説明

サービス提供装置、管理装置及びプログラム

【課題】文書に対する特定のサービスを特定のユーザに独占させる独占期間を設けることができるサービス提供装置、管理装置及びプログラムを提供する。
【解決手段】文書に対して予め設定された複数種類のサービスを提供する複合機10において、特定のサービスを独占して排他的に実行する旨を要求する独占要求、特定のサービスの独占を解除する独占解除宣言及びサービスの実行指示に基づいて、上記サービスを実行すると共に、独占要求が取得された場合に、独占解除宣言が取得されるまでの間、特定のサービス及び当該特定のサービスと共通の処理を含むサービスの提供を制限する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サービス提供装置、管理装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
プリンタ、スキャナ、ファクシミリ等、文書に対する複数のサービスを提供するために複数の機能が搭載されたサービス提供装置は、通信媒体を介して複数の電子機器と接続され、システムの一部に組み込まれて複数のクライアントにより共有される場合がある。
【0003】
この場合、各クライアントは、それぞれ通信媒体を介した通信により共有されるサービス提供装置に対して所望のサービスの実行要求を送信し、サービス提供装置は、受信した実行要求に応じた処理を実行する、所謂遠隔操作が行なわれる。通信媒体を介して接続されたクライアント端末(リモート)からの遠隔操作を受け付けるサービス提供装置では、複数の人間が同時に設定作業を行なった場合にサービス提供装置内の設定に矛盾が生じることによる重大なトラブルの発生を防止することが望ましい。
【0004】
従来、例えば、特許文献1には、通信手段を介した動作要求を許可する場合に、装置の動作に不具合が発生することを防止すべく、通信装置において、ネットワークを介して受け付けたパスワードがアドミンパスワードであると認証した場合に、そのパスワードの送信元に対して有効期限を定めた期限付きIDを発行し、当該IDの有効期限内は、当該期限付きIDを受け付けた場合に、その外部装置からのコンフィグレーションモードに係る動作要求を許可するようにすることで、期限付きIDと共に受信した動作要求に応じた処理を実行することが提案されている。
【特許文献1】特開2004−287564公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、文書に対する特定のサービスを特定のユーザに独占させる独占期間を設けることができるサービス提供装置、管理装置及びプログラムを提供することが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、文書に対して所定の処理を施す複数種類の文書処理手段を1つまたは複数制御して、文書に対して予め設定された複数種類のサービスを提供するサービス提供手段と、特定の前記サービスを独占して排他的に実行する旨を要求する独占要求、前記特定のサービスの独占を解除する独占解除宣言及び前記サービスの実行指示を取得する取得手段と、前記取得手段により前記独占要求が取得された場合に、前記取得手段により前記独占解除宣言が取得されるまでの間、前記特定のサービス及び当該特定のサービスと共通の前記文書処理手段を用いるサービスの提供を制限する制御手段と、を備えている。
【0007】
請求項2の発明は、前記取得手段により前記独占要求が取得された場合に、前記制御手段による前記特定のサービスの制限中でも前記特定のサービスを受けるための認証情報を生成して前記独占要求の発行元に送信する送信手段を更に備え、前記制御手段は、前記独占要求に基づく前記特定のサービスの提供の制限中は、前記取得手段により取得された前記制限の対象となる前記サービスの実行指示に前記認証情報が添付されている場合に、当該実行指示を受け入れる。
【0008】
請求項3の発明は、前記制御手段による前記特定のサービスの提供の制限中に、前記取得手段により前記認証情報が添付されない前記制限の対象となる前記サービスの実行指示が取得された場合に計時を開始すると共に、前記認証情報が添付された前記サービスの実行指示が取得された場合に計時値をリセットする計時手段を更に備え、前記制御手段は、前記計時手段による計時値が予め設定された値以上となった場合に、前記独占解除宣言の有無に関わらず前記サービスの提供の制限を解除する。
【0009】
請求項4の発明は、前記制御手段は、前記独占要求に基づく前記サービスの提供の制限中は、前記取得手段により取得された前記制限の対象となる前記サービスの実行指示が前記独占要求の発行元からの指示である場合に、当該実行指示を受け入れる。
【0010】
請求項5の発明は、前記制御手段による前記サービスの提供の制限中に、前記取得手段により前記独占要求の発行元からの指示でない前記制限の対象となる前記サービスの実行指示が取得された場合に計時を開始すると共に、前記独占要求の発行元からの前記サービスの実行指示が取得された場合に計時値をリセットする計時手段を更に備え、前記制御手段は、前記計時手段による計時値が予め設定された値以上となった場合に、前記独占解除宣言の有無に関わらず前記サービスの提供の制限を解除する。
【0011】
