シャワー式塗装装置
【課題】 シャワーヘッドから塗料を吐出するための液圧の調整を作業中に任意に行うことができるシャワー式塗装装置を得る。
【解決手段】 塗料をシャワー状に吐出して基材の表面に塗装を行うシャワー式塗装装置であって、シャワー板1に設けられた多数のシャワー孔2から塗料を吐出するシャワーヘッド3と、シャワーヘッド3の塗料供給口4に接続されてシャワーヘッド3に塗料を供給する塗料供給容器部5と、塗料供給容器部5の塗料供給口6に接続された塗料供給配管7と、塗料供給配管7を通して塗料供給容器部5に塗料を供給する塗料供給ポンプ8と、塗料供給配管7に分岐接続されて塗料供給配管7及び塗料供給容器部5内の空気及び塗料の排出を行う空気・塗料排出配管9とを備えた。
【解決手段】 塗料をシャワー状に吐出して基材の表面に塗装を行うシャワー式塗装装置であって、シャワー板1に設けられた多数のシャワー孔2から塗料を吐出するシャワーヘッド3と、シャワーヘッド3の塗料供給口4に接続されてシャワーヘッド3に塗料を供給する塗料供給容器部5と、塗料供給容器部5の塗料供給口6に接続された塗料供給配管7と、塗料供給配管7を通して塗料供給容器部5に塗料を供給する塗料供給ポンプ8と、塗料供給配管7に分岐接続されて塗料供給配管7及び塗料供給容器部5内の空気及び塗料の排出を行う空気・塗料排出配管9とを備えた。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料をシャワー状に吐出して基材に塗装を行うシャワー式塗装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シャワー式塗装装置は塗料をシャワー状に吐出して基材に塗装を行うものであり、塗料を基材の表面に均一に、塗装斑を起こすことなく塗布でき、基材が複雑な立体形状であっても、その表面に一定の膜厚で塗膜を形成できる利点がある。
このようなシャワー式塗装装置として、従来、図5に示すような構成のシャワー式塗装装置が知られている。このシャワー式塗装装置は、上部が開放されて大気圧がかかる有底の塗料貯留槽22有し、その底部23は多数のシャワー孔24が開口されたシャワー板となっている。
【0003】
この塗料貯留槽22内には、塗料が外部の塗料タンク25からポンプ26により給液管27を通して供給されるようになっている。塗料貯留槽22には、塗料貯留槽22における塗料の液圧が所定の圧力となるように、塗料貯留槽22内における塗料の液高を一定に保持するための塗料回収口28が設けられており、塗料貯留槽22内に供給された塗料が一定の高さを超えた場合に塗料回収口28から回収されるようになっている。
【0004】
そして、塗料貯留槽22に供給された塗料は塗料回収口28により設定された所定の液圧をもってシャワー孔24から下向きに吐出されるようになっており、塗料貯留槽22の底部23のシャワー孔24の下方には被塗装物である基材29を搬送するベルトコンベア30が配置されていて、シャワー孔24の下方に搬送された基材29がシャワー孔24からシャワー状に吐出された塗料により塗装されるようになっている。(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−80145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このようなシャワー式塗装装置では、塗料貯留槽22の上部が開放されていて大気圧がかかるようになっており、そして塗料貯留槽22には一定の液高さに保持された塗料回収口28が設けられ、塗料回収口28の開口位置により所定の液圧に設定された塗料がシャワー孔24からシャワー状に吐出されるようになっているが、この構造のシャワー式塗装装置では、塗料貯留槽22における塗料の液圧の調整が困難であり、例えば、塗料の粘度に応じて液圧を調整するといったことは容易に行えないといった問題があった。
【0007】
また、塗装作業の終了間近で塗料貯留槽22への塗料の供給を停止することにより塗料貯留槽22内の塗料が塗料回収口28より低くなった場合には、塗料貯留槽22内の塗料の液圧は所定の液圧より下がり、シャワー孔24からの塗料の吐出量も少なくなり、塗装が不完全となるおそれがあり、塗装作業はその時点で停止しなければならないといった問題があった。
【0008】
そして、塗料貯留槽22内の塗料が塗料回収口28より低くなった場合に、塗料貯留槽22内の塗料をそのまま滴下排出させて回収するといった煩わしい作業を要し、また、塗料貯留槽22内の塗料の排出は大気圧下で行われるため、塗料貯留槽22内の塗料の排出に時間がかかり、また完全に排出することが難しいといった問題があった。
【0009】
また、前述した構造のシャワー式塗装装置では、塗料貯留槽22のシャワー孔24から塗料が途切れ無しに連続して吐出されるため、塗装された1つの基材29が搬出され、次の基材29が搬入される間、塗料は垂れ流しの状態にあり、塗料回収量も多くなることから効率が悪いといった問題があった。
【0010】
