説明

シートの定着装置

【課題】 ビニールハウスに展設されるシートに強風や地震などに起因する引っ張り力が作用しても、支持フレーム内からコイルスプリングとシートが跳び出すことを未然に阻止する。
【解決手段】 支持フレーム1と、この支持フレーム1に分離可能に嵌装されるコイルスプリング2とを有し、支持フレーム1が断面をV字状にする一つまたは複数の溝Aと、この溝Aの上端から内側に向けて延びる一対の係止部6,7とを有し、この一対の係止部6,7間たる開口部Bの巾をコイルスプリング2の外径より小さくし、溝A内にコイルスプリング2と共に嵌装したシートSを一対の係止部6,7の下面とコイルスプリング2の外周とで挟持してなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、シートの定着装置に関し、特に、ビニールハウスにおける壁面や屋根面を形成するためにビニールハウスにおける骨組にシートを展設する際の利用に向くシートの定着装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
ビニールハウスにおける壁面や屋根面を形成するためにビニールハウスにおける骨組にシートを展設する際の利用に向くシートの定着装置としては、これまでに種々の提案がある。
【0003】
その中で、たとえば、特許文献1および特許文献2に開示の提案にあっては、シートの定着装置が支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなる。
【0004】
すなわち、支持フレームは、凡そこの種のフレームがそうであるように、長尺に形成され、長尺となる軸線方向を横切る方向の横断面にあって、たとえば平坦な底部と、この底部の両端から上方に立ち上がる左右の湾曲壁部と、この左右の湾曲壁部の上端からそれぞれ外側に折り曲げられる左右のカール部とを有してなる。
【0005】
そして、この支持フレームにあって、左右の湾曲壁部の上端間に形成されてコイルスプリングの出入口となる開口部がコイルスプリングの外径より小さく形成されると共に、左右の湾曲壁部の言わば本体部で形成されて上記の開口部に連続する内空部たる溝が断面をほぼ円状にしてコイルスプリングの嵌装を許容してなる。
【0006】
一方、コイルスプリングは、多くの場合に、支持フレームとほぼ同等の長さを有しながら適宜の弾性を有する線径で任意のピッチに巻かれて形成されてなる。
【0007】
それゆえ、上記の支持フレームとコイルスプリングからなるシートの定着装置にあっては、支持フレーム上に載置されるシートをコイルスプリングと共に支持フレームの溝内に押し込むように嵌装するとき、コイルスプリングが支持フレームの溝内から抜け出ないこともあって、シートが支持フレームの溝内から簡単に抜け出ない。
【0008】
したがって、この特許文献1および特許文献2に開示のシートの定着装置にあっては、支持フレームをビニールハウスにおける骨組にビス利用などの適宜の手段で固着すると共に、この支持フレームの溝にコイルスプリングごとシートを嵌装することで、支持フレームにシートを定着させ、ビニールハウスにおける壁面や屋根面を形成することが可能になる。
【特許文献1】実公昭51‐23558号公報(実用新案登録請求の範囲,公報第1頁右2欄第9行から同第20行の記載,第1図から第4図参照)
【特許文献2】実公昭53‐34275号公報(公報第1頁右2欄第20行から同第28行の記載,第6図参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、上記した特許文献1および特許文献2に開示のシートの定着装置にあっては、コイルスプリングをシートと共に支持フレームの溝内に嵌装させて支持フレームにシートを定着させる点で基本的に不具合がある訳ではないが、利用の実際にあって、些かの不具合があると指摘される可能性がある。
【0010】
すなわち、上記した特許文献1および特許文献2に開示のシートの定着装置にあっては、たとえば、無風状態でシートに風圧が作用しない場合や、ビニールハウスに振動などが作用しない場合には、シートにこれを支持フレームの溝内から引っ張り出すような抜け方向の力が作用しないので、シートが支持フレームの溝内から抜け出ることはない。
【0011】
しかし、台風などに起因する強風が直接シートに作用したり、地震に起因する振動がビニーハウスに作用することでシートに引っ張り荷重が作用したりすると、支持フレームを挟む両側方向からシートを引っ張る外力がシートに作用することになり、シートが支持フレームの開口部方向に浮き上がろうとする。
【0012】
