説明

サーバ装置、通信システム、通信方法およびプログラム

【課題】多くの人が集まる場所において、自動的に、ソーシャルネットワーキングサービスのウェブページを作成すること。
【解決手段】位置情報取得手段201は、複数の移動通信端末10から位置情報を取得する。位置情報データベースDB1は、位置情報取得手段201により取得された位置情報が登録されたデータベースである。イベント情報データベースDB2は、地理上の領域を示す領域情報、イベントの識別子、およびそのイベントが行われる日時を示す日時情報の組が登録されたデータベースである。密集度判断手段202は、位置情報データベースDB1に基づいて、地理上の所定の領域内において、複数の移動通信端末10の密集度がしきい値を超えたか判断する。作成手段205は、密集度判断手段202により、複数の移動通信端末10の密集度がしきい値を超えたと判断された場合、所定の領域に対応するSNSを提供するウェブページを作成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを自動的に作成する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
電子掲示板、ブログ、短文投稿サイトなど種々のソーシャルネットワーキングサービスが知られている。特許文献1は、携帯電話の位置情報を管理して、ユーザの位置情報とコミュニケーション情報に基づいて、システム側から、ユーザに対してコミュニケーションサービスの開始準備が整ったころを知らせることを開示している。特許文献2は、特定の地理的エリア内に位置するすべての移動局に、ある移動局から発信された情報を配信することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−328564号公報
【特許文献2】特開2009−130558号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
多くのソーシャルネットワーキングサービスにおいては、事前に登録した相手との間でしか、コミュニケーションをとることができない。多くのソーシャルネットワーキングサービスは、登録する相手を検索するシステムを有しているが、相手を検索するのが面倒な場合もある。特に、スポーツや音楽など各種のイベントに出かけたときに、いまその場にいる相手と、コミュニケーションをとりたい、感動を共有したいという場合がある。
本発明は、多くの人が集まる場所において、自動的に、ソーシャルネットワーキングサービスのウェブページを作成する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、地理上の所定の領域内において、位置情報により示される複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えた場合、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成する作成手段と、前記複数の移動通信端末のうち、前記所定の領域内に位置する移動通信端末に対し、前記作成手段により作成されたウェブページの識別子を送信する送信手段とを有するサーバ装置を提供する。
このサーバ装置によれば、密集度がしきい値以上の領域に対応して、ソーシャルネットワーキングサービスのウェブページを作成することができる。
【0006】
好ましい態様において、このサーバ装置は、地理上の領域を示す領域情報、イベントの識別子、および前記イベントが行われる日時を示す日時情報の組が登録されたデータベースから、前記所定の領域において現在行われているイベントの識別子を取得するイベント取得手段を有し、前記作成手段は、前記所定の領域内において、前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超え、かつ、前記イベント取得手段により前記所定の領域において現在行われているイベントの識別子が取得された場合、前記イベントに対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成してもよい。
このサーバ装置によれば、密集度がしきい値以上の領域においてイベントが現在行われていることがデータベースに登録されている場合に、ソーシャルネットワーキングサービスのウェブページを作成することができる。
【0007】
別の好ましい態様において、前記複数の移動通信端末の各々の属性を示す属性情報を取得する属性取得手段を有し、前記データベースに、前記所定の領域において現在行われているイベントが複数登録されている場合、前記作成手段は、前記複数のイベントのうち、前記属性取得手段により取得された属性情報に基づいて特定されるイベントに対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成してもよい。
このサーバ装置によれば、密集度がしきい値以上の領域において複数のイベントが現在行われていることがデータベースに登録されている場合に、移動通信端末の属性に応じてウェブページを作成することができる。
【0008】
さらに別の好ましい態様において、前記ウェブページに投稿された文章を解析する解析手段を有し、前記データベースに、前記所定の領域において現在行われているイベントが複数登録されている場合、前記作成手段は、まず、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページとして第1ウェブページを作成し、前記第1ウェブページに投稿された文章を前記解析手段によって解析した結果に基づいて特定されるイベントに対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供する第2ウェブページを作成してもよい。
このサーバ装置によれば、密集度がしきい値以上の領域において複数のイベントが現在行われていることがデータベースに登録されている場合に、まず第1移動通信端末の属性に応じて第1ウェブページを作成し、第1ウェブページに投稿された文章に基づいて、より細分化された第2ウェブページを作成することができる。
