説明

システム及びプログラム

【課題】車表示可能な画面数が多数になったとしても、表示対象の画面として選択可能な各画面がどの画面なのかを容易に理解でき、ユーザが希望する画面を確実に表示対象の画面として設定できるシステム等を提供する。
【解決手段】表示可能な14種類の待受画面の中からユーザからの指示入力に基づき表示対象の待受画面を選択する待受画面設定画面を表示し、この待受画面設定画面において選択された画面を表示対象の画面として設定しておき、その設定された表示対象の画面を表示する機能を有する。そして、待受画面設定画面は、表示可能な複数の待受画面としてユーザに認識される画面の画像をそれぞれ縮小した縮小画面の画像とともに各画面の名称を当該縮小画面の近傍に表示する構成としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、制御システム等に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、機器の設定を行うために、ある設定項目の内容について設定内容の項目の内容を上下方向に並べて一覧を表示し、リモコンの上下ボタンの押下の検出に応じて、フォーカス枠を設定内容の項目間で移動させて、確定ボタンの押下された時点でフォーカス枠に囲まれた項目をその設定項目の設定内容として設定する思想が開示されている。この設定内容の項目の内容は文字列で構成するのが一般的である。
【0003】
従来、複数の表示画面を表示可能な電子機器において、いずれの画面を表示対象の画面とするかの設定は、特許文献1に記載の方法と同様の方法で行われていた。例えば、表示画面として「時計」と「速度計」と「加速度計」の画面がある場合、設定内容の項目として、「時計」「速度計」「加速度計」といった画面の機能名称の文字列の行を上から順に並べて一覧を表示し、リモコンの上下ボタンの押下の検出に応じて、フォーカス枠を設定内容の項目間で移動させて、確定ボタンの押下された時点でフォーカス枠に囲まれた項目を表示対象の画面として設定していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010−149742号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、近年、設定可能な画面の数が、増加しており、ユーザは、各画面の機能名称の文字列を見ただけではいったいどの画面が表示対象の画面として設定されるのか直感的に理解しにくいという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、係る問題等を解決するためになされたもので、表示可能な画面数が多数になったとしても、表示対象の画面として選択可能な各画面がどの画面なのかを容易に理解でき、ユーザが希望する画面を確実に表示対象の画面として設定できるシステム等を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した問題を解決するために、本発明に係るシステムは、(1)表示可能な複数の画面の中からユーザからの指示入力に基づき表示対象の画面を選択する設定画面を表示し、設定画面において選択された画面を表示対象の画面として設定しておき、その設定された表示対象の画面を表示する機能を有するシステムであって、前記設定画面には、前記表示可能な複数の画面としてユーザに認識される画面の画像をそれぞれ縮小した縮小画面の画像とともに各画面の名称を当該縮小画面の近傍に表示する構成とした。
【0008】
このようにすることで、表示可能な画面数が多数になったとしても、選択可能な各画面がどの画面なのかを縮小画像をみて容易に理解でき、ユーザが希望する画面を確実に表示対象として設定できる。縮小画像は、実際に表示されうる画面の画像を縮小したものだからである。
【0009】
表示可能な複数の画面としてユーザに認識される画面としては、例えば、表示可能な複数の画面のそのものでもよいし、表示可能な複数の画面の主要部を有するものであってもよい。設定された表示対象の画面を表示する際にその画面の主要部は変わらないがその中の一部は処理によって書き換える場合であっても、表示可能な複数の画面としてユーザに認識される画面の画像をそれぞれ縮小した縮小画面の画像とともに各画面の名称を当該縮小画面の近傍に表示することで、ユーザが希望する画面を確実に表示対象として設定できる。例えば、変動部と非変動部を有する画面の場合、非変動部の画面の画像を縮小した縮小画面の画像を表示するようにしたり、変動部について表示がなされた例を表示した画面の画像を縮小した縮小画面の画像を表示するようにしたりするとよい。
【0010】
(2)前記設定画面には、前記縮小画面の画像を所定方向に並べて複数表示するとともに、前記所定方向と直交する方向に向けて当該縮小画面の名称を構成する文字を並べて表示する構成とするとよい。
【0011】
このようにすれば、例えば7インチ以下の狭い画面であっても、多数の画面の縮小画面を表示でき、表示対象の画面を容易に選択できる。
【0012】
(3)前記縮小画面の画像を所定方向に並べて複数表示する際に、前記表示対象の画面として選択する対象の縮小画面の画像は、前記縮小画面の画像を所定方向に並べて複数表示する領域の前記所定方向の長さの中心部に表示する構成とするとよい。
【0013】
このようにすれば、所定方向の中心部に表示された縮小画面の画像が表示対象の画面として選択する対象の縮小画面となり、どの画面が選択対象の画面となるのかが分かりやすい。
【0014】
(4)所定の選択ボタンの押下が検出された場合に、前記表示対象の画面として選択されている対象の縮小画像を含む部分を指し示すフォーカスを表示する構成とするとよい。
このようにすれば、どの画面が選択された画面となるのかが縮小画面の画像とフォーカスの関係から直感的に分かる。
【0015】
(5)前記表示対象の画面として選択する対象を示す画像の近傍に指示表示を行う構成とするとよい。
このようにすれば、どの画面が選択対象の画面となるのかが指示表示と画像の位置関係から容易に理解できる。
【0016】
(6)前記設定画面には、所定のスクロール操作の検出に応じて、M種類の表示可能な複数の画面の中からN種類の画面の前記縮小画面の画像を同時に表示するスクロール表示制御を行う構成とするとよい。
【0017】
このようにすれば、同時に画面に表示できない多数の画面の中からスクロール操作によって表示される縮小画面の画像を見て選択対象の画面を容易に選択することができる。
