説明

シャフト固定用クリップ及び該クリップを用いたシャフト固定構造

【課題】
取付け孔に対するシャフトの抜けを確実に防止でき、構造が簡単で取付け作業性も良好なシャフト固定用クリップ及び該クリップを用いたシャフト固定構造を提供する。
【解決手段】
このクリップ20は、第1ループ21及び第2ループ22により、全体として8の字形状に屈曲され、その両端部23,24の先端の屈曲部23a,23b,24a,24bがツマミ部25,26をなしている。また、ブッシュ30は、筒部31と、フランジ部32と、スリット33と、周方向スリット34とを有している。そして、取付け孔14に挿入されたブッシュ30の周方向スリット34a,34bに、クリップ20の第2ループ22を嵌合させ、その状態でシャフト11を挿入することより、シャフト11の溝12にクリップ20の第2ループ22が嵌合して、シャフト11が抜け止め固定される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばブラケットの取付け孔に挿入されるシャフトの端部を、該取付け孔に対して抜け止め固定するために用いられるシャフト固定用クリップ及び該クリップを用いたシャフト固定構造に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば自動車のアームレストを回動可能に固定する際には、アームレストに挿入されたシャフトを支持フレームに設けられたブラケットの取付け孔に挿入し、該取付け孔から挿出されたシャフトの端部に形成された周溝に、U字状等をなすクリップを嵌合させて抜け止めすることによって固定していた。なお、シャフトと取付け孔とのガタ付きを防止するため、取付け孔内周とシャフト外周との間に樹脂製のブッシュを介在させていた。
【0003】
また、下記特許文献1には、スナップリテーナを差し込むスリットを周壁に備えたソケットにプラグを差し込み、スナップリテーナをプラグの周面に設けた係合溝に嵌合させることにより、ソケットとプラグとをシールして接続する管継手において、スナップリテーナの抜けを防止するための止め具をソケットに設け、接続作業の前から施工以降までスナップリテーナの位置を適正にすることで、ソケットとプラグとの接続を容易にすると共に確実な接続状態を維持可能とするものが開示されている。
【特許文献1】特開平8−219352号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来のシャフト固定構造では、シャフトの端部に形成された周溝に、U字状等をなすクリップを嵌合させて抜け止めしていたが、車両の追突などの大きな衝撃力が作用したときに、シャフトが曲がってクリップが外れてしまい、シャフトがブラケットの取付け孔から抜き出されてしまう可能性があった。
【0005】
また、上記特許文献1では、ソケットのスリットに差し込まれたスナップリテーナを、止め具によって保持することにより、スナップリテーナの抜けを防止しているが、止め具が必要となるため、部品点数が増えて構造が複雑化し、取付け作業性も悪くなるという問題があった。
【0006】
したがって、本発明の目的は、取付け孔に対するシャフトの抜けを確実に防止でき、構造が簡単で取付け作業性も良好なシャフト固定用クリップ及び該クリップを用いたシャフト固定構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の第1は、シャフトの溝に嵌合させて用いられるシャフト固定用クリップにおいて、金属線材を8の字状に屈曲させ、一方のループの端部にて前記金属線材の両端部を交差させて両側に延出させ、更に該両端部の先端を屈曲させてなり、前記両端部側に位置するループがシャフト挟持部をなし、前記両端部の先端の屈曲部がツマミ部をなすことを特徴とするシャフト固定用クリップを提供するものである。
【0008】
上記発明によれば、ツマミ部をつまむことにより、両端部側に位置するループが拡開してシャフト等の外周に装着可能となり、ツマミ部から手を離すことにより、上記ループが縮径してシャフト等の溝に嵌合させることができる。このとき、8の字の頭部にあるループにより、へたりにくく強いばね力が付与されるため、シャフトの溝にしっかりと嵌合することができ、また、閉じたループによってシャフトの溝に嵌合するため、シャフトに強い抜け力が作用しても、クリップがシャフトの溝から外れにくくなり、クリップのみでシャフトをしっかりと保持することができる。
