説明

サーバ装置、電子機器、検索システム、検索方法及びプログラム

【課題】再生中のコンテンツに関連しかつ多数のユーザが欲すると見込まれる情報を容易に検索させること。
【解決手段】サーバ1は、各TV2から、特定のチャンネルの番組の放送中に入力された検索キーワードとチャンネル情報とを受信し、当該検索キーワードが異なるTV2から所定時間内に複数受信された場合には、当該検索キーワードを検索キーワード候補として、上記特定のチャンネルを選局中の他のTV2へ送信する。他のTV2は、受信した検索キーワード候補を表示し、当該検索キーワード候補についてユーザから検索が指示された場合には検索を実行する。これにより、あるユーザがある番組の関連情報を検索するために用いた検索キーワードが他のユーザに共有される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンテンツの関連情報を検索処理を実行可能な電子機器、当該電子機器の検索処理を支援するサーバ装置、当該電子機器及びサーバ装置からなる検索システム、当該検索システムにおける検索方法、当該電子機器及びサーバ装置でそれぞれ実行される各プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、例えば放送番組等のコンテンツの再生中に、当該コンテンツに関連する情報をユーザに容易に検索させるための技術が知られている。例えば下記特許文献1には、放送中のテレビ番組から当該テレビ番組に関連するキーワードを抽出し、当該キーワードを基に検索されたウェブページをテレビ番組とともに表示し、テレビ番組の放送時刻と当該テレビ番組に出現するキーワードとを対応付けて管理することで、テレビ番組のシーンが変わったときには、この変わったシーンに対応するウェブページに自動的に更新することが可能な情報提示装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−10797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、テレビ番組から抽出されるキーワードを基に検索を行っているため、検索され表示されるウェブページで提供される情報量には自ずと限界がある。すなわち、テレビ番組の内容との関連性が高いことが各ユーザに分かっているにも関わらず当該テレビ番組からは抽出されないキーワードも存在する。このようなキーワードはユーザが自ら入力することになるが、このキーワード入力操作は、特にテレビ番組等のコンテンツを視聴しながら行う際には極めて煩雑な操作となる。
【0005】
また、テレビにキーボード等の比較的入力がし易い入力装置を有していないユーザにとって、例えばリモートコントローラ等の簡易入力装置でキーワード入力操作を行うのは大変面倒である。したがって、ユーザがそのような入力操作を行うことは稀であるため、結果として大多数のユーザは、コンテンツの関連情報を取得できる機会を逸することとなっていた。
【0006】
以上のような事情に鑑み、本発明の目的は、再生中のコンテンツに関連しかつ多数のユーザが欲すると見込まれる情報を容易に検索させることが可能なサーバ装置、電子機器、検索システム、検索方法及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の一形態に係るサーバ装置は、通信部と、記憶部と、制御部とを有する。上記通信部は、ネットワークを介して接続された複数の第1の電子機器から、当該第1の電子機器において映像コンテンツの再生中に当該映像コンテンツの関連情報を検索するために当該第1の電子機器のユーザにより入力された第1の検索用情報と、当該映像コンテンツを識別する識別情報とを受信する。上記記憶部は、上記受信された各第1の検索用情報及び各識別情報を対応付けて記憶する。上記制御部は、上記記憶された各第1の検索用情報のうち、上記各第1の電子機器から所定時間内にそれぞれ受信された同一の第2の検索用情報を、上記映像コンテンツを再生中の第2の電子機器へ、上記関連情報を検索するための検索用候補情報として、上記対応する識別情報を基に上記ネットワークを介して送信するように上記通信部を制御する。
【0008】
この構成によりサーバ装置は、複数の第1の電子機器の各ユーザが映像コンテンツの関連情報を検索するために入力した検索用情報を、当該映像コンテンツを再生中の第2の電子機器のユーザに検索用候補情報として共有させることができる。したがって第2の電子機器のユーザは、自ら検索用情報を入力するための煩雑な操作を行うことなく当該検索用候補情報を用いて映像コンテンツの関連情報を容易に検索することができる。また当該検索用候補情報は、複数の第1の電子機器のユーザにより実際に検索用に入力された情報であるため、第2の電子機器において当該検索用候補情報を用いて検索を行った場合、映像コンテンツに関連し第2の電子機器のユーザが真に欲する情報である可能性も高くなる。ここで映像コンテンツとは、例えばテレビ放送やIP(Internet Protocol)TVにおける番組、HDD(Hard Disk Drive)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc)等の記録媒体に記録されたものである。また検索用情報とは、例えばキーワード、画像、音声等である。上記識別情報とは、例えばテレビ放送におけるチャンネル情報や映像コンテンツ名等である。
【0009】
上記制御部は、異なる複数の上記第2の検索用情報を、上記所定時間内における当該各第2の検索用情報の受信数に応じて順位付けし、当該順位に応じて表示されるように送信するように上記通信部を制御してもよい。
【0010】
これにより、第2の電子機器のユーザは、映像コンテンツとの関連度を、各第1の検索用情報の表示順により一目で把握することができ、より効率のよい検索を実行することができる。
【0011】
上記通信部は、上記ネットワーク上の所定の検索エンジンから、当該検索エンジンに入力された第3の検索用情報のランキング情報を受信してもよい。この場合上記制御部は、上記各第2の検索用情報を、上記所定時間内における受信数及び上記ランキング情報を用いて順位付けしてもよい。
【0012】
これによりサーバ装置は、例えばインターネット上の検索エンジンにより公表されている、多数のユーザの入力情報を反映したキーワードランキング等も補助的に用いることで、第2の電子機器に提供される検索用候補情報の精度をより高めることができる。
【0013】
上記記憶部は、上記各第1の電子機器から受信した第1の検索用情報を、主検索用情報とサブ検索用情報とに区別して記憶してもよい。この場合上記制御部は、上記記憶された主検索用情報及びサブ検索用情報をそれぞれの受信数に応じてそれぞれ順位付けし、上記第2の検索用候補情報を、主検索用候補情報及びサブ検索用候補情報とに区別して送信するように上記通信部を制御してもよい。
【0014】
これによりサーバ装置は、主検索用候補情報のみならず、サブ検索用候補情報も第2の電子機器に送信して共有させることで、当該サブ検索用候補情報により絞込み検索を容易に実行させ、検索効率を向上させることができる。
【0015】
上記通信部は、上記各第1の電子機器から、上記各第1の検索用情報を用いて所定の検索エンジンにより検索された各第1の関連情報を受信し、上記記憶部は、上記受信された各関連情報を記憶してもよい。この場合上記制御部は、上記第2の検索用情報とともに、上記記憶された各第1の関連情報のうち、上記当該第2の検索用情報を用いて検索された第2の関連情報を、上記第2の電子機器へ送信するように上記通信部を制御してもよい。
【0016】
これによりサーバ装置は、検索用情報のみならず、当該検索用情報により検索された、映像コンテンツの関連情報を第2の電子機器に送信して共有させることで、第2の電子機器のユーザに、何ら検索操作を行わせることなく上記関連情報を提供することができる。
【0017】
本発明の他の形態に係る電子機器は、表示部と、通信部と、制御部と、操作入力部とを有する。上記表示部は、再生された映像コンテンツを表示する。上記通信部は、ネットワークを介して接続されたサーバ装置から、上記映像コンテンツを識別する識別情報を基に、当該サーバ装置と上記ネットワークを介して接続された複数の他の電子機器において当該映像コンテンツの関連情報を検索するために入力された検索用情報を受信する。上記制御部は、上記映像コンテンツの表示中に、上記受信された検索用情報を、検索用候補情報として当該映像コンテンツとともに表示するように上記表示部を制御する。上記操作入力部は、上記表示された検索用候補情報を選択し上記関連情報を検索するためのユーザの操作入力を受け付ける。
