説明

シート状体およびその製造方法

【課題】高い通気性を有するシート状体およびその製造方法を提供すること。
【解決手段】複数の縦帯片1および横帯片2を交叉させてなり裏面に粘着層Nが設けられた網状体3と、この網状体3の裏面に設けられる網状体3よりも小さいパッド4または機能性材料6とを備えた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、絆創膏、磁気治療具、健康増進具、消臭具、芳香具、防虫具または殺虫具等として用いられるシート状体およびその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
通気穴をあけた合成樹脂のシートフィルムと、このシートフィルムの裏面に塗布される粘着性材料と、この粘着性材料を介して前記シートフィルムに固定されるパッドとを備えた絆創膏が従来より用いられている。
【0003】
【特許文献1】特開平5−285169号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記従来の絆創膏では、前記通気穴だけでは充分な通気性が得られず、このことが皮膚(体表面)に悪影響を及ぼし、また、皮膚に貼ると皮膚を強く圧迫するため、これによっても皮膚に悪影響が及ぶと共に、手首、肘や膝等の身体の関節部やその近傍に貼った場合にはその関節部の動きによってすぐに剥がれてしまうという問題があった。
【0005】
本発明は上述の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、高い通気性を有するシート状体およびその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明に係るシート状体は、複数の縦帯片および横帯片を交叉させてなり裏面に粘着層が設けられた網状体と、この網状体の裏面に設けられる網状体よりも小さいパッドまたは機能性材料とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
【0007】
具体的には、前記シート状体は、絆創膏であってもよく(請求項2)、磁気治療具または健康増進具であってもよい(請求項3)。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明に係る他のシート状体は、複数の縦帯片および横帯片を交叉させてなる網状体と、前記網状体によって挟持される機能性材料とを備えたことを特徴としている(請求項4)。
【0009】
具体的には、前記シート状体は、消臭具または芳香具または防虫具または殺虫具であってもよい(請求項5)。
【0010】
また、前記網状体が、前記縦帯片および横帯片を1本おきに交叉させてなっていてもよい(請求項6)。
【0011】
一方、上記目的を達成するために、本発明のシート状体の製造方法は、離型紙と、粘着材によって構成される粘着層と、複数の縦帯片および横帯片を交叉させてなる網状体と、フィルム体とをこの順に積層した状態とする積層工程と、前記網状体によって覆われていない部分にある粘着材を前記フィルム体を剥がすことによりフィルム体と共に除去する粘着材除去工程と、前記離型紙と網状体との間にパッドまたは機能性材料を挿入する挿入工程とを有することを特徴としている(請求項7)。
【0012】
また、上記シート状体の製造方法において、前記粘着材除去工程の後に、前記離型紙および網状体に固化材料を塗布し、この固化材料を固化させることにより、離型紙および網状体で覆われていない部分にある粘着材を固化材料によって被覆する粘着材被覆工程を設けてもよい(請求項8)。
【発明の効果】
【0013】
請求項1に係る発明では、高い通気性を有すると共に、皮膚に貼っても皮膚への圧迫が弱く、さらに、身体の関節部やその近傍にも長時間貼ることができるシート状体が得られる。
【0014】
すなわち、前記シート状体では、複数の縦帯片および横帯片を交叉させてなる網状体を用いているため、皮膚に貼った状態でも充分な通気性が確保されるのに加え、皮膚との接触面積が小さいので、皮膚のかぶれなどの思わしくない症状が発生しにくく、また、前記網状体が隙間(枡目)を有するため、皮膚に貼っても皮膚を強く圧迫することがなく、さらに、皮膚に貼る際あるいは貼った後に、縦帯片および横帯片が若干移動して適切な位置に貼られた状態となるので、身体の関節部やその近傍に貼った場合にもその関節部の動きによってすぐに剥がれてしまうということがない。
