シュレッダー
【課題】簡単な構造で構成されているために低価格で製造することができ、家庭でも手軽に所有し、手軽に使用できるシュレッダーを提供する。
【解決手段】本発明の目的は2枚の面状プレートから成っていて、一方面状プレートには突起および/または凹部があり、他方面状プレートには一方面状プレートの突起の位置、数、大きさ、断面形状に対応する凹部および/または一方面状プレートの凹部の位置、数、大きさ、形状に対応する突起を有していて、凹部の合計面積は対象面積の少なくとも10%であることを特徴とするシュレッダーによって達成される。
【解決手段】本発明の目的は2枚の面状プレートから成っていて、一方面状プレートには突起および/または凹部があり、他方面状プレートには一方面状プレートの突起の位置、数、大きさ、断面形状に対応する凹部および/または一方面状プレートの凹部の位置、数、大きさ、形状に対応する突起を有していて、凹部の合計面積は対象面積の少なくとも10%であることを特徴とするシュレッダーによって達成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシュレッダーに関し、更に詳細には簡単な構造で構成されているために低価格で製造することができ、家庭でも手軽に所有し、手軽に使用できるシュレッダーに関する。
【背景技術】
【0002】
企業や官公庁などで作成される各種情報の漏洩が問題になっている。これらの問題を防止する目的から電動による大型シュレッダーは従来から盛んに使用されている。一方、近年になって特に言われているのが個人情報の取り扱いである。従って、個人情報の漏洩を防止する目的で情報を記載している、例えば紙をはさみで細かく切り刻むことをしていたが、最近になって鋏式のシュレッダーが開発され(特許文献1)、実用化もされている。この技術は鋏方式になっているために限定された範囲の幅で情報が記載されている紙などをばらばらに刻むものであった。この開発によって容易に個人情報の破棄が可能になったものの、情報が大きい面積に記載されている場合には繰り返し鋏を入れて切り刻む必要があり、効率が悪いばかりか、情報の漏れが生じやすかった。他方、シュレッダーではないが紙などに穴を開けるいわゆるパンチがある。例えば、ファイルするために1穴から20穴程度の穴を開けるものである。これも横方向にほぼ直線的に穴を開けるものであり、前記シュレッダーと同様に大きい面積に情報が記載されている場合には効率が悪かった。更に、電車の車掌が使用している切符切りもあるが、大きい面積を対象とするものではなかった。つまり、個人で容易に使用でき、情報の破棄の完成度が高く達成できるシュレッダーはなかったのである。
【特許文献1】特開2007-68975号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は情報が紙等の大きい面積に記載されていても効率的にばらばらに裁断することによって情報の破棄の完成度が高く達成できて、簡単な機構で、安価に製造が可能なシュレッダーを提供することにある。具体的には後述するが、細幅で紙を裁断するだけではなく、かなり広幅のものでも容易に裁断することが可能で、効率よく情報を破棄できるシュレッダーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は2枚の面状プレートから成っていて、一方面状プレート(1)
には突起(6)および/または凹部(7)があり、他方面状プレート(2)には一方面状プレート(1)の突起の位置、数、大きさ、断面形状に対応する凹部(7)および/または一方面状プレート(1)の凹部の位置、数、大きさ、形状に対応する突起(6)を有していて、凹部(7)の合計面積が対象面積の少なくとも10%であることを特徴とするシュレッダーによって達成される。
【発明の効果】
【0005】
本発明のシュレッダーを使用することによって、細幅はもちろんのこと、広幅でかなり大きい面積を持つ情報であっても一気に破棄することが可能である。更に、構造が簡単であり、安価で製造が可能である上に使用も簡単に誰にでも使用できるシュレッダーである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明のシュレッダーは一方面状プレート(1)及び他方面状プレート(2)からなる2枚の面状プレートから構成されていて、少なくとも一方面状プレート(1)に存在している突起(6)およびそれらに相対する他方面状プレート(2)にある凹部(7)によって紙などの情報源をばらばらに破棄することができる。従って、一方面状プレート(1)に突起(6)があれば他方面状プレート(2)には該突起(6)の配置、数、大きさ、断面形状が一致している凹部(7)が必ず存在する。ここで突起と凹部の大きさが一致するとは、全く同じサイズであることではなく、凹部に突起が入り込むのであるから凹部の方の大きさがやや大きいことを意味する。2枚の面状プレートのいずれが一方面状プレート(1)であっても他方面状プレート(2)であってもよい。但し、一方の面状プレートを一方面状プレート(1)と定義した場合には他の面状プレートを他方面状プレート(2)と定義する。
【0007】