【0018】
これにより電子機器は、他の電子機器において映像コンテンツの関連情報の検索に用いられた検索用情報をサーバ装置を介して受信して、当該映像コンテンツの表示中に検索用候補情報として表示し、これを基に関連情報の検索を実行することができる。したがって当該電子機器のユーザは、検索用情報を自ら入力することなく、表示される検索用候補情報を選択するだけで関連情報を検索し取得することができる。
【0019】
当該電子機器において、上記制御部は、上記表示された検索用候補情報を、当該表示から所定時間経過後に消去するように上記表示部を制御してもよい。
【0020】
これにより電子機器は、検索用候補情報が、映像コンテンツのシーンがその検索用候補情報とは関係ないシーンへ切り替わった後も表示され続けるのを防ぎ、シーンとの関連性の高い検索用候補情報のみを表示することができる。
【0021】
当該電子機器において、上記通信部は、上記検索用情報を、主検索用情報とサブ検索用情報とに区別して受信してもよい。この場合上記制御部は、上記受信された主検索用情報を主検索用候補情報として表示し、当該表示された主検索用候補情報が上記操作入力により選択された場合に、上記受信されたサブ検索用情報を、サブ検索用候補情報としてさらに表示するように上記表示部を制御してもよい。
【0022】
これにより電子機器は、主検索用候補情報のみならず、当該主検索用候補情報の選択後はサブ検索用候補情報も表示させることで、当該サブ検索用候補情報により絞込み検索を容易に実行させ、検索効率を向上させることができる。
【0023】
当該電子機器において、上記通信部は、上記他の電子機器で上記検索用情報が入力された時点における、上記映像コンテンツのタイムコード情報を上記サーバ装置から受信してもよい。この場合上記制御部は、当該電子機器における上記映像コンテンツのタイムコードが上記受信したタイムコード情報と合致したと判断した場合に、上記検索用候補情報を表示するように上記表示部を制御してもよい。
【0024】
これにより電子機器は、上記タイムコード情報を用いて検索用候補情報の表示タイミングを判断することで、例えばHDD、DVD、BD等の記憶媒体に記憶された映像コンテンツのように、当該電子機器と他の電子機器とで異なる日時または時間に再生される映像コンテンツについても、適切なタイミングで検索用候補情報を表示できる。
【0025】
当該電子機器において、上記通信部は、上記他の電子機器で上記検索用情報が入力された時点における上記映像コンテンツのシーンの特徴を示すシーン特徴情報を受信してもよい。この場合上記制御部は、当該電子機器において再生され表示された上記映像コンテンツのシーンの特徴を検出し、当該検出された特徴が上記受信したシーン特徴情報と合致したと判断した場合に、上記検索用候補情報を表示するように上記表示部を制御してもよい。
【0026】
これにより電子機器は、映像コンテンツから検出されるシーンの特徴を用いて検索用候補情報の表示タイミングを判断することで、映像コンテンツが例えば当該電子機器のユーザにより編集されることにより、同じ映像コンテンツについて、当該電子機器と他の電子機器とで総再生時間が異なるような場合であっても、適切なタイミングで検索用候補情報を表示できる。
【0027】
当該電子機器において、上記通信部は、上記サーバ装置から、上記各他の電子機器おいて上記検索用情報を用いて検索された関連情報を受信してもよい。この場合上記制御部は、上記受信された関連情報を、上記検索用候補情報及び上記映像コンテンツとともに表示するように上記表示部を制御してもよい。
【0028】
これにより電子機器は、検索用候補情報を選択する操作が入力されるのを待たずに検索結果としての関連情報を表示することができるため、ユーザの操作入力の手間をより低減しながら関連情報をユーザに提供することができる。すなわち電子機器は、他の電子機器のユーザが用いた検索用情報のみならずそれによる検索結果も当該電子機器のユーザに共有させることができる。
【0029】
本発明のまた別の形態に係る検索システムは、第1の電子機器と、サーバ装置と、第2の電子機器とを有する。上記第1の電子機器は、第1の表示部と、第1の操作入力部と、第1の通信部と、第1の制御部とを有する。上記第1の表示部は、再生された映像コンテンツを表示する。上記第1の操作入力部は、上記映像コンテンツの表示中に、ユーザから第1の検索用情報の入力操作を受け付ける。上記第1の通信部は、ネットワークを介して、上記入力された第1の検索用情報を所定の検索エンジンに送信し、当該検索エンジンから検索結果として上記映像コンテンツの関連情報を受信する。上記第1の制御部は、上記関連情報が受信される毎に、上記送信された第1の検索用情報と、上記表示中の映像コンテンツを識別する識別情報とを送信するように上記通信部を制御する。上記サーバ装置は、第2の通信部と、記憶部と、第2の制御部とを有する。上記第2の通信部は、上記各第1の電子機器から、上記ネットワークを介して、上記各第1の検索用情報及び上記各識別情報を受信する。上記記憶部は、上記受信された各第1の検索用情報及び各識別情報を対応付けて記憶する。上記第2の制御部は、上記記憶された各第1の検索用情報のうち、上記各第1の電子機器から所定時間内にそれぞれ受信された同一の第2の検索用情報を、上記対応する識別情報を基に上記ネットワークを介して送信するように上記第2の通信部を制御する。上記第2の電子機器は、第2の表示部と、第3の通信部と、第3の制御部と、第2の操作入力部とを有する。上記第2の表示部は、上記第1の電子機器において表示された映像コンテンツと同一の、再生された映像コンテンツを表示する。上記第3の通信部は、上記サーバ装置から上記第2の検索用情報を上記ネットワークを介して受信する。上記第3の制御部は、上記映像コンテンツの表示中に、上記受信された第2の検索用情報を、検索用候補情報として当該映像コンテンツとともに表示するように上記表示部を制御する。上記第2の操作入力部は、上記表示された検索用候補情報を選択し上記関連情報を検索するためのユーザの操作入力を受け付ける。
【0030】
本発明のまた別の形態に係る検索方法では、複数の第1の電子機器において、再生された映像コンテンツの表示中に、ユーザから第1の検索用情報の入力操作が受け付けられる。上記入力された第1の検索用情報は、ネットワークを介して、所定の検索エンジンに送信され、当該検索エンジンから検索結果として上記映像コンテンツの関連情報が受信される。上記関連情報が受信される毎に、上記送信された第1の検索用情報と、上記表示中の映像コンテンツを識別する識別情報とが、上記ネットワークを介してサーバ装置へ送信される。当該サーバ装置においては、上記各第1の電子機器から、上記ネットワークを介して、上記各第1の検索用情報及び上記各識別情報が受信される。上記受信された各第1の検索用情報及び各識別情報は対応付けられて記憶される。上記記憶された各第1の検索用情報のうち、上記各第1の電子機器から所定時間内にそれぞれ受信された同一の第2の検索用情報は、上記対応する識別情報を基に上記ネットワークを介して第2の電子機器へ送信される。当該第2の電子機器においては、上記第1の電子機器において表示された映像コンテンツと同一の、再生された映像コンテンツが表示され、上記サーバ装置から上記第2の検索用情報が上記ネットワークを介して受信される。上記受信された第2の検索用情報は、上記映像コンテンツの表示中に、検索用候補情報として当該映像コンテンツとともに表示される。上記表示された検索用候補情報を選択し上記関連情報を検索するためのユーザの操作入力が受け付けられる。
【0031】
