説明

シートの取り付けユニット、開閉ユニット及び間仕切りユニット

【課題】磁気的吸着性が高いとともに、閉鎖による閉じ音が低減された開閉ユニット及び間仕切りユニットを提供する。
【解決手段】取付ユニット(又は開閉ユニット)は、互いに対向可能な一対の長尺部材(被装着体)1a,1bと、対向部位の装着凹部3a,3bに配設された軟質マグネット部材2a,2bと、対向面とは反対側の側壁に形成されたあり溝状凹溝10a,10bと、この凹溝に対してスライド式に装着可能な頭部12a,12bと、シート16a,16bが取り付け可能な取り付け部14a,14bとを備えている。一方の長尺部材1aの装着凹部3aには、幅方向にN極及びS極を隣接させて第1の軟質マグネット部材2aを装着し、他方の長尺部材1bの装着凹部3bには、前記第1の軟質マグネット部材2aの磁極に対して反対の磁極を向けて第2の軟質マグネット部材2bを装着している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、被装着体に対してシートを簡便に取り付けるのに有用な取り付けユニット、この取り付けユニットを備え、磁力を利用して会議室などの空間を開閉可能に仕切るのに有用な開閉ユニット及びそれを用いた間仕切りユニット(間仕切りカーテンなど)に関する。
【背景技術】
【0002】
間仕切りカーテンは、会議室、宴会場、応接室などの種々の空間を仕切るために広く利用されている。このような間仕切りカーテンを開閉するための開閉ユニットには、通常、一対の長尺な開閉ユニットの対向面に配設された磁石が利用されている。しかし、開閉ユニットの対向面に磁石を配置すると、閉鎖時に磁石が磁気的に吸着する吸着音が生じる。そのため、通常、一対の長尺部材の対向面には、長手方向に沿って装着凹部が形成され、この装着凹部に、複数の磁石と、これらの磁石の間に、弾性を有するクッション材とが交互に配設されている。そして、吸着音を軽減するため、前記クッション材は磁石よりも対向面側に湾曲又は突出している。なお、クッション材としては、通常、前記装着凹部に装着可能であり、かつ対向面側が湾曲又は屈曲したシート状成形体が利用されている。しかし、このような開閉ユニットは、複数の磁石の位置決め固定やクッション材の装着操作が必要であり、組み立て操作が煩雑である。さらに、クッション材が対向面側に湾曲又は屈曲しているため、閉じ操作においてクッション材の先端部が先ず接触するため、磁石による開閉ユニットの吸着力が低減するとともに、磁石の磁力を開閉ユニットの開閉に有効に利用できなくなる。
【0003】
特開2000−220355号公報(特許文献1)には、多数枚のパネルをハンガーレールに沿って移動可能に支持するとともに、各パネルをそれぞれ回動可能に連結し、先頭に位置するパネルの端部には先頭框を設け、この先頭框を、先頭ランナーを介して前記ハンガーレールから吊下支持した間仕切りパネルにおいて、前記先頭框には、該先頭框を壁面に密着させる吸着手段を設け、前記先頭框の先端部には前記吸着手段を覆うようにカバーを取着し、前記カバーは前記吸着手段を露出させるように切除可能とした間仕切りパネルが開示されている。この文献には、前記吸着手段は、前記先頭框に磁石を取着し、前記カバーを切除して前記磁石を露出させたとき、前記壁面に前記磁石に吸着するマグネット受けを取着して構成することが記載されている。この文献には、前記カバーがクッションゴムであることが記載されている。
【0004】
前記間仕切りパネルでは、先頭框にパネルの端部及び磁石を取り付け、隣接する各パネルをそれぞれヒンジにより回動可能に連結する必要があり、取り付け操作及び連結操作が煩雑である。また、前記吸着手段は、クッションゴムと磁石とで構成され、磁石に形成されたヨーク板の突条が、金属板で構成されたマグネット受けに吸着される。そして、閉鎖時には、クッションゴムの先端部が撓んで壁面に密着する。そのため、前記吸着手段は、磁気的吸着性が低く、閉鎖による閉じ音を抑制するのが困難である。また、ハンガーレールを支点にしたパネルが揺動すると、マグネット受けに対するヨーク板の突条の位置がずれる。そのため、マグネット受けにヨーク板の突条を精度よく位置させるためには、ハンガーレールに沿ってパネルを揺動させることなく移動させる必要があり、開閉操作が煩雑であるとともに慎重にパネルを閉じ方向に移動させる必要がある。さらに、前記カバーの切除や吸着手段の構築作業も繁雑であり、間仕切りパネルの組み立て作業性も低下する。
【特許文献1】特開2000−220355号公報(請求項1及び4)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従って、本発明の目的は、シートなどの間仕切り部材を被装着体に対して簡便かつ効率よく装着できる取り付けユニット、この取り付けユニットを備え、磁気的吸着性が高いとともに、閉鎖による閉じ音が軽減された開閉ユニット及びそれを用いた間仕切りユニットを提供することにある。
【0006】
本発明の他の目的は、閉じ操作により位置ずれが生じることのない開閉ユニット及びそれを用いた間仕切りユニットを容易に構築できる取り付けユニットを提供することにある。
【0007】
本発明のさらに他の目的は、簡単な組み立て操作で容易に構築できる開閉ユニット及びそれを用いた間仕切りユニットを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、前記課題を達成するため鋭意検討した結果、長尺の被装着体の長手方向に沿って形成されたあり溝状の凹溝に対して、スライド式に装着可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出する取り付け部とを利用すると、簡便かつ効率よくスライド部を被装着体に装着でき、前記取り付け部に対してシートが容易に取り付けできることを見いだした。また、一対の磁気的吸着部材のうち、少なくとも一方の磁気的吸着部材を、磁性粉体と軟質樹脂とを含む軟質マグネット部材で構成すると、前記従来のクッション材を用いることなく、磁気的吸着性を向上できるとともに、閉鎖による閉じ音を有効に軽減できることを見いだした。さらに、本発明者は、一対の長尺部材の対向部の幅方向に異なる磁極(N極及びS極)を隣接させ、しかも一対の長尺部材の対向面においては、互いに反対の磁極(N極に対してはS極、S極に対してはN極)を向けてマグネット部材を対向させると、同極同士で反発し異なる極性で吸着する磁気的作用を利用して、位置ずれを生じることなく一対の部材を円滑に閉じることができることを見いだした。これらの知見に基づいてさらに検討した結果、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明の取り付けユニットは、長尺の被装着体と、この被装着体に対してスライド式に取り付け可能なスライド部材とで構成され、かつシートを取り付けるための取り付けユニットであって、前記長尺な被装着体とスライド部材との間に形成され、互いにスライド式に装着可能であり、かつ被装着体の長手方向に対して直交する方向に抜き出し不能なスライド機構と、前記スライド部材に形成され、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成されている。このような取り付けユニットでは、スライド機構を利用して被装着体に対して、スライド部を抜き出し不能な形態でスライド式に容易に装着できるとともに、スライド部材の取り付け部に対してシートを接合手段(接着、溶着などの化学的接合手段、縫着、ビス止めなどの機械的接合手段など)により容易に取り付けできる。
【0010】
この取り付けユニットにおいて、前記被装着体の長手方向(又は軸方向)に沿ってあり溝状の凹溝を形成してもよく、前記スライド部材を、前記凹溝に対してスライド式に装着挿入可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出し、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成してもよい。このような取り付けユニットでは、被装着体のあり溝状の凹溝に対して、長尺スライド部をスライド式に装着できるとともに、スライド部から延出する取り付け部に対してシートを接合手段により容易に取り付けできる。
【0011】
前記スライド部材は、軟質樹脂又はエラストマーで構成してもよく、スライド部材の取り付け部は、挟持した形態でシートを取り付け可能な複数の薄片部(断面二股状に分岐した薄片部など)を備えていてもよい。スライド部材の取り付け部は、通常、舌片状に延出している場合が多く、前記取り付け部は、スリットを介して分離した2つの薄片部で構成してもよい。このような取り付け部を利用すると、前記複数の薄片部でシートを挟持して接合手段で接合でき、シートの取り付け部をカバーできる。そのため、取り付け部の外観を損なうことがない。
【0012】
前記スライド部は、被装着体の凹溝に対してスライド式に装着可能な断面中空筒状の頭部を備えていてもよく、前記凹溝に対する装着状態において、前記被装着体の端部に位置する前記頭部の中空部に螺着可能なネジ(又はビス)を備えていてもよい。このような構成では、前記頭部の中空部にネジを押し込むと、スライド部材が押入方向にスライドし、ネジの頭部が被装着体の端部に当接する。そして、ネジを回すと、ネジ山の回転に伴ってスライド部材が引き上げられ、ネジにより被装着体に対してスライド部材が所定位置(所定の高さ位置)で固定又は仮止めされる。