【0018】
(7)前記表示対象の画面として、複数の画面を所定時間間隔で切り替えて表示するローテーション画面を備え、前記設定画面には、当該ローテーション画面の前記縮小画面の画像として前記複数の画面をユーザが視認可能な画像を表示する構成とするとよい。
【0019】
このようにすれば、実際にローテーション画面として所定時間間隔で切り替えて表示される複数の画面が縮小画面の画像として表示されることから、ローテーション画面でどのような画面が所定時間間隔で切り替えて表示されるのかを容易に把握することができる。
【0020】
(8)前記複数の画面を視認可能な画像として、前記所定時間間隔で切り替えて表示する複数の画面を所定の方向に繋げた画像を前記所定時間間隔よりも短い時間で切り替わるようにスクロール表示させる構成とするとよい。
【0021】
このようにすれば、短時間で、ローテーション画面において、どのような画面が所定時間間隔で切り替えて表示されるのかを、すぐに容易に把握することができる。例えば「所定時間」が1分の場合、「所定時間間隔よりも短い時間」は3秒とするなどである。
【0022】
(9)前記複数の画面を視認可能な画像として、前記所定時間間隔で切り替えて表示する複数の画面をそれぞれ縮小した縮小画面の画像を前記所定時間間隔よりも短い間隔で切り替えて表示する構成とするとよい。
【0023】
このようにすれば、短時間で、ローテーション画面において、どのような画面が所定時間間隔で切り替えて表示されるのかを、すぐに容易に把握することができる。例えば「所定時間」が1分の場合、「所定時間間隔よりも短い時間」は3秒とするなどである。
【0024】
(10)前記表示対象の画面として、表示を行わない画面であるオフ画面を備え前記設定画面には、当該オフ画面の前記縮小画面の画像として表示を行わないときの画面の状態を示す画像を表示する構成とするとよい。
このようにすれば、オフ画面においてどのような表示になるのかを縮小画面の画像として容易に確認することができる。
【0025】
(11)(1)〜(10)のいずれかに記載の車両情報表示システムの機能をコンピュータに実現させるためのプログラムとして構成するとよい。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、表示可能な画面数が多数になったとしても、表示対象の画面として選択可能な各画面がどの画面なのかを容易に理解でき、ユーザが希望する画面を確実に表示対象の画面として設定できるシステム等を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【図1】本発明の好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示す図である。
【図2】レーダー探知機のブロック図である。
【図3】待受画面・レーダースコープ・GPS警報の表示例を示す図である。
【図4】レーダー波警報の表示例を示す図である。
【図5】設定メニュー画面の表示例を示す図である。
【図6】待受画面設定画面の表示例を示す図である。
【図7】待受画面設定画面の表示例を示す図である。
【図8】待受画面設定画面の表示例を示す図である。
【図9】待受画面設定画面の表示例を示す図である。
【図10】待受画面設定画面の表示例を示す図である。
【図11】待受画面設定画面のスクロール表示例を示す図である。
【図12】待受画面設定画面内の縮小画面の画像のローテーション表示例を示す図である。
【図13】待受画面設定画面内の縮小画面の画像のローテーション表示例を示す図である。
【図14】待受画面設定画面内の縮小画面の画像のローテーション表示例を示す図である。
【図15】待受画面の表示例を示す図である。
【図16】待受画面の表示例を示す図である。
【図17】待受画面の表示例を示す図である。
【図18】待受画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
図1,図2は、本発明のシステムとして好適な一実施形態であるレーダー探知機の構成を示している。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に取り付けられる。本レーダー探知機は通常ダッシュボード上に台座33のプレート33bの底面を貼りつけて固定される。台座33の上部にはボールジョイント受け部33aを設けており、ケース本体1の底面から下方に伸びる支柱部31の下端部に設けたボール部をこのボールジョイント受け部33aに挿し込み、ボール部をその可動範囲内の任意の角度・姿勢で保持させることができる。台座33は、その上面所定位置に球面状の凹部を備えており、台座33は、ゴム等の弾性変形可能で、適度な摩擦係数を有する材質から構成している。ボール部の外径と、凹部の内径とはほぼ等しく設定している。これにより、ボール部が凹部内に入り込んだ状態では、ボール部の外形状と凹部の内形状とが略符合し、ボール部は球面に沿って任意の方向に回転・移動できるようになる。そして、両者の径をほぼ一致させると共に、凹部の内形状に適度な摩擦係数を持たせることで、ボール部を任意の角度・姿勢で保持させることができる。さらに、台座33は弾性変形が可能であるので、図1に示す状態から台座33を保持しつつケース本体1を上方に引き上げる方向に付勢すると、凹部の開口部の径が広がりボール部を凹部から離脱させることができる。逆に、台座33とボール部とが分離した状態の場合、ボール部を凹部の開口部に押し当て、その状態のまま台座33に向けて押し込むように付勢すると、凹部の弾性変形によりその開口部が一旦広がり凹部内にボール部が収納される。その後は、台座33の弾性復元力により凹部の形状は元に戻り、ボール部が簡単に凹部から離脱するのが抑制される。また、台座33の底面には、粘着シートや両面接着テープや面ファスナー等の接着部材の一面が装着され、その接着部材の他の面がダッシュボード等の車室内の所定位置に取り付けられる。これにより、係る車室内の所定位置に台座33が固定される。
【0029】