本発明のまた別の形態に係るプログラムは、サーバ装置に、受信ステップと、記憶ステップと、送信ステップとを実行させる。上記受信ステップでは、ネットワークを介して接続された複数の第1の電子機器から、当該第1の電子機器において映像コンテンツの再生中に当該映像コンテンツの関連情報を検索するために当該第1の電子機器のユーザにより入力された第1の検索用情報と、当該映像コンテンツを識別する識別情報とが受信される。上記記憶ステップでは、上記受信された各第1の検索用情報及び各識別情報が対応付けられて記憶される。上記送信ステップでは、上記記憶された各第1の検索用情報のうち、上記各第1の電子機器から所定時間内にそれぞれ受信された同一の第2の検索用情報が、上記映像コンテンツを再生中の第2の電子機器へ、上記関連情報を検索するための検索用候補情報として、上記対応する識別情報を基に上記ネットワークを介して送信される。
【0032】
本発明のまた別の形態に係るプログラムは、電子機器に、第1の表示ステップと、受信ステップと、第2の表示ステップと、操作入力ステップとを実行させる。上記第1の表示ステップでは、再生された映像コンテンツが表示される。上記受信ステップでは、ネットワークを介して接続されたサーバ装置から、上記映像コンテンツを識別する識別情報を基に、当該サーバ装置と上記ネットワークを介して接続された複数の他の電子機器において当該映像コンテンツの関連情報を検索するために入力された検索用情報が受信される。上記第2の表示ステップでは、上記映像コンテンツの表示中に、上記受信された検索用情報が、検索用候補情報として当該映像コンテンツとともに表示される。上記操作入力ステップでは、上記表示された検索用候補情報を選択し上記関連情報を検索するためのユーザの操作入力が受け付けられる。
【発明の効果】
【0033】
以上説明したように、本発明によれば、再生中のコンテンツに関連しかつ多数のユーザが欲すると見込まれる情報を容易に検索させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
【図1】本発明の一実施形態に係る検索システムの概要を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るサーバのハードウェア構成を示したブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係るTVのハードウェア構成を示したブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態に係るTVにおいて表示されるUI画面の表示例を示した図である。
【図5】本発明の一実施形態に係るTVの、検索キーワード入力時の動作の流れを示したフローチャートである。
【図6】本発明の一実施形態に係るサーバの動作の流れを示したフローチャートである。
【図7】図6のステップ61〜ステップ66の処理を説明するための図である。
【図8】本発明の一実施形態に係るサーバによる、検索キーワード候補の決定処理を説明するための図である。
【図9】本発明の一実施形態に係るTVによる、検索キーワード候補の受信及び表示処理の流れを示したフローチャートである。
【図10】本発明の一実施形態に係るTVによる、検索キーワード候補の表示方法の例を示した図である。
【図11】本発明の一実施形態に係るTVにおける、検索キーワード候補の選択操作方法を説明するための図である。
【図12】本発明の他の実施形態において、検索結果が自動的に表示される場合を説明するための図である。
【図13】本発明の他の実施形態において、TV以外の装置で入力された検索キーワードがサーバ1に送信される様子を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
【0036】
[システムの概要]
図1は、本発明の一実施形態に係る検索システムの概要を示す図である。同図に示すように、本実施形態における検索システムは、複数のテレビ受像機2(以下、TV2A、TV2B...)と、サーバ1とがインターネット3を介して接続されることで構成される。また当該インターネット3上には検索エンジン4も接続され、サーバ1または各TV2からアクセス可能とされている。
【0037】
各TV2のユーザは、テレビ放送番組を視聴しながら、TV2に検索キーワードを入力して検索実行を指示することで、例えば当該テレビ放送番組の関連情報を検索することができる。当該検索の実行が指示された場合、検索キーワード(検索クエリ)が検索エンジン4へ送信され、検索結果がTV2へ返されて、TV2に表示される。
【0038】
本システムでは、各TV2のユーザ(例えばユーザA)がTV2(TV2A)で特定のチャンネルの番組を視聴中に、特定の検索キーワードKにより関連情報の検索を行うと、同じ特定のチャンネルの番組を視聴中の他のユーザのTV2(ユーザ2BのTV2B)に、その特定の検索キーワードKが検索キーワード候補として表示される。すなわち、TV2の各ユーザ間で、検索キーワードが共有される。サーバ1は、この検索キーワードの共有を実現するため、各TV2から、各TV2に入力された検索キーワード及び当該各TV2で選局中のチャンネルに関する情報を受信し、検索キーワード候補の選定処理を行い、選定された検索キーワードを各TV2へ送信する。
【0039】
以下、この検索キーワードの共有処理を実現するために必要な各装置の構成及び動作について詳細に説明する。
【0040】
[サーバのハードウェア構成]
図2は、上記サーバ1のハードウェア構成を示したブロック図である。同図に示すように、サーバ1は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM102(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)103、入出力インターフェース105、及び、これらを互いに接続するバス104を備える。
【0041】
CPU101は、必要に応じてRAM103等に適宜アクセスし、各種演算処理を行いながらサーバ1の各ブロック全体を統括的に制御する。ROM102は、CPU101に実行させるプログラムや各種パラメータなどのファームウェアが固定的に記憶されている不揮発性のメモリである。RAM103は、CPU101の作業用領域等として用いられ、OS、実行中の各種プログラム、処理中の各種データを一時的に保持する。
【0042】
入出力インターフェース105には、表示部106、操作入力部107、HDD108、通信部109、ドライブ部110等が接続される。
【0043】
表示部106は、例えば液晶、EL(Electro-Luminescence)、CRT(Cathode Ray Tube)等を用いた表示デバイスである。当該表示部106は、サーバ1に内蔵されていてもよいし、サーバ1に外部接続されていてもよい。
【0044】
操作入力部107は、例えばポインティングデバイス、キーボード、タッチパネル、その他の操作装置である。操作入力部107がタッチパネルを含む場合、そのタッチパネルは表示部106と一体となり得る。
【0045】
HDD108は、各TV2から受信した検索キーワード情報及びチャンネル情報、検索エンジン4から取得したキーワードランキング情報等のデータや、検索キーワード候補を決定して各TV2へ送信するためのアプリケーション及びOS等の各種プログラム等が記憶される。サーバ1は、当該HDD108に代えて、または加えて、例えばフラッシュメモリ、その他の固体メモリ等の不揮発性メモリを有していてもよい。
【0046】
ドライブ部110は、例えばBDやDVD等の光学記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気記録テープ、フラッシュメモリ等、リムーバブルの記録媒体111を駆動することが可能なデバイスである。
【0047】
通信部109は、上記インターネット3等のWAN(Wide Area Network)やLAN(Local Area Network)を介して、各TV2や検索エンジン4等の他の機器と通信するためのNIC(Network Interface Card)等である。
【0048】
[TVのハードウェア構成]
図3は、上記TV2Aのハードウェア構成を示したブロック図である。
【0049】
同図に示すように、TV2Aは、CPU201、フラッシュメモリ202、DRAM(Dynamic RAM)203、内部バス204、リモコン受光部205、デジタルアンテナ入力端子206、デジタルチューナ207、通信部208、MPEGデコーダ209、映像信号処理回路211、グラフィック生成部212、ディスプレイ駆動回路213、ディスプレイ214、音声信号処理回路215、音声信号増幅回路216及びスピーカ217を有する。