請求項6の発明は、前記制御手段による前記サービスの提供の制限中に前記取得手段により取得された前記独占要求を記憶する記憶手段を更に備え、前記制御手段は、前記サービスの提供の制限を解除した場合に、前記記憶手段に記憶された独占要求に基づく前記サービス提供の制限を優先して実行する。
【0012】
請求項7の発明は、文書に対して予め設定された複数種類のサービスを提供するサービス提供手段による前記サービスの提供を管理するための情報として、前記サービスを独占して排他的に実行する旨を要求する独占要求情報、前記サービスの独占を解除する独占解除宣言情報及び前記サービスの実行指示情報を取得する取得手段と、前記取得手段により前記独占要求情報が取得された場合に、前記取得手段により前記独占解除宣言情報が取得されるまでの間、前記独占要求情報に含まれるサービス及び当該サービスと共通の処理を有するサービスの提供を制限するように制御する制御手段と、を備えている。
【0013】
請求項8の発明は、コンピュータを、文書に対して予め設定された複数種類のサービスを提供するサービス提供手段による前記サービスの提供を管理するための情報として、前記サービスを独占して排他的に実行する旨を要求する独占要求情報、前記サービスの独占を解除する独占解除宣言情報及び前記サービスの実行指示情報を取得する取得手段と、前記取得手段により前記独占要求情報が取得された場合に、前記取得手段により前記独占解除宣言情報が取得されるまでの間、前記独占要求情報に含まれるサービス及び当該サービスと共通の処理を有するサービスの提供を制限するように前記サービス提供手段を制御する制御手段と、として機能させる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1記載の発明によれば、文書に対する特定のサービスを特定のユーザに独占させる独占期間を設けることができる。
【0015】
請求項2記載の発明によれば、独占中のユーザからの指示を識別できる。
【0016】
請求項3記載の発明によれば、独占期間の長期化を防止できる。
【0017】
請求項4記載の発明によれば、独占要求発行元からの指示を識別できる。
【0018】
請求項5記載の発明によれば、独占期間の長期化を防止できる。
【0019】
請求項6記載の発明によれば、独占要求の予約を受け付けられる。
【0020】
請求項7記載の発明によれば、文書に対する特定のサービスを特定のユーザに独占させる独占期間を設けることができる。
【0021】
請求項8記載の発明によれば、文書に対する特定のサービスを特定のユーザに独占させる独占期間を設けることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施の形態について説明する。なお、本実施の形態では、本発明を複数のサービスを提供可能な複合機に適用した形態について説明する。
【0023】
(第1実施形態)
図1には、本実施形態に係るサービス提供システム12の構成が概略的に示されている。同図に示されるように、サービス提供システム12は、複合機10と、複数のクライアント端末14と、を含んで構成されており、それぞれネットワーク16に接続されている。なお、同図では、説明の錯綜を回避するために、1台の複合機12、及び2台のクライアント端末14が接続された形態について示したが、実際には、何れの機器も複数台接続可能である。
【0024】
また、クライアント端末14としては、パーソナルコンピュータ等、表示装置や入力デバイス等を備え、外部装置との通信が可能な種々のコンピュータを適用することができる。
【0025】
なお、同図では、ネットワーク16を介して各機器が接続された形態について示したが、各機器が互いに通信によりデータを授受できれば、ネットワークに限らず、あらゆる通信媒体を適用することができる。
【0026】
図2には、本第1実施形態に係る複合機10の構成が概略的に示されている。同図に示されるように、複合機10は、通信制御部20、CPU(中央処理装置)22、ROM(Read Only Memory)24、RAM(Random Access Memory)26、入力部28、スキャナ30、画像信号変換処理部32、ページメモリ34、圧縮伸張処理部36、ハードディスクドライブ(HDD)38、画像処理部40、記録データ生成部42及び画像形成制御部44を含んで構成されている。
【0027】
CPU22は、RAM26をワークエリアとして用い、ROM24に記憶されたプログラムを実行することにより複合機10全体を制御する。CPU22では、各種プログラムを実行することにより各部位を組み合わせて動作させ、通信制御部20を介して外部装置等から受信した画像データのプリント、原稿のスキャン、原稿のコピー、ファクシミリ送受信等、複数のサービス(以下、処理という)を実行可能に構成されている。
【0028】
入力部28は、表示パネルや入力ボタン等を含んで構成されており、ユーザの操作入力に応じて、複合機10に実行させる処理の選択、各処理を実行する際のパラメータ等の選択、実行タイミングの指示等を入力する。
【0029】
また、ページメモリ34は、原稿1ページ分の画像情報を一時的に記憶するために用いられ、HDD38は、各種情報の蓄積に用いられる。
【0030】
通信制御部20は、ネットワーク16を介したクライアント端末14等の外部装置との通信により、例えば、プリントデータを受信したり、スキャンして取得した画像データを他の装置に送信したりする。
