説明

シンクロアド放送配信装置及び方法

【課題】放送される広告枠に同期して、ハイパーリンクされている広告関連情報を再生端末装置に表示するシンクロアド放送配信装置を提供する。
【解決手段】サイマル放送の放送本編を配信するサイマル放送配信サーバと、シンクロアドを配信するシンクロアド配信サーバと、サイマル放送配信サーバ及びシンクロアド配信サーバのそれぞれに接続された再生端末装置と、再生端末装置における放送本編の再生時間と再生端末装置におけるシンクロアドの表示時間とをそれぞれ計測する計測手段と、計測した再生時間と計測した表示時間との時間の差分を算出する算出手段と、算出された時間の差分に応じてサイマル放送配信サーバ及びシンクロアド配信サーバのそれぞれに対して表示時間を調整する調整手段と、を備え、それにより再生端末装置における放送本編の広告枠とシンクロアドの表示時間とを同期させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、サイマル放送を利用したシンクロアド放送配信装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット通信網および衛星放送の普及と共に、国民に広く普及している携帯電話、携帯端末、等の機能の拡張に伴い、テレビやラジオによる放送と同時に、同じ放送内容をIP網(例えば、IPTV、IPラジオ、等)、デジタルCATV、デジタル放送(例えば、ワンセグ、等)のような、本放送以外の伝送路を使用してリアルタイムで配信するサイマル配信が提供されるようになり、一般の人達にも徐々に利用されるようになってきた。
【0003】
更に、携帯端末の機能拡充によりTV放送中の番組をワンセグでリアルタイムに観ることができるようになってきた。
【0004】
現在地上波デジタル及び衛星デジタル放送で実用化されているデータ放送を利用すれば、放送中の広告に連動してシンクロアドを、端末装置であるテレビ受像機又はワンセグ対応携帯電話のディスプレイに表示することが可能である。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、日本のデータ放送はBML(Broadcast Markup Language)という独自の言語を用いて記述されており、表示のためには端末装置側でBMLブラウザを起動する必要がある。その結果、一般に広く普及しているHTMLで記述されているWebデータをそのまま利用することができず、別個にデータを作成しなければならないため、制作コスト、制作時間、等の様々な点から、番組連動型データ放送が普及しないという問題点がある。
【0006】
また、現行のデータ放送における双方向性については、択一のクイズや投票などの単回答といったような限定な利用のみを想定しており、電話回線を利用した簡易な機能だけが実装されていて、広告主サイトへ直接リンクすることが困難であるという問題点があった。
【0007】
更に、ワンセグ携帯の場合、外部リンクは可能であるが、新たにHTMLブラウザを起動させるという手順が必要であり、操作面でユーザに負荷をかけるという問題点ある。
【0008】
ネット接続型のテレビ受像機の機能を拡張することにより、データ放送から外部リンクを実現することは技術的に可能であるが、広告主サイトへリンクした場合、放送本編の放送が中断されるという、画面内競合が生じるため、放送局が積極的に推進することができないという問題点があった。
【0009】
テレビを視聴しながら携帯やPCを利用するというダブルスクリーン、トリプルスクリーン視聴が一般化している現実に鑑みると、放送本編を視聴する再生端末装置と、シンクロアドを表示操作する再生端末装置が異なっていた方がシンクロアドを実現するためには望ましいが、しかし現行のデータ放送では、このように異なった再生端末装置に対して様々な情報を配信することや役務を提供することができないという問題点があった。
【0010】
本発明は、上述した従来のデータ放送における問題に鑑みてなされたものであり、テレビ、ラジオで放送される広告(CM)枠に同期して、再生端末装置のディスプレイに、広告主サイトとハイパーリンクされている広告関連情報を表示させると共に、再生端末装置の利用者がクリックするたびに、該広告関連情報に対応付けて設定された料金を自動的に発生するように構成されたシンクロアド(放送連動型広告)を実現するシンクロアド放送配信装置及び方法を提供することをその課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明の上記課題は、公衆網により接続され、サイマル放送の放送本編を配信するサイマル放送配信サーバと、公衆網により接続され、シンクロアドを配信するシンクロアド配信サーバと、上記サイマル放送配信サーバ及び上記シンクロアド配信サーバのそれぞれに接続された再生端末装置と、上記再生端末装置における上記サイマル放送配信サーバから送信された放送本編の広告枠の再生時間(N時)と上記再生端末装置における上記シンクロアド配信サーバから送信されたシンクロアドの表示時間(S時)とをそれぞれ計測する計測手段と、上記計測した再生時間と上記計測した表示時間との時間の差分(|N−S|)を算出する算出手段と、上記算出された時間の差分に応じて上記サイマル放送配信サーバ及び上記シンクロアド配信サーバのそれぞれに対して表示時間を調整する調整手段と、を備え、それにより上記再生端末装置における上記放送本編の上記広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させることを特徴とするシンクロアド放送配信装置によって達成される。