【0009】
さらに別の好ましい態様において、前記複数の移動通信端末の各々の属性を示す属性情報を取得する属性取得手段を有し、前記送信手段は、前記複数の移動通信端末のうち、前記所定の領域内に位置し、かつ、前記属性取得手段により取得された属性情報が所定の条件を満たす移動通信端末に対し、前記ウェブページの識別子を送信してもよい。
このサーバ装置によれば、属性情報を用いて絞り込みを行わない場合と比較して、ネットワークのトラフィックを軽減することができる。
【0010】
また、本発明は、複数の移動通信端末から位置情報を取得する位置情報取得手段と、前記位置情報取得手段により取得された位置情報が登録された位置情報データベースを記憶した位置記憶手段と、地理上の領域を示す領域情報、イベントの識別子、および前記イベントが行われる日時を示す日時情報の組が登録されたイベント情報データベースを記憶したイベント記憶手段と、前記位置記憶手段に記憶されている位置情報データベースに基づいて、地理上の所定の領域内において、前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えたか判断する密集度判断手段と、前記密集度判断手段により、前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えたと判断された場合、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成する作成手段と、前記作成手段により作成されたウェブページを介して、前記ソーシャルネットワーキングサービスを提供する提供手段とを有する通信システムを提供する。
この通信システムによれば、密集度がしきい値以上の領域に対応して、ソーシャルネットワーキングサービスのウェブページを作成することができる。
【0011】
さらに、本発明は、複数の移動通信端末の位置情報が登録された位置情報データベースを記憶した位置記憶手段と、地理上の領域を示す領域情報、イベントの識別子、および前記イベントが行われる日時を示す日時情報の組が登録されたイベント情報データベースを記憶したイベント記憶手段とを有する通信システムにおける通信方法であって、前記複数の移動通信端末から位置情報を取得するステップと、前記位置記憶手段に記憶されている位置情報データベースに基づいて、地理上の所定の領域内において、前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えたか判断するステップと、前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えたと判断された場合、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成するステップと、前記作成されたウェブページを介して、前記ソーシャルネットワーキングサービスを提供するステップとを有する通信方法を提供する。
この通信システムによれば、密集度がしきい値以上の領域に対応して、ソーシャルネットワーキングサービスのウェブページを作成することができる。
【0012】
また、本発明は、コンピュータに、地理上の所定の領域内において、位置情報により示される複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えた場合、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成するステップと、前記複数の移動通信端末のうち、前記所定の領域内に位置する移動通信端末に対し、前記作成手段により作成されたウェブページの識別子を送信するステップとを実行させるためのプログラムを提供する。
このプログラムによれば、密集度がしきい値以上の領域に対応して、ソーシャルネットワーキングサービスのウェブページを作成することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、密集度がしきい値以上の領域に対応して、ソーシャルネットワーキングサービスのウェブページが作成される。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】一実施形態に係る通信システム1の構成を示す図。
【図2】サーバ群20の機能構成を示すブロック図。
【図3】移動通信端末10のハードウェア構成を示す図。
【図4】掲示板管理サーバ21のハードウェア構成を示す図。
【図5】位置管理サーバ22のハードウェア構成を示す図。
【図6】イベント管理サーバ23のハードウェア構成を示す図。
【図7】CPサーバ24のハードウェア構成を示す図。
【図8】通信システム1の動作を示すフローチャート。
【図9】イベント情報データベースDB2の具体例を示す図。
【図10】掲示板データベースDB3の具体例を示す図。
【図11】通知を受信した移動通信端末10において表示される画面を例示する図。
【図12】掲示板にアクセスしたときに表示される画面を例示する図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
1.構成
図1は、一実施形態に係る通信システム1の構成を示す図である。通信システム1は、移動通信端末10と、サーバ群20と、ネットワーク30とを有する。通信システム1は、複数の移動通信端末10を有するが、ここでは簡単のため1つだけ図示している。ネットワーク30は、移動通信網を含み、無線基地局を有している。移動通信端末10は、無線基地局を介して、ネットワーク30と通信することができる。サーバ群20は、掲示板管理サーバ21、位置管理サーバ22、イベント管理サーバ23、およびCPサーバ24を含む。サーバ群20の各サーバはネットワーク30の一部を構成する装置であるが、ここでは説明のためネットワーク30とは別に図示する。移動通信端末10は、ネットワーク30を介して、掲示板管理サーバ21、位置管理サーバ22、またはCPサーバ24と通信する。さらに、移動通信端末10はGPS衛星(図示略)から送信されるGPS信号を受信することができる。この例で、移動通信端末10は携帯電話機である。