本発明は、上記の問題点を解消することを目的としたシャワー式塗装装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、塗料をシャワー状に吐出して基材の表面に塗装を行うシャワー式塗装装置であって、シャワー板に設けられた多数のシャワー孔から前記塗料を吐出するシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドの塗料供給口に接続されて前記シャワーヘッドに前記塗料を供給する塗料供給容器部と、前記塗料供給容器部の塗料供給口に接続された塗料供給配管と、前記塗料供給配管を通して前記塗料供給容器部に前記塗料を供給する塗料供給ポンプと、前記塗料供給配管に分岐接続されて前記塗料供給配管及び前記塗料供給容器部内の空気及び前記塗料の排出を行う空気・塗料排出配管とを備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記空気・塗料排出配管に絞り弁が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の、前記塗料供給容器部と前記シャワーヘッドとの間に設けられて前記塗料の供給停止を行う塗料供給通路開閉バルブを備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の、前記塗料供給容器部の前記塗料供給口側に、前記塗料供給容器部内にエアーを導入するエアー導入口が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の、前記シャワーヘッドのシャワー板に設けられた前記シャワー孔は、前記シャワー孔の周囲の前記シャワー板を外向きにテーパ状に突き出した突出部の先端に形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の、前記塗料供給容器部は内部が透視できる構造になっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載のシャワー式塗装装置によれば、シャワー板に設けられた多数のシャワー孔から前記塗料を吐出するシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドの塗料供給口に接続されて前記シャワーヘッドに前記塗料を供給する塗料供給容器部と、前記塗料供給容器部の塗料供給口に接続された塗料供給配管と、前記塗料供給配管を通して前記塗料供給容器部に前記塗料を供給する塗料供給ポンプと、前記塗料供給配管に分岐接続されて前記塗料供給配管及び前記塗料供給容器部内の空気及び前記塗料の排出を行う空気・塗料排出配管とを備えているので、前記塗料供給ポンプから前記シャワーヘッドまでが密閉構造であり、前記塗料供給ポンプの運転の制御により、シャワーヘッドから塗料を吐出するための液圧の調整を作業中に任意に行うことができる。
【0018】
請求項2に記載のシャワー式塗装装置によれば、請求項1に記載の、前記空気・塗料排出配管に絞り弁が設けられているので、この絞り弁の調整によりシャワーヘッドから塗料を吐出するための液圧の調整を作業中に任意に且つ容易に行うことができる。
【0019】
請求項3に記載のシャワー式塗装装置によれば、請求項1又は2に記載の、前記塗料供給容器部と前記シャワーヘッドとの間に設けられて前記塗料の供給停止を行う塗料供給通路開閉バルブを備えているので、この塗料供給通路開閉バルブを閉にすることによりシャワー状の塗料の吐出を任意に停止することができ、無駄なシャワー状の塗料の吐出を止めて効率よく塗装を行うことができる。
【0020】
請求項4に記載のシャワー式塗装装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の、前記塗料供給容器部の前記塗料供給口側に、前記塗料供給容器部内にエアーを導入するエアー導入口が設けられているので、塗装作業終了間近になったら前記塗料供給ポンプからの塗料の供給を停止し、前記エアー導入口から前記塗料供給容器部内にエアーを吹き込み、前記塗料供給容器部内を供給時の液圧と同等に加圧することにより、前記塗料供給容器部から前記シャワーヘッドまでの前記塗料を所定の圧力で吐出することができるので、前記塗料供給容器部内の塗料を最後まで効率よく使用することができ、そして、前記塗料供給容器部から前記シャワーヘッド内にある塗料をシャワーヘッドから完全に排出することができる。
【0021】
請求項5に記載のシャワー式塗装装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の、前記シャワーヘッドのシャワー板に設けられた前記シャワー孔は、前記シャワー孔の周囲の前記シャワー板を外向きにテーパ状に突き出した突出部の先端に形成されているので、前記シャワー板の下面で塗料の表面張力が作用し難くなって、前記シャワー孔の周囲に前記塗料が付着し難くなり、前記シャワー孔からの液だれを防止することができる。
【0022】
請求項6に記載のシャワー式塗装装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の、前記塗料供給容器部は内部が透視できる構造になっているので、前記塗料供給容器部の内部の前記塗料の状態を監視でき、泡混じりの前記塗料で前記基材が塗装されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係るシャワー式塗装装置の一実施例を示す概略系統図である。
【図2】図1に示す本実施例のシャワー式塗装装置の要部を示す一部縦断側面図である。
【図3】図2に示すシャワー式塗装装置おけるシャワーヘッドの底面図である。
