説明

シアル酸並びにEGFおよび/またはFGFを含有する化粧料または育毛剤およびこれらの製造方法

【課題】本発明は、上皮細胞成長因子や繊維芽細胞成長因子を分解することなく、分子
量の小さいシアル酸を含有する化粧料や育毛剤を提供することを目的とする。
【解決手段】
単分子および低分子型シアル酸および上皮細胞成長因子および/または繊維芽細胞成長因子の両者またはこれら全ての混合物を含む化粧料または育毛剤による。前記の単分子および低分子型シアル酸は燕窩,牛を含む動物の唾液,ローヤルゼリーなどの天然物由来のものであり、これら素材中に含まれる高分子シアル酸を酢酸,クエン酸,リンゴ酸,乳酸などの弱酸分解により、および/ またはシリカアルミナ,ゼオライト,酸性白土など固体酸分解により単分子および低分子型シアル酸へと誘導される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シアル酸,EGFおよび/またはFGFを配合してなる化粧料や育毛剤に関するもので、殊にその製造過程においてシアル酸などを固体酸または弱酸により分解するものである。
【背景技術】
【0002】
肌や頭髪に関する悩みは、古今東西・老若男女を問わないものであり、部位にじかに
塗布するものや飲用するものなど、これまで幾多の改善策が講じられてきたが、未だに
その顕著な効果があるものは見られない。
その主な理由は、人の肌の状態が一様でなく、また抜け毛が加齢によるものであった
り、病によるものであったり、精神的な原因であったり、様々な原因によるものであり
、あまねく対応するものの開発が困難であったからである。 また、ある程度の作用効
果が見られる化粧料や育毛剤,発毛剤などであっても、その成分によっては副作用など
も見られ、不具合があるものが多いのも実情であった。
また、美容についての関心も老若男女を問わず極めて高いものがあり、殊に顔・美肌
に対しては化粧料の作用をいかに高めるか、顔や肌に対する安全をいかに図るかの追求
がなされてきており、効果的な成分の出現が待たれていた。
【0003】
このような観点から、これまでの美容組成物つまり化粧料や、育毛剤,発毛剤などの
頭髪料を根本から見直す画期的な成分の開発が試みられ、効果的な成分の出現が待たれ
ていた。
【0004】
云うまでもなく、本来人の肌や頭皮はデリケートなものであり、人によっては化粧料
や育毛剤,発毛剤などの種類により、かぶれや痒みなどを生じたり、場合によっては頭
皮に対して大きなダメージを与えることともなる。
また、有効的な成分であってもその成分の安定化に欠ける場合にはその成分の作用効
果を充分に活かすことが出来なかった。
【0005】
下記の特許文献1には、糖および/またはタンパク質と結合していないシアル酸を含
有し、かつセリシンを含有しないことを特徴とするインスリン様成長因子−1分泌促進
剤が開示されており、その最終請求項に育毛剤についても触れている。
【0006】
また、特許文献2には、シアル酸を含有する発毛育毛用組成物に関するジンセノサイ
ドRb1様物質のスクリーニング方法が開示されている。
【0007】
また、特許文献3には、シアル酸(N−アセチルノイラミン酸である場合を含む)及
びシアル酸誘導体を含有する養毛剤が開示されている。
【0008】
また、特許文献4には、ラクトフェリン類、ラクトフェリン類の加水分解物、または
これらの混合物と上皮細胞成長因子とを含有する創傷治癒剤、化粧料および養毛剤が開
示されている。
【0009】
また、特許文献5〜6には、何れも燕窩を利用した場合を含むシアル酸含有成分を利
用した化粧料が開示されている。
しかしながら、上記の1〜6の特許文献には、本件発明のような固体酸の弱酸による
シアル酸の分解についてはその開示、示唆がなく、本件発明の構成、作用効果による特
徴が見られず、本願発明とは明らかに相違する発明である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
【特許文献1】特開2009−073806号公報
【特許文献2】特開2004−077456号公報
【特許文献3】特許第2555389号公報
【特許文献4】特開平5−352423号公報
【特許文献5】国際公表99/22709号公報
【特許文献6】特開2003−095961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明が解決しようとする課題は、シアル酸は燕窩やローヤルゼリー、卵、動物の唾
液などに含まれているが、タンパク質、リピッド(脂肪)、糖鎖などの構成成分であり
、高分子を形成している。このような状態で、育毛剤や化粧料に応用することは、頭皮
および皮膚への吸収性が悪く問題があった。本発明は、分子量の大きい結合型シアル酸つまりシアルオリゴ糖あるいはタンパク質と結合したシアル酸さらには各種単糖類と結合
した多糖類すなわち糖鎖中に含まれる高分子シアル酸を吸収性の良い低分子のシアル酸
に分解する方法であり、併せて共存するタンパク性の有用物質(上皮細胞成長因子や繊
維芽細胞成長因子など)を可及的に壊すことなく残す方法である。
また従来例のものは、シアル酸を酵素や酸で分解するため、有用な上皮細胞成長因子
・繊維芽細胞成長因子も切断してしまう可能性があり、それぞれに不具合があった。ま
た、シアル酸はN−アセチルノイラミン酸であり、分子中にアセル基が存在し、強酸分
解では加水分解され切断される可能性も高い。
本発明者らはこれらの問題を解決するため、種々の検討を重ねた結果、前記燕窩など
の素材を弱酸および/または固体酸で処理すれば目的に叶うことを知見し、本発明を完成させたのである。
また、本発明者らは燕窩などに含まれるシアル酸が有する育毛効果に加えて表皮増殖