【0016】
図2は、サーバ群20の機能構成を示すブロック図である。サーバ群20は、位置情報取得手段201と、位置情報データベースDB1と、イベント情報データベースDB2と、密集度判断手段202と、イベント取得手段203と、属性取得手段204と、作成手段205と、送信手段206と、SNS提供手段207と、解析手段208とを有する。位置情報取得手段201は、複数の移動通信端末10から位置情報を取得する。位置情報データベースDB1は、位置情報取得手段201により取得された位置情報が登録されたデータベースである。イベント情報データベースDB2は、地理上の領域を示す領域情報、イベントの識別子、およびそのイベントが行われる日時を示す日時情報の組が登録されたデータベースである。密集度判断手段202は、位置情報データベースDB1に基づいて、地理上の所定の領域内において、複数の移動通信端末10の密集度がしきい値を超えたか判断する。作成手段205は、密集度判断手段202により、複数の移動通信端末10の密集度がしきい値を超えたと判断された場合、所定の領域に対応するSNS(Social Networking Service)を提供するウェブページを作成する。SNS提供手段207は、作成手段205により作成されたウェブページを介して、SNSを提供する。
【0017】
送信手段206は、ウェブページが作成された旨の通知を、複数の移動通信端末10のうち、絞り込み条件に基づいて絞り込まれた移動通信端末10に送信する。解析手段208は、SNSにおいてやりとりされたメッセージ等を解析する。この例で、作成手段205は、解析手段208による解析結果に応じて、細分化されたウェブページを作成する。
【0018】
図3は、移動通信端末10のハードウェア構成を示す図である。移動通信端末10は、CPU110と、RAM120と、ROM130と、記憶部140と、通信部150と、入力部160と、表示部170と、GPS測位部180とを有するコンピュータである。ROM130は、プログラムおよびデータを記憶した不揮発性の記憶装置である。RAM120は、揮発性の記憶装置である。CPU110は、RAM120を使用してプログラムを実行する演算装置である。記憶部140は、データおよびプログラムを記憶する不揮発性の記憶装置であり、例えばフラッシュメモリまたはHDD(Hard Disk Drive)を含む。通信部150は、基地局を介してネットワーク30と通信する装置であり、例えばアンテナおよび増幅器を含む。入力部160は、CPU110に命令またはデータを入力するための装置であり、例えば、タッチパネルまたはキーパッドを含む。表示部170は、CPU110の制御下で文字・画像等を表示する装置であり、例えばLCDまたは有機ELディスプレイを含む。GPS測位部180は、GPS衛星から送信される信号を受信し、受信した信号に基づいて自機の現在位置を計算するGPS受信機を含む。この例で、記憶部140は、移動通信端末10を通信システム1におけるクライアントとして機能させるためのクライアントプログラムを記憶している。
【0019】
図4は、掲示板管理サーバ21のハードウェア構成を示す図である。掲示板管理サーバ21は、CPU211と、RAM212と、ROM213と、記憶部214と、通信部215と、入力部216と、表示部217とを有するコンピュータである。ROM213は、プログラムおよびデータを記憶した不揮発性の記憶装置である。RAM212は、揮発性の記憶装置である。CPU211は、RAM212を使用してプログラムを実行する演算装置である。記憶部214は、データおよびプログラムを記憶する不揮発性の記憶装置であり、例えばHDD(Hard Disk Drive)を含む。通信部215は、ネットワーク30と通信するための装置である。入力部216は、CPU211に命令またはデータを入力するための装置であり、例えば、キーボードを含む。表示部217は、CPU211の制御下で文字・画像等を表示する装置であり、例えばLCDまたは有機ELディスプレイを含む。この例で、記憶部214は、コンピュータを通信システム1における掲示板管理サーバとして機能させるための掲示板管理サーバプログラムを記憶している。
【0020】
図5は、位置管理サーバ22のハードウェア構成を示す図である。位置管理サーバ22は、CPU221と、RAM222と、ROM223と、記憶部224と、通信部225と、入力部226と、表示部227とを有するコンピュータである。各要素の機能は、掲示板管理サーバ21と同様である。この例で、記憶部224は、コンピュータを通信システム1における位置管理サーバとして機能させるための位置管理サーバプログラムを記憶している。
【0021】
図6は、イベント管理サーバ23のハードウェア構成を示す図である。イベント管理サーバ23は、CPU231と、RAM232と、ROM233と、記憶部234と、通信部235と、入力部236と、表示部237とを有するコンピュータである。各要素の機能は、掲示板管理サーバ21と同様である。この例で、記憶部234は、コンピュータを通信システム1におけるイベント管理サーバとして機能させるためのイベント管理サーバプログラムを記憶している。
【0022】
図7は、CPサーバ24のハードウェア構成を示す図である。CPサーバ24は、CPU241と、RAM242と、ROM243と、記憶部244と、通信部245と、入力部246と、表示部247とを有するコンピュータである。各要素の機能は、掲示板管理サーバ21と同様である。この例で、記憶部244は、コンピュータを通信システム1におけるCPサーバとして機能させるためのCPサーバプログラムを記憶している。CPサーバプログラムは、SNSを提供するためのプログラムである。SNSとは、ユーザとユーザとのコミュニケーションを促進する場を提供するためのサービスをいい、例えば、プロフィール機能、メッセージ送受信機能、ユーザ相互リンク機能、ユーザ検索機能、およびコミュニティ機能を含むサービスをいう。以下、SNSの一例として電子掲示板を取り上げる。なお、好適な実施形態において、CPサーバ24を運営する事業者と、掲示板管理サーバ21、位置管理サーバ22、およびイベント管理サーバ23を事業者とは異なっている。しかし、ここでは事業者の異同にかかわらず、掲示板管理サーバ21、位置管理サーバ22、イベント管理サーバ23、およびCPサーバ24をサーバ群20として説明する。