このとき、支持フレームの開口部の巾は、コイルスプリングの外径より小さいが、支持フレームにおける左右の湾曲壁部の上部は、シートの引っ張り力で外方に引っ張られ、その結果、開口部が拡径し、しかも、左右の湾曲壁部の上部は彎曲したまま直接上方に開放されているため、コイルスプリングがこの拡径傾向になる開口部からシートと共に上方に跳び出す危惧がある。
【0013】
この発明は、上記した現状を鑑みて創案されたものであって、その目的とするところは、ビニールハウスに展設されるシートに強風や地震などに起因する引っ張り力が作用しても、支持フレーム内からコイルスプリングとシートが跳び出すことを未然に阻止して、その汎用性の向上を期待できるシートの定着装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記した目的を達成するために、この発明によるシートの定着装置の構成を、支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部とを有し、この一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなるとする。
【0015】
同じく、支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部と、この一対の係止部に連続するジョイント引掛け部とを有し、上記の一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなるとする。
【0016】
同じく、支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部と、この一対の係止部に連続するカール部と、このカール部に連続するジョイント引掛け部とを有し、上記の溝が底部と、この底部の両側から斜め外側に向けて起立する一対の傾斜部と、この一対の傾斜部から内側に向けて延びる上記の一対の係止部とで区画され、上記の一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなるとする。
【0017】
同じく、支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが基台と、この基台の上部に形成されて断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部とを有し、上記の溝が底部と、この底部の両側から斜め外側に向けて起立する一対の傾斜部と、この一対の傾斜部から内側に向けて延びる上記の一対の係止部とで区画され、上記一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなるとする。
【0018】
同じく、支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが基台と、この基台の上部に形成されて断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部と、この一対の係止部に連続するジョイント引掛け部とを有し、上記の溝が底部と、この底部の両側から斜め外側に向けて起立する一対の傾斜部と、この一対の傾斜部から内側に向けて延びる上記の一対の係止部とで区画され、上記一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなるとする。
【0019】
同じく、支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが任意の断面形状を有する一方フレームと、この一方フレームに軸線方向を同じにしながらこの一方フレームの任意の箇所に一体に連設される一つまたは複数の他方フレームを有し、この他方フレームが断面をV字状にする溝を有し、この溝が上端から内側に向けて延びる一対の係止部を有し、この一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなるとする。
【0020】
上記の各構成において、断面をV字状にする溝内に一つまたは二つのコイルスプリングを上下二段に嵌装し、各コイルスプリングの外周と上記の溝における上記の一対の係止部の下面とで上下二段にシートを挟持してなるとしても良い。
【0021】
また、断面をV字状にする溝内に二つのコイルスプリングを上下二段に嵌装し、下方側となるコイルスプリングの線体間の隙間内に上方側となるコイルスプリングの線体を噛み込ませてなるとしても良い。
【発明の効果】
【0022】
この発明によれば、支持フレームの溝における開口部の巾がコイルスプリングの外径より小さく、シートが支持フレームの開口部を形成する一対の係止部の下面とコイルスプリングの外周との間に挟持されるから、シートが支持フレームの溝内にしっかりと定着され、外部に飛び出すのが防止される。
【0023】