【0015】
従って、前記シート状体を、請求項2に記載したように絆創膏として構成したり、請求項3に記載したように磁気治療具または健康増進具として構成すれば、それぞれの機能がより好適に発揮されることとなる。
【0016】
また、請求項4に係る発明においても、請求項1に係る発明と同様に、高い通気性を有するシート状体が得られるため、特に、請求項5に記載したように消臭具または芳香具または防虫具または殺虫具として構成すれば、それぞれの機能がより好適に発揮されることとなる。この点は、請求項1についても同様である。
【0017】
そして、請求項6に記載したように、網状体を、縦帯片および横帯片を1本おきに交叉させてなるものとすれば、より容易に製造することができ、製造コストの低減を図ることができる。
【0018】
また、請求項7に係る発明では、上記の効果を奏するシート状体を低コストで製造することができる製造方法が得られる。
【0019】
そして、粘着材被覆工程を設ける請求項8に係る発明では、前記シート状体の好ましくない部分に付着した粘着材がその粘着力を発揮することを確実に防止することができ、より性能の高いシート状体を製造することができる製造方法が得られる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
図1は、本発明の一実施の形態に係るシート状体の構成を概略的に示す説明図である。図1に示すシート状体は絆創膏(タイプ)であり、複数の縦帯片1および横帯片2を交叉させてなり裏面に粘着層Nが設けられた網状体3と、この網状体3の裏面に設けられるパッド4と、このパッド4を覆う状態で前記網状体3の裏面に貼られる離型紙5とを備えている。
【0021】
図2(A)および(B)は、前記網状体3の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。網状体3を構成する縦帯片1および横帯片2は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニールまたはシリコンあるいはこれらの適宜の組み合わせなどからなる合成樹脂製のフィルム(シート)によって構成されている。そして、図2(A)および(B)に示すように、縦帯片1と横帯片2とを1本おきに交叉させて織る、いわゆるジャカード(ジャガード)織状あるい平織状として網状体3を形成してある。
【0022】
前記粘着層Nは、皮膚に悪影響を与えない適宜の粘着材が縦帯片1および横帯片2の裏面に塗布されることによって形成されている。
【0023】
前記パッド4は、例えば、ガーゼ、不織布、フェルト、天然綿、脱脂綿などの布片によって構成されている。
【0024】
図3は、離型紙5が接着された状態の網状体3の構成を概略的に示す説明図である。この図に示すように、前記離型紙5は、前記網状体3の粘着層Nに接着された状態が良好に維持され、かつ、前記粘着層Nから容易に剥がすことができるように構成されている。
【0025】
上記の構成からなるシート状体では、離型紙5を網状体3から剥がすだけで使用可能な状態となる。
【0026】
なお、前記網状体3は、図4(A)に示すように、縦帯片1または横帯片2が網状体3の長手方向と平行となるように設けられていてもよいし、図4(B)に示すように、縦帯片1または横帯片2が網状体3の長手方向と平行とならないように(例えば45°の角度をなすように)設けられていてもよい。
【0027】
また、上記実施の形態では、シート状体が絆創膏(タイプ)となっていたが、これに限られず、例えば、前記パッド4が湿布となっていてもよい。さらに、パッド4を適宜の構成とすることにより、シート状体をおむつ(タイプ)や生理帯(タイプ)として用いることもできる。
【0028】
さらに、前記パッド4に代えて、図5に示すように、機能性材料6が設けられていてもよい。この機能性材料6としては、例えば、永久磁石、ゲルマニウム、チタン、トルマリン、シリコン等の半導体など、血行促進効果、筋肉弛緩効果、鎮痛効果、消炎効果、発汗促進効果、諸症状(肩凝り、腰痛、筋肉痛あるいは冷え性等)の緩和効果のうちの少なくとも一つ以上の効果を有するものが挙げられる。この場合、シート状体は磁気治療具(タイプ)または健康増進具(タイプ)となり、このシート状体を皮膚に貼ると、前記機能性材料6が網状体3によって皮膚に直接接する状態で保持されることとなる。