【0009】
本発明の第2は、前記第1の発明において、前記ツマミ部は、前記金属線材の両端部の先端が、挟持すべきシャフトの軸方向に屈曲されて形成されているシャフト固定用クリップを提供するものである。
【0010】
上記発明によれば、クリップのツマミ部をつまむときに、指に屈曲部が当るため、力を入れやすくなる。
【0011】
本発明の第3は、前記第2の発明において、前記ツマミ部は、前記金属線材の両端部の先端が、挟持すべきシャフトの軸方向でかつ同方向に屈曲されて形成されているシャフト固定用クリップを提供するものである。
【0012】
上記発明によれば、クリップのツマミ部をつまむときに、軸方向に屈曲された部分が両側の対応する位置にあるため、クリップのツマミ部をつまむときに、より力を入れやすくなる。
【0013】
本発明の第4は、ブラケットの取付け孔に、ブッシュを介してシャフトを挿通し、シャフト先端部の溝にクリップを嵌合させて抜け止め固定するシャフト固定構造において、
前記クリップが前記請求項1〜3のいずれかのクリップで構成され、
前記ブッシュが、前記取付け孔内周に密接して挿入される筒部と、この筒部の一端に形成されて前記取付け孔の一方の面に係合するフランジ部と、前記筒部及び前記フランジ部を軸方向に分離する1つのスリットと、このスリットを挟んでその両側に周方向に沿って形成された一対の周方向スリットとを有しており、
前記ブッシュは、前記筒部を前記取付け孔に挿入され、前記クリップは、該取付け孔から挿出された前記筒部に形成された前記周方向スリットに嵌合して装着され、前記シャフトは、前記ブッシュに挿入されてその溝に前記クリップが嵌合した構造をなすことを特徴とするシャフト固定構造を提供するものである。
【0014】
上記発明によれば、ブッシュの筒部をブラケットの取付け孔に挿入し、取付け孔から挿出された筒部の周方向スリットにクリップを嵌着させておき、その状態でシャフトの端部を取付け孔に装着されたブッシュに挿入すると、クリップがシャフトの端部によって押し広げられてシャフト外周を挟持しつつ、シャフトがスライドして、シャフトの溝にクリップが至ると、クリップが溝に嵌合して固定がなされる。
【0015】
このように、ブッシュ及びクリップを予めブラケットの取付け孔に装着しておき、シャフトを挿入するだけで固定がなされるので、シャフトの組付け作業性を向上させることができると共に、シャフトの端部が狭い隙間にあってクリップ等を装着しにくいような場合にも、シャフトの固定作業を容易に行うことができる。
【0016】
本発明の第5は、前記第4の発明において、前記一対の周方向スリットの間に、前記ブラケットの取付け孔周縁に係合する凸部が形成されているシャフト固定構造を提供するものである。
【0017】
上記発明によれば、ブラケットの取付け孔にブッシュの筒部を挿入したとき、筒部に形成された凸部が取付け孔から挿出されて、その開口縁に係合して抜け止めがなされる。また、凸部を一対の周方向スリットの間に設けたことにより、スリットの間の板厚を凸部の高さ分だけ、厚く形成することが可能となり、筒部の強度を高めることができる。
【0018】
本発明の第6は、前記第4又は前記第5の発明において、前記筒部の前記フランジ部とは反対側の先端から前記一対の周方向スリットに至る周壁であって、前記一対の周方向スリットの中央に対応する部分が、その外径が小さくなるように薄肉に形成されているシャフト固定構造を提供するものである。
【0019】
上記発明によれば、クリップを指でつまんでループを拡開させて、該ループの内側にブラケットの筒部を挿入し、スリットに嵌合させるとき、スリットの中央に対応する部分の外径が小さくされているので、クリップのループの拡開幅が比較的小さくても筒部を挿入でき、クリップの両端部をつまむ力を小さくすることができる。
【発明の効果】
【0020】