効果のある上皮細胞成長因子(EGF)や繊維芽細胞成長因子(FGF)が加わり両者
の相乗効果により、優れた発毛効果のあることを見出し、本発明を完成させたのである。 さらにまた、天然保湿因子として知られているアミノ酸、ペプチド類、多糖類なども加わり保湿作用効果およびつやつや感の優れた美容組成物を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的は、本発明によれば、単分子および低分子型シアル酸および上皮細胞成長因子(以下、EGFと云う)および/または繊維芽細胞成長因子(以下、FGFと云う)の両者またはこれら全ての混合物を含むことを特徴とする、化粧料または育毛剤により達成される。
【0013】
また、本発明に係わる素材としては、好ましくは、前記の単分子および低分子型シアル酸およびEGFおよび/ またはFGFはアナツバメの巣エキス(以下、燕窩エキスと云う)および/または動物(牛の場合を含む)の唾液および/またはローヤルゼリーの天然物由来のものである。
【0014】
また、本発明は、好ましくは、前記の請求項2に記載した素材を弱酸により分解し、得られた単分子および低分子型シアル酸およびEGFおよび/ またはFGFを使用する。
【0015】
また、本発明は、好ましくは、前記の弱酸は、酢酸,クエン酸,リンゴ酸,乳酸であ
る。
【0016】
また、本発明は、好ましくは、前記酸分解は、固体酸による。
【0017】
また、本発明は、好ましくは、前記固体酸は、シリカアルミナ,ゼオライト,酸性白
土である。
【0018】
また、本発明による化粧料は、前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、必要に応じてさらにEGFおよび/またはFGFを加え,ベヘニルアルコール,スクワラン,モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン,マカデミアナッツ油,セスキオレイン酸ソルビタン,ステアリン酸グリセリル,トコフェロール,グリセリン,1,3−ブチレングリコール,フェノキシエタノール,アクリル酸・メタアクリル酸共重合体,水酸化カリウム,イワベンケイ根エキス,プラセンタエキス,サイタイ抽出液,水溶性コラーゲンの内1種以上の成分を配合してなる。
【0019】
また、本発明による育毛シャンプーは、前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、必要に応じてさらにEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,チャエキス,チョウジエキス,ゼニアオイエキス,キハダ樹皮エキス,シソエキス,センブリエキス,ラウロイル加水分解シルクNa,加水分解ケラチン,コメ発酵液,褐藻エキスおよび/または紅藻エキスまたはおよび/または緑藻エキス,ポリクオタニウム−51の内1種以上の成分を配合してなる。
【0020】
また、本発明による育毛コンディショナーは、前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、必要に応じてさらにEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,チャエキス,チョウジエキス,ゼニアオイエキス,キハダ樹皮エキス,シソエキス,センブリエキス,パンテノール,コメ発酵液,ポリクオタニウム−51の内1種以上の成分を配合してなる。
【0021】
また、本発明による育毛トニックは、前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、必要に応じてさらにEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,センブリエキス,オタネニンジンエキス,セファランチン,糖/アミノ酸エステル−1,プラセンタエキス,メントール,サンショウ果皮エキス,コメ発酵液,ゲンチアナ根エキス,カミツレ花エキス,トウキンセンカ花エキス,コンフリー葉エキス,アルニカ花エキスの内1種以上の成分を配合してなる。
【0022】
また、上記目的は、単分子および低分子型シアル酸およびEGFおよび/またはFGFの両者またはこれら全ての混合物を含むことを特徴とする、化粧料または育毛剤の製造方法により達成される。
【0023】
また、本発明の製造方法は、好ましくは、前記の単分子および低分子型シアル酸およびEGFおよび/ またはFGFは燕窩エキスおよび/または動物(牛の場合を含む)の唾液および/またはローヤルゼリーの天然物由来のものである。
【0024】
また、本発明の製造方法は、好ましくは、前記の請求項12に記載した素材を弱酸に
より分解し、得られた単分子および低分子型シアル酸を使用する。
【0025】
また、本発明の製造方法は、好ましくは、前記の弱酸は、酢酸,クエン酸,リンゴ酸
,乳酸である。
【0026】
また、本発明の製造方法は、好ましくは、前記酸分解は、固体酸による。
【0027】
また、本発明の製造方法は、好ましくは、前記固体酸は、シリカアルミナ,ゼオライ
ト,酸性白土である。
【0028】
また、本発明による化粧料の製造方法は、前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/またはFGFに、さらに必要に応じてEGFおよび/またはFGFを加え,ベヘニルアルコール,スクワラン,モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン,マカデミアナッツ油,セスキオレイン酸ソルビタン,ステアリン酸グリセリル,トコフェロール,グリセリン,1,3−ブチレングリコール,フェノキシエタノール,アクリル酸・メタアクリル酸共重合体,水酸化カリウム,イワベンケイ根エキス,プラセンタエキス,サイタイ抽出液,水溶性コラーゲンの内1種以上の成分を配合してなる。