しかも、シートが一対の係止部の下面とコイルスプリングの外周とで均一に挟持されるから、シートにおける皺の発生が防止される。
【0024】
同じく、溝が断面V字状に形成されるから、この溝内に開口部を介して縮径されながら嵌装されたコイルスプリングが自己復元力で拡径しながら上方に移動して一対の係止部の下面に圧接するから、コイルスプリングが抜けなくなり、シートを確実に定着できる。
【0025】
同じく、係止部が左右一対に設けられているから、ビニールハウスの屋根面等に展張されているシートの表面に台風等の強風時に風圧が作用してこのシートにバタツキがあって引っ張り力を発生させたり、または、地震その他の外力でビニールハウスが歪んだり、振動が発生してその外力でシートに引っ張り力を発生させて支持フレームの開口部を拡径させる状況になっても、コイルスプリングが一対の係止部の下面に圧接して開口部からコイルスプリングとシートが外部に飛び出すのを防止する。
【0026】
同じく、V字状の溝を複数とすることで、各溝に別々に透明シートや網目シートを定着でき、たとえば、一方のシートを透光用のシートとして利用し、他方のシートを換気用または防虫用のネットとして利用できる。
【0027】
同じく、支持フレームが一方フレームに一つまたは複数の他方フレームを有し、他方フレームがV字状の溝を有することで、たとえば、一方フレームを透光用シートの定着用とし、他方フレームを透光用シートの定着用とするのはもちろんのこと、換気用シートの定着用、あるいは、防虫ネットの定着用に利用できる。
【0028】
請求項2,請求項3,請求項5,請求項7および請求項8の発明によれば、ジョイント引掛け部を備えているから、このジョイント引掛け部を介して支持フレームをビニールハウスのアーチパイプ等の骨組みに結合できる。
【0029】
請求項7および請求項8の発明によれば、コイルスプリングを上下2段に嵌合することにより、一つの溝内に二枚のシートを重ねて定着でき、シートの重ね張りによるシート間の断熱用の空気層を形成でき、あるいは、同じ溝内に透光用のシートと防虫用のシートを重ね張りできる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0030】
以下に、図示した実施形態に基づいて、この発明を説明するが、この発明によるシートの定着装置は、図1に示すように、ビニールハウスにおける壁面や屋根面を形成するためにビニールハウスにおける骨組にシートSを展設する際の利用に向く。
【0031】
もっとも、この発明が意図するところを勘案すると、すなわち、ビニールハウスにおいて、凡そシートS類の展設の際に利用するとの観点からすると、上記のビニールハウスにおける壁面や屋根面を形成するためにビニールハウスにおける骨組にシートSを展設する場合だけに限られず、たとえば、ビニールハウスにおける換気用開口(図示せず)を開閉可能に閉塞する覆いシート(図示せず)を垂設する場合や、同じく換気用開口に防虫ネットNを展設する場合に、単独で、あるいは、上記のシートSを展設する際に併せて利用されても良いことはもちろんである。
【0032】
ところで、ビニールハウスを形成する骨組みは、自己支持性を有するのはもちろんのこと、所定の敷地などに立設された以降も、強風などで倒壊しないように形成されるのが常態で、適宜の型材などからなる柱や梁,桁で壁面を形成すると共に同じく適宜の型材で屋根面を形成し、要する場合に、牽引材や斜材などの補強材が併用される。
【0033】
ちなみに、ビニールハウスにおける屋根は、図示する切妻形に形成される他、アーチ形に形成されることがあり、屋根がアーチ形に形成される場合には、図示しないが、いわゆる左右の柱部の上端にアーチ部を一体にあるいは連結で連続させたパイプ体からなるアーチ支柱が利用されるが、このアーチ支柱が利用されるビニールハウスにあっても、この発明によるシートの定着装置が利用されて良いことはもちろんである。
【0034】
そして、上記のようにして形成された骨組における要所要所にこの発明によるシートの定着装置を構成する支持フレーム1が固定的に連結されるが、この支持フレーム1は、後述する溝Aを有する限りには、任意に形成されて良く、図1乃至図6に示すところでは、一枚の帯状の鋼板をプレス加工して成形され、図7乃至図10に示すところでは、アルミ材を押し出し成形して形成されてなるとしている。
【0035】
また、図11乃至図13および図14乃至図18に示すところでも、支持フレーム1(図14乃至図18において符示せず)がプレス加工で形成されてなるとするが、これに代えて、押し出し成形されてなるとしても良く、また、合成樹脂材で射出成形されてなるとしても良い。
【0036】
