シクロブチルアミン誘導体
式(I)の化合物は、ヒスタミン−3受容体リガンドによって予防または改善される状態または障害を治療する上で有用である。ヒスタミン−3受容体リガンドを含む医薬組成物、そのような化合物および組成物を用いる方法、ならびに式(I)の範囲に含まれる化合物の製造方法も開示される。
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【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、エステル、アミドもしくはプロドラッグ。
【化1】
[式中、
R1およびR2のうちの一方は式−L2−R6a−L3−R6bの基であり;
R1およびR2のうちの他方は、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノおよびチオアルコキシからなる群から選択され;
R3、R3aおよびR3bはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノおよびチオアルコキシからなる群から選択され;
R4およびR5はそれぞれ独立に、アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルおよびシクロアルキルからなる群から選択され、またはR4およびR5がそれぞれが結合している窒素原子と一体となって、下記式の非芳香族環:
【化2】
を形成しており;
R7、R8、R9およびR10は各場合でそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシアルキル、フルオロアルキル、シクロアルキルおよびアルキルからなる群から選択され;
R11、R12、R13およびR14はそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシアルキル、アルキルおよびフルオロアルキルからなる群から選択され;
R6aは、5〜6員ヘテロアリール環、シアノフェニル、8〜10員二環式ヘテロアリール環および4〜8員複素環からなる群から選択され;
R6bは、水素、5〜6員ヘテロアリール環、フェニル、8〜10員二環式ヘテロアリール環および4〜8員複素環からなる群から選択され;
QはOおよびSであり;
Lは、−[C(R16)(R17)]kであり;
L2は、結合、−O−、−C(=O)−、−S−、−NH−、−N(R16)C(=O)−、−C(=O)N(R16)および−N(アルキル)−からなる群から選択され;
L3は、結合、−O−、−C(=O)−、−S−、−N(R16)C(=O)−、−C(=O)N(R16)および−N(R15)−からなる群から選択され;
R15は、水素、アルキル、アシル、アルコキシカルボニル、アミドおよびホルミルからなる群から選択され;
R16およびR17は各場合で独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
RxおよびRyは各場合で独立に、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、フルオロおよびジアルキルアミノからなる群から選択され;
kは、0、1または2であり;
mは、1〜5の整数であり;
nは、0または1である。]
【請求項2】
R1が−L2−R6a−L3−R6bであり、L2が結合であり、R6bが水素であり、L3が結合であり、R6aが5員もしくは6員のヘテロアリール環から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R6aが、フリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、テトラゾリル、[1,2,3]チアジアゾリル、[1,2,4]チアジアゾロニル、[1,2,5]チアジアゾロニル、[1,3,4]チアジアジノニル、[1,2,3]オキサジアゾリル、[1,2,4]オキサジアゾロニル、[1,2,5]オキサジアゾロニル、[1,3,4]オキサジアジノニル、チアゾリル、チエニル、[1,2,3]トリアジニル、[1,2,4]トリアジニル、[1,3,5]トリアジニル、[1,2,3]トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾリル、ピリダジノニル、ピリドニルおよびピリミジノニルからなる群から選択される未置換もしくは置換された環である請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
R6aが、ピリミジニル、ピリダジノニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択される未置換もしくは置換された環である請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
R1が−L2−R6a−L3−R6bであり、L2が結合であり、R6bが水素であり、L3が結合であり、R6aが8〜10員二環式ヘテロアリール環から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R6aが、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキザリニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ナフチリジニル、シンノリニル、チエノ[2,3−d]イミダゾールおよびピロロピリミジニルからなる群から選択される未置換もしくは置換された環である請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
R6aが、未置換もしくは置換されたベンゾチアゾリルである請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R3、R3aおよびR3bのうちの一つがハロゲンであり、他のものが水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R4およびR5が、それぞれが結合している窒素原子と一体となって、式(a)によって表される4〜8員非芳香族環を形成している請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
R7、R8、R9およびR10によって表される少なくとも一つの置換基が、アルキル、フルオロアルキルおよびヒドロキシアルキルからなる群から選択されるか、RxまたはRyによって表される少なくとも一つの置換基がアルキル、フルオロまたはヒドロキシである請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R4およびR5が、それぞれが結合している窒素原子と一体となって、(2R)−メチルピロリジン環または(2S)−メチルピロリジン環を形成している請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
前記化合物が下記式を有する請求項1に記載の化合物。
【化3】
[式中、L、n、R1、R2、R3、R3a、R3b、R4およびR5はそれぞれ、請求項1で定義の通りである。]
【請求項13】
R1が−L2−R6a−L3−R6bであり、L2が結合であり、R6bが水素であり、L3が結合であり、R6aが5員もしくは6員のヘテロアリール環から選択され、R4およびR5がそれぞれが結合している窒素原子と一体となって、式(a)によって表される4〜8員非芳香族環を形成している請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物が下記式を有する請求項1に記載の化合物。
