説明

サーマル・プリンタ及びサーマル・プリンタの制御方法

【課題】印刷中の情報のタイプに基づいて印刷の品質を制御し、両面に印刷している場合に、サーマル・プリント・ヘッドの電力の分配が不均一になるのを防止する。
【解決手段】コンピュータから感熱印刷媒体の両面に印刷される情報を表すプリフォーマットされたデータを受信するステップと、プロセッサにより異なる印刷密度で印刷される異なるタイプのデータを判定するためにサーマル・プリンタによりプリフォーマットされたデータを分析するステップと、プロセッサにより異なる印刷密度の平均印刷密度を判定するステップと、プロセッサにより平均印刷密度が所定の平均印刷密度より大きいと判定するステップとデータを印刷するために必要な電力レベルを判定するステップと、プロセッサにより必要な電力レベルに基づいて第1及び第2のサーマル・プリント・ヘッドにデータを印刷するように指示するステップとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サーマル・プリンタ及びサーマル・プリンタの制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
文書を印刷している間に、サーマル・プリンタが1つまたは複数のタイプの印刷エラーを起こす場合がある。例えば、プリンタが印刷中の情報のタイプを非常に薄くまたは非常に濃く印刷する場合がある。さらに、文書の両面に印刷するサーマル・プリンタの場合には、プリンタが、両面に同時に印刷している間に、サーマル・プリント・ヘッドの電力の分布が不均一になってしまう場合がある。
【0003】
例えば、航空機の搭乗券またはレンタカーのクーポンのような旅行用文書は、通常、印刷した文字、旅行者の個人データ、飛行またはレンタカーのデータおよび/またはバーコードのような機械読み取り可能なデータを含んでいる。サーマル・プリンタは、これらのデータを非常に薄く印刷してしまう場合がある。旅行用文書が両面印刷文書である場合には、裏面または第2の面は、ロードマップ、道順データ、または会社のロゴを含んでいる場合があるが、これらすべてのデータは、はっきりとセグメント分割された印刷、すなわちベタ印刷領域を含む。プリンタは、これらのベタ印刷領域を非常に濃く印刷する場合がある。過度に薄いおよび過度に濃い印刷の両方とも印刷文書を読みにくくする。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
印刷中の情報のタイプに基づいて印刷の品質を制御し、両面に印刷している場合に、サーマル・プリント・ヘッドの電力の分配が不均一になるのを防止するサーマル・プリンタを制御するための方法があれば有利である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この方法は、サーマル・プリンタのプロセッサにより、コンピュータから感熱印刷媒体の両面に印刷される情報を表すプリフォーマットされたデータを受信するステップと、プロセッサにより、異なる印刷密度で印刷される異なるタイプのデータを判定するために、サーマル・プリンタによりプリフォーマットされたデータを分析するステップと、プロセッサにより、異なる印刷密度の平均印刷密度を判定するステップと、プロセッサにより、平均印刷密度が所定の平均印刷密度より大きいと判定するステップと、データを印刷するために必要な電力レベルを判定するステップと、プロセッサにより、必要な電力レベルに基づいて、第1および第2のサーマル・プリント・ヘッドにデータの印刷を指示するステップとを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】例示としての印刷システムの略図である。
【図2】図1のプリンタからの例示としての文書である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
図1を参照すると、例示としてのプリンタ10は、ダイレクト・サーマル・プリンタを含む。図のプリンタ10は、感熱印刷媒体28の両面に印刷するために使用することができる。しかし、感熱印刷媒体28の片面だけに印刷するダイレクト・サーマル・プリンタも、本発明と一緒に使用することができる。
【0008】
例示としてのプリンタ10は、感熱印刷媒体28の対向面上に回転プラテン20および22を含む。モータ38は、例えば、印刷媒体28を送るために、プラテン20および22に取り付けられているギヤによりプラテン20および22を回転する。プラテン20を別々に駆動するための別のモータを使用することもできる。
【0009】