【0012】
また、本発明の上記課題は、公衆網により接続されたサイマル放送配信サーバからサイマル放送の放送本編を配信する段階と、公衆網により接続されたシンクロアド配信サーバからシンクロアドを配信する段階と、上記サイマル放送配信サーバ及び上記シンクロアド配信サーバにそれぞれ接続された再生端末装置における上記サイマル放送配信サーバから送信された放送本編の放送枠の再生時間(N時)と上記再生端末装置における上記シンクロアド配信サーバから送信されたシンクロアドの表示時間(S時)とをそれぞれ計測する計測段階と、上記計測段階で計測した再生時間と上記計測段階で計測した表示時間との時間の差分(|N−S|)を算出する算出段階と、上記算出段階で算出された時間の差分に応じて上記サイマル放送配信サーバ及び上記シンクロアド配信サーバのそれぞれに対して表示時間を調整する調整段階と、を含み、それにより上記再生端末装置における上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させることを特徴とするシンクロアド放送配信方法によって達成される。
【0013】
本発明のシンクロアド放送配信装置では、上記シンクロアド配信サーバは、バッファリング手段を備え、上記算出手段は、基準信号感知時間(N時)とシンクロアドファイル読込ログ時間(S時)の時間の差を計算し、N−S<0の場合、上記調整手段は、放送の広告枠の配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間遅延するので、上記シンクロアド配信サーバの上記バッファリング手段により|N−S|時間のバッファを放送の広告枠の配信時間について実行することにより、上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させるように構成してもよい。
【0014】
本発明のシンクロアド放送配信装置では、上記サイマル放送配信サーバは、バッファリング手段を備え、上記算出手段は、基準信号感知時間(N時)とシンクロアドファイル読込ログ時間(S時)の時間の差を計算し、N−S>0の場合、上記調整手段は、放送の広告枠の配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間早くなるので、上記サイマル放送配信サーバの上記バッファリング手段により|N−S|時間のバッファをシンクロアドファイルの表示時間について実行することにより、上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させるように構成してもよい。
【0015】
本発明のシンクロアド放送配信装置では、上記再生端末装置のディスプレイ上に表示された広告関連情報を該再生端末装置の利用者がクリックしたがどうかを検出できるように構成されたクリック検出装置を更に備えて構成してもよい。
【0016】
本発明のシンクロアド放送配信装置では、上記クリック検出装置により上記再生端末装置のディスプレイ上に表示された広告関連情報を該再生端末装置の利用者がクリックしたことが検出された場合、所定のメカニズムに基づき実施料金を算出するように構成された実施料金算出装置を更に備えて構成してもよい。
【0017】
本発明のシンクロアド放送配信方法では、上記シンクロアド配信サーバで上記シンクロアド配信をバッファリングする段階を含み、上記算出段階では、基準信号感知時間(N時)とシンクロアドファイル読込ログ時間(S時)の時間の差を計算し、N−S<0の場合、上記調整段階では、放送の広告枠の配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間遅延するので、上記シンクロアド配信サーバの上記バッファリング段階により|N−S|時間のバッファを放送の広告枠の配信時間について実行することにより、上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させるように構成してもよい。
【0018】
本発明のシンクロアド放送配信方法では、上記サイマル放送配信サーバで上記サイマル放送をバッファリングする段階を含み、上記算出段階では、基準信号感知時間(N時)とシンクロアドファイル読込ログ時間(S時)の時間の差を計算し、N−S>0の場合、上記調整段階では、放送の広告枠の配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間早くなるので、上記サイマル放送配信サーバの上記バッファリング段階により|N−S|時間のバッファをシンクロアドファイルの表示時間について実行することにより、上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させるように構成してもよい。