【0013】
より詳細には、前記取り付けユニットは、断面中空状の長尺な被装着体と、この被装着体の側壁に長手方向軸方向に沿って形成されたあり溝状の断面U字状凹溝と、この凹溝に対してスライド式に装着可能な断面中空円筒状の頭部と、この頭部から延出し、かつ少なくとも軟質プラスチックで構成されたシートが取り付け可能な薄片状取り付け部と、前記頭部に隣接して形成された鍔部と、前記凹溝に対する装着状態において、前記被装着体の端部に位置する前記頭部の中空部に螺着可能なネジを備えており、前記スライド部材は、軟質樹脂又はエラストマーで構成してもよい。
【0014】
本発明の開閉ユニットは、互いに対向可能な一対の長尺部材と、一対の長尺部材の対向面にそれぞれ配設され、かつ互いに磁気的に吸着可能な磁気的吸着部材と、前記一対の長尺部材のうち少なくとも一方の長尺部材の対向面に対して反対側の側部に、スライド式に装着可能であり、かつシートを取り付けるためのスライド部材とを備えている。前記開閉ユニットは、前記一対の長尺部材のうち一方の長尺部材の幅方向に、異なる磁極を隣接させて第1のマグネット部材が配設され、他方の長尺部材の対向面に、強磁性部材、又は前記第1のマグネット部材の磁極に対して反対の磁極を向けて第2のマグネット部材が配設されており、前記第1及び第2のマグネット部材のうち少なくとも一方のマグネット部材が、磁性粉体と軟質樹脂とを含む軟質マグネット部材で構成されており、前記少なくとも一方の長尺部材の側部と前記スライド部材との間に形成され、互いにスライド式に装着可能であり、かつ前記長尺部材の長手方向に対して直交する方向に抜き出し不能なスライド機構と、前記スライド部材に形成され、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成されている。
【0015】
なお、前記少なくとも一方の長尺部材の側部に長手方向(又は軸方向)に沿ってあり溝状の凹溝を形成し、スライド部材は、前記凹溝に対してスライド式に装着可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出し、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成してもよい。
【0016】
前記開閉ユニットは、長尺部材の幅方向に、異なる磁極を隣接させて第1の軟質マグネット部材が配設され、他方の長尺部材の対向面に、前記第1の軟質マグネット部材に対して反対の磁極を向けて第2の軟質マグネット部材が配設されていてもよい。このような開閉ユニットでは、閉じ操作において、揺動などにより少なくとも一方の長尺部材の軸線が他方の長尺部材の軸線からずれたとしても、対向部位に反対の磁極を向けてマグネット部材が配設されているため、磁気的吸引力により位置ずれを補正できる。
【0017】
前記開閉ユニットは、少なくとも一方の長尺部材が左右方向にスライド可能であり、第1及び第2のマグネット部材が軟質マグネット部材で構成され、これらのマグネット部材が、それぞれ、一対の長尺部材の対向面に長手方向に延びて形成された装着部に装着されていてもよい。例えば、前記開閉ユニットは、一対の長尺部材の対向面に長手方向に延びるあり溝状の装着部と、このあり溝状の装着部に摺動可能に装着された軟質マグネット部材とを備えていてもよい。あり溝状の装着部を備えた開閉ユニットでは、マグネット部材をあり溝状装着部に挿入するという簡単な組み立て操作で容易に開閉ユニットを構築できる。より具体的には、前記開閉ユニットは、スライド可能に配設され、磁力により吸着する一対の長尺な開閉ユニットであって、一方の長尺部材が、他方の長尺部材との対向面に長手方向に形成された装着凹部と、この装着凹部の長手方向に装着されているとともに、前記装着凹部の幅方向に隣接し、かつ長手方向に延びたN極及びS極で形成された第1の軟質マグネット部材とを備え、他方の長尺部材が、前記一方の長尺部材との対向面に長手方向に形成された装着凹部と、この装着凹部の長手方向に装着されているとともに、前記第1の軟質マグネット部材の磁極に対して反対の磁極を対向させた第2の軟質マグネット部材とを備えていてもよい。前記開閉ユニットは、一対の長尺部材が互いに左右方向にスライド可能であるか、又は固定部に固定された一方の長尺部材に対して、他方の長尺部材がスライド可能であってもよい。
【0018】
前記開閉ユニットは、一対の長尺部材のうち少なくとも一方の長尺部材の側部に、開閉操作のための操作部を備えていてもよい。前記操作部は、一方の長尺部材の側部から延出する延出部と、この延出部の端部に形成された把持部とを備えており、この把持部が、前記延出部に対して、開閉方向の開方向側に位置していてもよい。このような把持部を備えていると、開閉ユニットの開き操作において、開閉ユニットにはマグネット部材の対向方向に対して斜め方向から牽引力(又は引離力)が作用する。そして、一対の磁気的吸着部材の吸着力は対向方向に対しては強いものの、斜め方向からの牽引力に対しては弱く、しかも一対のマグネット部材の吸着面の側部が一旦開くと、磁気的吸着部材の磁気的吸着力が急激に弱まる。そのため、このような操作部を備えていると、開閉ユニットを容易に開閉することができる。
【0019】
前記開閉ユニットは、一対の長尺部材のうち少なくとも一方の長尺部材に、間仕切シートを取り付けるための取り付け部を備えていてもよい。長尺部材は、断面中空多角形状であってもよく、前記取り付け部に間仕切りシートが取り付け可能である。スライド部材は、軟質樹脂又はエラストマーで構成されていてもよく、前記スライド部は、長尺部材の凹溝に対してスライド式に装着可能な断面中空筒状の頭部と、この頭部から延出し、かつ少なくとも軟質プラスチックで構成されたシートが取り付け可能な薄片状取り付け部と、前記凹溝に対する装着状態において、前記長尺部材の端部に位置する前記頭部の中空部に螺着可能なネジを備えていてもよい。前記開閉ユニットは、レールに沿って空間を仕切るための間仕切り用部材を構成してもよい。
【0020】
本発明には、互いに対向可能な一対の長尺部材と、一対の長尺部材の対向面にそれぞれ配設され、かつ互いに磁気的に吸着可能な磁気的吸着部材と、前記一対の長尺部材のうち少なくとも一方の長尺部材の対向面に対して反対側の側部に、スライド式に装着可能なスライド部材と、このスライド部材に取り付け可能な間仕切シートとを備え、前記磁気的吸着部材の磁力を利用して開閉可能な間仕切りユニットであって、前記一対の長尺部材のうち一方の長尺部材の幅方向に、異なる磁極を隣接させて第1のマグネット部材が配設され、他方の長尺部材の対向面に、強磁性部材、又は前記第1のマグネット部材の磁極に対して反対の磁極を向けて第2のマグネット部材が配設されており、前記第1及び第2のマグネット部材のうち少なくとも一方のマグネット部材が、磁性粉体と軟質樹脂とを含む軟質マグネット部材で構成されており、前記少なくとも一方の長尺部材の側部と前記スライド部材との間に形成され、互いにスライド式に装着可能であり、かつ前記長尺部材の長手方向に対して直交する方向に抜き出し不能なスライド機構と、前記スライド部材に形成され、かつ前記間仕切シートが取り付け可能な取り付け部とで構成されている間仕切りユニットも含まれる。
【0021】
この間仕切りユニットにおいて、前記少なくとも一方の長尺部材の側部に長手方向(又は軸方向)に沿ってあり溝状の凹溝を形成し、スライド部材を、この凹溝に対してスライド式に装着可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出し、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成してもよい。前記間仕切りユニットは、レールに沿ってスライド可能に配設され、かつ互いに対向可能な一対の長尺部材と、これらの一対の長尺部材の対向面にそれぞれ長手方向に形成された装着凹部と、一方の長尺部材の装着凹部の長手方向に装着されているとともに、前記装着凹部の幅方向に隣接し、かつ長手方向に延びたN極及びS極で形成された第1の軟質マグネット部材と、他方の長尺部材の装着凹部の長手方向に装着されているとともに、前記第1の軟質マグネット部材の磁極に対して反対の磁極を対向させた第2の軟質マグネット部材とを備えていてもよい。前記間仕切りユニットは、少なくとも一方の長尺部材の側部に、開閉操作のための操作部を備えていてもよい。前記間仕切りユニットは、間仕切りシートの途中部を支持するための支持部材をさらに備えていてもよく、前記支持部材は、互いに反対側に位置する両側部に、長手方向軸方向に沿って形成されたあり溝状の凹溝と、この凹溝に対してスライド式に装着可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出し、かつ間仕切りシートが取り付け可能な取り付け部とで構成されていてもよい。
【0022】
なお、本明細書において、「一対の部材」又はその「部材」を「一対の開閉部材」、「開閉部材」、又は「棒状部材」と言う場合がある。また、「軟質マグネット部材」を「マグネットクッション部材」、「ゴム磁石部材」、又は「ラバーマグネット部材(ラバー磁石部材)」と言う場合がある。「マグネット部材」は、「軟質マグネット部材」及び「磁石類で構成された部材」の双方を含む意味に用いる。
【発明の効果】
【0023】
