説明

ショッピングサイト運営装置及び方法

【課題】商品販売者が、複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格を、より簡易な形式で登録・変更・削除を可能とし、更に複数の所定の商品の特定の価格の一括変更を可能とするショッピングサイト運営装置及び方法を提供する。
【解決手段】ショッピングサイト運営装置1は、複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格のみを示す決済単位を、複数の所定の商品に対応付けられる特定の値札を識別する値札IDに関連付けて記憶する値札情報DB131と、価格を除く前記複数の所定の商品に係る情報を、複数の所定の商品をそれぞれ識別する商品IDに関連付けて記憶する商品DB132と、複数の所定の商品について値札IDの選択を受け付けたことに応じて、値札IDを商品IDに関連付けて商品DBに記憶する商品登録手段141と、値札情報DBの決済単位の変更要求を受け付けたことに応じて、変更を値札情報DBに記憶する値札情報変更手段143とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ショッピングサイト運営装置及びショッピングサイト運営方法に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネットを利用して商品を販売するネットショッピングが盛んに行われている。また、インターネット上で商品を販売する複数の販売者(マーチャント)の商品販売ページを一つのサイトにまとめて、様々な品物を販売する、所謂、電子商店街、あるいは電子モールと称されるウェブサイトを利用する購入者も増えている。
【0003】
電子商店街においては、取引方法、決済方法、運営方法等を改善するために、従来より、様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1には、モールによる代行販売の方式において、店舗情報・商品情報を変更・追加に迅速に対応するために、プラグイン方式で店舗情報の追加・更新ができるフレームワークを提供することにより、店舗情報・商品情報を電子ショップ出店者が定義できるようにする、という技術が開示されている。
【0004】
ところで、商品販売者(マーチャント)が電子商店街において商品を販売するためには、まず、電子商店街を構成しているショッピングサイトを運営している管理者に、商店を開設することの申込を行う。例えば、ショッピングサイトで提供されている申込用のウェブ画面に、会社名、販売代金の振込先名義人、振込先口座等の決済情報及び販売する商品の商品情報等を入力して申込を行う。そして、運営サイト側が商品販売者(マーチャント)に対して電子商店街への出店を許可した場合に、ショッピングサイト運営サーバに、商品販売者用の商品データベース(以下、商品DB)が作成される。そして、商品販売者(マーチャント)は、端末を操作して商品DBに登録されている商品の価格変更や商品の追加・削除等を行い、商品DBを適宜更新しながら商品販売を行う。
【0005】
一方、ショッピングサイト運営サーバは、商品販売者(マーチャント)の商品DBに基づいて、商品購入者が端末を介して閲覧可能なウェブ画面からなる購入画面を作成する。この購入画面には商品名や価格等が表示され、商品購入者は、端末を介して購入画面を見ながら端末操作を行うことによって、商品を購入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2001−67418号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従来において、販売する商品の価格を変えたい場合には、商品販売者(マーチャント)が端末を操作して、商品ごとに価格を変更する操作を行い、商品DBの内容を更新する。この場合、多種類の販売商品を多数扱っている場合には、商品ごとに価格を変更する操作を行うことが、商品販売者(マーチャント)にとって大きな負担になる。
【0008】
そこで、本発明は、商品販売者(マーチャント)が、複数の所定の商品について、その価格をより簡易な形式で登録・変更・削除するとを可能とし、更に複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格の一括変更を可能とするショッピングサイト運営装置及びショッピングサイト運営方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記目的を達成するため、本発明は、次に記載する構成を備えている。
【0010】
