シャワーヘッド
【課題】 主弁体を確実に開弁させてシャワーヘッドからの吐水量が不足したり吐水しないといった不具合を防止できるとともに、一次側流路の圧力上昇を確実に逃がして耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができるシャワーヘッドを提供する。
【解決手段】 シャワーヘッドの本体内部を一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、主弁体の背部側に形成した圧力室と、圧力室の水を排出するパイロット流路と、パイロット流路を開閉するパイロット弁とを備えたシャワーヘッドにおいて、前記パイロット流路の流出口は、前記二次側流路とは異なる位置で大気圧に繋がるように設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。
【解決手段】 シャワーヘッドの本体内部を一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、主弁体の背部側に形成した圧力室と、圧力室の水を排出するパイロット流路と、パイロット流路を開閉するパイロット弁とを備えたシャワーヘッドにおいて、前記パイロット流路の流出口は、前記二次側流路とは異なる位置で大気圧に繋がるように設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、シャワーヘッドに関し、特にシャワーヘッド内の主弁体を開閉させて湯水を吐止水するシャワーヘッドに関する発明である。
【背景技術】
【０００２】
従来、シャワーヘッドの本体内部に一次側流路と二次側流路を仕切る隔壁に設けた弁孔と、この弁孔を開閉する主弁体と、主弁体を開閉操作する操作部と、操作部の状態を保持、解除するスラストロック機構と、主弁体の一次側に操作部の操作により内圧変化を生じる圧力室とを備え、主弁体に一次側流路と圧力室とを連通する小孔を設けるとともに、圧力室と二次側流路が連通されるパイロット弁孔を設け、操作部にはパイロット弁孔を開閉するパイロット弁体を設け、このパイロット弁孔の開閉により圧力室の内圧を変化させて主弁体が移動し弁孔を開閉するようにしたものがある。そして、このような構成で弁孔とは異なる位置で一次側流路と二次側流路の間に逃がし弁を設け、一次側流路の圧力が上昇した場合に二次側流路に圧力を逃がすようにしたものがある。（例えば特許文献１参照。）
【０００３】
このような構成のシャワーヘッドで、湯水混合栓を作動してシャワーホースを通してシャワーヘッドに湯水を供給すると、主弁体が閉状態にある場合は、シャワーヘッドの散水孔より湯水が噴出されることはない。
この状態で、操作部を手で押した後に手を操作部から離すと、スラストロック機構によって、操作部に設けたパイロット弁体はパイロット弁孔から離隔した状態に保持される。そして、圧力室内の流体がパイロット弁孔を通して二次側流路に流れて圧力室内の圧力が減圧され、一次側流路の圧力を受けている主弁体が上昇し、弁孔は開状態となる。これによって、一次側流路、弁孔、二次側流路を通って湯水が流れ、シャワーヘッドの散水孔より湯水が吐水されることになる。
また、一次側流路の圧力が上昇した場合は、逃がし弁が移動して一次側流路と二次側流路が通じて上昇した圧力を二次側に逃がすようになっている。
【０００４】
【特許文献１】特開平１０−２９５５７８号公報（第５図、第６図）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１のようなシャワーヘッドは、操作部の操作によりパイロット弁体をパイロット弁孔から離隔することで圧力室内の流体を二次側流路へ流す構造になっている。シャワーのように二次側流路の下流に内径の小さい散水孔があると、一次側流路と二次側流路とに充分な圧力の差が生じ難くい。
また、散水孔の目詰まりによって二次側流路の圧力が上昇すると、一次側流路と二次側流路との圧力の差がさらに少なくなることになる。
このように一次側流路と二次側流路の圧力差が少ない場合、二次側流路に圧力室内の流体を流しても圧力室内の圧力変化（圧力の降下）が生じにくいため、主弁体が一次側流路の圧力を受けても上昇せずに弁孔が開かず散水孔から湯水が吐水されなかったり、主弁体の上昇が不充分で弁孔が不完全な状態での開きとなって散水孔より充分な吐水量が得られないといった問題が生じることがある。
【０００６】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、主弁体を確実に開弁させてシャワーヘッドからの吐水量が不足したり吐水しないといった不具合を防止できるとともに、一次側流路の圧力上昇を確実に逃がして耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができるシャワーヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために請求項１記載の発明によれば、シャワーヘッドの本体内部に設けられた一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、前記主弁体の背部に形成した圧力室と、前記圧力室の湯水を排出するパイロット流路と、前記パイロット流路を開閉し開放時の前記圧力室内の内圧降下により前記主弁体を開弁させるためのパイロット弁と、前記パイロット弁を操作する操作部とを備え、前記二次側流路から供給された湯水を散水板から吐水するシャワーヘッドにおいて、前記パイロット流路は前記二次側流路とは区画形成され、前記パイロット流路の流出口は前記シャワーヘッドの本体外に通じるように設けられていることを特徴とした。
これにより、パイロット弁を開放したときパイロット流路の流出口に掛かる圧力が大気圧となり、圧力室内の内圧が降下して圧力室と一次側流路との間に圧力差を生じさせることができるので、主弁体を確実に開弁でき、湯水の吐水を確実に行なうとともに吐水量を充分確保することができる。
【０００８】
また、請求項２記載の発明によれば、前記パイロット流路の流出口は前記二次側流路とは区画形成された状態で前記散水板の散水孔と連通させたことを特徴とした。これにより、パイロット流路の流出口とシャワー散水板に設けた散水孔が共用でき、主弁体が開弁状態にある時、パイロット流路の流出口から流れ出る湯水をシャワー散水板の散水孔から吐水される湯水と同様に吐水させることができ、使用者に漏水などの誤解を与えるようなことを防止できる。また、通常のシャワーヘッドと同様の外観であり意匠性を損なうことも防止できる。
【０００９】
また、請求項３記載の発明によれば、前記パイロット弁が接離するパイロット弁座の下流側に前記パイロット弁座に向けて付勢するバネを設け、前記パイロット弁は前記バネによって閉弁され、前記操作部の操作により前記バネの付勢力に抗して前記パイロット弁を移動することによって開弁されるようにしたことを特徴とした。
これにより、ウォーターハンマー等で一次側流路の圧力が上昇した場合でも、圧力によってパイロット弁体は押し下げられて、圧力を流出口へ逃がし、耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができる。
【００１０】