【0029】
また、本発明による育毛シャンプーの製造方法は、前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、さらに必要に応じてEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,チャエキス,チョウジエキス,ゼニアオイエキス,キハダ樹皮エキス,シソエキス,センブリエキス,ラウロイル加水分解シルクNa,加水分解ケラチン,コメ発酵液,褐藻エキスおよび/または紅藻エキスまたはおよび/または緑藻エキス,ポリクオタニウム−51の内1種以上の成分を配合してなる。
【0030】
また、本発明による育毛コンディショナーの製造方法は、前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、さらに必要に応じてEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,チャエキス,チョウジエキス,ゼニアオイエキス,キハダ樹皮エキス,シソエキス,センブリエキス,パンテノール,コメ発酵液,ポリクオタニウム−51の内1種以上の成分を配合してなる。
【0031】
また、本発明による育毛トニックの製造方法は、前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、さらに必要に応じてEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,センブリエキス,オタネニンジンエキス,セファランチン,糖/アミノ酸エステルー1,プラセンタエキス,メントール,サンショウ果皮エキス,コメ発酵液,ゲンチアナ根エキス,カミツレ花エキス,トウキンセンカ花エキス,コンフリー葉エキス,アルニカ花エキスの内1種以上の成分を配合してなる。
【発明の効果】
【0032】
本発明による単分子および低分子型シアル酸を含有する化粧料や育毛剤は、シアル酸を分子中に含有する燕窩を酢酸,クエン酸,リンゴ酸,乳酸などの弱酸で分解するので、
上記のようにEGF関連物質やFGF関連物質などが分解されずに有用タンパク質を残
し、かつ低分子化されたシアル酸を残すので、頭皮や皮膚への吸収性の優れたものとな
る。
【0033】
また、本発明においては上記のようにシリカアルミナ、ゼオライト、酸性白土などの
固体酸で分解するので、分子中にシアル酸を含有する燕窩などの処理中に固液分離を容
易に行うことが出来、また中和にアルカリを使用することが可及的に避けられる。
【0034】
また、本発明による、単分子および低分子型シアル酸を含有する化粧料や育毛剤は、上記のように分子中にシアル酸を含有する燕窩などをシリカアルミナ、ゼオライト、酸性
白土などの固体酸で分解するので低分子化された、頭皮・皮膚への吸収性の良いシアル
酸が得られる利点がある。
【0035】
本発明は、上記の作用効果により、より育毛促進作用が優れたシャンプー,コンディ
ショナー,トニックを得ることができ、また保湿作用やつやつや感の優れた美容クリー
ムなどの美容組成物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、この発明の好適な実施形態を詳細に説明する。
尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい
種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるものではない。
【0037】
上記のように、本発明においては、使用するシアル酸としては燕窩エキスや動物の唾
液やローヤルゼリーなどの天然物由来のものを使用している。
そもそも、シアル酸とは生体内で、単体のほか、複合糖質の構成成分として、細胞膜
表面のオリゴ糖の末端に存在して、重要な生物学的機能を担っていることが知られてい
る。その細胞膜糖鎖の内、最も重要なものは、糖脂質と糖タンパク質である。
今日では、このシアル酸は、下記する燕窩に多量に含まれていることが知られてきて
いる。また、牛などの動物の唾液やローヤルゼリーにも含まれていることが知られてい
る。本願発明においてはこれらの天然物由来成分を利用するものであるが、特にそのシ
アル酸含有量(10〜12%)と多く含まれる燕窩を重用するものである。
【0038】
上記の燕窩は、アナツバメ{アマツバメ目アマツバメ科アナツバメ属(Colloc
aliini)の総称}が産卵期に発達した唾液腺から分泌される唾液を固めて約1ケ
月かけて作り上げるものである。その食用は古くから東南アジア・中国において珍重さ
れ、滋養・美容・強壮効果があることが知られている。感染防御、テストテロン(男性
ホルモン)の産生効果も知られている。この燕窩には、シアル酸が10%以上と極めて
多く含まれていることが知られており、ヒト、ミツバチ含有のものに比し、200〜1
,500倍ものシアル酸が含まれており、従ってシアル酸の供給源としては最良のもの
と云える。このほか卵にも乾燥卵黄中0.2%,牛乳中には0.02%、牛乳の初乳中
には0.15%含まれている。
【0039】
EGF関連物質は人間が本来持っている細胞を再生させる因子であり、皮膚の表面に
ある細胞に働きかけて新しい細胞の新生を促進する。人間は年齢を重ねるにしたがって
、上皮細胞成長因子の分泌量が減少していく(Life Sciences vol.
