説明

シールドトンネルの開口部補強方法

【課題】 シールドトンネルのセグメントを取り除いて開口部を形成する際の省スペース化、施工合理化を図る。
【解決手段】リング状に組み立てられたRCセグメント12からなるシールドトンネルに形成される開口16と開口16の周縁補強部とを含む範囲に、取り外し可能なスチールセグメント11を組み込む。その後、スチールセグメント11の周囲を円弧状に組み立てたセグメントの内周面に沿って設置した複数本の円弧状支保工13と補強梁14とを組んでなる開口補強支保工を建て込む。そして、スチールセグメント11を撤去し開口を形成する。形成した開口の周縁補強部には枠状補強部材17を設け、開口補強した支保工を撤去する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はシールドトンネル内に形成された開口の補強方法に関する。
【背景技術】
【0002】
一般にシールドトンネルにおいて、一次覆工部材としてのセグメントはトンネルに作用する土圧や水圧などの荷重を受け持つように設計されている。そのため、どのようなタイプのセグメントを採用するかにあたっては、対象とするトンネルの土被り、水圧の大きさや用途を考えて、強度、変形性能、耐久性、経済性等を十分検討して選定することが重要となる。その中で、道路トンネル等の大断面のトンネルでは、経済的な観点から鉄筋コンクリートセグメント(以下、RCセグメントと記す)が多く採用されている。一般的な上下2車線の断面を有するトンネルでは、図9に示すように、防災上の規制等から500m程度の間隔で上下線を連絡する避難通路60が設けられている。避難通路60はトンネル内で火災及び事故等の発災があった場合に、道路利用者を発災トンネル側から非発災トンネル側へ避難させる役割を果たしている。
【0003】
セグメントの設計は、曲げ剛性が一様のリングと仮定してトンネル横断方向の作用力に対して計算を行う慣用法が多用されている。しかし、開口が形成されたシールドトンネル50ではリングに断面欠損が生じ、この断面欠損に起因する応力集中により開口近傍のセグメント内の発生応力は増大する。そこで図10に示すように、開口16を中心としたシールドトンネル50の軸方向の所定区間に、材料強度が大きいスチールセグメントを用いる場合が多かった。また、特許文献1では、トンネル開口部における支保工のコストダウンを目的に、専用部品の使用を極力排除したセグメントの技術が提案されている。
【特許文献1】特開2005−213851
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般にスチールセグメントはRCセグメントの約3倍の材料費がかかり、スチールセグメントの使用はセグメント費の増加につながる。また、スチールセグメントは防錆上、化粧コンクリートや吹き付けコンクリートなどの二次覆工を行い、外気との接触を遮断する必要がある。その結果、工事費の増大にもつながっている。
【0005】
また、特許文献1に記載の支保工を用いて開口部の補強を行う場合、トンネル内部に柱状の支保工を設置するため、内部空間を狭め、特にトンネル径が小さい場合は作業に支障をきたしていた。
【0006】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、シールドトンネル内に形成された開口に簡便な補強を行うことにより、従来、スチールセグメントによる覆工が行われてきたシールドトンネルの開口周辺に、RCセグメントによる覆工でも実施可能なシールドトンネルの開口部補強方法を提供することを目的とする。
また、トンネル開口部周辺に配される支保工により、作業に支障をきたすことのないシールドトンネルの開口部補強方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法は、リング状に組み立てられた覆工セグメントから構成されるシールドトンネルに形成される開口と該開口と周縁補強部とを含む範囲に、取り外し可能な開口部セグメントを組み込み、該開口部セグメントの周囲を開口補強支保工で建て込み、前記開口部セグメントを撤去しセグメント開口部を形成するとともに、該セグメント開口部の周縁補強部に枠状補強部材を設け、その後前記開口補強支保工を撤去するようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法は、前記枠状補強部材は、前記覆工セグメントの厚さ以下であるように構成してもよい。
【0009】
