説明

シグナリング割り当て方法及びその装置

【課題】シグナリング割り当て方法及びその装置を提供する。
【解決手段】本発明の、同期化された送信に適応される移動通信システムの第1の基地局におけるシグナリング方法は、第1の基地局は無線端末へ送信し、移動通信システムは第1の基地局の周辺の一組の基地局を更に備え、ブロードキャストチャネル上の一組の基地局を記述する信号を少なくとも1つの無線端末へ第1の基地局によって送信するステップを備える。更に、信号の第1のビットは、第1の基地局内のラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームの第1のサブフレーム割り当てパターンが、一組の基地局の全ての基地局のためのラジオフレーム当たりの第2の同期化されたサブフレームのサブフレーム割り当てパターンと等しいか否かを示す。第1の基地局の周辺の一組の基地局は無線端末へ送信を始めるための候補である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動通信システム内のリソース割り当てシグナリングの方法、基地局、及びコンピュータプログラム製品に関する。
【背景技術】
【0002】
無線広帯域通信ネットワークの無線端末とネットワーク要素との間の接続は、一般にエアーインターフェースを介して構築される。エアーインターフェースは、IEEE 802.16又はロングタームエボリューション(LTE)規格に準拠する無線広帯域システムであり得る。ユニキャスト通信と異なり、広帯域無線システムはまた、無線端末へマルチキャスト及びブロードキャストサービスを提供できる。ブロードキャスティングモードは、ブロードキャストチャネルか、又は異なるワールドルーティング方法のいずれかを使用して、ネットワーク容量を輻輳させることなく、全ての宛先へ情報を送るようなネットワーク容量を使用する。マルチキャストモードはネットワークの各リンク上に一度だけメッセージを配信し、宛先へのリンクが分かれている場合にのみ、コピーを生成して、パケットを宛先の一団へ同時に送信するので、より制御される手法がマルチキャストモードを使用して達成される。
【0003】
無線端末は、マルチキャスト及びブロードキャストゾーン内で、いくつかの基地局の送信機からの同じパケット又はフレームのいくつかのバージョンを受信できる。これは、例えば、マルチメディア・ブロードキャスト及びマルチキャストサービスに使用できる。端末はマクロダイバーシチの原理を使用し、従って、信号の受信品質を向上する複数のパケットを活用できる。これと関連して、端末はリファレンスシンボルの測定を正しく実行するために、どのリソース実体が同期化されているか、及びどれが同期化されていないかを常に識別する必要がある。
【0004】
従って、基地局及びコンピュータプログラム製品に対する、移動通信システム内のリソース割り当てシグナリング方法が必要である。
【発明の概要】
【0005】
本発明は、同期化された送信に適応される移動通信システムの第1の基地局におけるシグナリング方法であって、第1の基地局は無線端末へ送信し、移動通信システムは第1の基地局の周辺の一組の基地局を更に備え、方法は、ブロードキャストチャネル上の一組の基地局を記述する信号を少なくとも1つの無線端末へ第1の基地局によって送信するステップを備える方法を提供する。更に、信号の第1のビットは、第1の基地局内のラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームの第1のサブフレーム割り当てパターンが、一組の基地局の全ての基地局のためのラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームの第2のサブフレーム割り当てパターンと等しいか否かを示す。第1の基地局の周辺の一組の基地局は、無線端末へ通信を始めるための候補である。
【0006】
本発明の実施形態は、無線端末が、セル又はサービスエリア内に入る前に周辺の基地局に関する情報を受信することで優位である。情報は、第1の基地局の割り当てと比べて、周辺の全てのセルがラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームの厳密に同じサブフレーム割り当てパターンを有するか否かを記述する。サブフレーム割り当てパターンが一致する場合、周辺の基地局がサブフレーム割り当てパターンの情報を提供する前に、無線端末は測定の実施を増やして、より正確な測定を開始できる。第1の基地局は同期化されたサブフレームを無線端末へ送信する一組の基地局の一部であり得る。
【0007】
本発明の実施形態において、同期化されたサブフレームは同期化された送信のデータを持つ。
【0008】