一方面状プレート(1)には突起(6)および/または凹部(7)が存在する。突起(6)および/または凹部(7)の数が複数個である場合には2枚の面状プレートを固定する支軸(3)から最も近い位置から遠い位置へ向かって突起(6)および/または凹部(7)が配置されるが、それらは1列であっても良いが2列以上の複数列であっても良い。情報の効率的な破棄を考えると複数列、つまり、平面2次元的に配置されていることが好ましい。2次元的とは、縦方向に2行以上、横方向に2列以上の突起(6)および/または凹部(7)が存在していることを指し、その配置は縦方向と横方向に整然と直線的に配置されていても良いが、整然と直線的に配置されている必要はない。千鳥配置でもよいし、波形配置でもよい。要はルーズリーフの穴のように1列でかつ直線的に並んでいるものは情報の破棄効果が小さいことと破棄部分がずれると情報が残る可能性が大きいので2列以上であることが好ましい。
【0008】
一方面状プレート(1)には突起(6)または凹部(7)のいずれかだけあっても良いし、その両者が共存していてもよい。一方面状プレート(1)には凹部(7)がなく、突起(6)だけあることがシュレッダー製造上容易であることから好ましい。凹部(7)の大きさや断面形状は任意でよいが、情報の破棄効率やシュレッダー製造効率の点で1個あたりの断面積は0.01cm2以上が好ましく、0.25cm2以上がより好ましい。逆に1.0cm2を超えると情報の破棄効果が不十分となるので、好ましくない。
凹部(7)の断面形状は任意の形状でよいが、星型や5画以上の多角形などの複雑な形状は好ましくない。円形や正方形を含む長方形が好ましく適用することができる。中でも正方形を含む長方形が好ましく適用できる。また、凹部(7)の断面形状やその大きさは一定である必要はなく、各凹部(7)によって任意の形状や大きさであっても良い。
また、上述したように本発明のシュレッダーは凹部と突起とから構成されるのであるが、突起の上部先端は平坦な形状でも本発明の目的を達成することが出来るが、破棄する紙などを破りやすくひいてはきれいに切り取ることが容易になるので尖っている形状、つまり上部先端が先鋭化されている凸状刃になっていることが好ましい。ここで、該上部先端が先鋭化しているとは突起基部の断面積よりも明らかに上部先端部分の断面積が小さいことである。図10に例示するようにいわゆる楔形や四角錘などの多角錘、円錐形などが挙げられる。中でも図10に代表されるような楔形が最も好ましい。ここで言う楔形とは図10に限定されるものでないことは勿論である。楔形の形状は突起基部から直線的に尖っているものや直線よりもやや抉れた形であるもの(図11)や逆に直線よりもやや膨らんでいる形のもの(図12)であっても良い。更に隣り合う突起が接触しているシュレッダーでは、図7に例示するような隣り合う
突起が接触している部分に凸状刃が存在していることが最も好ましい。
【0009】
また、凹部(7)は相手プレートの突起(6)との噛み合わせで裁断する
ものであるから、相手突起(6)の配置、数、大きさ、断面形状に合致したものでなければならないことは言うまでもない。凹部(7)は単なるへこみ形状でも良いし、底がない貫通穴であっても良いが、単なるへこみ形状の場合は突起(6)の長さを超えるへこみ深さであることが好ましい。
【0010】
本発明の一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)から構成されるシュレッダーにおいて、一方面状プレート(1)には突起(6)および凹部(7)の配置の順番に特に制約されることはない。つまり、突起(6)の隣に突起(6)があってもよいし凹部(7)があってもよいし、凹部(7)の隣に突起(6)があっても凹部(7)があってもよい。更には突起(6)が複数個連なった次に凹部(7)があってもよいし、凹部(7)が連なっていてもかまわない。ただ、シュレッダーの形態によってはより好ましい配置の順番が存在する。このことについては段落番号(0015)以下の項で説明する。
凹部(7)の合計面積は、対象面積の10%以上になっていることが必要である。凹部(7)の合計面積が対象面積の10%未満の場合は情報の破棄の効率が低くなってしまう。好ましくは20%以上、更に好ましくは40%以上で、特に好ましくは60%以上である。ここで言う対象面積とは突起または凹部が存在している面積全体をさすが、詳細には図13に示すように一方面状プレートまたは他方面状プレートにおいて、最も外側の突起または凹部の外側と最も外側の隣り合う突起または凹部の外側に線を引き、同様に順次線を引いたとき、これらの線に囲まれた領域の面積である。
又、本発明の凹部(7)の合計面積とは、一方面状プレート(1)および/または他方面状プレート(2)にある各凹部(7)の面積の合計である。更に凹部(7)一個あたりの面積とは図8に示すように一辺の長さをそれぞれaおよびbとする時、aおよびbの積である。円形や他の形状の場合も一般的に求められる方法による面積である。
【0011】
一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)は任意の構造で結合されていて良い。2枚のプレートが共通の支点を中心に開閉する、いわゆる鋏方式でも、2枚のプレートが略平行的に移動して噛み合って裁断可能な方式でも良い。中でも好ましい結合方式は2枚のプレートが共通の支点を中心に開閉する鋏方式である。鋏方式の具体的な例は、該支点を基準にして一方向には一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)からなる2枚のプレートと他方には一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)に対応する柄(4)が付いている鋏方式である。共通の支点には支軸(3)が存在しており、該支軸はシュレッダーの支点と該シュレッダーの先端を結ぶ線分の方向に対して略直角であり、かつ鋏の開閉方向に対して略直角である。通常の鋏には2枚の刃があり、2枚の刃によってシェアーが与えられ、その力によって紙や布が切れるのであるが、本発明では2枚の刃の代わりに一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)がつくことになる。鋏方式以外の具体的な方式としては、2枚のプレートが平行的に変位する構造であって、2枚のプレートが略平行的に開閉することが満足されていることである。平行的に開閉するシュレッダーの一例は図6である。