【0031】
また、スキャナ30は、原稿画像を読み取る不図示の読取機構を含んで構成されており、当該読取機構を駆動して原稿画像を示す画像情報を取得する。例えば、原稿面を下にして原稿読取ガラス(プラテンガラス)上の所定の読取位置にセットされた原稿にプラテンガラスを介して光を照射し、原稿面からの反射光をCCD(Charge Coupled Device)を用いて電気信号に変換することにより原稿面に形成された画像を示す画像情報を取得する。
【0032】
画像信号変換処理部32では、画像の色空間の変換や、解像度の変換等を行ない、圧縮伸張処理部36では、所定の圧縮形式で画像情報に圧縮処理を施す一方、圧縮処理された画像情報に伸張処理を施す。
【0033】
画像処理部40は、ページメモリ34やHDD38に格納されているプリントデータやスキャナ30を介して取得された画像情報に対して各種画像処理を施す。
【0034】
また、記録データ生成部42では、記録紙に画像を形成する場合に、画像情報に基づいて画像形成用の記録データを生成する。画像形成制御部44では、記録データ生成部42で生成された記録データに基づいて不図示の画像形成ユニットを制御して、記録紙上に画像を形成する。
【0035】
また、スキャンファイル生成部46では、スキャナ30により読み取った画像情報に基づいて、原稿画像を示す所定のファイルフォーマット(例えば、PDF(Portable Document Format)等)のスキャンファイルを生成する。
【0036】
CPU22では、操作パネル等を介したユーザの入力操作による指示及びネットワーク16を介した通信により受信されるクライアント端末14からの指示に応じて、コピー処理、プリント処理、ファクシミリ送受信処理及びスキャン処理等の実行、及び各処理を実行する際の条件等の設定の変更を行なう。
【0037】
また、CPU22では、複合機10の各処理を特定のユーザが一時的に独占して使用する旨の要求を行なう独占要求に応じて、独占許可の判定が実行される。
【0038】
なお、本第1実施形態では、独占要求に、独占的に実行したい処理の種類を示す情報が含まれ、処理毎に独占設定を行なう。また、複合機10では、1つの処理に対して独占設定を行なう際に、他の処理でも使用する部位がある場合には、当該他の処理に対しても独占設定を行なう。すなわち、例えば、独占要求の対象となる処理に応じて独占設定する処理が予め以下の表1に示されるように設定されている。
【0039】
【表1】

【0040】
また、CPU22では、独占を許可したユーザ以外のユーザによる操作パネル等を介した入力操作、及び、独占を許可したユーザ以外からのクライアント端末14による指示受信を無効化する独占設定と、独占解除宣言に基づく独占設定解除が実行される。
【0041】
以下、本第1実施形態の作用を説明する。
【0042】
複合機10は、操作パネル等を介したユーザの入力操作による指示及びネットワーク16を介した通信により受信されるクライアント端末14からの指示があった場合に、CPU22により、指示に応じた制御プログラムに基づいて各部位を制御して各種処理を実行する。
【0043】
図3は、複合機10のCPU22により所定期間毎に実行される独占状態管理処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第1実施形態に係る独占状態管理処理について説明する。なお、本実施形態では、各種処理の実行及び各種処理に関する設定の変更の指示をジョブ要求として説明する。
【0044】
まず、ステップ100では、独占設定中の処理があるか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ102に移行して独占設定解除判定処理(図6参照)を実行する。
【0045】
一方、ステップ100で否定判定となった場合は、この時点ではステップ102の処理は行うことなくステップ104に移行する。ステップ104では、独占要求を受信したか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ106に移行する。ステップ106では、独占要求が受信された場合の処理として、後述する独占要求受付処理(図4参照)を実行した後に本独占状態管理処理を終了する。
【0046】
また、ステップ104で否定判定となった場合はステップ108に移行して、ジョブ要求を受信したか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ110に移行して、ジョブ要求受付処理(図5参照)を実行し、その後に本独占状態管理処理を終了する。
【0047】
また、ステップ108で否定判定となった場合は、この時点ではステップ110の処理は行うことなく本独占状態管理処理を終了する。
【0048】
図4は、上記独占状態管理処理において実行される独占要求受付処理(図3のステップ106参照)ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第1実施形態に係る独占要求受付処理について説明する。
【0049】
