説明

シロアリ防除剤

【課題】 シロアリの防除性能に優れ、しかも、人畜や環境に対する安全性がより高いシロアリ防除剤を提供すること。
【解決手段】 シロアリ防除剤の有効成分として、エクジソン(α−エクジステロン)、20−ヒドロキシエクジステロン(β−エクジステロン)、ポリポジンB、パフィアエキスなどのエクジステロイドを用いる。このエクジステロイドとしては、エクジステロイドを保持するプテリディウム属などの植物の抽出物であってもよい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シロアリ防除剤に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、シロアリ防除剤としては、例えば、ホキシム、クロルピリホスなどの有機リン系化合物、プロポキサー、バッサなどのカルバメート系化合物、アレスリン、パーメスリンなどのピレスロイド系化合物などの、殺虫性の強い化学合成薬剤が知られている。
上記の化合物は、そのほとんどが、比較的毒性の低い化合物である。しかし、例えば、有機リン系化合物やカルバメート系化合物のなかには、人畜に対してコリンエステラーゼ活性阻害作用を有するものがあり、また、ピレスロイド系化合物には、魚毒性の高いものが多い。それゆえ、上記の化合物については、人畜や環境に対する安全性が十分であるとは言い難く、自然の生態系を破壊するおそれがある。
【0003】
一方、天然物由来のシロアリ防除剤も知られている。例えば、キハダ(Phellodendron amurense Rupr., P. molle Nakai)に含まれるオバクノンや、オウレン(Coptis japoni
ca Makino)の根およびキハダ(Phellodendron amurense Rupr.)の樹皮などに含まれるベルベリンは、シロアリに対する防除効果が認められている。
また、特許文献1には、安全性の高いシロアリ防除剤として、ニームの有機溶媒または含水溶媒による抽出物を有効成分として含有する防除剤が開示されており、さらに、特許文献2には、モリンガ属、マラー属などの植物から抽出または滲出された成分を害虫防除剤として用いることが開示されている。
【特許文献1】特開平3−41011号公報
【特許文献2】特開平6−329514号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の、植物に由来する成分については、そのシロアリ防除効果が十分であるとはいえない。
そこで、本発明の目的は、シロアリの防除性能に優れ、しかも、人畜や環境に対する安全性がより高いシロアリ防除剤を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者らは、上記目的を達成するために、新規なシロアリ防除の有効成分について、鋭意検討したところ、昆虫などの節足動物や一部の植物体に含まれている特定のステロイド類が、遅効性のシロアリ防除剤として有用であり、これら特定のステロイド類を有効成分として用いることにより、上記の課題を解決できるとの知見を見出し、さらに研究を進めた結果、本発明を完成するに至った。
【0006】
すなわち、本発明は、
(1) エクジステロイドを有効成分とすることを特徴とする、シロアリ防除剤、
(2) 前記エクジステロイドが、エクジソン、20−ヒドロキシエクジソン、ポリポジンB、ポナステロンA、イノコステロン、20,26−ジヒドロキシエクジソン、シアステロン、2−デオキシエクジソン、3−エポエクジソン、3−エピ−20−ヒドロキシエクジソンからなる群より選ばれる、少なくとも1種であることを特徴とする、前記(1)に記載のシロアリ防除剤、
(3) 前記エクジステロイドが、植物から採取されたエクジステロイドを含む成分であることを特徴とする、前記(1)に記載のシロアリ防除剤、
(4) 前記植物から採取されたエクジステロイドを含む成分が、下記(A)〜(L)からなる群より選ばれる少なくとも1つの属に属する植物から採取されたものであることを特徴とする、前記(3)に記載のシロアリ防除剤、
(A)プテリディウム(Pteridium)属(ワラビ)
(B)オスムンダ(Osmunda)属(ゼンマイ)
(C)ポリポディウム(Polypodium)属(エゾデンダ)
(D)ブレクヌム(Blechnum)属(ヒリュウシダ)
(E)イポモエア(Ipomoea)属(サツマイモ)
(F)ポドカルプス(Podocarpus)属(マキ)
(G)ゴムフレナ(Gomphrena)属(センニチコウ)
(H)アジュガ(Ajuga)属(キランソウ)
(I)ビテックス(Vitex)属(ハマゴウ)
(J)ヘレボルス(Helleborus)属(クリスマスローズ)
(K)パフィア属(Pfaffia)
(L)センタウレア(Centaurea)属(ヤグルマギク)
を提供するものである。
【発明の効果】
【0007】
本発明のシロアリ防除剤によれば、昆虫などの節足動物や、一部の植物体に含まれるエクジステロイドを有効成分としていることから、人畜や環境に対する安全性が高い。