本発明では、取り付けユニットが、被装着体に対するスライド機構とシートに対する取り付け部とを備えているため、シートなどの間仕切り部材を被装着体に対して簡便かつ効率よく装着できる。また、対向する一対の磁気的吸着部材を接触させて磁気的に吸着でき、少なくとも一方の磁気的吸着部材を、磁性粉体と軟質樹脂とを含む軟質マグネット部材で構成するため、磁気的吸着性を向上できるとともに、閉鎖による閉じ音を軽減できる。また、一対の長尺部材の対向部の幅方向に異なる磁極(N極及びS極)を隣接させ、一対の長尺部材の対向面においては、互いに反対の磁極(N極に対してはS極、S極に対してはN極)を向けてマグネット部材を対向させると、位置ずれを生じることなく一対の棒状部材を円滑に閉じることができる。さらに、反対の磁極のマグネット部材を対向部位で対向させればよいため、開閉ユニットの組み立て操作が簡単である。特に、あり溝状装着部と、このあり溝状装着部に摺動可能に装着されるマグネット部材とで開閉ユニットを構成すると、簡単な組み立て操作で容易に構築できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下に、必要に応じて添付図面を参照しつつ、本発明を詳細に説明する。図1は、本発明の取り付けユニットを備えた開閉ユニットの一方の棒状部材を示す概略分解斜視図であり、図2は、図1の開閉ユニットを示す概略断面斜視図であり、図3は、図1及び図2の開閉ユニットの開閉動作を示す概略断面図である。
【0025】
図1に示す例では、会議室などの空間を両開き方式(左右方向の開閉方式)で仕切るためのカーテン式間仕切りユニットの開閉ユニットが示されている。前記開閉ユニットは、断面四角形状(この例では、正四角形状)の一対の長尺で中空筒状の棒状部材(被装着体)1a,1bと、この棒状部材の対向面に長手方向に沿って形成されたあり溝状の装着凹部3a,3bと、この装着凹部3a,3bに長手方向に沿って装着された長尺状又は細片状の第1及び第2の軟質マグネット部材2a,2bと、前記一対の棒状部材1a,1bのうち一方の棒状部材1aの側部に取り付けられ、かつ前記開閉ユニットを開閉操作するための操作部6aと、前記一対の棒状部材1a,1bの対向面に対して反対側の側部の長手方向に沿って形成されたあり溝状の断面U字状の凹溝10a,10bと、この凹溝に対してスライド式に取り付け又は装着可能であり、かつ間仕切りシート16a,16bを取り付けるための取り付け部14a,14bを備えたスライド部材11a,11bとで構成されている。なお、被装着体としての前記棒状部材1a,1bは、アルミニウムの押出成形により形成され、前記スライド部材11a,11bは、軟質樹脂又はエラストマーで構成され、間仕切りシート16a,16bは少なくとも軟質プラスチックで構成されている。
【0026】
前記装着凹部3a,3bの断面は、開口部側が狭まったあり溝状の形態を有しており、軟質マグネット部材2a,2bの装着性を高めるとともに脱落を防止している。すなわち、装着凹部3a,3bの断面形状は、ほぼ断面コ字状であり、かつ開口部側が奥部よりも狭まったほぼ断面コ字状の凹部で構成されている。なお、軟質マグネット部材2a,2bが装着部凹部3a,3bから抜け落ちて脱離するのを防止するため、前記棒状部材1a,1bの装着凹部3a,3bの端部(下端部)には、L字状のストッパー4aが配置され、ねじ23aで固定されている。
【0027】
軟質マグネット部材2a,2bは、装着凹部3a,3bに対応した断面形状をしており、装着状態において、軟質マグネット部材2a,2bの対向部位は装着凹部3a,3bから突出している。すなわち、軟質マグネット部材2a,2bの両側部は、幅方向の中央部よりも肉薄に階段状に形成され、前記装着凹部3a,3bの開口部側の凹部にスライド自在に配設可能であり、装着凹部3a,3bへの装着状態において、軟質マグネット部材2a,2bの対向面は装着凹部3a,3bの深さよりも厚く、装着凹部3a,3bから互いに対向して突出している。そのため、軟質マグネット部材2a,2bの対向面が接触可能であり、一対の棒状部材1a,1bは軟質マグネット部材2a,2bの磁気的作用を利用して磁気的吸着性を高めることができるとともに、装着凹部3a,3bから突出する軟質マグネット部材2a,2bにより開閉ユニットの閉鎖による閉じ音を軽減又は緩衝できる。
【0028】
図2に示すように、一方の棒状部材(又は第1の棒状部材)1aの装着凹部3aに装着された第1の軟質マグネット部材2aは、幅方向に隣接し、かつ長手方向に延びるN極及びS極で構成されている。また、他方の棒状部材(又は第2の棒状部材)1bの装着凹部3bに装着された第2の軟質マグネット部材2bは、第1の軟質マグネット部材2aの磁極に対して反対の磁極を対向させている。すなわち、第1の軟質マグネット部材2aのN極に対しては第2の軟質マグネット部材2bのS極を向けて、第1の軟質マグネット部材2aのS極に対しては第2の軟質マグネット部材2bのN極を向けて、第1及び第2の軟質マグネット部材2a,2bがそれぞれ装着凹部3a,3bに装着されている。そのため、開閉ユニットの閉じ操作において、第1の棒状部材1aに対して第2の棒状部材1bが位置ずれ(例えば、第1の棒状部材1aの軸線に対して第2の棒状部材1bの軸線が位置ずれ)しても、N極とS極との磁気的作用を利用して位置ずれを矯正でき、正確な位置で閉じることができる。なお、磁極(N極及びS極)を視覚的に識別することは困難であるが、理解を助けるため、図面上、軟質マグネット部材2a,2bにおいてN極及びS極を図示している。
【0029】
前記一対の棒状部材1a,1bのうち一方の棒状部材1aは、一方の側部に開閉操作のための操作部6aを備えている。すなわち、前記一対の棒状部材1a,1bの両側部には、長手方向に延びる凹溝(又はあり溝状凹部)5a,5bが形成されており、この凹溝に沿って前記操作部6aの基部9aがスライド可能である。そのため、前記操作部6aの基部9aは、高さ方向を位置決めし、ねじ24aで部材1a,1bの側壁に取り付け可能である。前記操作部6aは、一方の棒状部材1aの側壁から側部方向に延出する2つの延出部7aと、これらの延出部7aから開閉操作の開き方向に延出する連結部と、この連結部の端部を連結する把持部8aとを備えている。すなわち、操作部6aの平面形状は、前記延出部7aに対して把持部8aが開閉操作の開方向に曲がった(又は位置する)L字状に形成されている。操作部6aの基部9aは、ねじ24aで螺合され、棒状部材1aの片方の側部に取り付けられている。
【0030】
このような操作部6aを形成すると、軟質マグネット部材2a,2bが磁気的に強力に吸着しても、小さな力で開閉ユニットを容易に開くことができる。すなわち、図3に示すように、一方の棒状部材1aの側壁に取り付けられた把持部8aが、延出部7aに対して開方向の下流側に位置するため、閉鎖した開閉ユニットにおいて、把持部8aを開閉操作の開方向に牽引すると、操作部6a及び一方の棒状部材1aには捻り力が作用し、軟質マグネット部材2a,2bの吸着部位のうち、操作部6aに対して反対側の端部を支点Fとして、吸着した軟質マグネット部材2a,2bが脱離する。そして、一対の軟質マグネット部材2a,2bの磁気的吸着力は対向方向に対しては強いものの、斜め方向からの牽引力(又は引離力)に対しては弱く、しかも一対の軟質マグネット部材2a,2bの吸着面の側部が一旦開くと、軟質マグネット部材2a,2bの磁気的吸着力が急激に弱まる。そのため、軟質マグネット部材2a,2bを強い磁気的吸着力から容易に開放できる。
【0031】
前記スライド部材11a,11bは、開口部側の間隔が狭まった前記あり溝状凹溝10a,10bに対してスライド式に装着可能な断面中空円筒状の頭部(長尺スライド部)12a,12bと、この頭部(長尺スライド部)から延出し、かつ間仕切りシート16a,16bが取り付け可能な薄片状取り付け部14a,14bと、前記頭部12a,12bに隣接して前記取り付け部14a,14b側に形成された鍔部13a,13bとを備えている。これらの鍔部13a,13bはスライド部材11a,11bの両側方向に延出している。そして、前記凹溝10a,10bに対して前記頭部12a,12bを装着した状態において、前記一対の棒状部材(被装着体)1a,1bの端部(上端部)に位置する前記頭部12a,12bの中空部にはネジ15a,15bが螺着可能である。なお、取り付け部14a,14bに対して間仕切りシート16a,16bは、接合手段(接着、溶着などの化学的接合手段、縫着、ビス止めなどの機械的接合手段など)により接合一体化している。この例では、取り付け部14a,14bに対して間仕切りシート16a,16bを溶着(又は融着)させている。
【0032】
なお、頭部(長尺スライド部)12a,12bの中空部の内径はネジ15a,15bのネジ部の経よりも小さく形成されている。
【0033】
このようなスライド部材11a,11bを用いると、前記一対の棒状部材(被装着体)1a,1bの凹溝10a,10bに対して頭部(長尺スライド部)12a,12bを挿入してスライド部材11a,11bを装着し、頭部12a,12bの中空部にネジ15a,15bを押し込むと、スライド部材11a,11bが押入方向にスライドし、ネジ15a,15bの頭部が一対の棒状部材(被装着体)1a,1bの端部に当接する。そして、ネジ15a,15bを回すと、ネジ山の回転に伴ってスライド部材11a,11bが引き上げられ、ネジ15a,15bにより一対の棒状部材(被装着体)1a,1bに対してスライド部材11a,11bが所定位置(所定の高さ位置)で固定又は仮止めされる。また、凹溝10a,10bに対して頭部(長尺スライド部)12a,12bが回動可能であるため、スライド部材11a,11b及び取り付け部14a,14bが棒状部材(被装着体)1a,1bに対してそれぞれ揺動可能である。そのため、棒状部材(被装着体)1a,1b及び/又は間仕切りシート16a,16bに外的力が作用しても、外力を緩衝でき、長期間に亘り安定な形態で使用できる。さらに、施工現場においても、取り付け部14a,14bに対して間仕切りシート16a,16bを容易にかつ効率よく取り付けることができる。