【化4】
[式中、L、n、R1、R2、R3、R3a、R3b、R4およびR5はそれぞれ、請求項1で定義の通りである。]
【請求項15】
R1が−L2−R6a−L3−R6bであり、L2が結合であり、R6bが水素であり、L3が結合であり、R6aが5員もしくは6員のヘテロアリール環から選択され、R4およびR5がそれぞれが結合している窒素原子と一体となって、式(a)によって表される4〜8員非芳香族環を形成している請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
4′−{3−[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−トランス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−{3[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−シス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−シス−シクロブチル]−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−ビフェニル−4−カルボニトリル;
5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2,6−ジフルオロ−3−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
2,6−ジフルオロ−3−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
2,6−ジメチル−3−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
2,6−ジクロロ−3−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
4′−{3−[(2S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−シス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−2H−ピリダジン−3−オン;
4′−{3−[(2S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−トランス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
5−{4−[3−({2S}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2,4−ジメトキシ−5−{4−[3−({2S}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2−メトキシ−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2,4−ジメトキシ−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ニコチノニトリル;
2−メチル−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ベンゾチアゾール;
2−メチル−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
1,3,5−トリメチル−4−{4−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−1H−ピラゾール;
5−{2−フルオロ−4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
4′−{3−[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル]−シス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−{3−[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル]−トランス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−{3−[(2S)−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル]−シス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
2,6−ジフルオロ−3−{4−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
5−{4−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
4′−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−ビフェニル−4−カルボニトリル;
1,3,5−トリメチル−4−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−1H−ピラゾール;
2−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−2H−ピリダジン−3−オン;
2−メトキシ−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2,4−ジメトキシ−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;および
4′−{3−[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−シス−シクロブチルメチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
製薬上許容される担体と組み合わせて治療上有効量の請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項18】
有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物におけるヒスタミン−3受容体の効果を選択的に調節する方法。
【請求項19】
有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物におけるヒスタミン−3受容体によって調節された状態または障害を治療する方法。
【請求項20】
前記状態または障害が、注意欠陥多動症(ADHD)、注意障害、認知症および記憶、学習障害を伴う疾患、統合失調症、統合失調症の認知障害、精神障害における認知障害、アルツハイマー病、軽度認知機能障害、癲癇、発作、アレルギー性鼻炎および喘息、乗り物酔い、眩暈、メニエール病、前庭障害、眩暈、肥満、糖尿病、II型糖尿病、症候群X、インスリン抵抗性症候群、代謝症候群、神経因性疼痛などの疼痛、神経症、睡眠障害、ナルコレプシー、病的眠気、時差ぼけ、薬物乱用、気分の変容、双極性障害、抑鬱、強迫性障害、トゥーレット症候群、パーキンソン病および甲状腺髄様癌、メラノーマおよび多嚢胞性卵巣症候群からなる群から選択される請求項19に記載の方法。
【請求項1】
下記式の化合物または該化合物の製薬上許容される塩、エステル、アミドもしくはプロドラッグ。