また、本発明のシロアリ防除剤は、シロアリ防除剤が使用されてからシロアリが死亡するまでの間のシロアリの活動を著しく低下させて、食害の発生を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明のシロアリ防除剤は、エクジステロイドを有効成分として含有している。
上記シロアリ防除剤による防除対象は、シロアリ(等翅)目に属する昆虫であること以外は、特に限定されないが、具体的には、例えば、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)、ヤマトシロアリ(Reticulitermes speratus)などのミゾガシラシロアリ科に属するもの、アメリカカンザイシロアリ、ダイコクシロアリなどのレイビシロアリ科に属するものなどが挙げられる。
【0009】
なお、シロアリに対する「防除」とは、殺虫のみならず、忌避、摂食阻害をも含めた意味に用いている。
上記シロアリ防除剤の有効成分であるエクジステロイド(ecdysteroid)は、エクジソン(ecdysone)およびその類似物質の総称である。これらエクジソンおよびその類似物質は、例えば、昆虫などの節足動物において、脱皮や変態を誘導するホルモン(脱皮ホルモン)として含まれている。また、エクジソンおよびその類似物質は、一部の植物体にも含まれている。
【0010】
上記シロアリ防除剤に用いられるエクジステロイドは、動物から採取されたエクジステロイドおよび植物から採取されたエクジステロイドのいずれであってもよく、好ましくは、植物から採取されたエクジステロイドである。
エクジステロイドの具体例としては、例えば、エクジソン(化合物名:2β,3β,14α,22,25−ペンタヒドロキシ−5β−コレスト−7−エン−6−オン、慣用名:α−エクジソン、エクジステロン;Z,P)、20−ヒドロキシエクジステロン(慣用名:β−エクジソン;Z,P)、ポリポジンB(Polypodine B;Z,P)、ポナステロンA(Z,P)、イノコステロン(Z,P)、20,26−ジヒドロキシエクジソン(Z)、シアステロン(P)、2−デオキシエクジソン(Z,P)、3−エポエクジソン(Z)、3−エピ−20−ヒドロキシエクジソン(Z)などが挙げられる。なお、上記具体例のうち、Zは、動物体から得られるもの(動物エクジソン)であることを示し、Pは、植物体から得られるもの(植物エクジソン)であることを示す。また、Zは、実験条件下で得られる動物エクジソンであることを示す。
【0011】
上記エクジステロイドは、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。なお、上記エクジステロイドは、動物由来および植物由来の別にかかわらず、2種以上を混合することができる。上記エクジステロイドの中でも、好ましくは、エクジソン、20−ヒドロキシエクジステロン、ポリポジンBが挙げられる。
動物から採取されたエクジステロイドとしては、例えば、昆虫の幼虫、サナギにみられる前胸腺から抽出されたものや、甲殻類のY器官から抽出されたものが挙げられる。
【0012】
植物から採取されたエクジステロイドを含む成分としては、例えば、(A)プテリディウム(Pteridium)属(ワラビ)、(B)オスムンダ(Osmunda)属(ゼンマイ)、(C)ポリポディウム(Polypodium)属(エゾデンダ)、(D)ブレクヌム(Blechnum)属(ヒリュウシダ)、(E)イポモエア(Ipomoea)属(サツマイモ)、(F)ポドカルプス(Podocarpus)属(マキ)、(G)ゴムフレナ(Gomphrena)属(センニチコウ)、(H)アジュガ(Ajuga)属(キランソウ)、(I)ビテックス(Vitex)属(ハマゴウ)、(J)ヘレボルス(Helleborus)属(クリスマスローズ)、(K)パフィア(Pfaffia)属、(L)センタウレア(Centaurea)属(ヤグルマギク)などの属に属する植物から採取されたもの、またはそれらから抽出されたものが挙げられる。
【0013】
プテリディウム属(ワラビ)に属する植物としては、例えば、プテリディウム・アクイリヌム(Pteridium aquilinum;ワラビ)などが挙げられる。
オスムンダ属(ゼンマイ)に属する植物としては、例えば、オスムンダ・ヤポニカ(Osmunda japonica;ゼンマイ)、オスムンダ・アシアティカ(Osmunda asiatica;ヤマドリゼンマイ)などが挙げられる。
【0014】
ポリポディウム属(エゾデンダ)に属する植物としては、例えば、ポリポディウム・ブルガレ(Polypodium vulgare;オオエゾデンダ)、ポリポディウム・ハスタトゥム(P. hastatum)、ポリポディウム・ニポニクム(P. niponicum;アオネカズラ)、ポリポディウム・ツンベルギナム(P. thunberginum;ノキシノブ)、ポリポディウム・ヤポニクム(P. japonicum;オシャブシデンダ)などが挙げられる。
【0015】