【0029】
また、前記機能性材料6として、消臭剤または芳香剤または防虫剤または殺虫剤を用いてもよく、この場合、シート状体は消臭剤(タイプ)または芳香具(タイプ)または防虫具(タイプ)または殺虫具(タイプ)となる。ここで、前記消臭剤、芳香剤、防虫剤、殺虫剤は徐放性を有していることが、なるべく長い期間それぞれの効果を発揮させることができる点で望ましい。
【0030】
さらに、前記機能性材料6は適宜構成の保持体(図示していない)によって保持されていてもよい。例えば、シート状体の貼着対象となる皮膚等に対して機能性材料6を間接的に接触させたい場合には、機能性材料6を覆うカバーを保持体として設け、この保持体と前記網状体3とで機能性材料6を挟持させてもよく、また、機能性材料6の粒径が網状体3の網目よりも小さく、網状体3のみによっては機能性材料6を保持することができない場合には、機能性材料6を収容する袋体を保持体として設け、この保持体を網状体3に接着させればよい。
【0031】
また、上記のような機能性材料6が有する種々の機能の一以上を前記パッド4が有するように構成してもよい。そのための具体的な方法としては、例えば、前記機能性材料6を粉状等としてパッド4に混入したり、液状としてパッド4に含浸させる方法が挙げられる。
【0032】
なお、本発明のシート状体は上記の実施形態に限られず種々に変形して実施することができる。例えば、網状体3のみによってシート状体が構成されていてもよく、この場合、縦帯片1および横帯片2の材料またはこれらの裏面に設けられる粘着層Nの少なくともいずれか一方に、粉状等となっている前記機能性材料6が含有されていることが望ましい。そして、この場合、前記シート状体(網状体3)を、その裏面に離型紙5を接着した状態でロール状としておくことで、必要なときに必要な分だけ切断して使用することができ、使用性、保存性等の面で好適である。
【0033】
また、前記網状体3と、パッド4または機能性材料6または機能性材料6を保持する保持体とを別々に用意し、ユーザー等が両者を組み合わせてシート状体を形成して皮膚に貼ってもよい。
【0034】
さらに、図6に示すように、前記離型紙5を省き、網状体3と、この網状体3によって挟持されるパッド4または機能性材料6とによって前記シート状体を構成してもよい。この場合、二枚の網状体3によってパッド4または機能性材料6を挟持してもよいし、折り畳んだ一枚の網状体3によってパッド4または機能性材料6を挟持してもよい。ここで、図6には、消臭剤または芳香剤または防虫剤または殺虫剤である機能性材料6を二枚の網状体3によって挟持してなる消臭具(タイプ)または芳香具(タイプ)または防虫具(タイプ)または殺虫具(タイプ)であるシート状体を示しており、このシート状体は、適宜の場所に吊り下げ可能となるように吊り下げ部材7を備えている。
【0035】
図7は、本発明のシート状体の製造方法(以下、製造方法という)の構成を概略的に示す説明図、図8は、前記製造方法の要部の構成を概略的に示す説明図である。以下、図1〜図7に示したものと同一または同等の部材等については同じ符号を付し、その再度の説明を省略する。
【0036】
前記製造方法では、図7および図8に示すように、まず、離型紙5、粘着層N、網状体3およびフィルム体8をこの順に積層した状態とする積層工程を行う。具体的には、供給リール9から供給された離型紙5は、まず、粘着材塗布部10を通過する。この粘着材塗布部10は、一対のローラ10a,10bを備え、一方(図7、8では下方)のローラ10bは粘着材を収容した槽10c内に配置され、その一部が前記粘着材に浸漬した状態となっている。従って、前記粘着材塗布部10を通過する離型紙5の一面(図7、8では下面)には、前記ローラ10bによって粘着材が塗布されることとなる。
【0037】
その後、前記離型紙5は乾燥部11を通過し、この通過によって離型紙5に塗布された粘着材が適宜に乾燥し、離型紙5の一面(下面)に粘着層Nが形成される。
【0038】
