説明

シャワー装置

【課題】使用者に近い位置にシャンプーや石鹸等を載置できて便利であり、浴室の壁等に別に小物置台を設置する必要のないシャワー装置を提供する。
【解決手段】床3上に立設する上下に長いシャワースタンド4の上端から上方に向けてシャワーポール15を突出する。シャワーポール15の先端にシャワーヘッド16を設ける。シャワースタンド4から側方に向けて小物置台8を突設する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシャワースタンドを備えたシャワー装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の浴室には例えば特許文献1に示すようにシャワー装置が設置される。ところでシャワー装置を使用する時にはシャンプーや石鹸等を使用するが、従来のシャワー装置にあってはシャワー装置近傍の使用者の手が届く位置にシャンプーや石鹸等の小物を置くための台が存在せず、非常に不便であった。またシャワー装置近傍の壁に小物を置くための小物置台を形成することが考えられるが、この場合はシャワー装置とは別に小物置台を設置する必要があり、作業が面倒である。
【特許文献1】特開2005−278810号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は上記従来の問題点に鑑みて発明したものであって、使用者に近い位置にシャンプーや石鹸等を載置できて便利であり、浴室の壁等に別に小物置台を設置する必要のないシャワー装置を提供することを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するために本発明に係るシャワー装置は、床3上に立設する上下に長いシャワースタンド4の上端から上方に向けてシャワーポール15を突出し、該シャワーポール15の先端にシャワーヘッド16を設け、シャワースタンド4から側方に向けて小物置台8を突設して成ることを特徴とするものである。
【0005】
上記構成により、シャワー装置1の使用者は最も近い位置にあるシャワースタンド4に設けた小物置台8にシャンプーや石鹸等を載置できて非常に便利である。また浴室の壁2等に別に小物置台を設置する必要がない。
【発明の効果】
【0006】
本発明では、使用者に近い位置にシャンプーや石鹸等を載置できて便利であり、浴室の壁等に別に小物置台を設置する必要がない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基いて説明する。図1に示すように本実施形態のシャワー装置1は浴室の壁2に沿って設置される。なお前記浴室とは浴槽を設置した浴室だけではなく、浴槽を設置していないシャワー室も含むものとする。
【0008】
シャワー装置1は浴室の床3の上に立設した上下に長いシャワースタンド4と、シャワースタンド4上に立設した固定型シャワー5と、シャワースタンド4の上端部の側面に接続した可動型シャワー6を備えている。
【0009】
シャワースタンド4は上下に長いポール状のスタンド本体7で主体を構成してあり、スタンド本体7の後端が浴室の壁2に当接するように浴室の床3に立設している。
【0010】
スタンド本体7の上端部には側方に向けて小物置台8を突設している。小物置台8はスタンド本体7の上端部を側方に一体に延出して形成したものであり、その前後長さがスタンド本体7の前後長さと同じとなっている。小物置台8の上面はスタンド本体7の上端面と面一となって同面とで水平な載せ面9を形成してあり、この載せ面9にはシャンプーや石鹸等の小物を置くことができる。
【0011】
スタンド本体7の下端部には固定型シャワー5及び可動型シャワー6へ湯水を供給する給水管10を床下から床3を通して又は壁裏から壁2を通して導入している。本実施形態では水と湯の夫々を供給する2本の給水管10を導入している。なお図2では給水管10の図示を一部省略している。
【0012】
各給水管10はシャワースタンド4の下端部からシャワースタンド4の内部を通って上端部に至り、小物置台8に内装した湯水混合装置11で混合され、この湯水が同じく小物置台8に内装した分岐装置12で分岐されて固定型シャワー5又は可動型シャワー6に供給される。スタンド本体7から側方に突出した小物置台8の前面には、水と湯の混合量を調節して湯温を調節したり、この湯水を固定型シャワー5又は可動型シャワー6のいずれに供給するかを切換えたり、各シャワー5、6への湯水の供給量を切換えたりするための操作部13を複数設けてあり、これら操作部13は小物置台8の突出方向に複数並べて配置されている。またシャワースタンド4のスタンド本体7には各給水管10の途中に設けた止水栓14を内装している。