本発明のシャフト固定用クリップによれば、ツマミ部をつまむことにより、ループを拡開させてシャフトの溝に容易に嵌合させることができる。また、8の字の頭部にあるループにより、へたりにくく強いばね力が付与されるため、シャフトの溝にしっかりと嵌合させることができ、また、閉じたループによってシャフトの溝に嵌合するため、シャフトに強い抜け力が作用しても、クリップがシャフトの溝から外れにくくなり、クリップのみでシャフトをしっかりと保持することができる。
【0021】
また、本発明のシャフト固定構造によれば、ブッシュ及びクリップを予めブラケットの取付け孔に装着しておき、シャフトを挿入するだけで固定がなされるので、シャフトの組付け作業性を向上させることができると共に、シャフトの端部が狭い隙間にあってクリップ等を装着しにくいような場合にも、シャフトの固定作業を容易に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
【0023】
図1は、本発明によるシャフト固定構造の一実施形態を示す分解斜視図である。
【0024】
このシャフト固定構造は、自動車のアームレスト10にシャフト11を挿入し、このシャフト11の端部を、ブラケット13の取付け孔14に挿入し、固定するために用いられる。
【0025】
このシャフト固定構造は、上記シャフト11と、ブラケット13と、ブラケット13の取付け孔14内周に挿入される樹脂製のブッシュ30と、シャフト11の端部外周に形成された溝12に嵌合して、シャフト11の抜け止めをなすクリップ20とで構成されている。また、シャフト11の先端部外周には、テーパ面11aが形成されている。そして、上記クリップ20は、本発明によるシャフト固定用クリップの一実施形態をもなしている。
【0026】
図2〜7には、このクリップ20が示されており、図2は正面図、図3は背面図、図4は平面図、図5は底面図、図6は右側面図、図7は左側面図である。
【0027】
クリップ20は、例えば、ばね用鋼線等の金属線材を屈曲させて形成されている。クリップ20は、前記金属線材のほぼ中央部を、小さい円状に屈曲させてなる第1ループ21と、この第1ループ21の下方に設けられた第2ループ22とを有している。
【0028】
第2ループ22は、両側の線材の中央部22a,22bを、それぞれ、くの字形に曲げて形成された概略菱形をなすような形状をなしている。第2ループ22の下端部は、金属線材の両端部23,24が交差して閉じたループをなし、両端部23,24はそれぞれ外側に向けて延出されている。
【0029】
両端部23,24は、ループ21,22の平面に沿って、それぞれL字状に屈曲されて第1屈曲部23a,24aとされ、この第1屈曲部23a,24aの更に先端部寄り部分を、ループ21,22を含む平面に対してほぼ垂直方向に、かつ、同方向にL字状に屈曲されて、第2屈曲部23b,24bをなしている。第2屈曲部23b,24bは、クリップ20をシャフト11外周に装着させる際、シャフト11の軸方向に伸びる形状をなしている。
【0030】
両端部23,24の第1屈曲部23a,24a、及び、第2屈曲部23b,23bは、クリップ20を指でつまむ際のツマミ部25,26をなしている。また、第1ループ21及び第2ループ22により、クリップ20は全体として8の字形状に屈曲され、ツマミ部25,26をつまんで閉じたとき、第1ループ21が、第2ループ22の両側の線材を閉じる方向に付勢するバネ力を付与している。
【0031】
図8〜13には、ブッシュ30が示されている。図8は、ブッシュ30の正面図、図8は背面図、図10は右側面図、図11は左側面図、図12は平面図、図13は底面図である。
【0032】
ブッシュ30は、ブラケット13の取付け孔14に挿入される筒部31と、この筒部31の一端部において、外径側に広がるフランジ部32とを有している。
【0033】
筒部31及びフランジ部32は、周方向一箇所が軸方向に沿って切離されてなるスリット33を有している。このスリット33は、筒部31を取付け孔14に挿入する際に、筒部31を弾性的に縮径させ、取付け孔14への挿入を可能にする。
【0034】
スリット33を挟んで、筒部31の両側には、周方向一対の周方向スリット34a,34bが形成されている。この周方向スリット34a,34bに、前記クリップ20の第2ループ22が嵌合するようになっている。
【0035】