続いて、上記乾燥部11を通過した離型紙5に対して、その一方(下方)側から網状体3およびフィルム体8がそれぞれ積層され、これらの離型紙5、網状体3、フィルム体8は積層状態で一対の加熱・加圧用ローラ12a,12b間を通過する。そして、前記ローラ12a,12bによる加熱および加圧により、離型紙5、網状体3およびフィルム体8は粘着層Nを介して一体化した状態となり、以上で前記積層工程が完了する。ここで、前記網状体3およびフィルム体8は、それぞれ供給リール12、13から供給される。
【0039】
上記積層工程の後、図7および図8に示すように、前記網状体3によって覆われていない部分にある粘着層Nを構成する粘着材を、前記フィルム体8を剥がすことによりフィルム体8と共に除去する粘着材除去工程が行われる。具体的には、前記フィルム体8は、分離ローラ14を経て図示していない巻取リールにより巻き取られる。
【0040】
そして、上記粘着材除去工程の後、前記離型紙5と網状体3との間にパッド4または機能性材料6を挿入する挿入工程が行われる。具体的には、図7に示すように、前記フィルム体8を上記のように剥がす際に、離型紙5も分離ローラ15を経て図示していない巻取リールにより巻き取られ、網状体3から剥がされる。これにより、一面(図7、8では上面)に粘着層Nが形成された状態の網状体3が得られるのであり(図8参照)、この網状体3はパッド4または機能性材料6を一つずつ供給する供給部16を通過する。そして、この通過の際に、供給部16によってパッド4または機能性材料6が網状体3の上に長手(搬送)方向に適宜の間隔で配置される。
【0041】
その後、網状体3に対してその上方から離型紙17が積層され、これらの網状体3、パッド4または機能性材料6、離型紙17は積層状態で一対の加熱・加圧用ローラ18a,18b間を通過する。そして、前記ローラ18a,18bによる加熱および加圧により、網状体3、パッド4または機能性材料6、離型紙17は粘着層Nを介して一体化した状態となり、以上で前記挿入工程が完了する。ここで、前記離型紙17は、供給リール19から供給される。
【0042】
最後に、一体化した網状体3、パッド4または機能性材料6、離型紙17は、切断部20を通過し、この通過の際に前記切断部20によって適宜の位置で切断され、これにより、適宜の大きさの前記シート状体が形成されることになる。以上で、前記製造方法は完了する。
【0043】
上記製造方法により、図1に示すシート状体や図5に示すシート状体が得られる。また、上記製造方法の粘着材除去工程を完了した時点では、図4(A)および(B)に示すシート状体が得られることとなる。
【0044】
なお、図6に示すシート状体を得るには、図9に示すように、前記挿入工程において、前記離型紙17に代えて網状体3を用いればよい。
【0045】
また、上述のように、前記挿入工程において網状体3から剥がした離型紙5と、パッド4または機能性材料6が配置された網状体3に積層される離型紙17とは別のものであってもよいが、前記離型紙5をそのまま離型紙17の代わりに用いるようにしてもよい。そして、この場合、シート状体において粘着層Nを設けることを意図していない部分に付着した粘着材の粘着力を封じるようにすることが好ましい。そのための手段として、図10に示すように、前記粘着材除去工程の後に、前記離型紙5および網状体3に固化材料21を塗布し、この固化材料21を固化させることにより、離型紙5および網状体3で覆われていない部分にある粘着材を固化材料によって被覆する粘着材被覆工程を設ければよい。
【0046】
具体的には、前記積層工程を経て積層状態となり、その後に前記粘着材除去工程を経た網状体3および離型紙5をまず、固化材料塗布部22へと送る。この固化材料塗布部22は、一対のローラ22a,22bを備え、一方(図10では下方)のローラ22bは固化材料を収容した槽22c内に配置され、その一部が前記固化材料21に浸漬した状態となっている。従って、前記固化材料塗布部22を通過する網状体3および離型紙5の一面(図10では下面)には、前記ローラ22bによって固化材料21が塗布されることとなる。
【0047】