【0023】
位置管理サーバプログラムを実行しているCPU221は、位置情報取得手段201および密集度判断手段202の一例である。位置管理サーバプログラムを実行しているCPU221に制御されている記憶部224は、位置情報データベースDB1を記憶した位置記憶手段の一例である。イベント管理サーバプログラムを実行しているCPU231により制御されている記憶部234は、イベント情報データベースDB2を記憶したイベント記憶手段の一例である。掲示板管理サーバプログラムを実行しているCPU211は、イベント取得手段203、属性取得手段204、作成手段205、送信手段206、および解析手段208の一例である。CPサーバプログラムを実行しているCPU241は、SNS提供手段207の一例である。
【0024】
2.動作
図8は、通信システム1の動作を示すフローチャートである。図8のフローは、例えば、決められた間隔で周期的に実行される。ステップS100において、位置管理サーバ22のCPU221は、ユーザの位置情報(移動通信端末10の位置情報)を取得する。移動通信端末10は、あるプログラムの機能により、GPS受信機により計算された現在位置を示す位置情報を定期的に、位置管理サーバ22に送信している。CPU221は、取得した位置情報を、その位置情報の送信元である移動通信端末10の識別子とともに、記憶部224に記憶されている位置情報データベースDB1に書き込む。
【0025】
CPU221は、決められたタイミングで(例えば、定期的に)、ユーザの密集度が、しきい値を超えた地理的な領域(場所、イベント会場)があるか判断する(ステップS100)。この判断は、位置情報データベースDB1に登録されている位置情報を用いて、例えば以下のように行われる。位置情報データベースDB1には、ユーザ(移動通信端末10)の識別子と、そのユーザの位置情報との組が複数登録されている。また、記憶部224は、イベント会場の地理的な領域を特定する情報と、そのイベント会場における密集度のしきい値との組が複数登録された、イベント会場データベース(図示略)を有している。イベント会場の地理的な領域を特定する情報は、例えば、会場の外郭を特定する情報(会場が長方形の場合、4頂点の位置)、または、会場の代表点および領域の大きさを特定する情報(会場の中心点の位置と、領域の半径)を含む。CPU221は、イベント会場データベースに登録されている会場の各々について、密集度がしきい値を超えているか判断する。ユーザの密集度がしきい値を超えた領域があった場合(S101:YES)、CPU221は、その旨を掲示板管理サーバ21に通知する。この通知は、ユーザの密集度がしきい値を超えた領域を特定するための情報を含んでいる。ユーザの密集度がしきい値を超えた領域がないと判断された場合(S101:NO)、CPU221は、次のタイミングまで待機する。
【0026】
ユーザの密集度がしきい値を超えた領域があったという通知を受けると、掲示板管理サーバ21のCPU211は、現在その領域で何かイベントが行われているか判断する(ステップS102)。この処理は、例えば以下のように行われる。CPU211は、イベント確認要求を、イベント管理サーバ23に送信する。イベント確認要求は、地理的な領域を特定する領域情報を含んでいる。イベント確認要求を受信すると、イベント管理サーバ23のCPU231は、受信したイベント確認要求から、領域情報を抽出する。CPU231は、記憶部234に記憶されているイベント情報データベースDB2において、領域情報により示される領域において現在行われているイベントを検索する。
【0027】
図9は、イベント情報データベースDB2の具体例を示す図である。イベント情報データベースDB2は、イベント名、場所、日時、カテゴリ1、およびカテゴリ2を含む情報の組を、複数含んでいる。「イベント名」は、イベントの識別子の一例である。「場所」は、そのイベントが行われている地理的な領域を示す領域情報の一例である。ここでは特に、その領域の代表点の地理上の位置(緯度及び経度)が領域情報として用いられている。「日時」はそのイベントが行われる日時を示す日時情報の一例である。「カテゴリ1」は、そのイベントの大分類を示す。「カテゴリ2」は、そのイベントの小分類を示す。図9の最上行の例では、「T−G戦」という名称のイベントが、北緯34度43分5秒、東経135度21分52秒を代表点とする領域で、2011年5月20日の18時から22時まで行われることが示されている。このイベントの大分類はスポーツであり、小分類は野球である。
【0028】
再び図8を参照する。検索を終えると、CPU231は、検索結果を含むイベント確認応答を、掲示板管理サーバ21に送信する。イベント情報データベースDB2に、その領域で現在行われているイベントが登録されていた場合、イベント確認応答は、そのイベントの識別子を含む。イベント情報データベースDB2に、その領域で現在行われているイベントが登録されていなかった場合、イベント確認応答は、その領域ではイベントが行われていないことを示す情報を含む。掲示板管理サーバ21のCPU211は、イベント管理サーバ23から受信したイベント確認応答に基づいて、現在その領域で何かイベントが行われているか判断する。イベントが行われていると判断された場合(S102:YES)、CPU231は、処理をステップ130に移行する。イベントが行われていないと判断された場合(S102:NO)、CPU231は、待機する。
【0029】