また、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法は、前記開口補強支保工は、前記覆工セグメントの内周面に沿って設置した複数本の周状支保工と補強梁とを組んでなるように構成してもよい。
【0010】
また、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法においては、前記覆工セグメントと前記開口部セグメントの幅は、前記開口と該開口の周縁補強部とを含む範囲をもとに決定されるように構成してもよい。
【0011】
また、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法は、前記覆工セグメントはRCセグメントからなり、前記開口部セグメントはスチールセグメントからなるように構成してもよい。
【0012】
また、上記目的を達成するため、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法は、リング状に組み立てられた覆工セグメントから構成されるシールドトンネルに形成される開口と該開口と周縁補強部とを含む範囲に、開口部セグメントを組み込み、前記開口部セグメントは、前記周縁補強部の範囲に組み込まれる開口補強セグメントと前記開口の範囲に組み込まれ取り外し可能な開口セグメントとから構成され、裏込め注入が完了後、前記開口セグメントを取り外すようにしたことを特徴とする。
【0013】
また、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法は、前記開口補強セグメントは、前記覆工セグメントの厚さ以下であるように構成してもよい。
【0014】
また、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法においては、前記覆工セグメントと前記開口部セグメントは、前記開口と該開口の前記周縁補強部とを含む範囲を元に幅寸法が形成されるように構成してもよい。
【0015】
また、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法は、前記覆工セグメントはRCセグメントからなり、前記開口部セグメントはスチールセグメントからなるように構成してもよい。
【発明の効果】
【0016】
以上のように本発明によれば、シールドトンネル内に形成された開口に簡便な補強を行うことにより、従来スチールセグメントで覆工していたシールドトンネルの開口近傍に、RCセグメントでも使用可能となる。その結果、セグメント費を抑制し、かつスチールセグメントの防錆上必要であった二次覆工の工程を削除できる、という効果を奏する。
また、周状支保工や予め補強材が組み込まれたセグメントを用いることにより、従来の工法に比べ、作業空間を確保することができる、という効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下、本発明に係るシールドトンネルの開口部補強方法を実施するための最良の形態の実施例について添付図面を参照して説明する。
【実施例1】
【0018】
本発明の実施例1に係るシールドトンネルの開口部補強方法を、図1から図5を参照して説明する。なお、図1から図5まではシールドトンネルの開口部補強方法のステップ図となっている。
【0019】
図1は、シールド機の掘進によりセグメント40が覆工されたシールドトンネルの開口部付近を示しており、(a)はトンネルの内周からみた部分縦断面図、(b)は(a)図中のIb−Ib断面線で示した横断面図である。
ドットが記された範囲はスチールセグメント11(開口部セグメント)を示しており、その他のセグメントはRCセグメント12(覆工セグメント)を示している。各セグメント40はトンネル周方向及び軸方向に連結され、リング10が軸方向に連続したシールドトンネルが構築されている。セグメント開口部16(図3)をセグメント40で組み立てる際、シールドトンネルの開口と後述する開口部補強材17(図4)とを形成する範囲をスチールセグメント11で組み立てる。隣接する各RCセグメント12同士は連結ボルトで強固に締結されており、一方、スチールセグメント11は隣接したセグメント40と取り外し可能に締結されている。スチールセグメント11の取り外しを容易にするために、例えばセグメント40に設置されたボルトボックスの寸法を大きくしたり、連結ボルトに六角ボルトを選択することが好ましい。
【0020】
セグメント40は、後述する開口部補強部材17(図4)の寸法が最小になるように幅Wが決定されている。本実施例では、シールドトンネルの開口18(図4)と開口部補強材17(図4)の設置に必要な範囲を2等分した長さが基準となるセグメント幅Wに設定されている。
