説明

シャッター付き電気コネクタ

【課題】 コネクタ間の電気接続を瞬間的に遮断できる(速断性を有する)などの利点を有するシャッター付き電気コネクタを提供する。
【解決手段】 コネクタは、第1電極65、第1電極を支持する第1絶縁体67、これらを収容する第1嵌合ケース50、及び、非結合時にケースの口を塞いで第1電極の外部露出を防止する第1シャッター60を有する第1コネクタ3と、結合時に第1電極と接して電気接続を得る第2電極20、第2電極を支持する第2絶縁体21、これらを収容するとともに第1嵌合ケースと嵌合する第2嵌合ケース10、及び、非結合時にケースの口を塞いで第2電極の外部露出を防止する第2シャッター20を有する第2コネクタ1と、を具備する。第1電極65と第2電極20が当接接触により電気接続を得るものであって、両コネクタの結合解除時に、電極の当接接触がバネ付勢手段19の弾発により速断される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、脱着自在の一対のコネクタからなる電気コネクタに関し、特には、一対のコネクタの両方に、電極の露出を防止するシャッターを設けたシャッター付き電気コネクタに関する。
【背景技術】
【0002】
シャッター付き電気コネクタは、一対のコネクタ(プラグ、レセプタクルと呼ぶ)の一方又は両方に、電極の露出を防止するシャッターを設けたものである。例えば、電極がオスメス結合するタイプのコネクタにおいては、メス電極に埃が溜まることによる接触不良や、露出したオス電極に誤って手が触れて感電するといった危険を防止している。
【0003】
例えば、車両用バッテリーの充電装置や充電スタンドを考慮すると、充電用電源はレセプタクルに、車両用バッテリーはプラグに接続されるのが一般的である。充電が完了してコネクタを抜いたとき、レセプタクルは電源側の電位にあり、プラグは車両バッテリーの電位を持っている。このとき、コネクタの電極が露出していると、感電の怖れがあったり、他の物体と短絡するような事態が起こり得る。このような事態を避けるために、プラグとレセプタクルの両方にシャッターを有する電気コネクタが必要となる。
【0004】
このようなプラグとレセプタクルの両方にシャッターを有する電気コネクタは従来より提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。これらの特許文献に記載されている電気コネクタを構成する各コネクタ部材は、それぞれ棒状コンタクトを通す挿通孔を有するベースシャッター板と、同ベースシャッター板に回動可能に設けられた表側シャッター板を有し、非接続状態においては、表側シャッター板はベースシャッター板の挿通孔を塞いでいる。そして、両コネクタ部材をバヨネット結合によりロックする過程において、一方のコネクタ部材の係合部材によって両シャッター板を同時に回動させて、両コネクタ部材の電極挿通孔を開く(両板の孔が合う)構造である。
【0005】
上記特許文献の電気コネクタは、両コネクタの電極がオスメス結合によって結合するものである。このようなオスメス結合によって電極を結合するものでは、結合を解除する際に、各電極が摺動しながら徐々に離れていく。すると、電極間でスパークが生じる怖れがある。
【0006】
さらに、前述の特許文献においては、両コネクタは、バヨネット結合によって結合状態にロックされている。バヨネット結合は、一方のコネクタ部材を他方のコネクタ部材に対して回動させるという動作で、コネクタ部材を結合するものである。このため、両コネクタの電気接続を瞬間的に遮断することは期待できない。
【0007】
また、オスメス結合する電極は、使用回数が増えると、電極が摩り減って劣化してしまうことがある。また、挿入ストロークを長くとる必要があり、コネクタ部材の全長が長くなってしまう。
【0008】
【特許文献1】特許第3265313号
【特許文献2】特許第3272850号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、コネクタ間の電気接続を瞬間的に遮断できる(速断性を有する)などの利点を有するシャッター付き電気コネクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明のシャッター付き電気コネクタは、第1電極、該第1電極を支持する第1絶縁体、前記第1電極及び前記第1絶縁体を収容する第1嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第1電極の外部露出を防止する第1シャッターを有する第1コネクタと、結合時に前記第1電極と接して電気接続を得る第2電極、該第2電極を支持する第2絶縁体、前記第2電極及び前記第2絶縁体を収容するとともに前記第1嵌合ケースと嵌合する第2嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第2電極の外部露出を防止する第2シャッターを有する第2コネクタと、を具備するシャッター付き電気コネクタであって、前記第1電極と前記第2電極が当接接触により電気接続を得るものであり、前記両コネクタの結合解除時に、両電極の当接接触がバネ付勢手段の弾発により速断されることを特徴とする。
【0011】
本発明によれば、両電極が当接接触しているとともに、両コネクタの結合解除時に両電極を、瞬間的に引き離すバネ付勢手段を有するので、両コネクタ間の接触を一瞬に断つことができる(速断性)。このような速断性を有することにより、コネクタの結合解除後にも一方又は両方のコネクタが電位を持っているような場合でも、電極間に火花が発生するなどという事態を避けることができる。ここで、両電極が当接接触するとは、両電極が゛断″(離れて導通していない)と゛接″(つながって導通している)の状態の間を移行するときに両電極がほとんど摺動することなく接近・離間することをいう。
【0012】
オスメス結合によって両電極を摺動させて接触させるタイプのものでは、使用回数が増えると電極が摩り減ったりして劣化することがあるが、本発明のような面又は点の当接で接触するタイプのものはそのような怖れがない。また、オスメス結合のようにストローク長を長く取る必要がないので、コネクタの全長を短くできる。
【0013】
本発明のシャッター付き電気コネクタは、第1電極、該第1電極を支持する第1絶縁体、前記第1電極及び前記第1絶縁体を収容する第1嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第1電極の外部露出を防止する第1シャッターを有する第1コネクタと、結合時に前記第1電極と接して電気接続を得る第2電極、該第2電極を支持する第2絶縁体、前記第2電極及び前記第2絶縁体を収容するとともに前記第1嵌合ケースと嵌合する第2嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第2電極の外部露出を防止する第2シャッターを有する第2コネクタと、を具備するシャッター付き電気コネクタであって、前記第1シャッターが電極通過孔を有する第1シャッター板を含み、前記第2シャッターが電極通過孔を有する第2シャッター板を含み、非結合時には、各シャッター板の孔が合致しない相対回動位置(閉位置)をとり、結合時には、各シャッター板の孔と合致する相対回動位置(開位置)をとり、結合の際には、両シャッター板は相対的に回動し各シャッター板の孔が合致することを特徴とする。
【0014】