【0050】
デジタルアンテナ入力端子206は、図示しないデジタルアンテナにより受信されたデジタル放送の放送信号を入力する。デジタルチューナ207は、当該放送信号から指定されたチャンネルの信号を選局して、MPEGデコーダ209に出力する。通信部208は、例えばNIC等からなり、インターネット3を介して上記サーバ1及び検索エンジン4との間の通信処理を実行する。
【0051】
MPEGデコーダ209は、MPEG規格によりエンコードされた、放送信号やその他のコンテンツ信号をデコードし、デコードした信号のうち映像信号を映像信号処理回路211へ、音声信号を音声信号処理回路215へ出力する。
【0052】
映像信号処理回路211は、入力された映像信号に必要な映像処理を施し、グラフィック生成部212へ出力する。グラフィック生成部212は、入力された映像信号とGUI(Graphical User Interface)画面等をOSD(On Screen Display)処理により合成して、ディスプレイ駆動回路213へ出力する。ディスプレイ駆動回路213は、グラフィック生成部212から供給される映像信号のデジタル/アナログ変換等を行い、アナログ映像信号に応じてディスプレイ214を駆動する。ディスプレイ214は、例えば液晶やPDP(Plasma Display Panel)、ELディスプレイ等であり、ディスプレイ駆動回路213から入力されたアナログ映像信号を表示する。
【0053】
音声信号処理回路215は、入力された音声信号に必要な音声処理を施し、音声信号増幅回路216へ出力する。音声信号増幅回路216は、入力された音声信号を必要な音量に調整し、スピーカ217へ出力して再生させる。
【0054】
CPU201は、必要に応じてDRAM203等にアクセスし、TV2Aの各ブロックを統括的に制御する。フラッシュメモリ202は、CPU201に実行させるOSのほか、後述する検索キーワードの各TV2間でのシェア処理に必要なアプリケーション等のプログラムや各種パラメータなどのファームウェアを固定的に記憶する不揮発性のメモリである。DRAM203は、CPU201の作業用領域等として用いられ、OSやプログラム、処理データ等を一時的に保持するメモリである。CPU201、フラッシュメモリ202及びDRAM203は内部バス204に接続され、相互にアクセスされることでTV2Aの全体が制御される。
【0055】
リモコン受光部205は、リモートコントローラ210(以下、リモコン210)から遠隔制御信号によりユーザ操作を受け付け、当該遠隔制御信号をCPU201へ出力する。これにより、ユーザ操作に応じたコンテンツの受信や再生等の、TV2Aの制御処理が実行される。リモコン210は、例えば放送チャンネルに対応した数字キーや、メニューボタン、再生ボタン、一時停止ボタン、早送りボタン、巻き戻しボタン等の各種操作部を有している。
【0056】
また、TV2Aには、キーボード218が接続されている。当該キーボード218は主に、当該TV2Aのユーザが、番組視聴中に当該番組の関連情報を検索する際に、検索キーワードを入力するために用いられる。TV2Aは、キーボード218のほかにも、ユーザにより直接操作されて各種操作を受け付けるボタン、キー、タッチパネル等を有していてもよい。
【0057】
図示しないが、上記TV2B等、その他のTV2も、TV2Aと同様のハードウェア構成を有するものとし、各TVにおける各ブロックを説明する際には、上記TV2Aにおける各ブロックと同一の符号を用いる。ただし、TV2B等のその他のTV2の中には、上記キーボード218が接続されていないものも存在する。
【0058】
[システムの動作]
次に、以上のように構成された検索システムにより検索キーワードの共有処理が実行される際の、サーバ1及びTV2、300の各動作について説明する。
【0059】
(TVのユーザインタフェース画面)
ここでまず、本実施形態において上記検索キーワードの共有処理が実行される場合に各TV2のディスプレイ214に表示されるUI(ユーザインタフェース)画面について説明する。図4は、当該UI画面の表示例を示した図である。
【0060】
同図に示すように、当該UI(以下、サーチシェアビューと称する)は、コンテンツ表示領域41、検索キーワード候補表示領域42、検索キーワード表示領域43、検索ボタン領域44及び検索結果表示領域45の各領域を有する。このサーチシェアビューは、典型的には、どのTV2上でも共通して用いられる。ただし、その表示タイミングについては、後述するように、種々の方法が考えられる。
【0061】
コンテンツ表示領域41には、テレビ放送番組等の、再生された映像コンテンツが表示される。検索キーワード候補表示領域42には、他のTV2により入力された検索キーワードが表示される。検索キーワード表示領域43には、上記検索キーワード候補表示領域42に表示された検索キーワード候補のうち、ユーザが選択した検索キーワードが表示される。当該検索キーワード表示領域43は、実際に検索キーワードを入力するユーザにとっては、検索キーワードの入力ボックスとしても機能する。検索ボタン領域44は、上記検索キーワード表示領域43に表示された検索キーワードによる検索処理の実行を決定するための検索ボタンが表示される。検索結果表示領域45には、上記検索ボタンにより上記検索エンジン4により実行された検索処理の結果が表示される。この検索結果表示領域45は、ブラウザまたはウィジェットとして機能する。
【0062】
(検索キーワード入力時のTVの動作)
次に、検索キーワードが入力される際のTV2の動作について説明する。以降の説明では、上記TV2Aにより入力された検索キーワードが、同じチャンネルを選局中のTV2Bに表示される場合を例にとって説明する。また以降の説明においては、各装置のCPUを主な動作主体として説明するが、これらの動作はCPUの制御下において動作するその他のハードウェアやソフトウェアとも協働して行われる。
【0063】
図5は、TV2Aにおける検索キーワード入力時の動作の流れを示したフローチャートである。
【0064】
同図に示すように、まず、TV2AのCPU201は、放送番組の再生中に、ユーザが例えばキーボード218等により手動で上記検索キーワード表示領域43へ検索キーワードを入力すると、当該検索キーワードを通信部208により上記検索エンジン4へ送信する(ステップ51)。そしてCPU201は、検索エンジン4から検索結果を受信し、上記検索結果表示領域45に検索結果(リンク先の一覧)を表示する(ステップ52)。
【0065】
当該検索が実行されると、CPU201は、その時点でデジタルチューナ207が千曲中のチャンネルを識別するチャンネル情報を取得する(ステップ53)。そしてCPU201は、当該チャンネル情報と、上記検索に用いられた検索キーワードとを、上記サーバ1へ送信する(ステップ54)。後述するが、この検索キーワードは、主キーワードとサブキーワードとに区別されて送信される。本実施形態においては、上記サーチシェアビューの検索キーワード表示領域43に入力された検索キーワードのうち、最初に入力された検索キーワードが主検索キーワードとされ、それに続いて(右側に)入力された検索キーワードがサブキーワードとされる。入力された検索キーワードが1つのみである場合は、それが主検索キーワードとして送信される。
【0066】
(サーバの動作)
次に、上記サーバ1の動作について説明する。図6は、当該サーバ1の動作の流れを示したフローチャートである。
【0067】
同図に示すように、まず、サーバ1のCPU101は、各TV2から、検索情報、すなわち検索キーワード情報(主キーワード及びサブキーワード)及びチャンネル情報を受信する(ステップ61)。続いてCPU101は、当該受信した検索キーワード情報及びチャンネル情報と、当該受信時の時刻情報とをRAM103等に記憶する(ステップ62)。
【0068】
続いてCPU101は、上記記憶したチャンネル情報で識別されるチャンネルの番組について、上記受信時の時刻から所定時間(X秒)以内に所定数以上(Y人以上)のユーザが入力した共通のキーワードが存在するか否かを判断する(ステップ63)。ここでXは例えば30、60、120等であり、Yは例えば2、3、5等である。すなわち、CPU101は、上記記憶された検索キーワードのうち、X秒以内にY個以上の異なるTV2から受信した同一チャンネルについての検索キーワードが存在するか否かを判断する。
