説明

シート型車両の車体カバー構造

【課題】タイヤハウス間に位置するフロア面上に滑り止めを一体に成形することができるシート型車両の車体カバー構造を提供する。
【解決手段】車体フレーム80を覆う樹脂製の車体カバー11が、フロントカバー51とセンターカバー52とリアカバー61とに分割されると共に、フロントカバー51にタイヤハウス53が形成されたシート型車両の車体カバー構造において、センターカバー52にタイヤハウス53間に延在するフロアパネル部56を一体に形成し、このフロアパネル部56のフロア面上に滑り止め部58,59a,59bを一体に形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、運転室の左右前側に位置するタイヤハウスを含んで構成されたシート型車両の車体カバー構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、荒地などを走行可能なシート型車両としてMUV(マルチ・ユーティリティ・ビークル)車両が知られている。この種の車両では、運転室の前側下部及び側部を構成する車体カバーを備えており、この車体カバーは、左右のタイヤハウスを有するフロントカバーと、このフロントカバーの下部から後方へ延びるセンターカバーと、フロントカバー及びセンターカバーのさらに後側を構成するリアカバーとを備えている。
上述のセンターカバーはフロアパネル部を備えており、このフロアパネル部には、着座した乗員の足が載せられるフロア面が形成されている。一方、フロントカバーのタイヤハウス間にも、上述のフロア面と同一平面となるフロア面が形成されている。すなわち、MUV車両の全体のフロア面は、フロントカバー及びセンターカバーを組み立ててそれぞれのフロア面を繋げることで、一つのフロア面が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】実公平6−34213号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上述のフロントカバーは、組み立て工数を削減するために、樹脂で一体に成形することが好ましい。また、センターカバーのフロア面には、乗員の足が置かれるため、フロア面に車両上下方向へ突出する滑り止めを形成しておくことが好ましい。しかしながら、上述のフロントカバーにはタイヤハウスを形成する必要があるため、フロントカバーの成形金型を車両前後方向に分割する必要がある。そのため、フロントカバーのタイヤハウス間にあるフロア面に、車両上下方向へ突出する滑り止めを形成することが困難であった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、タイヤハウス間に位置するフロア面上に滑り止めを一体に成形することができるシート型車両の車体カバー構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明では、車体フレームを覆う樹脂製の車体カバーが、フロントカバーとセンターカバーとリアカバーとに分割されると共に、前記フロントカバーにタイヤハウスが形成されたシート型車両の車体カバー構造において、前記センターカバーに前記タイヤハウス間に延在するフロアパネル部を一体に形成し、このフロアパネル部のフロア面上に滑り止め部を一体に形成したことを特徴とする。
この構成によれば、フロア面をフロントカバーとは別個に形成することができるので、タイヤハウス間のフロア面上に滑り止めを形成することができる。
【0006】
また、前記フロントカバーの左右のタイヤハウス間に凹部を形成し、前記センターカバーのフロアパネル部を該凹部間形状に合わせて組み付けてもよい。
この構成によれば、フロアパネル部の面積を広くすることができる。
【0007】
また、前記フロントカバーのタイヤハウス上に足置き部を一体に形成してもよい。
この構成によれば、フロントカバーの成形金型を車両前後方向に分割することができるので、足置き部をフロントカバーに一体に形成することができる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、フロア面をセンターカバーと一体に成形することができるので、センターカバーの成形金型を車両上下方向に分割させることによって、タイヤハウス間にあるフロア面上に滑り止めを形成することができる。そのため、運転者等がフロア面上で足を滑らせるおそれを少なくすることができる。他方、フロントカバーのタイヤハウス上に足置き部を一体に形成したので、足置き部をフロントカバーと別部品で構成する必要がなく、製造コストを低減することができる。また、足置き部をセンターカバーのフロア面よりも高い位置に構成することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態に係るシート型車両の車体カバー構造について、図面を参照しながら説明する。