前述の特許文献などにおいては、一方のコネクタを他方のコネクタに押し込む動作中に両コネクタのシャッター板を相対的的回動させて両シャッター板の電極通過孔を合致させている。一方、本発明では、電極を接触させる動作の前に、両シャッター板を相対回動させて電極を露出させるという動作を行っている。そして、電極同士を軸上で移動させて接触させるため、電極を当接接触させてコネクタ結合解除時に一瞬に接触を遮断する動作を行う。
【0015】
本発明のシャッター付き電気コネクタは、第1電極、該第1電極を支持する第1絶縁体、前記第1電極及び前記第1絶縁体を収容する第1嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第1電極の外部露出を防止する第1シャッターを有する第1コネクタと、結合時に前記第1電極と接して電気接続を得る第2電極、該第2電極を支持する第2絶縁体、前記第2電極及び前記第2絶縁体を収容するとともに前記第1嵌合ケースと嵌合する第2嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第2電極の外部露出を防止する第2シャッターを有する第2コネクタと、を具備するシャッター付き電気コネクタであって、前記第1シャッターが、それぞれ電極通過孔を有し相対回動する前側のシャッター板、及び、奥側のシャッター操作部材を含み、前記第2シャッターが、同様に、それぞれ電極通過孔を有し相対回動する前側のシャッター板、及び、奥側のシャッター操作部材を含み、非結合時には、各シャッター板の孔と各シャッター操作部材の孔とが合致しない相対回動位置(閉位置)をとり、結合時には、各シャッター板の孔と各シャッター操作部材の孔とが合致する相対回動位置(開位置)をとり、前記第1シャッターのシャッター操作部材と前記第2シャッターのシャッター板との間、及び、前記第2シャッターのシャッター操作部材と前記第1シャッターのシャッター板との間に、それぞれ結合動作時の係合部が設けられており、コネクタ結合動作時に、前記第1シャッターのシャッター操作部材と前記第2シャッターのシャッター板、及び、前記第2シャッターのシャッター操作部材と前記第1シャッターのシャッター板とが、それぞれ一体となって回動又は静止し、その際、両シャッター板は相対的に回動して各シャッター操作部材の孔と各シャッター板との孔とが合致し、この合致した孔を前記第1電極及び/又は第2電極が通って両者の電気接続が得られることを特徴とする。
【0016】
ここで奧側とはコネクタの内部側のことをいい、前側とはコネクタの外側(操作者から見やすい表の側)のことをいう。
このシャッター付き電気コネクタでは、第1シャッターのシャッター操作部材と第2シャッターのシャッター板との間、及び、第2シャッターのシャッター操作部材と第1シャッターのシャッター板との間に、それぞれ結合動作時の係合部が設けられており、コネクタ結合動作時に、第1シャッターのシャッター操作部材と第2シャッターのシャッター板、及び、第2シャッターのシャッター操作部材と第1シャッターのシャッター板とが、それぞれ一体となって回動又は静止する。
【0017】
本発明のシャッター付き電気コネクタにおいては、前記第1嵌合ケースと第2嵌合ケースが軸方向に相対的にスライドすることにより嵌合するものであり、前記両ケースを嵌合状態でロックするロック手段と、該ロック機構が解除された後、前記両ケースを反嵌合方向に弾発的に離間させる手段と、前記両ケースが離間した後でも、前記両ケースの分離を防止する分離防止手段と、をさらに具備することができる。
【0018】
この場合、前述の速断性などを得るためには、両ケースを反嵌合方向に相対的に離間させる手段が強いバネなどの付勢力を有することが好ましい。しかし、そのような強い付勢力を有すると、ロック機構が解除された際に、一方のコネクタが他方のコネクタに対して弾むように引き離されてしまい、使用者がコネクタを落としてしまう怖れがある。しかし、本発明においては、両コネクタの結合が解除されて電気接続が断たれた後でも両ケースが離れないので、不測の事態を防止できる。
【0019】
本発明のシャッター付き電気コネクタにおいては、前記第1電極と前記第2電極が当接接触により電気接続を得るものであり、前記両コネクタの結合解除時に、両電極の当接接続が速断されるものとすることができる。
【0020】
本発明のシャッター付き電気コネクタにおいては、前記コネクタの絶縁体の周囲に外嵌された主バネを具備し、該主バネは、前記両コネクタが結合したときに他方の前記コネクタに押圧されて縮むとともに、両コネクタ結合中は縮んだまま維持されるとともに、該主バネは、前記両コネクタの結合が解除された瞬間に伸びて、両コネクタを絶縁体とともに反結合方向に弾くように付勢し、これにより両コネクタの電気接続が遮断されるものとすることができる。
【0021】
本発明のシャッター付き電気コネクタにおいては、一方の前記コネクタが、内外方向に移動可能なボールを有し、他方の前記コネクタが、前記ボールが係合する溝と、前記ボールを内方向に押圧する手段と、を有し、前記両コネクタの結合時には、前記ボール押圧手段が前記ボールを内方向に押圧して前記溝に係合することにより、両コネクタを結合状態でロックし、前記両コネクタの結合解除時には、前記ボールが前記ボール押圧手段から開放されて前記溝から離れ、これにより両コネクタが引き離し可能となるものとすることができる。
【発明の効果】
【0022】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、コネクタの結合を解除した際に、電気接続を瞬時に遮断できるなどの利点を有するシャッター付き電気コネクタを提供できる。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るシャッター付き電気コネクタの構造を示す一部断面側面図である。
図2は、図1の電気コネクタのレセプタクルの構造を示す一部断面側面図である。
図3は、図1の電気コネクタのプラグの構造を示す一部断面側面図である。
図4は、図1の電気コネクタの構造を示す図であり、図4(A)はレセプタクルの正面図、図4(B)はプラグの正面図である。
【0024】
本発明のシャッター付き電気コネクタは、図1に示すように、レセプタクル3(第1コネクタ)と、このレセプタクル3に差し込むプラグ1(第2コネクタ)とからなる。なお、レセプタクル3とは一般的に固定側(受け側)のコネクタをいい、プラグとは差し込み側のコネクタをいうが、これにこだわるものではない。また、第1と第2の順も逆でも良い。
レセプタクル3は、4本の電極65(第1電極)、これらの電極65を支持する絶縁部材67(第1絶縁体)、電極65及び絶縁部材67を収容する本体ケーシング50(第1嵌合ケース)、及び、非結合時にケーシング50の口を塞いで電極65の外部露出を防止する第1シャッター60を有する。プラグ1は、結合時にレセプタクル3の電極65と電気接続する4本の電極30(第2電極)、これらの電極30を支持する絶縁体21(第2絶縁体)、電極30及び絶縁体22を収容するとともにレセプタクルケーシング50と嵌合する本体ケーシング10(第2嵌合ケース)、及び、非結合時にケーシングの口を塞いで電極の外部露出を防止する第2シャッター20を有する。
【0025】
まず、図2を参照してレセプタクル3の構造を説明する。