【図4】図3に示すシャワーヘッドにおける多数のシャワー孔が設けられたシャワー板の1つのシャワー孔の部分の拡大縦断面図である。
【図5】従来のシャワー式塗装装置の概略系統図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係るシャワー式塗装装置を実施するための一実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るシャワー式塗装装置の一実施例を示す概略系統図、図2は図1に示す本実施例のシャワー式塗装装置の要部を示す一部縦断側面図、図3は図2に示すシャワー式塗装装置おけるシャワーヘッドの底面図、図4は図3に示すシャワーヘッドにおける多数のシャワー孔が設けられたシャワー板の1つのシャワー孔の部分の拡大縦断面図である。
【0025】
本実施例のシャワー式塗装装置は、シャワー板1に設けられた多数のシャワー孔2から塗料を吐出するシャワーヘッド3と、シャワーヘッド3の塗料供給口4に接続されてシャワーヘッド3に塗料を供給する塗料供給容器部5と、塗料供給容器部5の塗料供給口6に接続された塗料供給配管7と、塗料供給配管7を通して塗料供給容器部5に塗料を供給する塗料供給ポンプ8と、塗料供給配管7に分岐接続されて塗料供給配管7及び塗料供給容器部5内の空気及び塗料の排出を行う空気・塗料排出配管9とを備えている。
【0026】
前記したシャワーヘッド3は、シャワー板1とシャワー板1の上部を液密に覆うヘッド容器部10により構成され、このヘッド容器部10の頂部に前記した塗料供給口4が設けられている。また、シャワー板1に設けられている多数のシャワー孔2は、シャワー板1に千鳥状に配置されており、そして、シャワー孔2は、図4に示すようにシャワー孔2の周囲のシャワー板1を外向きに円錐テーパ状に突き出した突出部11の先端を開口させて形成されている。
【0027】
また、シャワーヘッド3を構成するヘッド容器部10の頂部に設けられた塗料供給口4には液用フィルター12が設けられている。液用フィルター12が設けられている塗料供給口4には、塗料供給通路管13を介してシャワーヘッド3に塗料を供給する前記した塗料供給容器部5が接続されている。本例では、塗料供給通路管13は塗料供給容器部5の底部と連結している。また、本例では、塗料供給容器部5はガラス製で内部が透視できる構造になっている。
【0028】
シャワーヘッド3の塗料供給口4に塗料供給容器部5を接続する塗料供給通路管13には、塗料供給通路管13の内部で構成される塗料供給通路を開閉し、塗料供給容器部5からシャワーヘッド3への塗料の供給停止を行う塗料供給通路開閉バルブ14が備えられている。この塗料供給通路開閉バルブ14は制御部(図示せず。)によって、自動的に開閉制御されるようになっている。
【0029】
また、前記した塗料供給容器部5の頂部には前記塗料供給口6が設けられ、この塗料供給口6に前記塗料供給配管7が接続されている。本例では、塗料供給口6に接続された塗料供給配管7は、その端部が塗料供給容器部5内に延長されて挿入されており、塗料供給容器部5内の中程で開口している。また、塗料供給容器部5には、塗料供給口6側に、塗料供給容器部5内にエアーを導入するエアー導入口15が設けられている。
【0030】
また、塗料供給容器部5に設けられた塗料供給口6に接続された塗料供給配管7には、塗料供給配管7を通して塗料タンク16から塗料供給容器部5に塗料を供給する塗料供給ポンプ8が設けられている。
【0031】
また、塗料供給配管7には、塗料供給ポンプ8と塗料供給容器部5間の位置に、塗料供給配管7及び塗料供給容器部5内の空気及び塗料の排出を行う空気・塗料排出配管9が分岐接続されている。この空気・塗料排出配管9は塗料タンク16に接続しており、塗料供給配管7から空気・塗料排出配管9に排出された塗料は塗料タンク16に回収され、塗料供給ポンプ8により再度塗料供給配管7を通して塗料供給容器部5内に供給されるようになっている。
【0032】
この空気・塗料排出配管9には、塗料供給配管7から排出された空気を排出するエアー抜き用バルブ17と、エアー抜き用バルブ17の下流側に、空気・塗料排出配管9に排出され空気・塗料排出配管9内を流れる塗料の流量を制御する絞り弁18が設けられている。空気・塗料排出配管9は、本例では塗料供給容器部5に設けられた塗料供給口6の近傍の塗料供給配管7の位置に分岐接続されている。
【0033】
また、塗料供給配管7には、空気・塗料排出配管9の分岐接続位置の上流に、塗料の流路を開閉する塗料供給バルブ19が設けられている。
【0034】
このように構成されたシャワー式塗装装置では、運転を始める前に、塗料供給配管7に設けられている塗料供給バルブ19を開け、シャワーヘッド3に塗料供給容器部5を接続する塗料供給通路管13に備えられている塗料供給通路開閉バルブ14を閉じ、また、空気・塗料排出配管9のエアー抜き用バルブ17と絞り弁18を開けた状態とし、塗料供給ポンプ8を作動させて塗料供給配管7を通して塗料供給容器部5内に塗料を供給する。
【0035】
これにより、先ず、塗料供給通路開閉バルブ14が閉じているため塗料供給容器部5内に塗料が溜まっていく。このとき、供給された塗料により押し出された塗料供給配管7及び塗料供給容器部5内の空気は、塗料供給配管7に分岐接続されている空気・塗料排出配管9に排出され、エアー抜き用バルブ17から放出される。その後、空気が混じった塗料、次いで空気の混ざっていない塗料が空気・塗料排出配管9に排出され絞り弁18を通過して塗料タンク16に回収される。
