説明

シート貼付装置及び貼付方法

【課題】接着シートと、これに貼合される枚葉シートとの対応関係の正確性を高めることができるようにすること。
【解決手段】基材シートBSの一方の面に接着剤層ADを有する接着シートS1が第1繰出手段11により繰り出され、枚葉シートS2が第2繰出手段12により繰り出される。繰り出された接着シートSの接着剤層ADが部分的に表出する位置に、貼合手段14によって枚葉シートS2を貼合する。この貼合が完了した後、貼合された枚葉シートS2を折畳手段15により折り畳む。そして、折り畳まれた枚葉シートS2付きの接着シートS1を押圧手段16により被着体Wに押圧して貼付する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート貼付装置及び貼付方法に係り、更に詳しくは、接着シートに枚葉シートを貼り合わせた状態で、当該枚葉シートを接着シートと被着体との間に挟み込んで貼付することができるシート貼付装置及び貼付方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、配送商品となる被着体に、秘匿情報を隠蔽した配送伝票等の接着シートを貼付するシート貼付装置が利用されている。かかるシート貼付装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1のシート貼付装置は、秘匿情報が印字された枚葉シートを折り畳む折畳手段と、この折畳手段で折り畳まれた枚葉シートを接着シートに貼り合わせた後、当該接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備えている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−243814号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1にあっては、枚葉シートが折り畳まれて印字内容が見えなくなるので、当該枚葉シートと接着シートとを貼合した後、接着シートの印字内容と、これに貼合された枚葉シートの印字内容とを検証できなくなる。ここで、枚葉シートが折り畳まれる前に枚葉シートの印字内容を撮像すれば、前記検証を貼合前に行えるものの、この場合、検証してから貼合する間に、枚葉シートや接着シートが脱落して紛失するおそれがある。また、印字内容の検証後であって、接着シートに貼合する前の段階でトラブルが発生し、装置を停止して枚葉シートや接着シートを取り除いてトラブル対応をしなければならないような場合、オペレータが誤って別の枚葉シートや接着シートをセットしてしまうようなおそれもある。このため、接着シートの印字内容と、枚葉シートの印字内容とが確実に整合したもの同士が貼合されたかどうか証明できなくなる、という不都合を招来する。
【0005】
[発明の目的]
本発明の目的は、接着シートと、これに貼合される枚葉シートとの対応関係の正確性を高めることができるシート貼付装置及び貼付方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記目的を達成するため、本発明は、基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを繰り出す第1繰出手段と、枚葉シートを繰り出す第2繰出手段と、前記第1繰出手段から繰り出された接着シートの接着剤層が部分的に表出する位置に、前記第2繰出手段から繰り出された枚葉シートを貼合する貼合手段と、この貼合手段によって前記接着シートに貼合された枚葉シートを折り畳む折畳手段と、この折畳手段で折り畳まれた枚葉シート付きの接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備える、という構成を採っている。
【0007】
本発明において、前記貼合手段と前記折畳手段との間に、当該折畳手段によって折り畳まれる枚葉シートの合わせ面を検査する検査手段を備える、という構成も好ましくは採用される。
【0008】
また、前記貼合手段と前記折畳手段との間に設けられ、前記接着シートの基材シートを撮像する第1撮像手段と、前記貼合手段と前記折畳手段との間に設けられ、前記折畳手段によって折り畳まれる枚葉シートの合わせ面を撮像する第2撮像手段と、前記第1撮像手段の撮像結果と、前記第2撮像手段の撮像結果とを検証可能に設けられた第1検証手段とを備える、という構成を採ってもよい。
【0009】
更に、前記被着体を撮像する第3撮像手段と、前記第1ないし第3撮像手段の各撮像結果を検証する第2検証手段とを備える、という構成を採ることができる。
【0010】
また、本発明の貼付方法は、基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートと枚葉シートとを繰り出す工程と、