まず、ステップ120では、独占要求された処理に応じて独占設定対象となる処理を特定し、次のステップ122では、特定された処理が独占設定中であるか否かを判定する。当該判定が否定判定となった場合は独占要求を受け入れるものと判断してステップ123に移行し、独占ID(証明)を生成する。
【0050】
なお、独占IDとしては、例えば、数字やアルファベットが所定文字数分組み合わせられた文字列や、バーコードを示す情報等が挙げられる。また、独占IDを受け取ったユーザは、クライアント端末14から送信するジョブ要求及び後述する独占解除宣言に独占IDを添付する。さらに、操作パネル等を介した操作を行いたい場合には、独占IDを入力して操作することで、操作パネルを介した操作を有効化する。
【0051】
次のステップ124では、上記ステップ120で特定された処理に対して独占設定を行ない、その後にステップ126に移行して、独占要求を発信したユーザに対して上記ステップ123で生成された独占ID及び独占設定が許可された旨を示す独占許可通知を送信し、その後に本独占要求受付処理を終了する。
【0052】
一方、ステップ122で肯定判定となった場合はステップ128に移行して、独占要求を発信したユーザに対して独占要求が許可されないことを示す独占要求拒否通知を送信し、その後に本独占要求受付処理を終了する。
【0053】
図5は、上記独占状態管理処理において実行されるジョブ要求受付処理(図3のステップ110参照)ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第1実施形態に係るジョブ要求受付処理について説明する。
【0054】
まず、ステップ130では、要求された処理を特定し、その後にステップ132に移行して、当該特定した処理が独占設定中か否かを判定する。当該ステップ132で否定判定となった場合はステップ138に移行する。
【0055】
ステップ132で肯定判定となった場合はステップ134に移行して、独占中のユーザからのジョブ要求であるか否かを更に判定し、当該判定で肯定判定となった場合はステップ138に移行する。
【0056】
ステップ138では、要求されたジョブを実行すべくジョブ要求を受け付け、その後に本ジョブ要求受付処理を終了する。なお、本ジョブ要求受付処理及び上記独占状態管理処理の終了後、ジョブ要求に応じた処理の実行を開始する。
【0057】
また、上記ステップ134で否定判定となった場合はステップ140に移行して、独占設定中のためジョブを受け付けられない旨を示す情報を送信することによりジョブ拒否通知を実行し、その後に本ジョブ要求受付処理を終了する。
【0058】
図6は、上記独占状態管理処理において実行される独占設定解除判定処理(図3のステップ102参照)ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第1実施形態に係る独占設定解除判定処理について説明する。
【0059】
まず、ステップ150では、独占解除宣言を受信したか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ156に移行して、独占解除宣言を発信したユーザが独占していた処理についての独占設定を解除し、その後に本独占設定解除判定処理を終了する。
【0060】
一方、ステップ150で否定判定となった場合は、この時点では独占設定を解除しないと判断してステップ156の処理を実行することなく本独占設定解除判定処理を終了する。
【0061】
(第2実施形態)
上記第1実施形態では、独占解除宣言に基づいて独占設定を解除する形態について説明したが、本第2実施形態では、独占を許可されたユーザによるジョブ要求の有無及び他のユーザによるジョブ要求の有無独占設定を自動的に解除する形態について説明する。
【0062】
なお、本第2実施形態の電気系の構成については上記第1実施形態と同様であり、CPU22により実行する独占状態管理処理ルーチンのうち、ステップ106で実行する独占要求受付処理、ステップ110で実行するジョブ要求受付処理、及び、ステップ102で実行する独占状態解除判定処理の内容がそれぞれ上記第1実施形態と異なる。
【0063】
したがって、ここでは本第2実施形態の電気系の構成において、上記第1実施形態の構成(図1及び図2参照)と同一部位には同一の符号を付してその図示及び説明を省略する。
【0064】
図7は、上記独占状態管理処理において実行される独占要求受付処理(図3のステップ106参照)ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第2実施形態に係る独占要求受付処理について説明する。
【0065】
まず、ステップ220では、独占要求された処理に応じて独占設定対象となる処理を特定し、次のステップ222では、特定された処理が独占設定中であるか否かを判定する。当該判定が否定判定となった場合は独占要求を受け入れるものと判断してステップ223に移行し、独占ID(証明)を生成する。
【0066】
なお、独占IDとしては、例えば、数字やアルファベットが所定文字数分組み合わせられた文字列や、バーコードを示す情報等が挙げられる。また、独占IDを受け取ったユーザは、クライアント端末14から送信するジョブ要求及び後述する独占解除宣言に独占IDを添付する。さらに、操作パネル等を介した操作を行いたい場合には、独占IDを入力して操作することで、操作パネルを介した操作を有効化する。