ブレクヌム属(ヒリュウシダ)に属する植物としては、例えば、ブレクヌム・ミヌス(Blechnum minus)、ブレクヌム・ニポニクム(B. niponicum;シシガシラ)などが挙げられる。
イポモエア属(サツマイモ)に属する植物としては、例えば、イポモエア・バタタス(Ipomoea batatas;サツマイモ)、イポモエア・アルバ(I. alba;ヨルガオ)、イポモエア・アクアティカ(I. aquatica;ヨウサイ)、イポモエア・カロニクション(I. calonyction)、イポモエア・ペス−カプラエ(I. pes-caprae;グンバイヒルガオ)などが挙げられる。
【0016】
ポドカルプス属(マキ)に属する植物としては、例えば、ポドカルプス・マクロフィルス(Podocarpus macrophyllus;イヌマキ)などが挙げられる。
ゴムフレナ属(センニチコウ)に属する植物としては、例えば、ゴムフレナ・ハーゲアナ(Gomphrena haageana;アメリカセンニチコウ)、ゴムフレナ・グロボサ(G. globosa;センニチコウ)などが挙げられる。
【0017】
アジュガ属(キランソウ)に属する植物としては、例えば、アジュガ・インキーサ(Ajuga incisa;ヒイラギソウ)、アジュガ・デクンベンス(Ajuga decumbens;キランソウ)などが挙げられる。
ビテックス属(ハマゴウ)に属する植物としては、例えば、ビテックス・メガポタミカ(Vitex megapotamica)、ビテックス・ロツンディフォリア(V. rotundifolia;ハマゴウ)、ビテックス・キャンナビフォリア(V. cannabifolia;ニンジンボク)などが挙げられる。
【0018】
ヘレボルス属(クリスマスローズ)に属する植物としては、例えば、ヘレボルス(Helleborus genus;クリスマスローズ)などが挙げられる。
パフィア属に属する植物としては、例えば、パフィア・イレジノイデス(Pfaffia iresinoides)などが挙げられる。
センタウレア属(ヤグルマギク)に属する植物としては、例えば、センタウレア・カルタモイデス(Centaurea carthamoides)、センタウレア・シアヌス(C. cyanus;ヤグルマギク)などが挙げられる。
【0019】
植物由来のエクジステロイドを含む成分は、上記の属に属する植物から、公知、慣用の方法により、抽出し、または、滲出させることにより得られる。
すなわち、エクジステロイドを含む成分を抽出または滲出により採取するには、一般的には、上記の属に属する植物の全体を細断し、または、上記の属に属する植物の種子、葉、茎、花、根などの部分を細断して、乾燥または粉砕する。次いで、有効成分を、適当な溶媒により抽出させ、または、圧搾などにより滲出させて、必要に応じ、濃縮、精製などの処理をすればよい。
【0020】
また、エクジステロイドを含む成分を滲出により採取するための他の方法として、例えば、植物体の一部に傷をつけて、滲出物を採取する方法や、植物体またはその一部を、必要に応じて熱水処理などを施した後、圧搾して、滲出物を採取する方法が挙げられる。
これら植物由来のエクジステロイドを含む成分は、エキスとして市販されているものであってもよい。市販のエキスとしては、例えば、パフィアエキス(主たるエクジステロイド成分:20−ヒドロキシエクジソン(β−エクジソン))などが挙げられる。
【0021】
抽出または滲出処理に用いられる溶媒としては、特に限定されないが、例えば、水、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブチルアルコール、n−ヘキシルアルコール、n−オクチルアルコール、シクロヘキシルアルコールなどのアルコール類、例えば、エチルエーテル、プロピルエーテル、イソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、環状エーテル(例えば、ジオキサン、テトラヒドロフランなど。)、モノまたはジアルキレングリコールモノアルキルエーテル(例えば、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなど。)などのエーテル類、例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、シクロヘキサノンなどのケトン類、例えば、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル類、例えば、四塩化炭素、クロロホルムジクロロメタン、1,2−ジクロロエタンなどのハロゲン化炭化水素類、例えば、ヘキサン、オクタンなどの脂肪族炭化水素類、例えば、シクロヘキサン、シクロヘプタンなどの脂環式炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類、例えば、アセトニトリルなどのニトリル類、例えば、ギ酸、酢酸などのカルボン酸類、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ピリジンなどの非プロトン性極性溶媒などが挙げられる。これらの溶媒は、単独で用いてもよく、2種以上を混合して用いてもよい。また、上記例示の溶媒の中でも、好ましくは、水または親水性溶媒が挙げられる。親水性溶媒としては、例えば、炭素数が1〜4程度のアルコール類、例えば、ジメトキシエタン、環状エーテル、モノまたはジアルキレングリコールモノアルキルエーテルなどのエーテル類、例えば、アセトンなどのケトン類、ニトリル類、有機カルボン酸類、非プロトン性極性溶媒などが挙げられる。