【0012】
シュレッダーを構成する素材は、特に限定されるものではなく、ステンレススチールを含む鉄に代表される金属が好ましく適用できるが、鉄に代表される金属以外のプラスチックなども適用可能であり、特に限定されるものではない。中でも刃としての強度やシュレッダーとしての強度が必要な部分は磨耗や曲げに強い金属を使用する等、素材の特性を考慮した設計が好ましい。
その意味から、たとえば図(8)が示した突起(6)や凹部(7)、それらを支えているプレートは金属、中でもステンレススチールを適用し、他方面状プレートの柄(4)、一方面状プレートの柄(5)の部分はプラスチックを適用することは好ましい一例である。
又、図1、図(7)が示した突起(6)や凹部(7)、それらを支えているプレート等の複雑な所の大部分はプラスチックを使用し、その突起(6)の刃としての強度が必要な部分には、金属の凹部と対応すると突起の刃板(8)を設け、同じように刃としての強度が必要な突起と対応する受刃板(13)やプレート、シュレッダー本体のプラスチックを補強するためには、磨耗や曲げに強い金属を使用し、それらの素材の特性を生かすことが望ましい。
【0013】
又凹部(7)と対応する突起の刃板(8)の上部は平面でも良いが、平面状の一部分には図(7)に示すように、紙などを突き破る先の鋭く尖った、例えば錐や楔状の凸状刃(9)を備えることにより裁断片を更に小片にすることができて好ましい。
【0014】
上記のシュレッダーで大量に裁断する場合は、裁断片が凹部(7)に詰まることになる。凹部(7)が貫通していて裁断片が排出口(10)より排出できるように凹部(7)の底を貫通している構造にすることが好ましい。
【0015】
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の説明に限定されるものではない。
まず、本発明の第一実施形態にかかるシュレッダーについて図1、図2、図3、図4、図5を参照して説明する。一対の一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)が共通の支軸(3)で開閉動可能に支持され、一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)が鋏方式の動きをするシュレッダーにおいて一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)が支軸(3)より基端部(11)に他方面状プレートの柄(4)および一方面状プレートの柄(5)が、設けられている。
又、支軸(3)より一方面状プレート(1)の先端部(12)方向には複数の突起(6)と凹部(7)を備えている。他方面状プレート(2)には一方面状プレート(1)の突起(6)に対応する凹部(7)、又一方面状プレート(1)の凹部(7)に対応する突起(6)を備えている。
【0016】
図1、図4、図5に示すように、一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)には、凹部(7)の外側に突起と対応する受刃板(13)が設けられている。
【0017】
図4と図5の一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)が支軸(3)で支持され閉じられた時、支軸(3)に近い突起(6)と凹部(7)より噛み合いはじめ図2、図3で示すように最終的には全ての面の突起(6)と凹部(7)が順次噛み合う。
【0018】
一方面状プレート(1)には、突起(6)と凹部(7)とが交互に連続してあり、他方面状プレート(2)には一方面状プレート(1)の突起の位置、大きさ、断面形状に対応する凹部(7)、および一方面状プレート(1)の凹部の位置、大きさ、形状に対応する突起(6)が交互に連続していて、一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)には、突起と対応する受刃板(13)があり、その受刃板と噛み合う突起(6)の周囲には刃の役割をするエッヂ(19)がある。該突起(6)に隣接する凹部(7)が存在する場合には隣接する側のエッヂ(19)は受刃としても作用して、全ての突起(6)と凹部(7)が噛み合った時には対象物をばらばらに裁断することが出来る。又、支軸(3)の近くには一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)に切欠き部(14)を設けることが好ましい。
なお、切欠き部(14)はFPディスク、カード、MD、CDROM、メモリーカード等を破壊する機能を持っている。
【0019】
次に本発明の第2実施形態のシュレッダーについて第1実施形態との相違点を図(8)で説明する。第1実施形態のように一対の一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)と支軸(3)より基端部(11)には他方面状プレートの柄(4)および一方面状プレートの柄(5)が設けられている。一方面状プレート(1)には複数の凹部(7)を全面に備え、他方面状プレート(2)には一方面状プレート(1)の凹部(7)に対応する複数の突起(6)を備えていて、それら突起(6)と凹部(7)が使用時には隙間なく合致して噛み合わされて対象物を小片に裁断することが出来る。
