説明

シリアルプリンタ

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアルプリンタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、シリアルプリンタにおいては、印字ヘッドの先端とプラテンとの間のヘッドギャップを調整することができるように、ヘッドギャップ機構が配設されている。図2は従来のシリアルプリンタのヘッドギャップ機構の平面図、図3は従来のシリアルプリンタのヘッドギャップ動作の第1の状態図、図4は従来のシリアルプリンタのヘッドギャップ動作の第2の状態図である。
【0003】図において、11は印字ヘッド、12は該印字ヘッド11が搭載されるキャリッジフレーム、13は該キャリッジフレーム12に固定されたモータプレート、17はプラテン、18は該プラテン17に沿って配設され、前記キャリッジフレーム12を案内するキャリッジシャフトである。また、19は、前記モータプレート13に対して軸19aを中心として揺動自在に配設されたアジャストレバーであり、レンジ位置■〜■に置くことができるようになっている。アジャストレバー19が揺動させられると、アイドルギヤ20を介してアジャストギヤ21に回転が伝達される。なお、図示しない用紙の厚さに対応させてアジャストレバー19のレンジ位置■〜■が設定される。
【0004】前記アジャストギヤ21の下端はガイドレール22の上面に当接させられる。したがって、アジャストギヤ21を回転させることによって、モータプレート13の後端をキャリッジシャフト18を支点にして上下させることができる。また、ヘッドクランプ14を介してキャリッジフレーム12に固定されている前記印字ヘッド11は、キャリッジシャフト18を支点として回転させられ、印字ヘッド11の先端とプラテン17との間のヘッドギャップδを変化させる。
【0005】したがって、図3に示すようにヘッドギャップδを小さくしたり、図4に示すようにヘッドギャップδを大きくしたりして、用紙の厚さに対応する最適なヘッドギャップδを得ることができるようになっている。そして、前記アジャストレバー19の各レンジ位置■〜■において図示しないヘッドピンの駆動制御を最適に行うことができるように、各レンジ位置■〜■を検出するためのコンタクト23がアジャストレバー19の裏面に配設される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従来のシリアルプリンタにおいては、アジャストレバー19のレンジ位置■〜■に対応しない厚紙を使用しようとすると、アジャストレバー19のレンジ位置の数を多くし、ヘッドギャップδを大きくしなければならない。
【0007】ところが、該ヘッドギャップδを大きくするために、キャリッジシャフト18を支点として回転させられる印字ヘッド11の回転角を大きくしすぎると、該印字ヘッド11の上ピンの先端とプラテン17との間隙(げき)が大きくなるのに対して、印字ヘッド11の下ピンの先端とプラテン17との間隙が小さくなってしまう。その結果、両間隙の差が大きくなりすぎて、図示しないヘッドピンの駆動制御では吸収することができなくなり、上ピン側の印字濃度が低くなって濃度むらが発生してしまう。
【0008】本発明は、前記従来のシリアルプリンタの問題点を解決して、厚紙を使用した場合でも濃度むらが発生することがないシリアルプリンタを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のシリアルプリンタにおいては、印字ヘッドと、キャリッジシャフトに沿って移動自在に配設され、垂直部を備えたキャリッジフレームと、該キャリッジフレームよりプラテン側に配設され、前記印字ヘッドを前記垂直部に固定するためのヘッドクランプと、前記キャリッジフレームをキャリッジシャフトを中心として回転させ、ヘッドギャップを調整するヘッドギャップ機構と、前記垂直部と印字ヘッドとの間に選択的に装着され、通常の厚さの用紙を使用するときの通常モードと、厚紙を使用するときの厚紙モードとを設定する調整プレートとを有する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態におけるシリアルプリンタのヘッドギャップ機構の分解斜視図、図5は本発明の第1の実施の形態における通常モード時のシリアルプリンタの側面図、図6は本発明の第1の実施の形態における厚紙モード時のシリアルプリンタの側面図、図7は本発明の第1の実施の形態におけるシリアルプリンタのヘッドギャップ機構の平面図である。
【0011】図において、11は印字ヘッド、12は該印字ヘッド11が搭載されるキャリッジフレーム、13は該キャリッジフレーム12に固定されたモータプレート、14は前記印字ヘッド11をキャリッジフレーム12に固定するためのヘッドクランプ、15はヘッドギャップδ(図3参照)を調整するための調整プレート、16は前記キャリッジフレーム12に装着され固定されたリボンプロテクタ、17はプラテン、18は該プラテン17に沿って配設され、前記キャリッジフレーム12を案内するキャリッジシャフトである。