レセプタクル3は4本の電極65(R(第1相)、S(第2相)、T(第3相)、N(第4相、中性相)、図4(A)参照)を有する。なお、図2では、そのうちの1本のみを示す。電極65は、図2に示すように、断面が略正方形の基部65aと、基部65aから結合面側(前側、図の右側)へ延びるロッド部65bを有する。両部65a、65bは、この例では、銀メッキされた銅で作製されている。ロッド部65bの先端には、前方向にやや凸の球面状の接点65cが固定されている。接点65cは、この例では銀で作製されている。
【0026】
各電極65は、絶縁部材67に支持されている。絶縁部材67はセラミック製の略円盤状のものであって、軸方向に延びる4個の貫通孔67aが、周方向に中心角90°で配置されている。各貫通孔67aの基部67bは、断面が略正方形となっている。この基部67bに、各電極65の基部65aが挿入されてネジ68で絶縁部材67に固定されており、ロッド部65bは貫通孔67aを通って結合面側(前側)に突き出している。
【0027】
電極65が固定された絶縁部材67は、本体ケーシング50に収容されている。本体ケーシング50は、絶縁部材67が嵌合するシェル部材57と、シェル部材57が挿入されて固定される固定部材53と、固定部材53から反結合面側へ延びるエンドベル51からなる。
【0028】
絶縁部材67は、シェル部材57の内径部に嵌合して固定されている。シェル部材57はスリーブ状の部材であり、絶縁部材67が固定される基部57aと、同部から前側へ延びて電極65を囲む筒部57bを有する。絶縁部材67は、シェル部材57の反結合面側(奥側)の開口から挿入されて、止め輪(セットスプリング)66により同部材57の基部57aに固定されている。各電極65のロッド部65bは、シェル部材57の筒部57b内をほぼ軸方向中央まで前側に延びている。筒部57bの、前端からやや奥側の内面57cには、内方向に張り出す係止フランジ57dが形成されている(同係止フランジ57dの正面図における配置は図4(A)参照)。
【0029】
シェル部材57に固定された電極65の先(前側)には、第1シャッター60(シャッター組立体)が配置されている。第1シャッター60は、前側に配置された第1シャッター板63と、その奥側の第1シャッター操作部材61からなる。
【0030】
第1シャッター60の構造を説明する。
図5は、レセプタクル側の第1シャッター板の構造を示す図であり、図5(A)は裏面図、図5(B)は正面図である。
図6は、レセプタクル側の第1シャッター操作部材の構造を示す図であり、図6(A)は裏面図、図6(B)は断面側面図、図6(C)は正面図である。
第1シャッター板63は、図5に示すように円盤状の部材で、電極65が通過可能な通過孔63aが開けられている。通過孔63aは、周方向に中心角90°で配置されている。また、外周には、後述するプラグ側第2シャッター操作部材22の係合爪22c(図9参照)が係合する係合溝63bが対角線上に形成されている。外周には、さらに、周方向に延びる切欠溝63cが対角線上に形成されている。この切欠溝63c内で、後述する第1シャッター操作部材61の係合爪61cが動く。また、第1シャッター板63の奥側の面には、後述するリターンバネ69を収容する環状溝63dが形成されている。
【0031】
第1シャッター板63は、図2、図4(A)に示すように、第1シャッター操作部材61に、ビス85によって回動可能に固定されている。第1シャッター操作部材61は、図6に示すように略円盤状の部材で、外径は、第1シャッター板63の外径よりもやや大きい。第1シャッター操作部材61には、軸方向に延びる通過孔61bが開けられている。通過孔61bは、周方向に中心角90°で配置されており、この通過孔61bには、各電極65の接点65c、ロッド部65bが挿入される(図2、図12参照)。第1シャッター操作部材61の前面には、外周方向に張り出すフランジ部61aが形成されている。フランジ部61aの外周からやや内側には、軸方向前方に延びる2つの係合爪61cが、対角線上に突設されている。これらの係合爪61cは、図2に示すように、第1シャッター板63の切欠溝63cを通って第1シャッター板63を超えて前方に延びている。また、第1シャッター操作部材61の前側の面には、後述するリターンバネ69を収容する環状溝61dが形成されている。
第1シャッター板63及び第1シャッター操作部材61の電極通過孔63a、61b、係合溝63c、係合爪61cの位置関係については後述する。
【0032】
図2を参照しつつ、第1シャッター板63と第1シャッター操作部材61の関係について、さらに詳しく説明する。
第1シャッター板63と第1シャッター操作部材61は、リターンバネ69で連結されている。リターンバネ69の一端は、第1シャッター板63の環状溝63dに形成された孔63e(図5(A)参照)に係合し、他方の端部は第1シャッター操作部材61の環状溝61dに形成された孔61e(図6(C)参照)に係合している。リターンバネ69の中央部は、第1シャッター板63と第1シャッター操作部材61に形成された環状溝63d、61d内に収容されている。
【0033】
このリターンバネ69は、第1シャッター板63を第1シャッター操作部材61に対して相対回動するように付勢している。すなわち、第1シャッター板63と第1シャッター操作部材61は、両者の電極通過孔63a、61bが一致する開位置から、両者の電極通過孔63a、61bが45°ずれた閉位置の間で相対回動する。通常状態においては、第1シャッター板63と第1シャッター操作部材61は、第1シャッター板63の電極通過孔63aと、第1シャッター操作部材61の電極通過孔61bが、周方向に中心角度が45°ずれて配置された閉位置をとるように、リターンバネ69で位置決めされている。この状態を前から見ると、図4(A)に示すように、第1シャッター操作部材61の電極通過孔61bは第1シャッター板63で覆われて、同孔61bに挿通されている電極65の先端の接点65cは露出していない。そして、第1シャッター板63を、リターンバネ69の付勢力に抗して第1シャッター操作部材61に対して45°回転させると、第1シャッター板63の電極通過孔63aと第1シャッター操作部材61の電極通過孔61bが一致する開位置をとる。この状態を前から見ると、各電極通過孔61b、63aから電極65の接点65cが露出する(図13(A)を参照して後述する)。
【0034】
電極65の周囲の、絶縁部材67と第1シャッター60間には、コイルバネ59が外嵌されている。このコイルバネ59は、第1シャッター60を前側に付勢しており、第1シャッター60の第1シャッター操作部材61のフランジ部61aは、シェル部材57の内面の係止フランジ57dに当接している。第1シャッター板63を、リターンバネ69の付勢力に抗して第1シャッター操作部材61に対して45°回転させて両者の電極通過孔63a、61bを合致させると、電極通過孔63a、61bから電極65の接点65cが露出するとともに、第1シャッター60は、コイルバネ59の付勢力に抗して、電極65に沿って奥方向に押し込み可能となる。
【0035】
シェル部材57は、固定部材53に嵌合して固定されている。
図7は、固定部材の構造を示す図であり、図7(A)は一部断面側面図、図7(B)は正面図である。
固定部材53は、シェル部材57の基部57aを包囲する後部53aと、シェル部材57の筒部57bを包囲する前部53bからなり、両者の間には外方向に張り出すフランジ53cが形成されている。このフランジ53cは、レセプタクル3を機械や建物に固定するためのものであり、図7(B)に示すように、四隅に取付孔53dが開けられている。図2に示すように、固定部材53の後部53aの内径は、シェル部材57の基部57aの外径とほぼ等しく、シェル部材57の基部57aが嵌合してネジ(図示されず)で固定されている。シェル部材57は、固定部材53の前部から前方に突き出している。また、固定部材53の前部53bの内径は、シェル部材57の筒部57bの外径よりも大きく、シェル部材57の筒部57bの外側の面と固定部材53の前部53bの内側の面の間には、空間が開いている。
