7】
上記記憶部は、上記端末装置と同一または異なる端末装置から送信されてくる動画像データを記憶する
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項8】
上記画像データは、医療画像の画像データである
請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項9】
端末装置から送信されてくる検索情報を受信するステップと、
上記検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信するステップとを有する
画像送信方法。
【請求項10】
コンピュータを、
端末装置から送信されてくる検索情報を受信する検索情報受信手段と、
上記検索情報受信手段で受信される検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信する画像送信手段と
して機能させるプログラム。
【請求項11】
サーバ装置と端末装置とがネットワークを介して接続されてなる画像処理システムにおいて、
上記サーバ装置は、
記憶部に記憶されている動画像データから静止画像データを生成し、動的に処理プログラムの変更または追加が可能な画像処理部と、
上記端末装置から送信されてくる検索情報を受信する検索情報受信部と、
上記検索情報受信部で受信される検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムを用いて処理されて生成された静止画像データを、上記端末装置に送信する画像送信部とを備え、
上記端末装置は、
上記検索情報を上記サーバ装置に送信する検索情報送信部と、
上記サーバ装置から送られてくる、上記検索情報に対応した上記静止画像データを受信する画像受信部とを備える
画像処理システム。
【請求項12】
動画像データを特定する第1の情報および動画像データから静止画像データを生成する処理プログラムを特定する第2の情報を含む検索情報をサーバ装置に送信する検索情報送信部と、
上記サーバ装置から送られてくる、上記検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを受信する画像受信部とを備える
端末装置。
【請求項13】
上記第2の情報で、最新の処理プログラムを特定するか、上記第1の情報で特定される動画像データに対応した処理プログラムを特定するかを選択するユーザインタフェース部をさらに備える
請求項12に記載の端末装置。
【請求項14】
動画像データを特定する第1の情報および動画像データから静止画像データを生成する処理プログラムを特定する第2の情報を含む検索情報をサーバ装置に送信するステップと、
上記サーバ装置から送られてくる、上記検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを受信するステップとを備える
画像受信方法。
【請求項15】
コンピュータを、
動画像データを特定する第1の情報および動画像データから静止画像データを生成する処理プログラムを特定する第2の情報を含む検索情報をサーバ装置に送信する検索情報送信手段と、
上記サーバ装置から送られてくる、上記検索情報に対応した、所定の動画像データが所定の処理プログラムで処理されて生成された静止画像データを受信する画像受信手段と
して機能させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2013−90194(P2013−90194A)
【公開日】平成25年5月13日(2013.5.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−229847(P2011−229847)
【出願日】平成23年10月19日(2011.10.19)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】