説明

シャワーヘッド

本発明は有害細菌のために皮膚のトラブルなどが起きないように有害細菌の増殖を阻止し、優れた水滅菌効果を維持できるシャワーヘッドに関するものである。 本発明の一態様は、多孔質銀フォーム45 が水路 10 に配置され、該水路 10 を通過する水を銀フォーム 45 によって滅菌することができるシャワーヘッド 30 であって、その中には水路 10 を有し、その前端部には複数穴 15 を有し、その底部末端は水道路 4 に接続される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシャワーヘッドに関するものであり、より具体的には、有害細菌のために皮膚のトラブルなどが起きないように有害細菌の増殖を阻止し、優れた水滅菌効果を維持できるシャワーヘッドに関するものである。
【背景技術】
【0002】
一般的に、シャワーヘッドは内部には水路およびその前端部には複数穴をそれぞれ有する器具であり、その底部末端は水道路に接続される。 また、ユーザはそのヘッド部を握ることができるので所望の身体部位に水をかけることができる。
ところで、従来のシャワーヘッドには、比較的長期間使用されていると水路で有害細菌が増殖することがあるので、シャワー中にユーザの皮膚が有害細菌に接触し、有害細菌のためにユーザが皮膚のトラブルに悩まされる可能性があるという欠点がある。 特に、ユーザの皮膚が比較的敏感な場合には、ユーザはより容易に痒症状または種々の皮膚のトラブルなどに悩まされる可能性がある。
従って、シャワーヘッドの前に設置された水道路には滅菌フィルターのような滅菌器具が配設されている。
しかし、滅菌器具の寿命が長期間維持されないことがあるので、ユーザは滅菌器具を交換する必要があり、ユーザに不便を感じさせると共に管理コストが増加する場合がある。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記問題を解決するために成されたものであり、本発明の目的は、有害細菌のために皮膚のトラブルなどが起きないように有害細菌の増殖を阻止し、優れた水滅菌効果を維持できるシャワーヘッドを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一態様は、多孔質銀フォーム45 が水路 10 に配置され、該水路 10 を通過する水を銀フォーム 45 によって滅菌することができるシャワーヘッド 30 であって、その中には水路 10 を有し、その前端部には複数穴 15 を有し、その底部末端は水道路 4 に接続される。
本発明の別の態様は、銀球 55 が水路 10 に配置され、水路 10 を通過する水が銀球 55 によって滅菌することができるシャワーヘッド 30 であって、その中には水路 10 を有し、その前端部には複数穴 15 を有し、その底部末端は水道路 4 に接続される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0005】
本発明の好適な実施形態を添付図面を参照して下記に詳細に説明する。
図 1 は本発明の分解斜視図であり、図 2 は本発明の一実施形態の断面図である。 図面に関して、本発明では、内部に水路 10 を有し、前端部には複数穴 15 を有し、そして銀フォーム 30 は水路 10 に配置する。
銀フォーム 45 は、多孔質のブロック状樹脂のスポンジブロックで形成され、そして水を通過し得る複数の細孔 47 を有する この銀フォーム 45 を作るには、ポリウレタンフォームのような多孔質の樹脂スポンジブロックに銀メッキ処理を施し、樹脂スポンジを焼却して樹脂スポンジを除去し、次いで多孔質の純銀フォーム 45 を得る。 水路 10 を通過する水を滅菌するため、多孔質の銀フォーム 45 をヘッド 30 の水路 10 に配置する。 また、銀フォーム 45 の銀は水に溶解し、水を滅菌し得る銀 (Ag) イオンを生成する。 特に、銀フォーム 45 は、複数の細孔 47 を有する多孔質ブロック型で形成し、水が銀フォーム 45 の細孔 47 を通過するので、銀と有害細菌または有害異物間の接触を可能な限り増加することができる。 従って、有害細菌または異質物を可能な限り殺すことができるので水滅菌効果を最大化することができる。 また、銀フォーム 45 は従来の滅菌フィルターと比較するとほとんど永久に使用することができるので、銀フォーム 30 が使用されている装置の寿命期限が切れるまで銀フォーム 45 を交換する必要がない。 従って、本発明は使用中の便宜性が極めて高く、管理コストを節減することができる。
好ましくは、銀フォーム 45 は、複数の水穴を有する透過性ハウジング (図示せず) に収容する。 銀フォーム 45 を透過性ハウジングに収容する場合、銀フォーム 45 はハウジングによって保護され、銀フォーム 45 の寿命をさらに延ばすことができるので、ユーザは本発明をより便宜的に使用することができ、管理コストをさらに節減することができる。