ステップS103において、CPU211は、その領域で行われているイベントが複数あるか判断する。この判断は、イベント管理サーバ23から受信したイベント確認応答に基づいて行われる。イベント確認応答に複数のイベントの識別子が含まれていた場合、CPU231は、イベントが複数であると判断する。イベント確認応答に単一のイベントの識別子のみが含まれていた場合、CPU211は、イベントが単数であると判断する。イベントが複数であると判断された場合(S103:YES)、CPU211は、処理をステップS106に移行する。イベントが単数であると判断された場合(S103:NO)、CPU211は、処理をステップS104に移行する。
【0030】
ステップS104において、CPU211は、イベントに応じた掲示板を作成するための処理を行う。この処理は例えば以下のように行われる。CPU211は、掲示板作成要求を、CPサーバ24に送信する。記憶部214は、CPサーバ24の識別子と、そのCPサーバ24において新たな掲示板の作成に必要なパラメータを示す情報との組が、複数のCPサーバ24の各々について登録された掲示板データベースDB3を記憶している。
【0031】
図10は、掲示板データベースDB3の具体例を示す図である。掲示板データベースDB3は、URL(Uniform Resource Locator)、パラメータ1、パラメータ2、およびパラメータ3を含む情報の組を、複数含んでいる。「URL」は、SNSの識別子の一例であり、この例では特にSNSのアドレスである。パラメータ1〜パラメータ3は、そのSNSにおいて新たなウェブページを作成するのに用いられるパラメータの種類(例えば、掲示板名、掲示板の管理人ID、管理用のパスワード)を示している。例えば掲示板データベースDB3の最上行のデータは、「www.aaaaa.com」というアドレスのSNSにおいては、新たなウェブページを作成するのに、イベント識別子、ID、およびパスワード(PW)が必要であることを示している。記憶部214は、これらのパラメータの値(例えばIDおよびパスワード)を生成するためのプログラムを記憶している。CPU211は、掲示板データベースDB3を参照して、CPサーバ24において用いられるパラメータを含む掲示板作成要求を生成する。CPU211は、生成した掲示板作成要求を、CPサーバ24に送信する。
【0032】
再び図8を参照する。掲示板作成要求を受信すると、CPサーバ24のCPU241は、新たな掲示板を作成する処理を行う。例えば、掲示板のウェブページの提供に用いられるパラメータを、記憶部214に記憶する。掲示板を作成すると、CPU241は、その掲示板にアクセスするための情報を、掲示板作成要求の送信元である掲示板管理サーバ21に通知する。掲示板にアクセスするための情報は、例えば掲示板のURL(アドレス)である。掲示板のURLを取得すると、掲示板管理サーバ21のCPU211は、掲示板のURLをユーザに通知する(ステップS105)。
【0033】
ステップS106において、CPU211は、複数のイベントの包括的な掲示板(第1ウェブサイトの一例)を作成するための処理を行う。この処理は、基本的にはステップS104の処理と同様に行われる。ただし、掲示板作成要求に含まれるパラメータの値を生成するアルゴリズムが、ステップS104とは異なっている。例えば、ステップS104においては、イベントを特定可能な掲示板名が用いられるのに対し、ステップS106においては、より包括的な掲示板名(例えば、日付と場所を組み合わせたもの)が用いられる。ステップS107において、CPU241は、その掲示板のURLを、掲示板作成要求の送信元である掲示板管理サーバ21に通知する。掲示板のURLを取得すると、掲示板管理サーバ21のCPU211は、掲示板のURLをユーザに通知する(ステップS107)。
【0034】
図11は、ステップS105またはS107における通知を受信した移動通信端末10において表示される画面を例示する図である。この例では、ステップS105またはS107の通知は、電子メールメッセージを用いて行われる。ユーザがこの電子メールを開封するための操作を行うと、図11の画面が表示される。この画面は、イベント名「V−M戦」というイベントについて、「aaaaa掲示板」、「bbbbb掲示板」、および「cccc掲示板」3つのSNSにおいてそれぞれウェブページが作成されたことを示す文字列を含んでいる。この文字列は、3つのSNSのウェブページへのリンクを含んでいる。ユーザが、これらのリンクのうち所望の一つを選択する操作を行うと、掲示板にアクセスするためのプログラムが起動される。掲示板にアクセスするためのプログラムは、例えば、汎用のブラウザまたは専用のクライアントアプリケーションプログラムである。
【0035】
図12は、掲示板のウェブページにアクセスしたときに表示される画面を例示する図である。この掲示板には、コメントを投稿したユーザのIDと、そのユーザのアイコンと、投稿されたコメントとが表示される。通信システム1によれば、スポーツ観戦やコンサートなど、自分が参加したイベントの掲示板が自動的に作成される。すなわち、あるイベントに参加したユーザ同士の交流の場が、自動的に提供される。例えば、一人でイベントに参加した場合であっても、他人の感想や考えを知ることができ、感動や興奮を共有することができる。また、掲示板の仕様によっては、趣味・嗜好が共通の人を発見した場合に、そのユーザと直接、電子メッセージを交換することができ、友人を増やすきっかけとなる。さらに、この掲示板を通じて、イベントに関連する情報や、別のイベントの情報を得ることができる。
【0036】