本レーダー探知機は、図1に示すように、ケース本体1の上面にソーラーパネル2及びスイッチ部3を配置し、ケース本体1の前面側(車両前方へ配置される側(フロントガラス側))の内部に速度測定装置の発する周波数帯のマイクロ波を検知するマイクロ波受信器4を配置する。一方、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))には、表示部5と警報ランプ6と赤外線通信機7とリモコン受信器16を配置している。また、ケース本体1の上面側内部には、GPS受信器8を配置する。さらに、ケース本体1の一方の側面には、アダプタージャック9を配置し、他方の側面には電源スイッチ10並びに図示省略するDCジャック21を配置する。ケース本体の底面側内部にはバッテリを備え、このバッテリにはソーラーパネル2及びDCジャック21から供給される電力を充電し、各部に電力を供給する。また、ケース本体1内には、スピーカ20も内蔵している。本実施形態では、表示部5はバックライトを有する2.4インチの小型カラードットマトリックス液晶ディスプレイであり、ケース本体1の後面側(車両後方へ配置される側(ユーザ側(ドライバー側))を表示面としている。表示部5を実装するケース本体1の後方側の高さHは、その他の部位の高さH0よりも大きくしている。
【0030】
図2に示すように、赤外線通信機7は携帯電話機12等の赤外線通信機を内蔵した通信装置との間でデータの送受を行なう。アダプタージャック9は、メモリカードリーダ13を接続する端子である。アダプタージャック9にメモリカードリーダ13を接続することで、そのメモリカードリーダ13に装着されたメモリカード14に格納されたデータを内部に取り込んだり、データベース19や制御部18のメモリの内容をメモリカード14に書き込んだりすることができる。より具体的には、メモリカード14に格納されたデータに、新規な目標物の情報(経度・緯度を含む位置情報,種別情報等)などの更新情報がある場合、その更新情報を制御部18が本レーダー探知機に内蔵されるデータベース19に格納(ダウンロード)し、データベース19のデータを更新する。なお、メモリカードリーダ13の機能は、本体ケース1内に内蔵するように構成してもよい。
【0031】
データベース19は、制御部18のマイコンに外付けした不揮発性メモリ(たとえばEEPROM)である。データベース19には、出荷時に一定の目標物に関する情報を登録しており、その後に追加された目標物についてのデータ等は上記のようにしてデータ更新することができる。また、データ更新は、赤外線通信機7を介して行なうこともできる。
【0032】
DCジャック21は、図示省略のシガープラグコードを接続するためのもので、そのシガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにする。
【0033】
無線受信器15は、飛来する所定周波数の無線を受信する。リモコン受信器16は、赤外線によりリモコン(携帯機:子機)17とデータ通信をし、本装置に対する各種の設定を行なう。また、スイッチ部3も制御部18に接続され(図示省略)、リモコン17と同様の設定を行えるようになっている。リモコン17には、決定ボタンと、上ボタン、下ボタン、左ボタン、右ボタンからなる十字ボタンを備えている。
【0034】
さらに本実施形態のレーダー探知機は、図2に示すように車両に実装されているOBD−II(IIはローマ数字の「2」であり、以下「OBD−II」を「OBD2」と記す)コネクタに接続する接続ケーブル22を備え、この接続ケーブル22の先端には、車両のOBD2コネクタに着脱自在に装着できるコネクタ端子23が取り付けられている。OBD2コネクタは、故障診断コネクタとも称され、車両のECUに接続され、各種の車両情報が出力される。さらに本実施形態では、接続ケーブル22の他端には、レーダー探知機のケース本体1の側面に設けたソケット口24と接続するためのコネクタ端子25を設けており、レーダー探知機に対しても接続ケーブル22を着脱できるようにしている。もちろん、接続ケーブル22をレーダー探知機に直接接続するようにしても良い。
【0035】
そこで、この接続ケーブル22に取り付けられたコネクタ端子23と、車両本体側のOBD2コネクタとを連結することで、制御部18は、各種の車両情報を一秒おきに取得する。この車両情報としては、車速、エンジン回転数、エンジン負荷率、スロットル開度、燃料消費量、瞬間燃費、吸入空気量(MAF)、インジェクション開時間(INJ)、残燃料量、アクセル開度、水温、ウインカー情報(左右のウインカーの動作(ON/OFF))、ハンドルの回転操舵角情報、加速度等がある。
【0036】
また、制御部18は、CPU,ROM,RAM,不揮発性メモリ、I/O等を備えるマイコンであり、上記の各種の入力機器から入力される情報に基づき所定の処理を実行し、上記の各種の出力機器を利用して所定の警報・メッセージや情報を出力する。なお、これらの基本構成は、基本的に従来のものと同様のものを用いることができる。
【0037】
本実施形態のレーダー探知機における機能は、制御部18に有するコンピュータが実行するプログラムとして制御部18のEEPROM上に格納され、これを制御部18に有するコンピュータが実行することで実現される。
制御部18の有するプログラムによってコンピュータが実現する機能としては、待受画面表示機能、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能などがある。
【0038】
待受画面表示機能は、図3(a)に示すように、時計などの待受画面を表示する機能であり、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能による画面表示が行われていない状態、すなわち所定のイベントに対応する画面表示を行っていない待受状態のときの表示を行う機能である。
【0039】
制御部18は、待受画面表示機能の実行中に、発生したイベントに応じて、GPS警報機能、レーダー波警報機能、無線警報機能等の各機能を実現する処理を実行し、当該機能の処理終了時には元の待受画面表示機能の画面の処理に戻る。各機能の優先度は、高いほうから、レーダー波警報機能、無線警報機能、GPS警報機能の順に設定している。
【0040】
GPS警報機能は、制御部18に有するタイマーからのイベントにより所定時間間隔(1秒間隔)で実行される処理であり、データベース19に記憶された目標物の緯度経度とGPS受信器8によって検出した現在位置の緯度経度から両者の距離を求め、求めた距離が所定の第一の接近距離(例えば1000m以内)になった場合に、図3(b)に示すように、GPS受信器8によって検出した現在位置から所定の範囲内(例えば約1kmの範囲内)にある目標物をデータベース19に記憶された位置情報に基づいて検索し、自車位置と目標物の位置との相対的な位置関係を警報画面として表示部5に表示させる機能である。図3(b)中の左側の「W」が西、右側の「E」が東、上側の「N」が北の方角を示し、「W」と「E」を結ぶ左右方向の線と「N」から下へ伸びる上下方向の線との交点にあるアイコンが自車位置を示している。また「L」「RD」「P」「N」等の文字を有するアイコンが目標物の種類と位置を示す。さらに、求めた距離が所定の第二の接近距離(例えば1000m以内)になった場合に、表示部5に図3(c)に示すような警報表示をし、スピーカ20からその旨を示す接近警告の音声を出力する処理である。