なお、本実施の形態では、シート型車両としてMUV(マルチ・ユーティリティ・ビークル)について説明する。また、以下の説明において、上下方向および前後方向とは、図1を基準にして図中左側を前側として示すものとし、左右方向とは、運転者が乗員シートに着座した状態でこの運転者から見た方向をいうものとする。
【0010】
図1は本発明の実施の形態に係るMUV車両を側面から見た状態を示す側面図、図2は前側から見た正面図、図3は後側から見た後面図、図4は右斜め後方から見た斜視図である。
【0011】
MUV車両1は、図1に示すように、前側および後側にそれぞれ2つの前輪2及び後輪3を有し、荒れ地などを走行することが可能な4輪車両である。
車両1の前部には、図1及び図2に示すように、ヒンジ等によって上下方向に開閉自在に取り付けられたボンネット9と、走行時の空気を取り込むためのフロントグリル18と、このフロントグリル18の両側にそれぞれ配置されたヘッドライト19と、車両前側部分を保護するためのキャリーパイプ10とが設けられている。
【0012】
キャリーパイプ10は、図2に示すように、車両前方側から見て略8の字形に形成されていると共に、この8の字形状の両側からヘッドライト19の下側部分まで横方向に延在している。このキャリーパイプ10の8の字形状の上側の開口部分からは、フロントグリル18が車両前面に臨んでいる。このフロントグリル18の裏側には、図1に示すように、フロントグリル18からの風によって冷却水を冷却するためのラジエータ37が配置されている。
また、8の字形状の下側の開口部分には、スキッドプレート21がこの開口の下側半分を埋めるように設けられており、このスキッドプレート21の裏側には、前輪用の終減速装置23が配置されている。この終減速装置23には、前輪2を駆動するための駆動軸22が連結されている。また、前輪2には、ナックル31を介して上下のサスペンションアーム24a,24bが連結されており、このサスペンションアーム24a,24bの基端部は、詳細は後述するフロントフレーム5に取り付けられている。
【0013】
車両1の両側部には、図1及び図4に示すように、車両の側面部分を覆う車体カバー11と、この車体カバー11の車両後方側に位置するフェンダー20が設けられている。また、この車両1にはドア等は設けられておらず、車体カバー11の上方に位置する運転室7がフレーム部材を用いて組み立てたロールバー8で周囲を囲まれているのみである。
【0014】
車両1の後部には、図1、図3及び図4に示すように、荷物を積載するための荷台12が設けられている。この荷台12は、下側後端部に図示しない回転軸を備えており、この回転軸を中心に荷台12の前側部が上方に持ち上がるようになっている(図1において、二点鎖線で示された荷台12を参照)。
また、車両1の後部には、詳細は後述するロアフレーム4及びアッパーフレーム6で囲まれた部分に後輪用の終減速装置25が配置されている。この終減速装置25には、後輪3を駆動するための駆動軸26が連結されている。また、後輪3には、ナックル27を介して上下のサスペンションアーム28a,28bが連結されており、このサスペンションアーム28a,28bの基端部は、ロアフレーム4及びアッパーフレーム6の間を上下に繋ぐコ字形状のブラケット29に連結されている。
【0015】
ロールバー8の後方上部には、ブレーキ作動時に点灯するストップランプ13が取り付けられている。このブレーキランプ13の取付高さ位置は、荷台12の前側が持ち上げられたときの荷台12の上端部12aの高さよりも高くなるように配置されている。すなわち、ストップランプ13は、荷台12の傾動状態にかかわらず、車両1の後方から視認できる位置に配置されている。
運転室7には、運転席および助手席に配置された2つの乗員シート14(ベンチシートであっても構わない)と、この乗員シート14の上側の位置に配置された2つのヘッドレスト15と、運転席の前側にあるハンドル16と、このハンドル16のさらに前方であって、運転席及び助手席に亘って前面部分を覆うインストルメントパネル17とが設けられている。乗員シート14は、詳細は後述するアッパーフレーム6の上部に取り付けられたシートフレーム30に固定されている。また、ヘッドレスト15は、ロールバー8から略V字形状(図3参照)に延びる補強フレーム8aに取り付けられている。