【0036】
そして、空気の混ざっていない塗料が空気・塗料排出配管9に排出されるようになったとき、塗料供給容器部5内の塗料が安定した状態(空気の混ざっていない状態)となったということであり、確認したら、塗料供給通路開閉バルブ14を開く。この確認にあっては、本例では塗料供給容器部5がガラス製で内部が透視できる構造になっているので、外部から目視により容易に確認することができる。
【0037】
塗料供給通路開閉バルブ14を開くことにより塗料供給容器部5内の塗料がシャワーヘッド3へ供給され、シャワー板1に設けられている多数のシャワー孔2からシャワー状に吐出する。そして、シャワーヘッド3のシャワー孔2からの塗料の吐出が安定したら、ベルトコンベア20を作動させて基材21をシャワーヘッド3の下に搬送し基材21の塗装を行う。
【0038】
このような塗装作業にあって、本発明のシャワー式塗装装置は、塗料供給ポンプ8からシャワーヘッド3までが密閉構造であるので、塗料供給ポンプ8の運転の制御により、供給する塗料の液圧の調整を作業中に任意に行うことができる。また、空気・塗料排出配管9に設けられている絞り弁18の絞り量を調整することによっても、供給する塗料の液圧の調整を作業中に任意に行うことができる。
【0039】
また、1つの基材21の塗装が終了したら、次の基材21が搬入されるまでの間塗料供給通路開閉バルブ14を閉じ、シャワーヘッド3からの塗料の吐出を止め、次の基材21が搬入されたら塗料供給通路開閉バルブ14を開き基材21の塗装を行う。前記塗料供給通路開閉バルブ14の開閉は、基材21の搬入タイミングに合わせて自動的に行われる。
【0040】
このように塗料供給通路開閉バルブ14を開閉することによりシャワーヘッド3からの塗料の吐出と停止を任意に行うことができ、無駄な塗料の吐出を止めて効率よく塗装を行うことができる。
【0041】
シャワーヘッド3からの塗料の吐出を停止させたとき、シャワーヘッド3のシャワー板1に設けられたシャワー孔2が、シャワー孔2の周囲のシャワー板1を外向きに円錐テーパ状に突き出した突出部11の先端を開口させて形成されているので、シャワー板1の下面で塗料の表面張力が作用し難くなって、シャワー孔2の周囲に塗料が付着し難くなり、シャワー孔2からの液だれを防止することができる。
【0042】
また、塗装作業の終了間近になったら塗料供給ポンプ8からの塗料の供給を停止し、エアー導入口15から塗料供給容器部5内にエアーを加圧して吹き込み、塗料供給容器部5内を供給時の液圧と同等に加圧する。これにより、塗料供給容器部5からシャワーヘッド3までの塗料を所定の圧力で吐出することができるので、塗料供給容器部5内の塗料を最後まで効率よく使用することができ、そして、塗料供給容器部5からシャワーヘッド3内にある塗料をシャワーヘッド3から完全に排出することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 シャワー板
2 シャワー孔
3 シャワーヘッド
4 塗料供給口
5 塗料供給容器部
6 塗料供給口
7 塗料供給配管
8 塗料供給ポンプ
9 空気・塗料排出配管
10 ヘッド容器部
11 突出部
12 液用フィルター
13 塗料供給通路管
14 塗料供給通路開閉バルブ
15 エアー導入口
16 塗料タンク
17 エアー抜き用バルブ
18 絞り弁
19 塗料供給バルブ
20 ベルトコンベア
21 基材
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗料をシャワー状に吐出して基材に塗装を行うシャワー式塗装装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
シャワー式塗装装置は塗料をシャワー状に吐出して基材に塗装を行うものであり、塗料を基材の表面に均一に、塗装斑を起こすことなく塗布でき、基材が複雑な立体形状であっても、その表面に一定の膜厚で塗膜を形成できる利点がある。
このようなシャワー式塗装装置として、従来、図5に示すような構成のシャワー式塗装装置が知られている。このシャワー式塗装装置は、上部が開放されて大気圧がかかる有底の塗料貯留槽22有し、その底部23は多数のシャワー孔24が開口されたシャワー板となっている。
【0003】
この塗料貯留槽22内には、塗料が外部の塗料タンク25からポンプ26により給液管27を通して供給されるようになっている。塗料貯留槽22には、塗料貯留槽22における塗料の液圧が所定の圧力となるように、塗料貯留槽22内における塗料の液高を一定に保持するための塗料回収口28が設けられており、塗料貯留槽22内に供給された塗料が一定の高さを超えた場合に塗料回収口28から回収されるようになっている。
【0004】
そして、塗料貯留槽22に供給された塗料は塗料回収口28により設定された所定の液圧をもってシャワー孔24から下向きに吐出されるようになっており、塗料貯留槽22の底部23のシャワー孔24の下方には被塗装物である基材29を搬送するベルトコンベア30が配置されていて、シャワー孔24の下方に搬送された基材29がシャワー孔24からシャワー状に吐出された塗料により塗装されるようになっている。(例えば、特許文献1参照。)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003−80145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