例示としてのプリンタ10は、さらに、感熱印刷媒体28の対向面上に対向サーマル・プリント・ヘッド24および26を含む。
【0010】
電力回路34は、サーマル・プリント・ヘッド24および26に電力を供給する。別の方法としては、サーマル・プリント・ヘッド26に別々に電力を供給するために他の電力回路を使用することができる。
【0011】
感熱印刷媒体28の直接熱印刷は、レシートまたはチケットが発行された場合のようなトランザクションが終了した場合に、1回のパスで行うことができる。別の方法としては、直接熱印刷を、2回以上のパス・プロセスにより行うこともできる。この場合、例えば、感熱印刷媒体28は、第1の方向に移動している間に、サーマル・プリント・ヘッド24および26の片方または両方により画像が形成され、次に、第1または第2の後退方向に移動している感熱印刷媒体28と一緒に、サーマル・プリント・ヘッド24および26の一方または両方によりさらに画像形成するために後退する。印刷が終了すると、感熱印刷媒体28は、そのフォーマット(例えば、ロール、扇状に折り畳まれたシート、個々のシート等)により、個々のレシート、チケットまたは他の文書とするために手動によりまたは自動的にカットまたは切断することができる。
【0012】
感熱印刷媒体28は、セルロースまたはポリマー基材シートおよび感熱ダイを有する感熱紙のような感熱紙を含む。感熱印刷媒体28の一方の面の熱印刷が、感熱印刷媒体28の対向面上の色に影響を与えない程度の十分な耐熱性を有する基材シートを使用すれば、感熱印刷媒体28の対向面の印刷を容易に行うことができる。
【0013】
感熱印刷媒体28は、例えば、商品券、クーポン、レシート、チケットまたは他の物品または文書を供給するために、感熱印刷媒体28の片面または両面にグラフィックスまたはテキストまたは両方を印刷することができる紙ロール、扇状に折り畳まれたスタック、個々のシート等の形で供給することができる。
【0014】
例示としてのプリンタ10は、さらに、電力回路34が供給する電力、およびモータ38の速度を含むサーマル・プリント・ヘッド24および26による印刷を制御する制御回路30を含む。
【0015】
制御回路30は、プロセッサまたはCPU40と、メモリ42と、POS端末、旅行キオスク・コンピュータ、またはプリンタ10にデータを入力し、プリンタ10からデータを出力するための他のセルフサービスまたは補助サービス端末のような1つまたは複数のホストまたは補助コンピュータ12と通信するための通信ポート44とを含むことができる。
【0016】
プロセッサ40は、コンピュータ12からのプリフォーマットされた印刷データを分析し、この分析に基づいて印刷媒体28上の印刷情報の密度を制御するプリンタ制御ソフトウェア46を実行する。印刷密度は、印刷品質の基準であり、ページ上の印刷の相対的な濃さまたは印刷コントラストとして定義することができる。印刷密度が最適であると、ぼけた印刷(smudge)や望ましくないグレイスケール文字またはグラフィックスを含んでいない、文字、数字および/またはグラフィックスを容易に読むことができるきれいで読みやすい文書ができる。
【0017】
例えば、バーコード・リーダは、バーコードの狭いおよび広い領域、および濃いおよび薄い領域間の違いを測定する。バーコード・リーダは、十分でないコントラストで印刷されたバーコードをうまく認識したり復号することができない場合がある。それ故、印刷中にどれだけのバーコード・コントラストを処理することができるかについては限界があり、それでも、バーコードが読みやすくなる。
【0018】
通信ポート44は、とりわけ、RS−232シリアル、パラレル、ユニバーサル・シリアル・バス、イーサネットおよび/または無線通信の形で(例えば、802.11、802.15およびIR)、プリンタ10とコンピュータ12の間の通信をサポートすることができる。通信は、一方向通信であっても双方向通信であってもよい。
【0019】
印刷のためのデータは、通常、コンピュータ12により供給される。コンピュータ12は、プロセッサまたはCPU50と、メモリ52と、通常ポート54とを含む。プロセッサ50は、オペレーティング・システム56およびプリンタ・ドライバ58を実行する。例示としてのオペレーティング・システム56としては、マイクロソフト社のオペレーティング・システムのようなウィンドウイング・オペレーティング・システムがある。
【0020】