(1) 通信ネットワークを介して商品販売者の端末と通信可能に接続され、当該商品販売者の商品を販売するネットショッピングサイトを運営するショッピングサイト運営装置であって、複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格のみを示す決済単位を、当該複数の所定の商品に対応付けられる特定の値札を識別する値札IDに関連付けて記憶する値札情報データベースと、価格を除く前記複数の所定の商品に係る情報を、前記複数の所定の商品をそれぞれ識別する商品IDに関連付けて記憶する商品データベースと、前記商品販売者の端末から、前記複数の所定の商品について前記値札IDの選択を受け付けたことに応じて、前記選択を受け付けた値札IDを前記複数の所定の商品の商品IDにそれぞれ関連付けて前記商品データベースに更に記憶する商品登録手段と、前記商品販売者の端末から、前記値札情報データベースの前記決済単位の変更要求を受け付けたことに応じて、当該変更を前記値札情報データベースに記憶する値札情報変更手段と、備えるショッピングサイト運営装置。
【0011】
(1)のショッピングサイト運営装置によれば、複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格のみを示す決済単位が、複数の所定の商品に対応付けられる特定の値札を識別する値札IDに関連付けて値札情報データベースに記憶される。また、価格を除く複数の所定の商品に係る情報が、複数の所定の商品をそれぞれ識別する商品IDに関連付けて商品データベースに記憶される。また、商品販売者の端末から、複数の所定の商品について値札IDの選択を受け付けたことに応じて、選択を受け付けた値札IDが、複数の所定の商品の商品IDにそれぞれ関連付けて商品データベースに更に記憶される。このように、商品販売者の端末の操作によって、商品IDに値札IDを関連付けて商品データベースに記憶することにより、複数の所定の商品に決済単位を一括して関連付けることが可能になり、従来における複数の所定の商品ごとに価格を入力する作業が大幅に省力化できる。また、値札情報データベースと商品データベースとは、値札IDによって関連付けられており、商品販売者の端末から、値札情報データベースの決済単位の変更要求を受け付けたことに応じて、当該変更が値札情報データベースに記憶されることにより、同じ値札IDが関連付けられている複数の所定の商品について、決済単位を一括して変更することが可能になる。例えば、値札IDに対応する決済単位を変更することにより、同じ値札IDが関連付けられている複数の所定の商品の価格を一括して変更することが可能になる。
【0012】
(2) ショッピングサイト運営装置が、通信ネットワークを介して商品販売者の端末と通信可能に接続され、当該商品販売者の商品を販売するネットショッピングサイトを運営するショッピングサイト運営方法であって、複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格のみを示す決済単位を、当該複数の所定の商品に対応付けられる特定の値札を識別する値札IDに関連付けて記憶する値札情報データベースと、価格を除く前記複数の所定の商品に係る情報を、前記複数の所定の商品をそれぞれ識別する商品IDに関連付けて記憶する商品データベースと、を備える前記ショッピングサイト運営装置は、前記商品販売者の端末から、前記複数の所定の商品について前記値札IDの選択を受け付けたことに応じて、前記選択を受け付けた値札IDを前記複数の所定の商品の商品IDに関連付けて前記商品データベースに更に記憶するステップと、前記商品販売者の端末から、前記値札情報データベースの前記決済単位の変更要求を受け付けたことに応じて、当該変更を前記値札情報データベースに記憶するステップと、を実行するショッピングサイト運営方法。
【0013】
(2)の方法によれば、(1)のショッピングサイト運営装置と同様の効果を奏する。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、商品販売者(マーチャント)が、複数の所定の商品の特定の価格を、より簡易な形式で登録・変更・削除するとを可能とし、更に複数の所定の商品の特定の価格の一括変更を可能とする商品DBの構築を容易に可能とするショッピングサイト運営装置及びショッピングサイト運営方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施形態に係るショッピングサイト運営装置の機能概要を示す図である。
【図2】本実施形態に係る値札情報DBを示す図である。
【図3】本実施形態に係る商品DBを示す図である。
【図4】本実施形態に係る値札情報DBと商品DBとの関連を示す図である。
【図5】値札情報DBに登録する決済情報を入力するための値札情報登録ページを示す図である。
【図6】商品DBに登録する商品情報を入力するための商品情報登録ページを示す図である。
【図7】商品DBに登録した商品のリストを示す図である。
【図8】商品購入者の端末の表示手段に表示される商品リストの画面を示す図である。
【図9】値札情報DBに登録する決済情報を入力するための値札情報変更ページを示す図である。
【図10】本実施形態に係る商品DBを示す図である。