本発明の実施形態は、第1のサブフレーム割り当てパターンが第2のサブフレーム割り当てパターンと等しいことを第1のビットが示す場合、第1のサブフレーム割り当てパターンに従って全てのラジオフレームの同期化されたサブフレームを除外することで、無線端末によって一組の基地局のチャネル品質の第1の測定を開始するステップを更に備える。それによって、無線端末は、ラジオフレーム割り当てパターンに関する情報を有さずとも、サブフレーム割り当てパターンが同じである場合、より正確な測定を開始できる。
【0009】
本発明の実施形態において、信号の第2のビットは、第1の基地局内の第1のサブフレーム割り当てパターンを備えるラジオフレームの第1のラジオフレーム割り当てパターンが、一組の基地局の全ての基地局のための任意のサブフレーム割り当てパターンを伴うラジオフレームの第2のラジオフレーム割り当てパターンと等しいか否かを示す。第1及び第2のラジオフレーム割り当てパターンは事前決定された反復周期内に生じる。信号の第2のビットは、同期化されたサブフレームを割り当てるのに適切である反復周期内のラジオフレーム割り当て内の差異を示す。
【0010】
本発明の実施形態は、第1のサブフレーム割り当てパターンが第2のサブフレーム割り当てパターンと等しいことを第1のビットが示す場合、及び第1のラジオフレーム割り当てパターンが第2のラジオフレーム割り当てパターンと等しいことを第2のビットが示す場合、全ての同期化されたサブフレームを除外することで、無線端末によってチャネル品質の第2の測定を開始するステップを更に備える。第1及び第2のビットが割り当てパターンにおける一致を示す場合、無線端末は全てのラジオフレーム上の全ての同期化されたサブフレームの厳密な割り当てを識別するので、より多量のサブフレーム上のチャネル品質を正確に測定できる。
【0011】
他の一態様において、本発明は、第1の基地局が無線端末へ送信する、同期化された送信に適応される移動通信システムの第1の基地局におけるリソース割り当てシグナリング方法に関する。その方法は、
一組の周辺の基地局の第1の基地局によって無線端末へ第1の信号情報ブロックを定期的に送信する、第1の信号情報ブロックが、ラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームのサブフレーム割り当てパターン上に情報を備える、ステップ、及び
無線端末へ第1の基地局によって第2の信号情報ブロックを定期的に送信するステップ
を備える。
【0012】
第1の信号情報ブロックは第2の信号情報ブロックよりも頻繁に定期的に送信される。第2の信号情報ブロックは、事前決定された反復周期内に同期化されたサブフレームを載せるラジオフレームの割り当てパターンの情報を備える。同期化されたサブフレームは、第1の情報ブロックの情報に従ってラジオフレーム内に割り当てられる。第1の信号情報ブロックをより頻繁に送信することによって、無線端末は、フレーム割り当てパターンの詳細な情報を有しなくとも、より正確な測定を開始するために必要な情報をすばやく受信する。
【0013】
本発明の実施形態は、第1の信号情報ブロックによって送信される情報に従って同期化された全てのラジオフレームのサブフレームを除外することで、無線端末によってチャネル品質の測定を開始するステップを更に備える。
【0014】
本発明の実施形態において、第2の信号情報ブロックの定期的送信はラジオフレームの事前決定された反復周期と等しい。
【0015】
本発明の実施形態において、同期化されたサブフレームが指定されないことを第1の情報ブロックが示す場合、第2の情報ブロックは送信されない。更に、第2の信号情報ブロックの各ビットは、一対のラジオフレームのための同期化されたサブフレームの割り当てを示す。
【0016】
本発明の実施形態において、第1の基地局は請求項1記載の一組の周辺の基地局の部分である。
【0017】
他の一態様において、本発明は、上記の実施形態のいずれか1つに従って実行するように作動可能である移動通信システムのための基地局に関する。
【0018】
他の一態様において、本発明は、記憶媒体に保存されるコンピュータプログラム製品であって、基地局上でプログラムが実行される場合に、基地局に上記の実施形態のいずれか1つによる方法を実行させるための実行可能プログラム手段を備えるコンピュータプログラム製品に関する。
【0019】
本発明の好ましい実施形態は、図面を参照にして専ら例示として以下に一層詳細に説明されるだろう。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】シグナリング方法の第1のブロック図である。
【図2】他の一シグナリング割り当て方法の第2のブロック図である。
【図3】一組のフレーム及びサブフレームの例示図である。
【図4】一組のフレーム及びそれらの対応するサブフレームの他の一例示図である。
【図5】シグナリング方法の流れ図である。