31,679−683,1982)。これが肌の老化現象の原因となる。
このEGF関連物質を肌に補給することにより、みずみずしい皮膚細胞の新生を促す
ことができる。つまり老化現象を逆行させることができるといえる。このことは、頭皮
においても同様と思われる。
また、FGF関連物質は、肌の真皮に存在する繊維芽細胞や内皮細胞の増殖を促進す
る分子量16000〜20000のタンパク質である。
このFGF関連物質は、さまざまな組織に存在する繊維芽細胞の成長を促進させるの
で、その作用は神経細胞の分化、血管新生など多岐に及ぶ。またこのFGF関連物質は
、EGF関連物質と同様に年齢を重ねるにしたがって減少していく。そのため、真皮で
の繊維芽細胞によるコラーゲン合成が行われなくなり肌の弾力や保湿力は衰えてしまう
のである。
【0040】
以下に、本発明に使用する燕窩の作用と生物学的反応を示す。
燕窩には、フコース,N−アセチルノイラミン酸,ガラクトース,マンノース,N−
アセチルガラクトサミン,N−アセチルグルコサミンの糖鎖が含まれていることが知ら
れている。
この内、本発明に関係するN−アセチルノイラミン酸は上述のように、シアル酸とし
て知られており、燕窩ムコイドの組成は相当量のシアル酸と灰分が含まれているのが特
徴とされる。
N−アセチルグルコサミンとピルビン酸ナトリウムより転移酵素により調製したシアル酸単分子は、知覚神経を刺激するので、これにより発毛を促進することが、マウスによる実験により確認されている。(フレグランス ジャーナル 2009年10月号43ページ)また、EGFは毛成長期の開始と、成長期から退行期への移行に必要であり、毛周期を円滑に回転に必須であること、およびEGF受容体が発毛に必須であることも報告されている。(The Journal of Biological Chemistry 278巻26120(2003年)。 しかしながら、このように毛の発育に有用なシアル酸およびEGFも両者混在する状況での育毛効果については今まで知られていないのである。本発明者らはこのような情勢下に鑑み、天然素材の燕窩などを前記方法で加水分解したところ、この両者が都合よく存在することを見出し、しかも卓越した育毛効果のある組成で得られることを見出したのである。
【0041】
本発明においては、前述のように酢酸,クエン酸,リンゴ酸,乳酸などの弱酸による
分解を行っているので、シアルオリゴ糖が分子量の小さいシアル酸となる。また、これ
により、EGF関連物質やFGF関連物質が分解されないので、シアル酸と相俟って化
粧料や育毛剤として有効に機能する。
弱酸とは、酸解離定数の大きい強酸に対し、酸解離定数の小さい酸を云う。
【0042】
本発明においては、前述のようにシリカアルミナ,ゼオライト,酸性白土などの固体
酸による分解を行っているので、固液分離が容易に行うことができ、また中和にアルカ
リを使う必要がなく、また分子量が小さいシアル酸が得られ、化粧料や育毛剤として有
効に機能する。
固体酸とは、陽子供給与体または電子受容体として働く固体をいい、一般の酸のよう
に塩基性指示薬を変色させたり、塩基を吸着する性質を有する。
シリカアルミナとは、SiとAlの酸化物が適当に混合されているもので、多くは非
結晶であるが、結晶性のものも見られる。シリカアルミナは、通常の状態で多分子層を
構成する。
ゼオライトとは、結晶中に微細孔を有するアルミノ珪酸塩の総称であり、和名は沸石
である。分子篩い,イオン交換剤,触媒,吸着剤などとして広く利用されており、現在
では様々な性質を有するゼオライトが人工的に合成されており、工業的にも重要な物質
となっている。
酸性白土とは、ベントナイトと共にモンモリロナイトを成分とし、強い吸着能と触媒
能を有する工業用鉱物資源である。
【0043】
以下に、本発明の化粧料(美容クリーム)において使用される他の成分の特徴につい
て述べる。
・ベヘニルアルコールは、ナタネ油を高圧水素還元して得られる還元アルコールで、製
品の粘度を高める目的で使用される。
・スクワランは、アイザメや深海に生息するサメ類の肝油から採取したスクワレンを水
素添加して得られる飽和炭化水素である。皮膚に対する刺激は少なく、非常に感触も良
いため、様々な化粧品に用いられる天然物由来の油性基材である。
・モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタンは、比較的安全性の高い非イオン型界