【0020】
次に本発明の第3実施形態のシュレッダーについて第1実施形態との相違点を図9で説明する。
一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)の支軸(3)より基端部(11)には他方面状プレートの柄(4)および一方面状プレートの柄(5)がなく、一般家庭にある金具で紙等を止める、いわゆるホッチキスのように一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)が常時開放されていて、使用時には面状プレートの背部(15)を押えることによって裁断する方式である。又一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)の支軸(3)よりそれぞれの基端部(11)にはFDディスク、カード、MD、CDROM、メモリーカード等を破壊する切欠き部(14)を設けることが好ましい。
【0021】
一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)のそれぞれの突起(6)及び凹部(7)の機能は、第1実施形態と全く同じである。面状プレートの背部(15)を押すことによって裁断される。裁断するには、強い力を入れることができて厚い紙、又は紙を何枚も重ねて裁断する必要がある場合やその他子供や力の弱い人に適している。又面状プレート背部(15)を先端に長く延長することによって更に小さな力で裁断することが出来る。
【0022】
本発明は第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態のように一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)にある複数の突起(6)と凹部(7)がそれぞれ噛み合うことにより対象物を小片にすることができ、又面状プレートの為、細幅は勿論広幅の対象物であっても一気に裁断することができる。
【0023】
本発明のシュレッダーは、紙等を細かく裁断すること以外に突起(6)と凹部(7)の形状により、たとえばハート形、星形、○形、その他必要な同じ形状のものを一度で1個から数多くを裁断することが出来て、シュレッダーだけではなく簡易裁断機としての使用方法も考えられる。
このような使用方法においては突起の数は10以下が好ましく、より好ましくは突起の数は1個である。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明のシュレッダーは一般の家庭をはじめ、事務所などの比較的破棄書類の多い事務所など広く紙などに記載された情報の破棄に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明第1実施形態にかかる鋏方式のシュレッダーを開いた時の斜視図
【図2】該シュレッダーを閉じた時の正面図
【図3】図2のシュレッダーA−A´断面図
【図4】第1実施形態の一方面状プレート(1)の噛み合わせ部の平面図
【図5】第1実施形態の他方面状プレート(2)の噛み合わせ部の平面図
【図6】略平行シュレッダーを開いたときの斜視図
【図7】凹部(7)と対応する突起の刃板(8)に凸状刃(9)を設けた他方面状プレート(2)の一部分を拡大した斜視図
【図8】本発明の第2実施形態にかかる鋏方式のシュレッダーを開いた時の斜視図
【図9】本発明の第3実施形態にかかる鋏方式のシュレッダーを開いた時の斜視図
【図10】直線的に尖っている楔形の凸状刃
【図11】直線的よりも抉れた楔形の凸状刃
【図12】直線的よりも膨れた楔形の凸状刃
【図13】対象面積を示した図
【技術分野】
【0001】
本発明はシュレッダーに関し、更に詳細には簡単な構造で構成されているために低価格で製造することができ、家庭でも手軽に所有し、手軽に使用できるシュレッダーに関する。
【背景技術】
【0002】
企業や官公庁などで作成される各種情報の漏洩が問題になっている。これらの問題を防止する目的から電動による大型シュレッダーは従来から盛んに使用されている。一方、近年になって特に言われているのが個人情報の取り扱いである。従って、個人情報の漏洩を防止する目的で情報を記載している、例えば紙をはさみで細かく切り刻むことをしていたが、最近になって鋏式のシュレッダーが開発され(特許文献1)、実用化もされている。この技術は鋏方式になっているために限定された範囲の幅で情報が記載されている紙などをばらばらに刻むものであった。この開発によって容易に個人情報の破棄が可能になったものの、情報が大きい面積に記載されている場合には繰り返し鋏を入れて切り刻む必要があり、効率が悪いばかりか、情報の漏れが生じやすかった。他方、シュレッダーではないが紙などに穴を開けるいわゆるパンチがある。例えば、ファイルするために1穴から20穴程度の穴を開けるものである。これも横方向にほぼ直線的に穴を開けるものであり、前記シュレッダーと同様に大きい面積に情報が記載されている場合には効率が悪かった。更に、電車の車掌が使用している切符切りもあるが、大きい面積を対象とするものではなかった。つまり、個人で容易に使用でき、情報の破棄の完成度が高く達成できるシュレッダーはなかったのである。