【図11】商品購入者の端末の表示手段に表示される商品リストの画面を示す図である。
【図12】本実施形態に係るショッピングサイト運営装置が行う処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
[機能構成]
図1は、本実施形態に係るショッピングサイト運営装置の機能概要を示す図である。ショッピングサイト運営装置1は、商品販売者端末100及び商品購入者端末101にインターネット等の通信回線を介して通信可能に接続され、商品の紹介、購入、決済等をウェブ画面上で実現する電子商店街を提供することができるサーバである。
【0017】
本実施形態は、コンピュータ(ショッピングサイト運営装置1)及びその周辺装置に適用される。本実施形態における各部は、コンピュータ及びその周辺装置が備えるハードウェア並びに当該ハードウェアを制御するソフトウェアによって構成される。
【0018】
上記ハードウェアには、制御部としてのCPU(Central Processing Unit)の他、記憶部、通信装置、表示装置及び入力装置が含まれる。記憶部としては、例えば、メモリ(RAM:Random Access Memory、ROM:Read Only Memory等)、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)及び光ディスク(CD:Compact Disk、DVD:Digital Versatile Disk等)ドライブが挙げられる。通信装置としては、例えば、各種有線及び無線インターフェース装置が挙げられる。表示装置としては、例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等の各種ディスプレイが挙げられる。入力装置としては、例えば、キーボード及びポインティング・デバイス(マウス、トラッキングボール等)が挙げられる。
【0019】
上記ソフトウェアには、上記ハードウェアを制御するコンピュータ・プログラムやデータが含まれる。コンピュータ・プログラムやデータは、記憶部に記憶され、制御部により適宜実行、参照される。また、コンピュータ・プログラムやデータは、通信回線を介して配布されることも可能であり、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体に記録して配布されることも可能である。
【0020】
ショッピングサイト運営装置1は、本実施形態の機能を実行するプログラム(図示省略)等を記憶する記憶部13と、ショッピングサイト運営装置1に係る各機能を統括的に制御する制御部14と、を備える。
【0021】
記憶部13は、上述の各種プログラムの他に、値札情報データベース(以下、値札情報DBと称する)131及び商品データベース(以下、商品DBと称する)132を備える。
【0022】
図2は、本実施形態に係る値札情報DBを示す図である。値札情報DB131は、値札IDと、決済単位と、決済情報とを関連付けたデータとを関連付けて記憶するものである。値札IDは、複数の所定の商品に対応付けられる特定の値札を識別するものである。決済単位は、複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格のみを示すものである。決済情報は、振込先名義人と、振込先口座等からなる。具体的に、図2において、「001100」という値札IDには、決済単位が「100」、振込先名義人が「A」、振込先口座が「○○銀行□支店普通口座111111」という情報が関連付けられている。また、「001200」という値札IDには、決済単位が「200」、振込先名義人が「A」、振込先口座が「○○銀行□支店普通口座111111」という情報が関連付けられている。
【0023】
図3は、本実施形態に係る商品DBを示す図である。商品DB132は、商品ID、商品に係る情報及び値札IDとを関連付けて記憶するものである。商品に係る情報としては、商品名、商品紹介及び写真のファイル名等が該当する。商品IDは、商品を識別するための情報であり、商品それぞれが一意に決まるように付されている。また、値札IDは、複数の所定の商品の商品IDに対応している。このように、この複数の所定の商品の商品IDに値札IDを関連付けることにより、複数の商品それぞれに対して価格や決済情報の情報が対応付けられる。具体的に、図3において、「A001」という商品IDには、商品名が「リンゴ」、リンゴに関する商品紹介及び写真のファイル名の商品情報が関連付けられている。更に、「A001」という商品IDに、「001100」という値札IDが関連付けられている。このため、「リンゴ」という商品には、値札IDが「001100」の値札情報、すなわち、値札情報DB131の値札ID「001100」に対応する情報として、決済単位「100」、振込先名義人「A」及び振込先口座「○○銀行□支店普通口座111111」という情報が関連付けられている。
【0024】