面活性剤で、乳化の目的の他に、香料などの可溶化にも用いられる。・マカデミアナッ
ツ油は、マカデミアの種実より得られる油である。オレイン酸やパルミトオレイン酸を
多く含み、皮膚への親和性が高く油っぽい感触を与えないので、他の油脂よりも皮膚へ
の感触が優れている。
・セスキオレイン酸ソルビタンは、非イオン性界面活性剤で、親油性の乳化剤、溶解助
剤として用いられる。
・ステアリン酸グリセリルは、非イオン型界面活性剤の一種で、クリームや乳液などの
乳化に使用される。
・トコフェロールは、植物油脂中に含まれており抗酸化剤として用いられる。・グリセ
リンは、保湿剤として古くから用いられている。クリーム、乳液などに配合して製品の
粘稠度を維持する目的と皮膚面での保湿性と使用感を調整する目的で用いる。
・1,3−ブチレングリコールは、皮膚に対して刺激・毒性が少なく、抗菌性を有する
保湿剤である。クリーム、乳液などに広く用いられている。
・フェノキシエタノールは、防腐剤の一種である。
・アクリル酸・メタアクリル酸共重合体は、クリームやジェルなどの粘稠度の調整に用
いられる基材である。
・水酸化カリウムは、化粧水のアルカリ化などに用いるpH調節剤である。
サイタイ抽出液は、哺乳動物の臍帯を原料として抽出した酸性ムコ多糖類を含む粘稠な
液体で、優れた水分保持力を有する。
・水溶性コラーゲンは、哺乳動物の結合組織から抽出して得られるポリペプチドの一種
である。皮膚との親和性に優れ、皮膚の保護効果と保湿機能の改善に貢献する。
【0044】
一般に、毛髪の成長にはサイクルがあり、成長と脱毛を繰り返しており、いわゆるヘ
アサイクルと呼ばれているもので、成長期、退行期、休止期とに分けられる。育毛にお
いては、毛根に栄養を与え、保湿することで頭皮を元気な状態にし、正常なヘアサイク
ルへと導き、毛髪の生育環境を整えます。
以下に、本発明の育毛シャンプー、育毛コンディショナー、育毛トニックにおいて使
用される他の成分の特徴について述べる。
・グリチルリチン酸2K 抗炎症作用
・チャエキス 抗菌作用、活性酸素消去作用
・チョウジエキス 活性酸素消去作用
・ゼニアオイエキス 保湿作用、活性酸素消去作用
・キハダ樹皮エキス 活性酸素消去作用
・シソエキス 活性酸素消去作用、抗炎症作用
・センブリエキス 活性酸素消去作用、血流促進作用
・ラウロイル加水分解シルクNa 毛髪コンディショニング作用、保湿作用
・加水分解ケラチン 毛髪コンディショニング作用、肌荒れ防止作用
・コメ発酵液 保湿作用
・褐藻エキス、紅藻エキス、緑藻エキス 収斂作用、脂肪分分解作用
・ポリクオタニウム−51 肌荒れ制御、毛髪保護、保湿作用
・パンテノール 毛髪コンディショニング作用
・オタネニンジン根エキス 細胞賦活作用
・弱酸分解燕窩エキス 発毛、育毛促進作用
・糖/アミノ酸エステル−1 育毛原料ミックス
・プラセンタエキス 保湿作用、美白作用
・メントール 清涼作用、微小血管刺激作用
・サンショウ果皮エキス 抗炎症作用、抗酸化作用
・ゲンチアナ根エキス 抗酸化作用、細胞賦活作用
・カミツレ花エキス 抗老化作用
・トウキンセンカ花エキス 抗炎症作用、血行促進作用
・コンフリー葉エキス 抗炎症作用、コンディショニング作用
・アルニカ花エキス 抗炎症作用、血行促進作用
なお、上記の糖/アミノ酸エステル−1は、元々アミノ酸がさまざまな細胞にとって
重要なエネルギー源となることが知られていることにより、育毛においても毛母細胞の
エネルギー供給に重要であることが示唆され、アミノ酸が育毛という観点からも毛髪へ
の働きが予期されているものである。
【0045】
(実施例1)以下により、保湿性、肌のはりの優れた美容クリームを得た。
成分名 配合量 (%) 1 ベヘニルアルコール 3.00
2 スクワラン 5.00
3 モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 1.50
4 マカデミアナッツ油 2.00
5 セスキオレイン酸ソルビタン 0.70
6 ステアリン酸グリセリル 0.30
7 トコフェロール 0.10
8 精製水 適量
9 グリセリン 7.00
10 1,3−ブチレングリコール 5.00
11 アクリル酸・メタアクリル酸共重合体 0.20
12 フェノキシエタノール 適量
13 精製水 適量
14 弱酸分解燕窩エキス 1.00
15 イワベンケイ根エキス 0.50
16 EGF(50ppm溶液) 0.40
17 プラセンタエキス 1.00