また、請求項４記載の発明によれば、シャワーヘッドの本体内部に設けられた一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、前記主弁体の背部に形成した圧力室と、前記圧力室の湯水を排出するパイロット流路と、前記パイロット流路を開閉し開放時の前記圧力室内の内圧降下により前記主弁体を開弁させるためのパイロット弁を備え、前記パイロット流路は前記二次側流路とは区画形成され、前記パイロット流路の流出口は前記シャワーヘッドの本体外に通じるように設け、かつ、前記シャワーヘッドの本体を保持するシャワー保持具に前記流出口を開放、閉塞するように前記パイロット弁を設け、前記シャワーヘッドの本体が前記シャワー保持具に保持されたときには前記パイロット弁が前記流出口を閉塞し、前記シャワーヘッドの本体をシャワー保持具から取り外したときには前記流出口が開放されることで、前記散水板から湯水の吐止水をするようにしたことを特徴とした。これにより、パイロット弁を開放したときパイロット流路の流出口に掛かる圧力が大気圧となり、圧力室内の内圧が降下して圧力室と一次側流路との間に圧力差を生じさせることができるので、主弁体を確実に開弁でき、湯水の吐水を確実に行なうとともに吐水量を充分確保することができる。また、シャワーヘッド内のパイロット流路を含む構成を簡素化でき、シャワーヘッドの本体をコンパクトに形成することができる。また、開閉操作の手間を省くことができる。
【発明の効果】
【００１１】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、主弁体を確実に開弁させてシャワーヘッドからの吐水量が不足したり吐水しないといった不具合を防止できるとともに、一次側流路の圧力上昇を確実に逃がして耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができるシャワーヘッドを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
図１は本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッドを示した分解斜視図である。図２は本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッドの平面図及び断面側面図である。
本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッド１は、図１に示すように主として本体１０と、湯水が吐水される散水板２０と、本体１０の内部に設けられる開閉弁ユニット３０と、シャワーヘッド１からの吐水、止水を操作する操作部である操作スイッチ４０と、操作スイッチ４０の操作によって開閉するパイロット弁ユニット５０と、散水板２０の内部に設けられ、後述する二次側流路３５とは区画しパイロット流路を形成するパイロット流路部材５９と、開閉弁ユニット３０、パイロット弁ユニット５０を覆い隠し本体１０に取り付けられる本体カバー９０から構成されている。
パイロット弁ユニット５０には、シャワーヘッド１からの吐水、止水状態を保持するハートカム機構ユニット６０が内蔵されている。
【００１３】
本体１０は、散水板２０を取り付けるための散水板凹部１１、操作スイッチ４０を取り付けるための操作スイッチ凹部１２、操作スイッチ開口部１３、開閉弁ユニット３０を取り付けるための開閉弁ユニット開口部１４、本体１０の内部で雄ねじ部１５から開閉弁ユニット開口部１４に通じる一次側流路１６、開閉弁ユニット開口部１４の底部には散水板凹部１１に貫通する開口孔１７が設けられている。（図２（ｂ））
本体１０の先端には後述する本体カバー９０と係合するための本体第一係合突起７７及び、本体係合凹部７８が設けられ、本体係合凹部７８から所定の距離に本体カバー９０が本体１０から抜落することを防止するための本体第二係合突起７９が設けられている。（図２（ｂ））
また、本体１０の背面側（本体カバー９０側）には本体１０の先端から徐々に伸長し、開閉弁ユニット開口部１４、操作スイッチ開口部１３を取り囲むように本体壁１８が立ち上がっている。（図１）
【００１４】
散水板２０は、樹脂で製作され板状平面のほぼ全域に直径０．５〜１．０ｍｍの散水孔２１が所定の間隔をあけて設けられている。また、ほぼ中央部にはパイロット流路の出口となる流出口２４が１箇所設けられている。この流出口２４は、圧力室３９内の圧力の降下や散水孔２１との外観意匠性を考慮して、直径を０．５〜１．５ｍｍ間で設定することが好ましく、直径１ｍｍが最も好ましい形状である。また、流出口２４を１箇所設けているが、複数設けても構わない。流出口２４を複数設ける場合は、流出口２４の数に応じて直径を適宜決めることができる。
散水板２０の裏面で四隅及びほぼ中央部にそれぞれ本体１０と固定するための散水板突起２２が設けられている。また、散水孔２１を包囲するようにパッキン２３が散水板２０に取り付けられている。これにより、本体１０と散水板２０の間からの漏水を防止している。（図１，図２（ｂ））
【００１５】
開閉弁ユニット３０は、図３に示すように樹脂で成形された上ハウジング３１と、下ハウジング３２と、主弁体３３で構成されている。
下ハウジング３２の内部には円筒状の隔壁３４が設けられ、隔壁３４の内側は二次側流路３５が形成されている。隔壁３４の先端は主弁体３３が接離する弁座３６が設けられている。また、下ハウジング３２の外壁には一次側流路１６と連通する連通孔３７が設けられている。
尚、下ハウジング３２の外壁及び、底面にはそれぞれＯリング３８が設けられていて、本体１０と下ハウジング３２の間からの漏水を防止している。
【００１６】
上ハウジング３１は、主弁体３３を下ハウジング３２とで挟み込みビス等で下ハウジング３２と接合することにより、主弁体３３を固定するとともに、主弁体３３の背面側に圧力室３９を形成するものである。また、上ハウジング３１には、パイロット弁ユニット５０と接続するための上ハウジング接続部７１が設けられ、その内部には圧力室通路７２が設けられている。
【００１７】
主弁体３３は、ダイアフラムからなる弁体で圧力室３９の圧力変化により弁座３６に接離するもので、それによって一次側流路１６と二次側流路３５が開閉して湯水が散水板２０より吐水、止水される。そして、主弁体３３の平面部（図示しない）には、一次側流路１６と圧力室３９を連通する小孔７３が設けられている。小孔７３には小孔７３の内径より若干外径が小さく、Ｌ字状に形成されたクリーニングピン７４が挿通されている。
【００１８】
操作スイッチ４０は、図１に示すように使用者が押動操作するもので、使用者が指で押動する操作押部４１と、操作押部４１の裏面からほぼ垂直に延び、パイロット弁ユニット５０に係止される操作スイッチ係止片４２が二箇所設けられている。
【００１９】
パイロット弁ユニット５０は、図１、図４に示すように略箱型形状のユニットハウジング５１内に操作スイッチ４０の動きに連動し、操作スイッチ４０の位置を保持するハートカム機構ユニット６０、圧力室３９内の湯水を排水したり、圧力室３９内に湯水を溜めたりするパイロット弁５２で構成されている。
【００２０】
ユニットハウジング５１は、外観が略箱型形状で一側面に開閉弁ユニット３０の上ハウジング３１に内嵌されるユニット接続部５３が設けられ、ユニット接続部５３の内部は圧力室通路７２と繋がるユニット通路５４が形成されている。
また、ユニットハウジング５１で、このユニット通路５４に直交するようにシャフト通路５５が設けられ、シャフト通路５５の下端部にはパイロット弁５２が接離するパイロット弁座５６が設けられている。
シャフト通路５５の上方にはシャフト５８を収容するシャフト空間部（図示しない）、下方にはパイロット弁５２が収容されるパイロット流路５７が設けられている。
パイロット流路５７を形成する外周壁８１の下端には下端面から延びる接続係止片８２が二箇所設けられ、バネ８３を支える支持部材８５と係合されている。そして、パイロット弁ユニット５０を本体１０に組付けると、パイロット流路５７は本体１０に設けた本体パイロット流路８４と連通するようになっている。（図２（ｂ））