【0036】
固定部材53の前端には、内側に張り出す内フランジ部53hが形成されている。この内フランジ部53hには、図7(B)に分かりやすく示すように、4個の位置決め溝53e、53e´が、周方向に等間隔(中心角度90°)で形成されている。これらの位置決め溝53e、53e´に、後述するプラグ1の前側キー17a、17a´が係合する。位置決め溝の一つ53e´は他のものより幅広であり、内フランジ部53hにこの幅広位置決め溝53e´を示すマークMがペイントされている。
【0037】
また、固定部材53の前部53bには、内外方向に貫通する4個の貫通孔53fが、周方向に等間隔(中心角90°)で形成されている。各貫通孔53fには、鋼製のボール55が内外方向に移動可能に支持されている。各貫通孔53fの外側及び内側の口はかしめられており、ボール55の抜け止めとなっている。
【0038】
ここで、レセプタクル3を前から見た際の、第1シャッター板63の電極通過孔63aと係合溝63c、第1シャッター操作部材61の電極通過孔61bと係合爪61c、及び、固定部材53の内フランジ部53hの位置決め溝53eとボール55の位置関係について、図4(A)を参照して説明する。
【0039】
レセプタクル固定部材53の内フランジ部53hの幅広位置決め溝53e´を基準とすると、他の3つの位置決め溝53eは、周方向に中心角90°の間隔で位置している。そして、第1シャッター板63の電極通過孔63aは、位置決め溝53eと同様に、幅広位置決め溝53e´に対して周方向に中心角90°の間隔で位置している。また、第1シャッター板63の各係合溝63bは、レセプタクル固定部材53の幅広位置決め溝53e´の周方向両側に中心角度90°で位置している。
一方、電極65が挿通されている第1シャッター操作部材61の電極通過孔61bは、固定部材53の位置決め溝53e、53e´及び第1シャッター板63の電極通過孔63aに対して、周方向に中心角45°ずれて位置している。そして、第1シャッター操作部材61の係合爪61cは、レセプタクル固定部材53の幅広位置決め溝53e´の対角線上に位置している。また、ボール55は、位置決め溝53e、53e´と同じ周方向位置に位置する。
【0040】
図2に示すように、固定部材53の後部53aは、エンドベル51の前端開口から挿入されて、エンドベル51に螺合して固定されている。エンドベル51の後端にはクランプサドル83付きのクランプ81が挿入されて固定されている。
【0041】
次に、図3を参照してプラグ1の構造を説明する。
プラグ1は、4本の電極30(R(第1相)、S(第2相)、T(第3相)、N(第4相、中性相)を有する。なお、図3では、そのうちの1本のみを示す。各電極30は、移動ピース31と固定ピース35からなり、両ピースは導線33で接続されている。移動ピース31は、円柱状の部材であり、前端寄りに、外方向に張り出すフランジ部31aが形成されている。移動ピース31は、この例では銅で作製されている。移動ピース31の先端には、やや外方向に凸の球面状の接点31bが固定されている。接点31bは、この例では銀合金製である。
固定ピース35は、断面が正方形の基部35aと、基部35aから前方に延びる円柱状部35bを有する。両部35a、35bは、この例では、銅で作製されている。導線33は、可動ピース31の後端面と固定ピース35の円柱状部35b前端面間を接続しており、この例では、可撓軟銅より線で作製されている。このような構造により、移動ピース31は固定ピース35に対して移動可能である。この可撓軟銅より線は、細い可撓軟銅線を多数本より合わせて作成されているので、後述するように、移動ピース31の移動によって依れたりしても切れることはない。また、途中で依れて後述するバネ39に接触しても支障がない。
【0042】
導線33の周囲の、移動ピース31のフランジ部31aと固定ピース35の基部35aの間には、コイルバネ39が外嵌されている。このコイルバネ39は、移動ピース31を固定ピース35に対して前方に付勢している。
【0043】
プラグ1の第2シャッター20(シャッター組立体)は、前側に配置される第2シャッター板23と、その奥側に配置される絶縁性の第2シャッター操作部材22からなる。プラグ1においては、第2シャッター操作部材22が絶縁性であり、後述するように電極30を保持する絶縁部材21としての機能を兼ねている。
【0044】
第2シャッター20の構造を説明する。
図8は、第2シャッター板の構造を示す図であり、図8(A)は正面図、図8(B)は裏面図である。
図9は、第2シャッター操作部材(絶縁部材と一体)の構造を示す図であり、図9(A)は正面図、図9(B)は断面側面図である。
第2シャッター板23は、図8に示すように円盤状の部材で、後述する開時においては各電極30の可動ピース31の接点31bが露出されるとともに、前述のレセプタクル3の電極65のロッド部65bが通過可能な通過孔23aが開けられている。また、外周には、レセプタクル3の第1シャッター操作部材61の係合爪61cが係合する係合溝23bが対角線上に形成されている。さらに、外周には、周方向に延びる切欠溝23cが対角線上に形成されている。この切欠溝23c内を、後述する第2シャッター操作部材22の係合爪22cが動く。また、第2シャッター板23の奥側の面には、後述するリターンバネ29が収容される環状溝23dが形成されている。
【0045】
第2シャッター板23は、ビス45(図3、図4(B)参照)によって第2シャッター操作部材22に回動可能に支持されている。第2シャッター操作部材22は、図9に示すように略円柱状の部材であり、電極30を収容する絶縁部材21の前側に一体に形成されている。この第2シャッター操作部材22には、軸方向に延びる4つの電極通過孔25が、周方向に中心角90°で形成されている。各電極通過孔25の基部25bは、断面が略正方形となっている。図3に示すように、この基部25bに、各電極30の固定ピース35の基部35aが挿入されて、ネジで固定されている。各電極通過孔25の前端には、内方向に張り出すフランジ部25aが形成されている。図3に示すように、移動ピース31は固定ピース35に対してコイルバネ39で付勢されて、移動ピース31のフランジ部31aが電極通過孔25のフランジ部25aに当接し、接点31bはフランジ部25aからやや前方に突き出している。
【0046】
また、第2シャッター操作部材22の前面の外周には、軸方向前方に延びる2つの係合爪22cが対角線上に突設されている。これらの係合爪22cは、第2シャッター板23の切欠溝23cを通って第2シャッター板23を超えて前方に延びている。
さらに、第2シャッター操作部材22の外周には、段部22fが形成されている。また、第2シャッター操作部材22の前面には、後述するリターンバネ29が収容される環状溝22dが形成されている。
【0047】
図3を参照しつつ、第2シャッター板23と第2シャッター操作部材22の関係について、さらに詳しく説明する。