コンピュータ12は、ホストPOS端末、キオスク、またはプリンタ10と通信する他のセルフサービスまたは補助サービス端末を含むことができる。とりわけ、製品および/または割引クーポン情報のような印刷のための補足データ、指示、ロードマップ、道順データ(way−finder data)または会社のロゴも、例えば、プリンタ10に直接、またはホストPOS端末、キオスク、または他のセルフサービスまたは補助サービス端末を通して間接的にデータを提供しているネットワーク・サーバにより供給することができる。印刷のための補助データは、販売するまたは供給する商品またはサービスにより異なる場合がある。
【0021】
プリンタ・ドライバ58は、印刷する情報をプリンタ10が理解することができるフォーマットおよび/または言語に変換する。例えば、プリンタ・ドライバ58は、情報をラスタ・グラフィックス・フォーマットに変換することができる。プリンタ・ドライバ58は、また、プリンタ・ドライバ58に関連するグラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)を通してオペレータが入手することができる選択に基づいてプリンタ10を構成することもできる。
【0022】
プリンタ・ドライバ58は、オペレーティング・システム56から独立していてもよいし、またはその一部であってもよいし、またはオペレーティング・システム56と一緒に動作するアプリケーション・プログラムであってもよい。例示としてのプリンタ・ドライバ58は、プリンタ10のメーカがプリンタ10と一緒に供給することもできる。
【0023】
プリンタ10およびコンピュータ12は、相互に独立しているものであってもよいし、キオスクのエンクロージャのような1つのエンクロージャ内で結合することもできる。
【0024】
コンピュータ12は、さらに、その目的をサポートしている周辺機器を含むこともできるし、このような周辺機器に接続することもできる。例えば、コンピュータ12が旅行キオスクの一部である場合には、コンピュータ12をバーコード・リーダ、パスポート・リーダ、およびカード・リーダと結合することもできる。他の例としては、コンピュータ12がセルフサービスまたは補助サービスチェックアウト・ステーションの一部である場合には、コンピュータ12を、バーコード・リーダ、農産物用の秤、カード・リーダ、キャッシュ・アクセプタおよび/またはディスペンサ、またはキャッシュ・ドロアおよび個人識別番号(PIN)キーパッドと結合することができる。
【0025】
より詳細には、プリンタ制御ソフトウェア46は、電力回路34から必要なサーマル・プリント・ヘッド電力を割り当て、分配し、印刷中の情報の平均印刷密度に基づいて、印刷動作全体を通して駆動モータ38の速度を変更する。プリンタ制御ソフトウェア46は、例えば、ラスタ・グラフィックス・フォーマット内で、プリンタ・ドライバ58から受信した印刷データ内の平均印刷密度を判定する。
【0026】
両面印刷の場合には、プリンタ・ドライバ58は、媒体28の第2の面に印刷される第2の情報とは別に、第1の面に印刷される第1の情報を送信する。媒体28の第1および第2の面の印刷は、1回の印刷サイクルまたは2回の連続印刷サイクル中に行うことができる。情報の各面に対して、プリンタ制御ソフトウェア46が、平均印刷密度および印刷に必要な電力を判定する。
【0027】
例示としての実施態様の場合には、プリンタ制御ソフトウェア46は、3つの範囲の平均印刷密度、すなわち、(a)約30%以下、(b)約30%より大きいが、約39%以下、(c)(i)使用可能な電力の約80%以下、または(ii)使用可能な電力の約80%より大きい必要な電力を含む約40%より大きい平均印刷密度を含む。
【0028】
平均印刷密度が30%以下である場合には、プリンタ制御ソフトウェア46は、通常の電力および速度と変わらない電力またはプラテン速度で両面を印刷する。
【0029】
平均印刷密度が30%よりは大きいが、40%以下である場合には、プリンタ制御ソフトウェア46は、通常の電力で、しかしプラテン速度を低減して同時に両面を印刷する。
【0030】
平均印刷密度が40%より大きく、印刷のために必要な電力が使用できるすべての電力の80%以下である場合には、プリンタ制御ソフトウェア46は、通常の電力で、しかしプラテン速度は低減して同時に両面を印刷する。
【0031】
印刷のために必要な電力が使用できるすべての電力の80%を超える場合には、プリンタ制御ソフトウェア46は、例えば、プリント・ヘッド24のような1つのプリント・ヘッドだけにエネルギーを確実に供給し、1回で印刷を行い、使用できるすべての電力が1つのプリント・ヘッドだけに供給される。
【0032】