【0034】
なお、一対の棒状部材1a,1bの底部はキャップ17aでカバーされている。キャップ17aは、一対の棒状部材1a,1bの底部の断面形状に対応した形状を有し、一対の棒状部材1a,1bの側部の長手方向に延びる凹溝に差込可能な凸状の差し込み部18aを備えている。
【0035】
さらに一対の棒状部材1a,1bはレールに沿って走行又は移動可能である。すなわち、一対の棒状部材1a,1bの頂部(上部)には、開閉ユニットを吊り下げてレールに沿って移動させるため、ランナ19aが取り付けられている。このランナ19aは、棒状部材1a,1bの中空部に挿入可能なコ字状に形成され、ねじ25a及びナット26aにより棒状部材1a,1bの上端部に取り付け可能な吊り下げ部20aと、所定のレールに沿って回動して移動するためのローラ部21aと、このローラ部21aに対して揺動可能に取り付けられたリング部22aと、このリング部を吊り下げ部20aに取り付けるためのねじ部(取り付け部材)27aとで構成されている。
【0036】
このような取り付けユニットを備えた開閉ユニット及び間仕切りユニットでは、レールに沿って開閉ユニット(一対の棒状部材1a,1b)を移動させ、一対の軟質マグネット部材1a,1bの磁気的吸着力を利用して、一対の棒状部材1a,1bが位置ずれすることなく、閉鎖時の閉じ音を低減しつつ、所定の空間を左右方向(両開き方向)に間仕切りシート16a,16bで円滑に仕切ることができる。また、操作部6aを利用して、一対の軟質マグネット部材1a,1bの磁気的吸着力を開放することにより、所定空間を容易に開放できる。
【0037】
前記開閉ユニットは両開き方式に限らず片開き方式で開閉可能であってもよい。
【0038】
図4は本発明の取り付けユニットを備えた開閉ユニットの他の例を示す概略斜視図である。図5は、途中部で間仕切りシートを支持するための支持部材を備えた間仕切りユニットを示す概略斜視図である。図6は図4の開閉ユニットを示す概略断面図である。なお、前記図1〜図3に示すのと同じ部材又は同様の機能を果たす部材には、前記図1〜図3と同様の符合を付して説明する。
【0039】
図4〜図6に示す例では、片開き方式の取り付けユニット及び開閉ユニットが示されている。すなわち、一方の開閉ユニットは、前記図1〜図3に示す一方の部材1aと同様に、断面四角形状の長尺で中空筒状の棒状部材(被装着体)1aと、この棒状部材の対向面に長手方向に形成されたあり溝状の装着凹部3aと、この装着凹部3aに装着された長尺状又は細片状の第1の軟質マグネット部材2aと、前記棒状部材1aの側部に取り付けられた操作部(図示せず)と、前記棒状部材1aの対向面に対して反対側の側部の長手方向に形成されたあり溝状の断面U字状の凹溝10aと、この凹溝に対してスライド式に取り付け又は装着可能な取り付け部14a及び鍔部13aを備えたスライド部材11aとを備えており、前記取り付け部14aには第1の間仕切りシート16aが取り付けられている。
【0040】
これに対して、他方の開閉ユニットは、前記一方の棒状部材1aと対向可能な扁平な棒状部材(他方の棒状部材)31bと、この棒状部材の対向面に長手方向に沿って形成されたあり溝状の装着凹部33bと、この装着凹部にスライド式に装着可能な第2の軟質マグネット部材32bとを備えている。前記装着凹部33b及び第2の軟質マグネット部材32bは、前記図1〜図3に示すのと同様の形態で形成されている。他方の棒状部材31bの対向面に対して反対側の裏面には、壁面などの取り付け部位36に沿いやすくするとともに、ネジ35による締結力を向上させるため、幅方向に間隔をおいて長手方向に沿って複数の浅い溝34bが形成されている。
【0041】
さらに、図5に示すように、前記スライド部材11a(一方の棒状部材(被装着体)1aに対して揺動可能に装着された前記スライド部材11a)の取り付け部14aには前記第1の間仕切りシート16aが取り付けられており、この間仕切りシートの途中部(例えば、間仕切りシートの他方の端部との中間部など)は、ばたつきを防止するため、支持部材により支持されている。この支持部材は、断面四角形状(この例では、正四角形状)の長尺で中空筒状の棒状支持部材(被装着体)41と、この棒状支持部材の互いに反対側に位置する両側部に、長手方向に沿って形成されたあり溝状の断面U字状凹溝50a,50bと、この凹溝に対してスライド式に装着可能なスライド部材51a,51bとで構成されている。また、各スライド部材51a,51bは、前記と同様に、あり溝状の凹溝50a,50bに対してスライド式に装着可能な断面中空円形状の頭部52a,52bと、鍔部53a,53bと、取り付け部54a,54bとを備えており、一方の取り付け部54bには、前記第1の間仕切りシート16aの他方の端部が取り付けられている。また、他方の取り付け部54bには第2の間仕切りシート56bの端部が取り付けられている。
【0042】
さらに、一方の棒状部材(被装着体)1a及び棒状支持部材(被装着体)41の上端部には、レール上を走行可能なランナ61a,61bが取り付けられている。このランナ61a,61bは、所定のレールに沿って走行(回動して移動)するためのローラ部62a,62bと、このローラ部62a,62bに対して揺動可能に取り付けられたリング部63a,63bと、このリング部に対して揺動可能に吊り下げられ、かつ棒状部材(被装着体)1a及び棒状支持部材(被装着体)41の中空部に挿入可能なU字状に形成された吊り下げ部材64a,64bと、この吊り下げ部材の両自由端部(図中、下端部)に形成され、かつ軸部材(端部にネジ部を備えた軸部材)66b(66a)が遊びをもって挿入可能な挿入部65b(65a)とを備えている。そのため、軸部材66b(66a)に対して吊り下げ部材64a,64bは揺動可能である。この挿入部に挿入された軸部材66b(66a)は固定部材(ナット)67a,67bで棒状部材(被装着体)1a及び棒状支持部材(被装着体)41に取り付けられている。
【0043】
また、一方の棒状部材(被装着体)1aと棒状支持部材(被装着体)41との間の間仕切りシート16aの途中部は、レール上を走行可能なランナ71から懸垂している。このランナ71は、所定のレールに沿って走行(回動して移動)するためのローラ部72と、このローラ部72に対して回転可能に取り付けられた軸部73と、この軸部の下端部に揺動可能に取り付けられ、かつC字状の形態のフック部材74と、このC字状フック部材の開放部を弾発的に開閉可能な開閉ユニット75とを備えている。前記フック部材74は、開閉ユニット75の開閉動作を利用して、間仕切りシート16aに形成された装着孔(この例では、内周縁部がリング部材(金属、プラスチックなどのリング部材)77で補強された装着孔)76に装着される。そのため、間仕切りシート16aを簡便かつ容易にランナ71から懸垂できる。
【0044】
このような構造の取り付けユニットを用いると、磁気的に吸着可能であり、かつシートを備えた開閉ユニットのみならず、シートを支持するための支持部材をも簡便かつ効率よく構築できる。また、所定の空間を間仕切りシートで安定かつ容易に間仕切り可能な間仕切りユニットも簡便かつ効率よく構築できる。
【0045】
なお、シートを取り付けるための本発明の取り付けユニット(又は開閉ユニット、間仕切りユニット)において、スライド機構は、長尺な被装着体(又は前記棒状部材などの長尺部材)とスライド部材(長尺スライド部材)とが、被装着体の長手方向(又は軸方向)に沿って相対的に互いにスライド式に装着可能であり、かつ被装着体の長手方向(又は軸方向)に対して直交する方向に抜き出し不能であればよい。このようなスライド機構は、溝とスライダーとの組み合わせ、キーとキー溝との組み合わせなどで構築してもよく、前記溝は被装着体(又は前記長尺部材)又はスライド部材の一方に形成してもよい。構造的に強固なスライド機構を形成するためには、スライド機構は、長尺な被装着体(又は長尺部材)の長手方向(又は軸方向)に形成されたあり溝状の凹溝と、この凹溝に対してスライド式に装着挿入可能な長尺スライド部とで構成するのが有利である。
【0046】
あり溝状凹溝の断面形状は、開放部が奥部よりも狭まってスライド部材が抜き出し不能な形態、例えば、断面台形状(又はコ字状)、断面U字状などであってもよい。好ましい凹溝の形態は、断面形状において内面が円形状の断面U字状である。
【0047】
本発明の取り付けユニット(又は開閉ユニット、間仕切りユニット)は、前記図4〜図6の一方の棒状部材(被装着体)1a又は棒状支持部材(被装着体)41のように、少なくとも1つの長尺な被装着体(又は前記長尺部材)を備えていればよいが、開閉ユニット及び間仕切りユニットのように、複数の長尺な被装着体(又は前記長尺部材)、例えば、少なくとも一対の長尺な被装着体(又は前記長尺部材)を備えている場合が多い。
【0048】
被装着体(又は前記長尺部材)は用途に応じて所定の長さの部材が使用でき、会議室や宴会場などの空間を仕切る場合には、通常、長尺な部材を用いる場合が多い。