再び図8を参照する。ステップS108において、掲示板管理サーバ21のCPU211は、作成された掲示板について、文章解析を行う。この処理は、例えば以下のように行われる。CPU211は、定期的に、CPサーバ24に対して問い合わせを送信し、掲示板に投稿されたコメントのデータを取得する。この問い合わせは、掲示板の識別子を含んでいる。CPサーバ24のCPU241は、問い合わせを受信すると、その問い合わせに含まれる識別子により特定される掲示板に投稿されたコメントのうち、決められた量(例えば、直近x時間、直近x件、直近のものからxバイトなど)のコメントを、記憶部244から抽出する。CPU241は、抽出されたコメントのデータを、問い合わせの送信元である掲示板管理サーバ21に送信する。掲示板管理サーバ21のCPU211は、受信したデータに対して、文章解析を行う。文章解析には、公知の技術が用いられる。文章解析により、例えば、コメントにおいて頻出の語句が抽出される。
【0037】
ステップS109において、CPU211は、文章解析の結果に基づいて、掲示板の細分化が必要であるか判断する。記憶部214は、掲示板を細分化する条件を記憶している。文章解析の結果がこの条件を満たしていた場合、CPU211は、掲示板の細分化が必要であると判断する。この条件は、例えば、多数の種目の選手が参加する複合スポーツイベントに対する掲示板において、特定の選手名を含むコメントが、しきい値以上の頻度で出現した、というものである。細分化が必要であると判断された場合(S109:YES)、CPU211は、処理をステップS110に移行する。細分化が必要でないと判断された場合(S109:YES)、CPU211は、処理をステップS108に移行する。
【0038】
ステップS110において、CPU211は、細分化された掲示板(第2ウェブサイトの一例)を作成するための処理を行う。この処理は、ステップS104と同様に行われる。記憶部214は、掲示板を細分化する条件とあわせて、細分化される掲示板の作成に用いられるパラメータの種類(例えば掲示板名)を記憶している。CPU211は、このパラメータを用いて、細分化された掲示板を作成する。細分化された掲示板が作成されると、CPU211は、掲示板のURLをユーザに通知する。
【0039】
3.他の実施形態
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下の変形例のうち2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
【0040】
3−1.変形例1
特定のイベント(例えば、大地震による震災)が発生した場合、掲示板管理サーバ21のCPU211は、ユーザの密集度によらず、そのイベントに対応する掲示板を作成してもよい。この場合、掲示板が作成された旨の通知は、すべてのユーザに対して送信されてもよい。
【0041】
3−2.変形例2
作成された掲示板のURLを通知するユーザを絞り込む方法は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、位置情報以外の属性情報を用いて、ユーザの絞り込みが行われてもよい。この場合、移動通信端末10は、定期的に、または、決められたタイミングで、自らの属性情報を掲示板管理サーバ21に送信する。掲示板管理サーバ21は、記憶部214に、ユーザ(移動通信端末10)の識別子と、そのユーザの属性情報との組が複数登録されたデータベースを記憶している。CPU211は、このデータベースを参照して、掲示板のURLを通知するユーザを絞り込む。属性情報としては、例えば、ユーザの性別、年齢、住所、職業、趣味などの情報が用いられる。別の例で、通知するユーザを絞り込むための情報(条件やパラメータ等)は、イベント情報データベースDB2等に登録されていてもよい。
【0042】
3−3.変形例3
細分化された掲示板を作成する方法は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、ユーザの属性に応じて、細分化された掲示板が作成されてもよい。この場合、変形例2で説明したように、掲示板管理サーバ21は、ユーザの属性情報が登録されたデータベースを有している。例えば、このデータベースに、属性情報として好きなサッカーチームの識別子が登録されている例を考える。掲示板管理サーバ21のCPU211は、VチームとMチームとが対戦するサッカーの会場に集まっているユーザの属性情報をデータベースから抽出し、特定のチーム(例えばVチーム)のファンの割合がしきい値よりも高い場合、Vチーム向けの掲示板が作成される。
【0043】
3−4.変形例4
イベントに応じた掲示板を作成する方法は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、実施形態においては、ユーザの密集度がしきい値を超えた場所が検出された場合に、その場所でイベントが行われているか、イベント管理サーバ23に対して問い合わせが行われた。しかし、イベント管理サーバ23への問い合わせは省略されてもよい。すなわち、ユーザの密集度がしきい値を超えた場所が検出された場合、掲示板管理サーバ21は、イベント情報データベースDB2に登録されているデータの有無にかかわらず、その場所および日時に対応する掲示板を作成してもよい。この場合、イベント管理サーバ23はなくてもよい。
【0044】
3−5.変形例5
ユーザの密集度がしきい値を超えた領域が存在するかの判断方法は、実施形態で説明したものに限定されない。実施形態においては、イベント会場データベースに登録されているイベント会場毎に、密集度がしきい値を超えているか判断された。別の例で、イベント会場データベースが用いられなくてもよい。別の例において、位置管理サーバ22の記憶部224は、グリッドで領域を(例えばマス目状に)細分化した地図を記憶している。CPU221は、位置情報が更新されると、この地図上に、移動通信端末10の位置をマッピングする。CPU221は、決められた単位領域(例えば1マス)毎に、マッピングされている移動通信端末10の数をカウントし、密集度を算出する。
【0045】
3−6.変形例6