前記接着シートの接着剤層が部分的に表出する位置に前記枚葉シートを貼合する工程と、
前記接着シートに貼合された枚葉シートを折り畳む工程と、
折り畳まれた枚葉シート付きの接着シートを被着体に押圧して貼付する工程とを備える、という方法を採っている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、接着シートや枚葉シートを検査或いは撮像する場合、その検査等を、接着シートに枚葉シートを貼合した後であって、当該枚葉シートを折り畳む前に行うことが可能となる。つまり、貼合が完了した後の接着シート及び枚葉シートの各印字内容を検査或いは撮像することができる。従って、接着シートと、これに貼合される枚葉シートとの対応関係の正確性を高めることができるようになり、接着シート及び枚葉シートを確実に整合させた状態として被着体に貼付することができる。
【0012】
また、被着体を撮像して接着シート及び枚葉シートの撮像結果と検証することにより、枚葉シート付きの接着シートと被着体との整合性も高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1実施形態に係るシート貼付装置の概略正面図。
【図2】図1の要部拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0014】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、特に明示しない限り、「上」、「下」、「左」、「右」は、図1を基準として用いる。
【0015】
図1及び図2において、シート貼付装置10は、基材シートBSの一方の面に接着剤層ADを有する接着シートS1を繰り出す第1繰出手段11と、枚葉シートS2を繰り出す第2繰出手段12と、第1繰出手段11から繰り出された接着シートS1に第2繰出手段12から繰り出された枚葉シートS2を貼合する貼合手段14と、この貼合手段14によって接着シートS1に貼合された枚葉シートS2を折り畳む折畳手段15と、この折畳手段15で折り畳まれた枚葉シートS2付きの接着シートS1を被着体Wに押圧して貼付する押圧手段16と、貼合手段14と折畳手段15との間に設けられた第1及び第2撮像手段19、20と、押圧手段16近傍に設けられた第3撮像手段21と、本シート貼付装置10の全体的な動作を制御する制御手段22とを備えて構成されている。
【0016】
前記第1繰出手段11は、フレームF1に支持されている。第1繰出手段11は、剥離シートRLに接着シートS1が仮着された原反R1を支持する支持軸24と、支持軸24から繰り出された原反R1の接着シートS1に所定の情報を印字する第1印字手段25と、この第1印字手段25に対向する位置に設けられたプラテンローラ26と、剥離シートRLを折り返して接着シートS1を剥離する剥離板28と、剥離板28を経た後の剥離シートRLに掛け回されるとともに、駆動機器としてのモータM1を介して回転可能な駆動ローラ29と、この駆動ローラ29との間に剥離シートRLを挟み込むピンチローラ30と、ピンチローラ30を経た後の剥離シートRLを図示しない駆動機器によって所定のトルクで巻き取る巻取軸31とを備えて構成されている。
【0017】
前記第2繰出手段12は、フレームF2に支持されている。第2繰出手段12は、接着剤層を有しない帯状シートTSが巻回された原反R2を支持する支持軸33と、この支持軸34から繰り出される帯状シートTSを挟み込む駆動ローラ34及びピンチローラ35と、帯状シートTSの一方の面に印字する第2印字手段37と、この第2印字手段37に対向する位置に設けられたプラテンローラ38と、第2印字手段37で印字された帯状シートTSを切断して枚葉シートS2を形成する切断手段39とを備えている。駆動ローラ34は、駆動機器としてのモータM2を介して回転可能に設けられている。切断手段39は、図示しないカッター刃及びそのダイを含み、予め設定されたタイミングで帯状シートTSを幅方向に切断し、これにより、所定長さとなる枚葉シートS2が形成されるようになっている。枚葉シートS2の図1中紙面直交方向の幅は、接着シートS1の同方向の幅より小さく設定されている。
【0018】
前記貼合手段14は、剥離板28で剥離された接着シートS1を搬送する第1搬送手段41と、切断手段39で形成された枚葉シートS2を搬送する第2搬送手段42と、接着シートS1及び枚葉シートS2に押圧力を付与して貼付するプレスローラ43とを備えている。
【0019】
前記第1搬送手段41は、図示しない駆動機器を介して回転可能な左右一対のプーリ45と、これらプーリ45に掛け回される丸ベルト46と、丸ベルト46の下部で接着シートS1を挟み込む複数の案内ローラ47とを備えている。なお、案内ローラ47は、接着シートS1が巻き付かないように非接着処理が施されている。