【0041】
こうした目標物としては、居眠り運転事故地点、レーダー、制限速度切替りポイント、取締エリア、検問エリア、駐禁監視エリア、Nシステム、交通監視システム、交差点監視ポイント、信号無視抑止システム、警察署、事故多発エリア、車上狙い多発エリア、急/連続カーブ(高速道)、分岐/合流ポイント(高速道)、ETCレーン事前案内(高速道)、サービスエリア(高速道)、パーキングエリア(高速道)、ハイウェイオアシス(高速道)、スマートインターチェンジ(高速道)、PA/SA内 ガソリンスタンド(高速道)、トンネル(高速道)、ハイウェイラジオ受信エリア(高速道)、県境告知、道の駅、ビューポイントパーキング等があり、これらの目標物の種別情報とその位置を示す緯度経度情報と表示部5に表示する模式図または写真のデータと音声データとを対応付けてデータベース19に記憶している。
【0042】
レーダー波警報機能は、マイクロ波受信器4によって速度測定装置(移動式レーダー等(以下、単に「レーダー」と称する))から発せられる周波数帯のマイクロ波に対応する信号が検出された場合に、表示部5に対して警報画面を表示するとともに、スピーカ20から警報音を出力する警報機能である。例えば、レーダーの発するマイクロ波の周波数帯のマイクロ波がマイクロ波受信器4によって検出された場合に、図4に示すように、データベース19に記憶されたレーダーの模式図または写真を表示部5に警報画面として表示するとともに、データベース19に記憶された音声データを読み出して「レーダーです。スピード注意」という音声をスピーカ20から出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0043】
無線警報機能は、無線受信器15によって、緊急車両等の発する無線電波を受信した場合に、その走行等の妨げとならないよう、警報を発する機能である。無線警報機能においては、取締無線、カーロケ無線、デジタル無線、特小無線、署活系無線、警察電話、警察活動無線、レッカー無線、ヘリテレ無線、消防ヘリテレ無線、消防無線、救急無線、高速道路無線、警備無線等の周波数をスキャンし、スキャンした周波数で、無線を受信した場合には、データベース19に無線種別ごとに記憶されたその周波数に対応する無線を受信した旨の模式図を警報画面として表示部5に表示するとともに、データベース19に無線種別ごとに記憶された音声データを読み出して、スピーカ20からその無線の種別を示す警報音声を出力する。たとえば、取締無線を受信した場合には「取締無線です。スピード注意」のように音声を出力する。音声出力中は、警報ランプ6を点燈させる。
【0044】
本実施形態のレーダー探知機は、待受画面表示機能によって表示可能な複数の待受画面を備える。複数の待受画面の中からどの待受画面を表示対象の待受画面を表示するかを設定する設定画面を設けており、ユーザからのリモコン17の操作による指示入力に基づき複数の待受画面の中から表示対象の待受画面を選択する構成としている。
制御部18が描画し表示部5に表示させる設定画面の例を図5〜図14、同じく待受画面の例を図15〜図18に示して説明する。
【0045】
待受画面としては、図15(a)から図18(c)に順に示す「傾斜」「潮汐情報」「タコメータ」「マルチメータ」「燃料使用量」「エンジン負荷」「ODBデータ」「測位情報」「時計」「速度」「エコドライブ」「加速度」の12種類の待受画面と、これら図15(a)から図18(c)に示す12種類の待受画面を1分おきに切り替えて表示する「ローテーション」の待受画面と、表示を行わない「OFF」の待受画面との計14種類を備え、制御部18は待受画面を描画する以下の処理を行う。
【0046】
「傾斜」の待受画面は、図15(a)に示すように車両情報として取得した加速度から公知の方法によって車両の傾斜を求めて表示する。「潮汐情報」の待受画面は、図15(b)に示すようにGPS受信器8によって取得した現在時刻と車両の現在位置から公知の方法で求めた潮汐情報を表示する。「タコメータ」の待受画面は、図15(c)に示すように車両情報として取得したエンジン負荷率、スロットル開度、エンジン回転数をそれぞれメータとして表示する。「マルチメータ」の待受画面は、図16(a)に示すように取得した車両情報から公知の方法で瞬間燃費、平均燃費、生涯燃費を求め、それぞれメータとして表示する。「燃料消費量」の待受画面は図16(b)に示すように、取得した車両情報から積算消費燃料、燃料流量、今回使用燃料、瞬間燃費、平均燃費等を公知の方法で求め、数値やアニメーション等の図的表示で表示する。「エンジン負荷」の待受画面は、図16(c)に示すように、取得した車両情報から公知の方法でエンジン負荷率、スロットル開度、燃料流量、エンジン回転数を求めて数値で表示するとともに、エンジン回転数に応じてエンジンの図柄を動かすアニメーション表示を行う。「ODBデータ」の待受画面は、図17(a)に示すように、取得した車両情報から公知の方法で、エンジン回転数、MAF、INJ、水温、燃料流量、消費燃料、平均燃費、一般道平均燃費、高速道平均燃費、生涯燃費、生涯消費燃料、エンジン負荷率等を求めて数値で一覧表示する。「測位情報」の待受画面は、図17(b)に示すように、GPS受信器8で電波を受信できたGPS衛星の情報を表示する。図17は衛星電波が受信できない状態を示しており、衛星電波が受信できた場合にはその衛星の衛星番号と衛星のアイコンと受信強度とをあわせて表示する。「時計」の待受画面は、図17(c)に示すように、GPS受信器8によって取得した現在日時と時刻を表示する。GPS受信機8によって衛星電波が受信できない場合には、制御部18のマイコンに備えたリアルタイムクロックの日時を表示する。「速度」の待受画面は、図18(a)に示すように車両情報として取得した車速等を表示する。「エコドライブ」の待受画面は、図18(b)に示すように、車両情報に基づいてエコ運転をしているか否かをレーダーチャートとして表示したり、エコ運転度を示す総合ポイントを表示したりする画面である。「加速度」の待受画面は、図18(c)に示すように、車両情報から車速や各種の加速度を表示する画面である。これらの待受画面を描画する待受画面表示機能の処理は、公知の処理を用いることができる。