【特許文献1】特開2007-68975号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は情報が紙等の大きい面積に記載されていても効率的にばらばらに裁断することによって情報の破棄の完成度が高く達成できて、簡単な機構で、安価に製造が可能なシュレッダーを提供することにある。具体的には後述するが、細幅で紙を裁断するだけではなく、かなり広幅のものでも容易に裁断することが可能で、効率よく情報を破棄できるシュレッダーを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の目的は2枚の面状プレートから成っていて、一方面状プレート(1)
には突起(6)および/または凹部(7)があり、他方面状プレート(2)には一方面状プレート(1)の突起の位置、数、大きさ、断面形状に対応する凹部(7)および/または一方面状プレート(1)の凹部の位置、数、大きさ、形状に対応する突起(6)を有していて、凹部(7)の合計面積が対象面積の少なくとも10%であることを特徴とするシュレッダーによって達成される。
【発明の効果】
【0005】
本発明のシュレッダーを使用することによって、細幅はもちろんのこと、広幅でかなり大きい面積を持つ情報であっても一気に破棄することが可能である。更に、構造が簡単であり、安価で製造が可能である上に使用も簡単に誰にでも使用できるシュレッダーである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
本発明のシュレッダーは一方面状プレート(1)及び他方面状プレート(2)からなる2枚の面状プレートから構成されていて、少なくとも一方面状プレート(1)に存在している突起(6)およびそれらに相対する他方面状プレート(2)にある凹部(7)によって紙などの情報源をばらばらに破棄することができる。従って、一方面状プレート(1)に突起(6)があれば他方面状プレート(2)には該突起(6)の配置、数、大きさ、断面形状が一致している凹部(7)が必ず存在する。ここで突起と凹部の大きさが一致するとは、全く同じサイズであることではなく、凹部に突起が入り込むのであるから凹部の方の大きさがやや大きいことを意味する。2枚の面状プレートのいずれが一方面状プレート(1)であっても他方面状プレート(2)であってもよい。但し、一方の面状プレートを一方面状プレート(1)と定義した場合には他の面状プレートを他方面状プレート(2)と定義する。
【0007】
一方面状プレート(1)には突起(6)および/または凹部(7)が存在する。突起(6)および/または凹部(7)の数が複数個である場合には2枚の面状プレートを固定する支軸(3)から最も近い位置から遠い位置へ向かって突起(6)および/または凹部(7)が配置されるが、それらは1列であっても良いが2列以上の複数列であっても良い。情報の効率的な破棄を考えると複数列、つまり、平面2次元的に配置されていることが好ましい。2次元的とは、縦方向に2行以上、横方向に2列以上の突起(6)および/または凹部(7)が存在していることを指し、その配置は縦方向と横方向に整然と直線的に配置されていても良いが、整然と直線的に配置されている必要はない。千鳥配置でもよいし、波形配置でもよい。要はルーズリーフの穴のように1列でかつ直線的に並んでいるものは情報の破棄効果が小さいことと破棄部分がずれると情報が残る可能性が大きいので2列以上であることが好ましい。
【0008】
一方面状プレート(1)には突起(6)または凹部(7)のいずれかだけあっても良いし、その両者が共存していてもよい。一方面状プレート(1)には凹部(7)がなく、突起(6)だけあることがシュレッダー製造上容易であることから好ましい。凹部(7)の大きさや断面形状は任意でよいが、情報の破棄効率やシュレッダー製造効率の点で1個あたりの断面積は0.01cm2以上が好ましく、0.25cm2以上がより好ましい。逆に1.0cm2を超えると情報の破棄効果が不十分となるので、好ましくない。
凹部(7)の断面形状は任意の形状でよいが、星型や5画以上の多角形などの複雑な形状は好ましくない。円形や正方形を含む長方形が好ましく適用することができる。中でも正方形を含む長方形が好ましく適用できる。また、凹部(7)の断面形状やその大きさは一定である必要はなく、各凹部(7)によって任意の形状や大きさであっても良い。
また、上述したように本発明のシュレッダーは凹部と突起とから構成されるのであるが、突起の上部先端は平坦な形状でも本発明の目的を達成することが出来るが、破棄する紙などを破りやすくひいてはきれいに切り取ることが容易になるので尖っている形状、つまり上部先端が先鋭化されている凸状刃になっていることが好ましい。ここで、該上部先端が先鋭化しているとは突起基部の断面積よりも明らかに上部先端部分の断面積が小さいことである。図10に例示するようにいわゆる楔形や四角錘などの多角錘、円錐形などが挙げられる。中でも図10に代表されるような楔形が最も好ましい。ここで言う楔形とは図10に限定されるものでないことは勿論である。楔形の形状は突起基部から直線的に尖っているものや直線よりもやや抉れた形であるもの(図11)や逆に直線よりもやや膨らんでいる形のもの(図12)であっても良い。更に隣り合う突起が接触しているシュレッダーでは、図7に例示するような隣り合う
突起が接触している部分に凸状刃が存在していることが最も好ましい。
【0009】
また、凹部(7)は相手プレートの突起(6)との噛み合わせで裁断する
ものであるから、相手突起(6)の配置、数、大きさ、断面形状に合致したものでなければならないことは言うまでもない。凹部(7)は単なるへこみ形状でも良いし、底がない貫通穴であっても良いが、単なるへこみ形状の場合は突起(6)の長さを超えるへこみ深さであることが好ましい。
【0010】