周方向スリット34a,34bの間には、取付け孔14に係合する凸部35,36a,36bが形成されている。凸部35は、スリット33とは反対側の周面に形成されており、凸部36a,36bは、スリット33を間にして、その両側に形成されている。これらの凸部35,36a,36bは、それぞれ筒部31の先端方向に向かって次第に縮径されるテーパ面を有しており、筒部31の基部側の端部は係合段部をなしている。
【0036】
したがって、筒部31をブラケット13の取付け孔14に挿入すると、スリット33により筒部31が弾性的に縮径し、凸部35,36a,36bが取付け孔14を通過し、取付け孔14を抜け出たところで、それぞれの凸部35,36a,36bの基部側の係合段部が取付け孔14の開口縁部に係合して、ブッシュ30を抜け止めする。その結果、取付け孔14の一方の面には、ブッシュ30のフランジ部32が係合し、取付け孔14の反対側の面には、前記凸部35,36a,36bが係合して、ブッシュ30は取付け孔14にしっかりと固定される。
【0037】
筒部31の先端部から周方向スリット34a,34bに至る部分において、一対の周方向スリット34a,34bと同じ周方向に位置する部分には、外周の両側を平行な平面でカットした形状をなす薄肉部37a,37bが設けられている。この薄肉部37a,37bが設けられた外径は、筒部31の他の部分よりも小さくなっている。
【0038】
次に、本発明のシャフト固定構造を用いたシャフトの固定手順について説明する。まず、ブラケット13の取付け孔に14にブッシュ30の筒部31を挿入し、前述したように、凸部35,36a,36bを取付け孔14の周縁に係合させて、ブッシュ30をブラケット13に装着する。
【0039】
その状態で、クリップ20の両端部23,24のツマミ部25,26を指でつまみ、第2ループ22を拡開させて、ブッシュ30の筒部31を拡開された第2ループ22内に挿入するようにして、クリップ20を筒部31の外周に配置し、更に第2ループ22の両側の線材を筒部31の周方向スリット34a,34bに嵌合させる。
【0040】
クリップ20をつまんだとき、第2ループ22の両側の線材の中央部22a,22bより下方部分が、ほぼ平行となるように拡開し(図14、想像線参照)、この拡開した部分が、筒部31の薄肉部37a,37bに位置するように、筒部31を第2ループ22内に挿入することにより、クリップ20をそれほど大きく拡開しなくても、筒部31の外周に配置させることができるので、クリップ20のつまみ力を低減することができる。
【0041】
こうして、クリップ20を筒部31の周方向スリット34a,34bに嵌合させた状態で、アームレスト10に挿通されたシャフト11の端部をブッシュ30に挿入する。
【0042】
図14(A)は、シャフト11が挿入される前のクリップ20の第2ループ22の状態を示しており、また、シャフト11の挿入によって第2ループ22が押し広げられた状態を想像線で示している。このとき、クリップ20の第2ループ22は、周方向スリット34a,34bを通して、筒部31の内周側に入り込んだ状態となっている。
【0043】
この状態でシャフト11をブッシュ30に挿入すると、シャフト11の先端部外周のテーパ面11aが、ブッシュ30に予め装着されたクリップ20の第2ループ22の内側に入り込んで、第2ループ22を内側から押圧して押し広げながら挿入され、シャフト11の溝12にクリップ20が至ると、クリップ20の第2ループ22の両側の線材がシャフト11の溝12に嵌合し、ブラケット13の取付け孔14にシャフト11を固定することができる。
【0044】
図14(B)は、シャフト11の溝12にクリップ20の第2ループ22が嵌合し、シャフト11が固定された状態を示す断面図である。
【0045】
このように、シャフト11は、クリップ20の閉じられた第2ループ22が溝12に嵌合することによって、ブラケット13の取付け孔14に固定されており、この状態では、シャフト11に強い抜き出し力が作用しても、閉じられた第2ループ22によって、シャフト11の溝12に嵌合するクリップ20はシャフト11から外れることなく、シャフト11の抜き出し力に対抗するため、シャフト11を強固に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明のシャフト固定構造の一実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】同シャフト固定構造に用いられるクリップの正面図である。