【0047】
待受画面表示機能の開始時と、再開時には、制御部18の不揮発性メモリに記憶された待受画面設定情報を取得して、待受画面設定情報として設定されている待受画面を表示する処理を行う。待受画面設定情報は、数値で示される待受画面識別IDで、「時計」の待受画面が1、「速度」の待受画面が2、「エコドライブ」の待受画面が3、「加速度」の待受画面が4、「傾斜」の待受画面が5、「潮汐情報」の待受画面が6、「タコメータ」の待受画面が7、「マルチメータ」の待受画面が8、「燃料使用量」の待受画面が9、「エンジン負荷」の待受画面が10、「ODBデータ」の待受画面が11、「測位情報」の待受画面が12、「ローテーション」の待受画面が13、「OFF」の待受画面が14としている。例えば、待受画面表示機能の開始時あるいは再開時に、制御部18の不揮発性メモリに記憶された待受画面設定情報が、1である場合には「時計」の待受画面を表示するといった処理を行う。製品出荷時の待受画面設定情報(ID)のデフォルト設定は4、すなわち、図15(a)の「加速度」の待受画面に設定している。
【0048】
次に、制御部18がどの待受画面を表示するかを設定する待受画面設定の処理について説明する。
上述した14種類の待受画面の中からどの待受画面を表示対象の待受画面を表示するか、すなわち、待受画面設定情報として不揮発性メモリに記憶する待受画面識別IDを決定して不揮発性メモリに記憶させる処理である。
【0049】
制御部18は、待受画面表示機能の実行中にリモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合、図5(a)の設定画面を表示する。この画面では、本レーダー探知機の各種機能の設定を行うことができる。例えば、GPS警報機能においてどの目標物についての警報を行うかは図5(a)中の「警報設定」の項目から設定することができる。
【0050】
図5の設定画面では、上部にその設定画面のタイトルを表示するタイトル表示領域R1を設け、その下に設定項目を上下方向に並べて表示する設定項目表示領域R2を備える。設定項目表示領域R2には、設定項目の名称の文字を左右方向、各設定項目を上下方向に配置している。そして、現在選択中の設定項目であることを示すフォーカスF1を、現在選択中の設定項目の右端に表示する。リモコン17の上ボタンの押下が検出された場合、フォーカスF1を一つ上の設定項目の右端に移動して表示する。リモコン17の下ボタンの押下が検出された場合、フォーカスF1を一つ下の設定項目の右端に移動して表示する。図5(a)の状態は、「システム設定」が選択された状態を示している。「システム設定」が選択された状態で、リモコン17の右ボタンの押下が検出された場合、図5(b)に示すシステム設定画面を表示する。またこの設定画面の「設定終了」が選択された状態で、リモコン17の右ボタンの押下が検出された場合、待受画面表示機能を再開する。
【0051】
図5(b)のシステム設定画面は、現在選択中の設定項目の左側にもフォーカスF1と同様の動きをするフォーカスF2を表示する以外は図5(a)と同様に描画処理を行う。このシステム設定画面において「待受画面」にフォーカスF1,F2が表示された状態で、リモコン17の右ボタンの押下が検出された場合には、図6(a)の待受画面設定画面を表示する処理に移行し、「待受画面」にフォーカスF1,F2が表示された状態で、リモコン17の左ボタンの押下が検出された場合には、図5(a)の設定画面を表示する処理に戻る。
【0052】
図6(a)の待受画面設定画面は、上部に待受画面設定画面であることを示すタイトルである「待受画面」を表示するタイトル表示領域R1を設け、その下に設定項目表示領域R2を設ける。設定項目表示領域R2には、待受画面として設定しうる14種類の待受画面のうち3種類の待受画面を設定候補の項目として左右方向の線分である区切り線Dを表示して区切った領域に表示する。この区切り線で区切られた領域を上から順に上部、中央部、下部という。区切り線Dで区切られた各領域には、左側に待受画面の縮小画面の画像を表示し、右側に縮小画面の画像の示す待受画面の名称を文字で表示する。各待受画面の縮小画面の画像は、同一の大きさとして、左右方向の表示位置を同一とし、上下方向に並べて表示する。待受画面の名称の文字の大きさとフォントは各項目間で同一とし、縮小画面の画像の右側に所定の間隔を開けて横書きで表示している。このように、待受画面設定画面には、縮小画面の画像を上下方向に並べて複数表示するとともに、この上下方向と直交する左右方向に向けてその縮小画面の名称を構成する文字を並べて表示する構成としている。そして、現在選択対象となっている設定項目であることを示すフォーカスF3を、現在選択対象となっている設定項目の縮小画面の画像の左側に表示する。初期状態は、図6(a)のように待受画面識別IDが1の「時計」の待受画面の縮小画面の画像とその名称である「時計」の文字列とを設定項目表示領域R2の中央部になるように配置して、フォーカスF3をこの「時計」の待受画面の縮小画面の画像の左側に描画する。
【0053】
そして、現在、制御部18の不揮発性メモリに記憶された待受画面設定情報の待受画面識別IDに対応する待受画面の縮小画像の外周部分を囲むように、矩形状の赤色のフォーカス枠FFを描画する。現在、制御部18の不揮発性メモリに記憶された待受画面設定情報(ID)が、1である場合、すなわち「時計」の待受画面が表示対象とされている場合には、図11(a)に示すように、「時計」の縮小画面の画像の周囲にフォーカス枠FFを描画する。
【0054】
また、待受画面識別IDが2の「速度」の待受画面の縮小画面の画像とその名称である「時計」の文字列とを設定項目表示領域R2の下部になるように配置して描画する。同様にして、残りの12種類の待受画面の縮小画面の画像とその名称もその待受画面識別ID(以下単にIDとも称する)順に設定項目表示領域R2の下端外の非表示領域のメモリ描画しており、リモコン17の下ボタンの押下が検出された場合、図6(b)に示すように上方向にこの領域を移動させ、上部の項目を上へスクロールアウトさせ、中央部の項目を上部へ、下部の項目を中央部へ、下端外の非表示領域のメモリ描画された次の項目を表示する処理を行う。このようにして、リモコン17の下ボタンの押下が検出されるたびに、図6(a)から図6(b)の表示状態へ遷移させるスクロール表示、図6(b)から図6(c)の表示状態へ遷移させるスクロール表示、図6(c)から図7(a)の表示状態へ遷移させるスクロール表示、・・・・、図10(a)から図10(b)の表示状態へ遷移させるスクロール表示を行う(「・・・」として省略部分は図7から図10において同様のスクロール表示)。スクロール表示は、図11(a)、図11(b)、図11(c)にその過程を順に示すように、一定の速度で連続的になめらかにスクロールさせる方法で行う。また、リモコン17の上ボタンの押下が検出された場合は、逆に下方向にこの領域を移動させ同様の表示を行う。