図4は、本実施形態に係る値札情報DBと商品DBとの関連を示す図である。値札情報DB131においては、1つの値札IDに対して、決済単位と、振込先名義人と、振込先口座とが関連付けられている。また、商品DB132においては、1つの商品IDに対して、商品名と、商品紹介と、写真とが関連付けられている。更に、複数の所定の商品の商品IDに対して1つの値札IDが関連付けられている。図4に示されるように、値札IDは、値札情報DB131及び商品DB132を関連させるキー情報である。このように、値札情報DB131と商品DB132とは、値札IDによって関連付けられた関係データベースである。
【0025】
また、図1において、制御部14は、商品登録手段141と、受付手段142と、値札情報変更手段143と、購入画面生成送信手段144と、決済要求受付手段145と、決済処理手段146と、を備える。
【0026】
商品登録手段141は、商品販売者端末100から、商品情報と商品IDとを受け付ける。そして、商品登録手段141は、商品販売者端末100から受け付けた商品情報と商品IDとを関連付けて商品DB132に記憶(登録)するものである。具体的には、商品登録手段141は、商品販売者端末100の商品登録操作(例えば、商品登録を行うページへのアクセス操作)によって、図6に示す商品情報登録ページを商品販売者端末100に送信する。そして、商品登録手段141は、商品情報登録ページに入力された内容を受け付けたことに応じて、当該内容を、商品DB132に記憶させる。例えば、商品登録手段141は、商品登録ページにおいて、商品販売者から商品IDに係る商品について値札IDの選択を受け付けたことに応じて、選択を受け付けた値札IDを商品IDに関連付けて商品DB132に記憶させる。ここで、値札IDは、商品情報の登録時に登録してもよいし、また、商品情報を商品IDとともに登録した後に、商品DB132に登録してもよい。
【0027】
受付手段142は、商品販売者端末100からの上述の商品情報登録ページや、後述の値札情報登録ページのページ取得要求を受け付けるものである。
【0028】
値札情報変更手段143は、商品販売者端末100から送信された値札IDと、決済単位と、決済情報(振込先名義人及び振込先口座)とを値札情報として、値札情報DB131に登録するものである。また、値札情報変更手段143は、商品販売者端末100から値札情報DB131における、値札IDに対応する決済単位あるいは決済情報の変更要求を受け付けたことに応じて、変更した内容を値札情報DB131に記憶するものである。
【0029】
購入画面生成送信手段144は、商品DB132に登録された商品情報及び値札情報DB131に登録されている値札情報に基づいて、商品の紹介や購入を行うための商品購入ウェブページを生成する。更に、購入画面生成送信手段144は、商品購入者端末101から閲覧要求があった場合に、商品購入者端末101に商品購入ウェブページのデータを送信する。商品購入ウェブページのデータを受信した商品購入者端末101は、表示手段(図示せず)に商品購入ウェブページを表示させ、商品購入者から商品の購入を受け付ける。この商品購入ウェブページには、商品名、商品紹介、写真、価格等の画像が含まれる。商品購入者は、商品購入者端末101に表示された商品購入ウェブページを見ながら画面操作を行うことにより、商品の購入や決済を行う。
【0030】
決済要求受付手段145は、商品購入ウェブページにおける購入操作の後、商品購入者端末101から送信された決済要求を受け付けた場合に、決済処理手段146に決済処理を実行させる。決済処理手段146は、購入者が選択した商品の値札IDに基づいて、値札情報DB131から決済情報を読み出して、決済処理を実行する。
【0031】
[登録画面の説明]
図5は、値札情報DBに登録する値札情報を入力するための値札情報登録ページを示す図である。値札情報DB131への決済情報の新規登録又は登録内容の変更を行う場合、商品販売者は、商品販売者端末100を操作して表示手段(図示せず)に値札情報登録ページを表示させ、この値札情報登録ページの各種の入力項目に入力を行う。値札情報登録ページには、値札ID、決済単位、振込先名義人及び振込先口座の4つの入力項目がある。例えば、値札IDの入力項目に「001100」、決済単位の入力項目に「100」、振込先名義人の入力項目に「A」、振込先口座の入力項目に「○○銀行□支店普通口座111111」と入力して、登録ボタンを操作することにより、図2に示すように、値札情報DB131に登録される。この入力操作を決済単位ごとに行うことによって、値札情報DB131が構築される。
【0032】