第2シャッター板23と第2シャッター操作部材22は、リターンバネ29で連結されている。リターンバネ29の一端は、第2シャッター板23の環状溝23dに形成された孔23e(図8参照)に係合し、他方の端部は第2シャッター操作部材22の環状溝22dに形成された孔22e(図9(A)参照)に係合しており、中央部は、第2シャッター板23と第2シャッター操作部材22の環状溝23d、22dに収容されている。
【0048】
このリターンバネ29は、第2シャッター板23を第2シャッター操作部材22に対して相対回動するように付勢している。すなわち、第2シャッター板23と第2シャッター操作部材22は、両者の電極通過孔23a、25が一致する開位置から、両者の電極通過孔が45°ずれた閉位置の間で相対回動する。通常状態においては、第2シャッター板23と第2シャッター操作部材22は、第2シャッター板23の電極通過孔23aと、第2シャッター操作部材22の電極通過孔25が、周方向に中心角度が45°ずれて配置された閉位置をとるように、リターンバネ29で位置決めされている。この状態を前から見ると、図4(B)に示すように、第2シャッター操作部材22の電極通過孔25は第2シャッター板23で覆われて、第2シャッター操作部材22の電極通過孔25に挿通されている電極30(移動ピース31)の先端の接点31bは露出していない。そして、第2シャッター板23を、リターンバネ29の付勢力に抗して第2シャッター操作部材22に対して45°回転させると、第2シャッター板23の電極通過孔23aとシャッター部材22の電極通過孔25が一致する開位置をとる 。この状態を前から見ると、第2シャッター操作部材22の電極通過孔25に挿通されている電極30の接点31bが前側から見える状態となる(図13(B)を参照して後述する)。
【0049】
再度図3を参照して説明する。
第2シャッター操作部材22は、本体ケーシング10に固定されている。本体ケーシング10は、第2シャッター操作部材22を包囲する円筒状のバレル17と、同バレル17の後部を包囲する円筒状のエンドベル11からなる。
【0050】
バレル17は、結合時に、レセプタクル3のシェル部材57の筒部57bと固定部材53の前部53b間の空間(図2参照)に挿入されるスリーブ状の部材である。第2シャッター操作部材22はバレル17に挿入されて、同部材22の後部が、リング状の取付枠47を介してバレル17の後部に固定されている。この取付枠47により、第2シャッター操作部材22の外側の面と、バレル17の内側の面の間には空間が開いている。この空間内に、主コイルバネ19が外嵌されている。主コイルバネ19の前端には、リング49が配置されている。リング49は主コイルバネ19により前側に付勢されており、第2シャッター操作部材22の段部22fに当接している。
【0051】
図10は、バレルの構造を示す図であり、図10(A)は正面図、図10(B)は図10(A)のB−B断面側面図である。
バレル17の外面には、4個の前側キー17a、17a´と4個の後側キー18が、前端から奥方向に向って順に形成されている。前側キー17a、17a´は外方向に張り出すフランジ状の形状のもので、周方向に等間隔(中心角度90°)に位置している。この内の一つのキー17a´は、他のものより幅広となっており、マークがペイントされている。後側キー18は、前側キー17a、17a´のやや奥側で、前側キー17a、17a´に対して、それぞれ周方向に中心角が45°ずれて位置している。後側キー18は軸方向に長い畝状であり、前端面18bは、前側から奥側に向けて徐々に上方に傾斜するテーパ状となっている。後側キー18の途中には、前述のボール55が嵌合する皿状の溝18aが形成されている。さらに、後側キー18の奥側には、外方向に張り出すフランジ17bが形成されている。
【0052】
ここで、図4(B)を参照して、プラグ1を前から見た際の、第2シャッター板23の電極通過孔23aと係合溝23b、第2シャッター操作部材22の電極通過孔25と係合爪22c、及び、バレル17の各キー17a、17a´、18の位置関係について説明する。
バレル17の幅広前側キー17a´を基準とすると、他の3つの前側キー17aは、周方向に中心角が90°で等間隔に位置している。そして、4つの後側キー18は、前側キー17a、17a´に対して中心角度が45°ずれて位置している。第2シャッター板23の電極通過孔23aは、バレル17の前側キー17a、17a´に対して中心角度が45°ずれて位置している。また、第2シャッター板23の係合溝23bは、幅広前側キー17a´と対角線上に位置している。一方、電極30が挿通している第2シャッター操作部材22の電極通過孔25は、前側キー17a、17a´と同じ位置関係、すなわち、第2シャッター板23の電極通過孔23aに対して中心角度が45°ずれて位置している。そして、各係合爪22cは幅広前側キー17a´の周方向両側に中心角度90°で位置している。
【0053】
レセプタクル3とプラグ1と間の、電極同士、係合溝と係合爪、及び、位置決め溝と前側キーとの位置関係を、図4(A)、図4(B)を参照して説明する。
レセプタクル3とプラグ1を前側から見て、それぞれ幅広位置決め溝53e´と幅広前側キー17a´を基準とする。レセプタクル側の位置決め溝53eとプラグ側の前側キーキー17a、17a´は、レセプタクル3とプラグ1が対向したときに一致するように位置している。レセプタクル3の電極(接点65c)とプラグ1の電極(接点31b)は、周方向に中心角が45°ずれて位置している。なお、それぞれのシャッター板63、23の電極通過孔63a、23aは、前述のように、それぞれの電極(シャッター操作部材の電極通過孔)に対して、周方向に中心角が45°ずれて位置しており、電極の露出を防いでいる。
【0054】
そして、レセプタクル側のシャッター操作部材61の係合爪61cとプラグ側のシャッター板23の係合溝23b、レセプタクル側のシャッター板63の係合溝63bとプラグ側のシャッター操作部材22の係合爪22cは、レセプタクル3とプラグ1が対向したときに一致するように位置している。
【0055】
再度図3を参照して説明する。
バレル17の後部はエンドベル11の前側開口から挿入されて、エンドベル11に螺合して固定されている。エンドベル11の後端にはクランプサドル43付きのクランプ41が挿入されて固定されている。
【0056】
本体ケーシング10の外側には、カップリング13が軸方向にスライド可能に嵌合している。
カップリング13は薄いスリーブ状の部材で、バレル17のフランジ部17bの外径とほぼ等しい内径を有し、バレル17の前側外周面17Xとカップリング13の前側内周面13Xとの間には空間が開いている。カップリング13の外側の面には、持ちやすくするための複数の段部13aが形成されている。また、カップリング13の前端部内周には、前方から奥方に向って内径が小さくなるテーパ内周面13bが形成されている。さらに、内面の軸方向ほぼ中央には、内方向に張り出すフランジ13cが形成されている。
【0057】
カップリング13は、バレル17に嵌合しており、そのフランジ13cの手前側の端面がバレル17のフランジ17bの奥側面に当接する。そして、バレル17の周囲の、フランジ17bとエンドベル11の前端面間には、コイルバネ15が外嵌されている。このコイルバネ15により、カップリング13はエンドベル11に対して前方に付勢されて、カップリング13のフランジ13cがバレル17のフランジ17bに当接している。
【0058】
次に、レセプタクル3とプラグ1の結合機構を説明する。
図11は、プラグとレセプタクルのシャッター板同士を当接させた状態(結合動作初期)を示す部分断面側面図である。