【００２１】
また、シャフト通路５５の上方に収容されるシャフト５８は、棒状のものであり、一端はパイロット弁５２を押し、他端はユニットハウジング５１内でハートカム機構ユニット６０と接続されている。
【００２２】
シャフト通路５５の下方に収容されるパイロット弁５２は、略凸形状に形成された成形体５２ａの平面面積の広い面側にパッキン５２ｂが取り付けられ、バネ８３とともにパイロット流路５７に収容されている。
【００２３】
ユニットハウジング５１のパイロット流路５７と本体１０に設けられた本体パイロット流路８４を介し接続されるパイロット流路部材５９は、二次側流路３５とは区画形成させるために用いる部材であり、圧力室３９内の湯水を散水板２０に設けた流出口２４から排水するためのものである。そして、パイロット流路部材５９の内部にはユニットハウジング５１のパイロット流路５７と繋がってパイロット流路を形成する流路５９ａが備えられ散水板２０の流出口２４まで延びている。尚、散水板２０の流出口２４はパイロット流路５７の出口であり、大気開放状態になっている。
パイロット流路部材５９の形状は、散水板２０からの湯水の吐水に影響を及ぼさないようにするため、散水板２０の方向へ延びた後、ほぼ垂直に折れ曲がって所定の部位から立ち上がり流出口２４の上方でほぼ垂直下方に折れ曲がっている。
【００２４】
ハートカム機構ユニット６０は操作スイッチ４０の押動操作によってパイロット弁５２を開状態あるいは閉状態に保持したり、解除したりすることができるもので、その機構は各技術で広く利用されている周知のものである。
本発明においても、その機構は主にハート形状に形成された溝（図示しない）を有する部材（図示しない）、この溝（図示しない）に沿って移動する略C字状のピン（図示しない）、スプリング（図示しない）等で構成され、ユニット体として組立てられている。
【００２５】
本体カバー９０は、図２に示すように開閉弁ユニット３０、パイロット弁ユニット５０を覆い隠し本体１０に取り付けられるもので、側面視すると本体１０に設けた本体壁１８の頂部の形状に倣った板状のものである。
本体カバー９０で本体１０側に位置する面には、本体壁１８に挿嵌する突出部９１が設けられ、突出部９１には本体カバー固定用ビス７６が取り付けられる貫通孔９２が設けられている。
本体カバー９０の先端には本体１０の本体第一係合突起７７を受け入れる本体カバー係合凹部９３及び本体１０の本体係合凹部７８に受け入れられる本体カバー係合突起９４が設けられている。
【００２６】
このように構成されたシャワーヘッド１は、以下のようにして組立てられる。
まず、開閉弁ユニット３０の上ハウジング接続部７１とユニットハウジング５１のユニット接続部５３を接続し、開閉弁ユニット３０の下ハウジング３２を本体１０の開閉弁ユニット開口部１４に、ユニットハウジング５１を本体１０の所定の位置（図示しない）に設置した後、ビス７５等で本体１０に固定する。
操作スイッチ４０は、操作スイッチ係止片４２を本体１０の操作スイッチ開口部１３に挿入するとともにパイロット弁ユニット５０に係止して組み付けられる。これによって操作押部４１は本体１０の操作スイッチ凹部１２に収まるようになっている。
散水板２０は、内部側にパイロット流路部材５９を所定の位置に取り付けた後、本体１０の散水板凹部１１に設置し本体１０の背面側よりビス７５で固定して取り付ける。これにより、パイロット流路５７、本体パイロット流路８４、パイロット流路部材５９の流路５９ａで形成されるパイロット流路は二次側流路３５と区画形成されることになる。
そして、本体１０の本体係合凹部７８に本体カバー係合突起９４を挿入するとともに、本体カバー係合凹部９３に本体第一係合突起７７を挿入し、本体壁１８の頂部に倣うように本体カバー９０を取り付け、貫通孔９２に本体カバー固定ビス７６を挿入し固定してシャワーヘッド１が組み立てられる。
このようにして、本体１０と本体カバー９０を取り付けることによって、シャワーヘッド１が落下して衝撃を受けた場合でも本体第二係合突起７９によって本体カバー９０を受け止めることができ、本体カバー９０が本体１０から外れてしまうのを防止することができる。
そして、本体１０の雄ねじ部１５とシャワーホース（図示しない）の先端に設けられた接続部（図示しない）とを螺合してシャワーヘッド１がシャワーホース（図示しない）に取り付けられる。
【００２７】
次に、第１実施形態におけるシャワーヘッド１の操作方法及び湯水の流れについて説明する。
まず、水栓本体（図示しない）に備えられたカラン吐水またはシャワー吐水を切換える切換ハンドル（図示しない）をシャワー吐水側に回動すると、主弁体３３が閉状態にある場合は、シャワーヘッド１の散水孔２１から湯水は吐水されることはない。
次に、使用者が操作スイッチ４０の操作押部４１を手で押した後に手を操作スイッチ４０から離すと、パイロット弁ユニット、ハートカム機構ユニット６０のハートカム機構（図示しない）が連動して動く。そして、シャフト５８が下降すると同時にパイロット弁５２を押し下げてパイロット弁座５６から離れシャフト通路５５、パイロット流路５７が開く。
このとき、操作スイッチ４０はハートカム機構ユニット６０によってこの状態に保持される。
シャフト通路５５、パイロット流路５７が開くことによって、ユニット通路５４、圧力室通路７２、圧力室３９が大気と繋がり圧力室３９内の圧力が開放され、これらに溜まっていた湯水がシャフト通路５５、パイロット流路５７、本体パイロット流路８４、流路５９ａを通って散水板２０に設けた流出口２４から流れ出し、圧力室３９内の圧力が降下し減圧される。
従って、一次側流路１６と圧力室３９内に圧力差が生じることになって、一次側流路１６の圧力を受けている主弁体３３が弁座３６から確実に離れ、一次側流路１６と二次側流路３５が連通し、散水孔２１から湯水が吐水される。
このとき、一次側流路１６から流れてくる湯水の一部は、主弁体３３の小孔７３とクリーニングピン７４の間の隙間から圧力室３９、圧力室通路７２、ユニット通路５４、シャフト通路５５、パイロット流路５７、本体パイロット流路８４、流路５９ａを通過して散水板２０に設けた流出口２４から吐水される。
【００２８】
散水孔２１から湯水が吐水されている状態で、操作スイッチ４０の操作押部４１を再び手で押して操作スイッチ４０から手を離すと、ハートカム機構ユニット６０のハートカム機構（図示しない）が連動して動き、操作スイッチ４０の保持状態が解除され元の位置に戻る。一方、シャフト５８は上昇し、それに伴いバネ８３の付勢力によってパイロット弁５２がパイロット弁座５６に着座してシャフト通路５５、パイロット流路５７を閉じる。このとき、流出口２４から吐水されている湯水は止水される。
パイロット流路５７が閉じたことによって、圧力室３９内は一次側流路１６から主弁体３３の小孔７３とクリーニングピン７４の隙間を通って圧力室３９内、圧力室通路７２に流れ込んだ一次圧の湯水で満たされる。主弁体３３が下降して弁座３６に当接して一次側流路１６と二次側流路３５が閉塞され散水孔２１からの吐水されていた湯水が止水される。
このように、パイロット弁５２を開放したときパイロット流路５７から流出口２４内にかけて大気圧となり、圧力室３９内の内圧が降下して圧力室３９と一次側流路１６との間に圧力差を生じさせることができるので主弁体３３を確実に開弁でき、湯水の吐水を確実に行なうとともに吐水量を充分確保することができる。
【００２９】
また、このようなシャワーヘッド１において、ウォーターハンマー等で一次側流路１６の圧力が上昇した場合、その圧力は主弁体３３の小孔７３を通じて圧力室３９、ユニット通路５４、パイロット弁５２に掛かる。