本実施形態における値札IDの入力項目は、図5に示すように、ボタン操作によってリスト表示可能であり、この値札ID入力用の選択リストに表示された項目を選択することができる。また、図5においては値札ID入力用の選択リストについて記載されているが、決済単位の入力項目も、値札IDの入力項目と同様にボタン操作によってリスト表示可能であり、この決済単位入力用の選択リストには、複数の決済単位が表示され、これらの決済単位から選択することが可能になる。更に、図5に示すように、値札情報登録ページには、値札ID追加ボタンが備えられており、このボタンを操作することによって、新たに値札IDを登録することが可能になる。なお、本実施形態では、決済単位を選択しているが、直接決済単位を入力してもよい。
【0033】
図6は、商品DBに登録する商品情報を入力するための商品情報登録ページを示す図である。商品DB132への商品情報の登録、変更を行う場合、商品販売者は、商品販売者端末100を操作して、表示手段(図示せず)に商品情報登録ページを表示させ、この商品情報登録ページの各種の入力項目に入力を行う。商品情報登録ページには、値札ID、商品ID、商品名、商品紹介及び写真ファイル名の5つの入力項目がある。ここで、値札ID、決済単位及び商品IDが、商品情報登録における必須入力項目であり、他の入力項目には後で入力することも可能である。
【0034】
例えば、値札IDの入力項目に「001100」、商品IDの入力項目に「A001」、商品名の入力項目に「リンゴ」、商品紹介名の入力項目に「青森産」、写真ファイル名の入力項目に「ringo.jpg」、と入力して、登録ボタンを操作することによって入力データは、ショッピングサイト運営装置1に送信される。この入力データは、ショッピングサイト運営装置1の受付手段142によって受け付けられ、商品登録手段141によって、商品DB132に登録される。このような入力操作を商品IDごとに行うことによって、商品DB132における商品の追加が行われる。
【0035】
また、値札IDの入力項目には、値札情報DB131に登録されている値札IDのみが入力可能になっている。更に、値札IDの入力項目に所定の値札IDを入力すると、入力した値札IDに対応する決済単位が、決済単位の入力項目に自動的に入力される。そして、商品販売者端末100を操作して、値札IDの選択リストを表示させ、所望の値札IDを選択して、登録ボタンを操作する。これにより、値札IDの入力データがショッピングサイト運営装置1に送信される。そして、ショッピングサイト運営装置1の制御部14(商品登録手段141)によって、図3に示すように、商品DB132に登録される。
【0036】
また、商品情報登録ページは、登録商品リストのボタンを用意しており、このボタンを操作することにより、図7に示すように、商品DB132に登録されている商品の一覧が表示される。この一覧から登録内容を変更したい商品に対応する変更ボタンを操作することにより、選択した商品に係る情報が商品情報登録ページに表示される。更に、図7に示す登録商品リストは、値札IDを登録、変更する機能を備えている。まず、商品販売者端末100を操作して、値札IDの選択リストを表示させ、所望の値札IDを選択して、登録ボタンを操作する。ここで、複数の商品の値札IDの入力項目を書き換えてから登録ボタンを操作してもよい。これにより、変更内容が商品DB132に登録される。
【0037】
また、図7において、商品ID「A001」の変更ボタンを操作することにより、図6に示す商品情報登録ページが表示される。そして、登録内容の変更がある場合には、入力項目への入力操作を行い、登録ボタンを操作することにより、変更内容が商品DB132に登録される。
【0038】
図8は、商品購入者の端末の表示手段に表示される商品リストの画面を示す図である。図1に示す購入画面生成送信手段144は、商品DB132に登録されている商品情報及び値札情報DB131に登録されている決済情報に基づいて商品購入者端末101に提供する購入画面を作成する。商品購入者端末101は、ショッピングサイト運営装置1に閲覧要求することにより、商品購入者端末101の表示手段に図8に示す購入画面を表示する。
【0039】
購入画面は、商品名、価格、ストア名等の表示項目を備えている。図8に示す購入画面は、図2に示す値札情報DB131及び図3に示す商品DB132に基づいて作成されたものであり、商品名の項目には、商品DB132に登録された商品の商品名が表示される。価格の項目には、商品名に対応する決済単位が表示される。例えば、図8に示すように、リンゴ、ナシ、みかん等の商品名が表示され、価格の項目には、リンゴ、ナシ、みかんに対応して「100円」という価格が表示される。
【0040】
次に、商品の価格を変更する際の操作について説明する。
本実施形態は、個々の商品の価格を変更することと、同一の値札IDが付された複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格を一括して変更することが可能である。
【0041】
個々の商品の価格を変更する場合に、まず、商品販売者端末100の表示手段に、図6に示す商品情報登録ページを表示させる。次に、商品販売者が画面操作を行い、値札IDを変更する。例えば、リンゴの価格を100円から200円に変更して、その他の決済情報は変更しない場合には、値札IDを「001100」から「001200」に変更する。これに伴い、決済単位の表示も「100」から「200」に切り替わる。そして、登録ボタンを操作することにより、リンゴの価格が200円として商品DB132の内容が更新される。