【0022】
上記溶媒の使用量は、エクジステロイドの抽出または滲出操作が妨げられたり、抽出効率または滲出効率が損なわれたりすることのない範囲であればよい。それゆえ、特に限定されないが、例えば、上記植物100重量部に対して、50〜10000重量部、好ましくは、70〜5000重量部、より好ましくは、100〜2000重量部である。また、抽出または滲出処理の温度は、特に限定されないが、例えば、0〜150℃、好ましくは、室温(25℃程度)〜120℃である。抽出または滲出時間は、温度によって異なる。例えば、温度が40℃前後で、2〜4日放置することによって行ってもよい。加熱還流下に行うには、3〜20時間、好ましくは、5〜10時間程度である。
【0023】
植物からエクジステロイドを抽出または滲出により採取するには、例えば、植物の全体を細断乾燥し、植物1重量部に対して5重量部のエタノールを加え約8時間還流抽出する。抽出後、ろ過し、エバポレーターにより濃縮することによりエクジステロイドを含有したエキスを得る。
上記シロアリ防除剤に用いられるエクジステロイドは、上記例示の植物のうち、1つの種のみから採取されたエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスであってもよく、また、2以上の異なる属または異なる種から採取されたエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスを混合したものであってもよい。さらに、植物から採取されたエクジステロイドと、動物から採取されたエクジステロイドとの混合物であってもよい。
【0024】
上記の方法により採取されたエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスは、例えば、液状、例えば、粉末状、粒状などの固体状、例えば、ペーストなどの半固形状などの形態として得られる。
上記シロアリ防除剤は、公知の方法により、適宜製剤化されていてもよい。
製剤形態としては、例えば、溶液剤、水和剤、懸濁剤、分散剤、乳剤、油剤、ローションなどの液剤、例えば、粉剤、粒剤などの固形剤、例えば、マイクロカプセル剤、例えば、ペースト剤、クリームなどの半固形剤、例えば、噴霧剤、エアゾール剤、例えば、粉末状または粒状の担体の表面に付着、担持させた担持剤などが挙げられる。
【0025】
例えば、上記シロアリ防除剤を液剤として調製するには、例えば、上記のエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスを、後述する含有割合となるように、溶媒中に配合し、必要により、液剤の形態に合わせて、分散安定剤、乳化剤などを配合し、さらに必要により、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、防かび剤、比重調節剤などの公知の添加剤を適宜配合すればよい。
【0026】
上記シロアリ防除剤を粉剤や粒剤として調製するには、例えば、上記のエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスを、後述する含有割合となるように、溶媒中に配合し、さらに必要により、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重調節剤などの公知の添加剤を適宜配合して、懸濁液を調製した後、得られた懸濁液を乾燥させればよい。また、上記懸濁液をスプレードライによって粉剤化、粒剤化してもよい。
【0027】
また、上記シロアリ防除剤をマイクロカプセル剤として調製するには、上記のエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスを、例えば、界面重合法、in situ重合法(界面反応法)、コアセルベーション法、液中乾燥法、融解分散冷却法、液中硬化皮膜法、コーティング法(気中懸濁法)、スプレードライ法、静電合体法、真空蒸着法などの方法により、マイクロカプセル化すればよい(例えば、特開昭61−249904号公報、特公平6−92282号公報、特公平6−92283号公報、特開平10−114608号公報、特開2000−247821号公報参照)。
【0028】
こうして得られたマイクロカプセルを含む分散液に、必要により、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重調節剤などの公知の添加剤を適宜配合することにより、マイクロカプセルを含有する液剤またはペーストとしてのシロアリ防除剤を得ることができる。また、マイクロカプセルを含む分散剤を乾燥させることにより、マイクロカプセルからなる粉剤または粒剤としてのシロアリ防除剤を得ることができる。