【0020】
前記第2搬送手段42は、吸引ポンプ等の吸引手段49を介して左面側で吸気を行うサクションチャンバ50と、このサクションチャンバ50の上下両側にそれぞれ設けられたプーリ51と、これらプーリ51に掛け回されるとともに、サクションチャンバ50の左面に沿って位置するサクションベルト52とを備えている。サクションベルト52は、サクションチャンバ50の吸気を介して外側表面で枚葉シートS2を吸着保持しつつ、各プーリ51を介して回動することで枚葉シートS2をプレスローラ43に向かって搬送できるようになっている。下側のプーリ51の下方には、枚葉シートS2をサクションベルト52に吸着されるよう案内する案内ローラ53が複数設けられている。
【0021】
前記プレスローラ43は、駆動機器としてのエアシリンダ55を介して昇降可能に設けられ、これにより、プレスローラ43とサクションベルト52との間に接着シートS1及び枚葉シートS2を挟み込んで貼り合わせることができるようになっている。
ここで、貼合手段14の左側には、カメラ、バーコードリーダ、光電管、リミットスイッチ等からなる第1及び第2検出手段A1、A2が設けられている。第1の検出手段A1は、接着シートS1の位置や印字内容を検出可能とされ、第2検出手段A2は、枚葉シートS2の位置や印字内容を検出可能とされる。
【0022】
前記折畳手段15は、枚葉シートS2が貼合された接着シートS1を上面側から保持可能な保持手段57と、図1中右側のプーリ45の周りに設けられた予備折り手段58と、この予備折り手段58の右側に設けられた本折り手段59と、折り畳まれた枚葉シートS2付きの接着シートS1を押圧手段16に搬送する移動手段72とを備えている。
【0023】
前記保持手段57は、接着シートS1の上面における図中左右方向両側及び紙面直交方向両側を吸着保持する4個の吸着パッド61と、これら吸着パッド61を昇降させる駆動機器としてのエアシリンダ63とを備えている。保持手段57は、図示しない駆動機器を介して左右方向に移動可能に設けられている。
【0024】
前記予備折り手段58は、接着シートS1に貼合された枚葉シートS2の下面に当接可能な当接体65と、この当接体65を昇降させる駆動機器としての第1エアシリンダ66と、当接体65の右側で駆動機器としての第2エアシリンダ67を介して昇降可能なローラ68とを備えている。当接体65及びローラ68の図中紙面直交方向の長さは、枚葉シートS2の同方向の幅を超えない長さに設定されている。
【0025】
前記本折り手段59は、上下に並設された2体の段付きローラ70を備え、下方の段付きローラ70は駆動機器としてのモータM3を介して回転可能に設けられ、上方の段付きローラ70は、図示しないタイミングベルトによって下方の段付きローラ70と同期回転可能になっている。各段付きローラ70は、大径部70A及び小径部70Bを備え、大径部70Aの円周方向長さは、接着シートS1に貼付され、その右端からはみ出る枚葉シートS2のはみ出し長さLを超えない長さに設定されている。
【0026】
前記移動手段72は、アーム73を左右に移動させる駆動機器としての単軸ロボット74と、アーム73の先端側に設けられて貼り合わされた接着シートS1及び枚葉シートS2を吸着保持する保持体75とを備えている。
【0027】
前記押圧手段16は、被着体Wを搬送するコンベアCの上方に配置された吸着プレート77と、この吸着プレート77を被着体Wに向かって進退可能に支持する駆動機器としてのエアシリンダ78とを備えて構成されている。吸着プレート77は、下面側に図示しない多数の吸着孔を備えている。
【0028】
前記第1ないし第3撮像手段19〜21は、カメラ、バーコードリーダ、光電管、リミットスイッチ等からなり、バーコード、マトリックス型二次元コード、図、絵柄、文字等を撮像可能に設けられ、その結果を制御手段22に出力可能に設けられている。第1撮像手段19は、枚葉シートS2が貼付された後であって、丸ベルト46によって搬送される接着シートS1の印字面となる基材シートBS上面側を撮像可能に設けられている。第2撮像手段20は、接着シートS1に貼合された後における枚葉シートS2の印字面を撮像可能に設けられ、また、その撮像結果から枚葉シートS2の下面を検査する検査手段としての機能も有する。第3撮像手段21は、コンベアCにより搬送される被着体Wの外面側を撮像可能に設けられている。
【0029】