【0042】
同一の値札IDが付された複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格を一括して変更する場合には、まず、商品販売者端末100の表示手段に、図9に示す値札情報変更ページを表示させる。次に、商品販売者が画面操作を行い、値札IDを変更する。例えば、図2に示す値札情報において、値札ID「001200」に対応している決済単位は「200」であるが、図9に示すように、値札情報変更ページを操作して、値札ID「001200」に対応している決済単位を「300」に変更する。これにより、図10に示すように、値札情報DB131における値札ID「001200」に対応する決済単位が「300」に変更される。
【0043】
また、値札情報DB131が変更されたことにより、商品DB132における値札ID「001200」に対応している決済単位が「300」に変更される。これに伴い、値札ID「001200」が対応している複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格が一括して「200円」から「300円」に切り替わり、商品販売者端末100の表示手段に表示される商品リストも変更される。例えば、図8に示すリストから、図11に示すリストのように、値札ID「001200」が付されている複数の所定の商品、すなわち、バナナ、カキ、イチゴの特定の価格が200円から300円に変更される。
【0044】
図12を参照して、ショッピングサイト運営装置1が行う処理について説明する。図12は、ショッピングサイト運営装置1が行う処理のフローチャートである。
【0045】
ステップS1において、ショッピングサイト運営装置1の制御部14は、商品販売者端末100から情報を受信したか否かを判定し、情報を受信した場合にはステップS2に処理を移し、情報を受信しない場合にはステップS1に処理を移す。
【0046】
ステップS2において、ショッピングサイト運営装置1の制御部14は、ステップS1で受信した情報が、値札情報DB131の登録内容の変更要求であるか否かを判定し、登録内容の変更要求であると判定した場合には、ステップS3に処理を移す。登録内容の変更を変更要求であると判定しない場合には、ステップS4に処理を移す。
【0047】
ステップS3において、ショッピングサイト運営装置1の制御部14は、商品販売者端末100からの入力情報に基づいて、値札情報DB131の登録内容を変更して、処理を終了する。
【0048】
ステップS4において、ショッピングサイト運営装置1の制御部14は、ステップS1で受信した情報が、商品DB132の登録内容の変更要求であるか否かを判定し、登録内容の変更要求であると判定した場合には、ステップS5に処理を移す。登録内容の変更要求であると判定しない場合には、ステップS6に処理を移す。
【0049】
ステップS5において、ショッピングサイト運営装置1の制御部14は、商品販売者端末100からの入力情報に基づいて、商品DB132を更新して、処理を終了する。
【0050】
ステップS6において、ショッピングサイト運営装置1の制御部14は、商品販売者端末100からの受信内容に対応する処理を行う。
【0051】
以上、説明したように、本実施形態によれば、値札情報DB131において、値札IDに関連付けて複数の所定の商品の特定の価格のみに対応する決済単位及び決済情報(例えば、振込先の名義人や口座番号等)が記憶されている。また、商品データベースにおいて、複数の所定の商品について値札IDの選択を受け付けたことに応じて、選択を受け付けた値札IDが当該複数の所定の商品の商品IDに関連付けて商品DB132に更に記憶される。
【0052】
このように、商品販売者端末100の操作によって、商品IDに値札IDを関連付けて商品DB132に記憶することにより、複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格を一括して関連付けることが可能になり、従来における商品ごとに価格をそれぞれ入力する作業が大幅に省力化できる。このため、商品販売者による商品データベースを構築する負担を低減することが可能になる。更に、最初に、値札情報DB131に、決済単位、振込名義人及び振込先口座情報を値札IDに関連付けて記憶しておき、後で、商品DB132に商品情報を登録していくことが可能になる。ここで、ショッピングサイトを運営する側にとって、ショッピングサイトへの参加申込に特に必要な情報は、商品販売者を特定する情報及び決済に用いる口座の情報である。このため、商品販売者は、前もってショッピングサイトへの参加申込だけしておいて、後に、販売する商品を決めていくことが可能になる。これにより、商品販売者にとっては、申込時に商品情報を入力する必要がなくなり、ショッピングサイトを運営する側にとっては、商品販売者が参加しやすいショッピングサイトを提供することが可能になる。