【0069】
上記ステップ63において共通の検索キーワードが存在すると判断した場合(YES)、CPU101は、その検索キーワードを検索キーワード候補として採用し、RAM103等に記憶する(ステップ64)。一方、共通の検索キーワードが存在が存在しないと判断した場合(NO)、CPU101は、上記チャンネルについての上記X秒以内における処理を終了する。
【0070】
続いてCPU101は、上記記憶した検索キーワード候補を、その注目度に応じて並び替える(ステップ65)。すなわちCPU101は、上記記憶した検索キーワード候補が、各TV2の各ユーザに、主検索キーワードとサブキーワードのいずれとして用いられたものかに応じて、各検索キーワード候補の順位付けを行う。
【0071】
図7は、上記図6のステップ61〜ステップ66の処理を説明するための図である。同図(A)に示すように、CPU101は、チャンネル毎に、各TV2から受信した検索キーワードについて、各TV名(ユーザ名)、受信時刻、主キーワード、サブキーワードの各項目の情報を記憶している(図6のステップ61、62)。
【0072】
ここで、上記図4に示したサーチシェアビューにおけるコンテンツ表示領域41の内容に沿って、具体的に説明する。図4のコンテンツ表示領域41には、ある男性タレント「○○○」とある女性タレント「□□□」とが結婚したというニュースの映像が表示されているものとする。また、この男性タレント「○○○」は、「△△△」というグループに属しているものとする。同図(A)に示すように、主キーワードとしては、上記「○○○」、「△△△」、「□□□」といった、放送内容に関連した検索キーワードが受信されているほか、「◇◇◇」という、放送内容とは全く関係のない検索キーワードも受信されている。またサブキーワードとしては、「結婚」、「□□□」といった放送内容に関連した検索キーワードのほか、「☆☆☆」という、放送内容とは全く関係のない(上記主キーワード「◇◇◇」とは関連する可能性があるが)検索キーワードも受信されている。
【0073】
同図(B)に示すように、CPU101は、これらの検索キーワードについて、それが主キーワードとして用いられている回数と、サブ検索キーワードとして用いられている回数とをそれぞれカウントする。これにより、主キーワードとしては「○○○」が最も多く用いられ、続いて「△△△」及び「□□□」が同じ回数用いられていることが分かる。またサブキーワードとしては「結婚」が最も多く用いられ、次に「□□□」が多く用いられていることが分かる。
【0074】
ここで、CPU101は、複数回用いられている検索キーワードのみを候補の対象とする。したがって同図(B)に示すようにそれぞれ1回しか用いられていない主キーワード「◇◇◇」とサブキーワード「☆☆☆」とは、処理から除外される。
【0075】
さらにCPU101は、上記検索エンジン4等が公表している検索キーワードランキング情報を取得し、当該ランキングにおける順位を基に、上記各検索キーワード候補の最終的な注目度を算出する。図8は、当該検索キーワードランキング情報を用いた注目度の算出処理及びそれによる検索キーワード候補の決定処理を説明するための図である。
【0076】
同図(A)は、上記図7において処理対象とされた(複数回用いられている)検索キーワード候補を示す。同図(B)は、検索エンジン4から取得された、検索キーワードランキング情報(検索急上昇ワードランキング)を示す。このランキング情報は、例えば「最新」、「1日前」、「過去一週間」等、所定期間ごとに公表されている場合が多いが、CPU101は、このうち「最新」のランキング情報を取得する。同図(B)に示すように、同図(A)の検索キーワード「○○○」、「△△△」、「□□□」がそれぞれ1位、3位、7位にランキングしている。
【0077】
同図(C)は、CPU101が、同図(B)に示すランキング情報に含まれる検索キーワードに付与する順位点を示した図である。例えば、1位から5位の検索キーワードについて、順位に応じて10点、7点、5点、3点、1点が付与される。
【0078】
同図(D)は、同図(A)の検索キーワードの使用回数と、同図(B)のランキング情報とを基に、同図(C)の順位点を用いて各検索キーワードの注目度を算出するための算出式を示した図である。同図に示すように、注目度は、例えば「主検索回数×10+サブ検索回数×2+ランキング順位点」により算出される。この算出式によれば、検索キーワード「○○○」、「△△△」、「□□□」の各注目度は、それぞれ40点、25点、24点となる。
【0079】
したがってCPU101は、同図(E)に示すように、主キーワード候補として、「○○○」、「△△△」、「□□□」をこの順に決定する。またCPU101は、サブキーワード候補として、同図(A)に示したサブ検索回数を基に、各主キーワード候補について「結婚」、「□□□」をこの順に決定する。ここで、「□□□」は主キーワードとサブキーワードの両方に用いられているが、主キーワードとサブキーワードとを不一致とするために、主キーワード「□□□」に対するサブキーワード候補としては、「□□□」は除外される。
【0080】
このように、注目度の算出に検索エンジン4が公表しているランキング情報が補助的に用いられることで、検索キーワード候補が放送番組の内容に関連し、TV2Bのユーザも真に欲しているキーワードとなる可能性が高くなる。
【0081】
図7及び図8では、1つのチャンネルに関する処理のみが示されているが、CPU101は、以上の処理を、チャンネル毎に実行する。すなわち、TV2から受信したチャンネル情報で示される複数のチャンネル毎に検索キーワード候補が決定される。
【0082】
図6に戻り、CPU101は、上記最終的に決定された検索キーワード候補をRAM103等に記憶する(ステップ66)。上記検索キーワード候補の決定処理は例えば1分等の所定時間毎に実行され、記憶された検索キーワード候補は、その度に更新される。
【0083】
そしてCPU101は、TV2Aと同じチャンネルを選局中の上記TV2Bからの検索キーワード候補送信要求を待つ(ステップ67)。TV2Bから送信要求があった場合(YES)、CPU101は、上記記憶した検索キーワード候補(主キーワード候補及びサブキーワード候補)を上記注目度に応じた各順位情報とともにTV2Bへ送信する(ステップ68)。この順位情報は、TV2Bにおいて、検索キーワード候補の表示順を決定するのに用いられる。
【0084】
(検索キーワード候補表示時のTVの動作)
次に、以上のサーバ1の処理により決定された検索キーワード候補をTV2Bが受信して表示する処理の詳細を説明する。図9は、当該検索キーワード候補の受信及び表示処理の流れを示したフローチャートである。
【0085】
同図に示すように、まずTV2BのCPU201は、現在デジタルチューナ207が選局中のチャンネル情報を取得する(ステップ91)。続いてCPU201は、当該チャンネルの検索キーワード候補の送信要求をサーバ1へ送信し、サーバ1から検索キーワード候補を受信する(ステップ92)。この送信要求は、例えば1分等の所定時間毎に送信される。またこの検索キーワード候補は、上述したように、主キーワードとサブキーワードとに区別して受信される。
【0086】
続いてCPU101は、上記受信した検索キーワード候補をディスプレイ214のサーチシェアビュー上に表示する(ステップ93)。ここで、この検索キーワード候補の表示方法としては例えば2つの方法が考えられる。図10はこの2つの表示方法を示した図である。
【0087】
同図(A)は1つ目の方法を示す。この方法では、上記サーチシェアビューが、検索キーワード入力自体は行われていないTV2Bにも常時表示されており(同図(A1))、サーバ1からキーワード候補が受信されると、サーチシェアビューの検索キーワード候補表示領域42にそれが表示される(同図(A2))。当該検索キーワード候補について後述する検索処理が実行されない場合には、当該検索キーワード候補は上記検索キーワード候補の表示から所定時間経過後(例えば30秒後)に消去される。これにより、番組のシーンが他のシーンへ変わった後も検索キーワード候補が表示され続け、番組内容と関係のない情報の検索が行われてしまうことが防止される。新たな検索キーワード候補がサーバ1から受信されると、当該新たな検索キーワード候補が表示される。