しかし、パイロット弁５２はバネ８３の付勢力によってパイロット弁座５６に着座しているので、上昇した圧力がバネ８３の付勢力よりも大きい場合はパイロット弁５２を押し下げ、圧力を大気と繋がるパイロット流路部材５９側へ逃がし、耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができる。
【００３０】
尚、本発明は上記のような構成に限定されることなく、次のような構成においても同様の効果を得ることができる。
例えば、図５に示すように散水板２０を二次側流路３５から吐水する湯水の散水孔２１とパイロット流路５７の流出口２４とに区画する。一方、散水板２０には散水孔２１と流出口２４との間に位置するような区画壁１９を設ける。そして、本体１０と区画壁１９とをパッキン２３を介して組付けることもできる。
また、図６のようにパイロット流路５７を本体１０内部に設けて流出口２４を散水板２０とは異なる部位に設けても良い。
【００３１】
次に、本発明における第２実施形態について説明する。図７に示すように第２実施形態の構成は第１実施形態と異なる点はパイロット弁をシャワーヘッドの本体を保持するシャワー保持具に設けた点である。
第２実施形態におけるシャワーヘッド１００は、シャワーヘッド１００の本体１０１内部に第１実施形態と同様に主弁体３３を含む開閉弁ユニット３０と主弁体３３の上流側に一次側流路１６、下流側に二次側流路３５が形成され散水孔１０６まで連通している。また、主弁体３３の背側には圧力室３９が設けられ、圧力室３９からシャワーヘッド１００の本体１０１の外部に向かってパイロット流路１０４が延び、その先端に流出口１０５が設けられている。尚、流出口１０５はパイロット流路１０４の出口であり、大気開放状態になっている。
また、シャワーヘッド１００を保持するために一般的に壁面にシャワー保持具１０２が設けられているが、シャワー保持具１０２の上方には、シャワーヘッド１００の本体１０１を保持した際、流出口１０５に当接する位置に流出口１０５を開放、閉塞するパイロット弁１０３が取り付けられ、パイロット弁１０３を流出口１０５側に付勢するバネ１０８が備えられている。
【００３２】
次に、第２実施形態におけるシャワーヘッド１００の操作方法及び湯水の流れについて説明する。
まず、水栓本体（図示しない）に備えられたカラン吐水またはシャワー吐水を切換える切換ハンドル（図示しない）をシャワー吐水側に回動すると、シャワー保持具１０２にシャワーヘッド１００を保持されている場合は、本体１０１の流出口１０５がパイロット弁１０３にて塞がれ、圧力室３９内は一次圧の湯水で満たされているため主弁体３３が閉状態にあり、シャワーヘッド１００の散水孔１０６から湯水は吐水されることはない。
次に、使用者がシャワーヘッド１００をシャワー保持具１０２から取外すと、流出口１０５が開くことによって、圧力室３９内に溜まっていた湯水が流出口１０５から流れ出し減圧される。
従って、一次側流路１６の圧力を受けている主弁体３３が上昇して開き、一次側流路１６と二次側流路３５が連通し、散水孔１０６から湯水が吐水される。
散水孔１０６から湯水が吐水されている状態で、シャワー保持具１０２にシャワーヘッド１００の本体１０１を保持させると、本体１０１の流出口１０５がパイロット弁１０３にて塞がれパイロット流路１０４を閉じる。
これによって、圧力室３９内は一次側流路１６の圧力の湯水で満たされ、主弁体３３が下降して閉じ、一次側流路１６と二次側流路３５が閉塞され湯水が止水される。
シャワー保持具１０２にシャワーヘッド１００を保持させない場合でも、本体１０１の流出口１０５を指等で塞いだ場合、同様に湯水が止水される。
また、このようなシャワーヘッド１００において、ウォーターハンマー等で一次側流路１６の圧力が上昇した場合、その圧力は圧力室３９、パイロット流路１０４、パイロット弁１０３に掛かる。
しかし、パイロット弁１０３はバネ１０８の付勢力によって流出口１０５に押し当てているので、上昇した圧力がバネ１０８の付勢力よりも大きい場合は、パイロット弁１０３を押し開け、圧力を大気側へ逃がし、耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッドを示した分解斜視図
【図２】本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッドを示した平面図及び断面側面図
【図３】本発明のシャワーヘッドに用いる開閉弁ユニットを示した断面側面図である。
【図４】本発明のシャワーヘッドに用いるパイロット弁ユニットを示した断面側面図である。
【図５】本発明の第１実施形態における他の例を示した断面側面図
【図６】本発明の第１実施形態における他の例を示した断面側面図
【図７】本発明の第２実施形態におけるシャワーヘッドおよびシャワー保持具を示した断面側面図
【符号の説明】
【００３４】
１，１００…シャワーヘッド
１０，１０１…本体
１６…一次側流路
１７…開口孔
１８…本体壁
２０…散水板
２１，１０６…散水孔
２４，１０５…流出口
３０…開閉弁ユニット
３３…主弁体
３５…二次側流路
３６…弁座
３９…圧力室
４０…操作スイッチ
５０…パイロット弁ユニット
５２，１０３…パイロット弁
５６…パイロット弁座
５７，１０４…パイロット流路
５９…パイロット流路部材
６０…ハートカム機構ユニット
７３…小孔
８３，１０８…バネ
９０…本体カバー
１０２…シャワー保持具
【技術分野】
【０００１】
本発明は、シャワーヘッドに関し、特にシャワーヘッド内の主弁体を開閉させて湯水を吐止水するシャワーヘッドに関する発明である。
【背景技術】
【０００２】
従来、シャワーヘッドの本体内部に一次側流路と二次側流路を仕切る隔壁に設けた弁孔と、この弁孔を開閉する主弁体と、主弁体を開閉操作する操作部と、操作部の状態を保持、解除するスラストロック機構と、主弁体の一次側に操作部の操作により内圧変化を生じる圧力室とを備え、主弁体に一次側流路と圧力室とを連通する小孔を設けるとともに、圧力室と二次側流路が連通されるパイロット弁孔を設け、操作部にはパイロット弁孔を開閉するパイロット弁体を設け、このパイロット弁孔の開閉により圧力室の内圧を変化させて主弁体が移動し弁孔を開閉するようにしたものがある。そして、このような構成で弁孔とは異なる位置で一次側流路と二次側流路の間に逃がし弁を設け、一次側流路の圧力が上昇した場合に二次側流路に圧力を逃がすようにしたものがある。（例えば特許文献１参照。）
【０００３】
このような構成のシャワーヘッドで、湯水混合栓を作動してシャワーホースを通してシャワーヘッドに湯水を供給すると、主弁体が閉状態にある場合は、シャワーヘッドの散水孔より湯水が噴出されることはない。
この状態で、操作部を手で押した後に手を操作部から離すと、スラストロック機構によって、操作部に設けたパイロット弁体はパイロット弁孔から離隔した状態に保持される。そして、圧力室内の流体がパイロット弁孔を通して二次側流路に流れて圧力室内の圧力が減圧され、一次側流路の圧力を受けている主弁体が上昇し、弁孔は開状態となる。これによって、一次側流路、弁孔、二次側流路を通って湯水が流れ、シャワーヘッドの散水孔より湯水が吐水されることになる。
また、一次側流路の圧力が上昇した場合は、逃がし弁が移動して一次側流路と二次側流路が通じて上昇した圧力を二次側に逃がすようになっている。
【０００４】
【特許文献１】特開平１０−２９５５７８号公報（第５図、第６図）
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
特許文献１のようなシャワーヘッドは、操作部の操作によりパイロット弁体をパイロット弁孔から離隔することで圧力室内の流体を二次側流路へ流す構造になっている。シャワーのように二次側流路の下流に内径の小さい散水孔があると、一次側流路と二次側流路とに充分な圧力の差が生じ難くい。