本発明の一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)から構成されるシュレッダーにおいて、一方面状プレート(1)には突起(6)および凹部(7)の配置の順番に特に制約されることはない。つまり、突起(6)の隣に突起(6)があってもよいし凹部(7)があってもよいし、凹部(7)の隣に突起(6)があっても凹部(7)があってもよい。更には突起(6)が複数個連なった次に凹部(7)があってもよいし、凹部(7)が連なっていてもかまわない。ただ、シュレッダーの形態によってはより好ましい配置の順番が存在する。このことについては段落番号(0015)以下の項で説明する。
凹部(7)の合計面積は、対象面積の10%以上になっていることが必要である。凹部(7)の合計面積が対象面積の10%未満の場合は情報の破棄の効率が低くなってしまう。好ましくは20%以上、更に好ましくは40%以上で、特に好ましくは60%以上である。ここで言う対象面積とは突起または凹部が存在している面積全体をさすが、詳細には図13に示すように一方面状プレートまたは他方面状プレートにおいて、最も外側の突起または凹部の外側と最も外側の隣り合う突起または凹部の外側に線を引き、同様に順次線を引いたとき、これらの線に囲まれた領域の面積である。
又、本発明の凹部(7)の合計面積とは、一方面状プレート(1)および/または他方面状プレート(2)にある各凹部(7)の面積の合計である。更に凹部(7)一個あたりの面積とは図8に示すように一辺の長さをそれぞれaおよびbとする時、aおよびbの積である。円形や他の形状の場合も一般的に求められる方法による面積である。
【0011】
一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)は任意の構造で結合されていて良い。2枚のプレートが共通の支点を中心に開閉する、いわゆる鋏方式でも、2枚のプレートが略平行的に移動して噛み合って裁断可能な方式でも良い。中でも好ましい結合方式は2枚のプレートが共通の支点を中心に開閉する鋏方式である。鋏方式の具体的な例は、該支点を基準にして一方向には一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)からなる2枚のプレートと他方には一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)に対応する柄(4)が付いている鋏方式である。共通の支点には支軸(3)が存在しており、該支軸はシュレッダーの支点と該シュレッダーの先端を結ぶ線分の方向に対して略直角であり、かつ鋏の開閉方向に対して略直角である。通常の鋏には2枚の刃があり、2枚の刃によってシェアーが与えられ、その力によって紙や布が切れるのであるが、本発明では2枚の刃の代わりに一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)がつくことになる。鋏方式以外の具体的な方式としては、2枚のプレートが平行的に変位する構造であって、2枚のプレートが略平行的に開閉することが満足されていることである。平行的に開閉するシュレッダーの一例は図6である。
【0012】
シュレッダーを構成する素材は、特に限定されるものではなく、ステンレススチールを含む鉄に代表される金属が好ましく適用できるが、鉄に代表される金属以外のプラスチックなども適用可能であり、特に限定されるものではない。中でも刃としての強度やシュレッダーとしての強度が必要な部分は磨耗や曲げに強い金属を使用する等、素材の特性を考慮した設計が好ましい。
その意味から、たとえば図(8)が示した突起(6)や凹部(7)、それらを支えているプレートは金属、中でもステンレススチールを適用し、他方面状プレートの柄(4)、一方面状プレートの柄(5)の部分はプラスチックを適用することは好ましい一例である。
又、図1、図(7)が示した突起(6)や凹部(7)、それらを支えているプレート等の複雑な所の大部分はプラスチックを使用し、その突起(6)の刃としての強度が必要な部分には、金属の凹部と対応すると突起の刃板(8)を設け、同じように刃としての強度が必要な突起と対応する受刃板(13)やプレート、シュレッダー本体のプラスチックを補強するためには、磨耗や曲げに強い金属を使用し、それらの素材の特性を生かすことが望ましい。
【0013】
又凹部(7)と対応する突起の刃板(8)の上部は平面でも良いが、平面状の一部分には図(7)に示すように、紙などを突き破る先の鋭く尖った、例えば錐や楔状の凸状刃(9)を備えることにより裁断片を更に小片にすることができて好ましい。
【0014】
上記のシュレッダーで大量に裁断する場合は、裁断片が凹部(7)に詰まることになる。凹部(7)が貫通していて裁断片が排出口(10)より排出できるように凹部(7)の底を貫通している構造にすることが好ましい。
【0015】
以下、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の説明に限定されるものではない。
まず、本発明の第一実施形態にかかるシュレッダーについて図1、図2、図3、図4、図5を参照して説明する。一対の一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)が共通の支軸(3)で開閉動可能に支持され、一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)が鋏方式の動きをするシュレッダーにおいて一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)が支軸(3)より基端部(11)に他方面状プレートの柄(4)および一方面状プレートの柄(5)が、設けられている。