その一方、銀がイオン化状態にあると、僅か数十 ppb という極少量で大腸菌を殺すことができる。 本用語「ppb」とは、「十億分の一」の頭文字であり、密度を表す単位で、10 億分の 1 を意味する。
1 ppb の銀溶液とは、1 グラムの銀が、一辺 10 メートルの立方体の水槽に収容された水に溶解した溶液を意味する。 従って、極少量の銀でも十分な滅菌効果を発揮することができると考えられる。 また、銀抗菌剤は種々の細菌に対して抗菌効果を示す。
上記のように、高い抗菌効果を持つ銀は金属なので、非常に安全であり、抗菌剤の主要物質として使用することが可能である。 ここで、抗菌剤主要物質は無機抗菌剤である。 無機抗菌剤の抗菌物質は金属である。 抗菌効果を有する金属の中には水銀 (Hg) などがある。
【0006】
但し、安全性のために、銀 (Ag) 、銅 (Cu) および亜鉛 (Zn) が無機抗菌剤に使用されている。 特に、銀 (Ag) は高い抗菌効果を有し、使用中の安全性が非常に高いので、銀は無機抗菌剤の主要物質であり得る。 最近になって、銀抗菌剤は種々の無機抗菌剤の中で主要抗菌剤となっている。
【0007】
従って、シャワーヘッド 30 には、多孔質の銀フォーム 45 が水路 10 内に配置され、有害細菌を銀フォーム 45 によって滅菌することができるので、有害細菌はユーザの皮膚に直接的に接触することができず、そう痒症状またはアレルギーのような種々の皮膚のトラブルが防止できるという利点がある。
【0008】
特に、銀フォーム 45 は、複数の細孔 47 を有する多孔質ブロック型を用いて形成し、水が細孔 47 を通過するので、銀は水に効果的に溶解し、銀と有害細菌または種々の有害異物間の接触を最大限に増加することができる。 従って、銀 (Ag) イオンは銀フォーム 45 によって効率的に水に溶解することができ、有害細菌または異質物を可能な限り殺すことができるので、滅菌効果を最大化することができる。
【0009】
また、銀フォーム 30 の寿命は、半永久的であり、高い頻度で交換する必要がないので、ユーザは本発明を便宜的に使用することができ、管理コストを大幅に削減することができる。
【0010】
さらに、図 2 に示したように、ヘッド 30 の水路 10 は、透過壁 8a によって第 1 および第 2 水路 12a、12b 分割することができ、銀フォーム 45 は、第 1 水路12a に配置し、複数セラミック球 50 を第2 水路12b に配置することができる。 セラミック球 50 は滅菌機能を有し、赤外線を遠くに放射するので、滅菌効果がさらに増加することができるので、相乗効果を期待できる。
【0011】
さらに、図 3 は本発明の別の実施形態の断面図である。
【0012】
図 3 に関して、銀球 55 をヘッド 30 の水路 10 で補充することができ、水路 10 を通過する水は銀球 55 によって滅菌することができる。
【産業上の利用の可能性】
【0013】
上記発明によれば、本シャワーヘッドは、有害細菌を多孔質の銀フォームによって滅菌することができ、有害細菌はユーザの皮膚に接触することがないので、有害細菌のためにそう痒症状のような皮膚のトラブルが起こることがないという利点を有する。また、本発明は使用中の便宜性が極めて高く、装置の寿命期限が切れるまで銀フォームを定期的に交換する必要がなく、管理コストを大幅に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態の断面図である。
【図3】本発明の別の実施形態の断面図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
多孔質銀フォーム(45)が水路(10)に配置され、該水路(10)を通過する水を銀フォーム(45)によって滅菌することができるシャワーヘッド(30)であって、その中には水路(10)を有し、その前端部には複数穴(15)を有し、その底部末端は水道路(4)に接続されるシャワーヘッド。
【請求項2】
銀球(55)が水路(10)に配置され、水路(10)を通過する水を銀球(55)によって滅菌することができるシャワーヘッド(30)であって、その中には水路(10)を有し、その前端部には複数穴(15)を有し、その底部末端が水道路(4)に接続されるシャワーヘッド およびここでは、水路(10)を通過する水を銀球(55)によって滅菌することができる。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2007−501649(P2007−501649A)
【公表日】平成19年2月1日(2007.2.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−522509(P2006−522509)
【出願日】平成16年8月4日(2004.8.4)
【国際出願番号】PCT/KR2004/001966
【国際公開番号】WO2005/013788
【国際公開日】平成17年2月17日(2005.2.17)
【出願人】(505351636)
【Fターム(参考)】