【0053】
また、本実施形態によれば、値札情報DB131と商品DB132とは、値札IDによって関連付けられており、商品販売者端末100から、値札情報DB131の決済単位あるいは決済情報の変更を受け付けたことに応じて、当該変更が値札情報DB131に記憶されることにより、同じ値札IDが関連付けられている複数の所定の商品について、決済単位あるいは決済情報を一括して変更することが可能になる。例えば、値札IDに対応する決済単位を変更することにより、同じ値札IDが関連付けられている複数の所定の商品に対応付けられる価格を一括して変更することが可能になる。これにより、例えば、タイムサービスのように、特定の時間帯において価格を下げる場合に、同じ値札IDに対応する決済単位を変更することにより、同額の多種の商品に対して、一括して価格の変更を行うことが可能になる。
【0054】
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に限るものではない。例えば、上述した実施形態においては、値札情報DB131は、値札IDに関連づけて決済単位と、決済情報とを記憶するものであるが、それに限らず、値札情報DB131には、値札IDに関連付けて決済単位を記憶してもよい。具体的には、値札IDに関連付けて決済単位を記憶する値札情報DB131の他に、値札IDに関連付けて決済情報(振込先の名義人や口座番号等)を記憶する決済情報DBとを用意し、値札情報DB131と決済情報DBとを値札IDによって関連付けてもよい。
【符号の説明】
【0055】
1 ショッピングサイト運営装置
13 記憶部
14 制御部
100 商品販売者端末
101 商品購入者端末
131 値札情報DB
132 商品DB
141 商品登録手段
142 受付手段
143 値札情報変更手段
144 購入画面生成送信手段
145 決済要求受付手段
146 決済処理手段

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ネットワークを介して商品販売者の端末と通信可能に接続され、当該商品販売者の商品を販売するネットショッピングサイトを運営するショッピングサイト運営装置であって、
複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格のみを示す決済単位を、当該複数の所定の商品に対応付けられる特定の値札を識別する値札IDに関連付けて記憶する値札情報データベースと、
価格を除く前記複数の所定の商品に係る情報を、前記複数の所定の商品をそれぞれ識別する商品IDに関連付けて記憶する商品データベースと、
前記商品販売者の端末から、前記複数の所定の商品について前記値札IDの選択を受け付けたことに応じて、前記選択を受け付けた値札IDを前記複数の所定の商品の商品IDにそれぞれ関連付けて前記商品データベースに更に記憶する商品登録手段と、
前記商品販売者の端末から、前記値札情報データベースの前記決済単位の変更要求を受け付けたことに応じて、当該変更を前記値札情報データベースに記憶する値札情報変更手段と、
を備えるショッピングサイト運営装置。
【請求項2】
ショッピングサイト運営装置が、通信ネットワークを介して商品販売者の端末と通信可能に接続され、当該商品販売者の商品を販売するネットショッピングサイトを運営するショッピングサイト運営方法であって、
複数の所定の商品に対応付けられる特定の価格のみを示す決済単位を、当該複数の所定の商品に対応付けられる特定の値札を識別する値札IDに関連付けて記憶する値札情報データベースと、
価格を除く前記複数の所定の商品に係る情報を、前記複数の所定の商品をそれぞれ識別する商品IDに関連付けて記憶する商品データベースと、を備える前記ショッピングサイト運営装置は、
前記商品販売者の端末から、前記複数の所定の商品について前記値札IDの選択を受け付けたことに応じて、前記選択を受け付けた値札IDを前記複数の所定の商品の商品IDに関連付けて前記商品データベースに更に記憶するステップと、
前記商品販売者の端末から、前記値札情報データベースの前記決済単位の変更要求を受け付けたことに応じて、当該変更を前記値札情報データベースに記憶するステップと、を実行するショッピングサイト運営方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2012−216085(P2012−216085A)
【公開日】平成24年11月8日(2012.11.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−81050(P2011−81050)
【出願日】平成23年3月31日(2011.3.31)
【出願人】(500257300)ヤフー株式会社 (1,128)