【0016】
運転室7の下側には、図1に示すように、エンジン32が設けられており、詳細には、エンジン32は、車両幅方向において運転席及び助手席の中間位置の下側に配置されている。このエンジン32は、主に、シリンダヘッド32aと、このシリンダヘッド32aの下側に位置するクランクケース32bとで構成されており、このエンジン32の後方には、エアクリーナ33が配設されている。このエアクリーナ33は、シリンダヘッド32aの後側にスロットルボディ34(キャブレターであっても構わない)を介して接続されている。また、シリンダヘッド32aの前側には、排気管35が接続されており、この排気管35は、シリンダヘッド32aから前方に引き出され、さらにクランクケース32b側に向かって下側に引き回された後に、車両後方斜め上側に向かって延びている。この排気管35は、車両後方に配設されたマフラー36に接続されている。また、クランクケース32b内には、クランク軸が車両前後方向に向けて配置してあり、このクランクケース32bから前方に延びるドライブシャフト(図示せず)によって前輪2に駆動力が伝達されると共に,クランクケース32bから後方に延びるドライブシャフト(図示せず)によって後輪3にも駆動力が伝達されることになる。また、エンジン32は、車両前側に設けられているラジエータ37(図1参照)と図示しない配管によって接続されている。
【0017】
図5は車両1の強度メンバーである車体フレームを車両側部(図1と同じ方向)から見た側面図であり、図6はその平面図である。
車体フレーム80は、車両底部の前後に延在する2本のロアフレーム4と、このロアフレーム4に固定されて車両前部を構成するフロントフレーム5と、ロアフレーム4に沿ってその上方に位置するアッパーフレーム6と、ロアフレーム4及びアッパーフレーム6の両側部に複数のフレーム部材を略井形状にして組み立てられているサイドフレーム81とで主に構成されている。ロアフレーム4とアッパーフレーム6とは、上下方向に延びるフレーム部材(その一つであるブラケット29など)で一体に繋がれている。
【0018】
図7は、車両1の前側部分に設けられた転蛇機構を左側面から見た概要図である。
車両1の前側には、図2でも示したとおり、フロントフレーム5から車両1の側方に突出する上下のサスペンションアーム24a,24bと、このサスペンションアーム24a,24bとボールジョイントを介してそれぞれ取り付けられたナックル31と、このナックル31に軸受けを介して回転自在に軸支されている前輪用駆動軸22とが配置されている。ナックル31には、タイロッド38を介して車両横方向に延在するかじ取り部材39が連結されている。このかじ取り部材39の前側部分には、ラックギヤ加工がなされており、このかじ取り部材39のラックギヤには、ピニオンギヤ40が係合している。このピニオンギヤ40は、ユニバーサルジョイント41a,41bを介してステアリングシャフト42に連結されている。この構成により、運転者がハンドル16を例えば半時計回りT1(車両を左折する方向)に回転させると、ステアリングシャフト42及びユニバーサルジョイント41a,41bも反時計回りに回転し、ピニオンギヤ40も反時計回りに回転する。そして、かじ取り部材39が図7の紙面奥行き方向T2に移動して、タイロッド38が左側前輪用のナックル31の後部31aを引っ張ることにより、左側の前輪の向きが左方向に変更される。
【0019】
かじ取り部材39のラックギヤとピニオンギヤ40とが係合する位置は、図7に示すように、前輪側駆動軸22よりも車両後方側であり、かつ、上サスペンションアーム24aと下サスペンションアーム24bとの間の高さ範囲に納まるようにしている。この位置でラックとピニオンを係合させることにより、かじ取り部材39を車両下側の位置に配置できるので、車両1の低重心化を図ることができる。また、また、フロントフレーム5やサスペンションアーム24a,24b等の車体構成部品によって保護される位置に配置することにより、車両走行時の障害物から保護することができる。
【0020】
図8は運転室の上側から車両前方斜め下側に車体カバーを見た状態を示す鳥瞰図、図9は図8に示す車体カバーの側面図、図10は図9を右側後方から見た斜視図である。