サーバ群20における機能構成とハードウェア構成との対応関係は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、実施形態において、密集度判断手段202は、位置管理サーバ22の機能として説明したが、掲示板管理サーバ21が密集度判断手段202を有していてもよい。別の例で、サーバ群20を構成するサーバの数は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、物理的に単一のサーバが、図2で説明した全ての機能を有していてもよい。要は、サーバ群20が全体として必要な機能を有していればよい。なお、図2で説明した機能の一部は省略されてもよい。
【0046】
3−7.変形例7
掲示板を細分化する処理は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、掲示板を細分化する処理(図8:ステップS103、ステップS106〜S111)は省略されてもよい。また、掲示板の細分化は、文書解析の結果以外の事象に基づいて行われてもよい。例えば、ある領域で行われているイベントが単一であっても、掲示板を細分化する処理が行われてもよい。この場合において、例えば、まずは図9で例示したカテゴリ1(大分類)に相当する掲示板が作成され、そこから条件に応じてカテゴリ2(小分類)に相当する掲示板が作成されてもよい。
【0047】
3−8.変形例8
実施形態においては、掲示板管理サーバ21が複数のCPサーバ24に対してウェブページを作成するための処理を行ったが、掲示板管理サーバ21は、単一のCPサーバ24に対してウェブページを作成するための処理を行ってもよい。この場合、掲示板管理サーバ21は、掲示板データベースDB3を有していなくてもよい。掲示板データベースDB3を有していない場合、掲示板管理サーバ21は、あらかじめ決められたCPサーバ24に対してウェブページを作成するための処理を行う。
【0048】
3−9.変形例9
SNS提供手段207が提供するSNSは、電子掲示板に限定されない。SNS提供手段207は、ブログ、短文投稿サイト、その他いかなる種類のSNSを提供するものであってもよい。この場合において、SNSに対応する「ウェブページを作成するための処理」とは、ウェブページのHTML(HyperText Markup Language)データを生成する処理ではなく、このHTMLデータの生成に用いられるパラメータを設定する処理をいう。例えば、あるSNSにおいて、新たなイベントに対するコミュニケーションの場を作成するために新たなアカウントを設定する必要があるときは、新たなアカウントを設定する処理が、「ウェブページを作成するための処理」に相当する。
【0049】
3−10.他の変形例
移動端末10は、携帯電話機に限定されない。移動端末10は、ラップトップコンピュータ、スマートフォン、タブレット端末、カーナビゲーション装置、PDA(Personal Digital Assistant)、電子ブック、または携帯音楽プレーヤーであってもよい。
図2に示される機能構成を実現するための、サーバ群20の各サーバのハードウェア構成は、図4〜7に示されるものに限定されない。必要な機能を実現するためのものであれば、各サーバはどのようなハードウェア構成を有していてもよい。例えば、各サーバは、図2の各機能要素にそれぞれ対応する回路(装置)を有していてもよい。移動端末10についても同様である。
ネットワーク30は、移動通信網に限定されない。WiFi(Wireless Fidelity)経由の固定網であってもよい。また、通信システム1で用いられる位置情報は、GPSにより取得されたものに限定されない。アクセスポイントの位置および電波強度を用いた、いわゆるWiFi測位等、GPS以外の技術で取得された位置情報が用いられてもよい。
【0050】
実施形態での説明に用いられた条件やパラメータの値はあくまで例示であり、これに限定されるものではない。
上述の実施形態においてCPU211等によって実行されるプログラムは、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスク(HDD、FD(Flexible Disk))など)、光記録媒体(光ディスク(CD(Compact Disk)、DVD(Digital Versatile Disk))など)、光磁気記録媒体、半導体メモリ(フラッシュROMなど)などのコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶した状態で提供されてもよい。また、このプログラムは、インターネットのようなネットワーク経由でダウンロードされてもよい。
【符号の説明】
【0051】
1…通信システム、10…移動通信端末、20…サーバ群、21…掲示板管理サーバ、22…位置管理サーバ、23…イベント管理サーバ、24…CPサーバ、30…ネットワーク、110…CPU、120…RAM、130…ROM、140…記憶部、150…通信部、160…入力部、170…表示部、180…GPS測位部、201…位置情報取得手段、202…密集度判断手段、203…イベント取得手段、204…属性取得手段、205…作成手段、206…送信手段、207…SNS提供手段、208…解析手段、211…CPU、212…RAM、213…ROM、214…記憶部、215…通信部、216…入力部、217…表示部、221…CPU、222…RAM、223…ROM、224…記憶部、225…通信部、226…入力部、227…表示部、231…CPU、232…RAM、233…ROM、234…記憶部、235…通信部、236…入力部、237…表示部、241…CPU、242…RAM、243…ROM、244…記憶部、245…通信部、246…入力部、247…表示部、DB1…位置情報データベース、DB2…イベント情報データベース、DB3…掲示板データベース

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地理上の所定の領域内において、位置情報により示される複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えた場合、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成する作成手段と、