このようなシャワー式塗装装置では、塗料貯留槽22の上部が開放されていて大気圧がかかるようになっており、そして塗料貯留槽22には一定の液高さに保持された塗料回収口28が設けられ、塗料回収口28の開口位置により所定の液圧に設定された塗料がシャワー孔24からシャワー状に吐出されるようになっているが、この構造のシャワー式塗装装置では、塗料貯留槽22における塗料の液圧の調整が困難であり、例えば、塗料の粘度に応じて液圧を調整するといったことは容易に行えないといった問題があった。
【0007】
また、塗装作業の終了間近で塗料貯留槽22への塗料の供給を停止することにより塗料貯留槽22内の塗料が塗料回収口28より低くなった場合には、塗料貯留槽22内の塗料の液圧は所定の液圧より下がり、シャワー孔24からの塗料の吐出量も少なくなり、塗装が不完全となるおそれがあり、塗装作業はその時点で停止しなければならないといった問題があった。
【0008】
そして、塗料貯留槽22内の塗料が塗料回収口28より低くなった場合に、塗料貯留槽22内の塗料をそのまま滴下排出させて回収するといった煩わしい作業を要し、また、塗料貯留槽22内の塗料の排出は大気圧下で行われるため、塗料貯留槽22内の塗料の排出に時間がかかり、また完全に排出することが難しいといった問題があった。
【0009】
また、前述した構造のシャワー式塗装装置では、塗料貯留槽22のシャワー孔24から塗料が途切れ無しに連続して吐出されるため、塗装された1つの基材29が搬出され、次の基材29が搬入される間、塗料は垂れ流しの状態にあり、塗料回収量も多くなることから効率が悪いといった問題があった。
【0010】
本発明は、上記の問題点を解消することを目的としたシャワー式塗装装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、塗料をシャワー状に吐出して基材の表面に塗装を行うシャワー式塗装装置であって、シャワー板に設けられた多数のシャワー孔から前記塗料を吐出するシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドの塗料供給口に接続されて前記シャワーヘッドに前記塗料を供給する塗料供給容器部と、前記塗料供給容器部の塗料供給口に接続された塗料供給配管と、前記塗料供給配管を通して前記塗料供給容器部に前記塗料を供給する塗料供給ポンプと、前記塗料供給配管に分岐接続されて前記塗料供給配管及び前記塗料供給容器部内の空気及び前記塗料の排出を行う空気・塗料排出配管とを備えていることを特徴とする。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の、前記空気・塗料排出配管に絞り弁が設けられていることを特徴とする。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の、前記塗料供給容器部と前記シャワーヘッドとの間に設けられて前記塗料の供給停止を行う塗料供給通路開閉バルブを備えていることを特徴とする。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の、前記塗料供給容器部の前記塗料供給口側に、前記塗料供給容器部内にエアーを導入するエアー導入口が設けられていることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の、前記シャワーヘッドのシャワー板に設けられた前記シャワー孔は、前記シャワー孔の周囲の前記シャワー板を外向きにテーパ状に突き出した突出部の先端に形成されていることを特徴とする。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の、前記塗料供給容器部は内部が透視できる構造になっていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
請求項1に記載のシャワー式塗装装置によれば、シャワー板に設けられた多数のシャワー孔から前記塗料を吐出するシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドの塗料供給口に接続されて前記シャワーヘッドに前記塗料を供給する塗料供給容器部と、前記塗料供給容器部の塗料供給口に接続された塗料供給配管と、前記塗料供給配管を通して前記塗料供給容器部に前記塗料を供給する塗料供給ポンプと、前記塗料供給配管に分岐接続されて前記塗料供給配管及び前記塗料供給容器部内の空気及び前記塗料の排出を行う空気・塗料排出配管とを備えているので、前記塗料供給ポンプから前記シャワーヘッドまでが密閉構造であり、前記塗料供給ポンプの運転の制御により、シャワーヘッドから塗料を吐出するための液圧の調整を作業中に任意に行うことができる。
【0018】
請求項2に記載のシャワー式塗装装置によれば、請求項1に記載の、前記空気・塗料排出配管に絞り弁が設けられているので、この絞り弁の調整によりシャワーヘッドから塗料を吐出するための液圧の調整を作業中に任意に且つ容易に行うことができる。
【0019】