【0067】
次のステップ224では、上記ステップ220で特定された処理に対して独占設定を行ない、その後にステップ226に移行して、独占要求を発信したユーザに対して上記ステップ223で生成された独占ID及び独占設定が許可された旨を示す独占許可通知を送信し、その後に本独占要求受付処理を終了する。
【0068】
一方、ステップ222で肯定判定となった場合はステップ228に移行して、解除期間の計時中か否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はステップ230に移行して、解除期間の計時を開始し、その後にステップ232に移行する。また、ステップ228で肯定判定となった場合は解除期間の計時を引き続き実行すると判断し、ステップ230の処理を行うことなくステップ232に移行する。
【0069】
ステップ232では、解除期間の計時値及び予め定められた所定期間に基づいて、解除期間の計時値が所定期間に応じた計時値となるまでの期間を独占設定が解除されるまでの期間として導出し、その後にステップ234に移行する。ステップ234では、独占要求を発信したユーザに対して、独占要求が許可されないこと、及び、ステップ232で導出した期間を示す情報を独占要求拒否通知として送信し、その後に本独占要求受付処理を終了する。
【0070】
なお、独占要求拒否通知を受信したクライアント端末14では、例えば、「他のユーザが独占使用中です。解除されるまであと5分以上です。」等のメッセージの表示手段への表示が実行される。
【0071】
図8は、上記独占状態管理処理において実行されるジョブ要求受付処理(図3のステップ110参照)ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第2実施形態に係るジョブ要求受付処理について説明する。
【0072】
まず、ステップ250では、要求された処理を特定し、その後にステップ252に移行して、当該特定した処理が独占設定中か否かを判定する。当該ステップ252で否定判定となった場合はステップ258に移行する。
【0073】
一方、ステップ252で肯定判定となった場合はステップ254に移行して、独占中のユーザからのジョブ要求であるか否かを更に判定し、当該判定で肯定判定となった場合はステップ256に移行して、解除期間の計時値をリセットした後にステップ258に移行する。
【0074】
ステップ258では、要求されたジョブを実行すべくジョブ要求を受け付け、その後に本ジョブ要求受付処理を終了する。なお、本ジョブ要求受付処理及び上記独占状態管理処理の終了後、ジョブ要求に応じた処理の実行を開始する。
【0075】
また、上記ステップ254で否定判定となった場合はステップ260に移行して、解除期間の計時中か否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はステップ262に移行して、解除期間の計時を開始し、その後にステップ264に移行する。また、ステップ260で肯定判定となった場合は解除期間の計時を引き続き実行すると判断し、ステップ262の処理を行うことなくステップ264に移行する。
【0076】
ステップ264では、解除期間の計時値及び予め定められた所定期間に基づいて、解除期間の計時値が所定期間に応じた計時値となるまでの期間を独占設定が解除されるまでの期間として導出し、その後にステップ266に移行する。ステップ266では、独占要求を発信したユーザに対して、ジョブ要求が受け付けられないこと、及び、ステップ264で導出した期間を示す情報をジョブ要求拒否通知として送信し、その後に本ジョブ要求受付処理を終了する。なお、ジョブ要求拒否通知を受信したクライアント端末14では、例えば、「他のユーザが独占使用中です。解除されるまであと5分以上です。」等のメッセージが表示される。
【0077】
図9は、上記独占状態管理処理において実行される独占設定解除判定処理(図3のステップ102参照)ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第2実施形態に係る独占設定解除判定処理について説明する。
【0078】
まず、ステップ270では、独占解除宣言を受信したか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ276に移行する。
【0079】
一方、ステップ270で否定判定となった場合は、この時点では独占設定を解除しないと判断してステップ272に移行して、解除期間の計時値を取得し、その後にステップ274に移行する。ステップ274では、解除期間が所定期間以上か否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ276に移行する。
【0080】
また、ステップ274で否定判定となった場合はそのまま本独占設定解除判定処理を終了する。
【0081】
ステップ276では、独占解除宣言を発信したユーザが独占していた処理についての独占設定を解除し、その後にステップ278に移行して、解除期間の計時値をリセットした後に本独占設定解除判定処理を終了する。
【0082】
(第3実施形態)