【0019】
本発明のシンクロアド放送配信方法では、上記再生端末装置のディスプレイ上に表示された広告関連情報を該再生端末装置の利用者がクリックしたがどうかを検出する段階を更に含むように構成してもよい。
【0020】
本発明のシンクロアド放送配信方法では、上記クリックを検出する段階で上記再生端末装置のディスプレイ上に表示された広告関連情報を該再生端末装置の利用者がクリックしたことが検出された場合、所定のメカニズムに基づき実施料金を算出する段階を更に含むように構成してもよい。
【発明の効果】
【0021】
利用者の再生端末装置での広告の再生、表示を基準にしているため、それまでの過程における遅延原因を吸収して、シンクロアドの最適化を実現することができる。
【0022】
配信形態(地上IP網、CATV、ワンセグ)と再生端末装置の形態(PC、携帯、汎用テレビ、情報端末、等)ごとに同期タイミングを計測し、シンクロアドの最適化を実現することができる。
【0023】
また、定期的に同期タイミング調整を行うことにより、再生端末装置の表示能力の向上、バッファリングメモリの増加など標準的な再生端末装置の進化に対応することもできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、添付した図面を参照して、本発明によるシンクロアド放送配信装置及び方法の実施形態を説明する。
【0025】
図1は、本発明によるシンクロアド放送配信装置10の概略構成を示す図である。
【0026】
図1に示すように、シンクロアド放送配信装置10は、放送局から放送するために、予め製作されたシンクロアド部分に対応する放送用素材(シンクロアド素材と称する)11をセットし、セットしたシンクロアド素材11に基づき、対応する放送用素材を放送配信するように設定すると共に、シンクロアド素材11をエンコーダ13に配信するように構成された放送局マスタ12と、放送局マスタ12から受信したシンクロアド素材11をエンコードするエンコ-ダ13と、を備える。
【0027】
シンクロアド放送配信装置10は、シンクロアド素材11から特徴量データを抽出し、抽出した特徴量データと、共通コード管理センター(図示省略)が付番する10桁CMコード等の素材を特定する共通コードと、CM特徴量データであることが識別できる拡張子ファイルとを、1つにまとめた特徴量データファイルを生成する特徴量データ抽出/ファイル生成装置14と、シンクロアド素材11から抽出した特徴量データを格納するためのデータベース(DB)15と、シンクロアド素材11から抽出して格納した特徴量データをデータベース(DB)15から読み出すと共に、放送局から放送配信された放送用素材を受信し、当該受信した放送用素材を復調し、当該復調した放送用素材の映像または音声信号から特徴量データを逐次抽出し、番組・音楽、CM、等のシンクロアド素材11に係わる特徴量データを照合し、照合の結果、特徴量データが一致した場合或いは一定の閾値を超えた場合には、シンクロアドを出力するように構成された特徴量データ照合/データ配信用サーバ16と、を備える。
【0028】
また、シンクロアド放送配信装置10は、エンコーダ13から出力された放送本編を入力し、入力した放送本編を一時的に蓄えて或いは緩衝して出力するバッファリング装置(データバッファリング装置)17と、データバッファリング装置17に接続され、データバッファリング装置17から出力された放送本編を入力し、調整装置19によって調整されたタイミングで放送本編を再生端末装置22に配信するサイマル放送配信サーバ18とを備える。
【0029】
シンクロアド放送配信装置10は、更に、特徴データ照合/データ配信用サーバ16から出力されたシンクロアドを入力し、入力したシンクロアドを一時的に蓄えて或いは緩衝して出力するバッファリング装置(データバッファリング装置)20と、シンクロアド配信機能、再生端末装置22のシンクロアド読込時間の計測機能、及びシンクロアドと読込時間(再生端末装置22での表示時間)とを紐付けて調整装置19に伝達する機能を有するシンクロアドファイル読込時計測、伝達モジュールM1を実装し、データバッファリング装置20から出力されたシンクロアドを入力し、調整装置19によって調整されたタイミングでシンクロアドを再生端末装置22に配信するシンクロアド配信サーバ21と、を備える。
【0030】
シンクロアド放送配信装置10は、データバッファリング装置17及びデータバッファリング装置20に接続され、再生端末装置22から伝送された放送素材再生開始時とシンクロアド読込時の差を計算する機能、計算した時間の差をデータバッファー時間としていずれかのデータバッファリング装置に伝達する機能を有する調整時間計算、伝達モジュールM2を実装し、データバッファリング装置17に入力された放送本編の広告枠とデータバッファリング装置20に入力されたシンクロアドとの再生端末装置22での表示タイミングを同期させるように調整する調整装置19を備える。
【0031】
上記構成において、データバッファリング装置17がサイマル放送配信サーバ18に、データバッファリング装置20がシンクロアド配信サーバ21に、それぞれ実装されて構成されるのがよい。