請求項3に記載のシャワー式塗装装置によれば、請求項1又は2に記載の、前記塗料供給容器部と前記シャワーヘッドとの間に設けられて前記塗料の供給停止を行う塗料供給通路開閉バルブを備えているので、この塗料供給通路開閉バルブを閉にすることによりシャワー状の塗料の吐出を任意に停止することができ、無駄なシャワー状の塗料の吐出を止めて効率よく塗装を行うことができる。
【0020】
請求項4に記載のシャワー式塗装装置は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の、前記塗料供給容器部の前記塗料供給口側に、前記塗料供給容器部内にエアーを導入するエアー導入口が設けられているので、塗装作業終了間近になったら前記塗料供給ポンプからの塗料の供給を停止し、前記エアー導入口から前記塗料供給容器部内にエアーを吹き込み、前記塗料供給容器部内を供給時の液圧と同等に加圧することにより、前記塗料供給容器部から前記シャワーヘッドまでの前記塗料を所定の圧力で吐出することができるので、前記塗料供給容器部内の塗料を最後まで効率よく使用することができ、そして、前記塗料供給容器部から前記シャワーヘッド内にある塗料をシャワーヘッドから完全に排出することができる。
【0021】
請求項5に記載のシャワー式塗装装置は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の、前記シャワーヘッドのシャワー板に設けられた前記シャワー孔は、前記シャワー孔の周囲の前記シャワー板を外向きにテーパ状に突き出した突出部の先端に形成されているので、前記シャワー板の下面で塗料の表面張力が作用し難くなって、前記シャワー孔の周囲に前記塗料が付着し難くなり、前記シャワー孔からの液だれを防止することができる。
【0022】
請求項6に記載のシャワー式塗装装置は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の、前記塗料供給容器部は内部が透視できる構造になっているので、前記塗料供給容器部の内部の前記塗料の状態を監視でき、泡混じりの前記塗料で前記基材が塗装されるのを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】本発明に係るシャワー式塗装装置の一実施例を示す概略系統図である。
【図2】図1に示す本実施例のシャワー式塗装装置の要部を示す一部縦断側面図である。
【図3】図2に示すシャワー式塗装装置おけるシャワーヘッドの底面図である。
【図4】図3に示すシャワーヘッドにおける多数のシャワー孔が設けられたシャワー板の1つのシャワー孔の部分の拡大縦断面図である。
【図5】従来のシャワー式塗装装置の概略系統図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下、本発明に係るシャワー式塗装装置を実施するための一実施例を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明に係るシャワー式塗装装置の一実施例を示す概略系統図、図2は図1に示す本実施例のシャワー式塗装装置の要部を示す一部縦断側面図、図3は図2に示すシャワー式塗装装置おけるシャワーヘッドの底面図、図4は図3に示すシャワーヘッドにおける多数のシャワー孔が設けられたシャワー板の1つのシャワー孔の部分の拡大縦断面図である。
【0025】
本実施例のシャワー式塗装装置は、シャワー板1に設けられた多数のシャワー孔2から塗料を吐出するシャワーヘッド3と、シャワーヘッド3の塗料供給口4に接続されてシャワーヘッド3に塗料を供給する塗料供給容器部5と、塗料供給容器部5の塗料供給口6に接続された塗料供給配管7と、塗料供給配管7を通して塗料供給容器部5に塗料を供給する塗料供給ポンプ8と、塗料供給配管7に分岐接続されて塗料供給配管7及び塗料供給容器部5内の空気及び塗料の排出を行う空気・塗料排出配管9とを備えている。
【0026】
前記したシャワーヘッド3は、シャワー板1とシャワー板1の上部を液密に覆うヘッド容器部10により構成され、このヘッド容器部10の頂部に前記した塗料供給口4が設けられている。また、シャワー板1に設けられている多数のシャワー孔2は、シャワー板1に千鳥状に配置されており、そして、シャワー孔2は、図4に示すようにシャワー孔2の周囲のシャワー板1を外向きに円錐テーパ状に突き出した突出部11の先端を開口させて形成されている。
【0027】
また、シャワーヘッド3を構成するヘッド容器部10の頂部に設けられた塗料供給口4には液用フィルター12が設けられている。液用フィルター12が設けられている塗料供給口4には、塗料供給通路管13を介してシャワーヘッド3に塗料を供給する前記した塗料供給容器部5が接続されている。本例では、塗料供給通路管13は塗料供給容器部5の底部と連結している。また、本例では、塗料供給容器部5はガラス製で内部が透視できる構造になっている。
【0028】
シャワーヘッド3の塗料供給口4に塗料供給容器部5を接続する塗料供給通路管13には、塗料供給通路管13の内部で構成される塗料供給通路を開閉し、塗料供給容器部5からシャワーヘッド3への塗料の供給停止を行う塗料供給通路開閉バルブ14が備えられている。この塗料供給通路開閉バルブ14は制御部(図示せず。)によって、自動的に開閉制御されるようになっている。
【0029】
また、前記した塗料供給容器部5の頂部には前記塗料供給口6が設けられ、この塗料供給口6に前記塗料供給配管7が接続されている。本例では、塗料供給口6に接続された塗料供給配管7は、その端部が塗料供給容器部5内に延長されて挿入されており、塗料供給容器部5内の中程で開口している。また、塗料供給容器部5には、塗料供給口6側に、塗料供給容器部5内にエアーを導入するエアー導入口15が設けられている。