【0012】また、19は、前記モータプレート13に対して軸19aを中心として揺動自在に配設されたアジャストレバーであり、レンジ位置■〜■に置くことができるようになっている。アジャストレバー19が揺動させられると、アイドルギヤ20を介してアジャストギヤ21に回転が伝達される。なお、図示しない用紙の厚さに対応させてアジャストレバー19のレンジ位置■〜■が設定される。
【0013】前記アジャストギヤ21の下端はガイドレール22の上面に当接させられる。したがって、アジャストギヤ21を回転させることによって、モータプレート13の後端をキャリッジシャフト18を支点にして上下させることができる。また、ヘッドクランプ14を介してキャリッジフレーム12に固定されている前記印字ヘッド11は、キャリッジシャフト18を支点として回転させられ、印字ヘッド11の先端とプラテン17との間のヘッドギャップδを変化させる。
【0014】そして、前記アジャストレバー19の各レンジ位置■〜■においてヘッドピンの駆動制御を最適に行うことができるように、各レンジ位置■〜■を検出するためのコンタクト23がアジャストレバー19の裏面に配設される。ところで、前記調整プレート15は、キャリッジフレーム12の垂直部12aと印字ヘッド11との間、及び垂直部12aとヘッドクランプ14との間のどちら側にも配設することができるような形状を有する。
【0015】したがって、通常の厚さの用紙を使用して印字を行う場合、調整プレート15を、キャリッジフレーム12の垂直部12aとヘッドクランプ14との間に置いて通常モードにすることができるとともに、厚紙を使用して印字を行う場合、調整プレート15をキャリッジフレーム12の垂直部12aと印字ヘッド11との間に置いて厚紙モードにすることができる。
【0016】そして、通常モードにおいては、図5に示すように、調整プレート15をキャリッジフレーム12の垂直部12aとヘッドクランプ14との間に配設し、印字ヘッド11をヘッドクランプ14によって固定する。このとき、キャリッジフレーム12のリブ25にセットされたリボンプロテクタ16の後方脚部16cと前記垂直部12aとの間に調整プレート15が配設されるので、リボンプロテクタ16は前方に位置し、前記リブ25に中央脚部16bが押圧される。その結果、前方脚部16aとリブ25との間に距離t1 の隙間(すきま)が形成される。この場合、後方脚部16cと前記垂直部12aとの間の距離t2 は調整プレート15の厚さと等しいので、リボンプロテクタ16は前後に移動しない。
【0017】次に、印字を行う場合には、各種の厚さの用紙に対して最適なヘッドギャップδを形成することができるように、アジャストレバー19を操作する。そして、該アジャストレバー19を操作することによって、アジャストギヤ21が回転すると、キャリッジシャフト18を支点としてモータプレート13の後端が上下する。
【0018】このとき、印字ヘッド11もキャリッジシャフト18を支点として回転運動を行い、アジャストレバー19の各レンジ位置■〜■に対応させてヘッドギャップδを変化させる。また、厚紙モードにおいては、図6R>6に示すように、調整プレート15をキャリッジフレーム12の垂直部12aと印字ヘッド11との間に配設し、印字ヘッド11をヘッドクランプ14によって固定する。
【0019】この場合、調整プレート15の厚さだけ印字ヘッド11を後退させることができるので、図5に示すように通常モードにおけるヘッドギャップをδ1 とし、図6に示すように厚紙モードにおけるヘッドギャップをδ2 とすると、δ2 =δ1 +t2になり、調整プレート15の厚さだけヘッドギャップδ2 を大きくすることができる。なお、このとき、キャリッジフレーム12は移動しない。
【0020】このように、調整プレート15を、垂直部12aとヘッドクランプ14との間に配設するか、垂直部12aと印字ヘッド11との間に配設するかによって、印字ヘッド11を回転させることなくヘッドギャップδ1 を大きくしてδ2 にし、通常モードから厚紙モードに変更することができる。したがって、ヘッドギャップδの変更に伴って印字ヘッド11が水平に動かされるので、印字ヘッド11の上ピン側の印字濃度と下ピン側の印字濃度とが等しくなり濃度むらが発生するのを抑制することができる。
【0021】そして、アイドルギヤ20と中央脚部16bとを接触させた状態において、キャリッジフレーム12のリブ25にセットされたリボンプロテクタ16の後方脚部16cと前記垂直部12aとの間に、調整プレート15の厚さと等しい距離t2 の隙間が、また、前記前方脚部16aとリブ25との間に距離t1 の隙間がそれぞれ形成される。
【0022】したがって、印字部に用紙が搬送されたときに、リボンプロテクタ16に加わる負荷を逃がすことができる。図8は本発明の第1の実施の形態におけるリボンプロテクタの第1の状態図、図9は本発明の第1の実施の形態におけるリボンプロテクタの第2の状態図である。