第1の面の印刷が終了した後で、プリンタ制御ソフトウェア46は、印刷を中断し、次に前縁部が第2の面の印刷のための位置に適切に位置するまで、媒体28を自動的に反転させる。次に、プリンタ制御ソフトウェア46は、第2の面を印刷する。第2の面の印刷中に、プリンタ制御ソフトウェア46は、第2の面の情報が必ず適当な印刷密度で印刷されるように、例えば、プリント・ヘッド26のような第2の面の印刷を行うプリント・ヘッドへの電力を制御する。
【0033】
別の方法としては、プリンタ10は、全部の紙の長さの移動および給紙ジャムを最小限度に低減するために、どのプリント・ヘッドが、紙の供給源に物理的により近い位置に位置するかにより、第2の面を最初に印刷し、第1の面を最後に印刷することができる。両方の印刷サイクルが終了した後で、プリンタ制御ソフトウェア46は、媒体28を供給、ナイフによる切断、または以降の機械的搬送のための位置に移動する。
【0034】
図2Aおよび図2Bは、搭乗券を含む旅行用文書の形をしている両面感熱文書60の2つの面62および72を示す。
【0035】
第1の面62は、異なる密度レベルで印刷した異なるタイプの情報を必要とする。例えば、面62は、テキスト66より太いフォントで印刷されるテキスト64、「搭乗券」を含む。面62は、さらに、太さが異なるバーを含むバーコード・ラベル68およびグラフィック・ボックス70を含む。
【0036】
第2の面72は、広告を含む。面62のように、面72は、異なるタイプのテキスト74および76を含む。面72は、さらに、広告内のホテルのロゴ78を含む。
【0037】
面62および72の場合には、プリンタ制御ソフトウェア46は、平均印刷密度が30%以下であり、印刷のために必要な電力が使用可能な電力の80%以下であると判定する。それ故、プリンタ制御ソフトウェア46は、両面62および72を同時に印刷する。
【0038】
他のタイプの文書60は、関連するトランザクションに関連する他のタイプの情報を含むことができる。例えば、この情報は、とりわけ、他のまたは複製トランザクション情報、クーポン(図示)、割引またはコンテスト情報、連載漫画、販売条件、文書画像、広告、セキュリティ機能、チケット情報、放棄、保証等のような法的情報を含むことができる。さらに、この情報を、受取人または購入者識別、トランザクション・データ、トランザクションの詳細、店舗在庫または特価品、メーカ在庫または特価品等に基づいて目標とすることもできるし、またはとりわけ可能なオプションのデータベースからランダムに選択することもできる。
【0039】
都合のよいことに、この印刷制御方法は、文書のわかりやすさおよび読みやすさを改善する。この印刷制御方法は、さらに、サーマル・プリント・ヘッド24および26に供給される電力を必ずメーカの推奨する範囲内に制限することにより、プリント・ヘッド電力回路の寿命を延ばす。この印刷制御方法を使用すれば、さらに、より速く印刷を行うことができ、文書の供給もより迅速に行うことができる。必要な印刷電力および全プラテン正方向/逆方向速度で第1および第2の面を別々に印刷すれば、許容最低速度および低減印刷電力で印刷した場合より速く印刷することができる。最後に、この印刷制御方法を使用すれば、印刷したバーコードの最初のパスの読出レートをより速くすることができる。
【0040】
いくつかの実施形態を特に参照しながら説明してきたが、添付の特許請求の範囲の精神および範囲から逸脱することなしに、本発明を種々に変更および修正することができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーマル・プリンタのプロセッサにより、コンピュータから感熱印刷媒体の両面に印刷される情報を表すプリフォーマットされたデータを受信するステップと、
前記プロセッサにより異なる印刷密度で印刷される異なるタイプのデータを判定するために、前記サーマル・プリンタにより前記プリフォーマットされたデータを分析するステップと、
前記プロセッサにより前記異なる印刷密度の平均印刷密度を判定するステップと、
前記プロセッサにより、前記平均印刷密度が所定の平均印刷密度より大きいと判定するステップと、
前記データを印刷するために必要な電力レベルを判定するステップと、
前記プロセッサにより必要な電力レベルに基づいて、第1および第2のサーマル・プリント・ヘッドに前記データを印刷するように指示するステップと、
の各ステップを含むプリンタ制御方法。
【請求項2】
前記データを印刷するように指示するステップが、
前記プロセッサにより、印刷のために必要な電力レベルが、所定の電力レベルより低いと判定するステップと、
前記プロセッサにより、印刷中に第1および第2のサーマル・プリント・ヘッドを通過した前記感熱印刷媒体の移動を低減するステップと、