なお、支持フレーム1が、たとえば、プレス加工で成形されてなる場合には、図11に示すように、ビスYの利用で骨組に固着されるとしても良いが、押し出し成形されてなる場合には、図1,図3,図5,図6,図8乃至図10および図13に示すように、専用のジョイントJが利用されるが良く、このジョイントJは、ビニールハウスにおける骨組を柱と共に形成する間柱としての支柱P(図1,図3,図5,図6,図8乃至図10および図13参照)や、図示しないが、前記したアーチ支柱などに保持される。
【0037】
なお、支持フレーム1がプレス加工で成形される場合にも、上記のジョイントJの利用が妨げられる訳ではないのはもちろんである。
【0038】
このような前提の下に、この発明によるシートの定着装置を説明するが、この発明によるシートの定着装置は、図1,図2乃至図6および図11乃至図13に示すように、支持フレーム1と、この支持フレーム1に分離可能に嵌装されるコイルスプリング2とを有してなるのを基本とする。
【0039】
なお、図7乃至図10に示すところでは、この発明によるシートの定着装置を構成する支持フレームが、上記したプレス加工で成形された支持フレーム1からなるのに代えて、押し出し成形された支持フレーム50からなり、この支持フレーム50に形成の溝Aにコイルスプリング2がシートSと共に嵌装される。
【0040】
また、図5は、図2および図3に示すところで支持フレーム1における溝Aを一つとするところに代えて、溝Aを二つ設けたもので、図6は、溝Aを三つ設けたものである。
【0041】
同様に、図7および図8乃至図10は、支持フレーム1に代えて、支持フレーム50における場合を示すもので、図7(a)および図8は、支持フレーム50における溝Aを一つとするが、図7(b)および図9は、溝Aを二つとし、図7(c)および図10は、溝Aを三つとしたものである。
【0042】
それゆえ、以下には、便宜上、支持フレームがプレス加工で成形された支持フレーム1にからなるとして説明し、必要なときに、支持フレームが押し出し成形された支持フレーム50からなるとして説明する。
【0043】
すなわち、このシートの定着装置にあって、支持フレーム1は、断面をV字状にする一つ溝A(図2,図3および図4(a)参照)と、または、複数の溝A(図4(b),(c)参照)と、この溝Aの上端から内側に向けて延びる一対の係止部6,7とを有し、この一対の係止部6,7間たる開口部Bの巾をコイルスプリング2の外径より小さくしてなる。
【0044】
それゆえ、この支持フレーム1にあっては、たとえば、図11で例示するようにして、溝A内にコイルスプリング2と共にシートSを嵌装するとき、図3乃至図6に示すように、溝A内にあってシートSを一対の係止部6,7の下面とコイルスプリング2の外周とで挟持して、シートSを溝A内に定着させることが可能になる。
【0045】
このシートの定着装置にあって、支持フレーム1が、図2,図3および図4(a)あるいは図11乃至図13に示すように、一つの溝Aだけでなく、図4(b),(c)に示すように、複数の溝Aを有してなるのは、このシートの定着装置によるシートSの定着に併せて、前記した覆いシートや防虫ネットN(図1および図11乃至図13参照))の定着も可能にし得るようにするためである。
【0046】
この支持フレーム1が溝Aを一つだけでなく複数有することは、図7乃至図10に示すように、支持フレーム50にあっても同様であるが、この支持フレーム50にあっては、上記の一対の係止部6,7は、係止部34,35とされている。
【0047】
そして、この図7乃至図10に示す溝Aにあっても、一対の係止部34,35間たる開口部Bの巾をコイルスプリング2の外径より小さくしているのはもちろんである。
【0048】
ちなみに、上記した一対の係止部6,7は、図示するところでは、溝Aの上端から内側に向けて水平に延びるとしているが、この一対の係止部6,7が機能するところを勘案すると、一対の係止部6,7の先端が適宜の角度を有してやや下方に向けて倒れるようになるほぼ水平に延びるとしても良いことはもちろんである。
【0049】
ところで、図示するところにあって、上記の支持フレーム1は、その横巾を従来から提案されている開口部巾狭の蟻溝フレーム(図示せず)の横巾と同じにすると共に、この横巾方向の外形を上記の蟻溝フレームの外形と同じにするとしている。
【0050】
すなわち、上記の支持フレーム1は、適宜の手段でビニールハウスにおける骨組に連結されるが、このとき、前記したように、ビスYの利用で骨組に固着される他、ビニールハウスを建てる際の作業を迅速容易にし得ることから、専用のジョイントJを利用することを提案している。
【0051】
そこで、このシートの定着装置にあっては、支持フレーム1の横巾を上記した従来から提案されている開口部巾狭の蟻溝フレームの横巾と同じにすると共に、この横巾方向の外形を上記の蟻溝フレームの外形と同じにするとして、従来から利用されている専用のジョイントJの利用を可能にするとしている。