【0088】
同図(B)は2つ目の方法を示す。この方法では、上記サーチシェアビューは通常は表示されておらず、上記コンテンツ表示領域41に表示される放送番組が全画面で表示されている(同図(B1))。そして、TV2Bがサーバ1から検索キーワード候補を受信したときに、それが検索キーワード候補表示領域42に表示される(同図(B2))。また、当該検索キーワード候補について後述する検索処理が実行されない場合には、サーチシェアビューは上記検索キーワード候補の表示から所定時間経過後に消去される。したがって、TV2Bが新たな検索キーワード候補を受信するたびに、サーチシェアビューの表示/非表示が切り替わることとなる。
【0089】
図9に戻り、CPU201は、上記表示された検索キーワード候補について、選択操作及び検索実行指示操作が入力されたか否かを判断する(ステップ94)。ここで、検索キーワード候補の選択操作方法の詳細について説明する。図11は、当該検索キーワード候補の選択操作方法を説明するための図である。
【0090】
同図(A)に示すように、まず、検索キーワード候補表示領域42には、サーバ1から受信した検索キーワード候補のうち、複数の主キーワード候補が表示される。各主キーワード候補の表示順は、上記サーバ1から受信された順位情報を反映したものである。すなわち、例えば当該検索キーワード候補表示領域42の左から右へ、各主キーワード候補が順位に応じて表示される。そして、同図(B)に示すように、例えばユーザがポインタPを操作して特定の主キーワード候補「△△△」を選択すると、当該主キーワード候補が主キーワードとして検索キーワード表示領域43に表示される。
【0091】
続いて、同図(C)に示すように、検索キーワード候補表示領域42には、サーバ1から受信した検索キーワード候補のうち、複数のサブキーワード候補が表示される。このサブキーワード候補の表示順にも、上記と同様、上記順位情報が反映される。そして、同図(D)に示すように、例えばユーザがポインタPを操作して特定の主キーワード候補「結婚」を選択すると、当該サブキーワード候補が主キーワードとともに検索キーワード表示領域43にサブキーワードとして表示される。
【0092】
この状態から、ユーザが上記検索ボタン領域44について検索ボタンの押下操作を行い、検索実行を指示すると(図9のステップ94のYES)、CPU101は、当該主キーワード及びサブキーワードを検索クエリとして検索エンジン4へ送信する(ステップ95)。そして、検索エンジン4から返された検索結果が、検索結果表示領域45に表示される。
【0093】
[まとめ]
以上説明したように、本実施形態においては、複数のTV2(TV2A等)のユーザがあるチャンネルの放送番組の関連情報を検索するために入力した検索キーワードが、同一のチャンネルを選局中の他のTV2(TV2B等)に検索キーワード候補として自動的に表示される。すなわち、あるユーザの検索キーワードが他のユーザにも共有される。したがって当該他のTV2のユーザは、自ら検索キーワードを入力するための煩雑な操作を行うことなく当該検索キーワードを用いて放送番組の関連情報を容易に検索することができる。また当該検索キーワードは、複数のTV2のユーザにより実際に検索用に入力された情報であるため、他のTV2において当該検索キーワードにより検索が行われた場合、その検索結果は、放送番組に関連し他のTV2のユーザが真に欲する情報である可能性も高くなる。
【0094】
[変形例]
本発明は上述の実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更され得る。
【0095】
上述の実施形態においては、TV2Bのサーチシェアビューでは、まず検索キーワード候補表示領域42に検索キーワード候補が表示され、そこから選択された検索キーワードが検索キーワード表示領域43に表示され、さらに検索ボタンが押下されることで、検索結果が検索結果表示領域45に表示された。しかし、TV2Bは、上記選択操作及び検索実行指示操作を入力することなく、上記サーバ1から検索キーワード候補を受信すると自動的にそれによる検索結果またはそのリンク先を表示してもよい。図12は、この場合の表示例を示した図である。
【0096】
同図(A)((A1)〜(A3))は、検索キーワードを自ら入力するユーザのTV2Aにおける表示例を示し、同図(B)((B1)及び(B2))は、それに応じて検索結果を表示するTV2Bにおける表示例を示す。同図(A1)に示すように、TV2Aにおいて検索キーワード表示領域43に入力された検索キーワードについて検索が実行されると、同図(A2)において、その検索結果として、検索結果表示領域45には、複数のウェブサイトへのリンク先の一覧が表示される。この時点では、同図(B1)に示すように、TV2Bのサーチシェアビューには何の検索キーワードも検索結果も表示されない。
【0097】
そして、同図(A3)に示すように、TV2Aのユーザが、上記リンク先一覧から1つのリンク先ウェブサイト(例えば検索キーワードである□□□のブログ)を選択して表示させると、同図(B2)に示すように、TV2Bの検索結果表示領域45に当該リンク先のウェブサイトが表示されるとともに、検索キーワード表示領域43に当該検索キーワード「□□□」が表示される。すなわち、この処理により、検索キーワードではなく、検索結果(またはそのリンク先)がTV2Bのユーザに共有されることになる。これにより、TV2Bのユーザは、一切の操作を行うことなく、放送番組の関連情報を閲覧することができる。
【0098】
上述の実施形態においては、TV2Aのサーチシェアビュー上で入力された検索キーワードのみがサーバ1へ送信されていたが、番組放送中にユーザが他の機器に入力した検索キーワードがサーバ1に送信されてもよい。図13は、この場合について説明する図である。
【0099】
同図に示すように、例えばTV2Aの近傍にPC5が存在し、ユーザがTV2Aを見ながら当該PC5のキーボード等により検索キーワードを入力して検索を実行した場合、PC5が当該検索キーワードをサーバ1へ送信し、一方TV2Aはその時点におけるチャンネル情報をサーバ1へ送信する。この場合、TV2AもPC5も、サーバ1により提供されるサービスの同一のネットアカウントに登録されており、サーバ1は、当該TV2Aから送信されたチャンネル情報とPC5から送信された検索キーワードとの対応関係を把握可能であるものとする。また、TV2AとPC5とがホームネットワーク内のホームサーバに接続され、当該ホームサーバが上記チャンネル情報と検索キーワードとをセットにしてサーバ1へ送信してもよい。また、TV2Aで受信されている放送番組の内容とPC5に入力された検索キーワードとの関連性が担保されるように、例えばTV2Aにカメラが設けられている場合には、当該カメラが、ユーザがTV2Aの前から離れたことを検出し、その離れた時刻から一定時間以内(例えば1分以内)にPC5に入力された検索キーワードのみがサーバ1に送信されてもよい。この場合、例えばTV2Aが、ユーザがTV2Aの前から離れた時刻をPC5へ送信し、PC5が、当該時刻から所定時間以内に検索キーワードが入力されたか否かを判断する。
【0100】
このような処理により、普段TV2Aにより検索を実行しないユーザが他の機器で入力した検索キーワードもサーバ1に収集されるため、多くの検索キーワードが共有されることとなる。
【0101】
上述の実施形態では、検索キーワードが共有対象となったが、キーワード以外の検索用情報またはそれによる検索結果が共有対象となってもよい。例えば、楽曲検索に用いられる音声情報や、画像検索に用いられる画像情報や、位置検索に用いられる位置情報が共有されてもよい。
【0102】