【0055】
ユーザは、表示部5に待受状態で表示させたい待受画面の縮小画面の画像が中央部にくるようにリモコン17の上ボタン・下ボタンを押下する。そして、表示部5に待受状態で表示させたい待受画面の縮小画面の画像が中央部に表示された状態(待受状態で表示させたい待受画面の縮小画面の画像の左にフォーカスF3が表示されている状態)で、リモコン17の決定ボタンが押下する。
【0056】
制御部18は、スクロールが停止している図6(a)から図10(b)の状態で、リモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合、その時点で中央部に表示している縮小画面の画像(左にフォーカスF3が表示されている画面の画像)に対応するIDを待受画面設定情報として不揮発性メモリに記憶するとともにフォーカス枠FFをその中央部に表示している縮小画面の画像の周囲に移動して描画する。例えば、図6(b)の「速度」の待受画面の縮小画面の画像が中央部に表示されている状態で、リモコン17の決定ボタンの押下が検出された場合、IDとして2を待受画面設定情報として不揮発性メモリに記憶するとともにフォーカス枠FFを「速度」の待受画面の縮小画面の画像の周囲に移動して描画する。
【0057】
そして、図6〜図10の待受画面設定画面を表示している状態でリモコン17の左ボタンの押下が検出された場合には、図5(b)のシステム設定の画面を表示する処理に戻り、さらにこの画面でリモコン17の右ボタンの押下が検出された場合には前述のように、図5(a)の設定画面へと戻る。そして、この設定画面で「設定終了」が選択されて決定ボタンが押下された場合には、待受画面表示機能へ戻り、待受画面設定情報として不揮発性メモリに記憶されたIDの待受画面が表示されることとなる。
【0058】
なお、各待受画面の縮小画面の画像は、本実施形態では、実際に表示された例の画面のスクリーンショットをとっておき、その縮小画面の画像のデータを不揮発性メモリに記憶しておいて、これを表示するようにしている。そのため、例えば図6(a)に示す「時計」の待受画面の縮小画面の画像は、図17(c)に示すような実際の「時計」の待受画面の表示とはその示す時刻等が異なるものとなるが、これらは実際に「時計」の待受画面として表示されたスクリーンショットの縮小画面の画像としている。そのため、この縮小画面の画像を見たユーザは、これは「時計」の待受画面のものであるということを容易に認識できる。同様にID2の図18(a)の「速度」の待受画面の縮小画面の画像が図6(b)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID3の図18(b)の「エコドライブ」の待受画面の縮小画面の画像が図6(c)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID4の図18(c)の「加速度」の待受画面の縮小画面の画像が図7(a)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID5の図15(a)の「傾斜」の待受画面の縮小画面の画像が図7(b)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID6の図15(b)の「潮汐情報」の待受画面の縮小画面の画像が図7(c)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID7の図15(c)の「タコメータ」の待受画面の縮小画面の画像が図8(a)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID8の図16(a)の「マルチメータ」の待受画面の縮小画面の画像が図8(b)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID9の図16(b)の「燃料使用量」の待受画面の縮小画面の画像が図8(c)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID10の図16(c)の「エンジン負荷」の待受画面の縮小画面の画像が図9(a)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID11の図17(a)の「ODBデータ」の待受画面の縮小画面の画像が図9(b)の中央部に表示されている縮小画像に相当し、ID12の図17(b)の「測位情報」の待受画面の縮小画面の画像が図9(c)の中央部に表示されている縮小画像に相当する。
【0059】
ID13の「ローテーション」の待受画面の縮小画面の画像は、図10(a)の中央部に表示されている縮小画像の状態や、図12〜図14の中央部に表示されている縮小画像の状態として描画する。この表示処理の内容を図12〜図14を参照して説明する。
【0060】
「ローテーション」の待受画面は前述したとおり、図15(a)から図16(c)に順に示した「傾斜」「潮汐情報」「タコメータ」「マルチメータ」「燃料使用量」「エンジン負荷」「ODBデータ」「測位情報」「時計」「速度」「エコドライブ」「加速度」の12種類の待受画面を1分おきに切り替えて表示する機能だから、この縮小画面の画像としてこれら12種類の縮小画面の画像を1分おきに切り替えるように構成してもよい。しかし、設定画面で1分間画面が変わらないと、そのとき表示されている縮小画面を待受画面に設定する表示とユーザが勘違いしてしまう可能性がある。そこで、本実施形態では、12種類の待受画面の縮小画面の画像をIDが1から12までの順に上から下方向に縦につなげて「ローテーション」の縮小画面の画像の表示領域内でスクロール表示させるようにした。なおID12の縮小画面の画像の次はまたID1の縮小画面の画像を表示する。例えば、図12(a)、図12(b)、図12(c)、図13(a)、図13(b)、図13(c)はID7の「タコメータ」の待受画面の縮小画面の画像からID8の「マルチメータ」の待受画面の縮小画面の画像へとスクロール表示させている様子を順に示しており、図14(a)、図14(b)、図14(c)はその続きのID8の「マルチメータ」の待受画面の縮小画面の画像からID9の「燃料使用量」の待受画面の縮小画面の画像へとスクロール表示させている様子を順に示したものである。このように「ローテーション」の縮小画面の画像の表示領域内でスクロール表示する。このスクロールは停止することなく連続的に行い、そのスクロールの速度は、ある待受画面の縮小画面の画像の全体が表示されてから、その全体がスクロールアウトして次の待受画面の縮小画面の画像の全体が表示されるまでの時間を3秒としている。