【0052】
そして、上記の支持フレーム1にあって、溝Aは、図2,図3および図4乃至図6に示すように、平坦な底部3と、この底部3の両端から拡径するように斜め上方に延びる一対の傾斜部4,5とによって断面がV字状になるように区画、すなわち、形成されている。
【0053】
ちなみに、この発明にあって、溝Aは、断面がV字状になるように形成されていれば足り、したがって、上記の底部3は、これが平担部からなるのに代えて、図示しないが、湾曲部からなるとし、また、この湾曲部が上面を凹面としても良く、凸面としても良い。
【0054】
そして、この溝Aは、上記の一対の傾斜部4,5の上端から内側に向けて水平に延びる一対の係止部6,7を有し、この一対の係止部6,7間たる開口部Bの巾をコイルスプリング2の外径より小さくしているのは、前記した通りである。
【0055】
そしてまた、図示する支持フレーム1にあっては、上記の一対の係止部6,7の端部から外側に向けて折り返される一対のカール部8,8と、この一対のカール部8,8に連設されながら上記の一対の傾斜部4,5の外周側で折り曲げられた一対のジョイント引掛け部9,9とを有してなる。
【0056】
そして、この支持フレーム1にあっては、一対のジョイント引掛け部9,9に前記した骨組に連結されたジョイントJを嵌合状態に連結させるとしている。
【0057】
なお、一対のカール部8,8は、シートSを溝A内に嵌装した状態で折り曲げるとき、その折り曲げ部分が角度を有することで破断し易くなることをあらかじめ回避する。
【0058】
一方、支持フレーム50にあっては、図7および図8乃至図10に示すように、押し出し成形で形成された基台30の上部に溝Aを形成し、この溝Aの上端から内側に向けて水平に延びる一対の係止面からなる係止部34,35を有してなるのは前記した通りである。
【0059】
そして、溝Aは、平坦面からなる底部31と、この底部31の両端から拡径するように斜め上方に延びる一対の傾斜面からなる傾斜部32,33とによって断面がほぼV字状に区画、すなわち、形成されている。
【0060】
そしてまた、この支持フレーム50にあっては、上記の一対の係止部34,35から外側に向けて折り返される一対のカール面からなるカール部8,8(図7(a)参照)と、この一対のカール部8,8に連設されながら上記の一対の傾斜部32,33の外周側に形成される一対の折り曲げ面からなる一対のジョイント引掛け部9,9とを有してなる。
【0061】
以上が、この発明によるシートの定着装置における基本的な特徴であるが、その他に、支持フレーム1における横巾と座高は、図中で同じに形成されているが、必ずしも同じでなくても良い。
【0062】
特に、支持フレーム1が一つの溝Aを有する場合と、複数の溝Aを有する場合とで、横巾を同じにするとなると、溝Aの大きさが前者と後者とでは、異なることになる。
【0063】
そして、支持フレーム1が一つの溝Aを有する場合と、複数の溝Aを有する場合とで、横巾を異にする場合には、溝Aの大きさを前者と後者とで、同じにすることが可能になる。
【0064】
また、図示する実施形態において、支持フレーム1は、ジョイント用引掛け部9,9を備えているが、支持フレーム1を骨組に連結するのにあって、ビスYを利用する場合には、このジョイント用引掛け部9,9は、不要であることもちろんである。
【0065】
つまり、この発明のシート定着装置において、支持フレーム1は、最低限、開口部Bを巾狭にする断面V字状の溝Aと、この開口部Bを形成する左右一対の係止部6,7とを有すると共に、コイルスプリング2がその外径を開口部Bの巾より大きくすれば良い。
【0066】
以上のように形成されたこの発明によるシートの定着装置にあっては、以下のようにして、すなわち、コイルスプリング2の利用下にシートSを支持フレーム1に定着させる。
【0067】
すなわち、先ず、支持フレーム1は、ビニールハウスにおける骨組にビスYを利用するなどの適宜の手段で連結されるが、好ましく、前記したように、従来から使用されている専用の連結具たるジョイントJが利用されるの良い。
【0068】
このとき、ビニールハウスにおける壁面や屋根面を形成する骨組たる適宜の型材に先んじて連結されたジョイントJの爪を支持フレーム1におけるジョイント引掛け部9,9に引掛けるようにして連結し、支持フレーム1をビニールハウスにおける骨組に連結させる。
【0069】
つぎに、支持フレーム1がビニールハウスにおける骨組に連結されている状態で、この支持フレーム1上にシートSを載置するようにして展張すると共に、この支持フレーム1上に展張のシートSの上にコイルスプリング2を載置し、このコイルスプリング2にシートSを巻き付けるようにしながらシートSごとコイルスプリング2を支持フレーム1の溝A内に押し込む、すなわち、嵌装する。