楽曲検索の場合、TV2は、テレビ番組等の映像コンテンツの音声データから、当該コンテンツ中で流れている楽曲の音声データを抽出し、当該音声データを検索キーとして検索を実行すると、他のTV2へ、その楽曲検索の結果が送信され、表示される。あるいは、TV2のユーザが、番組内で流れている音楽が何であるかを知りたいと思い、マイクにより自らの音声(鼻歌)を入力して検索を実行すると、他のTV2へ、その楽曲検索の結果が送信され、表示される。画像検索の場合、TV2のユーザが、番組に出演している人物が誰であるかを知りたいと思い、例えば顔検出ソフト等を用いてその人物の顔画像を抽出して顔画像を入力して検索を実行すると、他のTV2へ、その顔画像検索の検索結果である人物名及び顔画像が送信され、表示される。例えば風景画像等の他の画像検索についても同様である。位置検索の場合、例えば番組にGPS(Global Positioning System)等に対応した位置情報が含まれている場合、TV2のユーザがその位置情報を用いて位置検索を実行すると、検索結果として、当該位置に印が付いた地図が取得され他のTV2へ、当該地図が送信され表示される。
【0103】
上述の実施形態においては、TV2においてテレビ放送番組の表示中に入力された検索キーワードが他のTV2へ共有されたが、テレビ放送番組以外のコンテンツについても同様の処理が実行されてもよい。例えば、DVD、BD等のディスク状記録媒体に記録されたコンテンツや、PVR(Personal Video Recorder)等の記録装置のHDD等に録画されたコンテンツや、IPTVにおいてストリーミングまたはダウンロードされるコンテンツの各再生中に入力された検索キーワードまたはそれによる検索結果が、同一のコンテンツを再生中の他のTV2へ送信され表示されてもよい。これらのコンテンツは、TV2により再生され表示されてもよいし、TV2に接続されたPVR等の他の機器により再生されTV2のディスプレイに出力されてもよい。
【0104】
これらのコンテンツは、放送番組と異なり、あるTV2と他のTV2とで同時に再生されるとは限らないため、ある時間にTV2で再生されたコンテンツの特定のシーンについて入力された検索キーワードが、異なる時間に他のTV2で同一のコンテンツの特定のシーンが再生されるタイミングで表示される必要がある。このため、サーバ1は、上述の実施形態におけるチャンネル情報に代えて、コンテンツの識別情報を各TV2から取得し、かつ、上記TV2で検索キーワードが入力された時点におけるコンテンツのタイムコード(再生位置情報)を取得する。そしてサーバ1は、他のTV2から上記識別情報により検索キーワード候補の送信要求があった場合、決定した検索キーワード候補を、タイムコードとともに当該他のTV2へ送信する。他のTV2は、当該受信したタイムコードと、自身が再生中のコンテンツのタイムコードとが一致した場合に、上記受信した検索キーワード候補を表示する。
【0105】
しかし、ユーザが録画した放送番組のCMやシーンをカットした場合等、ユーザがコンテンツの編集を行った場合には、サーバ1が受信したタイムコードに対応するシーンと、当該編集を行ったコンテンツにおける当該タイムコードに対応するシーンとが一致しない場合も考えられる。例えば、TV2AのユーザAは、タイムコードが開始10分に位置するシーンで検索を実行したが、TV2BのユーザBは、同一のコンテンツを自ら2分間のシーンをカット編集していたために、上記シーンはユーザBのコンテンツでは開始8分に位置するような場合がある。
【0106】
この問題への対処方法は2つある。1つは、TV2Bが、上記シーンカットした時間をDRAMやフラッシュメモリ等に記憶しておき、その分をオフセットすることである。すなわち上記の例では、サーバ1から受信したタイムコードが開始10分を示していても、TV2Bは、上記カットした2分をオフセットして、開始8分の時点で検索キーワード候補を表示する。もう1つは、TV2Bが、検索キーワード候補を表示すべきシーンを検出することである。すなわち、サーバ1が、TV2Aにおいて検索キーワードが入力されたシーンから抽出された映像及び音声を検索キーワードとともにTV2Aから取得し、TV2Bへ、検索キーワード候補とともに上記シーンの映像及び音声を送信し、TV2Bが、再生中のコンテンツから、上記映像及び音声が一致するシーンを検出し、そのシーンが再生された時点で検索キーワード候補を表示する。当該シーン検出処理では、例えば映像中の輝度成分や色差成分、音声の波形情報についてパターンマッチング処理が実行される。
【0107】
このような処理により、同一コンテンツについてユーザが編集を行い総再生時間が本来のものと異なっている場合でも、適切なタイミングで検索キーワード候補が表示されることとなる。
【0108】
上述の実施形態においては、上記図11に示したように、主キーワードとサブキーワードとが順にそれぞれの候補から選択された。しかし、TV2Bは、主キーワード候補とサブキーワード候補を一組にして一度に検索キーワード候補表示領域42に表示し、ユーザによる検索ボタンのワンクリックにより検索を実行してもよい。
【0109】
上述の実施形態においては、検索キーワード等の検索用情報または検索操作が共有対象となったが、ユーザのTV2において番組等のコンテンツに関連して実行されたその他の操作が他のTV2のユーザに共有されてもよい。例えば、TV2AのユーザAが、再生中のコンテンツの特定のシーンにおいて、画音質設定を変更した場合、当該変更された画音質設定情報がサーバ1経由で他のTV2Bに送信され、TV2Bにおいて当該シーンが再生されるときに、上記画音質設定が実行されてもよい。当該実行タイミングの判断には、上記タイムコードやシーン情報が用いられてもよい。
【符号の説明】
【0110】
1…サーバ
2(2A、2B)…テレビ受像機(TV)
3…インターネット
4…検索エンジン
5…PC
41…コンテンツ表示領域
42…検索キーワード候補表示領域
43…検索キーワード表示領域
44…検索ボタン領域
45…検索結果表示領域
101、201…CPU
103…RAM
108…HDD
109、208…通信部
202…フラッシュメモリ
203…DRAM
209…MPEGデコーダ
210…リモートコントローラ(リモコン)
214…ディスプレイ
218…キーボード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して接続された複数の第1の電子機器から、当該第1の電子機器において映像コンテンツの再生中に当該映像コンテンツの関連情報を検索するために当該第1の電子機器のユーザにより入力された第1の検索用情報と、当該映像コンテンツを識別する識別情報とを受信する通信部と、
前記受信された各第1の検索用情報及び各識別情報を対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶された各第1の検索用情報のうち、前記各第1の電子機器から所定時間内にそれぞれ受信された同一の第2の検索用情報を、前記映像コンテンツを再生中の第2の電子機器へ、前記関連情報を検索するための検索用候補情報として、前記対応する識別情報を基に前記ネットワークを介して送信するように前記通信部を制御する制御部と
を具備するサーバ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のサーバ装置であって、
前記制御部は、異なる複数の前記第2の検索用情報を、前記所定時間内における当該各第2の検索用情報の受信数に応じて順位付けし、当該順位に応じて表示されるように送信するように前記通信部を制御する
サーバ装置。
【請求項3】
請求項2に記載のサーバ装置であって、
前記通信部は、前記ネットワーク上の所定の検索エンジンから、当該検索エンジンに入力された第3の検索用情報のランキング情報を受信し、
前記制御部は、前記各第2の検索用情報を、前記所定時間内における受信数及び前記ランキング情報を用いて順位付けする
サーバ装置。
【請求項4】
請求項2に記載のサーバ装置であって、
前記記憶部は、前記各第1の電子機器から受信した第1の検索用情報を、主検索用情報とサブ検索用情報とに区別して記憶し、
前記制御部は、前記記憶された主検索用情報及びサブ検索用情報をそれぞれの受信数に応じてそれぞれ順位付けし、前記第2の検索用候補情報を、主検索用候補情報及びサブ検索用候補情報とに区別して送信するように前記通信部を制御する
サーバ装置。
【請求項5】
請求項2に記載のサーバ装置であって、
前記通信部は、前記各第1の電子機器から、前記各第1の検索用情報を用いて所定の検索エンジンにより検索された各第1の関連情報を受信し、
前記記憶部は、前記受信された各関連情報を記憶し、