【0032】
そして、シンクロアド放送配信装置10は、素材のスタート時に再生される基準信号を感知した時間を計測する機能、調整装置19に伝達する機能を有する基準信号感知、記録、伝達モジュールM3を実装し、サイマル放送配信サーバ18から配信された放送本編を受信すると共に、シンクロアド配信サーバ21から配信されたシンクロアドを受信する、携帯電話、携帯端末、PC(パーソナルコンピュータ)等の形式の再生端末装置22を備える。
【0033】
更に、シンクロアド放送配信装置10は、再生端末装置22のディスプレイ上に表示された広告関連情報を再生端末装置22の利用者がクリックしたがどうかを検出するクリック検出装置23と、クリック検出装置23によってクリックしたことが検出された場合には、実施料金を算出するための実施料金算出装置24と、を備えている。
【0034】
次に、図2の動作フロー図を参照して、図1に示したシンクアド放送配信装置10の動作を詳述する。
【0035】
1.シンクロアド素材(同期タイミング調整用素材)11の制作
再生スタート時に、基準信号を挿入したシンクロアド素材11(15秒、30秒程度の広告や番組宣伝、等を想定)を制作する(ステップS1)。シンクロアド素材11は、通常の素材制作と同様に制作され、例えば、15秒CMの場合、最初の0.2秒程度に特定の周波数(1KHzなど音声)の基準信号が挿入される。
【0036】
シンクロアド素材11をデジタルファイル化し(ステップS2)、特徴量データ抽出/ファイル生成装置14を用いてデジタルファイル化されたシンクロアド素材11からその特徴量データだけを抜き出し(ステップS3)、抜き出した特徴量データのファイルを作成する(ステップS4)。
【0037】
上記特徴量データのファイルの作成は、シンクロアド素材11をデジタルファイル化(映像ならAVI、音声ならWAV、等)し、波形の特徴量データだけを抜き出し、その抜き出した特徴量データを数値化して、照合用の特徴量データのファイルを作成する。
【0038】
本実施形態では、上記ステップS2乃至上記ステップS4は、フィンガープリント技術又は同等な技術を用いて実行されるのがよい。
【0039】
2.放送本編の配信
放送局マスタ12(より具体的には、テープメディアの場合にはVTR(D2、HDカム、ベータカム)、DAT、等に対する再生装置、又はオーディオ或いは映像ファイルの場合には専用のソフト或いはハード再生装置)により、シンクロアド素材11を再生し(ステップS5)、マスタアウトから配信用データ形式にエンコーダ13を用いてエンコードし(ステップS6)、サイマル放送配信サーバ18からエンコードされた配信用ファイルを、例えばストリーミング方式で、配信する(ステップS7)。
【0040】
なお、上記ステップS6では、シンクロアド素材11が放送局マスタ12により再生された後、通常のオーディオ端子(AES/EBUデジタル)、映像端子(BNCコンポーネントあるいはコンポジット)から出力された信号は、エンコーダ13(ソフトウェアあるハードウェアで構成されたもの)に入力され、配信用ファイルに変換される。放送の場合は、エンコーダ13を経て電波送信所まで伝送されてから送信される。
【0041】
公衆通信網(例えば、インターネット)に接続された再生端末装置22は、再生端末装置22に実装された基準信号感知、記録、伝達モジュールM3を用いて、シンクロアド素材11に挿入された基準信号(例えば、クリック音或いはキュー信号、等)を感知し(ステップS8)、基準信号を感知した後、素材が実際に再生された時間を計測し、当該素材を示す識別番号と同梱したファイルを生成して、基準信号を感知した時間(N時)を調整装置19に送信する(ステップS9)。
【0042】
再生端末装置22は、例えば、適当なデコードソフトが搭載されたPC、携帯電話、或いは携帯端末であるのがよい。また、地上波デジタル、地上波ワンセグ、BS、CSデジタル放送の場合、再生端末装置22は、専用のチューナ、デコーダが別途必要になり、基準信号を感知するために、トーンデコーダ(一定の周波数を感知する装置)又はバンドパスフィルタ(特定の周波数だけしか通過しない装置)を実装する必要がある。
【0043】
3.シンクロアドの配信
特徴量データ照合/データ配信用サーバ16により、放送を受信し、受信した放送の特徴量データがデータベース(DB)15に格納されている特徴量データファイルの特徴量データと一致しするか或いは一定の閾値以上である場合には(ステップS10)、シンクロアド配信サーバ21は、シンクロアド配信サーバ21に実装されたシンクロアドファイル読込時計測、伝達モジュールM1を用いてシンクロアド配信サーバ21から再生端末装置22に、再生端末装置22に実装されたブラウザが表示することができる言語(HTML、XML、cHTML、等)で記述されたシンクロアド(例えば、gif、等)を配信し(ステップS11)、特徴量データを照合した時点で、シンクロアド配信サーバ21に予め用意されたシンクロアドファイルが、ハイパーテキスト転送プロトコルhttpdによって再生端末装置22に伝送されて読込まれ、表示され(ステップS12)、シンクロアド配信サーバ(httpdサーバ)21側には再生端末装置22のブラウザがシンクロアドを読込み、表示する時間のログが残るので、シンクロアドファイル読込時計測、伝達モジュールM1を用いて、それによりログの時間を計測(S時)して(ステップS13)、計測したログの時間(S時)を、シンクロアドの識別子とサーバログのタイムスタンプと同梱された新たな識別ファイルを生成して、調整装置19に伝達する(ステップS14)。