また、散水孔の目詰まりによって二次側流路の圧力が上昇すると、一次側流路と二次側流路との圧力の差がさらに少なくなることになる。
このように一次側流路と二次側流路の圧力差が少ない場合、二次側流路に圧力室内の流体を流しても圧力室内の圧力変化（圧力の降下）が生じにくいため、主弁体が一次側流路の圧力を受けても上昇せずに弁孔が開かず散水孔から湯水が吐水されなかったり、主弁体の上昇が不充分で弁孔が不完全な状態での開きとなって散水孔より充分な吐水量が得られないといった問題が生じることがある。
【０００６】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、主弁体を確実に開弁させてシャワーヘッドからの吐水量が不足したり吐水しないといった不具合を防止できるとともに、一次側流路の圧力上昇を確実に逃がして耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができるシャワーヘッドを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記目的を達成するために請求項１記載の発明によれば、シャワーヘッドの本体内部に設けられた一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、前記主弁体の背部に形成した圧力室と、前記圧力室の湯水を排出するパイロット流路と、前記パイロット流路を開閉し開放時の前記圧力室内の内圧降下により前記主弁体を開弁させるためのパイロット弁と、前記パイロット弁を操作する操作部とを備え、前記二次側流路から供給された湯水を散水板から吐水するシャワーヘッドにおいて、前記パイロット流路は前記二次側流路とは区画形成され、前記パイロット流路の流出口は前記シャワーヘッドの本体外に通じるように設けられていることを特徴とした。
これにより、パイロット弁を開放したときパイロット流路の流出口に掛かる圧力が大気圧となり、圧力室内の内圧が降下して圧力室と一次側流路との間に圧力差を生じさせることができるので、主弁体を確実に開弁でき、湯水の吐水を確実に行なうとともに吐水量を充分確保することができる。
【０００８】
また、請求項２記載の発明によれば、前記パイロット流路の流出口は前記二次側流路とは区画形成された状態で前記散水板の散水孔と連通させたことを特徴とした。これにより、パイロット流路の流出口とシャワー散水板に設けた散水孔が共用でき、主弁体が開弁状態にある時、パイロット流路の流出口から流れ出る湯水をシャワー散水板の散水孔から吐水される湯水と同様に吐水させることができ、使用者に漏水などの誤解を与えるようなことを防止できる。また、通常のシャワーヘッドと同様の外観であり意匠性を損なうことも防止できる。
【０００９】
また、請求項３記載の発明によれば、前記パイロット弁が接離するパイロット弁座の下流側に前記パイロット弁座に向けて付勢するバネを設け、前記パイロット弁は前記バネによって閉弁され、前記操作部の操作により前記バネの付勢力に抗して前記パイロット弁を移動することによって開弁されるようにしたことを特徴とした。
これにより、ウォーターハンマー等で一次側流路の圧力が上昇した場合でも、圧力によってパイロット弁体は押し下げられて、圧力を流出口へ逃がし、耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができる。
【００１０】
また、請求項４記載の発明によれば、シャワーヘッドの本体内部に設けられた一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、前記主弁体の背部に形成した圧力室と、前記圧力室の湯水を排出するパイロット流路と、前記パイロット流路を開閉し開放時の前記圧力室内の内圧降下により前記主弁体を開弁させるためのパイロット弁を備え、前記パイロット流路は前記二次側流路とは区画形成され、前記パイロット流路の流出口は前記シャワーヘッドの本体外に通じるように設け、かつ、前記シャワーヘッドの本体を保持するシャワー保持具に前記流出口を開放、閉塞するように前記パイロット弁を設け、前記シャワーヘッドの本体が前記シャワー保持具に保持されたときには前記パイロット弁が前記流出口を閉塞し、前記シャワーヘッドの本体をシャワー保持具から取り外したときには前記流出口が開放されることで、前記散水板から湯水の吐止水をするようにしたことを特徴とした。これにより、パイロット弁を開放したときパイロット流路の流出口に掛かる圧力が大気圧となり、圧力室内の内圧が降下して圧力室と一次側流路との間に圧力差を生じさせることができるので、主弁体を確実に開弁でき、湯水の吐水を確実に行なうとともに吐水量を充分確保することができる。また、シャワーヘッド内のパイロット流路を含む構成を簡素化でき、シャワーヘッドの本体をコンパクトに形成することができる。また、開閉操作の手間を省くことができる。
【発明の効果】
【００１１】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、主弁体を確実に開弁させてシャワーヘッドからの吐水量が不足したり吐水しないといった不具合を防止できるとともに、一次側流路の圧力上昇を確実に逃がして耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができるシャワーヘッドを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１２】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。
図１は本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッドを示した分解斜視図である。図２は本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッドの平面図及び断面側面図である。
本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッド１は、図１に示すように主として本体１０と、湯水が吐水される散水板２０と、本体１０の内部に設けられる開閉弁ユニット３０と、シャワーヘッド１からの吐水、止水を操作する操作部である操作スイッチ４０と、操作スイッチ４０の操作によって開閉するパイロット弁ユニット５０と、散水板２０の内部に設けられ、後述する二次側流路３５とは区画しパイロット流路を形成するパイロット流路部材５９と、開閉弁ユニット３０、パイロット弁ユニット５０を覆い隠し本体１０に取り付けられる本体カバー９０から構成されている。
パイロット弁ユニット５０には、シャワーヘッド１からの吐水、止水状態を保持するハートカム機構ユニット６０が内蔵されている。
【００１３】
本体１０は、散水板２０を取り付けるための散水板凹部１１、操作スイッチ４０を取り付けるための操作スイッチ凹部１２、操作スイッチ開口部１３、開閉弁ユニット３０を取り付けるための開閉弁ユニット開口部１４、本体１０の内部で雄ねじ部１５から開閉弁ユニット開口部１４に通じる一次側流路１６、開閉弁ユニット開口部１４の底部には散水板凹部１１に貫通する開口孔１７が設けられている。（図２（ｂ））
本体１０の先端には後述する本体カバー９０と係合するための本体第一係合突起７７及び、本体係合凹部７８が設けられ、本体係合凹部７８から所定の距離に本体カバー９０が本体１０から抜落することを防止するための本体第二係合突起７９が設けられている。（図２（ｂ））