【0029】
上記シロアリ防除剤をペースト剤やクリームなどの半固形剤として調製するには、上記のエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスを、後述する含有割合となるように、ペーストやクリームを形成するための賦形剤中に配合し、さらに必要により、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重調節剤などの公知の添加剤を適宜配合すればよい。
上記シロアリ防除剤を噴霧剤として調製するには、上記のエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスを、後述する含有割合となるように、溶媒中に配合し、さらに必要により、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重調節剤などの公知の添加剤を適宜配合して、噴霧器、スプレー容器などの容器に収容すればよい。
【0030】
上記シロアリ防除剤をエアゾール剤として調製するには、上記のエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスと、さらに必要により、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重調節剤などの公知の添加剤とを、溶媒中に配合し、噴射剤とともに、エアゾール容器に収容すればよい。
上記したシロアリ防除剤の調製に際し、溶媒としては、例えば、水、アルコール類、エーテル類、ケトン類、エステル類、ハロゲン化炭化水素類、脂肪族炭化水素類、脂環式炭化水素類、芳香族炭化水素類、カルボン酸類、非プロトン性極性溶媒などが挙げられ、これら溶媒の具体例としては、エクジステロイドの抽出または滲出処理に用いられる溶媒として例示したのと同様の溶媒が挙げられる。
【0031】
分散安定剤、乳化剤、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、防かび剤、比重調節剤などは、特に限定されず、それぞれの用途に用いられている公知の添加剤が挙げられる。
また、上記シロアリ防除剤を担持剤として調製するには、上記のエクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスと、粉末または粒状の担体と、さらに必要により、増粘剤、凍結防止剤、防腐剤、比重調節剤などの公知の添加剤とを、上記エクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスが後述する含有割合となるように配合し、これら配合成分を、攪拌、混合すればよい。
【0032】
上記したシロアリ防除剤(担持剤)の調製に際し、粉末または粒状の担体としては、例えば、樹脂微粒子(例えば、ガンツ化成(株)製の合成樹脂微粒子、「ガンツパール」シリーズなど。)、微粉末シリカ、パーライト(黒曜石や真珠岩を高温で熱処理して生成する白色粒状の発泡体。)、ゼオライト、珪藻土、クレー、タルク、酸性白土、活性炭、炭酸カルシウム、木粉、粉末セルロース、デンプン、糖類などが挙げられる。
【0033】
上記シロアリ防除剤において、エクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスの含有量は、特に限定されないが、シロアリ防除剤全体の0.1重量%以上、好ましくは、0.1〜100重量%、より好ましくは、0.5〜5重量%である。
上記シロアリ防除剤には、エクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスとともに、他のシロアリ防除成分が配合されていてもよい。
【0034】
他のシロアリ防除成分としては、例えば、ネオニコチノイド系化合物、ピレスロイド系化合物、有機塩素系化合物、有機リン系化合物、カルバメート系化合物、ピロール系化合物、フェニルピラゾ−ル系化合物、オキサダイアジン系化合物、セミカルバゾン系化合物、植物またはその処理物あるいはその誘導体などが挙げられる。なかでも、好ましくは、ネオニコチノイド系化合物が挙げられる。
【0035】
ネオニコチノイド系化合物としては、具体的には、例えば、(E)−1−(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジン(一般名:クロチアニジン)、N−アセチル−N−(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル−N’−メチル−N”−ニトログアニジン、N−(2−クロロチアゾール−5−イル)メチル−N−メトキシカルボニル−N’−メチル−N”−ニトログアニジン、1−(6−クロロ−3−ピリジルメチル)−N−ニトロイミダゾリン−2−イリデンアミン(一般名:イミダクロプリド)、3−(2−クロロ−チアゾール−5−イルメチル)−5−[1,3,5]オキサジアジナン−4−イルインデン−N−ニトロアミン(一般名:チアメトキサム)、(RS)−1−メチル−2−ニトロ−3−(テトラヒドロ−3−フリルメチル)グアニジン(一般名:ジノテフラン)などが挙げられる。