【0021】
一般にシールドトンネルを構成するリング10は、継手部の剛性の影響を少なくするために、継手位置はリングごとにずらして組み立てられている。しかし、スチールセグメント11を含んだリング10は、開口18(図4)と開口部補強材17(図4)との形状を考慮し、または、後述するアーチ状の支保工20(図2)の設置を考慮して、同一箇所で継手を設ける(いわゆるイモ継ぎ)ことが望ましい。
【0022】
シールド機の掘進によりセグメント40が組み立てられると、テールボイドに裏込め注入が行われる。裏込め注入材はセメントを主材とし各種の混和剤が混練されたものが使用される。裏込め注入はセグメント40に設置された注入孔(不図示)から地山との空隙に注入され、またはシールド機の後方の図示しないテールプレート後端部からテールボイドに向けて直接注入され、あるいはこれらを併用して注入される。
【0023】
図2は、トンネル内周に支保工20が設置されたシールドトンネルの開口部付近を示しており、(a)はトンネルの内周からみた部分縦断面図、(b)は(a)図中のIIb−IIb断面線で示した横断面図である。 テールボイドの裏込め注入完了後に、開口部周辺に支保工20を設置する。支保工20は、後述する取り外されるスチールセグメント11が受け持っていた荷重を受けかえることにより、シールドトンネルの土圧や水圧による変形を防止する役割を果たす。支保工20は、H型鋼がセグメント40の内周面に沿って曲げ加工された円弧状支保工13と、略C字状支保工15と、開口部の相対する2辺の近傍にトンネルの軸方向と平行に配された角型鋼からなる梁部材支保工14とを組み立てて構成されている。円弧状支保工13は、開口部を挟んで開口部端から所定の距離離れて配設され、梁部材支保工14を連結して、梁部材支保工14とともに開口部を取り囲むように枠状をなしている。また、端部に梁部材支保工14が連結された4本の略C字状支保工15がほぼ等間隔に配設されている。なお、本実施例では、梁部材支保工14は円弧状支保工との取り合いを考慮して角型鋼を用いている。なお、支保工20は、シールドトンネルに作用する土圧や水圧などからトンネルの変形を防止することができるように、各部材の寸法や建込み間隔等が決定されている。上述した周状の支保工を採用することにより、従来工法と比べ作業空間を確保することができ、バランスよく支保することが可能となる。
【0024】
図3は、図2に示した状態からスチールセグメント11が取り外されたシールドトンネルの開口部付近を示しており、(a)はトンネルの内周からみた部分縦断面図、(b)は(a)図中のIIIb−IIIb断面線で示した横断面図である。
前述したように、シールドトンネルの開口部付近に支保工20が組み立てられた後、セグメント開口部16に設置されていたスチールセグメントが取り外される。
【0025】
図4は、図3に示した状態からセグメント開口部16(図3)に開口部補強材17が設置されたシールドトンネルの開口部付近を示しており、(a)はトンネルの内周からみた部分縦断面図、(b)は(a)図中のIVb−IVb断面線で示した横断面図である。
スチールセグメントが取り外されたセグメント開口部16には、RCセグメント12の厚さ以下の鋼材からなる開口部補強材17が配置され、開口18が形成される。開口部補強材17は、図示しないボルトボックスを備えたセグメント開口部16(図3)を形成するRCセグメント12とボルトで締結されている。RCセグメント12はシールドトンネルの周方向に所定の曲率を持って形成されているため、周方向に配される開口部補強材17も同じ曲率の曲げ加工が施される。また、開口部補強材17は、開口部周辺に組み立てられた支保工20が撤去された時に発生する開口部への作用力に対して設計なされている。開口部補強材17は、予め工場で組み立てておくと、現場での手間がかからず都合がよい。
【0026】
図5は、図4で示した状態から支保工20が撤去されたシールドトンネルを示しており、(a)はトンネルの内周からみた部分縦断面図、(b)は(a)図中のVb−Vb断面線で示した横断面図である。
開口部補強材17を設置すると、開口部近傍に配置された支保工20を撤去する。支保工20が受け持っていた荷重は、新たに設置された開口部補強材17が受けかえる。
【0027】
従来、シールドトンネルに開口が形成される場合、開口近傍に配されるセグメントは、高価なスチールセグメントが使用される場合が多かった。しかし、上述による構成によれば、開口近傍のセグメントをRCセグメントとすることができ、スチールセグメントの使用範囲を大幅に削減することができる。その結果、セグメント費を大幅に削減することが可能となる。