前記制御手段22は、シーケンサやパーソナルコンピュータ等で構成することができる。制御手段22には、操作パネル等からなる図示しない入力手段が接続され、この入力手段により各手段の作動条件やデータ等を入力可能となっている。制御手段22は、各検出手段A1、A2及び各撮像手段19〜21の出力結果を入力する機能と、入力されたデータから、シート貼付装置10の全体的な動作を制御する機能とを備えている。また、制御手段22は、第1撮像手段19の撮像結果と、第2撮像手段20の撮像結果とを検証可能な第1検証手段22Aを備え、貼り合わされた接着シートS1及び枚葉シートS2の整合性(マッチング)等をチェック及び証明可能に設けられている。更に、制御手段22は、第1ないし第3撮像手段19〜21の各撮像結果を検証可能な第2検証手段22Bを備え、貼り合わされた接着シートS1及び枚葉シートS2と、被着体Wとの整合性等をチェック及び証明可能に設けられている。なお、制御手段22は、図示しないリード線や、無線構造等により、制御する各装置に接続される。
【0030】
次に、本実施形態の全体的な動作について説明する。
【0031】
図示しない印字情報が含まれている管理ラベルが貼付された被着体WがコンベアCによって搬送されて来ると、その管理ラベルの情報が第3撮像手段21によって読み取られる。この情報が読み込まれると、各モータM1、M2がそれぞれ駆動し、各原反R1、R2が繰り出される。そして、原反R1は、その繰り出し中において、第1印字手段25により、接着シートS1の基材シートBS側に管理ラベルの印字情報を基に所定の印字が行われる。この印字後、接着シートS1は、剥離板28で剥離シートRLから剥離され、丸ベルト46と案内ローラ47とで挟み込まれて搬送され、第1検出手段A1によって検知されて停止状態とされる。これと同時に、原反R2は、その繰り出し中に第2印字手段37により、帯状シートTSの上面に管理ラベルの印字情報を基に所定の印字が行われる。この印字後、切断手段39により帯状シートTSが切断されて枚葉シートS2が形成される。枚葉シートS2は、案内ローラ53に案内されてサクションベルト52により印字面側から吸着されつつ、貼合手段14に向かって搬送される。
【0032】
第2搬送手段42によって搬送される枚葉シートS2が第2検出手段A2によって検知されると、停止されていた丸ベルト46が所定のタイミングで再駆動され、サクションベルト52と同期して接着シートS1を貼合手段14へ搬送する。そして、接着シートS1の右端から枚葉シートS2が右側に長さL分はみ出すように位置合わせされた後、エアシリンダ55を介してプレスローラ43が各シートS1、S2を押圧し、枚葉シートS2と接着シートS1とが貼り合わされる。このとき、枚葉シートS2の幅が接着シートS1より小さいので、接着シートS1の接着剤層ADが部分的に表出するように枚葉シートS2の非印字面が貼り合わせられる。
【0033】
貼り合わされた接着シートS1及び枚葉シートS2は、第1及び第2撮像手段19、20によって撮像され、第1検証手段22Aによって、それらの整合性、相対位置、印字品質、印字内容等が検証される。また、第1ないし第3撮像手段19〜21の各撮像結果から、第2検証手段22Bによって各シートS1、S2の印字内容と被着体Wとの整合性等が検証される。第1及び第2検証手段22A、22Bによって検証不適合と判定された場合、シート貼付装置10の動作が停止され、図示しないパイロットランプやブザー等に信号が出力され、オペレータ等に検証不適合である旨を告知するようになっている。
【0034】
第1及び第2検証手段22A、22Bによって検証適合と判定された場合は、接着シートS1の右端が当接体65の右端上に配置された位置で丸ベルト46の駆動を停止し、保持手段57の吸着パッド61により接着シートS1を吸着保持させる。次いで、図2に示されるように、予備折り手段58の第1エアシリンダ66により当接体65を上昇し、吸着パッド61との間に枚葉シートS2付きの接着シートS1を挟み込む。その後、第2エアシリンダ67を作動してローラ68を下降することで、当該ローラ68により枚葉シートS2を当接体65の右側で90°程度の角度で予備的に折り曲げる。
【0035】
枚葉シートS2を予備的に折り曲げた後、吸着パッド61を右側に移動し、枚葉シートS2を各段付きローラ70の大径部70A間を通過させる。ローラ70は、吸着パッド61の右側への移動に同期してモータM3の駆動により回転され、枚葉シートS2の印字面を合わせ面として折り畳みながら、接着シートS1及び枚葉シートS2を右方向に繰り出す。このとき、大径部70Aの周方向長さを枚葉シートS2のはみ出し長さLを超えない長さとしたので、折り畳んだ枚葉シートS2の端部(図2中二点鎖線で示される左端部)を接着剤層ADに接着することができるとともに、ローラ70が接着剤層ADに接着することを防止する。
【0036】