また、本体１０の背面側（本体カバー９０側）には本体１０の先端から徐々に伸長し、開閉弁ユニット開口部１４、操作スイッチ開口部１３を取り囲むように本体壁１８が立ち上がっている。（図１）
【００１４】
散水板２０は、樹脂で製作され板状平面のほぼ全域に直径０．５〜１．０ｍｍの散水孔２１が所定の間隔をあけて設けられている。また、ほぼ中央部にはパイロット流路の出口となる流出口２４が１箇所設けられている。この流出口２４は、圧力室３９内の圧力の降下や散水孔２１との外観意匠性を考慮して、直径を０．５〜１．５ｍｍ間で設定することが好ましく、直径１ｍｍが最も好ましい形状である。また、流出口２４を１箇所設けているが、複数設けても構わない。流出口２４を複数設ける場合は、流出口２４の数に応じて直径を適宜決めることができる。
散水板２０の裏面で四隅及びほぼ中央部にそれぞれ本体１０と固定するための散水板突起２２が設けられている。また、散水孔２１を包囲するようにパッキン２３が散水板２０に取り付けられている。これにより、本体１０と散水板２０の間からの漏水を防止している。（図１，図２（ｂ））
【００１５】
開閉弁ユニット３０は、図３に示すように樹脂で成形された上ハウジング３１と、下ハウジング３２と、主弁体３３で構成されている。
下ハウジング３２の内部には円筒状の隔壁３４が設けられ、隔壁３４の内側は二次側流路３５が形成されている。隔壁３４の先端は主弁体３３が接離する弁座３６が設けられている。また、下ハウジング３２の外壁には一次側流路１６と連通する連通孔３７が設けられている。
尚、下ハウジング３２の外壁及び、底面にはそれぞれＯリング３８が設けられていて、本体１０と下ハウジング３２の間からの漏水を防止している。
【００１６】
上ハウジング３１は、主弁体３３を下ハウジング３２とで挟み込みビス等で下ハウジング３２と接合することにより、主弁体３３を固定するとともに、主弁体３３の背面側に圧力室３９を形成するものである。また、上ハウジング３１には、パイロット弁ユニット５０と接続するための上ハウジング接続部７１が設けられ、その内部には圧力室通路７２が設けられている。
【００１７】
主弁体３３は、ダイアフラムからなる弁体で圧力室３９の圧力変化により弁座３６に接離するもので、それによって一次側流路１６と二次側流路３５が開閉して湯水が散水板２０より吐水、止水される。そして、主弁体３３の平面部（図示しない）には、一次側流路１６と圧力室３９を連通する小孔７３が設けられている。小孔７３には小孔７３の内径より若干外径が小さく、Ｌ字状に形成されたクリーニングピン７４が挿通されている。
【００１８】
操作スイッチ４０は、図１に示すように使用者が押動操作するもので、使用者が指で押動する操作押部４１と、操作押部４１の裏面からほぼ垂直に延び、パイロット弁ユニット５０に係止される操作スイッチ係止片４２が二箇所設けられている。
【００１９】
パイロット弁ユニット５０は、図１、図４に示すように略箱型形状のユニットハウジング５１内に操作スイッチ４０の動きに連動し、操作スイッチ４０の位置を保持するハートカム機構ユニット６０、圧力室３９内の湯水を排水したり、圧力室３９内に湯水を溜めたりするパイロット弁５２で構成されている。
【００２０】
ユニットハウジング５１は、外観が略箱型形状で一側面に開閉弁ユニット３０の上ハウジング３１に内嵌されるユニット接続部５３が設けられ、ユニット接続部５３の内部は圧力室通路７２と繋がるユニット通路５４が形成されている。
また、ユニットハウジング５１で、このユニット通路５４に直交するようにシャフト通路５５が設けられ、シャフト通路５５の下端部にはパイロット弁５２が接離するパイロット弁座５６が設けられている。
シャフト通路５５の上方にはシャフト５８を収容するシャフト空間部（図示しない）、下方にはパイロット弁５２が収容されるパイロット流路５７が設けられている。
パイロット流路５７を形成する外周壁８１の下端には下端面から延びる接続係止片８２が二箇所設けられ、バネ８３を支える支持部材８５と係合されている。そして、パイロット弁ユニット５０を本体１０に組付けると、パイロット流路５７は本体１０に設けた本体パイロット流路８４と連通するようになっている。（図２（ｂ））
【００２１】
また、シャフト通路５５の上方に収容されるシャフト５８は、棒状のものであり、一端はパイロット弁５２を押し、他端はユニットハウジング５１内でハートカム機構ユニット６０と接続されている。
【００２２】
シャフト通路５５の下方に収容されるパイロット弁５２は、略凸形状に形成された成形体５２ａの平面面積の広い面側にパッキン５２ｂが取り付けられ、バネ８３とともにパイロット流路５７に収容されている。
【００２３】
ユニットハウジング５１のパイロット流路５７と本体１０に設けられた本体パイロット流路８４を介し接続されるパイロット流路部材５９は、二次側流路３５とは区画形成させるために用いる部材であり、圧力室３９内の湯水を散水板２０に設けた流出口２４から排水するためのものである。そして、パイロット流路部材５９の内部にはユニットハウジング５１のパイロット流路５７と繋がってパイロット流路を形成する流路５９ａが備えられ散水板２０の流出口２４まで延びている。尚、散水板２０の流出口２４はパイロット流路５７の出口であり、大気開放状態になっている。
パイロット流路部材５９の形状は、散水板２０からの湯水の吐水に影響を及ぼさないようにするため、散水板２０の方向へ延びた後、ほぼ垂直に折れ曲がって所定の部位から立ち上がり流出口２４の上方でほぼ垂直下方に折れ曲がっている。
【００２４】
ハートカム機構ユニット６０は操作スイッチ４０の押動操作によってパイロット弁５２を開状態あるいは閉状態に保持したり、解除したりすることができるもので、その機構は各技術で広く利用されている周知のものである。
本発明においても、その機構は主にハート形状に形成された溝（図示しない）を有する部材（図示しない）、この溝（図示しない）に沿って移動する略C字状のピン（図示しない）、スプリング（図示しない）等で構成され、ユニット体として組立てられている。
【００２５】
本体カバー９０は、図２に示すように開閉弁ユニット３０、パイロット弁ユニット５０を覆い隠し本体１０に取り付けられるもので、側面視すると本体１０に設けた本体壁１８の頂部の形状に倣った板状のものである。
本体カバー９０で本体１０側に位置する面には、本体壁１８に挿嵌する突出部９１が設けられ、突出部９１には本体カバー固定用ビス７６が取り付けられる貫通孔９２が設けられている。
本体カバー９０の先端には本体１０の本体第一係合突起７７を受け入れる本体カバー係合凹部９３及び本体１０の本体係合凹部７８に受け入れられる本体カバー係合突起９４が設けられている。
【００２６】
このように構成されたシャワーヘッド１は、以下のようにして組立てられる。
まず、開閉弁ユニット３０の上ハウジング接続部７１とユニットハウジング５１のユニット接続部５３を接続し、開閉弁ユニット３０の下ハウジング３２を本体１０の開閉弁ユニット開口部１４に、ユニットハウジング５１を本体１０の所定の位置（図示しない）に設置した後、ビス７５等で本体１０に固定する。
操作スイッチ４０は、操作スイッチ係止片４２を本体１０の操作スイッチ開口部１３に挿入するとともにパイロット弁ユニット５０に係止して組み付けられる。これによって操作押部４１は本体１０の操作スイッチ凹部１２に収まるようになっている。
散水板２０は、内部側にパイロット流路部材５９を所定の位置に取り付けた後、本体１０の散水板凹部１１に設置し本体１０の背面側よりビス７５で固定して取り付ける。これにより、パイロット流路５７、本体パイロット流路８４、パイロット流路部材５９の流路５９ａで形成されるパイロット流路は二次側流路３５と区画形成されることになる。