【0049】
前記被装着体(又は前記長尺部材)の形状は、棒状の他、柱状、板状などであってもよい。また、前記被装着体(又は前記長尺部材)の断面形状は、円形状、楕円形状、多角形状[三角形状、四角形状(正方形状、長方形状など)、五角形状など]などであってもよい。また、前記被装着体(又は前記長尺部材)は、中実状であってもよいが、軽量化するためには一部又は全体が断面中空状であるのが有利である。長尺部材は断面多角形状(断面中空多角形状)である場合が多い。前記被装着体(又は前記長尺部材)は、それぞれ、同一又は異なる材料で形成でき、例えば、前記被装着体(又は前記長尺部材、一対の開閉ユニット)は、木材、プラスチックなどで形成してもよく、強度の面からアルミニウムなどの金属で形成してもよい。
【0050】
前記被装着体(又は前記長尺部材)に対してスライド可能な前記スライド部材は、シートが取り付け可能な取り付け部とを備えていればよいが、前記スライド部材は、通常、被装着体(又は前記長尺部材)に対するスライド部(通常、長尺なスライド部)と、シートが取り付け可能な取り付け部とを備えている。
【0051】
前記スライド部は、被装着体(又は前記長尺部材)に対してスライド式に装着可能であればよく、被装着体(又は前記長尺部材)に溝(あり溝状の凹溝など)が形成されている場合には、溝(あり溝状の凹溝など)に対してスライド式に装着可能な頭部(前記溝に沿って装着される長尺な頭部)を備えている場合が多い。この頭部の断面形状は、溝の形状に対応している場合が多く、溝に対して遊嵌していてもよい。頭部の断面形状は、中実であってもよく、断面中空筒状(例えば、断面中空四角形状など)であってもよいが、前記溝の形態に対応させて、断面円筒状(又は断面中空円筒状)である場合が多い。
【0052】
さらに、前記鍔部は必ずしも必要ではないが、前記スライド部(例えば、前記頭部)に隣接して(スライド部(例えば、前記頭部)に対して所定間隔をおいて)鍔部を形成すると、被装着体(又は前記長尺部材)に接触してスライド部材が損傷するのを抑制できる。なお、鍔部は長尺なスライド部材の厚み方向(スライド部材から取り付け部が延びる方向に対して交差する方向)に形成すればよい。なお、前記スライド部材は、被装着体(又は前記長尺部材)に対して不動状態で装着されていてもよいが、揺動可能な形態で装着するのが好ましい。
【0053】
前記スライド部材の取り付け部は、シートが取り付け可能であれば、凹凸面や平坦面を有していてもよく、前記スライド部から延出する延出部で構成してもよく、この延出部は板状又はシート状であってもよく、複数の細片状(複数のリボン状や櫛歯状など)の形態であってもよい。取り付け部は、スライド部(前記頭部など)から延出する薄片状取り付け部(又は舌片状に延びる薄肉部)である場合が多い。
【0054】
スライド部材は、金属などの硬質材料で形成してもよいが、被装着体(又は前記長尺部材)に対してシートをフレキシブルな形態で取り付けるため、軟質材料、例えば、軟質樹脂又はエラストマー(オレフィン系樹脂、軟質塩化ビニル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリウレタン系樹脂などの樹脂、熱可塑性エラストマーなど)で構成するのが有利である。このようなスライド部材を用いると、少なくとも軟質プラスチックで構成されたシートを溶着又は融着などの手段で簡便かつ効率よく取り付けることができる。
【0055】
図7はスライド部材の他の例を示す概略断面図である。この例では、スライド部材81は、前記と同様の断面中空筒状の頭部82と、この頭部に隣接し、両側方向に延びて形成された鍔部83と、この鍔部から延び、かつスリットを介して分離した2つの薄片状取り付け部(二股状又は二葉状取り付け部)84とで構成されている。このようなスライド部材81を用いると、前記2つの薄片状取り付け部84間に挟持した形態でシート16a(16b)を接合手段により取り付けることができる。
【0056】
なお、前記被装着体(又は前記長尺部材)に対してスライド部材は、ビス止めなどの機械的手段、接着や融着などの化学的手段で固定することができる。スライド部(例えば、前記頭部)が中空部を備えている場合、前記のように、前記溝(凹溝など)に対する装着状態において、前記被装着体(又は前記長尺部材)の端部に位置する前記スライド部(例えば、前記頭部)の中空部に螺着可能なネジを備えているのが好ましい。特に、スライド部材が軟質材料(例えば、軟質樹脂又はエラストマー)で形成されている場合、ネジの螺合という簡単な操作で、軟質材料で形成された前記スライド部(例えば、前記頭部)を前記被装着体(又は前記長尺部材)に密接させてスライド部材を固定できる。
【0057】
なお、開閉ユニット(又は間仕切りユニット)は、互いに対向可能な一対の長尺部材(一対の長尺開閉部材)で構成でき、前記長尺部材の長さは、特に制限されず、用途に応じて選択できる。少なくとも一方の長尺部材(一方又は双方の長尺部材)は、左右方向に移動可能(又はスライド可能)であってもよい。例えば、両開き方式の開閉ユニット(間仕切りユニット)において、一対の長尺部材(双方の長尺部材)は互いに左右方向にレール上を走行又は移動可能であってもよい。また、片開き方式の開閉ユニット(間仕切りユニット)において、一方の長尺部材が壁、柱などの固定部に固定され、他方の長尺部材が前記一方の長尺部材に対してスライド可能であってもよい。
【0058】
長尺部材のスライド(移動)には、長尺部材の上部及び/又は下部に取り付けられたランナ又はローラ部材を利用できる。長尺部材のスライド(移動)機構は、前記レール(ハンガーレールなどの案内手段)と、このレール上を移動又は走行可能なランナと、このランナを前記長尺部材に取り付けるために取り付け部材とで構成でき、前記のように、ランナのローラ部と取り付け部材との間にリングなどの揺動部材が介在していてもよい。また、長尺部材の下部は、レールによりスライド可能に支持されていてもよい。例えば、長尺部材の下部(又は下端面)にレールに沿ってスライド又は転動可能なランナ又はローラ部材を取り付けてもよい。
【0059】
一対の長尺部材には、それぞれの対向面(又は対向部位)に、互いに磁気的に吸着可能な磁気的吸着部材が配設可能である。前記装着部は、前記磁気的吸着部材を装着又は取り付け可能な平坦面で構成してもよく、凸部、突起などで構成してもよい。装着部は、磁気的吸着部材が装着可能な凹部で構成する場合が多い。磁気的吸着部材の装着部は、一対の長尺部材の対向部位の適所に形成でき、一対の棒状部材の長手方向(又は軸方向)に沿って全長に亘り形成してもよく、両端部を残して長手方向に延びて形成してもよく、部分的に(例えば、長手方向に沿って離散して)形成してもよい。例えば、棒状部材の長手方向(又は軸方向)に沿って規則的又は不規則的な間隔で複数の装着部を形成してもよい。長尺又は細幅状の磁気的吸着部材の装着性を高めるためには、装着部は棒状部材の長手方向に延びる装着凹部であるのが有利である。
【0060】
装着部の断面形状は、断面コ字状、断面U字状、開口部側が拡がった台形状、開口部側が狭まった多角形状(三角形状など)などであってもよく、必要であれば磁気的吸着部材が装着又は挿入可能な中空状であってもよい。好ましい装着部は、スライドにより磁気的吸着部材を容易に装着可能な形態、例えば、開口部側が狭まったあり溝状(例えば、断面円状、断面楕円形状、断面台形状、開口部側が狭まった断面コ字状、開口部側が奥部よりも連続的又は段階的に狭まった凹部など)などが挙げられる。特に、マグネット部材(特に、軟質マグネット部材)が棒状部材の長手方向に延びる装着凹部にスライドにより装着可能な形態であるのが好ましい。なお、装着部に対して磁気的吸着部材は、接着剤、ビスなどの固定手段により装着してもよい。
【0061】
なお、磁気的吸着部材が装着部に保持される限り、必ずしも必要ではないが、開閉ユニット(又は間仕切りユニット)は、磁気的吸着部材が装着部から脱落するのを防止するため、ストッパや固定部材などの脱落防止手段を備えていてもよい。
【0062】
本発明において、前記一対の磁気的吸着部材(マグネット部材)のうち少なくとも一方の磁気的吸着部材(マグネット部材)は、軟質マグネット部材で構成すればよく、他方の磁気的吸着部材(マグネット部材)は、軟質マグネット部材の他、磁石類で構成された磁石部材(磁石)、強磁性部材(鉄、ニッケル、コバルト、これらの合金などで構成された部材)などから選択された少なくとも一種で構成できる。
【0063】
このような磁気的吸着部材の組み合わせは、開閉ユニットが片開き方式(一方の方向に開く方式)及び開閉ユニットが両開き方式(左右両方向に開閉できる方式)のいずれにも適用できる。例えば、片開き方式において、壁や柱などの固定部材には、軟質マグネット部材、磁石類で構成された磁石部材(磁石)、強磁性部材のうちいずれかのマグネット部材(特に、軟質マグネット部材)を固定してもよく、両開き方式では、双方の棒状部材にマグネット部材(特に、軟質マグネット部材)を配設してもよい。好ましい磁気的吸着部材の組合せは、少なくとも一方の磁気的吸着部材が軟質マグネット部材であり、他方の磁気的吸着部材が軟質マグネット部材、又は磁石類で構成された部材である組合せ、特に、双方の磁気的吸着部材が軟質マグネット部材である組合せである。
【0064】