【0023】前述したように、厚紙モード時においては、図8に示すように、リボンプロテクタ16の後方脚部16cとキャリッジフレーム12の垂直部12aとの間に距離t2 の隙間が形成される。この状態において、図9に示すように、用紙が印字部に搬送されると、用紙の先端がリボンプロテクタ16の表面に当たり、用紙の負荷によってリボンプロテクタ16は位置Dを中心にして回転し、後方脚部16cの角部31が前記垂直部12aに当接すると回転が止まる。
【0024】したがって、厚紙モードにすると、リボンプロテクタ16がフリーの状態になるので、用紙が印字部に搬送されると、リボンプロテクタ16が用紙の負荷によって後方に逃げる。この場合、プラテン17とリボンプロテクタ16との間隔が確保されるので、スペーシング動作によるリボンプロテクタ16と用紙との摩擦負荷を軽減することができる。その結果、スペーシング動作を円滑に行うことができる。
【0025】なお、通常モードにおけるヘッドギャップδ1 (図5)及び厚紙モードにおけるヘッドギャップδ2 (図6)は、いずれもアジャストレバー19(図7)を操作することによって調整することができる。また、図において、25はリブ、16aは前方脚部、16bは中央脚部である。図10は本発明の第1の実施の形態における通常モード時のヘッドギャップ動作を示す図、図1111は本発明の第1の実施の形態における厚紙モード時のヘッドギャップ動作を示す図である。
【0026】図10は通常モードにおいて、モータプレート13の後端を上方に移動させ、印字ヘッド11の先端とプラテン17との間のヘッドギャップδ1 を小さくした状態を、図11は厚紙モードにおいて、モータプレート13の後端を下方に移動させ、印字ヘッド11の先端とプラテン17との間のヘッドギャップδ2 を大きくした状態を示す。
【0027】ところで、前記アジャストレバー19(図7R>7)のレンジ位置■〜■を検出するためにコンタクト23がアジャストレバー19の裏面に配設され、前記コンタクト23の先端がアジャストレバー19の動作に対応してモータプレート13に選択的に接触するようになっている。なお、図において、12はキャリッジフレーム、14はヘッドクランプ、15は調整プレート、16はリボンプロテクタ、18はキャリッジシャフト、21はアジャストギヤ、22はガイドレールである。
【0028】図12は本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置を示す第1の図、図13R>3は本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置を示す第2の図、図14は本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置を示す第3の図、図15は本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置を示す第4の図、図1616は本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置の判別表を示す図である。
【0029】図において、13はモータプレート、19はアジャストレバー、23はコンタクト、A〜Cは該コンタクト23の接触端子である。図16に示すように、通常モード及び厚紙モードにおいて、アジャストレバー19がレンジ位置■に置かれると、接触端子Aはオンになり、接触端子B、Cはオフになり、アジャストレバー19がレンジ位置■に置かれると、接触端子A、Bはオンになり、接触端子Cはオフになり、アジャストレバー19がレンジ位置■及び■に置かれると、接触端子A〜Cはオンになり、アジャストレバー19がレンジ位置■に置かれると、接触端子A、Cはオンになり、接触端子Bはオフになる。
【0030】したがって、モータプレート13内の図示しない内部回路によって、各接触端子A〜Cのオン・オフに基づいて各レンジ位置■〜■を判断することができる。そして、各レンジ位置■〜■の信号は図示しない制御部に送られ、該制御部は、各レンジ位置■〜■に対応させて図示しないヘッドピンの駆動制御を行う。ところで、アジャストレバー19が同じレンジ位置■〜■に置かれていても、通常モード時においてはヘッドギャップδ1 (図10)が設定され、厚紙モード時においてはヘッドギャップδ2 (図11)が設定されるので、ヘッドピンの駆動制御における駆動条件は異なる。
【0031】そこで、通常モードが設定されているか厚紙モードが設定されているかを判断するための図示しない制御部に判断手段が配設される。本実施の形態においては、オペレータはシリアルプリンタの図示しない操作部を操作して、メニュー内の通常モード又は厚紙モードを選択することができるようになっている。そして、前記制御部の切替手段は、モードに対応させて駆動条件を切り替え、通常モードが選択されると、通常モード用の駆動制御の駆動条件を設定し、厚紙モードが選択されると、厚紙モード用の駆動制御の駆動条件を設定する。
【0032】このように、通常モード及び厚紙モードのいずれにおいても、駆動条件を切り替えて最適なヘッドピンの駆動制御を行うことができる。なお、オペレータの操作によるショートプラグの差替え、スイッチのオン・オフ等によって、通常モードが設定されているか厚紙モードが設定されているかを判断することもできる。