18 サイタイ抽出液 0.50
19 水溶性コラーゲン 0.50
20 精製水 適量
21 水酸化カリウム 適量
計 100.00
製法および工程は、以下に示すとおりである。
1) 1〜7を混合し、80℃まで加温溶解する。
2) 8〜11を混合し、80℃まで加温溶解する。
3) 2)に1)を加え、均一に乳化する。
4) 60℃まで攪拌冷却し、12を加え均一にする。
5) 40℃まで攪拌冷却し、13〜19を加え均一にする。
6) 35℃にて冷却を止め、20〜21を加え均一にする。
7) 静置し完成とする。
【0046】
(実施例2)以下による主成分を配合することにより、育毛効果の優れた育毛シャン
プーを得た。
成分名 配合量(%)
1 弱酸分解燕窩エキス 5.0
2 EGFおよび/またはFGF溶液 適量
3 グリチルリチン酸2K 2.2
4 チャエキス 0.4
5 チョウジエキス 0.1
6 ゼニアオイエキス 1.4
7 キハダ樹皮エキス 0.5
8 シソエキス 1.8
9 センブリエキス 0.5
10 ラウロイル加水分解シルクNa 2.5
11 加水分解ケラチン 0.3
12 コメ発酵液 0.5
13 褐藻エキスおよび/または紅藻エキスまたはおよび/または緑藻エキス 1.6
14 ポリクオタニウム−51 1.8
15 フェノキシエタノール 0.8
その他シャンプー構成成分を加え、100%とした。
製法および工程は、以下に示す通りである。
燕窩10gを水100mlに懸濁し、酢酸1mlを加え、80℃、60分加熱し、ろ
過、ろ液を炭酸水素ナトリウムで中和し、減圧濃縮乾固すれば目的のシラップが得られ
る。固体酸の場合ろ過して濃縮、乾固すれば目的のシラップが得られる。
弱酸の場合: 燕窩100に対し5〜20加える。
固体酸の場合: 燕窩100に対し1〜5加える。
温度50〜100℃
使用水5〜10倍
【0047】
(実施例3)以下により、育毛効果の優れた育毛コンディショナーを得た。
成分名 配合量(%)
1 弱酸分解燕窩エキス 7.0
2 EGFおよび/またはFGF溶液 適量
2 グリチルリチン酸2K 2.5
3 チャエキス 1.6
4 チョウジエキス 0.5
5 ゼニアオイエキス 0.2
6 キハダ樹皮エキス 1.9
7 シソエキス 0.4
8 センブリエキス 6.25
9 パンテノール 0.3
10 コメ発酵液 1.5
11 ポリクオタニウム−51 2.5
12 フェノキシエタノール 0.6
その他コンディショナー構成成分を加え、100%とした。
製法および工程は実施例2のものと同様である。
【0048】
(実施例4)以下により、育毛効果の優れた育毛トニックを得た。
成分名 配合量(%)
1 弱酸分解燕窩エキス 8.5
2 EGFおよび/またはFGF溶液 適量
3 グリチルリチン酸2K 8.2
4 センブリエキス 5.5
5 オタネニンジン根エキス 6.0
6 糖/アミノ酸エステル−1 2.5
7 メントール 0.5
8 サンショウ果皮エキス 2.13
9 コメ発酵液 3.4
10 ゲンチアナ根エキス 0.3
11 カミツレ花エキス 2.25
12 トウキンセンカ花エキス 0.8
13 コンフリー葉エキス 2.25
14 アルニカ花エキス 1
15 フェノキシエタノール 0.3
その他トニック構成成分を加え、100%とした。
製法および工程は実施例2のものと同様である。
【0049】
本発明におけるシアル酸含有量は、好ましくは、0.01〜5ml、より好ましくは
、0.5〜3ml、とりわけ好ましくは、1mlである(上記は、製剤100mlに対
するものである。以下同じ)。
また、本発明におけるEGF含有量は、好ましくは0.00001〜0.001pp
m、より好ましくは、0.00005〜0.0008ppm、とりわけ好ましくは、0
.00008〜0.0005ppmである(ppmは濃度を表す)。
【0050】
本発明におけるシアル酸およびEGFに関する各存在数値を下記に表す。
シアル酸 EGF
・原料の燕窩 +++ +++
・強酸分解 +++ −
・弱酸分解 ++ +++
・固体酸分解 +++ +++
分析法: R&Dシステムズ社の測定キットを使用した。シアル酸はHPLC法、E
GFはELISAキットを用い、抗EGFレセプター抗体で検体中のEGFレセプター
をとらえる方法によった。
強酸分解は10%塩酸で100℃、60分加熱後、中和して分析に供した。弱酸分解
は5%酢酸を使用し、80℃、30分加熱、固体酸分解は酸性白土を燕窩に対して0.