【0070】
その結果、溝Aの開口部Bの巾がコイルスプリング2外径より小さく、溝A内に押し込まれたシートSが上記の開口部Bを形成する一対係止部6,7の下面とコイルスプリング2の外周との間に挟持されるから、シートSが支持フレーム1の溝A内にしっかりと定着され、外部に飛び出すのが防止される。
【0071】
このとき、シートSは、一対となる係止部6,7の下面とコイルスプリング2の外周とで均一に押え込まれるので、シートSに皺が発生するのが効果的に防止される。
【0072】
特に、注目すべきは、溝Aが断面V字状に形成されているから、この溝Aの下方まで開口部B側からコイルスプリング2を縮径しながら押し込んで嵌合したとき、このコイルスプリング2が自己復元力で拡径しながら上方に移動して係止部6,7の下面に圧接するようになる。
【0073】
このため、シートSは、係止部6,7の下面とコイルスプリング2の外周とで挟持され、かつ、コイルスプリング2が一対の係止部6,7に係止されて外部に抜けなくなり、シートSを溝A内に確実に定着できる。
【0074】
とのとき、コイルスプリング2が溝Aの平坦部や凹面あるいは凸面を有する湾曲部からなる底部3に干渉するようになっても良い。
【0075】
ところで、コイルスプリング2は、開口部Bから手動または治具を利用して溝A内に強制的に押し込まれるが、この押し込みの際の押圧力でコイルスプリング2が長手方向に延ばされ、したがって、外径が開口部Bの巾寸より瞬間的に小さくされるために、開口部Bを容易に通過して溝A内に嵌装される。
【0076】
他方、溝A内に長手方向に延ばされながら嵌装されたコイルスプリング2は、自己復元力で膨径しながら一対の傾斜部4,5に沿って上方に移動するが、このとき、コイルスプリング2の外径は、上記の延ばされる前の元の寸法に戻るようになり、したがって、この寸法が開口部Bの巾より大きいため、コイルスプリング2がシートSを挟んだ状態で係止部6,7に押し付けられるようになる。
【0077】
また、ビニールハウスの壁面や屋根面に展設されているシートSの表面に台風などに起因する強風が作用し、したがって、シートSがバタツクなどして、シートSに対して図3中において左右となる引っ張り力が発生したり、または、地震などに起因する外力作用でビニールハウスが歪んだり、振動したりして、シートSに上記の同様の引っ張り力を発生したりする場合には、溝Aを形成する一対の傾斜部4,5が上記と同方向に変形して、溝Aの開口部Bを拡径することが考えられる。
【0078】
しかし、この場合においても、この発明における支持フレーム1にあっては、シートSが溝A内にあって一対の係止部6,7の下面と復元力を具有して膨径するようになるコイルスプリング2の外周との間に挟持されるから、このシートSが開口部B介して外部に飛び出すのが防止される。
【0079】
上記したところ、すなわち、ビニールハウスを形成する骨組への支持フレーム1の連結、また、この骨組に連結の支持フレーム1に対するコイルスプリング2を利用するシートSの定着、そして、その作用効果については、支持フレーム1が支持フレーム50とされる場合であっても同様である。
【0080】
ところで、この発明のシートの定着装置にあっては、図11乃至図13に示すように、支持フレーム1の溝A内に上下二つとなるコイルスプリング2,2を嵌装することで、上方の一のシートSと下方の二のシートたる防虫ネットNの溝A内への定着、すなわち、言わば二枚のシートの重ね張りを可能にし得る。
【0081】
この場合、上下となるコイルスプリング2,2は、溝A内にあって、シートSを介して外周を接触させる状態に嵌装されるとしても良いが、図示するように、シートSを介在させた状態で、上下のコイルスプリング2における線体間に相手方となるコイルスプリング2における線体を入り込ませるようにした状態で嵌装されるのが良い。
【0082】
図14乃至図17は、支持フレーム1(符示せず)の他の実施形態を示し、これらは、前記した各実施形態の支持フレーム1と同様に、一つの溝Aを有し(図14参照)、あるいは、二つの溝Aを有し(図15参照)、または、三つの溝Aを有し(図16参照)、さらには、一つの溝Aを有しながら溝Aを除く他部に変形を加えた(図17参照)ものである。
【0083】
図18は、支持フレーム1(符示せず)が任意の断面形状を有する一方フレーム1aと、この一方フレーム1aに軸線方向を同じにしながらこの一方フレーム1aの任意の箇所に一体に連設される一つまたは複数の他方フレーム1bを有してなる。
【0084】
すなわち、前記した各実施形態にあっては、支持フレーム1が溝Aを一つまたは複数有してなるが、この図18に示すところでは、支持フレーム1を構成する一方フレーム1aが他方フレーム1bを一つまたは複数有すると共に、この一つまたは複数となる他方フレーム1bがそれぞれ溝Aを有してなる。