前記複数の移動通信端末のうち、前記所定の領域内に位置する移動通信端末に対し、前記作成手段により作成されたウェブページの識別子を送信する送信手段と
を有するサーバ装置。
【請求項2】
地理上の領域を示す領域情報、イベントの識別子、および前記イベントが行われる日時を示す日時情報の組が登録されたデータベースから、前記所定の領域において現在行われているイベントの識別子を取得するイベント取得手段を有し、
前記作成手段は、前記所定の領域内において、前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超え、かつ、前記イベント取得手段により前記所定の領域において現在行われているイベントの識別子が取得された場合、前記イベントに対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成する
ことを特徴とする請求項1に記載のサーバ装置。
【請求項3】
前記複数の移動通信端末の各々の属性を示す属性情報を取得する属性取得手段を有し、
前記データベースに、前記所定の領域において現在行われているイベントが複数登録されている場合、前記作成手段は、前記複数のイベントのうち、前記属性取得手段により取得された属性情報に基づいて特定されるイベントに対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成する
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項4】
前記ウェブページに投稿された文章を解析する解析手段を有し、
前記データベースに、前記所定の領域において現在行われているイベントが複数登録されている場合、前記作成手段は、まず、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページとして第1ウェブページを作成し、
前記第1ウェブページに投稿された文章を前記解析手段によって解析した結果に基づいて特定されるイベントに対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供する第2ウェブページを作成する
ことを特徴とする請求項2に記載のサーバ装置。
【請求項5】
前記複数の移動通信端末の各々の属性を示す属性情報を取得する属性取得手段を有し、
前記送信手段は、前記複数の移動通信端末のうち、前記所定の領域内に位置し、かつ、前記属性取得手段により取得された属性情報が所定の条件を満たす移動通信端末に対し、前記ウェブページの識別子を送信する
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか一項に記載のサーバ装置。
【請求項6】
複数の移動通信端末から位置情報を取得する位置情報取得手段と、
前記位置情報取得手段により取得された位置情報が登録された位置情報データベースを記憶した位置記憶手段と、
地理上の領域を示す領域情報、イベントの識別子、および前記イベントが行われる日時を示す日時情報の組が登録されたイベント情報データベースを記憶したイベント記憶手段と、
前記位置記憶手段に記憶されている位置情報データベースに基づいて、地理上の所定の領域内において、前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えたか判断する密集度判断手段と、
前記密集度判断手段により、前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えたと判断された場合、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成する作成手段と、
前記作成手段により作成されたウェブページを介して、前記ソーシャルネットワーキングサービスを提供する提供手段と
を有する通信システム。
【請求項7】
複数の移動通信端末の位置情報が登録された位置情報データベースを記憶した位置記憶手段と、地理上の領域を示す領域情報、イベントの識別子、および前記イベントが行われる日時を示す日時情報の組が登録されたイベント情報データベースを記憶したイベント記憶手段とを有する通信システムにおける通信方法であって、
前記複数の移動通信端末から位置情報を取得するステップと、
前記位置記憶手段に記憶されている位置情報データベースに基づいて、地理上の所定の領域内において、前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えたか判断するステップと、
前記複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えたと判断された場合、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成するステップと、
前記作成されたウェブページを介して、前記ソーシャルネットワーキングサービスを提供するステップと
を有する通信方法。
【請求項8】
コンピュータに、
地理上の所定の領域内において、位置情報により示される複数の移動通信端末の密集度がしきい値を超えた場合、前記所定の領域に対応するソーシャルネットワーキングサービスを提供するウェブページを作成するステップと、
前記複数の移動通信端末のうち、前記所定の領域内に位置する移動通信端末に対し、前記作成手段により作成されたウェブページの識別子を送信するステップと
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2013−4008(P2013−4008A)
【公開日】平成25年1月7日(2013.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−137280(P2011−137280)
【出願日】平成23年6月21日(2011.6.21)
【出願人】(392026693)株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ (5,876)
【Fターム(参考)】