その後、前記網状体3および離型紙5は固化部23へと送られ、この固化部23において網状体3および離型紙5に塗布された固化材料21が適宜に固化し、これにより、上述の意図していない部分に付着した粘着材を含む網状体3および離型紙5の一面が固化材料21によって被覆され、このように被覆された部分にある粘着材の粘着力は封じられることとなる。
【0048】
ここで、前記固化材料21としては、例えば、紫外線の照射と湿気により硬化する紫外線硬化型シリコンを用いることができ、この場合、前記固化部23には、前記網状体3および離型紙5に紫外線を照射する光源23a(図10参照)と、適宜の湿気を維持することができる機構(図示していない)とを設ければよい。また、前記固化材料21として、加熱により硬化する加熱硬化エポキシを用いることもでき、この場合、前記固化部23には、前記網状体3および離型紙5を加熱することができる加熱手段(例えばヒータ、図示していない)を設ければよい。
【0049】
上記のように、前記粘着材被覆工程には、網状体3および離型紙5の一面に薄膜をコーティングする種々の構成を採用することができる。
【0050】
なお、上記粘着材被覆工程を、図7〜9に示す製造方法における挿入工程の前または後に設けてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明の一実施の形態に係るシート状体の構成を概略的に示す説明図である。
【図2】(A)および(B)は、前記網状体の構成を概略的に示す斜視図および縦断面図である。
【図3】離型紙が接着された状態の網状体の構成を概略的に示す説明図である。
【図4】(A)および(B)は、網状体の一例および他の例の構成を概略的に示す説明図である。
【図5】前記シート状体の変形例の構成を概略的に示す説明図である。
【図6】前記シート状体の他の変形例の構成を概略的に示す斜視図である。
【図7】前記シート状体の製造方法の構成を概略的に示す説明図である。
【図8】前記製造方法の要部の構成を概略的に示す説明図である。
【図9】前記製造方法の変形例の構成を概略的に示す説明図である。
【図10】前記製造方法の他の変形例の構成を概略的に示す説明図である。
【符号の説明】
【0052】
1 縦帯片
2 横帯片
3 網状体
4 パッド
6 機能性材料
N 粘着層

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の縦帯片および横帯片を交叉させてなり裏面に粘着層が設けられた網状体と、この網状体の裏面に設けられる網状体よりも小さいパッドまたは機能性材料とを備えたことを特徴とするシート状体。
【請求項2】
絆創膏である請求項1に記載のシート状体。
【請求項3】
磁気治療具または健康増進具である請求項1に記載のシート状体。
【請求項4】
複数の縦帯片および横帯片を交叉させてなる網状体と、前記網状体によって挟持されるパッドまたは機能性材料とを備えたことを特徴とするシート状体。
【請求項5】
消臭具または芳香具または防虫具または殺虫具である請求項1または4に記載のシート状体。
【請求項6】
前記網状体が、前記縦帯片および横帯片を1本おきに交叉させてなる請求項1〜5のいずれかに記載のシート状体。
【請求項7】
離型紙と、粘着材によって構成される粘着層と、複数の縦帯片および横帯片を交叉させてなる網状体と、フィルム体とをこの順に積層した状態とする積層工程と、前記網状体によって覆われていない部分にある粘着材を前記フィルム体を剥がすことによりフィルム体と共に除去する粘着材除去工程と、前記離型紙と網状体との間にパッドまたは機能性材料を挿入する挿入工程とを有することを特徴とするシート状体の製造方法。
【請求項8】
前記粘着材除去工程の後に、前記離型紙および網状体に固化材料を塗布し、この固化材料を固化させることにより、離型紙および網状体で覆われていない部分にある粘着材を固化材料によって被覆する粘着材被覆工程を設けた請求項7に記載のシート状体の製造方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−119403(P2007−119403A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−314178(P2005−314178)
【出願日】平成17年10月28日(2005.10.28)
【出願人】(593072118)ニッポー株式会社 (8)
【Fターム(参考)】