【化1】
[式中、
R1およびR2のうちの一方は式−L2−R6a−L3−R6bの基であり;
R1およびR2のうちの他方は、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノおよびチオアルコキシからなる群から選択され;
R3、R3aおよびR3bはそれぞれ独立に、水素、アルキル、アルコキシ、ハロゲン、シアノおよびチオアルコキシからなる群から選択され;
R4およびR5はそれぞれ独立に、アルキル、フルオロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシアルキルおよびシクロアルキルからなる群から選択され、またはR4およびR5がそれぞれが結合している窒素原子と一体となって、下記式の非芳香族環:
【化2】
を形成しており;
R7、R8、R9およびR10は各場合でそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシアルキル、フルオロアルキル、シクロアルキルおよびアルキルからなる群から選択され;
R11、R12、R13およびR14はそれぞれ独立に、水素、ヒドロキシアルキル、アルキルおよびフルオロアルキルからなる群から選択され;
R6aは、5〜6員ヘテロアリール環、シアノフェニル、8〜10員二環式ヘテロアリール環および4〜8員複素環からなる群から選択され;
R6bは、水素、5〜6員ヘテロアリール環、フェニル、8〜10員二環式ヘテロアリール環および4〜8員複素環からなる群から選択され;
QはOおよびSであり;
Lは、−[C(R16)(R17)]kであり;
L2は、結合、−O−、−C(=O)−、−S−、−NH−、−N(R16)C(=O)−、−C(=O)N(R16)および−N(アルキル)−からなる群から選択され;
L3は、結合、−O−、−C(=O)−、−S−、−N(R16)C(=O)−、−C(=O)N(R16)および−N(R15)−からなる群から選択され;
R15は、水素、アルキル、アシル、アルコキシカルボニル、アミドおよびホルミルからなる群から選択され;
R16およびR17は各場合で独立に、水素およびアルキルからなる群から選択され;
RxおよびRyは各場合で独立に、水素、ヒドロキシ、アルキル、アルコキシ、アルキルアミノ、フルオロおよびジアルキルアミノからなる群から選択され;
kは、0、1または2であり;
mは、1〜5の整数であり;
nは、0または1である。]
【請求項2】
R1が−L2−R6a−L3−R6bであり、L2が結合であり、R6bが水素であり、L3が結合であり、R6aが5員もしくは6員のヘテロアリール環から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
R6aが、フリル、イミダゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、オキサゾリル、ピラジニル、ピラゾリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピリミジニル、ピロリル、テトラゾリル、[1,2,3]チアジアゾリル、[1,2,4]チアジアゾロニル、[1,2,5]チアジアゾロニル、[1,3,4]チアジアジノニル、[1,2,3]オキサジアゾリル、[1,2,4]オキサジアゾロニル、[1,2,5]オキサジアゾロニル、[1,3,4]オキサジアジノニル、チアゾリル、チエニル、[1,2,3]トリアジニル、[1,2,4]トリアジニル、[1,3,5]トリアジニル、[1,2,3]トリアゾリル、[1,2,4]トリアゾリル、ピリダジノニル、ピリドニルおよびピリミジノニルからなる群から選択される未置換もしくは置換された環である請求項2に記載の化合物。
【請求項4】
R6aが、ピリミジニル、ピリダジノニル、ピリジニルおよびピラゾリルからなる群から選択される未置換もしくは置換された環である請求項2に記載の化合物。
【請求項5】
R1が−L2−R6a−L3−R6bであり、L2が結合であり、R6bが水素であり、L3が結合であり、R6aが8〜10員二環式ヘテロアリール環から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項6】
R6aが、インドリル、ベンゾチエニル、ベンゾフラニル、インダゾリル、ベンズイミダゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾオキサゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾイソオキサゾリル、キノリニル、イソキノリニル、キナゾリニル、キノキザリニル、フタラジニル、プテリジニル、プリニル、ナフチリジニル、シンノリニル、チエノ[2,3−d]イミダゾールおよびピロロピリミジニルからなる群から選択される未置換もしくは置換された環である請求項5に記載の化合物。
【請求項7】
R6aが、未置換もしくは置換されたベンゾチアゾリルである請求項6に記載の化合物。
【請求項8】
R3、R3aおよびR3bのうちの一つがハロゲンであり、他のものが水素である請求項1に記載の化合物。
【請求項9】
R4およびR5が、それぞれが結合している窒素原子と一体となって、式(a)によって表される4〜8員非芳香族環を形成している請求項1に記載の化合物。
【請求項10】
R7、R8、R9およびR10によって表される少なくとも一つの置換基が、アルキル、フルオロアルキルおよびヒドロキシアルキルからなる群から選択されるか、RxまたはRyによって表される少なくとも一つの置換基がアルキル、フルオロまたはヒドロキシである請求項9に記載の化合物。
【請求項11】
R4およびR5が、それぞれが結合している窒素原子と一体となって、(2R)−メチルピロリジン環または(2S)−メチルピロリジン環を形成している請求項1に記載の化合物。
【請求項12】
前記化合物が下記式を有する請求項1に記載の化合物。
【化3】
[式中、L、n、R1、R2、R3、R3a、R3b、R4およびR5はそれぞれ、請求項1で定義の通りである。]
【請求項13】
R1が−L2−R6a−L3−R6bであり、L2が結合であり、R6bが水素であり、L3が結合であり、R6aが5員もしくは6員のヘテロアリール環から選択され、R4およびR5がそれぞれが結合している窒素原子と一体となって、式(a)によって表される4〜8員非芳香族環を形成している請求項12に記載の化合物。
【請求項14】
前記化合物が下記式を有する請求項1に記載の化合物。
【化4】
[式中、L、n、R1、R2、R3、R3a、R3b、R4およびR5はそれぞれ、請求項1で定義の通りである。]
【請求項15】
R1が−L2−R6a−L3−R6bであり、L2が結合であり、R6bが水素であり、L3が結合であり、R6aが5員もしくは6員のヘテロアリール環から選択され、R4およびR5がそれぞれが結合している窒素原子と一体となって、式(a)によって表される4〜8員非芳香族環を形成している請求項14に記載の化合物。
【請求項16】
4′−{3−[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−トランス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−{3[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−シス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−シス−シクロブチル]−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−ビフェニル−4−カルボニトリル;