【0030】
また、塗料供給容器部5に設けられた塗料供給口6に接続された塗料供給配管7には、塗料供給配管7を通して塗料タンク16から塗料供給容器部5に塗料を供給する塗料供給ポンプ8が設けられている。
【0031】
また、塗料供給配管7には、塗料供給ポンプ8と塗料供給容器部5間の位置に、塗料供給配管7及び塗料供給容器部5内の空気及び塗料の排出を行う空気・塗料排出配管9が分岐接続されている。この空気・塗料排出配管9は塗料タンク16に接続しており、塗料供給配管7から空気・塗料排出配管9に排出された塗料は塗料タンク16に回収され、塗料供給ポンプ8により再度塗料供給配管7を通して塗料供給容器部5内に供給されるようになっている。
【0032】
この空気・塗料排出配管9には、塗料供給配管7から排出された空気を排出するエアー抜き用バルブ17と、エアー抜き用バルブ17の下流側に、空気・塗料排出配管9に排出され空気・塗料排出配管9内を流れる塗料の流量を制御する絞り弁18が設けられている。空気・塗料排出配管9は、本例では塗料供給容器部5に設けられた塗料供給口6の近傍の塗料供給配管7の位置に分岐接続されている。
【0033】
また、塗料供給配管7には、空気・塗料排出配管9の分岐接続位置の上流に、塗料の流路を開閉する塗料供給バルブ19が設けられている。
【0034】
このように構成されたシャワー式塗装装置では、運転を始める前に、塗料供給配管7に設けられている塗料供給バルブ19を開け、シャワーヘッド3に塗料供給容器部5を接続する塗料供給通路管13に備えられている塗料供給通路開閉バルブ14を閉じ、また、空気・塗料排出配管9のエアー抜き用バルブ17と絞り弁18を開けた状態とし、塗料供給ポンプ8を作動させて塗料供給配管7を通して塗料供給容器部5内に塗料を供給する。
【0035】
これにより、先ず、塗料供給通路開閉バルブ14が閉じているため塗料供給容器部5内に塗料が溜まっていく。このとき、供給された塗料により押し出された塗料供給配管7及び塗料供給容器部5内の空気は、塗料供給配管7に分岐接続されている空気・塗料排出配管9に排出され、エアー抜き用バルブ17から放出される。その後、空気が混じった塗料、次いで空気の混ざっていない塗料が空気・塗料排出配管9に排出され絞り弁18を通過して塗料タンク16に回収される。
【0036】
そして、空気の混ざっていない塗料が空気・塗料排出配管9に排出されるようになったとき、塗料供給容器部5内の塗料が安定した状態(空気の混ざっていない状態)となったということであり、確認したら、塗料供給通路開閉バルブ14を開く。この確認にあっては、本例では塗料供給容器部5がガラス製で内部が透視できる構造になっているので、外部から目視により容易に確認することができる。
【0037】
塗料供給通路開閉バルブ14を開くことにより塗料供給容器部5内の塗料がシャワーヘッド3へ供給され、シャワー板1に設けられている多数のシャワー孔2からシャワー状に吐出する。そして、シャワーヘッド3のシャワー孔2からの塗料の吐出が安定したら、ベルトコンベア20を作動させて基材21をシャワーヘッド3の下に搬送し基材21の塗装を行う。
【0038】
このような塗装作業にあって、本発明のシャワー式塗装装置は、塗料供給ポンプ8からシャワーヘッド3までが密閉構造であるので、塗料供給ポンプ8の運転の制御により、供給する塗料の液圧の調整を作業中に任意に行うことができる。また、空気・塗料排出配管9に設けられている絞り弁18の絞り量を調整することによっても、供給する塗料の液圧の調整を作業中に任意に行うことができる。
【0039】
また、1つの基材21の塗装が終了したら、次の基材21が搬入されるまでの間塗料供給通路開閉バルブ14を閉じ、シャワーヘッド3からの塗料の吐出を止め、次の基材21が搬入されたら塗料供給通路開閉バルブ14を開き基材21の塗装を行う。前記塗料供給通路開閉バルブ14の開閉は、基材21の搬入タイミングに合わせて自動的に行われる。
【0040】
このように塗料供給通路開閉バルブ14を開閉することによりシャワーヘッド3からの塗料の吐出と停止を任意に行うことができ、無駄な塗料の吐出を止めて効率よく塗装を行うことができる。
【0041】
シャワーヘッド3からの塗料の吐出を停止させたとき、シャワーヘッド3のシャワー板1に設けられたシャワー孔2が、シャワー孔2の周囲のシャワー板1を外向きに円錐テーパ状に突き出した突出部11の先端を開口させて形成されているので、シャワー板1の下面で塗料の表面張力が作用し難くなって、シャワー孔2の周囲に塗料が付着し難くなり、シャワー孔2からの液だれを防止することができる。
【0042】
また、塗装作業の終了間近になったら塗料供給ポンプ8からの塗料の供給を停止し、エアー導入口15から塗料供給容器部5内にエアーを加圧して吹き込み、塗料供給容器部5内を供給時の液圧と同等に加圧する。これにより、塗料供給容器部5からシャワーヘッド3までの塗料を所定の圧力で吐出することができるので、塗料供給容器部5内の塗料を最後まで効率よく使用することができ、そして、塗料供給容器部5からシャワーヘッド3内にある塗料をシャワーヘッド3から完全に排出することができる。
【符号の説明】
【0043】
1 シャワー板
2 シャワー孔