上記第2実施形態では、自動的にユーザによる独占要求及びジョブ要求に基づいて独占設定を自動的に解除する形態について説明したが、本第3実施形態では、独占設定中に新たに他のユーザから発信された独占要求を受信した場合、当該独占要求を予約として受け付け、独占設定が解除された場合に自動的に予約されたユーザに対する独占設定を行う形態について説明する。
【0083】
なお、本第3実施形態の電気系の構成については上記第1実施形態と同様であり、CPU22により実行する独占状態管理処理ルーチンのうち、ステップ106で実行する独占要求受付処理、及び、ステップ102で実行する独占状態解除判定処理の内容がそれぞれ上記第1実施形態と異なる。
【0084】
したがって、ここでは本第3実施形態の電気系の構成において、上記第1実施形態の構成(図1及び図2参照)と同一部位には同一の符号を付してその図示及び説明を省略する。
【0085】
図10は、上記独占状態管理処理において実行される独占要求受付処理(図3のステップ106参照)ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第3実施形態に係る独占要求受付処理について説明する。
【0086】
まず、ステップ320では、独占要求された処理に応じて独占設定対象となる処理を特定し、次のステップ322では、特定された処理が独占設定中であるか否かを判定する。当該判定が否定判定となった場合は独占要求を受け入れるものと判断してステップ323に移行し、独占ID(証明)を生成する。
【0087】
なお、独占IDとしては、例えば、数字やアルファベットが所定文字数分組み合わせられた文字列や、バーコードを示す情報等が挙げられる。また、独占IDを受け取ったユーザは、クライアント端末14から送信するジョブ要求及び後述する独占解除宣言に独占IDを添付する。さらに、操作パネル等を介した操作を行いたい場合には、独占IDを入力して操作することで、操作パネルを介した操作を有効化する。
【0088】
次のステップ324では、上記ステップ320で特定された処理に対して独占設定を行ない、その後にステップ326に移行して、独占要求を発信したユーザに対して上記ステップ323で生成された独占ID及び独占設定が許可された旨を示す独占許可通知を送信し、その後に本独占要求受付処理を終了する。
【0089】
一方、ステップ322で肯定判定となった場合はステップ327に移行して、受信した独占要求を独占予約リストに登録し、その後にステップ328に移行する。なお、独占予約リストは、RAM26の所定領域に格納されており、受信順に格納される。また、独占予約リストに格納する情報は、独占要求そのものとしてもよいし、独占要求に含まれる情報をCPU22で実行するプログラムで利用しやすい形態に変換してもよい。
【0090】
ステップ328では、解除期間の計時中か否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合はステップ330に移行して、解除期間の計時を開始し、その後にステップ332に移行する。また、ステップ328で肯定判定となった場合は解除期間の計時を引き続き実行すると判断し、ステップ330の処理を行うことなくステップ332に移行する。
【0091】
ステップ332では、解除期間の計時値及び予め定められた所定期間に基づいて、解除期間の計時値が所定期間に応じた計時値となるまでの期間を独占設定が解除されるまでの期間として導出し、その後にステップ334に移行する。ステップ334では、独占要求を発信したユーザに対して、独占要求が予約されたこと、及び、ステップ332で導出した期間を示す情報を独占要求予約通知として送信し、その後に本独占要求受付処理を終了する。
【0092】
なお、独占要求拒否通知を受信したクライアント端末14では、例えば、「独占予約を受け付けました。独占モードに移行するまであと5分以上です。」等のメッセージの表示手段への表示が実行される。
【0093】
なお、本第3実施形態に係るジョブ要求受付処理(図3のステップ110参照)ルーチンの処理の流れは、上記第2実施形態に係るジョブ要求受付処理と同様であるので、ここでの図示及び説明を省略する。
【0094】
図11は、上記独占状態管理処理において実行される独占設定解除判定処理(図3のステップ102参照)ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。以下、同図を参照して、本第3実施形態に係る独占設定解除判定処理について説明する。
【0095】
まず、ステップ370では、独占解除宣言を受信したか否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ376に移行する。
【0096】
一方、ステップ370で否定判定となった場合はステップ372に移行して、解除期間の計時値を取得し、その後にステップ374に移行する。ステップ374では、解除期間が所定期間以上か否かを判定し、当該判定が肯定判定となった場合はステップ376に移行する。また、ステップ374で否定判定となった場合はそのまま本独占設定解除判定処理を終了する。
【0097】
ステップ376では、独占解除宣言を発信したユーザが独占していた処理についての独占設定を解除し、その後にステップ378に移行して、解除期間の計時値をリセットした後にステップ380に移行する。ステップ380では、独占予約が登録されているか否かを判定し、当該判定が否定判定となった場合は本独占設定解除判定処理を終了する。