又、支軸(3)より一方面状プレート(1)の先端部(12)方向には複数の突起(6)と凹部(7)を備えている。他方面状プレート(2)には一方面状プレート(1)の突起(6)に対応する凹部(7)、又一方面状プレート(1)の凹部(7)に対応する突起(6)を備えている。
【0016】
図1、図4、図5に示すように、一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)には、凹部(7)の外側に突起と対応する受刃板(13)が設けられている。
【0017】
図4と図5の一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)が支軸(3)で支持され閉じられた時、支軸(3)に近い突起(6)と凹部(7)より噛み合いはじめ図2、図3で示すように最終的には全ての面の突起(6)と凹部(7)が順次噛み合う。
【0018】
一方面状プレート(1)には、突起(6)と凹部(7)とが交互に連続してあり、他方面状プレート(2)には一方面状プレート(1)の突起の位置、大きさ、断面形状に対応する凹部(7)、および一方面状プレート(1)の凹部の位置、大きさ、形状に対応する突起(6)が交互に連続していて、一方面状プレート(1)と他方面状プレート(2)には、突起と対応する受刃板(13)があり、その受刃板と噛み合う突起(6)の周囲には刃の役割をするエッヂ(19)がある。該突起(6)に隣接する凹部(7)が存在する場合には隣接する側のエッヂ(19)は受刃としても作用して、全ての突起(6)と凹部(7)が噛み合った時には対象物をばらばらに裁断することが出来る。又、支軸(3)の近くには一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)に切欠き部(14)を設けることが好ましい。
なお、切欠き部(14)はFPディスク、カード、MD、CDROM、メモリーカード等を破壊する機能を持っている。
【0019】
次に本発明の第2実施形態のシュレッダーについて第1実施形態との相違点を図(8)で説明する。第1実施形態のように一対の一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)と支軸(3)より基端部(11)には他方面状プレートの柄(4)および一方面状プレートの柄(5)が設けられている。一方面状プレート(1)には複数の凹部(7)を全面に備え、他方面状プレート(2)には一方面状プレート(1)の凹部(7)に対応する複数の突起(6)を備えていて、それら突起(6)と凹部(7)が使用時には隙間なく合致して噛み合わされて対象物を小片に裁断することが出来る。
【0020】
次に本発明の第3実施形態のシュレッダーについて第1実施形態との相違点を図9で説明する。
一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)の支軸(3)より基端部(11)には他方面状プレートの柄(4)および一方面状プレートの柄(5)がなく、一般家庭にある金具で紙等を止める、いわゆるホッチキスのように一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)が常時開放されていて、使用時には面状プレートの背部(15)を押えることによって裁断する方式である。又一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)の支軸(3)よりそれぞれの基端部(11)にはFDディスク、カード、MD、CDROM、メモリーカード等を破壊する切欠き部(14)を設けることが好ましい。
【0021】
一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)のそれぞれの突起(6)及び凹部(7)の機能は、第1実施形態と全く同じである。面状プレートの背部(15)を押すことによって裁断される。裁断するには、強い力を入れることができて厚い紙、又は紙を何枚も重ねて裁断する必要がある場合やその他子供や力の弱い人に適している。又面状プレート背部(15)を先端に長く延長することによって更に小さな力で裁断することが出来る。
【0022】
本発明は第1実施形態、第2実施形態、第3実施形態のように一方面状プレート(1)および他方面状プレート(2)にある複数の突起(6)と凹部(7)がそれぞれ噛み合うことにより対象物を小片にすることができ、又面状プレートの為、細幅は勿論広幅の対象物であっても一気に裁断することができる。
【0023】
本発明のシュレッダーは、紙等を細かく裁断すること以外に突起(6)と凹部(7)の形状により、たとえばハート形、星形、○形、その他必要な同じ形状のものを一度で1個から数多くを裁断することが出来て、シュレッダーだけではなく簡易裁断機としての使用方法も考えられる。
このような使用方法においては突起の数は10以下が好ましく、より好ましくは突起の数は1個である。
【産業上の利用可能性】
【0024】
本発明のシュレッダーは一般の家庭をはじめ、事務所などの比較的破棄書類の多い事務所など広く紙などに記載された情報の破棄に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0025】
【図1】本発明第1実施形態にかかる鋏方式のシュレッダーを開いた時の斜視図
【図2】該シュレッダーを閉じた時の正面図
【図3】図2のシュレッダーA−A´断面図
【図4】第1実施形態の一方面状プレート(1)の噛み合わせ部の平面図
【図5】第1実施形態の他方面状プレート(2)の噛み合わせ部の平面図