前記プロセッサにより前記感熱印刷媒体の第1および第2の面に実質的に同時に印刷するために、前記第1および第2のプリント・ヘッドに前記必要な電力レベルを供給するステップと、
の各ステップを含む、請求項1に記載のプリンタ制御方法。
【請求項3】
前記データを印刷するように指示するステップが、
前記プロセッサにより、印刷のために必要な前記電力レベルが、所定の電力レベルより高いと判定するステップと、
前記プロセッサにより第1のプリント・ヘッドを通過した開始位置から前記感熱印刷媒体の移動を指示するステップと、
前記プロセッサにより第1の面に印刷するために、前記第1のプリント・ヘッドに実質的にすべての使用可能な電力を供給するステップと、
前記プロセッサにより前記感熱印刷媒体が前記開始位置に到着するまで、前記感熱印刷媒体の移動を反転させるステップと、
前記プロセッサにより第2のプリント・ヘッドを通過した前記開始位置から前記感熱印刷媒体の移動を指示するステップと、
前記プロセッサにより第2の面に印刷するために、前記第2のプリント・ヘッドに実質的にすべての使用可能な電力を供給するステップと、
の各ステップを含む、請求項1に記載のプリンタ制御方法。
【請求項4】
前記感熱印刷媒体が、印刷後に搭乗券になる、請求項1に記載のプリンタ制御方法。
【請求項5】
前記感熱印刷媒体が、印刷後に旅行用文書になる、請求項1に記載のプリンタ制御方法。
【請求項6】
前記感熱印刷媒体が、印刷後にレシートになる、請求項1に記載のプリンタ制御方法。
【請求項7】
前記プリフォーマットされたデータが、バーコードを含む、請求項1に記載のプリンタ制御方法。
【請求項8】
前記プリフォーマットされたデータが、クーポンを含む、請求項1に記載のプリンタ制御方法。
【請求項9】
前記プリフォーマットされたデータが、マップを含む、請求項1に記載のプリンタ制御方法。
【請求項10】
前記プリフォーマットされたデータが、会社のロゴを含む、請求項1に記載のプリンタ制御方法。
【請求項11】
感熱印刷媒体の第1の面に印刷するための第1のプリント・ヘッドと、
前記感熱印刷媒体の第2の面に印刷するための第2のプリント・ヘッドと、
印刷中に、前記第1および第2のサーマル・プリント・ヘッドを通過した前記感熱印刷媒体を移動するための第1および第2の駆動プラテンと、
コンピュータから前記感熱印刷媒体の前記第1および第2の面に印刷される情報を表すプリフォーマットされたデータを受信し、異なる印刷密度で印刷される異なるタイプのデータを判定するために、前記プリフォーマットされたデータを分析し、前記異なる印刷密度の平均印刷密度を判定し、前記平均印刷密度が所定の平均印刷密度より大きいと判定し、前記データを印刷するために必要な電力レベルを判定し、前記必要な電力レベルに基づいて、前記第1および第2のサーマル・プリント・ヘッドに前記データを印刷するように指示するためのプロセッサと、
を備えるプリンタ。
【請求項12】
前記プロセッサが、印刷するために必要な前記電力レベルが、所定の電力レベルより低いと判定し、印刷中に前記第1および第2のサーマル・プリント・ヘッドを通過した前記感熱印刷媒体の移動を低減し、前記感熱印刷媒体の第1および第2の面に実質的に同時に印刷するために、前記第1および第2のプリント・ヘッドに前記必要な電力レベルを供給する、請求項11に記載のプリンタ。
【請求項13】
前記プロセッサが、印刷するために必要な前記電力レベルが、所定の電力レベルより高いと判定し、第1のプリント・ヘッドを通過した開始位置から前記感熱印刷媒体の移動を指示し、第1の面に印刷するために、前記第1のプリント・ヘッドに実質的にすべての使用可能な電力を供給し、前記感熱印刷媒体が前記開始位置に到着するまで、前記感熱印刷媒体の移動を反転させ、前記第2のプリント・ヘッドを通過した前記開始位置から前記感熱印刷媒体の移動を指示し、第2の面に印刷するために、前記第2のプリント・ヘッドに実質的にすべての使用可能な電力を供給する、請求項11に記載のプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2011−62906(P2011−62906A)
【公開日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−215224(P2009−215224)
【出願日】平成21年9月17日(2009.9.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.イーサネット
【出願人】(391007161)エヌ・シー・アール・コーポレイション (85)
【氏名又は名称原語表記】NCR CORPORATION
【Fターム(参考)】