【0013】
固定型シャワー5は、スタンド本体7の上端から上向きに突出したシャワーポール15と、シャワーポール15の先端に設けた固定型シャワーヘッド16を備えている。
【0014】
シャワーポール15は給水管10から供給された湯水を固定型シャワーヘッド16に導く管を構成するものである。シャワーポール15の上端部は前方(即ち平面視で小物置台8の突出方向と直交する方向)に向けて逆U字状に曲げてあり、これによりシャワーポール15は逆J字状となっている。シャワーポール15の直線部17(スタンド本体7の後部から鉛直上方に向けて突出する部分)は浴室の壁2に沿い、上下方向の複数箇所が固定具18により浴室の壁2に固定されている。
【0015】
固定型シャワーヘッド16は略円盤状であり、シャワースタンド4の前方に立った使用者の頭上から下側に向けて散水可能な高さ位置に設けられている。なお固定型シャワーヘッド16は散水の向きを変更できるように回動自在にシャワーポール15に取付けてあっても良いし、また固定的にシャワーポール15に取付けてあっても良い。
【0016】
また上記固定型シャワーヘッド16は前述のシャワースタンド4の小物置台8よりも前方に位置し(図示例では操作部13よりも前方に位置している)、これにより止水時等において固定型シャワーヘッド16から落下する水が載せ面9に載置した小物に当たらないようにしている。
【0017】
可動型シャワー6は、給水管10に連通するシャワーホース19と、シャワーホース19に連通する可動型シャワーヘッド20とを備えている。シャワーホース19は可撓性を有するものであり、一端をスタンド本体7の上端部の小物置台8とは反対側の側面に接続し、他端を可動型シャワーヘッド20に接続している。なお図1ではシャワーホース19を一点鎖線で示し、図2ではシャワーホース19の図示を省略している。
【0018】
上記シャワー装置1の使用者は、操作部13を操作して、使用者の頭上に位置する固定型シャワーヘッド16から湯水を散水したり、可動型シャワーヘッド20を手で持って該可動型シャワーヘッド20から使用者の体の各部位に湯水を散水したりする。
【0019】
ここで本発明ではシャワースタンド4から側方に向けて小物置台8を突設しているので、シャワー装置1の使用者は最も近い位置にあるシャワースタンド4に設けた小物置台8にシャンプーや石鹸等を載置できて非常に便利である。また浴室の壁2等に別に小物置台を設置する必要がない。しかもこの小物置台8の突出方向は壁2に沿う方向であるので、該小物置台8は浴室にいる使用者にとって邪魔にならない。さらには使用者はシャワー装置1の前方に座ったり同位置で立った状態でシャワー装置1を使用するが、本実施形態では小物置台8をシャワースタンド4の上端部に設けているので、シャワー装置1を座って使用する使用者にとっても立って使用する使用者にとっても小物置台8を近い位置に配置でき、小物を使用者にとって使いやすい位置に載置できる。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】本発明の実施の形態の一例のシャワー装置を浴室に設置した状態を示すものであり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は平面図である。
【図2】同上のシャワースタンド部分を拡大した図であり、(a)は正断面図、(b)は側断面図、(c)は水平断面図である。
【符号の説明】
【0021】
1 シャワー装置
3 床
8 小物置台
4 シャワースタンド
15 シャワーポール
16 シャワーヘッド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
床上に立設する上下に長いシャワースタンドの上端から上方に向けてシャワーポールを突出し、該シャワーポールの先端にシャワーヘッドを設け、シャワースタンドから側方に向けて小物置台を突設して成ることを特徴とするシャワー装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−159672(P2007−159672A)
【公開日】平成19年6月28日(2007.6.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−357006(P2005−357006)
【出願日】平成17年12月9日(2005.12.9)
【出願人】(505154956)松下電工バス&ライフ株式会社 (306)
【Fターム(参考)】