【図3】同クリップの背面図である。
【図4】同クリップの平面図である。
【図5】同クリップの底面図である。
【図6】同クリップの右側面図である。
【図7】同クリップの左側面図である。
【図8】本発明のシャフト構造に用いられるブッシュの正面図である。
【図9】同ブッシュの背面図である。
【図10】同ブッシュの右側面図である。
【図11】同ブッシュの左側面図である。
【図12】同ブッシュの平面図である。
【図13】同ブッシュの底面図である。
【図14】(A)はシャフト挿入前後におけるクリップの状態を示す説明図、(B)はシャフトがブラケットに固定された状態を示す断面図である。
【符号の説明】
【0047】
10 アームレスト
11 シャフト
11a テーパ面
12 溝
13 ブラケット
14 取付け孔
20 クリップ
21 第1ループ
22 第2ループ
23,24 両端部
23a,24a 第1屈曲部
23b,24b 第2屈曲部
25、26 ツマミ部
30 ブッシュ
31 筒部
32 フランジ部
33 スリット
34a,34b 周方向スリット
35,36a,36b 凸部
37a,37b 薄肉部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャフトの溝に嵌合させて用いられるシャフト固定用クリップにおいて、金属線材を8の字状に屈曲させ、一方のループの端部にて前記金属線材の両端部を交差させて両側に延出させ、更に該両端部の先端を屈曲させてなり、前記両端部側に位置するループがシャフト挟持部をなし、前記両端部の先端の屈曲部がツマミ部をなすことを特徴とするシャフト固定用クリップ。
【請求項2】
前記ツマミ部は、前記金属線材の両端部の先端が、挟持すべきシャフトの軸方向に屈曲されて形成されている請求項1記載のシャフト固定用クリップ。
【請求項3】
前記ツマミ部は、前記金属線材の両端部の先端が、挟持すべきシャフトの軸方向でかつ同方向に屈曲されて形成されている請求項2記載のシャフト固定用クリップ。
【請求項4】
ブラケットの取付け孔に、ブッシュを介してシャフトを挿通し、シャフト先端部の溝にクリップを嵌合させて抜け止め固定するシャフト固定構造において、
前記クリップが前記請求項1〜3のいずれかのクリップで構成され、
前記ブッシュが、前記取付け孔内周に密接して挿入される筒部と、この筒部の一端に形成されて前記取付け孔の一方の面に係合するフランジ部と、前記筒部及び前記フランジ部を軸方向に分離する1つのスリットと、このスリットを挟んでその両側に周方向に沿って形成された一対の周方向スリットとを有しており、
前記ブッシュは、前記筒部を前記取付け孔に挿入され、前記クリップは、該取付け孔から挿出された前記筒部に形成された前記周方向スリットに嵌合して装着され、前記シャフトは、前記ブッシュに挿入されてその溝に前記クリップが嵌合した構造をなすことを特徴とするシャフト固定構造。
【請求項5】
前記一対の周方向スリットの間に、前記ブラケットの取付け孔周縁に係合する凸部が形成されている請求項4記載のシャフト固定構造。
【請求項6】
前記筒部の前記フランジ部とは反対側の先端から前記一対の周方向スリットに至る周壁であって、前記一対の周方向スリットの中央に対応する部分が、その外径が小さくなるように薄肉に形成されている請求項4又は5記載のシャフト固定構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2007−85375(P2007−85375A)
【公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−271560(P2005−271560)
【出願日】平成17年9月20日(2005.9.20)
【出願人】(000124096)株式会社パイオラックス (331)
【出願人】(000220066)テイ・エス テック株式会社 (625)
【Fターム(参考)】