【図6】略平行シュレッダーを開いたときの斜視図
【図7】凹部(7)と対応する突起の刃板(8)に凸状刃(9)を設けた他方面状プレート(2)の一部分を拡大した斜視図
【図8】本発明の第2実施形態にかかる鋏方式のシュレッダーを開いた時の斜視図
【図9】本発明の第3実施形態にかかる鋏方式のシュレッダーを開いた時の斜視図
【図10】直線的に尖っている楔形の凸状刃
【図11】直線的よりも抉れた楔形の凸状刃
【図12】直線的よりも膨れた楔形の凸状刃
【図13】対象面積を示した図
【特許請求の範囲】
【請求項1】
2枚の面状プレートから成っていて、一方面状プレートには突起および/または凹部があり、他方面状プレートには一方面状プレートの突起の位置、数、大きさ、断面形状に対応する凹部および/または一方面状プレートの凹部の位置、数、大きさ、形状に対応する突起を有していて、凹部の合計面積は対象面積の少なくとも10%であることを特徴とするシュレッダー。
【請求項2】
裁断可能な凹部一個当たりの平均面積は0.01cm2以上であることを特徴とする請求項1記載のシュレッダー。
【請求項3】
2枚の面状プレートが共通の支点に設けられた支軸を中心に開閉し、支軸に最も近い突起から支軸に対して直角方向の距離が長くなる突起へ順次相手プレートと接し、噛み合うようにしたことを特徴とする請求項1または2いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項4】
2枚の面状プレートが略平行的に開閉することを特徴とする請求項1または2いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項5】
突起および/または凹部が2次元的に配置されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項6】
凹部の合計面積が対象面積の少なくとも20%であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項7】
凹部の合計面積が対象面積の少なくとも40%であることを特徴とする請求1〜6いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項8】
凹部の合計面積が対象面積の少なくとも60%であることを特徴とする請求1〜7いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項9】
突起の上部先端に先が尖った凸状刃を設けることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項1】
2枚の面状プレートから成っていて、一方面状プレートには突起および/または凹部があり、他方面状プレートには一方面状プレートの突起の位置、数、大きさ、断面形状に対応する凹部および/または一方面状プレートの凹部の位置、数、大きさ、形状に対応する突起を有していて、凹部の合計面積は対象面積の少なくとも10%であることを特徴とするシュレッダー。
【請求項2】
裁断可能な凹部一個当たりの平均面積は0.01cm2以上であることを特徴とする請求項1記載のシュレッダー。
【請求項3】
2枚の面状プレートが共通の支点に設けられた支軸を中心に開閉し、支軸に最も近い突起から支軸に対して直角方向の距離が長くなる突起へ順次相手プレートと接し、噛み合うようにしたことを特徴とする請求項1または2いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項4】
2枚の面状プレートが略平行的に開閉することを特徴とする請求項1または2いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項5】
突起および/または凹部が2次元的に配置されていることを特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項6】
凹部の合計面積が対象面積の少なくとも20%であることを特徴とする請求項1〜5いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項7】
凹部の合計面積が対象面積の少なくとも40%であることを特徴とする請求1〜6いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項8】
凹部の合計面積が対象面積の少なくとも60%であることを特徴とする請求1〜7いずれか1項記載のシュレッダー。
【請求項9】
突起の上部先端に先が尖った凸状刃を設けることを特徴とする請求項1〜8いずれか1項記載のシュレッダー。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−285456(P2009−285456A)
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−106118(P2009−106118)
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(592140539)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年12月10日(2009.12.10)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年4月24日(2009.4.24)
【出願人】(592140539)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]