図12は、プラグとレセプタクルが結合した状態を示す部分断面側面図である。
図13(A)は結合時のレセプタクルの正面図、図13(B)は結合時のプラグの正面図である。
図14は、プラグとレセプタクルの各シャッターの動きを説明するための図であり、図14(A)はプラグをレセプタクルに対して45°回動させる際のプラグ側シャッター操作部材とレセプタクル側シャッター板の動きを説明する図であり、図14(B)はプラグをレセプタクルに対して45°回動させる際のレセプタクル側シャッター操作部材とプラグ側シャッター板の動きを説明する図である。
【0059】
非結合時には、図4に示したように、レセプタクル3の各電極(接点65c)は第1シャッター板63で覆われて外部に露出しておらず、プラグ1の各電極(接点31b)も第2シャッター板23で覆われて外部に露出していない。
結合する際には、まず、プラグ1を、バレル17の幅広前側キー17a´が、レセプタクル3の固定部材53の幅広位置決め溝53e´に合うように両者を位置決めし、プラグ1をレセプタクル3に差し込む。このとき、プラグ1とレセプタクル3の位置決めの基準となる前側キー17a´と位置決め溝53e´を、それぞれ他のものよりも幅広とすることにより、プラグ1の誤挿入を防止している。すると、図11に示すように、バレル17の各前側キー17a、17a´が、レセプタクル3の固定部材53の各位置決め溝53e、53e´を通って、バレル17がレセプタクル3の固定部材53とシェル部材57の間の空間に入る。一方、バレル17の後側キー18(図10(B)参照)の位置は、レセプタクル3の位置決め溝53eの位置とずれているので、やがて同キー18が固定部材53の内フランジ部53hに当接する。
同時に、レセプタクル3のシェル部材57の筒部57bは、プラグ1のバレル17と第2シャッター操作部材22の間に入り込む。
【0060】
さらに、第1シャッター60と第2シャッター20が当接し、第1シャッター60が第2シャッター20で押されてやや後退する。同時に、プラグ1の第2シャッター操作部材22の各係合爪22cが、レセプタクル3の第1シャッター板63の各係合溝63bに係合し、レセプタクル3の第1シャッター操作部材61の各係合爪61cがプラグ1の第2シャッター板23の各係合溝23bに係合する。
【0061】
その後、プラグ1をレセプタクル3に対して少し押しながら、プラグ1を後側から見て時計方向に回転させる。このとき、バレル17の前側キー17a、17a´は、固定部材53の内フランジ部53hの奥側を通過する。やがて、固定部材53の内フランジ部53hの縁が、バレル17の後側キー18のテーパ状の先端面18b(図10(B)参照)に案内されて、後側キー18が固定部材53の内フランジ部53hの位置決め溝53eに係合する。この結果、プラグ1を45°(前側キー17a、17a´と後側キー18の中心角度のずれ)回転させると、プラグ1はレセプタクル3に対して回転不能となる。
【0062】
このとき、図14(A)に示すように、プラグ1の回転とともに、プラグ側第2シャッター操作部材22の各係合爪22cは第2シャッター板23の切欠溝23cを通って45°時計方向に回転し、同爪22cが係合しているレセプタクル側の第1シャッター板63がリターンバネ69の付勢力に抗して45°時計方向に回転する。この結果、レセプタクル側の第1シャッター板63の電極通過孔63aと第1シャッター操作部材61の電極通過孔61bが一致し、図13(A)に示すように、レセプタクル3の電極(接点65c)が露出する。同時に、図14(B)に示すように、プラグ側の第2シャッター板23は、レセプタクル側の第1シャッター操作部材61の各係合爪61cに係止されて静止しているため、プラグ1の回転によって、第2シャッター板23は、リターンバネ29の付勢力に抗してプラグ1側の第2シャッター操作部材22に対して45°相対回動することになる。この結果、図13(B)に示すように、プラグ1側の第2シャッター板23の電極通過孔23aと第2シャッター操作部材22の電極通過孔25が一致し、プラグ1の電極(接点31b)が露出する。
【0063】
そして、これらの結果、図13に示すように、プラグ1の各電極(接点31b)とレセプタクル3の各電極(接点65c)は露出するとともに、同軸上に並ぶ。
【0064】
次に、プラグ1をレセプタクル3に対して押し込む(図12参照)。このとき、レセプタクル3のシェル部材57の先端が主コイルバネ19の付勢力に抗してリング49を押し下げるので、プラグ1を押し込むには主コイルバネ19の付勢力に抗する力が必要である。同時に、プラグ1のバレル17は、レセプタクル3の固定部材53とシェル部材57との間の空間を奥方向に進むとともに、プラグ1の第2シャッター20が、レセプタクル3の第1シャッター60をバネ59の付勢力に抗して奥方向に後退させる。すると、レセプタクル3の各電極65は、同軸上に並んだ各シャッター板63、23及びシャッター操作部材61、22の電極通過孔を挿通して、プラグ1の第2シャッター操作部材22の電極通過孔25内に入り込む。そして、図12に示すように、レセプタクル3の電極65が、プラグ1側の第2シャッター操作部材22の電極通過孔25のフランジ部25aを超えると、プラグ1とレセプタクル3の電極の接点31b、65cが当接接触し、電気的接続が得られる。なお、プラグ1の電極30は可動ピース31が軸方向に移動可能であるため、やや奥方向に後退する。
【0065】
さらに、プラグ1のカップリング13とバレル17との間の空間内に、レセプタクル3の固定部材53の前部53bが入り込む。すると、同前部53bに支持されたボール55の外側の面がカップリング13の内面で押されて内方向に移動する。ここで、前述の45°回転動作によってボール55と後側キー18は同じ周方向位置に位置しているので(図13参照)、内方向に移動したボール55がバレル17の後側キー18の溝18aに入り込む。すると、バレル17が固定部材53にボール55で係止されて移動不能となり、プラグ1とレセプタクル3は互いにボールロックされる。
この結果、プラグ1がレセプタクル3に嵌合するとともに、両者の電極間に電気接続が得られる。
【0066】
次に、プラグ1をレセプタクル3から外す方法を説明する。
まず、図12の状態から、プラグ1のカップリング13を、コイルバネ15の付勢力に抗してプラグ1側に引く。カップリング13の前端のテーパ内周面13bが、レセプタクル3のボール55に達すると、ボール55の外側の面とカップリング13の内面との間にスキマができ、ボール55が外方向に移動可能となる。すると、主コイルバネ19の付勢力に抗してプラグ1をレセプタクル3に係止していたのが解除され、主コイルバネ19がレセプタクル3のシェル部材57を図の左方向に押すように伸びる。ただし、レセプタクル3は配電盤などに固定されていて動かないので、逆にプラグ1がレセプタクル3に対して離れる方向に押される。このとき、主コイルバネ19の圧縮力は比較的強いので、プラグ1はレセプタクル3に対して弾かれるように離れる。ただし、プラグ1は、図3や図10に示すバレル17の前側キー17a、17a´がレセプタクル3の固定部材53の内フランジ部53hに当接するまでしか離れない。
【0067】
この機構を図15を参照して説明する。
図15は、プラグのバレルとレセプタクルの固定部材間の係合状態を説明するための模式図であり、図15(A)はプラグ挿入時、図15(B)は結合解除時を示す。これらの図は、バレル17と固定部材53の結合状態をプラグ1側から見た状態を模式的に表す図である。