そして、本体１０の本体係合凹部７８に本体カバー係合突起９４を挿入するとともに、本体カバー係合凹部９３に本体第一係合突起７７を挿入し、本体壁１８の頂部に倣うように本体カバー９０を取り付け、貫通孔９２に本体カバー固定ビス７６を挿入し固定してシャワーヘッド１が組み立てられる。
このようにして、本体１０と本体カバー９０を取り付けることによって、シャワーヘッド１が落下して衝撃を受けた場合でも本体第二係合突起７９によって本体カバー９０を受け止めることができ、本体カバー９０が本体１０から外れてしまうのを防止することができる。
そして、本体１０の雄ねじ部１５とシャワーホース（図示しない）の先端に設けられた接続部（図示しない）とを螺合してシャワーヘッド１がシャワーホース（図示しない）に取り付けられる。
【００２７】
次に、第１実施形態におけるシャワーヘッド１の操作方法及び湯水の流れについて説明する。
まず、水栓本体（図示しない）に備えられたカラン吐水またはシャワー吐水を切換える切換ハンドル（図示しない）をシャワー吐水側に回動すると、主弁体３３が閉状態にある場合は、シャワーヘッド１の散水孔２１から湯水は吐水されることはない。
次に、使用者が操作スイッチ４０の操作押部４１を手で押した後に手を操作スイッチ４０から離すと、パイロット弁ユニット、ハートカム機構ユニット６０のハートカム機構（図示しない）が連動して動く。そして、シャフト５８が下降すると同時にパイロット弁５２を押し下げてパイロット弁座５６から離れシャフト通路５５、パイロット流路５７が開く。
このとき、操作スイッチ４０はハートカム機構ユニット６０によってこの状態に保持される。
シャフト通路５５、パイロット流路５７が開くことによって、ユニット通路５４、圧力室通路７２、圧力室３９が大気と繋がり圧力室３９内の圧力が開放され、これらに溜まっていた湯水がシャフト通路５５、パイロット流路５７、本体パイロット流路８４、流路５９ａを通って散水板２０に設けた流出口２４から流れ出し、圧力室３９内の圧力が降下し減圧される。
従って、一次側流路１６と圧力室３９内に圧力差が生じることになって、一次側流路１６の圧力を受けている主弁体３３が弁座３６から確実に離れ、一次側流路１６と二次側流路３５が連通し、散水孔２１から湯水が吐水される。
このとき、一次側流路１６から流れてくる湯水の一部は、主弁体３３の小孔７３とクリーニングピン７４の間の隙間から圧力室３９、圧力室通路７２、ユニット通路５４、シャフト通路５５、パイロット流路５７、本体パイロット流路８４、流路５９ａを通過して散水板２０に設けた流出口２４から吐水される。
【００２８】
散水孔２１から湯水が吐水されている状態で、操作スイッチ４０の操作押部４１を再び手で押して操作スイッチ４０から手を離すと、ハートカム機構ユニット６０のハートカム機構（図示しない）が連動して動き、操作スイッチ４０の保持状態が解除され元の位置に戻る。一方、シャフト５８は上昇し、それに伴いバネ８３の付勢力によってパイロット弁５２がパイロット弁座５６に着座してシャフト通路５５、パイロット流路５７を閉じる。このとき、流出口２４から吐水されている湯水は止水される。
パイロット流路５７が閉じたことによって、圧力室３９内は一次側流路１６から主弁体３３の小孔７３とクリーニングピン７４の隙間を通って圧力室３９内、圧力室通路７２に流れ込んだ一次圧の湯水で満たされる。主弁体３３が下降して弁座３６に当接して一次側流路１６と二次側流路３５が閉塞され散水孔２１からの吐水されていた湯水が止水される。
このように、パイロット弁５２を開放したときパイロット流路５７から流出口２４内にかけて大気圧となり、圧力室３９内の内圧が降下して圧力室３９と一次側流路１６との間に圧力差を生じさせることができるので主弁体３３を確実に開弁でき、湯水の吐水を確実に行なうとともに吐水量を充分確保することができる。
【００２９】
また、このようなシャワーヘッド１において、ウォーターハンマー等で一次側流路１６の圧力が上昇した場合、その圧力は主弁体３３の小孔７３を通じて圧力室３９、ユニット通路５４、パイロット弁５２に掛かる。
しかし、パイロット弁５２はバネ８３の付勢力によってパイロット弁座５６に着座しているので、上昇した圧力がバネ８３の付勢力よりも大きい場合はパイロット弁５２を押し下げ、圧力を大気と繋がるパイロット流路部材５９側へ逃がし、耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができる。
【００３０】
尚、本発明は上記のような構成に限定されることなく、次のような構成においても同様の効果を得ることができる。
例えば、図５に示すように散水板２０を二次側流路３５から吐水する湯水の散水孔２１とパイロット流路５７の流出口２４とに区画する。一方、散水板２０には散水孔２１と流出口２４との間に位置するような区画壁１９を設ける。そして、本体１０と区画壁１９とをパッキン２３を介して組付けることもできる。
また、図６のようにパイロット流路５７を本体１０内部に設けて流出口２４を散水板２０とは異なる部位に設けても良い。
【００３１】
次に、本発明における第２実施形態について説明する。図７に示すように第２実施形態の構成は第１実施形態と異なる点はパイロット弁をシャワーヘッドの本体を保持するシャワー保持具に設けた点である。
第２実施形態におけるシャワーヘッド１００は、シャワーヘッド１００の本体１０１内部に第１実施形態と同様に主弁体３３を含む開閉弁ユニット３０と主弁体３３の上流側に一次側流路１６、下流側に二次側流路３５が形成され散水孔１０６まで連通している。また、主弁体３３の背側には圧力室３９が設けられ、圧力室３９からシャワーヘッド１００の本体１０１の外部に向かってパイロット流路１０４が延び、その先端に流出口１０５が設けられている。尚、流出口１０５はパイロット流路１０４の出口であり、大気開放状態になっている。
また、シャワーヘッド１００を保持するために一般的に壁面にシャワー保持具１０２が設けられているが、シャワー保持具１０２の上方には、シャワーヘッド１００の本体１０１を保持した際、流出口１０５に当接する位置に流出口１０５を開放、閉塞するパイロット弁１０３が取り付けられ、パイロット弁１０３を流出口１０５側に付勢するバネ１０８が備えられている。
【００３２】
次に、第２実施形態におけるシャワーヘッド１００の操作方法及び湯水の流れについて説明する。
まず、水栓本体（図示しない）に備えられたカラン吐水またはシャワー吐水を切換える切換ハンドル（図示しない）をシャワー吐水側に回動すると、シャワー保持具１０２にシャワーヘッド１００を保持されている場合は、本体１０１の流出口１０５がパイロット弁１０３にて塞がれ、圧力室３９内は一次圧の湯水で満たされているため主弁体３３が閉状態にあり、シャワーヘッド１００の散水孔１０６から湯水は吐水されることはない。
次に、使用者がシャワーヘッド１００をシャワー保持具１０２から取外すと、流出口１０５が開くことによって、圧力室３９内に溜まっていた湯水が流出口１０５から流れ出し減圧される。
従って、一次側流路１６の圧力を受けている主弁体３３が上昇して開き、一次側流路１６と二次側流路３５が連通し、散水孔１０６から湯水が吐水される。
散水孔１０６から湯水が吐水されている状態で、シャワー保持具１０２にシャワーヘッド１００の本体１０１を保持させると、本体１０１の流出口１０５がパイロット弁１０３にて塞がれパイロット流路１０４を閉じる。
これによって、圧力室３９内は一次側流路１６の圧力の湯水で満たされ、主弁体３３が下降して閉じ、一次側流路１６と二次側流路３５が閉塞され湯水が止水される。
シャワー保持具１０２にシャワーヘッド１００を保持させない場合でも、本体１０１の流出口１０５を指等で塞いだ場合、同様に湯水が止水される。