【0044】
4.シンクロアド放送配信の調整
調整装置19は、調整装置19に実装された調整時間計算、伝達モジュールM2を用いて、基準信号感知時間(N時)とシンクロアドファイル読込ログ時間(S時)との差を計算し(ステップS15)、その差に応じて、以下の3つの場合のいずれに該当するのかを比較する(ステップS16)。
【0045】
(1)N−S<0の場合
放送配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間遅延するために、シンクロアド配信サーバ21に実装されたバッファリング装置20により|N−S|時間のバッファを実行することによって同期を実現する(ステップS17)。即ち、エンコードされたファイルを半導体メモリなどに一時記憶しておき、調整装置19の調整時間計算、伝達モジュールM2により指示された時間後にストリーミングを開始する。
【0046】
(2)N−S>0の場合
放送配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間早くなるために、サイマル放送配信サーバ18に実装されたバッファリング装置17により|N−S|時間のバッファを実行することによって同期を実現する(ステップS18)。即ち、特徴量データを照合した時点で、調整装置19の調整時間計算、伝達モジュールM2により指示された時間にデータを配信する。
【0047】
(3)N−S=0の場合には、同期しているので何も行わない。
【0048】
上述したように、本発明のシンクロアド放送配信装置10によれば、標準的な再生環境(通常のIP公衆網など接続)の標準的な再生端末装置22の放送本編の広告枠の再生時間(N時)と、シンクロアドの表示時間(S時:配信サーバのシンクロアド読込ログ)と、を計測して、その差分(N-S)を計算し、放送本編のサイマル放送配信サーバ18及びシンクロアド配信サーバ21のそれぞれに対してバッファリング時間を指定する調整装置19を設けることにより、現行の放送装置に付加装置、等を改修することなしに、放送本編の広告枠及びシンクロアドの表示時間を調整して同期させることができる。
【0049】
再生端末装置22に入力したデジタル信号が、復調装置(デコードソフト、デコードハード、等(図示省略))により復調されて、音声、映像として再生されるまで、バッファリング、デコード、等により更に遅延が生じる場合がある。
【0050】
従って、シンクロアド素材11に挿入された基準信号(例えば1KHzのような一定の周波数の信号)が再生端末装置22に入力したタイミングで感知するのではなく、復調装置により再生されたタイミングで感知(トーンデコーダなど)して、そのタイムスタンプを同梱して、調整装置19に伝達する。
【0051】
|N−S|時間のバッファリングを実行しても、再生端末装置22に入力したデジタル信号の復調時間が比例するとは限らないために、バッファリング実行後、再び、シンクロアド素材11を再生して、N1時間、S1時間を計測|N1−S1|時間をバッファリングというルーチンを繰り返すことにより同期の精度を上げることができる。
【0052】
ここで、上述したシンクロアド素材11について、更に詳述する。
【0053】
まず、シンクロアドを放送配信するための準備段階として、テレビ或いはラジオCMの素材の入稿手順について説明する。
【0054】
入稿手順は、テレビCM、ラジオCMの素材原板(マザー)を、広告会社、広告制作会社で制作した後、出稿に必要なテレビCM、ラジオCMの素材の本数を、通常のダビング装置を用いてVTRの形式でコピーし、或いはファイル変換機器を用いて送稿用デジタルファイル化して、広告会社を経由してテレビ放送局、ラジオ放送局へ入稿する。
【0055】
例えば、テレビCMについては、エンコーダ13を用いて4桁の広告主コード及び6桁の素材コードで構成された10桁CMコードを付番する。
【0056】
シンクロアドを実現するためには、この入稿手順において、VTRダビングやファイル変換を行う時点で、即ち、通常CMの原版が集中するポストプロダクションで、特徴量データ抽出/ファイル生成装置14を用いて特徴量データを抽出し、抽出した特徴量データに10桁CMコードにCM特徴量データであることが識別できる拡張子ファイルを付けた特徴量データファイルを生成し、データベース14に格納する。
【0057】
シンクロアドは、テレビ、ラジオで放送される広告(CM)枠に同期して、PC、携帯などの再生端末装置22のディスプレイに、広告主サイトとハイパーリンクされている広告関連情報を表示させ、当該表示された広告関連情報を再生端末装置22の利用者がクリックするたびに、該広告関連情報に対応付けて設定された料金が自動的に発生する。