【0061】
ID14の「OFF」の待受画面の縮小画面の画像は、図10(b)の中央部に表示されている縮小画像のように、黒塗りの何も表示されていない縮小画面の画像を表示する。
【0062】
以上のように、本レーダー探知機は、表示可能な14種類の待受画面の中からユーザからの指示入力に基づき表示対象の待受画面を選択する待受画面設定画面を表示し、この待受画面設定画面において選択された画面を表示対象の画面として設定しておき、その設定された表示対象の画面を表示する機能を有する。そして、待受画面設定画面は、表示可能な複数の待受画面としてユーザに認識される画面の画像をそれぞれ縮小した縮小画面の画像とともに各画面の名称を当該縮小画面の近傍に表示する構成としている。
【0063】
このようにすることで、表示可能な画面数が14種類あっても、選択可能な各画面がどの画面なのかを縮小画像をみて容易に理解でき、ユーザが希望する画面を確実に表示対象として設定できる。縮小画像は、実際に表示されうる画面の画像を縮小したものだからである。
【0064】
なお、表示可能な複数の画面としてユーザに認識される画面としては、例えば、表示可能な複数の画面のそのものでもよいし、表示可能な複数の画面の主要部を有するものであってもよい。設定された表示対象の画面を表示する際にその画面の主要部は変わらないがその中の一部は処理によって書き換える場合であっても、表示可能な複数の画面としてユーザに認識される画面の画像をそれぞれ縮小した縮小画面の画像とともに各画面の名称を当該縮小画面の近傍に表示することで、ユーザが希望する画面を確実に表示対象として設定できる。例えば、変動部と非変動部を有する画面の場合、非変動部の画面の画像を縮小した縮小画面の画像を表示するようにしたり、変動部について表示がなされた例を表示した画面の画像を縮小した縮小画面の画像を表示するようにしたりするとよい。
【0065】
待受画面設定画面には、縮小画面の画像を上下方向に並べて複数表示するとともに、その上下方向と直交する左右方向に向けて当該縮小画面の名称を構成する文字を並べて表示する構成としている。したがって、本実施形態のレーダー探知機のように狭い画面であっても、多数の画面の縮小画面を表示でき、表示対象の画面を容易に選択できる。
【0066】
そして、縮小画面の画像を上下方向に並べて複数表示する際に、待受画面の表示対象の画面として選択する対象の縮小画面の画像は、縮小画面の画像を所定方向に並べて複数表示する領域の上下方向の長さの中心部に表示する構成とした。そのため、上下方向の中心部に表示された待受画面の縮小画面の画像が表示対象の画面として選択する対象の縮小画面となり、どの画面が選択対象の画面となるのかが分かりやすい。
【0067】
リモコン17の選択ボタンの押下が検出された場合に、待受画面の表示対象の画面として選択されている対象の縮小画像を含む部分を指し示すフォーカス枠FFを表示する構成としたので、どの画面が選択された画面となるのかが縮小画面の画像とフォーカス枠FFの関係から直感的に分かる。すなわち、フォーカス枠FFで囲まれた縮小画面の対応する待受画面が表示対象の画面として選択する対象となる。また、待受画面の表示対象の画面として選択する対象を示す縮小画面の画像の近傍に指示表示であるフォーカスF3を行う構成とした。このようにすれば、どの画面が選択対象の画面となるのかがフォーカスF3と画像の位置関係から容易に理解できる。すなわちフォーカスF3が右側にある縮小画面に対応する待受画面が選択する態様となっていることが分かる。この状態で、リモコン17の選択ボタンの押下が検出された場合には、待受画面の表示対象の画面として選択されている対象の縮小画像を含む部分を指し示すフォーカス枠FFがその縮小画像の周囲に表示されることが分かる。
【0068】
待受画面設定画面には、所定のスクロール操作の検出に応じて、14種類の表示可能な複数の待受画面の中から3種類の画面の縮小画面の画像を同時に表示するスクロール表示制御を行う構成とした。そのため、同時に画面に表示できない多数の画面の中からスクロール操作によって表示される縮小画面の画像を見て選択対象の画面を容易に選択することができる。
【0069】
待受画面の表示対象の画面として、複数の画面を1分間隔で切り替えて表示するローテーション画面を備え、待受画面設定画面には、そのローテーション画面の縮小画面の画像としてその複数の画面をユーザが視認可能な画像を表示する構成とした。そのため、実際にローテーション画面として所定時間間隔で切り替えて表示される複数の画面が縮小画面の画像として表示されることから、ローテーション画面でどのような画面が所定時間間隔で切り替えて表示されるのかを容易に把握することができる。また、この複数の画面を視認可能な画像として、一分間隔で切り替えて表示する複数の待受画面を所定の方向に繋げた縮小画面の画像をこの1分間隔よりも短い時間である3秒で切り替わるようにスクロール表示させる構成とした。そのため、短時間で、ローテーション画面において、どのような画面が1分間隔で切り替えて表示されるのかを、すぐに容易に把握することができる。
【0070】
なお、この複数の画面を視認可能な画像として、1分間隔で切り替えて表示する複数の画面をそれぞれ縮小した縮小画面の画像を1分間隔よりも短い間隔で切り替えて表示する構成としてもよい。例えばローテーションではなくて、瞬時に切り替えるようにしてもよい。このようにすれば、短時間で、ローテーション画面において、どのような画面が所定時間間隔で切り替えて表示されるのかを、すぐに容易に把握することができる。
【0071】