図15(A)に示すプラグ挿入時は、バレル17の前側キー17a、17a´は固定部材53の位置決め溝53e、53e´と同じ周方向位置にあるので、前側キー17a、17a´は位置決め溝53e、53e´を通って固定部材53内に入り込む。しかし、バレル17の後側キー18は固定部材53の位置決め溝53eと異なる周方向位置にあるので、固定部材53の内フランジ部53hに係止される。
【0068】
結合時は、図15(B)にように、前側キー17aが固定部材57の内フランジ部53hを超えて奥側に進んだ後プラグ1をレセプタクル3に対して45°回転させているので、今度は、バレル17の後側キー18は固定部材53の位置決め溝53e、53e´と同じ周方向位置となり、同位置決め溝53e、53e´を通過可能である。しかし、バレル17の前側キー17a、17a´は固定部材53の位置決め溝53eと異なる周方向位置にあるので、前側キー17a、17a´は固定部材53の内フランジ部53hに係止され、バレル17を固定部材53から抜き出すことができない。つまり、前述のボールロック機構が解除されてプラグ1が弾き飛ばされた後も、プラグ1はレセプタクル3から分離しない。
【0069】
このプラグ1のレセプタクル3からの弾かれるような引き離しによって、レセプタクル3の電極65はプラグ1の電極30から瞬間的に離れて、両電極が元の位置に戻り、電気的接続が遮断される。
【0070】
その後、プラグ1をレセプタクル3に対して45°反時計方向に回転させて、バレル17の幅広前側キー17a´とレセプタクル3の固定部材53の幅広溝53e´とを合わせる。そして、各キーが各溝を通るようにプラグ1をレセプタクル3から引き離す。
【0071】
そして、この結果、プラグ1及びレセプタクル3のシャッター板23、63は、各々のリターンバネ29、69によって各々のシャッター操作部材22、61に対して45°回転し、シャッター板23、63とシャッター操作部材22、61の電極通過孔の位置がずれた閉位置をとる。これにより、各電極がシャッター板23、63で塞がれて保護される。
これらの操作はエンドベル51を持って行うことができる。
【0072】
このシャッター付き電気コネクタにおいては、以下の効果がある。
(1)電気接続の速断性を得ることができる。
両電極が当接接触しているとともに、両コネクタの結合解除時に両電極を瞬間的に引き離すバネ付勢手段を有するので、両コネクタ間の接触を一瞬に断つことができる(速断性)。このため、通電状態でプラグをレセプタクルから外したような場合でも、電極間に火花が比較的長い時間発生するなどという事態を避けることができる。また、従来のオスメス結合のように両者を摺動させるタイプのものでは、使用回数が増えると電極が摩り減ったりして劣化することがあるが、このような面又は点の当接で接触するタイプのものはそのような怖れがない。また、オスメス結合のように嵌合のストローク長を長く取る必要がないので、コネクタの全長を短くできる。
【0073】
(2)プラグの抜け止め機構を有する
前述の速断性などを得るためには、プラグ1をレセプタクル3から離間させる主コイルバネ19の付勢力を強くする必要がある。しかし、主コイルバネ19の付勢力を強くすると、プラグ1が弾むように引き離され、使用者がコネクタを落としてしまう場合がある。そこで、両者の電気接続が遮断されるまでプラグ1がレセプタクル3から引き離されても、プラグ1の前側キー17aがレセプタクル3の内フランジ部53hに当接してプラグ1はレセプタクル3に抜け止めされているので、プラグ1がレセプタクル3から一気に離れるようなことがなく、不測の事態を防止できる。
【0074】
(3)結合作業が容易である
このコネクタ1は、ア)プラグ1をレセプタクル3に対して位置決めしてやや押し込む、イ)プラグ1をレセプタクル3に対して45°回転させる、ウ)プラグ1をレセプタクル3に押し込む、の3つの作業で結合することができる。これらの操作を記す矢印表示をカップリング13の外面に記しておけば、この矢印に沿ってプラグを動かすことにより両者を結合できる。また、取り外す際は、ア)カップリング13を引く、イ)プラグ1をレセプタクル3に対して45°反対方向に回転させる、ウ)プラグ1をレセプタクル3から引き抜く、の3つの作業でよい。この作業は、前述の矢印の反対の操作を行えばよい。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の実施の形態に係るシャッター付き電気コネクタの構造を示す一部断面側面図である。
【図2】図1の電気コネクタのレセプタクルの構造を示す一部断面側面図である。
【図3】図1の電気コネクタのプラグの構造を示す一部断面側面図である。
【図4】図1の電気コネクタの構造を示す図であり、図4(A)はレセプタクルの正面図、図4(B)はプラグの正面図である。
【図5】シャッター板の構造を示す図であり、図5(A)は裏面図、図5(B)は正面図である。
【図6】第1シャッター操作部材の構造を示す図であり、図6(A)は裏面図、図6(B)は断面側面図、図6(C)は正面図である。
【図7】固定部材の構造を示す図であり、図7(A)は一部断面側面図、図7(B)は正面図である。
【図8】第2シャッター板の構造を示す図であり、図8(A)は正面図、図8(B)は裏面図である。
【図9】第2シャッター操作部材(絶縁部材と一体)の構造を示す図であり、図9(A)は正面図、図9(B)は断面側面図である。
【図10】バレルの構造を示す図であり、図10(A)は正面図、図10(B)は一部断面側面図である。
【図11】プラグとレセプタクルのシャッター板同士が当接した状態を示す部分断面側面図である。
【図12】プラグとレセプタクルが結合した状態を示す部分断面側面図である。
【図13】図13(A)は結合時のレセプタクルの正面図、図13(B)は結合時のプラグの正面図である。
【図14】プラグとレセプタクルの各シャッターの動きを説明するための図であり、図14(A)はプラグをレセプタクルに対して45°回動させる際のプラグ側シャッター操作部材とレセプタクル側シャッター板の動きを説明する図であり、図14(B)はプラグをレセプタクルに対して45°回動させる際のレセプタクル側シャッター操作部材とプラグ側シャッター板の動きを説明する図である。
【図15】プラグのバレルとレセプタクルの固定部材間の係合状態を説明するための模式図であり、図15(A)はプラグ挿入時、図15(B)は結合解除時を示す。
【符号の説明】
【0076】
1 プラグ(第2コネクタ) 3 レセプタクル(第1コネクタ)
10 本体ケーシング(第2嵌合ケース) 11 エンドベル
13 カップリング 13a 段部
13b テーパ内周面 13c フランジ
13X 前側外周面
15 コイルバネ
17 バレル 17a 前側キー
17b フランジ 17X 前側外周面
18 後側キー 18a 溝
18b 前端面
19 主コイルバネ
20 第2シャッター(シャッター組立体) 21 絶縁部材(第2絶縁体)
22 第2シャッター操作部材 22c 係合爪
22d 環状溝 22f 段部
22e 孔
23 第2シャッター板 23a 通過孔
23b 係合溝 23c 切欠溝
23d 環状溝 23e 孔
25 電極通過孔 25a フランジ部
25b 基部
29 リターンバネ
30 電極 31 移動ピース
31a フランジ部 31b 接点
33 導線 35 固定ピース
35a 基部 35b 円柱状部
39 コイルバネ
41 クランプ 43 クランプサドル
45 ビス 47 取付枠
49 リング
50 本体ケーシング(第1嵌合ケース) 51 エンドベル