【図6】シグナリング割り当て方法の流れ図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1は、無線端末102へ送信する第1の基地局101を含む移動通信システム100を表す。移動通信システム100は更に一組の周辺の基地局103から106を備える。少なくとも1つの移動通信システムの基地局は同期化されたマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト送信に適応される。
【0022】
第1の基地局101は、ブロードキャストチャネル上に一組の周辺の基地局103から106の記述を持つ信号107を送信するように適応される。信号107は、第1の基地局101内のラジオフレーム上の同期化されたサブフレームのサブフレーム割り当てパターンが、一組の周辺の基地局103から106の全ての基地局のためのラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームのサブフレーム割り当てパターンと同じであるか否かを示す第1のビットを持つ。第1の基地局の周辺の各々の基地局のサブフレーム割り当てパターンが第1の基地局101のサブフレーム割り当てパターンと等しい場合、第1の基地局から周辺の基地局へスイッチングする際、無線端末102は、サブフレーム割り当てパターンに従って同期化されていないサブフレームの測定を開始することが可能である。これは、無線端末102が第1の基地局101のサブフレーム割り当てパターンを感知するようにして可能である。同期化されたサブフレームは、同期化されたマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト送信のデータを持つことができる。
【0023】
信号107は、一組の周辺の基地局103から106の全ての基地局のためのサブフレーム割り当てパターンにかかわらず、第1の基地局101での事前決定されたフレーム反復周期内のサブフレーム割り当てパターンを持つラジオフレームのラジオフレーム割り当てパターンが、ラジオフレームのフレーム割り当てパターンと同じであるか否かを示す第2のビットを持つことができる。第2のビットは、事前決定された反復周期内のラジオフレームが、通常は同期化されたマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャストサービスを載せる同期化されたサブフレームを持つのに適切であることを示す。
【0024】
第2のビットは、ラジオフレーム内の同期化されたサブフレームの内部割り当てパターンにかかわらず、反復周期内のラジオフレームの割り当てパターンを比較するので、巨視的差異のインジケータとして知られ得る。他方で、第1のビットは同期化されたサブフレームを載せるのに適切であるラジオフレームのサブフレームの割り当てパターンを示す。第1のビットは、ラジオフレームが同期化されたサブフレームを持つように指定されているか否かにかかわらず、ラジオフレームの同期化されたサブフレームの割り当てパターンに関する情報を専ら持つので、微視的差異のインジケータとも呼ばれ得る。
【0025】
無線端末が、第1及び第2のビットを伴う信号107を受信し、一組の周辺の基地局103から106の巨視的割り当てパターン及び微視的割り当てパターンが、第1の基地局101からの送信に見つけられる同じパターンを共有することを両方のビットが示す場合、無線端末102は、厳密に全ての同期化されていないサブフレームの測定を開始できる。これは、どのサブフレームが送信周期内で同期化されているかを示す、周辺の基地局からのシグナリングを待つことを要求しないため、正確で迅速な測定の開始を可能にする。第1の基地局101は、記述されたステップを基地局に実行させるためのコンピュータプログラム製品108を含むことができる。
【0026】
図2は第1の基地局101を含む移動通信システム100を表し、無線端末102は、一組の周辺の基地局103から106の基地局103からのデータを受信する。無線端末102は、第1の基地局と周辺の基地局103との間の再選択プロセス又はハンドオーバの結果として、周辺の基地局103との通信を始める。
【0027】
周辺の基地局103は無線端末へ第1の信号情報ブロック201を定期的に送信する。第1の信号情報ブロック201は、あらゆるラジオフレームのための同期化されたサブフレームのサブフレーム割り当てパターンを記述する情報を含む。この情報は、同期化されたサブフレームを載せるのに適切なラジオフレーム内の同期化されたサブフレームの位置を記述する。周辺の基地局103は、更に、事前決定された反復周期の間、同期化されたサブフレームを載せるラジオフレームの割り当てパターンを記述する情報を持つ第2の信号情報ブロック202を送信する。第2の信号情報ブロックは、その反復周期内のどのラジオフレームが、同期化されたサブフレームを含み得るかを無線端末に通知する。