【0036】
これらネオニコチノイド系化合物は、単独で使用してもよく、また2種類以上併用してもよい。また、好ましくは、(E)−1−(2−クロロチアゾール−5−イルメチル)−3−メチル−2−ニトログアニジン(一般名:クロチアニジン)が挙げられる。
ピレスロイド系化合物としては、例えば、アレスリン、ペルメトリン、トラロメトリン、ビフェントリン、アクリナトリン、アルファシペルメトリン、シフルトリン、シフェノトリン、プラレトリン、エトフェンプロックス、シラフルオフェン、フェンバレレート、などが挙げられる。
【0037】
有機塩素系化合物としては、例えば、ケルセンなどが挙げられる。
有機リン系化合物としては、例えば、ホキシム、ピリダフェンチオン、フェニトロチオン、テトラクロルビンホス、ジクロフェンチオン、プロペタンホスなどが挙げられる。
カルバメート系化合物としては、例えば、カルバリル、フェノブカルブ、プロポクスルなどが挙げられる。
【0038】
ピロール系化合物としては、例えば、クロルフェナピルなどが挙げられる。フェニルピラゾール系化合物としては、例えば、フィプロニルなどが挙げられる。オキサダイジン系化合物としては、例えば、インドキサカルブなどが挙げられる。セミカルバゾン系化合物としては、例えば、α−(α,α,α−トリフルオロ−m−トルオイル)−p−トリニトリル4−(p−トリフルオロメトキシフェニル)セミカルバゾンなどが挙げられる。
【0039】
植物またはその処理物あるいはその誘導体としては、例えば、特開2002−307406号公報、特開2003−252708号公報、特開2005−74776号公報に記載されたものが挙げられる。
上記例示のシロアリ防除成分は、単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。また、上記例示のシロアリ防除成分の中では、特に、ネオニコチノイド系化合物、フェニルピラゾール系化合物などの忌避性を有しない化合物を用いることが好ましく、ネオニコチノイド系化合物を用いることがより好ましい。
【0040】
液剤、固形剤、マイクロカプセル剤、半固形剤、噴霧剤、エアゾール剤または担持剤として製剤化されたシロアリ防除剤の使用方法は、特に限定されるものではないが、例えば、公知の散布方法によって、例えば、処理対象である木材などに散布すればよい。
より具体的には、例えば、有効成分としてのエクジステロイドが0.05〜5重量%の割合で含有され、液剤として調製されたシロアリ防除剤の場合、動力噴霧器または手動噴霧器を用いて、木材の表面に対して50〜300g/mで散布すればよい。
【0041】
有効成分としてのエクジステロイドが0.05〜5重量%の割合で含有された固形剤、マイクロカプセル剤、半固形剤、噴霧剤、エアゾール剤または担持剤を、木材の表面に散布する場合も、上記した分量で散布すればよい。
シロアリ防除剤を土壌に散布する場合には、散布状況と製剤の形態により異なるが、全面散布の場合は、約0.5〜5L/mで、帯状散布の場合は、約3〜10L/mで散布すれば良い。
【0042】
このようなシロアリ防除剤は、有効成分が、天然物由来のエクジステロイドであることから、人畜や環境に対する安全性が高い。しかも、エクジステロイドは、その使用からシロアリが死亡するまでに2〜3週間を要する、いわゆる遅効性の防除剤であるものの、従来の天然物由来のシロアリ防除剤に比べて、優れたシロアリの防除作用を発揮することができる。
【実施例】
【0043】
実施例1〜4
エクジステロイドとして、実施例1では、β−エクジソン(20−ヒドロキシエクジステロン)を、実施例2では、α−エクジソン(2β,3β,14α,22,25−ペンタヒドロキシ−5β−コレスト−7−エン−6−オン、エクジステロン)を、実施例3では、ポリポジンBを、実施例4では、パフィアエキスを、それぞれ使用した。
【0044】
上記エクジステロイドをアセトンで希釈して、濃度が5mg/mL(約5000ppm)となるように調整し、シロアリ防除剤(液剤)を得た。
次に、得られたシロアリ防除剤(エクジステロイドのアセトン溶液)を、直径約12mmのろ紙(2種(No.2);JIS P 3801−1995)に対して、40μL滴下して、風乾させた。
【0045】
次いで、含水率12%のケイ砂5号が50g充填されたガラス瓶に、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)50頭と、上記シロアリ防除剤(エクジステロイドのアセトン溶液)が染み込んだろ紙と、を投入した。さらに、イエシロアリが外部に抜け出さないようにガラス瓶に蓋をして、21日間放置し、試験開始から21日間経過後に、ガラス瓶内のイエシロアリの挙動を観察した。
【0046】
対照