前記磁気的吸着部材の形態は前記装着部に対応して、釦状(円状、楕円状など)、多角形状[三角形状、四角形状、五角形状など]、細長状又は細幅状(又は長尺状又は細片状)などであってもよい。また、マグネット部材は、装着部に対して嵌合、係合などの形態で装着してもよいが、開閉ユニットの組み立て操作を簡単にするためには、装着部に対して摺動可能に装着するのが好ましい。
【0065】
軟質マグネット部材は、磁性粉体と軟質樹脂と含む軟質部材(マグネットクッション部材、ゴム磁石部材、又はラバーマグネット部材(ラバー磁石部材))で構成されている。
【0066】
前記磁性粉体としては、遷移金属元素及びこれらの合金、酸化鉄を主成分とする高透磁率フェライト(鉄−ニッケル合金など)、永久磁石、粉末磁石、希土類磁石などが挙げられる。これらの磁性粉体は、単独で又は二種以上組み合わせて用いてもよい。前記軟質樹脂としては、熱可塑性樹脂[オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ウレタン系樹脂、合成ゴム(ジエン系ゴム、オレフィン系ゴム、アクリル系ゴム、フッ素系ゴム、ウレタン系ゴムなど)や熱可塑性エラストマーが挙げられる。これらの軟質樹脂は、単独で又は二種以上組み合わせて使用してもよい。
【0067】
マグネット部材とクッション部材とで構成された従来の開閉ユニットでは、クッション部材の方がマグネット部材よりも前方に突出しているため、マグネット部材の吸着性が低く、さらに、閉鎖による閉じ音を抑制するのも困難である。しかし、一対の磁気的吸着部材のうち少なくとも一方の磁気的吸着部材に軟質マグネット部材を用いると、磁気的吸着性が向上できるとともに、閉鎖による閉じ音を低減することができる。さらに、このような軟質マグネット部材は、加工が容易であるとともに、装着部に対する装着性を向上できる。また、磁気的吸着部材を前記軟質マグネット部材で構成すると、細幅状のマグネット部材を容易に形成でき、前記装着部の長手方向に沿って簡単に装着でき、開閉ユニットの組み立て作業性を大きく改善できる。なお、軟質マグネット部材は市販されており、容易に入手できる。
【0068】
前記磁気的吸着部材の残留磁束密度、最大エネルギー積などの磁気特性は、用途に応じて適宜選択できる。前記残留磁束密度は、例えば、1〜20kG(好ましくは2〜15kG、さらに好ましくは3〜10kG)程度から選択できる。前記最大エネルギー積は、例えば、0.3〜40MGOe(好ましくは0.4〜30MGOe、好ましくは0.5〜20MGOe)程度から選択できる。
【0069】
なお、磁気的吸着部材の表面は長尺部材(棒状部材)の対向面とほぼ同一面又は対向面よりも内部に位置していてもよいが、磁気的吸着部材の磁力を有効に利用するためには、長尺部材(棒状部材)の対向面とほぼ同一面又は突出しているのが好ましい。また、一方の磁気的吸着部材の対向面は、平坦面、凹凸面を有していてもよく、一方の磁気的吸着部材の対向面には、他の磁気的吸着部材の対向面と互いに嵌合又は挿入可能な凹凸部が形成されていてもよい。さらに、必要であれば、吸着音を低減するため、少なくとも一方の磁気的吸着部材の対向面は樹脂(軟質樹脂など)などで被覆又はコーティングされていてもよい。
【0070】
第1のマグネット部材及び第2のマグネット部材は、前記一対の長尺部材の幅方向に異なる磁極を隣接させた形態で、前記一対の長尺部材に配設されている。すなわち、前記一対の長尺部材の幅方向において、各マグネット部材の磁極は異なっている。さらに、前記一対の長尺部材の対向面では、反対の磁極を向けて、前記マグネット部材が対向している。より具体的には、前記一方の長尺部材の幅方向(又は前記装着凹部の幅方向)には異なる磁極(N極及びS極)を隣接させて、第1のマグネット部材が配設され、他方の長尺部材の幅方向(又は前記装着凹部の幅方向)にも異なる磁極(N極及びS極)を隣接させて、第2のマグネット部材が配設されており、前記一対の長尺部材の対向面において、反対の磁極(N極に対してはS極、S極に対してはN極)を向けて第1のマグネット部材及び第2のマグネット部材が対向している。そのため、開閉ユニットの閉じ操作において、確実に位置決めしつつ閉じることができる。
【0071】
前記マグネット部材は単一の部材であってもよく、長手方向及び/又は幅方向に隣接させた又は離間して配設された複数のマグネット部材で構成してもよい。マグネット部材の磁極数は、2極(N極及びS極)に限らず、4極、6極などの複数極であってもよいが、マグネット部材の部品点数を少なくするとともに、位置決めの正確性、開閉ユニットの組み立て作業性を改善するためには、2極であるのが好ましい。また、N極の幅とS極の幅とは、異なっていてもよいが、通常、同じである場合が多い。
【0072】
なお、必要により装着部に装着された磁気的吸着部材は、固定手段(留め具や粘着剤など)などで位置決め固定してもよく、あり溝構造の凹溝やキャップなどにより脱落を防止してもよい。
【0073】
前記マグネット部材を装着部に誤った方向に装着するのを防止するため、マグネット部材及び/又は長尺部材又は装着部(少なくともマグネット部材)には、マーカーを付してもよく、このマーカーは磁極(N極及びS極)と装着方向又は装着位置と関連させることができる。例えば、マグネット部材の端部に、長尺部材の装着部に対する配置部位(又は装着凹部の挿入開始部又は配置部位)を示すためのマーカーを施してもよい。また、マグネット部材の端部の側部(N極及びS極に対応する一方の側部又は両側部)にマーカーを施してもよい。このマーカーは、マグネット部材と長尺部材又は装着部との双方に付してもよい。この場合、マーカーの位置や種類などが一致したとき(例えば、共通するマーカーが端部に位置するとき)、マグネット部材が適切に挿入されたと判断することもできる。さらに、マーカーは、種類の異なるマーカー(例えば、異なる色、異なる文字などのマーカー)であってもよい。マーカーの種類は特に制限されず、例えば、着色、切り込みなどの刻印などであってもよく、装着部位や挿入開始部などの表示(文字表示)などであってもよい。例えば、マグネット部材のN極及びS極を表示するため、マグネット部材のN極及びS極の少なくとも一方の磁極にその旨の表示を付してもよい。
【0074】
前記開閉ユニットは必ずしも操作部(又は取っ手)を備えている必要はないが、開閉ユニット及び間仕切りユニットの開閉操作のために操作部を備えているのが好ましい。この操作部は、開閉部材のうち、少なくとも一方の棒状部材に形成できる。前記操作部は、開閉部材の一方の側壁(又は側面)又は両側壁(又は両側面)に取り付けてもよい。また、開閉ユニットにおいて、前記操作部は、一方の長尺部材の一方の側壁と、他方の長尺部材の他方の側壁との双方(すなわち、一方の長尺部材において斜め位置の側壁)に取り付けてもよい。さらには、操作部は、一対の対向する開閉部材のうち隣接する一方の側壁(又は側面)に取り付けてもよい。なお、前記操作部は開閉部材の適所に形成できる。また、前記操作部を開閉部材の両側壁に取り付ける場合、取り付ける位置(高さ)は、同じ又は異なっていてもよい。
【0075】
前記操作部の形態は特に制限されず、指が係止可能な凹部や凸部、棒状体などであってもよく、開閉部材の側面に形成された取っ手状の把持部であってもよい。また、操作部の平面形状は、開閉部材の側面から側方に延びる枠状であってもよく、開閉操作での閉じ方向に屈曲又は湾曲した枠状であってもよく、開閉操作での開き方向に屈曲又は湾曲した枠状であってもよい。前記枠状の操作部の形態は、側面形状がコ字状、アーチ状などのフレーム状などであってもよい。前記一対の長尺部材の両側部には、長手方向に延びて形成された装着部(凹溝又はあり溝状凹部など)に沿って前記操作部の基部がスライド又は摺動可能に挿入されていてもよい。このような長尺部材及び操作部を利用すると、スライドにより高さ方向の位置決めをし、ねじなどの固定手段で固定することにより、簡単な操作で前記操作部を長尺部材の側壁に取り付けることができる。
【0076】
前記操作部は、通常、開閉部材の側部から延出する延出部と、この延出部の端部に形成された把持部とを備えていてもよい。前記延出部は、部材の側部から側方に延出していてもよく、側方に対して斜め方向に(例えば、開閉操作の開方向(後退動方向)に対して斜めに)延出していてもよい。好ましい操作部は、一方の部材の側部から延出する延出部と、この延出部の端部に形成された把持部とを備えており、この把持部が、前記延出部に対して、開閉方向の開方向側に位置している。すなわち、把持部は、前記延出部に対して開閉方向の開方向に湾曲又は屈曲している。
【0077】
前記開閉ユニットは、空間を仕切るための間仕切り用部材(特に、レール又は案内部材に沿って空間を間仕切りする間仕切り用部材)を構成してもよい。すなわち、前記開閉ユニットは、前記取り付け部に取り付けられた間仕切りシートを備えた間仕切りユニットを形成するのに有用である。
【0078】
取り付け部に取り付けられるシート又は間仕切りシートは、樹脂フィルム又はシート(軟質樹脂シートなど)、紙、布帛(織布(カーテンなど)、不織布など)、樹脂含浸布帛、プレート(木材板、金属板など)などで構成でき、網状体で構成してもよい。また、間仕切りシートは、屈曲可能に連接された複数のシートやパネルで構成してもよく、折り畳み式に展開(伸長)又は収納(収縮)可能なシートやパネルで構成してもよい。取り付け部に対してシートは、前記例示の種々の接合手段又は取り付け手段(融着、溶着、接着などの化学的手段、縫合、ビス止めなどの機械的手段など)で容易に取り付けることができる。シート又は間仕切りシートを軟質プラスチック(前記例示の軟質樹脂又はエラストマーなど)で構成すると、軟質樹脂又はエラストマーで構成された前記スライド部材の取り付け部に対してシートを溶着、融着などの手段で容易に取り付けることができる。前記間仕切りシートの厚みは、用途に応じて選択でき、例えば、10μm〜30mm、好ましくは25μm〜20mm、さらに好ましくは50μm〜10mm程度であってもよい。