運転室7の前部には、図8に示すように、運転に必要なメータ類が組み付けられるインストルメントパネル17と、このインストルメントパネル17の下側であって運転席7の周囲を構成する車体カバー11とが設けられている。この車体カバー11は、フロントカバー51と、センターカバー52と、リアカバー61とで構成されている。これらのカバー51,52,61は、樹脂を用いた一体成形によってそれぞれ作られている。
【0021】
図11は車体カバーを構成するフロントカバー51を示す正面図及び側面図であり、図12は車体カバーを構成するセンターカバー52を示す斜視図である。
フロントカバー51は、図11(a)及び図11(b)に示すように、車両前側に向けて全体的に窪んだ形状をなしており、この窪んだ部分の両側には、タイヤハウス53がそれぞれ形成されている。このタイヤハウス53は、転蛇によって前輪2がフロントカバー51と干渉しないように運転室側に向けて突出する形状となっている。このタイヤハウス53の上面には、車両前側から後方斜め下側に傾斜する平面によって構成される足置き部54がそれぞれ設けられている。この足置き部54の平面には、車両横方向に延びる溝部54aが滑り止めとして形成されている。また、車両幅方向の中央部にも、同様な足置き部60が設けられており、この足置き部60の平面には、溝部60aが形成されている。
また、フロントカバー51のタイヤハウス53間には、図8及び図10に示すように、後述するセンターカバー52の凸部56aがはまり込むための凹部53aが形成されている。
【0022】
一方、フロントカバー51の図11(b)における上側及び左右両側の外周縁部には、インストルメントパネル17に組み付けるための上側フランジ部55aと、車体フレーム80側に組み付けるための側部フランジ部55bとがそれぞれ形成されている。この上側フランジ部55aと側部フランジ部55bとには、取付孔51a、51bがそれぞれ設けられている。
このフロントカバー51に形成されたタイヤハウス53、足載せ部54及び60、溝部54a及び60a等は、図11(a)及び図11(b)に示すように、車両上下方向及び車両幅方向に突出する部分を有することなく形成されている。そのため、このフロントカバー51を一体成形するための金型は、車両前後方向に2分割で構成することができるようになっている。
【0023】
センターカバー52は、図12に示すように、断面が略L字形状をなしており、乗員シートに着座した乗員の足が載せられるフロアパネル部56と、このフロアパネル部56の後側に位置し、乗員の足の後方位置を規制する立壁部57とで構成されている。
フロアパネル部56は、車両1に組み付けられた状態で走行面と略平行な面をなすように形成されている。また、フロアパネル部56の中央前側部は、図8及び図12に示すように、その両側と比べて車両前方向に突出する凸部56aが設けられている。この凸部56aは、フロントカバー51と一体に組み付けられた状態で、フロントカバー51の凹部53aにはまり込むようになっており、この凸部56aによって左右のタイヤハウス53間の足載せ平面(フロア面)をセンターカバー52で構成するようになる。
【0024】
このフロアパネル部56のフロア面には、溝部58と、突部59a,59bとがそれぞれ滑り止めとして形成されている。溝部58は、車両幅方向の中央部の前側部分に形成されており、溝部58が車両横方向へ向かってそれぞれ延在している。突部59aは、車両幅方向の中央部の後側部分に形成されており、突部59aが車両横方向へ向かってそれぞれ延在している。突部59bは、車両幅方向の左右両側部分にそれぞれ形成されており、突部59bが車両中央側から外側に向かって斜め前方に向かってそれぞれ延在している。これらの溝部58及び突部59a,59bは、センターカバー52の成形金型を車両上下方向に分割して形成することができるように、フロアパネル部56の平面と略垂直な方向に突部59a,59bが突出すると共に、溝部58が窪む態様で構成されている。
また、フロアパネル部56の外周縁部には、センターカバー52を車体フレーム80側に取り付けるための複数の取付孔56bが設けられている。
【0025】
立壁部57は、足載せ部56の後端縁部から上方に向かって延びる平面を構成しており、乗員シート14(図1参照)の前側下部の位置に配置されている。この立壁部57の上端縁部には、車両後方に向けて折り曲げられたフランジ部63が形成されており、このフランジ部63を利用して車体フレーム80側に取り付けられている。
【0026】