含水率12%のケイ砂5号が50g充填されたガラス瓶に、イエシロアリ50頭と、直径約12mmのろ紙(2種(No.2);JIS P 3801−1995)とを投入し、イエシロアリが外部に抜け出さないようにガラス瓶に蓋をして、21日間放置した。
シロアリ食毒試験
上記実施例1〜4および対照について、試験開始から21日間経過後の死虫率と、ろ紙の食害率とを測定して、それぞれ、下記の基準で評価した。
【0047】
・死虫率
I:100%
II:66.6%(全体の3分の2)以上、100%未満
III:33.3%(全体の3分の1)以上、66.6%(全体の3分の2)未満
IV:2%(1頭)以上、33.3%(全体の3分の1)未満
V:2%未満(0頭)
・食害率
A:20%未満
B:20%以上、40%未満
C:40%以上、60%未満
D:60%以上、80%未満
E:80%以上、100%未満
F:100%
以上の結果を表1に示す。
【0048】
【表1】

【0049】
表1に示すように、エクジステロンを有効成分とする実施例1〜4のシロアリ防除剤を用いたときは、21日経過後において、死虫率100%を達成することができ、また、食害率を20%未満に抑制することができた。
実施例5〜16
下記の植物のそれぞれを乾燥し、乾燥した植物50gにエタノール250mlを加え、8時間還流抽出を行い、ろ過後エバポレーターで濃縮乾固してエキスを得た。この操作は、2回繰り返した。さらに、得られたエキス10mgにエタノール100mgを加えて、シロアリ防除剤(液剤)を得た。
【0050】
次に、得られたシロアリ防除剤(10%(w/w)エタノール溶液)を、直径約12mmのろ紙No.2に対して、40μl滴下し、風乾させた。
次いで、含水率12%のケイ砂5号が50g充填されたガラス瓶に、イエシロアリ(Coptotermes formosanus)50頭と、上記シロアリ防除剤(エクジステロイドのエタノール溶液)が染み込んだろ紙と、を投入した。さらに、イエシロアリが外部に抜け出さないようにガラス瓶に蓋をして、21日間放置し、試験開始から21日間経過後に、ガラス瓶内のイエシロアリの挙動を観察した。
【0051】
・岐阜県内で採取されたワラビ
・岐阜県内で採取されたゼンマイ
・岐阜県内で採取されたノキシノブ(P. thunbergianum)
・兵庫県下園芸店で入手されたエゾデンダ(アオネカズラ)
・岐阜県内で採取されたシシガシラ(B. niponicum)
・岐阜県内で採取されたサツマイモ蔓(I. Batatasvar. edulis)
・岐阜県内で採取されたイヌマキ
・大阪府下園芸店で入手されたセンニチコウ
・岐阜県内で採取されたキランソウ
・岐阜県内で採取されたハマゴウ(V. rotundifolia)
・大阪府下園芸店で入手されたクリスマスローズ
・大阪府下園芸店で入手されたヤグルマギク
シロアリ食毒試験
上記実施例5〜16について、試験開始から21日間経過後の死虫率と、ろ紙の食害率とを測定して、それぞれ、上記した基準で評価した。
【0052】
【表2】

【0053】
表2に示すように、エクジステロンを有効成分とする実施例5〜16のシロアリ防除剤を用いたときは、21日経過後において、死虫率および食害率が、いずれも、概ね良好であった。
実施例17
エクジステロン10mgを、炭素数12〜16の分枝アルコール(商品名「ISOFOL14」、コンデア社(ドイツ)製)800mgおよびプロピレングリコール190mgの混合溶媒中に混合して、エクジステロイドの単品製剤(液剤)を得た。
【0054】
実施例18
エクジステロン10mgを、アセトン50mgに溶解して、微粉末シリカ(商品名「サイリシア310」、富士シリシア化学(株)製)50mgと混合することにより、担持剤を得た。さらに、得られた担持剤を、水940mgに分散することにより、エクジステロイドの単品製剤(分散剤)を得た。
【0055】
実施例19
パフィアエキス0.8gを、7gのISOFOL14および2.2gのプロピレングリコールに混合し、パフィアエキスの液剤を得た。
実施例20
パフィアエキス0.5gを、エタノール2gに分散し、微粉末シリカ(商品名「サイリシア310」)0.5gと混合し、乾燥することにより、担持剤を得た。さらに、得られた担持剤を、水9gに分散することにより、パフィアエキスの分散剤を得た。
【0056】
実施例21
パフィアエキス0.5gを、エタノール2gに分散し、微粉末シリカ(商品名「サイリシア310」)0.5gと混合し、乾燥することにより、担持剤を得た。
実施例22〜33
上記実施例5〜16で得られたワラビ、ゼンマイ、ノキシノブ、エゾデンダ、シシガシラ、サツマイモ蔓、マキ、センニチコウ、キランソウ、ハマゴウ、クリスマスローズおよびヤグルマギクのエキス各0.5gを、エタノール2gに分散して、シロアリ防除剤(液剤)を得た。
【0057】
次いで、得られたシロアリ防除剤(エタノール溶液)を、それぞれ、微粉末シリカ(商品名「サイリシア310」)0.5gと混合し、乾燥することにより、液剤が微粉末シリカの表面に付着、担持された担持剤を得た。