表示対象の待受画面として、表示を行わない画面である「OFF」の画面(オフ画面)を備え、待受画面設定画面には、そのオフ画面の縮小画面の画像として表示を行わないときの画面の状態を示す画像(真っ黒な画像)を表示する構成とした。そのため、オフ画面においてどのような表示になるのかを縮小画面の画像として容易に確認することができる。
【0072】
本発明によれば、表示可能な画面数が14種類という多数になったとしても、待受画面の表示対象の画面として選択可能な各画面がどの画面なのかを容易に理解でき、ユーザが希望する待受画面を確実に表示対象の画面として設定できるシステム等を提供することができる。
【0073】
なお、本実施形態では、表示部5やスピーカ20をレーダー探知機内に備えることとしたが、レーダー探知機内には、これらを備えず、代わりに例えば汎用の機器(例えば、モニタ、スピーカ等を有する携帯電話等)へ信号を出力するようにしてもよい。
【0074】
本実施形態では、シガープラグコードを介して車両のシガーソケットに接続して電源供給を受け得るようにしたがOBD2コネクタから電源の供給を受けるようにしてもよい。
【0075】
また、本実施形態では、レーダー探知機の例で説明したが、車載用の各種の電子機器の機能として実施することができる。たとえば、ナビゲーション装置や、ドライブレコーダ、カーオーディオの機能として組み込んでもよい。また本実施例で記載した数値の値は、実験等を行って適宜、効果を奏する値に変更してもよい。表示部5の画面サイズなども任意のものとすることができる。また、制御部18には、各機能や警報の優先順位をリモコン17等からのユーザからの指示に基づいて設定する機能を設け、この設定された優先順位で制御部18が処理を行うように構成してもよい。制御部18の機能の一部やデータベース19を外部の端末やサーバに備えるようにして、それら一部と他部とを無線通信等によって接続するようにしてもよい。
【符号の説明】
【0076】
1 ケース本体
2 ソーラーパネル
4 マイクロ波受信器
5 表示部
6 ランプ
7 赤外線通信機
8 GPS受信器
9 アダプタージャック
10 電源スイッチ
11 携帯電話機
12 メモリカードリーダ
14 メモリカード
15 無線受信器
16 リモコン受信器
17 リモコン
18 制御部
19 データベース
20 スピーカ
21 DCジャック
22 接続ケーブル
23 コネクタ端子

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示可能な複数の画面の中からユーザからの指示入力に基づき表示対象の画面を選択する設定画面を表示し、設定画面において選択された画面を表示対象の画面として設定しておき、その設定された表示対象の画面を表示する機能を有するシステムであって、
前記設定画面には、前記表示可能な複数の画面として表示されうるとユーザに認識される画面の画像をそれぞれ縮小した縮小画面の画像とともに当該画面の名称を当該縮小画面の近傍に表示すること
を特徴とするシステム。
【請求項2】
前記設定画面には、前記縮小画面の画像を所定方向に並べて複数表示するとともに、前記所定方向と直交する方向に向けて当該縮小画面の名称を構成する文字を並べて表示すること
を特徴とする請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記縮小画面の画像を所定方向に並べて複数表示する際に、前記表示対象の画面として選択する対象の縮小画面の画像は、前記縮小画面の画像を所定方向に並べて複数表示する領域の前記所定方向の長さの中心部に表示すること
を特徴とする請求項1または2に記載のシステム。
【請求項4】
所定の選択ボタンの押下が検出された場合に、前記表示対象の画面として選択する対象の縮小画像を含む部分を指し示すフォーカスを表示すること
を特徴とする請求項3に記載のシステム。
【請求項5】
前記表示対象の画面として選択する対象を示す画像の近傍に指示表示を行うこと
を特徴とする請求項3または4に記載のシステム。
【請求項6】
前記設定画面には、所定のスクロール操作の検出に応じて、M種類の表示可能な複数の画面の中からN種類の画面の前記縮小画面の画像を同時に表示するスクロール表示制御を行うこと
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のシステム。
【請求項7】
前記表示対象の画面として、複数の画面を所定時間間隔で切り替えて表示するローテーション画面を備え、
前記設定画面には、当該ローテーション画面の前記縮小画面の画像として前記複数の画面をユーザが視認可能な画像を表示すること
を特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載のシステム。
【請求項8】
前記複数の画面を視認可能な画像として、前記所定時間間隔で切り替えて表示する複数の画面を所定の方向に繋げた画像を前記所定時間間隔よりも短い時間で切り替わるようにスクロール表示させること
を特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数の画面を視認可能な画像として、前記所定時間間隔で切り替えて表示する複数の画面をそれぞれ縮小した縮小画面の画像を前記所定時間間隔よりも短い間隔で切り替えて表示すること
を特徴とする請求項7に記載のシステム。
【請求項10】
前記表示対象の画面として、表示を行わない画面であるオフ画面を備え
前記設定画面には、当該オフ画面の前記縮小画面の画像として表示を行わないときの画面の状態を示す画像を表示すること
を特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載のシステム。
【請求項11】
請求項1〜10に記載のシステムにおける機能をコンピュータに実現させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図4】
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【図3】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2012−252623(P2012−252623A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−126035(P2011−126035)
【出願日】平成23年6月6日(2011.6.6)
【出願人】(391001848)株式会社ユピテル (238)
【Fターム(参考)】