【0098】
一方、独占予約リストに独占要求が登録されている場合には、ステップ380が肯定判定となり、独占予約されたユーザに対して独占設定を行なうべく、ステップ382に移行して独占IDの生成を行なう。
【0099】
なお、ステップ380の判定において、独占が解除された処理及び独占が設定されていない処理が独占設定対象処理である処理に対する独占要求の予約があるか否かを判定してもよい。
【0100】
次のステップ384では、独占予約リストに登録された独占要求に応じた独占設定を行ない、その後にステップ386に移行する。ステップ386では、独占要求を発信したユーザに対して、予約登録していた独占要求の独占設定に移行したこと、及び、ステップ382で生成した独占IDを示す情報を独占設定開始通知として送信し、その後に本独占要求受付処理を終了する。
【0101】
なお、上記実施形態で説明した複合機10の構成及び各実施形態で説明した各種処理の流れは一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で適宜変更し得ることは言うまでもない。
【0102】
また、上記各実施形態では、サービス提供手段の一例として、複数の処理を実行可能な複合機10をあげて説明したが、2つ以上の処理を実行可能であればよい。
【0103】
更に、上記各実施形態では、複合機10のCPU22により実行されるプログラムを実行することにより複合機10の内部に取得手段及び制御手段としての機能をもたせる形態について説明したが、例えば、取得手段及び制御手段を、外部に設ける形態としてもよい。この場合、ネットワーク16に管理サーバ等を更に接続して、当該管理サーバに取得手段及び制御手段としての機能をもたせてもよい。
【0104】
また、上記第2実施形態及び第3実施形態では、解除期間が予め設定された所定期間となった場合に自動的に独占設定を解除する形態について説明したが、上記所定期間を指定する情報を独占要求に含め、ユーザにより設定可能に構成してもよい。
【0105】
更に、上記各実施形態では、独占設定中は、他のユーザの各部位を用いた処理の実行指示を全て拒否する形態について説明したが、独占設定中にどの程度他のユーザの使用を制限するかを指定する情報を独占要求に含め、ユーザにより独占の度合いを設定可能に構成してもよい。例えば、独占の度合いとしては、(1)他のユーザからのジョブを全て拒否する、(2)入力部28を介したジョブを拒否する、(3)プリントジョブを拒否する、(4)クライアント端末14を介したジョブを拒否する、等があげられる。
【0106】
また、上記各実施形態では、独占設定を行なう際に、独占IDを生成して独占させるユーザに通知し、独占設定中は当該独占IDの添付の有無に基づいてジョブを受け付ける形態について説明したが、独占要求を発行したユーザに独占させられる形態であれば、これに限定されるものではない。例えば、クライアント端末等から発行された独占要求が通信制御部20を介して受信されるように構成し、独占設定中は通信データに含まれる発行元を識別可能な情報やユーザIDに基づいて、発行元との通信により取得されたジョブを実行するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0107】
【図1】実施形態に係るサービス提供システムの構成を示す概略図である。
【図2】第1実施形態に係る複合機の構成を示す概略図である。
【図3】複合機のCPUにより所定期間毎に実行される独占状態管理処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】第1実施形態に係る独占状態管理処理において実行される独占要求受付処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】第1実施形態に係る独占状態管理処理において実行されるジョブ要求受付処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
【図6】第1実施形態に係る独占状態管理処理において実行される独占設定解除判定処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
【図7】第2実施形態に係る独占状態管理処理において実行される独占要求受付処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
【図8】第2実施形態に係る独占状態管理処理において実行されるジョブ要求受付処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
【図9】第2実施形態に係る独占状態管理処理において実行される独占設定解除判定処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
【図10】第3実施形態に係る独占状態管理処理において実行される独占要求受付処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】第3実施形態に係る独占状態管理処理において実行される独占設定解除判定処理ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0108】