前記制御部は、前記第2の検索用情報とともに、前記記憶された各第1の関連情報のうち、前記当該第2の検索用情報を用いて検索された第2の関連情報を、前記第2の電子機器へ送信するように前記通信部を制御する
サーバ装置。
【請求項6】
再生された映像コンテンツを表示する表示部と、
ネットワークを介して接続されたサーバ装置から、前記映像コンテンツを識別する識別情報を基に、当該サーバ装置と前記ネットワークを介して接続された複数の他の電子機器において当該映像コンテンツの関連情報を検索するために入力された検索用情報を受信する通信部と、
前記映像コンテンツの表示中に、前記受信された検索用情報を、検索用候補情報として当該映像コンテンツとともに表示するように前記表示部を制御する制御部と、
前記表示された検索用候補情報を選択し前記関連情報を検索するためのユーザの操作入力を受け付ける操作入力部と
を具備する電子機器。
【請求項7】
請求項6に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記表示された検索用候補情報を、当該表示から所定時間経過後に消去するように前記表示部を制御する
電子機器。
【請求項8】
請求項7に記載の電子機器であって、
前記通信部は、前記検索用情報を、主検索用情報とサブ検索用情報とに区別して受信し、
前記制御部は、前記受信された主検索用情報を主検索用候補情報として表示し、当該表示された主検索用候補情報が前記操作入力により選択された場合に、前記受信されたサブ検索用情報を、サブ検索用候補情報としてさらに表示するように前記表示部を制御する
電子機器。
【請求項9】
請求項7に記載の電子機器であって、
前記通信部は、前記他の電子機器で前記検索用情報が入力された時点における、前記映像コンテンツのタイムコード情報を前記サーバ装置から受信し、
前記制御部は、当該電子機器における前記映像コンテンツのタイムコードが前記受信したタイムコード情報と合致したと判断した場合に、前記検索用候補情報を表示するように前記表示部を制御する
電子機器。
【請求項10】
請求項7に記載の電子機器であって、
前記通信部は、前記他の電子機器で前記検索用情報が入力された時点における前記映像コンテンツのシーンの特徴を示すシーン特徴情報を受信し、
前記制御部は、当該電子機器において再生され表示された前記映像コンテンツのシーンの特徴を検出し、当該検出された特徴が前記受信したシーン特徴情報と合致したと判断した場合に、前記検索用候補情報を表示するように前記表示部を制御する
電子機器。
【請求項11】
請求項7に記載の電子機器であって、
前記通信部は、前記サーバ装置から、前記各他の電子機器おいて前記検索用情報を用いて検索された関連情報を受信し、
前記制御部は、前記受信された関連情報を、前記検索用候補情報及び前記映像コンテンツとともに表示するように前記表示部を制御する
電子機器。
【請求項12】
再生された映像コンテンツを表示する第1の表示部と、
前記映像コンテンツの表示中に、ユーザから第1の検索用情報の入力操作を受け付ける第1の操作入力部と、
ネットワークを介して、前記入力された第1の検索用情報を所定の検索エンジンに送信し、当該検索エンジンから検索結果として前記映像コンテンツの関連情報を受信する第1の通信部と、
前記関連情報が受信される毎に、前記送信された第1の検索用情報と、前記表示中の映像コンテンツを識別する識別情報とを送信するように前記通信部を制御する第1の制御部と
をそれぞれ有する複数の第1の電子機器と、
前記各第1の電子機器から、前記ネットワークを介して、前記各第1の検索用情報及び前記各識別情報を受信する第2の通信部と、
前記受信された各第1の検索用情報及び各識別情報を対応付けて記憶する記憶部と、
前記記憶された各第1の検索用情報のうち、前記各第1の電子機器から所定時間内にそれぞれ受信された同一の第2の検索用情報を、前記対応する識別情報を基に前記ネットワークを介して送信するように前記第2の通信部を制御する第2の制御部と
を有するサーバ装置と、
前記第1の電子機器において表示された映像コンテンツと同一の、再生された映像コンテンツを表示する第2の表示部と、
前記サーバ装置から前記第2の検索用情報を前記ネットワークを介して受信する第3の通信部と、
前記映像コンテンツの表示中に、前記受信された第2の検索用情報を、検索用候補情報として当該映像コンテンツとともに表示するように前記表示部を制御する第3の制御部と、
前記表示された検索用候補情報を選択し前記関連情報を検索するためのユーザの操作入力を受け付ける第2の操作入力部と
を有する第2の電子機器と
を具備する検索システム。
【請求項13】
複数の第1の電子機器において、
再生された映像コンテンツの表示中に、ユーザから第1の検索用情報の入力操作を受け付け、
ネットワークを介して、前記入力された第1の検索用情報を所定の検索エンジンに送信し、当該検索エンジンから検索結果として前記映像コンテンツの関連情報を受信し、
前記関連情報が受信される毎に、前記送信された第1の検索用情報と、前記表示中の映像コンテンツを識別する識別情報とを、前記ネットワークを介してサーバ装置へ送信し、
前記サーバ装置において、
前記各第1の電子機器から、前記ネットワークを介して、前記各第1の検索用情報及び前記各識別情報を受信し、
前記受信された各第1の検索用情報及び各識別情報を対応付けて記憶し、
前記記憶された各第1の検索用情報のうち、前記各第1の電子機器から所定時間内にそれぞれ受信された同一の第2の検索用情報を、前記対応する識別情報を基に前記ネットワークを介して第2の電子機器へ送信し、
前記第2の電子機器において、
前記第1の電子機器において表示された映像コンテンツと同一の、再生された映像コンテンツを表示し、
前記サーバ装置から前記第2の検索用情報を前記ネットワークを介して受信し、
前記映像コンテンツの表示中に、前記受信された第2の検索用情報を、検索用候補情報として当該映像コンテンツとともに表示し、
前記表示された検索用候補情報を選択し前記関連情報を検索するためのユーザの操作入力を受け付ける
検索方法。
【請求項14】
サーバ装置に、
ネットワークを介して接続された複数の第1の電子機器から、当該第1の電子機器において映像コンテンツの再生中に当該映像コンテンツの関連情報を検索するために当該第1の電子機器のユーザにより入力された第1の検索用情報と、当該映像コンテンツを識別する識別情報とを受信するステップと、
前記受信された各第1の検索用情報及び各識別情報を対応付けて記憶するステップと、
前記記憶された各第1の検索用情報のうち、前記各第1の電子機器から所定時間内にそれぞれ受信された同一の第2の検索用情報を、前記映像コンテンツを再生中の第2の電子機器へ、前記関連情報を検索するための検索用候補情報として、前記対応する識別情報を基に前記ネットワークを介して送信するステップと
を実行させるプログラム。
【請求項15】
電子機器に、
再生された映像コンテンツを表示するステップと、
ネットワークを介して接続されたサーバ装置から、前記映像コンテンツを識別する識別情報を基に、当該サーバ装置と前記ネットワークを介して接続された複数の他の電子機器において当該映像コンテンツの関連情報を検索するために入力された検索用情報を受信するステップと、
前記映像コンテンツの表示中に、前記受信された検索用情報を、検索用候補情報として当該映像コンテンツとともに表示するステップと、
前記表示された検索用候補情報を選択し前記関連情報を検索するためのユーザの操作入力を受け付けるステップと
を実行させるプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図4】
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【図8】
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【公開番号】特開2011−170735(P2011−170735A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−35705(P2010−35705)
【出願日】平成22年2月22日(2010.2.22)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】