【0058】
実施料金の発生は、クリック検出装置23により再生端末装置22のディスプレイ上に表示された広告関連情報を利用者がクリックしたがどうかを検出し(ステップS19)、クリック検出装置23によってクリックしたことが検出された場合には、実施料金算出装置24によって実施料金が算出される(ステップS20)。
【0059】
クリック数は、シンクロアドサーバ、即ち、配信サーバ21へのログの回数をカウントすることによって算出することができる(ステップS21)。
【0060】
ここで、実施料金算出装置24によって実行されるシンクロアドの実施料金算出メカニズムについて説明する。
【0061】
シンクロアドは、再生端末装置22のディスプレイに表示された広告関連情報を利用者がクリックした時点で料金が発生する、所謂、成果報酬型の形式であるが、標準単価(基準単価)に対し、以下のようにして、実施単価が決定される:
【0062】
実施単価の算出
(1)基準単価をaとした場合、出稿実績Tが大きくなるにしたがって一定の料率で単価が下がる;
(2)広告商品分類(中分類を想定)ごとに集計された出稿実績総和Sと、当該月の同分類のシンクロアド購入広告主の数によって、一定の料率で単価が上がる、クリック数Cが大きくなるにつれて一定の料率で単価が下がる;
(3)当該広告主は、より多くのCMを出稿することにより(出稿実績Tで表される)、シンクロアドの単価は下がっていく。出稿実績総和Sは、競合他社も含めた同じ分類の商品CMの総量を表しているが、シンクロアド購入希望の広告主数が一定の数を超えると単価が上がっていく。
【0063】
例として、1社当りの基準量を100と設定した場合、出稿実績総和Sの値が300の場合には、3社までは基準単価で購入することができるが4社目以降は、一定の料率で単価が上昇する。
【0064】
ここで、上記の出稿実績T、出稿実績総和S、及びクリック数Cについてそれぞれ説明する。
【0065】
1.当該広告主の一定期間の対象放送局に対する出稿実績T
テレビの場合15秒、ラジオの場合20秒のCMを基本単位として、放送時間に応じて一定の乗率を掛けた値の総和
(例)月〜金曜日
(1a)乗率1:
24時30分〜7時
(1b)乗率1.5:
7時〜9時30分;
14時〜15時;
17時〜18時;
23時30分〜24時30分
(1c)乗率2.5:
12時〜14時;
18時〜19時;
23時〜23時30分
(1d)乗率4.0:
19時〜23時
【0066】
2.当該広告主(広告商品)が属する分類(中分類)の一定期間の出稿実績総和S
広告商品分類表(例:大分類[金融・保険];中分類[保険];小分類[生命保険、がん保険、自動車保険、等])に基づく、中分類に属する広告商品の放送時間の総和(計算方法は1と同様)
(例)中分類 消費者金融 アイフル、プロミス、武富士、レイク の総出稿量
【0067】
3.当該広告主のシンクロアドに対するクリック数C
再生端末装置22のディスプレイに表示された当該広告主による広告関連情報を利用者がクリックした数である。
【0068】
放送CM集計用のサブ装置
上述した出稿実績T及び出稿実績総和Sの値は、それぞれ、CM特徴量データを格納したデータベース14と実際の放送を照合することによって算出することができる。
【0069】
シンクロアドの特徴
現行のテレビCM、ラジオCMでは、限られたCMの時間では伝えることができない情報(例えば、商品の詳しい説明、資料請求、購入、等、に関する情報)をユーザに提供するために、検索キーワードをCM内で告知して、ユーザの検索を促し、広告主サイトへ誘導するような手法を用いた、所謂、検索連動型広告が用いられている。
しかしながら、シンクロアドは、CMが放送と同期して、携帯、PC、等の再生端末装置22のディスプレイに当該CM関連情報が表示され、ユーザがCM関連情報について更に詳しい情報を望む場合には、従来の手法であるキーワードを覚えて検索するというステップを用いることなく、再生端末装置22のディスプレイに表示されている当該CM関連情報をクリックするだけで広告主サイトへ誘導するように構成されるので、CMの視聴からダイレクトにCM関連情報について更に詳細な情報を得るためにリンクにより対応するサイトへ誘導することができる。
【0070】
テレビCM、ラジオCMは、通常、15秒、20秒、或いは30秒のような短い時間で放送されるので、シンクロアドが成り立つためには、放送本編の広告枠とCM放送(及びCM関連情報)との間で高い精度の同期制御を実施する必要がある。これは、特に大きな遅延が生じ得るIPTV、IPラジオにおいてシンクロアドを実施するために重要となる。このように高い精度の同期制御を確実に実現することができる装置が、本発明によるシンクロアド放送配信装置10である。
【0071】
デジタル放送の場合、専用機(テレビ受像機など)でもデコードにより遅延が生じる。また、今後普及が予想される汎用機向けIPTV、IPラジオ(サイマル放送)については、専用のハードデコーダではなく、ソフトウェアデコーダの利用が一般的であり、安定した再生のため、大きなデータバッファリング時間を設定し、場合によっては数十秒の遅延が生じるケースもある。
【0072】