53 固定部材 53a 後部
53b 前部 53c フランジ
53d 取付孔 53e 位置決め溝
53f 貫通孔 53h 内フランジ部
55 ボール
57 シェル部材 57a 基部
57b 筒部 57c 内面
57d 係止フランジ
59 コイルバネ
60 第1シャッター 61 第1シャッター操作部材
61a フランジ部 61b 通過孔
61c 係合爪 61d 環状溝
61e 孔
63 第1シャッター板
63a 通過孔 63b 係合溝
63c 切欠溝 63d 環状溝
63e 孔
65 電極 65a 基部
65b ロッド部 65c 接点
67 絶縁部材(第1絶縁体) 67a 貫通孔
67b 基部
68 ネジ 69 リターンバネ
81 クランプ 83 クランプサドル
85 ビス M マーク


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極、該第1電極を支持する第1絶縁体、前記第1電極及び前記第1絶縁体を収容する第1嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第1電極の外部露出を防止する第1シャッターを有する第1コネクタと、
結合時に前記第1電極と接して電気接続を得る第2電極、該第2電極を支持する第2絶縁体、前記第2電極及び前記第2絶縁体を収容するとともに前記第1嵌合ケースと嵌合する第2嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第2電極の外部露出を防止する第2シャッターを有する第2コネクタと、
を具備するシャッター付き電気コネクタであって、
前記第1電極と前記第2電極が当接接触により電気接続を得るものであり、
前記両コネクタの結合解除時に、両電極の当接接触がバネ付勢手段の弾発により速断されることを特徴とするシャッター付き電気コネクタ。
【請求項2】
第1電極、該第1電極を支持する第1絶縁体、前記第1電極及び前記第1絶縁体を収容する第1嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第1電極の外部露出を防止する第1シャッターを有する第1コネクタと、
結合時に前記第1電極と接して電気接続を得る第2電極、該第2電極を支持する第2絶縁体、前記第2電極及び前記第2絶縁体を収容するとともに前記第1嵌合ケースと嵌合する第2嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第2電極の外部露出を防止する第2シャッターを有する第2コネクタと、
を具備するシャッター付き電気コネクタであって、
前記第1シャッターが電極通過孔を有する第1シャッター板を含み、
前記第2シャッターが電極通過孔を有する第2シャッター板を含み、
非結合時には、各シャッター板の孔が合致しない相対回動位置(閉位置)をとり、
結合時には、各シャッター板の孔と合致する相対回動位置(開位置)をとり、
結合の際には、両シャッター板は相対的に回動し各シャッター板の孔が合致することを特徴とするシャッター付き電気コネクタ。
【請求項3】
第1電極、該第1電極を支持する第1絶縁体、前記第1電極及び前記第1絶縁体を収容する第1嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第1電極の外部露出を防止する第1シャッターを有する第1コネクタと、
結合時に前記第1電極と接して電気接続を得る第2電極、該第2電極を支持する第2絶縁体、前記第2電極及び前記第2絶縁体を収容するとともに前記第1嵌合ケースと嵌合する第2嵌合ケース、及び、非結合時に該ケースの口を塞いで前記第2電極の外部露出を防止する第2シャッターを有する第2コネクタと、
を具備するシャッター付き電気コネクタであって、
前記第1シャッターが、それぞれ電極通過孔を有し相対回動する前側のシャッター板、及び、奥側のシャッター操作部材を含み、
前記第2シャッターが、同様に、それぞれ電極通過孔を有し相対回動する前側のシャッター板、及び、奥側のシャッター操作部材を含み、
非結合時には、各シャッター板の孔と各シャッター操作部材の孔とが合致しない相対回動位置(閉位置)をとり、
結合時には、各シャッター板の孔と各シャッター操作部材の孔とが合致する相対回動位置(開位置)をとり、
前記第1シャッターのシャッター操作部材と前記第2シャッターのシャッター板との間、及び、前記第2シャッターのシャッター操作部材と前記第1シャッターのシャッター板との間に、それぞれ結合動作時の係合部が設けられており、
コネクタ結合動作時に、前記第1シャッターのシャッター操作部材と前記第2シャッターのシャッター板、及び、前記第2シャッターのシャッター操作部材と前記第1シャッターのシャッター板とが、それぞれ一体となって回動又は静止し、
その際、両シャッター板は相対的に回動して各シャッター操作部材の孔と各シャッター板との孔とが合致し、この合致した孔を前記第1電極及び/又は第2電極が通って両者の電気接続が得られることを特徴とするシャッター付き電気コネクタ。
【請求項4】
前記第1嵌合ケースと第2嵌合ケースが軸方向に相対的にスライドすることにより嵌合するものであり、
前記両ケースを嵌合状態でロックするロック手段と、
該ロック機構が解除された後、前記両ケースを反嵌合方向に弾発的に離間させる手段と、
前記両ケースが離間した後でも、前記両ケースの分離を防止する分離防止手段と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1、2又は3記載のシャッター付き電気コネクタ。
【請求項5】
前記第1電極と前記第2電極が当接接触により電気接続を得るものであり、
前記両コネクタの結合解除時に、両電極の当接接続が速断されることを特徴とする請求項2〜4いずれか1項記載のシャッター付き電気コネクタ。
【請求項6】
前記コネクタの絶縁体の周囲に外嵌された主バネを具備し、
該主バネは、前記両コネクタが結合したときに他方の前記コネクタに押圧されて縮むとともに、両コネクタ結合中は縮んだまま維持されるとともに、
該主バネは、前記両コネクタの結合が解除された瞬間に伸びて、両コネクタを絶縁体とともに反結合方向に弾くように付勢し、これにより両コネクタの電気接続が遮断されることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項に記載のシャッター付き電気コネクタ。
【請求項7】
一方の前記コネクタが、内外方向に移動可能なボールを有し、
他方の前記コネクタが、前記ボールが係合する溝と、前記ボールを内方向に押圧する手段と、を有し、
前記両コネクタの結合時には、前記ボール押圧手段が前記ボールを内方向に押圧して前記溝に係合することにより、両コネクタを結合状態でロックし、
前記両コネクタの結合解除時には、前記ボールが前記ボール押圧手段から開放されて前記溝から離れ、これにより両コネクタが引き離し可能となることを特徴とする請求項6に記載のシャッター付き電気コネクタ。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2007−258058(P2007−258058A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−82513(P2006−82513)
【出願日】平成18年3月24日(2006.3.24)
【出願人】(000145183)株式会社七星科学研究所 (14)
【Fターム(参考)】