また、このようなシャワーヘッド１００において、ウォーターハンマー等で一次側流路１６の圧力が上昇した場合、その圧力は圧力室３９、パイロット流路１０４、パイロット弁１０３に掛かる。
しかし、パイロット弁１０３はバネ１０８の付勢力によって流出口１０５に押し当てているので、上昇した圧力がバネ１０８の付勢力よりも大きい場合は、パイロット弁１０３を押し開け、圧力を大気側へ逃がし、耐圧性の低いシャワーホース等の破損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【００３３】
【図１】本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッドを示した分解斜視図
【図２】本発明の第１実施形態におけるシャワーヘッドを示した平面図及び断面側面図
【図３】本発明のシャワーヘッドに用いる開閉弁ユニットを示した断面側面図である。
【図４】本発明のシャワーヘッドに用いるパイロット弁ユニットを示した断面側面図である。
【図５】本発明の第１実施形態における他の例を示した断面側面図
【図６】本発明の第１実施形態における他の例を示した断面側面図
【図７】本発明の第２実施形態におけるシャワーヘッドおよびシャワー保持具を示した断面側面図
【符号の説明】
【００３４】
１，１００…シャワーヘッド
１０，１０１…本体
１６…一次側流路
１７…開口孔
１８…本体壁
２０…散水板
２１，１０６…散水孔
２４，１０５…流出口
３０…開閉弁ユニット
３３…主弁体
３５…二次側流路
３６…弁座
３９…圧力室
４０…操作スイッチ
５０…パイロット弁ユニット
５２，１０３…パイロット弁
５６…パイロット弁座
５７，１０４…パイロット流路
５９…パイロット流路部材
６０…ハートカム機構ユニット
７３…小孔
８３，１０８…バネ
９０…本体カバー
１０２…シャワー保持具
【特許請求の範囲】
【請求項１】
シャワーヘッドの本体内部に設けられた一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、前記主弁体の背部に形成した圧力室と、前記圧力室の湯水を排出するパイロット流路と、前記パイロット流路を開閉し開放時の前記圧力室内の内圧降下により前記主弁体を開弁させるためのパイロット弁と、前記パイロット弁を操作する操作部とを備え、前記二次側流路から供給された湯水を散水板から吐水するシャワーヘッドにおいて、前記パイロット流路は前記二次側流路とは区画形成され、前記パイロット流路の流出口は前記シャワーヘッドの本体外に通じるように設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項２】
前記パイロット流路の流出口は前記二次側流路とは区画形成された状態で前記散水板の散水孔と連通させたことを特徴とする請求項１記載のシャワーヘッド。
【請求項３】
前記パイロット弁が接離するパイロット弁座の下流側に前記パイロット弁座に向けて付勢するバネを設け、前記パイロット弁は前記バネによって閉弁され、前記操作部の操作により前記バネの付勢力に抗して前記パイロット弁を移動することによって開弁されるようにしたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載のシャワーヘッド。
【請求項４】
シャワーヘッドの本体内部に設けられた一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、前記主弁体の背部に形成した圧力室と、前記圧力室の湯水を排出するパイロット流路と、前記パイロット流路を開閉し開放時の前記圧力室内の内圧降下により前記主弁体を開弁させるためのパイロット弁を備え、前記パイロット流路は前記二次側流路とは区画形成され、前記パイロット流路の流出口は前記シャワーヘッドの本体外に通じるように設け、かつ、前記シャワーヘッドの本体を保持するシャワー保持具に前記流出口を開放、閉塞するように前記パイロット弁を設け、前記シャワーヘッドの本体が前記シャワー保持具に保持されたときには前記パイロット弁が前記流出口を閉塞し、前記シャワーヘッドの本体をシャワー保持具から取り外したときには前記流出口が開放されることで、前記散水板から湯水の吐止水をするようにしたことを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項１】
シャワーヘッドの本体内部に設けられた一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、前記主弁体の背部に形成した圧力室と、前記圧力室の湯水を排出するパイロット流路と、前記パイロット流路を開閉し開放時の前記圧力室内の内圧降下により前記主弁体を開弁させるためのパイロット弁と、前記パイロット弁を操作する操作部とを備え、前記二次側流路から供給された湯水を散水板から吐水するシャワーヘッドにおいて、前記パイロット流路は前記二次側流路とは区画形成され、前記パイロット流路の流出口は前記シャワーヘッドの本体外に通じるように設けられていることを特徴とするシャワーヘッド。
【請求項２】
前記パイロット流路の流出口は前記二次側流路とは区画形成された状態で前記散水板の散水孔と連通させたことを特徴とする請求項１記載のシャワーヘッド。
【請求項３】
前記パイロット弁が接離するパイロット弁座の下流側に前記パイロット弁座に向けて付勢するバネを設け、前記パイロット弁は前記バネによって閉弁され、前記操作部の操作により前記バネの付勢力に抗して前記パイロット弁を移動することによって開弁されるようにしたことを特徴とする請求項１または請求項２に記載のシャワーヘッド。
【請求項４】
シャワーヘッドの本体内部に設けられた一次側流路と二次側流路との間の流路開閉を行なう主弁体と、前記主弁体の背部に形成した圧力室と、前記圧力室の湯水を排出するパイロット流路と、前記パイロット流路を開閉し開放時の前記圧力室内の内圧降下により前記主弁体を開弁させるためのパイロット弁を備え、前記パイロット流路は前記二次側流路とは区画形成され、前記パイロット流路の流出口は前記シャワーヘッドの本体外に通じるように設け、かつ、前記シャワーヘッドの本体を保持するシャワー保持具に前記流出口を開放、閉塞するように前記パイロット弁を設け、前記シャワーヘッドの本体が前記シャワー保持具に保持されたときには前記パイロット弁が前記流出口を閉塞し、前記シャワーヘッドの本体をシャワー保持具から取り外したときには前記流出口が開放されることで、前記散水板から湯水の吐止水をするようにしたことを特徴とするシャワーヘッド。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図７】
【公開番号】特開２００７−８２６３８（Ｐ２００７−８２６３８Ａ）
【公開日】平成１９年４月５日（２００７．４．５）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００５−２７３０６２（Ｐ２００５−２７３０６２）
【出願日】平成１７年９月２１日（２００５．９．２１）
【出願人】（００００１００８７）東陶機器株式会社 (3,889)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１９年４月５日（２００７．４．５）
【国際特許分類】
【出願日】平成１７年９月２１日（２００５．９．２１）
【出願人】（００００１００８７）東陶機器株式会社 (3,889)
【Ｆターム（参考）】
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