5%添加し、80℃、30分加熱し、必要に応じて炭酸水素ナトリウムで中和して実験
に供した。
表中+++は100%、++は75%残存、−は存在しないことを表す。
【0051】
なお、本発明におけるシアル酸並びにEGFの定量法は下記によった。
シアル酸定量法:
酸加水分解後、高速液体クロマトグラフ(HPLC)法でシアル酸の定量分析を行っ
た。
EGF定量法:
R&Dシステムズ社のEGF ELISAキット(カタログ品番DEG00)を使用
して上皮細胞増殖因子(EGF)の定量分析を行った。
【0052】
[使用試験1](育毛トニック)
40代〜60代男性治験者20人に、実施例4のシアル酸含有育毛剤を毎日朝晩2回
約3mlを薄毛部位に直接塗布して貰い、塗布する前と塗布後3ケ月の薄毛部位の状態
とを比較した。その結果、脱毛状態、薄毛部分の状態、薄毛部分の増毛の各項目につい
て20人中17人にその改善が見られ、その内12人には、顕著な改善が見られた。
以上の結果、上記実施例4により得られたシアル酸含有育毛剤には、育毛に顕著また
はある程度の効果があることが確認された。
【0053】
[使用試験2](美容クリーム)
使用試験2は、肌の乾燥やしわ・たるみといった症状を呈する30才〜50才代の
女性からなる被験者21名を1群として用いた。それぞれの群において、実施例1によ
り得られた美容クリームまたは比較例(シアル酸および/またはEGFおよび/またはFGF未配合品)をそれぞれ1日2回朝と就寝前に、3ケ月間使用させた。さらに、使用試験の開始前と使用から3ケ月後に、肌の状態の観察およびTEWAMETER により前腕内側部の経表皮蒸散水分量(TEWL)の使用前値を測定し、TEWL値により皮膚の潤いを評価した。
これらの結果から、肌のしわ・たるみや保湿力および肌のハリについて、「向上」が
12名、「やや向上」が6名、「どちらとも云えない」が3名の3段階評価としてその
効果の有無が表れた。
【産業上の利用可能性】
【0054】
本発明は、上記のように化粧料や育毛剤として有効的に利用可能であるが、その他、
美容健康食品(主に美容健康飲料),免疫強化食品として健康維持、疾病予防用健康食
品として、幅広く利用可能である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
単分子および低分子型シアル酸および上皮細胞成長因子(以下、EGFと云う)および/または繊維芽細胞成長因子(以下、FGFと云う)の両者またはこれら全ての混合物を含むことを特徴とする、化粧料または育毛剤。
【請求項2】
前記の単分子および低分子型シアル酸およびEGFおよび/ またはFGFはアナツバメの巣エキス(以下、燕窩エキスと云う)および/または動物(牛の場合を含む)の唾液および/またはローヤルゼリーの天然物由来のものであることを特徴とする、請求項1に記載の化粧料または育毛剤。
【請求項3】
前記の請求項2に記載した素材を弱酸により分解し、得られた単分子および低分子型シアル酸およびEGFおよび/ またはFGFを使用することを特徴とする、請求項1または2に記載の化粧料または育毛剤。
【請求項4】
前記の弱酸は、酢酸,クエン酸,リンゴ酸,乳酸であることを特徴とする、請求項3に記載の化粧料または育毛剤。
【請求項5】
前記酸分解は、固体酸によることを特徴とする、請求項3または4に記載の化粧料または育毛剤。
【請求項6】
前記固体酸は、シリカアルミナ,ゼオライト,酸性白土であることを特徴とする、請求項5に記載の化粧料または育毛剤。
【請求項7】
前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、必要に応じてさらにEGFおよび/またはFGFを加え,ベヘニルアルコール,スクワラン,モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン,マカデミアナッツ油,セスキオレイン酸ソルビタン,ステアリン酸グリセリル,トコフェロール,グリセリン,1,3−ブチレングリコール,フェノキシエタノール,アクリル酸・メタアクリル酸共重合体,水酸化カリウム,イワベンケイ根エキス,プラセンタエキス,サイタイ抽出液,水溶性コラーゲンの内1種以上の成分を配合してなることを特徴とする化粧料。
【請求項8】
前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、必要に応じてさらにEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,チャエキス,チョウジエキス,ゼニアオイエキス,キハダ樹皮エキス,シソエキス,センブリエキス,ラウロイル加水分解シルクNa,加水分解ケラチン,コメ発酵液,褐藻エキスおよび/または紅藻エキスまたはおよび/または緑藻エキス,ポリクオタニウム−51の内1種以上の成分を配合してなることを特徴とする育毛シャンプー。
【請求項9】