【0028】
また、開口部補強材の厚みはRCセグメントの同厚以下に設定されているため、開口部を部分的に拡幅しなくても開口部補強材がトンネル内側へ張り出すことがない。そのため、開口部も一般部と同じ大きさの掘削断面でよいため、経済的なシールド掘削が可能となる。
【0029】
さらに、開口部付近に設置する支保工は1つの開口部補強が終わると撤去されるため、最も設計条件の厳しい支保パターン時の支保工を採用すれば他の開口部の箇所にも転用できる。そのため、特に築造する避難通路が多い場合は、経済的な施工が可能となる。
【0030】
上述した支保工の材料や本数などは、トンネルの周辺地盤の種類や地下水位、土かぶり等によって決まる設計条件により様々な形態が考えられる。また、開口部補強材についても同様であり、上述の補強方法に限定するものではない。
【0031】
また、上述した実施例では、当初のシールドトンネルの開口部にはスチールセグメントが設置されていた。これはスチールセグメントの取り外しの容易性、繰り返し転用が可能であること、ハンドリングが良い等の理由による。そのため、本発明はスチールセグメントに限定するものではなく、他種のセグメント(例えばRCセグメント等)をトンネル開口部に配置してもよい。
【0032】
上述の実施例では、開口部にスチールセグメントを組み込み、開口部近傍で支保工を組み上げてから開口部補強材を設置する方法について述べた。以下、他の実施例である実施例2について、図6から図8を参照して説明する。なお、図6から図7まではシールドトンネルの開口部補強方法のステップ図となっている。
【実施例2】
【0033】
図6は、シールド機の掘進によりセグメント40が覆工されたシールドトンネルの開口部付近を示しており、(a)はトンネルの内周からみた部分縦断面図、(b)は(a)図中のVIb−VIb断面線で示した横断面図である。図中のドットが形成された範囲はスチールセグメント30(開口部セグメント)、その他のセグメントはRCセグメント12(覆工セグメント)を示している。各セグメント40は、トンネル周方向及び軸方向に各セグメント40が連結されてリング10が形成されている。実施例1と同様に、セグメント幅Wは、シールドトンネルの開口と開口部補強材に必要な大きさを2等分した幅を基準として設定されている。また、セグメント開口部を含んだ隣接したリング10は同一箇所で継手が設けられている。
【0034】
図8は実施例2のスチールセグメント30の詳細図を示しており、(a)はトンネルの内周から見た平面図であり、(b)は(a)図中のVIIIb−VIIIb断面線で示した断面図であり、(c)はスチールセグメント30を2個の部材として分解した平面図である。
【0035】
本実施例のスチールセグメント30は、開口補強セグメント31と開口セグメント32から構成され、隣接するRCセグメント12と締結される。開口補強セグメント31はコ字形をなした切り出し鋼材からなり、トンネルの周方向の形状に合わせて所定の曲率で形成される。開口セグメント32は所定の曲率に加工された底鋼板33の4辺を側面鋼板34で囲み、内部空間を補強リブ35で補強した箱状組み立て鋼材からなる。開口補強セグメント31と開口セグメント32とは、ボルト37にて締結される。底鋼板33には裏込め注入用の注入孔36が1箇所形成されている。開口補強セグメント31は開口部に作用する荷重に対して設計がなされている。なお、スチールセグメント30の厚さは、RCセグメント12の厚さと同等以下に設定されている。
【0036】
シールド機の掘進によりセグメント40が組み立てられると、このスチールセグメント30では裏込め注入材が注入孔36から注入される。
【0037】
図7は、図6に示す状況からスチールセグメント30の開口セグメント32(図8)が取り外されたシールドトンネルの開口部周辺を示しており、(a)はトンネルの内周からみた部分縦断面図、(b)は(a)図中のVIIb−VIIb断面線で示した横断面図である。裏込め注入が完了すると、スチールセグメント30の開口セグメント32が取り外される。開口セグメント32が受け持っていた荷重を、スチールセグメント30の開口補強セグメント31(図8)で受けかえることができ、シールドトンネルの安定を図ることができる
【0038】
上述の実施例2でも、実施例1で示した本発明の効果を享受でき、さらには、実施例1で示した開口部近傍に設置した支保工20の設置が不要となり、現場での作業量を低減させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0039】