また、上記担持剤を、水9gに分散することにより、ワラビ、ゼンマイ、ノキシノブ、エゾデンダ、シシガシラ、サツマイモ蔓、マキ、センニチコウ、キランソウ、ハマゴウ、クリスマスローズおよびヤグルマギクの各分散剤を得た。
【0058】
上記実施例17〜33に示すように、エクジステロイドまたはそれを含有する抽出エキスを用いて、種々の形態のシロアリ防除剤を調製することができた。
実施例34
パフィアエキス25重量部と、球状樹脂微粒子(品名「ガンツパールGS1105」、ガンツ化成(株)製)75重量部とを配合し、攪拌、混合して、有効成分が樹脂微粒子の表面に担持された担持剤を得た。
【0059】
実施例35
パフィアエキス50重量部と、球状樹脂微粒子(品名「ガンツパールGS1105」、ガンツ化成(株)製)50重量部とを配合し、攪拌、混合して、有効成分が樹脂微粒子の表面に担持された担持剤を得た。
シロアリ防除試験
実施例34で得られたシロアリ防除剤(担持剤)を用いて、下記の防除試験を行い、シロアリに対する防除効力を確認した。
【0060】
図1を参照して、長さLが約13cm、幅Wが約6cm、高さHが約3cmで、上方に開口を有する直方体のプラスチック容器10の底面11に、上記プラスチック容器10の幅W方向に伸びる一方側側壁12に沿って、含水率が12%に調整されたケイ砂5号を敷き詰め、長さL方向が5cm、高さH方向(厚み)が2cmの含水ケイ砂層13を形成した。次いで、プラスチック容器10の底面11上で、含水ケイ砂層13と長さL方向に隣接し、長さL方向が約1cmの領域において、実施例34で得られたシロアリ防除剤(担持剤)0.5gを散布し、シロアリ防除剤層14を形成した。さらに、プラスチック容器10の底面11上で、上記一方側側壁12と長さL方向に対向する他方側側壁15に沿って、その幅W方向の中央部に、木口1cm×1cm、長さ2cmのマツの餌木16を設置した。
【0061】
次に、含水ケイ砂層13上に、イエシロアリ100頭を放し、さらに、プラスチック容器10の開口を閉鎖するために、プラスチックの蓋18を配置して、プラスチック容器10内でのイエシロアリ17の状態を、1週間観察した。
また、実施例34で得られたシロアリ防除剤(担持剤)に代えて、実施例35で得られたシロアリ防除剤(担持剤)を用いたこと以外は、上記と同様にして、シロアリ防除試験を行った。
【0062】
上記シロアリ防除試験の結果、実施例34および35のいずれにおいても、含水ケイ砂層13上に放たれたイエシロアリ17は、含水ケイ砂層13から、シロアリ防除剤層14上を通過して、餌木16に至り、自由に行動していたが、1週間経過後に、全頭死亡が確認された。
【図面の簡単な説明】
【0063】
【図1】シロアリ防除試験に用いた試験装置を示す概略説明図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
エクジステロイドを有効成分とすることを特徴とする、シロアリ防除剤。
【請求項2】
前記エクジステロイドが、エクジソン、20−ヒドロキシエクジソン、ポリポジンB、ポナステロンA、イノコステロン、20,26−ジヒドロキシエクジソン、シアステロン、2−デオキシエクジソン、3−エポエクジソン、3−エピ−20−ヒドロキシエクジソンからなる群より選ばれる、少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1に記載のシロアリ防除剤。
【請求項3】
前記エクジステロイドが、植物から採取されたエクジステロイドを含む成分であることを特徴とする、請求項1に記載のシロアリ防除剤。
【請求項4】
前記植物から採取されたエクジステロイドを含む成分が、下記(A)〜(L)からなる群より選ばれる少なくとも1つの属に属する植物から採取されたものであることを特徴とする、請求項3に記載のシロアリ防除剤。
(A)プテリディウム(Pteridium)属(ワラビ)
(B)オスムンダ(Osmunda)属(ゼンマイ)
(C)ポリポディウム(Polypodium)属(エゾデンダ)
(D)ブレクヌム(Blechnum)属(ヒリュウシダ)
(E)イポモエア(Ipomoea)属(サツマイモ)
(F)ポドカルプス(Podocarpus)属(マキ)
(G)ゴムフレナ(Gomphrena)属(センニチコウ)
(H)アジュガ(Ajuga)属(キランソウ)
(I)ビテックス(Vitex)属(ハマゴウ)
(J)ヘレボルス(Helleborus)属(クリスマスローズ)
(K)パフィア属(Pfaffia)
(L)センタウレア(Centaurea)属(ヤグルマギク)

【図1】
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【公開番号】特開2007−70351(P2007−70351A)
【公開日】平成19年3月22日(2007.3.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−217180(P2006−217180)
【出願日】平成18年8月9日(2006.8.9)
【出願人】(503140056)日本エンバイロケミカルズ株式会社 (95)
【Fターム(参考)】