【0085】
そして、この他方フレーム1bが有する溝Aは、前記した各実施形態における支持フレーム1が有する溝Aと同様に断面をV字状にしてなる。
【0086】
そしてまた、このこの他方フレーム1bにあって、溝Aは、前記した各実施形態における溝Aと同様に、溝Aの上端から内側に向けて水平に延びる一対の係止部6,7を有し、この一対の係止部6,7間たる開口部B(符示せず)の巾が、前記した各実施形態における場合と同様に、コイルスプリング2の外径より小さくなるとしている。
【0087】
このとき、この溝Aは、底部3と、この底部3の両側から斜め外側に向けて起立する一対の傾斜部4,5と、この一対の傾斜部4,5から内側に向けて水平に延びる上記の一対の係止部6,7とで断面V字状に区画される。
【0088】
ところで、上記の一方フレーム1aは、上記の他のフレーム1bと異なり、任意の断面形状を有すれば良く、たとえば、図示するところでは、開口部狭巾で長尺の蟻溝フレームからなるとしている。
【0089】
この蟻溝フレームは、従来から、前記したジョイントJを利用してビニールハウスにおける骨組に連結されるもので、平坦な底部aと、この底部aから斜め内側に向けて起立する一対の傾斜部b,bと、この一対の傾斜部b,bの外側面に設定されるジョイント引掛け部c,cとを有してなる。
【0090】
そして、この蟻溝フレームは、上記の他方フレーム1bにあって断面V字状の溝Aに対するコイルスプリング2と同様の機能を発揮する従来から利用されている係止線状(図示せず)の嵌装を許容するように形成されてなる。
【0091】
それゆえ、この図18に示す支持フレーム1にあっても、一方フレーム1aが蟻溝内に係止線状と共に嵌装したシートS(図1参照)あるいはネットN(図1参照)を支持フレーム1に定着させことになると共に、他方フレーム1bが溝A内にコイルスプリング2と共に嵌装したシートSあるいはネットNを一対の係止部6,7の下面とコイルスプリング2の外周とで挟持して、シートSを支持フレーム1に定着させる。
【0092】
そして、この支持フレーム1にあって、一方フレーム1aに複数の他方フレーム1bが連設されてなる場合には、各他方フレーム1bにシートSやネットNなどを定着させることで、支持フレーム1に任意のシート類を定着することが可能になる。
【0093】
なお、この支持フレーム1にあっても、一方フレーム1aがあるいは他方フレーム1がそれぞれシートSあるいはネットNなどの複数枚を併せてと定着するとしても良いことはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0094】
【図1】この発明によるシートの定着装置を利用してシートを展設したビニールハウスを一部切り欠いて示す部分斜視図である。
【図2】この発明によるシートの定着装置がシートを定着させている状態を示す部分斜視図である。
【図3】図2に示すシートを定着させている状態を支持フレームの軸線方向から見る正面図である。
【図4】他の実施形態による支持フレームがシートを定着させている状態を示す図で、(a)は支持フレームが溝を一つ有し、(b)は支持フレームが溝を二つ有し、(C)は支持フレームが溝を三つ有する。
【図5】図4(b)のシートの定着装置の利用状態を示す図である。
【図6】図4(c)のシートの定着装置の利用状態を示す図である。
【図7】他の実施形態による支持フレームがシートを定着させている状態を図4と同様に示す図で、(a)は支持フレームが溝を一つ有し、(b)は支持フレームが溝を二つ有し、(C)は支持フレームが溝を三つ有する。
【図8】図7(a)のシートの定着装置の利用状態を示す図である。
【図9】図7(b)のシートの定着装置の利用状態を示す図である。
【図10】図7(c)のシートの定着装置の利用状態を示す図である。
【図11】コイルスプリングを上下となる二本とするシートの定着装置の分解斜視図である。
【図12】図11のシートの定着装置における利用状態を図2と同様に示す図である。
【図13】図11のシートの定着装置における利用状態を図3と同様に示す図である。
【図14】他の実施形態による支持フレームを示す縦断正面図である。
【図15】他の実施形態による支持フレームを示す縦断正面図である。
【図16】他の実施形態による支持フレームを示す縦断正面図である。
【図17】他の実施形態による支持フレームを示す縦断正面図である。
【図18】他の実施形態による支持フレームを示す縦断正面図である。
【符号の説明】
【0095】
1,50 支持フレーム
2 コイルスプリング
3,31 底部
4,5,32,33 傾斜部
6,7,34,35 係止部
8 カール部