10 複合機
12 サービス提供システム
14 クライアント端末
20 通信制御部(取得手段)
22 CPU(サービス提供手段、取得手段、制御手段、計時手段)
24 RAM(記憶手段)
26 ROM
28 入力部(取得手段)
30 スキャナ(文書処理手段)
32 画像信号変換処理部(文書処理手段)
34 ページメモリ
36 圧縮伸張処理部(文書処理手段)
38 HDD
40 画像処理部(文書処理手段)
42 記録データ生成部(文書処理手段)
44 画像形成制御部(文書処理手段)
46 スキャンファイル生成部(文書処理手段)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文書に対して所定の処理を施す複数種類の文書処理手段を1つまたは複数制御して、文書に対して予め設定された複数種類のサービスを提供するサービス提供手段と、
特定の前記サービスを独占して排他的に実行する旨を要求する独占要求、前記特定のサービスの独占を解除する独占解除宣言及び前記サービスの実行指示を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記独占要求が取得された場合に、前記取得手段により前記独占解除宣言が取得されるまでの間、前記特定のサービス及び当該特定のサービスと共通の前記文書処理手段を用いるサービスの提供を制限する制御手段と、
を備えたサービス提供装置。
【請求項2】
前記取得手段により前記独占要求が取得された場合に、前記制御手段による前記特定のサービスの制限中でも前記特定のサービスを受けるための認証情報を生成して前記独占要求の発行元に送信する送信手段を更に備え、
前記制御手段は、前記独占要求に基づく前記特定のサービスの提供の制限中は、前記取得手段により取得された前記制限の対象となる前記サービスの実行指示に前記認証情報が添付されている場合に、当該実行指示を受け入れる請求項1記載のサービス提供装置。
【請求項3】
前記制御手段による前記特定のサービスの提供の制限中に、前記取得手段により前記認証情報が添付されない前記制限の対象となる前記サービスの実行指示が取得された場合に計時を開始すると共に、前記認証情報が添付された前記サービスの実行指示が取得された場合に計時値をリセットする計時手段を更に備え、
前記制御手段は、前記計時手段による計時値が予め設定された値以上となった場合に、前記独占解除宣言の有無に関わらず前記サービスの提供の制限を解除する請求項2記載のサービス提供装置。
【請求項4】
前記制御手段は、前記独占要求に基づく前記サービスの提供の制限中は、前記取得手段により取得された前記制限の対象となる前記サービスの実行指示が前記独占要求の発行元からの指示である場合に、当該実行指示を受け入れる請求項1記載のサービス提供装置。
【請求項5】
前記制御手段による前記サービスの提供の制限中に、前記取得手段により前記独占要求の発行元からの指示でない前記制限の対象となる前記サービスの実行指示が取得された場合に計時を開始すると共に、前記独占要求の発行元からの前記サービスの実行指示が取得された場合に計時値をリセットする計時手段を更に備え、
前記制御手段は、前記計時手段による計時値が予め設定された値以上となった場合に、前記独占解除宣言の有無に関わらず前記サービスの提供の制限を解除する請求項4記載のサービス提供装置。
【請求項6】
前記制御手段による前記サービスの提供の制限中に前記取得手段により取得された前記独占要求を記憶する記憶手段を更に備え、
前記制御手段は、前記サービスの提供の制限を解除した場合に、前記記憶手段に記憶された独占要求に基づく前記サービス提供の制限を優先して実行する請求項1〜5の何れか1項記載のサービス提供装置。
【請求項7】
文書に対して予め設定された複数種類のサービスを提供するサービス提供手段による前記サービスの提供を管理するための情報として、前記サービスを独占して排他的に実行する旨を要求する独占要求情報、前記サービスの独占を解除する独占解除宣言情報及び前記サービスの実行指示情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記独占要求情報が取得された場合に、前記取得手段により前記独占解除宣言情報が取得されるまでの間、前記独占要求情報に含まれるサービス及び当該サービスと共通の処理を有するサービスの提供を制限するように制御する制御手段と、
を備えた管理装置。
【請求項8】
コンピュータを、
文書に対して予め設定された複数種類のサービスを提供するサービス提供手段による前記サービスの提供を管理するための情報として、前記サービスを独占して排他的に実行する旨を要求する独占要求情報、前記サービスの独占を解除する独占解除宣言情報及び前記サービスの実行指示情報を取得する取得手段と、
前記取得手段により前記独占要求情報が取得された場合に、前記取得手段により前記独占解除宣言情報が取得されるまでの間、前記独占要求情報に含まれるサービス及び当該サービスと共通の処理を有するサービスの提供を制限するように前記サービス提供手段を制御する制御手段と、
として機能させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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