5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2,6−ジフルオロ−3−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
2,6−ジフルオロ−3−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
2,6−ジメチル−3−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
2,6−ジクロロ−3−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
4′−{3−[(2S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−シス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−2H−ピリダジン−3−オン;
4′−{3−[(2S)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−トランス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
5−{4−[3−({2S}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2,4−ジメトキシ−5−{4−[3−({2S}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2−メトキシ−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2,4−ジメトキシ−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ニコチノニトリル;
2−メチル−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ベンゾチアゾール;
2−メチル−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
1,3,5−トリメチル−4−{4−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−1H−ピラゾール;
5−{2−フルオロ−4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イル)−トランス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
4′−{3−[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル]−シス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−{3−[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル]−トランス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
4′−{3−[(2S)−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル]−シス−シクロブチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル;
2,6−ジフルオロ−3−{4−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリジン;
5−{4−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
4′−[3−(2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−ビフェニル−4−カルボニトリル;
1,3,5−トリメチル−4−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−1H−ピラゾール;
2−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−2H−ピリダジン−3−オン;
2−メトキシ−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;
2,4−ジメトキシ−5−{4−[3−({2R}−2−メチル−ピロリジン−1−イルメチル)−シス−シクロブチル]−フェニル}−ピリミジン;および
4′−{3−[(2R)−2−メチル−ピロリジン−1−イル]−シス−シクロブチルメチル}−ビフェニル−4−カルボニトリル
からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。
【請求項17】
製薬上許容される担体と組み合わせて治療上有効量の請求項1に記載の化合物を含む医薬組成物。
【請求項18】
有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物におけるヒスタミン−3受容体の効果を選択的に調節する方法。
【請求項19】
有効量の請求項1に記載の化合物を投与する段階を有する、哺乳動物におけるヒスタミン−3受容体によって調節された状態または障害を治療する方法。
【請求項20】
前記状態または障害が、注意欠陥多動症(ADHD)、注意障害、認知症および記憶、学習障害を伴う疾患、統合失調症、統合失調症の認知障害、精神障害における認知障害、アルツハイマー病、軽度認知機能障害、癲癇、発作、アレルギー性鼻炎および喘息、乗り物酔い、眩暈、メニエール病、前庭障害、眩暈、肥満、糖尿病、II型糖尿病、症候群X、インスリン抵抗性症候群、代謝症候群、神経因性疼痛などの疼痛、神経症、睡眠障害、ナルコレプシー、病的眠気、時差ぼけ、薬物乱用、気分の変容、双極性障害、抑鬱、強迫性障害、トゥーレット症候群、パーキンソン病および甲状腺髄様癌、メラノーマおよび多嚢胞性卵巣症候群からなる群から選択される請求項19に記載の方法。
【公表番号】特表2008−545751(P2008−545751A)
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−514847(P2008−514847)
【出願日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際出願番号】PCT/US2006/021257
【国際公開番号】WO2006/132914
【国際公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】
【公表日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【国際特許分類】
【出願日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際出願番号】PCT/US2006/021257
【国際公開番号】WO2006/132914
【国際公開日】平成18年12月14日(2006.12.14)
【出願人】(391008788)アボット・ラボラトリーズ (650)
【氏名又は名称原語表記】ABBOTT LABORATORIES
【Fターム(参考)】
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