9 ジョイント引掛け部
30 基台
A 溝
B 開口部
J ジョイント
N ネット
P 支柱
S シート
Y ビス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部とを有し、この一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなることを特徴とするシートの定着装置。
【請求項2】
支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部と、この一対の係止部に連続するジョイント引掛け部とを有し、上記の一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなることを特徴とするシートの定着装置。
【請求項3】
支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部と、この一対の係止部に連続するカール部と、このカール部に連続するジョイント引掛け部とを有し、上記の溝が底部と、この底部の両側から斜め外側に向けて起立する一対の傾斜部と、この一対の傾斜部から内側に向けて延びる上記の一対の係止部とで区画され、上記の一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなることを特徴とするシートの定着装置。
【請求項4】
支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが基台と、この基台の上部に形成されて断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部とを有し、上記の溝が底部と、この底部の両側から斜め外側に向けて起立する一対の傾斜部と、この一対の傾斜部から内側に向けて延びる上記の一対の係止部とで区画され、上記一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなることを特徴とするシートの定着装置。
【請求項5】
支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが基台と、この基台の上部に形成されて断面をV字状にする一つまたは複数の溝と、この溝の上端から内側に向けて延びる一対の係止部と、この一対の係止部に連続するジョイント引掛け部とを有し、上記の溝が底部と、この底部の両側から斜め外側に向けて起立する一対の傾斜部と、この一対の傾斜部から内側に向けて延びる上記の一対の係止部とで区画され、上記一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなることを特徴とするシートの定着装置。
【請求項6】
支持フレームと、この支持フレームに分離可能に嵌装されるコイルスプリングとを有してなるシートの定着装置において、上記の支持フレームが任意の断面形状を有する一方フレームと、この一方フレームに軸線方向を同じにしながらこの一方フレームの任意の箇所に一体に連設される一つまたは複数の他方フレームを有し、この他方フレームが断面をV字状にする溝を有し、この溝が上端から内側に向けて延びる一対の係止部を有し、この一対の係止部間たる開口部の巾を上記のコイルスプリングの外径より小さくし、上記の溝内に上記のコイルスプリングと共に嵌装したシートを上記の一対の係止部の下面と上記のコイルスプリングの外周とで挟持してなることを特徴とするシートの定着装置。
【請求項7】
断面をV字状にする溝内に一つまたは二つのコイルスプリングを上下二段に嵌装し、各コイルスプリングの外周と上記の溝における上記の一対の係止部の下面とで上下二段にシートを挟持してなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5または請求項6に記載のシートの定着装置。
【請求項8】
断面をV字状にする溝内に二つのコイルスプリングを上下二段に嵌装し、下方側となるコイルスプリングの線体間の隙間内に上方側となるコイルスプリングの線体を噛み込ませてなる請求項1,請求項2,請求項3,請求項4,請求項5または請求項6に記載のシートの定着装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【公開番号】特開2009−142264(P2009−142264A)
【公開日】平成21年7月2日(2009.7.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−264248(P2008−264248)
【出願日】平成20年10月10日(2008.10.10)
【出願人】(000221568)東都興業株式会社 (57)
【Fターム(参考)】