枚葉シートS2が折り畳まれた後、エアシリンダ63を作動して枚葉シートS2付きの接着シートS1を保持体75上に載置する。その後、単軸ロボット74を介して枚葉シートS2付きの接着シートS1を吸着プレート77の下面に移送した後、吸着プレート77が接着シートS1を吸着保持し、保持体75を元の位置に退避させる。そして、吸着プレート77がシリンダ78の作動によって被着体Wに向かって下降することで、折り畳まれた枚葉シートS2が被着体Wとの間に配置された状態で、当該枚葉シートS2の外側に表出した接着シートS1の接着剤層ADによって被着体Wに貼付されることとなる。
【0037】
従って、このような実施形態によれば、接着シートS1及び枚葉シートS2の貼合後、枚葉シートS2を折り畳む前に、接着シートS1及び枚葉シートS2を撮像するので、被着体Wに同時に貼付される接着シートS1及び枚葉シートS2の整合性を高めることが可能となる。しかも、被着体Wも撮像して各シートS1、S2との対応関係も検証するので、それらの整合性も高めることができる。
【0038】
以上のように、本発明を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。
すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上説明した実施形態に対し、形状、位置若しくは配置等に関し、必要に応じて当業者が様々な変更を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
【0039】
例えば、前記第1及び第2繰出手段11、12、貼合手段14、折畳手段15、押圧手段16等、本発明に係る装置各部の構造は、前記実施形態と同様の機能を発揮する限りにおいて、種々の設計変更が可能である。
【0040】
また、前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダ及びロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる(実施形態で例示したものと重複するものもある)。
【符号の説明】
【0041】
10 シート貼付装置
11 第1繰出手段
12 第2繰出手段
14 貼合手段
15 折畳手段
16 押圧手段
19 第1撮像手段
20 第2撮像手段
21 第3撮像手段
22A 第1検証手段
22B 第2検証手段
S1 接着シート
S2 枚葉シート
W 被着体

【特許請求の範囲】
【請求項1】
基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートを繰り出す第1繰出手段と、枚葉シートを繰り出す第2繰出手段と、前記第1繰出手段から繰り出された接着シートの接着剤層が部分的に表出する位置に、前記第2繰出手段から繰り出された枚葉シートを貼合する貼合手段と、この貼合手段によって前記接着シートに貼合された枚葉シートを折り畳む折畳手段と、この折畳手段で折り畳まれた枚葉シート付きの接着シートを被着体に押圧して貼付する押圧手段とを備えていることを特徴とするシート貼付装置。
【請求項2】
前記貼合手段と前記折畳手段との間に、当該折畳手段によって折り畳まれる枚葉シートの合わせ面を検査する検査手段を備えていることを特徴とする請求項1記載のシート貼付装置。
【請求項3】
前記貼合手段と前記折畳手段との間に設けられ、前記接着シートの基材シートを撮像する第1撮像手段と、前記貼合手段と前記折畳手段との間に設けられ、前記折畳手段によって折り畳まれる枚葉シートの合わせ面を撮像する第2撮像手段と、前記第1撮像手段の撮像結果と、前記第2撮像手段の撮像結果とを検証可能に設けられた第1検証手段とを備えていることを特徴とする請求項1又は2記載のシート貼付装置。
【請求項4】
前記被着体を撮像する第3撮像手段と、前記第1ないし第3撮像手段の各撮像結果を検証する第2検証手段とを備えていることを特徴とする請求項3記載のシート貼付装置。
【請求項5】
基材シートの一方の面に接着剤層を有する接着シートと枚葉シートとを繰り出す工程と、
前記接着シートの接着剤層が部分的に表出する位置に前記枚葉シートを貼合する工程と、
前記接着シートに貼合された枚葉シートを折り畳む工程と、
折り畳まれた枚葉シート付きの接着シートを被着体に押圧して貼付する工程とを備えていることを特徴とするシート貼付方法。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2012−153416(P2012−153416A)
【公開日】平成24年8月16日(2012.8.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−15985(P2011−15985)
【出願日】平成23年1月28日(2011.1.28)
【出願人】(000102980)リンテック株式会社 (1,750)
【Fターム(参考)】