放送本編の番組内容に連動したシンクロアドであれば、表示に多少のずれがあっても実用上それ程大きな問題にならないが、放送枠との兼ね合いでシンクロアドの場合には、CMを視聴、聴取した瞬間或いはその直後にCM関連情報が再生端末装置22のディスプレイ上に表示されないと無意味なものになってしまう。
【0073】
シンクロアドであれば、例えば、天候が急変して、雨天や降雪になった場合、等、それらに見合ったCM素材をリアルタイムで視聴、聴取させることが可能になる。また、ある映画をTV放映しているときに、その一場面に登場したアイテム(例えば、腕時計、シャンペン、等)を、そのアイテムが登場した直後のCM枠で、CM素材として放映すれば、CMの視聴、聴取もより効果的になり得る。
【0074】
シンクロアドは、CMに連動して、例えば、CMに係わる社名、商品名、サービス名、等、をテキスト形式で再生端末装置22のディスプレイに、例えば、リンク先のプルダウンメニューを表示し、視聴者が取得したい情報に係わるリンク先を選択することにより、選択に応じた広告主のサイトへリンクするように構成されているので、天気やイベントの結果、等、に応じてリンク先を変更することが可能である。即ち、本発明のシンクロアド放送配信装置10は、リダイレクトサーバ(図示省略)を更に備え、状況に応じて臨機応変にリダイレクトしてリンク先を変更することができるように構成されている。
【0075】
特に、IPTVやIPラジオのように大きな遅延が生じる場合には、CM関連情報が放送前に表示されるケースも想定されるが、このような状況が発生すれば、シンクロアドは、商品として成り立たない。
【0076】
従って、複数の伝送路、複数の再生端末装置という今後の放送通信融合の状況下にあったとしても、シンクロアドが成立しうるために、本発明によるシンクロアド放送配信装置10の利用が不可欠になる。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】図1は、本発明によるシンクロアド放送配信装置の概略構成を示す図である。
【図2】図2は、図1のシンクロアド放送配信装置の動作を説明するためのフロー図である。
【図3】図3は、図1のシンクロアド放送配信装置の動作を説明するための図2に続くフロー図である。
【図4】図4は、図1のシンクロアド放送配信装置の動作を説明するための図3に続くフロー図である。
【図5】図5は、図1のシンクロアド放送配信装置の動作を説明するための図4に続くフロー図である。
【符号の説明】
【0078】
10 シンクロアド放送配信
11 放送用素材(シンクロアド素材)
12 放送局マスタ
13 エンコーダ
14 特徴量データ抽出/ファイル生成装置
15 データベース(DB)
16 特徴量データ照合/データ配信用サーバ
17 バッファリング装置(データバッファリング装置)
18 サイマル放送配信サーバ
19 調整装置
20 バッファリング装置(データバッファリング装置)
21 シンクロアド配信サーバ
22 再生端末装置
23 クリック検出装置
24 実施料金算出装置
M1 シンクロアドファイル読込時計測、伝達モジュール
M2 調整時間計算、伝達モジュール
M3 基準信号感知、記録、伝達モジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
公衆網により接続され、サイマル放送の放送本編を配信するサイマル放送配信サーバと、
公衆網により接続され、シンクロアドを配信するシンクロアド配信サーバと、
上記サイマル放送配信サーバ及び上記シンクロアド配信サーバのそれぞれに接続された再生端末装置と、
上記再生端末装置における上記サイマル放送配信サーバから送信された放送本編の広告枠の再生時間(N時)と上記再生端末装置における上記シンクロアド配信サーバから送信されたシンクロアドの表示時間(S時)とをそれぞれ計測する計測手段と、
上記計測した再生時間と上記計測した表示時間との時間の差分(|N−S|)を算出する算出手段と、
上記算出された時間の差分に応じて上記サイマル放送配信サーバ及び上記シンクロアド配信サーバのそれぞれに対して表示時間を調整する調整手段と、
を備え、それにより上記再生端末装置における上記放送本編の上記広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させることを特徴とするシンクロアド放送配信装置。
【請求項2】
上記シンクロアド配信サーバは、バッファリング手段を備え、
上記算出手段は、基準信号感知時間(N時)とシンクロアドファイル読込ログ時間(S時)の時間の差を計算し、
N−S<0の場合、上記調整手段は、放送の広告枠の配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間遅延するので、上記シンクロアド配信サーバの上記バッファリング手段により|N−S|時間のバッファを放送の広告枠の配信時間について実行することにより、上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させることを特徴とする請求項1に記載のシンクロアド放送配信装置。
【請求項3】