リアカバー61は、図9及び図10に示すように、センターカバー52の側部及び乗員シート14の下方側部を覆うように形成されている。リアカバー61の下側には、フランジ部64が形成されており、このフランジ部64に車両横方向からボルト類を取り付けることにより、リアカバー61を車体フレーム80側に取り付けるようになっている。また、図10に示すように、リアカバー61の右側部の上側には、リアカバー61の外面よりも窪んだ凹部61aが形成されており、この凹部61aの底面からは、燃料タンク62のリッド62aが車両1の外側に臨むように取り付けられている。
【0027】
本発明の実施の形態に係るシート型車両の車体カバー構造では、タイヤハウス53間に形成するフロア面をセンターカバー52と一体に成形することができるので、センターカバー52の成形金型を車両上下方向に分割させることによって、タイヤハウス53間にあるフロア面上に溝部58及び突部59a,59b(滑り止め)を形成することができる。そのため、運転者等がフロア面上で足を滑らせるおそれを少なくすることができる。他方、フロントカバー51のタイヤハウス53上に足置き部54を一体に形成したので、足置き部54をフロントカバー51と別部品で構成する必要がなく、製造コストを低減することができる。また、足置き部54をセンターカバー52のフロア面よりも高い位置に構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の実施の形態に係るシート型車両の車体カバー構造を備えた車両の側面図である。
【図2】図1の車両の正面図である。
【図3】図1の車両の後面図である。
【図4】図1の車両を右斜め後方から見た斜視図である。
【図5】図1に示す車両の本体フレーム構造を示す側面図である。
【図6】図5の平面図である。
【図7】フロントフレームに取り付けられた転蛇機構の側面概要図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る車体カバー構造を示す鳥瞰図である。
【図9】図8に示す車体カバーの側面図である。
【図10】図8及び図9に示す車体カバー構造の斜視図である。
【図11】フロントカバーを単体で示す図であって、(a)は側面図、(b)は正面図である。
【図12】センターカバーを単体を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0029】
1 車両(MUV車)
4 車体フレーム
5 フロントフレーム
6 リアフレーム
7 運転室
11 車体カバー
14 乗員シート
17 インストルメントパネル
22 前輪用駆動輪
23 前輪用終減速装置
24a,24b サスペンションアーム
31 ナックル
31a 後部
38 タイロッド
39 かじ取り部材
40 ピニオンギヤ
41a、41b ユニバーサルジョイント
42 ステアリングシャフト
51 フロントカバー
52 センターカバー
53 タイヤハウス
53a 凹部
54 足置き部
54a 溝部
56 フロアパネル部
56a 凸部
56b 取付孔
57 立壁部
58 溝部
59a,59b 突部
60 足置き部
60a 溝部
61 リアカバー
80 本体フレーム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体フレームを覆う樹脂製の車体カバーが、フロントカバーとセンターカバーとリアカバーとに分割されると共に、前記フロントカバーにタイヤハウスが形成されたシート型車両の車体カバー構造において、
前記センターカバーに前記タイヤハウス間に延在するフロアパネル部を一体に形成し、このフロアパネル部のフロア面上に滑り止め部を一体に形成したことを特徴とするシート型車両の車体カバー構造。
【請求項2】
前記フロントカバーの左右のタイヤハウス間に凹部を形成し、前記センターカバーのフロアパネル部を該凹部間形状に合わせて組み付けたことを特徴とする請求項1に記載のシート型車両の車体カバー構造。
【請求項3】
前記フロントカバーのタイヤハウス上に足置き部を一体に形成したことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のシート型車両の車体カバー構造。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2007−269147(P2007−269147A)
【公開日】平成19年10月18日(2007.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−96578(P2006−96578)
【出願日】平成18年3月31日(2006.3.31)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】