【0033】次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。図17は本発明の第2の実施の形態におけるシリアルプリンタのヘッドギャップ機構の分解斜視図、図18は本発明の第2の実施の形態におけるシリアルプリンタの通常モード時の側面図、図19は本発明の第2の実施の形態におけるシリアルプリンタの厚紙モード時の側面図である。なお、第1の実施の形態と同様の要素については、同じ符号を付与することによって説明を省略する。
【0034】この場合、調整プレート15の側縁部にアーム15aが形成されるとともに、マイクロスイッチ26がモータプレート13の上に配設され、前記マイクロスイッチ26の信号が図示しない制御部に送られるようになっている。また、マイクロスイッチ26は、上方に向けて付勢されたアクチュエータ27を有する。前記構成のシリアルプリンタにおいて、まず、通常モード時においては、図18に示すように、調整プレート15が、キャリッジフレーム12の垂直部12aとヘッドクランプ14との間に装着される。このとき、調整プレート15のアーム15aは前記マイクロスイッチ26のアクチュエータ27を押し下げない。
【0035】次に、厚紙モード時においては、図19に示すように、調整プレート15が、キャリッジフレーム12の垂直部12aと印字ヘッド11との間に装着される。このとき、前記アーム15aはマイクロスイッチ26のアクチュエータ27を押下するので、マイクロスイッチ26の信号が前記制御部に送られる。このように、該制御部の判断手段は、通常モードと厚紙モードとをマイクロスイッチ26のオン・オフによって判断する。したがって、通常モードと厚紙モードとの判断を誤ることがなくなるので、厚紙モードで通常の厚さの用紙に印字したり、通常モードで厚紙に印字したりすることがなく、例えば、図示しないヘッドピンの折損、インクリボン生地の損傷等が発生するのを防止することができる。
【0036】また、オペレータがシリアルプリンタの図示しない操作部を操作することによって通常モードと厚紙モードとの別を入力する必要がなくなるので、操作性を向上させることがてきる。本実施の形態においては、マイクロスイッチ26を使用して調整プレート15の有無を検出しているが、センサ等によって調整プレート15の有無を検出することもできる。
【0037】なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によれば、シリアルプリンタにおいては、印字ヘッドと、キャリッジシャフトに沿って移動自在に配設され、垂直部を備えたキャリッジフレームと、該キャリッジフレームよりプラテン側に配設され、前記印字ヘッドを前記垂直部に固定するためのヘッドクランプと、前記キャリッジフレームをキャリッジシャフトを中心として回転させ、ヘッドギャップを調整するヘッドギャップ機構と、前記垂直部と印字ヘッドとの間に選択的に装着され、通常の厚さの用紙を使用するときの通常モードと、厚紙を使用するときの厚紙モードとを設定する調整プレートとを有する。
【0039】この場合、通常モード時に、前記垂直部と印字ヘッドとの間に前記調整プレートを装着せず、厚紙モード時には、前記垂直部と印字ヘッドとの間に前記調整プレートを装着する。したがって、厚紙モード時に調整プレートの厚さだけ印字ヘッドを後退させることができるので、調整プレートの厚さだけヘッドギャップを大きくすることができる。
【0040】また、ヘッドギャップの変更に伴って印字ヘッドが水平に動かされるので、濃度むらが発生するのを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるシリアルプリンタのヘッドギャップ機構の分解斜視図である。
【図2】従来のシリアルプリンタのヘッドギャップ機構の平面図である。
【図3】従来のシリアルプリンタのヘッドギャップ動作の第1の状態図である。
【図4】従来のシリアルプリンタのヘッドギャップ動作の第2の状態図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における通常モード時のシリアルプリンタの側面図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態における厚紙モード時のシリアルプリンタの側面図である。
【図7】本発明の第1の実施の形態におけるシリアルプリンタのヘッドギャップ機構の平面図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態におけるリボンプロテクタの第1の状態図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるリボンプロテクタの第2の状態図である。
【図10】本発明の第1の実施の形態における通常モード時のヘッドギャップ動作を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における厚紙モード時のヘッドギャップ動作を示す図である。