【図1】シールドトンネルの開口部付近の概略図。
【図2】図1に示した状況から支保工が設置されたシールドトンネルの開口部付近の概略図。
【図3】図2に示した状態から開口部セグメントが取り外されたシールドトンネルの開口部付近の概略図
【図4】図3に示した状態から開口部に開口部補強材が設置されたシールドトンネルの開口部付近の概略図。
【図5】開口部付近の支保工が撤去されたシールドトンネルの開口部付近の概略図。
【図6】他の実施例(実施例2)によるシールドトンネルの開口部付近の概略図。
【図7】図6に示した状態から開口セグメントが取り外されたシールドトンネルの開口部付近の概略図。
【図8】実施例2のスチールセグメントの詳細図。
【図9】従来の上下2車線が併設されたシールドトンネルの概要図。
【図10】従来のシールドトンネル内に形成された開口部周辺の概略図。
【符号の説明】
【0040】
10 リング
11 スチールセグメント(開口部セグメント)
12 RCセグメント(覆工セグメント)
13 円弧状支保工
14 梁部材支保工
15 略C字状支保工
16 セグメント開口部
17 開口部補強材
18 開口
20 支保工
30 スチールセグメント(開口部セグメント)
31 開口補強セグメント
32 開口セグメント
33 底鋼板
34 側面鋼板
35 補強リブ
36 注入孔
37 ボルト
40 セグメント
50 シールドトンネル
60 避難通路
W セグメント幅

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リング状に組み立てられた覆工セグメントから構成されるシールドトンネルに形成される開口と該開口と周縁補強部とを含む範囲に、取り外し可能な開口部セグメントを組み込み、
該開口部セグメントの周囲に開口補強支保工を建て込み、
前記開口部セグメントを撤去しセグメント開口部を形成するとともに、該セグメント開口部の周縁補強部に枠状補強部材を設け、その後前記開口補強支保工を撤去するようにしたことを特徴とするシールドトンネルの開口部補強方法。
【請求項2】
前記枠状補強部材は、前記覆工セグメントの厚さ以下の組立鋼材であることを特徴とする請求項1に記載のシールドトンネルの開口部補強方法。
【請求項3】
前記開口補強支保工は、前記覆工セグメントの内周面に沿って設置した複数本の周状支保工と補強梁とを組んでなることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシールドトンネルの開口部補強方法。
【請求項4】
前記覆工セグメントと前記開口部セグメントの幅は、前記開口と該開口の周縁補強部とを含む範囲をもとに決定されることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のシールドトンネルの開口部補強方法。
【請求項5】
前記覆工セグメントはRCセグメントからなり、前記開口部セグメントはスチールセグメントからなることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか1項に記載のシールドトンネルの開口部補強方法。
【請求項6】
リング状に組み立てられた覆工セグメントから構成されるシールドトンネルに形成される開口と該開口と周縁補強部とを含む範囲に、開口部セグメントを組み込み、
前記開口部セグメントは、前記周縁補強部の範囲に組み込まれる開口補強セグメントと前記開口の範囲に組み込まれ取り外し可能な開口セグメントとから構成され、
裏込め注入が完了後、前記開口セグメントを取り外し、開口を形成するようにしたことを特徴とするシールドトンネルの開口部補強方法。
【請求項7】
前記開口補強セグメントは、前記覆工セグメントの厚さ以下の組立鋼材であることを特徴とする請求項6に記載のシールドトンネルの開口部補強方法。
【請求項8】
前記覆工セグメントと前記開口部セグメントの幅は、前記開口と該開口の前記周縁補強部とを含む範囲をもとに決定されることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載のシールドトンネルの開口部補強方法。
【請求項9】
前記覆工セグメントはRCセグメントからなり、前記開口部セグメントはスチールセグメントからなる、ことを特徴とする請求項6乃至請求項8いずれか1項に記載のシールドトンネルの開口部補強方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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