【0028】
同期化されたサブフレームを載せるフレームは第1の情報ブロックの情報に従ってこれらの同期化されたサブフレームを割り当てる。第1の情報ブロックは第2の情報ブロックよりも頻繁に送信される。より頻繁に第1の情報ブロックが送信される際、無線端末102は既にラジオフレームのために同期化されたサブフレームの割り当てパターンの厳密な構成を受信しているので、素早くチャネル品質に関するより正確な測定を開始できる。
【0029】
第2の信号情報ブロックの定期的送信は、ラジオフレームの事前決定された反復周期に類似か、又はそれと同等であり得る。同期化されたサブフレームがどのラジオフレームにも指定されないことを第1の情報ブロックが示す場合において、第2の情報ブロックは任意で送信されない。更に、第2の信号情報ブロックは、あらゆるラジオフレームのための同期化されたサブフレームの割り当てに関する情報を持つ。第2の信号情報ブロックの各ビットは、各ラジオフレームのためのサブフレームの割り当てを示すことができる。代替的に、第2の信号情報ブロックの各ビットは、一対のラジオフレームのためのサブフレームの割り当てを示すことができる。基地局103は、記述されたステップを基地局に実行させるためのコンピュータプログラム製品203を含むことができる。
【0030】
図3は、フレームの各ブロックのための4つのラジオフレームを備える3つのブロックのラジオフレーム301から303を表す。4つのラジオフレームはラジオフレームの事前決定された反復周期に対応する。ラジオフレーム301のブロックは図1及び2の第1の基地局によって送信されるブロックに対応し、ブロック302及び303は先の図に記述された周辺の基地局に対応する。
【0031】
ブロック301のラジオフレームのサブフレーム割り当てパターンは、サブフレーム位置2及び3に同期化されたサブフレームを割り当てる第1の基地局101に対応する。ブロック301のラジオフレームに対応するラジオフレーム割り当てパターンは、ラジオフレーム位置1及び4に同期化されたサブフレームを割り当てる。ラジオフレーム302のブロックを送信する第1の周辺の基地局において、同期化されたサブフレームは、サブフレーム位置2及び3に割り当てられる際、サブフレーム割り当てパターンは第1の基地局の割り当てパターンと同等である。これは、第3のラジオフレームブロック303についても同じである。全ての周辺の基地局が、このパターン割り当てによってラジオフレーム内にそれらのサブフレームを割り当てる場合、第1のビットは、このパターン割り当てを無線端末102に示す。
【0032】
ブロック301から303に表示されるフレームを割り当てパターンとして、ラジオフレーム割り当てパターンが、第1の基地局と周辺の基地局との間で比較される場合、全ての3つのブロックは異なるラジオフレームパターンを有する。第1の基地局101において、対応するブロック301はラジオフレーム1及び4のためのラジオフレーム割り当てパターンを有し、対応するラジオフレームブロック302を伴う周辺の基地局はラジオフレーム2及び4を使用するラジオフレーム割り当てパターンを有する。同様に、ブロック303を送信する他の一周辺の基地局は同期化されたサブフレームを送信するためにラジオフレーム1及び2を使用する。従って、ラジオフレーム割り当てパターンを比較する第2の信号は、フレーム割り当てパターンが第1の基地局と周辺の基地局との間で異なることを無線端末に示す。
【0033】
図4は、第1のブロック401が第1の基地局101によって送信されるラジオフレームに対応し、ブロック402及び403が周辺の基地局によって送信されるブロックに対応するラジオフレーム401、402及び403の3つのブロックを表す。
【0034】
ラジオフレーム401の第1のブロックは、ラジオフレーム位置1及び3に同期化されたサブフレームを持つラジオフレームのラジオフレーム割り当てパターンを備える。ラジオフレーム割り当ては、同期化されたサブフレーム割り当てるのに適切なラジオフレームを備える。周辺の基地局402及び403はまた、ラジオフレーム位置1及び3を使用するラジオフレーム割り当てパターンを含む。従って、信号107のラジオフレーム割り当てパターンを示す第2の信号は、巨視的割り当てパターンが第1の基地局及び全ての周辺の基地局について同じであることを示すだろう。
【0035】
サブフレームレベルで、同期化されたサブフレームを持つラジオフレームのためのサブフレーム割り当てパターンが比較される場合、ブロック401を送信する第1の基地局はブロック402及び403を送信する周辺の基地局と異なる。第1の基地局はサブフレーム位置2及び4に同期化されたサブフレームを割り当て、1つの周辺の基地局はサブフレーム位置1及び5に同期化されたサブフレームを割り当て、他の周辺の基地局はサブフレーム位置2及び3に同期化されたサブフレームを割り当てる。従って、第1のビット信号はサブフレーム割り当てパターンとの間の差異を示す。このようにして、図4の例では、第1のビットはサブフレーム割り当てパターン内の差異を示し、第2のビットはラジオフレーム割り当てパターン内の差異を示す。