前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、必要に応じてさらにEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,チャエキス,チョウジエキス,ゼニアオイエキス,キハダ樹皮エキス,シソエキス,センブリエキス,パンテノール,コメ発酵液,ポリクオタニウム−51の内1種以上の成分を配合してなることを特徴とする育毛コンディショナー。
【請求項10】
前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、必要に応じてさらにEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,センブリエキス,オタネニンジンエキス,セファランチン,糖/アミノ酸エステル−1,プラセンタエキス,メントール,サンショウ果皮エキス,コメ発酵液,ゲンチアナ根エキス,カミツレ花エキス,トウキンセンカ花エキス,コンフリー葉エキス,アルニカ花エキスの内1種以上の成分を配合してなることを特徴とする育毛トニック。
【請求項11】
単分子および低分子型シアル酸およびEGFおよび/またはFGFの両者またはこれら全ての混合物を含むことを特徴とする、化粧料または育毛剤の製造方法。
【請求項12】
前記の単分子および低分子型シアル酸およびEGFおよび/ またはFGFは燕窩エキスおよび/または動物(牛の場合を含む)の唾液および/またはローヤルゼリーの天然物由来のものであることを特徴とする、請求項11に記載の化粧料または育毛剤の製造方法。
【請求項13】
前記の請求項12に記載した素材を弱酸により分解し、得られた単分子および低分子型シアル酸およびEGFおよび/ またはFGFを使用することを特徴とする、請求項11または12に記載の化粧料または育毛剤の製造方法。
【請求項14】
前記の弱酸は、酢酸,クエン酸,リンゴ酸,乳酸であることを特徴とする、請求項13に記載の化粧料または育毛剤の製造方法。
【請求項15】
前記酸分解は、固体酸によることを特徴とする、請求項13または14に記載の化粧料または育毛剤の製造方法。
【請求項16】
前記固体酸は、シリカアルミナ,ゼオライト,酸性白土であることを特徴とする、請求項15に記載の化粧料または育毛剤の製造方法。
【請求項17】
前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/またはFGFに、さらに必要に応じてEGFおよび/またはFGFを加え,ベヘニルアルコール,スクワラン,モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン,マカデミアナッツ油,セスキオレイン酸ソルビタン,ステアリン酸グリセリル,トコフェロール,グリセリン,1,3−ブチレングリコール,フェノキシエタノール,アクリル酸・メタアクリル酸共重合体,水酸化カリウム,イワベンケイ根エキス,プラセンタエキス,サイタイ抽出液,水溶性コラーゲンの内1種以上の成分を配合してなることを特徴とする化粧料の製造方法。
【請求項18】
前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、さらに必要に応じてEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,チャエキス,チョウジエキス,ゼニアオイエキス,キハダ樹皮エキス,シソエキス,センブリエキス,ラウロイル加水分解シルクNa,加水分解ケラチン,コメ発酵液,褐藻エキスおよび/または紅藻エキスまたはおよび/または緑藻エキス,ポリクオタニウム−51の内1種以上の成分を配合してなることを特徴とする育毛シャンプーの製造方法。
【請求項19】
前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、さらに必要に応じてEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,チャエキス,チョウジエキス,ゼニアオイエキス,キハダ樹皮エキス,シソエキス,センブリエキス,パンテノール,コメ発酵液,ポリクオタニウム−51の内1種以上の成分を配合してなることを特徴とする育毛コンディショナーの製造方法。
【請求項20】
前記の単分子および低分子型シアル酸および天然物由来のEGFおよび/ またはFGFに、さらに必要に応じてEGFおよび/またはFGFを加え,グリチルリチン酸2K,センブリエキス,オタネニンジンエキス,セファランチン,糖/アミノ酸エステルー1,プラセンタエキス,メントール,サンショウ果皮エキス,コメ発酵液,ゲンチアナ根エキス,カミツレ花エキス,トウキンセンカ花エキス,コンフリー葉エキス,アルニカ花エキスの内1種以上の成分を配合してなることを特徴とする育毛トニックの製造方法。

【公開番号】特開2011−136909(P2011−136909A)
【公開日】平成23年7月14日(2011.7.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−295789(P2009−295789)
【出願日】平成21年12月25日(2009.12.25)
【出願人】(508370038)株式会社 日本天然物研究所 (1)
【Fターム(参考)】