【0079】
なお、本発明のユニット(取り付けユニット、開閉ユニット及び間仕切りユニット)は少なくとも1つの長尺な被装着体(又は長尺部材)とスライド部材とを備えていればよく、複数の長尺な被装着体(又は長尺部材)を有する場合、一部のユニット(取り付けユニット、開閉ユニット及び間仕切りユニット)は前記と異なる構造のユニットで構成してもよい。
【0080】
例えば、前記ユニット(取り付けユニット、開閉ユニット及び間仕切りユニット)において、被装着体(又は長尺部材)の対向面に対して反対側の側部(側壁)からは、シート(又は間仕切りシート)を取り付けるための取り付け部が延出していてもよい。また、この取り付け部に対して位置決め可能な位置決め部(特に、嵌合部)を有し、かつ適所(例えば、位置決め部以外の部位)でシート(又は間仕切りシート)を挟持するための押さえ部材を備えていてもよい。このような押さえ部材を備えていると、長尺部材に対して押さえ部材を位置決めできるため、シート(又は間仕切りシート)のずれを防止しつつ、前記ユニット(開閉ユニット及び間仕切りユニット)を容易に組み立てることができる。
【0081】
図8は他の構造を有するユニット(取り付けユニット、開閉ユニット及び間仕切りユニット)の一例を示す概略断面図である。この例では、片開き方式又は両開き方式の開閉ユニットが示されており、断面中空形状の被装着体(又は長尺部材)101の対向面には長手方向に沿って形成されたあり溝状の装着凹部102が形成され、この装着凹部には軟質マグネット部材103が装着されている。前記被装着体(又は長尺部材)101の対向面とは反対側の側面(側壁)には、装着凹部102の壁面のうち一方の側部(図8では上部側壁)から後方(対向面に対して反対方向、又は開閉方向の開方向)に断面四角形状の中空枠部104が延び、この中空枠部の内側の側壁は被押圧壁105として形成されている。前記長尺部材101の中空枠部104は、装着凹部103の内壁面から所定間隔離れて側方(図8では下方向)に延出し、かつ長手方向に形成された突起部(又は凸条部)106と、開方向の側方壁に間仕切りシート113を挟圧可能な挟圧部107とを有している。
【0082】
このようなユニットにおいて、シート113は押さえ部材108により挟持して棒状部材41に取り付けられている。すなわち、押さえ部材108は、断面中空形状を有しており、押さえ部材108には、被押圧壁105に対する対向壁109と、この対向壁おいて前記突起部106が嵌合装着可能であり、かつ長手方向に延びて形成された断面コ字状の凹部(又は凹溝)110と、挟圧部107との間にシート113を挟圧可能な挟圧部111とが形成されている。
【0083】
このようなユニットでは、被装着体(又は長尺部材)101の突起部106と、押さえ部材108の凹部110とを嵌合することにより、被装着体(又は長尺部材)101に対して押さえ部材108を位置決めでき、位置ずれを防止しつつ、シート113を配置でき、嵌合状態で、ネジ112で被装着体(又は長尺部材)101と押さえ部材108とを締結することにより、ユニットを容易に組み立てることができる。また、挟圧部107,111を用いるとシート113の保持性を高めることができる。
【0084】
なお、前記シートは、接着、溶着、ビスなどによる種々の固定手段で取り付けることができる。シートは、被装着体(又は長尺部材)と押さえ部材との対向面で挟持してもよく、被装着体(又は長尺部材)及び/又は押さえ部材の幅方向の少なくとも一方の側部(特に、両側部)に、シートを挟圧可能な挟圧部(又は凸部)を備えていてもよい。押さえ部材の断面形状は、断面非中空状(断面コ字状など)であってもよく、断面中空多角形状[断面中空四角形状(断面中空正方形状、断面中空長方形状など)など]などであってもよい。位置決め部の形態は、例えば、被装着体(又は長尺部材)に対して係止又は掛止可能な係止又は掛止部であってもよく、嵌合可能な嵌合部であってもよい。特に、前記位置決め部(特に、嵌合部)が長手方向に延びて形成されていると、正確にかつ容易に被装着体(又は長尺部材)と嵌合させて位置決めできる。取り付け部は、前記被装着体(又は長尺部材)の非対向部位に形成されていればよく、前記被装着体(又は長尺部材)の対向面に対して隣接する側部(側壁)などに形成してもよい。
【0085】
さらに、シート(又は間仕切りシート)の途中部を支持するための支持部材は必ずしも必要ではないが、シートが長い場合にはシートの形状を安定化するため、支持部材を備えているのが好ましい。また、この支持部材は、長尺な支持体(被装着体又は長尺部材)と、この支持体に対してスライド式に装着可能なスライド部材と、前記支持体(被装着体又は長尺部材)とスライド部材との間に形成され、互いにスライド式に装着可能であり、かつ前記長尺部材の長手方向に対して直交する方向に抜き出し不能なスライド機構と、前記スライド部材に形成され、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成できる。代表的な支持部材は、支持体(被装着体又は長尺部材)の互いに反対側に位置する両側部に、長手方向に形成されたあり溝状の凹溝と、この凹溝に対してスライド式に装着可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出し、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成してもよい。
【0086】
さらに、支持部材は他の構造を有していてもよい。例えば、支持体を構成する一対の支持部材の対向面に、シートを挟持可能な挟持面が形成され、この対向面が断面形状において対称な凹凸面を有していてもよい。
【0087】
図9は他の構造を有するユニット(取り付けユニット又は支持ユニット)のさらに他の例を示す概略断面図である。この例では、取り付けユニット又は支持ユニットを構成する一対の支持部材121a,121bは、シート(又は間仕切りシート)126の途中部を挟持して支持している。すなわち、一対の支持部材121a,121bの挟持面(対向面)は、断面形状が対称な湾曲した凹凸部122a,122b,123a,123bを有している。また、一対の支持部材121a,121bの対向面の中央部には、ねじ125で一対の支持部材121a,121bを螺合するための螺着部124が形成され、前記挟持面は、この螺着部から対称形状に湾曲して形成されている。
【0088】
このような構造のユニットにおいて、前記湾曲凹凸部122a,122b,123a,123bでシート126を挟持することにより、シート126の位置ずれを防止でき、しかも湾曲面でシート126を強固に保持できる。さらに、凹凸部122a,122b,123a,123bが、対称な形状であるため、一対の支持部材121a,121bを誤って対向させることなく、簡単かつ確実に組み立てることができる。また、断面形状が湾曲しているため、間仕切りシートを挟持しても、皺が生じにくく、破損するのを防止できる。
【0089】
なお、シートは、1又は複数箇所で補強支持部材により支持してもよい。補強支持部材は、一対の支持部材(ポール)で構成し、一対の支持部材で間仕切りシートを挟持してもよく、支持部材と、この支持部材に対して押圧可能な押さえ部材とで構成し、支持部材と押さえ部材とで間仕切りシートを挟持してもよい。挟持面の断面形状は、直線状又は非直線状(凹凸状など)であってもよい。前記挟持面は、特に、対称な凹凸面を有しているのが好ましい。前記凹凸面の断面形状は、U字状(湾曲状又は波状)、V字状、コ字状などであってもよく、通常、U字状又はV字状(特に、U字状)である場合が多い。凹凸面の断面形状がU字状又はV字状(特に、U字状)であると、間仕切りシートを破損することなく、強固に挟持できる。補強支持部材を用いると、間仕切りシートのばたつきを防止できるため、開閉ユニットや間仕切りユニットにおいて開閉操作を円滑に行うことができる。また、布帛などの場合には垂れ下がりを防止することもできる。
【産業上の利用可能性】
【0090】
本発明の開閉ユニットは、磁気的吸着性が高いとともに、閉鎖による閉じ音が軽減できるため、スペース(工場の作業ブース、クリーンルーム、倉庫;会議室;ホテルの部屋、宴会場;学校の教室、体育館;劇場のステージ;病院の病室、手術室;展示スペースなど)を仕切るための間仕切りユニット(間仕切りカーテン、間仕切りパネルなど)に利用できる。
【図面の簡単な説明】
【0091】
【図1】図1は本発明の取り付けユニットを備えた一方の開閉ユニットを示す概略分解斜視図である。
【図2】図2は図1の開閉ユニットを示す概略断面斜視図である。
【図3】図3は図1及び図2の開閉ユニットの開閉動作を説明するための概略断面図である。
【図4】図4は本発明の取り付けユニットを備えた他の開閉ユニットを示す概略分解斜視図である。
【図5】図5は本発明の取り付けユニット(支持部材)を備えた間仕切りユニットを示す概略斜視図である。
【図6】図6は図4の開閉ユニットを示す概略断面図である。