【0036】
図5は、同期化されたマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト送信に適応される第1の基地局におけるシグナリング方法の流れ図を表す。その方法において、第1のステップ501で、第1の基地局は少なくとも1つの無線端末へ、ブロードキャストチャネル上で第1の基地局の周辺の一組の基地局を記述する信号を送信する。信号において、第1のビットは、第1の基地局におけるラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームの第1のサブフレーム割り当てパターンが、一組の基地局の全ての基地局のためのラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームの第2のサブフレーム割り当てパターンと等しいか否かを示す。第1の基地局の周辺に存在する一組の基地局は無線端末に直接送信していないが、セル再選択又はハンドオーバの候補である。
【0037】
方法の拡張では、第2のステップ502において、第1のサブフレーム割り当てパターンが第2のサブフレーム割り当てパターンと等しいことを第1のビットが示す場合、第1のサブフレーム割り当てパターンに従って同期化された全てのラジオフレームのサブフレームを除外することで、無線端末は第1の基地局の周辺に存在する一組の基地局のチャネル品質の第1のより正確な測定を開始する。
【0038】
図6は、同期化されたマルチメディア・ブロードキャスト/マルチキャスト送信に適応される基地局でのリソース割り当てシグナリング方法を表す。その方法は、基地局が、ラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームのサブフレーム割り当てパターン上に情報を備える第1の信号情報ブロックを定期的に送信する第1のステップ601を備える。第2のステップ602において、無線端末は、第1の信号情報ブロックによって送信される情報に従って同期化された全てのラジオフレームのサブフレームを除外することで、チャネル品質のより正確な測定を開始する。
【0039】
最後に、第3のステップ603において、基地局は、無線端末へ第2の信号情報ブロックを定期的に送信する。第2の情報ブロックは、事前決定された反復周期内に、同期化されたサブフレームを載せているラジオフレームの割り当てパターン上に情報を備える。第1の情報ブロックは第2の情報ブロックよりも頻繁に送信される。同期化されたサブフレームは第1の情報ブロックの情報に従ってラジオフレーム内に割り当てられる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同期化された送信に適応される移動通信システム(100)の第1の基地局(101)におけるシグナリング方法であって、前記第1の基地局(101)は無線端末(102)へ送信し、前記移動通信システム(100)は前記第1の基地局(101)の周辺の一組の基地局(103〜106)を更に備える方法において、
前記第1の基地局(101)によってブロードキャストチャネル上の前記一組の基地局(103〜106)を記述する信号(107)を前記無線端末(102)に送信するステップ
を備え、
前記信号(107)の第1のビットは、前記第1の基地局(101)内のラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームの第1のサブフレーム割り当てパターンが、前記一組の基地局の全ての基地局(103〜106)のためのラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームの第2のサブフレーム割り当てパターンと等しいか否かを示し、
前記第1の基地局(101)の周辺の前記一組の基地局(103〜106)は前記無線端末(102)へ送信を始めるための候補である、
方法。
【請求項2】
請求項1記載の方法であって、前記同期化されたサブフレームは前記同期化された送信のデータを有する、方法。
【請求項3】
請求項1又は2記載の方法であって、
前記第1のサブフレーム割り当てパターンが前記第2のサブフレーム割り当てパターンと等しいことを前記第1のビットが示す場合、前記第1のサブフレーム割り当てパターンに従って同期化された全てのラジオフレームのサブフレームを除外することで、前記無線端末(102)によって前記一組の基地局(103〜106)のチャネル品質の第1の測定を開始するステップ