上記サイマル放送配信サーバは、バッファリング手段を備え、
上記算出手段は、基準信号感知時間(N時)とシンクロアドファイル読込ログ時間(S時)の時間の差を計算し、
N−S>0の場合、上記調整手段は、放送の広告枠の配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間早くなるので、上記サイマル放送配信サーバの上記バッファリング手段により|N−S|時間のバッファをシンクロアドファイルの表示時間について実行することにより、上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシンクロアド放送配信装置。
【請求項4】
上記再生端末装置のディスプレイ上に表示された広告関連情報を該再生端末装置の利用者がクリックしたがどうかを検出できるように構成されたクリック検出装置を更に備えることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のシンクロアド放送配信装置。
【請求項5】
上記クリック検出装置により上記再生端末装置のディスプレイ上に表示された広告関連情報を該再生端末装置の利用者がクリックしたことが検出された場合、所定のメカニズムに基づき実施料金を算出するように構成された実施料金算出装置を更に備えることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のシンクロアド放送配信装置。
【請求項6】
公衆網により接続されたサイマル放送配信サーバからサイマル放送の放送本編を配信する段階と、
公衆網により接続されたシンクロアド配信サーバからシンクロアドを配信する段階と、
上記サイマル放送配信サーバ及び上記シンクロアド配信サーバにそれぞれ接続された再生端末装置における上記サイマル放送配信サーバから送信された放送本編の放送枠の再生時間(N時)と上記再生端末装置における上記シンクロアド配信サーバから送信されたシンクロアドの表示時間(S時)とをそれぞれ計測する計測段階と、
上記計測段階で計測した再生時間と上記計測段階で計測した表示時間との時間の差分(|N−S|)を算出する算出段階と、
上記算出段階で算出された時間の差分に応じて上記サイマル放送配信サーバ及び上記シンクロアド配信サーバのそれぞれに対して表示時間を調整する調整段階と、
を含み、それにより上記再生端末装置における上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させることを特徴とするシンクロアド放送配信方法。
【請求項7】
上記シンクロアド配信サーバで上記シンクロアド配信をバッファリングする段階を含み、
上記算出段階では、基準信号感知時間(N時)とシンクロアドファイル読込ログ時間(S時)の時間の差を計算し、
N−S<0の場合、上記調整段階では、放送の広告枠の配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間遅延するので、上記シンクロアド配信サーバの上記バッファリング段階により|N−S|時間のバッファを放送の広告枠の配信時間について実行することにより、上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させることを特徴とする請求項6に記載のシンクロアド放送配信方法。
【請求項8】
上記サイマル放送配信サーバで上記サイマル放送をバッファリングする段階を含み、
上記算出段階では、基準信号感知時間(N時)とシンクロアドファイル読込ログ時間(S時)の時間の差を計算し、
N−S>0の場合、上記調整段階では、放送の広告枠の配信時間よりシンクロアドファイルの表示時間が|N−S|時間早くなるので、上記サイマル放送配信サーバの上記バッファリング段階により|N−S|時間のバッファをシンクロアドファイルの表示時間について実行することにより、上記放送本編の広告枠と上記シンクロアドの表示時間とを同期させることを特徴とする請求項6または請求項7に記載
のシンクロアド放送配信方法。
【請求項9】
上記再生端末装置のディスプレイ上に表示された広告関連情報を該再生端末装置の利用者がクリックしたがどうかを検出する段階を更に含む請求項6ないし請求項8のいずれか一項に記載のシンクロアド放送配信方法。
【請求項10】
上記クリックを検出する段階で上記再生端末装置のディスプレイ上に表示された広告関連情報を該再生端末装置の利用者がクリックしたことが検出された場合、所定のメカニズムに基づき実施料金を算出する段階を更に含むことを特徴とする請求項6ないし請求項9のいずれか一項に記載のシンクロアド放送配信方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2009−278315(P2009−278315A)
【公開日】平成21年11月26日(2009.11.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−126827(P2008−126827)
【出願日】平成20年5月14日(2008.5.14)
【出願人】(000151092)株式会社電通 (57)
【Fターム(参考)】