【図7】図7はスライド部材の他の例を示す概略断面図である。
【図8】図8は他の構造を有するユニットの一例を示す概略断面図である。
【図9】図9は他の構造を有するユニットのさらに他の例を示す概略断面図である。図6は補強支持部材の一例を説明するための概略断面図である。
【符号の説明】
【0092】
1a,1b,41…棒状部材
2a,2b…軟質マグネット部材
3a,3b…装着凹部
6a…操作部
11a,11b,51a,51b…スライド部材
12a,12b,52a,52b…頭部
14a,14b,54a,54b…取り付け部
61a,61b…支持部材
F…支点

【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺の被装着体と、この被装着体に対してスライド式に取付可能なスライド部材とで構成され、かつシートを取り付けるための取付ユニットであって、前記長尺な被装着体とスライド部材との間に形成され、互いにスライド式に装着可能であり、かつ被装着体の長手方向に対して直交する方向に抜き出し不能なスライド機構と、前記スライド部材に形成され、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成されている取り付けユニット。
【請求項2】
被装着体の長手方向に沿ってあり溝状の凹溝が形成され、スライド部材が、前記凹溝に対してスライド式に装着挿入可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出し、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成されている請求項1記載の取り付けユニット。
【請求項3】
スライド部材が軟質樹脂又はエラストマーで構成され、スライド部材の取り付け部が、挟持した形態でシートを取り付け可能な複数の薄片部を備えている請求項1又は2記載の取り付けユニット。
【請求項4】
スライド部が、被装着体の凹溝に対してスライド式に装着可能な断面中空筒状の頭部を備えており、前記凹溝に対する装着状態において、前記被装着体の端部に位置する前記頭部の中空部に螺着可能なネジを備えている請求項2又は3記載の取り付けユニット。
【請求項5】
断面中空状の長尺な被装着体と、この被装着体の側壁に長手方向に沿って形成されたあり溝状の断面U字状凹溝と、この凹溝に対してスライド式に装着可能な断面中空円筒状の頭部と、この頭部から延出し、かつ少なくとも軟質プラスチックで構成されたシートが取り付け可能な薄片状取り付け部と、前記頭部に隣接して形成された鍔部と、前記凹溝に対する装着状態において、前記被装着体の端部に位置する前記頭部の中空部に螺着可能なネジを備えており、前記スライド部材が、軟質樹脂又はエラストマーで構成されている請求項1〜4のいずれかに記載の取り付けユニット。
【請求項6】
互いに対向可能な一対の長尺部材と、一対の長尺部材の対向面にそれぞれ配設され、かつ互いに磁気的に吸着可能な磁気的吸着部材と、前記一対の長尺部材のうち少なくとも一方の長尺部材の対向面に対して反対側の側部に、スライド式に装着可能であり、かつシートを取り付けるためのスライド部材とを備えた開閉ユニットであって、前記一対の長尺部材のうち一方の長尺部材の幅方向に、異なる磁極を隣接させて第1のマグネット部材が配設され、他方の長尺部材の対向面に、強磁性部材、又は前記第1のマグネット部材の磁極に対して反対の磁極を向けて第2のマグネット部材が配設されており、前記第1及び第2のマグネット部材のうち少なくとも一方のマグネット部材が、磁性粉体と軟質樹脂とを含む軟質マグネット部材で構成されており、前記少なくとも一方の長尺部材の側部と前記スライド部材との間に形成され、互いにスライド式に装着可能であり、かつ前記長尺部材の長手方向に対して直交する方向に抜き出し不能なスライド機構と、前記スライド部材に形成され、かつシートが取り付け可能な取り付け部とで構成されている開閉ユニット。
【請求項7】
少なくとも一方の長尺部材の側部に長手方向に沿って形成されたあり溝状の凹溝と、スライド部材に形成され、かつ前記凹溝に対してスライド式に装着可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出し、かつシートが取り付け可能な取り付け部とを備えている請求項6記載の開閉ユニット。
【請求項8】
一方の長尺部材の幅方向に、異なる磁極を隣接させて第1の軟質マグネット部材が配設され、他方の長尺部材の対向面に、前記第1の軟質マグネット部材に対して反対の磁極を向けて第2の軟質マグネット部材が配設されている請求項6又は7記載の開閉ユニット。
【請求項9】
少なくとも一方の長尺部材が左右方向にスライド可能であり、第1及び第2のマグネット部材が軟質マグネット部材で構成され、これらのマグネット部材が、それぞれ、一対の長尺部材の対向面に長手方向に延びて形成された装着部に装着されている請求項6〜8のいずれかに記載の開閉ユニット。
【請求項10】
一対の長尺部材の対向面に長手方向に延びるあり溝状の装着部と、このあり溝状の装着部に摺動可能に装着された軟質マグネット部材とを備えている請求項6〜9のいずれかに記載の開閉ユニット。
【請求項11】
一対の長尺部材が互いに左右方向にスライド可能であるか、又は固定部に固定された一方の長尺部材に対して、他方の長尺部材がスライド可能である請求項6〜10のいずれかに記載の開閉ユニット。
【請求項12】
少なくとも一方の長尺部材の側部に、開閉操作のための操作部を備えている請求項6〜11のいずれかに記載の開閉ユニット。
【請求項13】
操作部が、一方の長尺部材の側部から延出する延出部と、この延出部の端部に形成された把持部とを備えており、この把持部が、前記延出部に対して、開閉方向の開方向側に位置する請求項12記載の開閉ユニット。
【請求項14】
長尺部材が断面中空多角形状であり、前記取り付け部に間仕切りシートが取り付け可能である請求項6〜13のいずれかに記載の開閉ユニット。
【請求項15】
スライド部材が、軟質樹脂又はエラストマーで構成されており、前記スライド部が、長尺部材の凹溝に対してスライド式に装着可能な断面中空筒状の頭部と、この頭部から延出し、かつ少なくとも軟質プラスチックで構成されたシートが取り付け可能な薄片状取り付け部と、前記凹溝に対する装着状態において、前記長尺部材の端部に位置する前記頭部の中空部に螺着可能なネジを備えている請求項7〜14のいずれかに記載の開閉ユニット。
【請求項16】
レールに沿って空間を仕切るための間仕切り用部材である請求項6〜15のいずれかに記載の開閉ユニット。
【請求項17】
互いに対向可能な一対の長尺部材と、一対の長尺部材の対向面にそれぞれ配設され、かつ互いに磁気的に吸着可能な磁気的吸着部材と、前記一対の長尺部材のうち少なくとも一方の長尺部材の対向面に対して反対側の側部に、スライド式に装着可能なスライド部材と、このスライド部材に取り付け可能な間仕切シートとを備え、前記磁気的吸着部材の磁力を利用して開閉可能な間仕切りユニットであって、前記一対の長尺部材のうち一方の長尺部材の幅方向に、異なる磁極を隣接させて第1のマグネット部材が配設され、他方の長尺部材の対向面に、強磁性部材、又は前記第1のマグネット部材の磁極に対して反対の磁極を向けて第2のマグネット部材が配設されており、前記第1及び第2のマグネット部材のうち少なくとも一方のマグネット部材が、磁性粉体と軟質樹脂とを含む軟質マグネット部材で構成されており、前記少なくとも一方の長尺部材の側部と前記スライド部材との間に形成され、互いにスライド式に装着可能であり、かつ前記長尺部材の長手方向に対して直交する方向に抜き出し不能なスライド機構と、前記スライド部材に形成され、かつ前記間仕切シートが取り付け可能な取り付け部とで構成されている間仕切りユニット。
【請求項18】
レールに沿ってスライド可能に配設され、かつ互いに対向可能な一対の長尺部材と、これらの一対の長尺部材の対向面にそれぞれ長手方向に形成された装着凹部と、一方の長尺部材の装着凹部の長手方向に装着されているとともに、前記装着凹部の幅方向に隣接し、かつ長手方向に延びたN極及びS極で形成された第1の軟質マグネット部材と、他方の長尺部材の装着凹部の長手方向に装着されているとともに、前記第1の軟質マグネット部材の磁極に対して反対の磁極を対向させた第2の軟質マグネット部材と、少なくとも一方の長尺部材の側部に長手方向に沿って形成されたあり溝状の凹溝と、この凹溝に対してスライド式に装着可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出し、かつシートが取り付け可能な取り付け部とを備えている請求項17記載の間仕切りユニット。
【請求項19】
少なくとも一方の長尺部材の側部に、開閉操作のための操作部を備えている請求項17又は18記載の間仕切りユニット。
【請求項20】
間仕切りシートの途中部を支持するための支持部材をさらに備えており、この支持部材が、互いに反対側に位置する両側部に、長手方向に沿って形成されたあり溝状の凹溝と、この凹溝に対してスライド式に装着可能な長尺スライド部と、このスライド部から延出し、かつ間仕切りシートが取り付け可能な取り付け部とで構成されている請求項17〜19のいずれかに記載の間仕切りユニット。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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