3 シャワーヘッド
4 塗料供給口
5 塗料供給容器部
6 塗料供給口
7 塗料供給配管
8 塗料供給ポンプ
9 空気・塗料排出配管
10 ヘッド容器部
11 突出部
12 液用フィルター
13 塗料供給通路管
14 塗料供給通路開閉バルブ
15 エアー導入口
16 塗料タンク
17 エアー抜き用バルブ
18 絞り弁
19 塗料供給バルブ
20 ベルトコンベア
21 基材
【特許請求の範囲】
【請求項1】
塗料をシャワー状に吐出して基材の表面に塗装を行うシャワー式塗装装置であって、シャワー板に設けられた多数のシャワー孔から前記塗料を吐出するシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドの塗料供給口に接続されて前記シャワーヘッドに前記塗料を供給する塗料供給容器部と、前記塗料供給容器部の塗料供給口に接続された塗料供給配管と、前記塗料供給配管を通して前記塗料供給容器部に前記塗料を供給する塗料供給ポンプと、前記塗料供給配管に分岐接続されて前記塗料供給配管及び前記塗料供給容器部内の空気及び前記塗料の排出を行う空気・塗料排出配管とを備えていることを特徴とするシャワー式塗装装置。
【請求項2】
前記空気・塗料排出配管に絞り弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシャワー式塗装装置。
【請求項3】
前記塗料供給容器部と前記シャワーヘッドとの間に設けられて前記塗料の供給停止を行う塗料供給通路開閉バルブを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシャワー式塗装装置。
【請求項4】
前記塗料供給容器部の前記塗料供給口側に、前記塗料供給容器部内にエアーを導入するエアー導入口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシャワー式塗装装置。
【請求項5】
前記シャワーヘッドのシャワー板に設けられた前記シャワー孔は、前記シャワー孔の周囲の前記シャワー板を外向きにテーパ状に突き出した突出部の先端に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシャワー式塗装装置。
【請求項6】
前記塗料供給容器部は内部が透視できる構造になっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシャワー式塗装装置。
【請求項1】
塗料をシャワー状に吐出して基材の表面に塗装を行うシャワー式塗装装置であって、シャワー板に設けられた多数のシャワー孔から前記塗料を吐出するシャワーヘッドと、前記シャワーヘッドの塗料供給口に接続されて前記シャワーヘッドに前記塗料を供給する塗料供給容器部と、前記塗料供給容器部の塗料供給口に接続された塗料供給配管と、前記塗料供給配管を通して前記塗料供給容器部に前記塗料を供給する塗料供給ポンプと、前記塗料供給配管に分岐接続されて前記塗料供給配管及び前記塗料供給容器部内の空気及び前記塗料の排出を行う空気・塗料排出配管とを備えていることを特徴とするシャワー式塗装装置。
【請求項2】
前記空気・塗料排出配管に絞り弁が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシャワー式塗装装置。
【請求項3】
前記塗料供給容器部と前記シャワーヘッドとの間に設けられて前記塗料の供給停止を行う塗料供給通路開閉バルブを備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のシャワー式塗装装置。
【請求項4】
前記塗料供給容器部の前記塗料供給口側に、前記塗料供給容器部内にエアーを導入するエアー導入口が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシャワー式塗装装置。
【請求項5】
前記シャワーヘッドのシャワー板に設けられた前記シャワー孔は、前記シャワー孔の周囲の前記シャワー板を外向きにテーパ状に突き出した突出部の先端に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシャワー式塗装装置。
【請求項6】
前記塗料供給容器部は内部が透視できる構造になっていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のシャワー式塗装装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【公開番号】特開2012−110844(P2012−110844A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−262555(P2010−262555)
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(391042461)株式会社川口スプリング製作所 (5)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願日】平成22年11月25日(2010.11.25)
【出願人】(391042461)株式会社川口スプリング製作所 (5)
【Fターム(参考)】
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