【図12】本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置を示す第1の図である。
【図13】本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置を示す第2の図である。
【図14】本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置を示す第3の図である。
【図15】本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置を示す第4の図である。
【図16】本発明の第1の実施の形態におけるアジャストレバーのレンジ位置の判別表を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態におけるシリアルプリンタのヘッドギャップ機構の分解斜視図である。
【図18】本発明の第2の実施の形態におけるシリアルプリンタの通常モード時の側面図である。
【図19】本発明の第2の実施の形態におけるシリアルプリンタの厚紙モード時の側面図である。
【符号の説明】
11 印字ヘッド
12 キャリッジフレーム
12a 垂直部
14 ヘッドクランプ
15 調整プレート
16 リボンプロテクタ
17 プラテン
18 キャリッジシャフト
25 リブ
δ、δ1 、δ2 ヘッドギャップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】 (a)印字ヘッドと、(b)キャリッジシャフトに沿って移動自在に配設され、垂直部を備えたキャリッジフレームと、(c)該キャリッジフレームよりプラテン側に配設され、前記印字ヘッドを前記垂直部に固定するためのヘッドクランプと、(d)前記キャリッジフレームをキャリッジシャフトを中心として回転させ、ヘッドギャップを調整するヘッドギャップ機構と、(e)前記垂直部と印字ヘッドとの間に選択的に装着され、通常の厚さの用紙を使用するときの通常モードと、厚紙を使用するときの厚紙モードとを設定する調整プレートとを有することを特徴とするシリアルプリンタ。
【請求項2】 (a)前記キャリッジフレームは、前記垂直部の前方にリボンプロテクタをセットするためのリブを備え、(b)前記調整プレートは、前記垂直部と印字ヘッドとの間、及び前記垂直部とヘッドクランプとの間の一方に選択的に装着されるとともに、(c)前記調整プレートを前記垂直部と印字ヘッドとの間に装着したときに、前記垂直部とリボンプロテクタとの間に、前記リボンプロテクタをフリー状態にする隙間が形成される請求項1に記載のシリアルプリンタ。
【請求項3】 (a)通常モードが設定されたか厚紙モードが設定されたかを判断する判断手段と、(b)該判断手段の判断結果に基づいて、ヘッドピンの駆動制御を切り替える切替手段とを有する請求項1に記載のシリアルプリンタ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図12】
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【図13】
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【図7】
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【図8】
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【図10】
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【図11】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図18】
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【図19】
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【図17】
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【特許番号】特許第3033814号(P3033814)
【登録日】平成12年2月18日(2000.2.18)
【発行日】平成12年4月17日(2000.4.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願平7−211866
【出願日】平成7年8月21日(1995.8.21)
【公開番号】特開平9−58088
【公開日】平成9年3月4日(1997.3.4)
【審査請求日】平成11年2月17日(1999.2.17)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【参考文献】
【文献】特開 平6−238965(JP,A)
【文献】特開 昭61−237674(JP,A)