を更に備える方法。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載の方法であって、前記信号(107)の第2のビットは、前記第1の基地局(101)内の前記第1のサブフレーム割り当てパターンを備えるラジオフレームの第1のラジオフレーム割り当てパターンが、前記一組の基地局の全ての基地局(103〜106)のための任意のサブフレーム割り当てパターンを伴うラジオフレームの第2のラジオフレーム割り当てパターンと等しいか否かを示し、前記第1及び第2のラジオフレーム割り当てパターンは事前決定された反復周期内に生じる、方法。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか1項に記載の方法であって、
前記第1のサブフレーム割り当てパターンが前記第2のサブフレーム割り当てパターンと等しいことを前記第1のビットが示す場合、及び前記第1のラジオフレーム割り当てパターンが前記第2のラジオフレーム割り当てパターンと等しいことを前記第2のビットが示す場合、全ての同期化されたサブフレームを除外することで、前記無線端末(102)によって前記チャネル品質の第2の測定を開始するステップ
を更に備える方法。
【請求項6】
基地局(103)が無線端末(102)へ送信する、同期化された送信に適応される移動通信システム(100)の前記基地局(103)におけるリソース割り当てシグナリング方法であって、
前記基地局(103)によって前記無線端末(102)へ第1の信号情報ブロック(201)を定期的に送信する前記第1の信号情報ブロック(201)が、ラジオフレーム当たりの同期化されたサブフレームのサブフレーム割り当てパターン上に情報を備える、ステップ、及び
前記無線端末(102)へ前記基地局(103)によって第2の信号情報ブロック(202)を定期的に送信するステップ
を備え、
前記第1の信号情報ブロック(201)は前記第2の信号情報ブロック(202)よりも頻繁に定期的に送信され、
前記第2の信号情報ブロック(202)は事前決定された反復周期内に同期化されたサブフレームを載せるラジオフレームの割り当てパターンの情報を備え、前記同期化されたサブフレームは前記第1の情報ブロックの情報に従って前記ラジオフレーム内に割り当てられる、方法。
【請求項7】
請求項6記載の方法であって、
前記第1の信号情報ブロック(201)によって送信される情報に従って同期化された全てのラジオフレームのサブフレームを除外することで、前記無線端末(102)によってチャネル品質の測定を開始するステップ
を更に備える方法。
【請求項8】
請求項6又は7記載の方法であって、前記第2の信号情報ブロック(202)の前記定期的送信はラジオフレームの前記事前決定された反復周期と等しい方法。
【請求項9】
請求項6乃至8のいずれか1項に記載の方法であって、同期化されたサブフレームが指定されないことを前記第1の情報ブロック(201)が示す場合、前記第2の情報ブロック(202)は送信されない、方法。
【請求項10】
請求項6乃至9のいずれか1項に記載の方法であって、前記第2の信号情報ブロック(202)の各ビットは各ラジオフレームのための同期化されたサブフレームの割り当てを示す方法。
【請求項11】
請求項6乃至10のいずれか1項に記載の方法であって、前記基地局(103)は請求項1記載の前記一組の周辺の基地局(103〜106)の部分である、方法。
【請求項12】
請求項1乃至5のいずれか1項に従って実行するように作動可能である、移動通信システムのための基地局(101)。
【請求項13】
請求項6乃至10のいずれか1項に従って実行するように作動可能である、移動通信システムのための基地局(103)。
【請求項14】
記憶媒体に保存されるコンピュータプログラム製品(108)であって、基地局上でプログラムが実行される場合に、前記基地局に請求項1乃至5のいずれか1項に記載の方法を実行させるための実行可能プログラム手段を備えるコンピュータプログラム製品(108)。
【請求項15】
記憶媒体に保存されるコンピュータプログラム製品(203)であって、基地局上でプログラムが実行される場合に、前記基地局に請求項6乃至10のいずれか1項に記載の方法を実行させるための実行可能プログラム手段を備えるコンピュータプログラム製品(203)。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−200028(P2012−200028A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−166441(P2012−166441)
【出願日】平成24年7月27日(2012.7.27)
【分割の表示】特願2011−515289(P2011−515289)の分割
【原出願日】平成21年6月9日(2009.6.9)
【出願人】(391030332)アルカテル−ルーセント (1,149)
【Fターム(参考)】